JP3850849B2 - 情報データ提供システム - Google Patents

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本発明は、端末装置からの要求に応じて、センタにおいて蓄積された情報データを選択的に、端末装置に送信する情報データ提供システムに関する。
特に、本発明のシステムは、これに限定されるものではないが、ディジタル放送を再送信してディジタル放送が受信可能なテレビジョン受像機で直接受信するケーブルテレビジョンシステムや、ディジタル放送を再変調して送信する場合にディジタル放送を受像可能とするためのセットトップボックスを用いたケーブルテレビジョンシステムにおいて、本発明のシステムを実現する場合に有効である。
したがって、本発明は、端末装置において、特に、本発明のシステムを実現するために特別な設備を要することなく、ディジタルデータ放送を受像することができる機器であれば、ディジタルテレビジョン放送と多重化されたシステムはもちろん、ディジタルテレビジョン放送が多重化されていないシステムにおいて、端末装置からの要求に応じて、必要な情報データを端末装置において、受信することが可能なシステムに関する。
ケーブルテレビジョンシステム(以下、「CATVシテスム」という)では、通常、複数のチャネルのテレビジョン放送(以下、「TV放送」という)をヘッドエンドで周波数多重化して、同軸ケーブルや光ファイバなどのCATV伝送路を通して、加入者に設置される受信端末装置に向けて送信している。そして、受信端末装置がその周波数多重化された放送信号を受信し、テレビジョン受像機に映像を表示させることで、テレビジョン放送サービスが提供されている。
このようなCATVシステムにおいて、こられのTV放送に加えて、加入者からの要求に応じて、特定の番組コンテンツを放送するビデオオンディマンド(以下、「VOD」という)サービスを実施することもできる。このサービスは、特に米国におけるCATVシステムにて採用されている。
このVODサービスに用いられるCATVシステムを図29に示す。CATV伝送路は複数の幹線1、2、3などから構成されている。TV放送信号は、ヘッドエンド100からこれらの複数の幹線毎に、伝送される。図29の例では、幹線の数が3の場合を示す。ヘッドエンド100には、幹線ごとにVODサーバ101、121、141が設置され複数の番組コンテンツがディジタル化され蓄積されている。加入者には、受信端末装置145が設置されている。
VODサービスを実現するためには、専用のVODプログラム115が受信端末装置に内蔵されており、このVODプログラムにより、加入者による番組コンテンツの選択と、選択指令のヘッドエンドへの伝送が実行される。すなわち、加入者が、リモコン113を用いて、VODサービスを利用する開始キーを操作すると、このVODプログラム115が起動され、これによりテレビジョン受像機に番組選択画像が表示される。さらに、加入者は、リモコン113を用いて、画像上において、カーソルの移動キーと決定キーを操作することにより、加入者は表示された番組メニューから所望の番組を選択する。
この選択された番組を特定する要求データは、受信端末装置145に内蔵された通信制御用モデム114からCATV伝送路149を通して ヘッドエンド100に設置された通信端末装置(ケーブルモデム)110に伝送され、この装置110を介して管理サーバ111に伝送される。管理サーバ111は加入者からの要求データを受信すると、その要求データから要求データを送信した通信端末装置145が接続されているCATV伝送路149(幹線3)を決定する。そして、そのCATV伝送路149(幹線3)の系統において、VODサービス用に割り当てられているチャネルの中で、空いているチャネルが選択される。
管理サーバ111は、選択されたCATV伝送路149(幹線3)に対応するVODサーバ141に、要求データにより指定された番組コンテンツの放送信号を、選択されたチャネルに送信することを指令する。一方、管理サーバ111は、通信端末装置110とCATV伝送路149を介して、VOD放送を受信するためのチャネル(周波数帯域)を特定した受信チャネル特定データを、要求元の受信端末装置145に、伝送する。受信端末装置145は、この受信チャネル特定データを受信すると、受信チャネルをこの特定データにより特定されたチャネルに選局する。これにより、テレビジョン受像機112において、VOD放送による映像が表示される。以上の処理は、受信端末装置145に予め記憶されている専用のVODプログラムにより実行されている。
現在、標準で用いられる受信端末措置は、BSディジタル放送、CS110ディジタル放送、地上波ディジタル放送を受信できる機能を持ち、その他にCATVの多チャネル放送も受信できる。ディジタル放送については、通常のTV番組のほかに ディジタルデータ放送があり、受信端末装置は両者を受信できる。また、受信端末装置は、イーサネット端子(イーサネットは登録商標)を搭載し、インターネット上のサーバとIP通信ができる機能も有している。
また、下記特許文献1には、端末装置のセットトップボックスにチャネル切換器を設けて、VODサービスをすべき端末装置に対して、ヘッドエンドからの指示により所定のチャネルを選択することで、所定のVOD放送をその端末装置で受信できるようしたシステムが記載されている。
また、下記特許文献2には、ヘッドエンドが送出する番組を幹線毎に予約しておき、その予約情報を各幹線に伝送して、各端末はその予約情報を見ることができ、既に、配信が予約されている番組を見ることで十分であるならば、既に、予約されている番組に重ねて予約できるようにしたシステムが記載されている。このようにすることで、各端末毎に供給する幹線毎の番組の送出効率を向上させることで、多くの端末に対して視聴可能としたものである。
また、下記特許文献3には、ホテルでのビデオオンデマンドを効率良く行うために、複数の端末の利用状況を管理する端末管理手段を設けて、端末に受信チャネルを指示するようにしたシステムが記載されている。
また、下記特許文献4には、蓄積型ディジタル放送において、特定視聴者に対して視聴を可能とするために、放送局からイベントメッセージに許可された視聴者のIDを付して送信し、そのIDと同一のIDを有する端末装置だけが、蓄積番組にアクセスできるようにしたシステムが記載されている。すなわち、個別の端末装置毎にVODを許可できるようなシステムが記載されている。
特許第2527870号特許掲載公報 特開平11−275549号公開公報 特開平9−46686号公開公報 特開2003−244675号公開公報
上記のVODサービスを可能とするためには、受信端末装置145では、従来用いられているディジタルテレビジョン放送受信用の受信端末装置を、VODプログラム115を内蔵したVODサービス対応受信端末装置に交換する必要がある。また、管理サーバ111及びVODサーバ101、121、141と受信端末装置145は、専用のVODプログラムを用いて動作させる関係上、同一メーカ、または、特定のメーカの組み合わせに制限され、これらの装置の供給メーカを自由に選択することができない。
さらに、CATV伝送路149は、要求データを受信端末装置からヘッドエンド100側に上り帯域を用いて伝送させる必要があることから、双方向型の伝送路である必要がある。しかしながら、築年数が古いマンションなどの集合住宅では、宅内TV配線が単にテレビジョン放送を受信するだけの片方向配線であり、双方向型配線になっていないことが多い。したがって、上記のVODサービスは、このような住宅には提供できないという問題がある。
また、上記のいずれの文献においても、端末装置には、VOD専用の端末装置を必要としている。すなわち、ディジタルデータ放送を受信できる端末装置であっても、VODシステムを実現するには、このVODを可能とする専用の装置を端末に設けないと、VODシステムはできない。
したがって、本発明の目的は、メーカ固有のVODプログラムを記憶した専用の受信端末装置を用いずに、単に、ディジタル放送を受信できるテレビジョン受像機、又は、ディジタル放送をテレビジョン受像機に表示させるための汎用のディジタル放送受信端末装置を用いるだけで、VODサービスなどのように端末装置からの要求に応じて、センタに蓄積されている情報データを選択的に、要求元の端末装置に送信することができるようにすることである。
また、他の発明の目的は、CATV伝送路が双方向型でない場合においても、要求により情報データを端末装置において受信可能とすることである。
さらに、他の発明の目的は、ディジタルデータ放送記述言語を用いたスクリプトをデータ放送として端末装置に送信するだけで、端末装置からの要求に応じて、センタから選択的に情報データを送信することができるシステムを構築することである。
また、他の発明の目的は、そのスクリプトにより、端末装置からの要求に応じて情報データを送信するシステムにおいて、端末装置からの操作や情報データを伝送するチャネルや伝送路の決定、情報データの送信の開始や終了などの制御をより正確に実行することを可能とすることである。
これらの発明の目的は、個々の発明が、それぞれ達成するものであって、個々の発明が全ての目的を達成するものと理解されるべきではない。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、センタからディジタルデータ放送を送信し、端末装置は該ディジタルデータ放送を受信して、画像を表示するようにした情報データ提供システムにおいて、
前記センタは、
前記端末装置からの要求により選択的に送信するディジタル放送用の情報データを記憶した情報データ記憶装置と、
前記端末装置が前記情報データを選択するための情報であって、画面に表示される表示データとデータ放送記述言語で記述したスクリプトからなる情報であり、前記スクリプトは、前記端末装置がその表示データに基づいて選択した情報データの送信を前記センタに要求する手順と、前記端末装置がその選択された情報データを受信して表示装置に表示するための手順とからなる制御手順が記述された情報である、前記表示データと前記スクリプトを前記ディジタルデータ放送として送信するデータ放送装置と、
前記端末装置が前記制御手順を実行して前記情報データを受信するのに必要な制御データを、前記端末装置との間で相互通信し、前記情報データ記憶手段から送信すべき情報データを選択して、空いている論理チャネルを介して送信するセンタ制御装置と、
を有し、
前記端末装置は、
前記ディジタルデータ放送による前記表示データを画像表示する表示装置と、
画像表示された前記表示データに対して、操作入力を与える操作入力装置と、
前記センタから前記ディジタルデータ放送を受信して前記スクリプトを実行することで、選択された情報データの送信要求と、その送信要求により前記センタから送信される選択された前記情報データを選局し、前記制御手順を実行するのに必要な制御データを前記センタ制御装置の間で相互通信する端末制御装置と、
を有し、
前記情報データの提供のための周波数帯域において前記情報データと前記ディジタルデータ放送とが時分割多重化されて送信される、
ことを特徴とする情報データ提供システムである。
本システムでは、ディジタルデータ放送の送受信が可能なシステムであれば、どのようなシステムであっても良い。代表的には、ディジタル放送を送信するCATVシステムやFTTH(Fiber To The Home) システムであるが、これらに限定されるものではない。CATVシステムの場合には、ディジタル放送波をそのまま、又は、周波数帯域だけを変更して送信するシステム、ディジタル放送波を、一端、復調して、QPSK、64QAMなどの変調方式に再変調して送信するシステムであっても良い。ディジルタ放送波をそのまま送信する場合には、ディジタルテレビジョン受像機を伝送路に直結することができ、周波数帯域だけ変更して送信する場合には、周波数コンバータを介してディジタルテレビジョン受像機を伝送路に接続すれば良い。また、再変調方式の場合には、その変調方式による信号を復調できる装置を介して、テレビジョン受像機を伝送路に接続すれば良い。この装置は、STB(セットトップボックス)と言われている。本発明における端末装置は、ディジタルデータ放送を受信するのに必要な装置の集合である。
また、センタは、ディジタルデータ放送を送信する箇所の意味で用いられており、CATVシステムにおいては、通常は、放送信号を再送信したり、上りと下りの周波数帯域を変換するヘッドエンドを意味するが、センタとヘッドエンドは必ずしも同一である必要はない。
情報データは、ディジタルデータであるが、その種類は、限定されない。静止画像、動画、映画、カラオケデータなど任意である。データ放送記述言語は、現在では、BML(broadcast Markup Language )が用いられているが、仕様変更などもあるので、この言語に限定されるものではない。要は、本発明の本質は、データ放送記述言語で記述されたスクリプト(プログラム)により端末装置が実行すべき制御手順を決定し、ディジタルデータ放送として、常時、端末装置に供給するようにしたことであるので、ディジタルデータ放送を記述できる言語であれば、データ放送記述言語は任意である。データ放送記述言語には、タイマ割込処理、イベントメッセージの受信時の割込処理、モジュール更新時の割込処理、IP通信、などの命令語が含まれている。これらの命令語を用いて、本システムの正確な制御を可能としている。
本発明の特徴は、端末装置における情報データの選択のための表示データ及びデータ放送記述言語で記述されたスクリプトをディジタルデータ放送として、情報データの提供のための周波数帯域において情報データと共に時分割多重化してセンタから端末装置に伝送して、端末装置がそのスクリプトを実行することで、本発明が達成する端末装置からの要求により選択的に情報データを受信できるシステムを構築したことである。
データ放送装置は、データ放送記述言語で記述されたスクリプトを含むディジタルデータ放送を送信できる装置である。センタ制御装置は、端末装置と通信を行い、端末装置からの要求に応じて、情報データ記憶装置に記憶さている情報データを選択的に読み出し、あいている論理チャネルに情報データを送出する制御装置である。これらの装置は、一般的には、コンピュータシステムで構成され、単一、又は、複数の装置の集合である。
表示装置は、一般的には、テレビジョン受像機であるが、画像を表示できれば、これに限定されるものではない。情報データを選択するための表示データは、一般的には、メニュー画面であるが、特に、これに限定されるものではない。また、表示データを表示する表示装置と、情報データを表示する表示装置は、同一であっても、別体であっても良い。たとえば、メニューは、操作入力装置の画面に表示しても良い。また、端末装置は、無線又は有線でシステムに接続される移動可能な携帯端末装置も含む。操作入力装置は、一般的には、リモートコントロール装置と言われるものであるが、これに限定されるものではなく、キーボード、タッチペン、タッチ入力画面など、入力方式は任意である。
端末制御装置は、ディジタルデータ放送を受信して、データ放送記述言語で記述されたスクリプトを実行し、センタ制御装置と通信し、情報データを受信して表示可能とする装置である。この装置は、一般的には、コンピュータシステムで構成され、単一、又は、複数の装置の集合で構成される。
センタ制御装置から端末制御装置への制御データの伝送は、ディジタルデータ放送として(例えば、イベントメッセージ、モジュールによるデータ放送)行うことができる。また、センタ制御装置と端末制御装置とを接続する他の通信網を介して行うことも可能である。一方、端末制御装置からセンタ制御装置への制御データの伝送は、本システムの上り伝送帯域を用いるデータ伝送の他、端末制御装置とセンタ制御装置とを接続する他の通信網を介して行うことも可能である。
この場合の通信網としては、インタネット、電話回線、LAN、WAN、CATVシステムの同軸ケーブル、FTTHシステムの光ファイバーケーブルなどが考えられる。なお、本発明のシステムをCATVシステムとした場合には、双方向のCATVシステムの上りチャネルを用いてデータ伝送させることも可能である。また、別のCATVシステムの伝送路を用いてセンタ制御装置に伝送させても良い。このためには、通常、ケーブルモデムが使用される。インタネットやLANを用いる場合には、ルータなどを用いることができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記情報データ提供システムはテレビジョン信号が前記センタから複数の幹線に分配されて放送されるケーブルテレビジョンシステムであることを特徴とする請求項1に記載の情報データ提供システムである。
この発明は、本システムをケーブルテレビジョンシステムにおいて実現したものである。したがって、テレビジョン信号を伝送する周波数帯域と、ディジタルデータ放送と情報データとを伝送する周波数帯域とは、周波数多重化されている。また、ディジタルデータ放送と複数の情報データとは、時分割多重方式により伝送される。また、各情報データは各論理チャネルに伝送され、各論理チャネルを受信する場合には、共通のディジタルデータ放送も受信可能である。本発明は、このようなシステムで実現されると、その効果が大きく、以下に示されるように、複数の幹線の集合体で伝送路が構成されている場合に生じる技術的課題を解決している。
請求項3の発明は、前記情報データ提供システムは送信信号が前記センタから複数の幹線の光ファイバー伝送路に分配されるシステムであり、前記情報データの提供のための周波数帯域において前記情報データと前記ディジタルデータ放送とが時分割多重化された電気信号で光を変調して伝送するシステムであることを特徴とする請求項1に記載の情報データ提供システムである。
このシステムは、光ファイバー伝送路に端末装置が接続されている例であり、いわゆる、FTTHと言われるシステムである。このシステムにおいても、本件発明の要求に応じて情報データを選択的に送信するシステムを信頼性良く構築することができる。
請求項4の発明は、前記データ放送装置は、前記各幹線毎に各幹線IDを含む幹線情報をイベントメッセージに付してデータ放送する装置であり、
前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された幹線IDを前記センタ制御装置に伝送する割込処理が起動されるように構成されており、
前記センタ制御装置は、前記端末制御装置から受信した前記幹線IDにより、前記端末装置が接続されている幹線を特定し、その幹線にのみ選択された前記情報データを送信することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報データ提供システムである。
伝送路が複数の幹線から成る場合に、要求元の端末装置がどの幹線に接続されているかが、センタでは分からない。全ての幹線に、1つの端末装置から選択された情報データを送信するとすると、伝送路の利用効率が極端に低下するので、この方式は使用できない。したがって、この発明は、要求元の端末装置がどの幹線に接続されているかを、センタ制御装置が認識できるようにして、その幹線にのみ選択された情報データを送信するようにしている。
ディジタルデータ放送記述言語、例えば、BMLで記述されたスクリプトには、イベントメッセージを受信した時に割込を発生させる機能がある。これにより、要求元の端末装置は、幹線IDを取得し、その幹線IDをセンタ制御装置に伝送することで、センタ制御装置は、要求元の端末装置がどの幹線に接続されているかを判定することができる。
請求項5の発明は、前記データ放送装置は、前記各幹線毎に各幹線IDを付した幹線情報をモジュールに含めてデータ放送する装置であり、
前記スクリプトは、前記モジュールの内容が更新された場合には、前記モジュールに付された幹線IDを前記センタ制御装置に伝送する割込処理が起動されるように構成されており、
前記センタ制御装置は、前記端末制御装置から受信した前記幹線IDにより、前記端末装置が接続されている幹線を特定し、その幹線にのみ選択された前記情報データを送信するすることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報データ提供システムである。
請求項4と同様に、モジュールに幹線IDを含めて、各幹線にモジュールを送出するものである。スクリプトは、モジュールが更新されると割込処理が発生する命令語を有している。このために、センタ制御装置は、一定時間間隔でモジュールを変化させることで、要求元の端末装置は割込みによりこのモジュールを受信して、そのモジュールを受信した幹線の幹線IDを取得することができる。この幹線IDは、センタ制御装置に伝送されることで、センタ制御装置は要求元の端末装置がどの幹線に接続されているかを知ることができる。このようにして、選択された情報データを要求元の端末装置が接続されている幹線にのみ送出することが可能となり、システム全体として、端末装置の利用効率が向上する。
請求項6の発明は、前記端末制御装置は、前記スクリプトにより、送信を要求する情報データのIDをデータ通信により前記センタ制御装置に通知する装置であり、
前記センタ制御装置は、前記情報データ記憶装置から前記端末装置から選択された情報データを読出して、前記論理チャネルに送信する準備が完了した時点で、準備完了情報を受信されるべき端末装置に対してデータ通信により通知する装置であり、
前記スクリプトは、前記情報データのIDの通知処理と、前記準備完了情報の受信処理とを1つの関数で行うものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
データ通信の伝送路としては、インタネット、電話回線、LAN、WAN、CATVシステムの同軸ケーブル、FTTHシステムの光ファイバーケーブルなどが考えられる。なお、本発明のシステムをCATVシステムとした場合には、CATVシステムの上りチャネルを用いてデータ伝送させることができる。また、別のCATVシステムを用いてセンタ制御装置に伝送させても良い。このためには、通常、ケーブルモデムが使用される。
インタネットやLANを用いる場合には、ルータなどを用いることができる。
請求項7の発明は、前記端末制御装置は、前記スクリプトにより、送信を要求する情報データのIDをデータ通信により前記センタ制御装置に通知する装置であり、
前記センタ制御装置は、前記情報データのIDを受信した場合には、前記情報データ記憶装置から前記端末装置から選択された情報データを読出して、前記論理チャネルに送信する装置であり
前記スクリプトは、情報データの送信要求の後、所定時間間隔で割込処理を発生させて、前記センタ制御装置に対して、前記情報データの送信の準備が完了したか否かを問い合わせるように構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
端末装置において、選択された情報データのIDは、本システムの上り伝送帯域、又は、インタネット等の通信網によるIP通信により伝送される。これによりセンタ制御装置はどの情報データを送出すれば良いかを判断できる。情報データの送出が開始されるまでには、一定の準備時間が必要となる。端末制御装置は、この準備の完了を知る必要がある。この準備の完了の後、端末装置は、情報データに関して、早送り、巻き戻し、停止などの次の読出操作を開始することができる。この時に、端末制御装置は、スクリプトの命令語により所定時間間隔で割込を発生させて、センタ制御装置に準備完了を問い合わせるようにしている。この構成により、端末制御装置は、情報データの送出準備の完了を知ることができる。
請求項8の発明は、前記端末制御装置は、前記スクリプトにより、送信を要求する情報データのIDをデータ通信により前記センタ制御装置に通知する装置であり、
前記センタ制御装置は、前記情報データ記憶装置から前記端末装置から選択された情報データを読出して、前記論理チャネルに送信する準備が完了した時点で、準備完了情報と受信されるべき端末装置のIDとを付したイベントメッセージをデータ放送する装置であり、
前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された準備完了情報を解読して、センタが情報データの送信の準備を完了したと判定される場合には、情報データの送信準備完了後に実行し得る手順を起動する割込処理が起動されるように構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
本発明では、センタ制御装置は、要求された情報データの送出準備が完了した時点で、端末装置のIDと準備完了情報とを付したイベントメッセージをデータ放送として送出するようにしている。端末制御装置において実行されるスクリプトは、イベントメッセージが受信されると割込が発生されるような命令語を有している。これにより、端末制御装置は、端末装置のIDにより自己宛てのメッセージか否かを判断して、センタ制御装置において、情報データの送出準備が完了したことをリアルタイムで知ることができる。
請求項9の発明は、前記センタ制御装置は、選択された前記情報データを送信する論理チャネルの論理チャネルIDを、前記端末制御装置にデータ通信により通知する装置であり、
前記端末制御装置は、前記スクリプトの実行により、データ通信を実行して論理チャネルIDを受信して、そのIDで特定される論理チャネルで前記情報データを受信する装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
情報データは、あいている論理チャネルにおいて伝送される。伝送した論理チャネルは送出側のセンタ制御装置は分かっているが、端末側の端末制御装置では情報データが送信されてくる論理チャネルが分からない。よって、この発明では、この論路チャネルを、センタ制御装置がデータ通信で端末制御装置に通知するようにしたものである。端末制御装置で実行されるスクリプトは、データ通信、例えば、IP通信を実行して論理チャネルIDを受信して、そのIDで特定される論理チャネルで情報データを受信するように構成されている。
請求項10の発明は、前記データ放送装置は、前記情報データを送信する論理チャネルの論理チャネルIDをイベントメッセージに付してデータ放送する装置であり、
前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された論理チャネルIDで指定された論理チャネルで前記情報データを受信する割込処理が起動されるように構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
この発明では、センタ制御装置は、論理チャネルIDと端末装置IDとをイベントメッセージに付して、データ放送として送出する。一方、端末制御装置で実行されるスクリプトは、イベントメッセージが受信されると割込みが発生し、この割込みにより、端末装置IDを解析して、自己宛てのイベントメッセージであれば、論理チャネルIDを取得する。そして、端末制御装置は、そのIDで特定された論理チャネルに選局をして、送信されてくる情報データを受信する。このようにして、センタが情報データを送出した論理チャネルを、端末装置は正確に且つ遅れることなく知ることができる。
請求項11の発明は、前記端末制御装置は、前記スクリプトの実行による一定時間毎の割込処理により、自己の端末装置での視聴状態をデータ通信により前記センタ制御装置に通知することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
センタ制御装置は、端末装置が論理チャネルを選局して情報データの受信を継続しているか否かが、分からない。したがって、端末制御装置により実行されるスクリプトは、一定時間毎に割込を発生させて、この割込により自己の端末装置での視聴状態(継続して試聴中である旨、論理チャネルID、端末装置IDなど)の制御データをデータ通信によりセンタ制御装置に通知する。センタ制御装置は、この制御データを受信して、各端末装置が現在、試聴中であるか否かを判断することができる。試聴中から試聴中でない状態に端末装置が変化した場合には、その端末装置に対する情報データの送出は直ちに停止されることになる。これにより、各端末装置の本システムの使用効率が向上する。
請求項12の発明は、前記端末制御装置は、前記スクリプトの実行による一定時間毎の割込処理により、前記情報データの送信の終了をデータ通信により前記センタ制御装置に問合せる装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
この発明では、端末制御装置がセンタ制御装置に対して、自己の端末装置に宛てた情報データの送出は終了したのか否かを一定時間間隔でデータ通信により問い合わせるようにして、端末制御装置は、情報データの送出終了を知ることができる。本発明は、この問い合わせをディジタルデータ放送されるスクリプトを受信して、実行することで達成するものである。
請求項13の発明は、前記センタ制御装置は、前記情報データの送信が終了した時は、送信終了情報と受信されるべき端末装置のIDとを付したイベントメッセージをデータ放送する装置であり、
前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された送信終了情報を解読して、センタが情報データの送信を終了したと判定される場合には、情報データの受信完了後に実行すべき手順を起動する割込処理が起動されるように構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の情報データ提供システムである。
本発明では、センタ制御装置が情報データの送出を終了した時には、送信終了情報と受信されるべき端末装置のIDとを付したイベントメッセージをデータ放送するものである。端末制御装置は、スクリプトの実行により、イベントメッセージを受信すると、割込が発生して、イベントメッセージに付された端末装置IDを解読して、自己宛てのメッセージであれば、メッセージをさらに解読し、送信終了情報が含まれていれば、情報データの送信終了後の処理を実行することになる。これにより、センタ装置と端末装置とを情報データの伝送の終了に関して同期させることが可能となる。
本明細書には、各請求項で記載された機能を有するスクリプト(プログラム)も記載されており、各請求項に記載のスクリプトを独立したプログラム発明として把握されるものである。
請求項1の発明では、端末制御装置により選択的に送信の指定された情報データの送信と、端末装置での受信の制御に関して、端末制御装置が実行すべき制御手順は、データ放送記述言語で記述されたスクリプトにより実行される。したがって、端末装置は、ディジタルデータ放送の受信機能がありさえすれば、端末装置からの要求により選択された情報データを受信するシステムを構築することが可能となる。特別な端末装置は不要であり、また、端末装置に特別なプログラムを組み込む必要もなく、センタ装置との整合性も不要となる。したがって、本システムは使用に便利なシステムとなる。
請求項2の発明では、ケーブルテレビジョンシステムにおいて本発明のシステムを実現したものである。ケーブルテレビジョンシステムにおいて、端末装置に、ディジタルテレビジョン放送を受信できる機能が有りさえすれば、本発明のシステムを実現できるので、請求項1と同様な効果を奏する。
請求項3の発明では、光ファイバー伝送を用いて本システムが実現されている。よって、請求項2と同様に、端末装置に、ディジタルテレビジョン放送を受信できる機能が有りさえすれば、本発明のシステムを実現できるので、請求項1と同様な効果を奏する。
請求項4、5の発明は、要求元の端末装置が接続されている幹線をスクリプトにより特定可能としたものである。すなわち、幹線毎に幹線IDを含む幹線情報を付したイベントメッセージ、モジュールを送信することで、端末制御装置において幹線IDを取得して、センタ制御装置にデータ通信することで、端末装置が接続されている幹線がセンタで分かるようになる。端末装置では、特別な装置もプログラムも必要とすることなく、端末装置の接続されている幹線を特定することが可能となる。
請求項6、7、8の発明は、端末装置から要求された情報データの送信の準備がセンタにおいて完了したことを、端末装置が知ることができるようにしたものである。この場合にも、端末制御装置は、ディジタルデータ放送として受信されるスプリクトを実行するだけで、端末制御装置はセンタの情報データの送信準備の完了を知ることができる。よって、端末装置に特別な装置を必要とすることがない。
請求項9、10の発明では、センタが情報データを送信する場合の論理チャネルを端末装置は、ディジタルデータ放送として送信されてくるスクリプトを実行するだけで、容易に知ることができる。よって、本システムをスクリプトだけで容易に実現することが可能となる。
請求項11、12、13の発明では、センタ制御装置が端末装置の視聴状態を知ることや、センタの情報データの送信の終了を端末装置が知ることが実現される。これも、ディジルタデータ放送としてセンタから送信されるスプリクトを受信して、それを実行するだけで、端末装置の受信状態がセンタで明らかになり、センタからの情報データの送信終了が端末装置で明らかになる。したがって、端末装置に特別な装置を用いることなく、本システムを実現することが可能となる。
まず、本発明の最良の実施の形態の概要について説明する。
本発明は、受信端末装置に標準で搭載されているディジタルデータ放送の受信機能を用いて、本システムを実現したものである。すなわち、本システムでは、ディジタルデータ放送の記述言語を用いたスクリプトをセンタからデータ放送として端末装置に送信して、端末装置がそのスクリプトを実行することで、本システムの情報データの選択的な受信を可能としたシステムである。データ放送記述言語には、現在は、BML(broadcast Markup Language )が用いられているので、本発明のシステムは、データ放送に、BMLによるスクリプトを用いた。もちろんこのBMLに限定されるものではない。
ディジタル放送は、2000年12月からBSディジタル放送が開始された。また、2003年12月からは、地上波ディジタル放送も開始されている。これらのディジタル放送では、ディジタルデータ放送を行うことが可能である。データ放送とは、従来の映像番組のほかに、静止画や気象情報等のデータをあわせて送信し、受信端末装置にてそれらのデータを加工して、表示するサービスである。
データ放送を記述する言語として、現在、用いられているBMLは、XML(eXtensible Markup Language)を基本として、データ放送用途に特化させた言語である。インターネットで用いられているWWWブラウザは、HTML(HyperText Markup Language )で記述されたデータを解釈して、受信したデータを画面上に表示する機能を有している。同様に、データ放送では、BMLで記述されたデータをデータ放送として放送し、受信した受信端末装置がBMLを実行することで、データがTV画面に表示される。
BMLでは、更に、視聴者のリモコン操作により表示内容を動的に変化させることが出きるように、ECMAScriptという手続き言語を用いて処理内容を記述できるように構成されている。BMLデータ中に記述することができ、BMLデータ中にECMAScriptで記述された処理手順はBMLスクリプトと言われている。
また、視聴者のリモコン操作がなくても放送局側から信号を送って画面表示を強制的に変更することも可能である。その機能はイベントメッセージで実行される。イベントメッセージは、図22に示すように、メッセージの種類を特定したメッセージIDとデータ部分とからなる。このイベントメッセージは、受信端末装置に対して情報を伝送したり、受信端末装置に対して何らかの割込み処理を開始させるトリガー信号として利用することができる。なお、メッセージIDは、0〜254の範囲で自由に設定することができる。
イベントメッセージ以外に、天気情報や株価情報などのように、時間とともに内容が変化するデータを扱うために モジュールアップデート機能が利用される。図25を用いてモジュールを説明する。データ放送は複数のデータファイルから構成される。たとえばBMLファイル、静止画ファイル、天気情報などをまとめたデータファイルである。それらのファイルの複数の集合体は、モジュールと呼ばれる。データ放送は1つ以上のモジュールで構成される。モジュールは、DDBと呼ばれるブロックに細分され、DIIと呼ばれるモジュール構成情報と共に繰返し送出される。
天気情報などのデータファイルを含んだモジュールの内容が、更新されて放送されると、受信端末装置では、モジュールの内容が変更されたことが検知されるようになっている。これはモジュールアップデート機能と呼ばれる。モジュールの更新が検知されたときに、割込みを発生させて任意のBMLスクリプトを実行させることが可能である。
地上波ディジタル放送では、BMLスクリプト中に、データ通信、例えばIP通信での通信手順が記述できるようにBMLが拡張された。図27にこの機能の利用例を示す。図27の第4行目の命令語の引数に、サーバ名が指定されることで、ネットワーク経由でセンタのサーバと通信して、特定の処理を要求したり、処理結果(図27の7行目の変数result)を取得することができる。
本発明は、このように、ディジタルデータ放送の記述言語、特に、BMLで記述されたスクリプトをデータ放送として、センタから端末装置に送信して、端末装置は、そのスクリプトを実行することで、端末装置が複数の情報データの中から所望の情報データの送信を要求し、その情報データを端末装置で受信するというシステムを実現するものである。したがって、端末装置は、ディジタルデータ放送が受信できるものでありさえすれば良く、特別な仕様の装置を設ける必要がない。また、ディジタルデータ放送の記述言語におけるイベントメッセージ機能、モジュール更新機能を用いることで、センタ制御装置と端末制御装置との同期をとることが可能となる。
本発明は、以上の概要を有するものであり、以下、具体的な実施例に基づいて、本発明をさらに詳しく説明する。
以下、本発明を、情報データをビデオ映像データ(音声データも含む)とした、VODサービスを実現した実施例について説明する。しかしながら、本発明は、以下の具体的な実施例に限定されるものではない。
〔全体のシステムの構成〕
図1は、本実施例装置の全体の構成を示すブロック図である。センタAには、情報データ記憶装置A1、センタ制御装置A2、データ放送装置A3が設けられている。また、センタAには、伝送路Xを介して、多数の端末装置(端末受信装置)Bが接続されている。端末装置Bは、表示装置B1、端末制御装置B2、装置入力装置B3を有している。伝送路Xは、CATVシステムの伝送路とデータ通信を行うためのインタネット、電話回線、他のCATVシステムの伝送路を含んでいる。
図2は、オンデマンド型サービスの一例であるVODサービスを具現化するシステムの全体構成図である。センタAであるヘッドエンド200には、VODサーバ201、202、221、222,241,242が設置されている。これらのVODサーバは情報データ記憶装置A1を構成している。1のVODサーバ201から送出されるコンテンツ(情報データに対応する)は、多重化装置203にて、データ放送装置A3を構成するデータ放送送出装置212から送出されるデータ放送コンテンツ271と多重化され、後述する信号形式であるTS信号として変調器204に入力される。変調器204は、CATVシステムのディジタル信号伝送で標準的に使用されている64QAM変調方式にてTS信号を変調して、予め設定された高周波の周波数にて高周波変調して、伝送路に送出する。
一方、VODサービス以外の通常のディジタル放送については、ディジタル放送再送信装置261からTS信号として出力され、多重化装置263ならびに変調器264を経由してRF信号として出力される。それぞれの変調器から出力されたRF信号は、混合器205、225,245にて混合され、CATV伝送路209、229、249へ伝送される。
CATV伝送路は、通常いくつかの幹線に分かれている。図2では3つの幹線1、 2、3に分かれている例を示している。幹線ごとに、VODサーバ、多重化装置203、変調器204、混合器205などが設置されている。一方、通常の再送信によるディジタル放送については、すべての幹線に対して同じサービスを行うため、変調器264から出力されたRF信号は、分配器265にて分配されて各幹線ごとに設置された混合器205、225,245へ入力する。
CATV伝送路209から引込線208が加入者建物に引き込まれており、その引込線208に受信端末装置251が接続されている。受信端末装置251は、データ放送コンテンツ271を受信し表示する機能を有しており、CATVシステムのディジタル放送サービスで標準で使われる受信端末装置である。受信端末装置251には、表示のためのテレビジョン受像機252が接続されている。また、視聴者は、専用リモコン253にて受信端末装置251に対して番組の選局操作とデータ放送による画面表示に対する画面操作を行うことができる。
受信端末装置251は、イーサネットケーブル(LANケーブル)258により、通信端末装置257に接続されている。通信端末装置257は、具体的には ケーブルモデム、ADSLモデムまたは、FTTHのONUなど外部とデータ通信をする機能を有する通信端末装置である。通信端末装置257は、通信回線259に接続されヘッドエンド200に設置された通信端末装置211と通信することができる。通信回線259は具体的には、CATV伝送路や、電話回線、インタネット、FTTH回線など通信端末装置257が接続できる通信回線である。通信端末装置211は、ヘッドエンド200内で、双方向サーバ210と接続される。双方向サーバ210は、ネットワーク215を介して、スケジュール管理サーバ213、データ放送送出装置212、VODサーバ201、202、221、222、241、242と接続されている。
上記の構成において、センタの通信端末装置211、双方向サーバ210、スケジュール管理サーバ213、ネットワーク215、分配器214、多重化装置203、変調器204、混合器205などで構成される部分が、センタ制御装置A2を構成している。
一方、ディジタル放送受信端末装置251、テレビジョン受像機252、リモコン253、通信端末装置257、ICカード254で端末装置Bが構成されている。また、ディジタル放送受信端末装置251、通信端末装置257、ICカード254などが端末制御装置B2を構成している。テレビジョン受像機252は表示装置B1を、リモコン253は、操作入力装置B3を構成している。通信端末装置211、257は、インタネットなどを用いて相互にIPによるデータ通信を行う装置である。
図3は、多重化装置203等の動作を説明したものである。図中に示す多重化装置203には、2つのVODサーバ201、202から出力される情報データである番組コンテンツとデータ放送送出装置212から送出されるデータ放送271が入力される。なお、多重化装置203には、3つの機器だけでなく、4つ以上の機器を接続することも可能である。
VODサーバ201、202とデータ放送送出装置212からの出力データは、MEPG2−TSと呼ばれるデータ形式である。MPEG2−TS形式のデータ(以下、「TSデータ」という)は、固定長のパケットに分割されたデータ部と、先頭に付されたヘッダ部とで構成されている。各パケットはこのTSヘッダ部に記述された情報により識別される。TSヘッダ部では、パケットを識別するためのパケットに固有のパケットID(PID)が指定される。
PIDによって、映像、音声、または、データのパケットの種別が指定される。図3に示されている入力ポート321に入力されている一連のTSデータでは、映像は、PID=P1、音声は、PID=P2のPIDがTSヘッダ部に付されている。同様に、入力ポート322に入力される一連のTSデータでは、映像は PID=P3、音声は PID=P4のPIDがTSヘッダに付されている。さらに、入力ポート323に入力されている一連のTSデータでは、データ放送コンテンツ271が複数のパケット315に分割されてTSデータのデータ部に配置され、PID=P5のPIDがTSヘッダ部に付されている。
多重化装置203は入力されたTSデータのうち予め設定されたPIDの付されたパケットを抽出し、時分割多重して出力する。このとき、PIDを別のPIDの値に書き換えて出力することも可能である。このようにすることで、一連のTSデータの中に複数のコンテンツである映像、音声、データを時分割多重化することができる。
図4はVODチャネルのチャネル構成図である。ディジタル放送では、1つのTSデータを64QAM変調して6MHz帯域幅の放送波として送出する。VODチャネルは次のように、物理チャネルと論理チャネルとで構成されている。まず、物理チャネルは、幹線毎に、6MHz帯域幅で区切られたM個の集合から成る。そして、1つの物理チャネルには、時分割多重によるK個の論理チャネルが設けられている。よって、このVODサービスにおいては、論理チャネルの総計は、1幹線当たりK×M個である。
各論理チャネル毎に、異なるコンテンツ(番組)を伝送することができるので、同時に提供できる番組の数は、1つの幹線当たり、KxM個となる。Kは通常3ないし4であり、物理チャネルMについては、他のサービスへ割り当てるチャネル数との兼ね合いにもよるが、10個程度までが一般的である。図4は、K=3、M=2の場合を示す。この場合、6番組を同時に提供することが可能である。それぞれの番組を識別できるように図4に示すように論理チャネル番号(論理チャネルID)401が割り当てられている(ch1〜ch6)。
図4の場合、幹線当たりの論理チャネルの総数は6であり、論理チャネル番号は、原則3桁の数字で、重ならないように割り当てられる。幹線が複数ある場合は、幹線毎にサーバを設けているため幹線毎に異なるコンテンツを提供できるので、VODサービスにおいては、KxM×Nの異なるコンテンツを放送することができる。ただし、各幹線に対して同一内容のコンテンツを供給する場合には、M×N個のコンテンツとなる。
加入者の受信端末装置は、必ずどこかの1の幹線に接続されている。そのため、特定の受信端末装置へ番組を配信する場合は、幹線IDと論理チャネルIDを特定する必要がある。
〔サービスの許可の事前登録〕
次に、VODサービスを例にとって 本発明を具現化する方法について詳細に説明する。まず、VODサービスを利用したい加入者は事前にCATV局に、VODサービスの申し込みを行う。通常、受信端末装置は、一般的には1世帯につき1台設置することが多い。その場合、家族で共有することになる。VOD番組は、アダルトなど視聴者の年齢を制限したコンテンツも含まれる可能性がある。そのため、そのような視聴制限をかけたい番組を実際に視聴する際に、IDとパスワードを入力させて、視聴者を特定する必要がある。そのため、CATV局は申し込みを承諾するときには、申込者を特定できるIDならびにパスワードを発行し、加入者へ通知する。同時に申込者に設置されている図2に示される受信端末装置251に挿入されているICカード254を特定するICカード番号255ならびにID、パスワードを双方向サーバ210に登録する。
〔サービスの開始〕
次に、VODサービスを利用する場合は、VODサービスに割り当てられている論理チャネルのうち、いずれかの論理チャネルを選局する。実際には、申込者には特定の代表的な論理チャネル番号を告知しておき、サービスを受けたい場合は、加入者がそのチャネルを選局することになる。そして、実際に、VODサービスによる情報データを受信するには、センタから情報データを伝送するあいている論理チャネルが端末装置に通知され、端末装置はその論理チャネルに選局することになる。また、全ての論理チャネルには、データ放送も時分割多重化されており、各加入者の受信端末装置はデータ放送を受信して、常時、BMLスクリプトを実行できる。このBMLスクリプトの実行により、本発明のシステムが実現される。
VODサービスに割り当てられているすべてのチャネルには、図2に示すデータ放送コンテンツ271が放送されており、そのデータ放送は受信端末装置251にて受信された後、データ放送として、センタ(ヘッドエンド)から受信したBMLスクリプト256を実行する。
〔全体的な作用説明〕
1.サービスを受け得る受信端末装置の選別
図5に、受信端末装置251がBMLスクリプトによって実行する処理手順を示す。BMLスクリプトは、まず受信端末装置251がVODサービスを実行できるかをチェックする(S501)。これは、BSディジタル放送の開始当初に設置された受信端末装置は、IP通信機能などを有していないために、本発明を実現するVODサービス用のBMLスクリプトを実行することができないからである。チェック後、VODサービス対象の受信端末装置ではないと判明した場合、その旨を加入者に報知する画面を表示するか、代わりのサービスチャネルを選局するようにする(S516)。
次に、受信機端末装置251に挿入されているICカードからICカード番号を読み取って、そのIDによってVODサービスを受けることを登録している加入者か否かを確認するサービス確認処理を実施する(S502)。その結果、サービス対象ではない受信端末装置と判明した場合は、その旨を表示する画面を表示するか、代わりのサービスチャネルを選局するようにする(S516)。
次に、加入者が、加入者の受信端末装置により、すでに番組を視聴している場合(S505)は、番組特殊再生処理へ移行する(S512)。後述するように、ヘッドエンド200に設置されている双方向サーバは、常に、VODサービスを受けている受信端末装置の状態を管理しているので、各端末装置が視聴状態にあるか否かを判定することができる。
2.幹線の決定
もしも、加入者が視聴していない、すなわち、まだ番組が選択されていない場合は、受信端末装置がどの幹線に接続されているかを確認する処理を実施する(S506)。これは、実行直後では、受信端末装置が接続されている幹線を双方向サーバ210が認識できないためである。そのため、後述するようにヘッドエンドから特別の信号を伝送路へ送出して、それを受信端末装置にて受信することで幹線情報を得る。幹線情報は、番組を送出するVODサーバを特定するために必要である。
受信端末装置が幹線情報を取得したら、次に番組選択処理に進む(S508)。ここでは、番組を選択する処理ならびに、アダルト番組などの視聴制限がある番組を選択した場合には、加入者にIDとパスワードを入力させてセンタ側でそのコンテンツの視聴の可否を確認する処理も含まれる。もしも、IDやパスワードの入力間違いなどで、視聴不可とセンタにおいて判定された場合は、エラー処理(S518)をして再度番組選択処理を実施する(S508)。
3.情報データの送出準備
視聴可能の場合は、視聴準備処理を行う(S510)。このとき、センタでは、VODサーバは、指定された番組の頭出し作業を実施する。VODサーバがハードディスクなどランダムアクセス可能な記録媒体の場合は、頭出し作業は一瞬で終了する。しかし、テープ媒体で構成されるVODサーバの場合は、指定する番組を収録したテープをライブラリーから自動で取り出し、送出用のVTRへセットし、頭出しを行う必要があるため、時間がかかる。視聴準備が整うと、番組選局処理へ進む(S511)。
このとき、受信端末装置は、双方向サーバ210から特定の論理チャネルIDが指定され、そのIDで指定された論理チャネルを選局する。他の論理チャネルが選局されると、その論理チャネルにおけるデータ放送によるBMLスクリプトが実行されるので、選局前の論理チャネルのデータ放送による現に実行されているBMLスクリプトは強制的に終了されることになる。
しかしながら、VODサービスの全ての論理チャネルには、同一のデータ放送信号が送信されているので、再度、同じBMLスクリプトが、先頭から実行されることになる。そのために、再度、対象受信機識別処理(S501)ならびに、サービス確認処理(S503)が実行されることになる。このため、受信端末装置は、自己の受信端末装置がVODサービスのための論理チャネルを選局して、コンテンツを視聴する状態に入ったことが不明となるため、以下のように、センタから受信端末装置にその旨を報知するようにしている。
4.視聴制御
受信端末装置が別の論理チャネルを選択し、BMLスクリプトが、先頭から実行されることになっても、センタ側の双方向サーバは、既に、該当する受信機端末装置が、特定のチャネルを選局したことが分かっている。したがって、切替られる論理チャネルのデータ放送により受信したBMLスクリプトの実行により、受信機端末装置がセンタに問い合わせた時(S503のサービス確認処理)に、センタの双方向サーバは、その受信端末装置が特定の論理チャネルのコンテンツを視聴中である旨を、回答するようにしている。受信端末装置は、そのセンタからの視聴中である旨の状態データを受信して、番組特殊再生処理を実行する(S505)。番組特殊再生処理では、一時停止、早送り再生、再生、終了が指定できる。
視聴中は、一定時間ごとに、受信端末装置から受信状態をセンタ側へ送信する受信状態確認処理が実行される(S513)。また番組が終了した場合、それを検知する処理(S514)を行う。処理の詳細は後述する。最後に番組終了処理(S515)を実施してセンタ側に視聴を終了したことが通知される。そして、次の番組が選択視聴できるように、再度、番組選択処理(S508)から繰り返し実行される。
VODサービス自体を終了する場合は、VODサービス以外のチャネルが選局される。このとき、上記にて説明したBMLスクリプトは強制終了され、VODサービスは終了される。なお、双方向サーバ210は、受信状態確認信号をインタネット等により受信端末装置から一定時間受信できなかった場合、該当する受信端末装置はVODサービス以外のチャネルを選局したものとみなし、該当する受信端末装置を管理対象から除外する。
以後、各処理の詳細を説明する。
〔端末装置の受信資格の判定〕
図6に、センタからデータ放送として送信されてくる対象受信機識別処理を記述したBMLスクリプトを示す。1 行目の関数602を実行すると、VODサービスを受け得る対象受信機であれば、変数601に「1」が入力される。VODサービス非対象受信機であれば「1 」以外の値がセットされる。よって 変数601を参照し、値が「1」である場合には、次のステップを実行する。
次に、サービス確認処理の詳細を示す。図7に処理の詳細手順を示す。まず受信端末装置を特定するIDを読み取る。具体的には、IDは受信端末装置に挿入されたICカード254に記憶されているICカード番号255である(S701)。次に、そのIDとサービスの種類を特定する識別コードとを双方向サーバ210にインタネット等によるIP通信により伝送して、VODサービスの許可を受ける(S702)。双方向サーバのアドレスは、予めBMLスクリプトの中に記述されている。このため、双方向サーバのアドレスが変更された場合でも、センタはBMLスクリプトの該当するアドレスを変更して放送することで、受信端末装置に通知できる。また、双方向サーバ210を複数設置して、サービスの種類ごとに異なる双方向サーバへVODサービスを受ける許可を問い合わせることも可能である。
双方向サーバ210は問い合わせを受け付けると、受信端末装置のIDとサービスの種類を特定する識別コードとを、内部データベースに登録されているデータと照合し、VODサービスの提供の可否を判定する(S703)。内部データベースには、前述したように予め加入者からの申し込み時に、受信端末装置のIDとサービスの種類を特定する識別コードが登録されている。
次に、双方向サーバは、保持している受信端末装置のステータスを読み取り、要求元の受信端末装置の現在の視聴状態を確認する。そして、双方向サーバ210は、VODサービスの提供の可否とその視聴状態をインタネット等を用いたIP通信により受信端末装置へ回答する(S705)。受信端末装置では、センタからインタネット等を用いたIP通信としてセンタから送信されてくるVODサービスの提供の可否とその視聴状態は、データ放送として送信されてくるBMLスクリプトを実行することで、自己の受信端末装置がVODサービスを受け得る装置か否かが判定される。VODサービスを受けることができる受信端末装置であれば、幹線処確認処理へ進む。一方、既に、受信端末装置が所定のVODチャネルの選局を完了しており、加入者がVODによる放送を視聴中であることが、センタからIP通信により送信されてくる状態データにより、その受信端末装置において判明した場合は、以後の手順をスキップし、番組特殊再生処理へ進む。
〔受信端末装置の接続されている幹線の決定〕
次に幹線情報取得処理を説明する。この処理を実現する方法には、2つの方式がある。それぞれの方式について個別に説明する。
まず第1の方式を図8を用いて説明する。受信端末装置自身は、選局直後ではどの幹線に接続されているかを認識できない。そこで、まず双方向サーバ210に対して、インタネット等によるIP通信により幹線情報を送信するように要求する(S801)。受信端末装置から要求を受け取った双方向サーバ210は、ランダム符号を生成し、図22(a)に示すように、幹線を識別する符号(幹線ID)とランダム符号とを有するイベントメッセージの送出指令をデータ放送送出装置212に出力する(S802)。ランダム符号は、以後の処理において受信端末装置が、幹線情報を正常に受信できたか否かを判定するために保持しておく。データ放送送出装置212は、それぞれの幹線IDを付加したイベントメッセージを個別に分配器214に出力する(図8のS803)。これにより、イベントメッセージは、データ放送として、各受信端末装置に送信される。この後、データ放送送出装置212は、イベントメッセージの送出が正常に完了した場合、または送出が失敗した場合には、そられの正常完了、異常完了の情報を双方向サーバ210へ回答する(S804)。
データ放送送出装置210から送出されたイベントメッセージは、分配器で幹線の数だけ分配され、それぞれの幹線ごとに設置された多重化装置へ入力する。多重化装置における作用を図23を用いて詳細に説明する。各多重化装置は、どの幹線に接続されているかが、既知であり、各多重化装置は、自己の幹線に出力すべきTSデータのみを抽出することができる。各多重化装置に入力されたイベントメッセージの中で、そのイベントメッセージで指定されている幹線IDと、各多重化装置の接続されている幹線の幹線IDとが一致しているイベントメッセージのみが各多重化装置において抽出される。そして、各多重化装置で抽出されたイベントメッセージのTSデータのPIDは、予め設定されたP0に置換されて、このTSデータが幹線に送信される。したがって、各受信端末装置は、TSデータのPIDがP0のものだけを抽出することで、幹線IDの付されたイベントメッセージを受信することができる。
なお、図24に示すように、幹線ごとに独立にデータ放送送出装置を配置しても良い。その場合は、各データ放送送出装置は、それぞれが属する幹線の幹線IDを含んだイベントメッセージのみを送出する。この構成によれば、多重化装置は、全て、同一構成とすることができる。
VOD放送を選局した受信機装置251は、このイベントメッセージを受信する(図8のS809)。受信したら直ちにイベントメッセージに添付された幹線IDとランダム符号を読み取る。このようにすることで、各受信端末装置は、自己の受信端末装置が接続されている幹線IDを取得することができる。次に、取得した幹線IDが正常か否かを判定するために、双方向サーバ210に対して、インタネット等を用いたIP通信により問い合わせを行う(S811)。すなわち、受信端末装置は、データ放送として受信した幹線IDとランダム符号をインタネットを用いたIP通信によりセンタ側に送信する。問い合わせを受けた双方向サーバ210は、幹線IDと、ランダム符号を受信し、S802にて、送信したイベントメッセージと同一であるかを判定する(S812)。同一であると判定された場合には、その受信端末装置251のICカード番号に幹線IDを対応づけて、それらのデータは内部データベースに保持され、判定結果は、その受信端末装置251へ伝送される。受信端末装置251では、センタからの回答の結果、イベントメッセージがセンタにおいて正常に照合された場合には、その幹線IDは変数として保持され、次のステップへ移行する。この方法を幹線IDイベントメッセージ受信方式とよぶ。
次に、第2の方法を図9を用いて説明する。双方向サーバ210は、定期的に幹線情報を含んだファイルを生成し、データ送出装置212にモジュールとして送出する指示を行う(S 901)。幹線情報は、幹線IDとランダム符号から構成されているが、ランダム符号を一定間隔(約10分から1時間程度)で変更していく。データ放送送出装置212は、この指示を受け取ると、幹線情報を含んだモジュールを、指示された幹線情報を含んだモジュールに差し換えてデータ放送として送出する(S902)。送出が完了したら、送出結果を双方向サーバへ回答する(S903)。以上の処理は、受信端末装置がVOD放送を選局したか否かにかかわらず、この幹線情報を含んだモジュールは、幹線に、常に送出されている。
受信端末装置251は、幹線から、伝送された幹線情報を含んだモジュールを受信する(S906)。そして、受信端末装置251は、そのモジュールから幹線情報を含んだファイルを読み取る。読み取った幹線情報が正常か否かを確認するために、取得した幹線情報が正常か否かを、インタネット等を用いたIP通信により、双方向サーバ210へ問い合わせる(S908)。双方向サーバは、問い合わせを受け取ると、自身が送出指示を出した幹線情報と同一か否かを確認し、同一である場合は、問い合わせのあった受信端末装置のICカード番号と幹線IDを対応付けて、それらのデータを内部データベースに保持する。その後、問い合わせのあった受信端末装置へ判定結果を回答する(S910)。受信端末装置は、インタネット等のIP通信により判定結果を受信して、その判定結果が幹線情報が正常に照合された旨を示す時には、幹線情報を保持して次ステップへ移行する。この方式を幹線情報モジュール受信方式と呼ぶ。
第1の方法と第2の方法のどちらを採用してもよい。また、幹線が1つの場合には、幹線確認処理を省略してもよい。
〔情報データの選択〕
次に番組選択処理の詳細について説明する。
図10に、データ放送として受信されたBMLスクリプトにより実行される番組選択処理手順を示す。まず、VODサービスのメニューとして、BMLスクリプトとは別に、番組名、長さ、視聴制限などの番組属性情報からなる番組情報が、バイナリーテーブルと呼ばれるデータファイルの形式でデータ放送されている。このバイナリーテーブルから番組情報が読み出されて、番組情報が画面表示される。図11に番組を選択する画面例を示す。番組情報として、番組名(タイトル)、視聴時間、内容がリストで表示されており、視聴者はリモコン操作で視聴したい番組を選択し、特定のボタン(通常は「決定」ボタン)を押すことで、VODサービスの番組の選択を確定させる。
選択した番組情報が視聴制限がかけられているコンテンツであれば、画面にその旨表示し、IDとパスワードを入力させる。図12にその入力画面例を示す。視聴者は予め申し込み時に送られてきたIDとパスワードを入力する。アダルトコンテンツなどで子供に視聴させたくない場合などでは、子供にはIDとパスワードを教えないことで視聴を未然に防げる。
受信端末装置は、インタネット等のIP通信により、視聴制限があるコンテンツについては入力されたIDとパスワードを付加して、視聴可否を双方向サーバ210へ問い合わせる(図10のS1006)。双方向サーバ210は、内部データベースの申し込み情報を照合して視聴の可否を判定し(S 1007)、その結果を問い合わせのあった受信端末装置251へ、インタネットによるIP通信により、回答する(S 1008)。該当する受信端末装置251は、回答結果をみて視聴可能であれば次の視聴準備処理へ進む。
〔情報データの送出準備〕
次に、図13を用いて、視聴準備処理手順について詳細に説明する。この処理手順については、3つの方式がある。第1の方式の処理手順を図13に示す。受信端末装置251のBMLスクリプトの実行により、選択された番組情報を添付して、番組視聴指示をインタネットによるIP通信により双方向サーバ210へ要求する(S1301)。双方向サーバ210は、スケジュール管理サーバ213へ視聴準備指示を出す(S1302)。スケジュール管理サーバ213は、受信した情報を内部のスケジューラへ登録して結果を回答し(S 1304)、双方向サーバ210はこの番組登録の結果を受けてステータスを記憶する(S1305)。そして、スケジュール管理サーバ213は、幹線IDからコンテンツを送出すべきVODサーバを選択して、該当するVODサーバへ指定された番組の送出指示を出す(S1306)。番組の送出指示を受信したVODサーバは該当する番組を送出できるように頭出しなどの準備作業を行う(S1307)。準備ができたら処理結果をスケジュール管理サーバ213へ通知する(S1308)。通知されたスケジュール管理サーバ213は、準備が完了したことを双方向サーバ210へ通知する(S1309)。その後、双方向サーバ210は、番組の視聴準備完了をステータスとして記憶する(S1310)。次に、受信端末装置251へ番組の視聴準備完了の旨を回答する(S 1311)。受信端末装置251は、双方向サーバ210より視聴準備完了をインタネットを用いたIP通信により受信し(S 1312)、次のステップを実行する。
上記の方法では、S1301における番組の視聴指示とその回答であるS1312の視聴準備完了の受信とが、BMLスクリプトで記述された一つの関数で実行されている。VODサーバがハードディスク型の場合は、番組の頭出し処理が一瞬で終了するため、上記方法でも正常に相互通信が可能である。しかし、VODサーバが、従来のVTRであって、VTRへテープ頭出し処理を伴う場合には、処理に時間がかかる。この場合、S1301で、番組視聴指示が送信されてから、双方向サーバ210からその回答である視聴準備完了が返信されてくるまで時間がかかり、時間切れで通信エラーを起こす場合が存在する。通常、番組視聴指示の送信時からその結果を受信する時までに2分以上が経過する場合には、通信エラーと判断して処理が中断される。
そこで、その中断を回避するため、第2の方法がある。第2の方法を図14を用いて説明する。まず、受信端末装置はBMLスクリプトを実行することにより、双方向サーバ210に対して選択された番組を特定する番組情報を含む番組視聴指示をインタネットによるIP通信により送信する(S1401)。この番組視聴指示を受信した双方向サーバ210は、スケジュール管理サーバ213へ番組送出準備の指示を送信する(S1402)。スケジュール管理サーバ213は、一旦、受信した番組情報を登録(S1403)した後、双方向サーバ210へ番組の登録完了を送信する(S1404)。番組登録完了を受信した双方向サーバ210は、受信端末装置251へ視聴準備受付の確認を通知する(S1405)。視聴準備受付確認を受信した受信端末装置251は、BMLスクリプトの実行により、一旦、通信を終了し、一定時間ごとに割り込みが発生するように内部タイマを設定する(S 1412)。その後は、受信端末装置251は、一定時間ごとに割り込みが発生したら、インタネットを用いたIP通信により双方向サーバ210へ視聴準備が完了したか否かの問い合わせを行う(S 1414)。一方、スケジュール管理サーバ213は、番組情報を登録した後、VODサーバへ番組送出準備を指令する(S1407)。VODサーバは、頭出しなどの準備作業を行い(S 1408)、頭出しが終了次第、スケジュール管理サーバ213へその旨を通知する(S1409)。スケジュール管理サーバ213は視聴準備完了をVODサーバから受信すると、双方向サーバ210へ視聴準備完了を通知する(S1410)。双方向サーバ210は、その視聴準備完了を受信して、準備完了の旨のステータスを記憶する(S1411)。S1414における受信端末装置からの番組視聴準備完了の問い合わせに対して、双方向サーバ210は、ステータスを読み取ることで、すでにスケジュール管理サーバ213から視聴準備完了通知を受信しているか否かが判断でき、VODサーバにおいて視聴準備が完了している場合には、その旨の番組視聴準備完了が双方向サーバ210から受信端末装置へインタネットによるIP通信により送信される(S1415)。一方、ステータスの読取の結果、VODサーバにおいて番組視聴準備が完了していないと判断された場合には、番組視聴準備中である旨をインタネットによるIP通信により受信端末装置に通知する(S1415)。
受信端末装置251は、S1417で番組視聴準備完了を双方向サーバ210から受信するまで、S1413〜S1417を繰り返し実行して、S1414において番組視聴準備完了の問合せを繰り返し実行する。双方向サーバ210から番組視聴準備完了を受信したと判断された場合(S1417)には、割り込み処理を解除して(S1418)、次のステップへ進む。この方式を視聴準備完了問合せ方式と呼ぶ。この方式の場合には、受信端末装置は離散的時刻で双方向サーバ210に視聴準備完了の問合せを行っているので、VODサーバにおいて、番組の視聴準備が完了した時刻から、受信端末装置が問合せをするまでの時刻までの時間だけ無駄な時間が生じるために、効率的ではない。
これを改善した第3の方法を説明する。図15にその処理手順を示す。S1501で受信端末装置が番組視聴指示を出力してから、S1506で処理受付確認を受信するまでは、第2の方法と同一である。その後、BMLスクリプトの実行により、受信端末装置は、視聴準備完了を示すイベントメッセージをデータ放送として受信するまで待機する(S1516)。一方、双方向サーバ210は、スケジュール管理サーバ213から番組視聴準備が完了した旨の通知を受信したら、データ放送送出装置212へ番組視聴準備完了と、受信端末装置のICカード番号(端末装置ID)を添付したイベントメッセージの送出を、データ放送送出装置212に指令する(S1512)。その指令を受信したデータ放送送出装置212はイベントメッセージをデータ放送として幹線に送出する(S1513)。イベントメッセージの送出が完了した場合には、送出完了の旨を双方向サーバ210へ通知し(S1514)、双方向サーバ210はこの送出完了を記憶する(S1515)。受信端末装置は、BMLスクリプトの実行により、イベントメッセージを受信したら(S1517)、イベントメッセージの情報から受信端末装置のICカード番号を読み出し、自己の受信端末装置に設定されているICカード番号と照合する(S 1517)。センタから受信したICカード番号が自己のICカード番号と正確に照合された場合には、メッセージを読み取りセンタが番組の視聴の準備が完了したことを確認する。その後、次の番組選局処理へ移行する。
〔選局〕
次に、番組選局の処理手順を図16を用いて説明する。まず、受信端末装置は、BMLスクリプトの実行により、番組再生指示を双方向サーバ210へインタネットを用いたIP通信により伝送する(S 1601)。その番組再生指示を受信した双方向サーバ210は、スケジュール管理サーバ213へ番組の再生指示を行い(S 1602)、スケジュール管理サーバ213からは、その結果として、視聴チャネル情報(チャネルID)を受信し(S 1609)、その視聴チャネル情報をステータスとして記憶する。双方向サーバ210は受信した視聴チャネル情報を受信端末装置へインタネットを用いたIP通信により伝送する(S 1610)。受信端末装置は、視聴チャネル情報を受信した(S 1611)場合には、そのBMLスクリプトによる実行により、視聴チャネル情報により指示されたチャネルを選局する(S 1612)。この時点でBMLスクリプトの実行は、一旦、終了する。
受信端末装置は、指定された視聴チャネルを選局すると、その視聴チャネルには、センタからデータ放送として同様のBMLスクリプトが送信されているので、そのBMLスクリプトを受信し、受信したBMLスクリプトの最初から実行する。すなわち、図5の処理手順が最初から実行されることになる。よって、対象受信機の識別処理(S501)と、サービス確認処理(S503)が実行された後、VODサービスを視聴中である旨と、視聴チャネル番号を含む視聴チャネル情報が、受信端末装置にセンタからインタネットなどのIP通信や、幹線を用いたデータ放送として、伝送されるため、S505で視聴中と判断されて、以後、番組特殊再生処理が実行される(S512)。
〔視聴中の処理〕
番組視聴中は、特殊再生が可能である。特殊再生は、再生、一時停止、早送り再生、終了の機能を有したものである。特殊再生のための操作画面を図26に示す。再生画面2600内には、再生映像2603とアイコン2601が表示されている。視聴者は、リモコン2602を用いて、アイコン2601を選択する。視聴者が終了コントロールを選択した場合には、番組終了処理へ移行する。それ以外のコントロールが選択された場合には、図17に示す処理手順により、選択された特殊再生の指示を双方向サーバ210へインタネットを用いたIP通信により伝送する(S1703)。特殊再生指示を受信した双方向サーバ210はスケジュール管理サーバ213へその指示を転送する(S 1704)。スケジュール管理サーバ213は、その特殊再生指示をステータスとして記憶し(S1705)、VODサーバ210へ特殊再生指示を伝送する(S1706)。VODサーバは、特殊再生指示を受信すると、特殊再生を実行し(S1707)、データ放送として、幹線に送出する。特殊再生の実行結果は、スケジュール管理サーバ213へ伝送される(S1708)。スケジュール管理サーバ213は、双方向サーバ210へ特殊再生の実行結果を伝送し(S1709)、その実行結果はステータスとして記憶される(S1710)。そして、受信端末装置に、インタネットを用いたIP通信により、特殊再生の結果が伝送される(S1711)。
受信端末装置が、VODサービス放送を視聴している間は、センタの双方向サーバ210は、受信端末装置の状態を常に監視しているようにしている。図18に、その視聴監視の処理手順を示す。受信端末装置は、視聴開始後に、タイマ割り込みを設定する(S1801)。タイマ割り込み間隔は、数秒程度にする。設定した時間間隔でタイマ割り込みが発生する(S1802)。タイマ割り込みの毎に、自己の受信端末装置の視聴状態は、インタネットなどによるIP通信により、双方向サーバ210へ通知される(S1803)。双方向サーバ210は、通知された視聴状態を内部ステータスとして保持する(S 1805)。
〔視聴の終了〕
受信端末装置は、番組の終了を検知する必要がある。しかし、BMLスクリプトでは、双方向サーバ210から、特定の受信端末装置へ通信を要求することができない。そのため、次の2つの方法がある。
第1の方法を図19を用いて説明する。スケジュール管理サーバ213は、常に、VODサーバが送出している番組を管理している。スケジュール管理サーバ213は、番組が終了したことを検知した場合(S1902)には、双方向サーバ210へ番組終了を通知し(S1903)、双方向サーバ210は、そのことをステータス情報として記憶し(S1904)、スケジュール管理サーバ213との間でそのことの確認処理が実行される(S1915,S1906)。
一方、受信端末装置では、BMLスクリプトにより、タイマ割り込みをセットして定期的に割り込みを発生させる(S1901)。なお、BMLスクリプトでは、複数のタイマ割り込みを独立して発生させることができ、前述の受信状態確認処理時の割り込みとは独立して割り込みを発生させるようにする(S1907)。受信端末装置は、割り込みの発生の度に、双方向サーバ210へ番組終了の問合せを行う(S1908)。双方向サーバ210は、内部に保持したステータス情報を読み出し、その内容を受信端末装置へ伝送する(S19019)。受信端末装置は、双方向サーバ210から送出されたデータをインタネットなどを用いたIP通信により受信し(S1909)、そのデータから番組放送の送出が終了したか否かを判定する(S1910)。番組が終了している場合は、タイマ割り込みを解除して、図21に示す番組終了処理手順を実行する。
この場合、番組終了は受信端末装置からの一定時間間隔毎にセンタに問い合わせることで行われている。したがって、番組放送の送出が現実に終了した時刻から、次の問い合わせ時刻までの間は、現に番組放送の送出が終了しているにもかかわらず、受信端末装置は番組放送が終了したことを認識することができない。この問題を改良した方式が第2の方式である。
第2の方式を図20を用いて説明する。BMLスクリプトにおいて、受信端末装置が特定のイベントメッセージ(EM)をセンタからデータ放送として受信した場合には、割り込みが発生するように設定されている(S2001)。
一方、スケジュール管理サーバ213は、番組が終了したことを検知した場合(S2001)には、双方向サーバ210へその旨を通知し(S2002)、双方向サーバ210はその旨をステータス情報として記憶し(S2004)、スケジュール管理サーバ213との間で、番組終了のステータスが設定されたことの確認処理が実行される(S2005,S2006)。その後、双方向サーバ210は、図22(C )に示すような番組終了イベントメッセージを受信端末装置に宛てて送出するように、データ放送送出装置212へ指示する(S2007)。指示を受信したデータ放送送出装置212は、イベントメッセージをその受信端末装置が受信している幹線のチャネルにおいて、データ放送として送出し(S2008)、イベントメッセージの送信を完了した旨が双方向サーバ210に通知される(S2009)。
一方、受信端末装置は、番組終了のイベントメッセージを双方向サーバ210から幹線を介してデータ放送として受信すると、割り込みが発生する。その後、受信したイベントメッセージを解読し(S2011)、自己の受信端末装置に宛てられたイベントメッセージか否かを確認した後(S2012)、次の図21に示される番組終了処理へ進む。
〔視聴終了後の処理〕
番組終了処理を図21を用いて示す。まず、受信端末装置は、BMLスクリプトの実行により、割り込み設定を解除する(S2101)。次に、VODサービス放送の視聴を終了することを双方向サーバ210へ通知する(S2102)。双方向サーバ210は、スケジュール管理サーバ213へ番組の視聴を終了することを通知する(S2103)。受信端末装置が途中で視聴の終了を選択した場合は、まだ、VODサーバは番組を放送しているため、スケジュール管理サーバ213は、VODサーバに対して番組放送を停止するように指示する(S2107)。VODサーバは、番組のデータ放送を停止して(S2108)、その結果をスケジュール管理サーバ213へ通知する(S2109)。スケジュール管理サーバ213は、VODが番組の放送を終了したことを双方向サーバ210へ通知する(S2110)。番組放送終了を受信した双方向サーバ210は、その旨を内部のステータスとして記憶し(S2111)、スケジュール管理サーバ213との間でその番組放送終了の相互確認が行われる(S2114)。そして、受信端末装置へは、インタネットなどのIP通信を用いて、番組放送終了が通知される(S2114)。受信端末装置では、双方向サーバ210から番組放送終了を受信した場合(S2115)には、再度、番組を選択できるように、図10の番組選択処理へ進む。
VODのサービスを終了するときには、VOD以外の番組を選局する。このとき、BMLスクリプトの実行は終了する。
〔他の実施例〕
上記実施例では、受信端末装置251からセンタへのデータ通信は、インタネットを用いたIP通信としたが、CATVシステムの伝送路が双方向であるならば、この伝送路の上り帯域を用いて、制御データ等のデータ通信を実行するようにしても良い。また、センタから受信端末装置への制御データは、一部、インタネットを用いたIP通信としているが、全ての制御データをディジルタデータ放送によるイベントメッセージに付して、伝送させても良い。また、BMLスクリプトのモジュール更新機能を用いて、モジュールのファイルに制御データを含ませて、モジュール更新のタイミングで受信端末装置は、センタからの制御データを受信するようにしても良い。伝送路は、同軸ケーブルの他、光ファイバケーブルであっても良い。また、伝送路は、CATVシステムの他、FTTHシステムであっても良い。FTTHシステムの場合には、図28の構成により、要求に応じて情報データを送信するシステムを実現することができる。すなわち、ディジタル放送に関しては、片方向、データ通信に関しては双方向通信が可能なように波長多重化されている。そして、CATVヘッドエンドでは、ディジタル放送信号が送出されて、送信側では、データ通信のデータとディジタル放送信号とが波長多重化されて、受信端末装置に送信されている。受信端末装置では、ディジタル放送とデータとが分離され、ディジタル放送はテレビジョン受像機に入力され、データはコンピュータ装置に入力される。また、データに関しては、受信端末装置から送信側へ送出することができる。そのデータは、インタネット回線に出力されて、CATVヘッドエンドに入力される。これにより、CATVヘッドエンドと受信端末装置との間で双方向にデータ通信ができる。
本発明は、特に、CATVシステムにおいて用いると有効である。特別の機器を必要とすることなく、要求に応じて情報データを選択的に端末受信装置に送信することのできるシステムを構築することができる。
本発明の全体のシステム構成を示した構成図。 本発明の具体的な一実施例に係るシステムの構成を示した構成図。 本発明の具体的な一実施例に係るシステムにおける多重化処理を示した構成図。 本発明の具体的な一実施例に係るシステムにおけるVODチャネルの配置を示した構成図。 BMLスクリプトにより受信端末装置が実行する全体の処理手順を示したフローチャート。 受信端末装置がVODサービスを受ける機能を有しているかを確認するための命令語が記述されたBMLスクリプト。 VODサービスを受けることができる受信端末装置を決定するための処理手順を示したフローチャート。 要求元の受信端末装置の接続されている幹線を特定するための処理手順を示したフローチャート。 要求元の受信端末装置の接続されている幹線を特定するための他の処理手順を示したフローチャート。 VODサービスの番組を選択するための処理手順を示したフローチャート。 受信端末装置における番組選択画面を示した説明図。 受信端末装置におけるID、パスワードを入力するための画面を示した説明図。 VODサービスにおける番組放送の準備終了の通知に関する処理手順を示したフローチャート。 VODサービスにおける番組放送の準備終了の通知に関する他の処理手順を示したフローチャート。 VODサービスにおける番組放送の準備終了の通知に関する他の処理手順を示したフローチャート。 VODサービスにおける要求した番組放送を受信するための選局手順を示したフローチャート。 VODサービスにおける特殊再生処理の手順を示したフローチャート。 受信端末装置の受信状態を監視するための処理手順を示したフローチャート。 VODサービスの番組放送の終了を通知するための処理手順を示したフローチャート。 VODサービスの番組放送の終了を通知するための他の処理手順を示したフローチャート。 VODサービスの番組放送の終了するための処理手順を示したフローチャート。 ディジタルデータ放送として送信されるイベントメッセージの構成を示した構成図。 幹線情報を送出するためのイベントメッセージを生成することを説明した説明図。 幹線情報を送出するためのイベントメッセージの他の生成方法を示した説明図。 ディジタルデータ放送として送出されるモジュールの構造を示した説明図。 受信端末装置における特殊再生処理を実行するための画面を示した説明図。 IP通信を行うBMLスクリプトを示した説明図。 FTTHシステムにおいてオンデマンドを実施した例を示した構成図。 従来のCATVシステムにおいてVODサービスを実行するシステムの構成図。
符号の説明
200…ヘッドエンド
201,202,221,222,241,242…VODサーバ
203,223,243,263…多重化装置
204,224,244,264…変調器
205,225,245…分配器
209,229,249…幹線(CATV伝送路)
210…双方向サーバ
211…通信端末装置
212…データ放送送出装置
213…スケジュール管理サーバ
215…ネットワーク
251…受信端末装置
252…テレビジョン受像機
253…リモコン
254…ICカード
256…BMLスクリプト
257…通信端末装置
259…通信回線
261…ディジタル放送再送信装置

Claims (13)

  1. センタからディジタルデータ放送を送信し、端末装置は該ディジタルデータ放送を受信して、画像を表示するようにした情報データ提供システムにおいて、
    前記センタは、
    前記端末装置からの要求により選択的に送信するディジタル放送用の情報データを記憶した情報データ記憶装置と、
    前記端末装置が前記情報データを選択するための情報であって、画面に表示される表示データとデータ放送記述言語で記述したスクリプトからなる情報であり、前記スクリプトは、前記端末装置がその表示データに基づいて選択した情報データの送信を前記センタに要求する手順と、前記端末装置がその選択された情報データを受信して表示装置に表示するための手順とからなる制御手順が記述された情報である、前記表示データと前記スクリプトを前記ディジタルデータ放送として送信するデータ放送装置と、
    前記端末装置が前記制御手順を実行して前記情報データを受信するのに必要な制御データを、前記端末装置との間で相互通信し、前記情報データ記憶手段から送信すべき情報データを選択して、空いている論理チャネルを介して送信するセンタ制御装置と、
    を有し、
    前記端末装置は、
    前記ディジタルデータ放送による前記表示データを画像表示する表示装置と、
    画像表示された前記表示データに対して、操作入力を与える操作入力装置と、
    前記センタから前記ディジタルデータ放送を受信して前記スクリプトを実行することで、選択された情報データの送信要求と、その送信要求により前記センタから送信される選択された前記情報データを選局し、前記制御手順を実行するのに必要な制御データを前記センタ制御装置の間で相互通信する端末制御装置と、
    を有し、
    前記情報データの提供のための周波数帯域において前記情報データと前記ディジタルデータ放送とが時分割多重化されて送信される、
    ことを特徴とする情報データ提供システム。
  2. 前記情報データ提供システムはテレビジョン信号が前記センタから複数の幹線に分配されて放送されるケーブルテレビジョンシステムであることを特徴とする請求項1に記載の情報データ提供システム。
  3. 前記情報データ提供システムは送信信号が前記センタから複数の幹線の光ファイバー伝送路に分配されるシステムであり、前記情報データの提供のための周波数帯域において前記情報データと前記ディジタルデータ放送とが時分割多重化された電気信号で光を変調して伝送するシステムであることを特徴とする請求項1に記載の情報データ提供システム。
  4. 前記データ放送装置は、前記各幹線毎に各幹線IDを含む幹線情報をイベントメッセージに付してデータ放送する装置であり、
    前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された幹線IDを前記センタ制御装置に伝送する割込処理が起動されるように構成されており、
    前記センタ制御装置は、前記端末制御装置から受信した前記幹線IDにより、前記端末装置が接続されている幹線を特定し、その幹線にのみ選択された前記情報データを送信することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報データ提供システム。
  5. 前記データ放送装置は、前記各幹線毎に各幹線IDを付した幹線情報をモジュールに含めてデータ放送する装置であり、
    前記スクリプトは、前記モジュールの内容が更新された場合には、前記モジュールに付された幹線IDを前記センタ制御装置に伝送する割込処理が起動されるように構成されており、
    前記センタ制御装置は、前記端末制御装置から受信した前記幹線IDにより、前記端末装置が接続されている幹線を特定し、その幹線にのみ選択された前記情報データを送信するすることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報データ提供システム。
  6. 前記端末制御装置は、前記スクリプトにより、送信を要求する情報データのIDをデータ通信により前記センタ制御装置に通知する装置であり、
    前記センタ制御装置は、前記情報データ記憶装置から前記端末装置から選択された情報データを読出して、前記論理チャネルに送信する準備が完了した時点で、準備完了情報を受信されるべき端末装置に対してデータ通信により通知する装置であり、
    前記スクリプトは、前記情報データのIDの通知処理と、前記準備完了情報の受信処理とを1つの関数で行うものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
  7. 前記端末制御装置は、前記スクリプトにより、送信を要求する情報データのIDをデータ通信により前記センタ制御装置に通知する装置であり、
    前記センタ制御装置は、前記情報データのIDを受信した場合には、前記情報データ記憶装置から前記端末装置から選択された情報データを読出して、前記論理チャネルに送信する装置であり
    前記スクリプトは、情報データの送信要求の後、所定時間間隔で割込処理を発生させて、前記センタ制御装置に対して、前記情報データの送信の準備が完了したか否かを問い合わせるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
  8. 前記端末制御装置は、前記スクリプトにより、送信を要求する情報データのIDをデータ通信により前記センタ制御装置に通知する装置であり、
    前記センタ制御装置は、前記情報データ記憶装置から前記端末装置から選択された情報データを読出して、前記論理チャネルに送信する準備が完了した時点で、準備完了情報と受信されるべき端末装置のIDとを付したイベントメッセージをデータ放送する装置であり、
    前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された準備完了情報を解読して、センタが情報データの送信の準備を完了したと判定される場合には、情報データの送信準備完了後に実行し得る手順を起動する割込処理が起動されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
  9. 前記センタ制御装置は、選択された前記情報データを送信する論理チャネルの論理チャネルIDを、前記端末制御装置にデータ通信により通知する装置であり、
    前記端末制御装置は、前記スクリプトの実行により、データ通信を実行して論理チャネルIDを受信して、そのIDで特定される論理チャネルで前記情報データを受信する装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
  10. 前記データ放送装置は、前記情報データを送信する論理チャネルの論理チャネルIDをイベントメッセージに付してデータ放送する装置であり、
    前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された論理チャネルIDで指定された論理チャネルで前記情報データを受信する割込処理が起動されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
  11. 前記端末制御装置は、前記スクリプトの実行による一定時間毎の割込処理により、自己の端末装置での視聴状態をデータ通信により前記センタ制御装置に通知することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
  12. 前記端末制御装置は、前記スクリプトの実行による一定時間毎の割込処理により、前記情報データの送信の終了をデータ通信により前記センタ制御装置に問合せる装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
  13. 前記センタ制御装置は、前記情報データの送信が終了した時は、送信終了情報と受信されるべき端末装置のIDとを付したイベントメッセージをデータ放送する装置であり、
    前記スクリプトは、前記イベントメッセージが前記端末制御装置において受信された場合には、前記イベントメッセージに付された送信終了情報を解読して、センタが情報データの送信を終了したと判定される場合には、情報データの受信完了後に実行すべき手順を起動する割込処理が起動されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の情報データ提供システム。
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