JP3853929B2 - 水槽内の貝類掻取具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚用水槽の側壁面等に付着する貝類を掻き取って除去するための、水槽内の貝類掻取具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に水槽内で、金魚、熱帯魚等の観賞魚を飼育する場合に、水草は観賞魚のために酸素を補給したり、魚の隠れ場所や産卵場所を提供したりする外、観賞効果を高めるのに欠かせないものであるが、水草を水槽内の植え付ける前に十分な水洗いをしても、その葉や茎に付着する貝類(たとえばインドヒラマキガイ、サカマキガイ等)の卵や稚貝を完全に洗い流すことは難しく、その水草に付着したままの貝類の卵や稚貝が水槽内で孵化、繁殖し、それらが水槽の内壁面に付着して目障りとなり、水槽全体の美観を損ね、さらに水質を悪くする原因となっている。
【0003】
そこで従来では水槽の内壁面に付着した貝類を、人手に依存して取り除くようにしているが、前記貝類は繁殖力が旺盛なため、その取り除き作業はきわめて厄介であるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、水槽の内壁面に付着した貝類を簡単容易に掻き取ることができ、前記問題を解決した新規な水槽内の貝類掻取具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、本請求項1記載の発明によれば、観賞魚用水槽の内壁面に付着する貝類を掻き取るための水槽内の貝類掻取具であって、ハンドルと、このハンドルの先端に前後方向に揺動可能に支持される、掻取容器とよりなり、前記ハンドルに対して前記掻取容器は、その前壁が水槽の側壁内面に対面するように保持され、その掻取容器の前面に、掻取口が開口され、その掻取口の下縁には、水槽の内壁に付着する貝類を掻き取るための掻取舌片を形成したことを特徴としており、この貝類掻取具のハンドルを握ってその掻取容器を水槽内に入れ、その前壁を水槽の側壁内面にあてがいつつそれを上下にスライド移動させることにより、水槽の側壁内面に付着する前記貝類を簡単、容易に掻き取ることができる。
【0006】
また本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記掻取容器には、前記掻取舌片により掻き取った貝類を受けて、これをその掻取容器内に導くための掻取車が回転自在に支持されることを特徴としており、この掻取車は、掻取容器のスライドに伴って回転し、掻き取られた貝類を掻取容器内に確実に導く。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】
先ず図1〜4を参照して本発明の第1実施例について説明するに、図1は、本発明貝類掻取具の正面図、図2は、図1の2線矢視の貝類掻取具の側面図、図3は貝類掻取具の使用状態を示す図、図4は、図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【0009】
貝類掻取具は、ハンドルHと、その先端に前後方向に揺動自在に軸支される掻取容器Rとより構成されている。
【0010】
ハンドルHは、硬質の合成樹脂材により一体成形されており、棒状の握り部1と、その先端に一体に形成される支持枠2とよりなり、この支持枠2は、下面開放のホークに形成されており、その上面中央に前記握り部1の先端が固着される。また前記支持枠2の左右先端部の内面には、前記掻取容器Rを揺動自在に支持するための、対をなす左右支持軸部21 ,21 が、同一軸線上に内向きに一体に突設されている。
【0011】
一方前記掻取容器Rは、透明の硬質合成樹脂材により、前壁3、後壁4、上壁5、下壁6および左、右側壁7,8とより横方向に長い箱状に一体に形成されており、前壁3と上壁5との境界コーナ部には、左右方向に長い掻取口9が、掻取容器Rの全長のわたり開口されている。そして前壁3の掻取口9に臨む上縁には、貝類の掻取用の掻取舌片31 が形成され、この掻取舌片31 は、掻取口9の下縁を構成している。さらに前壁3の前面左右には間隔保持用の一対の突起10が一体に突設されている。また前記左右側壁7,8の外面中央部には、対をなす左右軸受凹部71 ,81 が、同一軸線上に形成されている。
【0012】
図1,2に示すように、ハンドルHの支持枠2の、左右支持軸部21 ,21 を、掻取容器Rの左右軸受凹部71 ,81 に回動自在に係合することにより、貝類掻取具Sが組み立てられる。掻取容器Rは、ハンドルHに対し前後に揺動することができ、図1,2に示すように自由状態では、その前壁3が略鉛直位置もしくは図2に鎖線で示すようにその前壁3が若干上向き状態に保たれるように、掻取容器Rの重心Gの位置が設定されており、このように掻取容器Rの自由状態での位置を設定することにより、この貝類掻取具を水槽V内に入れたとき、掻取容器Rの前壁3を、水槽Vのガラス壁である側壁Wの内面に対面させることができる。
【0013】
次にこの第1実施例の作用を主に図3,4を参照して説明するに、いまハンドルHを把持して掻取容器Rを水槽V内に水没させ、その前壁3をその水槽Vの側壁Wに対向させて、その側壁Wに向けて移動させると、その前壁3の左右の突起31 ,31 がその側壁Wの内面に接触し、その前壁3は僅かな間隙をおいて側壁Wの内面に対面される。ここでハンドルHの上昇操作により、掻取容器Rを図3,4、矢印Uで示すように上方にスライド移動させると、側壁Wに付着する貝類Sは、前壁3の掻取舌片31 により掻き取られて掻取容器R内に納められる。この場合掻取容器Rは、左右の突起10,10が側壁Wに接触しているだけなので、該掻取容器Rのスライド移動を円滑に行なうことができ、また掻取容器Rによりガラス壁を傷付けることもない。また掻取容器3は透明であるので、貝類の掻き取られる状態を外部より透視することができる。
【0014】
次に図5〜9を参照して本発明の第2実施例について説明する。
【0015】
図5は、貝類掻取具の正面図、図6は、図5の6線矢視の貝類掻取具の側面図、図7は、図6の7−7線に沿う拡大部分断面図、図8は、貝類掻取具の使用状態を示す図、図9は、図8の9−9線に沿う拡大断面図であり、前記第1実施例と同一要素には同一符号が付される。
【0016】
この第2実施例は、前記第1実施例のものに、掻き取った貝類Sを確実に掻取容器Rに導くための掻取車12をそこに付設したものであり、この掻取車12は、図7〜9に示すように支持軸13に掻取車本体14を一体に固着して構成されており、この掻取車本体14は、掻取部141 と、その両端の円盤状の左右外側板142 ,142 とより構成されており、前記掻取部141 は、図9に示すように、その外周に断面凹円弧状の複数の貝受凹部143 …がその周方向に間隔をあけて形成されている。
【0017】
一方前記掻取容器Rの左右側壁7,8の内面には、その左右側壁7,8の前方上側コーナー部よりその中央部に向かって下向きに傾斜する、対をなす断面凹状の案内溝15,15が形成されており、これらの案内溝15,15の外端は外部に開口され、またその内端は、支持軸部21 ,21 の手前で行き止まりになっており、そこに掻取車12の支持軸13の両端を受けるための半円状の軸受部151 ,151 が形成されている。
【0018】
対をなす案内溝15,15の開口外端より、それらの案内溝15,15に掻取車12の支持軸13の両端を差し込んでそれらを軸受部151 ,151 に回転自在に支持させることにより、掻取車12を掻取容器R内に回転自在に着脱可能に支持させることができる。そして掻取車12の外周面は図9に示すように掻取容器Rの前壁3および上壁4の外面よりも外部に突出していて、掻取容器12を水槽Vの側壁Wの内面にあてがうとき、掻取車12の掻取車本体14の外周面すなわちその掻取部141 および外板142 ,142 の外周面が側壁Wの内面に接触しつつ回転(図9矢印r方向)できるようになっている。
【0019】
次にこの第2実施例の作用を主に図8,9を参照して説明するに、いまハンドルHを把持して掻取容器Rを水槽V内に水没させ、その前壁3をその水槽Vの側壁Wに対向させて、その側壁Wに向けて移動させると、その前壁3の左右の突起10,10および掻取車12の外周面がその側壁Wの内面に接触し、その前壁3が僅かな間隙をおいて側壁Wの内面に対面される。ここでハンドルHの上昇操作により、掻取容器Rを図8,9矢印Uで示すように上方にスライド移動させると、掻取車12は側壁Wの内面を転動して図9矢印r方向に回転する。これにより側壁Wに付着する貝類Sは、前壁3の掻取舌片31 により掻き取られたのち、掻取車12の貝受凹部143 に受容されて掻取容器R内に納められる。このとき掻き取られた貝類Sは、一旦貝受凹部143 に受容されて掻取容器Rの外にこぼれ出ることなく、確実に掻取容器R内に導くことができる。また掻取車12は、掻取容器Rに対して着脱自在であるので、それらの清掃等のメンテナンスが容易である
次に図10〜17を参照して本発明の第3実施例について説明する。
【0020】
図10は、貝類掻取具の正面図、図11は、図10の11線矢視の貝類掻取具の側面図、図12は、図10の12−12線に沿う貝類掻取具の縦断側面図、図13は、ハンドルを伸長したときの貝類掻取具の図12と同じ縦断面図、図14は、図12の14−14線に沿う横断面図、図15は、図12の15−15線に沿う横断面図、図16は、図12の16−16線に沿う縦断面図、17は、貝類掻取具の使用状態を示す、要部断面図、図18は、貝類掻取具の、掻き取った貝類の排出状態を示す要部側面図であり、前記第1,2実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
【0021】
この第3実施例は、前記第2実施例と同じく、掻き取った貝類Sを確実に掻取容器R′に導くための掻取車112をそこに付設したものである。水槽V内の貝類掻取具は、ハンドルH′と、その先端に前後方向に揺動自在に軸支される掻取容器R′とより構成されている。
【0022】
ハンドルH′は、硬質の合成樹脂材により形成され、棒状のアウタ101と、このアウタ101に伸縮可能に挿入される、同じく棒状のインナ102とより構成されている。前記アウタ101は、細長い中空の角筒体により構成されてその下端が開口されている。一方インナ102は細長い板状に形成されて、そ下端にホーク状の支持枠1021 が固着されている。アウタ101内には、その開口下端よりインナ102が抜差自在に挿入される。アウタ101の内面には、複数の係止凹部1011 …がその長手方向に間隔をあけて一体に形成されており、一方インナ102の上部には、前記複数の係止凹部1011 …に選択的に係合し得る係合突起1023 を有する弾発係合部1022 が一体に形成されている。ところで前記複数の係止凹部1011 と、係合突起1023 とは、クリックストップ機構を構成しており、図12,13に示すように、係合突起1023 は複数の係止凹部1011 …の一つに弾発係合してアウタ101に対してインナ102を伸長位置に係止することができ、図13、矢印aに示すように、その係止力に抗してアウタ101に対してインナ102を伸縮することにり、ハンドルH′の長さを調節することができる。またアウタ101の上端には、吊り下げ用の通孔1012 が開口されている。インナ102の下端に一体に形成される、前記支持枠1021 は、インナ102に対して側面視で前方に向けて若干湾曲しているとともに正面視で下面開放のホーク状に形成されている。また図16に最も明瞭に示すように、支持枠1021 の左右先端部の内面には、前記掻取容器R′を揺動自在に支持するための、左右支持軸部1024 ,1024 が同軸上に内向きに突設されている。
【0023】
次に前記掻取容器R′の構造について説明するに、これは、透明の合成樹脂材により形成されており、上半部R′uと、これに揺動可能に支持される下半部R′dとより構成されている。前記上半部R′uは、前面および下面が開放されていて縦断面アーチ状の上壁105、後壁104および、左、右側壁107,108とより構成され、その左、右側壁107,108は、後壁104よりも下方に略平行に延長されている。そしてこのこの上半部R′uの前面には掻取口109が開口される。一方下半部R′dは、上面開放のバケット状に形成されており、その下半部R′dの前壁103の、掻取口109に臨む上縁には、貝類Sの掻取用の掻取舌片1031 が前方に向けて上向きに傾斜して一体に突設され、この掻取舌片1031 は掻取口109の下縁を形成している。
【0024】
図16に明瞭に示すように、上半部R′uの左、右側壁107,108の下端の内壁には、対をなす短軸部1072 、1082 が一体に突設され、そこに下半部R′dの左、右下端の凹部d,dが回動自在に係合支持されており、下半部R′dは、短軸部1072 ,1082 回りに回動して、図17に示す閉じ位置と、図18に示すように開放位置とをとり得るように回動できるようになっている。なお、下半部R′dの左、右両側は、上半部R′uの左、右両側壁107,108に摩擦接触しており、下半部R′dは、その自由状態で適宜の回動位置に摩擦保持されるようになっている。また図16に示すように、上半部R′uの左、右側壁107、108の前部には、対をなす係止孔1073 ,1083 が開口され、一方下半部R′dの左、右上部には前記係止孔1073 ,1083 と係脱し得る突部p,pが突設されており、それらが互いに係合して下半部R′dは閉じ位置に係止される。さらに上半部R′uの左、右側壁107,108の後部外面には、ストッパ1074 ,1084 が一体に突設され、これらのストッパ1074 ,1084 は、支持枠1021 の背面に係合して、掻取容器R′の前傾位置を規制するようになっている。
【0025】
掻取容器R′の上半部R′uの左、右側壁107,108の中間部には、対をなす左、右軸受孔1071 ,1081 が同一軸線上に穿設されており、図16に明瞭に示すように、ハンドルH′の支持枠1021 の、前記左、右支持軸部1024 ,1024 を掻取容器R′の左、右軸受孔1071 ,1081 に回動自在に係合することにより、ハンドルH′に掻取容器R′が揺動自在に支持される。
【0026】
前記掻取容器R′の上部には、掻き取った貝類Sを確実にその掻取容器R′に導く掻取車112が回転自在に支持される。この掻取車112は、図15,16に示すように支持軸113に軸受115,115を介して掻取車本体114を回転自在に支持して構成され、この支持軸113の両端は、掻取容器R′の左、右両側壁107,108にブッシュ116,116を介して支持されている。前記掻取車本体114は、掻取部1141 と、その両端の円盤状の左右外側板1142 ,1142 とより構成されており、前記掻取部1141 は、図17に示すように、放射状に延びる複数の翼片1144 …と、それらの翼片1144 …の間に形成れる複数の貝受凹部1143 …とを備える。
【0027】
掻取車112を回転自在に軸支した掻取容器R′は、前述のようにハンドルH′下端のホーク状支持枠102に揺動自在に着脱自在に支承され、この状態では、掻取車12の外周面は図17に示すように掻取容器Rの前壁103の掻取口109よりも外方に突出している。掻取容器112を水槽Vの側壁Wの内壁面にあてがうとき、掻取車112の掻取車本体114の外周面および掻取容器R′の前壁103の下部が水槽Vの側壁Wに接触する。ここでハンドルH′を上方に移動(図17矢印u方向)させると、掻取車112は一方向(図9矢印r方向)に回転される。
【0028】
次にこの第3実施例の作用を主に図17を参照して説明するに、いまハンドルH′を適宜の長さに調節したのち、これを把持して掻取容器R′を水槽V内に水没させ、その前壁103をその水槽Vの側壁Wの内面に対向させて、その側壁Wに向けて移動させると、その前壁103の前面下部および掻取車112の外周面がその側壁Wの内面に接触する。ここでハンドルH′の上昇操作により、掻取容器R′を図17矢印Uで示すように上方にスライド移動させると、掻取車112は側壁Wの内面に接触しつつ図9矢印r方向に回転する。これにより側壁Wに付着する貝類Sは、前壁103の上縁の掻取舌片1031 により掻き取られたのち、掻取車112の貝受凹部1143 に受容されて掻取容器R′内に納められる。このとき掻き取られた貝類Sは、一旦貝受凹部1143 に受容されて掻取容器R′の外にこぼれ出ることなく、確実に掻取容器R′内に導くことができる。
【0029】
掻取容器R′内に貝類Sが掻き取られたら、図18に示すように、その下半部R′dを反転して開放し、その貝類Sを容易に排出することができる。
【0030】
また掻取車112は、掻取容器R′に対して着脱自在であるので、それらの清掃等のメンテナンスが容易である
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本請求項1記載の発明によれば、貝類掻取具は、ハンドルと、このハンドルの先端に前後方向に揺動可能に支持される、掻取容器とよりなり、そのハンドルに対して前記掻取容器は、その前壁が水槽の側壁内面に対面するように保持され、その掻取容器の前面に、掻取口が開口され、その掻取口の下縁には、水槽の側壁内壁に付着する貝類を掻き取るための掻取舌片を形成したので、この貝類掻取具のハンドルを握ってその掻取容器を水槽内に入れ、その前壁を水槽の側壁内面にあてがいつつそれを上方にスライド移動させることにより、水槽の側壁内面に付着する前記貝類を簡単、容易に掻き取ることができる。
【0032】
また本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記掻取容器には、前記掻取舌片により掻き取った貝類を受けて、これをその掻取容器内に導くための掻取車が回転自在に支持されるので、掻き取った貝類は掻取車に導かれて確実に掻取容器内に納めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貝類掻取具の正面図
【図2】図1の2線矢視の貝類掻取具の側面図
【図3】貝類掻取具の使用状態を示す図
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図
【図5】貝類掻取具の正面図(第2実施例)
【図6】図5の6線矢視の貝類掻取具の側面図
【図7】図6の7−7線に沿う拡大部分断面図
【図8】貝類掻取具の使用状態を示す図
【図9】図8の9−9線に沿う拡大断面図
【図10】貝類掻取具の正面図(第3実施例)
【図11】図10の11線矢視の貝類掻取具の側面図
【図12】図10の12−12線に沿う貝類掻取具の縦断側面図
【図13】ハンドルを伸長したときの貝類掻取具の図12と同じ縦断面図
【図14】図12の14−14線に沿う横断面図
【図15】図12の15−15線に沿う横断面図
【図16】図12の16−16線に沿う縦断面図
【図17】貝類掻取具の使用状態を示す、要部断面図
【図18】貝類掻取具の、掻き取った貝類の排出状態を示す要部側面図
【符号の説明】
3,103・・・・・・・・・前壁(掻取容器)
31 ,1031 ・・・・・・・掻取舌片
5・・・・・・・・・・・・・上壁(掻取容器)
9,109・・・・・・・・・掻取口
12,112・・・・・・・・掻取車
H,H′・・・・・・・・・・ハンドル
R,R′・・・・・・・・・・掻取容器
S・・・・・・・・・・・・・貝類
W・・・・・・・・・・・・・側壁(水槽)
V・・・・・・・・・・・・・水槽
【発明の属する技術分野】
本発明は、金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚用水槽の側壁面等に付着する貝類を掻き取って除去するための、水槽内の貝類掻取具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に水槽内で、金魚、熱帯魚等の観賞魚を飼育する場合に、水草は観賞魚のために酸素を補給したり、魚の隠れ場所や産卵場所を提供したりする外、観賞効果を高めるのに欠かせないものであるが、水草を水槽内の植え付ける前に十分な水洗いをしても、その葉や茎に付着する貝類(たとえばインドヒラマキガイ、サカマキガイ等)の卵や稚貝を完全に洗い流すことは難しく、その水草に付着したままの貝類の卵や稚貝が水槽内で孵化、繁殖し、それらが水槽の内壁面に付着して目障りとなり、水槽全体の美観を損ね、さらに水質を悪くする原因となっている。
【0003】
そこで従来では水槽の内壁面に付着した貝類を、人手に依存して取り除くようにしているが、前記貝類は繁殖力が旺盛なため、その取り除き作業はきわめて厄介であるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、水槽の内壁面に付着した貝類を簡単容易に掻き取ることができ、前記問題を解決した新規な水槽内の貝類掻取具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、本請求項1記載の発明によれば、観賞魚用水槽の内壁面に付着する貝類を掻き取るための水槽内の貝類掻取具であって、ハンドルと、このハンドルの先端に前後方向に揺動可能に支持される、掻取容器とよりなり、前記ハンドルに対して前記掻取容器は、その前壁が水槽の側壁内面に対面するように保持され、その掻取容器の前面に、掻取口が開口され、その掻取口の下縁には、水槽の内壁に付着する貝類を掻き取るための掻取舌片を形成したことを特徴としており、この貝類掻取具のハンドルを握ってその掻取容器を水槽内に入れ、その前壁を水槽の側壁内面にあてがいつつそれを上下にスライド移動させることにより、水槽の側壁内面に付着する前記貝類を簡単、容易に掻き取ることができる。
【0006】
また本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記掻取容器には、前記掻取舌片により掻き取った貝類を受けて、これをその掻取容器内に導くための掻取車が回転自在に支持されることを特徴としており、この掻取車は、掻取容器のスライドに伴って回転し、掻き取られた貝類を掻取容器内に確実に導く。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】
先ず図1〜4を参照して本発明の第1実施例について説明するに、図1は、本発明貝類掻取具の正面図、図2は、図1の2線矢視の貝類掻取具の側面図、図3は貝類掻取具の使用状態を示す図、図4は、図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【0009】
貝類掻取具は、ハンドルHと、その先端に前後方向に揺動自在に軸支される掻取容器Rとより構成されている。
【0010】
ハンドルHは、硬質の合成樹脂材により一体成形されており、棒状の握り部1と、その先端に一体に形成される支持枠2とよりなり、この支持枠2は、下面開放のホークに形成されており、その上面中央に前記握り部1の先端が固着される。また前記支持枠2の左右先端部の内面には、前記掻取容器Rを揺動自在に支持するための、対をなす左右支持軸部21 ,21 が、同一軸線上に内向きに一体に突設されている。
【0011】
一方前記掻取容器Rは、透明の硬質合成樹脂材により、前壁3、後壁4、上壁5、下壁6および左、右側壁7,8とより横方向に長い箱状に一体に形成されており、前壁3と上壁5との境界コーナ部には、左右方向に長い掻取口9が、掻取容器Rの全長のわたり開口されている。そして前壁3の掻取口9に臨む上縁には、貝類の掻取用の掻取舌片31 が形成され、この掻取舌片31 は、掻取口9の下縁を構成している。さらに前壁3の前面左右には間隔保持用の一対の突起10が一体に突設されている。また前記左右側壁7,8の外面中央部には、対をなす左右軸受凹部71 ,81 が、同一軸線上に形成されている。
【0012】
図1,2に示すように、ハンドルHの支持枠2の、左右支持軸部21 ,21 を、掻取容器Rの左右軸受凹部71 ,81 に回動自在に係合することにより、貝類掻取具Sが組み立てられる。掻取容器Rは、ハンドルHに対し前後に揺動することができ、図1,2に示すように自由状態では、その前壁3が略鉛直位置もしくは図2に鎖線で示すようにその前壁3が若干上向き状態に保たれるように、掻取容器Rの重心Gの位置が設定されており、このように掻取容器Rの自由状態での位置を設定することにより、この貝類掻取具を水槽V内に入れたとき、掻取容器Rの前壁3を、水槽Vのガラス壁である側壁Wの内面に対面させることができる。
【0013】
次にこの第1実施例の作用を主に図3,4を参照して説明するに、いまハンドルHを把持して掻取容器Rを水槽V内に水没させ、その前壁3をその水槽Vの側壁Wに対向させて、その側壁Wに向けて移動させると、その前壁3の左右の突起31 ,31 がその側壁Wの内面に接触し、その前壁3は僅かな間隙をおいて側壁Wの内面に対面される。ここでハンドルHの上昇操作により、掻取容器Rを図3,4、矢印Uで示すように上方にスライド移動させると、側壁Wに付着する貝類Sは、前壁3の掻取舌片31 により掻き取られて掻取容器R内に納められる。この場合掻取容器Rは、左右の突起10,10が側壁Wに接触しているだけなので、該掻取容器Rのスライド移動を円滑に行なうことができ、また掻取容器Rによりガラス壁を傷付けることもない。また掻取容器3は透明であるので、貝類の掻き取られる状態を外部より透視することができる。
【0014】
次に図5〜9を参照して本発明の第2実施例について説明する。
【0015】
図5は、貝類掻取具の正面図、図6は、図5の6線矢視の貝類掻取具の側面図、図7は、図6の7−7線に沿う拡大部分断面図、図8は、貝類掻取具の使用状態を示す図、図9は、図8の9−9線に沿う拡大断面図であり、前記第1実施例と同一要素には同一符号が付される。
【0016】
この第2実施例は、前記第1実施例のものに、掻き取った貝類Sを確実に掻取容器Rに導くための掻取車12をそこに付設したものであり、この掻取車12は、図7〜9に示すように支持軸13に掻取車本体14を一体に固着して構成されており、この掻取車本体14は、掻取部141 と、その両端の円盤状の左右外側板142 ,142 とより構成されており、前記掻取部141 は、図9に示すように、その外周に断面凹円弧状の複数の貝受凹部143 …がその周方向に間隔をあけて形成されている。
【0017】
一方前記掻取容器Rの左右側壁7,8の内面には、その左右側壁7,8の前方上側コーナー部よりその中央部に向かって下向きに傾斜する、対をなす断面凹状の案内溝15,15が形成されており、これらの案内溝15,15の外端は外部に開口され、またその内端は、支持軸部21 ,21 の手前で行き止まりになっており、そこに掻取車12の支持軸13の両端を受けるための半円状の軸受部151 ,151 が形成されている。
【0018】
対をなす案内溝15,15の開口外端より、それらの案内溝15,15に掻取車12の支持軸13の両端を差し込んでそれらを軸受部151 ,151 に回転自在に支持させることにより、掻取車12を掻取容器R内に回転自在に着脱可能に支持させることができる。そして掻取車12の外周面は図9に示すように掻取容器Rの前壁3および上壁4の外面よりも外部に突出していて、掻取容器12を水槽Vの側壁Wの内面にあてがうとき、掻取車12の掻取車本体14の外周面すなわちその掻取部141 および外板142 ,142 の外周面が側壁Wの内面に接触しつつ回転(図9矢印r方向)できるようになっている。
【0019】
次にこの第2実施例の作用を主に図8,9を参照して説明するに、いまハンドルHを把持して掻取容器Rを水槽V内に水没させ、その前壁3をその水槽Vの側壁Wに対向させて、その側壁Wに向けて移動させると、その前壁3の左右の突起10,10および掻取車12の外周面がその側壁Wの内面に接触し、その前壁3が僅かな間隙をおいて側壁Wの内面に対面される。ここでハンドルHの上昇操作により、掻取容器Rを図8,9矢印Uで示すように上方にスライド移動させると、掻取車12は側壁Wの内面を転動して図9矢印r方向に回転する。これにより側壁Wに付着する貝類Sは、前壁3の掻取舌片31 により掻き取られたのち、掻取車12の貝受凹部143 に受容されて掻取容器R内に納められる。このとき掻き取られた貝類Sは、一旦貝受凹部143 に受容されて掻取容器Rの外にこぼれ出ることなく、確実に掻取容器R内に導くことができる。また掻取車12は、掻取容器Rに対して着脱自在であるので、それらの清掃等のメンテナンスが容易である
次に図10〜17を参照して本発明の第3実施例について説明する。
【0020】
図10は、貝類掻取具の正面図、図11は、図10の11線矢視の貝類掻取具の側面図、図12は、図10の12−12線に沿う貝類掻取具の縦断側面図、図13は、ハンドルを伸長したときの貝類掻取具の図12と同じ縦断面図、図14は、図12の14−14線に沿う横断面図、図15は、図12の15−15線に沿う横断面図、図16は、図12の16−16線に沿う縦断面図、17は、貝類掻取具の使用状態を示す、要部断面図、図18は、貝類掻取具の、掻き取った貝類の排出状態を示す要部側面図であり、前記第1,2実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
【0021】
この第3実施例は、前記第2実施例と同じく、掻き取った貝類Sを確実に掻取容器R′に導くための掻取車112をそこに付設したものである。水槽V内の貝類掻取具は、ハンドルH′と、その先端に前後方向に揺動自在に軸支される掻取容器R′とより構成されている。
【0022】
ハンドルH′は、硬質の合成樹脂材により形成され、棒状のアウタ101と、このアウタ101に伸縮可能に挿入される、同じく棒状のインナ102とより構成されている。前記アウタ101は、細長い中空の角筒体により構成されてその下端が開口されている。一方インナ102は細長い板状に形成されて、そ下端にホーク状の支持枠1021 が固着されている。アウタ101内には、その開口下端よりインナ102が抜差自在に挿入される。アウタ101の内面には、複数の係止凹部1011 …がその長手方向に間隔をあけて一体に形成されており、一方インナ102の上部には、前記複数の係止凹部1011 …に選択的に係合し得る係合突起1023 を有する弾発係合部1022 が一体に形成されている。ところで前記複数の係止凹部1011 と、係合突起1023 とは、クリックストップ機構を構成しており、図12,13に示すように、係合突起1023 は複数の係止凹部1011 …の一つに弾発係合してアウタ101に対してインナ102を伸長位置に係止することができ、図13、矢印aに示すように、その係止力に抗してアウタ101に対してインナ102を伸縮することにり、ハンドルH′の長さを調節することができる。またアウタ101の上端には、吊り下げ用の通孔1012 が開口されている。インナ102の下端に一体に形成される、前記支持枠1021 は、インナ102に対して側面視で前方に向けて若干湾曲しているとともに正面視で下面開放のホーク状に形成されている。また図16に最も明瞭に示すように、支持枠1021 の左右先端部の内面には、前記掻取容器R′を揺動自在に支持するための、左右支持軸部1024 ,1024 が同軸上に内向きに突設されている。
【0023】
次に前記掻取容器R′の構造について説明するに、これは、透明の合成樹脂材により形成されており、上半部R′uと、これに揺動可能に支持される下半部R′dとより構成されている。前記上半部R′uは、前面および下面が開放されていて縦断面アーチ状の上壁105、後壁104および、左、右側壁107,108とより構成され、その左、右側壁107,108は、後壁104よりも下方に略平行に延長されている。そしてこのこの上半部R′uの前面には掻取口109が開口される。一方下半部R′dは、上面開放のバケット状に形成されており、その下半部R′dの前壁103の、掻取口109に臨む上縁には、貝類Sの掻取用の掻取舌片1031 が前方に向けて上向きに傾斜して一体に突設され、この掻取舌片1031 は掻取口109の下縁を形成している。
【0024】
図16に明瞭に示すように、上半部R′uの左、右側壁107,108の下端の内壁には、対をなす短軸部1072 、1082 が一体に突設され、そこに下半部R′dの左、右下端の凹部d,dが回動自在に係合支持されており、下半部R′dは、短軸部1072 ,1082 回りに回動して、図17に示す閉じ位置と、図18に示すように開放位置とをとり得るように回動できるようになっている。なお、下半部R′dの左、右両側は、上半部R′uの左、右両側壁107,108に摩擦接触しており、下半部R′dは、その自由状態で適宜の回動位置に摩擦保持されるようになっている。また図16に示すように、上半部R′uの左、右側壁107、108の前部には、対をなす係止孔1073 ,1083 が開口され、一方下半部R′dの左、右上部には前記係止孔1073 ,1083 と係脱し得る突部p,pが突設されており、それらが互いに係合して下半部R′dは閉じ位置に係止される。さらに上半部R′uの左、右側壁107,108の後部外面には、ストッパ1074 ,1084 が一体に突設され、これらのストッパ1074 ,1084 は、支持枠1021 の背面に係合して、掻取容器R′の前傾位置を規制するようになっている。
【0025】
掻取容器R′の上半部R′uの左、右側壁107,108の中間部には、対をなす左、右軸受孔1071 ,1081 が同一軸線上に穿設されており、図16に明瞭に示すように、ハンドルH′の支持枠1021 の、前記左、右支持軸部1024 ,1024 を掻取容器R′の左、右軸受孔1071 ,1081 に回動自在に係合することにより、ハンドルH′に掻取容器R′が揺動自在に支持される。
【0026】
前記掻取容器R′の上部には、掻き取った貝類Sを確実にその掻取容器R′に導く掻取車112が回転自在に支持される。この掻取車112は、図15,16に示すように支持軸113に軸受115,115を介して掻取車本体114を回転自在に支持して構成され、この支持軸113の両端は、掻取容器R′の左、右両側壁107,108にブッシュ116,116を介して支持されている。前記掻取車本体114は、掻取部1141 と、その両端の円盤状の左右外側板1142 ,1142 とより構成されており、前記掻取部1141 は、図17に示すように、放射状に延びる複数の翼片1144 …と、それらの翼片1144 …の間に形成れる複数の貝受凹部1143 …とを備える。
【0027】
掻取車112を回転自在に軸支した掻取容器R′は、前述のようにハンドルH′下端のホーク状支持枠102に揺動自在に着脱自在に支承され、この状態では、掻取車12の外周面は図17に示すように掻取容器Rの前壁103の掻取口109よりも外方に突出している。掻取容器112を水槽Vの側壁Wの内壁面にあてがうとき、掻取車112の掻取車本体114の外周面および掻取容器R′の前壁103の下部が水槽Vの側壁Wに接触する。ここでハンドルH′を上方に移動(図17矢印u方向)させると、掻取車112は一方向(図9矢印r方向)に回転される。
【0028】
次にこの第3実施例の作用を主に図17を参照して説明するに、いまハンドルH′を適宜の長さに調節したのち、これを把持して掻取容器R′を水槽V内に水没させ、その前壁103をその水槽Vの側壁Wの内面に対向させて、その側壁Wに向けて移動させると、その前壁103の前面下部および掻取車112の外周面がその側壁Wの内面に接触する。ここでハンドルH′の上昇操作により、掻取容器R′を図17矢印Uで示すように上方にスライド移動させると、掻取車112は側壁Wの内面に接触しつつ図9矢印r方向に回転する。これにより側壁Wに付着する貝類Sは、前壁103の上縁の掻取舌片1031 により掻き取られたのち、掻取車112の貝受凹部1143 に受容されて掻取容器R′内に納められる。このとき掻き取られた貝類Sは、一旦貝受凹部1143 に受容されて掻取容器R′の外にこぼれ出ることなく、確実に掻取容器R′内に導くことができる。
【0029】
掻取容器R′内に貝類Sが掻き取られたら、図18に示すように、その下半部R′dを反転して開放し、その貝類Sを容易に排出することができる。
【0030】
また掻取車112は、掻取容器R′に対して着脱自在であるので、それらの清掃等のメンテナンスが容易である
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本請求項1記載の発明によれば、貝類掻取具は、ハンドルと、このハンドルの先端に前後方向に揺動可能に支持される、掻取容器とよりなり、そのハンドルに対して前記掻取容器は、その前壁が水槽の側壁内面に対面するように保持され、その掻取容器の前面に、掻取口が開口され、その掻取口の下縁には、水槽の側壁内壁に付着する貝類を掻き取るための掻取舌片を形成したので、この貝類掻取具のハンドルを握ってその掻取容器を水槽内に入れ、その前壁を水槽の側壁内面にあてがいつつそれを上方にスライド移動させることにより、水槽の側壁内面に付着する前記貝類を簡単、容易に掻き取ることができる。
【0032】
また本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記掻取容器には、前記掻取舌片により掻き取った貝類を受けて、これをその掻取容器内に導くための掻取車が回転自在に支持されるので、掻き取った貝類は掻取車に導かれて確実に掻取容器内に納めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貝類掻取具の正面図
【図2】図1の2線矢視の貝類掻取具の側面図
【図3】貝類掻取具の使用状態を示す図
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図
【図5】貝類掻取具の正面図(第2実施例)
【図6】図5の6線矢視の貝類掻取具の側面図
【図7】図6の7−7線に沿う拡大部分断面図
【図8】貝類掻取具の使用状態を示す図
【図9】図8の9−9線に沿う拡大断面図
【図10】貝類掻取具の正面図(第3実施例)
【図11】図10の11線矢視の貝類掻取具の側面図
【図12】図10の12−12線に沿う貝類掻取具の縦断側面図
【図13】ハンドルを伸長したときの貝類掻取具の図12と同じ縦断面図
【図14】図12の14−14線に沿う横断面図
【図15】図12の15−15線に沿う横断面図
【図16】図12の16−16線に沿う縦断面図
【図17】貝類掻取具の使用状態を示す、要部断面図
【図18】貝類掻取具の、掻き取った貝類の排出状態を示す要部側面図
【符号の説明】
3,103・・・・・・・・・前壁(掻取容器)
31 ,1031 ・・・・・・・掻取舌片
5・・・・・・・・・・・・・上壁(掻取容器)
9,109・・・・・・・・・掻取口
12,112・・・・・・・・掻取車
H,H′・・・・・・・・・・ハンドル
R,R′・・・・・・・・・・掻取容器
S・・・・・・・・・・・・・貝類
W・・・・・・・・・・・・・側壁(水槽)
V・・・・・・・・・・・・・水槽
Claims (2)
- 観賞魚用水槽(V)の内壁面に付着する貝類(S)を掻き取るための水槽内の貝類掻取具であって、
ハンドル(H;H′)と、このハンドル(H;H′)の先端に前後方向に揺動可能に支持される、掻取容器(R;R′)とよりなり、前記ハンドル(H;H′)に対して前記掻取容器(R;R′)は、その前壁(3;103)が水槽(V)の側壁内面に対面するように保持され、その掻取容器(R;R′)の前面に、掻取口(9;109)が開口され、その掻取口(9;109)の下縁には、水槽(V)の側壁内面に付着する貝類(S)を掻き取るための掻取舌片(31 ;1031 )を形成したことを特徴とする、水槽内の貝類掻取具。 - 前記掻取容器(R;R′)には、前記掻取舌片(31 ;1031 )により掻き取った貝類(S)を受けて、これをその掻取容器(R;R′)内に導くための掻取車(12;112)が回転自在に支持されることを特徴とする、前記請求項1記載の水槽内の貝類掻取具。
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