JP3836155B2 - ヒドロホルミル化法 - Google Patents

ヒドロホルミル化法 Download PDF

Info

Publication number
JP3836155B2
JP3836155B2 JP51424898A JP51424898A JP3836155B2 JP 3836155 B2 JP3836155 B2 JP 3836155B2 JP 51424898 A JP51424898 A JP 51424898A JP 51424898 A JP51424898 A JP 51424898A JP 3836155 B2 JP3836155 B2 JP 3836155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cobalt
phase
aqueous phase
demulsifier
packed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP51424898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001505593A (ja
Inventor
ブランケルツ ハインリッヒ―ヨーゼフ
フォルカー グレナッハー アルミン
ザウアー フリードリッヒ
シュヴァーン ハーラルト
シェーンマン ヴィリ
レーパー ミヒャエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2001505593A publication Critical patent/JP2001505593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3836155B2 publication Critical patent/JP3836155B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/16Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by oxo-reaction combined with reduction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/49Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
    • C07C45/50Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide by oxo-reactions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は、12〜100個の炭素原子を有するオレフィンをコバルト触媒を使用して圧力100〜400バールおよび温度100〜200℃でヒドロホルミル化しかつ触媒を分離する方法に関し、その際触媒の抽出を解乳化剤の存在下で、かつ後接凝集工程(downstream coalescence stage)を使用して実施する。
100〜200℃および圧力100〜400バールでの、コバルト触媒を使用するオレフィンのヒドロホルミル化は、工業において頻繁に使用される方法である(Ullmanns Enzyklopaedie der Technischen Chemie,Volume 7,Pages 120ff)。
かかる方法においては、一般にコバルト触媒は、酢酸塩またはギ酸塩の形あるいは高級カルボン酸の可溶塩、例えばエチルヘキサン酸コバルトの形で使用される。有利には、ギ酸コバルトまたは酢酸コバルトは、ヒドロホルミル化すべきオレフィンに対して0.1〜3重量%の量で水溶液として供給される。より詳細には、J.Falbe,New Syntheses with Carbon Monoxide,Springer Verlag,1970,162−165の論文を参照のこと。
経済的な理由およびヒドロホルミル化生成物から触媒を除去するためには、コバルトカルボニルまたはコバルトヒドリドカルボニルの形で存在するコバルトを、できる限り安全に分離し、かつ合成工程に戻す必要がある。
これは通常、ドイツ国特許出願公開第2404855号明細書によれば、水性酸(aqueous acid)の存在下にオキソ反応混合物を分子酸素で処理することによって解決される。従って、コバルトを、酸化状態−1から+2に酸化し、次いで水溶液での抽出によって除去することができる。水性抽出物は相分離容器中またはこの目的のために適当な他の装置中において、例えばデカンテーションによって分離除去される。
他の方法(Ullmanns Enzyklopaedie der Technischen Chemie,Vol.7, p.123参照)では、コバルトカルボニルの熱分解を使用して、これらを反応混合物から分離する。この目的のためには、反応生成物の減圧によりCO分圧を低下させ、かつ過熱蒸気を導入する。次いで、沈殿した水酸化コバルト、酸化コバルトまたはコバルト金属を機械的に、またはHNO3中に溶解させることによって分解除去する。
他の態様においては、コバルトヒドリドカルボニルを含有する反応生成物を、酸性ヒドロカルボニルを取り込む炭酸ナトリウム水溶液を使用して洗浄する。触媒を水相から、例えば硫酸を使用して再び分離し、かつ再循環させることができる。
また、種々のコバルト除去法を併用することもできる。例えば、ドイツ国特許出願公開第3026900号明細書は、第1工程においては、コバルト(II)塩水溶液を使用してコバルトヒドリドカルボニルを有機相から錯塩Co(Co(CO)42の形で抽出し、かつ第2工程では、空気および酸での処理によってコバルト触媒の残分を除去することを提案している。
コバルトを除去した反応混合物を次いで更に慣用の方法、例えば蒸留、水素添加または水素添加的アミノ化(hydrogenative amination)によって処理してもよい。
短鎖オレフィンは今や大部分がロジウム触媒の存在下において比較的低い圧力でヒドロホルミル化されるが、炭素原子12個以上を有する高級オレフィンをコバルト触媒を使用してヒドロホルミル化することはなおその重要性を有している。
特に関心のあるコバルト触媒を使用するヒドロホルミル化反応の適用は、欧州特許出願公開第244616号明細書によれば、ポリブチルアルデヒドもしくはポリイソブチルアルデヒド、アルコールまたはエステルを得るためのポリブテンまたはポリイソブテンのヒドロホルミル化である。
その後のオキソ生成物の水素添加的アミノ化によって、ポリブチルアミンまたはポリイソブチルアミンが得られ、これらは潤滑剤および燃料添加物の形成のために価値のある成分である。
しかしながら、ポリイソブテンのオキソ生成物の高粘度および界面活性特性のために、使用されるコバルト触媒の有効な除去は、困難を伴ってのみ達成できる。ポリイソブテンのオキソ生成物は、コバルトカルボニルとの密接な結合を形成する傾向があり、そこから触媒を単離するのは極めて困難である。熱的コバルト除去はカルボニルを効果的に破壊するとはいえ、例えば濾過による水酸化コバルトの除去は、その高粘度のため想像し難い。
同様に、コバルトの−1からの+2への酸化もしくは酸化状態の保持によるコバルトヒドリドカルボニルの抽出に基づくコバルト除去法は限られている。ここで、ポリイソブテンのオキソ生成物が、水相と安定なエマルジョンを形成する傾向にあることは極めて不利である。
コバルト触媒を使用するヒドロホルミル化反応は高められた圧力100〜400バールで実施されるので、あらゆる変法において、更なる後処理のために粗生成物を通常50バール未満の圧力に減圧することが必要である。
これは屡々、特にコバルト抽出のために水溶液を導入する多段減圧(multiphase depressurization)の場合においては、エマルジョンの形成に有利な強い剪断場を惹起する。分散中の高エネルギーの入力は、非常に小さな滴を生じせしめ;微細な分散液またはエマルジョンを形成させる。
水相および有機相の間の相比の結果として油中水型エマルジョンが存在するならば、これらは更に有機相および水相間の高い粘度比によって安定化される。実施条件によって、水相および有機相のエマルジョンは数日間安定なことがある。結果として、水相の循環はヒドロホルミル化したポリイソブテンの更なる処理と同様に不可能である。
しかしながら、経済的にヒドロホルミル化を実施するためには、反応工程を通過した後に使用されるコバルト触媒の完全な分離および再循環の達成を必要とする。というのも、このことは一方では方法に関する費用を削減し、他方ではその後の処理工程において更なる処理が極めて容易になるからである。
本発明の課題は、使用されるコバルト触媒を事実上完全に除去し、かつ事実上循環させることができる方法でヒドロホルミル化を実施し、更なる処理に適当な、すなわち十分にコバルト不含のオキソ生成物を得ることである。
前記課題は、12〜100個の炭素原子を有するオレフィンをコバルトカルボニル触媒の存在下に圧力100〜400バールおよび100〜200℃でヒドロホルミル化し、減圧し、コバルト触媒を大気酸素の存在下に酸性水溶液で抽出することによって再利用する方法によって解決され、その際:
(a)抽出は、アミノ、イミノまたはOH基を有するアルコキシル化化合物からなる群から選択される重合体解乳化剤の存在下で実施し、かつ
(b)なお少量の水相を含有する有機相において完全な相分離を達成するために、分散した水相の比較的大きな滴の形成を凝集工程中で、有利には充填塔を使用して実施する。
適当な解乳化剤は、石油工業において塩を含有する水を除去するために慣用に使用されるようなアルコキシル化化合物である。これらは、例えばドイツ国特許出願公開第2227546号明細書および同第2435713号明細書(a);ドイツ国特許出願公開第2013820号明細書(b);ドイツ国特許出願公開第1545250号明細書(c);ならびにドイツ国特許出願公開第4326772号明細書(d)に記載されているような、(a)プロピレンオキシドあるいは更にエチレンオキシドでアルコキシル化されたオリゴ−およびポリアミンおよび−イミン、(b)アルコキシル化アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂および(c)エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーならびに(d)これらの重合体アクリル酸エステルである。
特に有利には、Mw10000〜50000を有するポリエチレンイミンと、アルコキシ単位含有量が90〜99重量%であるような量のプロピレンオキシドあるいは更にエチレンオキシドとを反応させることによって得られる解乳化剤を使用する。
所望の効果を達成するために添加する解乳化剤の量は、使用される有機材料の1トン(メートル法単位のトン)あたり約0.1〜100g、有利には1トンあたり2〜20gである。
有利には、解乳化剤は希釈した形で連続的に添加する。不活性溶剤、例えばo−キシレンでの希釈は、必要な少量の取り扱いおよび計量供給を容易にする。有利には、これはコバルトの除去後に、有利には減圧下での抽出水溶液および空気の添加と組み合わせて添加し、これにより解乳化剤は効果的に混入する。
予備処理した水相および有機相からなる分散液は、引き続き鎮静領域(calming zone)で分離させることができる。有利には、これは低流速の横型で連続的に作動する相分離容器中で達成される。相の異なる密度の結果として分散液は重力により分散するので、両方の相は閉鎖形で、かつ他の相をほとんど含まずに相に上下に積層して存在する。得られる水相は完全に有機相を含有しないので、コバルト塩溶液を更なる後処理なしにコバルト除去工程に戻すことができる。
一般に、有機相は、なお他の相1〜5重量%を、有利には非常に微細な滴の形で含有する。その水含有量自体は更なる加工の妨害をしないが、そこに溶解されたコバルト塩および酸はその後の反応に不所望である。
次いで、非常に微細な分散液を、充填体床(bed of packing)に有利には上方から下方に貫通させて残留水を除去することができる。充填体の広い表面領域の濡れは表面凝集(surface coalescence)を惹起し、かつ同時に滴の運動によって滴−滴の凝集を惹起する。有利には、メタルリングを充填した充填塔を使用する。形成する水相の大きな滴は迅速に分離し、かつ下相として取り出すことができる。オキソ生成物は相分離層の上方で取り出され、かつ通常の条件下で、懸濁した水0.05〜0.3重量%をなお含有する。
微細に分散した残留水を有機相から、より大きな滴を形成させるための水滴の凝集によって分離することは、他の装置、例えばChem.Ing.Techn.62,(1990)525に記載されているような静電凝集装置(electrostatic coalescence apparatus)によって実施することもできる。しかしながら、微細な分散液の水相の充填体床、特に充填塔中を貫通させることによる凝集は、本発明の課題を解決するために特に有利であり、かつ経済的である。
装置を、50〜120℃、好ましくは50〜100℃、有利には80℃の高めた温度で作動させれば滴の分離が促進される。こうして、有機相の粘度がより小さくなり、かつ滴の沈降速度は相応して増加する。また、滴の分離はより低い温度、例えば室温で実施することもできるが、その際滴の分離速度は有機相の粘度の作用のため減少する。
同伴する分散コバルトを含有する水相の残留量を除去するためには、市販の凝集フィルターキャンドルを有する後接相分離装置を取り付けるのが有利であり、これにより水相はその可溶性に相当する値まで除去されるので、オキソ生成物中のコバルト含有量は、ポリイソブテンに関してはCo10ppm以下、C13〜C21−オキソ生成物に関しては検出限界未満まで減少する。
工程(b)で形成されるコバルト含有水相の大きな滴と有機相との分離を相分離容器を用いて、充填体床の下方部で実施してよい。
有利には、前記の工程において分離除去された水相はまとめられ、コバルト除去に戻される。反応器に供給するために必要なコバルト塩水溶液の量は、いかなる特別な処理なしにこの回路から分岐することができる。
特に、場合によりなお存在する解乳化剤の痕跡量は、ヒドロホルミル化反応中に不所望な副生成物を生成せずにコバルト塩溶液中に残留することができる。
ヒドロホルミル化するべき適当なオレフィンは、一方では、ポリブテン、特に炭素原子28〜100個を有するポリイソブテンである。特に有利なポリイソブテンは、例えば米国特許第5,286,823号明細書に記載されているような、末端二重結合を有するものである。
更に、本発明の方法は、洗浄剤アルコール(detergent alcohol)を製造するためにC12〜C20−オレフィンをヒドロホルミル化するのに適当である。
本発明の方法の有利な態様を、概略図を使用して詳細に説明する:
オレフィンおよび合成ガス(オキソガス)ならびにコバルト塩水溶液3をライン1〜3を介してヒドロホルミル化反応器に供給する。反応器4中において、酸素含有化合物を得るためのオキソガスとの反応を慣用のヒドロホルミル化条件下に実施する。活性触媒をコバルトヒドリドカルボニルの形で含有する反応生成物をライン5を介してコバルト除去6に供給し、そこでライン7を介して空気で、かつ酸性コバルト塩水溶液で処理する。この工程において、コバルトは−1から+2へとその酸化状態を変化し、かつコバルト塩として酸性水相に溶解する。コバルトの除去後直ちに、すなわち事実上同一の工程中でライン9を介して解乳化剤を添加し、かつライン10を介して粗製反応生成物を相分離容器11に移送する。ここで、気相と2種の液相に分離する。合成工程からの未反応空気ならびにCOおよびH2は、ライン12を介して排出する。分離した水相8は部分的にコバルト除去工程6に、かつ部分的にヒドロホルミル化4に戻される。
有利には、オキソ反応および抽出のために使用されるコバルト塩溶液は、ギ酸または酢酸を使用してpHを約2〜5、有利には3〜4に調整したギ酸コバルトまたは酢酸コバルト溶液である。溶液中のCo+2の濃度は、0.5〜2重量%、有利には1.0〜1.5重量%である。
合成反応器中のオレフィンの反応は、100〜400バール、有利には250〜300バールで、かつ100〜200℃、有利には150〜190℃で実施する。
コバルトヒドロカルボニルを除去するために、オキソ生成物を、ライン8からの酸性コバルト水溶液の存在下にライン7を介して分子酸素で処理する。一般に、使用される水相の重量は、有機相の重量の0.1〜10倍、特に有利には0.5〜0.9倍で使用する。
有利には、分子酸素は、存在する酸素のモル数がコバルトのグラム原子数の2〜2.5倍であるように計算された量の空気の形で導入される。
液相および酸素含有気相の混合は、気体/液体反応を実施するための任意の装置、例えば気泡塔、激しく撹拌される混合容器または複流ノズル(two-stream nozzle)中で実施することができる。
有利な態様においては、コバルト除去領域を通過した後の3相の混合物は分散装置を通して移送できる。この目的のために適当な混合要素は、慣用の静的ミキサーおよび充填体要素(例えば、ラシヒリング、ポールリング、ガラス球等)である。これによって、均質混合ならびに分散した水相の滴寸法の狭い分布が得られ、その後の相分離を促進する。
相分離11後に、少量の水相を含有する有機相をライン13を介して凝集工程14、有利には金属の充填体要素、例えばメタルリングで充填された充填塔へと移送される。
一般に、液体は塔頂から下向きに充填塔中を流通し、空管速度(empty-tube velocity)0.1〜1.0cm/秒および滞留時間10〜60分が有利に使用される。充填体要素の形状および材料の選択は自由であるが、これらは液相によって湿潤可能であるべきである。一般に、これは金属の充填体要素、例えばステンレス鋼リングの場合である
凝集工程の後方には更なる相分離容器(図示せず)が設けられており、その中で、凝集工程において大きくなった水相の滴が除去され、事実上水相を有さず、かつ慣用の方法で後処理できる生成物15が得られる。
本発明を以下に実施例により説明するが、本発明はこの実施例により制限されるものではない。
実施例
例1(比較例;本発明によるものではない)
ポリイソブテン1940kg/hおよびC12〜C14−パラフィン炭化水素フラクション1720kg/hの混合物3660kg/hをヒドロホルミル化反応器中に供給した。同時に、ギ酸でpHを約3.4に調整し、かつコバルト1.3重量%を含有する酸性ギ酸コバルト水溶液(aqueous acid cobalt formate solution)300kgを反応器中に供給した。反応器中において、活性触媒の形成およびヒドロホルミル化反応を180〜185℃で実施した。全圧力約270バールを維持するために、CO40容量%およびH259容量%からなる気体混合物(+1%不活性物質)を反応器に供給し、この圧力を一定に保持した。
反応領域を通過した後で、生成物をコバルト除去工程中に減圧し、ここで270バールから約20バールに減少させた。更に、前記の組成を有するコバルト塩溶液2600kg/hおよび空気17kg/hをコバルト除去工程中に供給した。
コバルト除去工程後に、減圧したガス200kg/hを相分離器において分離し、収集システムに移送した。
残留している液相を互いに分離した。水相は有機材料をほとんど有さないが、Co+2の他にコバルトカルボニル約0.3重量%を含有していた。
依然として、有機相は他の相約1.6重量%を含有し、かつコバルト含有量は200ppmであった。使用されるポリイソブチレンは93%程度まで反応した。反応したポリイソブテンの62%は所望の生成物、ポリイソブチルアルデヒド、アルコールまたはエステルに変換した。
例2(本発明によるもの)
ポリイソブテン1940kg/hおよびC12〜C14−パラフィン炭化水素フラクション1720kg/hの混合物3660kg/hをヒドロホルミル化反応器中に供給した。同時に、pHをギ酸を使用して約3.4に調整し、かつコバルト1.30重量%を含有する酸性ギ酸コバルト水溶液300kg/hを該反応器中に供給した。
反応器中において、ヒドロホルミル化反応を180〜185℃で実施した。反応器の圧力約270バールを、オキソガスの必要量を供給することによって維持した。
反応領域を通過した後に、生成物をコバルト除去工程で減圧し、そこで、圧力を約270バールから20バールに減少させた。更に、前記の組成を有するコバルト塩溶液2600kg/hおよび空気17kg/hをコバルト除去領域中に供給した。生成物が金属除去領域を過ぎた後に直ちに、解乳化剤を希釈溶液として、解乳化剤の濃度が反応生成物の1トンあたり12gであるような量で添加した。解乳化剤はプロピレンオキシドで変性したポリエチレンイミン(製造のために使用されるポリエチレンイミンの分子量:約20000;プロポキシ単位の含有量:99重量%)であった。
コバルト除去工程からの合した流れを充填体要素で充填した管領域を通過させた;この領域における滞留時間は約1分間であった。充填領域は、圧力差3.6バールが達成されるような寸法を有していた。
混合領域後に、減圧したガス200kg/hを鎮静領域中で分離し、かつ収集システムに移送した。
液相を互いに分離した。水相は有機材料をほとんど含有せず、コバルトカルボニル含有量はわずか0.05重量%であった。
有機相はなお他の相約0.7重量%を含有していた。変換率および収率は例1の値に一致した。
コバルト塩溶液の残留量を除去するために、反応生成物を80℃に冷却し、かつ長さ6.5mおよび直径70cmを有する充填体床を通過させた。この領域における空管速度は、約0.3cm/秒であった。該領域を鉛直に配列させ、かつ液体を塔頂から下向きに流通させた。除去された水溶液は装置中の下部に集まり、かつそこでとり出した。有機相を相境界の上部で取り出し、これはなお水0.14重量%を含有していた。有機相のコバルト含有量は10ppm以下であった。
例3
使用される解乳化剤が、プロピレンオキシド60モルおよびエチレンオキシド10モルを使用するトリメチロールプロパンのアルコキシル化および生成したポリオールのアクリル酸でのエステル化によって製造した化合物である場合、コバルト含有量10ppm未満を有する類似の結果が得られた。

Claims (11)

  1. 炭素原子を12〜100個有するオレフィンをコバルトカルボニル触媒の存在下に圧力100〜400バールおよび100〜200℃でヒドロホルミル化し、減圧し、かつ大気酸素の存在下に酸性水溶液を使用する抽出によりコバルト触媒を回収する方法において、
    (a)抽出を、プロピレンオキシドおよび/またはエチレンオキシドでアルコキシル化したオリゴ−およびポリアミンおよび−イミン、アルコキシル化アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂およびエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーならびにこれらの重合体アクリル酸エステルからなる群から選択される重合体解乳化剤の存在下に実施し、かつ
    (b)有機相中になおも含有する少量の水相を完全に相分離させるために、分散した水相の比較的大きな滴の形成を凝集工程で実施すること
    を特徴とする方法。
  2. 使用される解乳化剤がプロピレンオキシドおよび/またはエチレンオキシドでアルコキシル化したポルエチレンイミンである、請求項1記載の方法。
  3. 凝集工程が後接相分離装置を備える充填塔からなる請求項1記載の方法。
  4. 垂直の充填塔を凝集工程(b)において使用し、充填体要素は分散した水相によって濡れ金属材料からなり、かつ充填体床を有機相によって浸す請求項1記載の方法。
  5. メタルリングを充填した充填塔を、凝集工程(b)において使用する請求項1記載の方法。
  6. 静電凝集装置を凝集工程(b)において使用する請求項1記載の方法
  7. 解乳化剤を抽出混合物中で濃度0.1〜100ppmで使用する請求項1記載の方法。
  8. 温度50〜120℃を凝集工程において維持する請求項1記載の方法。
  9. 工程(b)で形成されるコバルト含有水相の大きな滴と有機相との分離を相分離容器を用いて、充填体床の下方部で実施する、請求項1記載の方法。
  10. 炭素原子28〜100個を有するポリイソブテンをヒドロホルミル化する、請求項1記載の方法。
  11. 炭素原子12〜20個を有するオレフィンをヒドロホルミル化する、請求項1記載の方法。
JP51424898A 1996-09-20 1997-09-19 ヒドロホルミル化法 Expired - Fee Related JP3836155B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19638796 1996-09-20
DE19638796.5 1996-09-20
PCT/EP1997/004907 WO1998012235A1 (de) 1996-09-20 1997-09-19 Verfahren zur hydroformylierung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001505593A JP2001505593A (ja) 2001-04-24
JP3836155B2 true JP3836155B2 (ja) 2006-10-18

Family

ID=7806483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51424898A Expired - Fee Related JP3836155B2 (ja) 1996-09-20 1997-09-19 ヒドロホルミル化法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6331656B1 (ja)
EP (1) EP0927203B1 (ja)
JP (1) JP3836155B2 (ja)
KR (1) KR100515232B1 (ja)
CN (1) CN1153787C (ja)
DE (1) DE59703815D1 (ja)
ES (1) ES2158507T3 (ja)
WO (1) WO1998012235A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10003871A1 (de) * 2000-01-28 2001-08-02 Basf Ag Verfahren zur Hydroformylierung von Olefinen mit 20 bis 400 Kohlenstoffatomen
DE10045056A1 (de) * 2000-09-12 2002-03-21 Basf Ag Verfahren zur kontinuierlichen Hydroformylierung von Polyalkenen mit 30 bis 700 Kohlenstoffatomen
EP2136917B1 (en) * 2007-04-18 2011-08-17 ExxonMobil Chemical Patents Inc. Improvements in oxidative demetalling
DE102009004655B4 (de) * 2009-01-15 2013-02-14 Oxea Gmbh Verfahren zur Herstellung von Aldehyden
JP5952661B2 (ja) * 2012-07-05 2016-07-13 Jxエネルギー株式会社 コハク酸イミド化合物、潤滑油添加剤及び潤滑油組成物
WO2014047531A1 (en) 2012-09-24 2014-03-27 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Hydroamination of aldehyde-containing macromonomers
US9359456B2 (en) 2012-09-24 2016-06-07 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Catalytic hydroformylation of vinyl terminated polyolefins
US9212326B2 (en) 2013-03-14 2015-12-15 Exxonmobil Research And Engineering Company Hydrohalogenation of vinyl terminated polymers and their functionalized derivatives for fouling mitigation in hydrocarbon refining processes
US9617482B2 (en) 2013-03-14 2017-04-11 Exxonmobil Research And Engineering Company Functionalized polymers containing polyamine succinimide for demulsification in hydrocarbon refining processes
US9441171B2 (en) 2013-03-14 2016-09-13 Exxonmobil Research And Engineering Company Functionalized polymers containing polyamine succinimide for antifouling in hydrocarbon refining processes
US9416325B2 (en) 2013-03-14 2016-08-16 Exxonmobil Research And Engineering Company Methods and systems for predicting a need for introducing anti-fouling additives to a hydrocarbon stream to reduce fouling of crude hydrocarbon refinery components
US9334460B2 (en) 2013-03-14 2016-05-10 Exxonmobil Research And Engineering Company Ring opening cross metathesis of vinyl terminated polymers and their functionalized derivatives for fouling mitigation in hydrocarbon refining processes
US9085737B2 (en) 2013-03-14 2015-07-21 Exxonmobil Research And Engineering Company Functionalized polymers containing polyamine succinimide for demulsification in hydrocarbon refining processes
EP4122971B1 (en) 2021-07-23 2024-06-19 Basf Se Copolymerisation of aldehydes and vinyl ethers

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2815390A (en) * 1953-07-30 1957-12-03 Gulf Research Development Co Removal of metal carbonyls and other connate impurities in oxo process
DE1545250A1 (de) 1966-09-26 1969-12-11 Basf Ag Verfahren zum Spalten von Wasser-in-OEl-Emulsionen
US3684735A (en) 1970-03-23 1972-08-15 Knut Oppenlaender Crude oil demulsifiers
DE2227546C3 (de) 1972-06-07 1979-04-05 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verwendung von oxalkylierten PoIyalkylenpolyaminen zur SchneUentwässening von Rohölen
US3993615A (en) * 1973-12-10 1976-11-23 W. R. Grace & Co. Process and composition for breaking emulsions
DE2404855C3 (de) 1974-02-01 1981-01-22 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur Verhinderung von Emulsionsbildung bei der Aufbereitung von Butyraldehyden und Kobalt enthaltenden Reaktionsgemischen
US4255279A (en) 1979-07-20 1981-03-10 Exxon Research & Engineering Co. Dual demetalling of oxo products with catalyst recycle
DE3014044A1 (de) * 1980-04-11 1981-10-22 Vladlen Bencionovič Delnik Verfahren zur entkobaltung von produkten der hydroformylierung von ungesaettigten verbindungen
DE3032252C2 (de) * 1980-08-27 1982-07-01 Ruhrchemie Ag, 4200 Oberhausen Verfahren zum Entmetallisieren von Primärprodukten der Oxosynthese
GB8430225D0 (en) * 1984-11-30 1985-01-09 Exxon Research Engineering Co Hydroformylation catalyst removal
DE3611230A1 (de) 1986-04-04 1987-10-08 Basf Ag Polybutyl- und polyisobutylamine, verfahren zu deren herstellung und diese enthaltende kraft- und schmierstoffzusammensetzungen
EP0396693A4 (en) * 1988-11-14 1991-05-22 Amoco Corporation 1-hydroxymethyl polyolefin via hydroformylation
GB8907577D0 (en) * 1989-04-04 1989-05-17 Exxon Chemical Patents Inc Catalyst recovery in the production of alcohols
BE1006694A5 (fr) 1991-06-22 1994-11-22 Basf Ag Procede de preparation de polyisobutenes extremement reactifs.
DE4326772A1 (de) 1993-08-10 1995-02-16 Basf Ag Reaktionsprodukte aus olefinisch ungesättigten Carbonsäuren und Polyetherolen sowie ihre Verwendung als Demulgatoren für Rohölemulsionen
DE4404742A1 (de) * 1994-02-15 1995-08-17 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Carbonsäuren und deren Estern
US5832702A (en) 1997-09-29 1998-11-10 Pitney Bowes Inc. Motion control profile to improve reliability of inserter during insertion

Also Published As

Publication number Publication date
CN1230969A (zh) 1999-10-06
ES2158507T3 (es) 2001-09-01
KR100515232B1 (ko) 2005-09-16
CN1153787C (zh) 2004-06-16
US6331656B1 (en) 2001-12-18
WO1998012235A1 (de) 1998-03-26
DE59703815D1 (de) 2001-07-26
EP0927203B1 (de) 2001-06-13
KR20010029526A (ko) 2001-04-06
JP2001505593A (ja) 2001-04-24
EP0927203A1 (de) 1999-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3836155B2 (ja) ヒドロホルミル化法
RU2183210C2 (ru) Способ получения высших оксо-спиртов
EP0183546B1 (en) Hydroformylation catalyst removal
DE19939491A1 (de) Kontinuierliches Verfahren zur Hydroformylierung von Olefinen mit 6 bis 20 Kohlenstoffatomen
DE60125971T2 (de) Entfernung von oxygenaten aus einem kohlenwasserstoffstrom
US5237105A (en) Method for removing hydroformylation catalyst
JP6109846B2 (ja) 脂肪族モノカルボン酸の蒸留残滓からの回収方法
US5091599A (en) Cobalt hydroformylation catalyst recovery in the production of alcohols
US5237104A (en) Cobalt catalyst recovery using heavy olefin absorbent
EP0642488B1 (en) Catalyst regeneration
CA2421940C (en) Method for the continuous hydroformylation of polyalkenes having 30 to 700 carbon atoms
EP0372925B1 (en) Minimising catalyst loss in the production of alcohols
EP0643683B1 (en) Method and apparatus for the recovery of metal catalysts
US5410090A (en) Airless cobalt demetalling in the cobalt flash combination catalyst cycle
US6777503B2 (en) Method for hydroformylating olefins having between 20 and 400 carbon atoms
US3634291A (en) Method of recovering cobalt or cobalt plus group ii metal catalyst in oxo synthesis process
US4061687A (en) Oxo process with recovery of cobalt hydrocarbonyl in solution for recycle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees