JP3836101B2 - 植栽擁壁 - Google Patents

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本発明は、土留め用の擁壁に係り、詳しくは、緑化のための植栽が可能となる擁壁に関する。
従来、緑化のための植栽が可能となる擁壁が知られている(例えば、特許文献1)。この従来の植栽擁壁は、図8及び図9に示すように構成されている。なお、図8は、植栽擁壁Aの斜視図であり、図9は、植栽擁壁Aの断面図である。
図8及び図9に示す植栽擁壁Aでは、水平な底板1の前面側端縁に高さの低い下段土留板2が垂直に立設固定されている。背面側にテーパー面3を有する直角三角形状の扶壁4が複数枚等間隔で、底板1と下段土留板2とに直行して固定されると共に、下段土留板2の上方部より等間隔で一定長さの複数本の補強梁5が水平に背面側へ突出している。また、各補強梁5の背面側端縁に、各扶壁4のテーパー面3と平行になるように各扶壁4の中間部を貫通した第1段目の上段土留板6の前面側下方部が固定され、第1段目の上段土留板6の上方部より等間隔で一定の長さの複数本の補強梁5が水平方向に背面側へ突出している。更に、これら補強梁5の背面側端縁には、各扶壁4のテーパー面3上に固定された第2段目の上段土留板7の前面側下方部が固定されると共に、第1段目の上段土留板6の下端6aが下段土留板2の上端2aより下方位置に、また、第2段目の上段土留板7の下端7aが第1段目の上段土留板6の上端6bより下方位置に、それぞれ位置せしめられ、第1、第2段目の上段土留板6、7が互いに平行に下段土留板2に対して傾斜した状態で鉛直方向に重なって配設されている。下段土留板2と第1段目の上段土留板6との間及び第1段目の上段土留板6と第2段目の上段土留板7との間にはそれぞれ植栽可能な間隔部8が形成されている。
このような構造の植栽擁壁Aは、第1段目及び第2段目の上段土留板6、7及び下段土留板2によって土手、崖等の斜面の土を受けるように敷設され、その斜面の土留めがなされる。このように上記植栽擁壁Aが敷設された状態で、第1段目の上段土留板6と第2段目の上段土留板7との間の間隔部8及び第1段目の上段土留板6と下段土留板2との間の間隔部8のそれぞれに土を盛り込み、各間隔部8の上方の空間部に植物の葉、枝、花等が配置されるようにその各間隔部8に盛り込まれた土に植栽がなされる。また、第1段目及び第2段目の上段土留板6、7の先端部、下段土留板2の面、各扶壁4の側端面がそれぞれ揃っているので、植栽擁壁Aの前面に突出する部分がない。このため、この植栽擁壁Aを道路の間際に敷設したとしても、通行の邪魔になることがない。
特開平6−341153号公報
ところで、土留めに利用される植栽擁壁Aは、通常、コンクリートの型成型によって製造される。
しかしながら、前述したような構造(図7及び図8参照)となる従来の植栽擁壁Aは、植栽のための空間を形成するための1段目及び2段目の上段土留板6、7、下段土留板2、底板1、扶壁4等が一体的に構成されているため、コンクリートの型成型が極めて困難であり、量産性に問題がある。
本発明は、前述したような従来の問題点を解決するためになされたもので、容易に製造することのできる構造となる植栽擁壁を提供するものである。
本発明に係る植栽擁壁は、土留めを行なうとともに土留めした土に植栽可能にした植栽擁壁において、外面から土留面に貫通する窓の形成された壁体と、下方が開放され、上記窓の土留面側外方に植栽空間を形成すべく該窓全体を被うように上記壁体の土留面に取り付けられた上記壁体とは別体のカバー体とを備えた構成となる。
このような構成によれば、壁体とは別体となるカバー体を当該壁体の土留面に取り付けることにより植栽擁壁が形成されることとなる。壁体の土留面にて土手、崖等の土を受けるようにこの植栽擁壁を敷設した状態では、壁体の窓全体を被い下方が開放するカバー体の当該下方部分には土が至るものの、そのカバー体により、該窓の上記土留面外方に形成された植栽空間への土の侵入が阻止される。そして、上記カバー体の上記下方部分に至った土に上記窓を通して更に必要に応じて土を盛ることにより、その土に上記植栽空間に延びる植物を植えることができる。
また、本発明に係る植栽擁壁は、上記カバー体が、背面壁及び該背面壁から立設された複数の側壁を有し、該背面壁の下端縁が上記土留面から離間した構造となる構成とすることができる。
このような構成により、カバー体の下方が開放された構造となると共に、そのカバー体の背面壁及び複数の側壁によって上記植栽空間への土の侵入を阻止することが可能となる。
更に、本発明に係る植栽擁壁は、上記背面壁が、上端縁が上記壁体の土留面に当接し、該上端縁から下端縁に向かって延びる湾曲部分を有する構成とすることができる。
上記湾曲部分は、背面壁の上端縁から下端縁までの全体であっても、また、上端縁から下端縁に至る途中までの部分であってもよい。
また、本発明に係る植栽擁壁は、上記カバー体が、締結具にて上記壁体の土留面に取り付けられた構成とすることができる。
このような構成により、カバー体を壁体に確実に取り付けることが可能となる。
更に、本発明に係る植栽擁壁は、上記カバー体が、接着剤にて上記壁体の土留面に取り付けられた構成とすることができる。
このような構成により、当該植栽擁壁の製造時あるいはその敷設時にカバー体を壁体に容易に取り付けることができる。
本発明によれば、壁体という比較的単純な構造となり得る擁壁部分に別体となるカバー体を取り付けるという比較的容易な作業にて植栽擁壁が形成されることとなるので、カバー体が植栽空間を形成するように壁体から突出する構造であっても、その植栽擁壁を比較的容易に製造することができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態に係る植栽擁壁は、図1に示すように、コンクリートの型成型により製造される。
図1において、成型機は、固定型110と移動型120とを有する。移動型120の型面の所定位置には、発砲スチロール、木枠等により形成された入れ子型130が接着等により固定されている。移動型120を移動させて移動型120と固定型110との型締めを行うと、入れ子型130の先端面が固定型110の型面に圧接される。この状態で、擁壁に対応した空間が成型機に形成される。この空間にコンクリートを流し込み、そのコンクリートが凝固した後に移動型120を固定型110から離間させ、固定型110の型面に残ったコンクリート体を取出すと、そのコンクリート体が図1に示すようにL字擁壁10となる。この場合、入れ子型130の位置調整により、どのような位置にも窓13を形成でき、設計の自由度が向上させられる。
植栽擁壁としてのL字擁壁10は、底板11と底板11の一端から立設された壁体12とを備えた構造となる。壁体12の所定部位には、入れ子型130に対応して、その外面12aから土留面12bに貫通する窓13が形成されている。
L字擁壁10の土留面12bには、図2に示すように、窓13全体を被うカバー体20がボルト・ナット締めにより取り付けられる。このカバー体20は、コンクリートにて成型したものであっても、他の材料、例えば、金属あるいは樹脂等どのような材質で形成したものであってもよい。このカバー体20の壁体12に対する具体的な取り付けの構造は図3及び図4に示される。なお、図3は、図2におけるA−A断面図であり、図4は、図2におけるB−B断面図である。
図3及び図4において、カバー体20は、湾曲部分21aとそれに続くストレート部分21bとからなる背面壁21の両側端部から側面壁22a、22bが立設された構造となっている。このような構造のカバー体20が、背面壁21の上端縁(湾曲部分21aの先端縁)及び側面壁22a、22bの背面壁21と逆側の端面をL字擁壁10における壁体12の土留面12bに当接させて、壁体12の窓13全体を被うように土留面12bに取り付けられる。これにより、背面壁21の下端縁(ストレート部分21bの先端縁)が壁体12の土留面12bから離間して下方が開放されるカバー体20によって囲まれた植栽空間30が壁体12の窓13の土留面12b側外方に形成される。
カバー体20の側面壁22a、22bのそれぞれの背面壁21と逆側の端部にはフランジが形成されており、そのフランジを通したボルト26とL字擁壁10の壁体12に予め埋設されたインサートナットとを締結することにより、カバー体20が前述した状態にて壁体12の土留面12bに取り付け固定される。なお、図4には、ボルト26についての締結構造しか示されていないが、図2に示す他のボルト25、27も同様にして壁体12に埋設されたインサートナットと締結される。
前述したようにカバー体20が取り付けられたL字擁壁10(植栽擁壁)は、例えば、土手等の土留めに用いられる。この場合、図5に示すように、壁体12の土留面12b及びカバー体20の背面壁21にて土手等の土50を受けるようにL字擁壁10が敷設される。この状態で、下方が開放するカバー体20の下方部分には土50が至るものの、カバー体20によって囲まれる植栽空間30への土50の進入が阻止される。そして、カバー体20の上記下方部分に至った土に壁体12の窓13を通して必要に応じて土を盛ることにより、その土に植栽空間30に延びる植物が植えられる。
これにより、図6に示すように、L字擁壁10における壁体12の窓13を通した内部(植栽空間30)に植栽がなされ、壁体12の外面12aに出張り部分を設けることなくその壁体12を緑化することができる。このように窓13の内部に植栽のなされたL字擁壁10を、図7に示すように、複数連結して道路40(歩道)と土手等との境に敷設することにより、壁面からの出張りにより道路40の幅が制限されることなく、道路40を通行する人の目線の高さに植物の配置された人の目に優しい土留擁壁を構築することができる。
尚、壁体12に形成される窓13の位置、数、形状は、成型機(図1参照)の移動型120に取り付ける入れ子型130の位置、数、形状によって任意に設定することができる。
更に、前述した実施の形態では、カバー体20は、ボルト・ナットにより壁体12に取り付け固定される構造であったが、他の締結具によって取り付けることも、また、接着剤にて取り付けることも可能である。また、カバー体20の壁体12への取り付け作業は、L字擁壁10の製造工程中で行うことも、L字擁壁10を土手等に対して敷設する際に行うこともできる。
尚また、上記実施の形態においては、L字擁壁に本発明を適用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、カバー体20が取り付けられるべき擁壁は、窓13の形成された壁体12を備えるものであれば、所謂T字擁壁、あるいは、ワイヤーで固定する板状の壁体のみで形成された擁壁、積み重ねるブロック状の擁壁等、要するに、土留めする壁体を備えたものであればどのような擁壁にも本発明を適用できることは勿論である。
以上、説明したように、本発明に係る植栽擁壁は、壁体という比較的単純な構造となり得る擁壁部分にカバー体を取り付けるという比較的容易な作業にて製造することができるので、緑化のための植栽が可能となる土留め用の擁壁として有用である。
本発明の実施の形態に係る植栽擁壁の製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る植栽擁壁の構造を示す斜視図である。 図2におけるA−A断面を示す図である。 図2におけるB−B断面を示す図である。 本発明の実施の形態に係る植栽擁壁の敷設状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る植栽擁壁の敷設状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る植栽擁壁を複数連ねて敷設した状態を示す図である。 従来の植栽擁壁の構造例を示す斜視図である。 従来の植栽擁壁の構造例を示す断面図である。
符号の説明
10 L字擁壁(植栽擁壁)
11 底板
12 壁体
12a 外面
12b 土留面
13 窓
20 カバー体
21 背面壁
21a 湾曲部分
21b ストレート部分
22a、22b 側面壁
25、26、27 ボルト
30 植栽空間

Claims (5)

  1. 土留めを行なうとともに土留めした土に植栽可能にした植栽擁壁において、
    外面から土留面に貫通する窓の形成された壁体と、
    下方が開放され、上記窓の土留面側外方に植栽空間を形成すべく該窓全体を被うように上記壁体の土留面に取り付けられた上記壁体とは別体のカバー体とを備えたことを特徴とする植栽擁壁。
  2. 上記カバー体は、背面壁及び該背面壁から立設された複数の側面壁を有し、該背面壁の下端縁が上記土留面から離間した構造となることを特徴とする請求項1記載の植栽擁壁。
  3. 上記背面壁は、上端縁が上記壁体の土留面に当接し、該上端縁から下端縁に向かって延びる湾曲部分を有することを特徴とする請求項2記載の植栽擁壁。
  4. 上記カバー体は、締結具にて上記壁体の土留面に取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかに記載の植栽擁壁。
  5. 上記カバー体は、接着剤にて上記壁体の土留面に取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかに記載の植栽擁壁。
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