JP3844138B2 - 隔離された画像化剤 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、医療診断に役立つ画像化(medical diagnostic imaging)に関し、特に診断対象(diagnostic interest)サイトにおけるin vivoでの画像化のための化合物及びそれらの用途に関する。
背景技術
診断に役立つ画像化技術は、体内のサイトに選択的に結合し及び局在化する試剤を利用し、診断対象の画像を解像することを補助する。画像化剤は、一般的に、トレースし得る元素で標識付けされた標的分子からなり、その標的分子は診断対象サイトへ標識を運ぶ働きをし、そこで走査式断層X線写真法により検知される。業界内で通常用いられるトレースし得る元素には、放射性核種金属を含む。しかしながら、金属標識に固有の問題は、タンパク質、ペプチド及び抗体のような標的分子の多くとそれらがよく結合しないということである。そのため、標識の多くが診断対象サイトに運ばれない。この問題を克服するため、当分野の先行技術者は、キレート化基を特定の金属と安定な配位錯体を容易に形成する標的分子にカップリングさせた。
しかしながら、金属標識に残存する問題は、標識反応は、標識済み試剤に対して極端に過剰な未標識の試剤を与えることである。例えば、典型的な標識反応は、広範囲に用いられている放射性核種金属99mTcは、未標識の試剤1000個当たり標識済み試剤1個を与えることである。未標識の試剤は、標識済み試剤とともに標的サイトで局在化し、そのサイトを占拠するために標識済み試剤と競争する。
結果として、標識済み試剤のなかにはそのサイトでの局在化が阻害されるものがあり、それにより、画像の解像度は悪い影響を受ける。標的分子が、診断対象サイトに限られた数の結合サイトを有するタンパク質、ペプチド又は抗体である場合、結合の競争は特有の問題である。診断に役立つ画像化の目的、特にシンチグラフィー性画像化には、いつでも一度には非常にほんの少量のトレースし得る金属のみしか個体に安全に投与することができないという事実により、過剰な未標識の試剤が問題となる。結果として、ほんの少量の標識済み試剤だけが標的サイトで局在化する。
現在入手し得る画像化剤に係る特有の問題を考慮すると、検知可能な金属で標識済みの形態である場合にのみ標的サイトで局在化し、かつ未標識の形態である場合には、診断対象から離れたサイトに隔離されている診断に役立つ画像化剤を提供することが望ましい。
発明の要約
本発明の1つの目的は、診断に役立つ画像化に有用な化合物であって、以下:
in vivoでの診断対象サイトで選択的に局在化する画像化剤、該試剤はトレースし得る金属のためのキレート化剤を含み;
診断対象サイトから離れたin vivoサイトにおいて局在化するリガンド;及び
画像化剤のキレート化剤を該リガンドにカップリングさせている金属開裂性(metal-cleavable)結合
を含み、前記の結合は、該金属とキレート化剤の配位錯体の形成において開裂される化合物を提供することである。
本発明の他の目的は、in vivoでの診断対象サイトを画像化する方法であって、本発明の化合物を含む溶液にトレースし得る金属を導入し;得られた溶液を患者に投与し;そして、その後、該トレースし得る金属の局在化を検知する方法を提供することである。
図の簡単な説明
図1は、本発明の標識化合物の生成物の局在化を図示する概略流れ図であり;そして
図2は、本発明の特定の実施態様による化合物の合成及び標識付けを図示する概略流れ図である。
発明の詳細な説明
本発明は、高解像度の診断上の画像を得るために有用な化合物を提供する。その化合物は、診断対象サイトから離れたサイトで局在化するリガンドに、金属開裂性結合により結合しているキレート化剤を有する画像化剤を含む。標識付けの際に、そのリガンドは金属画像化剤錯体から開裂され、リガンドが別のサイトに隔離される間に、錯体は、診断対象サイト自由に局在化する。未標識化合物、典型的な標識反応の主要な生成物は、まだそのリガンドを含み、次いで別のサイトへ隔離される。未標識化合物を隔離することにより、標識済み画像化剤は診断対象サイトを占拠する競争をしなくてもすむ。その結果、そうでないときよりもより大きなパーセンテージの標識済み画像化剤が診断対象サイトに蓄積され、それによりよりよい解像度の画像容易に得られる
本発明の1つの目的は、診断に役立つ画像化に有用な化合物であって、以下:
in vivoでの診断対象サイトで選択的に局在化する画像化剤、該試剤はトレースし得る金属のためのキレート化剤を含み;
診断対象サイトから離れたin vivoサイトにおいて局在化するリガンド;及び
画像化剤のキレート化剤を該リガンドにカップリングさせている金属開裂性結合
を含み、前記の結合は、該金属とキレート化剤の配位錯体の形成において開裂される化合物を提供する。
画像化剤」という用語は、特定の器官、組織又は細胞種のようなin vivoでの診断対象サイトにおいて選択的に局在化する能力がある化合物を言う。本発明で有用な画像化剤は、また、生理学的条件下に安定であるトレースし得る金属と錯体を形成する能力があるキレート化剤として機能する。放射性核種金属に結合する多くのキレート化剤、特に、99mTcに結合するものは、窒素及び硫黄4個の金属配位原子の組み合わせ、すなわちN4、N3S及びN22を含有するテトラデンテートである。しかしながら、キレート化剤は、酸素、リン及びセレニウムのような他の金属配位原子を含んでいてもよい。診断に役立つ画像化のため、その金属は、キレート化剤から様々な非標的の器官に自由に相当な量蓄積するよう解放されないことが望ましいため、該金属錯体は良好にin vivoで安定である。本発明による画像化剤は、1994年7月18日に出願され、同時係属中のPCT出願CA94/00395号に記載されているN3Sキレート化剤、及び1994年8月31日に出願され、同時係属中のPCT出願CA94/00479号に記載されているN22キレート化剤のような広範囲のキレート化剤を含むことができる。他の適切なキレート化剤は、ペプチド類又はペプチド誘導体類であり、それらは99mTcに結合するためにペンダントSH基を含む。例えば、適切なペプチド類キレート化剤は1994年7月22日に出願出願され、同時係属中の米国特許出願08/279,155号に記載されており、それは式:DMG−a.a.−Cysを有するトリペプチドを含み、その式中、DMGは誘導体化したアミノ酸基:N,N−ジメチルグリシンであり、そしてa.a.はアミノ酸基、もっとも好ましくはSer又はThrである。
いくつかの場合には、金属のキレート化及びサイトの局在化の機能は、両方ともキレート化剤により行われる。代わりの、かつ典型的な画像化剤は、直接又は結合基を通してのいずれかで金属キレート化剤に付いた標的分子をさらに含む。その標的分子は、キレート化剤を運んで働き、結果としてトレースし得る金属を診断対象へ運び、そこで検知されて画像を作る。
標的分子はステロイド類、抗体、タンパク質、ペプチド類、ヌクレオチド類及び糖類を含むが、それらに限定されない。適切な標的分子はタンパク質及びペプチド類を含み、特に特定の病理学的に特有の細胞表面受容体と結合する能力があものを含む。標的分子はペプチド又はその誘導体類であることが好ましく、それらはアミノ酸基3基以上の、すなわち3〜50基、より好ましくは3〜10基を含む。本発明の実施態様中では、標的分子は同時係属中の米国出願08/171,737号(Pollak et al.)に記載されているようなアミノ酸配列:TKPPRを含む細胞表面受容体に結合するペプチドである。
画像化剤を形成するため、標的分子はその局在化機能を保持し、かつそのキレート化剤はその金属結合性機能を保持するよう選択された結合基により、標的分子をキレート化剤に付けることが好ましい。適切な結合基は、標的分子及びキレート化剤にカップリングするため反応性基で官能性化されたアルキル鎖及びアミノ酸鎖を含む。キレート化剤又は標的分子のいずれかがペプチド類である場合、その結合基はアミノ鎖、例えば、1〜5基、好ましくは1〜3基のアミノ鎖であることが好ましい。
キレート化剤そのものが適切な局在化特性を有している場合、標的分子の結合は不必要であろう。例えば、米国特許第4,980,147号(Fritzberg et al.)に記載されているキレート化剤メルカプト−アセチル−グリシル−グリシル−グリシン(MAG3)は、画像化のために99mTcと結合し、腎組織に運ばれる。局在化特性を有する他のキレート化剤は、病巣の炎症を画像化するのに有用であるWO93/03,772(Salonki)に記載されている4−キノロン抗生物質の化合物及び石灰化した組織を画像化するのに有用である米国特許第4,946,668号(Daddona et al.)に記載されているグルカレート(glucarate)のような炭化水素類を含む。
本発明による「リガンド」は、診断対象以外のin vivoサイトで局在化する基、すなわち診断対象へより少ない親和性を有する基について言及している。与えられた画像化剤にカップリングするためのリガンドの適正は、両方が互いに独立して標識付けされている時に画像化剤とそのリガンドのin vivoで生体分布を比較することにより決定してもよい。そのリガンドは、診断対象においてその画像化剤よりも少ない程度に局在化するか、また、全くしないのがもっとも望ましい。
リガンドは、また、結合しているが未標識である画像化剤が、診断対象サイトに、結合していなければ局在化するであろう速度を、遅延させる化合物であっても好ましい。この場合、標識済み画像化剤は最初に診断サイトを占め、未標識化合物が局在化するのを他のところにさせる。また、リガンドは、1種以上の特定の別のサイトで、例えば、血管内覆組織又は血球のような拡散サイトで、局在化するものを選ぶことができる(ただし、これらのサイトは診断サイトではない)。理想的には、リガンドは、投与後、すなわち血流への投与後すぐに遭遇する別のサイトを、最も好ましくは診断サイトの前に遭遇する別のサイトを標的とするように選択する。そのリガンドは、肝臓、腎臓、肺、血管内覆組織又は血球のような別のサイトを標的とするために選ぶことが適切である。
リガンドは、ステロイド類、抗体、タンパク質、ペプチド類、ヌクレオチド類及び糖類を含むが、それらに限定されない。適切なリガンドは、肝組織中で局在化するガラクトシル基;肺において局在化する血管作用性の腸ペプチド(VIP);及び腎臓において局在化するグリコサミノグリカン類(GAG)を含む。他の適切なリガンドは、肝組織中に高度に表現されている流行性腫瘍因子(EGF)受容体であり、EGFタンパク質及びその細片を含んでいる受容体に結合する化合物を含む。一般的に、肺又は血球中に蓄積する傾向があるため、高度に疎水性及び脂肪分解性の化合物は適切なリガンドである。
本発明の化合物は、リガンドは画像化剤に、金属とキレート化剤の配位錯体の形成において開裂される共有結合を通じて、キレート化剤の金属配位子にカップリングした。金属開裂性結合を通じてカップリングすることにより、そのリガンドは診断サイトで未標識の画像化剤の蓄積を阻止する働きをし、それにより標識済み画像化剤は未標識の対応物との競争がなく診断サイトで蓄積できる。そのリガンドはリガンドに結合した官能基とのカップリングにより、キレート化剤の配位子と共有結合を形成し、その結合は金属とキレート化剤間の配位錯体の形成において開裂し得る。官能基はこれ以降結合するキレート化剤の配位子の種類によって選ばれる。配位子が硫黄である場合、適切な官能基は金属開裂性チオール保護基である。トレースし得る金属により開裂されるチオール保護基の数例は、Protective Groups in Organic Synthesis, 2nd ed., Greene and Wuts, John Wiley &Sons, New York, 1991に記載されている。例えば、リガンドは、有機化学の分野で確立された技法により、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル;トリフェニルメチル;t−ブチル;アダマンチル;ジヒドロピラン;及びマレイミドのような各種のパラ−置換ベンジル基で官能基化されていてもよい。そのリガンドをカルボン酸ジヒドロピランと反応させることによりアミド結合を形成するため、遊離アミノ置換基を含んだリガンドは、ジヒドロピラン基のようなチオール保護基で官能基化することができる。その後、キレート化剤とリガンドをジメチルホルムアミド(DMF)の存在下で反応させることにより、キレート化剤をジヒドロピラン官能基化リガンドとカップリングさせる。
配位子がアミノ窒素である場合、適切な官能基は金属開裂性アミノ保護基、例えば、トリクロロエチルエステル、トリメチルシリルエチルエステル及びフェニル−エチルエステルのようなエチルエステル;同様にビニルエステル;並びにアリルエステル基を含む。アミノ保護基はキレート化剤の窒素配位子に結合して、金属開裂性カルバメート結合を形成する。配位子がアミド窒素である場合、適切な官能基はアリル基のような金属開裂性アミド保護基を含む。酸素配位子を含むキレート化剤は、メチルチオメチル及びt−ブチルチオメチルのような金属開裂性ヒドロキシ保護基である官能基にカップリングさせてもよい。カップリング条件及び試薬、並びにリガンドとの開裂性保護基の開裂はGreene and Wuts(supra)に記載されている。
本発明の特定の実施態様では、そのリガンドは画像化剤のキレート化剤にカップリングするためのマレイミド基と官能化されたガラクトシル基である。そのリガンドは、2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−α−D−ガラクトピラノシル ブロミド(Sigma)のような商業的に入手可能なブロモ−ガラクトシル基から調製してもよく、それをN−(t−ブトキシカルボニル)−3−アミノ−1−プロパノールのようなアミノ−保護アルカノールと反応させて、アミノ脱保護でアミノアルキルガラクトシル基を得る。そのマレイミドを、その後、ナトリウムスルホ−SMCC(Pierce)と反応させることにより遊離アミノ基に結合させる。
本発明の特定の実施態様では、化合物はキレート化剤:DMG−Ser−Cys、その標的の半分TKPPR、及びリガンドとして働くガラクトシル基を含む画像化剤を含み、その化合物は式(I):
Figure 0003844138
に対応する。
ペプチド類のリガンド及び/又は画像化剤は、商業的に入手可能であるか、又は初めから固相法により、若しくはDNA組み換え法により合成してもよい。固相ペプチド合成は、一般的に自動化した合成装置及び所望ペプチドのC末端アミノ酸を結合させる固相としての適切な担体を含む。N末端方向でのペプチドの延長は、その後、合成が完了するまで、FMOC−又はBOC−を基にした化学プロトコールを特徴的に用いて、次の適切に保護された形態の所望のアミノ酸を連続してカップリングすることにより達成する。その後、保護基を、ペプチドから開裂し、通常、担体からのペプチドの同時開裂とともに行い、そしてペプチドをその後単離する。通常の精製方法には、溶媒としてアセトニトリル及びイオン対形成剤としてトリフルオロ酢酸を用いる逆相HPLCを含む。固相ペプチド合成法は、Stewart and Young, Solid Phase Peptide Synthesis, 2nd Edition, 1984, Pierce Chemical Company, Rockfield, Illinoisに詳細に記載されている確立した方法である。代わりに、ペプチドは溶液中又は小さなブロック中の固相上で合成し、次いで結合させて所望の配列を得てもよい。
「トレースし得る金属」という用語は、画像化剤のキレート化剤と安定な配位錯体を形成する能力のある状態であり、in vivoで検知し得るいかなる金属原子をも意味する。配位錯体を形成する能力のあるトレースし得る金属は、遷移金属、ランタノイド金属及びアクチノイド金属を含む。MRIでの使用のため、その金属は、2価又は3価のクロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、イッテルビウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ガドリニウムのような常磁性体である。MRI用のより好ましい金属は、ガドリニウム及びマンガンのような強い磁性モーメントを示すものである。これらの金属のハロゲン化物塩、特に塩化物塩又は酸化物は、所望のリガンドと配位錯体を形成する能力があり、本発明に適切である。放射性核種性の標識済み画像化剤は、レニウム−186及び−188のようなβ−放射体;並びにテクネチウム−99mのようなγ−放射体を含む金属同位体を用いる。その有益な6時間の半減期及びモリブデン−99発生体からの安価な調製法のため、放射診断に役立つ画像化のためにもっとも好ましい金属はテクネチウム−99mである。テクネチウム及びレニウム標識付けは、当分野で確立した方法により達成される。いずれの金属も、塩化スズのような適切な還元剤とともに水溶液中のオキソ、ジオキソ又はニトリドの形態、例えば、パーテクネテート(99mTcO4 -)又はパーレネートでキレート化剤に導入してもよい。代わりに、放射性の標識済み画像化剤を、トランスキレート化反応により形成してもよく、それはテクネチウム−グルコネート、ヘプタグルコネート、酒石酸塩又はクエン酸塩のような弱い金属錯体の形態でのその金属の使用を伴い、所望の標識済み画像化剤を与える。トランスキレート化反応は、典型的には、例えば、熱湯浴中で加熱して、弱い金属錯体から安定なキレート化剤との錯体への転換を容易にする。
本発明の他の目的は、in vivoでの診断対象サイトを画像化する方法であって、本発明による化合物を含む溶液にトレースし得る金属を導入して標識済み溶液を形成する段階;該標識済み溶液をin vivoで投与する段階;次いでトレースし得る金属の局在化を検知する段階を含む方法を提供する。その化合物を、生理食塩水又は血漿媒体のような製薬学的に許容し得る溶液中に、哺乳類のリンパ液内経由、腹膜内経由、及び好ましくは静脈内経由で投与してもよい。投与量は、選択した画像化剤及びリガンド、並びに金属の毒性プロファイルに依存する。金属が放射性核種である場合、70kgの個体に対して0.01〜100mCi、好ましくは10〜50mCiの活性を有する溶液を投与する。その放射性核種金属のin vivoでの局在化を、投与に続けて標準的なシンチグラム法で追跡するか、又は常磁性金属を標準的なMRI法により適切な時間トレースする。画像が得られる時間は画像化剤の薬動力学プロファイルに依存し、例えば、ほとんどのペプチド画像化剤はすみやかに局在化して、3時間以内、多くの場合1時間以内に画像が得られるが、抗体画像化剤は例によってより長くかかる。
実施例1
抱合体〔システインチオールにおいて3’−(4”−N−マレイドメチルシクロヘキシル−1”−カルボキシ)−アミノプロピル−α−D−ガラクトピラノシド で保護されたペプチドDMG−Ser−Cys−G−TKPPR−OH〕の合成
抱合体を、図2に図示し、かつ以下に詳細に記載した段階により合成した:
a 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−(3’−t−ブトキシカルボニルアミノプロピル)−α−D−ガラクトピラノシド
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−ガラクトピラノシル ブロマイド (4.10g、10.0mmol)を、ジクロロメタン(50ml)中のN−(t−ブトキシカルボニル)−3−アミノ−1−プロパノール(1.75g、10.0mmol)、無水塩化亜鉛(1.36g、10.0mmol)、18−クラウン−6(2.64g、10.0mmol)及び塩化カリウム(0.74g、10.0mmol)と室温で36時間反応させた。後処理後、その生成物、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−(3’−t−ブトキシカルボニルアミノプロピル)−α−D−ガラクトピラノシドを収率約60%(3g)で単離した。
C22H35NO12 MW 505.53
b (3’−t−ブトキシカルボニルアミノプロピル)−α−D−ガラクトピラノシド
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−(3’−t−ブトキシカルボニルアミノプロピル)−α−D−ガラクトピラノシド(2.52g、5.0mmol)を無水メタノール(50ml)に溶解し、メタノール中のナトリウムメトキシド(0.5M、1.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間反応を進行させた。標準的な後処理の後、生成物(3’−t−ブトキシカルボニルアミノプロピル)−α−D−ガラクトピラノシドを収率約80%(1.35g)で単離した。
C13H27NO8 MW 337.37
c 3’−アミノプロピル−α−D−ガラクトピラノシド
(3’−t−ブトキシカルボニルアミノプロピル)−α−D−ガラクトピラノシド(1.13g、3.4mmol)を、トリフルオロ酢酸(TFA)95%と水5%を含有する混合物(10ml)中で室温で3時間脱保護させた。TFAを真空中で蒸発させた後、生成物を収率約95%(1.1g)でTFA塩として得た。
C9H20NO6-CF3COOH MW 352.30
d 3’−(4”−N−マレイドメチルシクロヘキシル−1”−カルボキシ)−アミノプロピル−α−D−ガラクトピラノシド
3’−アミノプロピル−α−D−ガラクトピラノシド TFA塩(0.35g、1mmol)を、蒸留水(3.0ml)に溶解し、次いで炭酸ナトリウム(0.21g、2.0mmol)を添加した。さらに炭酸ナトリウムを添加することにより、この溶液のpHを7.5に調整した。ナトリウム スルホ−SMCC(蒸留水2ml中に0.48g、1.1mmol)を添加し、次いで反応混合物を室温で3時間撹拌した。この期間中、その溶液のpHを炭酸ナトリウムでpH=7.5に調整した。3時間後、生成物を得るための1.0Mリン酸一ナトリウム溶液を少量添加することにより、その溶液のpHを7.0に調整した。
C21H33N2O7 MW 425.50
e 抱合体
3’−(4”−N−マレイドメチルシクロヘキシル−1”−カルボキシ)−アミノプロピル−α−D−ガラクトピラノシド 約0.2mmolを含有する反応混合物1.0ml容量を、ペプチド類画像化剤DMG−Ser−Cys(acm)−G−TKPPR−OH(蒸留水2.0ml中に100mg、0.1mmol)の溶液に添加した。この溶液のpHを測定し、また、必要ならば、pH=7.0に調整した。反応を、分析HPLC(C18カラム、アセトニトリル/0.1%TFA/水傾斜カラムクロマトグラフィー)によりモニターした。1時間後、脱保護ペプチドを完全に反応させ、その反応混合物を凍結乾燥した。この物質を予備HPLC(C18逆相カラム、アセトニトリル/0.1%TFA水/0.1%TFA傾斜カラムクロマトグラフィー)で精製し、抱合体〔システインチオールにおいて3’−(4”−N−マレイドメチルシクロヘキシル−1”−カルボキシ)−アミノプロピル−α−D−ガラクトピラノシド で保護されたペプチドDMG−Ser−Cys−G−TKPPR−OH〕約40mg(35%)を得た。
C59H100N15O19S MW 1355.60
実施例2
99mTcパーテクネテート(pertechnetate)での抱合体の標識付け溶液A及びBを以下のように調製した:
溶液A: 隔壁付き3ml容減圧式注射器内のサリン(200μl)中の実施例1からの抱合体(200μg)の溶液に、ナトリウムTc−99mパーテクネテート溶液(10mCi/100μl)を注入した。
溶液B: 空の隔壁付き3ml容減圧式注射器に、ナトリウムグルコネート溶液(10mg/ml)1mlを添加した。塩化スズ溶液(1N塩酸中の20mg/ml)20μlを、そのグルコネートに直接注入し、続けてその溶液を緩やかに振り混ぜた。
溶液Aに溶液B100μlを注入した。続けて、緩やかに短時間かき混ぜた。その減圧式注射器を26ゲージ針で隔壁に空気を通孔し、次いで熱湯浴中で10分間加熱するのに続けて、室温まで冷却した。得られた標識済み99mTc画像化の溶液及びチオール保護基(隔離基)3’−(4”−N−(3−ヒドロキシスクシンイミドメチル)−シクロヘキシル−1”−カルボキシ)−アミノプロピル−α−D−ガラクトピラノシド を、放射化学的純度及び収率(>90%)のため、HPLC(C18逆相カラム、アセトニトリル/0.1%TFA水/0.1%TFA傾斜カラムクロマトグラフィー)により分析した。

Claims (18)

  1. 診断に役立つ画像化に有用な化合物であって、以下:
    in vivoでの診断対象サイトで選択的に局在化し、トレースし得る金属のためのキレート化剤を含む画像化剤と
    該診断対象サイトから離れたin vivoサイトにおいて局在化するリガンド
    画像化剤キレート化剤をリガンドにカップリングさせている金属開裂性結合を含み
    該金属開裂性結合が、該金属とキレート化剤の配位錯体の形成において開裂される化合物。
  2. 該画像診断剤が、該キレート化剤に結合した標的分子を含む、請求項1記載の化合物。
  3. 前記の金属開裂性結合が、該リガンドとキレート化剤の配位子の間にある、請求項1記載の化合物。
  4. 前記の金属開裂性結合が、キレート化剤の配位子と該リガンドの官能基の間にある、請求項3記載の化合物。
  5. キレート化剤の配位子が、硫黄である、請求項4記載の化合物。
  6. 該リガンドの官能基が、該リガンドに結合した硫黄保護基である、請求項5記載の化合物。
  7. 該硫黄保護基が、マレイミドである、請求項6記載の化合物。
  8. 該リガンドが、ガラクトシル基である、請求項1記載の化合物。
  9. 該リガンドが、ガラクトシル基である、請求項7記載の化合物。
  10. 該キレート化剤が、N,N−ジメチル−Gly−Ser−Cysである、請求項1記載の化合物。
  11. 該キレート化剤が、N,N−ジメチル−Gly−Ser−Cysである、請求項7記載の化合物。
  12. 該標的分子が、配列:TKPPRを含むペプチドである、請求項2記載の化合物。
  13. 該画像剤が、N,N−ジメチル−Gly−Ser−Cys−Gly−Thr−Lys−Pro−Pro−Arg−OHである、請求項2記載の化合物。
  14. 式(I):
    Figure 0003844138
    で示される化合物。
  15. 該トレースし得る金属が、99mTcである、請求項1〜13のいずれか1項記載の化合物。
  16. in vivoでの診断対象サイトを画像化するための、標識された溶液を形成するための、トレースし得る金属及び請求項1〜15のいずれか1項記載の化合物を含む溶液
  17. in vivoでの診断対象サイトを画像化するための、標識された溶液を形成するための、トレースし得る金属及び請求項1〜15のいずれか1項記載の化合物を含む溶液を使用する方法。
  18. 該トレースし得る金属が、99mTcである、請求項16又は17記載の方法。
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