JP3845909B2 - 複合容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体内容物を収容するための紙を主体とした外側容器と、その外側容器の内部に収納されたプラスチック製の内側容器とから成る複合容器に関するものであり、詳しくは金型に装填された前記外側容器内にてブロー成形された内側容器において、その成形時における収縮によって外側容器に発生する不均一な波状の凹凸(波うち)現象のない複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から各種飲料や調味料や液体洗剤等を収納する容器としてはポリプロピレン(PP)製やポリエチレンテレフタレート(PET)製やポリ塩化ビニル(PVC)製等のプラスチック容器が広く用いられている。
【0003】
しかし、近年、廃棄物の増加が大きな社会問題となり、延いては資源保護の問題や省エネルギー・省資源問題とともに地球環境問題となっている中、超薄肉のプラスチック製内側容器とそれを補強するための紙製の外側容器とを組み合わせて複合容器とすることにより、石油資源の節減が図られ、また、廃棄時に容易に潰すこと(廃棄物の減容化)ができ廃棄物の運搬等にも配慮された環境調和型(エコロジカル)の容器として、しかも紙とプラスチックの分別廃棄を可能にし、ぞれぞれのリサイクル化が図られる様にした環境調和型の複合容器が種々提案されている(特願平6−212537号等)。
【0004】
その複合容器の製造方法の一つとして、図3(b)、(c)に示す様な板紙(7)の予め上下フラップ(7a)、(7b)の内面に接着剤(22)、(24)の塗布された紙を主体として構成された外側容器(12)をブロー金型内に載置し,その中に成形温度に加熱されたプリフォームを導入し,ブロー成形することによって、紙を主体とする外側容器(12)と一体で且つ無継目にブロー成形により成形されたプラスチック製の内側容器(10)とを組み合わせた複合容器とする方法がある。
【0005】
しかし,この容器の場合、内側容器(10)のブロー成形時、加熱されていたプリフォームが冷えるとともに内側容器(10)に収縮が起こり、外側容器(12)の側壁面に不均一な波うち現象(A)が発生する問題が起こる。即ち外側容器(12)が不規則に変形するため、商品としての外観上の品質が低下するという問題が起こる。
ただし、外側容器(12)となる厚紙を厚く(コートボール紙の場合で310g/m2 以上)すれば、不均一な波うち現象(1A)は軽減されるが、比較的小型の容器においては、経済性や資源の節減等から、コートボール紙の場合で310g/m2 未満が望ましいため、不均一な波うち現象(1A)の発生という問題が避けられない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、金型内に装填された紙を主体とする筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記外側容器内にてブロー成形された内側容器の成形時における収縮によって、外側容器に不均一な波状の凹凸(しわ)現象の発生しない複合容器の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、金型内に装填された紙を主体とする上下部にフラップを設けた胴部を有する筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部が接着剤により接着され,外側容器の各胴部側壁面の縦折り目(d)と直交して少なくとも胴部側壁面中央部を除いて複数本の横押し罫線(e)を設けたことを特徴とする複合容器としたものである。
【0008】
また、請求項2の発明では、金型内に装填された紙を主体とする上下部にフラップを設けた胴部を有する筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部が接着剤により接着され,外側容器の各胴部側壁面の中央部に縦長矩形状の押し罫線(f)と該押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)を設けたことを特徴とする複合容器としたねものである。
【0009】
また、請求項3の発明では、金型内に装填された紙を主体とする上下部にフラップを設けた胴部を有する筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部が接着剤により接着され,外側容器の各胴部側壁面の中央部に縦長矩形状の押し罫線(f)と該押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)と、前記矩形状の押し罫線(f)のうち、縦方向の押し罫線(f)間に、折り目(d)と直交する複数本の横押し罫線を設けることを特徴とする請求項2記載の複合容器としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を説明する。
本発明の複合容器(1)は、図1に示すように、金型内に装填された紙を主体とする上下部にフラップを設けた胴部を有する筒状の外側容器(12)内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器(10)を前記外側容器(12)と一体的に接着させた複合容器(1)において,前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部(7a)、(7b)が接着剤(22)、(24)により接着され,外側容器(12)の各胴部側壁面の縦折り目(d)と直交して少なくとも該胴部側壁中央部を除いて複数本の横押し罫線(e)を設けたことを特徴とする複合容器であって、図2に示すような、外側容器(12)の不均一な波うち現象(1A)を防止したものである。
【0011】
また、前記複合容器(1)において、前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部が接着剤により接着され,外側容器の各胴部側壁面の中央部に矩形状の押し罫線(f)と該押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)を設け、又は前記矩形状の押し罫線のうち、縦方向の押し罫線(f)間に縦折り目罫線(d)と直交する複数本の横押し罫線(e)を設けたことを特徴とする複合容器であって、図2に示すような外側容器(12)の不均一な波うち現象(1A)を防止したものである。
【0012】
以下,本発明の複合容器を図面に基づいて詳細に説明する。図1は請求項1の実施例の複合容器(1)を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は側断面図、(c)は外側容器(12)の展開図を示す。この複合容器(1)は,紙を主体とする矩形側壁面の筒状の外側容器(12)と,外側容器(12)に収容されたプラスチック製の内側容器(10)とにより構成されている。内側容器(10)は,予め射出成形等で成形されたプリフォーム(30)をブロー成形することにより胴部と注ぎ口が一体に成形されている。外側容器(12)と内側容器(10)との上部フラップ(7a)と下部フラップ(7b)は上部フラップ接着剤(22)と下部フラップ接着剤(24)とで接着されている。更に、外側容器(12)の各胴部側壁面の縦折り目(d)と直交して複数本の横押し罫線(e)が設けられている。
【0013】
また図2(a)及び(b)は請求項2及び請求項3の実施例の複合容器における外側容器(12)の展開図を示すもので、請求項1の実施例である図1(c)とは、押し罫線の形状と位置が異なるものであって、請求項2の実施例では、外側容器の各胴部側壁面の中央部に縦長矩形押し罫線(f)と該押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)が設けられている。
また請求項3の実施例では、請求項2での各押し罫線に縦折り目(d)と直交して複数本の横押し罫線(e)が設けられている。
複合容器(1)の形状はここでは矩形断面の角筒状に形成されているが,円筒断面でもその他の形状でも良い。
【0014】
内側容器(10)の材料としては,ポリエチレンテレフタレート樹脂,ポリプロピレン樹脂,高ニトリル樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリアミド系樹脂,エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化樹脂等を用いることができ,それらの単層でも多層構造としてもよい。
【0015】
この複合容器(1)に用いる接着剤としては,内容物の充填温度では軟化せず,内側容器(10)の成形温度で接着性の発現するホットメルトタイプの接着剤が望ましい。ホットメルト接着剤としては,エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA),エチレンアクリル酸エチル(EEA),及びオレフィンを主成分とするものなどを用いることができる。
【0016】
この複合容器(1)の製造方法の一例としては,図1(a)(b)(c)に示すように板紙(7)の片面に加熱溶融されたホットメルト接着剤を上部フラップ接着剤(22)、下部フラップ接着剤(24)として、約30°Cに加温されたグラビアシリンダーにて塗布する。このホットメルト接着剤は,外側容器(12)を形成する板紙(7)の上下フラップ(7a)(7b)の部位にのみ塗布し,板紙(7)の中間部分にはホットメルト接着剤を塗布しない。ホットメルト接着剤の塗工後は,板紙(7)に、押し罫と切り刃を組み合わせて、展開図どおりに作った抜き型を搭載した打ち抜き機にて、折り目(d)、横押し罫線(e)付けと打ち抜き加工を行い,その後糊しろ(7c)等でサック貼りをして内面に接着剤の塗布され、罫線の施された筒状の外側容器(12)を製造する。
なお、以上の各押し罫線は、別工程でエンボス版によって形成しても良い。
【0017】
板紙(7)製の外側容器(12)を製造する一方で射出成形等によりプラスチック製のプリフォーム(30)を成形する。このプリフォームは予め多数生産しておかれるものである。そして、前記外側容器(12)を複合容器(1)形成用のブロー金型内にセットし,予め約80°Cの成形温度まで加熱されたプリフォームをその中に導入し,ブロー成形を行うことで、上記各ホットメルト接着剤が一旦溶融して内側容器(10)と外側容器(12)が接合し、本発明の複合容器(1)が製造される。
【0018】
この複合容器(1)は,外側容器(12)の各胴部側壁面の縦折り目(d)と直交して複数本の横押し罫線(e)が介在することにある。
また、外側容器の各胴部側壁面の中央部に縦長矩形状の押し罫線(f)と該押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)が、又は前記矩形状の押し罫線(f)のうち、縦方向の押し罫線(f)間に、縦折り目(d)と直交して複数本の横押し罫線(7e)が介在することにある。 これは、内側容器(10)がブロー成形後、冷却されるにつれて,収縮するが、胴部側壁面に施された横押し罫線(e)を施すことによって、この罫線(e)に波うちを集中させ、外側容器(12)に図3に示すような不均一な波うち現象(1A)の発生をなくし、外観上商品価値を損なわない複合容器(1)となる。
【0019】
また、同様に内側容器(10)がブロー成形後、冷却されるにつれて,収縮するが、胴部側壁面の中央部に施された図2(a)に示すような縦長矩形状の押し罫線(f)とその押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)を設けるか、又は図2(b)に示すような前記矩形状の押し罫線(f)のうち、縦方向の押し罫線(f)間に、縦折り目(d)と直交して複数本の横押し罫線(e)を設けることによって、胴部側壁面の中央部にたわみをもたせ、外側容器(12)に図3に示すような不均一な波うち現象(1A)の発生をなくし、外観上商品価値を損なわない複合容器(1)となる。
【0020】
また上記接着剤による内側容器(10)と外側容器(12)の接着で、及び外側容器(12)の胴部側壁面の内面に施された横押し罫線(e)や縦長矩形状の押し罫線(f)、斜め押し罫線(g)による複合容器(1)の物理的強度、例えば落下試験による耐衝撃強度や座屈強度を満足するものであり、且つ、使用後において内側容器(10)と外側容器(12)を意識的な剥離(プラスチックから成る内側容器(10)面での相間剥離)分別を容易にし、紙とプラスチックのリサイクルも可能とするものである。
【0021】
なお、図2(a)及び(b)に示す各々押し罫線を設けられた外側容器(12)において、矩形状の押し罫線(f)の内部(胴部側壁面の中央部)をエンボス等で凹状にすることにより、たわみを容易にすることができる。
【0022】
ここで外側容器(12)と内側容器(10)の厚さ等について説明する。外側容器(12)の材料である厚紙の厚さは、内側容器(10)の材料であるプラスチックの厚さの2.5倍以上、好ましくは2.5乃至5倍がよいと言われている。これは、外側容器(12)の厚みが内側容器(10)の厚みの2.5倍以下である場合、例えば内側容器(10)が厚すぎる場合には、内側容器(10)の剛性が大きく、廃棄時、潰す等による減容化が困難となり、外側容器(12)の厚みが内側容器(10)の厚みの5倍を越える場合、すなわち、内側容器(10)が薄すぎる場合には、容器の機械的強度が得られないためである。
また外側容器(12)及び内側容器(10)の適正厚さは、ボトル内容量により決まるが、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂の内側容器(10)の場合の肉厚で、内容量1000mlで約0.17mm、2000mlで約0.25mmとすることが目的の薄肉化と各種物理的強度も達成できる値である。
なおポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)ボトルの一般的な肉厚は、内容量1000mlで約0.7mm、2000mlで約1.0mmであることから、本発明に係わる複合容器(1)は樹脂量の少ない省資源型容器であることが伺える。
【0023】
【実施例】
次に本発明を実施例により、本発明を更に具体的に説明する。
<実施例1>
まず板紙マニラボール紙270g/m2 、厚さ0.6mmに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系ホットメルト接着剤を約30°Cに加温されたグラビアシリンダーにて、図1(c)に示すパターン状に塗布した。即ち上下フラップに則したパターン状に塗布した。その塗布厚は約1.2g/m2 とした。
【0024】
次に、接着剤が塗布された上記板紙に、押し罫と切り刃を組み合わせて、図1(c)に示すような展開図どおりに作った抜き型を搭載した打ち抜き機にて、罫線付け並びに打ち抜き加工を行い,その後糊しろ(7c)等でサック貼りをして内面に接着剤の塗布され、罫線等の施された筒状の外側容器(12)を製造し、ブロー成形機の金型内に載置した。
【0025】
次いで、予めポリエチレンテレフタレート樹脂を用いて射出成形により成形したプリフォームを赤外線ヒーターで約80°Cに加熱し、前記筒状の外側容器(12)内に挿入し、二軸延伸ブロー成形を行い、図1(a)に示す内側容器(10)の胴部側壁面平均肉厚0.17mm、内容量1000mlの複合容器(1)を作製した。
【0026】
この複合容器(1)は、横押し罫線群(7e)に波うちが集中し、胴部側壁面に不均一な波うち(しわ)がなく、商品価値の損なわないものであった。
また内側容器(10)と外側容器(12)は、使用後容易に剥離分別ができ、また、内側容器(10)は容易に押し潰し減容化することができた。
更に落下試験や座屈試験結果も問題のない複合容器であった。
【0027】
<実施例2>
実施例1と同様にホットメルト接着剤の塗布された板紙マニラボール紙270g/m2 に、押し罫と切り刃を組み合わせて、図2(a)に示すような展開図どおりに作った抜き型を搭載した打ち抜き機にて、罫線付け並びに打ち抜き加工を行い,その後糊しろ(7c)等でサック貼りをして内面に接着剤の塗布され、罫線の施された筒状の外側容器(12)を製造し、ブロー成形機の金型内に載置した。
【0028】
次いで、実施例1と同様のプリフォームを赤外線ヒーターで約80°Cに加熱し、前記筒状の外側容器(12)内に挿入し、二軸延伸ブロー成形を行い、図1(a)に示す内側容器(10)の胴部側壁面平均肉厚0.17mm、内容量1000mlの複合容器(1)を作製した。
【0029】
この複合容器(1)は、胴部側壁面の中央部にたわみをもたせ、胴部側壁面に不均一な波うち(しわ)がなく、商品価値の損なわないものであった。
また内側容器(10)と外側容器(12)は、使用後容易に剥離分別ができ、また、内側容器(10)は容易に押し潰し減容化することができた。
更に落下試験や座屈試験結果も問題のない複合容器であった。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、金型内に装填された紙を主体とする筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記外側容器の各胴部側壁面の縦折り目罫線と直交して、少なくともその胴側壁中央部を除いて複数本の横押し罫線を設けた複合容器とすることにより、横押し罫線群に波うちが集中し、外側容器に不均一な波うち(しわ)がなく、商品価値の損なわれない複合容器を提供する効果がある。
【0031】
更に前記複合容器において、外側容器の各胴部側壁面の中央部に縦長矩形状の押し罫線と該押し罫線の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線を設けた複合容器とすることにより、又は矩形状の押し罫線のうち、縦方向の押し罫線間に、折り目罫線と直交する複数本の横押し罫線を設けた複合容器とすることにより、各胴部側壁中央部にたわみをもたせ、外側容器に不均一な波うち(しわ)がなく、商品価値の損なわれない複合容器を提供する効果がある。
【0032】
また、前記第一、第二の発明である複合容器のいずれにおいても、本来の目的であるところの紙製の外側容器とプラスチック製の内側容器を組み合わせることにより、プラスチック製の内側容器の薄肉化とそれによる石油資源の節減が図られ、また、廃棄時に容易に潰すこと(廃棄物の減容化)ができ廃棄物の運搬等にも配慮された環境調和型(エコロジカル)の複合容器を提供する効果があることは言うまでもない。しかも、外側容器と内側容器とが接着状態にありながらも、紙とプラスチックの容易なる剥離分別廃棄が可能で、それぞれのリサイクル化を容易に行うことができる効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態を示す斜視図である。
(b)は本発明の実施の形態を示す側断面図である。
(c)は第一の発明の実施の形態を示す外側容器の展開図である。
【図2】(a)〜(b)は第二、第三の発明の実施の形態を示す外側容器の展開図である。
【図3】(a)は従来例を斜視図で表した説明図である。
(b)は従来例を側断面図で表した説明図である。
(c)は従来例の形態を示す外側容器の展開図である。
【符号の説明】
1‥‥複合容器
1A‥‥波うち現象
7‥‥板紙
7a‥‥上部フラップ
7b‥‥下部フラップ
7c‥‥糊しろ
10‥‥内側容器
12‥‥外側容器
22‥‥上部フラップ接着剤
24‥‥下部フラップ接着剤
30‥‥プリフォーム
d‥‥折り目
e‥‥横押し罫線
f‥‥矩形状の押し罫線
g‥‥斜め押し罫線

Claims (3)

  1. 金型内に装填された紙を主体とする上下部にフラップを設けた胴部を有する筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部が接着剤により接着され,外側容器の各胴部側壁面の縦折り目(d)と直交して少なくとも胴部側壁面中央部を除いて複数本の横押し罫線(e)を設けたことを特徴とする複合容器。
  2. 金型内に装填された紙を主体とする上下部にフラップを設けた胴部を有する筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部が接着剤により接着され,外側容器の各胴部側壁面の中央部に縦長矩形状の押し罫線(f)と該押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)を設けたことを特徴とする複合容器。
  3. 金型内に装填された紙を主体とする上下部にフラップを設けた胴部を有する筒状の外側容器内にてブロー成形を行うことにより,プラスチック製の内側容器を前記外側容器と一体的に接着させた複合容器において,前記内側容器と外側容器の上部及び下部のフラップ部が接着剤により接着され,外側容器の各胴部側壁面の中央部に縦長矩形状の押し罫線(f)と該押し罫線(f)の各々角隅部から外方に向かう斜め押し罫線(g)と、前記矩形状の押し罫線(f)のうち、縦方向の押し罫線(f)間に、折り目(d)と直交する複数本の横押し罫線を設けることを特徴とする請求項2記載の複合容器。
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