JP3838414B2

JP3838414B2 - Inkjet recording device

Info

Publication number: JP3838414B2
Application number: JP2000239438A
Authority: JP
Inventors: 典広丸山
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 2000-08-08
Filing date: 2000-08-08
Publication date: 2006-10-25
Anticipated expiration: 2020-08-08
Also published as: JP2002052728A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙の幅方向に走査するキャリッジ上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドを具備したインクジェット式記録装置に関し、特に記録ヘッドのノズル形成面を払拭するワイピング部材の復元力によって生ずるインクの飛散を抑制できるように構成したインクジェット式記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録用紙に対してインク滴を吐出させることで記録が行われる。そしてキャリッジ上に、ブラックインクおよびイエロー、シアン、マゼンタの各カラーインクが吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【０００３】
このような記録装置に用いられる記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
【０００４】
このために、インクジェット式記録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するためのキャッピング手段と、ノズルプレートを清掃するワイピング部材が備えられている。
前記キャッピング手段は、印刷の休止時に記録ヘッドのノズル開口におけるインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、ノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧によりノズル開口からインクを吸引排出させることでノズル開口のインク固化による目詰まりや、インク流路内への気泡混入によるインク吐出不良を解消する機能をも備えている。
【０００５】
記録ヘッドの目詰まりや、インク流路内への気泡の混入を解消させるために行うインクの強制的な吸引排出処理は、クリーニング操作と呼ばれ、装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユーザが記録画像の品質が悪化したのを認識して例えばクリーニングスイッチを操作した場合に実行される。
そして、前記したキャッピング手段によって、記録ヘッドよりインクを負圧により排出させた後に、ゴムなどの弾性板からなるワイピング部材により、記録ヘッドのノズル形成面を払拭（ワイピング）することで、記録ヘッドに付着したインクを掻き取ることができるように構成されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したような記録装置においては、ワイピング部材としてゴムなどの弾性部材が用いられており、インクの吸引排出後になされるワイピング処理にあたっては、前記ワイピング部材が記録ヘッドの移動経路上に進出して、ヘッドの移動にともないノズル形成面をワイピングするようになされる。これにより、例えばクリーニング操作により記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクを払拭して清掃し、記録用紙上にインクがぼた落ちすること等の汚染を防止している。
【０００７】
この場合、前記ワイピング部材はノズル形成面に当接した状態で適度に変形して、その復元力によりノズル形成面に摺接し、ノズル形成面に付着したインクを掻き取るように作用する。したがって、記録ヘッドの移動によりワイピング部材の配置位置を通過した瞬間に、前記ワイピング部材はその弾性力により復元し、ノズル形成面より掻き取ったインクを装置内に飛び散らせるという現象が発生する。
ワイピング部材の瞬時の復元により飛び散るインクは、主にキャッピング手段側に飛散し、キャッピング手段を上下動させる駆動機構部分を汚染し、これが固化することにより前記駆動機構の円滑な動作を阻害して装置の信頼性を低下させるという技術的課題を抱えている。
【０００８】
本発明は、前記したような技術的課題に着目してなされたものであり、ワイピング部材によるインクの飛散を防止し、長期にわたって信頼性を維持することができるインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために成された本発明にかかるインクジェット式記録装置は、記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの移動経路に位置して、記録ヘッドのノズル形成面を払拭するワイピング部材と、前記記録ヘッドのノズル形成面より記録ヘッドの移動方向に沿って徐々に表面位置が変化する傾斜面を有し、前記記録ヘッドに当接して変形状態とされたワイピング部材が、キャリッジの移動に伴って前記傾斜面に沿って徐々に復元されるように構成した緩衝部材とを備えたインクジェット式記録装置であって、前記緩衝部材の記録ヘッド側の側面下部に、記録ヘッド側から離れるにしたがって、キャリッジ側に傾斜する斜面部が形成された舌状部が設けられ、かつ前記舌状部の下面の記録ヘッド側先端から、前記傾斜面が形成され、前記記録ヘッドに当接して変形状態とされ、完全に復元する前のワイピング部材が、前記舌状部に当接する共に、前記傾斜面に沿って摺接しつつ完全に復元されることを特徴としている。
【００１０】
このように構成されたインクジェット式記録装置は、キャッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成面が封止されて、吸引ポンプからの負圧を受けてインクを吸引排出するクリーニング操作が実行された後において、キャリッジが印字領域側に移動するに際してワイピング部材によってノズル形成面の払拭操作がなされる。この時、記録ヘッドに当接して変形状態とされたワイピング部材は、緩衝部材の傾斜面に沿って徐々に復元されるため、ノズル形成面より掻き取ったインクの飛散を抑制することができる。
【００１１】
特に、前記緩衝部材の記録ヘッド側の側面には、記録ヘッド側から離れるにしたがって、キャリッジ側に傾斜する斜面部が形成された舌状部を備えているため、ワイピング部材に付着したインクは、キャリッジの移動に伴って前記舌状部の斜面部上に移動する。したがって、前記舌状部が形成されていない場合に比べて、ノズル形成面より掻き取ったインクのキャリッジ側への飛散をより抑制することができる。
【００１２】
ここで、前記記録ヘッド側の側面と、前記舌状部の先端部との間の距離が、１．５ｍｍ〜２．０ｍｍであることが望ましい。このように構成することで、両者の間隙に表面張力によってインクが溜ることもなく、また適度な緩衝作用も得ることができる。
また、前記緩衝部材の傾斜面と、記録ヘッドのノズル形成面とのなす角が０度を越え、かつ１１度以下であることが望ましい。このように、前記緩衝部材の傾斜面と、記録ヘッドのノズル形成面とのなす角が、０度以上であって、１１度以下に設定されている場合には、ワイピング部材に付着したインクをより良く前記舌状部の斜面部に移動させることができ、キャリッジ側へのインクの飛散を抑制することができる。また、ワイピング部材を緩衝部材の傾斜面に沿って徐々に復元することができ、ノズル形成面より掻き取ったインクの飛散を抑制することができる。
【００１３】
更に、前記緩衝部材に形成された凹部が、前記キャリッジに一体に形成されたガイド突起に係合することで、前記緩衝部材の位置決めがなされることが望ましい。
このように、前記緩衝部材に形成された凹部が、前記ガイド突起に係合することで、前記緩衝部材の位置決めがなされるため、緩衝部材をキャリッジに容易に、かつ正確に取り付けることができる。
また、前記緩衝部材が記録ヘッドに隣接してキャッピング手段側に配置されていることが好ましい。
このように、前記緩衝部材が記録ヘッドに隣接してキャッピング手段側に配置されているため、ワイピング部材からキャッピング手段側へのインクの飛散りを抑制することができ、長期にわたってキャッヒンク手段の動作信頼性を確保することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるインクジェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図１は本発明が適用された記録装置本体の全体構成を斜視図によって示したものである。図１において符号１はキャリッジであり、キャリッジモータ２により駆動されるタイミングベルト３を介し、ガイド部材４に案内されてプラテン５の軸方向に往復走査されるように構成されている。
キャリッジ１の記録用紙６に対向する下面には、後述するインクジェット式記録ヘッドが搭載され、またその上部には前記記録ヘッドにインクを供給するブラックインクカートリッジ７、およびカラーインクカートリッジ８が着脱可能に装填されている。
【００１５】
図中符号９は、非印字領域（ホームポジション）に配置されたキャッピング手段であって、キャリッジ１に搭載された後述する記録ヘッドが直上に移動した時に、上方に立ち上がって記録ヘッドのノズル形成面を封止できるように構成されている。そしてキャッピング手段９の下方には、キャッピング手段９の内部空間に負圧を与えるための吸引ポンプ１０が配置されている。
前記キャッピング手段９は記録装置の休止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆動信号を印加してインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記吸引ポンプ１０からの負圧を記録ヘッドに作用させて、インクを吸引するクリーニング手段としての機能も兼ね備えている。
【００１６】
そして、キャッピング手段９の印字領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板からなるワイピング部材１１が、例えば水平方向に進退可能となるように配置されていて、キャリッジ１がキャッピング手段９側に往復移動する際に、必要に応じて記録ヘッドの移動経路上に進出して、記録ヘッドのノズル形成面を払拭することができるように構成されている。
【００１７】
図２は、図１に示したキャリッジ１部分における切断線から矢印Ａ−Ａ方向に視た状態を拡大して示した断面図である。図２に示すようにキャリッジ１の下底部におけるほぼ中央には、矩形状の開口部２１が形成されていて、この開口部２１内に記録ヘッド２２が収納されるようにして、キャリッジ１に搭載されている。
【００１８】
そして、記録ヘッド２２に隣接するキャッピング手段９側には、記録ヘッド２２のノズル形成面２２ａより、記録ヘッドの移動方向に沿って徐々に表面位置が変化する傾斜面２４を有する緩衝部材２３が配置されている。
即ち、ノズル形成面２２ａからキャッピング手段９側に向かって、キャリッジ１方向に傾斜する傾斜面２４が、緩衝部材２３に形成されている。
【００１９】
前記緩衝部材２３の傾斜面２４と、記録ヘッド２２のノズル形成面２２ａとのなす角θ₁ が０度を越えて、１１度以下の角度であることが望ましい。
このように、前記緩衝部材２３の傾斜面２４と、記録ヘッド２２のノズル形成面２２ａとのなす角θ₁ が０度を越えて、１１度以下に設定されている場合には、ワイピング部材１１を緩衝部材２３の傾斜面２４に沿って徐々に復元されることができ、ノズル形成面２２ａより掻き取ったインクの飛散を抑制することができる。
【００２０】
また、前記緩衝部材２３の記録ヘッド２２側の側面には、記録ヘッド２２側から離れるにしたがって、キャリッジ１側に傾斜する斜面部２５ａが形成された舌状部２５が形成されている。
ここで、舌状部２５の先端部の厚さは、０．５ｍｍ程度、長さ２ｍｍ以上に構成されている。この舌状部２５の基端部の厚さは、先端部と同様に、０．５ｍｍ程度が望ましいが、剛性を確保する必要から１．５ｍｍ程度に構成されている。また、前記舌状部２５の先端部と記録ヘッドの側壁との距離は、１．５ｍｍ〜２．０ｍｍに設定されている。
【００２１】
このように、緩衝部材２３に舌状部２５が形成されているため、図３（ａ）に示すように、キャリッジ側へインクを飛散を抑制しつつ、ワイピング部材１１に付着したインクＩをより良く前記舌状部２５の斜面部２５ａに移動させることができる。
【００２２】
即ち、前記緩衝部材２３に舌状部２５が形成されていない場合には、図３（ｂ）に示すように、ワイピング部材１１が緩衝部材２３の傾斜面２４に当接した際、ワイピング部材１１のインクが、前記傾斜面２４とワイピング部材１１の間の空間に挟まれ、上方（キャリッジ側）に飛散する。一方、前記緩衝部材２３に舌状部２５が形成されている場合には、前記傾斜面２４とワイピング部材１１の間の空間に挟まれることなく、前記したようにキャリッジ側のインクの飛散は抑制される。
【００２３】
特に、記録ヘッド２２側の側面と、前記舌状部２５の先端部との間の距離が、１．５ｍｍ〜２．０ｍｍに設定されているため、両者の間隙に表面張力によってインクが溜ることもなく、また適度な緩衝作用も得ることができる。
【００２４】
なお、ワイピング部材１１が完全に復元するまで、前記舌状部２５の傾斜面２４に接するように、前記傾斜面２４を構成するとよい。ワイピング部材１１が完全に復元する前に、傾斜面２４から離れると、その復元力により、インクが飛散するためである。
【００２５】
この緩衝部材２３は、図４乃至図９に示すように例えば合成樹脂により一体に成型されている。なお、図４は緩衝部材２３を傾斜面２４と反対面（取付面）側から視た状態の正面図であり、図５は図４に示す緩衝部材２３のＢ−Ｂ断面図であり、また、図６は図４に示す緩衝部材２３のＣ−Ｃ断面図であり、図７は図４に示す緩衝部材２３を右方向から視た状態の側面図であり、図８は図４に示す緩衝部材２３の背面図である。更に、図９は、緩衝部材２３を除いた状態におけるキャリッジ１に一体に形成されたガイド突起３０の構成を示した斜視図である。
【００２６】
図４、図６、図８に示すように、緩衝部材２３の傾斜面２４の一端側部には、凹部２６が形成されており、この凹部２６のほぼ中央部には後述するキャリッジ１側に螺合する取付けビスが貫通する貫通孔２７が形成されている。なお、ワイピング部材１１は、凹部２６が形成されてない緩衝部材２３の傾斜面２４の他端部を通過する。
また、図４、図７、図８に示すように、緩衝部材２３の側面（舌状部２５が形成された側面と反対面）には、凹部２８が形成されており、後に述べるガイド突起３０が嵌合し、緩衝部材２３の位置決めがなされるように構成されている。すなわち、緩衝部材２３はガイド突起３０によって位置決めがなされ、取付けビスによって、取り付けられる。
【００２７】
一方、図９は緩衝部材２３を除いた状態におけるキャリッジ１に一体に形成されたガイド突起３０の構成を斜視図によって示したものである。図９に示すようにキャリッジ１の下底部に搭載された記録ヘッド２２に隣接するキャリッジ１の移動方向には、ガイド突起３０がキャリッジ１と一体に形成されている。ガイド突起３０はキャリッジ１の移動方向において、前記キャッピング手段９が配置されたホームポジション側に配置されている。前記ガイド突起３０は板状に形成されて、緩衝部材２３の凹部２８に嵌合するように立設されている。
【００２８】
また、前記ガイド突起３０の端部には、水平方向に係止部３０ｂが形成されている。この係止部３０ｂはキャリッジ１のホームポジション側への移動に伴い、前記したキャッピング手段９の一部に係合してキャッピング手段９を記録ヘッド２２側に上昇させる作用を与え、これにより、記録ヘッド２２のノズル形成面２２ａをキャッピング手段９によって封止できるように構成されている。
【００２９】
また、前記緩衝部材２３の取付け領域３１内におけるガイド突起３０に近接した位置には、円柱状に形成された支柱体３２がキャリッジ１に一体に立設されており、この支柱体３２の頂部より軸方向に向かって軸孔３２ａが形成されている。この軸孔３２ａに対して、緩衝部材２３に配置された貫通孔２７を貫通する取付けビス３３が螺合され、これにより緩衝部材２３がキャリッジ１に取付けられるように構成されている。
【００３０】
以上の構成において、図４乃至図８に示した構成の緩衝部材２３は、図２に示すようにキャリッジ１に形成されたガイド突起３０によって位置決めされ、緩衝部材２３に形成された前記貫通孔２７を貫通してキャリッジ側に形成された支柱体３２に螺合する取付けビス３３によって、キヤリッジ１に取付けられる。
すなわち、この状態で緩衝部材２３に形成された貫通孔２７と、キャリッジ側に形成された支柱体３２の軸孔３２ａがほぼ一致するように寸法関係が定められている。したがって、この状態で緩衝部材２３に形成された貫通孔２７を貫通してキャリッジ側の支柱体３２に形成された軸孔３２ａに取付けビス３３を螺合させることにより、緩衝部材２３はキャリッジに形成された取付け領域３１に精度よく取付けることができる。
【００３１】
以上のように構成された記録装置によると、キャッピング手段９によって記録ヘッド２２のノズル形成面２２ａが封止されて、吸引ポンプからの負圧を受けてインクを吸引排出するクリーニング操作が実行された後において、キャリッジ１は図２に示す矢印方向、すなわち印字領域側に移動する動作シーケンスが採られる。この時ワイピング部材１１は、記録ヘッド２２のノズル形成面２２ａに当接して変形し、その復元力によりノズル形成面２２ａに摺接してノズル形成面に付着したインクを払拭するように作用する。
【００３２】
そして、なおもキャリッジ１が矢印方向に移動すると、前記ワイピング部材１１の先端部は、舌状部２５に当接し、ワイピング部材１１に付着したインクはキャリッジ側へ飛散することなく、前記舌状部２５の斜面部２５ａに移動する。その後、緩衝部材２３に形成された傾斜面２４に沿って摺接しつつ徐々に復元される。
このために、ノズル形成面２２ａより掻き取ったインクを飛散させることはなく、キャッピング手段を上下動させる駆動機構部分を汚染し、キャッピング手段の円滑な動作を阻害する従来の問題点を解決することができる。
【００３３】
なお緩衝部材２３は、前記したようにキャッピング手段が配置されたホームポジション側に配置することが効果的であるが、さらにキャリッジ移動方向における反対側（図２における左側）にも配置する構成とすることで、インクの飛散防止の効果を増大させることができる。
【００３４】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明にかかるインクジェット式記録装置によると、ワイピング部材によってノズル形成面の払拭操作がなされる際、記録ヘッドに当接して変形状態とされたワイピング部材は、緩衝部材の傾斜面に沿って徐々に復元されるため、ノズル形成面より掻き取ったインクの飛散を抑制することができる。
【００３５】
特に、前記緩衝部材の記録ヘッド側の側面には、記録ヘッド側から離れるにしたがって、キャリッジ側に傾斜する斜面部が形成された舌状部を備えているため、ワイピング部材に付着したインクは、前記舌状部の斜面部に移動する。したがって、前記舌状部が形成されていない場合に比べて、ノズル形成面より掻き取ったインクのキャリッジ側への飛散を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したインクジェット式記録装置の本体部分を示す斜視図である。
【図２】図１に示す記録装置におけるキャリッジ部分における切断線から矢印Ａ−Ａ方向に視た状態を示す拡大断面図である。
【図３】図３は、緩衝部材の拡大図であって、（ａ）は舌状部が形成されている場合を示す図、（ｂ）は舌状部が形成されていない場合を示す図である。
【図４】図４は、緩衝部材を傾斜面と反対面（取付面）から視た状態の正面図である。
【図５】図５は、図４に示す緩衝部材のＢ−Ｂ断面図である。
【図６】図６は、図４に示す緩衝部材のＣ−Ｃ断面図である。
【図７】図７は、図４に示す緩衝部材を右方向から視た状態の側面図である。
【図８】図８は、図４に示す緩衝部材の背面図である。
【図９】図９は、緩衝部材を除いた状態におけるキャリッジに一体に形成されたガイド突起の構成を示した斜視図である。
【符号の説明】
１キャリッジ
２キャリッジモータ
３タイミングベルト
４ガイド部材
５プラテン
６記録用紙
７ブラックインクカートリッジ
８カラーインクカートリッジ
９キャッピング手段
１０吸引ポンプ
１１ワイピング部材
２２記録ヘッド
２２ａノズル形成面
２３緩衝部材
２４傾斜面
２５舌状部
２５ａ斜面部
２６凹部
２７貫通孔
２８凹部
３０ガイド突起
３２支柱体
３３取付けビス
θ₁ 傾斜面とノズル形成面とのなす角[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording apparatus that includes an ink jet recording head that is loaded on a carriage that scans in the width direction of a recording paper and that discharges ink droplets from nozzle openings, and more particularly, wipes that wipe the nozzle forming surface of the recording head. The present invention relates to an ink jet recording apparatus configured to suppress ink scattering caused by a restoring force of a member.
[0002]
[Prior art]
Inkjet recording apparatuses are used for many printing including color printing in recent years because noise during printing is relatively small and small dots can be formed with high density. Such an ink jet recording apparatus includes an ink jet recording head that receives ink supplied from an ink cartridge, and a paper feeding unit that moves the recording paper relative to the recording head. The recording head is recorded on the carriage. Recording is performed by ejecting ink droplets onto the recording paper while moving in the width direction of the paper. A recording head capable of ejecting black ink and yellow, cyan, and magenta color inks is mounted on the carriage, and full color printing is possible by changing the ejection ratio of each ink as well as text printing with black ink. It is possible.
[0003]
The recording head used in such a recording apparatus has an ink viscosity caused by evaporation of the solvent from the nozzle opening because the ink pressurized in the pressure generating chamber is printed on the recording paper as ink droplets from the nozzle. There is a problem that printing failure occurs due to the rise of ink, solidification of ink, adhesion of dust, and mixing of bubbles.
[0004]
For this purpose, the ink jet recording apparatus is provided with a capping unit for sealing the nozzle opening of the recording head during non-printing and a wiping member for cleaning the nozzle plate.
The capping unit not only functions as a lid for preventing ink from drying at the nozzle opening of the recording head when printing is paused, but also seals the nozzle forming surface when the nozzle opening is clogged and sucks it. It also has a function of eliminating clogging due to ink solidification at the nozzle opening and ink discharge failure due to air bubbles entering the ink flow path by sucking and discharging ink from the nozzle opening by the negative pressure from the pump.
[0005]
Forcible suction / discharge processing of ink to eliminate clogging of the recording head and mixing of bubbles into the ink flow path is called a cleaning operation, and printing is resumed after a long pause of the device. Or, when the user recognizes that the quality of the recorded image has deteriorated and operates the cleaning switch, for example.
Then, after the ink is discharged from the recording head by the negative pressure by the above-described capping means, the nozzle forming surface of the recording head is wiped (wiped) by a wiping member made of an elastic plate such as rubber, so that the recording head It is comprised so that the adhering ink can be scraped off.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the recording apparatus as described above, an elastic member such as rubber is used as the wiping member, and in the wiping process performed after the ink is sucked and discharged, the wiping member advances on the moving path of the recording head. Thus, the nozzle forming surface is wiped as the head moves. Thereby, for example, the ink adhered to the nozzle forming surface of the recording head by cleaning operation is wiped and cleaned, and contamination such as ink dropping on the recording paper is prevented.
[0007]
In this case, the wiping member is appropriately deformed in a state of being in contact with the nozzle forming surface, and is slidably contacted with the nozzle forming surface by its restoring force, and acts to scrape ink adhering to the nozzle forming surface. Accordingly, at the moment when the wiping member passes through the position where the wiping member is moved by the movement of the recording head, the wiping member is restored by its elastic force, and a phenomenon occurs in which the ink scraped off from the nozzle forming surface is scattered in the apparatus.
The ink that scatters due to the instantaneous restoration of the wiping member mainly scatters to the capping means side, contaminates the drive mechanism part that moves the capping means up and down, and solidifies this, thereby hindering the smooth operation of the drive mechanism and the device. Have the technical problem of reducing the reliability of
[0008]
The present invention has been made paying attention to the technical problems as described above, and provides an ink jet recording apparatus capable of preventing ink scattering by a wiping member and maintaining reliability over a long period of time. It is the purpose.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
An ink jet recording apparatus according to the present invention configured to achieve the above-described object is mounted on a carriage that moves in the width direction of a recording paper, and discharges ink droplets from nozzle openings. A wiping member for wiping the nozzle forming surface of the recording head, located on the recording head moving path, and an inclined surface whose surface position gradually changes along the moving direction of the recording head from the nozzle forming surface of the recording head. A wiping member brought into contact with the recording head into a deformed state, and a buffer member configured to be gradually restored along the inclined surface as the carriage moves. there are, on the lower side surface of the recording head side of the cushioning member, the distance from the recording head side, forms inclined surface portion inclined to the carriage side Wiping before the tongue is formed and the inclined surface is formed from the tip of the lower surface of the tongue on the side of the recording head, is brought into contact with the recording head to be deformed, and is completely restored The member abuts on the tongue portion and is completely restored while being slid along the inclined surface .
[0010]
In the ink jet recording apparatus configured as described above, after the nozzle forming surface of the recording head is sealed by the capping means, and after the cleaning operation for receiving the negative pressure from the suction pump and sucking and discharging the ink is executed, When the carriage moves to the print area side, the wiping member wipes the nozzle forming surface. At this time, since the wiping member brought into contact with the recording head and brought into a deformed state is gradually restored along the inclined surface of the buffer member, it is possible to suppress scattering of ink scraped off from the nozzle forming surface.
[0011]
In particular, the side surface of the buffer member on the recording head side has a tongue-like portion formed with a sloped portion that is inclined toward the carriage side as it is separated from the recording head side. As the carriage moves, it moves onto the slope of the tongue. Therefore, compared to the case where the tongue-like portion is not formed, the ink scraped off from the nozzle forming surface can be further suppressed from being scattered toward the carriage side.
[0012]
Here, it is preferable that a distance between a side surface on the recording head side and a tip end portion of the tongue-shaped portion is 1.5 mm to 2.0 mm. With this configuration, ink does not accumulate due to surface tension in the gap between the two, and an appropriate buffering action can be obtained.
Further, it is desirable that an angle formed between the inclined surface of the buffer member and the nozzle forming surface of the recording head is greater than 0 degree and not greater than 11 degrees. As described above, when the angle formed between the inclined surface of the buffer member and the nozzle forming surface of the recording head is set to 0 degree or more and 11 degrees or less, the ink attached to the wiping member is removed. It can be moved to the inclined surface of the tongue-shaped portion better, and the scattering of ink to the carriage side can be suppressed. Further, the wiping member can be gradually restored along the inclined surface of the buffer member, and scattering of the ink scraped off from the nozzle forming surface can be suppressed.
[0013]
Furthermore, it is desirable that the buffer member is positioned by engaging a recess formed in the buffer member with a guide projection formed integrally with the carriage.
As described above, since the recess formed in the buffer member engages with the guide protrusion, the buffer member is positioned. Therefore, the buffer member can be easily and accurately attached to the carriage.
Further, it is preferable that the buffer member is disposed on the capping means side adjacent to the recording head.
As described above, since the buffer member is disposed on the capping unit side adjacent to the recording head, it is possible to suppress the scattering of ink from the wiping member to the capping unit side, and the operation reliability of the capping unit over a long period of time. Sex can be secured.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Hereinafter, an ink jet recording apparatus according to the present invention will be described based on an embodiment shown in the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing the entire configuration of a recording apparatus main body to which the present invention is applied. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a carriage which is guided by a guide member 4 through a timing belt 3 driven by a carriage motor 2 and is reciprocated in the axial direction of the platen 5.
An ink jet recording head, which will be described later, is mounted on the lower surface of the carriage 1 facing the recording paper 6, and a black ink cartridge 7 and a color ink cartridge 8 for supplying ink to the recording head are detachable on the upper portion. It is loaded.
[0015]
Reference numeral 9 in the figure denotes a capping unit arranged in a non-printing area (home position), which rises upward when a recording head (described later) mounted on the carriage 1 moves directly above, and forms a nozzle formation surface of the recording head. It is comprised so that can be sealed. A suction pump 10 for applying a negative pressure to the internal space of the capping unit 9 is disposed below the capping unit 9.
The capping means 9 functions as a lid for preventing the nozzle opening of the recording head from drying during the rest period of the recording apparatus, and applies a drive signal unrelated to printing to the recording head to eject ink droplets idly. It functions as an ink receiver during the flushing operation, and also has a function as a cleaning unit that sucks ink by applying a negative pressure from the suction pump 10 to the recording head.
[0016]
In the vicinity of the printing area side of the capping means 9, a wiping member 11 made of an elastic plate such as rubber is disposed so as to be able to advance and retreat in the horizontal direction, for example, and the carriage 1 reciprocates to the capping means 9 side. When moving, it is configured to advance on the moving path of the recording head as needed to wipe the nozzle forming surface of the recording head.
[0017]
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of the carriage 1 shown in FIG. 1 as viewed from the cutting line in the direction of arrow AA. As shown in FIG. 2, a rectangular opening 21 is formed at substantially the center of the lower bottom portion of the carriage 1, and the recording head 22 is accommodated in the opening 21 and is mounted on the carriage 1. Has been.
[0018]
A buffer member 23 having an inclined surface 24 whose surface position gradually changes along the moving direction of the recording head from the nozzle forming surface 22a of the recording head 22 is disposed on the capping unit 9 side adjacent to the recording head 22. Has been.
That is, the buffer member 23 is formed with an inclined surface 24 that is inclined in the direction of the carriage 1 from the nozzle forming surface 22 a toward the capping unit 9.
[0019]
It is desirable that an angle θ ₁ formed by the inclined surface 24 of the buffer member 23 and the nozzle forming surface 22a of the recording head 22 is greater than 0 degree and not more than 11 degrees.
As described above, when the angle θ ₁ formed by the inclined surface 24 of the buffer member 23 and the nozzle forming surface 22a of the recording head 22 is set to be greater than 0 degree and equal to or less than 11 degrees, the wiping member 11 is used. Can be gradually restored along the inclined surface 24 of the buffer member 23, and scattering of the ink scraped off from the nozzle forming surface 22a can be suppressed.
[0020]
Further, a tongue-like portion 25 is formed on the side surface of the buffer member 23 on the recording head 22 side. The tongue portion 25 is formed with an inclined surface portion 25a that inclines toward the carriage 1 as the distance from the recording head 22 side increases.
Here, the thickness of the tip of the tongue-like portion 25 is configured to be about 0.5 mm and the length is 2 mm or more. The thickness of the base end portion of the tongue-like portion 25 is preferably about 0.5 mm as in the tip portion, but is configured to be about 1.5 mm in order to ensure rigidity. The distance between the tip of the tongue 25 and the side wall of the recording head is set to 1.5 mm to 2.0 mm.
[0021]
As described above, since the tongue-like portion 25 is formed on the buffer member 23, as shown in FIG. 3A, the ink I attached to the wiping member 11 is more suppressed while preventing the ink from scattering to the carriage side. It can be moved to the inclined surface 25a of the tongue 25 well.
[0022]
That is, when the tongue-like portion 25 is not formed on the buffer member 23, when the wiping member 11 comes into contact with the inclined surface 24 of the buffer member 23 as shown in FIG. The ink is sandwiched by the space between the inclined surface 24 and the wiping member 11 and scattered upward (carriage side). On the other hand, when the tongue-like portion 25 is formed on the buffer member 23, the ink scattering on the carriage side is suppressed as described above without being sandwiched by the space between the inclined surface 24 and the wiping member 11. Is done.
[0023]
In particular, since the distance between the side surface on the recording head 22 side and the tip of the tongue-like portion 25 is set to 1.5 mm to 2.0 mm, ink is accumulated in the gap between the two due to surface tension. In addition, an appropriate buffer action can be obtained.
[0024]
Until the wiping member 11 is fully restored, in contact with the inclined surface 24 of the tongue 25, may constitute the inclined surface 24. This is because if the wiping member 11 is separated from the inclined surface 24 before being completely restored, ink is scattered by the restoring force.
[0025]
As shown in FIGS. 4 to 9, the buffer member 23 is integrally formed of, for example, a synthetic resin. 4 is a front view of the state in which the buffer member 23 is viewed from the side opposite to the inclined surface 24 (attachment surface), and FIG. 5 is a sectional view taken along the line BB of the buffer member 23 shown in FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line C-C of the buffer member 23 shown in FIG. 4, FIG. 7 is a side view of the buffer member 23 shown in FIG. 4 as viewed from the right side, and FIG. 4 is a rear view of the buffer member 23. FIG. Further, FIG. 9 is a perspective view showing the configuration of the guide protrusion 30 formed integrally with the carriage 1 in a state where the buffer member 23 is removed.
[0026]
As shown in FIGS. 4, 6, and 8, a concave portion 26 is formed on one end side portion of the inclined surface 24 of the buffer member 23. A through hole 27 is formed through which a mounting screw to be screwed passes. The wiping member 11 passes through the other end portion of the inclined surface 24 of the buffer member 23 in which the concave portion 26 is not formed.
As shown in FIGS. 4, 7, and 8, a concave portion 28 is formed on the side surface of the buffer member 23 (the side opposite to the side surface on which the tongue-shaped portion 25 is formed), and a guide projection 30 described later. Are fitted and the buffer member 23 is positioned. That is, the buffer member 23 is positioned by the guide protrusion 30 and attached by the mounting screw.
[0027]
On the other hand, FIG. 9 is a perspective view showing the configuration of the guide protrusion 30 formed integrally with the carriage 1 in a state where the buffer member 23 is removed. As shown in FIG. 9, guide protrusions 30 are formed integrally with the carriage 1 in the moving direction of the carriage 1 adjacent to the recording head 22 mounted on the lower bottom portion of the carriage 1. The guide protrusion 30 is disposed on the home position side where the capping means 9 is disposed in the moving direction of the carriage 1. The guide protrusion 30 is formed in a plate shape and is erected so as to be fitted into the recess 28 of the buffer member 23.
[0028]
Further, a locking portion 30b is formed at the end of the guide projection 30 in the horizontal direction. As the carriage 1 moves to the home position side, the locking portion 30b engages with a part of the capping means 9 and raises the capping means 9 toward the recording head 22 side. The nozzle forming surface 22 a of the head 22 is configured to be sealed by the capping means 9.
[0029]
In addition, a columnar column 32 formed integrally with the carriage 1 is erected integrally with the carriage 1 at a position close to the guide protrusion 30 in the mounting region 31 of the buffer member 23, and from the top of the column 32. A shaft hole 32a is formed in the axial direction. An attachment screw 33 penetrating through a through hole 27 disposed in the buffer member 23 is screwed into the shaft hole 32 a, so that the buffer member 23 is attached to the carriage 1.
[0030]
In the above configuration, the buffer member 23 having the configuration shown in FIGS. 4 to 8 is positioned by the guide protrusion 30 formed on the carriage 1 as shown in FIG. 2, and the through hole 27 formed in the buffer member 23. It is attached to the carriage 1 by an attachment screw 33 that passes through the screw and is screwed into a support body 32 formed on the carriage side.
That is, in this state, the dimensional relationship is determined so that the through hole 27 formed in the buffer member 23 and the shaft hole 32a of the column body 32 formed on the carriage side substantially coincide with each other. Therefore, in this state, the buffer member 23 is formed in the carriage by passing through the through hole 27 formed in the buffer member 23 and screwing the mounting screw 33 into the shaft hole 32a formed in the column body 32 on the carriage side. It can attach to the attached attachment area 31 with high accuracy.
[0031]
According to the recording apparatus configured as described above, the nozzle forming surface 22a of the recording head 22 is sealed by the capping unit 9, and a cleaning operation is performed in which ink is sucked and discharged under a negative pressure from the suction pump. Later, an operation sequence is adopted in which the carriage 1 moves in the direction of the arrow shown in FIG. At this time, the wiping member 11 is deformed by coming into contact with the nozzle forming surface 22a of the recording head 22, and acts so as to wipe the ink adhering to the nozzle forming surface by slidingly contacting the nozzle forming surface 22a by its restoring force.
[0032]
When the carriage 1 still moves in the direction of the arrow, the tip of the wiping member 11 comes into contact with the tongue 25, and the ink adhering to the wiping member 11 does not scatter to the carriage, and the tongue It moves to 25 slope part 25a. Then, it is gradually restored while sliding along the inclined surface 24 formed in the buffer member 23.
For this reason, the ink scraped off from the nozzle forming surface 22a is not scattered, and the conventional problem that disturbs the smooth operation of the capping means by contaminating the drive mechanism portion that moves the capping means up and down is solved. Can do.
[0033]
Although it is effective to arrange the buffer member 23 on the home position side where the capping means is arranged as described above, the buffer member 23 is also arranged on the opposite side (left side in FIG. 2) in the carriage movement direction. As a result, the effect of preventing ink scattering can be increased.
[0034]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the ink jet recording apparatus of the present invention, when the wiping member performs the wiping operation on the nozzle forming surface, the wiping member that is in contact with the recording head and is in a deformed state is Since it is gradually restored along the inclined surface of the member, it is possible to suppress scattering of ink scraped off from the nozzle forming surface.
[0035]
In particular, the side surface of the buffer member on the recording head side has a tongue-like portion formed with a sloped portion that is inclined toward the carriage side as it is separated from the recording head side. Move to the slope of the tongue. Therefore, it is possible to suppress scattering of the ink scraped off from the nozzle forming surface to the carriage side as compared with the case where the tongue-shaped portion is not formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a main body portion of an ink jet recording apparatus to which the present invention is applied.
2 is an enlarged cross-sectional view showing a state viewed in a direction of an arrow AA from a cutting line in a carriage portion in the recording apparatus shown in FIG.
FIGS. 3A and 3B are enlarged views of the buffer member, in which FIG. 3A shows a case where a tongue-like portion is formed, and FIG. 3B shows a case where a tongue-like portion is not formed. It is.
FIG. 4 is a front view of a state in which the buffer member is viewed from a surface opposite to the inclined surface (attachment surface).
5 is a cross-sectional view of the buffer member shown in FIG. 4 taken along the line BB.
6 is a cross-sectional view of the cushioning member shown in FIG. 4 taken along the line C-C.
FIG. 7 is a side view of the cushioning member shown in FIG. 4 as viewed from the right.
FIG. 8 is a rear view of the buffer member shown in FIG. 4;
FIG. 9 is a perspective view showing a configuration of guide protrusions formed integrally with the carriage in a state where a buffer member is removed.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Carriage 2 Carriage motor 3 Timing belt 4 Guide member 5 Platen 6 Recording paper 7 Black ink cartridge 8 Color ink cartridge 9 Capping means 10 Suction pump 11 Wiping member 22 Recording head 22a Nozzle formation surface 23 Buffer member 24 Inclined surface 25 Tongue 25a Inclined portion 26 Recessed portion 27 Through hole 28 Recessed portion 30 Guide projection 32 Column body 33 Mounting screw θ1 Angle formed by inclined surface of nozzle ₁ and nozzle forming surface

Claims

An ink jet recording head that is loaded on a carriage that moves in the width direction of the recording paper with respect to the apparatus main body and that discharges ink droplets from nozzle openings;
A wiping member disposed in the apparatus main body so as to advance on the moving path of the recording head and wipe the nozzle forming surface of the recording head;
A wiping member having an inclined surface whose surface position gradually changes from the nozzle forming surface side of the recording head toward the carriage direction along the moving direction of the recording head, and which is in a deformed state in contact with the recording head is a carriage. An ink jet recording apparatus comprising a buffer member attached to the carriage and configured to be gradually restored along the inclined surface with the movement of
A tongue-like portion is provided on a side surface of the buffer member on the recording head side, on the nozzle forming surface side of the recording head, and the carriage side surface of the tongue-like portion moves toward the carriage as the distance from the recording head side increases. An inclined surface that is inclined to the side is formed, and the inclined surface is formed from the recording head side tip on the nozzle forming surface side of the recording head of the tongue-shaped portion,
A gap is formed between the tip of the tongue and the side wall of the recording head,
The wiping member brought into contact with the recording head to be in a deformed state and completely restored is in contact with the tongue and is completely restored while being slid along the inclined surface. Inkjet recording device.

2. The ink jet recording apparatus according to claim 1, wherein a gap between a side surface on the recording head side and a tip end portion of the tongue-shaped portion is 1.5 mm to 2.0 mm.

3. The ink jet recording apparatus according to claim 1, wherein an angle formed between the inclined surface of the buffer member and the nozzle forming surface of the recording head is greater than 0 degree and equal to or less than 11 degrees. .

4. The positioning of the buffer member is performed by engaging a recess formed in the buffer member with a guide protrusion formed integrally with the carriage. The ink jet recording apparatus described.

5. The ink jet recording apparatus according to claim 1, wherein the buffer member is disposed on the capping unit side adjacent to the recording head.