JP3852599B2 - 中継装置、および遠隔レプリケーションシステム - Google Patents

中継装置、および遠隔レプリケーションシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔レプリケーションシステム(replication system)の中継装置、遠隔レプリケーションシステム、および中継プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
災害などが発生してもコンピュータシステムの機能を維持できるようにするために、正常系(稼働系)のシステムと待機系のシステムとが設けられたコンピュータシステムが実現されている。特許文献1には、メインセンタ(正常系のシステム)とリモートセンタ(待機系のシステム)とでデータの二重化を図るディスクサブシステムが記載されている。特許文献1に記載されたディスクサブシステムでは、正常系のシステムに、正常系のストレージとそのストレージを使用するホストコンピュータとが接続される。待機系のシステムも同様である。そして、正常系のストレージと待機系のストレージとが、専用回線やインターネットなどの通信ネットワークを介して接続される。
【0003】
正常系のシステムから待機系のシステムにデータを送信する場合には、正常系のシステムから中継装置にデータを送信し、中継装置から待機系のシステムにデータを送信する場合がある。一般に、中継装置は、正常系のシステムから受信したデータを待機系のシステムに送信し、待機系のシステムから受信完了の通知を受けたときに、正常系のシステムに待機系へのデータ転送が完了したことを通知している。そして、正常系のシステムは、中継装置にデータを送信した場合、データ転送が完了した旨の通知を中継装置から受信してから次の処理を開始する。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−305856号公報(第4−6頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
正常系のシステムから中継装置を介して待機系のシステムにデータを送信する場合には、以下のような問題があった。中継装置は、正常系のシステムから受信したデータを待機系のシステムに送信し、待機系のシステムから受信完了の通知を受けたときに、転送が完了したことを正常系のシステムに通知する。そして、正常系のシステムは、転送が完了した旨の通知を中継装置から受信しなければ、次の処理に移行しない。そのため、正常系のシステムが中継装置にデータを送信してから、次の処理を開始できるまでの時間がかかってしまうという問題があった。特に、災害対策として中継装置や待機系のシステムを設ける場合には、正常系のシステムの遠隔地に中継装置を配置し、待機系のシステムをより遠い場所に配置する。その結果、正常系システムと中継装置との間でデータや通知を送受信する時間や、中継装置と待機系システムとの間でデータや通知を送受信する時間がかかってしまい、正常系のシステムにおける次の処理の開始が遅れてしまう。
【0006】
上記の問題を解決するシステムとして、出願人は、特願2002−249049号において、中継装置を介して待機系のシステムにデータを送信する場合に、正常系のシステムが早く次の処理を開始できるデータ複製システムを開示している。図6は、データ複製システムの構成の例を示すブロック図である。図6に示すように、データ複製システムにおいて、ストレージA920が、ストレージA920を使用するホストコンピュータ940とローカルに接続されている。ストレージA920は、インターネットや専用線などの通信ネットワーク9001を介して中継装置910に接続されている。また、中継装置910は、通信ネットワーク9002を介してストレージB930に接続されている。
【0007】
図7は、中継装置910の構成の例を示すブロック図である。図7に示すように、中継装置910は、例えば、ストレージA920およびストレージB930と通信を行う回線接続部9103と、中継処理のシーケンス管理を行う中央監視部9104と、ストレージA920およびストレージB930から受信したデータを一時記憶する不揮発性記憶手段9101とを含む。不揮発性記憶手段9101は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置または光磁気ディスク装置の集合であるディスクアレイ装置などの不揮発性記憶装置である。
【0008】
中継装置910は、ストレージA920から受信したコマンドおよびデータを不揮発性記憶手段9101に記憶し、記憶されたコマンドおよびデータを任意のタイミングで待機系のストレージB930に送信する。そして、ストレージA920は、中継装置910に対してデータ転送を完了したときに、ストレージB930に対してデータ転送を完了したとみなすことによって次の処理を早く開始することができる。さらに、中継装置を複数設けて、ストレージA920からストレージB930へのデータ転送を同時に複数の中継装置によって中継し、通信ネットワークの通信量の平均化を図る場合も考えられる。
【0009】
出願人は、特願2002−249049号に開示したデータ複製システムによって、中継装置を介して待機系のシステムにデータを送信する際における正常系システムの早期の処理開始を可能としたが、以下の点において改良の余地がある。正常系のシステムから受信したコマンドおよびデータを記憶する媒体として、中継装置で不揮発性記憶装置を用いると、レプリケーション(replication )のコンシステンシ(一貫性:consistency )を確保できる。しかし、正常系および待機系のストレージと同様に、中継装置においても不揮発性記憶装置を用いると、中継装置にかかるコストは、正常系および待機系のストレージにかかるコストと同程度となる。また、中継装置を複数設ける場合には、さらに中継装置にかかるコストが増加する。従って、中継装置にかかるコストを、正常系および待機系のストレージのコストと比較して低減できるようにすることが好ましい。
【0010】
また、特願2002−249049号に開示したデータ複製システムでは、通信回線に異常が発生した場合に対処するためにデータに冗長性と訂正機能とをもたせている。例えば、元データからパリティデータを生成し、元データの一部が欠落してもパリティデータから元データを復元できるようにしている。冗長データに基づくエラー訂正は、例えば、瞬間的な回線障害や正常系システムが災害により障害を受けた場合などの対処を可能とする。しかし、誤り率の低下など恒常的な通信回線の品質劣化が発生している場合には、冗長データに基づくエラー訂正で対処しようとすると、エラー訂正の計算量が増加しデータ受信側の処理負担が大きくなる。従って、恒常的に発生しうる通信回線の品質劣化に対する対処手段を備えることが好ましい。
【0011】
さらに、ストレージと中継装置との間の伝送手順において、送信側のコマンドおよびデータの送信に対して受信側から多数の応答信号(ACK:acknowledgement )が送信される。図8は、データ複製システムにおける各ストレージ920,930と中継装置910との間のデータの流れを示す説明図である。図8に示すように、例えば、ストレージA920から中継装置910には、データパケットや送信するデータ長などの情報を含んだデータライトコマンドのパケットが送信される。そして、各パケットに対して受信側の中継装置910から応答信号が送信される。中継装置10とストレージB30との間の通信についても同様である。
【0012】
また、データパケットを受信した場合に、中継装置10がストレージA920にレスポンスパケットを送信する場合も考えられる。図8に示すように、ストレージA920がレスポンスパケットを受信した場合に中継装置10に応答信号を送信するようにすると、さらに多くの応答信号が各ストレージ920,930と中継装置910との間で送信される。
【0013】
なお、図8では送信するデータパケットが1つのみである場合を例に説明したが、送信するデータパケットが複数ある場合には、さらに多くの応答信号が各ストレージ920,930と中継装置910との間で送信される。各ストレージ920,930と中継装置910との間の通信において、受信側から多数の応答信号が送信されるとデータ転送の処理負担が大きくなる。従って、受信側からの応答信号の送信回数を低減して、データ転送の処理負担を低減できることが好ましい。
【0014】
そこで、本発明は、中継装置のコストを低減できるようにすることを目的とする。また、恒常的に発生しうる通信回線の品質劣化に対処できるようにすることを目的とする。さらに、データ転送の処理負担を低減できるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明による中継装置は、第一のストレージ(例えば、ストレージA20)から第二のストレージ(例えば、ストレージB30)へのデータの転送を中継する中継装置であって、第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路(例えば、通信回線1001)および第二通信経路(例えば、通信回線1002)から、それぞれ同一データを受信する受信手段(回線接続部103によって実現される)と、第一通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段(FIFOバッファA101によって実現される)と、第二通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段(FIFOバッファB102によって実現される)と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を第二のストレージに送信し、第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路(例えば、通信回線1003)を介してデータを送信し、第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路(例えば、通信回線1004)を介してデータを送信する送信手段(回線接続部103によって実現される)と、第一のストレージまたは第二のストレージから回線障害の発生を示す障害通知を受信する障害通知受信手段(回線接続部103によって実現される)と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを送信手段が送信すべきかを制御する制御手段(中央監視部104によって実現される)とを備え、障害通知受信手段は、再送信すべきデータを特定する特定情報(例えば、順番情報)を含む障害通知を受信し、制御手段は、障害通知受信手段が障害通知を受信した場合、第一の記憶手段と第二の記憶手段のうち第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、特定情報によって特定されるデータが保持されているか否かを判定し、再送信を要求されたデータが保持されていないと判定した場合、送信手段に送信すべきデータを切り替えさせることを特徴とする。
上記のような構成によれば、中継装置は、待機系の通信回線に切り替えて、待機系の記憶手段に記憶されたデータを待機系のストレージに送信することができる。また、上記のような構成によれば、通信回線に障害が発生しデータ復旧ができない場合に、中継装置は、待機系の通信回線に切り替えて、待機系の記憶手段に記憶されたデータを待機系のストレージに送信することができる。
【0018】
制御手段は、障害通知受信手段が障害通知を受信した場合、第一の記憶手段と第二の記憶手段のうち第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、障害が発生しているか否かを判定し、障害が発生していると判定した場合、送信手段に送信すべきデータを切り替えさせるものであってもよい。そのような構成によれば、正常系の記憶手段に障害が発生しデータ復旧ができない場合に、中継装置は、待機系の通信回線に切り替えて、待機系の記憶手段に記憶されたデータを待機系のストレージに送信することができる。
【0019】
中継装置は、第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データ(例えば、包括パケット)を生成する第一のデータ包括手段(パケットバッファA106によって実現される)と、第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段(パケットバッファB107によって実現される)とを備え、第一の記憶手段は、第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力し、第二の記憶手段は、第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力するものであってもよい。そのような構成によれば、正常系のシステムから受信した複数のデータを一データ単位として纏めたデータを、待機系のストレージに送信する。そして、待機系のストレージは、受信したデータについて纏めてレスポンスを中継装置に送信する。従って、受信側からの応答信号の送信回数を低減し、データ転送の処理負担を低減することができる。
【0020】
第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成するものであってもよい。そのような構成によれば、書き込みコマンドデータと書き込まれるデータとを一データ単位として纏めたデータを、待機系のストレージに送信する。そして、待機系のストレージは、一データ単位として受信した書き込みコマンドおよびデータについて纏めてレスポンスを中継装置に送信する。従って、受信側からの応答信号の送信回数を低減し、データ転送の処理負担を低減することができる。
本発明による中継装置の他の態様は、第一のストレージから第二のストレージへのデータの転送を中継する中継装置であって、第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第一のデータ包括手段と、第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段と、第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を第二のストレージに送信し、第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成することを特徴とする。
【0021】
本発明による遠隔レプリケーションシステムは、第一のストレージから、第一のストレージに対して遠隔地に設置された第二のストレージにデータを転送する遠隔レプリケーションシステムであって、第1のストレージから第2のストレージへのデータの転送を中継する中継装置を備え、中継装置は、第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、第一通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、第二通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を第二のストレージに送信し、第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、第一のストレージまたは第二のストレージから回線障害の発生を示す障害通知を受信する障害通知受信手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、障害通知受信手段は、再送信すべきデータを特定する特定情報を含む障害通知を受信し、制御手段は、障害通知受信手段が障害通知を受信した場合、第一の記憶手段と第二の記憶手段のうち第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、特定情報によって特定されるデータが保持されているか否かを判定し、再送信を要求されたデータが保持されていないと判定した場合、送信手段に送信すべきデータを切り替えさせることを特徴とする。
遠隔レプリケーションシステムにおいて、制御手段は、第一の記憶手段と第二の記憶手段のうち第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、障害が発生しているか否かを判定し、障害が発生していると判定した場合、送信手段に送信すべきデータを切り替えさせるものであってもよい。
遠隔レプリケーションシステムにおいて、第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第一のデータ包括手段と、第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段とを備え、第一の記憶手段は、第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力し、第二の記憶手段は、第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力するものであってもよい。
遠隔レプリケーションシステムにおいて、第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成するものであってもよい。
本発明による遠隔レプリケーションシステムの他の態様は、第一のストレージから、第一のストレージに対して遠隔地に設置された第二のストレージにデータを転送する遠隔レプリケーションシステムであって、第一のストレージから第二のストレージへのデータの転送を中継する中継装置を備え、中継装置は、第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第一のデータ包括手段と、第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段と、第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を第二のストレージに送信し、第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータ のうちのどちらを送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による中継装置を適用した遠隔レプリケーションシステムの構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、遠隔レプリケーションシステムは、データを記憶するストレージA20と、ストレージA20を使用して処理を実行するホストコンピュータ40と、ストレージA20から転送されたデータを記憶するストレージB30と、ストレージA20からストレージB30へのデータの転送を中継する中継装置10とを含む。ストレージA20およびストレージB30は、例えば、単体の磁気ディスク装置、光ディスク装置または光磁気ディスク装置である。
【0026】
本実施の形態では、ストレージB30は、ストレージA20および中継装置10に対して遠隔地に設置される。また、中継装置10は、ストレージA20およびストレージB30に対して遠隔地に設置される。例えば、ストレージB30および中継装置10は、ストレージA20の設置場所において生じる災害の影響が波及すると想定される範囲の外に設置される。
【0027】
ストレージA20と中継装置10とは、通信回線1001および通信回線1002によって接続される。中継装置10とストレージB30とは、通信回線1003および通信回線1004によって接続される。さらに、中継装置10、ストレージA20、およびストレージB30は、通信回線1005によって相互に接続される。通信回線1001,1002,1003,1004,1005は、専用線などの通信ネットワークである。
【0028】
図2は、中継装置10の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、中継装置10は、ストレージA20から受信したデータを一時記憶するFIFOバッファA101およびFIFOバッファB102と、ストレージA20およびストレージB30との通信を行う回線接続部103と、中継処理のシーケンス管理を行う中央監視部104とを含む。中央監視部104は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。なお、図2において、説明の便宜のため回線接続部103を中継装置10の入力側(ストレージA20側)と出力側(ストレージB30側)との2箇所に示すが、中継装置10の入力側に示す回線接続部103と、中継装置10の出力側に示す回線接続部103とは同一物である。
【0029】
また、図2に示すように、FIFOバッファA101は、通信回線1001を介してストレージA20と接続される。FIFOバッファA101は、通信回線1003を介してストレージB30と接続される。FIFOバッファB102は、通信回線1002を介してストレージA20と接続される。FIFOバッファB102は、通信回線1004を介してストレージB30と接続される。中央監視部104は、中継装置10内部で割り込み線105によって回線接続部103に接続される。
【0030】
FIFOバッファA101およびFIFOバッファB102は、受け取ったデータを、受け取った順番を保持して記憶し、受け取った順番に出力するFIFO(First-In First-Out:先入れ先出し)バッファである。なお、FIFOバッファA101およびFIFOバッファB102は、不揮発性の記憶装置でなくてもよい。すなわち、所定のリセット操作がなされたとき、記憶したデータを消去してしまうものであってもよい。
【0031】
FIFOバッファA101は、ストレージA20から通信回線1001を介して受信したデータを、受信した順番を保持して記憶する。回線接続部103がストレージB30にデータを送信する際に、FIFOバッファA101は、記憶するデータを、ストレージA20から受信した順番(先入れ先出し順)に回線接続部103に出力する。FIFOバッファA101は、データを回線接続部103に出力すると、出力したデータを保持せずに次々に消去する。そして、回線接続部103は、FIFOバッファA101が出力したデータを、出力された順番に、通信回線1003を介してストレージB30に送信する。
【0032】
FIFOバッファA101と同様に、FIFOバッファB102は、ストレージA20から通信回線1002を介して受信したデータを、受信した順番を保持して記憶する。FIFOバッファB102は、通常時には、保持するデータ量がバッファ容量に達するまでデータを出力せずにそのまま蓄積する。FIFOバッファB102は、保持するデータ量がバッファ容量に達すると、受信した順番(先入れ先出し順)に保持するデータを出力する。そして、回線接続部103は、通常時には、FIFOバッファB102が出力したデータを、ストレージB30に送信せずにそのまま消去する。従って、FIFOバッファB102は、ストレージA20に送信したデータと同じデータを、一定時間保持することができる。
【0033】
FIFOバッファA101または通信回線1003に障害が発生した場合には、回線接続部103は、データを送信する回線を通信回線1003から通信回線1004に切り替える。そして、回線接続部103は、FIFOバッファB102が出力したデータを、出力された順番に、通信回線1004を介してストレージB30に送信する。すなわち、FIFOバッファA101は正常系(稼働系)のバッファとしての役割を果たし、FIFOバッファB102は待機系のバッファとしての役割を果たす。
【0034】
受信手段は、回線接続部103によって実現される。第一の記憶手段は、FIFOバッファA101によって実現される。第二の記憶手段は、FIFOバッファB102によって実現される。送信手段は、回線接続部103によって実現される。制御手段は、中央監視部104によって実現される。障害通知受信手段は、回線接続部103によって実現される。
【0035】
なお、中継装置10は、中央監視部104に実行させるための中継プログラムを、中央監視部104に内蔵または外付けされる記憶装置(図示せず)に記憶している。中継プログラムは、中央監視部104に、各一時記憶装置のうちのいずれか一方の一時記憶装置が出力するデータを第二のストレージに送信する処理、第一のストレージまたは第二のストレージから、回線障害の発生を示す障害通知を受信した場合に、第二のストレージに送信すべきデータの切り替えを行うか否かを判定する処理、およびデータの切り替えを行うと判定した場合に、他方の一時記憶装置が出力するデータを第二のストレージに送信する処理を実行させるためのプログラムである。
【0036】
次に、動作について説明する。図3は、遠隔レプリケーションシステムにおける回線切り替えの処理経過の例を示す流れ図である。通常時において、ストレージA20からデータの転送が開始されると、中継装置10は、ストレージA20からのデータを中継しストレージB30に転送する(ステップS10)。ストレージA20からストレージB30に転送されるデータはパケットデータである。また、ストレージA20が送信するパケットデータは、データの順番を示す順番情報を含む。
【0037】
ステップS10において、ストレージA20は、パケットデータを、通信回線1001を介して中継装置10に送信する。また、ストレージA20は、通信回線1001を介して送信したパケットデータと同じデータを、通信回線1002を介して中継装置10に送信する。中継装置10の回線接続部103は、ストレージA20から、通信回線1001を介してパケットデータを受信する。回線接続部103は、受信したパケットデータをFIFOバッファA101に記憶させる。FIFOバッファA101は、回線接続部103からのパケットデータを、受け取った順番を保持して記憶する。そして、FIFOバッファA101は、受け取った順番に、記憶しているパケットデータを回線接続部103に出力する。回線接続部103は、FIFOバッファA101が出力したパケットデータを、通信回線1003を介してストレージB30に送信する。
【0038】
また、回線接続部103は、ストレージA20から、通信回線1002を介してパケットデータを受信する。回線接続部103は、受信したパケットデータをFIFOバッファB102に記憶させる。FIFOバッファB102は、回線接続部103からのパケットデータを、受け取った順番を保持して記憶する。そして、回線接続部103は、通常時には、FIFOバッファB102が出力したパケットデータを、ストレージB30に送信せずにそのまま消去する。
【0039】
ストレージB30は、中継装置10から、通信回線1003を介してパケットデータを受信する。ストレージB30は、データの受信中に、通信回線1003に回線障害が発生したか否かを判定する(ステップS20)。例えば、ストレージB30は、受信したデータについてパリティーエラーやCRC(Cyclic Redundancy Check )エラーを検出した場合に、回線障害が発生したと判定する。また、例えば、ストレージB30は、パケットデータを予め定めた所定時間内に受信できずタイムアウトを検出した場合に、回線障害が発生したと判定する。また、例えば、タイムアウト検出後に所定回数のリトライを行っても障害が回復しないリトライオーバーフローを検出した場合に、回線障害が発生したと判定する。ステップS20で、通信回線1003に回線障害が発生していないと判定した場合には、ステップ10のデータ転送処理が繰り返し実行される。
【0040】
ステップS20で、通信回線1003に回線障害が発生したと判定した場合には、ストレージB30は、回線障害が発生した旨を通知する通知情報を、通信回線1005を介して中継装置10に送信する(ステップS30)。ステップS30において、ストレージB30は、受信したパケットデータに含まれる順番情報を抽出し、再送信を要求するパケットデータの順番情報を特定する。そして、ストレージB30は、特定した順番情報を付加して、通信回線1005を介して通知情報を中継装置10に送信する。
【0041】
中継装置10の回線接続部103は、ストレージB30から、通信回線1005を介して通知情報を受信する。通知情報を受信すると、回線接続部103は、通知情報を、割り込み線105を介して中央監視部104に渡す。中央監視部104は、通知情報を受け取ると、回線接続部103にストレージB30へのパケットデータの送信を中断させる(ステップS40)。
【0042】
中央監視部104は、通知情報に含まれる順番情報に基づいて、再送信を要求されたパケットデータを特定する。中央監視部104は、再送信を要求されたパケットデータの復旧が可能であるか否かを判断する(ステップS50)。ステップS50において、中央監視部104は、FIFOバッファA101に、再送信を要求されたパケットデータがまだ保持されているか否かを判断する。再送信を要求されたパケットデータが保持されている場合には、中央監視部104は、パケットデータの復旧が可能であると判断する。保持されていない場合には、中央監視部104は、パケットデータの復旧は不可能であると判断する。
【0043】
また、ステップS50において、中央監視部104は、FIFOバッファA101の障害が発生しているか否かを判断する。例えば、中央監視部104は、FIFOバッファA101の出力においてパリティーエラーを検出した場合や、FIFOバッファA101からの応答を予め定めた所定時間内に受け取ることができずタイムアウトを検出した場合には、FIFOバッファA101の障害であると判断する。FIFOバッファA101の障害であると判断した場合には、中央監視部104は、パケットデータの復旧は不可能であると判断する。
【0044】
ステップS50でパケットデータの復旧は可能であると判断した場合には、中央監視部104は、回線接続部103にパケットデータの送信を再開させる(ステップS60)。そして、回線接続部103は、FIFOバッファA101からパケットデータを受け取り、通信回線1003を介してストレージB30に送信を再開する。
【0045】
ステップS50でパケットデータの復旧は不可能であると判断した場合には、中央監視部104は、回線接続部103にパケットデータを送信する通信回線を、通信回線1003から通信回線1004に切り替えさせる(ステップS70)。回線接続部103は、FIFOバッファB102から受け取ったパケットデータのうち、再送信を要求されたパケットデータの1つ前までのデータを破棄する。そして、回線接続部103は、FIFOバッファB102から受け取ったパケットデータのうち、再送信を要求されたパケットデータ以降のデータについて、通信回線1004を介してストレージB30に送信を再開する(ステップS80)。
【0046】
以上のように、本実施の形態によれば、中継装置が、正常系のシステムから受信したコマンドおよびデータを記憶する媒体として、FIFOバッファを備える。一般に、FIFOバッファは、不揮発性メモリなどの記憶手段と比較して低コストである。従って、レプリケーションのコンシステンシを損なうことなく、中継装置にかかるコストを、正常系および待機系のストレージのコストと比較して低減することができる。
【0047】
また、FIFOバッファを二重化し、中継装置が、正常系のFIFOバッファと待機系のFIFOバッファとを備える。さらに、中継装置と待機系のストレージとの間の通信回線も二重化され、正常系のFIFOバッファと待機系のFIFOバッファとは、それぞれ別々の通信回線によって待機系のストレージと接続される。そして、正常系のFIFOバッファや通信回線の恒常的な品質劣化が発生した場合に、中継装置は、待機系の通信回線に切り替えて待機系のFIFOバッファが記憶するデータを待機系のストレージに送信する。そして、待機系のFIFOバッファや通信回線の品質が良好であれば、エラー訂正の計算量の増加を低減しデータ受信側の処理負担を低減できる。従って、瞬間的な回線障害や正常系システムが災害により障害を受けた場合だけでなく、恒常的に発生しうる通信回線の品質劣化にも対処することができる。
【0048】
なお、本実施の形態では、ストレージB30が回線障害を検出した場合に通知情報を中継装置10に送信する場合を例に説明したが、ストレージA20が回線障害を検出し通知情報を中継装置10に送信するようにしてもよい。例えば、ストレージA20は、ストレージA20自身の障害によって通信回線1001を介して中継装置10にデータを送信できなかった場合に、回線障害が発生したと判断する。また、例えば、データパケットの受信の際に、中継装置10は、レスポンスパケットをストレージA20に送信する。ストレージA20は、データパケットを送信した後に、中継装置10から、通信回線1001を介して所定時間内にレスポンスパケットを受信できずタイムアウトを検出した場合に、回線障害が発生したと判断する。また、例えば、タイムアウト検出後に所定回数のリトライを行っても障害が回復しないリトライオーバフローを検出した場合に、回線障害が発生したと判断する。
【0049】
回線障害が発生したと判断すると、ストレージA20は、通信回線1005を介して通知情報を中継装置10に送信する。通知情報を受信すると、中継装置10は、待機系の通信回線1004に切り替えてFIFOバッファB102が記憶するデータをストレージB30に送信する。
【0050】
実施の形態2.
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して説明する。図4は、本実施の形態における中継装置10の構成の例を示すブロック図である。なお、遠隔レプリケーションシステムの構成は、第1の実施の形態で示した構成と同様である。また、回線障害発生時の回線切り替え処理の動作手順についても、第1の実施の形態で示した動作手手順と同様である。
【0051】
図4に示すように、中継装置10は、第1の実施の形態で示した構成に加えて、パケットバッファA106と、パケットバッファB107とを含む。パケットバッファA106は、回線接続部103とFIFOバッファA101との間に配置され、入力側を回線接続部103に接続され、出力側をFIFOバッファA101に接続される。パケットバッファB107は、回線接続部103とFIFOバッファB102との間に配置され、入力側を回線接続部103に接続され、出力側をFIFOバッファB102に接続される。
【0052】
パケットバッファA106は、回線接続部103からパケットデータを受け取ると、受け取ったパケットデータを一旦蓄積する。パケットバッファA106は、蓄積するパケットデータの数が予め定めた所定数に達すると、蓄積するパケットデータを一データ単位に纏めたパケットを生成する。以下、パケットバッファA106またはパケットバッファB107によって一纏めにされたパケットを包括パケットと記す。包括パケットを生成すると、パケットバッファA106は、包括パケットをFIFOバッファA101に渡す。そして、FIFOバッファA101は、パケットバッファA106から受け取った包括パケットを、受け取った順番を保持して記憶する。
【0053】
パケットバッファA106と同様に、パケットバッファB107も、回線接続部103から受け取ったパケットデータを一纏めにして包括パケットを生成し、FIFOバッファB102に渡す。そして、FIFOバッファB102は、パケットバッファB107から受け取った包括パケットを、受け取った順番を保持して記憶する。
【0054】
第一のデータ包括手段は、パケットバッファA106によって実現される。第二のデータ包括手段は、パケットバッファB107によって実現される。
【0055】
図5は、本実施の形態における各ストレージ20,30と中継装置10との間のデータの流れを示す説明図である。本例では、ストレージA20からストレージB30に、中継装置10を介して1つのデータパケットを転送する場合を例に説明する。すなわち、ストレージA20からストレージB30に、データ数が1つである旨の情報を含んだデータライトコマンドのパケットと、1つのデータパケットとが転送される。図5に示すように、ストレージA20と中継装置10との間の通信については、図8に示したデータ複製システムの場合と同様に、データライトコマンドのパケット、データパケット、およびレスポンスパケットに対して、それぞれ応答信号(ACK)が送信される。
【0056】
ストレージA20から、通信回線1003を介してデータライトコマンドのパケットおよびデータパケットを受信すると、中継装置10のパケットバッファA106は、受信したデータライトコマンドのパケットおよびデータパケットを、受信した順番に一旦蓄積する。パケットバッファA106は、データライトコマンドのパケットおよびデータパケットを一纏めにして包括パケットを生成する。そして、中継装置10は、パケットバッファA106が生成した包括パケットを、通信回線1003を介してストレージB30に送信する。
【0057】
パケットバッファA106と同様に、パケットバッファB107は、データライトコマンドのパケットおよびデータパケットを一纏めにして包括パケットを生成する。パケットバッファB107が生成した包括パケットは、FIFOバッファB102に蓄積される。FIFOバッファB102は、パケットバッファB107から受け取った順番を保持して包括パケットを記憶し蓄積する。保持するデータ量がバッファ容量に達した場合には、FIFOバッファB102は、記憶する包括パケットを、受け取った順番に先入れ先出し順で出力する。回線接続部103は、通常時には、FIFOバッファB102が出力した包括パケットを、ストレージB30に送信せずにそのまま破棄する。
【0058】
ストレージB30は、受信した包括パケットを、一データ単位に纏める前の状態に解凍するためのパケットバッファ(図示せず)を含む。中継装置10から、通信回線1003を介して包括パケットを受信すると、ストレージB30のパケットバッファは、受信した包括パケットを解凍してデータライトコマンドのパケットとデータパケットとに戻す。ストレージB30は、解凍されたデータライトコマンドのパケットとデータパケットとを確認すると、レスポンスパケットを、通信回線1003を介して中継装置10に送信する。
【0059】
なお、包括パケットとして一データ単位に纏められるデータパケットは1つに限定されない。例えば、同時に2以上のデータパケットを一データ単位に纏めて包括パケットを生成してもよい。また、本実施の形態では、中継装置10のパケットバッファA106およびパケットバッファB107が包括パケットを生成する場合を例に説明したが、ストレージA20もパケットバッファを含み、ストレージA20のパケットバッファが包括パケットを生成するようにしてもよい。
【0060】
以上のように、本実施の形態によれば、正常系のシステムから受信した複数のパケットを一データ単位として纏めたデータを、待機系のストレージに送信する。そして、待機系のストレージは、受信したデータについて纏めてレスポンスを中継装置に送信する。従って、受信側からの応答信号の送信回数を低減し、データ転送の処理負担を低減することができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、中継装置が、第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、第一通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、第二通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を第二のストレージに送信し、第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、第一のストレージまたは第二のストレージから回線障害の発生を示す障害通知を受信する障害通知受信手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、障害通知受信手段は、再送信すべきデータを特定する特定情報を含む障害通知を受信し、制御手段は、障害通知受信手段が障害通知を受信した場合、第一の記憶手段と第二の記憶手段のうち第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、特定情報によって特定されるデータが保持されているか否かを判定し、再送信を要求されたデータが保持されていないと判定した場合、送信手段に送信すべきデータを切り替えさせるので、レプリケーションのコンテンシを損なうことなく、中継装置にかかるコストを、正常系および待機系のストレージのコストと比較して低減することができる。また、瞬間的な回線障害や正常系システムが災害により障害を受けた場合だけでなく、恒常的に発生しうる通信回線の品質劣化にも対処することができる。
【0062】
また、本発明によれば、遠隔レプリケーションシステムが、第一のストレージから、第一のストレージに対して遠隔地に設置された第二のストレージにデータを転送する遠隔レプリケーションシステムであって、第1のストレージから第2のストレージへのデータの転送を中継する中継装置を備え、中継装置は、第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、第一通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、第二通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を第二のストレージに送信し、第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、第一のストレージまたは第二のストレージから回線障害の発生を示す障害通知を受信する障害通知受信手段と、第一の記憶手段が出力するデータと第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、障害通知受信手段は、再送信すべきデータを特定する特定情報を含む障害通知を受信し、制御手段は、障害通知受信手段が障害通知を受信した場合、第一の記憶手段と第二の記憶手段のうち第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、特定情報によって特定されるデータが保持されているか否かを判定し、再送信を要求されたデータが保持されていないと判定した場合、送信手段に送信すべきデータを切り替えさせるので、レプリケーションのコンテンシを損なうことなく、中継装置にかかるコストを、正常系および待機系のストレージのコストと比較して低減することができる。また、瞬間的な回線障害や正常系システムが災害により障害を受けた場合だけでなく、恒常的に発生しうる通信回線の品質劣化にも対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による中継装置を適用した遠隔レプリケーションシステムの構成の例を示すブロック図である。
【図2】 中継装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】 回線切り替えの処理経過の一例を示す流れ図である。
【図4】 中継装置の構成の他の例を示すブロック図である。
【図5】 各ストレージと中継装置との間のデータの流れを示す説明図である。
【図6】 従来のデータ複製システムの構成の例を示すブロック図である。
【図7】 従来のデータ複製システムの中継装置の構成の例を示すブロック図である。
【図8】 従来のデータ複製システムにおける各ストレージと中継装置との間のデータの流れを示す説明図である。
【符号の説明】
10 中継装置
101 FIFOバッファA
102 FIFOバッファB
103 回線接続部
104 中央監視部
105 割り込み線
20 ストレージA
30 ストレージB
40 ホストコンピュータ
1001,1002,1003,1004,1005 通信回線

Claims (10)

  1. 第一のストレージから第二のストレージへのデータの転送を中継する中継装置であって、
    前記第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、
    前記第一通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、
    前記第二通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を前記第二のストレージに送信し、前記第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、前記第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、
    前記第一のストレージまたは前記第二のストレージから回線障害の発生を示す障害通知を受信する障害通知受信手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを前記送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、
    前記障害通知受信手段は、再送信すべきデータを特定する特定情報を含む障害通知を受信し、
    前記制御手段は、前記障害通知受信手段が障害通知を受信した場合、前記第一の記憶手段と前記第二の記憶手段のうち前記第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、特定情報によって特定されるデータが保持されているか否かを判定し、再送信を要求されたデータが保持されていないと判定した場合、前記送信手段に送信すべきデータを切り替えさせる
    ことを特徴とする中継装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第一の記憶手段と前記第二の記憶手段のうち前記第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、障害が発生しているか否かを判定し、
    障害が発生していると判定した場合、前記送信手段に送信すべきデータを切り替えさせる
    請求項1記載の中継装置。
  3. 前記第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第一のデータ包括手段と、
    前記第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段とを備え、
    前記第一の記憶手段は、前記第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力し、
    前記第二の記憶手段は、前記第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する
    請求項1または請求項2記載の中継装置。
  4. 前記第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、
    前記第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成する
    請求項記載の中継装置。
  5. 第一のストレージから第二のストレージへのデータの転送を中継する中継装置であって、
    前記第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、
    前記第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括デ ータを生成する第一のデータ包括手段と、
    前記第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段と、
    前記第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、
    前記第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を前記第二のストレージに送信し、前記第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、前記第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを前記送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、
    前記第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、
    前記第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成する
    ことを特徴とする中継装置。
  6. 第一のストレージから、前記第一のストレージに対して遠隔地に設置された第二のストレージにデータを転送する遠隔レプリケーションシステムであって、
    前記第一のストレージから前記第二のストレージへのデータの転送を中継する中継装置を備え、
    前記中継装置は、
    前記第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、
    前記第一通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、
    前記第二通信経路から受信したデータを一時記憶し、先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を前記第二のストレージに送信し、前記第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、前記第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、
    前記第一のストレージまたは前記第二のストレージから回線障害の発生を示す障害通知を受信する障害通知受信手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを前記送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、
    前記障害通知受信手段は、再送信すべきデータを特定する特定情報を含む障害通知を受信し、
    前記制御手段は、前記障害通知受信手段が障害通知を受信した場合、前記第一の記憶手段と前記第二の記憶手段のうち前記第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、特定情報によって特定されるデータが保持されているか否かを判定し、再送信を要求されたデータが保持されていないと判定した場合、前記送信手段に送信すべきデータを切り替えさせる
    ことを特徴とする遠隔レプリケーションシステム。
  7. 前記制御手段は、
    前記第一の記憶手段と前記第二の記憶手段のうち前記第二のストレージに送信されるデータを出力していた方に、障害が発生しているか否かを判定し、
    障害が発生していると判定した場合、前記送信手段に送信すべきデータを切り替えさせる
    請求項6記載の遠隔レプリケーションシステム。
  8. 前記第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第一のデータ包括手段と、
    前記第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段とを備え、
    前記第一の記憶手段は、前記第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力し、
    前記第二の記憶手段は、前記第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する
    請求項6または請求項7記載の遠隔レプリケーションシステム。
  9. 前記第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、
    前記第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成する
    請求項8記載の遠隔レプリケーションシステム。
  10. 第一のストレージから、前記第一のストレージに対して遠隔地に設置された第二のストレージにデータを転送する遠隔レプリケーションシステムであって、
    前記第一のストレージから前記第二のストレージへのデータの転送を中継する中継装置を備え、
    前記中継装置は、
    前記第一のストレージから送信されるデータを伝送する第一通信経路および第二通信経路から、それぞれ同一データを受信する受信手段と、
    前記第一通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第一のデータ包括手段と、
    前記第二通信経路を介して受信した二以上のデータを一データ単位として纏めた包括データを生成する第二のデータ包括手段と、
    前記第一のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第一の記憶手段と、
    前記第二のデータ包括手段が生成した包括データを一時記憶し、包括データ毎に先入れ先出し順に出力する第二の記憶手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらか一方を前記第二のストレージに送信し、前記第一の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第三通信経路を介してデータを送信し、前記第二の記憶手段が出力するデータを送信する場合には第四通信経路を介してデータを送信する送信手段と、
    前記第一の記憶手段が出力するデータと前記第二の記憶手段が出力するデータのうちのどちらを前記送信手段が送信すべきかを制御する制御手段とを備え、
    前記第一のデータ包括手段は、データの書き込みを指示する書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成し、
    前記第二のデータ包括手段は、書き込みコマンドデータと、書き込まれるデータとを含む包括データを生成する
    ことを特徴とする遠隔レプリケーションシステム。
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