JP3853674B2 - コンバーゼンス調整システムおよびコンバーゼンス調整方法 - Google Patents

コンバーゼンス調整システムおよびコンバーゼンス調整方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクタにおける投影画像の色ずれを調整するコンバーゼンス調整システムおよびコンバーゼンス調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタは、一般に、光源部から発せられた白色光を、色の波長毎に透過及び反射することが出来るダイクロイックミラーと呼ばれるミラーによって光の3原色(赤・青・緑)に分光し、分光された各々の光を液晶表示素子に入光させるよう構成されている。液晶表示素子を透過した光は、ダイクロイックミラーやクロスプリズムにより再び一つの光に合成され、合成されたカラー画像光は、投影用光学系を通しスクリーンに投影される。
【0003】
しかしながら、液晶プロジェクタの各液晶表示素子の相対位置関係により、投影されたカラー画像光に歪みが生じることがある。このような歪みを補正するために、各液晶表示素子の相対位置を調整するコンバーゼンス調整を一般的に行っている。従来、コンバーゼンス調整は、始めにクロスハッチ等のテストパターンをスクリーンに投影し、ある一つの投影されたパターンを基準として他の色の投影されたパターンとのずれを目視にて観察し、観察結果から、対応する液晶表示素子の光軸を動かし、合わせ込むことにより行われている。
【0004】
しかしながら、このような目視による調整は、人により判断が異なり、また、場所,時により判定が変わってしまうことがあるため、調整工数が増加したり、調整精度に対してばらつきが生じるなどの問題がある。
【0005】
このような問題を回避するため、コンバーゼンス調整の自動化を行うことが考えられる。しかしながら、この場合には、投影画像を観測するためにカメラ等の撮影機器をスクリーンに近づけてパターンのずれ量を取り込むとき、ずれ量の大きさによりカメラの画角内にパターンが入らなく、ずれ量検出が行えないという問題があった。
【0006】
すなわち、液晶プロジェクタのコンバーゼンス調整に関して、コンバーゼンス調整精度を高めるためには、カメラをスクリーンに非常に接近させて映像を取り込む必要があった。しかし、機器によりコンバーゼンスのずれ量は不定であるので、ずれ量が大きいと、カメラの撮影領域内から外れてしまい、ずれを検出できず、調整ができなくなるという問題があった。
【0007】
この問題を解決するため、特開平6−160795号には、ずれ量の大きさにかかわらずに、ずれを容易且つ高精度に検出することができ、精度よくコンバーゼンス調整を行い得るコンバーゼンス調整装置を提供することを目的とし、カメラの撮影領域内に色間のずれ幅が入るまで、コンバーゼンス調整用のテスト信号を順次変えていくようにした調整方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平6−160795号に示されているコンバーゼンス調整装置では、テストパターンの切り替えと撮影の繰り返しのために、調整工数が増加してしまうという問題があり、また、液晶表示素子の6軸(水平・垂直・奥行き・傾き・あおり縦・あおり横)の相対位置ずれを調整するには、投影画像の四方にカメラを設置して画像を処理しなくてはならず、複雑な構成となってしまうという問題がある。
【0009】
本発明は、ずれ量の大きさにかかわらずに、ずれを容易且つ高精度に検出することができ、精度よくコンバーゼンス調整を行なうことを可能とし、この場合にも、簡易な調整が可能で(調整工数を少なくでき)、かつ単純な構成にすることの可能なコンバーゼンス調整システムおよびコンバーゼンス調整方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数色の液晶表示素子を有している液晶プロジェクタのコンバーゼンス調整を行なうコンバーゼンス調整システムにおいて、
投影パターンのチャートを記録した記録手段と、
前記液晶プロジェクタによって前記チャートが投影されるスクリーンと、
前記スクリーンへの投影画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影された画像パターン上の複数の座標により撮影画像を解析する演算手段とを有し、
X方向である水平方向及びY方向である垂直方向に配置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートを投影した画像を前記撮影手段で撮影し、
前記演算手段が撮影された画像パターン上の座標から求めたX方向とY方向の座標間隔により水平方向または垂直方向のあおりの有無を判断して、あおりがあると判断したときはあおり補正を実施した後に、X方向及びY方向の傾き補正と、X方向及びY方向の位置補正とを行うことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
前記あおり補正は、前記演算手段が撮影された画像パターン上の座標を求めるときにパターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率を取得して、該変化率が大きい場合は焦点が合っていると判断し、該変化率が小さい場合は焦点があっていないと判断し、焦点があっていないと判断した場合には前記変化率が大きくなるように前記液晶表示素子を移動させることによって行なうことを特徴としている。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
パターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率と前記液晶表示素子の補正移動量との関係を記憶する記憶手段を有し、
前記あおり補正は、前記演算手段がパターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率を取得して、前記記憶手段に記憶されているパターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率と前記液晶表示素子の補正移動量との関係から、パターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率に応じた補正移動量だけ前記液晶表示素子を移動させることによって行なうことを特徴としている。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
前記演算手段であおりがないと判断したときは、X方向またはY方向の座標間隔が所定値となるようにXY面と直交するZ方向に奥行き方向補正を行った後に、X方向及びY方向の位置補正を行うことを特徴としている。
【0014】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、前記液晶表示素子はR / / Bの3原色であって、前記演算手段は3原色の色レベルを識別可能であり、撮影画像上の各色の相対距離を算出可能になっていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
前記撮影手段でR / / Bの3原色を用いて投影されたパターンの画像を1回だけ取り込んで、R / / Bの3原色のあおり補正、傾き補正、位置補正、奥行き方向補正のうちの少なくとも1つの補正を行うことを特徴としている。
【0016】
また、請求項7記載の発明は、請求項5記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
前記撮影手段でR / / Bのいずれか2原色を用いて投影されたパターン画像で1回目の取り込みを行って、投影された2原色について、あおり補正、傾き補正、位置補正、奥行き方向補正のうちの少なくとも1つの補正を行い、
1回目の取り込みに用いなかった1原色を含む2原色または3原色を用いて投影されたパターン画像で2回目の取り込みを行って、2回目に用いた1原色について、あおり補正、傾き補正、位置補正、奥行き方向補正のうちの少なくとも1つの補正を行うことを特徴としている。
【0022】
また、請求項8記載の発明は、複数色の液晶表示素子を有している液晶プロジェクタで特定パターンのチャートを投影してコンバーゼンス調整するコンバーゼンス調整方法であって、
X方向である水平方向及びY方向である垂直方向に配置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートをスクリーンに投影するステップと、
スクリーンへの投影画像を撮影する撮影するステップと、
撮影された画像パターン上の複数の座標を検出するステップと、
検出された座標から求めたX方向とY方向の座標間隔により水平方向または垂直方向のあおりの有無を判断するステップと、
あおりがあると判断したときにあおり補正を実施するステップと、
あおり補正を実施するステップの後にX方向及びY方向の傾き補正と、X方向及びY方向の位置補正を行うステップを行うことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は液晶プロジェクタの光学系の一例を示す図である。図1の例では、液晶プロジェクタ100は、光を出射する光源部102と、光源部102からの光を反射して平行光を作り出すリフレクタ101と、光の3原色のうちの1つを反射し、残りの2つを透過させるダイクロイックミラー103,104,113,114と、画像を表示する液晶表示素子105,108,111と、各液晶表示素子105,108,111を透過した光を集光させる集光レンズ106,109,112と、光を全て反射する全反射ミラー107,110と、各液晶表示素子105,108,111を通過した各々の光をスクリーンへ投影するための液晶プロジェクター内レンズ115とを有している。
【0025】
また、図2は本発明に係るコンバーゼンス調整システムの構成例を示す図である。図2を参照すると、このコンバーゼンス調整システムは、画像データを処理するパーソナルコンピュータ300と、被試験機(被調整機)となる液晶プロジェクタ100と、液晶プロジェクタ100からの所定の画像が投影されるスクリーン400と、スクリーン400に投影された画像(液晶プロジェクタ100の投影画像)を撮影する撮影手段(例えば、デジタルカメラ)200とを有している。
【0026】
ここで、パーソナルコンピュータ300は、画像データを記録する記録手段(メモリ)301と、液晶表示素子の補正量を演算する演算手段(CPU)302と、液晶プロジェクタ100へ画像を転送するためのI/Oインタフェース303と、コンバーゼンス調整状況を表示する表示部(モニタ)304と、撮影手段(デジタルカメラ)200との通信を行うI/Oインタフェース305とを具備している。
【0027】
すなわち、パーソナルコンピュータ300には、コンバーゼンス調整を行う上で必要となる所定のずれ方向(例えば、水平,垂直方向)に対するずれ量を捕捉できる輝度の異なったパターンをもつチャートを記録した記録手段301と、撮影手段200によって撮影された撮影画像を解析する演算手段302と、液晶プロジェクタ100とのI/Oインタフェース303と、撮影手段200とのI/Oインタフェース305と、表示部304とが設けられている。
【0028】
また、図3は撮影手段200の具体例を示す図である。図3の例では、撮影手段200は、デジタルカメラとして構成されており、デジタルカメラ200は、光の焦点を撮像素子に結ぶためのレンズ201と、オートフォーカス(AF)・絞り・フィルター部を含み、メカニカルシャッタを閉じるタイミングにより露光量を制御するメカ機構202と、レンズユニット201,202を介して入力した映像を電気信号(アナログ画像データ)に変換するCCD(電荷結合素子)203と、CCD203に対する低雑音化のための回路であるCDS(相関2重サンプリング)回路204と、CDS回路204で低雑音化した信号のレベルを補正する可変利得増幅器(AGCアンプ)205と、AGCアンプ205を介して入力したCCD203からのアナログ信号をデジタル画像データに変換するA/D変換器206と、A/D変換器206から入力した画像データを色差(Cb、Cr)と輝度(Y)に分けて補正及び画像の圧縮/伸張のためのデータ処理を施すデジタル信号処理部であるIPP(Image Pre−Processor)207と、例えばJPEG準拠の画像圧縮・伸張の一過程である直交変換を行うDCT(Discrete Cosine Transform)208と、例えばJPEG準拠の画像圧縮・伸張の一過程であるハフマン符号化・複合化等を行うCoder209と、圧縮した画像を一旦蓄えてPCカードインターフェース等(図示せず)を介してPCカード等の記録媒体(図示せず)への記録、あるいは記録媒体からの画像データの読み出しを行うMCC(Memory Card Controller)210と、メカ制御,画像処理等の指令を出すカメラ内CPU211と、一時的に画像の保存,演算データの保存を行うRAM(内部メモリ)212と、外部の機器と通信を行うためのI/Oインタフェース213と、SG214と、モータードライバ215とを具備している。
【0029】
第1の実施形態
従来、コンバーゼンス調整では、液晶プロジェクタの液晶表示素子の相対位置ずれから発生する投影画像の色間のずれ量を精度よく測定するため、撮影手段(例えば、カメラ等の撮像素子)を被写体面にできるだけ近づけて撮影を行ってきた。このような撮影法では、各色のあおり等の相対位置ずれを捕捉するために、被写体面の四方にカメラを設置し、各カメラからの撮影画像を目視にて確認しながら液晶表示素子を微細に動かすことで調整を行ったり、または、複数のカメラから投影画像のデータを取り込み、画像データの同時処理を行なっていた。
【0030】
このような調整法において、前者の仕方では、人や周辺環境により調整にばらつきが生じ、正確にコンバーゼンス調整を行なうことができないという問題がある。また、後者の仕方では、複数のカメラ設備によるコスト高、各カメラ及び調整機器のメンテナンスによる工数の増加、各カメラからのデータ処理が複雑になるなどの多くの問題が生じる。
【0031】
本発明の第1の実施形態のコンバーゼンス調整システムは、このような問題を解決するために、各色の液晶表示素子を有している液晶プロジェクタ100と、コンバーゼンス調整を行う上で必要となる所定のずれ方向(例えば、水平,垂直方向)に対するずれ量を捕捉できる輝度の異なったパターンをもつチャートを記録した記録手段301と、前記液晶プロジェクタ100によって前記チャートが投影されるスクリーン400と、スクリーン400への投影画像を撮影する撮影手段200と、前記記録手段301に記録されたプログラムにより撮影手段200によって撮影された撮影画像を解析する演算手段302とを有している。
【0032】
具体的に、第1の実施形態では、例えば、図2に示すように、近年、高画素,高機能化を実現したデジタルカメラ1台を用い、このデジタルカメラで撮影した投影画像全体のデジタルデータをパーソナルコンピュータ300で処理することで、色間のずれを捕捉し、低コストかつ簡易な構成で高精度のコンバーゼンス調整を実現するようにしている。
【0033】
図4は第1の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0034】
図4を参照すると、第1の実施形態のコンバーゼンス調整は、液晶プロジェクタ100にて投影した画像の全体をデジタルカメラ200で撮影し、撮影画像の画像特性をプログラムにて読み込み、各色信号の水平方向,垂直方向のずれ、角度のずれ、奥行き方向のずれ、あおりによるずれを捕捉することで調整を行うようになっている。
【0035】
すなわち、先ず、液晶プロジェクタ100により図5のようなチャートをスクリーン400に投影し(ステップS10)、スクリーン400に投影した画像の全体をデジタルカメラ200で撮影する(ステップS11)。すなわち、スクリーン400に投影された画像は、カメラ200のレンズ201を通過しCCD203上に結像し、結像した画像はCCD203により電気信号に変換された後、A/D変換器206によりデジタル画像信号に変換され、さらに、デジタル画像信号は、IPP207において輝度信号(Y)及び色差信号(Cb,Cr)に分離され、各データとしてRAM212に格納される。
【0036】
パーソナルコンピュータ300は、RAM212に格納された前記輝度信号(Y)の値を例えばRS−232Cケーブルを用い、I/Oインタフェース305を介して記録手段301に格納する(ステップS12)。記録手段301に記録されているコンバーゼンス調整プログラムは、記録手段301に格納された画像データを取得し、演算手段302は、各色間の画素数等から液晶表示素子の補正量(相対位置ずれ)を演算により導出し(ステップS13)、6軸の補正に対する移動量を導き出し、液晶表示素子の相対位置ずれの補正を実施する(ステップS14)。なお、ここで、6軸とは、図6及び図25に示すように、X方向(水平方向),Y方向(垂直方向),Z方向(奥行き方向),θ方向(傾き方向),Rx方向(水平あおり方向),Ry方向(垂直あおり方向)とする。以上によりコンバーゼンス調整を実現することができる。
【0037】
このように、第1の実施形態のコンバーゼンス調整システムでは、簡易な調整が可能となり(調整工数を少なくでき)、かつ単純な構成のシステムを実現することができる。
【0038】
なお、上述の例では、液晶プロジェクタによる投影画像の撮影機器をデジタルカメラとしたが、デジタルビデオカメラでも可能である。またアナログで撮影した場合は、A/D変換を行いデジタルデータとして処理することも可能である。また、投影画像を常に同じ条件で撮影するため、撮影手段であるカメラのフォーカス設定を常に一定とする(固定とする)。これらは以下の例においても同様である。
【0039】
第2の実施形態
ところで、液晶プロジェクタ100の各液晶表示素子の相対位置が水平方向及び垂直方向にずれていると、各色に対する投影画像に同様な水平方向及び垂直方向のずれが生じ、投影画像がぶれたものとなってしまう。
【0040】
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態のコンバーゼンス調整における水平方向および垂直方向の色ずれを補正すること(水平・垂直方向補正システムを実現すること)を意図している。
【0041】
このため、第2の実施形態では、第1の実施形態の構成において、チャートのパターンとして、水平方向,垂直方向にエッジを有するものが用いられることを特徴としている。
【0042】
すなわち、第2の実施形態では、基準となるエッジ部の座標を各色毎に合わせ込み、液晶プロジェクタの各液晶表示素子の相対位置を揃えることで、液晶表示素子の水平方向及び垂直方向に対する位置ずれを補正するようになっている。
【0043】
図7は第2の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0044】
図7を参照すると、このコンバーゼンス調整では、液晶表示素子の水平方向及び垂直方向に対する位置ずれを補正するようになっている。すなわち、この第2の実施形態のコンバーゼンス調整では、先ず、図8に示すような水平方向及び垂直方向にエッジを持ったパターンのチャートを、液晶プロジェクタにより3原色のうちの1色を用いて投影する(ステップS20)。図8の例では、始めに用いる色をR(赤)とし、R(赤)で投影されたチャートをデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS21)、画像データ(投影画像)をカメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に取り込み(ステップS22)、エッジ部の画素座標を算出する(ステップS23)。ここで、画素座標とは、撮影画像の左上端を(0,0)とし、水平方向をX軸に、垂直方向をY軸に設定したものであり、1画素に対し座標が1だけ変わるものとする。この画素座標は、撮影するカメラの解像度によって大きさが変化し、解像度が大きければ大きいほど撮影した画像を細かく分析できる。従って、コンバーゼンス調整を行う上では、高画素になるほど色光のずれ量を細かく判断でき、調整精度が向上する。エッジ部の座標は、例えば撮影画像の輝度に着目して、輝度が大きく変化したところの点とする。なお、いまの例では輝度を用いているが、投影画像と同じ色レベル(RGB等)を用いても可能である。
【0045】
このようにして、R(赤)での水平方向,垂直方向のエッジ部の画素座標を算出した後、液晶プロジェクタの投影色をG(緑)に切り替えて(ステップS24)、再度、チャートを撮影し(ステップS25)、画像データを取得する(ステップS26)。そして、基準色と同様に、水平方向,垂直方向のエッジ部の画素座標を算出し(ステップS27)、求めたエッジ部の画素座標をR(赤)使用時の画素座標と比較及び演算し(赤色光使用時の液晶表示素子との相対位置ずれを算出し)(ステップS28)、ずれている画素数に対応する分だけG(緑)の液晶表示素子の補正量から図6のX+〜X-方向、Y+〜Y-方向へと動かして、液晶表示素子の位置を補正する(赤色光使用時の液晶表示素子との相対位置ずれを補正する)(ステップS29)。
【0046】
次に、投影色をB(青)に切り替え、同様に、エッジ部の画素座標を算出し、液晶表示素子の位置を補正する。
【0047】
以上により、3つの液晶表示素子の位置決めが完了し、水平方向,垂直方向の色ずれを補正することができる(水平・垂直補正システムを実現することができる)。
【0048】
このように、この第2の実施形態では、チャートのパターンとして、水平,垂直方向にエッジを有したものが用いられることで、液晶プロジェクタの各液晶表示素子の水平,垂直方向の色ずれを簡易に捕捉でき、水平,垂直方向の色ずれを補正することができる。
【0049】
第3の実施形態
ところで、第2の実施形態のコンバーゼンス調整において、水平,垂直方向の色ずれを補正するためには、投影画像を3度撮影しなくてはならず、調整時間を多く費やしてしまう。すなわち、第2の実施形態のコンバーゼンス調整では、水平方向,垂直方向の色ずれを補正するのに、基準画像の撮影と残り2色を用いた撮影との合計3度の投影画像の撮影をしなくてはならず、調整時間を多く費やしてしまうという問題がある。
【0050】
この問題を解決するため、本発明の第3の実施形態では、第1の実施形態の構成において、演算手段302は、撮影画像上の各色の相対距離を算出可能になっていることを特徴としている。
【0051】
図9は第3の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0052】
図9を参照すると、この第3の実施形態では、先ず、図8に示すような水平方向,垂直方向にエッジを持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにより3原色のうちの2色を用いて投影する(ステップS30)。例えば、始めの2色をR(赤)とG(緑)とし、この2色を用いて投影する。そして、R(赤)及びG(緑)の光で投影されたチャートをデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS31)、画像データ(投影画像)をカメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に取り込み(ステップS32)、R(赤)及びG(緑)の例えば輝度に着目し、一方を基準としてエッジのずれ量を算出する(ステップS33)。例えば、R(赤)を基準とした場合には、R(赤)を用いた投影画像のエッジからG(緑)を用いた投影画像のエッジまでの画素数を算出して、エッジのずれ量を算出する。そして、R(赤)及びG(緑)の液晶表示素子の位置合わせをするため、ずれている画素数分に対応する液晶表示素子の補正量から図6のX+〜X-方向、Y+〜Y-方向へと液晶表示素子を動かし、位置を補正する(ステップS34)。
【0053】
次に、R(赤),G(緑)及びB(青)の色光を用いてチャートを投影させ(ステップS35)、同様にして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS36)、画像データ(投影画像)をカメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に取り込み(ステップS37)、エッジのずれ量を算出する(ステップS38)。そして、B(青)の液晶表示素子の位置合わせをするため、ずれている画素数分に対応する液晶表示素子の補正量から図6のX+〜X-方向、Y+〜Y-方向へと液晶表示素子を動かし、液晶表示素子の位置を補正する(ステップS39)。
【0054】
以上により、2度の撮影を行うだけで、水平方向及び垂直方向の色ずれを補正することができる。従って、第3の実施形態では、第2の実施形態よりも投影画像の撮影が1回分少なくなり、短時間で水平方向,垂直方向の色ずれを補正することができる(水平・垂直補正システムを実現することができる)。なお、上述の例では、2度目の投影画像の撮影で全ての色光を用いたが、R(赤)又はG(緑)のどちらか一方とB(青)との2色を用いても、色ずれを補正することができる。
【0055】
このように、第3の実施形態では、演算手段302は、撮影画像上の各色の相対距離を算出可能になっているので、第2の実施形態よりも短時間で、水平,垂直方向の色ずれの調整を完了することができる。すなわち、第3の実施形態では、撮影回数を減少させ、調整工数を低減することができる。
【0056】
第4の実施形態
しかし、第3の実施形態のコンバーゼンス調整によっても、水平方向,垂直方向の色ずれを補正するのに、2つの投影色を用いてエッジ部のずれ量から液晶表示素子のずれ量を捕捉し補正するため、投影画像を2度撮影しなくてはならず、調整時間を多く費やしてしまう。
【0057】
この問題を解決するため、本発明の第4の実施形態では、第1の実施形態の構成において、演算手段302は、3原色の色レベルを識別可能になっていることを特徴としている。
【0058】
図10は第4の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0059】
図10を参照すると、この第4の実施形態では、先ず、図8に示すような水平方向,垂直方向にエッジを持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにより全ての色(R,G,B)を用いて投影する(ステップS40)。そして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS41)、画像データ(投影画像)をカメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に取り込み(ステップS42)、R(赤),G(緑),B(青)の色レベルに着目して各色の水平方向,垂直方向に対するエッジ部の画素座標を取得する(ステップS43)。そして、取得した座標から1つの色を基準として各色のずれ量を算出する。具体的に、この第4の実施形態では、R(赤)を基準とすると、R(赤)とG(緑)、R(赤)とB(青)の画素座標の差分を算出する。そして、各画素座標差分値に対応する液晶表示素子の補正量から図6のX+〜X-方向、Y+〜Y-方向へと液晶表示素子を動かし、液晶表示素子の位置を補正する(ステップS44)。
【0060】
以上により、第4の実施形態では、1度の撮影を行うだけで、水平方向及び垂直方向の色ずれを補正することができる。すなわち、撮影画像のR(赤),G(緑),B(青)の識別を行うことで、第3の実施形態よりも投影画像の撮影が1回分少なくなり、短時間で水平方向,垂直方向の色ずれを補正することができる(水平・垂直補正システムを実現することができる)。
【0061】
このように、第4の実施形態では、第3の実施形態よりも短時間で調整を完了することができる。すなわち、第4の実施形態では、さらに撮影回数を減少させ、調整工数を低減することができる。
【0062】
第5の実施形態
また、液晶プロジェクタの各液晶表示素子の相対位置に傾きが生じていると、各色に対する投影画像にも同様に傾いた色ずれが生じ、投影画像がぶれたものとなってしまう。この第5の実施形態では、コンバーゼンス調整における傾き方向の色ずれを補正することを意図している。
【0063】
このため、第5の実施形態では、第1の実施形態の構成において、前記チャート上のパターンは、水平方向又は垂直方向に伸びるエッジを有し、前記演算手段302は、パターンの2点間の座標を導出し、導出した座標から撮影画像の傾きを演算して、角度を補正可能になっていることを特徴としている。すなわち、第5の実施形態では、基準となるエッジ部の座標を各色毎に合わせ込み、各液晶表示素子の相対位置を揃えることで、液晶表示素子の傾きによる相対位置ずれを補正するようにしている。
【0064】
図11は第5の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0065】
図11には、1つの色光に対する角度補正の仕方が示されている。図11を参照すると、水平方向又は垂直方向にエッジを持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにて投影する(ステップS50)。具体的には、例えば図12のような水平方向にエッジを持ったパターンのチャートを投影する。そして、投影画像をデジタルカメラにて撮影し(ステップS51)、画像データ(投影画像)をカメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に取り込む(ステップS52)。そして、図13のD1,D2の画素座標(エッジの両端の座標)を算出し(ステップS53)、エッジの傾きθを算出する(ステップS54)。具体的に、図13のD1の座標を(X1,Y1)、D2の座標を(X2,Y2)とすると、投影画像の傾きθは次式によって求められる。
【0066】
【数1】
θ=tan-1((Y2−Y1)/(X2−X1))
【0067】
このようにして、各色光の傾きを算出し、各々算出した角度分だけ図6のθ+〜θ-方向へと液晶表示素子を回転することで、傾き方向の色ずれを補正することができる(ステップS55)。
【0068】
以上により、第5の実施形態では、水平方向又は垂直方向にエッジを有したパターンのチャートを用い、撮影画像の各色光によるエッジ部の座標から撮影画像の傾きを演算し、液晶表示素子の傾きを補正することができる(角度補正システムを実現することができる)。
【0069】
なお、上記の調整は、第2の実施形態のようにR(赤),G(緑),B(青)それぞれの液晶表示素子を1つずつ補正しても良いし、あるいは、第3の実施形態のように1つの色光を基準として相対の傾きを補正しても良いし、あるいは、第4の実施形態のように各色レベルを検知して、1度の撮影ですべての液晶表示素子の傾きを補正するようにしても良い。
【0070】
このように、この第5の実施形態では、液晶プロジェクタの液晶表示素子の傾き方向の色ずれを容易に調整することができる。
【0071】
第6の実施形態
また、液晶プロジェクタの各液晶表示素子の相対距離が異なってしまうと、各色に対する投影画像の拡大率に違いが生じ、投影画像がぶれたものとなってしまう。この第6の実施形態では、コンバーゼンス調整において、奥行き方向の色ずれを補正することを意図している。
【0072】
このため、第6の実施形態では、第1の実施形態の構成において、前記チャート上のパターンは、水平方向又は垂直方向に設置された2本の平行線であり、前記演算手段302は、パターン間隔を読み出し、各色光の間隔と比較することで、奥行き方向の色ずれの補正値を導き出すことを特徴としている。すなわち、第6の実施形態では、基準距離を各色毎に合わせ込み、各液晶表示素子の相対距離を揃えるようにしている。
【0073】
図14は第6の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0074】
図14には、1つの色光に対する奥行き方向相対距離補正の仕方が示されている。図14を参照すると、水平方向又は垂直方向に設置された2本以上の平行線を持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにて投影する(ステップS60)。具体的には、例えば図15のような垂直方向に向いた2本の平行線を持ったパターンのチャートを投影する。そして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS61)、画像データ(投影画像)をカメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に取り込む(ステップS62)。そして、平行線間隔を算出する(ステップS63)。具体的には、図15の2点,すなわち、D3(X3,Y3)とD4(X4,Y3)との間隔Lを次式のように算出する。
【0075】
【数2】
L=X4−X3
【0076】
そして、全ての色光に対して各々の距離Lが等しくなるように、図6のZ+〜Z-方向に液晶表示素子を動かし補正することで、液晶表示素子間の相対位置ずれを補正することができる(ステップS64)。
【0077】
以上により、第6の実施形態では、水平方向又は垂直方向に伸びた2本以上の平行線を持ったパターンのチャートを用い、撮影画像の各色光による平行線間の画素数から撮影画像までの距離を演算し、各液晶表示素子間の相対距離を補正することができる(奥行き方向相対距離補正システムを実現することができる)。
【0078】
なお、上記の調整は、第2の実施形態のようにR(赤),G(緑),B(青)それぞれの液晶表示素子を1つずつ補正しても良いし、あるいは、第3の実施形態のように1つの色光を基準として相対の傾きを補正しても良いし、あるいは、第4の実施形態のように各色レベルを検知して、1度の撮影ですべての液晶表示素子の傾きを補正するようにしても良い。
【0079】
このように、第6の実施形態では、液晶プロジェクタの液晶表示素子の奥行き方向の色ずれを容易に調整することができる。
【0080】
第7の実施形態
また、液晶プロジェクタの各液晶表示素子にあおりが生じていると、各色に対する投影画像に同様なあおりが生じ、歪んだ画像となってしまう。この第7の実施形態では、コンバーゼンス調整において、あおりによる色ずれを補正することを意図している。
【0081】
このため、第7の実施形態では、第1の実施形態の構成において、前記チャート上のパターンは、水平方向及び垂直方向に設置された2本の平行線であり、前記演算手段302は平行線の間隔を読み出し、比較することで、あおりによる色ずれの補正値を導き出すことを特徴としている。すなわち、第7の実施形態では、撮影画像の両端の平行線間距離を求めて、あおりを捕捉し、各液晶表示素子のあおりによる投影画像の歪みを補正するようにしている。
【0082】
図16は第7の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0083】
図16には、1つの色光に対する水平方向のあおり補正の仕方が示されている。図16を参照すると、水平方向及び垂直方向に設置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャート(図17のようなチャート)を液晶プロジェクタにて投影する(ステップS70)。そして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS71)、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に画像データ(投影画像)を取り込む(ステップS72)。そして、あおりを補正する。
【0084】
ここで、水平方向のあおりを補正する場合には、図17の2点、例えば点D5(X5,Y5),点D7(X7,Y7)のY座標の差分LD7と、例えば点D5(X5,Y5)、点D11(X11,Y11)のX座標の差分LD11とを次式のように算出する(ステップS73)。
【0085】
【数3】
D7=Y7−Y5
D11=Y11−Y5
【0086】
なお、あおりがない場合の点D5,D7間のY座標の差分L’D7と点D5,D11間のX座標の差分L’D11との比率αを予め求めておく。比率αを求める方法としては、実際のチャートを用いて、点D5,D7間のY座標の長さと、点D5,D11間のX座標の長さとから次式のようにして比率αを算出する。
【0087】
【数4】
α=L’D7/L’D11
【0088】
数4のようにしてすでに求めてある比率αから、撮影画像に水平方向のあおりがない場合のLD11を、次式のように算出する(ステップS74)。
【0089】
【数5】
D11=LD7/α
【0090】
次いで、液晶表示素子をRx+またはRx-方向に角度θだけ傾け、水平方向のあおりを補正する(ステップS75,S76)。
【0091】
すなわち、図18より、補正値θを次式のように算出する。
【0092】
【数6】
θ=cos-1(αLD11/LD7
【0093】
そして、液晶表示素子をRx+方向又はRx-方向へ補正量θだけ移動させることで、水平方向のあおりを補正することができる(ステップS76)。ただし、上記のあおり補正は、水平方向のずれ、傾きによるずれ、垂直方向のあおりがない場合に限定される。
【0094】
また、垂直方向のあおりを補正する場合は、上述した水平方向のあおりの補正の場合と同様に、先ず、図17の2点、例えば点D5(X5,Y5),点D7(X7,Y7)のY座標の差分LD7と、例えば点D5(X5,Y5),点D11(X11,Y11)のX座標の差分LD11とを算出する。
【0095】
あおりがない場合の比率αから、撮影画像に垂直方向にあおりがない場合のLD7は、次式のようになるはずである。
【0096】
【数7】
D7=αLD11
【0097】
次いで、液晶表示素子をRy+方向又はRy-方向に角度θだけ傾け、垂直方向のあおりを補正する。
【0098】
すなわち、図19より、補正値θを次式のように算出する。
【0099】
【数8】
θ=cos-1(LD7/αLD11
【0100】
そして、液晶表示素子を補正量θだけ移動させることで、垂直方向のあおりを補正することができる。ただし、上記のあおり補正は、水平方向のずれ、傾きによるずれ、水平方向のあおりがない場合に限定される。
【0101】
以上により、第7の実施形態では、垂直方向及び水平方向に設置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートを用い、各色光による平行線間の各々の画素数からあおりの状態を演算し、各液晶表示素子の傾きを補正することができる(あおり補正システムを実現することができる)。
【0102】
なお、上記の調整は、液晶表示素子を1つずつ調整しても良いし、撮影された光の色が判断できるのであれば、液晶プロジェクタから全ての色を発光し、1度の撮影で全てのあおりを捕捉し、補正することもできる。
【0103】
このように、第7の実施形態では、液晶プロジェクタの液晶表示素子のあおりによる色ずれを容易に調整することができる。
【0104】
第8の実施形態
上述した第7の実施形態のあおり補正では、水平方向の補正において垂直方向のあおりが無いことが前提である。また、垂直方向の補正では水平方向のあおりが無いことが前提である。従って、水平方向及び垂直方向の両方にあおりがある場合、第7の実施形態では補正を行うことができない。
【0105】
この問題を解決するため、第8の実施形態では、第1の実施形態の構成において、演算手段302は、液晶プロジェクタの液晶表示素子のあおりによる焦点ずれから投影画像の色ずれを補正することを特徴としている。
【0106】
図20は第8の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0107】
図20には、1つの色光に対する水平方向のあおり補正の仕方が示されている。図20を参照すると、第7の実施形態と同様に、水平方向及び垂直方向に設置した2本の平行線を持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにて投影する(ステップS80)。そして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS81)、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に画像データ(投影画像)を取り込む(ステップS82)。そして、あおりを補正する。
【0108】
ここで、水平方向のあおりを補正する場合には、図17の平行線上の2点、例えば、点D9又は点D10と点D11又は点D12との焦点の度合いを確認(測定)することで、あおりによる液晶表示素子のずれを測定する(ステップS83)。ここで、焦点の度合いは次のように測定する。すなわち、まず、エッジに対して輝度もしくは色レベル等を取得し、取得した分布データを微分して変化率を求める。変化率が最も大きい値をPとすると、Pが大きい場合は焦点が良く合っており、逆にPが小さいと焦点が合っていないといえる。従って、2点である点D9又は点D10と点D11又は点D12の焦点が最も大きくなるように液晶表示素子をRx+方向又はRx-方向へ動作させ、あおりによる水平方向の画像の歪みを補正する(ステップS84)。
【0109】
また、垂直方向のあおりを補正する場合は、2点である点D5又は点D6と点D7又は点D8の焦点を測定し、変化率Pが最大となるように液晶表示素子をRy+方向又はRy-方向へ動作させ、あおりによる垂直方向の画像の歪みを補正する。
【0110】
以上により、この第8の実施形態では、図17のように垂直方向及び水平方向に設置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートを用い、撮影画像両端部のエッジから焦点の度合いを算出し、あおりの状態を捕捉することができる(あおり補正システムを実現することができる)。すなわち、この第8の実施形態では、あおりを補正するのと同時に、各液晶表示素子の相対距離をも補正することができる。
【0111】
このように、第8の実施形態では、水平方向及び垂直方向の両方にあおりがあったとしても、あおり補正を容易に行うことができる。
【0112】
第9の実施形態
上述した第8の実施形態のあおり補正では、あおりを補正するまで何度も投影画像の撮影及び焦点のずれ量を計算しなくてはならず、調整時間を多く費やしてしまう。
【0113】
この問題を解決するため、第9の実施形態では、第8の実施形態の構成において、記録手段301は、調整データを記録(蓄積)し、演算手段302は、取得した焦点ずれのデータから記録手段301に記録されている調整データを比較することを特徴としている。
【0114】
すなわち、第9の実施形態では、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に、焦点ずれデータと液晶表示素子の補正移動量を蓄積するか、あるいは、焦点ずれデータと液晶表示素子の補正移動量との関係式を記録しておき、あおり補正時に取得した焦点のずれデータから記録手段301に蓄積しておいた補正移動量を導出して、あおりの補正を実施することで、調整時間を短縮している。
【0115】
図21は第9の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0116】
図21には、1つの色光に対する水平方向のあおり補正の仕方が示されている。図21を参照すると、まず、水平方向及び垂直方向に設置した2本の平行線を持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにて投影する(ステップS90)。そして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS91)、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に画像データ(投影画像)を取り込む(ステップS92)。そして、あおりを補正する。
【0117】
ここで、水平方向のあおりを補正する場合には、図17の平行線上の2点、例えば、点D9又は点D10と点D11又は点D12との焦点の度合い(状態)を確認(測定)することで、あおりによる液晶表示素子のずれを測定する(ステップS83)。ここで、焦点の度合いの測定は、第8の実施形態と同様にしてなされる。すなわち、画像データの変化率Pを取得し、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に蓄積した変化率Pのデータと液晶表示素子の補正移動量の関係から補正量を取得し(ステップS94)、液晶表示素子を移動させ、あおりによる投影画像の水平方向の歪みを補正する(ステップS95)。
【0118】
また、垂直方向のあおりを補正する場合は、図17の平行線上の2点、例えば、点D5又は点D6と点D7又はD8との焦点の度合い(状態)を確認するため、同様に、変化率Pを取得し、取得した変化率Pと液晶表示素子の補正移動量の関係から液晶表示素子を移動させ、あおりによる投影画像の垂直方向の歪みを補正する。
【0119】
このように、第9の実施形態では、撮影画像の焦点の状態を取得し、蓄積してきた補正データから液晶表示素子の補正値を算出することで、第8の実施形態の場合よりも短時間で調整(あおり補正)を行うあおり補正システムを実現することができる。また、第9の実施形態においても、第8の実施形態と同様に、あおりを補正するのと同時に、各液晶表示素子の相対距離をも補正することができる。
【0120】
第10の実施形態
第8,第9の実施形態のあおり補正(あおり補正システム)では、焦点の状況から取得した変化率Pだけではあおりが生じている方向(Rx+方向又はRx-方向、Ry+方向又はRy-方向)がわからないという問題がある。このように、第8,第9の実施形態のあおり補正では、あおりの方向がわからなく、あおり補正を実施するには、あおりの方向を1度確認しなければならないという問題がある。
【0121】
この問題を解決するため、第10の実施形態では、第1の実施形態の構成において、チャート上のパターンは、水平方向及び垂直方向に設置した2本の平行線であり、記録手段301は、調整データを記録(蓄積)し、前記演算手段302は、パターン間隔を読み出し、比較を行い、また、液晶プロジェクタの液晶表示素子のあおりによる焦点ずれのデータから記録手段301に記録されている調整データを比較することを特徴としている。
【0122】
すなわち、第10の実施形態では、一旦撮影画像の両端の長さを測り、液晶表示素子がどちらに傾いているかを解析した後、第9の実施形態と同様に焦点ずれデータと液晶表示素子の補正移動量を取得するようにしている。
【0123】
図22は第10の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0124】
図22には、1つの色光に対する水平方向のあおり補正の仕方が示されている。図22を参照すると、第8,第9の実施形態と同様に、水平方向及び垂直方向に設置した2本の平行線を持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにて投影する(ステップS100)。そして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS101)、カメラ200内のRAM212もしくパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に画像データ(投影画像)を取り込む(ステップS102)。そして、あおりを補正する。
【0125】
ここで、水平方向のあおりを補正する場合には、図17の平行線上の2点、例えば、点D9又は点D10と点D11又は点D12との焦点の度合い(状態)を確認することで、あおりによる液晶表示素子のずれを測定する(ステップS103)。ここで、焦点の度合いの測定は、次のようになされる。すなわち、画像データの変化率Pを取得し、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に蓄積した変化率Pのデータと液晶表示素子の補正移動量の関係から補正量を取得する(ステップS104)。現時点ではあおりの方向がRx+方向であるかRx-方向であるかがわからないため、LD7、LD8の大小関係を導いておく(ステップS105)。そして、LD7>LD8の場合はRx+方向へ(ステップS106)、また、LD7<LD8の場合はRx-方向へ(ステップS107)、液晶表示素子を動作させることで、あおりによる水平方向の歪みを補正することができる。また、LD7=LD8の場合はRx+方向もしくはRx-方向に液晶表示素子を動作させ(ステップS108)、再度、ステップS101に戻り、デジタルカメラ200にて投影画像を撮影する。
【0126】
また、垂直方向のあおりを補正する場合は、2点である点D5又は点D6と点D7又は点D8の焦点の度合い(状態)を確認するため、同様に変化率Pを取得し、取得した変化率Pと液晶表示素子の補正移動量の関係から液晶表示素子を動作させ、あおりによる投影画像の垂直方向の歪みを補正する。なお、この場合も、水平方向の補正の場合と同様に、あおりの方向がRy+方向であるかRy-方向であるかがわからないため、LD11、LD12の大小関係を導いておく。そして、LD11>LD12の場合はRy+方向へ、LD7<LD8の場合はRy-方向へ、液晶表示素子を動作させることで、あおりによる水平方向の歪みを補正することができる。
【0127】
以上により、垂直方向及び水平方向に設置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートからあおりの方向を導き出し、撮影画像の焦点の状態を取得し、蓄積してきた補正データから液晶表示素子の補正値を算出するあおり補正システムを実現することができる。なお、第10の実施形態においても、第8,第9の実施形態と同様に、あおりを補正するのと同時に、各液晶表示素子の相対距離をも補正することができる。
【0128】
このように、第10の実施形態によれば、第8,第9の実施形態では導き出せなかったあおりの方向を識別できるので、再度あおり方向を確認するということが無く、調整時間を短縮できる。
【0129】
第11の実施形態
第1〜第10の実施形態において、投影画像が撮影範囲から大きくぶれていた場合、画像データ取得ラインが狙いとするエッジ部とは異なったラインを走査してしまう恐れがある。
【0130】
この問題を解決するため、第11の実施形態では、第1の実施形態の構成において、前記撮影手段200は、撮影する画像の解像度を可変にすることが可能になっていることを特徴としている。
【0131】
図23は第11の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0132】
図23を参照すると、液晶プロジェクタにてチャートを投影した後(ステップS110)、撮影手段であるデジタルカメラ200の撮影解像度を切り替える。具体的には、例えば、始めに、短時間でデータの収集及び解析ができる低解像度で投影画像を撮影し(ステップS111)、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に画像データ(投影画像)を取り込む(ステップS112)。
【0133】
そして、画像データからチャートのパターンの大枠を捕捉し、各補正システムの走査ライン始点座標を確認する(ステップS113)。具体的には、予め設定してある走査ライン始点座標に問題があるか否かを判断する(狙いとするエッジ部のデータ取得が可能か否かを判断する)。この結果、狙いとするエッジ部のデータ取得が可能でない場合は、高解像度時の走査ラインに狙いとするエッジが入り込むように走査ライン始点座標の再設定を行う(ステップS114)。
【0134】
次に、デジタルカメラ200により高解像度で投影画像の撮影を行い(ステップS115)、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に画像データ(投影画像)を取り込む(ステップS116)。各補正システムの走査ラインの始点座標は、低解像度時に撮影した画像データから狙いとするポイントを横切れるような場所に設定されているので、各補正システムで必要となる画像ラインデータを取り損ねることはない。最後に、取得したデータから各補正システムにより液晶表示素子の相対位置ずれを算出し(ステップS117)、液晶表示素子の相対位置ずれを補正する(ステップS118)。
【0135】
以上により、デジタルカメラの低解像度設定及び高解像度設定の2度の撮影を行い、各補正システムの走査ライン始点座標を補正し、狙いとするエッジ部の座標を取得できる解像度変動システムを実現することができる。
【0136】
このように、第11の実施形態では、第1〜第10の実施形態よりも的確に走査ラインを捕捉して各種液晶表示素子の補正を行うことができる。
【0137】
第12の実施形態
第1の実施形態のコンバーゼンス調整において、各補正方向の色ずれは相互作用しているため、補正手順によりコンバーゼンスの調整が正確に行えないという問題が生じる。例えば、水平方向,垂直方向の補正(水平,垂直方向補正システム)を始めに実施したとすると、液晶表示素子の傾きによるずれで、水平方向,垂直方向の補正を適切に行えない。また、傾きを補正するために、角度の補正(角度補正システム)を始めに実施したとすると、液晶表示素子のあおりによって液晶表示素子の傾き補正を適切に行えない。
【0138】
そこで、第12の実施形態では、第1の実施形態の構成において、演算手段302は、コンバーゼンス調整を行う各補正システムを補正が可能な順序で切り替えることを特徴としている。すなわち、第12の実施形態では、演算手段302は、各補正システムの順列並び替えを行い、また、各補正システムにて補正が必要無いとわかった場合、その補正システムをスキップし、次の補正システムへと移行するようになっている。
【0139】
図24は第12の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【0140】
図24には、単純な構成で、精度が良く、また、工数の少ないコンバーゼンス調整の一例が示されている。図24を参照すると、先ず、水平方向及び垂直方向に設置した2本の平行線を持ったパターンのチャートを液晶プロジェクタにて投影する(ステップS120)。そして、投影画像をデジタルカメラ200にて撮影し(ステップS121)、カメラ200内のRAM212もしくはパーソナルコンピュータ300内の記録手段301に画像データ(投影画像)を取り込む(ステップS122)。次に、図17の4点、すなわち、点D5(X5,Y5),点D6(X6,Y6),点D7(X7,Y7),点D8(X8,Y8)の座標を算出する(ステップS123)。そして、点D5のY座標Y5と点D6のY座標Y6の値を比較し、また、点D5,点D7間のY座標差分値LD7と点D6,点D8間のY座標差分値LD8とを比較し、次式(数9)の条件に合えば、あおり補正システムをスキップし、奥行き方向相対距離補正システムを実施する(ステップS124)。
【0141】
【数9】
5=Y6
D7=LD8
【0142】
数9の条件に合わない場合は、第10の実施形態のあおり補正システムを実施し(ステップS125)、次に、傾き補正システムを実施する(ステップS126)。両条件において、最後に水平・垂直補正システムを実施することで、コンバーゼンス調整は完了する(ステップS127)。
【0143】
このように、液晶表示素子のある補正項目を実施する必要が無いとわかった場合、補正システムの順列組み合わせを変更し、簡易で、工数の少なく、精度の良いコンバーゼンス調整を実施することができる。
【0144】
すなわち、第12の実施形態では、あらゆる方向に各液晶表示素子の相対位置がずれていたとしても、単純な構成で、容易に補正することができ、また、調整項目に対して取捨選択ができるため調整工数を小さくできる。
【0145】
第13の実施形態
本発明の第13の実施形態では、コンバーゼンス調整用の複数のテスト映像信号パターンを用意し、色間のずれがカメラ撮影領域を外れた場合はテスト信号を順次変化させ撮影可能なテスト映像信号パターンに対応するずれ補正情報から色間のずれを検出することを特徴としている。
【0146】
この第13の実施形態のコンバーゼンス調整では、ずれの大きさにかかわらずに、高精度かつ容易にずれを検出することができ、液晶プロジェクタにおけるコンバーゼンス調整の精度を大いに高めることができる。
【0147】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1乃至請求項8記載の発明によれば、複数色の液晶表示素子を有している液晶プロジェクタのコンバーゼンス調整を行なうコンバーゼンス調整システムにおいて、
投影パターンのチャートを記録した記録手段と、
前記液晶プロジェクタによって前記チャートが投影されるスクリーンと、
前記スクリーンへの投影画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影された画像パターン上の複数の座標により撮影画像を解析する演算手段とを有し、
X方向である水平方向及びY方向である垂直方向に配置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートを投影した画像を前記撮影手段で撮影し、
前記演算手段が撮影された画像パターン上の座標から求めたX方向とY方向の座標間隔により水平方向または垂直方向のあおりの有無を判断して、あおりがあると判断したときはあおり補正を実施した後に、X方向及びY方向の傾き補正と、X方向及びY方向の位置補正とを行うので、ずれ量の大きさにかかわらずに、ずれを容易且つ高精度に検出することができ、精度よくコンバーゼンス調整を行なうことが可能となり、この場合にも、簡易な調整が可能で(調整工数を少なくでき)、かつ単純な構成にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶プロジェクタの光学系の一例を示す図である。
【図2】本発明に係るコンバーゼンス調整システムの構成例を示す図である。
【図3】撮影手段の具体例を示す図である。
【図4】第1の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】チャートの一例を示す図である。
【図6】液晶表示素子のずれ方向を示す図である。
【図7】第2の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】チャートの一例を示す図である。
【図9】第3の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】第4の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】第5の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】チャートの一例を示す図である。
【図13】液晶表示素子が傾いている場合の投影画像を示す図である。
【図14】第6の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】チャートの一例を示す図である。
【図16】第7の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】チャートの一例を示す図である。
【図18】水平方向のあおり補正角度の算出を説明するための図である。
【図19】垂直方向のあおり補正角度の算出を説明するための図である。
【図20】第8の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図21】第9の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図22】第10の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図23】第11の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図24】第12の実施形態のコンバーゼンス調整システムにおけるコンバーゼンス調整動作の一例を示すフローチャートである。
【図25】液晶表示素子のずれ方向を示す図である。
【符号の説明】
100 液晶プロジェクタ
101 リフレクタ
102 光源部
103 ダイクロイックミラー
104 ダイクロイックミラー
105 液晶表示素子
106 集光レンズ
107 全反射ミラー
108 液晶表示素子
109 集光レンズ
110 全反射ミラー
111 液晶表示素子
112 集光レンズ
113 ダイクロイックミラー
114 ダイクロイックミラー
115 液晶プロジェクター内レンズ
200 撮影手段
200 撮影手段
300 パーソナルコンピュータ
301 記録手段
302 演算手段
303 I/Oインタフェース
304 表示部
305 I/Oインタフェース
201 レンズ
202 メカ機構
203 CCD
204 CDS(相関2重サンプリング)回路
205 AGCアンプ
206 A/D変換器
207 IPP
208 DCT
209 Coder
210 MCC
211 CPU
212 RAM
213 I/Oインタフェース
214 SG
215 モータードライバ

Claims (8)

  1. 複数色の液晶表示素子を有している液晶プロジェクタのコンバーゼンス調整を行なうコンバーゼンス調整システムにおいて、
    投影パターンのチャートを記録した記録手段と、
    前記液晶プロジェクタによって前記チャートが投影されるスクリーンと、
    前記スクリーンへの投影画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段で撮影された画像パターン上の複数の座標により撮影画像を解析する演算手段とを有し、
    X方向である水平方向及びY方向である垂直方向に配置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートを投影した画像を前記撮影手段で撮影し、
    前記演算手段が撮影された画像パターン上の座標から求めたX方向とY方向の座標間隔により水平方向または垂直方向のあおりの有無を判断して、あおりがあると判断したときはあおり補正を実施した後に、X方向及びY方向の傾き補正と、X方向及びY方向の位置補正とを行うことを特徴とするコンバーゼンス調整システム。
  2. 請求項1記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
    前記あおり補正は、前記演算手段が撮影された画像パターン上の座標を求めるときにパターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率を取得して、該変化率が大きい場合は焦点が合っていると判断し、該変化率が小さい場合は焦点があっていないと判断し、焦点があっていないと判断した場合には前記変化率が大きくなるように前記液晶表示素子を移動させることによって行なうことを特徴とするコンバーゼンス調整システム。
  3. 請求項2記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
    パターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率と前記液晶表示素子の補正移動量との関係を記憶する記憶手段を有し、
    前記あおり補正は、前記演算手段がパターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率を取得して、前記記憶手段に記憶されているパターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率と前記液晶表示素子の補正移動量との関係から、パターンエッジの輝度もしくは色レベルの変化率に応じた補正移動量だけ前記液晶表示素子を移動させることによって行なうことを特徴とするコンバーゼンス調整システム。
  4. 請求項1記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
    前記演算手段であおりがないと判断したときは、X方向またはY方向の座標間隔が所定値となるようにXY面と直交するZ方向に奥行き方向補正を行った後に、X方向及びY方向の位置補正を行うことを特徴とするコンバーゼンス調整システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、前記液晶表示素子はR / / Bの3原色であって、前記演算手段は3原色の色レベルを識別可能であり、撮影画像上の各色の相対距離を算出可能になっていることを特徴とするコンバーゼンス調整システム。
  6. 請求項5記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
    前記撮影手段でR / / Bの3原色を用いて投影されたパターンの画像を1回だけ取り込んで、R / / Bの3原色のあおり補正、傾き補正、位置補正、奥行き方向補正のうちの少なくとも1つの補正を行うことを特徴とするコンバーゼンス調整システム。
  7. 請求項5記載のコンバーゼンス調整システムにおいて、
    前記撮影手段でR / / Bのいずれか2原色を用いて投影されたパターン画像で1回目の取り込みを行って、投影された2原色について、あおり補正、傾き補正、位置補正、奥行き方向補正のうちの少なくとも1つの補正を行い、
    1回目の取り込みに用いなかった1原色を含む2原色または3原色を用いて投影されたパターン画像で2回目の取り込みを行って、2回目に用いた1原色について、あおり補正、傾き補正、位置補正、奥行き方向補正のうちの少なくとも1つの補正を行うことを特徴とするコンバーゼンス調整システム。
  8. 複数色の液晶表示素子を有している液晶プロジェクタで特定パターンのチャートを投影してコンバーゼンス調整するコンバーゼンス調整方法であって、
    X方向である水平方向及びY方向である垂直方向に配置した2本以上の平行線を持ったパターンのチャートをスクリーンに投影するステップと、
    スクリーンへの投影画像を撮影する撮影するステップと、
    撮影された画像パターン上の複数の座標を検出するステップと、
    検出された座標から求めたX方向とY方向の座標間隔により水平方向または垂直方向のあおりの有無を判断するステップと、
    あおりがあると判断したときにあおり補正を実施するステップと、
    あおり補正を実施するステップの後にX方向及びY方向の傾き補正と、X方向及びY方向の位置補正を行うステップを行うことを特徴とするコンバーゼンス調整方法。
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