JP3852622B2 - Anti-degradation agent for beverage flavor - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は飲料の香味劣化防止剤および飲料の香味劣化防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に飲料は製造工程中、流通段階および保存中の各段階において経時的に香味が劣化しており、特に透明ガラスビンや透明プラスチック容器入りの場合において劣化の度合は著しく、そのままでは本来の香味が消失したり、香味の劣化による異味異臭が発生したり等の問題が生じやすい。
こうした劣化を防止するために、アスコルビン酸等各種の酸化防止剤の添加や低温での流通、保存、また光や外気を極力遮断した容器を用いる等の方法がとられているが、未だ充分な香味劣化防止方法は確立されていないのが現状である。最近、健康維持に関する要望が強く、飲料に健康保持に寄与する成分、例えばα−カロテン、β−カロテン、リコペン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ニコチン酸等のビタミン関連化合物、イコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、α−リノレン酸、γ−リノレン酸等の不飽和脂肪酸基含有油脂を添加したものの開発が進められているが、これらの化合物は安定性に乏しく、異味異臭の発生因子となる。
【0003】
カテキン類は茶葉、ブドウ種子など天然物に広く分布し、中でもカテキン、エピカテキンは縮合型タンニンの構成単位となっている。カテキン類は抗酸化作用が有ることはよく知られており、油脂の酸化防止剤として使用されている。カテキン類には有害菌に対する抗菌抗毒作用、抗ウイルス作用、血中コレステロール上昇抑制効果、消臭効果などが報告されている。しかし、カテキン類を飲料の香味劣化を防止する目的に使用しても単独では顕著な効果が得られていない。ヒマワリの種子から水および、またはアルコールで抽出される成分については油脂類の酸化防止に効果があると報告されている(特開平3−221587)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に市販されている飲料は製造工程中、流通段階および保存中において光、熱、空気等による影響を受け、香味が変化し品質の低下をまねくことがあるが、本発明は、こうした飲料の香味劣化を防止し、品質の安定した飲料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは飲料の香味劣化防止について鋭意研究した結果、ヒマワリ種子から水およびまたはアルコールで抽出される成分(以下ヒマワリ抽出物という)とカテキン類を飲料に添加することにより、またさらに金属封鎖剤を併用することにより飲料の香味劣化防止に顕著な効果のあることを見いだした。すなわちこれらを併用して飲料に適宜添加することによって、飲料の香味には影響を及ぼさずに、良好な香味を長期間保つことができることを見いだし、本発明に至ったものである。
以下に本発明を詳しく説明する。
本発明でいう飲料とは特に限定されるものではなく、例えば炭酸飲料、果汁、果汁飲料、無果汁飲料、乳性飲料、コーヒー飲料、アルコール飲料、その他を挙げることができる。
【0006】
本発明における飲料の香味劣化防止方法はヒマワリ抽出物とカテキン類の共存下で、もしくはこれに金属封鎖剤を併用して添加すること以外は従来からの飲料の製法を使用することができる。すなわち飲料の原料としては砂糖、異性化糖、アスパルテーム等の甘味料、クエン酸、乳酸等の酸味料、香料、乳化剤、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、ビタミン類等の強化剤、果汁、野菜汁、乳、乳製品、酒等のアルコール飲料、コーヒー、茶類等の抽出液、機能性食品素材、例えばイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、α−リノレン酸、γ−リノレン酸等を含有する油脂、炭酸ガス、無機成分等および飲料用水であり、これらを単独もしくは複数組み合せて使用すればよいが特にこれらに制限されるものではなく、飲料に適した原料を適宜選択し使用すれば良い。原料を混和、溶解、懸濁、酵素処理、発酵等の処理をして調製し、殺菌、濾過、容器詰め等のいくつかの工程を経て飲料として供されるものである。こうして製造された飲料は製造工程中、流通段階および保存中において光、熱、空気等による影響を受け徐々に香味は変化し、製品価値が少しずつ低下していく。
【0007】
本発明で使用されるヒマワリ抽出物はヒマワリ種子を水およびまたはアルコールで抽出される成分であれば抽出物そのものであっても、除タンパクや脱色、脱臭等の精製を行なってもよいし、酵素処理等の操作をしたり、所望により、それらの濃縮物であっても、凍結乾燥や噴霧乾燥等を行なった粉末でもよく、どのような剤形のものでも使用できる。例えば特開平3−221578による方法を用いて製造することができる。
なお、本発明でいうところのアルコールとは炭素数1から4の脂肪族アルコールを指す。例えばメタノール、エタノール、プロパノール、その他があげられる。
本発明に使用するカテキン類とはカテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートをいい、これらから選ばれる1種若しくは2種以上が採用される。また、これらの物質を多量に含む植物体からの抽出物、例えば茶葉、ブドウ種子、リンゴ、その他から水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの炭素数1〜4の脂肪族アルコール、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチルなどの有機溶媒で抽出することにより得られた物及びこれらから脱色、脱臭処理を施した物であってもよい。
【0008】
本発明で使用する金属封鎖剤としては、例えばアジピン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フィチン酸、フマル酸、リンゴ酸、ピロリン酸、ポリリン酸、メタリン酸、エチレンジアミン四酢酸及びこれらの塩類や、アラビアガム、アルギン酸、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カードラン、カラギナン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩、キサンタンガム、キチン、キトサン、グアーガム、ジェランガム、タマリンドシードガム、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、その他からなる群の1種または2種以上を使用することができるが好ましくは、グルコン酸、コウジ酸、フィチン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、メタリン酸、エチレンジアミン四酢酸及びこれらの塩類、キチン、キトサンからなる群の1種または2種以上を使用することが望ましい。飲料にヒマワリ抽出物、カテキン類および金属封鎖剤を添加する時期については特に限定されるものではなく、飲料の製造工程中のどの段階で添加してもかまわない。
【0009】
ヒマワリ抽出物、カテキン類および金属封鎖剤の添加量については添加対象の飲料及び併用するカテキン類の種類及び添加量により異なるが、期待される効果や香味上の問題から自ずと定まってくるものである。
例えば60%含水エタノールで抽出したヒマワリ抽出物の場合、果汁入り炭酸飲料に使用する際には固形分として5〜1000ppm程度の添加が好ましい。この範囲以下の濃度の添加では期待される効果は得られず、これ以上の濃度の添加では添加するヒマワリ抽出物が飲料の香味に影響する。
【0010】
カテキン類の使用量は選択するカテキンによってもその使用量は異なるが、一般的に飲料に対して1〜200ppm程度の添加量が望ましい。この範囲以下の添加量では期待される効果が充分に発揮されず、これ以上の添加では概してカテキン類の収斂味がでるといった問題点があり、香味に影響する。
本発明で併せて使用される金属封鎖剤の添加量は使用する金属封鎖剤の種類、飲料の種類、使用する水質により変動するが一般的には飲料に対して1ppm以上添加することが望ましい。
【0011】
本発明の香味劣化防止剤は、ヒマワリ抽出物とカテキン類を添加することにより、もしくは更に金属封鎖剤を併用することにより所望の効果が得られるが、必要に応じて他の酸化防止剤等を併用してもかまわない。また香味劣化防止剤の剤形としては液状や粉末等どのようなものであってもかまわないし、香味劣化防止剤に必要に応じて添加される添加物についても特に限定されるものではない。例えば溶剤として水、アルコールやグリセリン、プロピレングリコール、その他の有機溶剤、賦形剤としてデキストリン等の糖類、その他を適宜使用して製剤化することができる。
本発明の効果は、缶容器、紙パック容器、アルミニウムラミネートポリ容器などに充填された飲料に使用しても十分な効果を発揮するが、光照射の影響を受けやすいガラス瓶やプラスチック製の容器に充填したものであっては、特に著しい効果を発揮する。以下実施例を挙げて説明する。
【0012】
【実施例】
参考例1
機械粉砕したヒマワリ種子1500gに60%(v/v)含水エタノール9Lを添加し、60℃で7時間抽出した。冷却濾過後、減圧下濃縮乾固し、60.3gの乾固物を得た(以下、抽出物1という)。
【0013】
参考例2
デラウエアブドウ種子乾燥物1000gを粉砕し、ヘキサン5Lを添加し、60℃で7時間抽出した。冷却後吸引濾過により脱脂固形物を得た、次いでメタノール5Lを加えて65℃、7時間抽出した。冷却濾過後、減圧下で濃縮乾固し抽出物80gを得た。この抽出物を水3Lに溶かし、不溶物をろ紙濾過により除き、次いでろ液を多孔性吸着樹脂であるダイヤイオンHP−20(三菱化成工業株式会社製)を充填したカラムに通液後水洗、次いで40%エタノール水溶液で脱着し、脱着液を濃縮乾固することによりカテキンとエピカテキン(組成比1:1)からなる混合物からなるほとんど無臭の抽出物20gを得た(以下抽出物2という)。
【0014】
実施例1
抽出物1を6gとデキストリン51gをイオン交換水300mlに溶解させた溶液に、あらかじめ50mlのエタノールに3gの抽出物2を加熱溶解させた溶液を加えて混合し、スプレードライヤーを使用してインレット温度150℃、アウトレット温度80℃で噴霧乾燥を行ない、乾燥粉末である香味劣化防止剤1を40.8g調製した
【0015】
実施例2
処方1
果糖ぶどう糖液糖 21.00g
粉末発酵乳 5.00g
脱脂粉乳 2.00g
クエン酸(結晶) 0.42g
ヨーグルト香料 0.10g
水で全量を 200mlとする
処方1の乳性飲料を以下の試験区分に分けて200ml容透明ガラスびんに充填後80℃で20分間殺菌し、冷却後10℃にて蛍光灯照射下(約3000ルクス)で五日間放置した後、10名のパネラーによる官能評価を以下の5段階の評価基準で行なったところ表1のような結果となった。
【0016】
試験区分
試験区1:無添加
試験区2:抽出物1を100ppmとなるように添加
試験区3:抽出物2を50ppmとなるように添加
試験区4:香味劣化防止剤1を0.05%添加(飲料に対し抽出物1として50ppm、抽出物2として25ppm含有)
【0017】
評価基準
5:劣化みられず(未照射品と同程度)
4:わずかに劣化している
3:劣化している
2:かなり劣化している
1:非常に劣化している(とても飲めない)
【0018】
【表1】
【0019】
実施例3
エタノール54g、イオン交換水30gをあらかじめ混合し、抽出物1を10g、抽出物2を5g、メタリン酸ナトリウム1gを溶解させ、香味劣化防止剤2を100g調製した。
【0020】
実施例4
処方2
砂糖 6.50%
コーヒー抽出液 55.00%
全脂粉乳 0.76%
脱脂粉乳 1.11%
炭酸水素ナトリウム 0.07%
コーヒー香料 0.05%
水 36.51%
合計 100.00%
上記処方のコーヒーを調製し以下のような試験区に分け缶充填後レトルト殺菌(120℃、4分)し、55℃で2週間保存した後、官能評価を実施例2と同様に行なったところ表2のような結果となった。
【0021】
試験区分
試験区1:無添加
試験区2:抽出物1を100ppmとなるように添加
試験区3:抽出物2を50ppmとなるように添加
試験区4:メタリン酸ナトリウムを10ppmとなるように添加
試験区5:香味劣化防止剤2を0.05%添加(飲料に対し抽出物1として50ppm、抽出物2として25ppm、メタリン酸ナトリウムとして5ppm含有)
【0022】
【表2】
【0023】
実施例5
プロピレングリコール30g、エタノール30g、イオン交換水24gをあらかじめ混合し50℃に加温しながら抽出物1を10g、抽出物2を5g、フィチン酸1gを溶解させ、溶解後室温にまで冷却して香味劣化防止剤3を100g調製した。
【0024】
実施例6
処方3
砂糖 100g
クエン酸(結晶) 2g
アスコルビン酸 0.5g
濃縮1/5温州果汁 22g
香料 3.5g
清水で全量を1000mlとする
処方3の果汁入り飲料に何も添加しないもの(試験区1)と香味劣化防止剤3を0.05%添加したもの(試験区2)とを調製後200ml容ガラスびんに充填し殺菌後、50℃暗所で2日間保存し官能評価を実施例2と同様に行なったところ表3のような結果となった。
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】
本発明により、ヒマワリの種子から水およびまたはアルコールで抽出される成分とカテキン類を使用し、もしくは金属封鎖剤を併用して飲料に添加することで、飲料そのものの香味には影響を与えずに香味の経時変化が顕著に抑制され、品質の安定した飲料を提供することができるようになった。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a beverage flavor deterioration preventing agent and a beverage flavor deterioration preventing method.
[0002]
[Prior art]
In general, beverages deteriorate over time in the manufacturing process, distribution stage, and storage stage, especially when they are contained in transparent glass bottles or transparent plastic containers, and the original flavor disappears as it is. Or a nasty odor due to flavor deterioration is likely to occur.
In order to prevent such deterioration, methods such as addition of various antioxidants such as ascorbic acid, distribution at low temperature, storage, and use of a container that blocks light and outside air as much as possible have been taken. At present, no flavor deterioration prevention method has been established. Recently, there are strong demands for health maintenance, and ingredients that contribute to health maintenance in beverages, such as α-carotene, β-carotene, lycopene, vitamin B group, vitamin C, vitamin D, vitamin E, nicotinic acid and other vitamin-related compounds, Development of oils and fats containing unsaturated fatty acid groups such as icosapentaenoic acid (EPA), docosahexaenoic acid (DHA), α-linolenic acid, and γ-linolenic acid has been developed, but these compounds have poor stability, It becomes a cause of off-flavor and odor.
[0003]
Catechins are widely distributed in natural products such as tea leaves and grape seeds. Among them, catechins and epicatechins are constituent units of condensed tannins. It is well known that catechins have an antioxidant effect, and are used as antioxidants for fats and oils. Catechins have been reported to have antibacterial and antitoxic effects against harmful bacteria, antiviral effects, blood cholesterol elevation suppressing effects, deodorizing effects, and the like. However, even if catechins are used for the purpose of preventing the flavor deterioration of the beverage, a remarkable effect is not obtained alone. It has been reported that components extracted from sunflower seeds with water and / or alcohol are effective in preventing the oxidation of fats and oils (Japanese Patent Laid-Open No. 3-221586).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In general, commercially available beverages are affected by light, heat, air, etc. during the production process, distribution stage and storage, and the flavor may change and lead to deterioration of the quality. It aims to prevent deterioration and provide a beverage with stable quality.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies on the prevention of flavor deterioration of beverages, the present inventors have added a component extracted from sunflower seeds with water and / or alcohol (hereinafter referred to as sunflower extract) and catechins to the beverage, and further sequestered the metal. It has been found that the combined use of the agent has a remarkable effect in preventing flavor deterioration of the beverage. In other words, the present inventors have found that a good flavor can be maintained for a long period of time without affecting the flavor of the beverage by using these in combination and appropriately adding to the beverage, resulting in the present invention.
The present invention is described in detail below.
The beverage as used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include carbonated beverages, fruit juices, fruit juice beverages, fruitless beverages, dairy beverages, coffee beverages, alcoholic beverages, and the like.
[0006]
As a method for preventing flavor deterioration of a beverage in the present invention, a conventional method for producing a beverage can be used except that a sunflower extract and a catechin are coexisting or added together with a metal sequestering agent. In other words, beverage ingredients include sweeteners such as sugar, isomerized sugar and aspartame, acidulants such as citric acid and lactic acid, flavorings, emulsifiers, colorants, preservatives, thickening stabilizers, antioxidants, vitamins, etc. Strengthening agents, fruit juice, vegetable juice, milk, dairy products, alcoholic beverages such as liquor, coffee, tea extracts, functional food materials such as icosapentaenoic acid (EPA), docosahexaenoic acid (DHA), α-linolenic acid , Γ-linolenic acid and other fats and oils, carbon dioxide, inorganic components and the like, and drinking water, which may be used singly or in combination, but are not particularly limited thereto, and are suitable for beverages May be appropriately selected and used. The raw material is prepared by mixing, dissolving, suspending, enzymatic treatment, fermentation and the like, and is provided as a beverage through several steps such as sterilization, filtration and container packing. The beverage produced in this manner is affected by light, heat, air, etc. during the manufacturing process, distribution stage and storage, and the flavor gradually changes, and the product value gradually decreases.
[0007]
The sunflower extract used in the present invention may be an extract itself as long as it is a component extracted from sunflower seeds with water and / or alcohol, and may be purified by deproteinization, decolorization, deodorization, etc. It may be a treatment, etc., or, if desired, a concentrate thereof, a powder that has been freeze-dried or spray-dried, etc., and any dosage form can be used. For example, it can be produced using a method according to JP-A-3-221578.
The alcohol in the present invention refers to an aliphatic alcohol having 1 to 4 carbon atoms. For example, methanol, ethanol, propanol, etc. are mentioned.
The catechins used in the present invention include catechin, epicatechin, gallocatechin, epigallocatechin, catechin gallate, epicatechin gallate, gallocatechin gallate and epigallocatechin gallate, and one or more selected from these are employed. Is done. In addition, extracts from plant bodies containing a large amount of these substances, such as tea leaves, grape seeds, apples, etc., water, methanol, ethanol, propanol, butanol and other C1-C4 aliphatic alcohols, acetone, acetic acid A product obtained by extraction with an organic solvent such as ethyl or methyl acetate and a product obtained by decoloring or deodorizing the product may be used.
[0008]
As the sequestering agent used in the present invention, for example, adipic acid, citric acid, succinic acid, tartaric acid, phytic acid, fumaric acid, malic acid, pyrophosphoric acid, polyphosphoric acid, metaphosphoric acid, ethylenediaminetetraacetic acid and salts thereof, Gum arabic, alginic acid, alginate, propylene glycol alginate, curdlan, carrageenan, carboxymethylcellulose, carboxymethylcellulose salt, xanthan gum, chitin, chitosan, guar gum, gellan gum, tamarind seed gum, sodium starch glycolate, sodium starch phosphate, One or more of the group consisting of pectin, sodium polyacrylate and others can be used, but preferably gluconic acid, kojic acid, phytic acid, pyrophosphoric acid, polyphosphoric acid Metaphosphoric acid, ethylenediaminetetraacetic acid and salts thereof, chitin, it is desirable to use one or two or more of the group consisting of chitosan. The timing of adding the sunflower extract, catechins and metal sequestering agent to the beverage is not particularly limited, and may be added at any stage in the beverage production process.
[0009]
The amount of sunflower extract, catechins and sequestering agent added varies depending on the beverage to be added and the type and amount of catechins to be used together, but it is determined by the expected effects and flavor problems. .
For example, in the case of a sunflower extract extracted with 60% water-containing ethanol, it is preferable to add about 5 to 1000 ppm as a solid content when used in a carbonated beverage containing fruit juice. If the concentration is less than this range, the expected effect cannot be obtained, and if the concentration exceeds this range, the sunflower extract to be added affects the flavor of the beverage.
[0010]
The amount of catechins to be used varies depending on the catechin selected, but generally it is desirable to add about 1 to 200 ppm with respect to the beverage. If the addition amount is less than this range, the expected effect is not sufficiently exerted, and if the addition amount is more than this range, there is a problem that the astringent taste of catechins generally appears, which affects the flavor.
The amount of the sequestering agent used together in the present invention varies depending on the type of sequestering agent used, the type of beverage, and the water quality used, but it is generally desirable to add 1 ppm or more to the beverage.
[0011]
The flavor deterioration preventing agent of the present invention can obtain a desired effect by adding a sunflower extract and catechins, or by further using a metal sequestering agent. You may use it together. Further, the dosage form of the flavor deterioration preventing agent may be any form such as liquid or powder, and the additive added to the flavor deterioration preventing agent as needed is not particularly limited. For example, it can be formulated using water, alcohol, glycerin, propylene glycol, other organic solvents as a solvent, sugars such as dextrin as excipients, and the like as appropriate.
The effect of the present invention is sufficient even when used in beverages filled in can containers, paper pack containers, aluminum laminated plastic containers, etc., but in glass bottles and plastic containers that are easily affected by light irradiation. Especially when it is filled, a remarkable effect is exhibited. Hereinafter, examples will be described.
[0012]
【Example】
Reference example 1
9L of 60% (v / v) water-containing ethanol was added to 1500 g of mechanically pulverized sunflower seeds and extracted at 60 ° C. for 7 hours. After cooling and filtration, the filtrate was concentrated to dryness under reduced pressure to obtain 60.3 g of a dried product (hereinafter referred to as extract 1).
[0013]
Reference example 2
1000 g of dried Delaware grape seeds were pulverized, 5 L of hexane was added, and the mixture was extracted at 60 ° C. for 7 hours. After cooling, a defatted solid was obtained by suction filtration, and then 5 L of methanol was added and extracted at 65 ° C. for 7 hours. After cooling and filtration, it was concentrated to dryness under reduced pressure to obtain 80 g of extract. This extract was dissolved in 3 L of water, insoluble matters were removed by filtration with filter paper, and the filtrate was then passed through a column packed with Diaion HP-20 (Mitsubishi Kasei Kogyo Co., Ltd.), which is a porous adsorption resin, and washed with water. Subsequently, desorption was performed with 40% ethanol aqueous solution, and the desorption solution was concentrated to dryness to obtain 20 g of an almost odorless extract composed of a mixture of catechin and epicatechin (composition ratio 1: 1) (hereinafter referred to as extract 2). .
[0014]
Example 1
To a solution prepared by dissolving 6 g of extract 1 and 51 g of dextrin in 300 ml of ion-exchanged water, a solution prepared by heating and dissolving 3 g of extract 2 in 50 ml of ethanol is added and mixed in advance. Spray drying was performed at 150 ° C. and an outlet temperature of 80 ° C. to prepare 40.8 g of a flavor deterioration preventing agent 1 as a dry powder.
Example 2
Formula 1
Fructose glucose liquid sugar 21.00g
5.00g of fermented milk powder
Non-fat dry milk 2.00g
Citric acid (crystal) 0.42g
Yogurt flavor 0.10g
The milk beverage of Formula 1 with a total volume of 200 ml with water is divided into the following test categories, filled into 200 ml transparent glass bottles, sterilized at 80 ° C. for 20 minutes, cooled and then irradiated with fluorescent light at 10 ° C. (approximately 3000) Lux for 5 days, sensory evaluation by 10 panelists was carried out according to the following 5 levels of evaluation criteria, and the results shown in Table 1 were obtained.
[0016]
Test section Test section 1: Non-addition test section 2: Addition test group 3: Extract 1 to be 100 ppm Add test section 2 to 50 ppm Test section 4: 0.05% of flavor deterioration inhibitor 1 Addition (contains 50ppm as extract 1 and 25ppm as extract 2)
[0017]
Evaluation criteria 5: No deterioration observed (same as unirradiated product)
4: Slightly degraded 3: Degraded 2: Very degraded 1: Very degraded (not very drinkable)
[0018]
[Table 1]
[0019]
Example 3
54 g of ethanol and 30 g of ion-exchanged water were mixed in advance, 10 g of extract 1, 5 g of extract 2, and 1 g of sodium metaphosphate were dissolved to prepare 100 g of flavor deterioration inhibitor 2.
[0020]
Example 4
Formula 2
Sugar 6.50%
Coffee extract 55.00%
Whole milk powder 0.76%
Nonfat dry milk 1.11%
Sodium bicarbonate 0.07%
Coffee flavor 0.05%
Water 36.51%
Total 100.00%
The coffee of the above formula was prepared, divided into the following test sections, filled with cans, sterilized by retort (120 ° C, 4 minutes), stored at 55 ° C for 2 weeks, and then sensory evaluation was performed in the same manner as in Example 2. The results shown in Table 2 were obtained.
[0021]
Test section Test section 1: No additive test section 2: Addition of extract 1 to 100 ppm Test section 3: Addition of extract 2 to 50 ppm Test section 4: Add sodium metaphosphate to 10 ppm Test section 5: 0.05% addition of flavor deterioration inhibitor 2 (containing 50 ppm as extract 1, 25 ppm as extract 2, and 5 ppm as sodium metaphosphate)
[0022]
[Table 2]
[0023]
Example 5
30 g of propylene glycol, 30 g of ethanol, and 24 g of ion-exchanged water are mixed in advance and heated to 50 ° C., 10 g of extract 1, 5 g of extract 2 and 1 g of phytic acid are dissolved. 100 g of the deterioration inhibitor 3 was prepared.
[0024]
Example 6
Formula 3
100g sugar
Citric acid (crystal) 2g
Ascorbic acid 0.5g
Concentrated 1/5 Wenzhou juice 22g
Fragrance 3.5g
200 ml glass after preparation of no drink (test section 1) and 0.05% of flavor deterioration inhibitor 3 (test section 2) added to the juice containing fruit juice of prescription 3 with a total volume of 1000 ml with fresh water After filling the bottle and sterilizing, storing in a dark place at 50 ° C. for 2 days and performing sensory evaluation in the same manner as in Example 2, the results shown in Table 3 were obtained.
[0025]
[Table 3]
[0026]
【The invention's effect】
According to the present invention, the ingredients extracted from sunflower seeds with water and / or alcohol and catechins are used, or a metal sequestering agent is used in combination with the beverage without affecting the flavor of the beverage itself. A change in flavor over time has been remarkably suppressed, and a beverage with stable quality can be provided.
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