JP3831272B2 - スノーダンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スノーダンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
この種のスノーダンプは、大型であるために格納性に劣り、輸送や梱包にも不便であるという問題点があった。
【0003】
本発明は、このような従来のスノーダンプの問題点に着目し、コンパクトな状態にして格納することができ、輸送や梱包にも便利となる画期的なスノーダンプを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
雪掬い部1に対して柄杆2を着脱可能に設け、取り外した柄杆2の取付杆部2Aを装着する装着部3を雪掬い部1の裏側に設けて、この装着部3に柄杆2の取付杆部2Aを装着することで、柄杆2が雪掬い部1の裏側に取り付けられるように構成したことを特徴とするスノーダンプに係るものである。
【0006】
また、前記雪掬い部1の裏側左右部に、コ字状の前記柄杆2の前記取付杆部2Aとしての遊離両端部2Aを差し込みする前記装着部3を設けて、この左右の装着部3に柄杆2の取付杆部2Aを差し込みすると、柄杆2が雪掬い部1の裏側に取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載のスノーダンプに係るものである。
【0007】
また、前記雪掬い部1の裏側に、前記柄杆2の取付杆部2Aを差し込みする差込筒3Aを設けて前記装着部3を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスノーダンプに係るものである。
【0008】
また、前記装着部3は、前記雪掬い部1の裏側であって左右端縁部に設け、この装着部3に取り外した前記柄杆2の取付杆部2Aを装着することで、この取付杆部2Aが雪掬い部1の左右端縁部の下側に略重合状態で取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスノーダンプに係るものである。
【0009】
また、前記雪掬い部1の後端部より突出する前記柄杆2の斜設部2Bの先端部を、この斜設部2Bに対して後方へ屈曲突出せしめてこの後方突出部2Cを握持杆部2Cとし、この柄杆2を上下に反転させて雪掬い部1に取り付けることで、前記握持杆部2Cの高さを変更し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスノーダンプに係るものである。
【0010】
また、前記柄杆2は、前記雪掬い部1に対して着脱自在に差し込み固定し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスノーダンプに係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0012】
雪掬い部1に対して柄杆2を取り外し、この取り外した柄杆2の取付杆部2A(コ字状の柄杆2の遊離両端部2A)を雪掬い部1裏側の装着部3に装着することで、柄杆2が雪掬い部1の裏側に取り付けられた略雪掬い部1大のコンパクトな状態にできる。
【0013】
従って、雪掬い部1に対して柄杆2が長く突出することのないコンパクトな状態にでき、しかも柄杆2が雪掬い部1の裏側に装着されるために、このコンパクトな状態とした複数のスノーダンプの雪掬い部1を重ねてひとまとめにしておくこともでき、かさばらず格納に便利で輸送や梱包も容易に行われることとなる極めて実用性に秀れた画期的なスノーダンプとなる。
【0014】
また、例えば、前記雪掬い部1の裏側左右部に、コ字状の前記柄杆2の前記取付杆部2Aとしての遊離両端部2Aを差し込みする前記装着部3を設けて、この左右の装着部3に柄杆2の取付杆部2Aを差し込みすると、柄杆2が雪掬い部1の裏側に取り付けられるように構成すれば、単に装着部3に取付杆部2Aを差し込みするだけの簡単な操作で柄杆2を装着部3に装着できるため、一層実用的となる。
【0015】
また、例えば、前記雪掬い部1の裏側に、前記柄杆2の取付杆部2Aを差し込みする差込筒3Aを設けて前記装着部3を構成すれば、取付杆部2Aを簡単に差し込みできる装着部3構造を簡易構成にして容易に設計実現可能となり、一層実用的となる。
【0016】
また、例えば、前記装着部3は、前記雪掬い部1の裏側であって左右端縁部に設け、この装着部3に取り外した前記柄杆2の取付杆部2Aを装着することで、この取付杆部2Aが雪掬い部1の左右端縁部の下側に略重合状態で取り付けられるように構成すれば、装着部3に装着した柄杆2が雪掬い部1の裏面側へ大きく飛び出すようなことがなく、この柄杆2を装着部3に装着した状態が確実に略雪掬い部1大のコンパクトな状態となり、一層実用的となる。
【0017】
また、例えば、前記雪掬い部1の後端部より突出する前記柄杆2の斜設部2Bの先端部を、この斜設部2Bに対して後方へ屈曲突出せしめてこの後方突出部2Cを握持杆部2Cとし、この柄杆2を上下に反転させて雪掬い部1に取り付けることで、前記握持杆部2Cの高さを変更し得るように構成すれば、単に柄杆2を取り外して上下に反転させて付け直すだけで、二種類の握持杆部2Aの高さ位置を選択することができ、これにより使用者の体格や好みに合わせて握持杆部2Aの高さを簡単に変更できるため、一層実用的となる。
【0018】
また、例えば、前記柄杆2は、前記雪掬い部1に対して着脱自在に差し込み固定し得るように構成すれば、雪掬い部1に対する柄杆2の着脱操作が一層容易に行われることになり、一層実用的となる。
【0019】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0020】
本実施例は、図1に示すような雪掬い部1の左右両端部に、上方から見てコ字型の柄杆2の左右の遊離両端部2Aを付設して、この雪掬い部1の後端部に、側方より見てこの雪掬い部1の後方であって斜め上方へ向かって柄杆2を突設した一般的なスノーダンプに適用している。
【0021】
また、本実施例の雪掬い部1には、前後方向に長さを有する補強リブ4を複数並設形成し、この補強リブ4を避けた位置に軽量化・水はけ(排水)・雪離れを目的とした多数の通水孔12を形成した場合を示している。
【0022】
本実施例では、前記雪掬い部1に対して柄杆2を着脱可能に設けている。
【0023】
具体的に説明すると、樹脂製の雪掬い部1の後端部左右に後斜め上方へ向けて連結筒部5(後述する補強フレーム部材10の後端部)を突設し、この連結筒部5に柄杆2の取付杆部2A(左右の遊離両端部2A)を差し込み連結し得るように構成している。
【0024】
また、図2,図3に示すように、この連結筒部5の突出先端部には、筒状の固定用キャップ6を被嵌装着し、この固定用キャップ6には回動摘まみ7が螺着されていて、この回動摘まみ7の螺動操作により螺子杆7Aが前記連結筒部5に設けた貫通孔5Aを介して連結筒部5の内側に突出可能となるように構成している。
【0025】
一方、柄杆2は、コ字状の径小パイプ材20の外側に径大パイプ材21を被覆固定して成る強度の高い二重パイプにより構成しているもので、この柄杆2の遊離両端部2Aにおいては、径大パイプ材21のない一重構造とし、この一重構造の遊離両端部2A(径小パイプ材20の両先端部)を前記連結筒部5に差し込み挿入し得る取付杆部2Aとし、この取付杆部2Aに臨設する径大パイプ材21の端部が緩衝材8を介して前記固定用キャップ6に係止することで差し込み長が規制されるように構成している。また、この取付杆部2Aには、連結筒部5に差し込み連結した際に前記回動摘まみ7の螺子杆7Aが挿入される挿入孔13を形成している。
【0026】
そして、単に、この柄杆2の取付杆部2Aを前記連結筒部5に差し込み挿入した上で、前記回動摘まみ7を深くねじ込む方向へ回動操作すると、前記螺子杆7Aの先端が取付杆部2Aの前記挿入孔13に挿入することとなり、これにより柄杆2が雪掬い部1に対し抜け止め状態に固定される構成としている。また、回動摘まみ7を逆方向(緩める方向)に回動操作すると、螺子杆7Aが挿入孔13から挿脱して柄杆2を雪掬い部1から取り外しできる構成としている。図中符号9は柄杆2の保護キャップである。
【0027】
また、本実施例では、取り外した柄杆2の取付杆部2Aを装着する装着部3を雪掬い部1の裏側に設けて、この装着部3に柄杆2の取付杆部2Aを装着することで、柄杆2が雪掬い部1の裏側に取り付けられるように構成している。
【0028】
具体的に説明すると、雪掬い部1の左右端縁部裏側に取り付けられる取付部材14に装着部3を設けている。
【0029】
この取付部材14は、筒状部14Aと前記装着部3としての差込筒3Aとが並設状態となるように一体成形した部材を採用している。
【0030】
本実施例では、樹脂製のバケット(雪掬い部1)に組み付けられる上方から見て略H字型の補強フレーム部材10(パイプ)の前側の左右枠部に、この補強フレーム部材10が組み付けられる前に予め取付部材14の筒状部14Aを被嵌固定しておき、この装着部3を固定した補強フレーム部材10を雪掬い部1に組み付けることで、雪掬い部1の左右端縁部に装着部3が備え付けられる構成としている。尚、この補強フレーム部材10の後側の左右枠部が前記連結筒部5となる構成である。
【0031】
また、この際、差込筒3Aが雪掬い部1の下側に位置するように配置し、雪掬い部1の左右端縁部裏側に装着部3が設けられるように構成している。
【0032】
また、この差込筒3Aについて更に説明すると、詳しく図示していないが雪掬い部1に対して前端部側程筒径が徐々に先細る形状に形成し、前記取付杆部2Aとしての遊離両端部2Aを差し込みすると圧入係止して簡単には抜け外れない構成としている。
【0033】
従って、本実施例では、図4に示す(a),(b),(c)の手順で、柄杆2を雪掬い部1に対して取り外し、この取り外した柄杆2を装着部3に差し込み圧入係止することで、取付杆部2Aが雪掬い部1の左右端縁部の下側に略重合状態で取り付けられて図5に示すように雪掬い部1に対して柄杆2が長く突出することのないコンパクトな状態にでき、しかも柄杆2は装着部3に圧入固定されるので、このコンパクトな状態で柄杆2(握持杆部2C)を掴んで持ち運んだり、壁掛けしたりすることもでき、更に柄杆2は雪掬い部1の裏側に装着されるから、コンパクトな状態にした本実施例の複数のスノーダンプを、雪掬い部1を重ねてひとまとめにすることも可能で、格納や輸送や梱包に非常に便利となる。
【0034】
また、本実施例の差込筒3Aは、図6に示すように差込先端側に径小孔部を形成して前後貫通構造とし、これにより差込筒3Aに雪などが詰まらないようにしている。
【0035】
また、本実施例では、前記雪掬い部1の後端部より突出する前記柄杆2の斜設部2Bの先端部を、この斜設部2Bに対して後方へ屈曲突出させてこの後方突出部2Cを握持杆部2Cとしている。
【0036】
この屈曲突出させた柄杆2の先端部は、この柄杆2を装着部3に装着した際に、図5に示すように前記連結筒部5に沿設状態とさせることができるように構成しているもので、これによってコンパクトな格納状態にでき、また視覚的な体裁も良好となるように構成している。
【0037】
また、図7の(a),(b)に示すように、本実施例のこの柄杆2を上下に反転させて雪掬い部1に取り付けることで、前記握持杆部2Cの高さを変更することができる構成としている。
【0038】
また、本実施例では、柄杆2の握持杆部2Cにグリップ11を被覆形成して使用時に手が滑りにくい構成としている。
【0039】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、雪掬い部に対して柄杆が長く突出することのないコンパクトな状態にでき、しかも柄杆が雪掬い部の裏側に装着されるために、このコンパクトな状態とした複数のスノーダンプの雪掬い部を重ねてひとまとめにしておくこともでき、かさばらず不使用時などの格納に便利となる上、出荷時の輸送や梱包も容易に行われることとなる極めて実用性に秀れた画期的なスノーダンプとなる。
【0041】
また、請求項2記載の発明においては、単に装着部に取付杆部を差し込みするだけの簡単操作で極めて容易に柄杆を装着部に装着できる一層実用性に秀れたスノーダンプとなる。
【0042】
また、請求項3記載の発明においては、取付杆部を簡単に差し込みできる装着部の構造を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れたスノーダンプとなる。
【0043】
また、請求項4記載の発明においては、装着部に装着した柄杆が雪掬い部の裏面側へ大きく飛び出すようなことがなく、この柄杆を装着部に装着した状態が確実に略雪掬い部大のコンパクトな状態となる一層実用性に秀れた便利なスノーダンプとなる。
【0044】
また、請求項5記載の発明においては、単に柄杆を取り外して上下に反転させて付け直すだけで、二種類の握持杆部の高さ位置を選択することができ、これにより使用者の体格や好みに合わせて握持杆部の高さを簡単操作に変更できる一層実用性に秀れた構成のスノーダンプとなる。
【0045】
また、請求項6記載の発明においては、雪掬い部に対する柄杆の着脱操作が一層容易に行われることになる極めて実用性に秀れた構成のスノーダンプとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す斜視図のである。
【図2】本実施例の分解斜視図である。
【図3】本実施例の柄杆の着脱構造を示す部分拡大説明図である。
【図4】本実施例の雪掬い部から柄杆を取り外して装着部へ装着するまでを示す説明図である。
【図5】本実施例の柄杆を装着部に装着した格納状態を示す斜視図である。
【図6】本実施例の柄杆の取付杆部と装着部との差し込み構造を示す部分拡大説明図である。
【図7】本実施例の握持杆部の高さを変更させた比較説明図である。
【符号の説明】
1 雪掬い部
2 柄杆
2A 取付杆部(遊離両端部)
2B 斜設部
2C 握持杆部(後方突出部)
3 装着部
3A 差込筒

Claims (6)

  1. 雪掬い部に対して柄杆を着脱可能に設け、取り外した柄杆の取付杆部を装着する装着部を雪掬い部の裏側に設けて、この装着部に柄杆の取付杆部を装着することで、柄杆が雪掬い部の裏側に取り付けられるように構成したことを特徴とするスノーダンプ。
  2. 前記雪掬い部の裏側左右部に、コ字状の前記柄杆の前記取付杆部としての遊離両端部を差し込みする前記装着部を設けて、この左右の装着部に柄杆の取付杆部を差し込みすると、柄杆が雪掬い部の裏側に取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載のスノーダンプ。
  3. 前記雪掬い部の裏側に、前記柄杆の取付杆部を差し込みする差込筒を設けて前記装着部を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスノーダンプ。
  4. 前記装着部は、前記雪掬い部の裏側であって左右端縁部に設け、この装着部に取り外した前記柄杆の取付杆部を装着することで、この取付杆部が雪掬い部の左右端縁部の下側に略重合状態で取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスノーダンプ。
  5. 前記雪掬い部の後端部より突出する前記柄杆の斜設部の先端部を、この斜設部に対して後方へ屈曲突出せしめてこの後方突出部を握持杆部とし、この柄杆を上下に反転させて雪掬い部に取り付けることで、前記握持杆部の高さを変更し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスノーダンプ。
  6. 前記柄杆は、前記雪掬い部に対して着脱自在に差し込み固定し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスノーダンプ。
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