JP3832389B2 - ガス絶縁計器用変圧器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変電所等の母線または線路に接続して、電圧を変成し、計器や継電器に電圧を供給するガス絶縁計器用変圧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス絶縁計器用変圧器は、矩形状の鉄心と該鉄心の一つの脚部に巻回された一次コイル及び二次コイルとからなる計器用変圧器本体を金属容器内に収容して、該金属容器内にSFガス等の絶縁ガスを封入した構成を有する。
【0003】
図6ないし図9は、従来のガス絶縁計器用変圧器の構成を示したもので、図6は正面縦断面図、図7は図6のA´−A´線断面図、図8は図6のB´−B´線断面図、図9は底面図である。
【0004】
図6ないし図9において、1は計器用変圧器本体、2´は計器用変圧器本体1を収容する金属容器である。
【0005】
変圧器本体1は、矩形状の鉄心10の一辺を構成する一つの脚部10aに一次コイル及び二次コイルからなるコイル11を巻装したもので、一次コイルを囲むように高圧シールド12が取り付けられている。
【0006】
金属容器2´は、一端(図示の例では下端)及び他端(図示の例では上端)にそれぞれ一端側フランジ部20a´及び他端側フランジ部20b´が形成された胴部20´と、該胴部の一端側フランジ部20a´に取り付けられた底板21´と、他端側フランジ部20b´に取り付けられた絶縁スペーサ22´とを備えている。容器の胴部20´は、その他端に設けられた縮径部(テーパ部)20c´の部分を除き、円筒状に形成されている。容器2´の外径D1 は、計器用変圧器本体1の高圧シールド12との間の絶縁を図るために必要な大きさ(高圧シールド12と胴部20´との間に所定の絶縁距離d1 を確保するために必要な大きさ)に設定される。
【0007】
計器用変圧器本体1は、金属容器2´内に収容されて、その鉄心10の一端が容器の底板21´に締結され、絶縁スペーサ22´に埋設された導体に一次側の非接地側端子を兼ねる高圧シールド12が接続される。金属容器2´内にはSFガスが所定の圧力で封入され、容器2´と計器用変圧器本体1とによりガス絶縁計器用変圧器VTが構成される。
【0008】
ガス絶縁計器用変圧器は、例えば、相分離形のガス絶縁開閉装置に組み込まれて、3相の計器用変圧器の容器の他端側フランジ部20b´が、絶縁スペーサ22´を介してガス絶縁開閉装置の管路に接続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガス絶縁計器用変圧器VTは、計器用変圧器本体を取り囲む部分が円筒状を成す容器を金属容器2´として用いていたため、計器用変圧器の一次電圧に対する絶縁耐力を得るために必要な容器2´の外径D1 が、相分離形のガス絶縁開閉装置の相間距離Pよりも大きくなる場合に、図11に示したように、3相のガス絶縁計器用変圧器VTu〜VTwを一列に並べて配置することができず、中相のガス絶縁計器用変圧器VTvを、両端相のガス絶縁計器用変圧器VTu及びVTwに対して位置をずらして配置する必要があった。
【0010】
そのため、ガス絶縁開閉装置の設置スペースが大きくなるだけでなく、中相のガス絶縁計器用変圧器VTvに接続する管路(図示せず。)として、両端相のガス絶縁計器用変圧器VTu,VTwに接続する管路よりも長いものを用いる必要があり、3相のガス絶縁計器用変圧器に接続するガス絶縁開閉装置の管路の標準化を図ることができないという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、計器用変圧器の一次電圧に対する絶縁耐力を得るために必要な容器の外径が相間距離よりも大きくなる場合であっても、3相のガス絶縁計器用変圧器を横一列に並べて配置することができるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、矩形状の鉄心の一辺を構成する一つの脚部に一次コイル及び二次コイルを巻装した構成を有する計器用変圧器本体と、該計器用変圧器本体を収容する金属容器とを備えたガス絶縁計器用変圧器を対象とする。
【0013】
本発明が対象とするガス絶縁計器用変圧器で用いる金属容器は、一端及び他端にそれぞれ一端側フランジ部及び他端側フランジ部が形成された胴部と、該胴部の一端側フランジ部に取り付けられた底板と、他端側フランジ部に取り付けられた絶縁スペーサとを備えたもので、その内部にはSFガス等の絶縁ガスが所定の圧力で封入される。
【0014】
本発明においては、胴部の横断面の外周側及び内周側の輪郭が、長軸及び短軸を共有した楕円または長円(小判形)の形状を呈するように金属容器を構成し、鉄心の脚部の長手方向を楕円の短軸方向に向けた状態で計器用変圧器本体を金属容器内に収容する。
【0015】
上記のように構成すると、金属容器の胴部の横断面の輪郭を規定する楕円の長軸方向に測った金属容器の寸法は、従来用いていた円筒状の容器の外径寸法と同じになるが、楕円の短軸方向に測った金属容器2の寸法は、従来のこの種の計器用変圧器で用いていた円筒状容器の外径寸法よりも大幅に小さくすることができるため、3相のガス絶縁計器用変圧器を並べて相分離形のガス絶縁開閉装置に組み込む場合に、3相の計器用変圧器のそれぞれの金属容器の横断面の輪郭を規定する楕円または長円の短軸の方向に沿って3相のガス絶縁計器用変圧器を並べるようにすれば、3相のガス絶縁計器用変圧器相互間の距離を従来よりも縮小することができ、計器用変圧器の一次側の高電圧に対する絶縁距離を確保するために必要な容器の外径寸法がガス絶縁開閉装置の相間距離よりも大きくなる場合であっても、3相のガス絶縁計器用変圧器VTu〜VTwを横一列に並べて配置することができる。
【0016】
本発明の好ましい態様では、上記金属容器の胴部の一端側フランジ部の各部のうち、前記楕円または長円の長軸方向に相対する部分を、それぞれの外側面が、胴部の計器用変圧器本体を取り囲む部分の横断面の外周側の輪郭を規定する楕円または長円の長径に等しい直径を有する円筒面の形状を呈するように形成する。また容器の一端側フランジ部の各部のうち、上記楕円または長円の短軸方向に相対する部分は、それぞれの外側面を、胴部の計器用変圧器本体を取り囲む部分の横断面の外周側の輪郭を規定する楕円または長円の短径にほぼ等しい間隔をもって長軸方向に平行に伸びる平坦面の形状を呈するように形成する。
【0017】
この場合、一端側フランジ部の内周部は、該内周部の内側を通して金属容器内に計器用変圧器本体を出し入れするために必要最小限の直径を有する円筒面の形状を呈するようように形成する。
【0018】
上記一端側フランジ部に底板を締結するために、一端側フランジ部に設ける多数のネジ孔は、真円に沿って並ぶように設けるのが好ましい。
【0019】
上記のように、金属容器の胴部の一端側フランジ部に設けるネジ孔を真円に沿って等角度間隔で並ぶように設けると、ネジ孔の機械加工を容易にすることができる。
【0020】
通常金属容器の一端側フランジ部及び底板は、Oリングを介して気密に接続される。本発明の好ましい態様では、金属容器の一端側フランジ部及び底板に、互いに突き合わせた状態で配置される真円状の気密保持面を設けて、底板の気密保持面及び金属容器の一端側フランジ部の気密保持面の少なくとも一方に真円状を呈するOリング配設溝を形成し、該Oリング配設溝内に一部が収容されたOリングを金属容器の一端側フランジ部と底板との間に介在させる。
【0021】
このように、Oリング配設溝を真円状に形成するようにすると、該Oリング配設溝の機械加工を容易にすることができる。
【0022】
また金属容器の他端側フランジ部は、その横断面の内周側及び外周側の輪郭形状が共に真円形をなすように形成するのが好ましい。この場合、他端側フランジ部の外径は、絶縁スぺーサの外径と等しく設定する。
【0023】
上記のように、金属容器の胴部の他端側フランジ部の横断面の内周側及び外周側の輪郭形状を共に真円形とすると、絶縁スペーサとして従来から用いられている標準品を用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5は、本発明の一実施形態を示したもので、図1は同実施形態の正面縦断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は図1のC−C線断面図、図5は底面図である。
【0025】
図1ないし図5において1は計器用変圧器本体、2は計器用変圧器本体を収容した金属容器である。計器用変圧器本体1は、けい素鋼板の積層体からなっていて、水平方向に伸びる一辺がコイル巻装用の脚部10aとなっている矩形状の鉄心10と、鉄心10の脚部10aに巻装されたコイル11とを備えている。コイル11は、鉄心10の脚部10aに円筒状の二次巻形を介して巻回された二次コイル(低圧コイル)と、二次コイルの外側に該二次コイルと同軸的に配置された円筒状の一次巻形の外周に巻回された一次コイル(高圧コイル)とを備えていて、高圧コイルを同心的に取り囲むように高圧シールド12が取付けられ、一次コイルの巻終りの端末部が高圧シールド12に接続されている。なお一次コイルの巻始め側の端末部は、該一次コイルの内側に配置された電位固定板を通して接地電位部に接続されている。
【0026】
鉄心10には、該鉄心を構成する鋼板の積層体を積層方向に締め付ける締付金具を兼ねる取付け金具13が取り付けられている。
【0027】
金属容器2は、一端及び他端の開口部にそれぞれ一端側フランジ部20a及び他端側フランジ部20bを有する胴部20と、胴部20の一端側フランジ部20aに取付けられた底板21と、他端側フランジ部20bに取り付けられた絶縁スペーサ22とを備えている。
【0028】
図3及び図4に見られるように、金属容器2の胴部20は、その他端寄りの部分に形成された縮径部20cの部分を除いて、その横断面の外周側及び内周側の輪郭が、長軸O1 −O1 及び短軸O2 −O2 を共有した楕円の形状を呈するように構成されている。
【0029】
本明細書では、金属容器の胴部の横断面の外周側及び内周側の輪郭をそれぞれ規定する楕円を外周側楕円及び内周側楕円と呼ぶ。
【0030】
図1及び図2に示したように、金属容器の胴部20の一端側フランジ部(図示の例では下端側のフランジ部)20aは内フランジとして設けられている。図3及び図4に示したように、一端側フランジ部20aの各部のうち、胴部20の横断面の外周側及び内周側の輪郭をそれぞれ規定する外周側楕円及び内周側楕円の長軸O1 −O1 方向に相対する部分20a1,20a1は、それぞれの外側面が、胴部20の計器用変圧器本体1を取り囲む部分の横断面の外周側の輪郭を規定する楕円の長径にほぼ等しい直径D1 を有する円筒面の形状を呈するように形成されている。また容器の一端側フランジ部20aの、外周側楕円及び内周側楕円の短軸O2 −O2 方向に相対する部分20a2,20a2は、それぞれの外側面が、胴部20の計器用変圧器本体1を取り囲む部分の横断面の外周側の輪郭を規定する楕円の短径にほぼ等しい間隔D2 をもって長軸O1 −O1 方向に平行に伸びる平坦面の形状を呈するように形成されている。
【0031】
また一端側フランジ部20aの内周部20a3は、該内周部の内側を通して金属容器内に計器用変圧器本体を出し入れするために必要最小限の直径D3 を有する円筒面の形状を呈するように形成されている。
【0032】
図4に示したように、容器2の一端側フランジ部20aには、底板21を締結するための多数のネジ孔20ahが真円に沿って等角度間隔で並ぶように設けられている。これらのネジ孔が設けられた領域よりも内径側に、円環状のOリング23を当接させるための真円状をなす気密保持面(Oリング当接面)が形成されている。
【0033】
容器2の胴部20の他端寄りの部分に形成された縮径部20cには、他端に向って次第に径が小さくなる向きのテーパが付けられていて、この縮径部20cの他端に他端側フランジ部20bが外フランジとして設けられている。他端側フランジ部20bは、その横断面の内周側及び外周側の輪郭形状が共に真円形をなすように形成されている。金属容器の他端側フランジ部20bの外径は、絶縁スぺーサ22の外径と同一になるように設定されている。
【0034】
容器の胴部20の一端側フランジ部20aに取り付けられる底板21は、図5に示すように、一端側フランジ部20aと同じ輪郭形状を有するように形成され、胴部20の一端側フランジ20aに当接される底板21の上面には、金属容器の一端側フランジの気密保持面に突き合わせた状態で配置される真円状の気密保持面が設けられていて、この気密保持面にOリング23を嵌合させるための真円状のOリング配設溝が形成されている。
【0035】
容器の胴部20の他端側フランジ部20bには、絶縁スペーサ22がボルトにより締結される。
【0036】
計器用変圧器本体1は、その鉄心10の脚部10aに相対する下部継鉄部10bを底板21に当接させた状態で、かつコイル11の巻回軸(巻線鉄心10の脚部10aの長手方向)を金属容器の胴部20の横断面の短軸方向に向けた状態で底板21上に配置され、鉄心10に取り付けられた取付け金具13,13のそれぞれの一端に形成されたつば板部13a,13aが、底板21にボルトにより締結されて、変圧器本体1が底板21に固定される。
【0037】
そして、底板21のOリング配設溝内にOリング23を嵌合させて位置決め保持させた後、変圧器本体1を外側から囲むように胴部20を配置して、該胴部20の一端側フランジ部20aを底板21の上に載せ、底板21をボルト24により一端側フランジ部20aに締結する。その後、胴部20の他端のフランジ部20bに絶縁スペーサ22を取り付け、絶縁スペーサ22の中心部に埋め込まれた貫通導体22aの一端に設けられた雌形の導体接続部22a1を、高圧シールド12に設けられた雄形の端子部12aに接続する。
【0038】
その後、金属容器2内にSFガスを所定の圧力で封入して、ガス絶縁計器用変圧器VTを完成する。
【0039】
上記の例において、鉄心10は金属容器2とともに接地されるため、金属容器2の胴部20と鉄心10のコイル巻回軸方向の端部との間の隙間d2 (図1参照)は、限界まで小さくすることができ、金属容器の胴部の横断面の輪郭を規定する楕円の短軸方向に図った容器の最大寸法D2 は、従来の円筒状の金属容器の外径D1 よりも大幅に小さくすることができる。
【0040】
これに対し、高圧シールド12の外周部と金属容器の胴部20との間の隙間d1 (図2参照)は、SFガス中で一次側の高電圧に対して必要な絶縁耐力を得るために必要な値に設定する。この隙間d1 は、従来のガス絶縁計器用変圧器で同じ部分に必要とした隙間と同じである。したがって、金属容器の胴部の横断面の輪郭を規定する楕円の長軸方向に測った金属容器2の寸法D1 は、従来のこの種の計器用変圧器で用いていた円筒状の容器の外径寸法と同じになる。
【0041】
上記のように、本発明によれば、金属容器の胴部の横断面の輪郭を規定する楕円の長軸方向に測った金属容器2の寸法D1 は、従来用いていた円筒状の容器の外径寸法と同じになるが、上記楕円の短軸方向に測った金属容器2の寸法D2 は、従来のこの種の計器用変圧器の容器の外径寸法よりも大幅に小さくすることができる。
【0042】
そのため、3相のガス絶縁計器用変圧器VTu〜VTwを並べて、相分離形のガス絶縁開閉装置に組み込む場合に、図10に示すように、それぞれの金属容器の横断面の輪郭を規定する楕円の短軸を同じ方向に向けた状態で3相のガス絶縁計器用変圧器を並べるようにすれば、3相のガス絶縁計器用変圧器相互間の距離を従来よりも縮小することができ、計器用変圧器の一次側の高電圧に対して絶縁耐力を得るために必要な金属容器2の外径寸法D1 が、相間距離Pよりも大きくなる場合でも、3相のガス絶縁計器用変圧器VTu〜VTwを横一列に並べて配置して、ガス絶縁開閉装置の設置面積の縮小を図ることができるようになる。
【0043】
従って、本発明によれば、3相のガス絶縁計器用変圧器VTu〜VTwにそれぞれ接続するガス絶縁開閉装置の管路の長さを同じにすることができ、管路の標準化を図ることができる。
【0044】
また上記の実施形態のように、金属容器の胴部の一端側フランジ部に設けるネジ孔を、真円に沿って等角度間隔で並ぶように設けると、ネジ孔の機械加工を従来から用いられていた加工装置をそのまま用いて行うことができるため、加工を容易にすることができる。
【0045】
また上記のように、Oリング配設溝を真円状に形成すると、底板へのOリング配設溝の機械加工を、従来から用いられている加工装置を用いて行うことができるため、Oリング配設溝の加工を容易にすることができる。
【0046】
また上記のようにOリング配設溝を真円状に形成すると、底板と胴部の一端側フランジ部との間に配設するOリングとして、円形の標準品を用いることができるため、コストの上昇を招くことなく本発明を実施することができる。
【0047】
更に、上記の実施形態のように、金属容器の胴部の他端側フランジ部の横断面の内周側及び外周側の輪郭形状を共に真円形とすると、絶縁スペーサとして従来から用いられている標準品を用いることができる。
【0048】
上記の実施形態では、金属容器の胴部の横断面の内周側及び外周側の輪郭を楕円としたが、金属容器の胴部の横断面の内周側及び外周側の輪郭は長円形としてもよい。
【0049】
上記の例では、底板にOリング配設溝を設けたが、金属容器の一端側フランジにOリング配設溝を設けるようにしてもよく、底板と金属容器の一端側フランジとの双方にOリング配設溝を設けるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、胴部の横断面の外周側及び内周側の輪郭が、長軸及び短軸を共有した楕円または長円の形状を呈するように金属容器を構成して、鉄心の脚部の長手方向を楕円または長円の短軸方向に向けた状態で計器用変圧器本体を金属容器内に収容したので、3相のガス絶縁計器用変圧器を並べて配置する場合に、3相の計器用変圧器のそれぞれの金属容器の横断面の輪郭を規定する楕円または長円の短軸の方向に沿って3相のガス絶縁計器用変圧器を並べることにより、3相のガス絶縁計器用変圧器相互間の距離を従来よりも縮小することができる利点がある。
【0051】
また本発明によれば、計器用変圧器の一次側の高電圧に対する絶縁距離を確保するために必要な容器の外径寸法がガス絶縁開閉装置の相間距離よりも大きくなる場合であっても、3相のガス絶縁計器用変圧器を横一列に並べて配置することができるため、3相のガス絶縁計器用変圧器に接続されるガス絶縁開閉装置の管路の長さを等しくして、該管路の標準化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す正面縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のガス絶縁計器用変圧器で用いる金属容器のC−C線断面図である。
【図5】図1のガス絶縁計器用変圧器の底面図である。
【図6】従来のガス絶縁計器用変圧器の構成を示した正面縦断面図である。
【図7】図6のA´−A´線断面図である。
【図8】図6のB´−B´線断面図である。
【図9】図6に示した従来のガス絶縁計器用変圧器の底面図である。
【図10】本発明に係わる3相のガス絶縁計器用変圧器を並べて配置した状態を示した断面図である。
【図11】従来のガス絶縁計器用変圧器を3相分並べて配置した状態を示した断面図である。
【符号の説明】
1…計器用変圧器本体、10…鉄心、10a…脚部、11…コイル、12…高圧シールド、2…金属容器、20…胴部、21…一端側フランジ部、22…絶縁スペーサ。

Claims (1)

  1. 一端及び他端にそれぞれ一端側フランジ部及び他端側フランジ部が形成された胴部と該胴部の一端側フランジ部に取り付けられた底板と前記他端側フランジ部に取り付けられた絶縁スペーサとを備えた金属容器内に、矩形状の鉄心の一辺を構成する一つの脚部に一次コイル及び二次コイルを巻装した構成を有する計器用変圧器本体を収容して、前記金属容器内に絶縁ガスを封入してなるガス絶縁計器用変圧器において、
    前記胴部の横断面の外周側及び内周側の輪郭が、長軸及び短軸を共有した楕円または長円の形状を呈するように前記金属容器が構成され、
    前記金属容器の胴部の一端側フランジ部の各部のうち、前記楕円または長円の長軸方向に相対する部分は、それぞれの外側面が、前記胴部の前記計器用変圧器本体を取り囲む部分の横断面の外周側の輪郭を規定する楕円または長円の長径に等しい直径を有する円筒面の形状を呈するように形成され、
    前記容器の一端側フランジ部の各部のうち、前記楕円または長円の短軸方向に相対する部分は、それぞれの外側面が前記胴部の前記計器用変圧器本体を取り囲む部分の横断面の外周側の輪郭を規定する楕円または長円の短径にほぼ等しい間隔をもって前記長軸方向に平行に伸びる平坦面の形状を呈するように形成され、
    前記一端側フランジ部の内周部は、該内周部の内側を通して前記金属容器内に前記計器用変圧器本体を出し入れするために必要最小限の直径を有する円筒面の形状を呈するように形成され、
    前記容器の一端側フランジ部には、前記底板を締結するための多数のネジ孔が真円に沿って並ぶように設けられ、
    前記金属容器の一端側フランジ部及び前記底板は、互いに突き合わせた状態で配置された真円状の気密保持面を有し、
    前記底板の気密保持面及び前記金属容器の一端側フランジ部の気密保持面の少なくとも一方に真円状を呈するOリング配設溝が形成されて、該Oリング配設溝内に一部が収容されたOリングが前記一端側フランジ部と底板との間に介在させられ、
    前記容器の他端側フランジ部は、横断面の内周側及び外周側の輪郭形状を共に真円として形成され、
    前記計器用変圧器本体は、前記鉄心の脚部の長手方向を前記楕円または長円の短軸方向に向けた状態で前記金属容器内に収容されていること、
    を特徴とするガス絶縁計器用変圧器。
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