JP3850717B2 - Paper processing device - Google Patents
Paper processing device Download PDFInfo
- Publication number
- JP3850717B2 JP3850717B2 JP2001352031A JP2001352031A JP3850717B2 JP 3850717 B2 JP3850717 B2 JP 3850717B2 JP 2001352031 A JP2001352031 A JP 2001352031A JP 2001352031 A JP2001352031 A JP 2001352031A JP 3850717 B2 JP3850717 B2 JP 3850717B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- paper
- roller
- bundle
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、印刷機等の画像形成装置に一体もしくは別体に設けられ、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して綴じ、穴明け、揃え、折りなどの所定の処理を行って排紙する用紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の画像出力装置の下流側に配置され、出力される記録紙(用紙−記録媒体)に綴じ、穴明けなどの後処理を行う後処理装置は広く知られている。昨今その機能は多機能化され、従来の端面綴じに加えて中綴じ処理や中折り処理も可能としたのもが提案されている。しかし、それらの多くは機械が大きくなったり、あるいは複合化したために機能に制約が生じている。
【0003】
例えば、特開平07−48062号公報や特開2000−153947公報には、装置入口部で経路を切り替え、端面綴じ機能と中綴じ機能を全く独立して構成したものが開示されている。この構成では確かにユニット化しやすく、レスオプション対応しやすい等の長所がある。しかし、似通った機能を重複して持つためコスト的に不利になってる。また、中綴じ時は用紙の整合と綴じ処理を行い、その場で折りを行う構成となっているため、中綴じ部には、前のジョブの折りが完全に終了するまで次ジョブの用紙を受け入れることができず、生産性の向上は望めない。
【0004】
また、このような不具合を解消するために、例えば特開2000−118861公報や特開平7−187479号公報には、用紙搬送方向下流側が高くなるように傾いた処理トレイ内で端面綴じと中綴じ時の整合処理と綴じ処理を行い、綴じ処理後、処理トレイより下方に配置された別ステーションへスイッチバック搬送し(端面綴じ排出とは逆方向に搬送)、折り処理を行うものが提案されている。確かにこれら公知技術では、折り機構を別に配置させることによって生産性を向上させ、機構重複によるコストアップを最小限に抑えている。しかし、生産性を向上させるには折り処理部を充分長く配置する必要があり、綴じ処理トレイを上方に配置しているので、2つのトレイは連続した「くの字」型となり、機械が大型化してしまい、省スペース化が望まれている昨今の設置状況に応えることはできない。
【0005】
そこで、機械の大型化を抑えるため、特開2000−63031公報には、用紙束が綴じ処理トレイに跨った形で折り処理を行う発明が提案されているが、これでは生産性の向上は望めない。
【0006】
また、特開平11−286368号公報や特開2000−86067公報には、処理トレイの共通化、あるいは搬送路の短縮化を図る目的で、綴じ処理トレイの中間部よりやや上方に折りローラを配置し、直接折り処理を行って機外に排出する発明が提案されている。これらの場合、前述したように生産性の向上は望めないばかりか、下流側が高く傾いた処理トレイの上方に折りローラが配置されるため実際には機械がかなり大きくなることとなる。
【0007】
さらに、特開平9−183558号公報に見られるような単機能(中綴じ専用)のものでは時代のニーズにマッチしていないことは言うまでもない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来例に係る発明では、
▲1▼似通った機能を重複して持つためコスト的に不利である。
▲2▼中綴じ部に前のジョブの折りが完全に終了するまで次ジョブの用紙を受け入れることができず、生産性の向上は望めない。
▲3▼生産性を向上させるために、折り処理部を充分長く配置すると、機械が大型化してしまい、省スペース化を図ることができない。
などの問題点がある。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、低コストで、生産性が高く、省スペース化に優れた用紙束搬送装置を備えた用紙処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、用紙または用紙束に対して所定の処理を施す処理手段と、複数の搬送路の分岐部に設けられ、前記処理手段によって処理された、あるいは処理されなかった用紙または用紙束の搬送方向を第1の搬送路または第2の搬送路のいずれかに切り換える切り換え手段と、を有する用紙処理装置において、前記第2の搬送路に用紙を案内する前記切り換え手段によって形成される搬送路は偏向しており、前記切り換え手段を前記第1の搬送路に用紙を搬送するための第1の位置と、前記第2の搬送路に用紙を搬送するための第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間で前記第2の搬送路に用紙を搬送するための第3の位置のいずれかに設定する制御手段を備え、前記第3の位置で前記切り換え手段によって形成される前記搬送路は、前記第2の位置で前記切り換え手段によって形成される前記搬送路より、用紙または用紙束の紙面垂直方向に広く設定されていることを特徴とする。
【0011】
第1の手段によれば、切り換え手段によって第1または第2の位置の異なる2つの位置をとるようにすることで、第1の搬送路と第2の搬送路との切換が容易に行える。また、搬送する用紙束の厚さに応じて第3の位置を設定し、偏向する曲率が大きい場合でもスムーズに偏向させることができるようにし、偏向する角度が急なばあいでも偏向する曲率を大きく設定して搬送することが可能となり、省スペース化を図ることができる。
【0012】
第2の手段は、用紙または用紙束に対して所定の処理を施す処理手段と、複数の搬送路の分岐部に設けられ、前記処理手段によって処理された、あるいは処理されなかった用紙または用紙束の搬送方向を第1の搬送路または第2の搬送路のいずれかに切り換える切り換え手段と、を有する用紙処理装置において、前記切り換え手段を前記第1の搬送路に用紙を搬送するための第1の位置と、前記第2の搬送路に用紙を搬送するための第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間の第3の位置のいずれかに設定する制御手段を備え、前記切り換え手段が、用紙または用紙束を搬送する搬送ローラの表面と所定の間隔をもって当該表面に沿って揺動可能に設けられた第1の案内部材と、前記第1の案内部材を前記第1の搬送路に案内する第1の位置および第2の搬送路に案内する第2の位置に位置させる駆動手段と、前記第1の案内部材が第2の位置に位置したとき、前記第1の案内部材の用紙搬送方向上流側の前記搬送ローラ表面との間隙に前記用紙または用紙束を案内し、第1の位置に位置したとき第1の搬送路側の経路を開放する第2の案内部材と、前記第2の案内部材に設けられ、第2の搬送路に用紙または用紙束を案内するとき、前記用紙または用紙束を前記搬送ローラ側に加圧する加圧ローラと、からなり、前記制御手段は、前記第3の位置に設定するとき前記加圧ローラを前記搬送ローラから所定距離離間させることを特徴とする。
【0013】
第2の手段によれば、切り換え手段を第1および第2の案内部材から構成し、用紙または用紙束を搬送する搬送ローラの表面と所定の間隔をもって当該表面に沿って第1の案内部材を揺動可能に設け、異なる2つの位置をとるようにすることで、第1の搬送路と第2の搬送路との切換が容易に行える。その際、搬送ローラの表面に沿って案内するので、第1の案内部材の円周方向の長さに応じて偏向角を180°程度まで自由に設定することができる。また、第2の案内部材に前記用紙または用紙束を前記搬送ローラ側に加圧する加圧ローラを設け、第2の搬送路に用紙または用紙束を案内する場合、切り換え手段を前記第3の位置に設定するときには、前記加圧ローラを前記搬送ローラから処理距離離間させるので、用紙束先端を加圧ローラと搬送ローラ間に確実に導くことが可能になる。
【0014】
第3の手段は、第2の手段において、前記制御手段が、前記第2の搬送路側に用紙束を搬送する際、前記第3の位置で用紙束の先端部を受け入れ、前記用紙束の先端部が前記加圧ローラと前記搬送ローラとのニップを通過した後、前記第2の位置に設定することを特徴とする。
【0015】
第3の手段によれば、用紙束を受け入れるときのみ第3の位置に位置し、用紙束の先端部が加圧ローラと搬送ローラとのニップを通過した後、第1の案内部材を第2の位置に位置させ、加圧ローラによって用紙束を搬送ローラ側に加圧する。これにより、用紙束に対して搬送ローラによる搬送力が付与される。
【0016】
第4の手段は、第3の手段において、前記第3の位置から第2の位置への設定変更タイミングを、用紙束のサイズにかかわらず同一のタイミングになるように設定することを特徴とする。
【0017】
第4の手段によれば、用紙サイズ毎に搬送条件が異なってくるが、その際、加圧ローラによって加圧するタイミングが同一タイミングになるように、言い換えれば用紙サイズにかかわらず加圧ローラと搬送ローラのニップの進入位置を起点として用紙先端から同一の位置で加圧ローラによる加圧が開始されるようにする。これにより、用紙サイズの大小にかかわらずニップ進入時の用紙搬送条件を一定にすることができる。
【0018】
第5の手段は、第2の手段において、綴じ処理される用紙の綴じ枚数に応じて前記所定距離を設定することを特徴とする。
【0019】
第5の手段によれば、用紙束の厚さに応じて加圧ローラと搬送ローラ間の距離を設定するので、用紙束の厚さに見合った搬送条件が設定できる。
【0020】
第6の手段は、第5の手段において、綴じ枚数が少ないほど前記所定距離を小さな距離に設定することを特徴とする。
【0021】
第6の手段によれば、綴じ枚数が少ないほど前記所定距離を小さな距離に設定するので、用紙束が厚い場合と薄い場合とに応じて加圧ローラと搬送ローラのニップ間に進入するときの負荷を同等に設定することが可能となり、安定した搬送が可能になる。
【0022】
なお、以下の実施形態において、搬送ローラは放出ローラ56に、第1の案内部材は可動ガイド55に、第1の搬送路は搬送路Cに、第2の搬送路は中折り処理トレイGを構成する束搬送ガイド板下91および束搬送ガイド板上92に、駆動手段はスプリング58,59、リンクアーム60、カム61および束分岐駆動モータ161に、第2の案内部材は分岐ガイド板54に、加圧ローラは加圧コロ57に、切り換え手段は可動ガイド55および分岐ガイド板54に、処理手段は端面綴じスティプラS1、中綴じスティプラS2およびジョガーフェンス53、あるいは折り機構に、折り機構は折りプレート74およびその駆動機構である折りプレート駆動カム75、リンクアーム76および折りプレート駆動モータ166に、制御手段は制御装置350にそれぞれ対応する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0024】
1.全体構成
図1は本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図であり、図では、用紙後処理装置の全体と画像形成装置の一部を示している。
【0025】
図1において、用紙後処理装置PDは、画像形成装置PRの側部に取付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙(記録媒体)は用紙後処理装置PDに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合およびスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下、スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15および分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。
【0026】
搬送路AおよびDを経てスティプル処理トレイFへ導かれ、スティプル処理トレイで整合およびスティプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することによって用紙後端を用紙収容部Eへ導いて用紙を滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
【0027】
搬送路B、搬送路Cおよび搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置から受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15および分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
【0028】
搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となる。
【0029】
この用紙後処理装置では、用紙に対して、穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、中折り(折りプレート74、折りローラ81、82)などの各処理を行うことができる。
【0030】
画像形成装置PRは、この実施形態では、入力された画像データに基づいて感光体ドラムなどの画像形成媒体に光書き込みを行って感光体ドラム表面に潜像を形成し、形成された潜像をトナー現像して用紙などの記録媒体に転写し、定着して排紙するいわゆる電子写真プロセスを使用した画像形成装置であり、電子写真プロセスを使用した画像形成装置自体は公知なので、ここでの詳細な構成の説明と図示は省略する。なお、この実施形態では、電子写真プロセスを使用した画像形成装置を例示しているが、そのほかに、インクジェットや印刷機などの公知の画像形成装置および印刷機(プリンタ)を使用したシステムでも良いことはいうまでもない。
【0031】
2.シフトトレイ部
この用紙後処理装置PDの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部Iは、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、図2に示すシフト機構Jと、図3に示すシフトトレイ昇降機構Kとにより構成される。なお、図2はシフト機構Jの詳細を示す要部を拡大した斜視図、図3はシフトトレイ昇降機構Kの要部を拡大した斜視図である。
【0032】
図1および図3において、符号13はシフト排紙ローラ6から排出された用紙と接して前記用紙の後端を図2に示すエンドフェンス32に突き当てて揃えるためのスポンジ製のコロを示す。この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっている。戻しコロ13の近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ333が設けられており、シフトトレイ202が上昇して戻しコロ13を押し上げると、前記トレイ上昇リミットスイッチ333がオンしてトレイ昇降モータ168が停止する。これによりシフトトレイ202のオーバーランが防止される。また、戻しコロ13の近傍には、図1に示すように、シフトトレイ202上に排紙された用紙もしくは用紙束の紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ330が設けられている。
【0033】
図1に詳細には図示していないが、紙面検知センサ330は、図3に示す紙面検知レバー30と、紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bとから構成されている。紙面検知レバー30は、レバーの軸部を中心に回動可能に設けられ、シフトトレイ202に積載された用紙の後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30bとを備えている。上方に位置する紙面検知センサ(スティプル用)330aは主にスティプル排紙制御に用いられ、紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは主にシフト排紙制御に用いられる。
【0034】
本実施形態では、紙面検知センサ(スティプル用)330aおよび紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたときにオンするようになっている。したがって、シフトトレイ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bがオンする。用紙の積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bによって検知されると、シフトトレイ202はトレイ昇降モータ168の駆動により所定量下降する。これにより、シフトトレイ202の紙面位置は略一定に保たれる。
【0035】
2.1 シフトトレイの昇降機構
シフトトレイ202の昇降機構について詳細に説明する。
【0036】
図3に示すようにシフトトレイ202は、駆動ユニットLにより駆動軸21が駆動されることにより昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミングベルト23がタイミングプーリを介してテンションをもって掛けられ、このタイミングベルト23にシフトトレイ202を支持する側板24が固定されている。このように構成することにより、シフトトレイ202を含むユニットが昇降可能にタイミングベルト23に吊り下げられている。
【0037】
駆動ユニットLは、トレイ昇降モータ168とウォームギア25とから構成され、駆動源としての正逆転可能なトレイ昇降モータ168で発生した動力が、ウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達され、シフトトレイ202を上下方向に移動させるるようになっている。動力伝達系統がウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ202を一定位置に保持することができ、このギア構成により、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止することが可能となっている。
【0038】
シフトトレイ202の側板24には、遮蔽板24aが一体に形成され、下方には積載用紙の満載を検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下限センサ335が配置されており、遮蔽板24aによって満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・オフされるようになっている。満杯検知センサ334と下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られたときにオンするようになっている。なお、図3において、シフト排紙ローラ6は省略している。
【0039】
シフトトレイ202の揺動(シフト)機構は図2に示すように、シフトモータ169とシフトカム31とからなり、シフトモータ169を駆動源としてシフトカム31を回転させることにより、シフトトレイ202は用紙排紙方向と直交する方向に往復動する。シフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピン31aが立てられ、そのピン31aの他端部がエンドフェンス32の係合部材32aの長孔部32bに遊嵌されている。係合部材32aはエンドフェンス32の背面(シフトトレイ202が位置しない側の面)に固定され、前記シフトカム31のピン31aの回動位置に応じて、用紙排紙方向と直交する方向に往復動し、これにともなってシフトトレイ202も用紙排紙方向と直交する方向に移動する。シフトトレイ202は図1において手前側と奥側の2つの位置で停止し(図2のシフトカム31の拡大図に対応)、その停止制御はシフトカム31の切り欠きをシフトセンサ336により検出し、この検出信号に基づいてシフトモータ169をON、OFF制御することにより行われる。
【0040】
エンドフェンス32の前面側には、前記シフトトレイ202の案内用の突条32cが設けられ、シフトトレイ202の後端部がこの突条32cに上下動自在に遊嵌され、これにより、シフトトレイ202は上下動可能かつ用紙搬送方向と直交する方向に往復動可能にエンドフェンス32に支持される。なお、エンドフェンス32はシフトトレイ202上の積載紙の後端をガイドし、後端を揃える機能を有する。
【0041】
2.2 排紙部
図4はシフトトレイ202への排紙部の構造を示す斜視図である。
【0042】
図1および図4において、シフト排紙ローラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、従動ローラ6bは用紙排出方向上流側を支持され、上下方向に揺動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラ6bは自重または付勢力により駆動ローラ6aに当接し、用紙は両ローラ6a、6b間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が排出される時は、開閉ガイド板33が上方に引き上げられ、所定のタイミングで戻されるようになっており、このタイミングはシフト排紙センサ303の検知信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉センサ331の検知信号に基づいて決定され、排紙ガイド板開閉モータ167により駆動される。なお、排紙ガイド板開閉モータ167は排紙ガイド板開閉リミットスイッチ332のオンオフにより駆動制御される。
【0043】
3 スティプル処理トレイ
3.1 スティプル処理トレイの全体構成
スティプル処理を施すスティプル処理トレイFの構成を詳細に説明する。
【0044】
図5はこのスティプル処理トレイFを用紙搬送面に垂直な方向から見た平面図、図6はスティプル処理トレイFとその駆動機構を示す斜視図、図7は用紙束の放出機構を示す斜視図である。まず、図6に示すように、スティプル排紙ローラ11によってスティプル処理トレイFへ導かれた用紙は、スティプル処理トレイF上に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で、制御装置350(図23参照)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
【0045】
3.2 用紙放出機構
放出爪52aは、図7に示すように、放出ベルトHPセンサ311によりそのホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。タイミングベルトからなるこの放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置され、スティプル処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a’の背面でスティプル処理トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。したがって、この放出爪52aは用紙束の用紙搬送方向の揃え手段としても機能する。
【0046】
また、図5に示すように、放出モータ157により駆動される放出ベルト52の駆動軸である放出軸65には、用紙幅方向の整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリ62とが配置され、駆動プーリ62に対して対称に放出ローラ56が配置、固定されている。さらに、これらの放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
【0047】
放出ベルト52は放出モータ157の駆動力をタイミングベルト、タイミングプーリ62を介して伝達されている。ここではタイミングプーリ(駆動側のプーリ)62と放出ローラ56は同一軸(放出軸65)に配置したことで構成される。放出ローラ56と放出ベルトの速度関係を変更する場合等は放出ローラ56を前記放出軸65上に空転可能とし、放出ローラ56に対し放出モータ157から分割された駆動力を伝達して減速比の設定に自由度を持たせても良い。
【0048】
また、放出ローラ56の円筒面はゴム等の高摩擦部材で形成され、従動ローラである加圧コロ57の自重あるいは付勢力で、両者間に挟持された用紙あるいは用紙束に対して搬送力を発生できる。
【0049】
3.3 処理機構
図6に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に叩きSOL(ソレノイド)170によって振り子運動を与えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は図において反時計回りに回転する。
【0050】
ジョガーフェンス53は、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙幅方向に往復移動する。
【0051】
端面綴じスティプラS1は、図8のステイプラS1を移動機構とともに示す斜視図から分かるように、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。端面綴じスティプラS1は、図9の斜視図に示すように針の打ち込み角度を用紙端部と平行あるいは斜めに変更できるように、さらには、前記ホームポジション位置でスティプラS1の綴じ機構部だけを所定角度斜めに回転させ、スティプル針の交換が容易にできるように構成されている。スティプラS1は斜めモータ160によって斜め回転し、針交換位置センサ313によって所定の斜めの角度に、あるいは、前記針の交換位置まで達したことが検出されると、斜めモータ160は停止する。斜め打ちが終了し、あるいは針交換が終了すると、元の位置まで回転して次のスティプルに備える。
【0052】
中綴じスティプラS2は図1および図5に示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、かつ、用紙幅方向の整合中心に対して対称に2つ配置され、ステー63に固定されている。中綴じスティプラS2自体は公知の構成なので、ここでは詳細についての説明は省略するが、中綴じを行う場合、ジョガーフェンス53で用紙の搬送方向に直交する方向が整合され、後端フェンス51と叩きコロ5で用紙の搬送方向が整合された後、放出ベルト52を駆動して放出爪52で用紙束の後端部を持ち上げ、中綴じスティプラS2の綴じ位置に用紙束の搬送方向の中央部が位置するようにし、この位置で停止して、綴じ動作を実行させる。そして、綴じられた用紙束は、中折り処理トレイG側に搬送され、中折りされる。詳細は後述する。
【0053】
なお、図中符号64aは前側板、64bは後側板であり、符号310はスティプル処理トレイF上の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
【0054】
4.用紙束偏向機構
前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われた用紙束は用紙の中央部で中折りされる。この中折りは中折り処理トレイGで行われる。そのためには、綴じた用紙束を中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施形態では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側に、用紙束偏向手段が設けられ、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送する。
【0055】
用紙束偏向機構は、図1および図16のスティプル処理トレイFと中折り処理トレイG部分の拡大図に示すように分岐ガイド板54と可動ガイド55とからなる。
【0056】
分岐ガイド板54は図10ないし図13の動作説明図に示すように支点54aを中心に上下方向に揺動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57が設けられ、スプリング58により放出ローラ56側に加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ161より駆動力を得て回転するカム61のカム面61aとの当接位置によって規定される。
【0057】
可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸に前記可動ガイド55と一体に揺動する従動側プーリ60とともに揺動自在に支持され、可動ガイド駆動モータ171の駆動軸に設けられた駆動側プーリ171aとの間に掛け渡されたタイミングベルト59によって駆動され、また、その停止位置が規定される。可動ガイド55は、その遮蔽部55bを可動ガイドホームポジションセンサ337によって検知させることにより、ホームポジションを検知することができ、検出されたホームポジションを基準として可動ガイド駆動モータ171の駆動パルスによって停止位置を制御することができる。
【0058】
束分岐ガイドHPセンサ315はカム61の遮蔽部61cを検知してカム61のホームポジションを検知する。これにより、カム61はそのホームポジションを基準として束分岐駆動モータ161の駆動パルスをカウントすることにより、停止位置の制御が行われる。カム61の停止位置によって分岐ガイド板54の開閉量が決定される。すなわち、束分岐駆動モータ161の駆動パルスに応じて前記開閉量が設定され、その設定値に応じて放出ローラ56と加圧コロ57の間の間隔を自由に設定することができる。この制御については後述する。
【0059】
図10は、カム61がホームポジションに位置した時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示す動作説明図である。可動ガイド55のガイド面55aは放出ローラ56の表面と所定の間隔をおいて離間した曲面状に形成され、分岐ガイド板54の加圧コロ57設置部より用紙搬送方向下流側は放出ローラ56の表面の曲率に準じた曲面に形成されているが、上流側は平面状に形成され、シフト排紙ローラ6への経路において、用紙をガイドする機能を有する。この状態は、用紙束を搬送路Cに送り込むときの状態であり、可動ガイド55はスティプル処理トレイFから搬送路Cに用紙束が送り出される経路から十分に後退し、また、分岐ガイド板54も放出ローラ56の表面から十分に後退し、スティプル処理トレイFから搬送路Cに用紙束を送り出す経路を十分に開放している。この開放幅は、一般には端面綴じスティプラS1の綴じ能力によって決められるが、通常の厚さのコピー用紙50枚以下が一般的である。なお、図10の可動ガイド55の位置が第1の手段における第1の位置に相当する。
【0060】
前記可動ガイド55の放出ローラ56と対向する側のガイド面55aは、前記した分岐ガイド板54により用紙先端の方向を変更された用紙先端を受け取り、小径Rによるヘアピンターンを可能としている。
【0061】
図11は、可動ガイド駆動モータ171が回転し、可動ガイド55が用紙束を中折り処理トレイG側に搬送する位置にきたときの状態を示す動作説明図である。この状態では、分岐ガイド板54はまだホームポジションにあり、回動を開始してはいない。
【0062】
図12は、束分岐駆動モータ161がホームポジションから所定パルス駆動分回転し、カム61を所定量回転させて分岐ガイド板54が図示反時計方向に回転し、加圧コロ57が放出ローラ56の表面に対して微小距離離間した状態を示す動作説明図である。この位置が第1の手段にいう第3の位置であり、用紙束は加圧コロ57と放出ローラ56の間から可動ガイド55と放出ローラ56の間に導かれ、スティプル処理トレイFから中折り処理トレイG側に用紙束は搬送される。すなわち、分岐ガイド板54および可動ガイド55と放出ローラ56との間にスティプル処理トレイFから中折り処理トレイG側に用紙束を導く搬送路が形成される。
【0063】
図13は、カム61がさらに回転することにより、分岐ガイド板54が図において反時計方向にさらに回転し、加圧ローラ57が放出ローラ56に対して加圧状態になった状態を示す動作説明図で、加圧力はスプリング58の弾性力によって決定される。また、図5には奥行き方向の位置関係を示す。
【0064】
なお、図10がスティプル処理トレイFで整合及びスティプル綴じ等を施された用紙をシフトトレイ202へ導く搬送路Cへ送り込む位置で、図12および図13が中折り処理トレイGへ送り込む搬送路へ用紙を送り込むことができる位置となる。また、図13に示す位置では、可動ガイド55が回動するスペースを可動ガイド側面55aにより塞ぐことが可能となっている。これにより用紙を中折り処理トレイGへ導く際、スムーズに送り込むことが可能となる。このように、分岐ガイド板54と可動ガイド55の動作に順序をつけることで互いにオーバーラップすることが可能となり円滑な搬送路を形成できる。
【0065】
この状態では、図10に示した分岐ガイド板54の開放状態に比べて用紙束の搬送方向に対して斜めの方向から放出ローラ56の表面に圧接し、用紙束の先端部はいわばくさび状に規制されて加圧コロ57位置に導かれる。用紙束は、中折り処理トレイG側に搬送されるときには、用紙束の中央部が綴じられ、用紙束の先端部はフリーの状態であるが、前述のように規制され、さらに加圧コロ57によって加圧された状態で可動ガイド55と放出ローラ66の間隙に導入される。これにより、用紙束の先端部はばらばらにならずに可動ガイド55と放出ローラ66の間隙に入り込み、可動ガイド55によってターン(偏向)して中折り処理トレイG側に搬送される。したがって、搬送角度は、可動ガイド55の角度θ、言い換えれば可動ガイド55の円周方向の長さ寸法によって自由に設定することができる。ただし、他の機構との関係で180°程度が限界である。
【0066】
なお、搬送経路の変更は、例えば図1に示した分岐爪15,16などによって可能ではあるが分岐爪では自身が搬送力を持たないので、数枚から数十枚の用紙束を大きな角度で変更させると、外周側と内周側の摩擦力の違いによってジャムが生じることが多く、90°以上の大きな角度の偏向には分岐爪は不適である。
【0067】
また、後述するが、図12に示すように加圧コロ57と放出ローラ56との間に所定の間隙を設け、用紙束が所定量通過した後、加圧コロ57によって用紙束を加圧することにより、前記間隙に進入するときの負荷を小さくできるので、用紙束先端を乱すことなく偏向することが可能になり、用紙束の偏向時におけるジャム発生を最小限に抑えることができる。
【0068】
この実施形態では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は別々の駆動モータにより動作するが、例えば回動ガイド55についてもカムやリンクなどの駆動力伝達機構を使用し、1つの駆動モータによって分岐ガイド54と可動ガイド55を駆動することも可能である。
【0069】
5.中折り処理トレイ
5.1 各部構成
図14および図15は中折りを行うための折りプレート74の移動機構の動作説明図である。
【0070】
折りプレート74は前後側板64a、64bに立てられた各2本の軸64cに長孔部74aを遊嵌することにより支持され、さらに、折りプレート74から立設された軸部74bがリンクアーム76の長孔部76bに遊嵌され、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより、折りプレート74は図14および図15中を左右に往復移動する。すなわち、リンクアーム76の長孔部76cに折りプレート駆動カム75の軸部75bは遊嵌されており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76は揺動し、これに応じて、図16において、折りプレート74は束搬送ガイド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動する。
【0071】
折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図14中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75a両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
【0072】
図14は、処理トレイGの用紙束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容領域に突出する。図15は、処理トレイGの用紙束中央を折りローラ81のニップに押し込む位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容領域から退避する。
【0073】
なお、この実施形態では、中折りについては用紙束を折ることを前提にしているが、この発明は1枚の用紙を折る場合でも適用できる。この場合は、1枚だけで中綴じが不要なので、1枚排紙された時点で中折り処理トレイG側に送り込み、折りプレート74と折りローラとによって折り処理を実行して下トレイに排紙するようにする。
【0074】
5.2 配置
図17は図16に示したスティプル処理トレイFと中折り処理トレイGを一体的に引き出してジャム処理、部品のメンテナンス、あるいは取り替えができるようにした本実施形態に係る支持機構を示す要部斜視図である。
【0075】
この実施形態では、スティプル処理トレイFと中折り処理トレイGは放出ローラ56の表面の円弧を屈曲部として中折り処理トレイG側が垂直に、スティプル処理トレイF側が急角度で傾斜した状態に配置され、一体化されている。図17では、端面しか図示していないが、奥行き方向に少なくとも図5に示したスティプル処理トレイFの幅分のスティプル処理トレイFと中折り処理トレイGが収納される。スティプル処理トレイFの傾斜角は小さい方が垂直投影面積が小さくなり、ひいては占有床面積が小さくなるので望ましい。しかし、この実施形態では、図14および図15に示した折り機構、すなわち、折りプレート74、リンクアーム76、折りプレート駆動カム75および折りプレート駆動モータ166を、中折り処理トレイG(束搬送ガイド板下上91,92)とスティプル処理トレイFの間の空間に設ける。その際、これらの折り機構を、端面綴じスティプラS1と中綴じスティプラS2の間に位置させる。そして、折り機構のいずれかの構成部品とスティプル処理トレイFのいずれかの構成部品とが干渉しない最小の角度にスティプル処理トレイFの中折り処理トレイGに対する傾斜角を設定する。このようにして傾斜して設けたスティプル処理トレイFの下方に折り機構を設けることにより、最小の垂直投影面積内にスティプル処理トレイFと中折り処理トレイGと折り手段とを配置することが可能になる。
【0076】
中折りする場合には、動作の項で後述するが折りプレートによって折る位置に用紙束の中央部を位置させる必要がある。そのため、本実施形態では、束搬送ガイド板下91に可動後端フェンス73を設け、この可動後端フェンス73に用紙束の後端(折り処理後後端、搬送時には先端になる)を当接させ、この当接した状態で上下方向に移動させて折り位置に用紙束の中心が位置するように制御している。
【0077】
この可動後端フェンス73は、駆動プーリ73aと従動プーリ73bとの間に張設された駆動ベルト73cに固定され、図示しない後端フェンス移動モータによって上下方向に駆動される。これらの可動後端フェンス73の駆動機構は、前述の折り機構と同様に、スティプル処理トレイFと中折り処理トレイGとの間の空間に配置され、垂直投影面積が増加しないように配慮されている。
【0078】
このような相対関係に設定したスティプル処理トレイFと中折り処理トレイGとからなるユニットUは、用紙後処理装置PDの開口部67から奥行き方向に設けた2本の支持レール66に図17において手前方向に引き出し可能に支持させる。また、束搬送ガイド板下上91,92は、前記ユニットUの奥側で図示しないヒンジを介して手前側を開放端として取り付ける。また、開放端のロックとして例えばマグネットを使用する。
【0079】
このように構成すると、用紙ジャムが生じた場合、前記ユニットUを引き出してジャム処理を行うことができる。その際、中折り処理トレイG側で用紙ジャムが生じた場合には、前記ユニットUを半分程度引き出すと、束搬送ガイド板下上91,92はジャム処理を行うに足るだけ開放されるので、短時間でジャム処理が可能になる。また、ジャム処理が終了すると、前記ユニットUを押し込めば、束搬送ガイド板下上91,92が開口部67の縁部に当接して自動的に閉鎖され、マグネットによって自動的にロックされるので、束搬送ガイド板下上91,92の閉め忘れによって次工程に進むことができないという事態が生じることはない。
【0080】
なお、図17に示した実施形態では、支持レール66は開口部66の中折り処理トレイG側に2本設けているが、上部に2本設けても、その他の部位に設けてもよい。適切な配設個所は、前記ユニットUの各部の配設位置に応じて適宜設定される。
【0081】
この実施形態では、前述のようにスティプル処理トレイFを中折り処理トレイGと折り機構との関係で傾斜角を大きく、逆にいうとスティプル処理トレイFを中折り処理トレイGとの間の角度をできるだけ小さく設定し、斜めに配置している。このように斜めに配置すると、空間の利用効率で考えると、スティプル処理トレイFの下側は前述のように中折り処理トレイGが配置されるので、スティプル処理トレイFの上側の空間の利用が問題となる。そこで、この実施形態では、搬送路Dと用紙収容部Eをそれぞれ前記スティプル処理トレイFに対して平行になるように設け、さらに、図1において右上に当たる空間にパンチかすユニット101のかす受け101aを斜めに伸ばして設け、効率のよい空間利用を図っている。
【0082】
これにより、用紙収容部Eで反転した用紙は、用紙サイズが大きければ用紙反転部Eから用紙の搬送方向後端部が突出した状態で次の用紙の到着を待つが、用紙収容部Eが用紙後処理装置PDの右上に配置されているので、下側に十分な空間を確保することができ、用紙ジャムが発生する虞はない。
【0083】
また、中折り処理トレイGにおいて折り機構が端面綴じスティプラS1と中綴じスティプラS2との間に設けられているので、用紙サイズが大きくとも折りプレート74の下側に十分なスペースをとることができ、束搬送ガイド板下上91,92によって垂直に搬送しても用紙先端部の下側に十分な空間を確保することができる。
【0084】
6.制御装置
制御装置350は、図18に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコントロールパネルの各スイッチ等、および入口センサ301、上排紙センサ302、シフト排紙センサ303、プレスタックセンサ304、スティプル排紙センサ305、紙有無センサ310、放出ベルトホームポジションセンサ311、スティプル移動ホームポジションセンサ312、スティプラ斜めホームポジションセンサ313、ジョガーフェンスホームポジションセンサ314、束分岐ガイドホームポジションセンサ315、束到達センサ321、可動後端フェンスホームポジションセンサ322、折り部通過センサ323、下排紙センサ324、折りプレートホームポジションセンサ325、紙面検知センサ330,330a,330b、排紙ガイド板開閉センサ331等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。
【0085】
CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ169、叩きコロ12を駆動する図示しない叩きコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動するスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ160、ジョガーフェンス53を移動するジョガーモータ158、分岐ガイド板54および可動ガイド55を回動する束分岐駆動モータ161、その束を搬送する搬送ローラを駆動する図示しない束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる図示しない後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する図示しない折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170およびジョガーモータ158が制御される。
【0086】
また、パンチユニット100もクラッチやモータを制御することによりCPU360の指示によって穴明けを実行する。
【0087】
なお、用紙後処理装置PDの制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。
【0088】
7.動作
以下、前記CPU360によって実行される本実施形態に係る用紙後処理装置の動作について説明する。
【0089】
7.1 処理モードに応じた動作
本実施形態では、後処理モードに応じて下記の排出形態をとる。
【0090】
▲1▼ ノンスティプルモードA:
このモードは、搬送路Aから搬送路Bを通り、上トレイ201へ用紙を綴じないで排出するモードである。このモードでは、分岐爪15が図1において時計方向に回動し、搬送路B側が開放された状態になる。このときの処理手順を図19のフローチャートに示す。
【0091】
このモードでは、動作がスタートし、用紙が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送ローラ2、搬送路Bの搬送ローラ3および上排紙ローラ4がそれぞれ回転を開始する(ステップS101)。そして、入口センサ301のオン、オフ(ステップS102,S103)と上排紙センサ302のオン、オフ(ステップS104,S105)をチェックして、用紙の通過を確認し、最終紙が通過し(ステップS107)、所定時間経過すると、前記各ローラ、すなわち、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ3および上排紙ローラ4の回転を停止させる。これにより、画像形成装置から搬入されてきた用紙を全て上トレイ201に綴じることなく排紙し、積載する。なお、この実施形態では、パンチユニット100が入口ローラ1と搬送ローラ2間に設けられているので、この間にパンチユニット100によって穴明けすることもできる。
【0092】
▲2▼ ノンスティプルモードB:
このモードは、用紙を綴じることなく搬送路Aから搬送路Cを経て、シフトトレイ202へ排出するモードである。このモードでは、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態になる。このときの処理手順を図20のフローチャートに示す。
【0093】
このモードでは、動作がスタートし、用紙が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送ローラ2、搬送路Cの搬送ローラ5およびシフト排紙ローラ6がそれぞれ回転を開始する(ステップS201)。そして、分岐爪15および16を駆動するソレノイドをオンにして(ステップS202)分岐爪15を反時計方向、分岐爪16を時計方向にそれぞれ回動させる。次いで、入口センサ301のオン、オフ(ステップS203,S204)とシフト排紙センサ303のオン、オフ(ステップS205,S206)をチェックして、搬入されてきた用紙の通過を確認する。
【0094】
そして、最終紙が通過し(ステップS207)、所定時間経過すると、前記各ローラ、すなわち、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5およびシフト排紙ローラ6の回転を停止させ(ステップS208)、分岐爪15,16を駆動するソレノイドをオフにする(ステップS209)。これにより、画像形成装置PRから搬入されてきた用紙を全てシフトトレイ202に綴じることなく排紙し、積載する。なお、この実施形態では、パンチユニット100が入口ローラ1と搬送ローラ2間に設けられているので、この間にパンチユニット100によって穴明けすることもできる。
【0095】
▲3▼ ソート、スタックモード:
このモードは、用紙を搬送路Aから搬送路Cを経てシフトトレイ202へ排出するモードであるが、その際、シフトトレイ202を部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動させ、シフトトレイ202上に排出される用紙を仕分けるモードである。このモードでは、ノンスティプルモードBと同様に、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態になる。このときの処理手順を図21のフローチャートに示す。
【0096】
このモードでは、動作がスタートし、用紙が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送ローラ2、搬送路Cの搬送ローラ5およびシフト排紙ローラ6がそれぞれ回転を開始する(ステップS301)。そして、分岐爪15および16を駆動するソレノイドをオンにして(ステップS302)分岐爪15を反時計方向、分岐爪16を時計方向にそれぞれ回動させる。そして、入口センサ301のオン、オフ(ステップS303,S304)とシフト排紙センサ303のオン(ステップS305)をチェックする。
【0097】
このチェックにより、シフト排紙センサ303を通過した用紙が部の先頭の用紙であれば(ステップS306−Y)、シフトモータ169をオンし(ステップS307)、シフトセンサ336がシフトトレイ202を検出するまでシフトトレイ202を用紙搬送方向と直交する方向に移動させる(ステップS309)。そして、用紙をシフトトレイ202に排紙し、シフト排紙センサ303がオフになり、用紙がシフト排紙センサ303の通過が確認されると(ステップS310)、その用紙が最終紙かどうかをチェックする(ステップS311)。最終紙でなければ、この場合、先頭の用紙なので、部が1枚でなければ、ステップS303に戻って以降の処理を繰り返し、部が1枚で構成されていれば、ステップS312の処理を実行する。 一方、ステップS306でシフト排紙センサ303を通過した用紙が部の先頭紙でなければ、すでにシフトトレイ202は移動しているので、そのまま排紙し(ステップS310)、その排紙した用紙が最終紙かどうかをチェックする(ステップS311)。最終紙でなければ、次の用紙に対してステップS303からの処理を繰り返し、最終紙であれば(ステップS311−Y)、最終紙が通過して所定時間経過した時点で、前記各ローラ、すなわち、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5およびシフト排紙ローラ6の回転を停止させ(ステップS312)、分岐爪15,16を駆動するソレノイドをオフにする(ステップS313)。これにより、画像形成装置から搬入されてきた用紙を全てシフトトレイ202に綴じることなく排紙し、仕分けして積載する。なお、この場合もパンチユニット100によって穴明けした用紙のソートやスタックが可能である。
【0098】
▲4▼ スティプルモード:
このモードは、用紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイFに搬送し、スティプル処理トレイFで整合および綴じ処理を行った後、搬送路Cを通ってシフトトレイ202へ排出するモードである。このモードでは、分岐爪15と分岐爪16はともに反時計方向に回動し、搬送路AからDに至る経路が開放された状態になる。このときの処理手順を図22に示す。
【0099】
このモードでは、動作がスタートし、用紙が画像形成装置側PRから搬入される状態になると、用紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10およびスティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイFの叩きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップS401)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイドをオンにして(ステップS402)分岐爪15を反時計方向に回動させる。
【0100】
次いで、端面綴じスティプラS1をスティプラ移動HPセンサ312で検知し、ホームポジションを確認した後、スティプラ移動モータ159を駆動して端面綴じスティプラS1を綴じ位置に移動させる(ステップS403)。また、放出ベルト52のホームポジションも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置を確認した後、放出モータ157を駆動して待機位置に放出ベルト52を移動させる(ステップS404)。また、ジョガーフェンス53もジョガーフェンスHPセンサでホームポジション位置を検出した後、待機位置に移動させる(ステップS405)。さらに、分岐ガイド板54と可動ガイド55をホームポジションに移動させる(ステップS406)。
【0101】
そして、入口センサ301のオン、オフ(ステップS407,S408)、スティプル排紙センサ305がオン(ステップS409)、シフト排紙センサ303がオフ(ステップS410)であれば、スティプル処理トレイFに用紙が排紙され、用紙が存在しているので、叩きソレノイド170を所定時間オンにし、叩きソレノイド12を用紙に接触させ、後端フェンス51側に付勢して、用紙後端を揃える(ステップS411)。次いで、ジョガーモータ158を駆動することによってジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて用紙の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の揃え動作を行った後、待機位置に戻す(ステップS412)。これによりスティプル処理トレイFに送り込まれた用紙の縦横(搬送方向に平行な方向と直交する方向)が揃えられる。これらステップS407からステップS413までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になると(ステップS413−Y)、ジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて用紙端面がずれない状態にし(ステップS414)、この状態で端面綴じスティプラS1をオンにして端面綴じを実行する(ステップS415)。
【0102】
一方、シフトトレイ202を所定量下降させて(ステップS416)排紙スペースを確保し、シフト排紙モータを駆動してシフト排紙ローラ6の回転を開始させ(ステップS417)、さらに放出モータ157をオンにして放出ベルト52を所定量回転させ(ステップS418)、綴じられた用紙束を搬送路C方向に押し上げる。これにより、用紙束はシフト排紙ローラ6のニップに挟まれてシフトトレイ202への排紙動作が行われる。そして、シフト排紙センサ303がオンになり(ステップS419)、用紙束がセンサ303位置に進入し、シフト排紙センサ303がオフになって用紙束がセンサ303位置を抜けたことが確認されると(ステップS420)、用紙束はシフト排紙ローラ6によってシフトトレイへの排紙が完了する状態になっているので、放出ベルト52およびジョガーフェンス53を待機位置に移動させ(ステップS421,S422)、シフト排紙ローラ6の回転を所定時間経過後停止させ(ステップS423)、シフトトレイ202を用紙受け入れ位置に上昇させる(ステップS424)。この上昇位置は、紙面検知センサ330によってシフトトレイ202上に積載された用紙束の最上位の用紙の上面を検知することにより制御される。これらの一連を動作をジョブの最終部まで繰り返す(ステップS425)。
【0103】
そして、最終部になると、端面綴じスティプラS1、放出ベルト52、ジョガーフェンス53をそれぞれホームポジションに移動させ(ステップS426,S427,S428)、入口ローラ1、搬送ローラ2,7,9,10、スティプル排紙ローラ11および叩きコロ12の回転を停止させ(ステップS429)、分岐爪15の分岐ソレノイドをオフにして(ステップS430)全て初期状態に戻して処理を終える。
【0104】
このようにして、画像形成装置から搬入されてきた用紙をスティプル処理トレイFで綴じ処理を行ってシフトトレイ202に排紙して積載する。なお、この場合もパンチユニット100によって穴明けした用紙の綴じ処理が可能である。
【0105】
このスティプルモード時のスティプル処理トレイFの動作をさらに詳細に説明する。
【0106】
スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションより移動し、スティプル処理トレイFに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する(ステップS405)。用紙がスティプル排紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がスティプル排紙センサ305を通過すると(ステップS409)、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
【0107】
また、スティプル排紙センサ305は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる(ステップS412)。叩きコロ12は、叩きSOL170のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、スティプル処理トレイFに収容される用紙が入口センサ301あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、用紙枚数がカウントされる。
【0108】
叩きSOL170がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ(ステップS412)。この動作を最終頁まで行う(ステップS413)。その後、再び7mm内側に移動して停止し(ステップS414)、用紙束の両側端を押えてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる(ステップS415)。このとき2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が駆動され、端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合は、これを繰返す。
【0109】
綴じ処理が終了すると、放出モータ157が駆動され、放出ベルト52が駆動される(ステップS418)。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪52aにより持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める(ステップS417)。このとき、ジョガーフェンス53は用紙サイズおよび綴じ枚数に基づいて異なる制御が行われる。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53により用紙束を押えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送する。
【0110】
そして、紙有無センサ310あるいは放出ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェンス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
【0111】
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し(ステップS422)、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
【0112】
▲5▼ 中綴じ製本モード:
このモードは、用紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイFに搬送し、スティプル処理トレイFで整合および中央綴じを行った後、さらに中折り処理トレイGで中折りし、中折りされた用紙束を搬送路Hを経て下トレイ203へ排出するモードである。このモードでは、分岐爪15と分岐爪16はともに反時計方向に回動し、搬送路AからDに至る経路が開放された状態になる。また、分岐ガイド板54と可動ガイド板55が前述の図12、図13、あるいは後述の図26、図27に示すような閉鎖状態となって用紙束を中折り処理トレイGに導き、中折りが行われる。このときの処理手順を図23に示す。
【0113】
このモードでは、動作がスタートし、用紙が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10およびスティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイFの叩きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップS501)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイドをオンにして(ステップS502)分岐爪15を反時計方向に回動させる。
【0114】
次いで、放出ベルト52のホームポジションも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置を確認した後、放出モータ157を駆動して放出ベルト52を待機位置に、また、ジョガーフェンス53もジョガーフェンスHPセンサでホームポジション位置を検出した後、待機位置に、さらに、分岐ガイド板54と可動ガイド55をホームポジションにそれぞれ移動させる(ステップS503,S504,S505)。
【0115】
そして、入口センサ301のオン、オフ(ステップS506,S507)、スティプル排紙センサ305がオン(ステップS508)、シフト排紙センサ303がオフ(ステップS509)であれば、スティプル処理トレイFに用紙が排紙され、用紙が存在しているので、叩きソレノイド170を所定時間オンにし、叩きソレノイド12を用紙に接触させ、後端フェンス51側に付勢して、用紙後端を揃える(ステップS510)。次いで、ジョガーモータ158を駆動することによってジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて用紙の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の揃え動作を行った後、待機位置に戻す(ステップS511)。これによりスティプル処理トレイFに送り込まれた用紙の縦横(搬送方向に平行な方向と直交する方向)が揃えられる。
【0116】
これらステップS506からステップS512までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になると(ステップS512−Y)、ジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて用紙端面がずれない状態にし(ステップS513)、この状態で放出モータ157をオンにすることにより放出ベルト52を所定量回転させ(ステップS514)、中綴じスティプラS2の綴じ位置まで用紙束を上昇させる。そして、用紙束の中央部で中綴じスティプラS2をオンし、中綴じを行う(ステップS515)。次いで、分岐ガイド板54と可動ガイド55を所定量を変位させて中折り処理トレイGに向かう経路を形成し(ステップS516−図12)、中折り処理トレイGの束搬送ローラ上、下71,72の回転を開始させ、中折り処理トレイGに設けられている可動後端フェンス73のホームポジションを検知した後、当該可動後端フェンス73を待機位置に移動させる。
【0117】
このようにして、中折り処理トレイGの用紙束受け入れ体制が整えられると、放出ベルト52の回転を開始させ(ステップS519)、放出ローラ56と加圧ローラ57に銜え込ませ、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送する。放出ベルト52が所定量移動し(ステップS520)、分岐ガイド板54を所定量変位させて図13の位置に位置し(ステップS521)、用紙先端が束到達センサ321位置に達し(ステップS522)、所定距離搬送したら、束搬送ローラ上、下71,72の回転を停止させ(ステップS523)、束搬送ローラ下72の加圧状態を解除させる(ステップS524)。次いで、折りプレート74による折り動作を開始し(ステップS525)、折りローラ81,82および下排紙ローラ83の回転を開始させる(ステップS526)。そして、折り部通過センサ323によって中折りされた用紙束の通過を監視し(ステップS527,S528)、折り部通過センサ323位置を用紙束の後端が通過すると(ステップS528−Y)、束搬送ローラ下72を加圧し(ステップS529)、折りプレート74、分岐ガイド板54および可動ガイド板55をホームポジションに移動させる(ステップS530,S531)。
【0118】
この状態で用紙束の通過を下排紙センサ324によって監視し(ステップS532,533)、下排紙センサ324を用紙束後端が通過すると(ステップS533−Y)、折りローラ81,82、下排紙ローラ83をさらに所定時間回転させた後、停止させる(ステップS534)。次いで、放出ベルト52とジョガーフェンス53を待機位置に移動させる(ステップS535,S536)。そして、ジョブの最終部かどうかをチェックし(ステップS537)、ジョブの最終部でなければステップS506に戻って以降の処理を繰り返し、最終部であれば、放出ベルト52およびジョガーフェンス53をホームポジションに移動させ(ステップS538,S539)、入口ローラ1,搬送ローラ2,7,9,10、スティプル排紙ローラ11および叩きコロ12の回転を停止し(ステップS540)、分岐爪15の分岐ソレノイドをオフにして(ステップS541)すべて初期状態に戻して処理を終える。
【0119】
このようにして画像形成装置から搬入されてきた用紙をスティプル処理トレイFで中綴じし、中折り処理トレイGで中折りした後、下トレイ203上に中折りされた用紙束を排紙して積載する。
【0120】
8.用紙束偏向機構および放出ベルトの動作制御
図32は、分岐ガイド板54のイニシャル処理の処理手順を示すフローチャートである。図10ないし図13に用紙束偏向機構の構成とカム61、分岐ガイド板54および可動ガイド55の動作について説明したが、このときのCPU360の分岐ガイド板54の制御は図32のようにして行われる。
【0121】
この処理では、まず、カム61の遮蔽部61cを検出する束分岐ガイドホームポジションセンサ315のオンオフをチェックし(ステップS601)、オンであれば、言い換えれば遮蔽部61cを束分岐ガイドホームポジションセンサ315が検出すれば(ステップS601−Y)、束分岐駆動モータ161を反時計方向(図11の矢印方向に対応)に回転させる(ステップS602)。そして、束分岐ガイドホームポジションセンサ315がオフになった時点(ステップS603−Y)で束分岐駆動モータ161を停止させる(ステップS604)。この状態が図10の状態である。
【0122】
一方、ステップS601で束分岐ガイドホームポジションセンサ315がオフであれば、束分岐駆動モータ161を時計方向(図11では反矢印方向に対応)に回転させ(ステップS605)、束分岐ガイドホームポジションセンサ315がオンになった時点(ステップS606−Y)で束分岐駆動モータ161を停止させ(ステップS607)、さらに反時計方向に駆動して(ステップS602)束分岐ガイドホームポジションセンサ315がオフになった時点で停止させる(ステップS603,S604)。これにより、カム61の初期位置、言い換えれば分岐ガイド板54の初期位置が設定される。
【0123】
図33は可動ガイド55のイニシャル処理の処理手順を示すフローチャートである。図10ないし図13に用紙束偏向機構の構成とカム61、分岐ガイド板54および可動ガイド55の動作について説明したが、このときのCPU360の可動ガイド55の制御は図33のようにして行われる。
【0124】
この処理では、まず、可動ガイド55の遮蔽部55bを検出する可動ガイドホームポジションセンサ337のオンオフをチェックし(ステップS701)、オンであれば、言い換えれば遮蔽部55bを可動ガイドホームポジションセンサ337が検出すれば(ステップS701−Y)、可動ガイド駆動モータ171を反時計方向(図11の矢印方向に対応)に回転させる(ステップS702)。そして、可動ガイドホームポジションセンサ337がオフになった時点(ステップS703−Y)で可動ガイド駆動モータ171を停止させる(ステップS704)。この状態が図10の状態である。
【0125】
一方、ステップS701で可動ガイドホームポジションセンサ337がオフであれば、可動ガイド駆動モータ171を時計方向(図11では反矢印方向に対応)に回転させ(ステップS705)、可動ガイドホームポジションセンサ337がオンになった時点(ステップS706−Y)で可動ガイド駆動モータ171を停止させ(ステップS707)、さらに反時計方向に駆動して(ステップS702)可動ガイドホームポジションセンサ337がオフになった時点で停止させる(ステップS703,S704)。これにより、可動ガイド55の初期位置が設定される。
【0126】
9.中折りモード時の綴じ動作と折り動作の詳細
この中折りモード時の綴じ動作と折り動作についてさらに詳細に説明する。
【0127】
搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16で振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7,9,10およびスティプル排紙ローラ11によりスティプル処理トレイFに排出される。スティプル処理トレイFでは、▲4▼のスティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプルする直前までは同様の動作をする(図24参照)。その後、図25に示すように用紙束は放出爪52aにより用紙サイズ毎に設定された距離だけ搬送方向下流へ運ばれ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理される。
【0128】
次に可動ガイド55を回転させ下方搬送路へ偏向する位置にセットするとともに分岐ガイド板を所定量閉めて放出ローラ56と加圧コロ57が微少距離離間した位置にセットする(図26)。この微少距離は枚数に応じて段階的に変化するとともにその用紙束の厚みより小さい値となるように設定されている。たとえば、図34のフローチャートに示すように、まず綴じ枚数をチェックし(ステップS801)綴じ枚数が2枚から5枚の時は隙間無し(ステップS802)、5枚から10枚は0.5mm(ステップS803,S804)、10枚以上は1mm(ステップS803,805)といったようになるような駆動モータパルスP1・P2・P3が設定されている(ステップS802,803,804)。このように枚数に応じて段階的に変化させることが可能となる。
【0129】
この後、綴じられた用紙束は放出爪52aにより下流へ移送を開始し、その時用紙束先端が所定距離加圧ローラ対57と放出ローラ55のニップを通過した時点で更に分岐ガイド板54を閉めて、放出ローラ56と加圧コロ57が加圧状態とする。このタイミングは用紙サイズ毎に設定された放出モータ157の駆動パルスにより管理される。それによりどのサイズであっても通過距離が等しくなるよう設定される。
【0130】
例えば、放出爪52aが設けられた放出ベルト52ののHPセンサ311〜ローラ対(56,57)まで移動距離をL1、前記所定通過距離を5mmとし放出爪52aのHPセンサ311〜スタック中の用紙後端までの距離をLhとした場合、その動作タイミングは放出爪52aがHPセンサ311から移動した距離Lnで決まりその換算パルスで制御される。Lnは用紙長さLpとすると、
Ln=L1−Lh−Lp+5mm
で与えられる。このパルスをサイズごとに設定し、図35に示すフローチャートのように、サイズチェック(ステップS901,903,905)とサイズに応じたパルス設定(ステップS902,904,906)を行うようにして制御することにより、サイズに関わらず同じタイミングで加圧できることとなる。
【0131】
ここでは放出ベルト52のHPセンサ311からのパルス制御を実施例としたが、ローラ対(56,57)近傍に検知手段を設け用紙束の先端検知にて制御しても良い。この場合、本体からのサイズ情報によらずコントロールが可能となる。
【0132】
その後、図27に示すように、用紙束先端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することによって前述のように形成された前記中折り処理処理トレイGへ導かれる経路を通過するべく、再度放出爪52aと放出ローラ56により下流へ搬送される。この放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており放出ベルト52と同期して駆動される。
【0133】
この放出ローラ56は前述のように放出ベルト52の駆動軸(放出軸)65に設けられ、放出ベルト52と同期して駆動される。そして、図28に示すように、その用紙束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、予めその用紙サイズに応じた位置にホームポジションから移動し、下側の端面をガイドするために停止している可動後端フェンス73まで搬送される。このとき、放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次の用紙に備える。
【0134】
図29に示すように、可動後端フェンス73に突き当てられた用紙束は、束搬送ローラ下72の加圧が解除され、その後、図30に示すように、綴じられた針部近傍が折りプレート74により略直角方向に押され、対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転している折りローラ81は、ニップに導かれた用紙束を加圧搬送することによって用紙束の中央に折りを施す。
【0135】
そして、図31に示すように、折りを施された用紙束は搬送路Hに設けられた第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。このとき、用紙束後端が折り部通過センサ323に検知されると、折りプレート74と可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰され、次の用紙に備える。また、次のジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
【0136】
図30および図31に示すように、中折りは、折りプレート74と第1および第2の折りローラ81,82によって行われるが、図1に示すように第2の折りローラ82と下排紙ローラ83は、エンドフェンス32あるいはシフトトレイ202の基部の筐体側面SBAよりも側方に突出した位置に設けられ、かつ、下トレイ203の先端部はシフトトレイ202の先端部の鉛直下方と同一位置、もしくは同一位置よりも用紙後処理装置PD本体側に位置し、シフトトレイ202で規定される垂直投影面積よりも垂直投影面積が大きくならないように意図されている。
【0137】
また、前述の第2の折りローラ82と下排紙ローラ83とを前記筐体側板SBAよりも側方に突出させて、複数段にわたる折りローラによって十分な折り処理を可能としている。その際、中折りにより用紙束のサイズが半分になるので、下トレイ203のトレイサイズもそのサイズに最大処理サイズの半分でよく、前述のように下トレイ203の先端部をシフトトレイ202の先端部から突出させることなく、前述の折りローラ82と下排紙ローラ83の設置空間を無理なく確保できる。そのため、シフトトレイ202の最大下降位置より下側の筐体側面SBBは、前記筐体側面SBAよりも前記設置空間分側方に突出している。これにより、垂直投影面積を増大させることなく、十分な折り機能を有する折り機構を用紙後処理装置PD本体下方に設けることができる。
【0138】
また、シフトトレイ202の垂直方向のストロークも中折りした用紙束の排出口のすぐ上から排紙ローラ6からの排紙口のすぐ下まで確保することができるので、シフトトレイ202の積載量も下トレイ203の積載量も十分に確保することができる。
【0139】
以上のように、本実施形態によれば、スティプル処理トレイFを急傾斜させ、中折り処理トレイGとのなす角を最小源にしてスティプル処理トレイFと中折り処理トレイGとの間に中折りを行うための折り機構を配置し、スティプル処理トレイF内で端面綴じと中綴じ時の整合処理と綴じ処理を行い、その後、折り部で用紙束に折りを施すように構成し、互いに並行処理を可能にしたので、従来の欠点である機能の制約、生産性の低下、装置の大型化をすべて解消し、省スペースで高生産性の用紙処理装置を提供することができる。
【0140】
また、端面綴じスティプラS1と中綴じスティプラS2とを分けることにより、ジョガーフェンス53による整合位置近傍に常に綴じ処理に適したスティプラが存在し、整合及び綴じにかかる全体の処理時間を短縮でき、高生産性を確保できる。また、放出ベルト52と放出爪52aを使用して用紙束を搬送方向上流と下流とへ自在に移動させることができるので、綴じ位置の微妙な調整も可能となり、ユーザの意図した位置への綴じ動作が容易に行える。
【0141】
また、スティプル処理トレイFにおける中綴じ処理と折り処理を独立した処理ステーションで実施することができ、比較的処理に時間のかかる折り処理中にも次ジョブの用紙の積載整合が可能となるため飛躍的に生産性の向上が望める。
【0142】
また、従来通りの綴じ処理トレイを用紙最大長さに対し充分に確保できるので、綴じ処理の品質を保つことができる。
【0143】
可動ガイド55と分岐ガイド板54と放出ローラ56とによって小径Rのターン部を構成したので、用紙束の偏向搬送を円滑に行うことができる。これにより更なる省スペースが達成できる。
【0144】
通常の場合、用紙束は放出爪52aによってのみ搬送力を付与されるが、本実施形態のようにターン部が小径Rである場合に、用紙束を搬送には大きな搬送力が必要となる。そこで、本実施形態では、回転する放出ローラ56を搬送ガイドとすることによって用紙束に対し搬送力を与えることができる。その際、搬送ガイドが搬送方向に回転しているので搬送抵抗を低減できる。
【0145】
さらに、スティプル処理トレイFの下流にシフトトレイ202と中折り処理トレイGへ排出方向を偏向可能な分岐ガイド板54と可動ガイド55を設けたので、「中央綴じだけをしたい」、「中央折りだけをしたい」などのユーザの多彩な要求に答えることが可能となる。
【0146】
なお、中央綴じだけをしたい場合には、前述のように中綴じスティプラS2で用紙束の中央部を綴じた後、分岐ガイド板54と可動ガイド55を開放した状態で放出爪52aによって搬送路C側に用紙束に押し上げ、排紙ローラ6対からシフトトレイ202に排紙する。また、中央折りだけをしたい場合には、分岐ガイド板54と可動ガイド55を図25の閉鎖状態にして中折り処理トレイG側の搬送路を開放し、スティプル処理トレイFから1枚用紙を送り出し、折りプレート74と折りローラ81,82によって折り処理を行う。1枚で中折りされた用紙は、このようにして折られて下排紙ローラ83から下排紙トレイ203に排紙する。これを設定した枚数繰り返せば、1枚ずつ中折りされた用紙が複数枚下排紙トレイ203に集積される。
【0147】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、用紙束の先端がローラ対に進入する際にはその加圧力を低下させることが可能であるため、進入時の負荷軽減が容易となり搬送に十分な加圧力を加えることができ、また搬送路の絞り込み効果も得ることとなり円滑な搬送が比較的簡単な構成で可能となる。
【0148】
また、異なったサイズであってもその進入時の用紙搬送条件を一定にすることができ品質の安定化が可能である。
【0149】
また、綴じ枚数ごとにのコロ対の離間距離を微調整することができるためそれぞれの搬送に見合った搬送条件の設定が可能となる。
【0150】
さらに、離間距離を用紙束の厚みより若干小さく設定することで進入時の負荷を低減しつつ若干の搬送力を与えることができなおさら放出爪への負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置を主に示す用紙処理装置と画像形成装置とからなる画像処理システムのシステム構成を示す図である。
【図2】実施形態に係る用紙後処理装置のシフト機構の詳細を示す要部を拡大した斜視図である。
【図3】実施形態に係る用紙後処理装置のシフトトレイ昇降機構の要部を拡大した斜視図である。
【図4】実施形態に係る用紙後処理装置のシフトトレイへの排紙部の構造を示す斜視図である。
【図5】実施形態に係る用紙後処理装置のスティプル処理トレイを用紙搬送面に垂直な方向から見た平面図である。
【図6】実施形態に係る用紙後処理装置のスティプル処理トレイとその駆動機構を示す斜視図である。
【図7】実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束の放出機構を示す斜視図である。
【図8】実施形態に係る用紙後処理装置の端面綴じステイプラを移動機構とともに示す斜視図である。
【図9】図8における端面綴じスティプラの斜め回動機構を示す斜視図である。
【図10】実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束偏向機構の動作説明図で、用紙あるいは用紙束をシフトトレイに排紙するときの状態を示す。
【図11】実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束偏向機構の動作説明図で、図10の状態から分岐ガイド板が放出ローラ側に回動した状態を示す。
【図12】実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束偏向機構の動作説明図で、図11の状態から可動ガイドが分岐ガイド板側に回動し、中折り処理トレイ側に用紙束を偏向する経路を形成した状態を示す。
【図13】実施形態に係る用紙後処理装置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り動作に入る前の状態を示す。
【図14】実施形態に係る用紙後処理装置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り後、初期位置に戻るときの状態を示す。
【図15】実施形態に係る用紙後処理装置のスティプル処理トレイと中折り処理トレイの詳細を示す図である。
【図16】図15に示したスティプル処理トレイと中折り処理トレイとからユニットを一体に支持する支持機構と、そのユニットを一体に引き出したときの状態を示す説明図である。
【図17】実施形態に係る画像形成システムの制御系の構成、特に用紙後処理装置の制御構成を主に示すブロック図である。
【図18】実施形態に係る用紙後処理装置におけるノンスティプルモードAの処理手順を示すフローチャートである。
【図19】実施形態に係る用紙後処理装置におけるノンスティプルモードBの処理手順を示すフローチャートである。
【図20】実施形態に係る用紙後処理装置におけるソート、スタックモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図21】実施形態に係る用紙後処理装置におけるスティプルモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図22】実施形態に係る用紙後処理装置における中綴じ製本モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図23】 中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイにスタックされた用紙束の状態を示す動作説明図である。
【図24】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイでスタックされ、中綴じされるときの状態を示す動作説明図である。
【図25】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させる状態を示す動作説明図である。
【図26】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させる状態を示す動作説明図である。
【図27】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させる状態を示す動作説明図である。
【図28】中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させ、中折り処理トレイに送り込んだときの状態を示す動作説明図である。
【図29】中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで用紙束を中折り位置に位置させたときの状態を示す動作説明図である。
【図30】中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作説明図である。
【図31】中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイからで用紙束を中折りローラによって中折りして排紙するときの状態を示す動作説明図である。
【図32】分岐ガイド板のイニシャル処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図33】可動ガイドのイニシャル処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図34】綴じ枚数の判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図35】用紙サイズの判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
6 シフト排紙ローラ
52 放出ベルト
52a 放出爪
53 ジョガーフェンス
54 分岐ガイド板
55 可動ガイド
56 放出ローラ
57 加圧コロ
58,59 スプリング
60 リンクアーム
61 カム
62 放出ベルト駆動プーリ
65 放出軸(駆動軸)
66 支持レール
73 可動後端フェンス
74 折りプレート
75 折りプレート駆動カム
76 リンクアーム
81 第1の折りローラ
82 第2の折りローラ
83 下搬送ローラ
91 束搬送ガイド板上
92 束搬送ガイド板下
157 放出モータ
158 ジョガーモータ
161 束分岐駆動モータ
166 折プレート駆動モータ
202 シフトトレイ
203 下トレイ
A,B,C,D,H,M 搬送路
E 用紙収容部
F スティプル処理トレイ
G 中折り処理トレイ
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
S1 端面綴じスティプラ
S2 中綴じスティプラ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is provided in an image forming apparatus such as a copying machine, a printer, or a printing machine as a single unit or separately, and performs predetermined processing such as binding, punching, alignment, and folding on an image-formed sheet (recording medium). The present invention relates to a paper processing apparatus that performs paper ejection by discharging.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Post-processing devices that are disposed downstream of an image output device such as a copying machine or a printer and perform post-processing such as binding and punching on output recording paper (paper-recording medium) are widely known. In recent years, it has been proposed that the functions are multifunctional, and in addition to the conventional end face binding, the saddle stitching process and the middle folding process are also possible. However, many of them are limited in function because the machine is large or complex.
[0003]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 07-48062 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-153947 disclose one in which the path is switched at the apparatus entrance and the end face binding function and the saddle stitching function are completely independent. This configuration has advantages such as easy unitization and easy response to less options. However, it has a cost disadvantage because it has similar functions. In addition, the sheet is aligned and bound during saddle stitching, and folding is performed on the spot. Therefore, the sheet for the next job is loaded in the saddle stitching section until the previous job is completely folded. I can't accept it, and I can't expect an improvement in productivity.
[0004]
In order to solve such a problem, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-118861 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-187479 disclose end face binding and saddle stitching in a processing tray that is inclined so that the downstream side in the sheet conveyance direction becomes higher. It has been proposed to perform time alignment processing and binding processing, and after the binding processing, switchback transport to another station arranged below the processing tray (convey in the direction opposite to the end face binding discharge) and perform folding processing. Yes. Certainly, in these known techniques, the productivity is improved by arranging the folding mechanism separately, and the cost increase due to overlapping mechanisms is minimized. However, in order to improve productivity, it is necessary to arrange the folding processing section long enough and the binding processing tray is arranged at the top, so the two trays become a continuous "U" shape and the machine is large. Therefore, it is impossible to meet the recent installation situation where space saving is desired.
[0005]
Therefore, in order to suppress an increase in the size of the machine, Japanese Patent Laid-Open No. 2000-63031 proposes an invention in which folding processing is performed in such a manner that a sheet bundle straddles the binding processing tray. Absent.
[0006]
Further, in Japanese Patent Laid-Open Nos. 11-286368 and 2000-86067, a folding roller is disposed slightly above the middle portion of the binding processing tray for the purpose of sharing the processing tray or shortening the conveyance path. However, there has been proposed an invention in which a folding process is performed directly and discharged outside the apparatus. In these cases, as described above, not only the improvement in productivity cannot be expected, but also the folding roller is arranged above the processing tray whose downstream side is highly inclined, so that the machine is actually considerably large.
[0007]
Furthermore, it goes without saying that a single function (only for saddle stitching) such as that disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 9-183558 does not match the needs of the times.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, in the invention according to the conventional example,
(1) It is disadvantageous in terms of cost because it has similar functions in duplicate.
{Circle around (2)} The sheet of the next job cannot be received until the folding of the previous job is completely completed in the saddle stitching portion, and improvement in productivity cannot be expected.
(3) If the folding section is arranged long enough to improve productivity, the machine becomes large and space cannot be saved.
There are problems such as.
[0009]
The present invention has been made in view of the problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide a sheet processing apparatus including a sheet bundle conveying apparatus that is low in cost, high in productivity, and excellent in space saving. It is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the first means includes a processing means for performing a predetermined process on the sheet or the sheet bundle and a branching portion of a plurality of transport paths, and has been processed by the processing means. A sheet processing apparatus having switching means for switching a transport direction of a sheet or sheet bundle that has not been switched to either the first transport path or the second transport path, The conveyance path formed by the switching means for guiding the paper to the second conveyance path is deflected, A first position for transporting the sheet to the first transport path by the switching means, and a second position for transporting the sheet to the second transport path And a third position for conveying the sheet to the second conveyance path between the first position and the second position. Control means to set to either The conveyance path formed by the switching means at the third position is set wider in the direction perpendicular to the paper surface of the sheet or sheet bundle than the conveyance path formed by the switching means at the second position. It is characterized by.
[0011]
According to the first means, the switching between the first conveyance path and the second conveyance path can be easily performed by taking the two different positions of the first or second position by the switching means. Also, the third position is set according to the thickness of the sheet bundle to be conveyed so that the deflection can be smoothly performed even when the curvature to be deflected is large, and the curvature to be deflected even when the deflection angle is steep is set. It becomes possible to carry a large set, and space saving can be achieved.
[0012]
The second means is A processing unit that performs a predetermined process on a sheet or a sheet bundle and a branching unit of a plurality of conveyance paths, and a conveyance direction of the sheet or the sheet bundle that is processed or not processed by the processing unit is set to a first direction. Switching means for switching to one of the second transport path and the second transport path, a first position for transporting the paper to the first transport path with the switching means, and the first Control means for setting to any one of a second position for conveying the sheet to the second conveyance path and a third position intermediate between the first position and the second position; The switching means includes a first guide member provided so as to be swingable along a surface of a transport roller that transports a sheet or a bundle of sheets at a predetermined interval, and the first guide member as the first guide member. When the first guiding member is positioned at the second position and the driving means that is positioned at the second position that is guided to the second conveying path and the second position that is guided to the second conveying path, the first guide member is positioned at the second position. A second guide member that guides the sheet or sheet bundle to a gap between the guide member and the surface of the transport roller on the upstream side in the sheet transport direction and opens the path on the first transport path side when positioned at the first position; A pressure roller that is provided on the second guide member and presses the sheet or sheet bundle toward the conveyance roller when guiding the sheet or sheet bundle to the second conveyance path, and the control means When the third position is set And wherein the pressure roller be a predetermined distance apart from the conveying roller.
[0013]
According to the second means, the switching means is constituted by the first and second guide members, and the first guide member is arranged along the surface with a predetermined distance from the surface of the transport roller for transporting the sheet or sheet bundle. Switching between the first transport path and the second transport path can be easily performed by providing the two swingable positions so as to be able to swing. At that time, since the guide is performed along the surface of the conveying roller, the deflection angle can be freely set to about 180 ° according to the circumferential length of the first guide member. In addition, when the second guide member is provided with a pressure roller that presses the sheet or the sheet bundle toward the conveyance roller, and when the sheet or the sheet bundle is guided to the second conveyance path, the switching unit is arranged at the third position. When set to, the pressure roller is separated from the conveyance roller by a processing distance, so that the leading edge of the sheet bundle can be reliably guided between the pressure roller and the conveyance roller.
[0014]
The third means is the second means, wherein when the control means conveys the sheet bundle to the second conveyance path side, the leading edge of the sheet bundle is received at the third position, and the leading edge of the sheet bundle The section is set to the second position after passing through the nip between the pressure roller and the transport roller.
[0015]
According to the third means, the first guide member is positioned at the third position only when the sheet bundle is received, and after the leading end of the sheet bundle passes through the nip between the pressure roller and the transport roller, the first guide member is moved to the second position. The sheet bundle is pressed toward the conveying roller by the pressure roller. Thereby, the conveyance force by the conveyance roller is applied to the sheet bundle.
[0016]
The fourth means is characterized in that, in the third means, the setting change timing from the third position to the second position is set to be the same regardless of the size of the sheet bundle. .
[0017]
According to the fourth means, the conveyance conditions differ for each paper size. At that time, the pressure applied by the pressure roller is the same timing, in other words, the conveyance with the pressure roller regardless of the paper size. Pressing by the pressure roller is started at the same position from the front end of the sheet starting from the entry position of the roller nip. As a result, it is possible to make the paper transport conditions constant when entering the nip regardless of the paper size.
[0018]
The fifth means is characterized in that, in the second means, the predetermined distance is set according to the number of sheets to be bound.
[0019]
According to the fifth means, since the distance between the pressure roller and the transport roller is set according to the thickness of the sheet bundle, it is possible to set the transport condition corresponding to the thickness of the sheet bundle.
[0020]
The sixth means is characterized in that, in the fifth means, the predetermined distance is set to a smaller distance as the number of sheets to be bound is smaller.
[0021]
According to the sixth means, as the number of sheets to be bound is smaller, the predetermined distance is set to a smaller distance. Therefore, when the sheet bundle is thick and thin, when the sheet enters the nip between the pressure roller and the conveyance roller, The load can be set to be equal and stable conveyance is possible.
[0022]
In the following embodiments, the transport roller is the
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0024]
1. overall structure
FIG. 1 is a diagram illustrating a system configuration of an image forming system including a sheet post-processing apparatus and an image forming apparatus as a sheet processing apparatus according to an embodiment of the present invention. In FIG. Part of the device is shown.
[0025]
In FIG. 1, a sheet post-processing device PD is attached to a side portion of the image forming apparatus PR, and a sheet (recording medium) discharged from the image forming apparatus PR is guided to the sheet post-processing device PD. The sheet passes through a conveyance path A having post-processing means (in this embodiment, a
[0026]
The paper guided to the staple processing tray F through the transport paths A and D, and aligned and stapled in the staple processing tray is guided to the
[0027]
In the conveyance path A common to the upstream of the conveyance path B, the conveyance path C, and the conveyance path D, an inlet sensor 301 that detects a sheet received from the image forming apparatus, an
[0028]
When guiding the paper to the conveyance path B, the branching claw 15 is in the state of FIG. 1 and the solenoid is OFF. When guiding the paper to the conveyance path C, the branching claw 15 is turned on by turning on the solenoid from the state of FIG. When the paper is guided to the transport path D, the
[0029]
In this paper post-processing apparatus, punching (punching unit 100), paper alignment + edge binding (
[0030]
In this embodiment, the image forming apparatus PR performs optical writing on an image forming medium such as a photosensitive drum based on the input image data to form a latent image on the surface of the photosensitive drum, and the formed latent image is displayed. This is an image forming apparatus using a so-called electrophotographic process in which toner is developed, transferred to a recording medium such as paper, fixed, and discharged, and the image forming apparatus using the electrophotographic process itself is well known, so the details here Description and illustration of this configuration are omitted. In this embodiment, an image forming apparatus using an electrophotographic process is illustrated. However, a system using a known image forming apparatus such as an inkjet or a printing machine and a printing machine (printer) may also be used. Needless to say.
[0031]
2. Shift tray section
The shift tray paper discharge unit I located at the most downstream portion of the paper post-processing device PD includes a shift
[0032]
1 and 3,
[0033]
Although not shown in detail in FIG. 1, the paper
[0034]
In the present embodiment, the paper surface detection sensor (for stipple) 330a and the paper surface detection sensor (for non-stipple) 330b are turned on when blocked by the shielding
[0035]
2.1 Shift tray lifting mechanism
The lifting mechanism for the
[0036]
As shown in FIG. 3, the
[0037]
The drive unit L is composed of a tray lifting / lowering
[0038]
A shielding
[0039]
As shown in FIG. 2, the swing mechanism of the
[0040]
On the front side of the
[0041]
2.2 Output section
FIG. 4 is a perspective view showing the structure of the paper discharge section to the
[0042]
1 and 4, the shift
[0043]
3 Stipple processing tray
3.1 Overall configuration of the staple processing tray
The configuration of the staple processing tray F that performs the staple processing will be described in detail.
[0044]
FIG. 5 is a plan view of the staple processing tray F viewed from a direction perpendicular to the sheet conveying surface, FIG. 6 is a perspective view showing the staple processing tray F and its driving mechanism, and FIG. 7 is a perspective view showing the sheet bundle discharging mechanism. It is. First, as shown in FIG. 6, the sheets guided to the staple processing tray F by the
[0045]
3.2 Paper release mechanism
As shown in FIG. 7, the home position of the
[0046]
As shown in FIG. 5, the discharge shaft 65, which is the drive shaft of the
[0047]
The
[0048]
Further, the cylindrical surface of the
[0049]
3.3 Processing mechanism
As shown in FIG. 6, the hitting
[0050]
The
[0051]
As can be seen from the perspective view showing the stapler S1 of FIG. 8 together with the moving mechanism, the end-face stitching stapler S1 is driven via a timing belt by a forward / reversely movable
[0052]
As shown in FIGS. 1 and 5, the saddle stitching stapler S2 is a distance in which the distance from the
[0053]
In the figure,
[0054]
4). Paper bundle deflection mechanism
The sheet bundle that has undergone saddle stitching in the staple processing tray F is folded in the middle of the sheet. This middle folding is performed in the middle folding processing tray G. For this purpose, it is necessary to transport the bound sheet bundle to the middle folding processing tray G. In this embodiment, a sheet bundle deflecting unit is provided on the most downstream side in the conveyance direction of the staple processing tray F, and conveys the sheet bundle to the middle folding processing tray G side.
[0055]
The sheet bundle deflection mechanism includes a
[0056]
As shown in the operation explanatory diagrams of FIGS. 10 to 13, the
[0057]
The
[0058]
The bundle branching
[0059]
FIG. 10 is an operation explanatory view showing the positional relationship between the
[0060]
The
[0061]
FIG. 11 is an operation explanatory view showing a state when the movable
[0062]
In FIG. 12, the bundle
[0063]
FIG. 13 is an operation explanation showing a state in which the
[0064]
Note that FIG. 10 is a position where a sheet subjected to alignment, stapling, and the like in the staple processing tray F is sent to the conveyance path C that leads to the
[0065]
In this state, compared to the open state of the
[0066]
The transport path can be changed by, for example, the
[0067]
Further, as will be described later, as shown in FIG. 12, a predetermined gap is provided between the
[0068]
In this embodiment, the
[0069]
5). Folding tray
5.1 Configuration of each part
14 and 15 are explanatory views of the operation of the moving mechanism of the
[0070]
The
[0071]
The folding
[0072]
FIG. 14 shows the home position position completely retracted from the sheet bundle accommodation area of the processing tray G. When the folding
[0073]
In this embodiment, it is assumed that the sheet folding is performed by folding the sheet bundle. However, the present invention can be applied to the case of folding one sheet. In this case, since only one sheet does not require saddle stitching, when one sheet is discharged, the sheet is fed to the middle folding processing tray G side, folded by the
[0074]
5.2 Arrangement
FIG. 17 is a perspective view of a main part of the support mechanism according to this embodiment in which the staple processing tray F and the middle folding processing tray G shown in FIG. 16 are integrally pulled out so that jam processing, component maintenance, or replacement can be performed. FIG.
[0075]
In this embodiment, the staple processing tray F and the middle folding processing tray G are arranged in a state where the middle folding processing tray G side is vertically inclined and the staple processing tray F side is inclined at a steep angle with the arc of the surface of the
[0076]
In the case of half-folding, as will be described later in the operation section, it is necessary to position the central portion of the sheet bundle at a position where the sheet is folded. Therefore, in this embodiment, a movable
[0077]
The movable
[0078]
The unit U composed of the staple processing tray F and the center folding processing tray G set in such a relative relationship is attached to two
[0079]
With this configuration, when a paper jam occurs, the unit U can be pulled out and jammed. At that time, if a paper jam occurs on the middle folding processing tray G side, when the unit U is pulled out about half, the upper bundle conveying
[0080]
In the embodiment shown in FIG. 17, the two
[0081]
In this embodiment, as described above, the inclination angle of the staple processing tray F is large due to the relationship between the center folding processing tray G and the folding mechanism, and conversely, the angle between the staple processing tray F and the middle folding processing tray G. Is set as small as possible and arranged diagonally. In this case, considering the space utilization efficiency, the middle folding processing tray G is disposed on the lower side of the staple processing tray F as described above, so that the space on the upper side of the staple processing tray F can be used. It becomes a problem. Therefore, in this embodiment, the conveyance path D and the sheet storage portion E are provided so as to be parallel to the staple processing tray F, respectively, and further, the waste receiver 101a of the
[0082]
As a result, when the paper is reversed in the paper storage unit E, if the paper size is large, the paper storage unit E waits for the arrival of the next paper in a state where the rear end of the paper conveyance direction protrudes from the paper reversal unit E. Since it is disposed at the upper right of the post-processing apparatus PD, a sufficient space can be secured on the lower side, and there is no possibility of paper jam.
[0083]
Moreover, since the folding mechanism is provided between the end-face stitching stapler S1 and the saddle stitching stapler S2 in the middle folding processing tray G, a sufficient space can be provided below the
[0084]
6). Control device
As shown in FIG. 18, the control device 350 is composed of a microcomputer having a
[0085]
The
[0086]
The
[0087]
The sheet post-processing device PD is controlled by the
[0088]
7). Action
Hereinafter, the operation of the sheet post-processing apparatus according to this embodiment executed by the
[0089]
7.1 Operation according to processing mode
In the present embodiment, the following discharge mode is adopted according to the post-processing mode.
[0090]
(1) Non-stipple mode A:
In this mode, the sheet is discharged from the conveyance path A through the conveyance path B to the
[0091]
In this mode, when the operation is started and the sheet is brought in from the image forming apparatus PR side, the
[0092]
(2) Non-stipple mode B:
In this mode, the sheet is discharged from the conveyance path A to the
[0093]
In this mode, when the operation is started and the sheet is brought in from the image forming apparatus PR side, the
[0094]
When the final sheet passes (step S207) and a predetermined time elapses, the rotation of each of the rollers, that is, the
[0095]
(3) Sort, stack mode:
In this mode, the sheet is discharged from the conveyance path A to the
[0096]
In this mode, when the operation is started and the sheet is brought in from the image forming apparatus PR side, the
[0097]
As a result of this check, if the paper that has passed through the shift
[0098]
(4) Stipple mode:
In this mode, the sheet is conveyed to the staple processing tray F through the conveyance path A and the conveyance path D, and after alignment and binding processing are performed on the staple processing tray F, the sheet is discharged to the
[0099]
In this mode, when the operation starts and the sheet is brought in from the image forming apparatus side PR, the
[0100]
Next, the end surface binding stapler S1 is detected by the stapler
[0101]
If the entrance sensor 301 is turned on / off (steps S407 and S408), the staple
[0102]
On the other hand, the
[0103]
In the final part, the end-face stitching stapler S1, the
[0104]
In this way, the sheets carried in from the image forming apparatus are bound by the staple processing tray F, discharged onto the
[0105]
The operation of the stipple processing tray F in the stipple mode will be described in more detail.
[0106]
When the stipple mode is selected, as shown in FIG. 6, the
[0107]
Further, the staple
[0108]
After a lapse of a predetermined time after the beating
[0109]
When the binding process is completed, the
[0110]
Then, after a predetermined pulse from the detection by the
[0111]
When the number of sheets to be bound is larger than the set number or larger than the set size, the
[0112]
(5) Saddle stitch binding mode:
In this mode, the sheet is conveyed to the staple processing tray F via the conveyance path A and the conveyance path D, and after alignment and center binding are performed in the staple processing tray F, the sheet is further folded in the middle folding processing tray G and then folded in half. In this mode, the sheet bundle is discharged to the
[0113]
In this mode, when the operation is started and the sheet is brought into the state from the image forming apparatus PR side, the
[0114]
Next, the home position of the
[0115]
If the entrance sensor 301 is turned on / off (steps S506 and S507), the staple
[0116]
These operations from step S506 to step S512 are repeated for each sheet, and when the final sheet of the copy is obtained (step S512-Y), the
[0117]
In this way, when the sheet bundle receiving system of the half-fold processing tray G is prepared, the
[0118]
In this state, the passage of the sheet bundle is monitored by the lower sheet discharge sensor 324 (steps S532 and 533), and when the rear end of the sheet bundle passes through the lower sheet discharge sensor 324 (step S533-Y), the
[0119]
In this way, the sheets carried in from the image forming apparatus are saddle-stitched in the staple processing tray F, folded in the middle folding processing tray G, and then the sheet bundle folded in the
[0120]
8). Operation control of paper bundle deflection mechanism and discharge belt
FIG. 32 is a flowchart showing the processing procedure of the initial processing of the
[0121]
In this process, first, the on / off state of the bundle branch guide
[0122]
On the other hand, if the bundle branch guide
[0123]
FIG. 33 is a flowchart showing a processing procedure for initial processing of the
[0124]
In this process, first, the on / off state of the movable guide
[0125]
On the other hand, if the movable guide
[0126]
9. Details of binding operation and folding operation in the middle folding mode
The binding operation and folding operation in the middle folding mode will be described in more detail.
[0127]
The paper sorted by the branching claw 15 and the branching
[0128]
Next, the
[0129]
Thereafter, the bound sheet bundle starts to be transferred downstream by the
[0130]
For example, the
Ln = L1-Lh-Lp + 5mm
Given in. This pulse is set for each size, and control is performed by performing a size check (steps S901, 903, 905) and a pulse setting corresponding to the size (steps S902, 904, 906) as shown in the flowchart of FIG. Thus, the pressure can be applied at the same timing regardless of the size.
[0131]
In this embodiment, the pulse control from the
[0132]
Thereafter, as shown in FIG. 27, the leading end of the sheet bundle is sandwiched between the
[0133]
The
[0134]
As shown in FIG. 29, the sheet bundle abutted against the movable
[0135]
Then, as shown in FIG. 31, the folded sheet bundle is strengthened by the
[0136]
As shown in FIGS. 30 and 31, the middle folding is performed by the
[0137]
Further, the
[0138]
Further, since the vertical stroke of the
[0139]
As described above, according to this embodiment, the staple processing tray F is inclined steeply, and the angle between the staple processing tray F and the middle folding processing tray G is the minimum source, and the middle between the staple processing tray F and the middle folding processing tray G. A folding mechanism for folding is arranged, and the alignment processing and the binding processing at the time of end-face binding and saddle-stitching are performed in the staple processing tray F, and then the sheet bundle is folded at the folding portion, and parallel to each other. Since the processing is made possible, it is possible to eliminate all of the limitations of functions, the decrease in productivity, and the increase in size of the apparatus, which are the conventional drawbacks, and to provide a paper processing apparatus that saves space and is highly productive.
[0140]
Further, by separating the end-face stitching stapler S1 and the saddle stitching stapler S2, there is always a stapler suitable for binding processing in the vicinity of the alignment position by the
[0141]
In addition, the saddle stitching processing and folding processing in the staple processing tray F can be performed by independent processing stations, and it becomes possible to stack and align sheets of the next job even during folding processing that takes relatively long processing time. Productivity can be expected.
[0142]
In addition, since the conventional binding processing tray can be sufficiently secured for the maximum sheet length, the quality of the binding processing can be maintained.
[0143]
Since the
[0144]
In a normal case, the sheet bundle is given a conveying force only by the
[0145]
Further, since the
[0146]
If only center binding is desired, the center portion of the sheet bundle is bound by the saddle stitch stapler S2 as described above, and then the conveying path C is formed by the
[0147]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the leading edge of the sheet bundle enters the pair of rollers, it is possible to reduce the pressing force. Pressure can be applied, and the effect of narrowing the transport path can be obtained, so that smooth transport is possible with a relatively simple configuration.
[0148]
Further, even if the sizes are different, the paper transport conditions at the time of entering can be made constant, and the quality can be stabilized.
[0149]
In addition, since the separation distance of the roller pair can be finely adjusted for each number of sheets to be bound, it is possible to set a transport condition suitable for each transport.
[0150]
Furthermore, by setting the separation distance slightly smaller than the thickness of the sheet bundle, it is possible to give a slight conveying force while reducing the load at the time of entry, and further reduce the burden on the discharge claw.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a system configuration of an image processing system including a sheet processing apparatus and an image forming apparatus mainly showing a sheet post-processing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged perspective view of a main part showing details of a shift mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 3 is an enlarged perspective view of a main part of a shift tray lifting mechanism of the paper post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 4 is a perspective view illustrating a structure of a paper discharge unit to a shift tray of the paper post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 5 is a plan view of a staple processing tray of the paper post-processing apparatus according to the embodiment when viewed from a direction perpendicular to a paper transport surface.
FIG. 6 is a perspective view showing a staple processing tray and a driving mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 7 is a perspective view illustrating a sheet bundle discharge mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 8 is a perspective view showing an end face binding stapler of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment together with a moving mechanism.
9 is a perspective view showing an oblique rotation mechanism of the end-face stitching stapler in FIG. 8. FIG.
FIG. 10 is an operation explanatory view of a sheet bundle deflection mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment, and shows a state when a sheet or a sheet bundle is discharged to a shift tray.
11 is an operation explanatory view of the sheet bundle deflecting mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment, showing a state in which the branch guide plate is rotated to the discharge roller side from the state of FIG.
12 is an operation explanatory view of the sheet bundle deflection mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment, in which the movable guide rotates from the state of FIG. 11 to the branch guide plate side and deflects the sheet bundle to the center folding processing tray side. The state which formed the path | route to perform is shown.
FIG. 13 is an operation explanatory view of the folding plate moving mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment, showing a state before entering the middle folding operation.
FIG. 14 is an operation explanatory view of the folding plate moving mechanism of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment, showing a state when returning to the initial position after the middle folding.
FIG. 15 is a diagram illustrating details of a staple processing tray and a half-fold processing tray of the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
16 is an explanatory view showing a support mechanism for integrally supporting the unit from the staple processing tray and the center folding processing tray shown in FIG. 15, and a state when the unit is pulled out integrally. FIG.
FIG. 17 is a block diagram mainly illustrating a configuration of a control system of the image forming system according to the embodiment, particularly a control configuration of a sheet post-processing apparatus.
FIG. 18 is a flowchart illustrating a processing procedure of non-stipple mode A in the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 19 is a flowchart illustrating a processing procedure of non-stipple mode B in the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 20 is a flowchart showing a processing procedure of sort and stack modes in the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 21 is a flowchart illustrating a processing procedure in a stipple mode in the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 22 is a flowchart illustrating a processing procedure in a saddle stitch binding mode in the sheet post-processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 23 is an operation explanatory diagram illustrating a state of a sheet bundle stacked on a staple processing tray in the saddle stitch binding mode.
FIG. 24 is an operation explanatory diagram showing a state when the sheets are stacked on the staple processing tray and saddle stitched in the saddle stitch bookbinding mode.
FIG. 25 is an operation explanatory diagram illustrating a state in which the sheet bundle that has been saddle-stitched by the staple processing tray in the saddle stitch binding mode is deflected by the sheet bundle deflection mechanism;
FIG. 26 is an operation explanatory diagram illustrating a state in which a sheet bundle that is saddle-stitched by the staple processing tray is deflected by a sheet bundle deflection mechanism in the saddle stitch binding mode.
FIG. 27 is an operation explanatory diagram illustrating a state in which the sheet bundle that is saddle-stitched by the staple processing tray is deflected by the sheet bundle deflection mechanism in the saddle stitch bookbinding mode.
FIG. 28 is an operation explanatory diagram illustrating a state when a sheet bundle that is saddle-stitched in the staple processing tray is deflected by the sheet bundle deflection mechanism and sent to the half-fold processing tray in the saddle stitching binding mode.
FIG. 29 is an operation explanatory diagram illustrating a state when the sheet bundle is positioned at the center folding position on the center folding processing tray in the saddle stitch binding mode.
FIG. 30 is an operation explanatory diagram illustrating a state when the middle folding operation is started by operating the middle folding plate in the middle folding processing tray in the saddle stitch binding mode.
FIG. 31 is an operation explanatory diagram illustrating a state when a sheet bundle is folded from a middle folding processing tray by a middle folding roller and discharged in a saddle stitch bookbinding mode.
FIG. 32 is a flowchart showing a processing procedure for branch guide plate initial processing;
FIG. 33 is a flowchart showing a processing procedure for initial processing of a movable guide.
FIG. 34 is a flowchart illustrating a processing procedure of a binding number determination process.
FIG. 35 is a flowchart illustrating a processing procedure of paper size determination processing.
[Explanation of symbols]
6 Shift paper discharge roller
52 Ejection belt
52a Release claw
53 Jogger Fence
54 Branch guide plate
55 Movable guide
56 Discharge roller
57 Pressure roller
58, 59 Spring
60 link arm
61 cam
62 Release belt drive pulley
65 Release shaft (drive shaft)
66 Support rail
73 Movable rear end fence
74 Folding plate
75 Folding plate drive cam
76 Link arm
81 First folding roller
82 Second folding roller
83 Lower transfer roller
91 On the bundle transport guide plate
92 Below the bundle transport guide plate
157 Ejection motor
158 Jogger motor
161 Bundle branch drive motor
166 Folding plate drive motor
202 Shift tray
203 Lower tray
A, B, C, D, H, M
E Paper compartment
F Stipple processing tray
G Folding tray
PD paper post-processing device
PR image forming device
S1 Edge-stitched stapler
S2 saddle stitching stapler
Claims (6)
複数の搬送路の分岐部に設けられ、前記処理手段によって処理された、あるいは処理されなかった用紙または用紙束の搬送方向を第1の搬送路または第2の搬送路のいずれかに切り換える切り換え手段と、
を有する用紙処理装置において、
前記第2の搬送路に用紙を案内する前記切り換え手段によって形成される搬送路は偏向しており、
前記切り換え手段を前記第1の搬送路に用紙を搬送するための第1の位置と、前記第2の搬送路に用紙を搬送するための第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間で前記第2の搬送路に用紙を搬送するための第3の位置のいずれかに設定する制御手段を備え、
前記第3の位置で前記切り換え手段によって形成される前記搬送路は、前記第2の位置で前記切り換え手段によって形成される前記搬送路より、用紙または用紙束の紙面垂直方向に広く設定されていることを特徴とする用紙処理装置。Processing means for performing a predetermined process on a sheet or a bundle of sheets;
Switching means provided at a branching portion of the plurality of transport paths, for switching the transport direction of the sheet or sheet bundle processed or not processed by the processing means to either the first transport path or the second transport path. When,
In a paper processing apparatus having
The conveyance path formed by the switching means for guiding the paper to the second conveyance path is deflected,
A first position for conveying the sheet to the first conveying path, a second position for conveying the sheet to the second conveying path, the first position, and the first position; Control means for setting to one of the third positions for transporting the sheet to the second transport path in the middle of the two positions ,
The conveyance path formed by the switching means at the third position is set wider in the direction perpendicular to the paper surface of the sheet or sheet bundle than the conveyance path formed by the switching means at the second position . A paper processing apparatus.
複数の搬送路の分岐部に設けられ、前記処理手段によって処理された、あるいは処理されなかった用紙または用紙束の搬送方向を第1の搬送路または第2の搬送路のいずれかに切り換える切り換え手段と、
を有する用紙処理装置において、
前記切り換え手段を前記第1の搬送路に用紙を搬送するための第1の位置と、前記第2の搬送路に用紙を搬送するための第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間の第3の位置のいずれかに設定する制御手段を備え、
前記切り換え手段が、
用紙または用紙束を搬送する搬送ローラの表面と所定の間隔をもって当該表面に沿って揺動可能に設けられた第1の案内部材と、
前記第1の案内部材を前記第1の搬送路に案内する第1の位置および第2の搬送路に案内する第2の位置に位置させる駆動手段と、
前記第1の案内部材が第2の位置に位置したとき、前記第1の案内部材の用紙搬送方向上流側の前記搬送ローラ表面との間隙に前記用紙または用紙束を案内し、第1の位置に位置したとき第1の搬送路側の経路を開放する第2の案内部材と、
前記第2の案内部材に設けられ、第2の搬送路に用紙または用紙束を案内するとき、前記用紙または用紙束を前記搬送ローラ側に加圧する加圧ローラと、
からなり、
前記制御手段は、前記第3の位置に設定するとき前記加圧ローラを前記搬送ローラから所定距離離間させることを特徴とする用紙処理装置。 Processing means for performing predetermined processing on a sheet or a bundle of sheets;
Switching means provided at a branching portion of the plurality of transport paths, for switching the transport direction of the sheet or sheet bundle processed or not processed by the processing means to either the first transport path or the second transport path. When,
In a paper processing apparatus having
A first position for conveying the sheet to the first conveying path, a second position for conveying the sheet to the second conveying path, the first position, and the first position; Control means for setting to any one of the third positions between the two positions;
The switching means is
A first guide member provided so as to be able to swing along the surface with a predetermined distance from the surface of the conveying roller for conveying the sheet or sheet bundle;
Driving means for positioning the first guide member at a first position for guiding the first guide member to the first transport path and a second position for guiding the first guide member to the second transport path;
When the first guide member is positioned at the second position, the sheet or sheet bundle is guided to the gap between the first guide member and the surface of the transport roller on the upstream side in the sheet transport direction. A second guide member that opens the first conveyance path side when positioned at
A pressure roller that is provided in the second guide member and presses the sheet or sheet bundle toward the conveying roller when guiding the sheet or sheet bundle to the second conveying path;
Consists of
The control means, the pressure roller of the transport roller from the predetermined distance paper for you, characterized in that to separate processing apparatus when set to the third position.
Priority Applications (15)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001352031A JP3850717B2 (en) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | Paper processing device |
DE60226352T DE60226352T2 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet finisher and image forming apparatus using the same |
AT05010232T ATE393750T1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | SHEET FINDERING APPARATUS AND IMAGE PRODUCING APPARATUS USING THE SAME |
US10/253,652 US6957810B2 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet finisher with two processing trays |
EP05010232A EP1568636B1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet finisher and image forming system using the same |
EP02021729A EP1295833B1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet finisher and image forming system using the same |
DE60226908T DE60226908D1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet finisher and image forming apparatus using the same |
EP05010233A EP1568637B1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet finisher and image forming system using the same |
DE60230570T DE60230570D1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet finisher and image forming apparatus using the same |
AT02021729T ATE419210T1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | SHEET FINDERING APPARATUS AND IMAGE PRODUCING APPARATUS USING THE SAME |
AT05010233T ATE396945T1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | SHEET FINISHING DEVICE AND IMAGE PRODUCING DEVICE USING SAME |
KR10-2002-0058047A KR100491136B1 (en) | 2001-09-25 | 2002-09-25 | Sheet driving apparatus, sheet processing apparatus and image forming system |
US11/140,969 US7134654B2 (en) | 2001-09-25 | 2005-06-01 | Sheet finisher and image forming system using the same |
US11/140,968 US7198268B2 (en) | 2001-09-25 | 2005-06-01 | Sheet finisher and image forming system using the same |
US11/546,988 US7331572B2 (en) | 2001-09-25 | 2006-10-13 | Sheet finisher and image forming system using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001352031A JP3850717B2 (en) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | Paper processing device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003155155A JP2003155155A (en) | 2003-05-27 |
JP3850717B2 true JP3850717B2 (en) | 2006-11-29 |
Family
ID=19164263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001352031A Expired - Fee Related JP3850717B2 (en) | 2001-09-25 | 2001-11-16 | Paper processing device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3850717B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4262159B2 (en) | 2004-07-20 | 2009-05-13 | キヤノン株式会社 | Sheet processing apparatus and image forming apparatus having the same |
JP4612880B2 (en) * | 2005-08-29 | 2011-01-12 | キヤノン株式会社 | Sheet processing device |
JP4531688B2 (en) * | 2005-11-30 | 2010-08-25 | 京セラミタ株式会社 | Post-processing equipment |
JP4769736B2 (en) * | 2006-04-10 | 2011-09-07 | 株式会社リコー | Sheet processing apparatus and image forming apparatus |
US7694966B2 (en) | 2006-04-10 | 2010-04-13 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet processing apparatus and image forming apparatus |
CN110271313B (en) * | 2019-07-15 | 2024-04-05 | 东莞市长和兴印刷机械有限公司 | Paperboard book plate combining machine |
-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001352031A patent/JP3850717B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003155155A (en) | 2003-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1295833B1 (en) | Sheet finisher and image forming system using the same | |
JP4446960B2 (en) | Sheet processing apparatus and image forming apparatus | |
JP4748993B2 (en) | Sheet stacking apparatus and image forming apparatus | |
JP3992554B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4388246B2 (en) | Paper deflection device, paper processing device, and image forming system | |
JP3746472B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP3732812B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP3850717B2 (en) | Paper processing device | |
JP4184643B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4136861B2 (en) | Paper processing apparatus, image forming system, computer program, and recording medium | |
JP3961939B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4405486B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4378264B2 (en) | Sheet stacking apparatus and image forming apparatus | |
JP3940008B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4011977B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4238196B2 (en) | Sheet processing apparatus and image forming apparatus | |
JP4160821B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP3811076B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP3973973B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP3824968B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4251823B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4324529B2 (en) | Sheet binding apparatus, sheet processing apparatus, and image forming apparatus | |
JP3913066B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP4111821B2 (en) | Paper processing apparatus and image forming system | |
JP2004210419A (en) | Paper handling device and image formation system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040607 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060530 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060830 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |