JP3851514B2

JP3851514B2 - Power cylinder of power steering device

Info

Publication number: JP3851514B2
Application number: JP2001089626A
Authority: JP
Inventors: 誠二上村; 貴之白井
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2001-03-27
Filing date: 2001-03-27
Publication date: 2006-11-29
Anticipated expiration: 2021-03-27
Also published as: JP2002284026A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーステアリング装置のパワーシリンダに関し、とりわけ、シリンダ本体の端部でのピストンロッド支持構造を改良したパワーステアリング装置のパワーシリンダに関する。
【０００２】
【従来の技術】
パワーステアリング装置のパワーシリンダとして、従来、実開平４-７１３７８号公報に記載されるようなものがある。
【０００３】
このパワーシリンダは、略円筒状のシリンダ本体の端部に、ピストンロッドが嵌挿される封止プラグが螺着され、この封止プラグのロッド嵌挿孔内に、ピストンロッドを摺動自在に保持するための軸受ブッシュが取り付けられている。軸受ブッシュは、円筒状の胴部の先端側外周に径方向外側に突出する係止用突部が一体に設けられており、封止プラグのロッド嵌挿孔内には、軸受ブッシュが嵌合取り付けされたときに前記係止用突部が係合される係合凹部が形成されている。したがって、軸受ブッシュは、封止プラグのロッド嵌挿孔に嵌合取り付けされた状態において係止用突部が係合凹部に係合し、これによって封止プラグからの抜けを阻止される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のパワーシリンダの場合、軸受ブッシュの取付時に、軸受ブッシュの先端側外周に突設された係止用突部を、封止プラグのロッド嵌挿孔の奥深くまで押し込んで係合凹部に係合させなければならないため、このとき、軸受ブッシュの胴部の先端側が長いストロークの間、係止用突部を通して縮径変形させられつづけ、その結果、軸受精度が低下するという不具合がある。
【０００５】
そこで本発明は、軸受ブッシュの取付時における胴部の変形を可及的に少なくして、軸受ブッシュの軸受精度の向上を図ることのできるパワーステアリング装置のパワーシリンダを提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、本発明は、略円筒状のシリンダ本体の端部に、ピストンロッドが嵌挿される封止プラグが取り付けられ、この封止プラグのロッド嵌挿孔内に、ピストンロッドを摺動自在に保持する軸受ブッシュが嵌合取り付けされて成るパワーステアリング装置のパワーシリンダにおいて、前記軸受ブッシュの円筒状の胴部の一端側外周に、径方向外側に突出する係止用突部を設ける一方、封止プラグのブッシュ嵌合部のうちの軸受ブッシュが挿入される側の端部の近傍に、前記軸受ブッシュが胴部の他端側から挿入されたときに同ブッシュの係止用突部が係合される係合凹部を設け、
前記軸受ブッシュの係止用突部よりも一端側寄りに、同突部よりも高さが低い補助突部を隣接させて設ける一方、前記封止プラグのブッシュ嵌合部のうちの係合凹部よりもブッシュ挿入端寄りの領域に、前記補助突部が挿入係合される案内凹部を前記係合凹部に隣接させて設けたことを特徴としている。
【０００７】
この発明の場合、軸受ブッシュの取付時に、軸受ブッシュの胴部の他端側が封止プラグのロッド嵌挿孔内に挿入され、そのまま同ブッシュがロッド嵌挿孔内に押し入れられると、そのブッシュの挿入ストロークの最後で係止用突部が封止プラグの係合凹部に係合される。
【０００８】
このとき、係合凹部は封止プラグのシリンダ本体内側の端面近傍に形成することが好ましい。ロッド嵌挿孔は、ピストンロッドの先端側膨出部との干渉を回避するために、封止プラグのシリンダ本体外側は所定深さに亙って拡径して形成されているが、シリンダ本体内側は拡径せずに形成されている。したがって、係合凹部を封止プラグのシリンダ本体外側の端部の近傍に形成する場合には拡径部の底部付近に形成せざるを得ないが、係合凹部をシリンダ本体内側の端部の近傍に形成した場合には、封止プラグの端面に近接する部位にいきなり形成することができる。このため、軸受ブッシュの挿入時には基部側の係止突部が係合凹部に近接するまでに封止プラグの他の部分と干渉することがない。
【００１０】
さらに、軸受ブッシュの係止用突部よりも一端側寄りに、同突部よりも高さが低い補助突部を隣接させて設ける一方で、封止プラグのブッシュ嵌合部のうちの係合凹部よりもブッシュ挿入端寄りの領域に、前記補助突部が挿入係合される案内凹部を係合凹部に隣接させて設けるようになっているため、軸受ブッシュの挿入に伴なう係止用突部の過大な倒れ変形が補助突部によって阻止され、係止用突部が係合凹部位置まで変位したときには、係止用突部が確実に形状復帰して係合凹部内に係合される。
【００１１】
請求項２に記載の発明は、軸受ブッシュの係止用突部は径方向外側に延出する環状フランジによって構成し、封止プラグの係合凹部は環状凹部によって構成するようにしてある。
この場合、係止用突部と係合凹部が共に軸心回りに対称形状となるため、軸受ブッシュは円周方向の向きを考えることなく、ロッド嵌挿孔内に取り付けることが可能になる。
また、軸受ブッシュの環状フランジよりも一端側寄りに、同環状フランジよりも高さが低い補助突部としての厚肉円筒部を隣接させて設ける一方で、封止プラグのブッシュ嵌合部のうちの前記環状凹部よりもブッシュ挿入端寄りの領域に、前記厚肉円筒部が挿入係合される案内凹部としての環状窪みを環状凹部に隣接させて設けるようにした。
この場合、軸受ブッシュの挿入時における環状フランジの過大な変形を厚肉円筒部によって阻止することができるうえ、環状フランジの外径を大きくすることによって同フランジの側面と環状凹部との接触面積を拡大することが可能となる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図１〜図４に基づいて説明する。
【００１３】
図１において、１は、本発明にかかるパワーステアリング装置のパワーシリンダであり、２は、このパワーシリンダ１の略円筒状のシリンダ本体、３は、このシリンダ本体２の内部を二つの液室４ａ，４ｂに隔成するピストン、５は、このピストン３に結合されたピストンロッドである。
【００１４】
このステアリング装置は、ラックアンドピニオン式のものであり、シリンダ本体２の一端側には略円筒状のラックハウジング６が嵌着固定され、このラックハウジング６の内部に、ピストンロッド５の一端側に設けられたラック７部分が収容されると共に、ラック７に対してステアリング側のピニオン８が噛合されている。そして、シリンダ本体２の一端側は、ラックハウジング６と共にシリンダ本体２内に嵌合された環状の封止プレート９とオイルシール１０によって封止されており、ピストンロッド５の一端側は、封止プレート９と、同ピストンロッド５をピニオン８方向にスプリング付勢するラックガイド１１とによって保持されている。
【００１５】
一方、シリンダ本体２の他端側には、ピストンロッド５の他端が嵌挿される封止プラグ１２が螺着され、この封止プラグ１２のロッド嵌挿孔１３に設けられた樹脂製の軸受ブッシュ１４によってピストンロッド５が摺動自在に保持されている。また、ピストンロッド５の他端とシリンダ本体２の間はシリンダ本体２の内部に圧入されたオイルシール１５によって密閉されている。
【００１６】
ここで、軸受ブッシュ１４は、図３，図４に示すように円筒状の胴部１６を有し、この胴部１６の一端側外周に、径方向外側に突出する係止用突部としての環状フランジ１７が設けられている。そして、胴部１６の環状フランジ１７よりも端部側（一端側）には、胴部１６の一般部の肉厚よりも厚い補助突部としての厚肉円筒部１８が設けられている。この厚肉円筒部１８は、図４に示すように胴部１６の他の部分と同一内径に形成され、その外周面は環状フランジ１７の突出高さｔ₁よりも設定寸法分低く（同図中、厚肉円筒部１８の突出高さはｔ₂で示す。）なっている。
【００１７】
また、封止プラグ１２は、図２，図４に示すように、ロッド嵌挿孔１３のうちのシリンダ本体２内に臨む側の端面から所定寸法の範囲がブッシュ嵌合部とされ、そのブッシュ嵌合部のブッシュ挿入端側（シリンダ本体２内側）の端部の近傍に、軸受ブッシュ１４の環状フランジ１７が係合される係合凹部としての環状凹部１９が形成されている。そして、ブッシュ嵌合部のうちの、環状凹部１９のブッシュ挿入端側に隣接する領域には、軸受ブッシュ１４の厚肉円筒部１８が挿入係合される案内凹部としての環状窪み２０が形成されている。この環状窪み２０は、封止プラグ１２の端面までほぼ同形状に連続して形成され、その窪み深さは軸受ブッシュ１４の厚肉円筒部１８の突出高さ分ｔ₂とほぼ同じに設定されている。
【００１８】
軸受ブッシュ１４と封止プラグ１２は以上のような構成であるため、組付時に、図４に示すように軸受ブッシュ１４が封止プラグ１２のブッシュ嵌合部に挿入されると、最初に軸受ブッシュ１４の先端側のストレート部分がブッシュ嵌合部の一般部内面に係合され、この係合によって軸受ブッシュ１４の以後の挿入がガイドされると共に、同ブッシュ１４の姿勢が一定に維持されることとなる。そして、軸受ブッシュ１４が所定深さまで挿入されると、同ブッシュ１４の一端側の環状フランジ１７が封止プラグ１２の環状窪み２０内に押し入れられ、さらにここから環状凹部１９内へと押し込み入れられる。この結果、環状フランジ１７が環状凹部１９に係合されると共に、軸受ブッシュ１４の厚肉円筒部１８が封止プラグ１２の環状窪み２０に係合されることとなる。
【００１９】
軸受ブッシュ１４の環状フランジ１７が環状凹部１９に係合されるときには、軸受ブッシュ１４の挿入ストロークの最後で環状フランジ１７が環状窪み２０によって変形させられるが、環状フランジ１７の変形は最後のごく僅かなストロークの間だけであるため、この変形に伴なって軸受ブッシュ１４の胴部１６に歪が残るような不具合は生じない。
【００２０】
また、環状フランジ１７が環状窪み２０を乗り越えるときの同フランジ１７の変形は、同フランジ１７の背部側に厚肉円筒部１８が一体に設けられているために、主にフランジ先端側の厚肉円筒部１８よりも突出する部分の変形となる。つまり、環状フランジ１７の付根部側の変形は厚肉円筒部１８によって規制され、ほぼフランジ先端側の限られた領域のみが変形することとなる。したがって、環状フランジ１７は環状窪み２０を乗り越えた後に即時に形状復帰し、環状凹部１９内に確実に係合される。
【００２１】
そして、軸受ブッシュ１４がこうして封止プラグ１２に嵌合取り付けされた後、封止プラグ１２がオイルシール１５と共にシリンダ本体２に取り付けられると、このときオイルシール１５が封止プラグ１２の端面に当接し、オイルシール１５のリテーナプレート１５ａの内周縁部が封止プラグ１２の環状窪み２０を閉塞する。したがって、軸受ブッシュ１４のシリンダ本体２内側の抜けはオイルシール１５によっても阻止される。
【００２２】
この実施形態のパワーシリンダ１の場合、以上のように軸受ブッシュ１４の胴部をほとんど変形させることなく、同ブッシュ１４を封止プラグ１２に嵌合取り付けすることができるため、軸受ブッシュ１４の軸受精度を確実に高めることができる。
【００２３】
また、この実施形態の場合、係止用突部としての環状フランジ１７が封止プラグ１２のブッシュ挿入端側で環状凹部１９に係合されるものの、環状フランジ１７の径を大きくすることによって同フランジ１７の側面と環状凹部１９との接触面積を拡大することにより、軸受ブッシュ１４の抜けを確実に防止することができる。ところで、厚肉円筒部１８がない場合には、環状フランジ１７の径を大きくすると、接触面積は増大するものの、軸受ブッシュ１４の挿入時における環状フランジ１７の変形量が大きくなって同フランジ１７が環状凹部１９内で確実に形状復帰できなくなる。しかし、この実施形態においては、厚肉円筒部１８によって環状フランジ１７の倒れを制限しているため、接触面積の増大を図りつつも環状フランジ１７を環状凹部１９に容易にかつ確実に係合させることができる。
【００２４】
さらにまた、この実施形態の場合、封止プラグ１２のブッシュ挿入端側には環状窪み２０が設けられ、ブッシュ嵌合部の入口側の内径が広げられているため、軸受ブッシュ１４の挿入時に同ブッシュ１４の胴部１６の先端をブッシュ嵌合部に容易に挿入することができるという利点がある。
【００２５】
尚、この発明の実施形態は以上で説明したものに限るものでなく、例えば、図５，図６に示すように軸受ブッシュ１１４の係止用突部１１７と、封止プラグ１２の係合凹部１１９とを、環状でない方形断面形状の突部と、それに対応する形状の凹部とによって形成しても良い。このとき軸受ブッシュ１１４には、係止用突部１１７に隣接させて同突部１１７よりも高さの低い方形断面状の補助突部１１８を設け、封止プラグ１１２には、補助突部１１８が案内係合される方形断面形状の案内凹部１２０を係合凹部１１９に隣接させて設けるようにすれば、上記の実施形態と同様にブッシュ挿入時における係止用突部１１７の必要以上の倒れを防止することができる。
【００２６】
ただし、図１〜図４に示した実施形態においては、係止用突部（環状フランジ１７）と係合凹部（環状凹部１９）を環状に形成したために、軸心回りについて両者ともに対称形状となり、軸受ブッシュ１４の組付時には、両者の円周方向の向きを何等気にすることなく組付けを行うことができる。
【００２７】
また、以上では、封止プラグ１２のシリンダ本体２内側の端部をブッシュ挿入端とし、その端部の近傍に係合凹部（環状凹部１９）を配設したものについて説明したが、図７に示すもののように、封止プラグ２１２のシリンダ本体２外側の端部をブッシュ挿入端とし、その端部の近傍に係合凹部（環状凹部１９）を設けるようにしても、やはり同様の効果を得ることができる。
【００２８】
ただし、この図７に示すものの場合、ピストンロッド３先端の膨出部３ａとの干渉を回避するために、ロッド嵌挿孔のシリンダ本体２外側の端部が所定深さに亙って拡径して形成されており、係合凹部（環状凹部１９）は、この拡径部２２よりも深い位置に形成されている。これに対し、図１〜図４に示した実施形態においては、係合凹部（環状凹部１９）を封止プラグ１２の端面に近接させて形成することができ、係止用突部（環状フランジ１７）が係合凹部（環状凹部１９）に係合されるまでの間に係止用突部（環状フランジ１７）が封止プラグ１２の他の部分（前記の拡径部２２等）に干渉する心配がなく、軸受ブッシュ１４をぶれなく封止プラグ２１２に取り付けることができるという利点がある。
【００２９】
【発明の効果】
以上のように本発明は、軸受ブッシュの取付時には、ブッシュの挿入ストロークの最後で係止用突部が封止プラグの係合凹部に係合されるため、軸受ブッシュ取付時における軸受ブッシュの胴部の変形を少なくして、軸受ブッシュの軸受精度の向上を図ることができる。
【００３０】
さらに、係合凹部を封止プラグのシリンダ本体内側の端面近傍に形成した場合には、軸受ブッシュの挿入時に、同ブッシュの一端側の係止突部が係合凹部に近接するまでに封止プラグの他の部分に干渉することがないため、軸受ブッシュが挿入中にぶれることがなく、したがって、軸受ブッシュの挿入作業を容易にかつ確実に行うことができる。
【００３１】
また、軸受ブッシュの係止用突部を径方向外側に延出する環状フランジによって構成し、封止プラグの係合凹部を環状凹部によって構成した場合には、軸受ブッシュの挿入時に周方向の向きを気にする必要がなくなることから、組付作業性をさらに向上させることができる。
【００３２】
さらに、軸受ブッシュの係止用突部よりも一端側寄りに、同突部よりも高さが低い補助突部を隣接させて設ける一方で、封止プラグのブッシュ嵌合部のうちの係合凹部よりもブッシュ挿入端寄りの領域に、前記補助突部が挿入係合される案内凹部を係合凹部に隣接させて設けるようにした場合には、軸受ブッシュの挿入時の係止用突部の過大な倒れ変形を補助突部によって規制し、係止用突部を確実に係合凹部に係合させることができる。
【００３３】
また、軸受ブッシュの環状フランジよりも一端側寄りに、同環状フランジよりも高さが低い補助突部としての厚肉円筒部を隣接させて設ける一方で、封止プラグのブッシュ嵌合部のうちの前記環状凹部よりもブッシュ挿入端寄りの領域に、前記厚肉円筒部が挿入係合される案内凹部としての環状窪みを環状凹部に隣接させて設けた場合には、軸受ブッシュの組付作業性を犠牲にすることなく、環状フランジの外径を大きくして同フランジの側面と環状凹部との接触面積を拡大し、軸受ブッシュの抜けをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図２】同実施形態の封止プラグを示す斜視図。
【図３】同実施形態の軸受ブッシュを示す斜視図。
【図４】同実施形態の封止プラグと軸受ブッシュの組付過程を示す断面図。
【図５】本発明の他の実施形態の封止プラグを示す斜視図。
【図６】同実施形態の軸受ブッシュを示す斜視図。
【図７】本発明のさらに他の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
１…パワーシリンダ
２…シリンダ本体
５…ピストンロッド
１２…封止プラグ
１３…ロッド嵌挿孔
１４…軸受ブッシュ
１６…胴部
１７…環状フランジ（係止用突部）
１８…厚肉円筒部（補助突部）
１９…環状凹部（係合凹部）
２０…環状窪み（案内凹部）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a power cylinder of a power steering device, and more particularly to a power cylinder of a power steering device having an improved piston rod support structure at an end of a cylinder body.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there is a power cylinder of a power steering device as described in Japanese Utility Model Publication No. 4-71378.
[0003]
In this power cylinder, a sealing plug into which a piston rod is inserted is screwed into an end portion of a substantially cylindrical cylinder body, and the piston rod is slidably held in a rod insertion hole of the sealing plug. A bearing bush for mounting is attached. The bearing bush is integrally provided with a locking projection that protrudes radially outward on the outer periphery of the front end of the cylindrical body, and the bearing bush fits into the rod insertion hole of the sealing plug. An engaging recess is formed to which the locking projection is engaged when attached. Therefore, in the state in which the bearing bush is fitted and attached to the rod fitting insertion hole of the sealing plug, the locking projection engages with the engaging recess, and thus the bearing bush is prevented from coming off from the sealing plug.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of this conventional power cylinder, when the bearing bush is mounted, the engaging projection protruding from the outer periphery on the tip end side of the bearing bush is pushed deep into the rod fitting insertion hole of the sealing plug to engage the recess. At this time, the front end side of the body portion of the bearing bush continues to be reduced in diameter through the locking projection for a long stroke, resulting in a problem that the bearing accuracy is lowered. .
[0005]
Accordingly, the present invention is intended to provide a power cylinder of a power steering device that can improve the bearing accuracy of the bearing bush by minimizing deformation of the body portion when mounting the bearing bush. .
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a means for solving the above-described problems, the present invention is such that a sealing plug into which a piston rod is inserted is attached to an end portion of a substantially cylindrical cylinder body, and the rod is inserted into the rod insertion hole of the sealing plug. In a power cylinder of a power steering device in which a bearing bush for slidably holding a piston rod is fitted and attached, a latch projecting radially outward on one end side outer periphery of the cylindrical body of the bearing bush When the bearing bush is inserted from the other end side of the body portion in the vicinity of the end portion of the bushing fitting portion of the sealing plug where the bearing bushing is inserted, the bushing is provided. An engaging recess is provided to which the locking protrusion is engaged,
An auxiliary protrusion having a height lower than that of the protrusion is provided adjacent to the one end side of the protrusion for locking the bearing bush, while the engagement recess of the bush fitting portion of the sealing plug. A guide recess into which the auxiliary projection is inserted and engaged is provided adjacent to the engagement recess in a region closer to the bush insertion end .
[0007]
In the case of this invention, when the bearing bush is attached, the other end of the body portion of the bearing bush is inserted into the rod fitting insertion hole of the sealing plug, and when the bush is pushed into the rod fitting insertion hole as it is, At the end of the insertion stroke, the locking projection is engaged with the engagement recess of the sealing plug.
[0008]
At this time, it is preferable that the engaging recess is formed in the vicinity of the end face of the sealing plug inside the cylinder body. The rod fitting insertion hole is formed by expanding the outside diameter of the cylinder body of the sealing plug over a predetermined depth in order to avoid interference with the bulging portion on the tip end side of the piston rod. The inside is formed without expanding the diameter. Therefore, when the engagement recess is formed in the vicinity of the end of the sealing plug outside the cylinder body, it must be formed in the vicinity of the bottom of the enlarged diameter portion. When it is formed in the vicinity, it can be formed suddenly at a site close to the end face of the sealing plug. For this reason, when the bearing bush is inserted, it does not interfere with other portions of the sealing plug until the locking protrusion on the base side comes close to the engaging recess.
[0010]
In addition, an auxiliary projection having a height lower than that of the projection is provided adjacent to one end side of the projection for locking the bearing bush, while engaging the bushing fitting portion of the sealing plug. Since the guide recess into which the auxiliary projection is inserted and engaged is provided adjacent to the engagement recess in a region closer to the bush insertion end than the recess, for locking when the bearing bush is inserted. When the overhanging deformation of the protrusion is prevented by the auxiliary protrusion, and the locking protrusion is displaced to the position of the engaging recess, the locking protrusion is reliably restored in shape and engaged in the engaging recess. The
[0011]
According to a second aspect of the present invention, the locking projection of the bearing bush is configured by an annular flange extending radially outward, and the engagement recess of the sealing plug is configured by an annular recess.
In this case, since both the locking protrusion and the engaging recess are symmetrical about the axis, the bearing bush can be mounted in the rod insertion hole without considering the circumferential direction.
Further, a thick cylindrical portion as an auxiliary projection having a height lower than that of the annular flange is provided adjacent to one end side of the annular flange of the bearing bush. wherein the region of the bushing insertion end nearer annular recess, the thick cylindrical portion of the annular recess of the guide recess inserted into and engaged and to provision adjacent to the annular recess.
In this case, excessive deformation of the annular flange during insertion of the bearing bush can be prevented by the thick cylindrical portion, and the contact area between the side surface of the flange and the annular recess can be increased by increasing the outer diameter of the annular flange. It becomes possible to enlarge.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0013]
In FIG. 1, 1 is a power cylinder of a power steering apparatus according to the present invention, 2 is a substantially cylindrical cylinder body of the power cylinder 1, and 3 is an interior of the cylinder body 2 with two liquid chambers 4a. , 4b is a piston, 5 is a piston rod coupled to the piston 3.
[0014]
This steering device is of a rack and pinion type, and a substantially cylindrical rack housing 6 is fitted and fixed to one end side of the cylinder body 2, and inside the rack housing 6, to one end side of the piston rod 5. A portion of the provided rack 7 is accommodated, and a pinion 8 on the steering side is meshed with the rack 7. One end side of the cylinder body 2 is sealed by an annular sealing plate 9 fitted in the cylinder body 2 together with the rack housing 6 and an oil seal 10, and one end side of the piston rod 5 is sealed. The plate 9 and the rack guide 11 that urges the piston rod 5 in the direction of the pinion 8 are held by the plate 9.
[0015]
On the other hand, a sealing plug 12 into which the other end of the piston rod 5 is inserted is screwed onto the other end side of the cylinder body 2, and a resin bearing provided in the rod fitting insertion hole 13 of the sealing plug 12. The piston rod 5 is slidably held by the bush 14. Further, the other end of the piston rod 5 and the cylinder body 2 are sealed with an oil seal 15 press-fitted into the cylinder body 2.
[0016]
Here, the bearing bush 14 has a cylindrical barrel portion 16 as shown in FIGS. 3 and 4, and is formed as a locking projection protruding radially outward on one end side outer periphery of the barrel portion 16. An annular flange 17 is provided. A thick cylindrical portion 18 as an auxiliary projection that is thicker than the thickness of the general portion of the trunk portion 16 is provided on the end side (one end side) of the annular flange 17 of the trunk portion 16. As shown in FIG. 4, the thick cylindrical portion 18 is formed with the same inner diameter as the other portions of the body portion 16, and the outer peripheral surface thereof is lower than the protruding height t ₁ of the annular flange 17 by a set dimension (see FIG. 4). among, the protrusion height of the thick cylindrical portion 18 are indicated by t _2.) it is made by.
[0017]
As shown in FIGS. 2 and 4, the sealing plug 12 has a range of a predetermined dimension from the end face of the rod fitting insertion hole 13 facing the cylinder body 2 as a bush fitting portion. An annular recess 19 as an engagement recess with which the annular flange 17 of the bearing bush 14 is engaged is formed in the vicinity of the end of the fitting portion on the bush insertion end side (inside the cylinder body 2). An annular recess 20 as a guide recess into which the thick cylindrical portion 18 of the bearing bush 14 is inserted and engaged is formed in a region of the bush fitting portion adjacent to the bush insertion end side of the annular recess 19. ing. The annular recess 20 is continuously formed in substantially the same shape up to the end face of the sealing plug 12, and the depth of the recess is set to be substantially the same as the protrusion height t ₂ of the thick cylindrical portion 18 of the bearing bush 14. ing.
[0018]
Since the bearing bush 14 and the sealing plug 12 are configured as described above, when the bearing bush 14 is inserted into the bush fitting portion of the sealing plug 12 as shown in FIG. The straight portion on the front end side of the bush 14 is engaged with the inner surface of the general portion of the bush fitting portion, and the subsequent insertion of the bearing bush 14 is guided by this engagement, and the posture of the bush 14 is maintained constant. It will be. When the bearing bush 14 is inserted to a predetermined depth, the annular flange 17 on one end side of the bush 14 is pushed into the annular recess 20 of the sealing plug 12 and further pushed into the annular recess 19 from here. . As a result, the annular flange 17 is engaged with the annular recess 19 and the thick cylindrical portion 18 of the bearing bush 14 is engaged with the annular recess 20 of the sealing plug 12.
[0019]
When the annular flange 17 of the bearing bush 14 is engaged with the annular recess 19, the annular flange 17 is deformed by the annular recess 20 at the end of the insertion stroke of the bearing bush 14, but the deformation of the annular flange 17 is negligible at the end. Since this is only during a short stroke, there is no problem that distortion remains in the body portion 16 of the bearing bush 14 with this deformation.
[0020]
Further, the deformation of the flange 17 when the annular flange 17 gets over the annular recess 20 is mainly provided with a thick-walled cylinder portion 18 on the back side of the flange 17, so that the thick-walled portion on the flange tip side is mainly provided. This is a deformation of the portion protruding from the cylindrical portion 18. That is, the deformation on the base portion side of the annular flange 17 is restricted by the thick-walled cylindrical portion 18, and only a limited region on the front end side of the flange is deformed. Therefore, after the annular flange 17 gets over the annular recess 20, it immediately returns to its shape and is securely engaged in the annular recess 19.
[0021]
After the bearing bush 14 is thus fitted and attached to the sealing plug 12, when the sealing plug 12 is attached to the cylinder body 2 together with the oil seal 15, the oil seal 15 contacts the end face of the sealing plug 12 at this time. The inner peripheral edge of the retainer plate 15 a of the oil seal 15 closes the annular recess 20 of the sealing plug 12. Accordingly, the oil seal 15 prevents the bearing bush 14 from coming off inside the cylinder body 2.
[0022]
In the case of the power cylinder 1 of this embodiment, the bush 14 can be fitted and attached to the sealing plug 12 with almost no deformation of the body portion of the bearing bush 14 as described above. The accuracy can be reliably increased.
[0023]
In the case of this embodiment, the annular flange 17 serving as the locking projection is engaged with the annular recess 19 on the bush insertion end side of the sealing plug 12, but the same is achieved by increasing the diameter of the annular flange 17. By expanding the contact area between the side surface of the flange 17 and the annular recess 19, it is possible to reliably prevent the bearing bush 14 from coming off. By the way, when there is no thick cylindrical part 18, when the diameter of the annular flange 17 is increased, the contact area increases, but the deformation amount of the annular flange 17 when the bearing bush 14 is inserted increases and the flange 17 The shape cannot be reliably restored in the annular recess 19. However, in this embodiment, since the falling of the annular flange 17 is limited by the thick cylindrical portion 18, the annular flange 17 is easily and reliably engaged with the annular recess 19 while increasing the contact area. be able to.
[0024]
Furthermore, in the case of this embodiment, an annular recess 20 is provided on the bush insertion end side of the sealing plug 12 and the inner diameter on the inlet side of the bush fitting portion is widened. There is an advantage that the front end of the body portion 16 of the bush 14 can be easily inserted into the bush fitting portion.
[0025]
The embodiments of the present invention are not limited to those described above. For example, as shown in FIGS. 5 and 6, the locking projection 117 of the bearing bush 114 and the engagement recess of the sealing plug 12 are provided. 119 may be formed by a protrusion having a rectangular cross-sectional shape that is not annular and a recess having a corresponding shape. At this time, the bearing bush 114 is provided with an auxiliary protrusion 118 having a rectangular cross section that is lower than the protrusion 117 adjacent to the locking protrusion 117, and the sealing plug 112 has an auxiliary protrusion 118. If the guide recess 120 having a square cross-sectional shape with which the guide is engaged is provided adjacent to the engagement recess 119, the locking projection 117 falls more than necessary when the bush is inserted, as in the above embodiment. Can be prevented.
[0026]
However, in the embodiment shown in FIGS. 1 to 4, since the locking projection (annular flange 17) and the engagement recess (annular recess 19) are formed in an annular shape, both are symmetrical about the axis. When the bearing bush 14 is assembled, it can be assembled without worrying about the circumferential direction of the both.
[0027]
In the above description, the end inside the cylinder body 2 of the sealing plug 12 is the bush insertion end, and the engaging recess (annular recess 19) is disposed in the vicinity of the end, but FIG. As shown in the figure, the same effect can be obtained even if the end of the sealing plug 212 on the outer side of the cylinder body 2 is a bush insertion end and an engagement recess (annular recess 19) is provided in the vicinity of the end. be able to.
[0028]
However, in the case of the one shown in FIG. 7, in order to avoid interference with the bulging portion 3a at the tip of the piston rod 3, the end of the rod fitting insertion hole on the outer side of the cylinder body 2 is expanded in diameter over a predetermined depth. The engaging recess (annular recess 19) is formed at a position deeper than the enlarged diameter portion 22. On the other hand, in the embodiment shown in FIGS. 1 to 4, the engaging recess (annular recess 19) can be formed close to the end face of the sealing plug 12, and the locking projection (annular flange) 17) until the engaging recess (annular recess 19) is engaged with the locking projection (annular flange 17) interferes with other parts of the sealing plug 12 (the aforementioned enlarged diameter portion 22 and the like). There is an advantage that the bearing bush 14 can be attached to the sealing plug 212 without shaking.
[0029]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the bearing bush is installed, the locking projection is engaged with the engaging recess of the sealing plug at the end of the bushing insertion stroke. The deformation of the portion can be reduced, and the bearing accuracy of the bearing bush can be improved.
[0030]
In addition, when the engaging recess is formed near the end face of the sealing plug inside the cylinder body, sealing is performed until the locking protrusion on one end of the bush comes close to the engaging recess when the bearing bush is inserted. Since it does not interfere with other parts of the plug, the bearing bush is not shaken during the insertion, and therefore the bearing bush can be easily and reliably inserted.
[0031]
In addition, when the bearing bushing protrusion is configured by an annular flange extending radially outward and the engagement recess of the sealing plug is configured by an annular recess, the circumferential direction when the bearing bush is inserted Since there is no need to worry about, assembly workability can be further improved.
[0032]
In addition, an auxiliary projection having a height lower than that of the projection is provided adjacent to one end side of the projection for locking the bearing bush, while engaging the bushing fitting portion of the sealing plug. When a guide recess into which the auxiliary projection is inserted and engaged is provided adjacent to the engagement recess in a region closer to the bush insertion end than the recess, the locking projection when the bearing bush is inserted Therefore, it is possible to restrict the excessive falling deformation by the auxiliary protrusions and to reliably engage the locking protrusions with the engaging recesses.
[0033]
Further, a thick cylindrical portion as an auxiliary projection having a height lower than that of the annular flange is provided adjacent to one end side of the annular flange of the bearing bush. If an annular recess as a guide recess into which the thick cylindrical portion is inserted and engaged is provided adjacent to the annular recess in a region closer to the bush insertion end than the annular recess, the assembly work of the bearing bush Without sacrificing performance, the outer diameter of the annular flange can be increased to increase the contact area between the side surface of the flange and the annular recess, and the bearing bush can be more reliably prevented from coming off.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a sealing plug of the same embodiment.
FIG. 3 is a perspective view showing a bearing bush according to the embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a process of assembling the sealing plug and the bearing bush according to the embodiment.
FIG. 5 is a perspective view showing a sealing plug according to another embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing a bearing bush according to the embodiment.
FIG. 7 is a sectional view showing still another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Power cylinder 2 ... Cylinder main body 5 ... Piston rod 12 ... Sealing plug 13 ... Rod fitting insertion hole 14 ... Bearing bush 16 ... Body part 17 ... Annular flange (locking protrusion)
18 ... Thick cylindrical part (auxiliary protrusion)
19 ... annular recess (engagement recess)
20 ... annular recess (guide recess)

Claims

A sealing plug into which the piston rod is fitted is attached to the end of the substantially cylindrical cylinder body, and a bearing bush that slidably holds the piston rod is fitted into the rod fitting insertion hole of the sealing plug. In the power cylinder of the power steering device attached,
An end on the one end side of the cylindrical body portion of the bearing bush is provided with a locking projection protruding radially outward, and an end on the side where the bearing bush is inserted in the bush fitting portion of the sealing plug In the vicinity of the portion, an engagement recess is provided to engage the locking projection of the bush when the bearing bush is inserted from the other end side of the body portion,
An auxiliary protrusion having a height lower than that of the protrusion is provided adjacent to the one end side of the protrusion for locking the bearing bush, while the engagement recess of the bush fitting portion of the sealing plug. A power cylinder for a power steering apparatus, wherein a guide recess into which the auxiliary projection is inserted and engaged is provided adjacent to the engagement recess in a region closer to the bush insertion end .

A sealing plug into which the piston rod is fitted is attached to the end of the substantially cylindrical cylinder body, and a bearing bush that slidably holds the piston rod is fitted into the rod fitting insertion hole of the sealing plug. In the power cylinder of the power steering device attached,
On the outer periphery of one end side of the cylindrical body portion of the bearing bush, a locking projection projecting radially outward is provided, while the end portion on the side where the bearing bush is inserted in the bush fitting portion of the sealing plug An engagement recess is provided in the vicinity of which the engagement protrusion of the bushing is engaged when the bearing bush is inserted from the other end side of the body part,
The locking projection is configured by an annular flange extending radially outward, and the engagement recess is configured by an annular recess,
A thick cylindrical portion serving as an auxiliary protrusion having a height lower than that of the annular flange is provided adjacent to one end side of the annular flange of the bearing bush. A power cylinder of a power steering apparatus , wherein an annular recess as a guide recess into which the thick cylindrical portion is inserted and engaged is provided adjacent to the annular recess in a region closer to the bush insertion end than the annular recess. .