JP3853519B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は監視システムなどに組み込まれる画像記録装置、特に監視カメラなどの撮像装置によって撮像された画面のブレを補正して画像データを記録できるようにした画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、監視システムおよびビデオ技術の分野における技術的な進歩により、ビデオ装置を組み込んだ監視システムが広く普及してきている。このようなビデオ装置にあっては、監視カメラの撮影に当たってインターレース方式などの複数フィールドを組み合わせて1フレームの画像を作成する方式を採用している関係上、フィールド間で画像データのずれが生じることなどによって画像が不鮮明になる(画ブレ)虞があるため、画像データが記録部へ転送される前に入力画像データに対して画像補正手段によって画像補正を行ない、ブレのない画像として記録している。
【0003】
そして、上記のような画像補正を行なうに当たっては、従来においては、画像補正手段として図8に示すような構成を有する画像補正手段を用いていた。図8は従来の画像補正手段の構成を示すブロック図である。図8において、符号1および2は1画面分の画像データが連続して格納される1画面メモリ、3は1画面メモリ1、2への画像データの書き込み、読み出しをコントロールする1画面メモリ制御部、4は連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリ1、2の間でデータの処理を行なう2画面データ処理部である。
【0004】
図9は上記のような構成を有する従来の画像補正手段における画像補正処理の動作を説明する図である。図9において、左方から右方へタイミングT1、タイミングT2、・・・・とあるのは画像補正手段の動作タイミングの順序を示している。この従来の画像補正手段ではタイミングT1において一方の1画面メモリ(1とする)に画像1が格納される。次に、タイミングT2において他方の1画面メモリ2に上記画像1に連続する画像2が格納される。このとき上記一方の1画面メモリ1には先に格納された画像1が格納されたままである。次に、タイミングT3において1画面メモリ1に格納された画像1と1画面メモリ2に格納された画像2とが同時に読み出され2画面データ処理部4により比較調整されてデータ処理が実行され、処理画像(1+2)として2画面データ処理部4から出力される。以下、タイミングT4においては再び一方の1画面メモリ1に画像3が格納される。次に、タイミングT5において他方の1画面メモリ4に上記画像1に連続する画像2が格納される。このとき,上記一方の1画面メモリ1には先に格納された画像3が格納されたままである点は上記画像1および画像2のデータ処理のときと同じである。そして、タイミングT3において1画面メモリ1に格納された画像3と1画面メモリ2に格納された画像4とが同時に読み出され2画面データ処理部4により比較調整されてデータ処理が実行され、処理画像(3+4)として2画面データ処理部4から出力される。このように、従来にあっては3タイミングに一回の割合で2画面データ処理が行なわれ、処理画像が出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像記録装置にあっては、画像補正手段によって連続する2画面分の画像を処理して出力するのに、1画面メモリを2個使って、3タイミングに1回の割合でしか処理画像の出力ができず、処理レートが充分にとれないという不具合があった。
【0006】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、画像補正手段の規模をいたずらに大きくすることなく、補正処理された処理画像を高速で出力することができる優れた画像記録装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、画像記録装置に設けられた画像補正手段として、1画面分の画像データが連続して格納される少なくとも3個の1画面メモリと、1画面メモリへの画像データの書き込み、読み出しをコントロールする1画面メモリ制御手段と、3個の1画面メモリのうちの連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間でデータの比較調整処理を行なう2画面データ処理手段とを備えたことを要旨とするものである。
【0008】
本発明は、上記のような構成により、各動作タイミングごとに3個以上の1画面メモリに順次画像データを格納する一方、この格納動作と同じタイミングで3個以上の1画面メモリのうちの連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間でデータの比較調整処理を行なって画像補正を行ない、処理画像を出力する。これにより、1タイミングごとに処理画像データが出力され、補正処理された処理画像が高速で出力される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、画像記録装置として、映像信号が入力される映像信号入力部と、撮像のための各種動作指令を入力する操作部と、アナログ形式の入力画信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、ディジタル化された画像データを一時的に格納する画像メモリと、ディジタル画信号を符号化する符号化手段と、符号化されている画像データを復号化する復号化手段と、ディジタル形式の出力画信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、画像を外部または内部の記憶媒体に記録する記録手段と、撮像および記録、再生の動作に応じてこれらの各機能部の動作をコントロールするシステム制御手段と、画像メモリから記録手段へ転送される画像データを補正処理する画像補正手段とを備え、画像補正手段は、1画面分の画像データが連続して格納される少なくとも3個の1画面メモリと、1画面メモリへの画像データの書き込み、読み出しをコントロールする1画面メモリ制御手段と、3個の1画面メモリのうちの連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間でデータの比較調整処理を行なう2画面データ処理手段とを有するものであり、各動作タイミングごとに3個以上の1画面メモリに順次画像データを格納する一方、この格納動作と同じタイミングで3個以上の1画面メモリのうちの連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間でデータの比較調整処理を行なって画像補正を行ない、処理画像を出力するという作用を有する。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像記録装置において、2画面データ処理手段は、2個の1画面メモリから読み出された画像データの間で差分を取り、この差分データを用いて動き補正処理を実行するようにしたものであり、これにより画ブレ補正を高速で行なうことができるという作用を有する。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2記載の画像記録装置において、1画面メモリ制御手段からの画像データ出力と2画面データ処理手段からの画像データ出力とを選択する選択手段を備え、何れかの出力画像データを処理後の画像データとして出力するようにしたものであり、処理後のデータを各動作タイミングにおいて高速で出力できるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3記載の画像記録装置において、2画面データ処理手段により処理された画像データを1画面メモリ制御手段へフィードバックし、さらに1画面メモリへ格納するようにしたものであり、処理後のデータを一時的にメモリへ格納し、次の動作タイミングにおいて高速で出力することにより、各タイミングで処理後の画像の出力ができるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4記載の画像記録装置において、1画面メモリ制御手段は、1画面メモリから画像データを読み出して2画面データ処理手段へ転送しデータ処理するときは、前記1画面メモリへ画像データを書き込むときの2倍以上の速度で処理を実行するようにしたものであり、1画面メモリへ画像データを書き込んでいる間にデータ処理とフィードバック処理を実行することにより処理後のデータを各動作タイミングにおいて高速で出力できるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項4記載の画像記録装置において、1画面メモリ制御手段は、2画面データ処理手段により処理され且つ1画面メモリ制御手段へフィードバックされた画像データを1画面メモリに格納し、その後のタイミングで、前記フィードバックされた画像データを処理後の画像データとして1画面メモリから1画面メモリ制御手段を通して直接出力するようにしたものであり、メモリを有効に利用しつつ各動作タイミングにおいて高速で出力できるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項7に記載の発明は、画像記録装置として、映像信号が入力される映像信号入力部と、撮像のための各種動作指令を入力する操作部と、アナログ形式の入力画信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、ディジタル化された画像データを一時的に格納する画像メモリと、ディジタル画信号を符号化する符号化手段と、符号化されている画像データを復号化する復号化手段と、ディジタル形式の出力画信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、画像を外部または内部の記憶媒体に記録する記録手段と、撮像および記録、再生の動作に応じてこれらの各機能部の動作をコントロールするシステム制御手段と、画像メモリから記録手段へ転送される画像データを補正処理する画像補正手段とを有し、画像補正手段は、1画面分の画像データと子画面用の画像データが格納される1画面/子画面用メモリと、1画面/子画面用メモリに格納される画像データが一時的に保持される複数の1ラインメモリと、1画面/子画面用メモリおよび1ラインメモリへの画像データの書き込み、および読み出しをコントロールするメモリ制御手段とを備えたものであり、メモリを有効に使って画像の補正処理が実行できるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項7記載の画像記録装置において、1画面/子画面用メモリ制御手段は、1ラインメモリから画像データを読み出して1画面メモリへ格納するための画像データを生成処理する一方、同じ1ラインメモリから画像データを読み出して子画面用メモリへ格納するための画像データを生成処理するようにしたものであり、メモリを有効に使って画像の補正処理が実行できるという作用を有する。
【0017】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項8記載の画像記録装置において、 1画面/子画面用メモリ制御手段は、1ラインメモリから画像データを読み出して1画面/子画面用メモリへ格納するための画像データを生成処理するときは、当該1ラインメモリへ画像データを書き込むときの2倍以上の速度で処理を実行するようにしたものであり、1画面メモリ部と子画面用メモリ部の各領域へのデータ書き込みを1つのタイミングで実行することができ、データの書き込み動作を高速で実行することができるという作用を有する。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明による画像記録装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。図1において、符号11は映像が入力されるカメラ部、12は画像記録装置に各種動作指令を入力する操作部、15はアナログ形式の入力画信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、16はディジタル画信号を符号化する符号化器であり、これらの機能部11、12、15、16は録画などの記録操作において作動しまた信号の処理を行なう。
【0020】
17は符号化されている画像データを復号化する復号化器、18はディジタル形式の出力画信号をアナログ信号に変換するD/A変換器である。また、19は出力画像を表示するモニター装置としてのディスプレーであり、これらの機能部17〜19は再生などの操作において作動しまた信号の処理を行なう。さらに20は画像データを格納する画像メモリ、22はシステム制御部である。
【0021】
画像メモリ20は1画面分の画像データが連続して格納される1画面メモリ29、30、31を有している。システム制御部22は、各機能部からの信号を受け、またそれぞれの操作や動作に応じてこれらの機能部に対して指令を発することにより装置全体の動作をコントロールする。このシステム制御部22はCPUなどのデータ処理装置により構成されており、内部にはシステム制御、ドライブ制御、LSI制御などの制御動作を行なうコントロール部23と、画像メモリ20に格納されている画像のファイルを管理するファイル管理部24と、画像メモリ20のデータの書き込み、読み出し、或いは1画面メモリ29、30、31の画像データの動き補正などのデータ処理動作を制御する画像データコントローラ25とを備えている。また、画像データコントローラ25には符号化器16および復号化器17を介してインタフェース26が接続され、このインタフェース26には記録手段としてのDVD−RAMドライブ27が接続されている。インタフェース26には例えばSCSIインタフェースが用いられており、このインタフェース26、符号化器16および復号化器17を介してDVD−RAMドライブ27と画像データコントローラ25及び画像メモリ20との間でデータのコピーや移動などの送受が行なわれる。DVD−RAMドライブ27には外部記憶媒体として大容量の記憶媒体であるDVD−RAM(書き換え可能なディジタル・ビデオ・ディスク)がセットされデータの記録、再生が行なわれる。
【0022】
図2は本発明の画像記録装置の第1の実施の形態における画ブレ補正などの画像補正処理を行なう画像データコントローラ25の構成およびこれと関連して画像データの書き込み、読み出しを行なう画像メモリ20との接続関係を示すブロック図である。図2において、符号28は画像データコントローラ25へディジタル映像データが入力される画像データ入力部、29、30、31は画像データコントローラ25に接続された1画面メモリ、32は画像補正のためのデータ処理を行なう画像補正部、33は1画面メモリへの画像データの書き込み、読み出し動作をコントロールするメモリ制御部、34は画像補正部32において処理されたデータが出力されるデータ出力部である。
【0023】
画像補正部32は、3個の1画面メモリ29、30、31のうちの連続したフィールド毎に入力した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間で差分を取り、この差分を用いて動き補正処理を実行することによりデータの比較調整処理を行なう。メモリ制御部33は1画面メモリ29、30、31へ順次画像データを書き込み、また3個の1画面メモリ29、30、31のうち、連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリから画像データを読み出す動作をコントロールする。
【0024】
かかる構成を有する画像記録装置の動作について以下説明する。図3は本実施の形態における画像記録動作および画像補正動作を説明する図である。撮像カメラ11によって撮像された映像データはA/D変換器15においてアナログデータからディジタルデータへ変換され、ディジタル化された画像データは一時的に画像メモリ20へ格納される。その後、記録動作に当たっては、画像データコントローラ25が画像メモリ20から画像データを読み出す。このとき画像データコントローラ25では、メモリ制御部33が画像データを1画面づつ画像補正部32へと転送する。画像補正部32では、2個の1画面メモリの間で差分を取り、この差分を用いて動き補正処理を実行する。その後補正された画像データは符号化器16へ送られ、ここで圧縮符号化された後、インタフェース26を介してDVD−RAMドライブ27へ送られ、記録される。
【0025】
画像データコントローラ25のメモリ制御部33には、撮影された画像のディジタル映像データ(画像データ)が画像データ入力部28に入力され、このディジタル映像データはタイミングT1、タイミングT2、・・・・の各動作タイミングにしたがって、フィールドごとに順次1画面メモリ29、30、31へ連続して格納される。すなわち、タイミングT1では1画面メモリ29に画像1が格納され、タイミングT2では1画面メモリ30に画像1に連続する画像2が格納される。そしてタイミングT3では1画面メモリ31に画像2に連続する画像3が格納されると同時に、1画面メモリ29からは画像1が、また1画面メモリ30からは画像2が読み出されて画像補正部32へ転送されデータの比較調整のデータ処理がされ、処理画像(1+2)が出力される。
【0026】
次にタイミングT4では1画面メモリ29に画像4が格納されると同時に、1画面メモリ30からは画像2が、また1画面メモリ31からは画像3が読み出されて画像補正部32へ転送されデータの比較調整のデータ処理がされ、処理画像(2+3)が出力される。次にタイミングT5では1画面メモリ30に画像5が格納されると同時に、1画面メモリ31からは画像3が、また1画面メモリ29からは画像4が読み出されて画像補正部32へ転送されデータの比較調整のデータ処理がされ、処理画像(3+4)が出力される。以上の画像データの格納、および読み出しと補正処理が連続して実行されることにより各タイミングでデータ処理された画像データが出力されるから高速での補正データの取り出しが可能となる。
【0027】
(実施の形態2)
図4は本発明の画像記録装置の第2の実施の形態における画ブレ補正などの画像補正処理を行なう画像データコントローラ25の構成およびこれと関連して画像データの書き込み、読み出しを行なう画像メモリ20との接続関係を示すブロック図である。図4において、符号28は画像データコントローラ25へディジタル映像データが入力される画像データ入力部、29、30、31は画像データコントローラ25に接続され1画面分の画像データが連続して格納される1画面メモリ、32は画像補正のためのデータ処理を行なう画像補正部、33は1画面メモリへの画像データの書き込み、読み出し動作をコントロールするメモリ制御部、34は画像補正部32において処理されたデータが出力されるデータ出力部であり、これらの機能部は上記第1の実施の形態の各機能部と同じである。35は選択手段としてのデータ選択部である。
画像補正部32は、3個の1画面メモリ29、30、31のうちの連続したフィールド毎に入力した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間で差分を取り、この差分を用いて動き補正処理を実行することによりデータの比較調整処理を行なう。メモリ制御部33は1画面メモリ29、30、31へ順次画像データを書き込み、また3個の1画面メモリ29、30、31のうち、連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリから画像データを読み出す動作をコントロールする。また、上記データ選択部35は、メモリ制御部33からの画像データ出力と画像補正部32からの画像データ出力とを選択し、何れかの出力画像データを処理後の画像データとしてデータ出力部34から出力する構成になっている。
【0028】
かかる構成を有する画像記録装置の動作について以下説明する。図5は本実施の形態における画像記録動作および画像補正動作を説明する図である。撮像カメラ11によって撮像された映像データはA/D変換器15においてアナログデータからディジタルデータへ変換され、ディジタル化された画像データは一時的に画像メモリ20へ格納される。その後、記録動作に当たっては、画像データコントローラ25が画像メモリ20から画像データを読み出す。このとき画像データコントローラ25では、メモリ制御部33が画像データを1画面づつ画像補正部32へと転送する。画像補正部32では、2個の1画面メモリの間で差分を取り、この差分を用いて動き補正処理を実行する。その後、データ選択部35が動き補正された画像データと動き補正される前の画像データ(メモリ制御部33の出力画像データ)とを選択し、何れかの画像データを出力して符号化器16へ送る。選択された画像データは符号化器16において圧縮符号化された後、インタフェース26を介してDVD−RAMドライブ27へ送られ、記録される。
【0029】
画像データコントローラ25のメモリ制御部33には撮影された画像のディジタル映像データが画像データ入力部28に入力され、このディジタル映像データはタイミングT1、タイミングT2、・・・・の各動作タイミングにしたがって順次1画面メモリ29、30、31へ連続して格納される。すなわち、タイミングT1では1画面メモリ29に画像1が格納され、タイミングT2では1画面メモリ30に画像1に連続する画像2が格納される。
【0030】
そしてタイミングT3では1画面メモリ31に、画像2に連続する画像3が格納されると同時に、1画面メモリ29からは画像1が、また1画面メモリ30からは画像2が読み出されて画像補正部32へ転送されデータの比較調整のデータ処理がされ、処理画像(1+2)が出力される。処理画像(1+2)は信号線S0を通してデータ選択部35へ送付され、データ選択部35は信号線S0を選択して処理画像(1+2)をデータ出力部34へ出力する。このタイミングT3におけるデータ処理動作において、メモリ制御部33が1画面メモリ29、30から画像1、2を読み出して画像補正部32へ転送し、さらに画像補正部32がデータ処理するときは、前記1画面メモリ29または30へ画像データを書き込むときの2倍以上の速度で処理を実行する。すなわち、メモリ制御部33が1画面メモリ29、30、31へ画像データを書き込むときの速度はタイミングT1、T2、T3、・・・・にしたがって、そのタイミング時間だけ使って実行される。しかし、画像1および画像2の読み出し、転送、データ処理はそれよりも2倍以上の速度で処理を実行するから処理時間は上記タイミング時間の1/2で済む。そして残りの1/2のタイミング時間でデータ処理された後の処理画像(1+2)を画像補正部32からメモリ制御部33へフィードバックし、さらにメモリ制御部33はこの処理画像(1+2)を1画面メモリ30へ格納する。上記処理画像(1+2)を画像補正部32からメモリ制御部33へフィードバックする処理動作は信号線S1を使用して実行される。
【0031】
次にタイミングT4では1画面メモリ29に画像3に連続する画像4が格納されると同時に、1画面メモリ30からは処理画像(1+2)が出力され、メモリ制御部33および信号線S2を通してデータ選択部35へ送付される。そしてデータ選択部35は信号線S2を選択して処理画像(1+2)を画像出力部34へ出力する。この処理画像(1+2)は、先のタイミングT3において画像補正部32からメモリ制御部33へフィードバックされ、さらにメモリ制御部33により1画面メモリ30へ格納された処理画像である。また、1画面メモリ31には先のタイミングT3において書き込まれた画像3が格納されている。
【0032】
そしてタイミングT5では1画面メモリ30に、画像4に連続する画像5が格納されると同時に、1画面メモリ31からは画像3が、また1画面メモリ29からは画像4が読み出されて画像補正部32へ転送されデータの比較調整のデータ処理がされ、処理画像(3+4)が出力される。処理画像(3+4)は信号線S0を通してデータ選択部35へ送付され、データ選択部35は信号線S0を選択して処理画像(3+4)をデータ出力部34へ出力する。このタイミングT5におけるデータ処理動作において、メモリ制御部33が1画面メモリ31、29から画像3、4を読み出して画像補正部32へ転送し、さらに画像補正部32がデータ処理するときは、上記タイミングT3におけると同様、前記1画面メモリ31または29へ画像データを書き込むときの2倍以上の速度で処理を実行する。したがって、上記画像3および画像4の読み出し、転送、データ処理はそれよりも2倍以上の速度で処理を実行するから処理時間は上記タイミング時間の1/2で済む。そして残りの1/2のタイミング時間でデータ処理された後の処理画像(3+4)を画像補正部32からメモリ制御部33へフィードバックし、さらにメモリ制御部33はこの処理画像(3+4)を1画面メモリ29へ格納する。上記処理画像(3+4)を画像補正部32からメモリ制御部33へフィードバックする処理動作は信号線S1を使用して実行される。
【0033】
以上の画像データの格納、読み出しと補正処理、および処理データのフィードバックと再読み出しが順次実行されることにより各タイミングでデータ処理された画像データが出力されるから高速での補正データの取り出しが可能となる。
【0034】
(実施の形態3)
図6は本発明の画像記録装置の第3の実施の形態における、1画面および子画面格納用のメモリに画像データを書き込むための画像補正処理を行なう画像データコントローラ25の構成およびこれと関連して画像データの書き込み、読み出しを行なう画像メモリ20との接続関係を示すブロック図である。図6において、符号28は画像データコントローラ25へディジタル映像データが入力される画像データ入力部、36は1画面分の画像データと子画面用の画像データが格納される1画面/子画面用メモリ、37、38は1画面/子画面用メモリに格納される画像データが一時的に保持される1ラインメモリ、39は1画面/子画面用メモリ36および1ラインメモリ37、38への画像データの書き込み、および読み出しをコントロールするメモリ制御部、34はメモリ制御部39により処理されたデータが出力されるデータ出力部である。メモリ制御部39は、1ラインメモリ37、38から画像データを読み出して1画面メモリへ格納するための画像データを生成処理する一方、同じ1ラインメモリから画像データを読み出して子画面用メモリへ格納するための画像データを生成処理する。
【0035】
かかる構成を有する画像記録装置の動作について以下説明する。図7は本実施の形態における画像記録動作および画像補正動作を説明する図である。撮像カメラ11によって撮像された映像データはA/D変換器15においてアナログデータからディジタルデータへ変換され、ディジタル化された画像データは一時的に画像メモリ20へ格納される。その後、記録動作に当たっては、画像データコントローラ25が画像メモリ20から画像データを読み出す。このとき画像データコントローラ25では、メモリ制御部33が1画面/子画面用メモリ36から画像データを読み出しながら1ラインずつ1ラインメモリ37または38へと転送する。
【0036】
画像データコントローラ25では、画像メモリ20の1画面/子画面用メモリ36から読み出された1画面づつのディジタル映像データが入力され、このディジタル映像データは、メモリ制御部39の動作によってタイミングT1、タイミングT2、・・・・の各動作タイミングにしたがって順次1ラインメモリ37、38へ連続して格納される。すなわち、タイミングT1では1ラインメモリ37にライン1が格納され、タイミングT2では1ラインメモリ38に、ライン1に連続するライン2が格納(書き込み)される。さらにこのタイミングT2では、上記1ラインメモリ38へのライン2の書き込み動作の2倍以上の速度で1ラインメモリ37からのライン1データの読み出し処理が実行される。そして、このライン1の読み出しは、上記ライン書き込み動作の2倍以上の速度でライン2の書き込みの間に2回実行され、1回目に読み出されたライン1は、例えば1画面メモリのライン書き込みに使用され、2回目に読み出されたライン1は、例えば子画面用メモリのライン書き込みに使用される。
【0037】
次のタイミングT3では1ラインメモリ37に、ライン2に連続するライン3が格納(書き込み)される。さらにこのタイミングT3では、上記タイミング2におけると同様、1ラインメモリ37へのライン2の書き込み動作の2倍以上の速度で1ラインメモリ38からのライン2データの読み出し処理が実行される。そして、このライン2の読み出しは、上記ライン書き込み動作の2倍以上の速度でライン3の書き込みの間に2回実行され、1回目に読み出されたライン2は、例えば1画面メモリのライン書き込みに使用され、2回目に読み出されたライン2は、例えば子画面用メモリのライン書き込みに使用される。
【0038】
以上の画像データの一時格納、読み出しと補正処理、およびデータの格納と再生が順次実行されることにより各タイミングでデータ処理された画像データが出力されるから、データ出力部34からは高速での補正データの取り出しが可能となる。その後補正された画像データは符号化器16へ送られ、ここで圧縮符号化された後、インタフェース26を介してDVD−RAMドライブ27へ送られ、記録される。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、上記実施の形態から明らかなように、画像記録装置に設けられた画像補正手段として、1画面分の画像データが連続して格納される少なくとも3個の1画面メモリと、1画面メモリへの画像データの書き込み、読み出しをコントロールする1画面メモリ制御手段と、3個の1画面メモリのうちの連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間でデータの比較調整処理を行なう2画面データ処理手段とを備えたため、1画面メモリに順次画像データを書き込んでいる間に、他の2個の1画面メモリの間でデータの比較調整処理を行なって画像補正を行なうことができ、これにより、1タイミングごとに処理画像データが出力されるから、補正処理が高速で実行できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像記録装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図
【図2】前記実施の形態における画ブレ補正などの画像補正処理を行なう画像補正部の構成を示すブロック図
【図3】前記第1の実施の形態における画像記録動作および画像補正動作を説明する動作説明図
【図4】本発明の画像記録装置の第2の実施の形態における画ブレ補正などの画像補正処理を行なう画像補正部の構成を示すブロック図
【図5】前記第2の実施の形態における画像記録動作および画像補正動作を説明する動作説明図
【図6】本発明の画像記録装置の第3の実施の形態における、1画面メモリおよび子画面用メモリに画像データを書き込むための画像補正処理を行なう画像補正部の構成を示すブロック図
【図7】前記第3の実施の形態における画像記録動作および画像補正動作を説明する動作説明図
【図8】従来の画像記録装置に組み込まれた画像補正手段の構成を示すブロック図
【図9】従来の画像補正手段における画像補正処理の動作を説明する動作説明図
【符号の説明】
11 カメラ部
12 操作部
15 A/D変換器
16 符号化器
17 復号化器
18 D/A変換器
19 ディスプレー
20 画像メモリ
22 システム制御部
23 コントロール部
24 ファイル管理部
25 画像データコントローラ
26 インタフェース
27 DVD−RAMドライブ(記録手段)
28 画像データ入力部
29、30、31 1画面メモリ
32 画像補正部
33 メモリ制御部
34 データ出力部
35 データ選択部
36 1画面/子画面用メモリ
37、38 1ラインメモリ
Claims (9)
- 映像が入力される映像入力部と、撮像のための各種動作指令を入力する操作部と、アナログ形式の入力画信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、ディジタル化された画像データを一時的に格納する画像メモリと、ディジタル画信号を符号化する符号化手段と、符号化されている画像データを復号化する復号化手段と、ディジタル形式の出力画信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、画像を外部または内部の記憶媒体に記録する記録手段と、撮像および記録、再生の動作に応じてこれらの各機能部の動作をコントロールするシステム制御手段と、画像メモリから記録手段へ転送される画像データを補正処理する画像補正手段とを備え、
画像補正手段は、1画面分の画像データが連続して格納される少なくとも3個の1画面メモリと、1画面メモリへの画像データの書き込み、読み出しをコントロールする1画面メモリ制御手段と、3個の1画面メモリのうちの連続した画像データが記憶されている2個の1画面メモリの間でデータの比較調整処理を行なう2画面データ処理手段とを有していることを特徴とする画像記録装置。 - 2画面データ処理手段は、2個の1画面メモリから読み出された画像データの間で差分を取り、この差分データを用いて動き補正処理を実行することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
- 1画面メモリ制御手段からの画像データ出力と2画面データ処理手段からの画像データ出力とを選択する選択手段を備え、何れかの出力画像データを処理後の画像データとして出力することを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
- 2画面データ処理手段により処理された画像データを1画面メモリ制御手段へフィードバックし、さらに1画面メモリへ格納することを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
- 1画面メモリ制御手段は、1画面メモリから画像データを読み出して2画面データ処理手段へ転送しデータ処理するときは、前記1画面メモリへ画像データを書き込むときの2倍以上の速度で処理を実行することを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
- 1画面メモリ制御手段は、2画面データ処理手段により処理され且つ1画面メモリ制御手段へフィードバックされた画像データを1画面メモリに格納し、その後のタイミングで、前記フィードバックされた画像データを処理後の画像データとして1画面メモリから1画面メモリ制御手段を通して直接出力することを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
- 映像が入力される映像入力部と、撮像のための各種動作指令を入力する操作部と、アナログ形式の入力画信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、ディジタル化された画像データを一時的に格納する画像メモリと、ディジタル画信号を符号化する符号化手段と、符号化されている画像データを復号化する復号化手段と、ディジタル形式の出力画信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、画像を外部または内部の記憶媒体に記録する記録手段と、撮像および記録、再生の動作に応じてこれらの各機能部の動作をコントロールするシステム制御手段と、画像メモリから記録手段へ転送される画像データを補正処理する画像補正手段とを有し、
画像補正手段は、1画面分の画像データと子画面用の画像データが格納される1画面/子画面用メモリと、1画面/子画面用メモリに格納される画像データが一時的に保持される複数の1ラインメモリと、1画面/子画面用メモリおよび1ラインメモリへの画像データの書き込み、および読み出しをコントロールするメモリ制御手段とを有していることを特徴とする画像記録装置。 - 1画面/子画面用メモリ制御手段は、1ラインメモリから画像データを読み出して1画面メモリへ格納するための画像データを生成処理する一方、同じ1ラインメモリから画像データを読み出して子画面用メモリへ格納するための画像データを生成処理することを特徴とする請求項7記載の画像記録装置。
- 1画面/子画面用メモリ制御手段は、1ラインメモリから画像データを読み出して1画面/子画面用メモリへ格納するための画像データを生成処理するときは、当該1ラインメモリへ画像データを書き込むときの2倍以上の速度で処理を実行することを特徴とする請求項8記載の画像記録装置。
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