JP3828764B2 - 圧力応動型アクチュエータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力応動型アクチュエータに関し、特に、ケースに周縁部が挟持されるダイヤフラムで前記ケース内が第1および第2気室に区画され、第2気室には第1気室の容積を縮少する側にダイヤフラムを付勢するばね力を発揮するコイルばねが収納され、前記ダイヤフラムの中央部に装着されるリテーナの第1気室側にロッドの一端が同軸に連設され、該ロッドと平行な平面に直交する軸線まわりに回動可能な被動軸に基端が固定されるアームの先端部に前記ロッドの他端部が連結される圧力応動型アクチュエータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる圧力応動型アクチュエータは、たとえば特開平11−93906号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ダイヤフラムの中央部に装着されたリテーナに一端が同軸に連なるロッドの他端部が、回動可能な被動軸に基端が固定されるアームの先端部に連結される構造では、ロッドは被動軸の軸線と平行な軸線まわりに傾動しつつ長手方向に往復作動することになり、従来の圧力応動型アクチュエータでは、そのようなロッドの傾動を許容するように構成されている。
【0004】
しかるに第1および第2気室の圧力差をなくすことでコイルばねのばね力によってダイヤフラムを第1気室側に撓ませる際に、従来のものでは、ロッドの傾動が自由に許容されているのでダイヤフラムがケースの内面に強く押付けられるまでロッドが傾いてしまい、ロッドの長手方向移動によりケースの内面およびダイヤフラム間に摩擦が生じてしまう可能性があり、そのような摩擦が生じるとダイヤフラムが摩耗して耐久性の低下を招くことになる。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ダイヤフラムの摩耗を防止し、耐久性を向上し得るようにした圧力応動型アクチュエータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ケースに周縁部が挟持されるダイヤフラムで前記ケース内が第1および第2気室に区画され、その第1気室にケースの椀状部を挟んで隣接する作動室が該ケースに形成されると共に、その作動室と第1気室との間を連通させる連絡孔が該椀状部に形成され、第2気室には第1気室の容積を縮少する側にダイヤフラムを付勢するばね力を発揮するコイルばねが収納され、前記ダイヤフラムの中央部に装着されるリテーナの第1気室側にロッドの一端が同軸に連設されると共に、該ロッドの他端側が連絡孔を緩く貫通して作動室内に突出しており、その作動室内に端部を臨ませた被動軸に基端が固定されるアームの先端部に、前記ロッドの他端部が相対回動可能に連結されていて、そのロッドがそれの長手方向移動時に傾動可能である圧力応動型アクチュエータにおいて、前記椀状部には、前記第1気室側に突き出して前記連絡孔の周囲を補強する補強リブが、該連絡孔を囲むように一体に突設され、その補強リブには、前記ロッドの傾動時に前記ダイヤフラムが前記椀状部の内面に接触する以前に該ロッドの傾動をロッド外周面との当接により阻止するロッド傾き規制部が一体に設けられ、そのロッド傾き規制部には、傾き姿勢にある前記ロッドの外周面と当接する部分が、該外周面に沿う斜面に形成されることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、ダイヤフラムがケースの椀状部内面に接触するのを回避し得るようにロッドの傾きが規制されるので、ロッドの長手方向移動によりケースの椀状部内面およびダイヤフラム間に摩擦が生じてしまうことはなく、ダイヤフラムの摩耗を防止して耐久性を向上することができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ケース、リテーナおよびロッドの少なくとも1つが合成樹脂から成ることを特徴とし、かかる構成によれば、圧力応動型アクチュエータの軽量化を図ることができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記ケースおよびロッドが同一の合成樹脂から成ることを特徴とし、かかる構成によれば、圧力応動型アクチュエータの軽量化を図ることができるとともに、ケースに設けられたロッド傾き規制部とロッド外周面との相互接触により、ロッド傾き規制部およびロッドの一方だけが摩耗してしまうことを防止することができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記リテーナに前記ロッドの一端が一体に連設されることを特徴とし、かかる構成によれば、部品点数を低減することができる。
【0011】
請求項5記載の発明は、上記請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記ケースが、前記被動軸とともに回動する切換弁の回動に応じて吸気通路長を可変とした吸気マニホールドに取付けられることを特徴とし、かかる構成によれば、耐久性を高めた簡単な構造の圧力応動型アクチュエータで吸気マニホールドが備える切換弁を切換駆動することができる。
【0012】
請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明の構成に加えて、前記吸気マニホールドが合成樹脂から成ることを特徴とし、かかる構成によれば、合成樹脂製であることによって生じる可能性が大きい吸気マニホールドの形状誤差に起因して切換弁を駆動する圧力応動型アクチュエータにかかる負荷が大きくなり、ロッドが傾き易くなるが、上述のようにロッドの傾きが規制されるので、圧力応動型アクチュエータをより有効に用いることができる。
【0013】
請求項7記載の発明は、上記請求項5または6記載の発明の構成に加えて、前記切換弁が合成樹脂から成ることを特徴とし、かかる構成によれば、合成樹脂製であることによって生じる可能性が大きい切換弁の形状誤差に起因して切換弁を駆動する圧力応動型アクチュエータにかかる負荷が大きくなり、ロッドが傾き易くなるが、上述のようにロッドの傾きが規制されるので、圧力応動型アクチュエータをより有効に用いることができる。
【0014】
さらに請求項8記載の発明は、上記請求項5〜7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記切換弁がロータリー型に構成されることを特徴とし、かかる構成によれば、ロータリー型であることにより切換弁の摺動抵抗が大きく、圧力応動型アクチュエータにかかる負荷が大きくなり、ロッドが傾き易くなるが、上述のようにロッドの傾きが規制されるので、圧力応動型アクチュエータをより有効に用いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0016】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものであり、図1はエンジンの高速運転状態での吸気マニホールドの縦断面図、図2は吸気マニホールドおよび切換弁の分解斜視図、図3は図1の3−3線に沿う方向から見た圧力応動型アクチュエータの断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5はエンジンの低、中速運転状態での図4に対応した圧力応動型アクチュエータの断面図、図6は図3の6−6線断面図である。
【0017】
先ず図1および図2において、この吸気マニホールド11は、4気筒エンジンに対応したものであり、合成樹脂から成る複数たとえば3つの接合部材を相互に溶着して構成され、吸気集合室12を形成するサージタンク13と、吸気集合室12に連なる主吸気通路14,14…をそれぞれ形成するようにして一端がサージタンク13に共通に接続される4つの相互に独立した分岐管15,15…と、各分岐管15,15…の他端に共通に連設されるエンジン取付け用フランジ16とを備える。
【0018】
各分岐管15,15…の並列方向に沿うサージタンク13の一端には大気導入口17が設けられており、この大気導入口17には図示しないスロットルボディを介してエアクリーナが接続され、スロットルボディにおけるスロットル開度に対応した量の大気が吸気集合室12に導入される。
【0019】
サージタンク13の下部に一端が接続される各分岐管15,15…は、略C字状に彎曲するように形成されて水平方向に並列配置されており、各分岐管15,15…の他端に共通に連設されるエンジン取付け用フランジ16がサージタンク13の上方に配置される。 この吸気マニホールド11には、吸気集合室12に一端を開口させるとともに他端を主吸気通路14,14…の途中に開口させる副吸気通路18…が設けられており、吸気集合室12内から副吸気通路18…および主吸気通路14,14…を経てエンジンに至るまでの通路長は、吸気集合室12内から主吸気通路14,14…を経てエンジンに至るまでの通路長よりも短く設定される。
【0020】
各副吸気通路18…の連通・遮断は、吸気マニホールド11に回動可能に支承されるロータリー式の切換弁20で切換えられる。吸気マニホールド11には、副吸気通路18…の中間部を横切る横断面円形の支持孔21が設けられており、切換弁20は、各副吸気通路18…に個別に対応した通路孔22…を有して合成樹脂により円柱状に形成されるドラム23が、図1で示すように通路孔22…を各副吸気通路18…に対応させて副吸気通路18…を連通する位置と、通路孔22…の両端を支持孔21の内面で閉じるようにして副吸気通路18…を遮断する位置との間で軸線まわりに回動することを可能として支持孔21に嵌合されて成るものである。
【0021】
前記スロットルボディとは反対側におけるドラム23の一端には被動軸24が同軸に設けられており、この被動軸24には、被動軸24の半径方向外方に延びるアーム25の基端が固定され、アーム25の先端部に、圧力応動型アクチュエータ26が連結される。
【0022】
図3および図4において、圧力応動型アクチュエータ26のケース27は、第1ケース部材28と、吸気マニホールド11に設けられた締結座31に当接するようにして複数本たとえば2本のボルト32,32で第1ケース部材28に締結される第2ケース部材29と、第1ケース部材28に締結されるカバー30とで構成されるものであり、第1および第2ケース部材28,29に挿通される複数本たとえば3本のボルト33…により、前記締結座31に締結される。
【0023】
第1ケース部材28は、カバー30側に開放した形状の椀状部28aを一体に備えるものであり、この椀状部28aにカバー30が締結され、椀状部28aを除く部分で第1ケース部材28に第2ケース部材29が締結される。
【0024】
第1ケース部材28の椀状部28aおよびカバー30にダイヤフラム35の周縁部が挟持されており、ケース27のうち前記椀状部28aおよびカバー30間は、前記ダイヤフラム35により椀状部28a側の第1気室36とカバー30側の第2気室37とに区画される。
【0025】
第2気室37側でダイヤフラム35の中央部には椀状のリテーナ38が装着されており、第2気室37に収納されるコイルばね39が、第1気室36の容積を縮少する側にダイヤフラム35を付勢するばね力を発揮するようにしてカバー30およびリテーナ38間に縮設される。
【0026】
カバー30の中央部には、第2気室37側に突入する円筒状のガイド筒部30aが一体に設けられており、コイルばね39の一端側は、前記ガイド筒部30aを囲むようにしてカバー30に当接される。しかもカバー30には、前記ガイド筒部30aが設けられることに基づく外面側の凹部を覆うようにしてキャップ40が装着される。
【0027】
カバー30には二重管状の接続管部41が一体に設けられており、この接続管部41には、第2気室37に通じる管路42が、図1で示すように接続される。また吸気マニホールド11の吸気集合室12には管路43が接続されており、管路42,43間に電磁切換弁44が介装される。また第1ケース部材28の椀状部28aには、第2気室36を外部に通じさせる開放孔45(図3参照)が設けられる。
【0028】
前記電磁切換弁44は、たとえばエンジン回転数が約4500rpm以下の低、中速回転領域で管路42,43を連通する状態と、エンジン回転数がたとえば約4500rpmを超える高速回転領域で管路42を大気に開放する状態(図1の状態)とを、エンジンの運転状態に応じて切換えるものである。
【0029】
而してエンジンの低、中速回転領域では、吸気集合室12の負圧が管路43、電磁切換弁44および管路42を介して第2気室37に導入され、ダイヤフラム35は、コイルばね39のばね力に抗して第2気室37の容積を減少させる側に撓む。またエンジンの高速回転領域では、電磁切換弁44から管路42を介して第2気室37には大気圧が導入されることになり、ダイヤフラム35は、コイルばね39のばね力によって第1気室36の容積を減少させる側に撓む。
【0030】
第1および第2ケース部材18,19間には作動室46が形成される。また第1ケース部材28における椀状部28aの底部には第1気室36および作動室46間を結ぶ連絡孔47が設けられており、この連絡孔47を緩く貫通するロッド48の一端が、ダイヤフラム35の中央部に装着されているリテーナ38の第1気室36側に同軸に連設され、そのロッド48の他端側は、連絡孔47を通して作動室46側に突出している。
【0031】
ところで、ケース27、リテーナ38およびロッド48の少なくとも1つ、この実施例では全部が同一の合成樹脂から成るものであり、しかもロッド48の一端は、リテーナ38に一体に連設される。
【0032】
切換弁20におけるドラム23の一端に設けられた被動軸24の端部は、前記ロッド48と平行な平面に直交する軸線まわりに回動することを可能として作動室46内に突入され、作動室46内で被動軸24にアーム25の基端が固定される。
【0033】
アーム25の先端部には、前記被動軸24と平行な軸線を有する連結軸50の基端が一体に設けられ、この連結軸50の先端に設けられるピローボール49が前記ロッド48の他端部に嵌合、連結される。すなわちロッド48の他端部は、作動室46内で、被動軸24の軸線と平行な軸線まわりの回動を可能としてアーム25の先端部に連結されることになる。
【0034】
而してエンジンの低、中速回転領域では、吸気集合室12の負圧が第2気室37に導入されるのに応じてダイヤフラム35が第2気室37の容積を減少させる側に撓むことによってロッド48は、図5で示すように、第2気室37側に移動し、それに応じて吸気マニホールド11の切換弁20は、副吸気通路18…を遮断する位置に回動する。またエンジンの高速回転領域では、図3および図4で示すように、コイルばね39のばね力で第1気室36の容積を減少させる側にダイヤフラム35が撓むことによってロッド48は、作動室46側に移動し、吸気マニホールド11の切換弁20は副吸気通路18…を連通する位置に回動する。
【0035】
このようなロッド48の長手方向移動時に、該ロッド48は被動軸24の軸線と平行な軸線を有する連結軸50のまわりに傾動することになり、第1気室46および作動室46間を結ぶ連絡孔47は、そのようなロッド48の傾動を許容するように長孔状に形成されている。
【0036】
しかるにエンジンの高速回転域でコイルばね39のばね力によってダイヤフラム35を第1気室36側に撓ませる際には、ダイヤフラム35の中央部に装着されたリテーナ38に一端が同軸に連なるロッド48の他端部が、該ロッド48と平行な平面に直交する軸線まわりに回動可能な被動軸24に基端が固定されるアーム25の先端部に、被動軸24の軸線と平行な軸線まわりの回動を可能として連結されるので、ロッド48には連結軸50の軸線まわりに図4の反時計方向に回動するばね力がコイルばね39から作用する。このためロッド48の傾動を自由に許容していると、ダイヤフラム35が椀状部28aの内面に強く押付けられる可能性があるので、そのロッド48の傾動を規制するロッド傾き規制部55が、椀状部28aの底部に設けられる。
【0037】
このロッド傾き規制部55は、ダイヤフラム35が、第1ケース部材28における椀状部28aの内面に接触するのを回避し得るように、被動軸24に直交してロッド48を含む平面内での該ロッド48の傾きを規制するものであり、ロッド48の傾動方向とは直交する方向での位置を安定化するための凹部55aがロッド傾き規制部55に設けられ、従って、図4にも示されるようにロッド傾き規制部55は、傾き姿勢にあるロッド48の外周面と当接する部分が、該外周面に沿う斜面に形成される。かくして、ロッド傾き規制部55は、ロッド48の傾動時にダイヤフラム35が椀状部28aの内面に接触する以前に該ロッド48の傾動をロッド外周面との当接により阻止することができる。
【0038】
ところで、椀状部28aの底部には、図6で示すように、連絡孔47の周囲を補強すべくたとえば楕円形状に形成される補強リブ56が連絡孔47を囲むようにして一体に突設されており、ロッド傾き規制部55は、その補強リブ56の一部の厚みを大きくすることにより構成される。
【0039】
次にこの実施例の作用について説明すると、圧力応動型アクチュエータ26が備えるロッド48は、該ロッド48と平行な平面に直交する軸線まわりに回動可能な被動軸24に基端が固定されるアーム25の先端部に、被動軸24の軸線と平行な軸線まわりの回動を可能として連結されるものであり、圧力応動型アクチュエータ26のケース27における第1ケース部材28には、ダイヤフラム35が第1ケース部材28の内面に接触しないように前記平面内でのロッド48の傾きを規制するロッド傾き規制部55が設けられている。
【0040】
このためダイヤフラム35が第1ケース部材28の内面に接触しないようにロッド48の傾きが規制されることになり、ロッド48の長手方向移動により第1ケース部材28の内面およびダイヤフラム35間に摩擦が生じてしまうことはなく、ダイヤフラム35の摩耗を防止して耐久性を向上することができる。
【0041】
またケース27、リテーナ38およびロッド48の少なくとも1つ、この実施例では全部が合成樹脂から成るものであるので、圧力応動型アクチュエータ26の軽量化を図ることができ、リテーナ38にロッド48の一端が一体に連設されるので、部品点数を低減することができる。しかもケース27およびロッド48が同一の合成樹脂から成るものであるので、ケース27が備えるロッド傾き規制部55とロッド48外周面との相互接触により、ロッド傾き規制部55およびロッド48の一方だけが摩耗してしまうことを防止することができる。
【0042】
また圧力応動型アクチュエータ26のケース27は、被動軸24とともに回動する切換弁20の回動に応じて吸気通路長を可変とした吸気マニホールド11に取付けられるものであり、耐久性を高めた簡単な構造の圧力応動型アクチュエータ26で吸気マニホールドが備える切換弁20を切換駆動することができる。
【0043】
さらに吸気マニホールド11が合成樹脂から成るものであることから、合成樹脂製であることによって生じる可能性が大きい吸気マニホールド11の形状誤差に起因して切換弁20を駆動する圧力応動型アクチュエータ26にかかる負荷が大きくなる可能性があり、その負荷増大に応じてロッド48が傾き易くなるが、上述のようにロッド48の傾きが規制されるので、圧力応動型アクチュエータ26をより有効に用いることができる。
【0044】
しかも切換弁20が合成樹脂から成ることに起因して、切換弁の形状誤差が生じる可能性があり、その形状誤差によって切換弁20を駆動する圧力応動型アクチュエータ26にかかる負荷が大きくなり、ロッド48が傾き易くなるのであるが、上述のようにロッド48の傾きが規制されるので、圧力応動型アクチュエータ26をより有効に用いることができる。
【0045】
また切換弁20がロータリー型に構成されるので、切換弁20の摺動抵抗が大きく、圧力応動型アクチュエータ26にかかる負荷が大きくなり、ロッド48が傾き易くなるが、上述のようにロッド48の傾きが規制されるので、圧力応動型アクチュエータ26をより有効に用いることができる。
【0046】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、ケースに周縁部が挟持されるダイヤフラムで前記ケース内が第1および第2気室に区画され、その第1気室にケースの椀状部を挟んで隣接する作動室が該ケースに形成されると共に、その作動室と第1気室との間を連通させる連絡孔が該椀状部に形成され、第2気室には第1気室の容積を縮少する側にダイヤフラムを付勢するばね力を発揮するコイルばねが収納され、前記ダイヤフラムの中央部に装着されるリテーナの第1気室側にロッドの一端が同軸に連設されると共に、該ロッドの他端側が連絡孔を緩く貫通して作動室内に突出しており、その作動室内に端部を臨ませた被動軸に基端が固定されるアームの先端部に、前記ロッドの他端部が相対回動可能に連結されていて、そのロッドがそれの長手方向移動時に傾動可能である圧力応動型アクチュエータにおいて、前記椀状部には、前記第1気室側に突き出して前記連絡孔の周囲を補強する補強リブが、該連絡孔を囲むように一体に突設され、その補強リブには、前記ロッドの傾動時に前記ダイヤフラムが前記椀状部の内面に接触する以前に該ロッドの傾動をロッド外周面との当接により阻止するロッド傾き規制部が一体に設けられ、そのロッド傾き規制部には、傾き姿勢にある前記ロッドの外周面と当接する部分が、該外周面に沿う斜面に形成されるので、ロッドの長手方向移動により、連絡孔を緩く貫通するロッドが傾動しても、ケースの椀状部内面およびダイヤフラム間に摩擦が生じてしまうことはなく、ダイヤフラムの摩耗を防止して耐久性を向上することができる。
【0048】
また請求項2記載の発明によれば、圧力応動型アクチュエータの軽量化を図ることができる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、圧力応動型アクチュエータの軽量化を図ることができるとともに、ロッド傾き規制部とロッドの一方だけが摩耗してしまうことを防止することができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、部品点数を低減することができる。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、耐久性を高めた簡単な構造の圧力応動型アクチュエータで吸気マニホールドが備える切換弁を切換駆動することができる。
【0052】
請求項6記載の発明によれば、合成樹脂製であることによって生じる可能性が大きい吸気マニホールドの形状誤差に起因して切換弁を駆動する圧力応動型アクチュエータにかかる負荷が大きくなっても、圧力応動型アクチュエータをより有効に用いることができる。 請求項7記載の発明によれば、合成樹脂製であることによって生じる可能性が大きい切換弁の形状誤差に起因して切換弁を駆動する圧力応動型アクチュエータにかかる負荷が大きくなっても、圧力応動型アクチュエータをより有効に用いることができる。
【0053】
さらに請求項8記載の発明によれば、ロータリー型であることにより切換弁の摺動抵抗が大きく、圧力応動型アクチュエータにかかる負荷が大きくなっても、圧力応動型アクチュエータをより有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの高速運転状態での吸気マニホールドの縦断面図である。
【図2】 吸気マニホールドおよび切換弁の分解斜視図である。
【図3】 図1の3−3線に沿う方向から見た圧力応動型アクチュエータの断面図である。
【図4】 図3の4−4線断面図である。
【図5】 エンジンの低、中速運転状態での図4に対応した圧力応動型アクチュエータの断面図である。
【図6】 図3の6−6線断面図である。
【符号の説明】
11・・・吸気マニホールド
20・・・切換弁
24・・・被動軸
25・・・アーム
26・・・圧力応動型アクチュエータ
27・・・ケース
28a・・椀状部
35・・・ダイヤフラム
36・・・第1気室
37・・・第2気室
38・・・リテーナ
39・・・コイルばね
46・・・作動室
47・・・連絡孔
48・・・ロッド
55・・・ロッド傾き規制部
56・・・補強リブ
Claims (8)
- ケース(27)に周縁部が挟持されるダイヤフラム(35)で前記ケース(27)内が第1および第2気室(36,37)に区画され、その第1気室(36)にケース(27)の椀状部(28a)を挟んで隣接する作動室(46)が該ケース(27)に形成されると共に、その作動室(46)と第1気室(36)との間を連通させる連絡孔(47)が該椀状部(28a)に形成され、第2気室(37)には第1気室(36)の容積を縮少する側にダイヤフラム(35)を付勢するばね力を発揮するコイルばね(39)が収納され、前記ダイヤフラム(35)の中央部に装着されるリテーナ(38)の第1気室(36)側にロッド(48)の一端が同軸に連設されると共に、該ロッド(48)の他端側が連絡孔(47)を緩く貫通して作動室(46)内に突出しており、その作動室(46)内に端部を臨ませた被動軸(24)に基端が固定されるアーム(25)の先端部に、前記ロッド(48)の他端部が相対回動可能に連結されていて、そのロッド(48)がそれの長手方向移動時に傾動可能である圧力応動型アクチュエータにおいて、
前記椀状部(28a)には、前記第1気室(36)側に突き出して前記連絡孔(47)の周囲を補強する補強リブ(56)が、該連絡孔(47)を囲むように一体に突設され、その補強リブ(56)には、前記ロッド(48)の傾動時に前記ダイヤフラム(35)が前記椀状部(28a)の内面に接触する以前に該ロッド(48)の傾動をロッド(48)外周面との当接により阻止するロッド傾き規制部(55)が一体に設けられ、そのロッド傾き規制部(55)には、傾き姿勢にある前記ロッド(48)の外周面と当接する部分が、該外周面に沿う斜面に形成されることを特徴とする圧力応動型アクチュエータ。 - 前記ケース(27)、リテーナ(38)およびロッド(48)の少なくとも1つが合成樹脂から成ることを特徴とする請求項1記載の圧力応動型アクチュエータ。
- 前記ケース(27)およびロッド(48)が同一の合成樹脂から成ることを特徴とする請求項1または2記載の圧力応動型アクチュエータ。
- 前記リテーナ(38)に前記ロッド(48)の一端が一体に連設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧力応動型アクチュエータ。
- 前記ケース(27)が、前記被動軸(24)とともに回動する切換弁(20)の回動に応じて吸気通路長を可変とした吸気マニホールド(11)に取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧力応動型アクチュエータ。
- 前記吸気マニホールド(11)が合成樹脂から成ることを特徴とする請求項5記載の圧力応動型アクチュエータ。
- 前記切換弁(20)が合成樹脂から成ることを特徴とする請求項5または6記載の圧力応動型アクチュエータ。
- 前記切換弁(20)がロータリー型に構成されることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の圧力応動型アクチュエータ。
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