JP3845494B2 - 水冷エンジンの冷却構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン本体と排気マニホールドに冷却水を供給してこれらをそれぞれ冷却する水冷エンジンの冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば水上滑走艇等に搭載される水冷エンジンにおいては、海水を冷却水として用いてこれを排気マニホールドとエンジン本体にそれぞれ供給してこれらをそれぞれ冷却する方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の冷却方式においては、冷却水はその全てが先ず排気マニホールドに供給されて該排気マニホールドの冷却に供され、その後、排気マニホールドの冷却によって温度の高くなった冷却水をエンジン本体に供給してこれを冷却するようにしていたため、エンジン本体の冷却効率が悪く、高いエンジン性能を確保することができないという問題があった。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的とする処は、排気マニホールドとエンジン本体を温度の低い冷却水で同時に冷却することによってエンジン本体の冷却効率を高めて高いエンジン性能を確保することができる水冷エンジンの冷却構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、エンジン本体と排気マニホールドに冷却水を供給してこれらをそれぞれ冷却する水冷エンジンの冷却構造において、前記排気マニホールドとエンジン本体との間に別体のプレートを介設し、該プレート内に、冷却水の供給を前記排気マニホールドとエンジン本体の2系統に振り分ける冷却水ジャケットを形成したことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記プレートの冷却水ジャケットに仕切壁を形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記プレートの前記排気マニホールドの排気管で覆われる部位をボルトで前記エンジン本体に取り付けたことを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明において、前記排気マニホールドに接続された排気管に触媒を配置し、該触媒の周囲の排気管に冷却水ジャケットを形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記冷却水を前記排気マニホールド側よりも前記エンジン本体側により多く振り分けるとともに、エンジン本体に供給された冷却水の少なくとも一部を排気管に供給するようにしたことを特徴とする。
【0010】
従って、請求項1記載の発明によれば、温度の低い冷却水はプレート内に形成された冷却水ジャケットによって2系統に振り分けられて排気マニホールドとエンジン本体に同時に供給されてこれらの冷却に供されるため、エンジン本体の冷却効率が高められて高いエンジン性能が確保される。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、温度の低い冷却水はプレートの冷却水ジャケットに形成された仕切壁によって確実に2系統に振り分けられて排気マニホールドとエンジン本体に供給されてこれらの冷却に供される。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、プレートの排気管で覆われる部位をボルトでエンジン本体に取り付けた後、該プレートにボルトで排気マニホールドを取り付け、或は排気マニホールドをプレートとの共締めによってエンジン本体に取り付ければ、排気管によって覆われるためにエンジン本体への取り付けが不十分であった排気マニホールドがエンジン本体に確実に取り付けられ、両者間に高いシール性が確保される。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、触媒の周囲に形成された冷却水ジュケットに温度の低い冷却水を供給することができるため、触媒の過熱を防ぐことができる。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、冷却水は排気マニホールド側よりもエンジン本体側により多く振り分けられるため、エンジン本体を温度の低い冷却水で確実に冷却することができるとともに、排気管は温度の低い冷却水に加えてエンジン本体から供給された冷却水によっても冷却されるため、該排気管も確実に冷却することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は水上滑走艇の破断側面図、図2は同水上滑走艇に搭載された水冷エンジンの破断正面図である。
【0017】
図1に示す水上滑走艇1の船体2の前後方向(図1の左右方向)略中央部には駆動源である水冷2サイクル3気筒エンジン(以下、水冷エンジンと称す)3が搭載されており、該水冷エンジン3の前方には燃料タンク4が配設されている。そして、船体2の燃料タンク4の上方はカウリング5によって覆われており、燃料タンク4の上方のカウリング5外には操舵ハンドル6が斜めに立設され、該操舵ハンドル6の後方にはシート7が着脱自在に配設されている。尚、船体2はFRP(繊維強化プラスチック)製のハル2aとデッキ2bをガンネル2cで結合して構成されており、これの内部は前後の吸気ダクト8,9を介して大気に連通している。
【0018】
ところで、前記水冷エンジン3のシリンダボディ3aには3つの気筒が前後方向に並設されており、該水冷エンジン3は複数のエンジンマウント10を介して船体2内の底部に弾性支持され、そのクランク軸11は船体2の前後方向に配されている。そして、図2に示すように、水冷エンジン3の右側(進行方向に向かって右側であって、図2においては左側)の吸気系には各気筒毎に吸気管12が接続されており、3本の吸気管12には共通の吸気サイレンサ13が接続され、各吸気管12にはキャブレタ14がそれぞれ接続されている。尚、図2において、13aは吸気サイレンサ13の空気取入れ口、15はスロットル弁軸、16はスロットル弁操作ワイヤーを巻き掛けるプーリ、17はオイルポンプ、18はオイルポンプ操作ワイヤー、19は不図示のフライホイールマグネトーのワイヤーハーネスの取出孔である。
【0019】
又、水冷エンジン3の左側の排気系には各気筒の排気ポート3b(図2参照)が前後方向に等間隔で開口しており、これらの排気ポート3bにはシリンダボディ3a及び排気マニホールド21とは別体のプレート20を介して排気マニホールド21が接続されている。そして、この排気マニホールド21は上方に立ち上がり、その端部には排気管22が接続されている。
【0020】
上記排気管22は水冷エンジン3の上方を前方に向かって略水平に延びた後、U字状に折り曲げられて後方に向かって延設され、水冷エンジン3の後方に配されたウォータロック23に接続されている。そして、ウォータロック23の上部からは排気管24が上方に向かって延び、この排気管24は船体2の後方に向かって延出されている。尚、本実施の形態においては、排気管24の最高位置の最大径部分には触媒50が内蔵され、その周囲には不図示の冷却ジャケットが形成されている。
【0021】
他方、図1に示すように、船体2の後部にはポンプ室25が形成されており、このポンプ室25の内部には推進ユニット26が配設されている。この推進ユニット26は、船底及び後方に開口するハウジング27を有しており、このハウジング27内には、前記クランク軸11と同軸に配されたインペラ軸28が臨んでおり、該インペラ軸28はカップリング29によってクランク軸11に連結されている。そして、このインペラ軸29の後端部には、ハウジング27内に収納されたインペラ30が結着されている。
【0022】
又、上記ハウジング27の後端部は後方に向かって開口しており、その開口部にはデフレクタ31が左右に揺動自在に取り付けられている。そして、このデフレクタ31は不図示のケーブルを介して前記操舵ハンドル6に連動連結されており、操舵ハンドル6によるステアリング操作でデフレクタ31の方向を変えることによって当該水上滑走艇1の操舵がなされる。
【0023】
ここで、本発明に係る冷却構造を図3乃至図9に基づいて説明する。尚、図3は排気マニホールドの正面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図、図6は同排気マニホールドの平面図、図7はプレートの正面図、図8は図7のC−C線断面図、図9は図8のD−D線断面図である。
【0024】
前記排気マニホールド21は、図3に示すように、水冷エンジン3の各気筒に対応する計3つの排気管21a,21b,21cをクランク軸方向中央部において集合一体化して構成され、図4及び図5に示すように、その周囲には冷却水ジャケット32が形成されている。そして、この排気マニホールド21の水冷エンジン3に接続される側の一端には3つの排気管21a〜21cに共通の矩形プレート状の一体フランジ33が形成されており、この一体フランジ33には複数(図示例では14)のボルト挿通孔33aが穿設されている。
【0025】
又、上記3つの排気管21a〜21cは一体フランジ33から上方へ向かってU字状に折り曲げられているが、図3に示すように、中央気筒の排気管21bは正面視で垂直に立ち上げられ、他の両側気筒の排気管21a,21cは正面視でそれぞれ中央気筒の排気管21bに向かって斜めに立ち上げられ、これらは中央気筒の排気管21bに集合一体化されている。
【0026】
そして、当該排気マニホールド21において、3つの排気管21a〜21cが集合一体化された側の端部には略矩形プレート状のフランジ34が一体に形成されており、このフランジ34には不図示の締付ボルトが螺着される5つのネジ穴34a(図6参照)が形成されている。
【0027】
ところで、図2に示すように、水冷エンジン3のシリンダボディ3aと排気マニホールド21の間には別体の前記プレート20が介設されているが、このプレート20の構成の詳細は図7乃至図9に示される。
【0028】
即ち、図示のように、プレート20には水冷エンジン3のシリンダボディ3aの排気側に開口する3つの排気ポート3b(図2参照)に連なる円孔状の排気口20aが形成されており、各排気口20aの周囲には冷却水ジャケット35が形成されるとともに、共締め用のボルト45(図4及び図6参照)が挿通するための計10個のボルト挿通孔36と、当該プレート20をシリンダボディ3aに取り付けるためのボルト43(図4参照)が挿通するための2つのボルト挿通孔37及び排気マニホールド21を当該プレート20に取り付けるためのボルト44(図5及び図6参照)が螺合すべき4つのネジ孔38が形成されている。尚、上記2つのボルト挿通孔37は側面視で排気マニホールド21の両側気筒の排気管21a,21cによって覆われる部位に形成されている。
【0029】
又、上記プレート20の下部には冷却水通路39が直線状に形成されており、この冷却水通路39は前記各冷却水ジャケット35にそれぞれ下方から連通している。そして、この冷却水通路39はプレート20の一端に開口しており、この開口部にはプラグ40が差し込まれており、冷却水通路39はプラグ40に接続された不図示の冷却水配管を介してインペラ30下流のハウジング27に接続されている。尚、図9に示すように、冷却水通路39の径は先に向かう(図9の左方に向かう)に従ってd1 ,d2 ,d3 (d1 >d2 >d3 )と段階的に小さくなっている。
【0030】
ところで、プレート20の各排気口20aの周囲に形成された前記冷却水ジャケット35は、図8に示すように、仕切壁20bによって左右に区画されており、図2に示すように、一方のジャケット35aは排気マニホールド21の外周に形成された前記冷却水ジャケット32に連通し、他方のジャケット35bは水冷エンジン3のシリンダボディ3aに形成された冷却水ジャケット42に連通している。
【0031】
次に、プレート20及び排気マニホールド21の水冷エンジン3への取付要領について説明する。
【0032】
先ず最初に、水冷エンジン3のシリンダボディ3aの排気側にプレート20が取り付けられる。即ち、図4に示すように、プレート20はこれの上部左右に穿設された前記ボルト挿通孔37(図7参照)に挿通するボルト43によって水冷エンジン3のシリンダボディ3aに取り付けられ、その排気口20aが水冷エンジン3の各気筒の排気ポート3b(図2参照)に接続される。尚、前述のようにボルト挿通孔37は側面視で排気マニホールド21の排気管21a,21cで覆われる部位に設けられているが、プレート20は排気マニホールド21が取り付けられる前にボルト43によってシリンダボディ3aに取り付けられるため、該プレート20のシリンダボディ3aへの取り付けに際してボルト43が排気マニホールド21の排気管21a,21cと干渉することがなく、プレート20を作業性良くシリンダボディ3aに取り付けることができる。
【0033】
上述のようにしてプレート20が水冷エンジン3のシリンダボディ3aに取り付けられると、図5及び図6に示すように排気マニホールド21の一体フランジ33に穿設されたボルト挿通孔33aに挿通するボルト44をプレート20に形成されたネジ孔38に螺着することによって排気マニホールド21の一体フランジ33がプレート20に取り付けられ、図4及び図6に示すように一体フランジ33とプレート20にそれぞれ穿設されたボルト挿通孔33a,36に挿通する長尺のボルト45によって排気マニホールド21の一体フランジ33がプレート20と共に水冷エンジン3のシリンダボディ3aに共締めによって取り付けられる。
【0034】
次に、本実施の形態に係る水上滑走艇1の作用を概説する。
【0035】
水上滑走艇1において水冷エンジン3が駆動されると、そのクランク軸11の回転はカップリング29を介してインペラ軸28に伝達され、該インペラ軸28とこれに結着されたインペラ30が所定の速度で一体的に回転駆動される。
【0036】
而して、上述のようにインペラ30が回転駆動されると、該インペラ30はハウジング27内の船底開口部から吸引した水を昇圧してこれをデフレクタ31から後方へ向かって噴射するため、この水の噴射によって所要の推進力が発生し、この推進力によって当該水上滑走艇1が所定の速度で航走せしめられる。
【0037】
ところで、前述のように水冷エンジン3が駆動されると、インペラ30によって昇圧された水が図1に示す冷却水ホース46を通って水冷エンジン3のシリンダボディ3aと排気マニホールド21の間に介設されたプレート20の冷却水通路39に流入し、該冷却水通路39を図9の矢印方向に流れて各排気口20aの周囲に形成された冷却水ジャケット35に導入される。尚、本実施の形態では、前述のように冷却水通路39の径は先に向かう(図9の左方に向かう)に従ってd1 ,d2 ,d3 と段階的に小さくなっているため、冷却水通路39を流れる海水の圧力が流れ方向に低下するのが防がれ、各冷却水ジャケット35に冷却水が略均等に導入される。又、冷却水通路39はその上端縁が全長に亘って同一直線上に位置しているため、その内部を冷却水がスムーズに流れる。
【0038】
而して、プレート20の各冷却水ジャケット35に導入された温度の低い海水は該冷却水ジャケット35内で2系統に振り分けられ、その一部は一方のジャケット35aから排気マニホールド21の冷却水ジャケット32へと流れて排気マニホールド21の冷却に供され、残りの海水は他方のジャケット35bから水冷エンジン3のシリンダボディ3aに形成された前記冷却水ジャケット42(図2参照)へと流れて水冷エンジン3内の各部の冷却に供され、排気マニホールド21と水冷エンジン3内の各部を冷却して温度の高くなった海水は船体2外へそのまま排出される。尚、本実施の形態では、冷却水は排気マニホールド21側よりもシリンダボディ3a側により多く振り分けられるため、シリンダボディ3aを温度の低い冷却水で確実に冷却することができる。又、冷却水ジャケット42を通過した冷却水の全ては不図示の冷却水ホースを通って前記触媒50(図2参照)の上流の排気管22に供給され、該排気管22に形成された不図示の冷却水ジャケットを流れるため、触媒50の過熱が防がれるとともに、排気管22は温度の低い冷却水に加えてシリンダボディ3a側から供給される冷却水によっても冷却されるため、より確実に冷却される。更に、冷却水ジャケット32を流れた冷却水は触媒50の下流の排気管22において該排気管22を流れる排気ガスに混ぜられる。
【0039】
以上のように、本実施の形態では、温度の低い海水はプレート20内に形成された冷却水ジャケット35によって2系統に振り分けられて排気マニホールド21と水冷エンジン3内の各部に同時に供給されてこれらの冷却に供されるため、排気マニホールド21のみならず水冷エンジン3の冷却効率も高められ、この結果、水冷エンジン3に高い性能が確保される。特に、本実施の形態では、プレート20の各冷却水ジャケット35に仕切壁20b(図8参照)を形成したため、各冷却水ジャケット35に導入された温度の低い海水は仕切壁20bによって確実に2系統に振り分けられて排気マニホールド21と水冷エンジン3の各部に供給されてこれらの冷却に供される。
【0040】
又、本実施の形態によれば、プレート20の排気管21a,21cで覆われる部位をボルト43で水冷エンジン3のシリンダボディ3aに取り付けた後、該プレート20にボルト44で排気マニホールド21を取り付けるとともに、長尺のボルト45を用いて排気マニホールド21をプレート20との共締めによって水冷エンジン3のシリンダボディ3aに取り付けるようにしたため、従来は排気管21a,21cによって覆われるためにシリンダボディ3aへの取り付けが不十分であった排気マニホールド21がシリンダボディ3aに確実に取り付けられるようになり、両者間に高いシール性が確保される。
【0041】
尚、以上は特に水上滑走艇に搭載される水冷筒エンジンに本発明を適用した形態について述べたが、本発明はその他任意の水冷エンジンに対して同様に適用可能であることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、温度の低い冷却水はプレート内に形成された冷却水ジャケットによって2系統に振り分けられて排気マニホールドとエンジン本体に同時に供給されてこれらの冷却に供されるため、エンジン本体の冷却効率が高められて高いエンジン性能が確保されるという効果が得られる。
【0043】
又、請求項2記載の発明によれば、温度の低い冷却水はプレートの冷却水ジャケットに形成された仕切壁によって確実に2系統に振り分けられて排気マニホールドとエンジン本体に供給されてこれらの冷却に供されるという効果が得られる。
【0044】
更に、請求項3記載の発明によれば、プレートの排気管で覆われる部位をボルトでエンジン本体に取り付けた後、該プレートにボルトで排気マニホールドを取り付け、或は排気マニホールドをプレートとの共締めによってエンジン本体に取り付ければ、排気管によって覆われるためにエンジン本体への取り付けが不十分であった排気マニホールドがエンジン本体に確実に取り付けられ、両者間に高いシール性が確保されるという効果が得られる。
【0045】
請求項4記載の発明によれば、触媒の周囲に形成された冷却水ジュケットに温度の低い冷却水を供給することができるため、触媒の過熱を防ぐことができるという効果が得られる。
【0046】
請求項5記載の発明によれば、冷却水は排気マニホールド側よりもエンジン本体側により多く振り分けられるため、エンジン本体を温度の低い冷却水で確実に冷却することができるとともに、排気管は温度の低い冷却水に加えてエンジン本体から供給された冷却水によっても冷却されるため、該排気管も確実に冷却することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水上滑走艇の破断側面図である。
【図2】水上滑走艇に搭載された水冷エンジンの破断正面図である。
【図3】排気マニホールドの正面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】排気マニホールドの平面図である。
【図7】本発明に係る冷却構造を構成するプレートをエンジン外側方から見た正面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【符号の説明】
3 水冷エンジン
3a シリンダボディ(エンジン本体)
20 プレート
20b 仕切壁
21 排気マニホールド
21a〜21c 排気管
35 冷却水ジャケット
39 冷却水通路
43〜45 ボルト
Claims (5)
- エンジン本体と排気マニホールドに冷却水を供給してこれらをそれぞれ冷却する水冷エンジンの冷却構造において、
前記排気マニホールドとエンジン本体との間に別体のプレートを介設し、該プレート内に、冷却水の供給を前記排気マニホールドとエンジン本体の2系統に振り分ける冷却水ジャケットを形成したことを特徴とする水冷エンジンの冷却構造。 - 前記プレートの冷却水ジャケットに仕切壁を形成したことを特徴とする請求項1記載の水冷エンジンの冷却構造。
- 前記プレートの前記排気マニホールドの排気管で覆われる部位をボルトで前記エンジン本体に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の水冷エンジンの冷却構造。
- 前記排気マニホールドに接続された排気管に触媒を配置し、該触媒の周囲の排気管に冷却水ジャケットを形成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の水冷エンジンの冷却構造。
- 前記冷却水を前記排気マニホールド側よりも前記エンジン本体側により多く振り分けるとともに、エンジン本体に供給された冷却水の少なくとも一部を排気管に供給するようにしたことを特徴とする請求項1記載の水冷エンジンの冷却構造。
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JPH10331635A JPH10331635A (ja) | 1998-12-15 |
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