JP3847644B2 - 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム - Google Patents

設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP3847644B2
JP3847644B2 JP2002076895A JP2002076895A JP3847644B2 JP 3847644 B2 JP3847644 B2 JP 3847644B2 JP 2002076895 A JP2002076895 A JP 2002076895A JP 2002076895 A JP2002076895 A JP 2002076895A JP 3847644 B2 JP3847644 B2 JP 3847644B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
name
attribute
parameter
stress
acquired
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002076895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003281202A (ja
Inventor
悦功 飯塚
泰彦 田村
Original Assignee
株式会社ジャストシステム
悦功 飯塚
泰彦 田村
株式会社構造化知識研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ジャストシステム, 悦功 飯塚, 泰彦 田村, 株式会社構造化知識研究所 filed Critical 株式会社ジャストシステム
Priority to JP2002076895A priority Critical patent/JP3847644B2/ja
Priority to US10/243,652 priority patent/US6741900B2/en
Publication of JP2003281202A publication Critical patent/JP2003281202A/ja
Priority to US10/748,189 priority patent/US7003361B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3847644B2 publication Critical patent/JP3847644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設計支援装置、設計支援方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CAD/CAM(Computer Aided Desing/Computer Aided Manufacturing)システム等のコンピュータを用いた設計支援の手法が提案されている。一方で、多数の部品から構成される各種の機器等の設計においては、各種の部品やこれらを結合した機器が要求を満たすか、十分に注意を払う必要がある。このような局面においても、コンピュータによる支援が望まれている。
【0003】
一方で、設計対象を実際に試作・製造した場合に不具合が生じないかを設計段階で人間が簡単に知ることは難しく、このような知識を得るためには長年の経験や勘が必要とされてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、設計対象が多様化・複雑化する今日では、技術者の経験や勘に頼るのではなく、これを「知識」として共有し、設計段階でこれらの知識を利用するようなコンピュータを用いた設計支援環境が求められている。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するもので、設計対象に不具合等が生ずる可能性を設計段階で発見するのに好適な設計支援装置、設計支援方法、ならびに、これらをコンピュータに実現させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0007】
本発明の第1の観点に係る設計支援装置は、入力受付部と、ストレングス計算部と、ストレス計算部と、比較報告部と、を備え、以下のように構成する。
【0008】
すなわち、入力受付部は、設計対象のパラメータ名と、そのパラメータ値と、の入力を受け付ける。
【0009】
一方、ストレングス計算部は、入力を受け付けられたパラメータ名と、そのパラメータ値と、から、所定の計算手順により、設計対象のストレングス値を計算する。
【0010】
さらに、ストレス計算部は、入力を受け付けられたパラメータ名と、そのパラメータ値と、から、所定の計算手順により、設計対象に与えられるストレス値を計算する。
【0011】
そして、比較報告部は、計算されたストレングス値と、計算されたストレス値と、を比較して、これが所定の条件を満たす場合、これに対応付けられた報告情報を報告する。
【0012】
本発明により、設計対象が有する「強度」に対応するストレングス値と、設定対象に与えられる「負荷」に対応するストレス値と、を自動的に設計段階で見積もって、これらを比較することで、生ずるであろう不具合の情報を含む各種の報告情報を得ることができる。
【0013】
本発明の他の観点に係る設計支援装置は、定義属性辞書部と、ストレングス辞書部と、ストレス辞書部と、比較報告辞書部と、入力受付部と、定義属性取得部と、ストレングス取得部と、ストレス取得部と、報告情報取得部と、ストレングス計算部と、ストレス計算部と、比較報告部と、を備え、以下のように構成する。
【0014】
すなわち、定義属性辞書部は、定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、当該パラメータ名のそれぞれが、制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を、対応付けて記憶する。
【0015】
一方、ストレングス辞書部は、ストレングス名と、これを計算するのに必要な制御属性のパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレングス値を計算する手順と、を記憶する。
【0016】
さらに、ストレス辞書部は、ストレス名と、当該ストレスに関連するパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレス値を計算する手順と、を記憶する。
【0017】
そして、比較報告辞書部は、ストレングス名と、ストレス名と、これらの比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を対応付けて記憶する。
【0018】
一方、入力受付部は、設計対象の定義属性名の入力を受け付ける。
【0019】
さらに、定義属性取得部は、入力された定義属性名のうち定義属性辞書部に記憶されている定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を取得する。
【0020】
そして、ストレングス取得部は、ストレングス辞書部から、取得された制御属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレングス名と、当該ストレングス値を計算する手順と、を取得する。
【0021】
一方、ストレス取得部は、ストレス辞書部から、取得されたストレス属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレス名と、当該ストレス値を計算する手順と、を取得する。
【0022】
さらに、報告情報取得部は、取得された計算可能なストレングス名と、取得された計算可能なストレス名と、が対応付けて比較報告辞書部に記憶されている場合、これらに対応付けられて記憶されている比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を、取得する。
【0023】
そして、入力受付部は、当該比較の手順と、当該報告情報と、が報告情報取得部により取得された場合、取得された制御属性のパラメータ値と、取得されたストレス属性のパラメータ値と、の入力をさらに受け付ける。
【0024】
一方、ストレングス計算部は、取得されたストレングス値を計算する手順により、入力された制御属性のパラメータ値からストレングス値を計算する。
【0025】
さらに、ストレス計算部は、取得されたストレス値を計算する手順により、入力されたストレス属性のパラメータ値からストレス値を計算する。
【0026】
そして、比較報告部は、計算されたストレングス値と、計算されたストレス値と、を、取得された比較の手順により比較し、その結果が所定の条件を満たす場合、取得された報告情報を報告する。
【0027】
本発明により、設計対象の定義属性と制御属性とストレスの入力をユーザから受け付けることによって、ストレングス値とストレス値とを計算して、報告情報をユーザに提示することができる。
【0028】
また、本発明の設計支援装置は、制御属性辞書部と、代用関係取得部と、をさらに備え、以下のように構成することができる。
【0029】
すなわち、制御属性辞書部は、ある制御属性のパラメータ値が他の制御属性のパラメータ値を代用可能である場合、当該代用可能なパラメータ名と、当該被代用可能なパラメータ名と、を代用関係として記憶する。
【0030】
一方、代用関係取得部は、取得された制御属性のパラメータ名から、制御属性辞書部に代用関係として記憶されている制御属性のパラメータ名の対を取得する。
【0031】
さらに、入力受付部は、取得された制御属性のパラメータ名が取得された代用関係の被代用可能なパラメータ名である場合、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値、もしくは、これにかえて、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値の入力をさらに受け付ける。
【0032】
そして、ストレングス計算部は、取得されたストレングス値を計算する手順が取得された代用関係の被代用可能なパラメータ名のパラメータ値を用い、入力受付部により、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値にかえて、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値の入力が受け付けられた場合、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値を、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値で代用して、ストレングス値を計算する。
【0033】
本発明により、ある制御属性と別の制御属性の代用関係を考えて、ある制御属性の値が入力されていなくても、これと代用可能な制御属性の値が入力されていれば、これを用いてストレングス値を計算し、ユーザの入力負担を低減することができる。
【0034】
また、本発明の設計支援装置は、以下のように構成することができる。
【0035】
すなわち、制御属性辞書部は、ある制御属性のパラメータ値が他の制御属性のパラメータ値を用いる計算手順により計算可能である場合、当該計算手順と、当該計算手順に用いられる計算用パラメータ名と、当該計算手順の計算結果パラメータ名と、を計算関係としてさらに記憶する。
【0036】
一方、代用関係取得部は、制御属性辞書部から取得された制御属性のパラメータ名を計算結果パラメータ名とする計算関係と、その計算用パラメータ名と、を取得する。
【0037】
さらに、入力受付部は、取得された制御属性のパラメータ名が取得された計算関係の計算結果パラメータ名である場合、当該計算結果パラメータ名のパラメータ値、もしくは、これにかえて、当該計算用パラメータ名のパラメータ値の入力をさらに受け付ける。
【0038】
そして、ストレングス計算部は、取得されたストレングス値を計算する手順が取得された計算関係の計算結果パラメータ名のパラメータ値を用い、入力受付部により、当該計算結果パラメータ名のパラメータ値にかえて、当該計算用パラメータ名のパラメータ値の入力が受け付けられた場合、制御属性辞書部から当該計算関係の計算手順を取得し、入力を受け付けられた計算用パラメータ名のパラメータ値を用いて当該計算手順によりパラメータ値を計算し、計算結果パラメータ名のパラメータ値を、当該計算されたパラメータ値で代用して、ストレングス値を計算する。
【0039】
本発明により、ストレングス値を計算するのに必要なパラメータ値が、すでにユーザから入力済みのパラメータ値から計算可能な場合には、そのパラメータ値を用いて自動的に計算を行ってストレングス値を計算し、ユーザの入力負担を低減することができる。
【0040】
また、本発明の設計支援装置は、以下のように構成することができる。
【0041】
すなわち、定義属性辞書部は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の親子関係をさらに記憶する。
【0042】
一方、定義属性取得部は、当該定義属性取得部により既に取得された定義属性名を子とする親子関係が定義属性辞書部に記憶されている場合、当該親子関係の親の定義属性名と、当該親の定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、をさらに取得する。
【0043】
本発明により、親子関係にある定義属性について、その親の方向へ調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにすることができる。特に、親子関係が、『親は「より一般的なもの」を、子は「より具体的なもの」を、それぞれ表現する』ように構成されている場合は、調査範囲を一般的な方向へ広げることができる。
【0044】
また、本発明の設計支援装置において、定義属性辞書部は、ある定義属性名を親とし、他の定義属性名を子とする親子関係と、当該ある定義属性名を子とし、当該他の定義属性名を親とする親子関係と、をともに記憶しうるように構成することができる。
【0045】
本発明により、親と子の関係にある2つの定義属性が同時に子と親の関係にあることも表現できるようにして、互いに関連する情報を定義属性辞書部に格納することにより、さらに調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにすることができる。
【0046】
また、本発明の設計支援装置は、以下のように構成することができる。
【0047】
すなわち、定義属性辞書部は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の親子関係をさらに記憶する。
【0048】
一方、定義属性取得部は、当該定義属性取得部は、既に取得された定義属性名を親とする親子関係が定義属性辞書部に記憶されており、当該親子関係の子の定義属性名が複数ある場合、そのいずれか1つ以上を選択する入力を受け付けて、当該選択された子の定義属性名と、当該子の定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、をさらに取得する。
【0049】
本発明により、親子関係にある定義属性について、その子の方向へ調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにする一方で、ユーザに制限を課すよう適宜促して、調査範囲が爆発しないようにすることができる。特に、親子関係が、『親は「より一般的なもの」を、子は「より具体的なもの」を、それぞれ表現する』ように構成されている場合は、調査範囲を具体的な方向へ広げることができる。
【0050】
また、本発明の設計支援装置において、定義属性辞書部は、ある定義属性名を親とし、他の定義属性名を子とする親子関係と、当該ある定義属性名を子とし、当該他の定義属性名を親とする親子関係と、をともに記憶しうるように構成することができる。
【0051】
本発明により、親と子の関係にある2つの定義属性が同時に子と親の関係にあることも表現できるようにして、互いに関連する情報を定義属性辞書部に格納することにより、さらに調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにする一方で、ユーザに適宜制限を課すよう促して、調査範囲が爆発しないようにすることができる。
【0052】
また、本発明の設計支援装置は、以下のように構成することができる。
【0053】
すなわち、定義属性辞書部は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の排他的関係をさらに記憶する。
【0054】
一方、比較報告辞書部により記憶される報告情報は、当該報告情報に関連する定義属性名を含む。
【0055】
さらに、比較報告部は、取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、入力された定義属性名との排他的関係が定義属性辞書部に記憶される定義属性名を含まない報告情報を報告する。
【0056】
本発明により、得られた報告情報を、さらに精選して、不要な報告情報をできるだけ排除し、必要な報告情報をユーザに提示することができるようになる。
【0057】
また、本発明の設計支援装置は、以下のように構成することができる。
【0058】
すなわち、入力受付部は、設計対象から排除すべき排除定義属性名の入力をさらに受け付ける。
【0059】
一方、比較報告辞書部により記憶される報告情報は、当該報告情報に関連する定義属性名を含む。
【0060】
さらに、比較報告部は、取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、入力された排除定義属性名を含まない報告情報を報告する。
【0061】
本発明により、得られた報告情報を、さらに精選して、不要な報告情報をできるだけ排除し、必要な報告情報をユーザに提示することができるようになる。
【0062】
また、本発明の設計支援装置は、以下のように構成することができる。
【0063】
すなわち、判断比較報告辞書部により記憶される報告情報は、当該報告情報に関連する定義属性名を含む。
【0064】
一方、比較報告部は、取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、これが含む定義属性名のいずれか少なくとも1つが、入力された定義属性名である報告情報を報告する。
【0065】
本発明により、得られた報告情報を、さらに精選して、不要な報告情報をできるだけ排除し、必要な報告情報をユーザに提示することができるようになる。
【0066】
本発明の他の観点に係る設計支援方法は、入力受付工程と、ストレングス計算工程と、ストレス計算工程と、報告情報取得工程と、比較報告工程と、を備え、以下のように構成する。
【0067】
すなわち、入力受付工程では、設計対象のパラメータ名と、そのパラメータ値と、の入力を受け付ける。
【0068】
一方、ストレングス計算工程では、入力を受け付けられたパラメータ名と、そのパラメータ値と、から、所定の計算手順により、設計対象のストレングス値を計算する。
【0069】
さらに、ストレス計算工程では、入力を受け付けられたパラメータ名と、そのパラメータ値と、から、所定の計算手順により、設計対象に与えられるストレス値を計算する。
【0070】
そして、比較報告工程では、計算されたストレングス値と、計算されたストレス値と、を比較して、これが所定の条件を満たす場合、これに対応付けられた報告情報を報告する。
【0071】
本発明の他の観点に係る設計支援方法は、
・定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、当該パラメータ名のそれぞれが、制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を、対応付けて記憶する定義属性辞書部と、
・ストレングス名と、これを計算するのに必要な制御属性のパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレングス値を計算する手順と、を記憶するストレングス辞書部と、
・ストレス名と、当該ストレスに関連するパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレス値を計算する手順と、を記憶するストレス辞書部と、
・ストレングス名と、ストレス名と、これらの比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を対応付けて記憶する比較報告辞書部と、
を参照し、入力受付工程と、定義属性取得工程と、ストレングス取得工程と、ストレス取得工程と、ストレングス計算工程と、ストレス計算工程と、報告情報取得工程と、比較報告工程と、を備え、以下のように構成する。
【0072】
すなわち、入力受付工程では、設計対象の定義属性名の入力を受け付ける。
【0073】
一方、定義属性取得工程では、入力された定義属性名のうち定義属性辞書部に記憶されている定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を取得する。
【0074】
さらに、ストレングス取得工程では、ストレングス辞書部から、取得された制御属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレングス名と、当該ストレングス値を計算する手順と、を取得する。
【0075】
そして、ストレス取得工程では、ストレス辞書部から、取得されたストレス属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレス名と、当該ストレス値を計算する手順と、を取得する。
【0076】
一方、報告情報取得工程では、取得された計算可能なストレングス名と、取得された計算可能なストレス名と、が対応付けて比較報告辞書部に記憶されている場合、これらに対応付けられて記憶されている比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を、取得する。
【0077】
さらに、入力受付工程では、当該比較の手順と、当該報告情報と、が報告情報取得工程にて取得された場合、取得された制御属性のパラメータ値と、取得されたストレス属性のパラメータ値と、の入力をさらに受け付ける。
【0078】
そして、ストレングス計算工程では、取得されたストレングス値を計算する手順により、入力された制御属性のパラメータ値からストレングス値を計算する。
【0079】
一方、ストレス計算工程では、取得されたストレス値を計算する手順により、入力されたストレス属性のパラメータ値からストレス値を計算する。
【0080】
さらに、比較報告工程では、計算されたストレングス値と、計算されたストレス値と、を、取得された比較の手順により比較し、その結果が所定の条件を満たす場合、取得された報告情報を報告する。
【0081】
本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータを上記の設計支援装置として機能させ、あるいは、コンピュータに上記の設計支援方法を実行させるように構成する。
【0082】
上記のプログラムは、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やFD(Flexible Disk)などの各種の記録媒体に記録することができるほか、インターネットなどのコンピュータ通信網を介して配布することができる。
【0083】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0084】
(情報処理装置の概要構成)
図1は、本発明のデータ構造が記録された記録媒体を処理して、本発明の設計支援装置として機能しうる典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、図1を参照して説明する。
【0085】
情報処理装置101は、CPU(Central Processing Unit;中央処理ユニット)102によって制御される。情報処理装置101に電源を投入すると、CPU102は、ROM103に記憶されたIPL(Initial Program Loader;初期プログラムローダ)を実行する。
【0086】
IPLは、ハードディスク104、FDドライブ110に装着されたFD、CD−ROMドライブ111に装着されたCD−ROMなどの記録媒体に記憶されたOS(Operating System;オペレーティング・システム)プログラムを読み出して実行するプログラムである。
【0087】
OSを起動した後、CPU102は、キーボード105やマウス106などにより入力されたユーザの指示にしたがって、あるいは、ハードディスクなどにあらかじめ記述された設定ファイルの内容にしたがって、ハードディスクなどに記憶されたアプリケーションプログラムを実行する。
【0088】
当該アプリケーションプログラムを実行することにより、情報処理装置101は、設計支援装置として機能することとなる。
【0089】
ハードディスク104、FDドライブ110に装着されたFD、CD−ROMドライブ111に装着されたCD−ROMなどの記憶媒体に、定義属性、制御属性、ストレングス情報、ストレス情報、報告情報が記録されることになる。
【0090】
CPU102は、このプログラムの実行の際に、RAM107を一時的な作業用記憶領域として用いる。このほか、一時的な作業用記憶領域として、CPU102内に設けられたレジスタやキャッシュ(図示せず)が使われる。
【0091】
プログラムの実行に伴ない、ユーザに報告情報を報告したり、途中経過を見せるため、CPU102は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)などの表示装置108に当該情報を表示することができる。マウス106による指示操作では、マウス106を移動することにより、画面に表示されたカーソルが移動し、マウス106をクリックすることにより、カーソルが指すメニュー項目を選択することができる。
【0092】
情報処理装置101は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどのインターフェース109を介してインターネットなどのコンピュータ通信網と通信を行うことができる。インターフェース109を介して受信した設計対象に関する情報を処理の対象としたり、処理した報告情報をインターフェース109を介して送信したり、インターフェース109を介して受信したプログラムを実行したり、などができる。
【0093】
また、各種の報告情報を他のコンピュータに配置し、ユーザには、当該報告情報のURL(Universal Resource Locator)と当該報告情報の要約を提示することとし、ユーザが必要に応じてインターフェース109を介して当該URLから報告情報の詳細を得るような態様を採用することもできる。
【0094】
図2は、本発明の一つの実施形態に係る設計支援装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。なお、以下では、ポリアミド軸受を設計する際を例としてあげて説明する。
【0095】
設計支援装置201は、定義属性辞書部202と、ストレングス辞書部203と、ストレス辞書部204と、比較報告辞書部205と、入力受付部206と、定義属性取得部207と、制御属性取得部208と、ストレングス取得部209と、ストレス取得部210と、報告情報取得部211と、ストレングス計算部212と、ストレス計算部213と、比較報告部214と、制御属性辞書部215と、代用関係取得部216と、を備え、以下のように構成する。
【0096】
定義属性辞書部202は、定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、当該パラメータ名のそれぞれが、制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を、対応付けて記憶する。
【0097】
たとえば、定義属性名としては「ポリアミド」「すべり軸受」などがある。「ポリアミド」に関連するパラメータには、「ポリアミド摩耗係数Kpa」があり、これは制御属性である。
【0098】
また、「すべり軸受」に関連するパラメータには、制御属性に「保証稼働時間Hr」「摩耗許容量δ」「摩耗係数K」があり、ストレス属性に「軸受にかかる圧力P」「軸受摺動速度V」がある。
【0099】
図3は、定義属性辞書部202と制御属性辞書部215とに記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す模式図である。
【0100】
本図に示すように、定義属性辞書部202内の各種の定義属性の情報は階層的に記憶されている。
【0101】
一方、制御属性辞書部215には、制御属性辞書部215は、ある制御属性のパラメータ値が他の制御属性のパラメータ値を代用可能である場合、当該代用可能なパラメータ名と、当該被代用可能なパラメータ名と、を代用関係として記憶する。
【0102】
すなわち、制御属性辞書部215には、上記の制御属性のパラメータ名「摩耗係数K」「ポリアミド摩耗係数Kpa」「保証稼働時間Hr」「摩耗許容量δ」が記憶されているほか、「ポリアミド摩耗係数Kpa」は「摩耗係数K」を代用可能である旨の代用関係を記憶している。
【0103】
本図に示すように、これらの代用関係は、階層構造によって整理されている。
【0104】
一方、ストレングス辞書部203は、ストレングス名と、これを計算するのに必要な制御属性のパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレングス値を計算する手順と、を記憶する。
【0105】
本例では、ストレングス辞書部203には、ストレングス名として「限界PV値」が記憶されている。これを計算するのに必要な制御属性のパラメータ名として「保証稼働時間Hr」「摩耗許容量δ」「摩耗係数K」が記憶されこれらを用いてストレングス値を計算する手順として式「限界PV値 = δ/(Hr・K)」が記憶されている。
【0106】
図4は、ストレングス辞書部203に記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す模式図である。本図に示すように、ストレングス辞書部203はいわゆる表形式で情報を蓄積する。
【0107】
表401の各行が各ストレングスに対応し、ストレングス名を記録する列402、制御属性のパラメータ名を1つまたは複数記憶する列403、ストレングス値を計算する手順を記憶する列404のように整理されて記憶される。
【0108】
さらに、ストレス辞書部204は、ストレス名と、当該ストレスに関連するパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレス値を計算する手順と、を記憶する。
【0109】
本例では、ストレス辞書部204には、ストレス名として「PV値」が記憶されている。これを計算するのに必要なストレス属性のパラメータとして「軸受にかかる圧力P」「軸受摺動速度V」が記憶され、これらを用いてストレス値を計算する手順として式「PV値 = P・V」が記憶されている。
【0110】
図5は、ストレス辞書部204に記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す模式図である。本図に示すように、ストレス辞書部204は、ストレングス辞書部203同様、いわゆる表形式で情報を蓄積する。
【0111】
表501の各行が各ストレスに対応し、ストレス名を記録する列502、ストレス属性のパラメータ名を1つまたは複数記憶する列503、ストレス値を計算する手順を記憶する列504のように整理されて記憶される。
【0112】
そして、比較報告辞書部205は、ストレングス名と、ストレス名と、これらの比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を対応付けて記憶する。
【0113】
本例では、比較報告辞書部205にストレス名として「PV値」が、ストレングス名として「限界PV値」が、記憶されている。さらに、これらの比較の手順として式「PV値 > 限界PV値」が記憶され、これが満たされる場合に報告されるべき報告情報とが記憶されている。
【0114】
本例における当該報告情報は「軸受に不具合が生ずる」旨の知識、および、これに関連する知識である。これらの知識には、過去に生じた不具合事例を提示する知識情報や当該知識情報が保存されているURL(Universal Resource Locator)、データベース名、データベースの問い合わせ式、データベース内のレコード番号など、種々のものを含めることができる。また、当該不具合が生ずる結果、さらにどのような症状が発生しうるかを推測させるための情報や、当該不具合が生じる原因を推測するために必要な情報を含んでいてもよい。
【0115】
図6は、比較報告辞書部205に記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す模式図である。本図に示すように、比較報告辞書部205に記憶される情報も表形式で整理されている。
【0116】
表601の各行が各報告情報に対応し、ストレス名を記録する列602、ストレングス名を記憶する列603、これらを比較する手順を記憶する列604、比較の結果が満たすべき条件を記憶する列605、報告情報を記憶する列606のように整理されて記憶される。
【0117】
なお、本図では、ストレス名「PV値」とストレングス名「限界PV値」とに対して、比較手順は「>」比較の結果が満たすべき条件は「真」が記憶されているが、たとえば、比較手順は「- (引き算)」比較の結果が満たすべき条件は「正」のような、各種の計算や条件を記憶させることも可能である。
【0118】
図7は、上記のように種々の情報があらかじめ記憶されている環境下で実行される設計支援処理の手順を示すフローチャートである。以下、本図を参照しつつ説明する。
【0119】
まず、入力受付部206は、設計対象の定義属性名の入力を受け付ける(ステップS701)。
【0120】
これにより、CAD/CAMシステムにおいて設計者が設計した設計対象の情報を受け付けたり、設計者から直接設計対象の情報を受け付けたりすることになる。
【0121】
本例では、設計者は「ポリアミド軸受」を設計しているのであるから、ここで入力される定義属性名は「ポリアミド」「すべり軸受」である。一般的には、これ以外の種々の定義属性名も入力されることになる。
【0122】
そして、定義属性取得部207は、入力された定義属性名のうち定義属性辞書部202に記憶されている定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を取得する(ステップS702)。
【0123】
この際に、制御属性取得部208は、定義属性取得部207により取得された制御属性のパラメータ名を制御属性辞書部215から取得して、これらが制御属性辞書部215に記憶されていることを確認する。
【0124】
なお、本例では、定義属性辞書部202は、制御属性のパラメータ名を文字列として記憶することとなっているが、制御属性の識別番号を記憶するような形態を採用してもよい。この場合、制御属性辞書部は、制御属性の識別番号と、そのパラメータ名を表す文字列と、を対応付けて記憶することとなり、制御属性取得部208は、制御属性のパラメータの識別番号から、制御属性辞書部215を参照して、制御属性のパラメータ名を得る処理を行う。
【0125】
これにより、「ポリアミド」について「ポリアミド摩耗係数Kpa」(制御属性)が、「すべり軸受」について「保証稼働時間Hr」(制御属性)、「摩耗許容量δ」(制御属性)、「摩耗係数K」(制御属性)、「軸受にかかる圧力P」(ストレス属性)、「軸受摺動速度V」(ストレス属性)が、取得されることになる。
【0126】
そして、ストレングス取得部209は、ストレングス辞書部203から、取得された制御属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレングス名と、当該ストレングス値を計算する手順と、を取得する(ステップS703)。
【0127】
これにより、「保証稼働時間Hr」(制御属性)、「摩耗許容量δ」(制御属性)、「摩耗係数K」(制御属性)からストレングス名「限界PV値」と、これが「δ/(Hr・K)」により計算可能である旨が取得される。
【0128】
一方、ストレス取得部210は、ストレス辞書部204から、取得されたストレス属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレス名と、当該ストレス値を計算する手順と、を取得する(ステップS704)。
【0129】
これにより、「軸受にかかる圧力P」(ストレス属性)、「軸受摺動速度V」(ストレス属性)からストレス名「PV値」と、これが「P・V」により計算可能である旨が取得される。
【0130】
さらに、報告情報取得部211は、取得された計算可能なストレングス名と、取得された計算可能なストレス名と、が対応付けて比較報告辞書部205に記憶されている場合、これらに対応付けられて記憶されている比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を、取得する(ステップS705)。
【0131】
本例では、ストレングス名「限界PV値」と、ストレス名「PV値」とが対応付けて比較報告辞書部205に記憶されているため、比較手順として「PV値 > 限界PV値」と、この比較結果が成立する場合に「軸受に不具合が生ずる」旨の報告情報と、が取得されることになる。
【0132】
さらに、代用関係取得部216は、取得された制御属性のパラメータ名から、制御属性辞書部215に代用関係として記憶されている制御属性のパラメータ名の対を取得する(ステップS706)。
【0133】
本例では、制御属性のパラメータ「ポリアミド摩耗係数Kpa」でパラメータ「摩耗係数K」を代用可能である旨が取得されることになる。
【0134】
そして、入力受付部206は、当該比較の手順と、当該報告情報と、が報告情報取得部211により取得された場合、取得された制御属性のパラメータ値と、取得されたストレス属性のパラメータ値と、の入力をさらに受け付ける。また、入力受付部206は、取得された制御属性のパラメータ名が取得された代用関係の被代用可能なパラメータ名である場合、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値、もしくは、これにかえて、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値の入力をさらに受け付ける(ステップS707)。
【0135】
これにより、入力受付部206は、以下のパラメータ名のパラメータ値の入力を、設計者もしくはCAD/CAMシステムに促すこととなる。
・「保証稼働時間Hr」
・「摩耗許容量δ」
・「摩耗係数K」もしくは「ポリアミド摩耗係数Kpa」のいずれか一方
・「軸受にかかる圧力P」
・「軸受摺動速度V」
【0136】
ストレングス計算部212は、取得されたストレングス値を計算する手順により、入力された制御属性のパラメータ値からストレングス値を計算する。この際に、ストレングス計算部212は、取得されたストレングス値を計算する手順が取得された代用関係の被代用可能なパラメータ名のパラメータ値を用い、入力受付部206により、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値にかえて、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値の入力が受け付けられた場合、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値を、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値で代用して、ストレングス値を計算する(ステップS708)。
【0137】
本例では、「摩耗係数K」が入力された場合には式「δ/(Hr・K)」により、「ポリアミド摩耗係数Kpa」が入力された場合には式「δ/(Hr・Kpa)」により、「限界PV値」なるストレングス値が計算されることになる。
【0138】
さらに、ストレス計算部213は、取得されたストレス値を計算する手順により、入力されたストレス属性のパラメータ値からストレス値を計算する(ステップS709)。
【0139】
本例では、式「P・V」により「PV値」なるストレス値が計算されることになる。
【0140】
そして、比較報告部214は、計算されたストレングス値と、計算されたストレス値と、を、取得された比較の手順により比較し(ステップS710)、その結果が所定の条件を満たす場合(ステップS710;Yes)、取得された報告情報を報告して(ステップS711)、本処理を終了する。
【0141】
一方、満たさない場合(ステップS710;No)、報告情報が発見されなかった旨を報告して(ステップS712)、本処理を終了する。
【0142】
すなわち本例では、計算されたストレス値(PV値)とストレングス値(限界PV値)とを「PV値 > 限界PV値」により比較し、これが成立する場合に、「軸受に不具合が生ずる」旨の報告情報が報告されることになる。
【0143】
本実施例に示すように、設計対象の定義属性と制御属性の入力をユーザから受け付けることによって、ストレングス値とストレス値とを計算して、報告情報をユーザに提示することができる。
【0144】
また、本実施例では、ある制御属性と別の制御属性の代用関係を考えて、ある制御属性の値が入力されていなくても、これと代用可能な制御属性の値が入力されていれば、これを用いてストレングス値を計算し、ユーザの入力負担を低減することができる。
【0145】
(その他の実施形態)
本実施形態は、上記実施形態に加えて、各種の制御属性のパラメータ値が他のパラメータ値から計算可能な場合に対応するものである。
【0146】
すなわち、制御属性辞書部215は、ある制御属性のパラメータ値が他の制御属性のパラメータ値を用いる計算手順により計算可能である場合、当該計算手順と、当該計算手順に用いられる計算用パラメータ名と、当該計算手順の計算結果パラメータ名と、を計算関係としてさらに記憶する。
【0147】
たとえば、「軸受長さL」「軸受の内径D」があれば、「軸受の断面積S」を手順「S = L・D」により計算することができる。
【0148】
図8には、このような計算関係が制御属性辞書部に記憶されている部分の概要構成を示す。
【0149】
一方、代用関係取得部216は、ステップS706において、制御属性辞書部215から取得された制御属性のパラメータ名を計算結果パラメータ名とする計算関係と、その計算用パラメータ名と、を取得する。
【0150】
さらに、入力受付部206は、ステップS707において、取得された制御属性のパラメータ名が取得された計算関係の計算結果パラメータ名である場合、当該計算結果パラメータ名のパラメータ値、もしくは、これにかえて、当該計算用パラメータ名のパラメータ値の入力をさらに受け付ける。
【0151】
たとえば、「軸受の断面積S」がストレングス値を計算するのに必要なパラメータ名として取得された制御属性であるである場合、入力受付部206は、上記取得された計算関係により、『「軸受長さL」と「軸受の内径D」』もしくは「軸受の断面積S」のいずれか一方の入力を受け付ければよいこととなる。
【0152】
そして、ストレングス計算部212は、ステップS708において、取得されたストレングス値を計算する手順が取得された計算関係の計算結果パラメータ名のパラメータ値を用い、入力受付部206により、当該計算結果パラメータ名のパラメータ値にかえて、当該計算用パラメータ名のパラメータ値の入力が受け付けられた場合、制御属性辞書部215から当該計算関係の計算手順を取得し、入力を受け付けられた計算用パラメータ名のパラメータ値を用いて当該計算手順によりパラメータ値を計算し、計算結果パラメータ名のパラメータ値を、当該計算されたパラメータ値で代用して、ストレングス値を計算する。
【0153】
すなわち、「軸受の断面積S」が入力された場合には、その値をそのまま使い、『「軸受長さL」と「軸受の内径D」』が入力された場合には、「軸受の断面積S」にかえて「D・L」を使うことにより、ストレングス値を計算する。
【0154】
本発明により、ストレングス値を計算するのに必要なパラメータ値が、すでにユーザから入力済みのパラメータ値から計算可能な場合には、そのパラメータ値を用いて自動的に計算を行ってストレングス値を計算し、ユーザの入力負担を低減することができる。
【0155】
なお、本実施形態では、制御属性のみについてこのような計算関係を記憶して利用することとしたが、ストレス属性やストレス属性と制御属性の相互についても同様の計算関係を適用することができる。たとえば、「軸受にかかる圧力P」(ストレス属性)は、「軸受にかかる力F」(ストレス属性)と「軸受の断面積S」(制御属性)から「P = F/S」のように計算可能である。したがって、これらの計算関係を利用して、制御属性同士の計算関係と同様に、パラメータの入力の手間を減らすことができる。
【0156】
(その他の実施形態)
また、本発明の設計支援装置201は、以下のように構成することができる。
【0157】
すなわち、定義属性辞書部202は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の親子関係をさらに記憶する。
【0158】
たとえば、「軸受」には「すべり軸受」と「ころがり軸受」があり、「ころがり軸受」には「ボール軸受」と「ロール軸受」があるが、これらの親子関係を以下のように記憶させることができる。
・「軸受」(親)−「すべり軸受」(子)
・「軸受」(親)−「ころがり軸受」(子)
・「ころがり軸受」(親)−「ボール軸受」(子)
・「ころがり軸受」(親)−「ロール軸受」(子)
【0159】
これは親子関係の階層構造の一部を抜き出したものである。
【0160】
また、「スプリング」についても、同様に以下のような親子関係を考えることができる。
・「スプリング」(親)−「板バネ」(子)
・「スプリング」(親)−「コイル」(子)
・「コイル」(親)−「圧縮コイル」(子)
・「コイル」(親)−「引張コイル」(子)
・「コイル」(親)−「捻りコイル」(子)
【0161】
このように、親子関係を用いていわゆるis-a関係を表すことができる。たとえば「すべり軸受」は「軸受」である(すべり軸受 is a 軸受)。親子関係は、is-a関係を表現するのに限られるものではない。後述するように親子関係は、その他の関係を表現するのにも適用できる。
【0162】
一方、定義属性取得部207は、当該定義属性取得部207により既に取得された定義属性名を子とする親子関係が定義属性辞書部202に記憶されている場合、当該親子関係の親の定義属性名と、当該親の定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、をさらに取得する。
【0163】
たとえば、上記例とは異なり、設計対象が「ロール軸受」である場合には、「ロール軸受」の制御属性・ストレス属性のほか、「ころがり軸受」の制御属性・ストレス属性や、「軸受」の制御属性・ストレス属性も取得されることになる。
【0164】
上記のように、親子関係でis-a関係を表現することとした場合には、ある定義属性からより一般的な定義属性へ調査範囲を広げることになる。言い換えれば、この場合は、「子」から「親」へ調査範囲を広げることとなる。したがって、後述するように、is-a関係以外の関係を親子関係で表現することもできる。『「親子関係」は、単に調査範囲をどの方向に広げるのか、の基底方向を示すだけの「関係」である』と考えてもよい。
【0165】
取得される制御属性・ストレス属性が多くなれば、これらのいずれかを用いることにより計算可能なストレングス値やストレス値の種類も飛躍的に増えることとなる。また、得られる報告情報も増えることが期待される。
【0166】
本実施形態により、親子関係にある定義属性について、その親の方向へ調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにすることができる。特に、親子関係が、『親は「より一般的なもの」を、子は「より具体的なもの」を、それぞれ表現する』ように構成されている場合は、調査範囲を一般的な方向へ広げることができる。
【0167】
なお、親子関係を、より一般的な関係として取り扱うこともできる。すなわち、定義属性辞書部202は、ある定義属性名を親とし、他の定義属性名を子とする親子関係と、当該ある定義属性名を子とし、当該他の定義属性名を親とする親子関係と、をともに記憶しうるものとすることができる。
【0168】
この場合は、互いが親であり子である関係であるから、「対等の関係」「何らかの強い関連性がある関係」に対応付けるのが自然である。すなわち、「親子関係」のデータ構造を利用することにより、「対等の関係」「何らかの強い関連性がある関係」を表現することができる。
【0169】
すなわち、この場合は、親子関係で表現されるものはis-a関係のみではない。equals-to関係(対等の関係、同値関係)やrelates-to関係(何らかの強い関連性がある関係)が表現されることになる。
【0170】
上記のように、親子関係は、調査の範囲を広げる方向を規定する関係であり、定義属性同士にどのように親子関係を当て嵌めるか、は、設計対象の種類や当該設計支援装置201が利用される分野によって適宜変更することができる。したがって、互いが親であり子であるような親子関係のみをrelates-to関係として考えてもよいし、一方が親であり一方が子であって、その逆が成立しない関係をrelates-to関係に追加してもよい。
【0171】
このような表現を用いることにより、ある定義属性が取得された場合に、それ自体の制御属性・ストレス属性のほか、それと「対等の関係」「何らかの強い関連性がある関係」にある定義属性の制御属性・ストレス属性も取得されることとなるので、さらに調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにすることができる。
【0172】
また、上記実施形態では、親子関係がある場合には、子から親へ調査範囲を広げていたが、これを逆にすることも可能である。
【0173】
すなわち、定義属性取得部207は、当該定義属性取得部207は、既に取得された定義属性名を親とする親子関係が定義属性辞書部202に記憶されており、当該親子関係の子の定義属性名が複数ある場合、そのいずれか1つ以上を選択する入力を受け付けて、当該選択された子の定義属性名と、当該子の定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、をさらに取得する。
【0174】
たとえば、上記例では「すべり軸受」を設計対象としていたが、ここでは、設計対象が「軸受」である場合を考える。この場合は、まず、ユーザに対して「すべり軸受」と「ころがり軸受」のいずれであるか、入力を求める。これに対して「ころがり軸受」と答えた場合には、さらに「ボール軸受」と「ロール軸受」のいずれであるか、入力を求める。これに対して「ロール軸受」と答えた場合には、「軸受」の制御属性・ストレス属性のほか、「ころがり軸受」の制御属性・ストレス属性、「ロール軸受」の制御属性・ストレス属性も取得することとなる。
【0175】
このように、子の方向に調査範囲を広げるのは、特に、親が材料や部品の定義属性であり、子がその商品名、部番名、その子を設計している図面名である場合に好適である。
【0176】
これにより、親子関係にある定義属性について、その子の方向へ調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにする一方で、ユーザに制限を課すよう適宜促して、調査範囲が爆発しないようにすることができる。特に、親子関係が、『親は「より一般的なもの」を、子は「より具体的なもの」を、それぞれ表現する』ように構成されている場合は、調査範囲を具体的な方向へ広げることができる。たとえば、一般的な「すべり軸受」では生じないが、A社製の部番Bの「すべり軸受」では生ずるような不具合を取得することが可能である。
【0177】
この態様は、親子関係を利用して「対等の関係」「何らかの強い関連性がある関係」を表現した場合にも適用でき、調査範囲を広げて、より多くの報告情報が得られるようにする一方で、ユーザに適宜制限を課すよう促して、調査範囲が爆発しないようにすることができる。
【0178】
(その他の実施形態)
本実施形態は、上記実施形態に加えて、排他的な関係をも考慮するようにしたものである。
【0179】
すなわち、定義属性辞書部202は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の排他的関係をさらに記憶する。
【0180】
たとえば、「プラスチック」については以下のような排他的関係が考えられる。
・材料観点では「ポリアミド」「ポリカーボネート」「ポリアセタール」
・熱特性観点では「熱可塑性」「熱硬化性」
・導電性観点では「導電性」「非導電性」
【0181】
上記のような階層構造によって定義属性を整理して記憶している場合には、容易に排他的関係を記憶することができる。
【0182】
一方、比較報告辞書部205により記憶される報告情報は、当該報告情報に関連する定義属性名を含む。
【0183】
さらに、比較報告部214は、取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、入力された定義属性名との排他的関係が定義属性辞書部202に記憶される定義属性名を含まない報告情報を報告する。
【0184】
たとえば、入力された定義属性名が「ポリアミド」であっても(上記実施形態のように調査範囲を親や子・対等関係・何らかの関連性に対して適宜広げた場合にあっては特に)、「ポリアミド」ではないものについての報告情報が得られることがままある。したがって、比較報告部214は、入力された定義属性名が「ポリアミド」である場合には、「ポリカーボネート」や「ポリアセタール」に関する報告情報は捨てて、ユーザには報告しない。
【0185】
また、入力受付部206は、設計対象から排除すべき排除定義属性名の入力をさらに受け付けることとし、あらかじめユーザに不必要な定義属性名を指定させて、比較報告部214は、取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、入力された排除定義属性名を含まない報告情報を報告することとしてもよい。
【0186】
さらに、比較報告部214は、取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、これが含む定義属性名のいずれか少なくとも1つが、入力された定義属性名である報告情報を報告することとしてもよい。
【0187】
すなわち、上記例では、明示的に報告情報が「ポリアミド」を含む場合にのみ、当該報告情報を報告する、というものである。
【0188】
これらにより、得られた報告情報を、さらに精選して、不要な報告情報をできるだけ排除し、必要な報告情報をユーザに提示することができるようになる。
【0189】
【発明の効果】
以上説明したように、設計対象に不具合等が生ずる可能性を設計段階で発見するのに好適な設計支援装置、設計支援方法、ならびに、これらをコンピュータに実現させるためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 情報処理装置の概要構成を示す模式図である。
【図2】 本発明の一つの実施形態に係る設計支援装置の概要構成を示す模式図である。
【図3】 定義属性辞書部と制御属性辞書部に記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す模式図である。
【図4】 ストレングス辞書部に記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す模式図である。
【図5】 ストレス辞書部に記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す
【図6】 比較報告辞書部に記憶される情報のデータ構造の概要構成を示す模式図である。
【図7】 設計支援処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】 制御属性辞書部に記憶されている部分の概要構成を示す。
【符号の説明】
101 情報処理装置
102 CPU
103 ROM
104 HD
105 キーボード
106 マウス
107 RAM
108 表示装置
109 インターフェース
110 FDドライブ
111 CD−ROMドライブ
201 設計支援装置
202 定義属性辞書部
203 ストレングス辞書部
204 ストレス辞書部
205 比較報告辞書部
206 入力受付部
207 定義属性取得部
208 制御属性取得部
209 ストレングス取得部
210 ストレス取得部
211 報告情報取得部
212 ストレングス計算部
213 ストレス計算部
214 比較報告部
215 制御属性辞書部
216 代用関係取得部
401 表
402 列
403 列
404 列
501 表
502 列
503 列
504 列
601 表
602 列
603 列
604 列
605 列
606 列

Claims (12)

  1. 定義属性辞書部と、ストレングス辞書部と、ストレス辞書部と、比較報告辞書部と、入力受付部と、定義属性取得部と、ストレングス取得部と、ストレス取得部と、報告情報取得部と、ストレングス計算部と、ストレス計算部と、比較報告部と、を備える設計支援装置であって、
    前記定義属性辞書部は、定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、当該パラメータ名のそれぞれが、制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を、対応付けて記憶し、
    前記ストレングス辞書部は、ストレングス名と、これを計算するのに必要な制御属性のパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレングス値を計算する手順と、を記憶し、
    前記ストレス辞書部は、ストレス名と、当該ストレスに関連するパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレス値を計算する手順と、を記憶し、
    前記比較報告辞書部は、ストレングス名と、ストレス名と、これらの比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を対応付けて記憶し、
    前記入力受付部は、設計対象の定義属性名の入力を受け付け、
    前記定義属性取得部は、前記入力された定義属性名のうち前記定義属性辞書部に記憶されている定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を取得し、
    前記ストレングス取得部は、前記ストレングス辞書部から、前記取得された制御属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレングス名と、当該ストレングス値を計算する手順と、を取得し、
    前記ストレス取得部は、前記ストレス辞書部から、前記取得されたストレス属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレス名と、当該ストレス値を計算する手順と、を取得し、
    前記報告情報取得部は、前記取得された計算可能なストレングス名と、前記取得された計算可能なストレス名と、が対応付けて前記比較報告辞書部に記憶されている場合、これらに対応付けられて記憶されている比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を、取得し、
    前記入力受付部は、当該比較の手順と、当該報告情報と、が前記報告情報取得部により取得された場合、前記取得された制御属性のパラメータ値と、前記取得されたストレス属性のパラメータ値と、の入力をさらに受け付け、
    前記ストレングス計算部は、前記取得されたストレングス値を計算する手順により、前記入力された制御属性のパラメータ値からストレングス値を計算し、
    前記ストレス計算部は、前記取得されたストレス値を計算する手順により、前記入力されたストレス属性のパラメータ値からストレス値を計算し、
    前記比較報告部は、前記計算されたストレングス値と、前記計算されたストレス値と、を、前記取得された比較の手順により比較し、その結果が所定の条件を満たす場合、前記取得された報告情報を報告する
    ことを特徴とするもの。
  2. 請求項1に記載の設計支援装置であって、制御属性辞書部と、代用関係取得部と、をさらに備え、
    前記制御属性辞書部は、ある制御属性のパラメータ値が他の制御属性のパラメータ値を代用可能である場合、当該代用可能なパラメータ名と、当該被代用可能なパラメータ名と、を代用関係として記憶し、
    前記代用関係取得部は、前記取得された制御属性のパラメータ名から、前記制御属性辞書部に代用関係として記憶されている制御属性のパラメータ名の対を取得し、
    前記入力受付部は、前記取得された制御属性のパラメータ名が前記取得された代用関係の被代用可能なパラメータ名である場合、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値、もしくは、これにかえて、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値の入力をさらに受け付け、
    前記ストレングス計算部は、前記取得されたストレングス値を計算する手順が前記取得された代用関係の被代用可能なパラメータ名のパラメータ値を用い、前記入力受付部により、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値にかえて、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値の入力が受け付けられた場合、当該被代用可能なパラメータ名のパラメータ値を、当該代用可能なパラメータ名のパラメータ値で代用して、ストレングス値を計算する
    ことを特徴とするもの。
  3. 請求項2に記載の設計支援装置であって、
    前記制御属性辞書部は、ある制御属性のパラメータ値が他の制御属性のパラメータ値を用いる計算手順により計算可能である場合、当該計算手順と、当該計算手順に用いられる計算用パラメータ名と、当該計算手順の計算結果パラメータ名と、を計算関係としてさらに記憶し、
    前記代用関係取得部は、前記制御属性辞書部から前記取得された制御属性のパラメータ名を計算結果パラメータ名とする計算関係と、その計算用パラメータ名と、を取得し、
    前記入力受付部は、前記取得された制御属性のパラメータ名が前記取得された計算関係の計算結果パラメータ名である場合、当該計算結果パラメータ名のパラメータ値、もしくは、これにかえて、当該計算用パラメータ名のパラメータ値の入力をさらに受け付け、
    前記ストレングス計算部は、前記取得されたストレングス値を計算する手順が前記取得された計算関係の計算結果パラメータ名のパラメータ値を用い、前記入力受付部により、当該計算結果パラメータ名のパラメータ値にかえて、当該計算用パラメータ名のパラメータ値の入力が受け付けられた場合、前記制御属性辞書部から当該計算関係の計算手順を取得し、前記入力を受け付けられた計算用パラメータ名のパラメータ値を用いて当該計算手順によりパラメータ値を計算し、計算結果パラメータ名のパラメータ値を、当該計算されたパラメータ値で代用して、ストレングス値を計算する
    ことを特徴とするもの。
  4. 請求項1に記載の設計支援装置であって、
    前記定義属性辞書部は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の親子関係をさらに記憶し、
    前記定義属性取得部は、当該定義属性取得部により既に取得された定義属性名を子とする親子関係が前記定義属性辞書部に記憶されている場合、当該親子関係の親の定義属性名と、当該親の定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、をさらに取得する
    ことを特徴とするもの。
  5. 請求項4に記載の設計支援装置であって、
    前記定義属性辞書部は、ある定義属性名を親とし、他の定義属性名を子とする親子関係と、当該ある定義属性名を子とし、当該他の定義属性名を親とする親子関係と、をともに記憶しうる
    ことを特徴とするもの。
  6. 請求項1に記載の設計支援装置であって、
    前記定義属性辞書部は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の親子関係をさらに記憶し、
    前記定義属性取得部は、当該定義属性取得部は、既に取得された定義属性名を親とする親子関係が前記定義属性辞書部に記憶されており、当該親子関係の子の定義属性名が複数ある場合、そのいずれか1つ以上を選択する入力を受け付けて、当該選択された子の定義属性名と、当該子の定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、をさらに取得する
    ことを特徴とするもの。
  7. 請求項6に記載の設計支援装置であって、
    前記定義属性辞書部は、ある定義属性名を親とし、他の定義属性名を子とする親子関係と、当該ある定義属性名を子とし、当該他の定義属性名を親とする親子関係と、をともに記憶しうる
    ことを特徴とするもの。
  8. 請求項1に記載の設計支援装置であって、
    前記定義属性辞書部は、ある定義属性名と、他の定義属性名と、の排他的関係をさらに記憶し、
    前記比較報告辞書部により記憶される報告情報は、当該報告情報に関連する定義属性名を含み、
    前記比較報告部は、前記取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、前記入力された定義属性名との排他的関係が前記定義属性辞書部に記憶される定義属性名を含まない報告情報を報告する
    ことを特徴とするもの。
  9. 請求項1に記載の設計支援装置であって、
    前記入力受付部は、設計対象から排除すべき排除定義属性名の入力をさらに受け付け、
    前記比較報告辞書部により記憶される報告情報は、当該報告情報に関連する定義属性名を含み、
    前記比較報告部は、前記取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、前記入力された排除定義属性名を含まない報告情報を報告する
    ことを特徴とするもの。
  10. 請求項1に記載の設計支援装置であって、
    前記判断比較報告辞書部により記憶される報告情報は、当該報告情報に関連する定義属性名を含み、
    前記比較報告部は、前記取得された報告情報のうち、当該所定の条件を満たし、かつ、これが含む定義属性名のいずれか少なくとも1つが、前記入力された定義属性名である報告情報を報告する
    ことを特徴とするもの。
  11. 定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、当該パラメータ名のそれぞれが、制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を、対応付けて記憶する定義属性辞書部と、
    ストレングス名と、これを計算するのに必要な制御属性のパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレングス値を計算する手順と、を記憶するストレングス辞書部と、
    ストレス名と、当該ストレスに関連するパラメータ名と、当該パラメータ値を用いてストレス値を計算する手順と、を記憶するストレス辞書部と、
    ストレングス名と、ストレス名と、これらの比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を対応付けて記憶する比較報告辞書部と、を参照し、
    入力受付工程と、定義属性取得工程と、ストレングス取得工程と、ストレス取得工程と、ストレングス計算工程と、ストレス計算工程と、報告情報取得工程と、比較報告工程と、を備える設計支援方法であって、
    前記入力受付工程では、設計対象の定義属性名の入力を受け付け、
    前記定義属性取得工程では、前記入力された定義属性名のうち前記定義属性辞書部に記憶されている定義属性名と、当該定義属性に関連するパラメータ名と、そのそれぞれが制御属性であるか、ストレス属性であるか、の旨と、を取得し、
    前記ストレングス取得工程では、前記ストレングス辞書部から、前記取得された制御属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレングス名と、当該ストレングス値を計算する手順と、を取得し、
    前記ストレス取得工程では、前記ストレス辞書部から、前記取得されたストレス属性のパラメータ名を用いて計算可能なストレス名と、当該ストレス値を計算する手順と、を取得し、
    前記報告情報取得工程では、前記取得された計算可能なストレングス名と、前記取得された計算可能なストレス名と、が対応付けて前記比較報告辞書部に記憶されている場合、これらに対応付けられて記憶されている比較の手順と、その比較の結果が所定の条件を満たす場合に報告されるべき報告情報と、を、取得し、
    前記入力受付工程では、当該比較の手順と、当該報告情報と、が前記報告情報取得工程にて取得された場合、前記取得された制御属性のパラメータ値と、前記取得されたストレス属性のパラメータ値と、の入力をさらに受け付け、
    前記ストレングス計算工程では、前記取得されたストレングス値を計算する手順により、前記入力された制御属性のパラメータ値からストレングス値を計算し、
    前記ストレス計算工程では、前記取得されたストレス値を計算する手順により、前記入力されたストレス属性のパラメータ値からストレス値を計算し、
    前記比較報告工程では、前記計算されたストレングス値と、前記計算されたストレス値と、を、前記取得された比較の手順により比較し、その結果が所定の条件を満たす場合、前記取得された報告情報を報告する
    ことを特徴とする方法。
  12. コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の設計支援装置の各部として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2002076895A 2002-03-19 2002-03-19 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム Expired - Lifetime JP3847644B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002076895A JP3847644B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム
US10/243,652 US6741900B2 (en) 2002-03-19 2002-09-16 Design support apparatus, design support method, and program
US10/748,189 US7003361B2 (en) 2002-03-19 2003-12-31 Design support apparatus, design support method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002076895A JP3847644B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003281202A JP2003281202A (ja) 2003-10-03
JP3847644B2 true JP3847644B2 (ja) 2006-11-22

Family

ID=28035475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002076895A Expired - Lifetime JP3847644B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (2) US6741900B2 (ja)
JP (1) JP3847644B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220344041A1 (en) * 2019-09-13 2022-10-27 Sony Group Corporation Information processing device, information processing method, and program

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7380131B1 (en) 2001-01-19 2008-05-27 Xilinx, Inc. Copy protection without non-volatile memory
JP3847644B2 (ja) * 2002-03-19 2006-11-22 株式会社ジャストシステム 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム
CN100377157C (zh) * 2003-10-25 2008-03-26 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 计算机辅助设计报告生成系统及方法
JP4612326B2 (ja) * 2004-04-14 2011-01-12 泰彦 田村 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、設計支援プログラム
JP2005301829A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Yasuhiko Tamura 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム
US7725468B2 (en) * 2005-04-08 2010-05-25 Oracle International Corporation Improving efficiency in processing queries directed to static data sets
US20070112812A1 (en) * 2005-11-09 2007-05-17 Harvey Richard H System and method for writing data to a directory
US7702689B2 (en) * 2006-07-13 2010-04-20 Sap Ag Systems and methods for querying metamodel data
US8386990B1 (en) * 2010-12-07 2013-02-26 Xilinx, Inc. Unique identifier derived from an intrinsic characteristic of an integrated circuit
US8418006B1 (en) 2010-12-07 2013-04-09 Xilinx, Inc. Protecting a design for an integrated circuit using a unique identifier
US8427193B1 (en) 2010-12-07 2013-04-23 Xilinx, Inc. Intellectual property core protection for integrated circuits

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6108586A (en) * 1997-03-31 2000-08-22 Hitachi, Ltd. Fraction defective estimating method, system for carrying out the same and recording medium
KR100219848B1 (ko) * 1997-04-22 1999-09-01 이종수 구조물의 강도분석 방법 및 장치
JPH11120249A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Sumitomo Heavy Ind Ltd 見積設計支援装置
JP3847644B2 (ja) * 2002-03-19 2006-11-22 株式会社ジャストシステム 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220344041A1 (en) * 2019-09-13 2022-10-27 Sony Group Corporation Information processing device, information processing method, and program

Also Published As

Publication number Publication date
US20040153185A1 (en) 2004-08-05
JP2003281202A (ja) 2003-10-03
US20030182635A1 (en) 2003-09-25
US6741900B2 (en) 2004-05-25
US7003361B2 (en) 2006-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3847644B2 (ja) 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム
JP6652490B2 (ja) 多ディメンション・データー構造に対する実行のためのクエリー構築
US9934208B2 (en) Populating visual designs with web content
US20110167053A1 (en) Visual and multi-dimensional search
CN106897350B (zh) 引导渐进搜索系统和方法
JP4769005B2 (ja) 情報処理支援システム及び情報処理支援プログラム
US20100169326A1 (en) Method, apparatus and computer program product for providing analysis and visualization of content items association
JP2004259286A (ja) 階層データの複数方向での表示およびナビゲーション、ならびに、表示領域消費の最適化
US20060212477A1 (en) Method and system for altering the configuration of a data warehouse
WO2004107212A1 (ja) ウェブ対応電子機器装置、ウェブページ処理方法およびプログラム
ZA200503578B (en) Adaptively interfacing with a data repository
US9996535B1 (en) Efficient hierarchical user interface
US20160171567A1 (en) Universal feedback system with site-local data acquisition and presentation
US20230419015A1 (en) Font recommendation, topic extraction, and training data generation
JP4500256B2 (ja) 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム
WO2014130700A2 (en) Systems and methods for organizing, classifying, and discovering automatically generated computer software
US20070055928A1 (en) User workflow lists to organize multimedia files
JP4608486B2 (ja) 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、プログラム
WO2010147453A1 (en) System and method for designing a gui for an application program
US20230419014A1 (en) Font recommendation
US20190258745A1 (en) Providing an easily navigable visual representation of a graph
Mukherjee et al. Browsing fatigue in handhelds: semantic bookmarking spells relief
JP4612326B2 (ja) 設計支援装置、設計支援方法、ならびに、設計支援プログラム
US20230196181A1 (en) Intelligent machine-learning model catalog
AU2003264164B2 (en) Adaptively interfacing with a data repository

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3847644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150901

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term