JP3840033B2 - 粉体供給装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体を定量的に供給でき、粉体供給に異常が生じたときに速やかに検出できる粉体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体を定量的に供給する手段として、ロス・イン・ウェイト(loss inweight)式のフィードバック制御を行う粉体供給装置が知られている。一般にロス・イン・ウェイト式のフィードバック制御を行う粉体供給装置は、図1に示すように、粉体を貯蔵する粉体ホッパ1と粉体ホッパ1に接続された粉体搬送用の粉体搬送路14、15、16と粉体搬送路14、15、16内の粉体に楕円振動をあたえる加振手段としての超音波モータ6と粉体ホッパ1の重量を測定するロードセル2と超音波モータ6に所定のデューティ比の電力を供給する制御手段としてのロジックをもつコンピュータ30および駆動回路34とからなる。本装置を制御する方法として特開平10−142034号公報および特開平10−116122号公報には、超音波モータ6に供給する電力のデューティ比とロードセルにより測定された粉体ホッパ1内の粉体の減少量との関係をフィードバック制御して常時超音波モータ6に供給する電力のデューティ比を校正する方法が開示されている。
【0003】
ところで粉体を定量的に供給しようとすると粉体搬送路内等における閉塞等の異常が問題となる。従来の粉体供給装置における流動異常の判断は、図6に示すように、制御ロジック中のフィードバック制御された1サイクルの粉体供給が終了するときにステップS108として行われている。そのステップS108における流動異常の判断方法は、フィードバック制御された1サイクルの粉体供給が終了するときのデューティ比(Dm2)が一定範囲内から逸脱する、すなわち、(下限値)<Dm2<(上限値)からDm2が逸脱するときに異常との判定を行いステップS109として異常出力を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術の粉体供給装置では、粉体搬送路等にわずかな閉塞や屈曲等の異常が生じて粉体の流動度に変動が生じたときであっても、その粉体の流動性が上限値を超えるまで大きく変動しなければ異常が検出できず不都合が生じる場合があった。
【0005】
すなわち、従来の異常判定方法は、前述のように、フィードバック制御されたデューティ比が一定範囲内から逸脱するときに異常との判定をするものであるが、その一定範囲には、粉体の流動異常に起因する変動以外の超音波モータの能力のばらつきによる変動をも含めた範囲が設定されているためである。したがって、粉体の流動度に異常が生じてもその一定範囲を逸脱するまでは異常と判断されず多くの不良品を出す結果となった。また、超音波モータのばらつきを異常判定時の正常範囲に含めずに超音波モータごとに正常範囲を細かく設定すると汎用性がなくなりメンテナンスが困難となる不都合があった。
【0006】
そこで本発明の粉体供給装置では、粉体を定量的に供給でき、かつ粉体供給に異常が生じたときに速やかに検出できる粉体供給装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する目的で本発明者らは鋭意検討を行った結果、目的の粉体供給量を得るために加振手段に投入すべき投入エネルギー量の変化は、加振手段自体の経時変化による影響よりも、粉体の流動異常による影響の方が大きく、粉体の流動が正常な場合において、目的の粉体供給量を得るために加振手段に投入すべき投入エネルギー量は、時間経過により大きく変動しないことを見いだし、以下の発明に想到した。
【0008】
すなわち、本発明の粉体供給装置は、粉体供給手段と、該粉体供給手段から粉体の供給を受け該粉体が流動する粉体搬送路と該粉体搬送路に存在する該粉体に振動を与え該粉体を流動化する加振手段とをもつ振動弁と、該粉体搬送路を通過する単位時間あたりの該粉体の量を計測する計測手段と、該計測手段からの入力により該加振手段に投入する投入エネルギー量をフィードバック制御して該加振手段を駆動するフィードバック制御部をもつ制御手段と、をもつ粉体供給装置であって、さらに、前記制御手段は、前記投入エネルギー量の変動量の絶対値が所定値を越えた場合に前記粉体の流動異常と判断する流動異常検出部を有することを特徴とする。
【0009】
つまり、本発明の粉体供給装置は、加振手段に投入する投入エネルギー量に所定値以上の変動が生じた場合に粉体流動が異常であると判断する。これにより、粉体の粉体搬送路が一部閉塞した場合などのわずかな粉体流動量の変動であっても粉体流動が異常であると判断できる。
【0010】
すなわち、粉体の種類や加振手段を変更することによって加振手段に投入すべき投入エネルギー量が大きく異なる場合であっても、流動異常検出部を変更する必要はなく、粉体の流動性のわずかな変動であっても常に早期検出をすることが可能となる。
【0011】
したがって、本発明の粉体供給装置によれば、不良品の発生を極力少なくすることができる。
【0012】
そして、前記流動異常検出部が前記投入エネルギー量の変動量を求める方法は、簡便な方法として、所定時間間隔の2点における投入エネルギー量の差を求める方法であることが好ましい。
【0013】
さらに、前記制御手段は前記フィードバック制御部を間欠的に作動させる間欠作動部を有することが好ましい。
【0014】
フィードバック制御部を間欠的に作動させることで間欠的に加振手段を駆動でき、粉体を被供給物に合わせて供給できる。また、間欠的に粉体を供給すると粉体の挙動はより不安定になるが本発明の粉体供給装置の流動異常検出部により粉体の流動異常を適切に監視できる。
【0015】
さらに、前記制御手段は前記フィードバック制御部が作動しているときの前記投入エネルギー量の値を逐次格納する記憶部をもち、該フィードバック制御部は作動を再開するときの該投入エネルギー量の値を直前に該記憶部に格納した該投入エネルギー量の値とすることが好ましい。
【0016】
前述のように、粉体供給装置が正常に動作している場合に目的の粉体供給量を得るために必要な投入エネルギー量は、時間経過により大きく変動しないので、いったん粉体の供給を停止した後に供給を再開する場合であっても同一の粉体供給量とするために必要な投入エネルギー量は大きく変化しない。そこで粉体供給を再開する場合に最初の投入エネルギー量を直前の投入エネルギー量とすることで粉体の供給量が速やかに安定化する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の粉体供給装置を実施形態に基づいて説明する。
【0018】
(本実施形態の粉体供給装置の構成)
本実施形態の粉体供給装置は、粉体供給手段と振動弁と計測手段と制御手段とを有する。
【0019】
粉体供給手段は、供給されるべき粉体を一時的に保持し、粉体出口から粉体を供給する手段である。たとえばホッパ等の公知の手段が例としてあげられる。
【0020】
振動弁は、粉体供給手段から粉体の供給を受けその粉体が流動する粉体搬送路とその粉体搬送路に存在するその粉体に振動を与えその粉体を流動化する加振手段とをもち、粉体搬送路内の粉体への振動の加除によって粉体の供給を制御する部材である。
【0021】
粉体搬送路は、内部に粉体が移動できる部材であり、管状の部材を例示できる。粉体搬送路は、加振手段により振動が付加される部位には、強度の高さと振動の伝達のしやすさとから金属等の高強度・高剛性をもつ素材とすることが好ましい。そして粉体供給手段の粉体出口と接続される部位には、加振手段および粉体搬送路内の粉体の振動を妨げないように、可撓性を有することが好ましく、たとえば樹脂製チューブとすることができる。
【0022】
加振手段は、粉体搬送路内の粉体に振動を与えることで粉体を流動化する手段である。加振手段としては特に限定するものではないが、たとえば、圧電素子、電磁フィーダ等が例として挙げられる。加振手段の振動数については、特に限定しないが、高周波、たとえば超音波領域とすると計測手段へのノイズの影響を低減できるので好ましい。加振手段は、圧電素子とすると振動数を超音波領域まで比較的簡便に調節できるので好ましい。
【0023】
さらに、加振手段は、振動として粉体を供給しようとする方向に向けて移動する進行波となる楕円振動を発生する手段が好ましい。このような楕円振動を発生させるには、加振手段を縦方向および横方向に振動できる手段とする必要がある。このような手段としては、たとえば、振動方向が異なるように、2以上の素子を接合して作成した、または2以上の電極が接続された圧電素子等がある。
【0024】
計測手段は、粉体搬送路を通過する単位時間あたりの粉体の量を計測する手段である。粉体の通過量を計測する方法としては、直接的に粉体搬送路内において粉体の通過量を計測する方法の他、粉体供給手段内の粉体の全体量を逐次測定し粉体の減少量から粉体の通過量を測定する方法がある。特に、粉体供給手段内の粉体量の減少量から粉体の通過量を測定する方法(ロス・イン・ウェイト法)とすると、粉体搬送路内の粉体の移動を妨げずに測定でき好ましい。
【0025】
粉体供給手段内の粉体量を測定する方法としては、歪みセンサ等のロードセルと演算部とによる重量測定が例として挙げられる。このロードセルにより逐次粉体供給手段内の粉体を単独でもしくは粉体供給手段等を含めて計測し、その計測結果を記憶する。演算部は、逐次前回の計測結果と比較して単位時間あたりの粉体供給手段内からの粉体減少量を算出し、その減少量を粉体の供給量とする手段である。
【0026】
制御手段は、フィードバック制御部と流動異常検出部とをもつ手段である。
【0027】
フィードバック制御部は、計測手段からの入力により粉体供給量が目的値となるように加振手段に投入する投入エネルギー量をフィードバック制御して加振手段を駆動する手段である。フィードバック制御部は、フィードバック制御等を行うコンピュータ上のロジックおよび実際に加振手段を駆動するパワートランジスタ等により実現できる。
【0028】
フィードバック制御部が加振手段を駆動する方法は、加振手段に投入する投入エネルギー量を変動させることにより行う。投入エネルギー量を変動させる方法としては、加振手段が電気的に駆動されている場合を例に挙げて説明すると、投入する電力量を変動させることにより行うのが一般的である。電力量変動の方法は、電圧もしくは電流を単純に増減させる方法、PWM制御、PAM制御等の電圧もしくは電流をパルス的に制御して変動させる方法等の公知の方法が挙げられる。そのなかでもパルス的に制御する方法、特にPWM制御が、制御の容易さ、効率等の観点から好ましい。
【0029】
フィードバック制御部は、加振手段に投入した投入エネルギー量と計測手段から入力される実際の粉体供給量との関係から目的の粉体供給量(目的値)となるように投入エネルギー量をフィードバック制御する。好ましくは、2点以上の加振手段への投入エネルギー量に対する実際の供給した粉体量を直線的に補完した校正曲線を作成し、この校正曲線をその後の計測手段から入力される実際の粉体供給量および加振手段に供給する投入エネルギー量とから逐次補正することによりフィードバック制御することが好ましい。このような校正曲線を使用する場合には、目的の粉体供給量に対応する投入エネルギー量を校正曲線から算出して加振手段を制御する。
【0030】
そして、制御手段は、フィードバック制御部を間欠的に作動させる間欠作動部を有することが好ましい。間欠作動部は、粉体の被供給物に合わせて粉体を供給するために粉体の供給を間欠的な区分に分けてに行う手段である。たとえば、本実施形態の粉体供給装置をエンジンバルブのレーザークラッド加工に使用するときに各エンジンバルブの供給に合わせて粉体の供給が行えるようにフィードバック制御部を間欠的に作動させるものである。そして、各区分における作動時間、粉体供給量共に常に一定である必要はなく目的に応じて適宜変化させることも可能である。
【0031】
さらに、制御手段はフィードバック制御部が作動しているときの投入エネルギー量の値を逐次格納する記憶部をもち、フィードバック制御部は作動を再開するときの投入エネルギー量の値を直前に記憶部に格納した投入エネルギー量の値とすることが好ましい。粉体供給装置が正常に動作している場合に目的の粉体供給量を得るための必要な投入エネルギー量は、時間経過により大きく変動しないので、粉体供給を再開するに当たり最初の粉体供給量を直前に加振手段に投入した投入エネルギー量とすることで粉体の供給量が速やかに安定化するからである。この効果は、間欠作動部を有しており加振手段が不連続に作動することから粉体供給量が安定化し難い場合のみならず、間欠作動部を有していない場合でも粉体供給量が最初から安定化するので好ましいものである。なお、記憶部は、コンピュータのメモリ等により実現できる。
【0032】
流動異常検出部は、加振手段への投入エネルギー量の変動量の絶対値が所定値を越えた場合に前記粉体の流動異常と判断する手段である。流動異常検出部は、コンピュータ上のロジック等として実現できる。コンピュータは、制御手段等の他の手段と共用しても良いし単独で独立のものを用いても良い。ここで、所定値とは、粉体供給装置の実際の構成によって異なる値であり一義的には設定できないが、実際的には粉体供給装置が正常に作動させたときに現れる投入エネルギー量の差に対して安全率を乗じて決定される。
【0033】
ところで、粉体供給の最初の部分であってフィードバック制御部の制御が収束していない場合には加振手段への投入エネルギー量の変動も大きくなる場合がある。したがって、流動異常検出部は、フィードバック制御部の制御が収束する前のある時間範囲について異常検出を実行しないことが好ましい場合もある。なお、前述のように、制御手段に記憶部を設け、粉体供給開始時の加振手段への投入エネルギー量を記憶部に格納された直前の投入エネルギー量とする制御を行う場合には、最初から粉体供給量は安定しているので流動異常検出部は最初から粉体の流動異常の検出を実行できる。
【0034】
投入エネルギー量の変動量を求める方法としては、所定時間間隔の2点における加振手段への投入エネルギー量の差を求める方法、投入エネルギー量の微分値から求める方法などが挙げられる。このなかでも、所定時間間隔の2点における加振手段への投入エネルギー量の差を求める方法が簡便であり好ましい。なお、投入エネルギー量の差の代わりに、関連する値として前述した校正曲線の傾きの変化を用いて投入エネルギー量の変動を求めても良い。
【0035】
ここで、所定時間間隔とは特に限定されるものではなく、また、常に同一の時間間隔をもって2点を抽出する必要もない。ただし、流動異常を早期に検出するためには、できるだけ多くの点で投入エネルギー量を抽出することが好ましい。また、短時間の粉体供給の流動異常を発見するためには、この所定時間を短くする必要がある。したがって、流動異常検出部に充分なコンピュータ資源等の割り当てを行うことができる場合には前記2点に限らずさらに多くの時点における投入エネルギー量を計測しそれぞれの間の投入エネルギー量の差を所定値と比較することがより好ましい。細かく投入エネルギー量を比較・検出することで、粉体供給量が不規則に変動する場合等のごく僅かな時間における流動異常も検出することが可能となり、不良品発生の可能性をより低減できるからである。
【0036】
また、間欠作動部を設けた場合には、各作動区分において粉体の流動異常を検出するために各間欠区分内において少なくとも2点がサンプリングされるように所定時間を調節することが好ましい。たとえば、間欠的に動作する部分の始点と終点とをサンプリングできるような所定時間が好ましい例として挙げることができる。通常、粉体搬送路が閉塞したときにはフィードバック制御部のフィードバック制御により加振手段への投入エネルギー量は徐々に上昇するのでこの2点における投入エネルギー量の差が一番大きくなると考えられるからである。
【0037】
なお、必要ならば流動異常検出部とは別に加振手段の異常を検出する目的で、従来技術と同様に加振手段への投入エネルギー量について所定範囲から逸脱した場合に異常であるとの判断をする手段をさらに設けてもかまわない。
【0038】
(本実施形態の粉体供給装置の作用効果)
本実施形態の粉体供給装置は、以上のような構成を有するので以下の作用効果を有する。
【0039】
まず、粉体供給手段内に粉体が投入される。このときの粉体の重量を単独もしくは粉体供給手段の重量をも含めて計測手段により計測する。計測手段は、その後も逐次粉体供給手段内の粉体の重量を計測し、その重量の変動から供給された粉体の量を算出する。
【0040】
粉体の供給が実際に開始されるとフィードバック制御部は加振手段にエネルギーを投入する。加振手段にエネルギーが投入されることで加振手段が粉体搬送路内の粉体を振動させて流動化し、粉体が粉体搬送路内を移動する。したがって、振動弁は粉体供給を自在に制御できる。
【0041】
粉体供給中は、フィードバック制御部が目的の粉体供給量となるように計測手段からの実際の粉体供給量の計測結果をフィードバックしながら加振手段に投入する投入エネルギー量を変動させる。
【0042】
流動異常検出部は、加振手段への投入エネルギー量の変動量の絶対値と所定値とを比較し、変動量の絶対値が所定値より大きい場合には流動異常と判断する。
【0043】
なお、制御手段に間欠作動部を有する場合には、加振手段に対するエネルギーの投入は、粉体の被供給物に合わせて目的量の粉体供給が行われた後、いったん加振手段へのエネルギー投入が中断される。そして次の被供給物が用意された後に、加振手段へのエネルギー投入が再開される。間欠作動部は、この工程を被供給物の供給に合わせて繰り返し行う。
【0044】
さらに、制御手段に記憶部を有する場合、投入エネルギー量を逐次記憶して加振手段へのエネルギー投入の再開時の最初の投入エネルギー量には直前の投入エネルギー量を用いることとなる。
【0045】
〈粉体の供給が正常なとき〉
粉体が正常に供給されている場合の投入エネルギー量は、ほぼ一定であるのでその変動量の絶対値は、所定値以下である。したがって、流動異常検出部は、粉体の流動を異常と判断しない。
【0046】
〈粉体の供給が異常なとき〉
粉体の供給に異常が生じたとき、たとえば、粉体に異物が混入する等して粉体の流動度に変動が生じると、同量の粉体を供給するためには加振手段への投入エネルギー量を増加または減少させる必要が生じる。したがって、投入エネルギー量は、粉体の流動性変動前後において変動することとなる。この投入エネルギー量の変動量の絶対値が所定値より大きいと、流動異常検出部は、粉体の流動異常と判断し異常信号が出力される。異常信号は、出力されることにより、たとえば、生産ライン全体を停止させたり異常を管理者に報知して適切な処理を行わせたりすることができる。
【0047】
すなわち、粉体供給動作中における僅かな粉体供給量の変動であっても検出することができ異常と判断することが可能となる。
【0048】
したがって、本実施形態の粉体供給装置によれば、粉体供給量の変動により粉体供給の対象品である製品の不良品発生を極力抑制することができるという効果がある。
【0049】
〈変形態様〉
上述の粉体供給装置では、コンピュータ上のロジックで実現する部分を有していたが、一部乃至すべてをアナログ回路により実現するものであっても良いことはいうまでもない。
【0050】
【実施例】
本発明の粉体供給装置を実施例および比較例に基づいてさらに説明する。本実施例および比較例の粉体供給装置は、エンジンバルブのレーザークラッド加工時の粉体供給に用いるものであり、粉体の被供給物であるエンジンバルブの供給サイクルに合わせたサイクルで粉体を一定の速度で供給する装置である。
【0051】
〈実施例の粉体供給装置の構成〉
本実施例の粉体供給装置の構成は、図1に示すように、粉体供給手段としての粉体ホッパ1と、振動弁の粉体搬送路としての粉体供給パイプ14、15およびチューブ16と加振手段としての超音波モータ6と、計測手段としての歪みセンサからなるロードセル2と、計測手段および制御手段のそれぞれ一部をロジックとして実現するコンピュータ30と、制御手段の一部でありフィードバック制御部の加振手段を駆動する手段としてのパワートランジスタ等を含む駆動回路34とからなる。本実施例および比較例の粉体供給装置の構成は、コンピュータ30上に搭載されたロジック以外は、ほぼ公知のものである。
【0052】
超音波モータ6は、いわゆるリニア型超音波モータであり、図示しないが平板リング形状である2枚の圧電素子を電極板を介して積層し、両面を略円柱状のホーン7とバックホーン5とで挟んだ構造となっている。
【0053】
コンピュータ30は、CPU32とA/D変換器31とI/O33とI/O33を介してCPU32と接続される操作盤35および表示器37とからなる。A/D変換器31は、ロードセル2からの出力信号が増幅器29を介して接続されCPU32にロードセル2からの信号が入力される。そして、CPU32は、I/O33を介してマスターコントローラ40および駆動部34と接続されている。マスターコントローラ40は、たとえば、ホッパ1中の粉体残量が少なくなった場合などに粉体供給バルブ42を操作して粉体を追加したりするなどの本粉体供給装置の制御のみならず、生産ラインすべてを管理する装置である。駆動部34は、超音波モータ6にPWM制御された電力を供給し駆動する装置であって、CPU32からの出力によりデューティ比を変動させることで超音波モータ6への投入エネルギー量を変動させている。
【0054】
粉体ホッパ1は、チューブ16に粉体を徐々に供給する部材でありその底部は漏斗状になっておりその先端に吐出口を有している。この吐出口にテフロン製のチューブ16の一端が接続されている。チューブ16の他端は粉体供給パイプ14の一端に接続される。粉体供給パイプ14の他端には超音波モータ6の先端に設けられたホーン7に設けられた貫通路が接続され、さらにその先には粉体供給パイプ15の一端がさらに接続される。また、粉体ホッパ1とロードセル2とは、支持台4を介して接続されている。
【0055】
なお、本粉体供給装置は、高温環境下で使用されるので装置を冷却する目的で冷却水循環用パイプ26、27を設け、内部を水冷している。
【0056】
CPU32は、演算部、記憶部としてのメモリ等から構成されており、計測手段の一部、制御手段内のフィードバック制御部の一部、間欠作動部および流動異常検出部として動作をするロジックが搭載されている。具体的なコンピュータ30上のロジックとしては、図2に示すように、粉体供給を開始するステップS1と前回のサイクルの終了直前のデューティ比(Dm2)をサイクル当初のデューティ比(Dm1)とするステップS2と算出したデューティ比で超音波モータ6を駆動するステップS3と目的の粉体供給量と実際の粉体供給量と超音波モータ6に供給した電力のデューティ比とから校正曲線を補正するステップS4と校正曲線から新たにデューティ比を算出するステップS5と1サイクルの終了を判断するステップS6とサイクル内の終了直前のデューティ比をDm2として記憶するステップS7と粉体の流動異常を検出するステップS8と次のサイクルまで一定時間粉体供給を停止するステップS10と所定サイクル数終了したかどうか判断するステップS11と異常と判断されたときに異常を出力するステップS8と粉体供給を終了するステップS12とからなる。
【0057】
計測手段としては、ステップS4において、入力された信号を重量に換算して逐次ホッパ1内の粉体の量を算出し、粉体の減少量、つまり実際の粉体供給量を算出する。
【0058】
流動異常検出部としては、ステップS8において、|Dm2−Dm1|の値が所定値よりも大きい場合に流動異常と判断し、ステップS9により異常が出力される。異常の出力は、I/O33を介して接続された異常出力装置50に異常信号が出力され、操作者にその旨報知されると共に、マスターコントローラ40にも異常信号が出力され生産ライン全体についても適切な処置が行われる。
【0059】
〈比較例〉
比較例の粉体供給装置の構成は、CPU32に搭載したロジック以外は、実施例の粉体供給装置とほぼ同じ構成を採用した。CPU32に搭載したロジックは、図6に示すように、ステップS101〜ステップS107およびステップS109〜ステップS112はそれぞれ実施例の粉体供給装置のCPU32に搭載されたロジックであるステップS1〜ステップS7およびステップS9〜ステップS12とほぼ同じ作用を有する。流動異常検出部としての作用を有するステップS108をDm2の値が所定範囲内(上限〜下限)からはずれる場合に流動異常と判断するものである。
【0060】
〈作動試験〉
以下の条件で粉体供給装置を作動させた。
【0061】
レーザクラッド用粉体供給装置
粉体 :銅系合金粉体
1サイクル時間:5秒
供給量 :0.95g/秒
〈正常範囲の決定〉
上述の条件で粉体供給装置を正常状態で作動させた場合のデューティ比の変動を記録した。なお、実施例の粉体供給装置と比較例の粉体供給装置とはCPU32の流動異常検出部のロジック以外の構成は同じであるので、流動異常検出部のロジックの無い粉体供給装置の作動データで実施例と比較例の粉体供給装置の作動データを兼用した。
【0062】
加振手段への投入したデューティ比とその出現頻度を図3に示す。これより明らかなように、デューティ比の変動は、ほぼ5%の範囲に収まっている。したがって、比較例におけるDm2の値の上限・下限としては、超音波モータ6の特性変動範囲(温度、経時劣化)として60〜85%に、粉体自身の流動性変動によるずれとしてこの実験値から導かれる5%をそれぞれ加えた55〜90%とした。したがって、ステップS108は、デューティ比(Dm2)の値が55〜90%の範囲をはずれるときに流動異常と判断する。
【0063】
また、このデューティ比は突然大きく変動することはなく徐々に少しずつ変動するものであった。同様に|Dm2−Dm1|の値を求めたところ、その値は、2%には達しないことが明らかとなった。したがって、実施例における|Dm2−Dm1|の値の変動量の閾値としての所定値は、図5の実験値から2%が適当であると判断した。したがって、ステップS8において|Dm2−Dm1|の値が2%を越えると流動異常と判断する。
【0064】
〈結果〉
上述の作動条件で実際に粉体供給装置を作動させた場合の各サイクルのDm2の値を図4に、|Dm2−Dm1|の値を図5に示す。
【0065】
図4の点Aにおいて粉末経路の異常(異物詰まり)が発生した。実施例の粉体供給装置の流動異常検出部では、図5に示すように、A点において|Dm2−Dm1|=約3%であり所定値の2%を越えるので流動異常と判断できる。それに対して比較例の粉体供給装置では、異常が発生したA点においてもデューティ比が55〜90%の範囲をはずれていないので異常と判断できなかった。このように、完全に粉体経路が閉塞していないと超音波モータ特性の劣化と現象的に似ているので、比較例の粉体供給装置の流動異常検出部では、粉体経路の流動性異常として発見し難く、クラッド加工に不具合が生じるおそれがある。
【0066】
【発明の効果】
したがって、本発明の粉体供給装置によると、粉体を定量的に供給でき、かつ粉体供給に異常が生じたときに速やかに検知できる粉体供給装置を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例および比較例の粉体供給装置の構成の概略を示す図である。
【図2】実施例の粉体供給装置のコンピュータのロジックの概略を示したフローチャートである。
【図3】実施例の試験におけるデューティ比の値のばらつきを示したヒストグラムである。
【図4】実施例の試験における各サイクルのDm2の値を示したグラフである。
【図5】実施例の試験における各サイクルの|Dm2−Dm1|の値を示したグラフである。
【図6】比較例の粉体供給装置のコンピュータのロジックの概略を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…ホッパ
2…ロードセル
5…バックホーン
6…超音波モータ
7…ホーン
30…コンピュータ 34…駆動装置
40…マスターコントローラ
50…異常出力装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体を定量的に供給でき、粉体供給に異常が生じたときに速やかに検出できる粉体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体を定量的に供給する手段として、ロス・イン・ウェイト(loss inweight)式のフィードバック制御を行う粉体供給装置が知られている。一般にロス・イン・ウェイト式のフィードバック制御を行う粉体供給装置は、図1に示すように、粉体を貯蔵する粉体ホッパ1と粉体ホッパ1に接続された粉体搬送用の粉体搬送路14、15、16と粉体搬送路14、15、16内の粉体に楕円振動をあたえる加振手段としての超音波モータ6と粉体ホッパ1の重量を測定するロードセル2と超音波モータ6に所定のデューティ比の電力を供給する制御手段としてのロジックをもつコンピュータ30および駆動回路34とからなる。本装置を制御する方法として特開平10−142034号公報および特開平10−116122号公報には、超音波モータ6に供給する電力のデューティ比とロードセルにより測定された粉体ホッパ1内の粉体の減少量との関係をフィードバック制御して常時超音波モータ6に供給する電力のデューティ比を校正する方法が開示されている。
【0003】
ところで粉体を定量的に供給しようとすると粉体搬送路内等における閉塞等の異常が問題となる。従来の粉体供給装置における流動異常の判断は、図6に示すように、制御ロジック中のフィードバック制御された1サイクルの粉体供給が終了するときにステップS108として行われている。そのステップS108における流動異常の判断方法は、フィードバック制御された1サイクルの粉体供給が終了するときのデューティ比(Dm2)が一定範囲内から逸脱する、すなわち、(下限値)<Dm2<(上限値)からDm2が逸脱するときに異常との判定を行いステップS109として異常出力を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術の粉体供給装置では、粉体搬送路等にわずかな閉塞や屈曲等の異常が生じて粉体の流動度に変動が生じたときであっても、その粉体の流動性が上限値を超えるまで大きく変動しなければ異常が検出できず不都合が生じる場合があった。
【0005】
すなわち、従来の異常判定方法は、前述のように、フィードバック制御されたデューティ比が一定範囲内から逸脱するときに異常との判定をするものであるが、その一定範囲には、粉体の流動異常に起因する変動以外の超音波モータの能力のばらつきによる変動をも含めた範囲が設定されているためである。したがって、粉体の流動度に異常が生じてもその一定範囲を逸脱するまでは異常と判断されず多くの不良品を出す結果となった。また、超音波モータのばらつきを異常判定時の正常範囲に含めずに超音波モータごとに正常範囲を細かく設定すると汎用性がなくなりメンテナンスが困難となる不都合があった。
【0006】
そこで本発明の粉体供給装置では、粉体を定量的に供給でき、かつ粉体供給に異常が生じたときに速やかに検出できる粉体供給装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する目的で本発明者らは鋭意検討を行った結果、目的の粉体供給量を得るために加振手段に投入すべき投入エネルギー量の変化は、加振手段自体の経時変化による影響よりも、粉体の流動異常による影響の方が大きく、粉体の流動が正常な場合において、目的の粉体供給量を得るために加振手段に投入すべき投入エネルギー量は、時間経過により大きく変動しないことを見いだし、以下の発明に想到した。
【0008】
すなわち、本発明の粉体供給装置は、粉体供給手段と、該粉体供給手段から粉体の供給を受け該粉体が流動する粉体搬送路と該粉体搬送路に存在する該粉体に振動を与え該粉体を流動化する加振手段とをもつ振動弁と、該粉体搬送路を通過する単位時間あたりの該粉体の量を計測する計測手段と、該計測手段からの入力により該加振手段に投入する投入エネルギー量をフィードバック制御して該加振手段を駆動するフィードバック制御部をもつ制御手段と、をもつ粉体供給装置であって、さらに、前記制御手段は、前記投入エネルギー量の変動量の絶対値が所定値を越えた場合に前記粉体の流動異常と判断する流動異常検出部を有することを特徴とする。
【0009】
つまり、本発明の粉体供給装置は、加振手段に投入する投入エネルギー量に所定値以上の変動が生じた場合に粉体流動が異常であると判断する。これにより、粉体の粉体搬送路が一部閉塞した場合などのわずかな粉体流動量の変動であっても粉体流動が異常であると判断できる。
【0010】
すなわち、粉体の種類や加振手段を変更することによって加振手段に投入すべき投入エネルギー量が大きく異なる場合であっても、流動異常検出部を変更する必要はなく、粉体の流動性のわずかな変動であっても常に早期検出をすることが可能となる。
【0011】
したがって、本発明の粉体供給装置によれば、不良品の発生を極力少なくすることができる。
【0012】
そして、前記流動異常検出部が前記投入エネルギー量の変動量を求める方法は、簡便な方法として、所定時間間隔の2点における投入エネルギー量の差を求める方法であることが好ましい。
【0013】
さらに、前記制御手段は前記フィードバック制御部を間欠的に作動させる間欠作動部を有することが好ましい。
【0014】
フィードバック制御部を間欠的に作動させることで間欠的に加振手段を駆動でき、粉体を被供給物に合わせて供給できる。また、間欠的に粉体を供給すると粉体の挙動はより不安定になるが本発明の粉体供給装置の流動異常検出部により粉体の流動異常を適切に監視できる。
【0015】
さらに、前記制御手段は前記フィードバック制御部が作動しているときの前記投入エネルギー量の値を逐次格納する記憶部をもち、該フィードバック制御部は作動を再開するときの該投入エネルギー量の値を直前に該記憶部に格納した該投入エネルギー量の値とすることが好ましい。
【0016】
前述のように、粉体供給装置が正常に動作している場合に目的の粉体供給量を得るために必要な投入エネルギー量は、時間経過により大きく変動しないので、いったん粉体の供給を停止した後に供給を再開する場合であっても同一の粉体供給量とするために必要な投入エネルギー量は大きく変化しない。そこで粉体供給を再開する場合に最初の投入エネルギー量を直前の投入エネルギー量とすることで粉体の供給量が速やかに安定化する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の粉体供給装置を実施形態に基づいて説明する。
【0018】
(本実施形態の粉体供給装置の構成)
本実施形態の粉体供給装置は、粉体供給手段と振動弁と計測手段と制御手段とを有する。
【0019】
粉体供給手段は、供給されるべき粉体を一時的に保持し、粉体出口から粉体を供給する手段である。たとえばホッパ等の公知の手段が例としてあげられる。
【0020】
振動弁は、粉体供給手段から粉体の供給を受けその粉体が流動する粉体搬送路とその粉体搬送路に存在するその粉体に振動を与えその粉体を流動化する加振手段とをもち、粉体搬送路内の粉体への振動の加除によって粉体の供給を制御する部材である。
【0021】
粉体搬送路は、内部に粉体が移動できる部材であり、管状の部材を例示できる。粉体搬送路は、加振手段により振動が付加される部位には、強度の高さと振動の伝達のしやすさとから金属等の高強度・高剛性をもつ素材とすることが好ましい。そして粉体供給手段の粉体出口と接続される部位には、加振手段および粉体搬送路内の粉体の振動を妨げないように、可撓性を有することが好ましく、たとえば樹脂製チューブとすることができる。
【0022】
加振手段は、粉体搬送路内の粉体に振動を与えることで粉体を流動化する手段である。加振手段としては特に限定するものではないが、たとえば、圧電素子、電磁フィーダ等が例として挙げられる。加振手段の振動数については、特に限定しないが、高周波、たとえば超音波領域とすると計測手段へのノイズの影響を低減できるので好ましい。加振手段は、圧電素子とすると振動数を超音波領域まで比較的簡便に調節できるので好ましい。
【0023】
さらに、加振手段は、振動として粉体を供給しようとする方向に向けて移動する進行波となる楕円振動を発生する手段が好ましい。このような楕円振動を発生させるには、加振手段を縦方向および横方向に振動できる手段とする必要がある。このような手段としては、たとえば、振動方向が異なるように、2以上の素子を接合して作成した、または2以上の電極が接続された圧電素子等がある。
【0024】
計測手段は、粉体搬送路を通過する単位時間あたりの粉体の量を計測する手段である。粉体の通過量を計測する方法としては、直接的に粉体搬送路内において粉体の通過量を計測する方法の他、粉体供給手段内の粉体の全体量を逐次測定し粉体の減少量から粉体の通過量を測定する方法がある。特に、粉体供給手段内の粉体量の減少量から粉体の通過量を測定する方法(ロス・イン・ウェイト法)とすると、粉体搬送路内の粉体の移動を妨げずに測定でき好ましい。
【0025】
粉体供給手段内の粉体量を測定する方法としては、歪みセンサ等のロードセルと演算部とによる重量測定が例として挙げられる。このロードセルにより逐次粉体供給手段内の粉体を単独でもしくは粉体供給手段等を含めて計測し、その計測結果を記憶する。演算部は、逐次前回の計測結果と比較して単位時間あたりの粉体供給手段内からの粉体減少量を算出し、その減少量を粉体の供給量とする手段である。
【0026】
制御手段は、フィードバック制御部と流動異常検出部とをもつ手段である。
【0027】
フィードバック制御部は、計測手段からの入力により粉体供給量が目的値となるように加振手段に投入する投入エネルギー量をフィードバック制御して加振手段を駆動する手段である。フィードバック制御部は、フィードバック制御等を行うコンピュータ上のロジックおよび実際に加振手段を駆動するパワートランジスタ等により実現できる。
【0028】
フィードバック制御部が加振手段を駆動する方法は、加振手段に投入する投入エネルギー量を変動させることにより行う。投入エネルギー量を変動させる方法としては、加振手段が電気的に駆動されている場合を例に挙げて説明すると、投入する電力量を変動させることにより行うのが一般的である。電力量変動の方法は、電圧もしくは電流を単純に増減させる方法、PWM制御、PAM制御等の電圧もしくは電流をパルス的に制御して変動させる方法等の公知の方法が挙げられる。そのなかでもパルス的に制御する方法、特にPWM制御が、制御の容易さ、効率等の観点から好ましい。
【0029】
フィードバック制御部は、加振手段に投入した投入エネルギー量と計測手段から入力される実際の粉体供給量との関係から目的の粉体供給量(目的値)となるように投入エネルギー量をフィードバック制御する。好ましくは、2点以上の加振手段への投入エネルギー量に対する実際の供給した粉体量を直線的に補完した校正曲線を作成し、この校正曲線をその後の計測手段から入力される実際の粉体供給量および加振手段に供給する投入エネルギー量とから逐次補正することによりフィードバック制御することが好ましい。このような校正曲線を使用する場合には、目的の粉体供給量に対応する投入エネルギー量を校正曲線から算出して加振手段を制御する。
【0030】
そして、制御手段は、フィードバック制御部を間欠的に作動させる間欠作動部を有することが好ましい。間欠作動部は、粉体の被供給物に合わせて粉体を供給するために粉体の供給を間欠的な区分に分けてに行う手段である。たとえば、本実施形態の粉体供給装置をエンジンバルブのレーザークラッド加工に使用するときに各エンジンバルブの供給に合わせて粉体の供給が行えるようにフィードバック制御部を間欠的に作動させるものである。そして、各区分における作動時間、粉体供給量共に常に一定である必要はなく目的に応じて適宜変化させることも可能である。
【0031】
さらに、制御手段はフィードバック制御部が作動しているときの投入エネルギー量の値を逐次格納する記憶部をもち、フィードバック制御部は作動を再開するときの投入エネルギー量の値を直前に記憶部に格納した投入エネルギー量の値とすることが好ましい。粉体供給装置が正常に動作している場合に目的の粉体供給量を得るための必要な投入エネルギー量は、時間経過により大きく変動しないので、粉体供給を再開するに当たり最初の粉体供給量を直前に加振手段に投入した投入エネルギー量とすることで粉体の供給量が速やかに安定化するからである。この効果は、間欠作動部を有しており加振手段が不連続に作動することから粉体供給量が安定化し難い場合のみならず、間欠作動部を有していない場合でも粉体供給量が最初から安定化するので好ましいものである。なお、記憶部は、コンピュータのメモリ等により実現できる。
【0032】
流動異常検出部は、加振手段への投入エネルギー量の変動量の絶対値が所定値を越えた場合に前記粉体の流動異常と判断する手段である。流動異常検出部は、コンピュータ上のロジック等として実現できる。コンピュータは、制御手段等の他の手段と共用しても良いし単独で独立のものを用いても良い。ここで、所定値とは、粉体供給装置の実際の構成によって異なる値であり一義的には設定できないが、実際的には粉体供給装置が正常に作動させたときに現れる投入エネルギー量の差に対して安全率を乗じて決定される。
【0033】
ところで、粉体供給の最初の部分であってフィードバック制御部の制御が収束していない場合には加振手段への投入エネルギー量の変動も大きくなる場合がある。したがって、流動異常検出部は、フィードバック制御部の制御が収束する前のある時間範囲について異常検出を実行しないことが好ましい場合もある。なお、前述のように、制御手段に記憶部を設け、粉体供給開始時の加振手段への投入エネルギー量を記憶部に格納された直前の投入エネルギー量とする制御を行う場合には、最初から粉体供給量は安定しているので流動異常検出部は最初から粉体の流動異常の検出を実行できる。
【0034】
投入エネルギー量の変動量を求める方法としては、所定時間間隔の2点における加振手段への投入エネルギー量の差を求める方法、投入エネルギー量の微分値から求める方法などが挙げられる。このなかでも、所定時間間隔の2点における加振手段への投入エネルギー量の差を求める方法が簡便であり好ましい。なお、投入エネルギー量の差の代わりに、関連する値として前述した校正曲線の傾きの変化を用いて投入エネルギー量の変動を求めても良い。
【0035】
ここで、所定時間間隔とは特に限定されるものではなく、また、常に同一の時間間隔をもって2点を抽出する必要もない。ただし、流動異常を早期に検出するためには、できるだけ多くの点で投入エネルギー量を抽出することが好ましい。また、短時間の粉体供給の流動異常を発見するためには、この所定時間を短くする必要がある。したがって、流動異常検出部に充分なコンピュータ資源等の割り当てを行うことができる場合には前記2点に限らずさらに多くの時点における投入エネルギー量を計測しそれぞれの間の投入エネルギー量の差を所定値と比較することがより好ましい。細かく投入エネルギー量を比較・検出することで、粉体供給量が不規則に変動する場合等のごく僅かな時間における流動異常も検出することが可能となり、不良品発生の可能性をより低減できるからである。
【0036】
また、間欠作動部を設けた場合には、各作動区分において粉体の流動異常を検出するために各間欠区分内において少なくとも2点がサンプリングされるように所定時間を調節することが好ましい。たとえば、間欠的に動作する部分の始点と終点とをサンプリングできるような所定時間が好ましい例として挙げることができる。通常、粉体搬送路が閉塞したときにはフィードバック制御部のフィードバック制御により加振手段への投入エネルギー量は徐々に上昇するのでこの2点における投入エネルギー量の差が一番大きくなると考えられるからである。
【0037】
なお、必要ならば流動異常検出部とは別に加振手段の異常を検出する目的で、従来技術と同様に加振手段への投入エネルギー量について所定範囲から逸脱した場合に異常であるとの判断をする手段をさらに設けてもかまわない。
【0038】
(本実施形態の粉体供給装置の作用効果)
本実施形態の粉体供給装置は、以上のような構成を有するので以下の作用効果を有する。
【0039】
まず、粉体供給手段内に粉体が投入される。このときの粉体の重量を単独もしくは粉体供給手段の重量をも含めて計測手段により計測する。計測手段は、その後も逐次粉体供給手段内の粉体の重量を計測し、その重量の変動から供給された粉体の量を算出する。
【0040】
粉体の供給が実際に開始されるとフィードバック制御部は加振手段にエネルギーを投入する。加振手段にエネルギーが投入されることで加振手段が粉体搬送路内の粉体を振動させて流動化し、粉体が粉体搬送路内を移動する。したがって、振動弁は粉体供給を自在に制御できる。
【0041】
粉体供給中は、フィードバック制御部が目的の粉体供給量となるように計測手段からの実際の粉体供給量の計測結果をフィードバックしながら加振手段に投入する投入エネルギー量を変動させる。
【0042】
流動異常検出部は、加振手段への投入エネルギー量の変動量の絶対値と所定値とを比較し、変動量の絶対値が所定値より大きい場合には流動異常と判断する。
【0043】
なお、制御手段に間欠作動部を有する場合には、加振手段に対するエネルギーの投入は、粉体の被供給物に合わせて目的量の粉体供給が行われた後、いったん加振手段へのエネルギー投入が中断される。そして次の被供給物が用意された後に、加振手段へのエネルギー投入が再開される。間欠作動部は、この工程を被供給物の供給に合わせて繰り返し行う。
【0044】
さらに、制御手段に記憶部を有する場合、投入エネルギー量を逐次記憶して加振手段へのエネルギー投入の再開時の最初の投入エネルギー量には直前の投入エネルギー量を用いることとなる。
【0045】
〈粉体の供給が正常なとき〉
粉体が正常に供給されている場合の投入エネルギー量は、ほぼ一定であるのでその変動量の絶対値は、所定値以下である。したがって、流動異常検出部は、粉体の流動を異常と判断しない。
【0046】
〈粉体の供給が異常なとき〉
粉体の供給に異常が生じたとき、たとえば、粉体に異物が混入する等して粉体の流動度に変動が生じると、同量の粉体を供給するためには加振手段への投入エネルギー量を増加または減少させる必要が生じる。したがって、投入エネルギー量は、粉体の流動性変動前後において変動することとなる。この投入エネルギー量の変動量の絶対値が所定値より大きいと、流動異常検出部は、粉体の流動異常と判断し異常信号が出力される。異常信号は、出力されることにより、たとえば、生産ライン全体を停止させたり異常を管理者に報知して適切な処理を行わせたりすることができる。
【0047】
すなわち、粉体供給動作中における僅かな粉体供給量の変動であっても検出することができ異常と判断することが可能となる。
【0048】
したがって、本実施形態の粉体供給装置によれば、粉体供給量の変動により粉体供給の対象品である製品の不良品発生を極力抑制することができるという効果がある。
【0049】
〈変形態様〉
上述の粉体供給装置では、コンピュータ上のロジックで実現する部分を有していたが、一部乃至すべてをアナログ回路により実現するものであっても良いことはいうまでもない。
【0050】
【実施例】
本発明の粉体供給装置を実施例および比較例に基づいてさらに説明する。本実施例および比較例の粉体供給装置は、エンジンバルブのレーザークラッド加工時の粉体供給に用いるものであり、粉体の被供給物であるエンジンバルブの供給サイクルに合わせたサイクルで粉体を一定の速度で供給する装置である。
【0051】
〈実施例の粉体供給装置の構成〉
本実施例の粉体供給装置の構成は、図1に示すように、粉体供給手段としての粉体ホッパ1と、振動弁の粉体搬送路としての粉体供給パイプ14、15およびチューブ16と加振手段としての超音波モータ6と、計測手段としての歪みセンサからなるロードセル2と、計測手段および制御手段のそれぞれ一部をロジックとして実現するコンピュータ30と、制御手段の一部でありフィードバック制御部の加振手段を駆動する手段としてのパワートランジスタ等を含む駆動回路34とからなる。本実施例および比較例の粉体供給装置の構成は、コンピュータ30上に搭載されたロジック以外は、ほぼ公知のものである。
【0052】
超音波モータ6は、いわゆるリニア型超音波モータであり、図示しないが平板リング形状である2枚の圧電素子を電極板を介して積層し、両面を略円柱状のホーン7とバックホーン5とで挟んだ構造となっている。
【0053】
コンピュータ30は、CPU32とA/D変換器31とI/O33とI/O33を介してCPU32と接続される操作盤35および表示器37とからなる。A/D変換器31は、ロードセル2からの出力信号が増幅器29を介して接続されCPU32にロードセル2からの信号が入力される。そして、CPU32は、I/O33を介してマスターコントローラ40および駆動部34と接続されている。マスターコントローラ40は、たとえば、ホッパ1中の粉体残量が少なくなった場合などに粉体供給バルブ42を操作して粉体を追加したりするなどの本粉体供給装置の制御のみならず、生産ラインすべてを管理する装置である。駆動部34は、超音波モータ6にPWM制御された電力を供給し駆動する装置であって、CPU32からの出力によりデューティ比を変動させることで超音波モータ6への投入エネルギー量を変動させている。
【0054】
粉体ホッパ1は、チューブ16に粉体を徐々に供給する部材でありその底部は漏斗状になっておりその先端に吐出口を有している。この吐出口にテフロン製のチューブ16の一端が接続されている。チューブ16の他端は粉体供給パイプ14の一端に接続される。粉体供給パイプ14の他端には超音波モータ6の先端に設けられたホーン7に設けられた貫通路が接続され、さらにその先には粉体供給パイプ15の一端がさらに接続される。また、粉体ホッパ1とロードセル2とは、支持台4を介して接続されている。
【0055】
なお、本粉体供給装置は、高温環境下で使用されるので装置を冷却する目的で冷却水循環用パイプ26、27を設け、内部を水冷している。
【0056】
CPU32は、演算部、記憶部としてのメモリ等から構成されており、計測手段の一部、制御手段内のフィードバック制御部の一部、間欠作動部および流動異常検出部として動作をするロジックが搭載されている。具体的なコンピュータ30上のロジックとしては、図2に示すように、粉体供給を開始するステップS1と前回のサイクルの終了直前のデューティ比(Dm2)をサイクル当初のデューティ比(Dm1)とするステップS2と算出したデューティ比で超音波モータ6を駆動するステップS3と目的の粉体供給量と実際の粉体供給量と超音波モータ6に供給した電力のデューティ比とから校正曲線を補正するステップS4と校正曲線から新たにデューティ比を算出するステップS5と1サイクルの終了を判断するステップS6とサイクル内の終了直前のデューティ比をDm2として記憶するステップS7と粉体の流動異常を検出するステップS8と次のサイクルまで一定時間粉体供給を停止するステップS10と所定サイクル数終了したかどうか判断するステップS11と異常と判断されたときに異常を出力するステップS8と粉体供給を終了するステップS12とからなる。
【0057】
計測手段としては、ステップS4において、入力された信号を重量に換算して逐次ホッパ1内の粉体の量を算出し、粉体の減少量、つまり実際の粉体供給量を算出する。
【0058】
流動異常検出部としては、ステップS8において、|Dm2−Dm1|の値が所定値よりも大きい場合に流動異常と判断し、ステップS9により異常が出力される。異常の出力は、I/O33を介して接続された異常出力装置50に異常信号が出力され、操作者にその旨報知されると共に、マスターコントローラ40にも異常信号が出力され生産ライン全体についても適切な処置が行われる。
【0059】
〈比較例〉
比較例の粉体供給装置の構成は、CPU32に搭載したロジック以外は、実施例の粉体供給装置とほぼ同じ構成を採用した。CPU32に搭載したロジックは、図6に示すように、ステップS101〜ステップS107およびステップS109〜ステップS112はそれぞれ実施例の粉体供給装置のCPU32に搭載されたロジックであるステップS1〜ステップS7およびステップS9〜ステップS12とほぼ同じ作用を有する。流動異常検出部としての作用を有するステップS108をDm2の値が所定範囲内(上限〜下限)からはずれる場合に流動異常と判断するものである。
【0060】
〈作動試験〉
以下の条件で粉体供給装置を作動させた。
【0061】
レーザクラッド用粉体供給装置
粉体 :銅系合金粉体
1サイクル時間:5秒
供給量 :0.95g/秒
〈正常範囲の決定〉
上述の条件で粉体供給装置を正常状態で作動させた場合のデューティ比の変動を記録した。なお、実施例の粉体供給装置と比較例の粉体供給装置とはCPU32の流動異常検出部のロジック以外の構成は同じであるので、流動異常検出部のロジックの無い粉体供給装置の作動データで実施例と比較例の粉体供給装置の作動データを兼用した。
【0062】
加振手段への投入したデューティ比とその出現頻度を図3に示す。これより明らかなように、デューティ比の変動は、ほぼ5%の範囲に収まっている。したがって、比較例におけるDm2の値の上限・下限としては、超音波モータ6の特性変動範囲(温度、経時劣化)として60〜85%に、粉体自身の流動性変動によるずれとしてこの実験値から導かれる5%をそれぞれ加えた55〜90%とした。したがって、ステップS108は、デューティ比(Dm2)の値が55〜90%の範囲をはずれるときに流動異常と判断する。
【0063】
また、このデューティ比は突然大きく変動することはなく徐々に少しずつ変動するものであった。同様に|Dm2−Dm1|の値を求めたところ、その値は、2%には達しないことが明らかとなった。したがって、実施例における|Dm2−Dm1|の値の変動量の閾値としての所定値は、図5の実験値から2%が適当であると判断した。したがって、ステップS8において|Dm2−Dm1|の値が2%を越えると流動異常と判断する。
【0064】
〈結果〉
上述の作動条件で実際に粉体供給装置を作動させた場合の各サイクルのDm2の値を図4に、|Dm2−Dm1|の値を図5に示す。
【0065】
図4の点Aにおいて粉末経路の異常(異物詰まり)が発生した。実施例の粉体供給装置の流動異常検出部では、図5に示すように、A点において|Dm2−Dm1|=約3%であり所定値の2%を越えるので流動異常と判断できる。それに対して比較例の粉体供給装置では、異常が発生したA点においてもデューティ比が55〜90%の範囲をはずれていないので異常と判断できなかった。このように、完全に粉体経路が閉塞していないと超音波モータ特性の劣化と現象的に似ているので、比較例の粉体供給装置の流動異常検出部では、粉体経路の流動性異常として発見し難く、クラッド加工に不具合が生じるおそれがある。
【0066】
【発明の効果】
したがって、本発明の粉体供給装置によると、粉体を定量的に供給でき、かつ粉体供給に異常が生じたときに速やかに検知できる粉体供給装置を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例および比較例の粉体供給装置の構成の概略を示す図である。
【図2】実施例の粉体供給装置のコンピュータのロジックの概略を示したフローチャートである。
【図3】実施例の試験におけるデューティ比の値のばらつきを示したヒストグラムである。
【図4】実施例の試験における各サイクルのDm2の値を示したグラフである。
【図5】実施例の試験における各サイクルの|Dm2−Dm1|の値を示したグラフである。
【図6】比較例の粉体供給装置のコンピュータのロジックの概略を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…ホッパ
2…ロードセル
5…バックホーン
6…超音波モータ
7…ホーン
30…コンピュータ 34…駆動装置
40…マスターコントローラ
50…異常出力装置
Claims (4)
- 粉体供給手段と、
該粉体供給手段から粉体の供給を受け該粉体が流動する粉体搬送路と該粉体搬送路に存在する該粉体に振動を与え該粉体を流動化する加振手段とをもつ振動弁と、
該粉体搬送路を通過する単位時間あたりの該粉体の量を計測する計測手段と、
該計測手段からの入力により該加振手段に投入する投入エネルギー量をフィードバック制御して該加振手段を駆動するフィードバック制御部をもつ制御手段と、をもつ粉体供給装置であって、
さらに、前記制御手段は、前記投入エネルギー量の変動量の絶対値が所定値を越えた場合に前記粉体の流動異常と判断する流動異常検出部を有することを特徴とする粉体供給装置。 - 前記流動異常検出部が前記投入エネルギー量の変動量を求める方法は、所定時間間隔の2点における該投入エネルギー量の差を求める方法である請求項1に記載の粉体供給装置。
- さらに、前記制御手段は前記フィードバック制御部を間欠的に作動させる間欠作動部を有する請求項1または2のいずれかに記載の粉体供給装置。
- さらに、前記制御手段は前記フィードバック制御部が作動しているときの前記投入エネルギー量の値を逐次格納する記憶部をもち、
該フィードバック制御部は作動を再開するときの該投入エネルギー量の値を直前に該記憶部に格納した該投入エネルギー量の値とする請求項1〜3のいずれかに記載の粉体供給装置。
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