JP3832363B2 - ゲートアンテナ及び該ゲートアンテナを備えたrfidシステム - Google Patents

ゲートアンテナ及び該ゲートアンテナを備えたrfidシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)システムにおいて使用されるリーダ/ライタ用ゲートアンテナに関し、特に、8字型アンテナを含むループアンテナが対向配置されるゲートアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ICチップを備えたトランスポンダとリーダ/ライタ(又はリーダ)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、トランスポンダ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、トランスポンダをリーダ/ライタから数cm乃至数十cm離しても通信可能であり、また、汚れや静電気等に強いという長所から、工場の生産管理、物流の管理、入退室管理等の様々な分野に利用されるようになってきている。
【0003】
このRFIDシステムでは電磁誘導又は電磁結合を利用してデータの交信を行うため、リーダ/ライタアンテナで発生する磁界を大きくする必要があるが、一方、RFIDシステムを使用するためには、測定対象から3m離れた位置で測定される電界強度又はアンテナ利得とアンテナへの供給(空中線)電力を電波法により定められた値にする必要がある。
【0004】
アンテナ近傍の磁界を弱めることなく遠方における電界を弱める方法として、8字型のアンテナ(又は双ループアンテナ)を用いる方法がある。この8字型アンテナは、図16に示すように、2つのループアンテナを直列又は並列に接続し、それらを同一の高周波電源で駆動するものであり、この8字型アンテナ5では、8字を構成する2つのループ(8字型アンテナ上部5a及び8字型アンテナ下部5b)により各々発生する磁束が互いに反対向きであり、遠方ではこれらが相殺して見えるために、遠方の電界強度を弱める効果があり、通常の単ループアンテナと比べると、同利得でサイズの大きなアンテナを作製することが出来るという利点がある。
【0005】
一方、RFIDシステムを入退室管理用に用いる場合、2機またはそれ以上のアンテナを対向配置したゲートアンテナが用いられる。このような用途では、ゲート間を通過するトランスポンダと確実に交信するために、ゲートアンテナにはゲート間の各位置、各方向成分において均一な磁界強度が要求される。このため、それぞれのアンテナは、単ループではなく8字型あるいはそれを応用した形状が採用され、これにより複雑な磁界分布を形成し、ゲートアンテナ間を通過するトランスポンダとの通信状態を良好に保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したゲートを構成する両側のゲート型アンテナを構成する各々のアンテナを個別のリーダ/ライタ用高周波電源で駆動する場合、各アンテナから放射される磁界の位相は、電源投入のタイミングによりランダムに決定される。その結果、2機のアンテナから放射される磁界で形成されるゲートアンテナ間の磁界はうなりにより経時的に変化し、場所、時間により相乗される場合と、相殺される場合が考えられる。これは、均一磁界の生成に悪影響を与えることとなる。
【0007】
このようなゲートアンテナにおける磁界の不均一性の問題に対して、各々のアンテナの位置をずらして設置する方法がある。例えば、特開平9−64633号公報には、矩形の第1及び第2のループアンテナをトランスポンダの移動方向に沿ってほぼ平行に設け、第1のループアンテナの導体が形成する形状と第2のループアンテナの導体が形成する形状との中心線を上下にずらすことにより、相互に不感帯を補完する方法が開示されている。
【0008】
しかしながら、上記公報記載の方法は、ゲートアンテナが単ループのアンテナで構成される場合の方法であり、単ループアンテナでは磁界分布が比較的単純なため互いの位置をずらすことにより磁界分布の均一性を向上させることができるが、上述した8字ループアンテナは磁界の分布が複雑であり、単純に互いの位置をずらす方法では磁界分布の均一性を向上させることは困難である。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、アンテナ間で発生する磁界の均一性を確保することができるゲートアンテナ、特に、8字型アンテナと中央ループとで構成されるアンテナを対向配置したゲートアンテナ及び該ゲートアンテナを備えたRFIDシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のゲートアンテナは、対向配置される一対のアンテナで構成され、前記一対のアンテナの一方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第1ループ及び第2ループと、前記第1ループ及び前記第2ループの中心部近傍に設置される第3ループとを備え、前記一対のアンテナの他方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第4ループ及び第5ループと、前記第4ループ及び前記第5ループの中心部近傍に設置される第6ループとを備え、前記第1ループと前記第4ループ、前記第2ループと前記第5ループ、及び、前記第3ループと前記第6ループ、の各々が、互いに略同一の形状で対向配置されるゲートアンテナにおいて、前記第1ループで発生する磁界の位相を0°とした場合に、前記第2ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第3ループで発生する磁界の位相が略+90°に設定され、かつ、位相制御手段により、前記第4ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第5ループで発生する磁界の位相が略0°、前記第6ループで発生する磁界の位相が略−90°となるように制御されるものである。
【0012】
また、本発明のゲートアンテナは、対向配置される一対のアンテナで構成され、前記一対のアンテナの一方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第1ループ及び第2ループと、前記第1ループ及び前記第2ループの中心部近傍に設置される第3ループとを備え、前記一対のアンテナの他方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第4ループ及び第5ループと、前記第4ループ及び前記第5ループの中心部近傍に設置される第6ループとを備え、前記第1ループと前記第4ループ、前記第2ループと前記第5ループ、及び、前記第3ループと前記第6ループ、の各々が、互いに略同一の形状で対向配置されるゲートアンテナにおいて、前記第1ループで発生する磁界の位相を0°とした場合に、前記第2ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第3ループで発生する磁界の位相が略+90°に設定され、かつ、位相制御手段により、前記第4ループで発生する磁界の位相が略−90°、前記第5ループで発生する磁界の位相が略+90°、前記第6ループで発生する磁界の位相が略0°となるように制御されるものである。
【0013】
また、本発明のゲートアンテナは、対向配置される一対のアンテナで構成され、前記一対のアンテナの一方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第1ループ及び第2ループと、前記第1ループ及び前記第2ループの中心部近傍に設置される第3ループとを備え、前記一対のアンテナの他方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第4ループ及び第5ループと、前記第4ループ及び前記第5ループの中心部近傍に設置される第6ループとを備え、前記第1ループと前記第4ループ、前記第2ループと前記第5ループ、及び、前記第3ループと前記第6ループ、の各々が、互いに略同一の形状で対向配置されるゲートアンテナにおいて、前記第1ループで発生する磁界の位相を0°とした場合に、前記第2ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第3ループで発生する磁界の位相が略+90°に設定され、かつ、位相制御手段により、前記第4ループで発生する磁界の位相が略+90°、前記第5ループで発生する磁界の位相が略−90°、前記第6ループで発生する磁界の位相が略+180°となるように制御されるものである。
【0014】
本発明においては、前記第3ループを、前記第1ループ及び前記第2ループの少なくとも一つとの磁気的結合により流れる誘導電流により駆動される無給電ループ、又は、前記高周波電源とは異なる電源により駆動される給電ループとし、前記第6ループを、前記第4ループ及び前記第5ループの少なくとも一つとの磁気的結合により流れる誘導電流により駆動される無給電ループ、又は、前記高周波電源とは異なる電源により駆動される給電ループとすることができる。
【0020】
このように、本発明のゲートアンテナによれば、ゲートアンテナを構成する2機のアンテナの各々を8字ループと中央ループとで構成し、各々のアンテナに入力されるキャリアを専用同期信号で同期させ、更に、同期状態に任意の遅延時間を生じさせることにより、両アンテナから放射される磁界に位相差を生じさせる。その結果、従来のゲートアンテナでは通信不可能とされていた磁束密度の微小な地点を無くし、ゲートアンテナ間において均一な磁界を生成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係るゲートアンテナは、その好ましい一実施の形態において、高周波電源により駆動される8字ループと、8字ループの中心部近傍に設置され、少なくとも一つのループとの磁気的結合により流れる誘導電流により駆動される無給電ループ又は異なる電源により駆動される給電ループとで構成されるアンテナが対向配置されているものであり、各々のアンテナにおいて、8字の上下ループの位相を180°ずらし、中央部近傍に設置するループの位相を8字上下のループに対して90°ずらし、かつ、各々のアンテナの位相を同期させるか若しくは90°ずらすことにより、ゲートアンテナ間の磁界分布の均一性を高めることができる。
【0022】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について、図1乃至図15を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るRFIDシステムの全体構成を示す図であり、図2は、ゲートアンテナ間の磁界分布を計算するためのシミュレーションモデルを示す図である。また、図3は、シミュレーション結果の見方を説明するための図であり、図4乃至図11はシミュレーション結果を示すグラフである。また、図12乃至図15は、本願出願人の先願に係る8字型アンテナの構造を示す図である。
【0023】
図1に示すように、本発明のRFIDシステム1は、内部にアンテナ及びICを備えるトランスポンダ4と、トランスポンダ4への電力供給と信号を送受信するためのゲートアンテナ2と、トランスポンダ4からの信号を処理するリーダ/ライタ3とからなり、リーダ/ライタ3は、更に、各々のゲートアンテナ2に供給する電力の位相を制御する位相制御部3aと、高周波電源部3bと、送受信信号を変換するための通信回路部3cと、送受信信号をデコードするための演算処理部3dとから構成される。この位相制御部3aには、各々のゲートアンテナ2に供給する電力の位相を同期させる同期手段と、一方のゲートアンテナの位相を遅延させる遅延手段とが含まれている。
【0024】
まず、本実施例のゲートアンテナ2の位相制御方法について説明する前に、ゲートアンテナ2を構成する8字型アンテナの特徴について説明する。従来例で示したように、8字型アンテナ5では、8字を構成する2つのループ(8字型アンテナ上部5a及び8字型アンテナ下部5b)により各々発生する磁束が互いに反対向きであり、遠方ではこれらが相殺して見えるために、遠方の電界強度を弱める効果があるが、8字型アンテナ5は、同時に8字型アンテナ5中心部でアンテナ軸方向の磁界成分が0になるという欠点を持っている。
【0025】
この欠点を解決するために、図17に示すように、8字型アンテナ5の中心部に、給電しない別の単ループのアンテナ(無給電中央ループアンテナ6a)を配置することにより、経時的に磁界分布を変化させ、通常の8字型アンテナ5の持つ欠点である磁界成分が0となる点を無くすことができる(USP6,166,706号等参照)。
【0026】
しかしながら、この無給電中央ループアンテナ6aを機能させるためには、並列接続された8字型アンテナ5を構成する2つのループのどちらかと交差させる必要があるが、無給電中央ループアンテナ6aと交差した方のループは、相互インダクタンスによりアンテナコイルのインダクタンスが変化し、共振点が離調してしまう。その結果、両ループの片方のみが容量性、若しくは誘導性になり、印加電圧と電流値の間に位相差が発生してしまう。
【0027】
これによって、8字型アンテナ上部5a及び8字型アンテナ下部5bでは、逆位相の印加電圧に対して完全な逆位相の電流は流れず、8字型アンテナ5の特徴である対称性を失ってしまう。そして、この電流位相のずれにより、遠方における電界強度が増加するとともに、近傍磁界強度の不均一性も引き起こしてしまうという問題がある。
【0028】
そこで、本願出願人は先願(特願2001−339806号)において、上記問題を解決するリーダ/ライタ用アンテナの構造を提案している。この先願に係るリーダ/ライタ用アンテナの構造について、図12乃至図15を参照して概説する。
【0029】
先願では、リーダ/ライタ用アンテナの一つとして、図12に示すような構造を開示している。このリーダ/ライタ用アンテナは、対称な形状の2つのループアンテナ(8字型アンテナ上部5a及び8字型アンテナ下部5b)が接続されてなる8字型アンテナ5と、8字型アンテナ5の周囲を一定の間隔で包囲する導線7と、8字型アンテナの少なくとも一方のループに鎖交する無給電中央ループアンテナ6aとからなり、更に、8字型アンテナ上部5a又は8字型アンテナ下部5bの一方又は双方にコンデンサ9等の位相調整手段を設けている。
【0030】
上記構造では、8字型アンテナ5及び無給電中央ループアンテナ6aの周囲を導線7で包囲することにより、8字型アンテナ上部5a又は8字型アンテナ下部5bと床面や金属体との間隔の違いによるインダクタンスのずれを解消することができ、また、無給電中央ループアンテナ6aと重なるループにコンデンサ9やコイル等の位相調整手段を接続することにより、相互インダクタンスの影響による誘導成分を打ち消し、発生した電圧と同位相の電流が流れるようにしている。
【0031】
また、先願では、リーダ/ライタ用アンテナの他の例として、図13に示すような構造を開示している。このリーダ/ライタ用アンテナは、8字型アンテナ上部5aと8字型アンテナ下部5bとを直列かつひねりを加えて接続するものであり、上下ループに流れる電流の位相を略等しくすることにより、個々のループの位相調整を不要とし、8字ループアンテナ5の高さ方向の磁束密度の分布を平坦にしている。
【0032】
また、先願記載の他の例として、図14に示すような構造もある。このリーダ/ライタ用アンテナは、無給電中央ループアンテナ6aを8字型アンテナ上部5aと8字型アンテナ下部5bの双方に重なるように配置し、重なり部(領域A及び領域B)の面積が等しくなるようにして相互インダクタンスを同等にし、かつ、重なり部の間の任意の地点においてアンテナ線を交差させることにより、鎖交磁束が相殺しないような形状とするものである。このような構造によっても、両ループの位相の対称性を確保することができるとともに、無給電中央ループアンテナ6aによりアンテナ中央部における磁束の減少を抑制することができる。
【0033】
更に、先願記載の他の例として、図15に示すような構造もある。このリーダ/ライタ用アンテナは、8字型アンテナ5中央部に無給電中央ループアンテナ6aに代えて給電中央ループアンテナ6bを設け、この給電中央ループアンテナ6bに位相を調整した電流を給電するための位相補正回路10(例えば、図に示す構成の回路)を接続したものである。
【0034】
すなわち、中央に設置する給電中央ループアンテナ6bを8字型アンテナ5との電磁結合で動作させるのではなく、位相補正回路10から直接給電して動作させるものであり、その際、給電中央ループアンテナ6bの位相を8字型アンテナ5から90°ずらしている。このような構造によっても、8字型アンテナ5の中央部における磁束密度の減少を抑制することができ、また、給電中央ループアンテナ6bを8字型アンテナ5に重ねる必要がないため、8字型アンテナ5の両ループの位相にずれを抑制することができる。
【0035】
上記図12乃至図15に示した先願記載の構造により、8字型アンテナの2つのループアンテナによる発生磁界の対称性を確保することができ、磁界が0となる領域の発生を防止することができるが、上記構造の8字型アンテナを対向配置させてゲートアンテナ2を構成する場合には、各々のゲートアンテナ2を独立して駆動するとゲートアンテナ2同士の相互作用により磁界にうなりが発生し、ゲートアンテナ2間の磁界の均一性が崩れてしまう。なお、このうなりは両リーダ/ライタの発振器の性能によって決まり、完全に発振周波数が同じ発振器を用いればうなりは無くなるが、電源投入のタイミングにより両アンテナから発生する磁束の位相が決まるため、実質的には各々のゲートアンテナ2を独立して駆動すると均一性は崩れることになる。
【0036】
この磁界のうなりを抑制してゲートアンテナ間の磁界の均一性を向上させるためには、各々のゲートアンテナ2の位相を制御することが有効であるが、それぞれのゲートアンテナの位相のずらし方で発生する磁界分布は異なる。特に、本実施例のゲートアンテナ2は、8字型アンテナ上部5a、8字型アンテナ下部5b及び中央ループアンテナ6の組を対向させた6つのループから構成され、これら6つのループの位相を独立して設定して最適な位相を求めることは困難である。そこで、本願発明者は、片側のゲートアンテナ2を上述した先願記載の構造とし、対向するゲートアンテナ2の位相を変化させた場合のゲートアンテナ間の磁界分布をシミュレーションにより明らかにし、最適な位相差を検討することとした。
【0037】
具体的には、図2に示すように、8字型アンテナ5と中央ループアンテナ6とからなるゲートアンテナ2の構造を単純化して、8字型アンテナ上部5aと8字型アンテナ下部5bと(共に、幅32cm、高さ42cm)を独立したループとし、その間に同一幅の中央ループアンテナ6(幅32cm、高さ38cm)を設ける構造とし、このゲートアンテナ2を1m離して対向配置し、各ループに同電流(絶対値)を流したモデルでシミュレーションした。なお、8字型アンテナ上部5aと中央ループアンテナ6との重なりは2cmとし、ゲートアンテナ2aと2bの中央(z=50cmの平面)内における磁界成分の高さ方向の分布をシミュレーションにより求めた。
【0038】
シミュレーションにあたって、ゲートアンテナ2aの8字型アンテナ上部5aを基準(0°)として、8字型アンテナ下部5bの位相を+180°、中央ループアンテナ6の位相を+90°に設定し、対向するゲートアンテナ2bの各ループの位相を表1に示すように8つのタイプ(タイプa、b、c、d、aa、bb、cc、dd)に分類した。すなわち、タイプa〜dまでが対応するループの位相差は同位相か逆位相であり、タイプaa〜ddはタイプa〜dのゲートアンテナBに+90°の位相差を加えたものである。なお、パラメータとして、各々のループのターン数は1ターンとし、ループに流す電流を1Aとした。
【0039】
【表1】
Figure 0003832363
【0040】
シミュレーションの手順は、まず、ゲートアンテナ2a、2bの各ループの発生する磁束密度を各成分について、両ゲートアンテナの中心(Z=50cm)のアンテナ面と平行平面で計算し、その結果を各ループが発生する最大磁束とし、正弦波を掛け合わせて経時変化させる。そして、各ポイントの時間的最大値を算出し、x方向(トランスポンダの進行方向)の最大値を算出した。
【0041】
上記方法でシミュレーションした結果の一例とゲートアンテナ2との位置関係を図3に示す。図の右側が床面(GND8)であり、図の横軸は高さ方向(y方向)の位置を、縦軸は磁束密度を表している。例えば、図3では、8字型アンテナ上部5aと8字型アンテナ下部5bの中間(高さ方向が0の位置)を中心として、磁束密度はほぼ対称かつ平坦な分布をしている。
【0042】
表1に示す8つのタイプについて同様にシミュレーションした結果を図4乃至図11に示す。なお、各々の図の(a)はx成分、(b)はy成分、(c)はz成分を示している。
【0043】
ここで、ゲートアンテナ2には、▲1▼磁束密度が大きいこと、▲2▼磁束密度が均一であることの2つの性能が求められる。上記観点からシミュレーションの結果を考察すると、磁束密度の大きさでは、タイプb(図5)、タイプc(図6)、タイプbb(図9)、タイプcc(図10)は、他のタイプに比べて磁束密度のピーク値は大きいが、一方、磁束密度の分布は均一ではなく、特に、磁束密度がほぼ0になる地点が存在していることがわかる。この磁束密度の分布では、トランスポンダ4と交信できない領域が生じてしまう恐れがある。
【0044】
これに対して、タイプaa(図8)及びタイプdd(図11)は磁束密度のピーク値は上記タイプに比べて大きくないものの、x、y、z各成分とも磁束密度が0になる地点が存在せず、かつその分布も比較的平坦である。また、タイプa(図4)及びタイプd(図7)では、測定点がゲートアンテナ2の中間地点であるためにz又はx、y成分の磁束密度がほぼ0であるが、他の成分に関しては形状も比較的平坦である。
【0045】
このように、各々のタイプで磁束密度の大きさや均一性は異なるが、同角度で平行にゲートアンテナ間を通過するトランスポンダ4と安定して交信することを前提とすると、磁束密度のピーク値は大きく、極小値がない形状が好ましい。従って、総合的に判断すると、2つのゲートアンテナ2間の各位置、各磁界成分で比較的均一な磁界強度が得られる位相の組み合わせは、片側のゲートアンテナ2aの8字型アンテナ上部5aを0°、8字型アンテナ下部を+180°、中央ループアンテナ6を+90°としたときに、他側のゲートアンテナ2bのループの各々が、対向するループに対して90°ずれた組み合わせ(タイプaa又はタイプdd)が好ましいと考えられる。
【0046】
また、タイプaa又はタイプddに比べて磁束密度は小さいが、比較的平坦な分布が得られる位相の組み合わせは、他側のゲートアンテナ2bのループの各々が、対向するループに対して同位相又は逆位相の組み合わせ(タイプa又はタイプd)であり、この組み合わせでもトランスポンダ4と安定して交信することが可能である。
【0047】
このように、8字型アンテナ5と中央ループアンテナ6とが対向配置されるゲートアンテナ2において、一方のゲートアンテナ2aを、先願記載の構造と同様に8字型アンテナ上部を基準として8字型アンテナ下部2bを+180°、中央ループアンテナを+90°とし、他方のゲートアンテナ2bの各々のループを対向するループに対して90°ずらす構成又は同位相とすることによって、ゲートアンテナ間の磁束密度の分布を平坦にすることができ、ゲートアンテナ2間の位置によらず安定してトランスポンダ4と交信することが可能となる。
【0048】
なお、以上の説明では、2機のゲートアンテナ2を対向配置した場合について記載したが、3機以上のゲートアンテナを設置する構成においても適用することができ、その場合は各々対向するゲートアンテナの位相が上述した関係を満たすように位相を調整すればよい。また、上記実施例では、ゲートアンテナをRFIDシステムのリーダ/ライタ用アンテナとして用いる場合について記載したが、本発明は、リーダ/ライタ用アンテナに限定されるものではなく、他の通信機器、通信装置で用いられるアンテナに適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のゲートアンテナ及び該ゲートアンテナを用いたRFIDシステムによれば、ゲートアンテナ間の磁界分布の制御が可能となり、従来のゲートアンテナの問題点であった磁界分布の場所的な不均一性を改善することができる。
【0050】
その理由は、各々のゲートアンテナを8字型アンテナと中央ループアンテナとで構成し、一方のゲートアンテナの位相を、先願記載の構造と同様に、8字型アンテナ上部を基準として8字型アンテナ下部を+180°、中央ループアンテナを+90°に設定し、他方のゲートアンテナの各々のループを対向するループに対して90°ずらすか若しくは同位相とすることによって、両ゲートアンテナの合成磁界を均一にすることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るRFIDシステムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係るゲートアンテナのシミュレーションモデルを示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果とゲートアンテナの位置との関係を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプa)を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプb)を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプc)を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプd)を示す図である。
【図8】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプaa)を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプbb)を示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプcc)を示す図である。
【図11】本発明の一実施例に係るシミュレーションの結果(タイプdd)を示す図である。
【図12】本発明の先願に係るリーダ/ライタ用アンテナの構造を示す図である。
【図13】本発明の先願に係るリーダ/ライタ用アンテナの構造を示す図である。
【図14】本発明の先願に係るリーダ/ライタ用アンテナの構造を示す図である。
【図15】本発明の先願に係るリーダ/ライタ用アンテナの構造を示す図である。
【図16】従来のリーダ/ライタ用アンテナの構造を示す図である。
【図17】従来のリーダ/ライタ用アンテナの構造を示す図である。
【符号の説明】
1 RFIDシステム
2 ゲートアンテナ
2a ゲートアンテナA
2b ゲートアンテナB
3 リーダ/ライタ
3a 位相制御部
3b 高周波電源部
3c 通信回路部
3d 演算処理部
4 トランスポンダ
5 8字型アンテナ
5a 8字型アンテナ上部
5b 8字型アンテナ下部
6 中央ループアンテナ
6a 無給電中央ループアンテナ
6b 給電中央ループアンテナ
7 導線
8 GND
9 容量
10 位相補正回路

Claims (4)

  1. 対向配置される一対のアンテナで構成され、
    前記一対のアンテナの一方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第1ループ及び第2ループと、前記第1ループ及び前記第2ループの中心部近傍に設置される第3ループとを備え、
    前記一対のアンテナの他方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第4ループ及び第5ループと、前記第4ループ及び前記第5ループの中心部近傍に設置される第6ループとを備え、
    前記第1ループと前記第4ループ、前記第2ループと前記第5ループ、及び、前記第3ループと前記第6ループ、の各々が、互いに略同一の形状で対向配置されるゲートアンテナにおいて、
    前記第1ループで発生する磁界の位相を0°とした場合に、前記第2ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第3ループで発生する磁界の位相が略+90°に設定され、
    かつ、位相制御手段により、前記第4ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第5ループで発生する磁界の位相が略0°、前記第6ループで発生する磁界の位相が略−90°となるように制御されることを特徴とするゲートアンテナ。
  2. 対向配置される一対のアンテナで構成され、
    前記一対のアンテナの一方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第1ループ及び第2ループと、前記第1ループ及び前記第2ループの中心部近傍に設置される第3ループとを備え、
    前記一対のアンテナの他方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第4ループ及び第5ループと、前記第4ループ及び前記第5ループの中心部近傍に設置される第6ループとを備え、
    前記第1ループと前記第4ループ、前記第2ループと前記第5ループ、及び、前記第3ループと前記第6ループ、の各々が、互いに略同一の形状で対向配置されるゲートアンテナにおいて、
    前記第1ループで発生する磁界の位相を0°とした場合に、前記第2ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第3ループで発生する磁界の位相が略+90°に設定され、
    かつ、位相制御手段により、前記第4ループで発生する磁界の位相が略−90°、前記第5ループで発生する磁界の位相が略+90°、前記第6ループで発生する磁界の位相が略0°となるように制御されることを特徴とするゲートアンテナ。
  3. 対向配置される一対のアンテナで構成され、
    前記一対のアンテナの一方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第1ループ及び第2ループと、前記第1ループ及び前記第2ループの中心部近傍に設置される第3ループとを備え、
    前記一対のアンテナの他方に、高周波電源により駆動される、並列に接続された第4ループ及び第5ループと、前記第4ループ及び前記第5ループの中心部近傍に設置される第6ループとを備え、
    前記第1ループと前記第4ループ、前記第2ループと前記第5ループ、及び、前記第3ループと前記第6ループ、の各々が、互いに略同一の形状で対向配置されるゲートアンテナにおいて、
    前記第1ループで発生する磁界の位相を0°とした場合に、前記第2ループで発生する磁界の位相が略+180°、前記第3ループで発生する磁界の位相が略+90°に設定され、
    かつ、位相制御手段により、前記第4ループで発生する磁界の位相が略+90°、前記第5ループで発生する磁界の位相が略−90°、前記第6ループで発生する磁界の位相が略+180°となるように制御されることを特徴とするゲートアンテナ。
  4. 前記第3ループは、前記第1ループ及び前記第2ループの少なくとも一つとの磁気的結合により流れる誘導電流により駆動される無給電ループ、又は、前記高周波電源とは異なる電源により駆動される給電ループであり、
    前記第6ループは、前記第4ループ及び前記第5ループの少なくとも一つとの磁気的結合により流れる誘導電流により駆動される無給電ループ、又は、前記高周波電源とは異なる電源により駆動される給電ループであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のゲートアンテナ。
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