JP3852026B2 - 真空注型用樹脂注入装置 - Google Patents

真空注型用樹脂注入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3852026B2
JP3852026B2 JP2001182858A JP2001182858A JP3852026B2 JP 3852026 B2 JP3852026 B2 JP 3852026B2 JP 2001182858 A JP2001182858 A JP 2001182858A JP 2001182858 A JP2001182858 A JP 2001182858A JP 3852026 B2 JP3852026 B2 JP 3852026B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
piston
balun
injection device
resin injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001182858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002370241A (ja
Inventor
勇 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Auto Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Auto Works Ltd
Priority to JP2001182858A priority Critical patent/JP3852026B2/ja
Publication of JP2002370241A publication Critical patent/JP2002370241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3852026B2 publication Critical patent/JP3852026B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車部品をはじめとする種々の樹脂部品を成形するための真空注型用の樹脂注入装置関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の樹脂部品は自動車部品等において多用されており、樹脂部品を成形するための真空注型に樹脂を注入ことにより成形される。従来の真空注型の基本的原理は、常圧と負圧の気圧変化を応用して注型が行なわれる。
【0003】
図4および図5は、従来の樹脂注入方法の主要工程を示している。
図4(A)において、ガラス越しに脱泡状態を確認しながら、計量済みの主剤1aおよび硬化剤1b中の水分や空気を抜く。
つぎに、図4(B)において、成形用型(ゴム型)100のパーティングライン面をアルコールでよく拭き、ゴム型100を組み合わせて型枠などで固定し、樹脂溜り101をゲート口100aに付ける。
そして、図4(C)において、脱泡済みの樹脂1を作業室にセットし、真空状態を確認し、混合・攪拌する。
【0004】
つぎに、図5(A)において、攪拌した樹脂1を真空中でゴム型100に流し込む。
続いて、図5(B)において、減圧・排気を止め、作業室内を大気圧に戻すことにより、加圧された樹脂1は細部に行き渡り、硬化を待つ。
最後に、図5(C)において、硬化した樹脂1を型枠から外し、ゴム型100を開いて製品を取り出す。そして樹脂溜りゲート部を仕上げて完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では樹脂の流れ不足や気泡が残り易く、そのためパテ等を用いて補修を行なう必要があった。この原因として、たとえば大気圧の変化等があげられる。
【0006】
本発明は上記の点に鑑み、適正な真空注型により品質向上を図る樹脂注入装置提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の真空注型用樹脂注入装置は、成形型に樹脂を注入するための装置であって、樹脂が注入される注入口を有し、かつ型ゲートに接合されるホルダと、ホルダ内で往復動するピストンと、ピストンを駆動するピストン駆動手段とを備え、ピストン駆動手段は、圧力変化に応じて膨張・収縮するバルンを含み、このバルンがピストンロッドを介してピストンと連結していることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の真空注型用樹脂注入装置において、前記バルンは、密閉されたドーナッツ状のジャバラ構造を有し、前記ピストンロッドがバルンの中央空所に配置されることを特徴とする。
【0010】
本発明の真空注型用樹脂注入装置では、前記バルンと前記ピストンとの間のピストンロッドに、圧縮コイルスプリングが装着されている。
【0011】
本発明によれば、成形型に樹脂を注入する際、ホルダの注入口から樹脂を注入すると、その樹脂は自重により注型される。その場合、樹脂注入は真空下で行なわれ、バルンが膨張することでピストンが後退する。樹脂の注入後、大気圧に戻すと、バルンが収縮することによりピストンが前進し、充填された樹脂が加圧される。この加圧により樹脂内に含有する気泡が排出されるとともに、樹脂の流れ不足等をなくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、従来例と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用いて、本発明による真空注型用樹脂注入装置および注入方法の好適な実施の形態を説明する。
【0013】
図1は、この実施形態における樹脂注入装置10の全体構成を示している。この注入装置10を使って成形用型(シリコン型)100に樹脂注入される。シリコン型100のゲート口100aには樹脂溜り101が取り付けられる。また、シリコン型100には、その内部のキャビティに連通する空気抜き102が設けられている。なお、本実施形態において成形される樹脂部品は、たとえば自動車部品等であってよい。
【0014】
樹脂注入装置10は、注入口12から樹脂が注入されるとともに、シリコン型100のゲート口100aに接合されるようにしたホルダ11と、ホルダ11内で往復動するピストン13と、ピストン13を駆動するピストン駆動手段としての後述するバルン14とを備えている。
【0015】
図2は樹脂注入装置10の詳細構造を示しており、(A)は分解斜視図、(B)はその断面図である。この樹脂注入装置10において、ピストン駆動手段は、圧力変化に応じて膨張・収縮するバルン14を含んでいて、このバルン14がピストンロッド15を介してピストン13と連結している。バルン14は、密閉されたドーナッツ状のジャバラ構造を有し、ピストンロッド15がバルン14の中央空所に配置されている。
【0016】
図2に示されるように、ホルダ11は概略円筒状に形成され、底部は開放されている。ホルダ11の上部には、ピストンロッド15を挿通させるための開口16が設けられている。またホルダ11の下部付近には、樹脂溜り101に対して密着係合するための係合部17が突設されるとともに、上部付近には通気口18が形成されている。
【0017】
ピストンロッド15は、図示のように、その上端部がバルン14の上部側に固着されている。ピストンロッド15の下端部にはネジ部15aが形成されていて、このネジ部15aにピストン13が螺着されている。ピストン13とバルン14の間のピストンロッド15には、圧縮コイルスプリング19とワッシャ20が装着されている。
【0018】
ここで、バルン14は可撓性材料、たとえばビニール材あるいは合成ゴム材等を用いて形成される。バルン14の中空内部は密封されており、ジャバラ構造とすることで一定の形態を保持しながら、変形可能である。そして、周囲圧力がたとえば大気圧程度のときに薄い扁平状になり、また周囲圧力がマイナス1気圧程度のときに内部の残存空気が膨張して膨らむようになる。
【0019】
つぎに、本発明による樹脂注入装置10を使用した樹脂注入方法を説明する。図3は、本発明の樹脂注入方法の主要工程を示している。なお、この工程は真空注型機内において、すべて自動で行なわれる。
図3(A)において、シリコン型100および樹脂注入装置10がセットされる。すなわち樹脂注入装置10は、ホルダ11を樹脂溜り101に係合させることによりシリコン型100の上部に搭載セットされる。なお、この工程は大気圧で行なわれる。
【0020】
そして、図3(B)において、真空引きされる。バルン14が膨張することにより、ピストンロッド15が後退(上昇)してピストン13は圧縮コイルスプリング20の弾力に抗して、引き上げられる。
【0021】
続いて、図3(C)において、注入口12から樹脂1が注入される。このとき樹脂1は、真空状態で自重により注型される。
【0022】
つぎに、図3(D)において、真空注型機内を大気とリークさせる。このときバルン14が収縮することにより、ピストンロッド15が前進(下降)してピストン13は押し下げられる。これにより、シリコン型100に充填された樹脂1が加圧される。
【0023】
上記のように真空下でゲート口100aからシリコン型100に樹脂1を注入し、充填された樹脂1をピストン13によって加圧する。この加圧により樹脂1内に含有する気泡が排出されるとともに、樹脂1の流れ不足等をなくすることができる。なお、気泡は空気抜き102から外部へ排気される。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種の樹脂部品を成形において樹脂内に含有する気泡が確実に排出されるとともに、樹脂の流れ不足等をなくすることで製品の品質を大幅に向上させることができる。また、部品補修等が必要なくなり、生産性、生産効率を高めることができることに加え、既存の成形型をそのまま使用できるとともに、他の動力を必要としない等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における樹脂注入装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態における樹脂注入装置の構成例を示し、(A)は分解斜視図、(B)は断面図である。
【図3】本発明の実施形態における樹脂注入方法の主要工程を順に示す図である。
【図4】従来方法の主要工程を順に示す図である。
【図5】従来方法の主要工程を順に示す図である。
【符号の説明】
1 樹脂
10 樹脂注入装置
11 ホルダ
12 注入口
13 ピストン
14 バルン
15 ピストンロッド
16 開口
17 係合部
18 通気口
19 圧縮コイルスプリング
20 ワッシャ
100 成形用型
100a ゲート口
101 樹脂溜り
102 空気抜き

Claims (3)

  1. 成形型に樹脂を注入するための装置であって、
    樹脂が注入される注入口を有し、かつ型ゲートに接合されるホルダと、前記ホルダ内で往復動するピストンと、前記ピストンを駆動するピストン駆動手段とを備え
    前記ピストン駆動手段は、圧力変化に応じて膨張・収縮するバルンを含み、該バルンがピストンロッドを介して前記ピストンと連結していることを特徴とする、真空注型用樹脂注入装置。
  2. 前記バルンは、密閉されたドーナッツ状のジャバラ構造を有し、前記ピストンロッドが前記バルンの中央空所に配置されることを特徴とする請求項に記載の真空注型用樹脂注入装置。
  3. 前記バルンと前記ピストンとの間のピストンロッドには、圧縮コイルスプリングが装着されていることを特徴とする、請求項1に記載の真空注型用樹脂注入装置。
JP2001182858A 2001-06-18 2001-06-18 真空注型用樹脂注入装置 Expired - Fee Related JP3852026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001182858A JP3852026B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 真空注型用樹脂注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001182858A JP3852026B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 真空注型用樹脂注入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002370241A JP2002370241A (ja) 2002-12-24
JP3852026B2 true JP3852026B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=19022880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001182858A Expired - Fee Related JP3852026B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 真空注型用樹脂注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3852026B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172867A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Panasonic Electric Works Co Ltd 成形材料注入装置
CN102501345B (zh) * 2011-10-14 2014-04-09 天津市百利纽泰克电气科技有限公司 多功能浇注漏斗
CN113425176A (zh) * 2021-08-16 2021-09-24 杭州悦味家居有限公司 锅柄固定结构及锅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002370241A (ja) 2002-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106738560B (zh) 冷等静压用胶套成型模具及其成型方法
CN108819097A (zh) 一种采用液态硅橡胶一体成型的被动喇叭及其制备方法
US5639416A (en) Method of molding precision parts
JP3852026B2 (ja) 真空注型用樹脂注入装置
CN208759943U (zh) 一种汽车内饰壳成型模具
JPH08142060A (ja) 中子の製造方法とその中子及び成形金型
JP3791578B2 (ja) 成形装置
JPH02303671A (ja) 加圧鋳造方法
CN111823504A (zh) 一种瓶盖注塑模具及瓶盖注塑方法
JPH03150115A (ja) 真空注型方法及びその装置
JP3839289B2 (ja) コンクリート型の製法
WO2018198934A1 (ja) 複合材料の成形方法および複合材料の成形装置
CN115533032A (zh) 一种采用消失模生产的新能源水冷电机壳体工艺
CN101628320A (zh) 汽车中桥复合壳体铸件的消失模铸造方法
CN110497579B (zh) 一种气动软体机器手爪的熔模铸造方法
JP2003094459A (ja) 注入成形金型及びこの金型を用いる成形品の製造法
CN112692864A (zh) 一种多腔式软体抓手的制作方法
JP2001269958A (ja) 樹脂成形体の製造方法並びに成形型
KR100536499B1 (ko) 복합 성형품 제조용 금형
JP3141454B2 (ja) 樹脂型の製作方法、並びに樹脂型を用いた減圧鋳造方法
JPH09330628A (ja) 樹脂碍子の製造方法およびその装置
CN102049998A (zh) 液压减震垫装置制备方法
CN214239405U (zh) 一种气辅模具气针和气辅设备
CN209666176U (zh) 一种镜面盒体注塑模具
JPS5839866Y2 (ja) 成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees