JP3835067B2 - 表示素子の製造におけるクロス材塗布方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気光学物質を用いる表示素子の製造におけるクロス材塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気光学物質を用いる表示素子は、一方の面に複数の表示用電極を設けた第1の基板と、一方の面に前記第1の基板の複数の表示用電極に対向する表示用電極を設けた第2の基板とを枠状のシール材を介して接合し、これらの基板間の前記シール材で囲まれた領域に電気光学物質(例えば液晶)を設けた構成となっている。
【0003】
この種の表示素子には、その一対の基板の互いに異なる縁部にそれぞれ駆動回路接続用端子を設けたものと、全ての駆動回路接続用端子を一方の基板の縁部に設け、前記他方の基板の表示用電極を、一般にクロス材と呼ばれる接続部材を介して前記一方の基板の端子に電気的に接続したものとがある。
【0004】
図4は、一方の基板に駆動回路接続用端子を設け、他方の基板の表示用電極を導電部材を含有したクロス材を介して前記一方の基板の前記端子に電気的に接続した表示素子の一例を示す分解斜視図である。
【0005】
この表示素子は、TFT(薄膜トランジスタ)をアクティブ素子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示素子であり、枠状のシール材10を介して接合される一対の透明基板1,2のうち、第1の基板(以下、TFT基板という)1面に、マトリックス状に配列する複数の透明な画素電極(表示用電極)3と、これらの画素電極3にそれぞれ接続された複数のTFT4と、前記複数のTFT4にゲート信号およびデータ信号を供給する複数のゲートライン5およびデータライン6とが設けられ、第2の基板(以下、対向基板という)2面に、前記TFT基板1の複数の画素電極3に対向する一枚膜状の透明な対向電極(表示用電極)7が設けられている。
【0006】
なお、図4ではTFT4を簡略化して示しているが、このTFT4は、基板1上に形成されたゲート電極と、このゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜の上に前記ゲート電極と対向させて形成されたi型半導体膜と、このi型半導体膜の両側部の上にn型半導体膜を介して形成されたソース電極およびドレイン電極とからなっている。
【0007】
また、上記ゲートライン5は基板1上に配線されており、前記TFT4のゲート電極は前記ゲートラインに一体に形成されている。さらに、前記TFT4のゲート絶縁膜(透明膜)は、前記複数の画素電極3およびTFT4の配列領域全体にわたって形成されており、上記データライン6は、前記ゲート絶縁膜の上に配線されて前記TFT4のドレイン電極に接続され、前記画素電極3は前記ゲート絶縁膜の上に形成されて前記TFT4のソース電極に接続されている。
【0008】
このアクティブマトリックス方式の液晶表示素子では、前記TFT基板1の一端縁部と一側縁部とを前記シール材10による基板接合部の外側に突出させ、前記一端縁部に前記複数のゲートライン5を駆動回路に接続するための複数のゲート端子5aを配列形成し、前記一側縁部に前記複数のデータライン6を駆動回路に接続するための複数のデータ端子6aを配列形成するとともに、そのいずれかの縁部に、前記対向基板2に設けられた対向電極7を駆動回路に接続するための対向電極端子7aを設け、前記基板接合部の外周部の所定箇所(一般には複数個所)に、前記対向電極端子7aにリード8aを介して接続されたクロス電極8を設けている。
【0009】
一方、前記対向基板2に設けられた対向電極7には、前記TFT基板1のクロス電極8に対向するクロス電極9が一体に形成されており、この対向電極7は、そのクロス電極9と前記TFT基板1のクロス電極8とをクロス材11を介して電気的に接続することにより、前記対向電極端子7aに接続されている。
【0010】
なお、図では省略しているが、前記TFT基板1および対向基板2の電極形成面上にはそれぞれ、前記シール材10で囲まれた領域のほぼ全域にわたって配向膜が設けられている。
【0011】
この表示素子は、前記一対の基板1,2のうちの一方の基板、例えばTFT基板1の電極形成面上に、熱硬化性樹脂からなる枠状のシール材10を印刷し、他方の基板である対向基板2のクロス電極9上に、導電性ペーストからなるクロス材11を塗布した後、前記TFT基板1と対向基板2とをそれぞれの電極形成面を互いに対向させて重ね合わせ、加圧により前記シール材10を所定の厚さに押しつぶして両基板1,2の間隔を調整するとともに、前記対向基板2のクロス電極9上に塗布された前記クロス材11を前記TFT基板1のクロス電極8に密着させ、その加圧状態で前記シール材10およびクロス材11を焼成し、両基板1,2を前記シール材10を介して接合するとともに、それぞれの基板1,2のクロス電極8,9を前記クロス材11により電気的に接続する方法で組立てられている。
【0012】
なお、この表示素子は、その組立て後に、両基板1,2間のシール材10で囲まれた領域に、前記シール材10の一部をあらかじめ欠落させて形成しておい液晶注入口から真空注入法により液晶(図示せず)を充填し、前記液晶注入口を封止して完成される。
【0013】
上記表示素子の製造において、前記いずれかの基板(図4では対向基板)2のクロス電極9上への前記クロス材11の塗布は、従来、次のようにして行なわれている。
【0014】
図5は従来のクロス材塗布に用いられているクロス材塗布装置の側面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図であり、このクロス材塗布装置は、X方向およびY方向に水平移動されるステージ12と、前記ステージ12の上方に上下動可能に配置されたクロス材吐出手段13とからなっている。
【0015】
前記クロス材吐出手段13は、エアー駆動型のシリンジ14と、このシリンジ14の下端に垂直に設けられた中空のニードル部15とからなっており、前記シリンジ14内にクロス材を収容し、このシリンジ14へのエアー供給により前記クロス材を前記ニードル部15の先端から吐出する。
【0016】
このクロス材塗布装置によるクロス材の塗布は、次のようにして行なわれている。
【0017】
まず、前記クロス材吐出手段13を図5に実線で示すように上方に引き上げた状態で、ステージ12上に基板2を支持させ、このステージ12をX方向およびY方向に水平移動させることにより、前記基板2のクロス電極9を、前記クロス材吐出手段13のニードル部15に対して、前記クロス電極9の中心が前記ニードル部15のほぼ真下にくるように位置合わせする。
【0018】
次に、前記クロス材吐出手段13を図5に鎖線で示すように下降させてそのニードル部15の先端を前記基板2のクロス電極9上に接触させ、このクロス材吐出手段13を上方に引き上げながら前記ニードル部15の先端から一定量のクロス材を吐出させることにより、前記クロス電極9上にクロス材を所定の厚さに付着させる。
【0019】
図7は、このようにして前記クロス電極9上に付着されたクロス材11の塗布状態を示している。
【0020】
なお、上記クロス材塗布装置は、基板2を支持させたステージ12をX方向およびY方向に水平移動させて、前記クロス材吐出手段13のニードル部15に対する前記基板2のクロス電極9の位置合わせを行なうものであるが、クロス材塗布装置としては、前記位置合わせを、クロス材吐出手段13をX方向およびY方向に水平移動させて行なうものや、前記クロス電極9に対するクロス材吐出手段13のニードル部15の接離を、前記ステージ12を昇降させて行なうものもある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来のクロス材塗布方法では、前記基板2のクロス電極9上に正確にクロス材11を塗布するために、前記クロス材吐出手段13のニードル部15に対する前記基板2のクロス電極9の位置合わせを精度良く行なう必要があり、したがって、その位置合わせに時間がかかり、クロス材11の塗布を能率良く行なうことができない。
【0022】
この発明は、表示素子を構成する一対の基板のいずれかの基板のクロス電極上へのクロス材の塗布を、正確にしかも能率良く行なうことができる、表示素子の製造におけるクロス剤塗布方法を提供することを目的としたものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明は、一方の面に複数の第1の表示用電極と、前記第1の表示用電極を形成した領域から突出した位置に形成された第1のクロス電極と、複数の駆動回路接続用端子とを設け、前記複数の端子のうちの所定の端子を前記第1のクロス電極に接続した第1の基板と、一方の面に前記第1の基板の複数の第1の表示用電極に対向する第2の表示用電極を設け、この第2の表示用電極から突出させた位置に前記第1の基板の前記第1のクロス電極に対向する第2のクロス電極を形成した第2の基板とを枠状のシール材を介して接合するとともに、前記一方の基板の前記第1のクロス電極と前記他方の基板の前記第2のクロス電極とを、いずれかの基板のクロス電極上に塗布された導電部材を含有したクロス材を介して電気的に接続し、前記一対の基板間の前記シール材で囲まれた領域に電気光学物質を設けてなる表示素子の製造において、
前記いずれかの基板のクロス電極上への前記クロス材の塗布は、前記クロス材を収容するシリンジと、先端が前記基板面に対して所定の間隔で対向する中空のニードル部を有し、前記シリンジに供給されるエアーにより前記ニードル部から前記クロス材を一定量吐出するクロス材吐出手段の前記ニードル部を、前記基板のクロス電極に対して位置合わせした後、前記クロス電極に一方の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段の前記ニードル部の先端から他方の極性に帯電させたクロス材を吐出させて、前記クロス材を前記クロス電極上に電気的引力により誘導して塗布することを特徴とするものである。
【0024】
このように、前記クロス電極に一方の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端から他方の極性に帯電させたクロス材を吐出させれば、前記クロス材吐出手段のニードル部に対して前記クロス電極の位置がある程度ずれていても、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端から吐出されたクロス材が、その極性とは逆の極性の電圧が印加されている前記クロス電極との間に作用する電気的引力により前記クロス電極上に誘導される。
【0025】
そのため、この発明のクロス材塗布方法によれば、前記クロス材吐出手段のニードル部に対する前記クロス電極の位置合わせは大まかでよく、したがって、その位置合わせを短時間で簡単に行なえるから、前記クロス電極上へのクロス材の塗布を、正確にしかも能率良く行なうことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明のクロス材塗布方法は、上記のように、クロス材吐出手段のニードル部に対してクロス電極を大まかに位置合わせし、前記クロス電極に一方の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端から他方の極性に帯電させたクロス材を吐出させて、前記クロス材を前記クロス電極上に前記クロス材を誘導し塗布させることにより、前記クロス電極上へのクロス材の塗布を、正確にしかも能率良く行なうようにしたものである。
【0027】
このクロス材塗布方法では、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端を前記クロス電極上に接触させなくても、その間隔がある程度以下でありさえすれば、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端から吐出されたクロス材が、その極性とは逆の極性の電圧が印加されている前記クロス電極上に電気的引力により誘導し塗布されるため、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端は、前記クロス電極が形成された基板面に対して所定の間隔で対向していればよい。
【0028】
したがって、この発明のクロス材塗布方法によれば、前記基板を支持する水平なステージを備えるとともに、前記クロス材吐出手段を、そのニードル部の先端を前記ステージ上に支持される前記基板面に対して所定の高さに位置決めして配置し、前記ステージまたは前記クロス材吐出手段の水平移動により、前記基板の前記クロス電極に対する前記クロス材吐出手段のニードル部の位置合わせを行なうことが可能であり、このようにすることにより、従来のクロス材塗布方法におけるクロス電極に対するクロス材吐出手段のニードル部の接離を不要とし、さらに能率の良いクロス材塗布を行なうことができる。
【0029】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を、図4に示したアクティブマトリックス液晶表示素子の対向基板2のクロス電極9上へのクロス材の塗布を例にとって、図1〜図3を参照し説明する。
【0030】
図1はクロス材塗布に用いるクロス材塗布装置の側面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図であり、このクロス材塗布装置は、X方向およびY方向に水平移動される水平なステージ20と、前記ステージ20の上方に配置されたクロス材吐出手段21とからなっている。
【0031】
前記クロス材吐出手段21は、エアー駆動型のシリンジ22と、このシリンジ22の下端に垂直に設けられた中空のニードル部23とからなっており、前記シリンジ22内にクロス材を収容し、このシリンジ22へのエアー供給により前記クロス材を前記ニードル部23の先端から吐出する。
【0032】
そして、前記クロス材吐出手段21は、前記ステージ20の上方に、前記ニードル部23の先端を前記ステージ20上に支持される基板2面に対して所定の高さに位置決めして配置されている。
【0033】
さらに、このクロス材塗布装置は、一方の電極と他方の電極との間に数百Vの電位差を生じさせることのできる電圧印加装置24を備えている。この電圧印加装置24は、一方の極と他方の極との間にコンデンサーを有し、前記コンデンサに電荷を蓄積し所定の電位差を生じさせる装置である。
【0034】
前記一方の極、例えば+極は、リード線25を介して前記クロス材吐出手段21のニードル部23の基端付近に接続されている。
【0035】
すなわち、前記ニードル部23には常に+電圧が供給されており、そのため、このニードル部23内のクロス材(導電性ペースト)は、+の極性に帯電されている。
【0036】
また、前記電圧印加装置24の他方の極である−極には、前記ステージ20上に支持された基板2の対向電極7に接触される給電端子26がリード線27を介して接続されている。
【0037】
この給電端子26は、例えばソレノイドを用いた昇降機構に支持されており、この昇降機構によって前記ステージ20上に支持された基板2の対向電極7に自動的に接離される。
【0038】
この実施例のクロス材塗布方法を説明すると、この実施例では、上記クロス材塗布装置により、次のようにして前記基板2のクロス電極9上にクロス材を塗布する。
【0039】
まず、基板搬入出位置において、基板移し替え手段により前記ステージ20上に前記基板2を搬入し、その基板2を真空吸着等の手段によりステージ20上に支持させた後、前記ステージ20をX方向およびY方向に水平移動させることにより、前記基板2のクロス電極9を、前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対して大まかに位置合わせする。
【0040】
図1および図2は、前記クロス電極9を前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対して大まかに位置合わせした状態を示しており、ここでは、前記クロス電極9が、その1つの角部の側方に前記クロス材吐出手段21のニードル部23が対向するように位置合わせされた例を示している。
【0041】
前記クロス電極9を前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対して大まかに位置合わせした後は、前記給電端子26を前記対向電極7に接触させて、前記電圧印加装置24から前記対向電極7を介してそのクロス電極9に−の極性の電圧を印加し、同時に前記クロス材吐出手段13のシリンジ22に一定時間エアーを供給し、そのエアー圧により前記ニードル部15の先端から、上記のように+の極性に帯電させたクロス材を一定量吐出させる。
【0042】
このように、前記基板2のクロス電極9に一方の極性(−の極性)の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から他方の極性(+の極性)に帯電させたクロス材を吐出させると、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から吐出されたクロス材が、その極性とは逆の極性の電圧が印加されている前記クロス電極9上に吸着される。
【0043】
図3は、このようにして前記クロス電極9上に吸着されたクロス材11の塗布状態を示している。前記クロス電極9が図1および図2に示したように、その1つの角部の側方に前記クロス材吐出手段21のニードル部23が対向するように位置合わせされたときは、図のような状態にクロス材11が塗布される。
【0044】
なお、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から前記クロス電極9までの距離が、前記ニードル部23から吐出された帯電クロス材が逆極性のクロス電極9に吸引される範囲内であれば、前記クロス電極9が前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対してどのような位置関係で位置を合わせたときでも、前記クロス電極9上に確実にクロス材11を塗布することができる。
【0045】
このように前記クロス電極9上にクロス材11を塗布した後は、前記給電端子26を前記対向電極7から離間させて前記ステージ20を基板搬入出位置に移動させ、基板移し替え手段によりステージ20上の基板2を取出し、次の基板2を前記ステージ20上に搬入して、同様なクロス材塗布を行なう。
【0046】
すなわち、このクロス材塗布方法は、前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対して、クロス電極9を大まかに位置合わせし、前記クロス電極9に一方の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から他方の極性に帯電させたクロス材を吐出させて、電気的引力により前記クロス材を前記クロス電極9上に誘導し塗布させるようにしたものである。
【0047】
このように、前記クロス電極9に一方の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から他方の極性に帯電させたクロス材を吐出させれば、前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対して前記クロス電極9の位置がある程度ずれていても、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から吐出されたクロス材が、その極性とは逆の極性の電圧が印加されている前記クロス電極9との間に作用する電気的引力により前記クロス電極9上に誘導し塗布される。
【0048】
そのため、このクロス材塗布方法によれば、前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対する前記クロス電極9の位置合わせは大まかでよく、したがって、その位置合わせを短時間で簡単に行なえるから、前記クロス電極9上へのクロス材の塗布を、正確にしかも能率良く行なうことができる。
【0049】
また、このクロス材塗布方法では、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端を前記クロス電極9上に接触させなくても、その間隔がある程度以下でありさえすれば、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から吐出されたクロス材が、その極性とは逆の極性の電圧が印加されている前記クロス電極9上に吸着されるため、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端は、前記クロス電極9が形成された基板2面に対して所定の間隔で対向していればよい。
【0050】
したがって、上記実施例のように、前記基板2を支持する水平なステージ20を備えるとともに、前記クロス材吐出手段21を、そのニードル部23の先端を前記ステージ20上に支持される前記基板2面に対して所定の高さに位置決めして配置し、前記ステージ20のX方向およびY方向への水平移動により、前記基板2のクロス電極9に対する前記クロス材吐出手段21のニードル部23の位置合わせを行なうことが可能である。
【0051】
そのため、このクロス材塗布方法によれば、従来のクロス材塗布方法におけるクロス電極に対するクロス材吐出手段のニードル部の接離を不要とし、さらに能率の良いクロス材塗布を行なうことができる。
【0052】
なお、上記実施例では、電圧印加装置24の一方の極をクロス材吐出手段21のニードル部23に接続し、このニードル部23内においてクロス材を帯電させるようにしているが、電圧印加装置24の一方の極を前記クロス材吐出手段21のシリンジ22に接続し、このシリンジ22内においてクロス材を帯電させるようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施例では、クロス電極9に−の極性の電圧を印加し、クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から+の極性に帯電させたクロス材を吐出させているが、それと逆に、前記クロス電極9に+の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段21のニードル部23の先端から−の極性に帯電させたクロス材を吐出させてもよい。
【0054】
さらに、上記実施例では、前記クロス材吐出手段21のニードル部23に対する前記クロス電極9の位置合わせを、前記ステージ20のX方向およびY方向への水平移動により行なっているが、この位置合わせは、前記ステージ20を固定し、前記クロス材吐出手段21をX方向およびY方向に水平移動させることにより行なってもよい。
【0055】
また、この発明のクロス材塗布方法は、上述したアクティブマトリックス液晶表示素子の対向基板2のクロス電極9上へのクロス材塗布に限らず、一方の面に複数の表示用電極と、所定個所に形成されたクロス電極と、複数の駆動回路接続用端子とを設け、前記複数の端子のうちの所定の端子を前記クロス電極に接続した第1の基板と、一方の面に前記第1の基板の複数の表示用電極に対向する表示用電極を設け、この表示用電極に前記第1の基板の前記クロス電極に対向するクロス電極を形成した第2の基板とを枠状のシール材を介して接合するとともに、前記一方の基板の前記クロス電極と前記他方の基板の前記クロス電極とを、いずれかの基板のクロス電極上に塗布されたクロス材を介して電気的に接続し、前記一対の基板間の前記シール材で囲まれた領域に電気光学物質を設けてなる表示素子の製造における、前記いずれかの基板のクロス電極上への前記クロス材の塗布に広く適用することができる。
【0056】
【発明の効果】
この発明のクロス材塗布方法によれば、シリンジに供給されるエアーにより前記ニードル部から前記クロス材を一定量吐出するクロス材吐出手段のニードル部を、表示用電極を形成した領域から突出した位置、或いは表示用電極から突出させた位置に設けたクロス電極に対して位置合わせした後、前記クロス電極に一方の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端から他方の極性に帯電させたクロス材を吐出させて、前記クロス電極上に前記クロス材を電気的引力により誘導して塗布するので、前記クロス電極上へのクロス材の塗布を、正確にしかも能率良く行なうことができる。
【0057】
このクロス材塗布方法では、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端を前記クロス電極上に接触させなくても、その間隔がある程度以下でありさえすれば、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端から吐出されたクロス材が、その極性とは逆の極性の電圧が印加されている前記クロス電極上に電気的引力により誘導し塗布されるため、前記クロス材吐出手段のニードル部の先端は、前記クロス電極が形成された基板面に対して所定の間隔で対向していればよい。
【0058】
したがって、この発明のクロス材塗布方法によれば、前記基板を支持する水平なステージを備えるとともに、前記クロス材吐出手段を、そのニードル部の先端を前記ステージ上に支持される前記基板面に対して所定の高さに位置決めして配置し、前記ステージまたは前記クロス材吐出手段の水平移動により、前記基板の前記クロス電極に対する前記クロス材吐出手段のニードル部の位置合わせを行なうことが可能であり、このようにすることにより、従来のクロス材塗布方法におけるクロス電極に対するクロス材吐出手段のニードル部の接離を不要とし、さらに能率の良いクロス材塗布を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクロス材塗布方法の一実施例を示す、クロス材塗布に用いるクロス材塗布装置の側面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】この発明のクロス材塗布方法によりクロス電極上に塗布されたクロス材の塗布状態を示す図。
【図4】一方の基板に駆動回路接続用端子を設け、他方の基板の表示用電極をクロス材を介して前記一方の基板の前記端子に電気的に接続した表示素子の一例を示す分解斜視図。
【図5】従来のクロス材塗布に用いられているクロス材塗布装置の側面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】従来のクロス材塗布方法によりクロス電極上に塗布されたクロス材の塗布状態を示す図。
【符号の説明】
2…基板
9…クロス電極
11…クロス材
20…ステージ
21…クロス材吐出手段
22…シリンジ
23…ニードル部
Claims (2)
- 一方の面に複数の第1の表示用電極と、前記第1の表示用電極を形成した領域から突出した位置に形成された第1のクロス電極と、複数の駆動回路接続用端子とを設け、前記複数の端子のうちの所定の端子を前記第1のクロス電極に接続した第1の基板と、一方の面に前記第1の基板の複数の第1の表示用電極に対向する第2の表示用電極を設け、この第2の表示用電極から突出させた位置に前記第1の基板の前記第1のクロス電極に対向する第2のクロス電極を形成した第2の基板とを枠状のシール材を介して接合するとともに、前記一方の基板の前記第1のクロス電極と前記他方の基板の前記第2のクロス電極とを、いずれかの基板のクロス電極上に塗布された導電部材を含有したクロス材を介して電気的に接続し、前記一対の基板間の前記シール材で囲まれた領域に電気光学物質を設けてなる表示素子の製造において、
前記いずれかの基板のクロス電極上への前記クロス材の塗布は、前記クロス材を収容するシリンジと、先端が前記基板面に対して所定の間隔で対向する中空のニードル部を有し、前記シリンジに供給されるエアーにより前記ニードル部から前記クロス材を一定量吐出するクロス材吐出手段の前記ニードル部を、前記基板のクロス電極に対して位置合わせした後、前記クロス電極に一方の極性の電圧を印加し、前記クロス材吐出手段の前記ニードル部の先端から他方の極性に帯電させたクロス材を吐出させて、前記クロス材を前記クロス電極上に電気的引力により誘導して塗布することを特徴とするクロス材塗布方法。 - 基板を支持する水平なステージを備えるとともに、前記クロス材吐出手段を、そのニードル部の先端を前記ステージ上に支持される前記基板面に対して所定の高さに位置決めして配置し、前記ステージまたは前記クロス材吐出手段の水平移動により、前記基板の前記クロス電極に対する前記クロス材吐出手段のニードル部の位置合わせを行なうことを特徴とする請求項1に記載のクロス材塗布方法。
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JP22247499A JP3835067B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 表示素子の製造におけるクロス材塗布方法 |
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