JP3837713B2 - カテーテル固定用フィルム - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、連続携帯式腹膜透析(以下、「CAPD」とする)などに使用するカテーテルを皮膚に固定し、外気などから皮膚のカテーテル出口部を保護していわゆる出口部感染を防止することを主な目的としたカテーテル固定用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
慢性腎不全の治療法として、CAPD療法はわが国でも次第に増加し、現在では約9千人程度の患者に施されている。このCAPD療法では、カテーテルが体外に出る部分でのいわゆる出口部感染を防止する工夫を必要としている。また、カテーテルを使用するその他の処置においても出口部感染を防止する工夫を必要としていた。
【0003】
そこで、カテーテルを皮膚に固定して、カテーテルの外面と皮膚との隙間を塞ぐ為に、シートの中央部にカテーテルを通する筒状の孔を設けた固定具が提案されていた(実開平4−136241号)。また、フィルムに吸液性パッド材を設けたカテーテル用の透孔を穿設したドレッシング材の提案もされていた(特開平5−285224号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術の内、前者の場合では、固定具とカテーテルとは、固定具の筒状部の上部に巻いたテープでのみ、固定される構造であり、密着性が損なわれるおそれがあり、該部から細菌の侵入を防止できない問題点があった。また、後者の場合にもカテーテルが体外に出る部分での密着性の考慮がなく該部からの細菌の侵入を防止できない問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本願発明は、皮膚と密着固定できる2枚の固定片で、カテーテルの皮膚から突出した部分を密着固定して固定装置とし、あるいは接着剤層を形成したフィルム基材に切り込みを設けて固定用フィルムを形成し、あるいは内面に接着剤層を形成した筒状部を有するフィルム基材の内面に内剥離紙を設けて固定用フィルムを構成したので前記問題点を解決した。
【0006】
この発明は、カテーテルを挿通できる筒状部の下部に、連設部を介してリング状の固定部を連設してなるフィルム基材とし、接着剤層が形成された前記フィルム基材の内面を覆う内剥離紙を被し、該内剥離紙は、前記筒状部及び連設部の内面を覆うことができる上部内剥離紙と、前記固定部を覆うことができる下部内剥離紙とに分割され、前記上部内剥離紙は螺旋状の切り込みが形成されていると共に、前記上部内剥離紙の下端に、剥離開始を操作する操作糸の一端を連設し、前記操作糸の他端は、前記筒状部から上方に突出させたことを特徴とするカテーテル固定用フィルムである。
【0007】
また、前記カテーテル固定用フィルムは、フィルムの接着剤層を形成した側の面にイソジン系またはヒビテン系消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、抗生剤、麻酔剤等の薬剤を含んだ薬剤層を施すこともできる。本発明において、接着剤層と薬剤層とを形成する場合には、接着剤層と薬剤層とが重ならないようにフィルムの全面に設けるのがよい。
【0008】
前記におけるフィルムは、外科で使用するいわゆるドレッシングフィルムを使用することが望ましいが、空気及び水蒸気透過性を有すると共に、細菌及び水分非透過性を有するフィルムであれば、他のフィルムを使用することもできる。
【0009】
【作用】
2枚の固定片の挟着片で、カテーテルの皮膚から突出した部分を密着固定できる。挟着片の皮膚固着片に近接した部分に、ヒビテン系またはイソジン系の消毒剤等を含む消毒剤層を形成すれば、傷口、出口部及び周辺の消毒ができる。
【0010】
フィルムの一面の全面または部分的に接着剤層を形成し、該フィルムの一辺から中央部に向けて切り欠きを形成したので、フィルムを折ることにより、挟着片と皮膚固着片を有する2枚の固定片を構成できる。挟着片によりカテーテルの皮膚から突出した部分を密着固定できる。
【0011】
また、内面に接着剤層を形成した固定用フィルムの筒状部で、カテーテルの皮膚から突出した部分を密着固定できる。また、内面に接着剤層を形成した固定用フィルムの環状の皮膚固定部により、固定用フィルムを皮膚に密着固定できる。また、上部内剥離紙は螺旋状の切り込みを形成すると共に、周縁に剥離開始用の操作手段の一端を連設したので、上部剥離紙は周縁より中心に向けて順に剥がすことができる。
【0012】
【実施例1】
図6及び図7に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0013】
カテーテル23を挿通できる所定長さの筒状部30の下部に、内側にくびれた截頭円錐状の連設部31を介して、水平リング状の固定部34を連設してフィルム基材35を構成する。前記フィルム基材35の固定部34と前記連設部31の周辺部(下部)31bとで皮膚固定部36を構成し、前記連設部31の中央部(上部)31aと前記筒状部30とでカテーテル固定部37を構成する。
【0014】
前記フィルム基材35の内面35aに、接着剤層を形成し、該内面35aを覆う内剥離紙38を被着する。前記内剥離紙38は、前記固定部34の内面を覆うリング状の下部内剥離紙40と、前記連設部31及び前記状部30の内面を覆う上部内剥離紙39とに分割されている。前記上部内剥離紙39は、下端(周縁)39aから上端(中心)39bに至る螺旋状の切り込み44が設けられ、前記上部内剥離紙39の下端39aに、剥離開始を操作する操作糸(操作手段)41の一端41aが連設され、該操作糸41の他端41bは前記筒状部30から上方に突出している。
【0015】
また、フィルムの外面を外剥離紙42で被覆して、固定用フィルム43を構成する(図6(a)(b))。
【0016】
次に、この発明の実施例の固定用フィルム43の使用について説明する。
【0017】
固定用フィルム43の下部内剥離紙40を剥がすと共に、カテーテル23の突出部24上方から、固定用フィルム43を下降させる(図7(a)鎖線図示43)。カテーテル23の突出部24を筒状部30を挿通させ、固定部34の下面を皮膚25に密着固定する(図7(a))。この際、固定部34の下面には接着剤層が形成されているので、該部を皮膚に容易に密着固定できる。
【0018】
次に、操作糸41を上方に引きながら、上部内剥離紙39を螺旋状の切り込み44に沿って、下端39aから徐々にフィルム基材35から剥がし、同時に固定部34の外周側から、空気を抜きながら、中央部(カテーテル23側)に向けて、連結部31の周辺部31bを皮膚25に密着固定する。続いて、傷口26を密着すると共に、同様に残りの上部内剥離紙39(筒状部30の内面に被覆した上部内剥離紙39)を剥がし、カテーテル23の突出部24を、連結部31の中央部31aと筒状部30の内面で密着固定する(図7(b))。この状態で、カテーテル23の突出部24は、長さL3 に亘って固定用フィルム43で密着固定される。ここで、L3 は、前記実施例と同様に5〜7cm程度で形成されている。また、皮膚固定部36の幅(外径)D3 も前記実施例と同様に8〜12cm程度で形成されている。
【0019】
前記実施例において、フィルム基材35の固定部34を円状としたが、四角形状、六角形状など環状であれば他の形状とすることもできる。また連結部31の形状も截頭円錐状としたが、截頭角錐状等他の形状とすることもできる。
【0021】
(例示1)
図2に基づき固定用フィルムの固定例を説明する。
【0022】
外科で使用するいわゆるドレッシングフィルムから長さ2L、幅2Dの長方形で、透過性を有するフィルム基材1を形成し、該フィルム基材1の一面2にヒビテン系消毒剤を含有した接着剤層5を形成する(図2(b))。前記フィルム基材1の長さ2Dの辺3の中央Pからフィルムの中心Oに向けて、切り込み6を形成する。前記切り込み6の延長線上で、対向する辺3aまでを谷折り予定線7とする。また、中心Oから前記一辺に隣接する幅2Dの辺4の中心Qまでを山折り予定線8とする。また、前記山折り予定線8の中央部から辺3aに向けて、前記切り込み6に平行した部分にカテーテル被覆予定部9を形成する。また、前記カテーテル被覆予定部9から、前記谷折り線7に対して対称な位置にカテーテル被覆予定部11を形成する。
【0023】
前記フィルム基材1の両面2、2aを、該フィルム基材1を被覆することができ、かつ前記切り込み6、谷折り予定線7及び山折り予定線8の位置で分割された剥離紙12、13で夫々被覆する。以上のようにして、固定用フィルム15を構成する(図2(a))。前記において、切り込み6及び谷折り予定線7で分割された部分を夫々固定片16、19とする。前記固定片16、19の内、一側のカテーテル被覆予定部9、11を有する部分を夫々挟着片17、20、他側を夫々皮膚固着片18、21とする。また、前記剥離紙12は、挟着片17に当たる剥離紙12aと、皮膚固着片18に当たる剥離紙12bと、固定片19に当たる剥離紙12cとに分割されている。
【0024】
前記実施例において、接着剤層5には、ヒビテン系の消毒剤を含有したが、イソジン系消毒剤、他の殺菌剤、抗菌剤、抗生剤、麻酔剤等の薬剤を使用することもできる。また、使用条件によっては、殺菌剤等の使用を省略することもできる。また、殺菌剤等を接着剤に含有したが、使用する接着剤及び殺菌剤の性質によっては、接着剤層形成の前後に、塗布または噴霧などにより形成することもできる(図示していない)。
【0025】
また、前記実施例において、前記カテーテル被覆予定部9と山折り予定線8との交点付近10にイソジン系またはヒビテン系の消毒剤等を含ませたスポンジを固着させることもできる(図2(a))。この場合には、固定用フィルム15で、傷口当接部分に消毒剤層を形成できるので、傷口の消毒ができるが、使用時に傷口を十分に消毒した後、固定用フィルム15を密着すれば、このスポンジは省略できる。
【0026】
(例示2)
次に、図1乃至図5に基づき、前記実施例1の固定用フィルム15の使用、即ちカテーテルの固定装置について説明する。尚、カテーテルの外径は5mm程度で、固定用フィルム(ドレッシングフィルム)の厚さは10〜100μ程度であるが、各図においては、固定用フィルム15の厚さを強調して記載してある。
【0027】
前記実施例1の固定用フィルム15を山折り予定線8に沿って折り、固定片16の皮膚固着片18を挟着片17の裏面に重ねる(図3(b))。続いて、皮膚固着片18の剥離紙12bを剥がし、皮膚固着片18を山折り予定線8のカテーテル被覆予定部9をカテーテル23の突出部24に合わせるように、皮膚25に固着する。次に、挟着片17の剥離紙12aを剥がし、カテーテル23の突出部24を、挟着片17のカテーテル被覆予定部9上に載置する(図3(c))。続いて、固定片19を谷折り予定線7に沿って、谷折りし(図3(d))、固定片19の剥離紙12cを剥がし、挟着片20のカテーテル被覆予定部11を、カテーテル23の突出部24に固着すると共に挟着片20を挟着片17に密着固定する。続いて、皮膚固着片21を皮膚25に密着固定する(e)。以上のようにして、カテーテル24の固定を完了する(図1(a)(b)(c))。即ち、カテーテルの固定装置22を構成する。図中24aはカテーテル24の体内に位置する部分を示す。
【0028】
前記皮膚25のカテーテル出口部(カテーテルの突出部の下端)26とカテーテル24の外周部とは幅Dに亘って、密封され、かつ皮膚25の傷口(あるいはカテーテルの出口部)26とカテーテル24とは長さLに亘って密着されるので(図1(b))、固定用フィルム15の縁15a、15aからの細菌が傷口26に至るおそれがない。また、固定用フィルム15の取り付けに際し、剥離紙12を剥がしながら、手を固定用フィルム15に触れずに作業を進められるので、比較的容易にかつ確実にカテーテル23の固定ができる。
【0029】
前記実施例において、固定用フィルム15を使用することが望ましいが、同様な固定装置を構成できれば、他の構造とすることもできる。例えば、前記固定用フィルム15を谷折り予定線7から切断し、挟着片17と皮膚固着部18とからなる固定片16と、挟着片20と皮膚固着部21とからなる固定片19と、に分離した構成とした固定装置27とすることもできる(図4(a)(b)(c))。
【0030】
(例示3)
図8(a)(b)の実施例は、挟着片20にUカット45、又は切目46を設けたものである。
【0031】
挟着片17、20の厚みが60μ未満の場合には、カテーテル等が何等かの外力を受け、引張られた場合に、挟着片17、20が延びて(弾性吸収)問題にはならないが、挟着片(接着剤を含む)の厚みが60μ以上になると、図8中イ部がはがれるおそれがある。そこで切目を入れたり、Uカットすることにより、前記剥れるおそれを未然に防止することができる。この場合、Uカット45は、半楕円状に、開口側を広く形成することが望ましい。
【0032】
尚、この場合には、予め切目45を入れたり、Uカットに相当する部分を切除した図9のような固定フィルム15を使用する。また、カテーテル23を固定した後に、切目46、Uカット45を形成することもできる。
【0033】
図10は、挟着片における接着剤層或いは粘着剤層若しくは薬剤層の分布例を示すものであるが、この実例に限定されるものではない。図10において、(a)は白色で示す接着剤層(または粘着剤層)と黒色で示す薬剤層とが重ならないように密接して、フィルムの一面の全面に形成したものである。また、(b)は接着剤層の中に薬剤層を多数点在させて設けたものである。更に、(c)〜(f)は、接着剤層と薬剤層とが重ならないように密接させて、ストライプ状、同心円状、波状に配列したものである。
【0034】
前記実施例において、切目45を入れた(図8(b))後に、挟着片20(挟着片17)の上部両側を折り返して、カテーテル23側に重ね(図11(e))、重ねた側が下になるように、挟着片20とカテーテル23とを皮膚固着部21側に倒して、使用することもできる(図11(c))。更に、この状態で、カテーテル23を粘着テープ48で皮膚固着部21に固定することもできる(図11(d))。この場合には、図8のイ部に力が加わらず、カテーテル23が安定し、カテーテル23出口部分にも菌が入り難くなる。
【0035】
また、挟着片20(挟着片17)に、カテーテル23の周辺を残して、他の部分に切欠き47、47を形成し(図11(b))、同様にカテーテル23を粘着テープ48で皮膚固着片21に固定することもできる(図11(c)(d))。
【0036】
(比較例)
幅D2 =5cm、長さL2 =10cmの1枚のドレッシッングフィルムで比較例の固定用フィルム28を構成し、該固定用フィルム28を、傷口(あるいはカテーテル出口部)26が該フィルム28の中央に位置するように、皮膚25に密着させる(図5。比較例1)。この場合、カテーテル23の突出部24は皮膚に密着される。この固定用フィルム28を4人の患者に使用し、夫々6回づつ入浴した場合を観察した。この固定用フィルム28では全例24回で気泡発生、ガーゼ漏れが発生した。この原因は、カテーテル23と皮膚25の間が、固定用フィルム28で完全に密封できない為であった。一見密封できているかのように見えても、いわゆる毛細管現象で水が浸透したものと思われる。
【0037】
同様に、固定片16と固定片19とに分離された固定用フィルムで、幅D1 =6cm、長さL1 =5cm、に形成した固定装置27の場合で(図4。比較例2)、同様に4人の患者に夫々6回づつ入浴した場合を観察した。この方法では、前記比較例より改善が見られたが、4回の気泡発生、4回のガーゼ漏れが発生した。この場合の気泡の発生は、皮膚固着部の縁で確認され、貼り合わせたフィルムの幅D1 が狭い為と思われる。
【0038】
これに対して、本願発明の固定用フィルム15を使用した固定装置22で、D=10cm、長さL=5cmの場合(図1。比較例3)、同様に4人の患者に夫々6回づつ入浴した場合を観察した。この固定装置22では、全例で、気泡の発生及びガーゼの水濡れは全く認められなかった。
【0039】
従って、本願発明の固定用フィルム15及び固定装置22、27では、使用するカテーテル3の口径にもよるが、幅Dは8〜12cm程度で所定の効果を発揮できるが、幅Dを10cm以上とすることが望ましい。また、長さLは5cm以上とすることが必要であり、装着の容易さ等から5cm〜7cm程度が望ましい。
【0040】
【発明の効果】
2枚の固定片の挟着片で、カテーテルの皮膚から突出した部分を密着固定でき、かつ固定片の皮膚固着片で皮膚に密着固定できるので、カテーテルを皮膚に保持できると共に、皮膚のカテーテル出口部の周囲を密封できる効果がある。また、2枚の固定片により固定装置を構成できるので、極めて容易な加工で、かつ容易な作業でカテーテルを密着固定できる効果がある。また、挟着片の皮膚固着片に近接した部分に、イソジン同等の消毒剤層を形成した場合には、少ない面積のフィルムでも所望の皮膚のカテーテル出口部の保護ができる効果がある。
【0041】
フィルムの一面に接着剤層を形成し、該フィルムの一辺から中央部に向けて切り欠きを形成して、固定用フィルムを構成できるので、容易に固定用フィルムを製造できる効果がある。また、固定用フィルムを折りながら、接着剤層でカテーテルを挟着し、皮膚に密着できるので、容易な作業でカテーテルを密着固定できる効果がある。
【0042】
また、内面に接着剤層を形成した固定用フィルムは筒状部で、カテーテルの皮膚から突出した部分を密着固定し、皮膚固定部により皮膚に密着固定できるので、皮膚のカテーテル出口部の周囲を密封できる効果がある。また、上部内剥離紙は螺旋状の切り込みを形成すると共に、下端部に剥離開始用の操作の一端を連設し、前記操作糸の他端は、筒状部から上方に突出させたので、前記操作糸により上部剥離紙は下端より剥がすことができ、固定用フィルムは剥離紙を剥がしながら下端からカテーテルに密着固定できるので、該部に手を触れることなく容易に密着固定できる効果がある。
【0043】
従って、この発明の固定フィルムを使用すれば、いわゆる出口部感染を有効に防止できるので、使用者(患者)はカテーテルを装着したままで入浴、水泳等も可能であり、CAPD療法の更なる普及、向上をはかることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)固定装置の使用状態の斜視図で、(b)は(a)のA−A線における拡大断面図で、(c)は(a)のB−B線における拡大断面図。
【図2】(a)固定用フィルムの平面図で、(b)固定用フィルムの一部拡大縦断面図。
【図3】(a)乃至(e)は固定用フィルムの折り方を説明する図面。
【図4】)固定装置の使用状態の斜視図で、(b)は(a)のC−C線における拡大断面図で、(c)は(a)のD−D線における拡大断面図。
【図5】この発明の比較例で、(a)は固定装置の使用状態の斜視図で、(b)は(a)のE−E線における拡大断面図で、(c)は(a)のF−F線における拡大断面図。
【図6】この発明の実施例の固定用フィルムで、(a)は斜視図、(b)は縦断面図。
【図7】同じく(a)(b)は使用状態の縦断面図。
【図8】(a)Uカットを用いた固定装置の実施例の斜視図。
(b)同じく切目を用いた固定装置の実施例の斜視図。
【図9】カットを用いた固定用フィルムの実施例の平面図。
【図10】(a)乃至(f)は挟着片における接着剤あるいは粘着剤並びに薬剤の塗布例を示す一部平面拡大図。
【図11】(a)乃至(f)は他の固定装置の実施例の概略した斜視図。
【符号の説明】
1 フィルム基材
3 一辺
5 接着剤層
6 切り込み
7 谷折り予定線
8 山折り予定線
9、11 カテーテル被覆予定部
12、13 剥離紙
15 固定用フィルム
16 固定片
17 挟着片
18 皮膚固着片
19 固定片
20 挟着片
21 皮膚固着片
22 固定装置
23 カテーテル
24 突出部
27 固定装置
30 筒状部
31 連設部
34 固定部
35 フィルム基材
36 皮膚固定部
37 カテーテル固定部
38 内剥離紙
39 上部内剥離紙
41 操作糸
43 固定用フィルム

Claims (2)

  1. カテーテルを挿通できる筒状部の下部に、連設部を介してリング状の固定部を連設してなるフィルム基材とし、接着剤層が形成された前記フィルム基材の内面を覆う内剥離紙を被し、該内剥離紙は、前記筒状部及び連設部の内面を覆うことができる上部内剥離紙と、前記固定部を覆うことができる下部内剥離紙とに分割され、前記上部内剥離紙は螺旋状の切り込みが形成されていると共に、前記上部内剥離紙の下端に、剥離開始を操作する操作糸の一端を連設し、前記操作糸の他端は、前記筒状部から上方に突出させたことを特徴とするカテーテル固定用フィルム。
  2. フィルムの接着剤層を形成した側の面に薬剤層を設けたことを特徴とする請求項1記載のカテーテル固定用フィルム。
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