JP3828703B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、特に、白レベルを正確に制御することができる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やスキャナ等の画像読取装置においては、いわゆる白レベル制御処理が行われる。即ち、媒体としての用紙(原稿)の地色(画像以外の部分、即ち、画像の背景の部分)が、上質紙や新聞紙等の用紙の種類に依存して、様々に異なる。そこで、どのような地色の用紙を読み取った場合でも読取画像のコントラストを向上できるようにするために、白レベル制御処理が行われる。特に、新聞紙、再生紙、漂白されていない用紙、有色(青色)のコピー紙等を読み取った場合に、白レベル制御が必要となる。
【0003】
白レベル制御処理は、例えば、背景技術説明図である図12に示すように行われる。即ち、最初に、読み取った用紙の領域を、個々の画像データの値とこれに対応する白レベルの値との比(割合、%)に基づいて、画像部分と地色部分とに判別し、複数の処理区分とする。この割合(%)は、(画像データの値)/(白レベルの値)×100により求まる。次に、各処理区分毎に、当該区分についての前記割合に応じて定まるパラメータを用いて、白レベルの値についての演算を行い、個々の白レベルを変更する。
【0004】
例えば、図12(A)に示すように、処理区分▲1▼における前記割合が100%以上であれば、当該画像は地色の部分であって、当該画像が現在の白レベルよりも白いのであるから、白レベルをより高い値に変更する必要がある。そこで、この割合の場合の変更量が例えば「+5」とされ、これを用いて現在の白レベルの値が+5だけ大きくされる。処理区分▲2▼における前記割合が100%〜80%であれば、当該画像は地色の部分であって、これを現在の白レベルに近似した値として検出しているので、白レベルを変更しないように変更量が例えば「0」とされる。処理区分▲3▼における前記割合が80%〜33%であれば、当該画像は地色の部分であるにもかかわらず、これを現在の白レベルよりも相当黒レベル側に偏った値として検出しているので、白レベルをより低い値に変更する必要がある。そこで、この割合の場合の変更量が例えば「−2」とされ、これを用いて現在の白レベルの値が−2だけ小さくされる。一方、処理区分▲4▼における前記割合が33%以下であれば、当該画像は文字等の画像部分であると判別し、白レベルを変更しないように変更量が例えば「0」とされる。
【0005】
なお、この明細書において、例えば数値「5」は、アナログ信号として読み取った画像データを例えば256階調のデジタルデータに変換した場合における、「5」階調分に相当する信号レベルを表す。画像データを「+5」又は「−5」するとは、当該画像データの値(デジタル信号)に「5」階調分に相当する信号レベルを加えること又は差し引くことをいう。
【0006】
このような白レベル制御処理は、主走査方向において、1ピクセル(又は画素)毎に1ライン単位で行われる。従って、ラインセンサによる読取りは、ラインセンサに対応して設けられたラインメモリに格納された白レベルの値を逐次更新しながら行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した白レベル制御処理を、縦線が存在する用紙に適用する場合、以下のような問題がある。
【0008】
即ち、図12(B)に示すように、縦線が存在する用紙においては、地色部分の白レベルは更新されるが、縦線部分の白レベルは更新されない。これは、当該縦線部分についての画像データが、地色ではなく、画像であると判断されるためである。この結果、読取が進行していく(ラインセンサ11Aが用紙の下方向(副走査方向)に移動する)につれて、白レベルに段差が生じる。従って、正確に白レベルを制御することができない場合がある。このため、当該縦線が切れた(無くなった)位置から、白レベルに生じている段差に基づいて、本来存在しない(白い)縦線が出力画像に現れやすくなる。
【0009】
具体的に説明すると、以下のようである。図12(B)において、同図の上段の状態のラインセンサ11Aが検出している文字「T」の画像データ及び白レベルは、同図の中段に示すようになる。なお、文字「T」は黒く塗り潰されているとする(斜線で示す)。また、ラインセンサ11Aの延びる方向が、主走査線の方向(横線の方向)である。これに前述の処理区分を当てはめると、文字「T」の縦線の左右は処理区分▲1▼又は▲2▼であり、また、縦線の部分は処理区分▲4▼であり、共に白レベルは変更されない。ところが、両者の間の文字と地色との境界部分は、種々の理由から画像データの値が緩やかに変化する(中段参照)ため、処理区分▲3▼となり、白レベルはこれを小さくするように変更される。読み取りが進んでラインセンサ11Aが副走査方向に1ラインづつ移動していくにつれて、前記境界部分の白レベルについて処理区分▲3▼が繰り返される。この結果、白レベルは、同図の下段に示すようになる。この状態で、ラインセンサ11Aが図の点線で示す位置(上段参照)に移動すると、文字「T」の縦線が無くなる。従って、画像データは同図の下段に示すようになる。しかし、白レベルは前記境界部分で極小値をとるように変更されているので、相対的に画像データの方が白レベルより大きな値となる。この結果、当該境界部分により白い縦線が生じてしまう。
【0010】
なお、本発明者は、前述したように主走査方向に1ピクセル毎の白レベルを設定する制御方法ではなく、主走査方向における全ピクセルの平均値と白レベルの平均値とを比較して、この結果に基づいて白レベルを1ライン単位で更新する制御方法についても検討した。しかし、この制御方法によると、当該1ラインのピクセルの数(即ち、主走査の幅)が大きくなると、平均値を求めるための計算処理が増加する。また、平均値で白レベルを制御するために、ランプの特性の影響を受けてしまう。即ち、一般にランプの出力は画像の両端において小さくなるので、この影響により、正確に白レベルを制御することができない。
【0011】
本発明は、正確に白レベルを制御することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像読取装置は白レベル制御を行う白レベル制御部を備え、白レベル制御部は行列演算部と更新処理部とを備える。行列演算部は、注目画素についての画像データ及び同一の主走査線においてその前後に連続する複数個の画素についての画像データに対して、予め定められたマトリクスを用いて行列演算を行う。更新処理部は、行列演算部における演算結果が予め定められたスライス値以上である場合に注目画素についての白レベルを更新せず、演算結果が前記スライス値より小さい場合に注目画素についての白レベルを更新する。
【0013】
本発明の画像読取装置によれば、基本的には画素毎に白レベル制御を行いながら、注目画素の前後の複数の画素の画像データを用いて当該注目画素の白レベルを修正している。従って、注目画素の白レベルが用紙の当該部分の白レベルの本来の値と異なる値とされていても、これを周囲の画素の画像データに基づいて修正することができる。これにより、縦線が存在する用紙においても、当該縦線が切れた(無くなった)位置で白レベルに生じている段差を小さくすることができる。従って、本来存在しない(白い)縦線が出力画像に現れることを防止することができる。
【0014】
また、本発明による他の画像読取装置は白レベル制御を行う白レベル制御部を備え、白レベル制御部は最大最小演算部と更新処理部とを備える。最大最小演算部は、注目画素についての白レベル及び同一の主走査線においてその前後に連続する複数個の画素についての白レベルの中から、その最大値及び最小値を算出する。更新処理部は、注目画素についての白レベルが最大値に等しい場合に注目画素についての白レベルを所定の値だけ小さくし、当該白レベルが最小値と等しい場合に注目画素についての白レベルを所定の値だけ大きくする。
【0015】
本発明の他の画像読取装置によれば、基本的には画素毎に白レベル制御を行いながら、注目画素の前後の複数の画素の白レベルに基づいて当該注目画素の白レベルを修正している。従って、前述と同様にして、注目画素の白レベルを周囲の画素の白レベルに基づいて修正することができるので、前記縦線が切れた位置で白レベルに生じている段差を小さくして、本来存在しない当該縦線が出力画像に現れることを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1及び図3は画像読取装置説明図であり、本発明による画像読取装置の構成を示す。この画像読取装置は、例えば複写機からなり、読取処理部1、白レベル制御部2、シェーディング処理部3を備える。
【0019】
読取処理部1は用紙(原稿又は媒体)100の画像を読み取る。読取処理部1は、読取部11、増幅器12、AD変換器13を備え、また、画像メモリ4、白レベルメモリ5を備える。
【0020】
読取部11は、周知の構成を有し、CCD(電荷結合素子)からなるラインセンサ11A、駆動モータ、ランプ、反射鏡等の光学系、及びこれらの制御部を含む。読取部11は、ラインセンサ11Aにより、用紙100又は白基準27の画像を読み取る。用紙100は、図3(A)に示すように、当該複写機の筐体51の上部に嵌め込まれたプラテンガラス52上に載置される。白基準27は、図3に示すように、筐体51の上部の内側(裏側)表面に予め設けられ、白色のシートからなる。白基準27は、副走査方向(図3(B)に示す矢印方向)において、プラテンガラス52より上流側に設けられるので、用紙100の読み取りに先立って、読み取られる。なお、主走査方向は、図3(B)において、副走査方向と直交する方向である。また、図3(A)は当該複写機の断面の概略を示し、図3(B)は当該複写機の筐体51の上部の内側(裏側)表面の概略を示す。
【0021】
ラインセンサ11Aの(アナログ)出力は、増幅器12において増幅され、AD変換器13により例えば256階調のデジタルデータにAD変換される。AD変換器13(即ち、読取部11)のデジタル出力は、画像メモリ(ラインメモリ)4又は白レベルメモリ5に格納される。即ち、用紙100を読み取った場合に画像メモリ4に格納され、白基準27を読み取った場合に白レベルメモリ5に格納される。
【0022】
画像メモリ4は、用紙100(の画像)を読取処理部1により読み取ることにより得た画像データを格納する。この画像データは、読取部11のラインセンサ11Aの1ライン(1主走査線又は1ラスタ)分のデータである。白レベルメモリ5は、予め用意された白基準27を読取処理部1により読み取ることにより得た白レベルを格納する。この白レベルのデータも、ラインセンサ11Aの1ライン分のデータである。この白レベルのデータは、この例では、更新されることはない(固定である)。
【0023】
白レベル制御部2は白レベル制御を行う。白レベル制御部2は、行列演算部21と更新処理部22とを備え、また、更新用メモリ6、マトリクス格納部7、スライス値格納部8とを備える。
【0024】
行列演算部21は、注目画素についての画像データ及び同一の主走査線においてその前後に連続する複数個の画素についての画像データに対して、予め定められたマトリクスを用いて行列演算を行う。マトリクスは、予め与えられ、マトリクス格納部7に格納される。マトリクス格納部7に格納されたマトリクスの一例を、図2(B)に示す。
【0025】
例えば、注目画素(現在、白レベル制御の処理の対象である画素)がp4であるとすると、画像データd1乃至d7が行列演算部21における処理の対象とされる。即ち、今、注目画素p4の画像データがd4であるとする(以下、同様に表す)。この場合、図2(A)に示すように、画像データd4に加えて、同一の主走査線においてその前及び後に連続する各々3個の画素p1乃至p3及びp5乃至p7の画像データd1乃至d3及びd5乃至d7が処理の対象とされる。即ち、1×n1(n1=7)の行列である。従って、マトリクス格納部7に格納されたマトリクスも、同様に、n1×1(n1=7)の行列である。
【0026】
行列演算部21における行列演算の結果は、(結果)=|(d1*f1+d2*f2+d3*f3+d4*f4+d5*f5+d6*f6+d7*f7)/7|で与えられる。ここで、f1乃至f7は、図2(B)に示すように、マトリクスの各要素である。f1乃至f7の値は、例えば図2(B)に示すような値とされる。f1乃至f7は奇数個とされ、その中心の値f4を中心に対象とされる。即ち、|f1|=|f7|、|f2|=|f6|、|f3|=|f5|、・・・とされる。なお、処理対象である画像データの個数n1は奇数であればよく、n1の値「7」は、一例であって、これに限られない。n1の値は、当該複写機の解像度に応じて定められる。解像度が高い場合、n1の値も大きくされる。
【0027】
更新処理部22は、行列演算部21における演算結果とスライス値とを比較し、演算結果が予め定められたスライス値以上である場合に当該注目画素についての白レベルを更新せず、演算結果がスライス値より小さい場合に注目画素についての白レベルを更新する。更新される白レベルは、例えば、更新用メモリ6に格納される。更新用メモリ6は、白レベルメモリ5とは別に設けられ、白レベルメモリ5と同様の構成とされ、白レベル制御により更新される白レベルを格納する。スライス値は、予め与えられ、スライス値格納部8に格納される。スライス値は経験的に定まる。
【0028】
これにより、演算結果がスライス値以上である場合、画像データの当該部分に所定の傾き以上の傾きがある(エッジである)ことが検出できる。この場合、前述の図12の例において、文字「T」の縦線とその両側の地色の部分の境界部分では、画像データの当該部分の傾きが検出され、白レベルの更新が行われない。一方、演算結果がスライス値より小さい場合、画像データの当該部分に所定の傾き以上の傾きはない(小さい傾きがあるか又は平坦である、即ち、エッジでない)ことが検出できる。この場合、前述の図12の例に従って、白レベルが更新される。即ち、文字「T」の縦線部分及びとその両側の地色の部分では、個々の画像データの値と白レベルの値との割合(%)が求められ、これに応じてその処理区分▲1▼乃至▲4▼が定まり、当該処理区分における当該変更量を用いて個々の白レベルの値が変更される。
【0029】
具体的には、前述の図12の例において、文字「T」の縦線の両側の地色の部分では、白レベルが更新され、より地色に近づく。文字「T」の縦線の部分では、白レベルが更新されない。両者の境界部分では、エッジが検出されたりされなかったりすることを繰り返す結果、グレー色に白レベルが追従し、その値が次第に小さくされる。
【0030】
なお、演算結果がスライス値より大きい場合に当該注目画素についての白レベルを更新せず、演算結果がスライス値以下である場合に注目画素についての白レベルを更新するようにしてもよい。
【0031】
シェーディング処理部3はシェーディング処理(又はシェーディング補正処理)を行う。この例においては、シェーディング処理は第1及び第2のシェーディング処理からなる。具体的には、シェーディング処理部3は、白レベル制御前に、白レベルメモリ5に格納された白レベルを用いて、第1のシェーディング処理を行う。第1のシェーディング処理は白レベル制御のための処理又は本発明の白レベル制御の一部(主走査線単位での白レベル制御)である。また、シェーディング処理部3は、白レベル制御後に、更新された更新用メモリ6に格納された白レベルを用いて、第2のシェーディング処理を行う。
【0032】
図4(A)に示すように、白レベルメモリ5に格納された白レベルや画像メモリ4の画像データも、ランプの特性等の影響を受けて、主走査方向の両端において、データの値(レベル)が低下する特性を示し、更に、実際には、図4(A)に示す滑らかな線ではなく、地色のムラ、画像の濃度ムラ、ゴミ等の影響でかなりばらついた(雑音を含む)値をとる。そこで、この例では、シェーディング処理部3が、白レベル制御に先立って、各々の主走査線毎に、白レベルメモリ5に格納された白レベル(固定)を用いて、図4(A)に示す値をとる画像メモリ4の画像データについて、第1のシェーディング処理を行う。即ち、図4(B)に示すように、画像データの値(レベル)を平坦化する。従って、第1のシェーディング処理の後の画像データは、ランプの特性等の影響が除かれ、図4(B)に示すように平坦化される。第1のシェーディング処理の後の画像データの値が、その後の当該主走査線についての白レベル制御及び第2のシェーディング処理に用いられる画像データの値である。なお、平坦化された画像データは、画像メモリ4に上書きして格納しても、他に用意された更新用画像メモリ(図示せず)に格納してもよい。
【0033】
一方、第2のシェーディング処理のための白レベルは、当該第2のシェーディング処理に先立って、更新用メモリ6に予め与えられる。即ち、最初の主走査線(後述するY座標の値=0)についての第2のシェーディング処理においては、(更新用)白レベルの初期値が用いられる。この初期値は、白レベル制御部2により、更新用メモリ6に格納される。この初期値の格納処理は、用紙100の読取処理に先立って、例えば白基準27の読取処理(後述するステップS2)に並行して行われる。2番目以降の主走査線(Y座標の値=1以降)についての第2のシェーディング処理においては、直前の主走査線についての白レベル制御の結果得られた(更新された)白レベルが用いられる。この白レベルは、直前の主走査線についての白レベル制御の終了の時点で更新用メモリ6に得られ、更に、当該主走査線についての白レベル制御により更新される。
【0034】
更新用メモリ6に格納される白レベルの初期値は、図4(B)に示すように、主走査線の方向において、平坦で比較的低い値(レベル)とされる。即ち、主走査線の方向において、一定の値とされ、かつ、比較的低い値(例えば、白レベルと黒レベルの中間の値)とされる。これにより、当該初期値を、図4(B)に示すように、殆どの用紙100の地色の画像データに対して十分に小さな値とすることができ、これを白レベル制御により図中点線で示すより大きな値に更新することができる。
【0035】
なお、実際には、第1及び第2のシェーディング処理のために、図4(A)に示すように、黒レベルも用いられる。即ち、白基準27と同様に、プラテンガラス52の副走査方向の上流側に設けられた黒基準(図示せず)を読み取ることにより、黒レベルを得る。黒レベルは黒レベルメモリ(図示せず)に格納される。具体的には、シェーディングの結果は((D−B)/(W−B))×nにより得られる。ここで、Dは画像データ、Bは黒レベル、Wは白レベル、nは階調である。但し、前述したように、第1のシェーディング処理における白レベルWは白レベルメモリ5に格納された白レベル(固定)であり、第2のシェーディング処理における白レベルWは更新用メモリ6に格納された白レベル(更新用)である。また、第1のシェーディング処理における画像データDは画像メモリ4に格納された画像データ(図4(A)の画像データ)であり、第2のシェーディング処理における画像データDは第1のシェーディング処理により平坦化された画像データ(図4(B)の画像データ)である。
【0036】
従って、この例では、白レベル制御部2は、第1のシェーディング処理の後に、当該処理により得られた(平坦化された)画像データについて更新用メモリ6の白レベルを用いて白レベル制御を行って、これにより更新用メモリ6の白レベルを更新する。この白レベル制御後に、シェーディング処理部3が、平坦化された画像データについて当該更新された更新用メモリ6の白レベルを用いて、第2のシェーディング処理を行う。
【0037】
なお、従来は、公知の白レベル制御後に(のみ)、白基準27を読み取った白レベル(図4(A)の白レベル)及び画像メモリ4内の画像データ(図4(A)の画像データ)を用いた1回のシェーディング処理(のみ)が行われていた。このため、実際には、白レベル制御の時点においては、ランプの特性、CCDの特性等の種々の原因により、白レベル制御に用いる画像データ及び白レベルのデータ自体も雑音等を含んでいた。従って、正確な白レベル制御が行い難かったが、この例においては、このような影響が除去されるので、より正確な白レベル制御が可能となる。
【0038】
図5は画像読取装置説明図であり、本発明による他の画像読取装置の構成を示し、図1に対応する。この例は、図1の画像読取装置において、白レベル制御を行列演算によらず、白レベルの最大値及び最小値を用いて行う。このために、この画像読取装置の白レベル制御部2は、最大最小演算部23と更新処理部24とを備える。なお、読取処理部1における読取部11等の図示は省略する(図6においても同様である)。
【0039】
図5(A)に示すように、最大最小演算部23は、注目画素についての白レベル及び同一の主走査線においてその前後に連続する複数個の画素についての白レベルの中から、その最大値及び最小値を算出する。
【0040】
例えば、注目画素がp6であるとすると、白レベル(のデータ)w0乃至w12が最大最小演算部23における処理の対象とされる。即ち、今、注目画素p6の白レベルのデータがw6であるとする(以下、同様に表す)。この場合、図5(B)に示すように、白レベルのデータw6に加えて、同一の主走査線においてその前及び後に連続する各々6個の画素p0乃至p5及びp7乃至p12の白レベルのデータw0乃至w5及びw7乃至w12が処理の対象とされる。そして、これらの中から、最大値Max(w0〜w12)及び最小値Min(w0〜w12)が算出(抽出)される。
【0041】
なお、処理対象である白レベルのデータの個数n2は奇数であればよく、n2の値「13」は、一例であって、これに限られない。n2の値は、当該複写機の解像度に応じて定められる。解像度が高い場合、n2の値も大きくされる。
【0042】
更新処理部24は、注目画素についての白レベルが最大値に等しい場合に当該注目画素についての白レベルを所定の値(例えば、1)だけ小さくし、当該白レベルが最小値と等しい場合に注目画素についての白レベルを所定の値(例えば、1)だけ大きくする。この減少及び増加の幅は、経験的に求まり、予め定められ、例えば白基準27の白レベルの値に比べ極めて小さい値(例えば、256階調の1階調分)とされる。即ち、当該白レベルの周囲の1個(又は、下記のように複数)の白レベルの値をスライス値として用いる。
【0043】
例えば、前述の白レベルのデータw6が最大値Max(w0〜w12)に等しい場合、当該白レベルのデータw6を例えば−1(即ち、w6−1と)する。また、白レベルのデータw6が最小値Min(w0〜w12)に等しい場合、当該白レベルのデータw6を例えば+1(即ち、w6+1と)する。
【0044】
これにより、注目画素の白レベルが最大値に等しい場合、当該白レベルが当該領域では周囲の値から大きな値の方向へ突出している(極大値である)ことが検出できる。この場合、当該白レベルを少し(所定の値)だけ小さくすることができる。一方、注目画素の白レベルが最小値に等しい場合、当該白レベルが当該領域では周囲の値から小さな値の方向へ突出している(極小値である)ことが検出できる。この場合、当該白レベルを少し(所定の値)だけ大きくすることができる。
【0045】
具体的には、前述の図12の例において、文字「T」の縦線の両側の地色の部分では、白レベルが更新され、より地色に近づく。文字「T」の縦線の部分では、白レベルが更新されない。両者の境界部分では、注目画素の白レベルが最小値に等しいことが多くなる結果、グレー色に白レベルが追従し、その値が次第に小さくされる。
【0046】
なお、白レベル(のデータ)がi番目(例えば、2番目又は3番目)に大きい値に等しいか又はより大きい場合に白レベルの値を減少させてもよく、i番目に小さい値に等しいか又はより小さい場合に白レベルの値を増加させてもよい。ここで、iはn2の1/2よりも小さい値である。
【0047】
図6は画像読取装置説明図であり、本発明による更に他の画像読取装置の構成を示し、図1に対応する。この例は、図1の画像読取装置において、白レベル制御を行列演算によらず、白レベルのデータの特徴を用いて行う。このために、この画像読取装置の白レベル制御部2は、区分処理部25と更新処理部26とを備える。
【0048】
図6(A)に示すように、区分処理部25は、同一の主走査線における画素の各々について、その画像データの値と当該白レベルの値との割合(比)を求め、当該割合に基づいて画素の各々を複数の処理区分に区分する。この割合(%)は、(画像データの値)/(白レベルの値)×100により求まる。処理区分としては、例えば、図6(B)に示す処理区分▲1▼乃至▲4▼を用いる。この区分処理の結果、1ラインの画素の数が、例えば256個であるとすると、処理区分▲1▼である画素が240個、処理区分▲2▼である画素が10個、処理区分▲3▼である画素が6個、処理区分▲4▼である画素が0個のように、各区分ごとの画素の数が求まる。なお、処理区分はより細かい区分を用いてもよい。例えば、100%〜33%の範囲を、2区分ではなく、当該割合に応じて、3区分又は4区分等の複数に区分してもよい。
【0049】
更新処理部26は、区分処理部25における区分結果に基づいて、最も画素の数の多い処理区分について予め定められた白レベル制御を、当該同一の主走査線における画素の各々について行う。即ち、当該区分についての変更量を用いて、当該同一の主走査線における画素の白レベルの値についての演算を行い、白レベルを変更する。白レベルの変更量としては、例えば、図12(A)に示す変更量を用いる。例えば、前述の例によると、処理区分▲1▼が、区分された画素が240個で最も多い。そこで、処理区分▲1▼についての変更量例えば「+5」を用いて、当該同一の主走査線における画素の各々についての現在の白レベルの値が+5だけ大きくされる。
【0050】
次に、本発明の複写機における白レベル制御処理フローについて、図7乃至図11を参照して説明する。本発明の複写機は、実際には、図1乃至図6に示す構成の各々を備え、これらによる白レベル制御を組み合わせて実行する。これにより、複雑な白レベル制御を行って、より正確に白レベルを設定している。
【0051】
図7は、本発明の複写機の実行する複写処理フローを示す。
【0052】
読取処理部1が、所定の指示入力に従って、用紙100の画像の読み取り動作(処理)を開始する(ステップS1)。
【0053】
読取処理部1が、最初に、白基準27を読み取る(ステップS2)。これにより、白レベルメモリ5に白レベル(固定)が得られる。これと並行して、更新用メモリ6に、白レベル(更新用)の初期値が設定される。
【0054】
読取処理部1が、次に、用紙100の1ライン(即ち、1ラスタ)を読み取る(ステップS3)。これにより、画像メモリ4に画像データが得られる。
【0055】
シェーディング処理部3が、白レベルメモリ5の白レベル(固定)及び黒レベルを用いて、第1のシェーディング処理を行う(ステップS4)。これにより、処理対象の1ライン分の画像データが、主走査線方向に平坦化される。
【0056】
白レベル制御部2が白レベル制御を行うと共に、シェーディング処理部3が、更新用メモリ6の白レベル(更新用)及び黒レベルを用いて、第2のシェーディング処理を行う(ステップS5)。これについては、図8及び図10を参照して後述する。即ち、図8に示す画素毎の白レベル制御と図10に示す主走査線毎の白レベル制御とが独立して並行に行われる。
【0057】
この後、読み取りの1ライン毎に、最終ラインまで、ステップS3乃至ステップS5が繰り返される。
【0058】
図8は、白レベル制御処理及びシェーディング処理フローを示す。
【0059】
シェーディング処理部3が、白レベルメモリ5の白レベル(固定)及び黒レベルを用いて、そのラスタ(即ち主走査線)の画像メモリ4の画像データについて、第1のシェーディング処理を行い、画像データを平坦化する(ステップS6)。なお、このステップS6は、図7のステップS4及び後述する図10のステップS20と同一の処理であり、説明のために繰り返し示したものである。
【0060】
白レベル制御部2が、平坦化された画像データと更新用メモリ6の白レベル(更新用)を用いて、白レベル制御を行う(ステップS7)。これにより、更新用メモリ6の白レベル(更新用)が更新される。これについては、図9を参照して後述する。
【0061】
シェーディング処理部3が、ステップS7(及びステップS23)で当該更新された白レベル(更新用)及び黒レベルを用いて、そのラスタの平坦化された画像データについて、第2のシェーディング処理を行う(ステップS8)。
【0062】
読取処理部1が、Y座標を1だけ加算する(ステップS9)。即ち、注目ラスタ(現在、白レベル制御の処理の対象であるラスタ)を1個だけ下側(副走査方向)へずらす。このステップS9は、後述するステップS25と同時に行われる。なお、Y座標は副走査方向におけるピクセルの座標であり、プラテンガラス52の副走査方向における上流側の端(辺)、即ち、図3(B)中におけるプラテンガラス52の左端が基点(Y座標の値=0)とされる。
【0063】
読取処理部1が、注目ラスタが下端(Y座標の値=その最大値)か否かを調べる(ステップS10)。注目ラスタが下端の場合、処理を終了する。下端でない場合、ステップS6以下を繰り返す。
【0064】
図9は、白レベル制御部2が実行する白レベル制御処理フローを示す。
【0065】
当該主走査線における最も左端(X座標の値=0)のピクセルについて、注目画素の周辺の画像データから、エッジ判定を行う(ステップS11)。即ち、行列演算部21において前記行列演算を行い、その演算結果とスライス値とを比較する。
【0066】
注目画素がエッジか否かを調べる(ステップS12)。注目画素がエッジである(演算結果がスライス値以上である)場合、ステップS15に進む。従って、この場合、以下のステップS13及びS14(画像データに基づく画素単位での(個別の)白レベル制御処理)においては、白レベルは更新されない。
【0067】
注目画素がエッジでない(演算結果がスライス値より小さい)場合、図12の例により画像データと白レベルの割合の計算処理を行う(ステップS13)。
【0068】
求めた割合に応じて図12の例により処理区分▲1▼乃至▲4▼を定め、当該区分に基づいて白レベルの変更量を決定する(ステップS14)。従って、この場合、白レベルは画像データに基づいて、更新される(ことになる)。処理区分が▲2▼及び▲4▼である場合には、変更量は0であり、白レベルは変化しない。この変更量は白レベル制御部2が備える作業領域(図示せず)に一時的に保持される。従って、ステップS14においては、更新用メモリ6の内容は変更されない。
【0069】
注目画素の周辺の白レベルを確認する(ステップS15)。即ち、最大最小演算部23における処理の対象である白レベルのデータ(例えば、w0乃至w12)が、最大最小演算部23に取り込まれる。
【0070】
白レベルの変更量を更新する(ステップS16)。即ち、最大最小演算部23において前述の最大値及び最小値を抽出し、これと注目画素の白レベルとの比較結果に基づいて白レベルの変更量を求め、この値を用いて前記作業領域に保持された白レベルの変更量を更新する。従って、白レベルは周囲の白レベルに基づいて、更新される(ことになる)。注目画素の白レベルが最大値及び最小値以外の場合には、変更量は0であり、白レベルは変化しない。なお、ステップS16においては、更新用メモリ6の内容は変更されない。
【0071】
注目画素の白レベルに、ステップS16において更新した白レベルの変更量を適用して、新たな白レベルを求める(ステップS17)。即ち、更新用メモリ6の当該注目画素の白レベルを、前記作業領域に保持された白レベルの変更量を用いて変更し、これを当該注目画素の白レベルの新たな値として、更新用メモリ6の元の位置に格納する。従って、各画素に対応する個々の白レベルは、画像データに基づく白レベル制御処理の結果と、周囲の白レベルに基づく画素単位での(個別の)白レベル制御処理(ステップS15及びS16)の結果との双方に基づいて、更新される。
【0072】
X座標(主走査方向の座標)を1だけ加算する(ステップS18)。即ち、注目ピクセルを1個だけ右側へずらす。このステップS18は、後述するステップS29と同時に行われる。なお、X座標は主走査方向におけるピクセルの座標であり、プラテンガラス52の主走査方向における上流側の端(辺)、即ち、図3(B)中におけるプラテンガラス52の下端が基点(X座標の値=0)とされる。
【0073】
注目ピクセルが右端(X座標の値=その最大値)か否かを調べる(ステップS19)。注目ピクセルが右端の場合、処理を終了する。右端でない場合、ステップS11以下を繰り返す。
【0074】
図10は、白レベル制御処理及びシェーディング処理フローを示し、図8に対応する。即ち、図7に示す処理が実行され、図10はそのステップS3及びステップS4に相当する。
【0075】
シェーディング処理部3が、白レベルメモリ5の白レベル(固定)及び黒レベルを用いて、そのラスタの画像メモリ4の画像データについて、第1のシェーディング処理を行う(ステップS20)。前述したように、ステップS20は、図7のステップS4及び図8のステップS6と同一である。
【0076】
白レベル制御部2が白レベル制御を行う(ステップS21)。これについては、図11を参照して後述する。なお、このステップS21においては、区分処理部25において処理区分に属する画素の数がカウントされるのみで、更新用メモリ6の内容は変更されない。画像データに基づく主走査線単位での(一律の)白レベル制御処理(ステップS21乃至S22)の結果は、ステップS23において白レベル(更新用)に反映される。
【0077】
白レベル制御部2が、カウントが最大値の処理区分に基づいて、その変更量を決定する(ステップS22)。
【0078】
白レベル制御部2が、決定した変更量を一律に用いて、当該主走査線における各画素に対応する白レベルの全てに変更量を適用する(ステップS23)。即ち、更新用メモリ6に格納された白レベルのデータの各々について、当該変更量を一律に加えるか又は減じる。なお、ステップS18とS29とが同時に行われるので、この時点で、図9に示す各画素に対応する個々の白レベルの更新(画像データに基づく白レベル制御処理及び周囲の白レベルに基づく画素単位での白レベル制御処理)は、終了している。従って、画素単位での白レベルの更新後の更新用メモリ6の白レベルが、更に、一律に変更される。
【0079】
シェーディング処理部3が、ステップS23(及びステップS7)で当該更新された白レベル(更新用)及び黒レベルを用いて、そのラスタの平坦化された画像データについて、第2のシェーディング処理を行う(ステップS24)。
【0080】
読取処理部1が、Y座標(副走査方向の座標)を1だけ加算する(ステップS25)。即ち、注目ラスタを1個だけ下側へずらす。このステップS25は、前述するステップS9と同時に行われる。
【0081】
読取処理部1が、注目ラスタが下端か否かを調べる(ステップS26)。注目ラスタが下端の場合、処理を終了する。下端でない場合、ステップS20以下を繰り返す。
【0082】
図11は、白レベル制御部2が実行する白レベル制御処理フローを示し、図9に対応する。
【0083】
当該主走査線における最も左端のピクセルについて、当該画像データと白レベルとの割合を計算する(ステップS27)。
【0084】
求めた割合に応じて、複数に区分した処理区分の中の該当する区分における画素(又はピクセル)の数として、カウント(+1)する(ステップS28)。なお、カウンタ(図示せず)のカウント値は、図7のステップS1において、リセットされる(0とされる)。
【0085】
X座標を1だけ加算する(ステップS29)。即ち、注目ピクセルを1個だけ右側へずらす。このステップS29は、前述するステップS18と同時に行われる。
【0086】
注目ピクセルが右端か否かを調べる(ステップS30)。注目ピクセルが右端の場合、処理を終了する。右端でない場合、ステップS27以下を繰り返す。
【0087】
以上、本発明をその実施態様により説明したが、本発明はその主旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0088】
例えば、図1、図4、図5、図6に示す白レベル制御の実施態様及びその変形を、各々、独立して実施してもよい。これにより、より簡単で比較的正確な白レベル制御を行うことができる。また、図1、図4、図5、図6に示す白レベル制御の実施態様及びその変形を、任意の組み合わせで実施してもよい。即ち、これらの白レベル制御は、前述の説明から判るように、互いに影響をあたえることなく独立に実行できるので、自由に組み合わせて実施できる。一例を示すと、図4に示す第1のシェーディング処理を省略して、その上で、図1、図5、図6に示す実施態様を組み合わせてもよい。この場合、更新用メモリ6を設けることを省略してもよい。即ち、白レベルメモリ5内の白レベルを更新するようにしてもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像読取装置において、基本的には画素毎に白レベル制御を行いながら、注目画素の前後の複数の画素についての画像データ又は白レベルを用いる等により当該注目画素の白レベルを修正することにより、注目画素の白レベルが用紙の当該部分の白レベルの本来の値と異なる値とされていてもこれを周囲の画素の白レベルに基づいて修正することができるので、縦線が存在する用紙において当該縦線が切れた位置で白レベルに生じている段差を小さくすることができ、従って、本来存在しない白い縦線が出力画像に現れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置説明図である。
【図2】画像読取装置説明図である。
【図3】画像読取装置説明図である。
【図4】画像読取装置説明図である。
【図5】画像読取装置説明図である。
【図6】画像読取装置説明図である。
【図7】複写処理フローである。
【図8】白レベル制御処理及びシェーディング処理フローである。
【図9】白レベル制御処理フローである。
【図10】白レベル制御処理及びシェーディング処理フローである。
【図11】白レベル制御処理フローである。
【図12】背景技術説明図である。
【符号の説明】
1 読取処理部
2 白レベル制御部
3 シェーディング処理部
4 画像メモリ
5 白レベルメモリ
6 更新用メモリ
7 マトリクス格納部
8 スライス値格納部
Claims (3)
- 白レベル制御を行う白レベル制御部を備える画像読取装置において、
前記白レベル制御部が、
注目画素についての画像データ及び同一の主走査線においてその前後に連続する複数個の画素についての画像データに対して、予め定められたマトリクスを用いて行列演算を行う行列演算部と、
前記行列演算部における演算結果が予め定められたスライス値以上である場合に前記注目画素についての白レベルを更新せず、前記演算結果が前記スライス値より小さい場合に前記注目画素についての白レベルを更新する更新処理部とを備える
ことを特徴とする画像読取装置。 - 白レベル制御を行う白レベル制御部を備える画像読取装置において、
前記白レベル制御部が、
注目画素についての白レベル及び同一の主走査線においてその前後に連続する複数個の画素についての白レベルの中から、その最大値及び最小値を算出する最大最小演算部と、
前記注目画素についての白レベルが前記最大値に等しい場合に前記注目画素についての白レベルを所定の値だけ小さくし、当該白レベルが前記最小値と等しい場合に前記注目画素についての白レベルを所定の値だけ大きくする更新処理部とを備える
ことを特徴とする画像読取装置。 - 当該画像読取装置が、更に、
予め用意された白基準を読み取ることにより得た白レベルを格納する白レベルメモリと、
シェーディング処理を行うシェーディング処理部と、
前記白レベルメモリとは別に設けられ、前記白レベル制御により更新される白レベルを格納する更新用メモリとを備え、
前記シェーディング処理部が、前記白レベルメモリに格納された白レベルを用いて、第1のシェーディング処理を行い、
前記白レベル制御部が、前記第1のシェーディング処理により得られた画像データについて前記白レベル制御を行って、これにより前記更新用メモリの白レベルを更新し、
前記シェーディング処理部が、前記白レベル制御後に、当該更新された前記更新用メモリに格納された白レベルを用いて、第2のシェーディング処理を行う
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
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