JP3851658B2 - 生理駆血帯 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は外科で使用する生理駆血帯に関するものである。特に,本発明は駆血帯圧力設定,経過時間限界及び駆血帯作動の他の諸パラメータを構成するのに要求される時間の最適化,慣例化,簡略化及び軽減化のため設定レジスタを有する電気的に作動する駆血帯に関するものである。本発明は又,患者の状態を改善するのを助け,又,患者に対する傷害に関連ある駆血帯関連事象の再発を低減化する目的から血流を塞ぎ,静脈内局所麻酔を維持すべく四肢への圧力付加に関して手術中に所定事象を記録する事象レジスタを備えた生理駆血帯に関するものである。
発明の背景
本発明は四肢に対して行われる外科手術を容易にする駆血帯に関するものである。外科手術中にカフを通過する動脈血の流れを停止させるのに十分な圧力付近にてカフに依り四肢に付加される圧力を調整することに依りその包囲しているカフから遠方の側の四肢に血液の無い手術領域を確立するため一般に外科駆血帯が採用されている。先行技術に依る外科駆血帯は典型的には四肢を包囲する膨張可能なカフ,操作者に依り選択されるか又は自動的に決定される基準圧力付近でカフに依り四肢に与えられる圧力を維持すべくカフを膨張させる自動圧力調整器,四肢に対する圧力の適用時間を示すための経過時間インジケータ及び操作者制御と相互作用を容易にする操作者・インターフエイスが含まれている。先行技術の典型的な空圧式駆血帯についてはマックイーウエンに依り米国特許第4.469.099号内に開示されている。
「生理駆血帯」は一般に外科手術中にカフを通過する動脈血の流れを停止させるのに要求される最低圧力付近でカフに依り四肢に与えられる圧力を維持する能力を備えた駆血帯であると考えられる。この最低圧力は手術患者の生理,実施する手術内容の形式及びその持続時間,四肢上に採用されるカフの形式及びカフの位置と合致性,医者と麻酔士が採用する技術に関連ある変数並びに他の因子に依り影響される。こうした最低圧力を自動的に概算し,採用するのに有用な駆血帯装置についてはマックイエーンに依り米国特許第4.479.494号及び同第4.770.175号並びに1993年9月28日に提出された出願番号08/128.478号の係属中の米国分割特許出願に開示されている。
手術用の駆血帯は典型的には以下の如くして採用される。最初に,適切な膨張可能カフが操作者に依り選択され,そのカフが心臓と四肢の手術場所の間に位置付けられるようその手術の行われる四肢に合致する状態で適用される。そのカフの設計,選択及び適用を含めた考察内容については例えばマックイエーンに依り米国特許第4.605.010号,同第5.181.522号及び同第5.312.431号に説明されている。適切なカフの適用後に,四肢の末端から始まって心臓に向かう形態でカフ位置迄きつく包囲することに依りその四肢を弾力的な包帯で包囲することに依りそのカフから遠方の側の四肢の該当部分が貧血状態にされる。こうしてその四肢が貧血状態にされている間に典型的には駆血帯が使用されてそのカフを膨張させる共にカフを通過する動脈血の流れを停止させるのに十分な所定のカフ圧力にカフを維持する。次に,その弾力的包帯が取り除かれて手術が続行する。以下一層完全に説明される如く,カフに依り与えられる圧力は要求される最低のカフ圧力を採用している間に血液の無い手術箇所を維持する作用の中でそのカフの提供する圧力が手術中に周期的若しくは連続的に変えられる。手術操作完了時にカフの圧力が解除され,患者から取り除かれて動脈血が自由にその四肢内に流れることが出来る。
静脈内局所麻酔(IVRA)で行われる一部の外科手術中,この外科用駆血帯システムはカフから遠方の四肢内の静脈内に導入される液状麻酔剤がカフの中心に近い方を流れてその四肢外から循環系に流れるのを阻止する付加的役割りを果たす。IVRAを採用すべき外科手術の場合,幅の狭くなった二重の袋を有する特別のカフが四肢を包囲する目的にしばしば使用され,それが結果的には第1袋体がこれも第1袋体とは遠方にある同じ四肢を包囲している第2の袋の上方で四肢を包囲することになる。代替的に,同じ四肢に対して幅の広い2個別々の単一型袋状カフを適用出来る。一つの二重袋式カフ又は2個の単一袋式カフで適用される圧力を選択された基準圧力付近に維持するため,二重チャンネルの自動圧力調整器を備えた一つの駆血帯が採用可能であり,又は,それぞれ1つの自動圧力調整器を有する2個別々の駆血帯を採用出来る。静脈内局所麻酔用の先行技術に依る駆血帯についてはマクイーエンに依り米国特許第5.254.087号に説明がなされている。
外科手術開始前に操作者は典型的にはこの先行技術の空圧駆血帯を以下の如く下準備する。1個又は2個の空圧チャンネルを備えた先行技術の駆血帯に電力を最初に給電すると,カフ基準圧力,経過時間インジケータに対する時間リミットとアラームに対する時間リミットの各レベルがメーカー側設定の標準レベル,任意の欠陥レベルに自動的にセットされる。次に,操作者は各基準圧力の構成と時間リミットを患者の生理,実施する外科手術の形式とその手術時間,採用されるカフの形式とその適用上の合致性並びに手術医と麻酔士が採用する技術に適したレベルに変えるべく操作者・インターフエイスの一部をなす制御装置と表示装置を採用出来る。操作者がこうした利用可能な十分な時間が無いことが理由となり,若しくは操作者が変更をどの様になすかに訓練を受けていないことを理由に若しくは操作者が先の掲記した変数を基にどのレベルをセットすべきかに関して訓練を受けていないことを理由に構成に対するこうした変更がしばしば行われない。構成に対するこうした変更が操作者に依り行われない場合は,駆血帯の性能は次善策的なものとなろう。過剰に高い若しくは低い基準圧力は結果的にカフで包囲された四肢内の神経に損傷をもたらす確率が高くなるか若しくは血液の漏洩をもたらし,又,多くの場合は液状麻酔剤の漏洩をもたらすことになろう。又,次善策的な時間リミットは結果的にその時間リミット設定が過剰に高い場合は止血時間を短くする経過時間アラームの特に外科手術値に対するカフ加圧の過剰期間を手術医に警告する利便性を著しく低減化するか若しくは無くすことになり,又は結果的にその時間リミット設定が低く過ぎる場合は手術担当スタッフと麻酔スタッフにイライラと注意散漫状態をもたらすことになろう。
先行技術の電気的動力を受ける空圧駆血帯が最初にその電力が供給される任意の欠陥レベルより一層適している基準圧力と時間リミットのレベルを有するよう操作者に依り構成されたとしても,こうした構成されたレベルはこうした先行技術の駆血帯に対する電力の不注意な若しくは故意の中断で保持されない。こうした先行技術の駆血帯に対する電力の再開始で基準圧力と時間リミットが再び同じ任意の及び次善策的欠陥レベルにセットされる。
基準圧力レベルと経過時間リミットのレベルといったパラメータを自動的に又は操作者に依り最善に近いレベルにセット出来,駆血帯に対する電力の不本意の若しくは故意の中断中に保持出来且つ駆血帯に対する電力の供給再開時に初期構成パラメータ・レベルとして再生出来るよう患者の生理,外科手術の形式,採用されたカフの種類及び操作者の技術を基に駆血帯に要求される時間とその駆血帯の構成を最適化し,慣例化し,簡略化し且つ軽減化する能力を持った先行技術における電力を受ける手術用駆血帯について本出願人は知らない。
基準圧力と時間リミットといったどれだけ多くのパラメータが最初手術用駆血帯において構成されるかとは無関係に,外科手術中に発生する且つ駆血帯の使用と関連ある極めて多数の異なる事象が患者の安全性,駆血帯カフの遠方にある無血手術領域の品質及び長期間にわたる患者の成り行き等に影響する。例えば先に述べた如く,カフに依り四肢に適用される圧力のレベル,分配及び持続時間がその駆血帯の使用に関連した傷の状態と程度に影響することが認識される。現時点では一般に外科用駆血帯の使用毎に一部の患者に負傷が生じることが知られており,こうした負傷の性状と範囲は駆血帯に依り与えられる圧力のレベル,分布及び持続時間の改善された設定,調整及び監視に依り,駆血帯の使用を含めた潜在的に危険性の高い事象を速やかに識別してそれに応答することに依り且つ神経損傷若しくは麻痺,筋肉劣化及び駆血帯の使用に固有の患者側の体内手術事象に対する軟組織の損傷といった手術後に関連ある付帯事項,危険性及び望ましくない成り行き等に依り最低に出来ることが考えられる。
駆血帯の使用に固有のこれらの事象には,駆血帯の使用持続時間にわたり駆血帯の圧力調整器で採用された基準圧力のレベルにおける各変化;カフに依り与えられる圧力と基準圧力の間の著しい差;それぞれ所定情報圧力限界値又は下方圧力限界値を越える若しくはそれ以下の適用される圧力;及び所定限界値を越える期間にわたる圧力の適用が含まれる。事象は更に,血液の無い手術領域の品質,傷,負傷及び望ましくない患者の成り行きを事象の完全な圧力時間セットに関連付けることが出来るよう基準圧力のレベル又は駆血帯使用全体にわたり周期的インターバルにてカフに依り与えられる実際の圧力のレベルを含むよう定義付け出来る。IVRAが採用される外科手術においては駆血帯の使用と関連があり且つ患者の安全性,静脈内局所麻酔の品質及び患者の成り行きに影響する付加的事象が生じる。これらのIVRA関連事象には特にIVRA技術に関連した理由から外科手術中における各種時点での二重袋カフ若しくは二重カフの袋の加圧及び減圧のシーケンス,タイミング及び持続が含まれる。
典型的には先行技術においては,こうした所定事象の多くは手術スタッフ又は麻酔スタッフに依り注目されており,手術記録又は麻酔記録に手作業で記録されている。例えば,多くの操作者は全体の止血時間と最初の基準圧力レベルを記録している。しかしながら,こうした事象の手作業に依る記録は不完全である上,医療施設内,医療施設同志の間及び同じ手術室内の各個人の間でも一致しないものである。また,重要な事象についてはその事象発生の結果として手術スタッフはその患者に付いていることから,その記録については遅れるかも又は全く記録されないかも知れない。
本出願人は駆血帯に対する電力の不慮の若しくは故意の中断中にその登録された事象が保持されて又,その記録された事象が電力回復後に要求があり次第操作者用に表示されるか再生可能とされるよう血流を妨害してIVRAを維持するよう四肢に対する圧力付加を与えることに関しての多数のこうした所定の事象のいずれか1つの四肢手術中にその発生を記録する能力を備えた電力的に動作する駆血帯については気が付いていない。
先行技術においては,電力を受ける駆血帯の多くは電気空気圧バルブを導入している圧力調整器を採用している。これらの先行技術の駆血帯で例えばオハイオ州ドーバのツインマ社が製造したATS1500自動止血システムといったものは各カフの膨張用に1つのバルブ並びに各カフの収縮用に1つのバルブを使用しており,これら両バルブの異常な又,危険性のある励起の或る限定された範囲に対しての検出と応答を安全に行う安全回路が含まれている。しかしながら,本出願人は多数の膨張バルブと多数の収縮バルブを有し且つバルブの一部の非励起状態,多数の膨張若しくは収縮バルブのいずれか1つの欠損若しくはバルブの組み合わせの異常若しくは望ましくない励起を含む広範囲のバルブに関する危険性に対して検出と応答を安全に行う安全回路も備えている先行技術での駆血帯については知らない。
発明の要約
本発明は操作者に依り従前に選択される若しくは従前に自動的に決定される圧力に対して圧力調整器の初期圧力設定を構成する構成レジスタを導入することに依り初期使用以前に若しくは電力の不本意の若しくは故意の中断に引き続き改善された速度と構成上の簡略性を備えた電気的に動力を受ける駆血帯装置を提供するものである。又,操作者に依り従前に選択されるか若しくは従前に自動的に決定される時間リミットにその経過時間リミットの初期設定を構成する構成レジスタを導入している電気的に動力を受ける駆血帯装置も提供される。
又,神経損傷若しくは麻痺,筋肉劣化,軟組織損傷,IVRA関連問題といった付帯事項,危険性及び望ましくない成り行きの発生を内部手術的若しくは手術後にその駆血帯使用に関連ある患者の体内手術事象に関連付ける能力をもたらす事象レジスタを備えた生理駆血帯装置が提供される。事象レジスタは血流を妨害して多くの場合は静脈内局所麻酔を維持するよう四肢への圧力の付加に関する多数の事象の任意の1つの四肢外科手術中に生じた内容を記録し,そのためその記録された事象は駆血帯に対する電力の不本意の若しくは故意の中断中に把握され,又,その記録された事象はその電力中断がなされた場合電力の回復後の任意の時点を含めて操作者に依り表示可能とされるか又は要求に依り再生可能とされるようになっている。
又,圧力調整器の作動の異なるモード中に望ましくないバルブ励起を検出してそれに対して安全に応答する安全回路を含む電力が供給される駆血帯装置も提供される。
【図面の簡単な説明】
図1は外科用の好適実施例の略図である。
図2は好適実施例のブロック図である。
図3a、図3b、図3cは別の臨床応用における好適実施例の表示パネルレイアウトの略図である。
図4、図5、図6、図7、図8、図9は好適実施例の制御ソフトウェアを示すソフトウェアのフローチャートである。
図10は好適実施例のバルブアセンブリのブロック図である。
好適実施例の説明
図示した実施例は開示した正確な形に限定したり本発明を制限するものではない。これは本発明の原理とこれの応用および臨床的使用を説明するために選択し説明するものであってこれにより本技術に精通したものであれば本発明を使用することができる。本発明の好適実施例はハードウェア、動作、ソフトウェアの3部構成で説明する。
I.ハードウェア
図1は加圧カフ4と加圧カフ6に接続した装置2を示し、カフを加圧して患者の四肢8に圧力をかけることができる。図1において、フォトプレシスモグラフ(脈波)血流センサー10はカフ4およびカフ6より遠位の四肢8の指に装着し装置2に接続する。説明のために、カフ4とカフ6は同じ四肢8に巻付ける別個のカフとして図示してあるが、実際には、施術する術式や使用する麻酔薬によって患者の別の手足に独立したカフを巻付けたり1個の2連装カフとして患者の四肢のひとつに巻付けることができる。多くの術式ではカフ4だけを用いカフ6を使用しない。
図1に図示してあるように、カフ4はチューブ12とチューブ14で装置2へ気体的に接続しカフ6はチューブ16とチューブ18で装置2へ気体的に接続する。
図1および図2に図示してあるELグラフィック・ディスプレイパネル20(EL4737LP、プラナーシステムズ社(オレゴン州ビーバートン)製)は装置2の一部をなし装置2のユーザへ情報を表示するために使用している。ディスプレイパネル20は以下に説明する情報のいずれかを選択的に表示するために使用する:(a)装置2を制御するための、ユーザが選択できるコマンドのメニュー、(b)実際のカフ圧、カフ膨張時間、カフ圧基準レベル、膨張時間アラーム限界値を表わす値を有するパラメータ、(c)装置2によりアラーム条件が検出された時現在のアラーム条件を示すテキストメッセージ、(d)センサー10が発生した血流信号のグラフィック表現、(e)ユーザに動作情報を提供するメッセージ。
図1および図2に図示してあるスイッチ22(グレーヒル社61−01032−10、イリノイ州ラグランジュ)はユーザから制御装置2への可変手段を提供する。スイッチ22はロータリー式セレクタと押しボタンの組み合せスイッチである。以下に説明する電子回路およびソフトウェアと組み合せると、スイッチ22はユーザによるセレクタの回転と押しボタンの操作によって動作し信号を発生する。好適実施例で回転スイッチ22により、ディスプレイパネル20に表示されている中からユーザが調節のために特定のメニューコマンドまたはパラメータを選択できる。現在選択されているメニューコマンドまたはパラメータは反転ビデオ表示されることで「ハイライト表示」になる。メニューコマンドが「ハイライト表示」されている場合、スイッチ22を押して離すとメニューコマンドに示された動作が実行される。パラメータが「ハイライト表示」されている場合にはスイッチ22を押して離すことによって、また回転スイッチ22を回すことでパラメータの値を調節する:時計回りに回すとパラメータの値を増加し、反時計回りに回転させるとパラメータの値を減少する。スイッチ22をもう一度押して離すとパラメータの調節を終了し、スイッチ22の次の回転でメニューコマンドまたはパラメータを選択できるようになる。
図2から分かるように、カフ4はチューブ12で空気的に圧トランスデューサ24へ接続してあり、チューブ14でバルブアセンブリ26へ接続してある。バルブアセンブリ26は図10に詳細に示してありさらに以下でも説明する。
バルブアセンブリ26はマイクロプロセッサ28(80C196KB、インテル社、カリフォルニア州サンタクララ)が生成するある種の信号に応答してチューブ14を、チューブ32から、500mlの一定容量で密閉した空気チャンバであるガス加圧タンク34へ、空気的に接続する。バルブアセンブリ26はマイクロプロセッサ28が生成する他の信号にも応答してチューブ14を大気に空気的に接続し、カフ4の圧力を開放する。バルブ検知回路1020(図10)はバルブアセンブリ26に含まれ、マイクロプロセッサ28が生成し所定のカフモードを表わすカフ4モード信号に応答する。好適実施例ではカフ4について3種類のカフモードが定義されている:「カフ膨張」モード、「カフ調圧」モード、「カフ収縮」モードである。カフ4モード信号をマイクロプロセッサ28がセットするレベルはユーザ入力とマイクロプロセッサ28が決定する。圧トランスデューサ24はカフ4のガス圧を表わすカフ4内圧信号を発生し、カフ4内圧信号はマイクロプロセッサ28のアナログ−デジタルコンバータ(ADC)入力へ伝送されてカフ内圧信号をデジタル化する。カフ4モード信号が「カフ膨張」モードを表わすレベルにある時、マイクロプロセッサ28はカフ4内部の圧力レベルを大気圧付近のレベルからカフ4基準内圧信号が表わす基準圧力付近のレベルまで増加するため、バルブアセンブリ26内部のバルブ1002および1004(図10)を作動させるための信号を生成し、空気的にカフ4をガス加圧タンク34へ接続する。カフ4モード信号が「カフ調圧」モードを表わすレベルにある時マイクロプロセッサ28はバルブアセンブリ26内部のバルブ1002またはバルブ1006(図10)のどちらかを選択的に作動させる信号を生成してカフ4をガス加圧タンク34へ空気接続するか、カフ4を大気へ空気接続し、カフ4の基準内圧で表わされる基準圧力付近でカフ4内部の圧力を調節する。カフ4モード信号が「カフ収縮」モードを表わすレベルの時、マイクロプロセッサ28はバルブアセンブリ26内部のバルブ1006および1010(図10)の作動のための信号を生成して空気的にカフ4を大気へ接続し、カフ4内部の圧力レベルを大気圧付近のレベルまで減少させる。カフ4内圧が予め割り当ててある±15mmHgの調節範囲内で調整不可能な場合にユーザへ通知するため、マイクロプロセッサ28はカフ圧トランスデューサ24からのカフ内圧信号をカフ4の基準内圧信号と比較する。カフ内圧信号が基準信号より+15mmHgまたはそれ以上上回っている場合マイクロプロセッサ28はアラーム信号を生成しカフ4の過圧を示す。カフ内圧信号が15mmHgまたはそれ以上の差だけ基準信号より低い場合、マイクロプロセッサ28はカフ4の過圧不足を示すアラーム信号を生成する。マイクロプロセッサ28はカフ4を過圧した時間の長を表わすカウンタを保持してカフ4の膨張時間も追跡する。マイクロプロセッサ28は実際のカフ膨張時間とカフ4の膨張時間限界とを比較し、実際のカフ膨張時間が膨張時間限界を越える場合に、マイクロプロセッサ28はカフ4の膨張時間限界を越えたことを表わすアラーム信号を生成する。
図2に図示してあるように、カフ6が手術に必要とされる場合、カフ6をチューブ16によって圧トランスデューサ36に空気接続し、またチューブ18によってバルブアセンブリ38へ空気接続する。バルブアセンブリ38は以下で詳細に説明し図10に図示してあるバルブアセンブリ26と同じ構造である。バルブアセンブリ38はマイクロプロセッサ28が生成する後述の信号に応答して、チューブ32を介してガス予圧タンク34へチューブ18を空気接続する。バルブアセンブリ38はマイクロプロセッサ28が生成する後述の他の信号にも応答してチューブ18を大気に空気接続しカフ6の内圧を開放する。バルブアセンブリ38は所定のカフモードを表わすマイクロプロセッサ28生成のカフ6モード信号にも応答する。好適実施例ではカフ6に3種類のモードが予め設定してある:「カフ膨張」モード、「カフ調圧」モード、「カフ収縮」モードである。カフ6モード信号がマイクロプロセッサ28によってセットされるレベルはユーザ入力とマイクロプロセッサ28によって決定する。
圧トランスデューサ36はカフ6のガス圧を表わすカフ6内圧信号を生成し、カフ6内圧信号はマイクロプロセッサ28のアナログ−デジタルコンバータ(ADC)入力へ伝送されてカフ内圧信号をデジタル化する。カフ6モード信号が「カフ膨張」モードを表わすレベルにある時、マイクロプロセッサ28はカフ6内部の圧力レベルを大気圧付近のレベルからカフ6基準内圧信号が表わす基準圧力付近のレベルまで増加させるため、バルブアセンブリ38内部の選択したバルブを作動させる信号を生成し、空気的にカフ6をガス加圧タンク34へ接続する。カフ6モード信号が「カフ調圧」モードを表わすレベルにある時マイクロプロセッサ28はバルブアセンブリ38内部のバルブを選択的に作動させる信号を生成して、カフ6の基準内圧で表わされる基準圧力付近でカフ6内部の圧力を調節する。カフ6モード信号が「カフ収縮」モードを表わすレベルの時、マイクロプロセッサ28はバルブアセンブリ26内部のいくつかのバルブの作動のための信号を生成して、カフ6内部の圧力レベルを大気圧付近のレベルまで減少させる。カフ6内圧が予め割り当ててある±15mmHgの調節範囲内で調整不可能な場合にユーザへ通知するため、マイクロプロセッサ28はカフ圧トランスデューサ36からのカフ内圧信号をカフ6の基準内圧信号と比較する。カフ内圧信号が基準信号より+15mmHgまたはそれ以上上回っている場合マイクロプロセッサ28はアラーム信号を生成しカフ6の過圧を示す。カフ内圧信号が15mmHgまたはそれ以上の差だけ基準信号より低い場合、マイクロプロセッサ28はカフ6の過圧不足を示すアラーム信号を生成する。マイクロプロセッサ28はカフ6を過圧した時間の長を表わすカウンタを保持してカフ6の膨張時間も追跡する。マイクロプロセッサ28は実際のカフ膨張時間とカフ6の膨張時間限界とを比較し、実際のカフ膨張時間が膨張時間限界を越える場合に、マイクロプロセッサ28はカフ6の膨張時間限界を越えたことを表わすアラーム信号を生成する。
図2に図示してあるように、空気ポンプ40(ジリアン・インスツルメント社(ニュージャージー州コールドウェル)製Eシリーズ801105)をチューブ42でタンク34へ空気的に接続する。ポンプ40はポンプ駆動回路44経由で伝送されたマイクロプロセッサ28からの制御信号に応じてタンク34を加圧する。タンク内圧トランスデューサ46はチューブ48でタンク34へ空気接続してありガス加圧タンク34内部の圧力を表わすタンク内圧信号を生成するタンク内圧信号はマイクロプロセッサ28のADC入力へ伝送される。このタンク内圧信号と後述するように提供されるタンク内圧基準信号に応じてマイクロプロセッサ28はポンプ駆動回路44へ制御信号を生成し、後述するようにタンク内圧基準信号で表わされる基準内圧付近の圧力にガス加圧タンク34圧力を調節する。
脈波血流センサー10はカフ4より遠位側で、カフ6を使用する場合にはさらにカフ6より遠位側の四肢の一部に装着しておき、脈波血流センサー10直下の血流を検出する。図1は下肢の典型的なセンサー10の配置を示している。脈波血流センサー10はセンサー直下の血流を表わす血流信号を生成し、これをアンプ50で処理し、図2に図示したようにマイクロプロセッサ28のADC入力に伝送する。
図2に図示したリアルタイムクロック52は現在の日時を保持し、装置2の通常動作に必要な電源54からの電力供給が中断している時にもクロック動作が継続するように補助電源として電池を含んでいる。マイクロプロセッサ28は現在の日時の読み込みと設定の両方のためにリアルタイムクロック52と通信する。
図2に図示した設定レジスタ56は、不揮発性メモリ(24LC02、マイクロチップ・テクノロジー社製、アリゾナ州チャンドラ)から構成され、後述するようにマイクロプロセッサ28と連係して動作して、後述するようにマイクロプロセッサ28で使用するため予め記録してあるカフ基準圧力レベルと膨張時間アラーム限界を含み、また制御装置2の通常動作に必要な電源54からの電力が得られない時または中断した時にも永久的にこれらのパラメータの記録したレベルを保持し続ける。設定レジスタ56に初期設定してあるカフ基準圧力および膨張時間限界のレベルは以下の表に示した通りである。
Figure 0003851658
マイクロプロセッサ28は設定レジスタ56と通信して後述するように設定レジスタ56に記録されている設定パラメータのレベルを記録しまた取り出す。
図2のイベントレジスタ58は好適実施例のソフトウェアに定義されているイベントが(a)カフを膨張させる、カフを萎ませる、カフ基準内圧信号のレベルを調節する、カフ膨張時間限界信号のレベルを調節する、動作モード信号のレベルを調節するまたはオーディオアラームを無音化するユーザの操作、(b)前述のようにアラーム信号を生成するマイクロプロセッサ28からのアラームイベント、(c)後述するようにカフ内圧を自動的に決定することに関連したイベント、となるように記録する。イベントレジスタ58はイベントレジスタ・メモリ60(28C64A、マイクロチップ・テクノロジー社製、アリゾナ州チャンドラ)とイベントレジスタ印刷装置62を含む。マイクロプロセッサ28はイベントレジスタ58と通信してイベントが発生した通りに記録する。マイクロプロセッサ28はイベントの記録においてイベントレジスタ58と通信して:リアルタイムクロック52から読み取ったイベントの時刻、マイクロプロセッサ28で決定されたイベントのどのセットが発生したかを識別する値、および以下のパラメータのイベント時刻における値:動作モード信号、カフ4内圧信号、カフ4内圧基準信号、カフ4膨張時間、カフ4膨張時間限界、カフ6内圧信号、カフ6内圧基準信号、カフ6膨張時間、カフ6膨張時間限界、イベントが発生した時の推奨カフ内圧を記録する。イベントレジスタ58へのエントリはイベントレジスタ・メモリ60へ値を格納しイベントレジスタ印刷装置62を用いてユーザに値を印刷することで記録する。イベントレジスタ・メモリ60は制御装置2の通常動作に必要とされる電源54からの電力がない場合または中断した場合にも永久的に情報を保持する。
マイクロプロセッサ28はディスプレイコントローラ64を介してELディスプレイパネル20と通信し前述したように情報を表示する。
ユーザ入力はスイッチ22によって行なう。スイッチ22からの信号はスイッチ22の回転および押しボタン接点が閉じた時に発生してマイクロプロセッサ28へ送信される。
マイクロプロセッサ28はアラーム信号の生成に応じてディスプレイパネル20に表示される文字列およびグラフィックメッセージとオーディオトーンによってユーザに警告する。異なるアラーム信号および条件を指定するように異なる周波数を有する電気信号がマイクロプロセッサ28で発生し、オーディオアンプ66で増幅され図2に図示したようにラウドスピーカ68で可聴音に変換される。
電源54はすべての電子部品および電気回路部品の通常動作のために電圧調整DC電力を提供する。
図1の図示したバルブアセンブリ26の詳細ブロック図が図10に図示してあり、またこれについて以下で説明する。バルブ1002(EVO−3−60V、クリッパード・インスツルメント・ラボラトリ、オハイオ州シンシナティ)は、作動させた時にチューブ32をチューブ14へ空気接続し、図2に図示してあるガス加圧タンク34からのガスがカフ4へ流れ込む。バルブ1004(201A3/30F、バーカート・コントロマチック社製、カリフォルニア州オレンジ)はこれも作動するとチューブ32をチューブ14へ空気的に接続する。バルブ1004のバルブオリフィスはバルブ1002のバルブオリフィスより実質的に大きいので、バルブ1002より早い速度でカフ4へガスが流れ込める。
バルブ1006(EVO−3−60V、クリッパード・インスツルメント・ラボラトリ、オハイオ州シンシナティ)は、作動させるとチューブ14をチューブ1008へ空気的に接続する。チューブ1008は大気へ開放してありカフ4からガスを放出できる。バルブ1010は201A3/30F、バーカート・コントロマチック社製、カリフォルニア州オレンジ)は、作動させるとチューブ14をチューブ1008へ接続する。バルブ1010のバルブオリフィスはバルブ1006のバルブオリフィスより実質的に大きいのでバルブ1006より早い速度でカフ4からガスを放出できる。このようなバルブの組み合せによってバルブ1004、1010を介してカフ4を急速に膨張収縮させたり、バルブ1002、1006経由で膨張時に正確にカフ4内圧を調整することができる。マイクロプロセッサ28からの信号の制御下にあるバルブ駆動回路1012、1014、1016、1018はそれぞれバルブ1002、1004、1006、1008の作動のために電力を印加できるようにする電気回路を構成する。
バルブアセンブリ26内のバルブ検出回路1020はバルブ駆動回路とバルブの間の電圧レベルを監視することによりバルブ1002、1004、1006、1008の作動を監視する。後述するように望ましくないバルブ作動の所定の組み合せのいずれかひとつが検出されると、1020は「フォールト(障害発生)」信号を生成してマイクロプロセッサ28へ送出する。バルブ検出回路10120はバルブ1002、1004、1006、1010の全部への電力供給の遮断、即ちバルブ1002、1004、1006、1010の作動停止にも応答する。バルブ1002、1004、1006、1010の作動停止によってカフ4内部の圧力が安定したままとなりバルブの異常動作または望ましくない動作の結果安全圏外レベルへ増加したり減少したりすることがないように保証する。マイクロプロセッサ28はバルブに関連した障害が発生したことを表わすアラーム信号を生成して「フォールト」信号に応答する。望ましくないバルブ動作はバルブ駆動回路1012、1014、1016、1018のいずれかひとつの故障、またはバルブ1002、1004、1006、1010のいずれかひとつの故障、あるいはソフトウェアエラーに起因することがある。以下の表はカフモード信号の3つの有効レベルについてバルブ検出回路1020で検出されたバルブ動作の望ましくない組み合せを要約したものである。
Figure 0003851658
好適実施例において、図10に図示したバルブ検出回路1020はマイクロプロセッサ28が生成したカフモード信号にも応答する。好適実施例において、カフ4のカフモード信号レベルは3種類の所定レベルのひとつに対応し、これらのレベルの各々は以下の3つのモードのひとつを表わす:「カフ膨張」モード、「カフ調節」モード、「カフ収縮」モード。カフ調節モードはカフがシステムによって予め選択されている内圧に維持される動作モードを表わす。カフモード信号のレベルはバルブ動作のどの組み合せがバルブ検出回路1020で望ましくないと分類されるかを決定する。望ましくないバルブの組み合せの検出時に、または有効な3つのカフモードを表わす所定の3種類のレベルのひとつと異なるレベルを有するカフモード信号の検出時に、バルブ検出回路1020は「フォールト」信号を生成しバルブ1002、1004、1006、1010へ供給される電力を遮断し、バルブ1002、1004、1006、1010を作動停止させる。バルブの作動停止によってシステムの直前の状態を保持し、カフを同時に膨張収縮するような望ましくないイベントの発生確率を減少させる。無効なカフモード信号はマイクロプロセッサ28の障害又はソフトウェアエラーに起因する。
II.動作
制御装置2の起動時に、制御装置2が電源54経由で電力を供給して起動すると、マイクロプロセッサ28が設定レジスタ56に記録されたレベルへ所定のパラメータをセットして制御装置2を設定する。設定レジスタ56は動作モード信号について以前記録したレベルを含み、動作モード信号の3つのレベルの各々について、各々のカフについて前述のようにカフ基準内圧とカフ膨張時間アラーム限界についての以前記録したレベルを含む。制御装置2を使用して後述するようにパラメータを選択しレベルを変更することで、設定レジスタ56に記録されたパラメータのレベルを変更できる。
動作において、好適実施例のユーザは制御装置2と通信し、スイッチ22を用いてメニューコマンドから制御装置2を制御するためのコマンドを選択し、またスイッチ22を用いて前述したようにディスプレイパネル20に表示されるまた後述のソフトウェアでのレベルをセットする。
好適実施例の3種類の独立した動作モードが好適実施例に提供される:「1カフモード」、「2カフモード」、「IVRA2連装カフモード」の3つである。マイクロプロセッサ28は後述するように動作モード信号のレベルに応じて制御装置2の動作を制御する。動作モード信号のレベルはマイクロプロセッサ28が設定レジスタ56から以前に記録したレベルを取り出すことでセットされ、後述するようにユーザがスイッチ22を用いて変更できる。
図3aはカフ4だけを作動し手術に使用する「1カフモード」でのディスプレイパネル20のレイアウトを示す。図3aに図示してあるように、MAINCUFFと書いてある単一のディスプレイ領域がディスプレイパネル20に示してあり所定のメニュー72もユーザに表示される。メニュー72を使って、ユーザから:オーディオアラームを一時的に止める、イベントレジスタ印刷装置62でイベントレジスタ・メモリ60に記録されたイベントを印刷する、推奨カフ内圧の決定を開始する、動作モードを選択する、または動作指示を取得する、ための選択を行なえる。図3aに図示してあるメニュー72では、メニューコマンド「動作モード選択」が反転表示されており、制御装置2のユーザがこれを選択したことを表わしている。図3aに図示したように、ディスプレイ領域70内部で、カフ4の制御のためMAINCUFFと標記されているパラメータとメニューコマンドが表示されており、すべての表示パラメータはマイクロプロセッサ28により連続的に更新されている。表示パラメータは:カフ内圧の現在のレベル、カフ内圧基準レベル、カフ膨張時間、膨張時間アラーム限界レベルである。カフ4の制御用メニューコマンドは:「膨張」および「収縮」である。ユーザがコマンド「膨張」を選択した場合、制御装置2は前述したようにカフ4内圧基準信号レベル付近にカフ4の内圧を調節する。ユーザが「収縮」コマンドを選択した場合制御装置2はカフ4の内圧を開放してカフ4を大気圧まで収縮させる。「1カフモード」ではすべてのアラームとイベント・メッセージはカフ4だけを表わしている。
図3bでは動作モード信号の所定の3つのレベルのうちの第2のレベルに対応する「2カフモード」でのディスプレイパネル20のレイアウトを示す。「2カフモード」ではカフ4とカフ6両方を作動する。図3bに図示してあるように2つの独立したディスプレイ領域がディスプレイパネル20に表示され、また前述の所定のユーザメニュー72も表示される。一方の領域70はMAINCUFFと表示してあり、この領域の内部にはカフ4制御用のパラメータとメニューコマンドが表示される。第2の領域74にはSECONDCUFFと表示してあり、この領域の内部にカフ6制御用のパラメータとメニューコマンドが表示される。領域74に表示されたパラメータと制御はカフ4について前述したのと同一だが、領域74に表示されたパラメータと制御がカフ6を表わす点だけが異なっている。「2カフモード」では、カフ4の膨張収縮はカフ6の膨張収縮とは独立している。すべてのアラームとイベント・メッセージはMAINCUFFのカフ4かSECONDCUFFのカフ6どちらかを表わす。カフ6を−「2カフモード」で膨張させた場合、動作モード信号はカフ6が収縮する時までユーザから変更できない。
図3cは、動作モード信号の第3のレベルに対応する「IVRA2連装カフモード」でのディスプレイパネル20のレイアウトを示す。このモードはカフ4とカフ6の両方が収縮している時にだけユーザが選択できる。「IVRA2連装カフモード」は静脈内局所麻酔法(IVRA)またビアー法として知られる阻血麻酔法を使用する場合にユーザの選択に適したモードである。「IVRA2連装カフモード」では、カフ4とカフ6の両方を作動する。図3cに図示したように、2つの独立したディスプレイ領域76、78がディスプレイパネル20に表示され、また前述した構造と機能を有するユーザメニュー72も表示される。PROXIMALCUFFと表示してある領域76はカフ4のパラメータおよび制御のディスプレイを含む。DISTALCUFFと標記してある領域78はカフ6のパラメータおよび制御のディスプレイを含む。アラームおよびイベント・メッセージはPROXIMALCUFFであるカフ4とDISTALCUFFであるカフ6のどちらかについて独立して生成される。好適実施例が「IVRA2連装カフモード」で動作している時、カフ4またはカフ6が膨張している間はユーザが動作モード信号を変更できない。
「IVRA2連装カフモード」では安全インターロックが作動してIVRA法による手術中に両方のカフの意図していない不用意な収縮の可能性を減少させている。安全インターロックは次のように動作する:カフ6が収縮している時にユーザがカフ4の収縮を開始した場合、またはカフ4が収縮している時にユーザがカフ6の収縮を開始した場合、安全インターロック信号が発生して開始させた収縮を阻止し、視覚的および聴覚的警報がディスプレイパネル20とスピーカ68から与えられユーザが開始した動作が安全ではない、即ちその動作ではカフ4およびカフ6がIVRA手術中に同時に収縮するためカフ4およびカフ6より遠心側の血管内に含まれる局麻薬が体循環に放出されるかもしれないことをユーザに知らせる。カフの収縮が意図している通りであることをユーザが確認できるようにディスプレイパネル20にメニューコマンドが表示される。意図した収縮を継続するには、カフの収縮が意図したものであることをユーザによるスイッチ22の独立した別個の操作によって意図的に確認する必要がある。好適実施例ではこの独立した確認動作はユーザがスイッチ22を回転させて確認メニューコマンドを選択し、さらに5秒以内にスイッチ22を押す必要があり、この確認があった場合に初めてカフが収縮する。これ以外ではユーザがスイッチ22の独立した操作と5秒以内の作動により意図した収縮を確認しなかった場合、意図した収縮は実行されず収縮が意図したものだったことをユーザが確認できるようにするメニューコマンドがディスプレイパネル20から除去される。
後述するようにユーザがカフ4とカフ6について推奨カフ内圧の自動決定を行なった場合、安全インターロックは次のように動作する:カフ4の収縮をユーザが開始したか、カフ6基準圧力またはカフ6圧力がカフ6について決定した四肢閉塞圧力以下の時にカフ4基準内圧をカフ4について決定した四肢閉塞圧力以下のレベルまで減圧しようとしたか、またはカフ4基準圧力またはカフ4圧力がカフ4について決定した四肢閉塞圧力以下の時にカフ6を収縮させるかカフ6について決定した四肢閉塞圧力以下のレベルまでカフ6基準圧力を減少しようとした場合に安全インターロック信号が発生して視覚的および聴覚的な警報をディスプレイパネル20およびスピーカ68から与えて、ユーザが開始した動作は安全でないことをユーザに示す、即ちその動作によりカフ4とカフ6がIVRA手術中に血液の流れる圧力になるためカフ4およびカフ6より遠心側の血管内に含まれる局麻薬が体循環に放出されるかもしれないことをユーザに知らせる。カフの収縮またはカフ基準内圧調整が意図されていることをユーザが確認できるようにメニューコマンドがディスプレイパネル20に表示される。意図した収縮またはカフ基準内圧調節を継続するには、ユーザはカフの収縮または基準内圧の四肢閉塞圧力以下のレベルへの調節が意図されたものであることをユーザによるスイッチ22の独立した別個の操作によって確認しなければならない。好適実施例においてこの確認にはユーザがスイッチ22を回転させてから5秒以内に押す必要がありこの確認によってカフの収縮または基準内圧調節を進めることができる。これ以外では、ユーザが意図したカフの収縮または基準内圧調節をスイッチ22の操作と5秒以内の作動によって確認しなかった場合、意図した収縮または調節が実行されず、カフ圧力の減少が意図したものだったことをユーザが確認できるようにするメニューコマンドがディスプレイパネル20から除去される。
このように、IVRA用安全インターロックメカニズムは術者がコマンド選択することで開始した潜在的に安全ではない動作を検出し、安全インターロック信号を発生して開始された潜在的に安全ではない動作について術者に警告し、独立した確認動作が術者によって実行されない限り待たそうなるまで開始された動作が実行されないようにする。安全インターロックメカニズムの好適実施例を以上で説明したが、これ以外のメカニズムならびに実施例を用いることができることは本技術に熟練したものには理解されよう。たとえば、安全インターロックメカニズムの別の実施例を何らかの2カフ加圧装置で使用して、2カフ加圧装置をIVRA法との関連で使用する場合にカフの圧力開放または収縮を試みる結果としてカフを通って局麻薬が体循環へ放出され得ることがある場合、2つのカフの一方を収縮するまたは非ゼロレベルへ圧力減少させようとする潜在的に安全ではない試みを検出することができる。また、安全インターロックメカニズムの別の実施例で可聴警報だけを使用するか、視覚警報だけを使用するか、または直接には警報を生成しないで手術室内にある他のモニタおよびディスプレイ・システムと統合して利用できるように安全インターロック信号を生成することもできる。さらに、安全インターロック装置の別の実施例ではユーザが潜在的に安全ではないカフ内圧減少を意図していることを確認できるようにするための他の手段を使用できる。たとえば、独立した確認スイッチを設けておき潜在的に安全でない試みを検出した後でユーザが何時でも作動できるようにしておく、または所定の時間内にユーザが同じスイッチを複数回作動させることが確認に必要とされる、またはユーザが2つのスイッチを同時に押すことが確認に必要とされるようにもできる。
制御装置2のユーザに加圧とアラーム条件の詳細な記録を提供するため、イベントレジスタ58が設けてある。好適実施例のソフトウェアで定義されている「イベント」とは:(a)ユーザがカフを膨張させる、カフを縮小させる、カフ基準内圧信号のレベルを調節する、カフ膨張時間限界信号のレベルを調節する、動作モード信号のレベルを調節するまたはオーディオアラームを無音化する動作、(b)前述したようにアラーム信号を生成するマイクロプロセッサ28から得られたアラームイベント、(C)後述するようにカフ内圧の自動決定に関連したイベント、がある。マイクロプロセッサ28はイベントレジスタ58と通信して発生した通りにイベントを記録する。マイクロプロセッサ28はイベントレジスタ58と通信することによりイベントを記録する:リアルタイムクロック52から読み取ったイベントの時刻、マイクロプロセッサ28で決定した通りに発生した特定のイベントのセットのどれかひとつを識別する値、および次のパラメータのイベント発生時の値:動作モード信号、カフ4内圧信号、カフ4内圧基準信号、カフ4膨張時間、カフ4膨張時間限界、カフ6内圧信号、カフ6内圧基準信号、カフ6膨張時間、カフ6膨張時間限界、およびイベント発生時の推奨カフ内圧である。イベントレジスタ・メモリ60に値を格納しイベントレジスタ印刷装置62を用いてユーザにこれらの値を印刷することによってイベントレジスタ58へのエントリが記録される。動作において、ユーザは以前に登録したイベントをイベントレジスタ58から消去して新しいイベントを保持するようにイベントレジスタ58を準備することができる。
ユーザは、ディスプレイパネル20に示されるメニューコマンドの選択によってイベントレジスタ・メモリ60に記録したイベントの記述内容をイベントレジスタ印刷装置62から印刷できる。記録したイベント各々について、マイクロプロセッサ28はイベントの発生時刻、イベントを説明するテキストメッセージ、イベントの発生時に記録されたパラメータを印刷させることができる。
カフ4膨張前の動作で、ユーザからマイクロプロセッサ28に、スイッチ22を用いてメニュー72の“RECOMMENDCUFFPRESSUE”コマンドを選択し、カフ4の推奨カフ内圧レベルの自動決定を開始することを指示できる。推奨カフ内圧の決定にはマイクロプロセッサ28が十分血流信号が脈波血流センサー10で発生していることを最初に確認する。マイクロプロセッサ28は次にカフ4のカフ内圧基準信号の値を50mmHgにセットし、カフ4の圧力を50mmHgに増加させる。次に、マイクロプロセッサ28が脈波血流センサー10で発生している血流信号のレベルを測定記憶する。マイクロプロセッサ28はさらに、後述するように10mmHgか5mmHgの段階的ステップでカフ4内圧基準信号の値を50mmHgからそれ以上に増加する。脈波血流センサー10からの現在の血流信号レベルが直前に記憶した血流信号レベルの50パーセントより大きいかこれに等しくなれば、マイクロプロセッサ28はカフ4内圧基準信号を10mmHgステップで増加する。脈波血流センサー10からの現在の血流信号レベルが直前に記憶した血流信号レベルの50パーセントより小さければ、5mmHgステップでカフ4内圧基準信号を増加する。マイクロプロセッサ28はカフ4の内圧基準信号を増加し続け、これにより、カフ4についての内圧基準信号が300mmHgを越えるか脈波血流センサー10からの現在の血流信号のレベルが直前に記憶した血流信号レベルの3パーセント以下となるまでカフ4の圧力を増加する。カフ4基準レベルが300mmHgを越える場合推奨カフ内圧の決定を終了し、制御装置2ユーザには決定が失敗したことをディスプレイパネル20上に表示されるメッセージで通知する。脈波血流センサー10からの現在の血流信号のレベルが直前に記憶した血流信号レベルの3パーセント以下となるような最低レベルに対応するカフ4からの圧力信号レベルは四肢阻血圧力として表示され次のような推奨カフ内圧を計算するために使用する。四肢阻血圧力が130mmHgに等しいかこれ以下の場合40mmHgの安全マージンを追加して推奨カフ内圧を推定する。四肢阻血圧力が130mmHg以上で190mmHg以下の場合、60mmHgの安全マージンを追加して推奨カフ内圧を推定する。四肢阻血圧力が190mmHg以上では、安全マージン80mmHgを追加して推奨カフ内圧を推定する。推奨カフ内圧レベルはディスプレイパネル20に表示されカフ内圧基準信号をマイクロプロセッサ28が調節して推奨カフ内圧レベルと等しくする。
さらに、「IVRA2連装カフモード」か「2カフモード」のどちらかでカフ6をカフ4以外に使用する場合にはカフ6の膨張を行なう前に、ユーザがスイッチ22を用いてカフ6の推奨カフ内圧レベルの自動決定を行なうようにマイクロプロセッサ28に指示する。カフ6についての推奨カフ内圧決定の処理はカフ4について前述したのと同じである。
III.ソフトウェア
図4、図5、図6、図7、図8、図9は本発明の好適実施例を実行するようにマイクロプロセッサ28がプログラムしてある動作シーケンスを示すソフトウェアのフローチャートである。ソフトウェアの説明を簡略化するため各々のソフトウェアサブルーチンの詳細な説明およびソフトウェアが生成して前述したハードウェアを動作させるための制御信号の説明は提供しないが、たとえばディスプレイパネル20に文字やグラフィックスを表示するためには、マイクロプロセッサ28は適当な信号を生成しこれをディスプレイコントローラ64へ送信する必要があることは本技術に精通した者には理解されるであろう。ソフトウェアが実行する機能またはステップは以下で説明しフローチャートに関連する参照番号は本文中で括弧内に標記してある。
好適実施例のソフトウェアはC言語で開発しC96(インテル社、カリフォルニア州サンタクララ)でコンパイルした。
メインプログラム・ソフトウェアが図4、図5、図6、図7に図示してあり、図8と図9には各々ユティリティ・サブルーチン・ソフトウェアである“セレクタ読み取りreadselector”、および“調節regulate”が示してある。図4はメインプログラムが実行する初期化動作を示す。図5はユーザ設定パラメータを調節し記録するために行なう動作を示す。図6は初期化動作完了時に入るメインプログラム制御ループを示す。図7は安全インターロック・サブルーチンの動作を示す。
図4に示してあるように、マイクロプロセッサ28に電力を供給し好適実施例のメモリシステムと回路およびハードウェアでの動作のためにマイクロプロセッサ28を初期化することからプログラムが開始する(400)。ディスプレイコントローラ64はディスプレイパネル20での動作に必要なパラメータで初期化する(402)。自己診断サブルーチンへ制御が渡される(404)。自己診断サブルーチンは「自己診断実行中」のメッセージをディスプレイパネル20に表示して一連の診断テストを実行しマイクロプロセッサ28および関連ハードウェアが正しく動作するか確かめる。いずれかの診断テストが失敗した場合(406)、ディスプレイパネル20にエラーコードを表示してシステムのこれ以上の、動作が停止する(410)。エラーが検出されなければ制御がメインプログラムに返される。
図4から分かるように、「自己診断」がうまく完了したら、制御は次にサブルーチン(412)へ渡され設定レジスタ56から以前に記録した設定パラメータのレベルを取り出す。パラメータは:動作モード信号のレベルと、3種類の動作モード信号で可能なレベルの各々について、カフ基準内圧のレベルおよび各々のカフについてのカフ膨張時間アラーム限界である。完了時に、このサブルーチンはメインプログラムへ制御を返す。次に制御はサブルーチン(414)へ渡り取り出した設定パラメータの有効性をテストする:(1)取り出したパラメータのレベルについてチェックサムを計算し予め計算し設定レジスタ56に記録してあるチェックサムと比較する、(2)取り出した各々のパラメータを調べてこれが所定の許容範囲内にあることを確認する。取り出したパラメータのどれかが無効であると判明した場合(416)エラーメッセージをディスプレイパネル20に表示し(418)設定パラメータはソフトウェア内に定義してある初期設定レベルにセットされる(420)。次に制御はメインプログラムに返され、ここで動作モード信号、カフ基準圧力のレベル、アラーム限界が以前に記録した設定パラメータの値にセットされる(422)。
図4に図示してあるように、スイッチ22からのユーザ入力を処理して文字をイベントレジスタ印刷装置62に送信するソフトウェア・サブルーチン“read selector”を1ミリ秒毎に実行するようにスケジュールされる(424)。このサブルーチンはマイクロプロセッサ28のソフトウェア・タイマー割り込みシステムが起動して大域(グローバル)変数を使いメインプログラムと通信する。このサブルーチンについてのフローチャートが図8に詳細に図示してありまた以下でも説明する。ソフトウェア・サブルーチン“regulate”は、空気圧システムの制御と脈波血流センサー10からの信号入力に用い、30ミリ秒毎に実行するようにスケジュールされる(426)。このサブルーチンはマイクロプロセッサ218のソフトウェア・タイマー割り込みシステムから起動され、グローバル変数を使ってメインプログラムと通信する。このサブルーチンについてのフローチャートは図9に詳細に図示してあり以下でも説明する。メインプログラムのフローチャートは図5に継続する。
図5に図示してあるように、メインプログラムは続けてサブルーチン(500)へ制御を渡し、ここで基本動作指示とメニューコマンドがディスプレイパネル20に表示され、ユーザは好適実施例の動作を「継続する(CONTINUE)」メニューコマンドを選択するか好適実施例を「設定する(CONFIGURE)」メニューコマンドを選択するかのどちらかができるようになる。さらに制御が“ユーザ入力処理process user input”サブルーチン(502)へ渡されて次のようにユーザ入力を処理する:サブルーチンはグローバル変数経由で“read selector”サブルーチンと通信し、スイッチ22の回転および作動に応じて表示されるメニュー選択肢ならびにパラメータの値を更新する。また制御を他のサブルーチンへ、またはメインプログラムの一部へ、ユーザが選択したメニューコマンドに基づいて渡す。このサブルーチンでのユーザ入力処理は“CONFIGURE”(504)または“CONTINUE”(506)メニューコマンドのどちらかをユーザが選択するまで続けられる。ユーザが“CONTINUE”(506)を選択した場合、制御はメインプログラムに返されて図6に詳細に示してあるように継続されることになる。ユーザが“CONFIGURE”を選択した場合制御はサブルーチン(508)に渡り設定レジスタ56に保持されたパラメータのレベルと関連メニューコマンドを表示する。これらのパラメータおよびメニューコマンドは図3d2図示した設定メニュー(CONFIGURATION MENU)と標記したディスプレイ領域80とメニュー82に図示してある。次に制御はサブルーチン(510)に渡されて前述のサブルーチンと同様にユーザ入力を処理する。このサブルーチンでは表示されたパラメータとメニューコマンドを更新してユーザが行なった調節を表示する。ユーザ入力処理は図3dのメニュー82に示してある設定メニューを終了するメニューコマンドをユーザが選択するまで(512)継続される。図5から分かるように、制御がサブルーチン(514)に渡されて設定パラメータのレベルについてチェックサムを計算し設定パラメータのレベルをこれに関連するチェックサムと一緒に設定レジスタ56へ記録する。次に制御がサブルーチン(500)に戻されて、基本動作指示と“CONTINUE”および“CONFIGURE”メニューコマンドが表示され前述のように動作が継続する。
図6に図示したフローチャートは“CONTINUE”メニューコマンドが既に述べたよう選択されたことに応じてメインプログラムの制御ループに入ることを示している。図6に図示したようにメインプログラムはマイクロプロセッサ28の動作に必要な電力が遮断されるまで続くループに入る。
図6に図示したように、最初にサブルーチン(600)へ制御が渡りディスプレイパネル20に好適実施例の動作を制御するメニューコマンドを表示する。これらのメニューコマンドはメニュー72として図3aに図示してあるもので、ユーザから次のような選択を行なえるようにする:オーディオアラームを一時無音化する、イベントレジスタ・メモリ60に記録されたイベントをイベントレジスタ印刷装置62で印刷する、推奨カフ内圧の決定を開始する、動作モードを決定する、動作指示を取得する。このあと制御はメインプログラムに返される。
次に制御はサブルーチン(602)に渡され、カフ4についてだけの動作パラメータおよび制御がディスプレイパネル20に表示される。動作パラメータにはカフ内圧の現在のレベル、カフ内圧基準レベル、膨張時間、膨張時間アラーム限界が含まれる。カフ4の制御用メニューコマンドは以下を含む:カフ膨張およびカフ収縮のためのメニューコマンド。これらの動作パラメータならびに制御は図3aに図示したMAINCUFFと標記してあるディスプレイ領域70に示してある。このサブルーチンを終了すると制御はメインプログラムに返る。
既に述べたように動作モード信号が「2カフモード」にセットされる場合(604)、制御がサブルーチン(606)に渡されてカフ6制御の動作パラメータとメニューコマンドがディスプレイパネル20に表示される。パラメータとメニューコマンドはカフ4について既に述べたものと同一である。動作パラメータと制御は図3aのSECONDCUFFと標記したディスプレイ領域74に示してある。このサブルーチンは完了時に制御をメインプログラムへ渡す。
既に述べた動作モード信号が「IVRA2連装カフモード」にセットされている場合(608)には制御がサブルーチン(610)へ渡され、カフ6制御用動作パラメータとメニューコマンドがディスプレイパネル20に表示される。制御は次にサブルーチン(612)に渡されてPROXIMAL CUFFと称するカフ4の制御およびパラメータならびにDISTAL CUFFと称するカフ6の制御およびパラメータを同定する。これは図3cにおいてPROXIMAL CUFFと標記したディスプレイ領域76およびDISTAL CUFFと標記したディスプレイ領域78に図示してある。図6に図示したように、制御は次に「安全インターロック」サブルーチン(614)へ渡されてIVRA法による手術中にカフ4とカフ6両方の意図しないまた不用意な収縮の可能性を減少する。「安全インターロック」サブルーチンは以下に説明してあり図7に図示してあるように機能する。
図7に図示してある安全インターロック・サブルーチンは、ユーザがカフ4の収縮をメニューコマンドから選択しスイッチ22を作動させたか、あるいはカフ4基準内圧を選択しカフ4で血流が停止し局麻薬が放出されない最低圧力を表わすレベル以下に圧力を調節したかのどちらかで、潜在的に安全でない低圧までカフ4の減圧を開始したか(700)を調べることから始まる。このような場合、カフ6の状態を調べ(702)カフ6が収縮しているか、阻血し局麻薬がカフ6を通って拡散しない最低圧力を表わすレベル以下の加圧が行なわれている場合には安全インターロック信号を生成し(704)カフ4の収縮開始またはカフ4基準内圧調節の開始がユーザ確認なしに行なわれないようにする。それ以外の場合安全ロック信号は生成されずカフ4収縮または基準内圧調節を継続して行なう(706)。好適実施例においてカフは内圧が10mmHgより低いレベルの場合に収縮しているものと定義されているので、血流を阻止しカフを通る局麻薬の拡散を防止する最低圧力を表わすレベルが前述したように自動決定されるそのカフについての四肢阻血圧力となるようにセットされる。カフの状態を調べるために用いる圧力レベルの決定と設定に別のメカニズムや実施例を用いられることは当該技術に精通したものには理解されるであろう。たとえばレベルを他の圧力にプリセットしておく、またはプリセットレベルをユーザが調節できるようにする。安全インターロック信号を発生した後で(704)制御はサブルーチン(708)に渡されてディスプレイパネル20に警告メッセージを表示しオーディオアラームトーンを生成する。次に制御はサブルーチン(710)に渡されて、レベル以下のカフ4の収縮または減圧を意図する一方でカフ6が収縮しているか低レベルで加圧されていることをユーザが確認するように要求するメニューコマンドを表示する。安全インターロックサブルーチンは、ユーザがカフ6の収縮をメニューコマンドから選択しスイッチ22を作動させたか、あるいはカフ6基準内圧を選択しカフ6で血流が停止し局麻薬が放出されない最低圧力を表わすレベル以下に圧力を調節したかのどちらかで、潜在的に安全でない低圧へのカフ6の減圧をユーザが開始したか調べ(712)ることから始めて、そのような場合には、カフ4の状態を調べ(714)、カフ4が収縮しているか血流を阻止しカフ4を通る局麻薬の拡散を阻止する最低圧力を表わすレベル以下に加圧されている場合には安全インターロック信号を生成し(716)カフ6の収縮開始またはカフ6基準内圧調節の開始がユーザの確認なしに始まらないようにする。それ以外の場合には安全インターロック信号は生成されずカフ6収縮または基準内圧調節を継続する(718)。安全インターロック信号を発生してから(716)制御はサブルーチン(720)に渡りディスプレイパネル20に警告メッセージを表示しオーディオアラームトーンを生成する。次に制御がサブルーチン(722)に渡され、カフ4が収縮しているか低レベルに加圧されている一方でレベル以下へのカフ6の収縮または減圧を意図していることをユーザが確認する必要のあるメニューコマンドを表示する。
図7に図示したように安全インターロック・サブルーチンは潜在的に安全でないカフ4の収縮または減圧を確認するためのメニューコマンドがディスプレイパネル20に現在表示されているか調べることで(724)継続する。メニューコマンドが5秒以上表示されている場合には(726)制御をサブルーチン(728)に渡しディスプレイパネル20から除去しカフ4の収縮または減圧を確認するメニューコマンドをユーザが利用できないようにする。カフ4の収縮または減圧を確認するメニューコマンドが表示されており、ユーザが選択してスイッチ22が作動した場合(730)制御はサブルーチン(732)に渡されてカフ4の収縮または減圧の開始が進行するように確認信号を発生する。安全インターロック・サブルーチンは潜在的に安全でないカフ6の収縮または減圧を確認するためのメニューコマンドがディスプレイパネル20に現在表示されているか調べることに(724)継続する。メニューコマンドが5秒以上表示されている場合(736)制御をサブルーチン(738)に渡してディスプレイパネル20から除去しこれによってカフ6の収縮または減圧を確認するメニューコマンドをユーザが利用できないようにする。カフ6の収縮または減圧を確認するためのメニューコマンドが表示されておりユーザがこれを選択しスイッチ22が作動した場合(740)には制御をサブルーチン(742)に渡しカフ6の収縮または減圧の開始が進行するように確認信号を発生する。このあと制御は図6に図示したメインプログラムに返される。
図6に図示したフローチャートを参照すると、動作モード信号が「1カフモード」にセットされている場合にカフ4についての制御およびパラメータだけが表示されユーザが利用できるようになることが分かる。
図6から分かるように、動作モード信号の特定レベルに関連した特定の動作が完了すると、制御は「ユーザ入力処理(“process user input”)」サブルーチン(616)に渡されてユーザ入力を処理し、このサブルーチンはグローバル変数を介して“read selector”サブルーチンと通信してスイッチ22の回転および作動に応じて現在表示されているメニューコマンドとパラメータを更新する。このサブルーチンはまたユーザが選択したメニューコマンドに基づいて他のサブルーチンまたはメインプログラムの一部へ制御を渡す。完了時にこのサブルーチンはメインプログラムへ制御を返す。
図6に図示してあるように、カフを膨張させる、カフを収縮させる、カフ基準内圧信号のレベルを調節する、カフ膨張時間限界信号のレベルを調節する、動作モード信号のレベルを調節する、またはオーディオアラームを無音化することでユーザがイベントを開始した場合(618)制御をサブルーチン(620)へ渡してイベントレジスタ58にイベントを記録する。イベントはイベントレジスタ58と通信することによって記録される:リアルタイムクロック52から読み取ったイベントの時刻、特定のイベントセットのどれが発生したかを識別する値、および以下のパラメータのイベント発生時の値:動作モード信号、カフ4内圧信号、カフ4内圧基準信号、カフ4膨張時間、カフ4膨張時間限界、カフ6内圧信号、カフ6内圧基準信号、カフ6膨張時間、カフ6膨張時間限界、およびイベントが発生した時点の推奨カフ内圧。この後制御はメインプログラムに返される。
図6に図示してあるように、メインプログラムループの制御は次にサブルーチン(622)に渡されてアラーム条件を調べる。カフ過圧やカフ圧力不足、または膨張時間限界を超過するといったアラーム条件が存在すれば(624)、制御をサブルーチン(626)に渡しアラームトーンの生成を開始しディスプレイパネル20上にアラームが示し実際のアラーム条件が存在するカフを表わす所定のテキストメッセージを表示する。次に制御がサブルーチン(628)に渡されイベントレジスタ58にアラームイベントを記録する。アラームイベントはイベントレジスタ58と通信して記録される:リアルタイムクロック52から読み取ったイベント時刻、アラームイベントの指定されたセットのどれが発生したかを識別する値、およびイベント発生時刻の次のパラメータの値:動作モード信号、カフ4内圧信号、カフ4内圧基準信号、カフ4膨張時間、カフ4膨張時間限界、カフ6内圧信号、カフ6内圧基準信号、カフ6膨張時間、カフ6膨張時間限界、およびイベント発生時の推奨カフ内圧。制御はこの後でメインプログラムに返される。アラーム条件テストの完了時にアラーム条件が存在しない場合には、制御をサブルーチン(630)に渡し、それまで表示されていたアラームメッセージをすべてクリアしオーディオアラームが活動化していれば非活動化する。制御はメインプログラムに返される。
適当なメニューコマンドを選択することでユーザがイベント印刷を有効にした場合(632)制御はサブルーチン(634)に渡されて登録したイベントをフォーマットして印刷装置へ送出する。このサブルーチンはイベントレジスタ58からイベントを取り出し、イベントレジスタ印刷装置62で印刷するのに適したASCII文字列として保持している情報をフォーマットし、“read selector”サブルーチンを呼び出して文字を印刷装置へ送出させ、文字列を印刷できるようにする。この後制御はメインプログラムに返される。
また図6に図示してあるが、ユーザがどちらかを選択してカフ4またはカフ6の推奨カフ内圧の決定を開始した場合(634)、制御はこれを実行するサブルーチンへ渡される。このサブルーチン(636)はカフの膨張収縮の順序を制御し、次のように推奨カフ内圧の決定に関する活動を実行する。ユーザがカフ4の決定を選択した場合、脈波血流センサー10からの血流信号が最初に分析されディスプレイパネル20に表示される。カフ4についてのカフ内圧基準信号の値は50mmHgにセットされカフ4の内圧を50mmHgに上昇させる。次に、脈波血流センサー10が発生している血流信号の値を記憶する。カフ4内圧基準信号は50mmHgから次のように10mmHgまたは5mmHgきざみに増加する。脈波血流センサー10からの現在の血流信号レベルが直前に記憶した血流信号レベルの50パーセントより大きいかこれに等しくなれば、カフ4内圧基準信号を10mmHgステップで増加する。脈波血流センサー10からの現在の血流信号レベルが直前に記憶した血流信号レベルの50パーセントより小さければ、5mmHgステップでカフ4内圧基準信号を増加する。カフ4の内圧基準信号したがってカフ4の内圧は300mmHgを越えるか脈波血流センサー10からの現在の血流信号のレベルが直前に記憶した血流信号レベルの3パーセント以下となるまで増加を続ける。カフ4基準レベルが300mmHgを越える場合推奨カフ内圧の決定を終了し、制御装置2ユーザには決定が失敗したことをディスプレイパネル20上に表示されるメッセージで通知する。脈波血流センサー10からの現在の血流信号のレベルがそれまでに記憶してある血流信号のレベルの3パーセント以下となるような最低レベルに対応するカフ4からの圧力信号のレベルは四肢阻血圧力“Limb Occlusion Pressure”として表示され次のような推奨カフ内圧を計算するために使用する。四肢阻血圧力が130mmHgに等しいかこれ以下の場合40mmHgの安全マージンを追加して推奨カフ内圧を推定する。四肢阻血圧力が130mmHg以上で190mmHg以下の場合、60mmHgの安全マージンを追加して推奨カフ内圧を推定する。四肢阻血圧力が190mmHg以上では、安全マージン80mmHgを追加して推奨カフ内圧を推定する。推奨カフ内圧レベルはディスプレイパネル20に表示されカフ内圧基準信号をマイクロプロセッサ28が調節して推奨カフ内圧レベルと等しくする。
次に制御がサブルーチン(638)に渡され決定結果をイベントレジスタ58に記録する。推奨カフ内圧イベントはイベントレジスタ58と通信することで記録する:リアルタイムクロック52から読み取ったイベントの時刻、指定したイベントセットのどれが発生したかを識別する値、および次のパラメータのイベント発生時の値:動作モード信号、カフ4内圧信号、カフ4内圧基準信号、カフ4膨張時間、カフ4膨張時間限界、カフ6内圧信号、カフ6内圧基準信号、カフ6膨張時間、カフ6膨張時間限界、およびイベント発生時の推奨カフ内圧である。この後制御はメインプログラムに返される。
図6に図示したように、本ソフトウェアはイベントレジスタ58のすべてのエントリをユーザが消去できる仕組みを含んでいる。たとえば手術終了時にユーザがこれを希望する場合がある。ユーザが適当なメニューコマンドを選択する(640)と、制御をサブルーチン(642)に渡しイベントレジスタ内のすべてのエントリを消去する。制御はこの後メインプログラムに返される。
図6に図示したメインプログラムは以上で説明したステップを繰返ループして好適実施例の動作に必要な電力が除去されるかプログラム実行のエラーが検出されプログラムをマイクロプロセッサ28が停止するまでループし続ける。
図8に図示したフローチャートは“read selector”サブルーチンを示す。このサブルーチンはマイクロプロセッサ28のソフトウェアタイマー割り込みシステムが開始してメインプログラムとは非同期的に実行される。サブルーチンはグローバル変数を介してメインプログラムと通信する。プログラムに入ると、サブルーチン自身を1ミリ秒毎に実行するようにスケジュールする(800)。登録したイベントを記述しているASCII文字列を印刷する場合(802)、イベントレジスタ印刷装置62の状態をポーリングし、イベントレジスタ印刷装置62が準備状態にあれば(804)文字をイベントレジスタ印刷装置62に送出する。
次に図8に図示してあるように、押しボタンスイッチスイッチ22の状態をポーリングしてボタンが押されたかを調べる(808):ボタンが押された場合にはメインプログラムへ通知する(810)。スイッチ22のセレクタ部分の現在の位置をポーリングし(812)、セレクタの位置が前回このルーチンでポーリングした位置から変更されていれば(814)、方向(時計回りまたは反時計回りの方向)と位置の変化量をメインプログラムへ通知する(816)。サブルーチンはここで終了し、直前の起動から1ミリ秒経過すると再起動される。
図9に図示したフローチャートはサブルーチン“regulate”を示している。このサブルーチンは空気圧システム(空気ポンプ40、バルブアセンブリ26、および38)を制御しセンサー10からの入力を前処理する。このサブルーチンはマイクロプロセッサ28のソフトウェアタイマー割り込みシステムからも起動されてメインプログラムとは非同期的に実行される。サブルーチンはグローバル変数を介してメインプログラムと通信する。
さらに図9に図示してあるように、プログラムの開始時に、サブルーチン“regulate”は自分自身を30ミリ秒毎に実行するようにスケジュールする(900)。次に(902)、ガス加圧タンク34の内圧を表わすタンク内圧トランスデューサ46からの圧力信号のレベルを読み取ってカフ4とカフ6の基準内圧レベルの高い方よりさらに100mmHg高くセットしてあるタンク基準内圧レベルと比較する:タンク内圧が300ミリ秒に渡り20mmHg以上基準レベルより下回る場合、空気ポンプ40を活動させる。
また図9の“regulate”サブルーチンにおいて(904)、カフ4の圧力を表わす圧トランスデューサ24からの圧力信号レベルを読み取る。この圧力をカフ4の基準内圧から減算し、得られた差信号の振幅量と極性を用いてバルブアセンブリ26の選択とバルブ開放時間を制御し、カフ4圧力を基準レベル±1mmHgに調節する。たとえば、カフ4の内圧がカフ4基準圧力より低い場合、マイクロプロセッサ28はローフローバルブ1002を開き、カフ4内圧が基準圧力±1mmHgになるまで制御ガス流をカフ4に導入する。同様に、カフ4の過剰圧力はカフ4内圧が所望の圧力範囲に収まるまでトランスデューサ24からの圧力信号によって示されるように排出する。ローフローバルブ1002、10062よりもっと大流量のフローバルブ1004、1010でできる以上にカフ4の圧力制御の変更が行なえる。
また(906)、カフ6を加圧している場合にはカフ6の内圧を表わす圧トランスデューサ36からの内圧信号を読み取る。この圧力をカフ6の基準圧力から減算し、得られた差信号の振幅量と極性を用いてバルブアセンブリ38の選択とバルブ開放時間を制御し、カフ6圧力を基準レベル±1mmHgに調節する。最後にサブルーチン“regulate”では、推奨カフ内圧の決定が実行されている場合(908)、脈波血流センサー10からの血流信号のレベルを読み取って処理する(910)。血流信号の振幅を決定しメインプログラムに通知する。
本発明は本明細書に開示した詳細に制限されるものではなく後述の請求の範囲の範囲内で変更可能であることは理解されるべきものである。

Claims (7)

  1. 生理駆血帯システムであって、
    取り巻いて圧力を四肢に付加する膨張および収縮可能なカフと、
    前記カフに選択的に空気圧接続された少なくとも1個の圧力源と、
    前記カフに選択的に接続された少なくとも1個の排気ラインと、
    いつ前記カフを膨張させるか、いつ前記カフを収縮させるか、または前記カフ内の圧力をいつ調節するかを決定し、かつ、前記カフを膨張させることを指示する所定の信号と、前記カフを収縮させることを指示する所定の信号と、カフ内の圧力を調節することを指示する所定の信号とのうちの1つを有するカフモード信号を発生する、マイクロプロセッサと、
    前記マイクロプロセッサからの第1の吸気弁作動信号および第1の吸気弁不作動信号に応答する第1の吸気弁であって、前記圧力源と前記カフとを空気圧接続するため第1の吸気弁作動信号によって開口し、または前記圧力源と前記カフとの間の空気圧接続を閉止するため第1の吸気弁不作動信号により不作動となる弁と、
    第1の吸気弁が作動しているか不作動かを指示する第1の吸気弁からの第1の吸気弁状態出力信号と、
    前記マイクロプロセッサからの第2の吸気弁作動信号および第2の吸気弁不作動信号に応答する第2の吸気弁であって、前記圧力源と前記カフとを空気圧接続するため第2の吸気弁作動信号によって開口し、または前記圧力源と前記カフとの間の空気圧接続を閉止するため第2の吸気弁不作動信号により不作動となる弁と、
    第2の吸気弁が作動しているか不作動かを指示する第2の吸気弁からの第2の吸気弁状態出力信号と、
    カフモード信号と第1の吸気弁状態出力信号と第2の吸気弁状態出力信号との好ましくない組み合わせについて前記カフモード信号と第1の吸気弁状態出力信号と第2の吸気弁状態出力信号とを監視し、好ましくない組み合わせが検出された場合、フォールト信号を発生する安全回路とを含み、
    第1および第2の吸気弁は、弁が開口するときに弁を通過するガスの流速が異なるように形作られる、システム。
  2. 前記フォールト信号の発生により第1の吸気弁の作動が防止される、請求項1に記載の装置。
  3. 生理駆血帯システムであって、
    取り巻いて圧力を四肢に付加する膨張および収縮可能なカフと、
    前記カフに選択的に空気圧接続された少なくとも1個の圧力源と、
    前記カフに選択的に接続された少なくとも一個の排気ラインと、
    いつ前記カフを膨張させるか、いつ前記カフを収縮させるか、または前記カフ内の圧力をいつ調節するかを決定し、かつ、前記カフを膨張させることを指示する所定の信号と、前記カフを収縮させることを指示する所定の信号と、カフ内の圧力を調節することを指示する所定の信号とのうちの1つを有するカフモード信号を発生する、マイクロプロセッサと、
    マイクロプロセッサからの第1の排気弁作動信号および第1の排気弁不作動信号に応答する第1の排気弁であって、前記排気ラインと前記カフとを空気圧接続するため第1の排気弁作動信号によって開口し、または前記排気ラインと前記カフとの間の空気圧接続を閉止するため第1の排気弁不作動信号により不作動となる弁と、
    第1排気弁が作動しているか不作動かを指示する第1の排気弁からの第1の排気弁状態出力信号と、
    マイクロプロセッサからの第2の排気弁作動信号および第2の排気弁不作動信号に応答する第2の排気弁であって、前記排気ラインと前記カフとを空気圧接続するため第2の排気弁作動信号によって開口し、または前記排気ラインと前記カフとの間の空気圧接続を閉止するため第2の排気弁不作動信号により不作動となる弁と、
    第2排気弁が作動しているか不作動かを指示する第2の排気弁からの第2の排気弁状態出力信号と、
    カフモード信号と第1の排気弁状態出力信号と第2の排気弁状態出力信号との好ましくない組み合わせについて前記カフモード信号と第1の排気弁状態出力信号と第2の排気弁状態出力信号とを監視し、好ましくない組み合わせが検出された場合、フォールト信号を発生する安全回路とを含み、
    第1および第2の排気弁は、弁が開口するときに弁を通過するガスの流速が異なるように形作られる、システム。
  4. 電気的に作動する生理駆血帯システムであって、
    取り巻いて圧力を四肢に付加する膨張および収縮可能なカフと、
    前記カフに加圧ガスを供給する圧力源と、
    前記圧力源が前記カフに独立に接続された第1および第2の弁と、
    カフモード信号と第1および第2の吸気弁作動信号とを発生させる調節器手段とを含み、
    第1および第2の弁は、弁が開口するときに弁を通過するガスの流速が異なるように形作られ、
    前記圧力源は、前記調節手段による第1および第2の弁の作動により、前記カフに選択的に空気圧接続され、
    安全回路が、前記カフモード信号と第1および第2の吸気弁の作動との所定の好ましくない組み合わせを検知して、該好ましくない組み合わせのいずれかの検出に応答するフォールト信号を発生させる、システム。
  5. 前記カフは、前記調節手段による別個の第3および第4の弁の作動を介して排気ラインに接続されており、第3および第4の弁は、弁が開口するときに弁を通過するガスの流速が異なるように形作られ、前記安全回路は、前記カフモード信号と第3および第4の弁の作動との所定の好ましくない組み合わせを検知し、かつ前記カフモード信号と前記第3および第4の弁の作動との所定の好ましくない組み合わせのいずれかの検出に応答して、フォールト信号を発生させる、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記好ましくない組み合わせは、
    前記カフがカフ膨張モードにあり、かつ前記排気ラインに接続されているか、または前記圧力源と非接続の場合と、
    前記カフがカフ収縮モードにあり、かつ前記圧力源に接続されているか、または前記排気ラインと非接続の場合と、
    前記カフが調節モードにあり、かつ同時に前記圧力源および排気ラインに接続されている場合とを含む、請求項5に記載の装置。
  7. 前記フォールト信号の発生により第1または第2の吸気弁または第3または第4の排気弁のいずれかの作動を防止する、請求項6に記載の装置。
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