JP3833732B2 - 動画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は回線を介して動画像情報のサービスを行なう動画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報サービスが注目を浴びるようになり、それに伴いサービスを実現するシステムの必要性が重要視されてきている。現在の情報サービスシステムとしては、電話回線を用いてセンターと結び主に文字情報をやり取りするキャプテンシステム、街角や公共施設に端末を設置し地域に関連のある情報などを提供する街角端末などがある。
【0003】
これら従来の情報サービスシステムの構成や動作の一般的なものを説明する。各端末は、サーバのあるセンターに、一般に通信路として高々数十kビット毎秒の比較的低速な電話回線・LANなどにより接続されている。通信回線上には、文字データ、制御データ、数値データが主に流れる。静止画や音声データなども稀に流れるが、比較的大きなデータを扱うときは、あらかじめ、端末側に蓄積することで通信路の細さを補っている。これは端末の内部に蓄積装置をもうけ、ここにデータを蓄積しておく方法である。
【0004】
蓄積装置としては磁気記憶装置、CD-ROMがある。これら従来の端末が主に、文字情報のみを扱うのに対し、近年はマルチメディア化が求められ文字情報と共により多くの情報が提供できる動画情報の提供も要求されてきている。その背景には計算機、記憶装置などの情報処理装置の価格対性能比が格段に向上したことにより、計算機において動画像を容易に扱うことが可能になってきていることがある。最近では、ビデオオンデマンド(VOD)など計算機を用いて動画像情報を提供するサーバの充実が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このサーバを街角端末に接続しても動画像情報のサービスを行なうのは困難である。それは、一般に端末とサーバを結ぶ通信路の伝送速度が遅く、情報量の多い動画像データを通信しても、端末で単位時間あたりに得られるデータが不十分で、動画がスムースに再生されないからである。
【0006】
既存の情報サービスシステムに、動画情報を満足に伝送できる通信路を新たに設けるのは大がかりな配線工事等を必要とし、経済的な面から有効的な手段とは言えない。むしろサーバと端末を、動画像データを無理なく再生できる仕組みを設けることで対応させたほうが有効である。
【0007】
そこで、通信路の伝送速度、動画サーバのアクセス遅延を補うために、端末と伝送速度の速い通信路で結んだ一時的な蓄積装置を、端末側に設け、ここに動画像データをあらかじめ蓄積しておく方法が考えられる。上記対処で、端末とサーバを結ぶ通信路の伝送速度が遅くても、まず一時蓄積装置に蓄積された動画像から再生を始めることで、スムースな再生の実現が可能となる。
【0008】
またCD-ROMなどと違い、サーバ側で登録されている動画像データの変更への動的な対処が可能となる。ところが、一時蓄積装置のメモリには物理的な容量の制限、コストの制限があり、すべての動画像データを蓄積することはできない。そこで、あらかじめ蓄積しておく動画像データを一部分とし、動画像データの蓄積する部分の選択を効果的に行なうことで、一時蓄積装置の利用効率を上げることが考えられる。ここに、本発明が解決しようする、動画像データの一部分を決定し蓄積する手段を実現する課題がある。
【0009】
さらに、この課題は、マルチメディアタイトルなどで、シナリオ、またはある選択枝に従い任意の動画像データの任意の部分にランダムにアクセスし、動画像を再生するような場合においても発生する課題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、
第一に、動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度と、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度と、一時蓄積装置が動画データの伝送要求を動画像データ蓄積装置に出してからデータが一時蓄積装置に届くまでにかかる時間から、再生中に動画が途切れずに最後までスムーズに再生するのに必要な容量を決め、この容量に基づいた一時蓄積装置を設け、動画データの最初の部分を一時蓄積することで、動画像処理装置が再生の要求をした時、動画の再生をすぐに始められ、かつ再生中に動画が途切れずに最後までスムーズに再生するという課題を解決する。
【0011】
第二に、第一の方法でも、一時蓄積装置のメモリに容量の制限があり、すべての一時データを蓄積することは出来ないという場合においては、さらに、動画像処理装置による動画再生中に、動画像データを最後まで再生せずにユーザが再生中止をした箇所から平均的な動画像データ再生中止場所を求め、これを実質的な動画像データの全体長とみなすことで一時蓄積装置のメモリ利用効率を上げ、一時蓄積装置のメモリに容量に制限があるという課題を解決する。
【0012】
第三に、単に動画像データを最後まで再生せずにユーザが再生中止をした箇所から平均的な動画像データ再生中止場所を求めるだけではなく、さらに再生中止をしたユーザ数が極小値となるところをしきい値としてこれを越える中止箇所の平均をとることで、再生を始めてすぐに中止をしてしまう再生形態を省き、より現実的な実質的動画像データの全体長を求めることで、動画像データの再生形態の統計的な違いから一時蓄積装置のデータを利用しても、動画像データの再生が最後までスムースにできないという状況の発生確率を軽減することで課題を解決する。
【0013】
第四に、動画像データ内のシーンの変わり目を、自動的に割り出し、このシーンの変わり目と変わり目の間を1つの動画像データと見なし、第一の解決方法を適用することで、動画をスムースに再生できなくなるという課題を解決する。
【0014】
第五に、複数の動画像データの、任意の区間から構成されるマルチメディアタイトルの場合、シナリオを解釈し、使用される動画像データの区間を1つの動画像データと見なし、それぞれの区間に第一の解決方法を適用する。それによりシナリオにしたがった、またはどの選択枝を選んでもそれにリンクされた動画をすぐに再生でき、複数の動画の任意の部分にランダムにアクセスするような場合においても動画をスムースに再生するという課題を解決する。
【0015】
【作用】
動画像処理手段から動画像データの要求があったとき、蓄積制御手段は、一時蓄積手段内の蓄積データ管理テーブルを調べ、蓄積されている最初の部分の動画像データを読みだし動画像処理手段に送出する。一方で、蓄積されていない残りのデータは動画像データ蓄積装置に読みだし要求を出す。取得したデータの残りは、取得した順にFIFOメモリに入れ、一時蓄積手段内にあったデータを動画像処理手段に送出し終わる時に、そのデータの最後部に、FIFOメモリから取り出したデータを連結し、動画像処理手段に送出する。これで、動画像データは途切れずに動画像処理手段に送出されたことになる。
【0016】
また、動画像処理手段からの動画再生要求と共にすぐに動画を再生し始め、しかも動画の再生が最後まで止らずにスムースに再生が可能となるには、それに充分なデータを蓄積しなければならず、またそれ以上のデータ蓄積は無駄になる。本発明は、動画の再生を最後まで途切れずにスムースに再生することを可能としながら、このメモリを必要十分に確保することで、メモリの利用効率を上げることができる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)
以下、第一の発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、第一の発明の一実施例に於ける構成図である。図1において、11は動画像データを蓄積しておく動画像データ蓄積装置、12は動画像の表示等の動画像データ処理を行なう動画像処理装置、13はデータの一時蓄積をするに際して、一時蓄積を行なうデータの選別を行ったり、一時蓄積手段に蓄積されていたデータと動画像蓄積装置から新たに読みだしたデータを構成する蓄積制御手段、14は動画像データを一時的に蓄積する一時蓄積手段、17は動画像データ蓄積装置に蓄積されている動画像データの全体長を蓄積制御手段に伝送する動画像データ全体長伝送手段である。
【0019】
図2は、図1における蓄積制御手段13内の構成図である。図2において、201はデータ容量を計測するデータ量計測手段、202は一時蓄積条件の条件判断手段、203は一時蓄積条件を格納する一時蓄積条件格納手段、204は一時蓄積手段内に蓄積するデータを管理する蓄積データ管理手段である。
【0020】
上記のように構成された動画像処理装置において、以下その動作を説明する。まず初めに、動画像データ蓄積装置11に新しく動画像データが蓄積、登録された場合、そのデータの全体長をデータの固有識別番号と共に、動画像データ全体長伝送手段17が、各蓄積制御手段13に伝送する。各蓄積制御手段13では、伝送された全体長の情報を動画像データ全体長格納手段205に格納する。
【0021】
次に、動画像処理手段12は、必要とする動画像データを動画像データ蓄積装置11から読みだす時、動画像データの要求を蓄積制御手段13に出す。
【0022】
蓄積制御手段13では、一時蓄積手段14内の蓄積データ管理テーブルを調べ、要求の動画像データが全く蓄積されていなかったときは、動画像データ蓄積装置11に動画像データのすべての読みだし要求を出す。この要求の動画像データが全く蓄積されていなかった場合とは、新たに、動画像データ蓄積装置11に蓄積された動画像データを読もうとした場合、以前に読みだしたことがあるが、もう一時蓄積手段に蓄積されていなかった場合がある。
【0023】
読みだされた動画像データは伝送路1(15)を通り、蓄積手段13、伝送路2(16)を通り動画像データ処理手段12に達する。このとき、動画像データ蓄積装置11から伝送された動画像データは、あらかじめ一時蓄積条件格納手段に格納された条件に従ってデータを蓄積する。この条件を、本発明では動画像データの全体長Lに比例定数kを掛けた長さのデータを動画像データの頭から蓄積するとする。つまり、動画像データの最初の部分の容量kLのデータを一時蓄積手段14にコピーし、蓄積する。
【0024】
ここで、kは0≦k≦1の比例定数、Lは動画像データによって異なる全体長とする。最後に、コピーしたデータの最後の位置を動画像データの固有番号と共に一時蓄積手段14内の蓄積データ管理テーブルに書き込む。
【0025】
ここで、一時蓄積手段のメモリが一杯である時は一時蓄積手段に蓄積されているデータのうち、参照された時刻の最も古いものから消去し、そこに新たなデータを蓄積する。以降、動画像処理手段12が次に動画像データを読みだそうしたときは、まず動画像処理手段12は蓄積制御手段13にデータ読みだしの要求を出す。蓄積制御手段13は、一時蓄積手段14内の蓄積データ管理テーブルを調べ、蓄積されている最初の部分の動画像データを読みだし動画像処理手段12に送出する。
【0026】
また一方で、蓄積されていない残りのデータは動画像データ蓄積装置に読みだし要求を出す。取得したデータの残りは、取得した順にFIFOメモリに入れ、一時蓄積手段内にあったデータを動画像処理手段に送出し終わる時に、そのデータの最後部に、FIFOメモリから取り出したデータを連結し、動画像処理手段に送出する。これで、動画像データは途切れずに動画像処理手段に送出されたことになる。
【0027】
以下に、本発明の比例定数kの決め方を説明する。比例定数kは、動画像処理手段12と蓄積制御手段13をむすぶ伝送路2におけるデータ伝送速度をv1、動画像データ蓄積手段11と蓄積制御手段13をむすぶ伝送路1におけるデータ伝送速度をv2、蓄積制御手段が動画像データ蓄積装置にデータの伝送要求を出し要求したデータが蓄積制御手段に届くまでにかかる時間Ts、動画像データの全容量をL、v1とv2が相互に依存せず独立だとすると、読みだす動画像データの最後の部分が動画像データ蓄積装置から読みだされた時間と蓄積制御手段から全データが送出される時間を同時になると考えて、
Ts+(L- kL)/v2 = L/v1
と表され、よって、
k = 1- v2/v1+TsV2/L
となる。上記動作の動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11からデータを読みだすときの処理手順を示すフロチャートは図3のようになる。
【0028】
図3は、上記動作の動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11からデータを読みだすときの蓄積制御手段13での一時蓄積手段14へのデータ蓄積手順を示すフロチャートである。ここで、蓄積制御手段でデータの検査(ステップ309)とは、動画像データの先頭からのデータ容量がkLを越えるかどうかを検査することを示す。また、データの一部を一時蓄積手段に蓄積(ステップ310)とは、データの検査(ステップ309)の後、先頭からのデータ量がkL以下のデータを一時蓄積手段14にコピーすることを示す。
【0029】
動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度が、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度に比べて、速い場合において、一時蓄積手段14に蓄積されていたデータを動画像処理装置12に送出している間に、動画像データ蓄積装置11から残りのデータを取得できれば、動画像処理手段の動画像データ蓄積装置からのデータ読み出し速度は一時蓄積手段にデータを蓄積しないときに比べ相対的に速くなる。
【0030】
動画像処理手段からの動画再生要求と共にすぐに動画を再生し始め、しかも動画の再生が最後まで止らずにスムースに再生が可能となるには、それに充分なデータを蓄積しなければならず、またそれ以上のデータ蓄積は無駄になる。
【0031】
本発明は、動画の再生を最後まで途切れずにスムースに再生することを可能としながら、このメモリを必要十分に確保することで、メモリの利用効率を上げることを実現する。
【0032】
以上この構成から明らかなように、本実施例による動画処理装置は、動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11から動画像データを読みだすときにデータの容量が動画像データの最初の部分からデータ容量kLを越えたかどうかを検査する一時蓄積手段14と、動画像データを蓄積するかどうかを検査する蓄積制御手段13を、動画像処理手段12と動画像データ蓄積装置11間に設け、1動画像データあたりkLのデータを蓄積するメモリを一時蓄積手段に用意することにより、動画像データ処理手段12における動画再生を最後までスムースに行なうことができる。
【0033】
以上のように、本発明は、動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度が、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度に比べて、速い場合において一時蓄積装置にはできるだけ沢山のデータを蓄積したいが、各動画像データは、再生中に動画が途切れずに最後までスムーズに再生できるデータを蓄積しなければならいという課題を解決するものである。
【0034】
(実施例2)
以下、第二の発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0035】
第二の発明の一実施例に於ける構成図は図1と同じである。図4は、図1における蓄積制御手段13内の構成図である。図4で図2と違うのは、図2の205の動画像データ全体長格納手段が405の動画像データ再生全体長格納手段となっていることと、再生全体長算出手段407が設けられているだけである。
【0036】
上記のように構成された動画像処理装置において、その動作は第一の発明と同様である。ただし、第一の発明では動画像データの全体長を、動画像データ全体長格納手段に格納していたが、第二の発明では、ユーザが動画像処理手段において動画像データを再生中に途中で再生中止をしたところの、データの頭からの長さをその動画像データの全体長とみなし、再生全体長算出手段で毎回、過去のすべての事象の算術平均を算出し、これを動画像データ別に動画像データ再生全体長格納手段に格納する。
【0037】
更新された動画像データ再生全体長は次回のデータ読みだし時に参照される。動画像データ再生全体長の初期値は、動画像データ全体長とし第一の発明と同様にあらかじめ設定しておけばよい。よって、第一の発明と違い、この動画像データ再生全体長は動的に変化する。
【0038】
人気のない動画やマルチメディアタイトルの場合、そのデータすべてを再生することはなく、ユーザは途中で再生を中止することが多い。また、動画やマルチメディアタイトルは時間と共に情報としての価値が薄れ、ユーザが再生する時間が少なくなっていくことが多い。
【0039】
この場合、動画像データの全体長を基準に、一時蓄積手段にデータを蓄積することは無駄が多くなる。そこで、ユーザが実際に再生する長さを、その動画像データの実際の全体長と見なすことで、一時蓄積手段のメモリを効率よく使うことができる。特に、情報サービスにおいてはオンラインショッピングにおける電子カタログ等での動画像の参照などでは、ユーザは最後まで見るひとは少なくまた、すぐに見るのを辞める人も少ない。ユーザの動画像再生形態は一般に正規分布に似た形となる。よって、第二の発明では、この動画像の再生形態の統計的な性質は、正規分布になると仮定する。
【0040】
図5は、動画像データの再生中に再生を中止したユーザ数と動画像データの再生開始からの経過時間の関係グラフである。ここでMは動画像データ再生全体長を示す。なお、この動画像データ再生全体長は、ユーザが再生途中で再生中止をする回数が増えるに連れ統計的に正確なものとなる。
【0041】
また、動画像データを一時蓄積手段に格納する条件は、第一の発明では動画像データの全体長Lに比例定数kを掛けた長さのデータを動画像データの頭から蓄積するという条件であったが、第二の発明では、動画像データによって異なる動画像データ再生全体長Mに比例定数kを掛けた長さのデータを動画像データの頭から蓄積するという条件となる。なお、比例定数kの決め方は発明第一と同様である。
【0042】
図6は、上記動作の動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11からデータを読みだすときの蓄積制御手段13での一時蓄積手段14へのデータ蓄積手順を示すフロチャートである。ここで、蓄積制御手段でデータの検査(ステップ609)とは、動画像データの先頭からのデータ容量がkMを越えるかどうかを検査することを示す。また、データの一部を一時蓄積手段に蓄積(ステップ610)とは、データの検査(ステップ609)の後、先頭からのデータ量がkM以下のデータを一時蓄積手段14にコピーすることを示す。動画像再生中に、再生中止要求があるかまたは再生が終了した場合(ステップ613)に、再生していた動画像データの動画像データ再生全体長を算出し(ステップ614)、これを動画像データ再生全体長格納手段に格納(ステップ615)する。
【0043】
動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度が、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度に比べて、速い場合において、一時蓄積手段14に蓄積されていたデータを動画像処理装置12に送出している間に、動画像データ蓄積装置11から残りのデータを取得できれば、動画像処理手段の動画像データ蓄積装置からのデータ読み出し速度は一時蓄積手段にデータを蓄積しないときに比べ相対的に速くなる。
【0044】
動画像処理手段からの動画再生要求と共にすぐに動画を再生し始め、しかも動画の再生が最後まで止らずにスムースに再生が可能となるには、それに充分なデータを蓄積しなければならず、またそれ以上のデータ蓄積は無駄になる。しかし、動画像データの全体長が長い場合、もしくは一時蓄積手段において物理的にメモリの確保が十分にできない場合、発明第一のような理想的な一時蓄積手段におけるメモリ確保はできない。
【0045】
本発明は、ユーザの動画像再生形態を統計的に利用して、動画像データの実際の再生長を基に必要な一時蓄積メモリ量を算出し、このメモリを確保することで動画の再生を最後まで途切れずにスムースに再生することを可能としながら、かつメモリの利用効率をさらに上げることを実現するものである。
【0046】
以上この構成から明らかなように、本実施例による動画処理装置は、動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11から動画像データを読みだすときにデータの容量が動画像データの最初の部分からデータ容量kMを越えたかどうかを検査する一時蓄積手段14と、動画像データを蓄積するかどうかを検査する蓄積制御手段13を、動画像処理手段12と動画像データ蓄積装置11間に設け、1動画像データあたりkMのデータを蓄積するメモリを一時蓄積手段に用意することにより、動画像データ処理手段12における動画再生を最後までスムースに行なうことができる。
【0047】
以上のように、本発明は、動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度が、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度に比べて、速い場合において、一時蓄積装置のメモリが充分になく容量に制限がある場合、理想的なデータ蓄積方法はできず、より効率のよい蓄積方法が必要とされるという課題を解決するものである。
【0048】
(実施例3)
以下、第三の発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
第三の発明の一実施例に於ける構成図は図1と同じである。蓄積制御手段13内の構成図も図4とおなじである。図4で図2と違うのは、図2の205の動画像データ全体長格納手段が405の動画像データ再生全体長格納手段となっていることと、再生全体長算出手段407が設けられているだけである。上記のように構成された動画像処理装置において、その動作は第二の発明と同様である。第二の発明とは、想定している、ユーザの統計的な動画像再生形態が異なる。
【0049】
図7は、発明第三で想定する、動画像データの再生中に再生を中止したユーザ数と動画像データの再生開始からの経過時間の関係グラフである。ある動画像データに関してはこの様なグラフになることが考えられる。これは、再生して間もなく再生中止をするユーザが多い場合である。動画像データまたはマルチメディアタイトルの内容が期待に沿わなかったり、以前に見たものであった場合にこの様な事が起きる。ここでも、第二の発明と同様にこの統計的な性質は正規分布グラフの組み合わせとなると仮定する。
【0050】
ここで、第二の発明のように再生中止箇所のすべての平均をとるとN’が動画像データ再生全体長となる。しかし、実際には再生し続けているユーザも多く、N’を動画像データ再生長とすると不都合が起きる。そこで、再生を中止したユーザ数が極小値となったところをHとし、これをしきい値とし、これを越えた再生中止箇所で過去すべての事象の算術平均を取り、発明第三ではこれを動画像データ再生全体長Nとする。
【0051】
しきい値Hの初期値は0、Nの初期値は動画像データ全体長Lとする。なお、この動画像データ再生全体長は、ユーザが再生途中で再生中止をする回数が増えるに連れ統計的に正確なものとなるのは第二の発明と同様である。動画像データを一時蓄積手段に格納する条件は、第一の発明では動画像データの全体長Lに比例定数kを掛けた長さのデータを動画像データの頭から蓄積するという条件であった。第三の発明では、再生中止ユーザが最大となる時間Hをしきい値とし、これを越えた再生長を平均して得る、動画像データによって異なる動画像データ再生全体長Nに比例定数kを掛けた長さのデータを動画像データの頭から蓄積するという条件となる。なお、比例定数kの決め方は発明第一と同様である。
【0052】
図6は、上記動作の動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11からデータを読みだすときの蓄積制御手段13での一時蓄積手段14へのデータ蓄積手順を示すフロチャートで、第二の発明と同様となる。
【0053】
動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度が、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度に比べて、速い場合において、一時蓄積手段14に蓄積されていたデータを動画像処理装置12に送出している間に、動画像データ蓄積装置11から残りのデータを取得できれば、動画像処理手段の動画像データ蓄積装置からのデータ読み出し速度は一時蓄積手段にデータを蓄積しないときに比べ相対的に速くなる。動画像処理手段からの動画再生要求と共にすぐに動画を再生し始め、しかも動画の再生が最後まで止らずにスムースに再生が可能となるには、それに充分なデータを蓄積しなければならず、またそれ以上のデータ蓄積は無駄になる。しかし、動画像データの全体長が長い場合、もしくは一時蓄積手段において物理的にメモリの確保が十分にできない場合、発明第一のような理想的な一時蓄積手段におけるメモリ確保はできない。そこで、第二の発明では、ユーザの動画像再生形態を統計的に利用して、動画像データの実際の再生長を基に必要な一時蓄積メモリ量を算出し、このメモリを確保することで動画の再生を最後まで途切れずにスムースに再生することを可能とした。
【0054】
しかし、ユーザの動画像再生形態によっては、この方法では動画像の再生時にデータの供給が途切れ、スムースに再生されない動画を見るユーザが増える。発明第三ではこれを補いながら、かつメモリの利用効率をさらに上げることを実現するものである。
【0055】
以上この構成から明らかなように、本実施例による動画処理装置は、動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11から動画像データを読みだすときにデータの容量が動画像データの最初の部分からデータ容量kNを越えたかどうかを検査する一時蓄積手段14と、動画像データを蓄積するかどうかを検査する蓄積制御手段13を、動画像処理手段12と動画像データ蓄積装置11間に設け、1動画像データあたりkNのデータを蓄積するメモリを一時蓄積手段に用意することにより、動画像データ処理手段12における動画再生を最後までスムースに行なうことができる。
【0056】
以上のように、本発明は、動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度が、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度に比べて、速い場合において、一時蓄積装置のメモリが充分になく容量に制限があり、理想的なデータ蓄積方法はできず、かつ動画像データの再生形態により単に再生長の平均を取ればよいというわけではないという場合には、一時蓄積装置へのデータの、より効率の良い蓄積方法が必要となるという課題を解決するものである。
【0057】
(実施例4)
以下、第四の発明の実施例について図面を参照しながら説明する。第四の発明の一実施例に於ける構成図は図1と同じである。蓄積制御手段13内の構成図は図8である。図8で図2と違うのは、図2の205の動画像データ全体長格納手段が805の動画像データシーン別データ長格納手段となっていることと、シーン切り替え判別手段807が設けられていることである。
【0058】
動画像は一般的に複数のシーンから構成されており、マルチメディアタイトルなどでは、動画内のあるシーンへランダムにアクセスしこれを再生するような場合がある。このような場合、第一の発明のようにその動画像データの最初の部分を一時蓄積手段に蓄積しておくだけでは蓄積されていない部分のシーンへのアクセスをしたときに動画像がスムースに再生されないという不都合が起きる。そこで、発明第四では、動画像データ内のシーンの変わり目を、各フレームの前フレームとの差分がしきい値を越えたらシーンが替わったと見なすなど従来からある一般的な方法で自動的に割り出し、このシーンの変わり目と変わり目の間を1つの動画像データと見なし、第一の解決方法を適用することで、動画をスムースに再生できなくなるという課題を解決する。また、シーン別にどのくらいのデータを一時蓄積するかという課題に対しては、第一の発明、第二の発明、第三の発明のいずれを適用してもよいが、ここでは例として、第一の発明を適用し比例定数kをもちいて説明する。
【0059】
上記のように構成された動画像処理装置において、以下その動作を説明する。まず、動画像処理手段12は、必要とする動画像データを動画像データ蓄積装置11から読みだす時、動画像データの要求を蓄積制御手段13に出す。蓄積制御手段13では、蓄積データ管理テーブルを調べ、要求の動画像データが全く蓄積されていなかったときは、動画像データ蓄積装置11に動画像データのすべての読みだし要求を出す。読みだした動画像データは伝送路1(15)を通り、蓄積手段13、伝送路2(16)を通り動画像データ処理手段12に達する。
【0060】
この時、蓄積制御手段13では、動画像データに付随したシーン別データ長情報を動画像データシーン別データ長格納手段805に格納する。全体長情報を付随できないまたはされていない動画像データに関しては、そのシーン別データ長情報をあらかじめ動画像データシーン別データ長格納手段805に格納しておく。
【0061】
動画像データ蓄積装置11から伝送された動画像データは、あらかじめ一時蓄積条件格納手段に格納された条件、つまりそのシーンのデータ長に比例定数kを掛けた長さのデータをそのシーンの頭から蓄積するという条件から、動画像データの最初の部分の容量kP1のデータを一時蓄積手段14にコピーし、蓄積する。このとき、シーンの切り替わり目はシーン切り替え判別手段を用いて検知し、シーンが切り替わればデータ量計測手段で計測しているシーン別のデータ量を初期化する。ここで、kは0<=k<=1の比例定数、P1はシーン1のシーン別データ長とする。
【0062】
なお、比例定数kの決め方は発明第一と同様である。さらに、コピーしたデータの最後の位置を動画像データとそのシーンの固有番号と共に一時蓄積手段14内の蓄積データ管理テーブルに書き込む。
【0063】
図9に、この動画像データとシーンとその一時蓄積する部分の関係を示す。動画像処理手段12が次に動画像データを読みだそうしたときは、まず動画像処理手段12は蓄積制御手段13にデータ読みだしの要求を出す。蓄積制御手段13は、一時蓄積手段14内の蓄積データ管理テーブルを調べ、蓄積されている最初の部分の動画像データを読みだし動画像処理手段12に送出する。
【0064】
一方で、蓄積されていない残りのデータは動画像データ蓄積装置に読みだし要求を出す。取得したデータの残りは、取得した順にFIFOメモリに入れ、一時蓄積手段内にあったデータを動画像処理手段に送出し終わる時に、そのデータの最後部に、FIFOメモリから取り出したデータを連結し、動画像処理手段に送出する。これで、動画像データは途切れずに動画像処理手段に送出されたことになる。
【0065】
上記動作の動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11からデータを読みだすときの蓄積制御手段13での一時蓄積手段14へのデータ蓄積手順を示すフロチャートは、第一の発明と同様となる。
【0066】
以上この構成から明らかなように、第四の発明による動画処理装置は、マルチメディアタイトルなどでは、動画内のあるシーンへランダムにアクセスしこれを再生するような場合において、動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11から動画像データの内シーン1を読みだすときにシーン1のデータの容量がシーン1のデータの最初の部分からデータ容量kP1を越えたかどうかを検査する一時蓄積手段14と、動画像データを蓄積するかどうかを検査する蓄積制御手段13を、動画像処理手段12と動画像データ蓄積装置11間に設け、シーン別にkPn(n=1,2,3...)のデータを蓄積するメモリを一時蓄積手段に用意することにより、シーンへのランダムアクセスを行なう動画像データ処理手段12におけるシーンPnの動画再生を最後までスムースに行なうことができる。
【0067】
また、シーン別にどのくらいのデータを一時蓄積するかという課題に対しては、第一の発明、第二の発明、第三の発明のいずれを適用してもよいが、ここでは例として、第一の発明を適用し比例定数kをもちいて説明した。
【0068】
以上のように、本発明は、動画像処理装置と一時蓄積装置の間の通信路の伝送速度が、一時蓄積装置と動画像データ蓄積装置の間の通信路の伝送速度に比べて、速い場合においてマルチメディアタイトルなどで、動画内のあるシーンへランダムにアクセスするような場合において一時蓄積装置に蓄積する動画データは、その動画像データの最初の部分を蓄積するだけでは、シーンをすぐに再生できない
という課題を解決するものである。
【0069】
(実施例5)
以下、第五の発明の実施例について図面を参照しながら説明する。第五の発明の一実施例に於ける構成図は図1と同じである。蓄積制御手段13内の構成図は図10である。図10で図8と違うのは、図8の805の動画像データシーン別データ長格納手段が1005の動画像データ区間別データ長格納手段となっていることと、シナリオ解釈手段1006が設けられていることである。
【0070】
マルチメディアタイトルなどでは、シナリオ、またはある選択枝に従い複数の動画像データの任意の部分にランダムにアクセスするような場合が考えられる。これは1つのマルチメディアタイトルが複数の動画像データの複数の区間から構成されているからである。このような場合、この区間は任意であり、シーンの切り替え部分とは限らず、一時蓄積手段への動画像データの蓄積方法が課題となる。ところが、このアクセスする区間は、マルチメディアタイトルのシナリオに明示されている。
【0071】
第五の発明では、このシナリオを解釈し、それに従って、必要な区間の動画像データを一時蓄積手段に蓄積することで、シナリオに従った動画像データの再生や、選択枝による再生する動画像の変更を実現し、この課題を解決する。また、区間別にどのくらいのデータを一時蓄積するかという課題に対しては、第一の発明、第二の発明、第三の発明のいずれを適用してもよいが、ここでは例として、第一の発明を適用し比例定数kをもちいて説明する。
【0072】
上記のように構成された動画像処理装置において、以下その動作を説明する。まず、動画像処理手段12は、必要とする動画像データを動画像データ蓄積装置11から読みだす時、動画像データの要求を蓄積制御手段13に出す。蓄積制御手段13では、蓄積データ管理テーブルを調べ、要求の動画像データが全く蓄積されていなかったときは、動画像データ蓄積装置11に動画像データのすべての読みだし要求を出す。読みだした動画像データは伝送路1(15)を通り、蓄積手段13、伝送路2(16)を通り動画像データ処理手段12に達する。この時、蓄積制御手段13では、マルチメディアタイトルに付随したシナリオ情報をシナリオ解釈手段1006で解釈し、動画像データ区間別データ長格納手段1005に格納する。
【0073】
シナリオ情報を付随できないまたはされていない動画像データに関しては、そのシーン別データ長情報をあらかじめ動画像データシーン別データ長格納手段1005に格納しておく。動画像データ蓄積装置11から伝送された動画像データは、あらかじめ一時蓄積条件格納手段に格納された条件、つまりその区間のデータ長に比例定数kを掛けた長さのデータをその区間の頭から蓄積するという条件から、動画像データの内の区間部分の容量kQ1のデータを一時蓄積手段14にコピーし、蓄積する。このとき、区間Q1の切れ目はシナリオ解釈手段から得られ、データ量計測手段で計測している区間別のデータ量を初期化する。
【0074】
ここで、kは0≦k≦1の比例定数、Q1は動画像データの内の区間1の区間別データ長とする。なお、比例定数kの決め方は発明第一と同様である。さらに、コピーしたデータの最後の位置を動画像データとその区間の固有番号と共に一時蓄積手段14内の蓄積データ管理テーブルに書き込む。
【0075】
図11に、あるシナリオが動画像データAの区間2と動画像データBの区間1と動画像データCの区間4と動画像データDの区間3で構成されている場合を示した。ここでは、一時蓄積手段で蓄積される動画像データを濃い灰色で示した。薄い灰色で示した部分は、他のシナリオでこの区間を必要としたときに一時蓄積手段に蓄積される部分である。
【0076】
このように、シナリオに明示された、必要な動画像の区間だけを一時蓄積手段に蓄積する。動画像処理手段12が次に動画像データを読みだそうしたときは、まず動画像処理手段12は蓄積制御手段13にデータ読みだしの要求を出す。蓄積制御手段13は、一時蓄積手段14内の蓄積データ管理テーブルを調べ、蓄積されている最初の部分の動画像データを読みだし動画像処理手段12に送出する。一方で、蓄積されていない残りのデータは動画像データ蓄積装置に読みだし要求を出す。取得したデータの残りは、取得した順にFIFOメモリに入れ、一時蓄積手段内にあったデータを動画像処理手段に送出し終わる時に、そのデータの最後部に、FIFOメモリから取り出したデータを連結し、動画像処理手段に送出する。これで、動画像データは途切れずに動画像処理手段に送出されたことになる。上記動作の動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11からデータを読みだすときの蓄積制御手段13での一時蓄積手段14へのデータ蓄積手順を示すフロチャートは、発明第一と同様となる。
【0077】
以上この構成から明らかなように、第五の発明による動画処理装置は、マルチメディアタイトルなどでは、複数の動画内のある区間へランダムにアクセスしこれを再生するような場合において、動画像処理手段12が動画像データ蓄積装置11から動画像データの内シーン1を読みだすときに区間1のデータの容量が区間1のデータの最初の部分からデータ容量kQ1を越えたかどうかを検査する一時蓄積手段14と、動画像データを蓄積するかどうかを検査する蓄積制御手段13を、動画像処理手段12と動画像データ蓄積装置11間に設け、必要な動画像データの必要な区間別にデータを蓄積するメモリを一時蓄積手段に用意することにより、任意の区間へのランダムアクセスを行なう動画像データ処理手段12における区間の動画再生を最後までスムースに行なうことができる。また、区間‘別にどのくらいのデータを一時蓄積するかという課題に対しては、第一の発明、第二の発明、第三の発明のいずれを適用してもよいが、ここでは例として、第一の発明を適用し比例定数kをもちいて説明した。
【0078】
以上のように、本発明は、シナリオを解釈し、1つのマルチメディアタイトルの複数の動画像データの任意の部分の区間を1つの動画像データと見なし、第一の解決方法を適用することで、シナリオにしたがった、またはどの選択枝を選んでもそれにリンクされた、動画をすぐに再生でき、複数の動画の任意の部分にランダムにアクセスするような場合においても動画をスムースに再生するという課題を解決する。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明は、動画像処理手段と、動画像データ蓄積装置と、一時蓄積手段と、動画像データ蓄積手段から読みだしたデータのうち動画像処理手段と動画像データ蓄積装置の間の伝送路のデータの伝送速度から求めた比例定数と動画像データの全体長に基づいた容量のデータを、動画像データの最初から一時蓄積手段に蓄積する蓄積制御手段を設けることにより動画像処理手段からの動画再生要求と共にすぐに動画を再生し始め、しかも動画の再生が最後まで止らずにスムースに再生できることを可能とし、またそれに必要かつ充分なメモリを確保することでメモリの利用効率を上げより多くの動画像データに対応することができる優れた動画像処理装置を実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における動画像処理装置のシステム構成図
【図2】本発明の第1の実施例における蓄積制御手段の構成図
【図3】本発明の第1の実施例における動作説明のためのフローチャート
【図4】本発明の第2の実施例における蓄積制御手段の構成図
【図5】本発明の第2の実施例におけるユーザの動画再生形態例図
【図6】 本発明の第2の実施例における動作説明のためのフローチャート
【図7】本発明の3の実施例におけるユーザの動画再生形態例図
【図8】本発明の第4の実施例における蓄積制御手段の構成図
【図9】本発明の第4の実施例における動画像データとシーン構成図
【図10】本発明の第5の実施例における蓄積制御手段の構成図
【図11】本発明の第5の実施例におけるタイトルと複数動画像データの区間構成図
【符号の説明】
11 動画像データ蓄積装置
12 動画像処理手段
13 蓄積制御手段
14 一時蓄積手段
15 伝送路1
16 伝送路2
201 フレーム容量計測手段
202 条件判断手段
203 一時蓄積条件格納手段
204 蓄積データ管理手段
205 動画像データ全体長格納手段
206 FIFOメモリ
401 フレーム容量計測手段
402 条件判断手段
403 一時蓄積条件格納手段
404 蓄積データ管理手段
405 動画像データ全体長格納手段
406 FIFOメモリ
407 再生全体長算出手段
801 フレーム容量計測手段
802 条件判断手段
803 一時蓄積条件格納手段
804 蓄積データ管理手段
805 動画像データシーン別データ長格納手段
806 FIFOメモリ
807 シーン切り替え判別手段
1001 フレーム容量計測手段
1002 条件判断手段
1003 一時蓄積条件格納手段
1004 蓄積データ管理手段
1005 動画像データ区間別データ長格納手段
1006 シナリオ解釈手段
1007 FIFOメモリ

Claims (5)

  1. 再生する動画像データを指定するデータ要求信号を出力し、前記データ要求信号により指定された動画像データを再生する動画像処理手段と、動画像データが蓄積されている動画像データ蓄積装置から前記データ要求信号により指定された前記動画像データを読み出し、一時蓄積する一時蓄積手段と、前記動画像処理手段と前記動画像データ蓄積装置との間の伝送路のデータの伝送速度から求めた比例定数と前記指定された動画像データの全体データ容量とにより一時蓄積する容量を算出し、前記指定された動画像データの再生開始位置から前記一時蓄積容量のデータを前記一時蓄積手段に蓄積する蓄積制御手段とを備え、前記動画像処理手段は、前記一時蓄積手段に蓄積された前記一時蓄積容量のデータから再生することを特徴とする動画像処理装置。
  2. 動画像処理手段での動画再生中に、ユーザからの再生中止があった所までの動画像データのデータ容量を平均し、これを実質的な動画像データの全体データ容量とみなす、請求項1記載の動画像処理装置。
  3. 実質的な動画像全体長を求めるにあたり、ユーザの動画像データ再生形態の統計的な特徴を考慮して、動画像処理手段での動画再生中にユーザからの再生中止があった所までの動画像データのデータ容量を平均し、これを実質的な動画像データの全体データ容量とみなす、請求項2記載の動画像処理装置。
  4. 動画像データ内のシーンの変わり目を、自動的に割り出し、このシーンの変わり目と変わり目の間を1つの動画像データと見なす、請求項1記載の動画像処理装置。
  5. シナリオを解釈し、1つのマルチメディアタイトルを構成する、複数の動画像データの任意の部分の区間を1つの動画像データと見なす、請求項1記載の動画像処理装置。
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