以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が、本明細書に記載されていることを確認するためのものである。したがって、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
更に、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものでもない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置(例えば、図3の録画装置9)は、第1の時刻情報(例えば、図4の録画開始時刻情報95)が対応付けられた録画データを記憶する録画データ記憶手段(例えば、図3の録画データ記憶部72)と、録画データの検索に使用されるとともに、録画データの番組を区別するための第1の区別情報(例えば、図7の番組ID情報164)、録画データに関するテキストデータ(例えば、図7のテキストデータ162)、および、テキストデータに対応する第2の時刻情報(例えば、図7のタイムコード163)を含む、暗号化された第1のメタデータ、および録画データの検索に使用されるとともに、番組の内容に関する情報を含む、暗号化された第2のメタデータ(例えば、図8を用いて説明した第2のメタデータ165、または、図9を用いて説明した第3のメタデータ167)を取得するメタデータ取得手段(例えば、図3のネットワークインターフェイス73)と、暗号化された第1、第2のメタデータを復号するために用いられる復号鍵を取得する復号鍵取得手段(例えば、図3のネットワークインターフェイス73)と、暗号化された第1、第2のメタデータを、第1、第2のメタデータを復号するために用いられる復号鍵を用いて復号する復号処理手段(例えば、図3の復号処理部77)と、復号された第1のメタデータを記憶する第1のメタデータ記憶手段(例えば、図3の第1のメタデータ記憶部78)と、復号された第2のメタデータを記憶する第2のメタデータ記憶手段(例えば、図3の第2のメタデータ記憶部82、または、第3のメタデータ記憶部83)と、ユーザの操作入力を受ける操作入力手段(例えば、図3の操作入力部71)と、操作入力手段によりユーザから入力された検索を実行する番組を指定する情報および検索キーとなる第1のテキスト情報と、第2のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第2のメタデータとを基に、第1のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第1のメタデータとのマッチング処理を実行して、第1のテキスト情報に対応する第2の時刻情報を検出するマッチング処理手段(例えば、図3のマッチング処理部79)と、録画データ記憶手段により記憶されている録画データから、マッチング処理手段により検出された第2の時刻情報に対応する記録位置を検索し、検索された記録位置から開始される録画データを読み出す検索手段(例えば、図3の録画データ検索出力部80)とを備えることを特徴とする。
第2のメタデータ(例えば、図8を用いて説明した第2のメタデータ165)は、番組を固有に区別可能な第2の区別情報(例えば、番組ID)と、番組の内容(例えば、番組の出演者や、地名などの、番組に関連するもの)に関係する第2のテキスト情報と、第2のテキスト情報と関連する第3のテキスト情報(例えば、出演者に対する配役名でも良いし、卵とエッグなどの言語が異なるが同一の意味を有するテキストであっても良い)との対応関係を示す対応テーブルとを含むことができ、対応テーブルは、第2のテキスト情報と、少なくとも1つの第3のテキスト情報との対応関係を示し、マッチング処理手段は、復号された第1のメタデータに含まれている第1の区別情報と同一の第2の区別情報を有する、復号された第2のメタデータを参照して、第1のテキスト情報、並びに、第1のテキスト情報に対応する第2のテキスト情報および第3のテキスト情報を基に、第1のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第1のメタデータとのマッチング処理を実行し、第2の時刻情報を検出することができる。
第2のメタデータ(例えば、図8を用いて説明した第2のメタデータ165)は、番組を固有に区別可能な第2の区別情報(例えば、番組ID)と、番組の出演者(例えば、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人)名と、出演者の番組での名称(例えば、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名など)の対応関係を示す対応テーブルとを含むことができ、マッチング処理手段は、復号された第1のメタデータに含まれている第1の区別情報と同一の第2の区別情報を有する、復号された第2のメタデータを参照して、第1のテキスト情報、並びに、第1のテキスト情報に対応する出演者名および出演者の番組での名称を基に、第1のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第1のメタデータとのマッチング処理を実行し、第2の時刻情報を検出することができる。
第2のメタデータ(例えば、図9を用いて説明した第3のメタデータ167)は、出演者名、および、出演者を示す第2のテキスト情報(例えば、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方など)の対応関係を示す対応テーブルを含むことができ、マッチング処理手段は、第1のテキスト情報、並びに、第1のテキスト情報に対応する出演者名、および、第2のテキスト情報を基に、第1のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第1のメタデータとのマッチング処理を実行し、第2の時刻情報を検出することができる。
メタデータ取得手段は、録画データの検索に使用されるとともに、番組の出演者に関する情報であり、かつ、第2のメタデータ(例えば、図8を用いて説明した第2のメタデータ165)とは異なる暗号化された第3のメタデータ(例えば、図9を用いて説明した第3のメタデータ167)を取得することができ、復号鍵取得手段は、暗号化された第3のメタデータを復号するために用いられる復号鍵を取得することができ、復号処理手段は、暗号化された第3のメタデータを、第3のメタデータを復号するために用いられる復号鍵を用いて復号することができ、復号された第3のメタデータを記憶する第3のメタデータ記憶手段(例えば、図3の第2のメタデータ記憶部82、または、第3のメタデータ記憶部83)を更に備えることができ、第2のメタデータは、番組を固有に区別可能な第2の区別情報(例えば、番組ID)と、番組の出演者(例えば、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人)名、出演者の番組での名称(例えば、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名など)、および、番組の出演者を固有に区別可能な第3の区別情報(例えば、タレントID)の対応関係を示す対応テーブルとを含むことができ、第3のメタデータは、番組の出演者を固有に区別可能な第4の区別情報(例えば、タレントID)、出演者名、および、出演者を示す第2のテキスト情報(例えば、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方など)の対応関係を示す対応テーブルを含むことができ、マッチング処理手段は、復号された第1のメタデータに含まれている第1の区別情報と同一の第2の区別情報を有する、復号された第2のメタデータと、復号された第2のメタデータに記載されている第3の区別情報と同一の第4の区別情報を有する、復号された第3のメタデータとを参照して、第1のテキスト情報、並びに、第1のテキスト情報に対応する出演者名、出演者の番組での名称、および、第2のテキスト情報を基に、第1のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第1のメタデータとのマッチング処理を実行し、第2の時刻情報を検出することができる。
請求項7に記載の情報処理方法は、録画データの検索に使用されるとともに、第1の時刻情報を有する録画データを検索する情報処理装置(例えば、図3の録画装置9)の情報処理方法であって、録画データの番組を区別するための区別情報(例えば、図7の番組ID情報164)、録画データに関するテキストデータ(例えば、図7のテキストデータ162)、および、テキストデータに対応する第2の時刻情報(例えば、図7のタイムコード163)を含む、暗号化された第1のメタデータ、および録画データの検索に使用されるとともに、番組の内容に関する情報を含む、暗号化された第2のメタデータを復号するメタデータ復号処理ステップ(例えば、図20のステップS149)と、復号された第1のメタデータの記憶を制御する第1のメタデータ記憶制御ステップ(例えば、図20のステップS141において、第1のメタデータが取得された場合の図20のステップS150の処理)と、復号された第2のメタデータの記憶を制御する第2のメタデータ記憶制御ステップ(例えば、図20のステップS141において、第2のメタデータが取得された場合の図20のステップS150の処理)と、ユーザから入力された検索を実行する番組を指定する情報および検索キーとなるテキスト情報と、第2のメタデータ記憶制御ステップの処理により記憶が制御され、復号された第2のメタデータとを基に、第1のメタデータ記憶制御ステップの処理により記憶が制御され、復号された第1のメタデータとのマッチング処理を実行して、検索キーとなるテキスト情報に対応する第2の時刻情報を検出するマッチング処理ステップ(例えば、図22のステップS188の処理)と、録画データから、マッチング処理ステップの処理により検出された第2の時刻情報に対応する記録位置を検索し、検索された記録位置から開始される録画データを読み出す検索ステップ(例えば、図22のステップS189の処理)とを含むことを特徴とする。
また、請求項8に記載のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、請求項7に記載の情報処理方法と同様である。
請求項9に記載の情報処理装置(例えば、図5および図6のメタデータ作成サーバ6)は、放送信号を取得する放送信号取得手段(例えば、図6の放送データ取得部141)と、放送信号の番組を固有に区別可能な第1の区別情報(例えば、番組ID)を取得する区別情報取得手段(例えば、図6の番組ID情報抽出部143)と、放送信号取得手段により取得された放送信号から、ユーザにより表示するか否かを選択することが可能な字幕データ(例えば、図2の表示選択字幕データ17)を抽出してデコードする字幕データデコード手段(例えば、図6の表示選択字幕データデコーダ145)と、字幕データデコード手段によりデコードされた字幕データに対応するテキストデータにタイムコードを対応付けるタイムコード対応付け処理手段(例えば、図6のタイムコード対応付け処理部147)と、タイムコード対応付け処理手段によりタイムコードが対応付けられたテキストデータに、区別情報取得手段により取得された第1の区別情報を対応付けて、第1のメタデータを生成する第1のメタデータ生成手段(例えば、図6の第1のメタデータ生成部144)と、番組の内容に関する情報を含む第2のメタデータ(例えば、図8を用いて説明した第2のメタデータ165、または、図9を用いて説明した第3のメタデータ167)を生成する第2のメタデータ生成手段(例えば、図6の第2のメタデータ生成部156、または、第3のメタデータ生成部157)と、第1のメタデータ生成手段により生成された第1のメタデータ、および、第2のメタデータ生成手段により生成された第2のメタデータを暗号化する暗号化手段(例えば、図6の暗号化処理部149)と、他の装置への、暗号化された第1、第2のメタデータの供給を制御するメタデータ供給制御手段(例えば、図6のメタデータ供給制御部152)とを備えることを特徴とする。
第2のメタデータ生成手段(例えば、図6の第2のメタデータ生成部156)は、番組を固有に区別可能な第2の区別情報(例えば、番組ID)と、番組の内容に関係する第1のテキスト(例えば、番組の出演者や、地名などの、番組に関連するもの)と、第1のテキストと関連する第2のテキスト(例えば、出演者に対する配役名でも良いし、卵とエッグなどの言語が異なるが同一の意味を有するテキストであっても良い)との対応関係を示す対応テーブルとを含む第2のメタデータを生成することができる。
第2のメタデータ生成手段(例えば、図6の第2のメタデータ生成部156)は、番組を固有に区別可能な第2の区別情報(例えば、番組ID)と、番組の出演者(例えば、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人)名、出演者を固有に区別可能な第3の区別情報、および、出演者の番組での名称(例えば、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名など)の対応関係を示す対応テーブルとを含む第2のメタデータ(例えば、図8を用いて説明した第2のメタデータ165)を生成することができる。
第2のメタデータ生成手段(例えば、図6の第3のメタデータ生成部157)は、出演者を固有に区別可能な第2の区別情報(例えば、タレントID)、出演者名、および、出演者を示す他のテキスト情報(例えば、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方など)の対応関係を示す対応テーブルを含む第2のメタデータ(例えば、図9を用いて説明した第3のメタデータ167)を生成することができる。
請求項14に記載の情報処理方法は、他の装置における検索処理に用いられる情報を生成する情報処理装置(例えば、図5および図6のメタデータ作成サーバ6)の情報処理方法であって、放送信号を取得する放送信号取得ステップ(例えば、図14のステップS61の処理)と、放送信号の番組を固有に区別可能な区別情報(例えば、番組ID)を取得する区別情報取得ステップ(例えば、図14のステップS62の処理)と、放送信号取得ステップの処理により取得された放送信号から、ユーザにより表示するか否かを選択することが可能な字幕データ(例えば、図2の表示選択字幕データ17)を抽出してデコードする字幕データデコードステップ(例えば、図14のステップS63の処理)と、字幕データデコードステップの処理によりデコードされた字幕データに対応するテキストデータにタイムコードを対応付けるタイムコード対応付け処理ステップ(例えば、図14のステップS65の処理)と、タイムコード対応付け処理ステップの処理によりタイムコードが対応付けられたテキストデータに、区別情報取得ステップの処理により取得された区別情報を対応付けて、第1のメタデータを生成する第1のメタデータ生成ステップ(例えば、図14のステップS66の処理)と、番組の内容に関する情報を含む第2のメタデータ(例えば、図8を用いて説明した第2のメタデータ165、または、図9を用いて説明した第3のメタデータ167)を生成する第2のメタデータ生成ステップ(例えば、図15のステップS71乃至ステップS73の処理、または、図16のステップS81乃至ステップS83の処理)と、第1のメタデータ生成ステップにより生成された第1のメタデータ、および、第2のメタデータ生成ステップにより生成された第2のメタデータを暗号化する暗号化ステップ(例えば、図14のステップS67、図15のステップS74)と、他の装置への、暗号化された第1、第2のメタデータの供給を制御するメタデータ供給制御ステップ(例えば、図18のステップS103)を含むことを特徴とする。
また、請求項15に記載のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、請求項14に記載の情報処理方法と同様である。
請求項16に記載の情報処理システムは、放送信号を取得して処理する第1の情報処理装置(例えば、図3の表示選択字幕デコーダ8)と、録画データを検索する第2の情報処理装置(例えば、図3の録画装置9)と、第2の情報処理装置で実行される検索処理に利用される第1のメタデータおよび第2のメタデータを生成する第3の情報処理装置(例えば、図5および図6のメタデータ作成サーバ6)と、第2の情報処理装置で実行される検索処理に利用される第1のメタデータおよび第2のメタデータを復号する復号鍵を供給する第4の情報処理装置(例えば、図10および図11の認証サーバ7)とによって構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、放送信号を取得する第1の放送信号取得手段(例えば、図3の入力端子21−1および21−2)と、放送信号の番組を固有に区別可能な区別情報(例えば、番組ID)を取得する第1の区別情報取得手段(例えば、図3の番組ID情報抽出部39)と、第1の放送信号取得手段により取得された放送信号に、第1の時刻情報(たとえば、図4の録画開始時刻情報95)と、第1の区別情報取得手段により取得された区別情報とを対応付けて録画データを生成する録画データ生成手段(例えば、図3の出力信号生成部33)とを備え、第2の情報処理装置は、第1の時刻情報と区別情報とが対応付けられた録画データを記憶する録画データ記憶手段(例えば、図3の録画データ記憶部72)と、暗号化された第1のメタデータおよび第2のメタデータを取得するメタデータ取得手段(例えば、図3のネットワークインターフェース73)と、暗号化された第1のメタデータおよび第2のメタデータを復号するために用いられる復号鍵を取得する復号鍵取得手段(例えば、図3のネットワークインターフェース73)と、メタデータ取得手段により取得された暗号化された第1のメタデータおよび第2のメタデータを、復号鍵取得手段により取得された復号鍵を用いて復号する復号処理手段(例えば、図3の復号処理部77)と、復号処理手段により復号された、録画データの番組を区別するための区別情報(例えば、図7の番組ID164)、録画データに関するテキストデータ(例えば、図7のテキストデータ162)、および、テキストデータに対応する第2の時刻情報(例えば、図7のタイムコード163)を含む第1のメタデータ(例えば、図7のメタデータ161)を記憶する第1のメタデータ記憶手段(例えば、図3のメタデータ記憶部78)と、復号処理手段により復号された、番組の内容に関する情報を含む第2のメタデータを記憶する第2のメタデータ記憶手段(例えば、図3の第2のメタデータ記憶部82、または、第3のメタデータ記憶部83)と、ユーザの操作入力を受ける操作入力手段(例えば、図3の操作入力部71)と、操作入力手段によりユーザから入力された検索を実行する番組を指定する情報および検索キーとなるテキスト情報と、第2のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第2のメタデータとを基に、第1のメタデータ記憶手段により記憶され、復号された第1のメタデータとのマッチング処理を実行して、検索キーとなるテキスト情報に対応する第2の時刻情報を検出するマッチング処理手段(例えば、図3のマッチング処理部79)と、録画データ記憶手段により記憶されている録画データから、マッチング処理手段により検出された第2の時刻情報に対応する記録位置を検索し、検索された記録位置から開始される録画データを読み出す検索手段(例えば、図3の録画データ検索出力部80)とを備え、第3の情報処理装置は、放送信号を取得する第2の放送信号取得手段(例えば、図6の放送データ取得部141)と、放送信号の番組を固有に区別可能な区別情報(例えば、番組ID)を取得する第2の区別情報取得手段(例えば、図6の番組ID情報抽出部143)と、第2の放送信号取得手段により取得された放送信号から、ユーザにより表示するか否かを選択することが可能な字幕データ(例えば、図2の表示選択字幕データ17)を抽出してデコードする字幕データデコード手段(例えば、図6の表示選択字幕データデコーダ145)と、字幕データデコード手段によりデコードされた字幕データに対応するテキストデータにタイムコードを対応付けるタイムコード対応付け処理手段(例えば、図6のタイムコード対応付け処理部147)と、タイムコード対応付け処理手段によりタイムコードが対応付けられたテキストデータに、第2の区別情報取得手段により取得された区別情報を対応付けて、第1のメタデータを生成する第1のメタデータ生成手段(例えば、図6の第1のメタデータ生成部144)と、番組の内容に関する情報を含む第2のメタデータを生成する第2のメタデータ生成手段(例えば、図6の第2のメタデータ生成部156、または、第3のメタデータ生成部157)と、第1のメタデータ生成手段により生成された第1のメタデータ、および、第2のメタデータ生成手段により生成された第2のメタデータを暗号化する暗号化手段(例えば、図6の暗号化処理部149)と、第2の情報処理装置への、暗号化された第1、第2のメタデータの供給を制御するメタデータ供給制御手段(例えば、図6のメタデータ供給制御部152)とを備え、第4の情報処理装置は、ユーザの登録情報を記憶する登録情報記憶手段(例えば、図11のユーザ情報データベース206)と、第2の情報処理装置から、ユーザの認証に関する情報を取得する認証情報取得手段(例えば、図11の操作入力情報取得部204)と、認証情報取得手段により取得されたユーザの認証に関する情報、および、登録情報記憶手段により記憶されているユーザの登録情報を基に、認証処理を実行する認証処理手段(例えば、図11の認証処理部207)と、認証処理手段によりユーザが正しく認証された場合、第2の情報処理装置への、所定の第1のメタデータ、または、第2のメタデータを復号する復号鍵の供給を制御する復号鍵供給制御手段(例えば、図11の鍵供給処理部208)と、復号鍵供給制御手段により前記復号鍵の供給が制御されたことに伴って発生する課金に関する情報を記憶する課金情報記憶手段(例えば、図11の課金情報データベース211)と、課金情報記憶手段により記憶された課金に関する情報を基に、復号鍵の供給数を算出するとともに、算出された復号鍵の供給数に基づいて、ユーザに対する課金処理を実行する課金処理手段(例えば、図11の課金処理部210)と
を備えることを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理システムの構成について説明するためのシステム図である。
放送局1は、地上波、または、衛星波などを用いて、番組を放送する。放送される番組のデータには、映像データと音声データが含まれる。また、番組データには、映像データとして必ず表示される、いわゆる字幕(番組の題名やキャストなどの紹介、または、海外の作品における日本語字幕)以外に、表示させるか否かを選択可能な字幕データが含まれる。このような選択可能な字幕データ(いわゆる、クローズドキャプション)には、海外の作品における日本語字幕のような出演者の会話に対応するテキストデータのみならず、例えば、BGMや効果音などの説明も含まれていてもよい。
例えば、NTSC方式のアナログの地上波放送では、映像信号に525本の走査線が用いられており、この525本のうち、各フィールド(2フィールドで1フレームを構成)の最初の21本相当は、VBI(Vertical Blanking Interval:垂直帰線消去期間)と称される、走査を開始するためのインターバル用に割り当てられている。クローズドキャプションは、各フィールドのVBIのうち、VBIの21本目に7bitの文字コードを多重化することによって伝送されるようになされており、各フィールドを使って2種類の文字セットを毎秒約60文字伝送することができるようになされている。以下、クローズドキャプションに代表される、表示と非表示を選択可能な字幕データを、表示選択字幕データと称するものとする。
映像データ、音声データ、表示選択字幕データの具体的な例について、図2を用いて説明する。
映像データ15は、動画像データであり、図2においては、動画像データ中の、いくつかのタイミングにおけるフレーム画像データを抽出して図示している。音声データ16は、映像データ15と同時再生されるべき音声データである。表示選択字幕データ17は、例えば、音声データ16に対応するテキストデータであってもかまわないし、音声データに対応するテキストデータ以外の、音声データが会話である場合に、発話者を説明するためのテキストデータ(例えば、図中の(C山)、(A田))などが含まれるようにしても良い。映像データ15と音声データ16は、例えば、それぞれ対応するようなリンク情報を有しているか、相対時刻のタイムスタンプを有することにより、例えば、放送時にリアルタイムで視聴される以外に、録画されて再生された場合においても時間軸がずれてしまうことがないようになされている。これに対して、表示選択字幕データ17は、再生時にデコードされるまで、映像データと同一に扱われることしか想定されていないため、映像データ15または音声データ16に対するリンクデータや、相対時刻のタイムスタンプなどを有していない。
再び、図1の説明に戻る。
ユーザは、テレビジョン受像機2を用いて、図2を用いて説明した表示選択字幕データ17を含む映像データ15、および、音声データ16で構成される放送信号を受信する。表示選択字幕データを表示させる必要がなく、かつ、表示選択字幕データを用いた、後述する検索処理を行わないユーザは、ホームサーバ3、または、表示選択字幕デコーダ8を用いなくても、チューナ11によって選局された放送信号を、映像および音声信号処理部12において復調し、映像信号を出力部13のディスプレイに表示するとともに、音声信号を出力部13のスピーカに出力して、番組を視聴することが可能である。
ホームサーバ3は、表示選択字幕デコーダ8、および、録画装置9によって構成されている。表示選択字幕デコーダ8は、テレビジョン受像機2のチューナ11によって選局された放送信号の入力を受け、映像信号および音声信号をデコードするとともに、ユーザの操作入力に基づいて、表示選択字幕データを抽出してデコードし、出力部13に出力して表示および音声出力させることができる。更に、表示選択字幕デコーダ8は、テレビジョン受像機2のチューナ11によって選局された放送信号の入力を受け、放送信号を処理することにより、録画装置9がインターネット5を介してメタデータ作成サーバ6から取得した第1のメタデータを用いて検索処理を実行することが可能な、録画開始時刻を示す情報(以下、録画開始時刻情報と称する)が対応付けられた録画データを生成して、録画装置9に供給することができる。また、表示選択字幕デコーダ8は、録画装置9により録画され、検索処理により再生位置が指定された録画データの供給を受け、表示選択字幕を必要に応じてデコードして、出力部13に出力して表示および音声出力させることができる。
録画装置9は、ユーザの操作入力に基づいて、表示選択字幕デコーダ8により生成された録画開始時刻情報つき録画データの供給を受けて内部の記録媒体に記録(すなわち、録画)する。また、録画装置9は、インターネット5を介して、メタデータ作成サーバ6から、第1のメタデータ乃至第3のメタデータ供給を受けるとともに、認証サーバ7から、供給されたメタデータを復号するための復号鍵の供給を受けて、それらのメタデータを復号し、復号されたメタデータを用いて、ユーザが入力したテキストとメタデータとのマッチング処理を実行する。
第1のメタデータは、番組を固有に区別可能な番組ID、表示選択字幕データに対応するテキストデータ、および、テキストデータに対応するタイムコードにより構成されるものである。第2のメタデータは、番組を固有に区別可能な番組ID、および、ドラマなどにおける俳優名、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名などの対応関係を示す対応テーブルにより構成されるものである。第3のメタデータは、タレント(ここでは、タレントとは、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人を総称するものである)を固有に区別可能なタレントID、タレント名、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方などの対応関係を示す対応テーブルにより構成されるものである。第1乃至第3のメタデータについては、図7乃至図9を用いて後述する。
そして、マッチング処理の結果、ユーザが入力したテキストに対応するタイムコードが検出され、タイムコードを基に、録画データが検索されて、表示選択字幕デコーダ8に供給される。検索処理の詳細については後述する。ここで、検索される「番組」とは、例えば、2時間ドラマなどのプログラムの全体であっても、1つのプログラムがコマーシャルなどで区切られている場合の区切られた1単位ごとでも、複数のプログラムを含むものであっても、更に、コマーシャルを含むものやコマーシャルのみを示すものであっても良い。
なお、テレビジョン受像機2およびホームサーバ3が実行可能な機能の一部または全部を、例えば、携帯型電話機やPDAなどの携帯端末を用いて実行するようにしても良い。
メタデータ作成サーバ6は、インターネット5を介して、または、所定の媒体を介して、もしくは、図示しないアンテナより受信することにより、放送局1が作成した表示選択字幕データつきの放送信号を取得し、それを基に、第1のメタデータを作成して、作成した第1のメタデータを暗号化する。更に、メタデータ作成サーバ6は、外部入力された情報を基に、第2のメタデータおよび第3のメタデータを作成し、作成された第2のメタデータおよび第3のメタデータを暗号化する。また、メタデータ作成サーバ6は、暗号化された第1乃至第3のメタデータを、インターネット5を介してユーザに配布するためのウェブページをインターネット5に公開し、例えば、録画装置9や、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどを用いたユーザからのアクセスを受け、ユーザが所望した番組の検索に利用される暗号化された第1乃至第3のメタデータを、インターネット5を介してダウンロードさせる。
なお、メタデータのユーザへの配布方法は、ウェブページをインターネット5に公開する以外にも、例えば、ホストコンピュータを中心に、複数の情報処理装置を電話回線で接続し、データ通信を行う、いわゆる、パソコン通信や、その他、専用線を介した通信や、リムーバブルな記録媒体を介したデータの配布など、いかなる媒体を介するものであっても良い。
認証サーバ7は、メタデータ作成サーバ6が作成し暗号化してユーザに配布した第1乃至第3のメタデータを復号するための復号鍵を、インターネット5を介してユーザに配布するためのウェブページをインターネット5に公開し、例えば、録画装置9や、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどを用いたユーザからのアクセスを受け、ユーザが所望した第1乃至第3のメタデータの復号鍵に対する対価の決済を行ったうえで、ユーザに復号鍵を配布する。また、認証サーバ7は、表示選択字幕データを作成した放送局1に対する対価を放送局1に対して支払うための課金処理を実行する。
なお、復号鍵のユーザへの配布方法も、ウェブページをインターネット5に公開する以外にも、例えば、ホストコンピュータを中心に、複数の情報処理装置を電話回線で接続し、データ通信を行う、いわゆる、パソコン通信や、その他、専用線を介した通信や、リムーバブルな記録媒体を介したデータの配布など、いかなる媒体を介するものであっても良い。
図3は、図1の表示選択字幕デコーダ8と、録画装置9とにより構成されているホームサーバ3の構成を示すブロック図である。
テレビジョン受像機2のチューナ11により選局された放送信号のうち、表示選択字幕データを含む映像信号は、入力端子21−1より映像信号デコーダ31に供給され、音声信号は、入力端子21−2より音声信号デコーダ34に入力される。
映像信号デコーダ31は、供給された映像信号をデコードし、デコードされた映像データをメモリ32に供給する。メモリ32は、供給された映像信号を一時保持するフレームメモリである。音声信号デコーダ34は、供給された音声信号をデコードし、デコードされた音声データを出力する。
操作入力部41により入力されたユーザの操作により、受信された放送信号をリアルタイムに出力する、すなわち、現在放送中の番組を視聴することが指令された場合、表示選択字幕データデコーダ35は、メモリ32から映像データを取得する。そして、操作入力部41により入力されたユーザの操作により、表示選択字幕データの表示が指令された場合、表示選択字幕データデコーダ35は、取得した映像データに含まれる表示選択字幕データをデコードして、対応するテキストデータをOSD(On Screen Display)36に供給するとともに、映像データを合成処理部37に供給する。
また、表示選択字幕データデコーダ35は、入力端子24−1を介して、録画装置9から供給された再生された映像データを取得した場合においても、操作入力部41により入力されたユーザの操作により、表示選択字幕データの表示が指令されたとき、取得した映像データに含まれる表示選択字幕データをデコードして、対応するテキストデータをOSD36に供給するとともに、映像データを合成処理部37に供給する。
OSD36は、供給されたテキストデータを、表示画面に重畳して表示させるための画像データであるOSDデータに変換して、合成処理部37に供給する。合成処理部37は、供給された映像データに、供給されたOSDデータを重畳して、出力端子22−1からテレビジョン受像機2の出力部13のディスプレイに出力する。また、このとき、音声出力処理部38は、音声信号デコーダ34によりデコードされた音声データ、または、入力端子24−2を介して供給された音声データを取得して、出力端子22−2から、テレビジョン受像機2の出力部13のスピーカに出力する。
操作入力部41により入力されたユーザの操作に基づいて、または、データ端子61−3を介して、録画装置9から供給された制御信号に基づいて、供給された映像信号および音声信号を録画装置9に出力して録画させることが指令された場合、出力信号生成部33は、番組ID情報抽出部39に、メモリ32に保持されている映像データから番組管理情報に含まれる番組IDを抽出させるように制御する。番組ID情報抽出部39は、映像信号デコーダ31によりデコードされた映像データに含まれる番組管理情報から、番組(ここでも、「番組」とは、検索される単位を示し、例えば、2時間ドラマなどのプログラムの全体であっても、1つのプログラムがコマーシャルなどで区切られている場合の区切られた1単位ごとでも、複数のプログラムを含むものであっても、更に、コマーシャルを含むものやコマーシャルのみを示すものであっても良い)を固有に区別可能な番組ID情報を抽出し、出力信号生成部33に供給する。
なお、映像データに番組管理情報が含まれていない場合、番組ID情報抽出部39は、出力信号生成部33を介して、タイマ40から時刻情報を取得し、取得した時刻情報から、番組ID情報を生成することができるようにしても良い。
出力信号生成部33は、タイマ40を参照して、録画が開始された時刻(絶対時刻)を取得し、メモリ32から供給される映像データ、または、音声信号デコーダ34から供給される音声データのうちの少なくともいずれか一方に、取得した時刻情報である録画開始時刻情報を対応付けるとともに、映像データおよび音声データに対して、番組ID情報抽出部39から供給された番組IDを対応付けて、録画される出力信号を生成し、出力端子23−1および23−2から録画装置9に供給する。この対応付けられた録画開始時刻情報は、後述する検索処理において用いられる。
録画される出力信号について、図4を用いて説明する。
出力信号生成部33において、録画される出力信号のうち、映像データ15または音声データ16のうちのいずれか少なくとも一方に、録画開始時刻情報95が対応付けられる。そして、映像データ15には、表示選択字幕データ17が含まれている。そして、これらのデータに番組ID情報が関連つけられて、録画用の出力信号が生成される。
図3に戻って、録画装置9の構成について説明する。
操作入力部71は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル、タッチパッド、レバーなどの入力デバイスで構成され、ユーザの操作入力を受ける。録画データ記憶部72は、入力端子61−1および入力端子61−2から供給される、番組IDと録画開始時刻情報が対応付けられた映像データおよび音声データを記憶する。録画データ記憶部72は、例えば、ハードディスクなどの大容量記録媒体により構成されるようにしても、DVD(Digital Versatile Disc)やビデオテープなどのリムーバブルな記録媒体に構成されるようにしても良い。
録画制御部81は、ユーザが、操作入力部71に対して、放送番組の録画を指令したとき、表示選択字幕デコーダ8に供給された映像信号および音声信号を検索可能な情報として録画することができるように、番組IDおよび録画開始時刻情報を対応付けて、録画装置9に出力させるための制御信号を生成し、データ端子61−3およびデータ端子23−3を介して、表示選択字幕デコーダ8の出力信号生成部33に供給する。
ネットワークインターフェース73は、インターネット5に公開されているウェブページの情報を取得して、表示部74に表示させたり、表示部74を参照したユーザが、操作入力部71に入力した操作に基づいて、所定の情報を、メタデータ作成サーバ6、または、認証サーバ7に送信したり、メタデータ作成サーバ6から、第1のメタデータ乃至第3のメタデータをダウンロードして、暗号化メタデータ記憶部75に出力して記憶させたり、認証サーバ7から取得した復号鍵を、復号鍵記憶部76に出力して記憶させたりする。また、ネットワークインターフェース73は、ユーザが保有する図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどを用いて取得された、暗号化されたメタデータや復号鍵などを、有線または無線を介した通信により、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAから受信することも可能である。
表示部74は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)またはCRT(Cathode Ray Tube)などで構成され、ネットワークインターフェース73を介して取得されたインターネット5に公開されているウェブページの情報や、操作入力部71によりユーザが入力した情報などを表示する。
暗号化メタデータ記憶部75は、取得された暗号化された第1のメタデータ乃至第3のメタデータを記憶する。復号鍵記憶部76は、取得された復号鍵を記憶する。復号処理部77は、暗号化メタデータ記憶部75に記憶されている暗号化された第1のメタデータ乃至第3のメタデータを、復号鍵記憶部76に記憶されている、対応する復号鍵を用いて復号し、第1のメタデータ記憶部78、第2のメタデータ記憶部82、または、第3のメタデータ記憶部83に出力して記憶させる。第1のメタデータ記憶部78は、復号された第1のメタデータの供給を受け、これを記憶する。第2のメタデータ記憶部82は、復号された第2のメタデータの供給を受け、これを記憶する。第3のメタデータ記憶部83は、復号された第3のメタデータの供給を受け、これを記憶する。
マッチング処理部79は、操作入力部71から、検索する録画データの番組IDを指定する情報と、検索のキーとなるテキストの入力を受け、第1のメタデータ記憶部78に記憶されている第1のメタデータ、第2のメタデータ記憶部82に記憶されている第2のメタデータ、および、第3のメタデータ記憶部83に記憶されている第3のメタデータを適宜参照して、マッチング処理を実行し、マッチング結果である番組IDとタイムコードを録画データ検索出力部80に供給する。録画データ検索出力部80は、マッチング処理部79から供給されたマッチング結果である番組IDとタイムコードを基に、録画データ記憶部72を検索して、ユーザが所望する録画データをタイムコードに示された開始時刻から読み出し、出力端子62−2および出力端子62−2を介して、表示選択字幕デコーダ8に供給する。録画データ記憶部72に記憶されている録画データには、図4を用いて説明した録画開始時刻情報95が付与されているので、録画データ検索出力部80は、録画開始時刻情報95を基準として、タイムコードに示された再生開始位置を検出することができる。
次に、図5は、メタデータ作成サーバ6の構成を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、キーボード、マウスなどよりなる入力部106、ディスプレイやスピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクなどより構成される記憶部108、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部109が接続されている。通信部109は、インターネット5を含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてドライブ110が接続され、磁気ディスク121、光ディスク122、光磁気ディスク123、もしくは、半導体メモリ124などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
図6は、メタデータの作成処理を実行する、図5を用いて説明したメタデータ作成サーバ6の機能(CPU101が実行するプログラムによって実現される機能を含む)について説明するための機能ブロック図である。
放送データ取得部141は、図5の通信部109に対応し、インターネット5を介して、または、図示しないアンテナを介して、放送データを取得して、デコーダ142に供給する。
デコーダ142は、供給された放送データをデコードする。ここで、デコーダ142は、放送データのうち、メタデータの作成に必要となる番組ID情報を含む番組管理情報や表示選択字幕データが含まれている映像信号のみをデコードすればよい。
番組ID情報抽出部143は、デコーダ142によりデコードされた映像データに含まれる番組管理情報から、放送番組(ここでも、「番組」とは、検索される単位を示し、例えば、2時間ドラマなどのプログラムの全体であっても、1つのプログラムがコマーシャルなどで区切られている場合の区切られた1単位ごとでも、複数のプログラムを含むものであっても、更に、コマーシャルを含むものやコマーシャルのみを示すものであっても良い)を固有に区別可能な番組ID情報を抽出し、第1のメタデータ生成部144に供給するとともに、供給された映像データを表示選択字幕データデコーダ145に供給する。
なお、映像データに番組管理情報が含まれていない場合、番組ID情報抽出部143は、図示しないタイマから時刻情報を取得し(または、タイマ148から時刻情報を取得することができるようにして)、取得した時刻情報から、番組ID情報を生成することができるようにしても良い。
表示選択字幕データデコーダ145は、取得した映像データに含まれる表示選択字幕データをデコードして、対応するテキストデータを表示選択字幕データ解析部146に供給する。表示選択字幕データ解析部146は、表示選択字幕データデコーダ145から供給された、表示選択字幕データに対応するテキストデータを、適切な長さのテキスト群に分割(例えば、一度に表示されるテキストを1つのテキスト群として分割)し、分割されたテキスト群をタイムコード対応付け処理部147に供給する。
タイムコード対応付け処理部147は、タイマ148を参照して、供給されたテキスト群のそれぞれに対して、テキストの開始位置および終了位置に対応するタイムコードを対応付ける処理を実行する。タイムコード対応付け処理部147は、放送データ取得部141が、ユーザが放送データを取得する場合と同様に、リアルタイムで(すなわち、番組の放送時刻に)放送信号を取得した場合、タイマ148が示す現在時刻に基づいて、タイムコードをテキストデータに対応付けるものとする。また、タイムコード対応付け処理部147は、放送データ取得部141が、番組の放送時刻から遅れて放送信号を取得した場合、または、デコーダ142乃至表示選択字幕データ解析部146の処理にかかる時間が、一般的なテレビジョン受像機を用いた放送信号の出力処理と比較して長くなってしまう場合、タイマ148が示す現在時刻と放送信号の取得の遅延時間、または、処理にかかる時間による遅延時間に基づいて、番組の放送時刻に対応するタイムコードを算出し、テキストデータに対応付けるものとする。
第1のメタデータ生成部144は、タイムコード対応付け処理部147から供給されたタイムコードが対応付けられたテキストデータに、番組ID情報抽出部143から供給された番組ID情報を対応付けて第1のメタデータを生成し、暗号化処理部149に供給する。
第2のメタデータ生成部156は、外部入力(例えば、放送局1から提供される情報、または、オペレータの操作入力)により、ドラマなどの番組における俳優名、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名などの対応関係を示す対応テーブルの供給を受け、対応テーブルと、番組を個別に区別することが可能な番組ID情報を関連付けて、第2のメタデータを生成し、暗号化処理部149に供給する。なお、ドラマ以外の番組においては、例えば、バラエティー番組内のコントにおける配役名や、ある出演者が、他の出演者を呼ぶときのニックネームなどが関係付けられた対応テーブルを利用するようにすればよい。
第3のメタデータ生成部157は、外部入力(例えば、放送局1から提供される情報、または、オペレータの操作入力)により、タレント(ここでは、タレントとは、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人を総称するものである)名、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方などの対応関係を示す対応テーブルに、タレントを固有に区別可能なタレントIDを関連付けて、第3のメタデータを生成し、暗号化処理部149に供給する。
図7乃至図9を用いて、第1のメタデータ乃至第3のメタデータについて説明する。
まず、図7を用いて、第1のメタデータについて説明する。
表示選択字幕データ解析部146により、適切な長さのテキスト群であるテキスト1、テキスト2、・・・に分割されたテキストデータ162に対して、タイムコード対応付け処理部147において、それぞれのテキスト群の開始時刻と終了時刻が記載されたタイムコード163が対応付けられる。例えば、テキスト1として、“(C山)「A田刑事、あとのことは、よろしくお願いします。頼れるのは、あなただけなんです」”の部分のテキストが分割された場合、番組の放送において、この部分の表示選択字幕が表示される時刻に対応する開始時刻および終了時刻が、タイムコード163に記載される。そして、更に、番組ID情報抽出部143から供給された番組ID情報164が対応付けられて、第1のメタデータ161が生成される。
次に、図8を用いて、番組がドラマであったときの第2のメタデータについて説明する。
第2のメタデータ165は、外部入力により供給された、ドラマなどの番組における俳優名、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名などの対応関係を示す対応テーブル166と、番組ID情報164とで構成されている。対応テーブル166には、俳優名、俳優などを含むタレントを固有に区別可能なタレントID、ドラマの中の配役名、配役名以外にドラマ内で呼ばれる他の呼び方1乃至3が適宜記載される。例えば、後述する検索処理において、図8に示される第2のメタデータ165が用いられている場合、ユーザが、検索のキーとなるテキストデータとして、「藤山 まこと」と入力しても、「A田 太郎」と入力しても、「A田刑事」と入力しても、「お父さん」と入力しても、「藤山 まこと」「A田 太郎」「A田刑事」または「お父さん」のうちのいずれかを含む、同一の検索結果を得ることができるようになされている。
また、番組がドラマでない場合においては、対応テーブル166に、出演するタレント名、タレントID、タレント名として記載されている以外の他の呼び方(ニックネームやグループ名など)を記載するようにすればよい。
次に、図9を用いて、第3のメタデータについて説明する。
第3のメタデータ167は、タレント(ここでは、タレントとは、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人を総称するものである)を固有に区別可能なタレントID、タレント名、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方などの対応関係を示す対応テーブルにより構成されるものである。例えば、後述する検索処理において、図9に示される第3のメタデータ167が用いられている場合、ユーザが、「木村 正也」と入力しても、「キムマサ」と入力しても、「SNAPのリーダ」と入力しても、「スナップのリーダ」と入力しても、「木村 正也」「キムマサ」「SNAPのリーダ」または「スナップのリーダ」のうちのいずれかを含む、同一の検索結果を得ることができるようになされている。ここで、第3のメタデータ167に含まれる対応テーブルにおいて、例えば、「SNAPのリーダ」または「スナップのリーダ」のような、アルファベット記述とカタカナ記述など、異なる記述のものを列挙しておくことにより、ユーザが、アルファベットでキーワードを入力しても、カタカナで入力しても、ユーザが所望する正しい検索結果を得るようにすることができる。
すなわち、図8を用いて説明した第2のメタデータ、および、図9を用いて説明した第3のメタデータの両方を、後述する検索処理に用いた場合、図7を用いて説明した第1のメタデータ161のテキストデータ162のうち、「木村 正也」「B木 次郎」「B木刑事」「次郎」「キムマサ」または「SNAPのリーダ」のうちのいずれかを含む、同一の検索結果を得ることができるようになされている。
また、第3のメタデータ167は、タレントIDにより区別可能なようになされており、番組IDにより区別されていない。すなわち、第3のメタデータ167は、タレントIDで区別されるタレントが出演している番組であれば、複数の番組の検索処理において、同一のものを利用することができる。
図6の説明に戻る。
暗号化処理部149は、第1のメタデータ生成部144、第2のメタデータ生成部156、または、第3のメタデータ生成部157のうちのいずれかから供給されたメタデータを、暗号鍵記憶部150に予め記憶されている、番組ID情報164に対応する第1のメタデータまたは第2のメタデータの暗号鍵、もしくは、タレントIDに対応する第3のメタデータの暗号鍵で暗号化し、メタデータ記憶部151に供給する。メタデータ供給制御部152は、通信部153から供給されるメタデータを要求する信号に基づいて、ユーザが所望する番組に対応する暗号化されたメタデータをメタデータ記憶部151から検索して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに、インターネット5を介して供給する。
ページ情報記憶部155は、例えば、ダウンロード可能なメタデータの一覧や、メタデータを利用するために必要な復号鍵の取得方法など、ユーザにメタデータをダウンロードさせて利用させるために必要な情報を提供するためのウェブページに対応する情報を記憶している。ウェブページ公開処理部154は、ページ情報記憶部155に記憶されているウェブページをインターネット5に公開する。
通信部153は、図5の通信部109に対応するものであり、インターネット5を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどと情報を授受するものである。
次に、図10は、認証サーバ7の構成を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)171は、ROM(Read Only Memory)172に記憶されているプログラム、または記憶部178からRAM(Random Access Memory)173にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM173にはまた、CPU171が各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータなども適宜記憶される。
CPU171、ROM172、およびRAM173は、バス174を介して相互に接続されている。このバス174にはまた、入出力インタフェース175も接続されている。
入出力インタフェース175には、キーボード、マウスなどよりなる入力部176、ディスプレイやスピーカなどよりなる出力部177、ハードディスクなどより構成される記憶部178、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部179が接続されている。通信部179は、インターネット5を含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース175にはまた、必要に応じてドライブ180が接続され、磁気ディスク121、光ディスク122、光磁気ディスク123、もしくは、半導体メモリ124などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部178にインストールされる。
次に、図11は、認証処理および課金処理を実行する、図10の認証サーバ7の機能(CPU171が実行するプログラムによって実現される機能を含む)について説明するための機能ブロック図である。
ページ情報記憶部202は、例えば、ユーザ登録用のユーザ情報および課金情報の入力、メタデータを利用するために必要な復号鍵の取得方法、復号鍵の購入要求の送信など、ユーザがダウンロードしたメタデータを復号するために必要な復号鍵を提供し、その課金を行うためのウェブページに対応する情報を記憶している。ウェブページ公開処理部201は、ページ情報記憶部202に記憶されているウェブページをインターネット5に公開する。
通信部203は、図10の通信部179に対応するものであり、インターネット5を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどと情報を授受するものである。
操作入力情報取得部204は、通信部203を介して、ユーザが送信した操作入力情報を取得し、操作入力情報が、ウェブページの操作に関するものである場合は、ウェブページ公開処理部201に、ユーザ登録のための個人情報である場合は、ユーザ情報登録処理部205に、認証処理に必要な情報である場合は、認証処理部207に、鍵の購入を要求する情報である場合は、鍵供給処理部208に、課金処理に関する情報であるときは、課金処理部210に、操作入力情報を、それぞれ供給する。
ユーザ情報登録処理部205は、操作入力情報取得部204から、ユーザ登録のための個人情報の供給を受けて、ユーザ情報データベース206に個人情報を供給する。ユーザ情報データベース206は、ユーザ登録のための個人情報であるユーザ登録情報を記憶する。認証処理部207は、新たに登録されたユーザに対して、ユーザを固有に区別可能なユーザIDを発行し、ユーザ情報データベース206に登録するとともに、発行したユーザIDを、通信部203を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに送出する。また、認証処理部207は、操作入力情報取得部204から、認証処理に必要な情報の供給を受け、ユーザ情報データベース206に登録されているユーザ情報を参照して認証処理を実行し、認証処理結果を鍵供給処理部208に出力する。
鍵供給処理部208は、操作入力情報取得部204から、番組ID情報164に対応する第1のメタデータ、または、第2のメタデータ、もしくは、タレントIDに対応する第3のメタデータを復号するために必要な鍵の購入を要求する情報の供給を受け、認証処理部207からユーザの認証処理が正しく終了したことを示す認証結果の入力を受けた場合、第1の復号鍵記憶部209、第2の復号鍵記憶部212、または、第3の復号鍵記憶部213のうちのいずれかから、ユーザが所望したメタデータを復号することができる復号鍵を読み込んで、通信部203を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに供給するとともに、課金処理部210に、鍵の供給に関する情報を出力する。
第1の復号鍵記憶部209は、番組ID情報164ごとに、暗号化された第1のメタデータを復号するための復号鍵を保存している。第2の復号鍵記憶部212は、番組ID情報164ごとに、暗号化された第2のメタデータを復号するための復号鍵を保存している。第3の復号鍵記憶部213は、タレントIDごとに、暗号化された第3のメタデータを復号するための復号鍵を保存している。
すなわち、第1の復号鍵記憶部209、第2の復号鍵記憶部212および第3の復号鍵記憶部213は、図6を用いて説明した、暗号鍵記憶部150に予め記憶されている、暗号化処理部149が第1のメタデータ乃至第3のメタデータを暗号化する場合に用いられる暗号鍵に対応する復号鍵を保存している。
課金処理部210は、操作入力情報取得部204および鍵供給処理部208から供給された課金に関する情報を基に、課金処理を行い、課金に必要な情報を課金情報データベース211に登録したり、ユーザ情報データベース206および課金情報データベース211に登録されている内容を基に、ユーザに対する供給された復号鍵の対価の決済処理や、放送局1に対する表示選択字幕の提供の対価の支払い処理などを実行する。課金情報データベース211には、課金処理のために必要な情報が登録される。
次に、図12のフローチャートを参照して、図3を用いて説明した、表示選択字幕デコーダ8が実行する処理である表示選択字幕デコーダの処理について説明する。
ステップS1において、映像信号デコーダ31および音声信号デコーダ34は、番組放送信号(映像信号および音声信号)の入力を受けて、デコードを行う。映像信号デコーダ31は、デコードした映像データをメモリ32に供給する。
ステップS2において、表示選択字幕データデコーダ35および音声出力処理部38は、操作入力部41から供給されるユーザの操作入力を基に、番組の視聴が指令されているか否かを判断する。
ステップS2において、番組の視聴が指令されていると判断された場合、ステップS3において、表示選択字幕データデコーダ35は、操作入力部41から供給されるユーザの操作入力を基に、表示選択字幕の表示が指令されているか否かを判断する。
ステップS3において、表示選択字幕の表示が指令されていると判断された場合、ステップS4において、表示選択字幕データデコーダ35は、表示選択字幕データをデコードして、OSD36に供給するとともに、映像データを合成処理部37に供給する。OSD36は、供給されたテキストデータを画像データであるOSDデータに変換し、合成処理部37に出力する。合成処理部37は、供給されたOSDデータを映像データに合成して、出力端子22−1を介して、テレビジョン受像機2に出力する。また、音声出力処理部38も、音声信号デコーダ34によりデコードされた音声データを取得して、出力端子22−2を介して、テレビジョン受像機2に出力する。
ステップS3において、表示選択字幕の表示が指令されていないと判断された場合、ステップS5において、表示選択字幕データデコーダ35は、表示選択字幕データをデコードせず、映像データを、合成処理部37および出力端子22−1を介して、テレビジョン受像機2に出力する。また、音声出力処理部38も、音声信号デコーダ34によりデコードされた音声データを取得して、出力端子22−2を介して、テレビジョン受像機2に出力する。
ステップS2において、番組の視聴が指令されていないと判断された場合、もしくは、ステップS4またはステップS5の処理の終了後、ステップS6において、出力信号生成部33は、操作入力部41から供給されるユーザの操作入力、または、データ端子23−3を介して供給される、録画装置9の録画制御部81からの制御信号を基に、番組の録画が指令されているか否かを判断する。ステップS6において、番組の録画が指令されていないと判断された場合、処理が終了される。
ステップS6において、番組の録画が指令されたと判断された場合、ステップS7において、図13を用いて後述する録画データ作成処理が実行される。
ステップS8において、出力信号生成部33は、ステップS7の処理により作成された録画データを、出力端子23−1および出力端子23−2を介して、録画装置9に供給し、処理が終了される。
このような処理により、表示選択字幕デコーダ8は、ユーザの操作入力に基づいて、受信された放送信号を視聴するときに、表示選択字幕をデコードして映像に重畳させて表示させたり、表示選択字幕に対応するテキストデータを検索処理に用いることが可能な録画データを生成して、録画装置9に供給して録画させることが可能となる。
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS7において実行される録画データ作成処理について説明する。
ステップS21において、番組ID情報抽出部39は、メモリ32に保持されているデコードされた映像データに含まれる番組管理情報から、録画される番組を個別に識別可能な番組ID情報164を抽出して、出力信号生成部33に供給する。
ステップS22において、出力信号生成部33は、タイマ40を参照して、メモリ32から供給された映像データ、または、音声信号デコーダ34から供給された音声データのうちの少なくともいずれか一方に、録画開始時刻情報95を対応付ける。
ステップS23において、出力信号生成部33は、録画開始時刻情報95が対応付けられた映像データまたは音声データに、更に、番組ID情報164を関連付けて、図4を用いて説明した録画用の出力信号を生成して、処理は、図12のステップS8に進む。
このような処理により、表示選択字幕に対応するテキストデータを検索処理に用いることが可能な、番組ID情報164および録画開始時刻情報95が対応付けられた録画データが生成される。
なお、映像データに番組管理情報が含まれていない場合、番組ID情報抽出部39は、出力信号生成部33を介して、タイマ40から時刻情報を取得し、取得した時刻情報から、番組ID情報を生成することができるようにしても良い。
次に、図14のフローチャートを参照して、図5および図6を用いて説明したメタデータ作成サーバ6が実行する第1のメタデータ作成処理について説明する。
ステップS61において、放送データ取得部141は、番組放送信号(少なくとも、映像信号)の入力を受け、デコーダ142に供給する。デコーダ142は、供給された映像信号をデコードして、番組ID情報抽出部143に供給する。
ステップS62において、番組ID情報抽出部143は、供給された映像データに含まれる番組管理情報から、番組を認識するための番組固有の情報である番組ID情報164を抽出し、番組ID情報164を第1のメタデータ生成部144に供給するとともに、デコードされた映像データを、表示選択字幕データデコーダ145に供給する。
ステップS63において、表示選択字幕データデコーダ145は、供給された映像データから表示選択字幕データを抽出してデコードし、表示選択字幕データ解析部146に供給する。
ステップS64において、表示選択字幕データ解析部146は、表示選択字幕データに対応するテキストデータを解析し、所定の長さ(例えば、表示が選択された場合に一度に表示される所定の文字数や、ユーザが所定の時間で読解することが可能な程度の長さ)のテキスト群に分解して、タイムコード対応付け処理部147に供給する。
ステップS65において、タイムコード対応付け処理部147は、供給されたテキスト群に対して、開始時刻と終了時刻のタイムコードをそれぞれ対応付け、第1のメタデータ生成部144に供給する。
ステップS66において、第1のメタデータ生成部144は、タイムコード対応付け処理部147から供給されたタイムコード付のテキストデータ群に、番組ID情報抽出部143から供給された番組ID情報164を対応付けて、図7を用いて説明した第1のメタデータ161を作成して、暗号化処理部149に供給する。
ステップS67において、暗号化処理部149は、供給された第1のメタデータ161を、暗号鍵記憶部150に記憶されている、番組ID情報164に対応する第1のメタデータ暗号用の暗号鍵を用いて暗号化し、メタデータ記憶部151に供給する。
ステップS68において、メタデータ記憶部151は、暗号化された第1のメタデータを記憶して、処理が終了される。
このような処理により、表示選択字幕データに対応するテキストデータ162、テキストデータに対応するタイムコード163、および、番組ID情報164により構成される第1のメタデータ161が生成され、暗号化されて記憶される。暗号化されて記憶された第1のメタデータ161は、後述する処理により、ユーザが保有する録画装置9にダウンロードされる。
なお、図14の処理においても、映像データに番組管理情報が含まれていない場合、番組ID情報抽出部143は、時刻情報を取得して、番組ID情報を生成することができるようにしても良い。
次に、図15のフローチャートを参照して、図5および図6を用いて説明したメタデータ作成サーバ6が実行する第2のメタデータ作成処理について説明する。
ステップS71において、第2のメタデータ生成部156は、外部入力(例えば、放送局1から提供される情報、または、オペレータの操作入力)により、ドラマなどの番組における俳優名、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名などの対応関係を示す対応テーブル166の供給を受ける。
ステップS72において、第2のメタデータ生成部156は、番組を認識するための番組固有の情報である番組ID情報164を取得する。番組ID情報164は、外部から入力されるようにしても、図14を用いて説明した第1のメタデータ作成処理のステップS62において抽出された番組管理情報から抽出された番組ID情報164、または、取得された時刻情報を用いて生成された番組ID情報を用いるようにしてもよい。
ステップS73において、第2のメタデータ生成部156は、ステップS71の処理により取得された対応テーブル166に、ステップS72の処理により取得された番組ID情報164を対応付けて、図8を用いて説明した第2のメタデータ165を作成して、暗号化処理部149に供給する。
ステップS74において、暗号化処理部149は、供給された第2のメタデータ165を、暗号鍵記憶部150に記憶されている、番組ID情報164に対応する第2のメタデータ暗号用の暗号鍵を用いて暗号化し、メタデータ記憶部151に供給する。
ステップS75において、メタデータ記憶部151は、暗号化された第2のメタデータ165を記憶して、処理が終了される。
このような処理により、外部入力(例えば、放送局1から提供される情報、または、オペレータの操作入力)により、ドラマなどの番組における俳優名、配役名、ドラマ内のニックネームなどの配役外の呼び名などの対応関係を示す対応テーブル166と、番組を個別に区別することが可能な番組ID情報164とが関連付けられて、第2のメタデータ165が生成され、暗号化されて記憶される。暗号化されて記憶された第2のメタデータ165は、後述する処理により、ユーザが保有する録画装置9にダウンロードされる。
次に、図16のフローチャートを参照して、図5および図6を用いて説明したメタデータ作成サーバ6が実行する第3のメタデータ作成処理について説明する。
ステップS81において、第3のメタデータ生成部157は、タレント(ここでは、タレントとは、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人を総称するものである)名、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方などの対応関係を示す対応テーブルの供給を受ける。
ステップS82において、第3のメタデータ生成部157は、ステップS81において供給された対応テーブルに記載されているタレントを認識するためのタレント固有の情報であるタレントIDを取得する。タレントIDは、例えば、外部から入力されるようにしてもよい。
ステップS83において、第3のメタデータ生成部157は、ステップS81の処理により取得された対応テーブルに、ステップS82の処理により取得されたタレントIDを対応付けて、図9を用いて説明した第3のメタデータ167を作成して、暗号化処理部149に供給する。
ステップS84において、暗号化処理部149は、供給された第3のメタデータ167を、暗号鍵記憶部150に記憶されている、タレントIDに対応する第3のメタデータ暗号用の暗号鍵を用いて暗号化し、メタデータ記憶部151に供給する。
ステップS85において、メタデータ記憶部151は、暗号化された第3のメタデータ167を記憶して、処理が終了される。
このような処理により、外部入力(例えば、放送局1から提供される情報、または、オペレータの操作入力)により、タレント(ここでは、タレントとは、俳優、歌手、アナウンサー、プロスポーツ選手、解説者、芸人など、番組に出演する全ての人を総称するものである)名、ニックネーム、または、頻繁に呼びかけられる呼ばれ方などの対応関係を示す対応テーブルと、タレントを個別に区別することが可能なタレントID情報とが関連付けられて、第3のメタデータ167が生成され、暗号化されて記憶される。暗号化されて記憶された第3のメタデータ167は、後述する処理により、ユーザが保有する録画装置9にダウンロードされる。
次に、図17のフローチャートを参照して、図10および図11を用いて説明した認証サーバ7が実行するユーザ登録処理について説明する。
ステップS91において、ウェブページ公開処理部201は、ページ情報記憶部202に記憶されているユーザ登録のためのウェブページを、インターネット5に公開する。
ステップS92において、操作入力情報取得部204は、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどから、通信部203を介して、ユーザ登録要求を受けたか否かを判断する。ステップS92において、ユーザ登録要求を受けていないと判断された場合、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS92において、ユーザ登録要求を受けたと判断された場合、操作入力情報取得部204は、ユーザ登録要求を受けたことをウェブページ公開処理部201に通知するので、ステップS93において、ウェブページ公開処理部201は、ユーザ登録画面に対応するデータを、通信部203およびインターネット5を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに送出する。
ステップS94において、操作入力情報取得部204は、例えば、決済方法などの課金方法に関する情報や、ユーザの氏名やメールアドレスなどの個人情報を含む、ユーザ登録情報の供給を受け、ユーザ情報登録処理部205に供給する。
ステップS95において、ユーザ情報登録処理部205は、ユーザ情報データベース206にユーザ登録情報を供給して記憶させる。ユーザ情報データベース206は供給されたユーザ登録情報を記憶する。
ステップS96において、認証処理部207は、新たに登録されたユーザに対して、ユーザを固有に区別可能なユーザIDを発行し、ユーザ情報データベース206に登録するとともに、発行したユーザIDを、通信部203およびインターネット5を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに送出して、処理が終了される。
このような処理により、認証サーバ7にユーザ登録情報が登録される。登録されたユーザ登録情報は、後述する復号鍵の供給時、および、課金処理時に利用される。
次に、図18のフローチャートを参照して、図5および図6を用いて説明したメタデータ作成サーバ6が実行するメタデータ供給処理について説明する。
ステップS101において、ウェブページ公開処理部154は、ページ情報記憶部155に記憶されているメタデータ要求を受けるためのウェブページを、インターネット5に公開する。
ステップS102において、メタデータ供給制御部152は、通信部153を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどから、所定の番組ID情報164により区別される番組に対応する第1のメタデータまたは第2のメタデータ、もしくは、タレントIDにより区別されるタレントに対応する第3のメタデータを要求する操作入力を示す信号の入力を受けたか否かを判断する。ステップS102において、メタデータを要求する操作入力を示す信号の入力を受けていないと判断された場合、処理は、ステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS102において、メタデータを要求する操作入力を示す信号の入力を受けたと判断された場合、ステップS103において、メタデータ供給制御部152は、要求された番組またはタレントに対応する暗号化されたメタデータを、メタデータ記憶部151から読み出して、通信部153およびインターネット5を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに送出し、処理が終了される。
このような処理により、暗号化されたメタデータが、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに送出される。送出されたメタデータは、録画装置9に記憶され、後述する処理により復号されて、検索処理に用いられる。
次に、図19のフローチャートを参照して、図10および図11を用いて説明した認証サーバ7が実行する復号鍵供給制御処理について説明する。
ステップS121において、ウェブページ公開処理部201は、ページ情報記憶部202に記憶されているメタデータを復号するための復号鍵の購入要求を受けるためのウェブページを、インターネット5に公開する。
ステップS122において、操作入力情報取得部204は、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどから、通信部203を介して、第1のメタデータ161乃至第3のメタデータ167のいずれかを復号するための復号鍵を要求する操作入力を受けたか否かを判断する。ステップS122において、復号鍵を要求する操作入力を受けていないと判断された場合、処理は、ステップS121に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS122において、復号鍵を要求する操作入力を受けたと判断された場合、操作入力情報取得部204は、復号鍵を要求する操作入力を受けたことを認証処理部207に通知するので、ステップS123において、認証処理部207は、例えば、通信部203を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに、ユーザIDの送出を要求して、ユーザ情報データベース206に登録されているユーザIDを照会することなどにより、認証処理を実行する。
ステップS124において、鍵供給処理部208は、認証処理部207から供給される認証処理の結果を基に、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどを用いて復号鍵を要求する操作入力を実行したユーザが、正しく認証されたか否かを判断する。
ステップS124において、正しく認証されたと判断された場合、ステップS125において、鍵供給処理部208は、課金処理部210を制御して、ユーザから入力された情報、もしくは、ユーザ情報データベース206または課金情報データベース211に登録されている情報を基に、決済処理を実行させる。決済処理には、例えば、クレジットカード決済、電子マネー決済などがある。課金処理部210は、一般的なこれらの決済方法を用いて、決済処理を実行する。
ステップS126において、鍵供給処理部208は、課金処理部210から供給される信号を基に、正しく決済が終了したか否かを判断する。
ステップS126において、正しく決済が終了したと判断された場合、ステップS127において、鍵供給処理部208は、操作入力情報取得部204から供給される、ユーザからの復号鍵の要求を示す信号を基に、要求された第1のメタデータ161乃至第3のメタデータ167に対応する復号鍵を、第1の復号鍵記憶部209、第2の復号鍵記憶部212、または、第3の復号鍵記憶部213のうちのいずれか対応するデータベースから読み出す。
ステップS128において、鍵供給処理部208は、第1の復号鍵記憶部209、第2の復号鍵記憶部212、または、第3の復号鍵記憶部213のうちのいずれかから読み出した、対応する復号鍵を、通信部203およびインターネット5を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに送信する。
ステップS129において、課金処理部210は、ユーザが選択した決済方法、金額、または、決済結果などを、課金情報データベース211に登録する。課金情報データベース211は、登録された課金情報を記憶して、処理が終了される。
ステップS124において、正しく認証されなかったと判断された場合、または、ステップS126において、正しく決済が終了しなかったと判断された場合、ステップS130において、認証処理部207または課金処理部210は、通信部203およびインターネット5を介して、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに、処理が正しく終了しなかったことをユーザに通知するためのエラーメッセージを出力して、処理が終了される。
このような処理により、メタデータを復号するための復号鍵が、ユーザにより購入されて、ユーザが保有する録画装置9、もしくは、図示しないパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、または、PDAなどに送信される。この復号鍵は、後述する処理により、メタデータの復号に用いられる。また、この復号鍵の購入によりユーザから得られた対価のうちの少なくとも一部は、表示選択字幕データを作成した放送局1に支払われるので、表示選択字幕が付加された番組の割合が増えることが予測され、聴覚障害者がより多くの番組を楽しむことができるようになる。
なお、図19においては、ユーザが復号鍵を購入するときの課金のための決済処理が、1トランザクションごとに実行されるものとして説明したが、ユーザが復号鍵を購入するにあたっての課金の方法は、例えば、月額や年額、または、固定料金制などの、いずれの方法であっても良い。
次に、図20のフローチャートを参照して、図18のメタデータ供給処理、および、図19の復号鍵供給制御処理と並行して、図3を用いて説明した、ユーザが保有する録画装置9において実行される、メタデータ記憶処理について説明する。
ステップS141において、図21を用いて後述するメタデータ取得処理が実行される。なお、メタデータ取得処理は、ここでは、ステップS141において実行されるものとしているが、後述するステップS149が実行される前であれば、いかなるタイミングで実行されても良い。
ステップS142において、ネットワークインターフェース73は、インターネット5において公開されている、ユーザがメタデータを復号するための復号鍵の購入を要求するためのウェブページにアクセスして、ウェブページを表示部74に表示する。ユーザは、表示部74に表示されたウェブページを参照して、操作入力部71を用いて、メタデータを指定する操作を入力するので、ネットワークインターフェース73は、操作入力部71から供給されるメタデータを指定する情報を復号するための復号鍵の購入を要求する信号を、インターネット5を介して、認証サーバ7に送信する。
ネットワークインターフェース73は、認証サーバ7から、ユーザに認証処理に必要な情報を入力させるためのウェブページに対応するデータを受信して、ウェブページを表示部74に表示させる。ユーザは、表示部74に表示されたウェブページを参照して、操作入力部71を用いて、例えば、ユーザIDなどの、認証処理に必要な情報を入力するので、ステップS143において、ネットワークインターフェース73は、操作入力部71から供給される認証処理に必要な情報を、インターネット5を介して、認証サーバ7に送信する。
ステップS144において、ネットワークインターフェース73は、認証サーバ7から供給される信号を基に、正しく認証されたか否かを判断する。
ステップS144において、正しく認証されたと判断された場合、ネットワークインターフェース73は、認証サーバ7から、ユーザに決済処理に必要な情報を入力させるためのウェブページに対応するデータを受信して、ウェブページを表示部74に表示させる。ユーザは、表示部74に表示されたウェブページを参照して、操作入力部71を用いて、決済処理に必要な情報を入力するので、ステップS145において、ネットワークインターフェース73は、例えば、決済方法の指定や、決済のための金融機関などとの契約において設定されているユーザIDやパスワードなどの、操作入力部71から供給される決済処理に必要な情報を、インターネット5を介して、認証サーバ7に送信する。
ステップS146において、ネットワークインターフェース73は、認証サーバ7から供給される信号を基に、正しく決済が終了したか否かを判断する。
ステップS146において、正しく決済が終了したと判断された場合、ステップS147において、ネットワークインターフェース73は、対応する復号鍵を、インターネット5を介して、認証サーバ7から受信し、復号鍵記憶部76に供給する。
ステップS148において、復号鍵記憶部76は、供給された復号鍵を番組ID、または、タレントIDに対応付けて記憶する。
ステップS149において、復号処理部77は、復号鍵記憶部76に記憶された復号鍵を用いて、暗号化メタデータ記憶部75に記憶されている暗号化された第1のメタデータ161乃至第3のメタデータ167のうちのいずれかを復号して、第1のメタデータ記憶部78、第2のメタデータ記憶部82、または、第3のメタデータ記憶部83のうちの対応する記憶部に供給する。
ステップS150において、第1のメタデータ記憶部78は、復号済みの第1のメタデータ161を記憶し、第2のメタデータ記憶部82は、復号済みの第2のメタデータ165を記憶し、第3のメタデータ記憶部83は、復号済みの第3のメタデータ167を記憶して、処理が終了される。
ステップS144において、正しく認証されなかったと判断された場合、または、ステップS146において、正しく決済が終了しなかったと判断された場合、ステップS151において、ネットワークインターフェース73は、インターネット5を介して、認証サーバ7から、処理が正しく終了されなかったことを示すエラーメッセージを受信して、表示部74に出力して表示させ、処理が終了される。
このような処理により、暗号化された第1のメタデータ161乃至第3のメタデータ167がメタデータ作成サーバ6からダウンロードされ、メタデータを復号するための復号鍵の購入のための処理が実行されて、認証サーバ7から復号鍵が取得されるので、この復号鍵を用いて第1のメタデータ161乃至第3のメタデータ167が復号されて、検索処理に利用するために、録画装置9の内部に記憶される。
なお、図20の処理においては、例えば、ユーザが復号鍵を要求するためのウェブページにアクセスすることにより、録画装置9が復号鍵を取得して記憶することができるものとして説明したが、録画装置9は、録画された番組に対応するメタデータを復号するための復号鍵を、自動的に取得することができるようにしても良い。
次に、図21のフローチャートを参照して、図20のステップS141において実行されるメタデータ取得処理について説明する。
ステップS161において、ネットワークインターフェース73は、インターネット5において公開されている、ユーザがメタデータを要求するためのウェブページにアクセスして、ウェブページを表示部74に表示する。ユーザは、表示部74に表示されたウェブページを参照して、操作入力部71を用いて、ダウンロードを要求するメタデータ(第1のメタデータ161乃至第3のメタデータ167のいずれの種類であるか、いずれの番組、または、タレントに対応するメタデータであるか)を指定するので、ネットワークインターフェース73は、操作入力部71から供給されるユーザの操作入力によって指定された、メタデータの種類、番組に対応する番組名または番組IDもしくはタレント名またはタレントIDを、インターネット5を介して、メタデータ作成サーバ6に供給する。
ステップS162において、ネットワークインターフェース73は、インターネット5を介して、メタデータ作成サーバ6から、暗号化されたメタデータ(第1のメタデータ161乃至第3のメタデータ167のうちのいずれか)を受信したか否かを判断する。ステップS162において、メタデータを受信していないと判断された場合、処理は、ステップS161に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS162において、メタデータを受信したと判断された場合、ステップS163において、ネットワークインターフェース73は、受信した暗号化されたメタデータを、暗号化メタデータ記憶部75に供給する。暗号化メタデータ記憶部75は、供給された暗号化メタデータを記憶して、処理が終了される。
このような処理により、暗号化されたメタデータをメタデータ作成サーバ6からダウンロードすることができる。
なお、図21の処理においては、例えば、ユーザがメタデータを要求するためのウェブページにアクセスすることにより、録画装置9がメタデータを取得して記憶することができるものとして説明したが、録画装置9は、録画された番組に対応するメタデータを自動的に取得することができるようにしても良い。
次に、図22のフローチャートを参照して、図3を用いて説明した、ユーザが保有する録画装置9において実行される検索処理について説明する。
ステップS181において、マッチング処理部79は、第3のメタデータ記憶部83に、例えば、図9を用いて説明したような、第3のメタデータ167が記憶されているか否かを判断する。
ステップS181において、第3のメタデータ167が記憶されていると判断された場合、ステップS182において、マッチング処理部79は、第3のメタデータ記憶部83に記憶されている第3のメタデータ167を読み出す。
ステップS181において、第3のメタデータ167が記憶されていないと判断された場合、または、ステップS182の処理の終了後、ステップS183において、操作入力部71は、ユーザから、検索したい番組を指定する入力を受け、対応する番組ID情報164をマッチング処理部79に供給する。
ステップS184において、操作入力部71は、再生開始位置を検索するための検索キーとなるテキストデータの入力を受け、マッチング処理部79に供給する。例えば、図2を用いて説明した放送番組(いわゆる、ドラマ)が録画されており、ユーザが、録画されているドラマのうち、興味がある部分を再生させるための検索処理を行おうとした場合、操作入力部71は、例えば、「木村 正哉」または「B木刑事」などのテキストの入力を受け、マッチング処理部79に供給する。
ステップS185において、マッチング処理部79は、第2のメタデータ記憶部82に、ステップS183において供給された番組ID情報164に対応する、例えば、図8を用いて説明したような第2のメタデータ165が記憶されているか否かを判断する。ステップS185において、番組ID情報164に対応する第2のメタデータ165が記憶されていないと判断された場合、処理は、後述するステップS187に進む。
ステップS185において、番組ID情報164に対応する第2のメタデータ165が記憶されていると判断された場合、ステップS186において、マッチング処理部79は、第2のメタデータ記憶部82から、第2のメタデータ165を読み出す。
ステップS185において、番組ID情報164に対応する第2のメタデータ165が記憶されていないと判断された場合、または、ステップS186の処理の終了後、ステップS187において、マッチング処理部79は、第2のメタデータ165または第3のメタデータ167のうち、読み出されたメタデータを用いて、ステップS184において入力されたテキストデータに対応する役名などを抽出する。
具体的には、例えば、テキスト「木村 正哉」が入力された場合、マッチング処理部79は、第2のメタデータ165のみが読み出されて、第3のメタデータ167が読み出されていないとき、「木村 正哉」に対応付けて、「B木 次郎」「B木刑事」「次郎」および「B木」を抽出し、第3のメタデータ167のみが読み出されて、第2のメタデータ165が読み出されていないとき、「木村 正哉」に対応付けて、「キムマサ」「SNAPのリーダ」および「スナップのリーダ」を抽出し、第3のメタデータ167および第2のメタデータ165がいずれも読み出されていたとき、「木村 正哉」に対応付けて、「B木 次郎」「B木刑事」「次郎」「B木」「キムマサ」「SNAPのリーダ」および「スナップのリーダ」を抽出する。
ステップS188において、マッチング処理部79は、ステップS183においてユーザに指定された番組に対応する番組ID情報164、および、ステップS184においてユーザに指定されたテキスト、ステップS187において抽出された関連するテキストデータを検索キーとして、第1のメタデータ記憶部78に記憶されている第1のメタデータとのマッチング処理を実行し、検索キーであるテキストデータ、または、それに関連するテキストデータに対応するタイムコードを検出して、録画データ検索出力部80に供給する。例えば、第1のメタデータ記憶部78に、図7を用いて説明した第1のメタデータ161が記憶されている場合、マッチング処理部79によって実行されるマッチング処理により、「B木」および「B木刑事」というテキストを含むテキスト群2に対応する開始時刻「20:19:11:50」が検出される。
なお、同一の番組ID情報164により区別される複数のテキスト群に、検索キーであるテキストデータ、または、関連するテキストデータが含まれていた場合、マッチング処理部79は、検索キーであるテキストデータまたは、関連するテキストデータに対応する複数のタイムコードを検出することができるようにしても良く、このとき、例えば、検索キーであるテキストデータ、または、関連するテキストデータが含まれていた複数のテキスト群を表示部74に表示させて、ユーザにより選択可能なようにしたり、ユーザの操作入力に基づいて、タイムコードにおいて早い時刻であるものから順番に、再生開始位置を順次変更することが可能なようにすることなどにより、複数の検出結果のうち、ユーザが所望する再生開始位置を簡単な操作によって選択することができるようにしておくと好適である。
ステップS189において、録画データ検索出力部80は、検出されたタイムコードを基に、録画データ記憶部72から、番組ID情報164で指定される録画データの検出されたタイムコードで示される再生開始位置を検索して、出力端子62−1および出力端子62−2を介して、表示選択字幕デコーダ8に出力して、処理が終了される。
このような処理により、ユーザが入力したテキストデータと、入力したテキストデータに関連性の深いテキストに対応するタイムコードが検出され、検出されたタイムコードに基づいて、録画再生の開始位置が検索される。本発明を適用することにより、例えば、録画データに含まれる字幕データに対応するテキストデータを全て検索して、ユーザが入力したテキストデータに対応する録画再生の開始位置が決定される場合と比較して、簡単に、高速に、ユーザが所望する再生開始位置を検索することが可能となるばかりでなく、例えば、ドラマなどの録画データを検索するにあたって、配役名ではなく、俳優名やニックネームなどが検索キーとして入力されたときでも、ユーザの所望する検索結果を得ることができる。
また、表示選択字幕データ17は、例えば、音声データ16に対応するテキストデータであってもかまわないし、音声データに対応するテキストデータ以外の、音声データが会話である場合に、発話者を説明するためのテキストデータ(例えば、図2、図4中の(C山)、(A田))などが含まれるようにしても良いのであるが、表示選択字幕データ17に発話者を説明するためのテキストデータ(例えば、図2、図4中の(C山)、(A田))が含まれることにより、メタデータ161のテキストデータ162にも発話者を説明するためのテキストデータが含まれるので、検索精度が非常に向上する。したがって、本発明を適用する場合に用いられる表示選択字幕データ17には、発話者を説明するためのテキストデータが含まれていると好適である。
次に、図23のフローチャートを参照して、図10および図11を用いて説明した認証サーバ7が実行する課金処理について説明する。
ステップS201において、課金処理部210は、課金情報データベース211に登録されている情報を参照して、復号鍵を購入したユーザの課金情報を生成する。具体的には、課金処理部210は、課金情報データベース211に登録されている情報を参照して、ユーザ別に、決算を行う金融機関(例えば、クレジットカード会社、電子マネーのサービス提供元など)ごとに、復号鍵の購入により発生した代金を集計して、課金情報を生成する。
ステップS202において、課金処理部210は、所定の金融機関などに対する課金処理を実行する。具体的には、課金処理部210は、例えば、カード会社などの金融機関が保有する、決済処理を実行する図示しない課金サーバに、インターネット5、または、所定の専用線を介してアクセスし、ステップS201において生成されたユーザの課金情報を送信する。
ステップS203において、課金処理部210は、課金情報データベース211に登録されている情報を参照して、番組ごとの表示選択字幕データに対応する第1のメタデータ161を復号するための復号鍵、および、番組ごとの対応テーブル166に対応する第2のメタデータ165を復号するための復号鍵の供給数を算出する。
ステップS204において、課金処理部210は、ステップS203の算出結果に基づいて、放送局1ごとに、第1のメタデータおよび第2のメタデータを復号するための復号鍵の供給数を算出する。
ステップS205において、課金処理部210は、ステップS204の算出結果に基づいて、放送局ごとの支払い金額を算出する。具体的には、課金処理部210は、ユーザから得られた復号鍵の対価から、認証サーバ7を保有するサービス提供者が得る利益(放送局1と認証サーバ7を保有するサービス提供者との契約により決められるものであり、所定の金額であっても、復号鍵の対価のうちの何割かであっても良い)を引いた金額を算出し、放送局ごとの支払い金額とする。
ステップS206において、課金処理部210は、ステップS205の処理によって算出された支払い金額を基に、それぞれの放送局へ対価を支払う処理を実行し、処理が終了される。具体的には、課金処理部210は、放送局1により指定された金融機関(例えば、銀行など)が保有する図示しない課金サーバに、インターネット5、または、所定の専用線を介してアクセスし、ステップS205において算出された支払い金額を、指定された口座に振り込むために必要な情報を送信する。
このような処理により、メタデータの復号に用いられる復号鍵の配布に対する対価の課金処理を行うことができる。また、この復号鍵の購入によりユーザから得られた対価のうちの少なくとも一部は、表示選択字幕データを作成した放送局1に支払われるので、表示選択字幕が付加された番組の割合が増えることが予測され、聴覚障害者がより多くの番組を楽しむことができるようになる。
なお、ここでは、番組に関連するメタデータである、第1のメタデータおよび第2のメタデータに対する対価のみを、対応する放送局1に支払うようになされているものとして説明したが、例えば、タレントIDにより区別可能な第3のメタデータの基となる情報の提供が放送局1によりなされた場合、第3のメタデータに対する対価が放送局1に支払われるようにしてもよいことはもちろんである。
以上説明した処理により、表示選択字幕データを用いて、録画データをユーザにより入力されたテキストデータを用いて検索することが可能となる。また、検索処理に利用されるメタデータを復号するための復号鍵を認証サーバ7により有料でユーザに配布するようにすることにより、放送局に対して、表示選択字幕データの作成に対する対価を支払うようにすることができるので、産業の発展に貢献可能であるのみならず、字幕データが放送信号に添付される割合を向上することにつながり、聴覚障害者にとっても非常に有益となる。
なお、ここでは、第1のメタデータを用いた録画データの検索処理において、録画した番組の出演者名と、出演者名に対応する他のテキストとの関連を示す第2のメタデータおよび第3のメタデータを利用する場合について説明したが、本発明は、第1のメタデータを用いた録画データの検索処理において利用可能な他のメタデータが、番組の内容を示すテキストと、そのテキストに関連するもので構成されていれば、番組の出演者名と、出演者名に対応する他のテキストとの関連を示すもの以外であっても適用可能である。
例えば、上述した第2のメタデータまたは第3のメタデータに対応するものとして、「卵」「エッグ」など、言語が異なるが、同一の意味を示すものの対応関係を示す対応テーブルを用いるようにしても良い。このようにすることにより、例えば、ユーザが、卵料理に関する情報を検索したいとき、「卵」というテキストを入力しても、「卵」という単語が含まれていない「スクランブルエッグ」や「ポーチドエッグ」というテキストに対応する部分を検索することが可能となる。また、上述した第2のメタデータまたは第3のメタデータに対応するものとして、「アメリカ」、「米」、「ニューヨーク」および「シカゴ」など、地名に関して類似または関連するテキストにより構成される対応テーブルを用いたり、「イラク」「イスラム」「石油」など、地域と文化との対応関係を示す対応テーブルを用いるようにしても良い。
更に、例えば、「オリンピック」や「ワールドカップ」などのイベントに対して、その開催地を示すテキストなど、ある時期にのみ関連性が発生するようなテキストの組によって構成される対応テーブルを用いて、上述した第2のメタデータまたは第3のメタデータに対応するメタデータを生成し、利用することができるようにしても良い。
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図5または図10に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク121(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク122(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク123(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ124などよりなるパッケージメディアなどにより構成される。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
また、本明細書において、複数の装置により構成されるシステムの一部、または、全部が実行する処理が、同一の情報処理装置の処理によって実現される場合であっても、または、本明細書において、1つの装置が実行する処理が、複数の情報処理装置の処理によって実現される場合であっても、本発明は適用可能であることは言うまでもない。