JP3828613B2 - スクロール圧縮機およびその製造方法 - Google Patents

スクロール圧縮機およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷凍空調装置等に搭載されるスクロール圧縮機およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は、例えば特開平6−10864号公報に示されたスクロール圧縮機の基本形態を示す断面図である。
図において、1は固定スクロール、2は旋回スクロール、3はクランク軸、4は円筒状のブッシュ、5は主フレーム、6は電動機回転子、7は電動機固定子、8は副フレーム、9はオイルポンプ、10は駆動ブッシュ、11はオルダムリング、12は潤滑油、13は返油パイプである。
また、14は吸入管、15は吐出管で、それぞれミドルシェル16、アッパーシェル17に設けられ、ロアーシェル18、脚部19と共に密閉容器20を形成している。
【0003】
次に、動作について説明する。
電動機回転子6・電動機固定子7による電動機の駆動力は、クランク軸3・駆動ブッシュ10により旋回スクロール2に伝達され、オルダムリング11により揺動運動を行うことで、固定スクロール1と組み合わされて形成された圧縮機の体積を減少させた形態で、冷媒ガスを吸入、圧縮する。
クランク軸3は、主フレーム5・副フレーム8により支持される。潤滑油12は容積型オイルポンプ9によりクランク軸3内の油通路3bへ供給され、各摺動部を潤滑し、返油パイプ13により返油される。
【0004】
図11は、図10の電動機から下側を示した部分断面図で、一般的に潤滑油12を溜めたロアシェル18にマグネット21を設け、密閉容器20内部に溜まる異物を捕獲する。
【0005】
図12は、実開平4−100089号公報に示された従来のスクロール圧縮機を示した図で、前記従来例と同様あるいは相当する部分については、同一符号を付し、その説明は省略する。
22はカバーで、主フレーム5の下端面にボルトにより固定されている。また、カバー21は図13のように主フレームボス部5aの外径よりやや大きな径の孔を有する円板22aと電動機固定子のコイルエンド7aの外径より小さい内径を有する円筒22bの二つの部分をTIG溶接等により接合させて形成している。これは、板金等で一体形成することも可能である。
【0006】
図14〜図17は、カバー22の別の装着方法を示した要部断面図である。
カバー22は、C止め輪23で止めたり、圧入部24を設けたり、主フレーム5に設けた溝5b・5cに引っ掛けて取り付けられている。また、25は、クランク軸と一体的に取り付けられたバランスウエイトである。
【0007】
次に、動作について説明する
。クランク軸3が回転すると、各部を潤滑した油は、主フレームに設けられた排油通路から大部分がロアシェル18に戻されるが、一部は、主フレームとクランク軸3の摺動部からバランスウエイト25側へ漏れてくる。これは、特にクランク軸3が、高速回転する時が顕著で、漏れた油が吸入管14から入ってくる冷媒ガスと共に圧縮室内に導かれ、潤滑油12が、密閉容器20からなくなる危険性があり、カバー22を取り付けることで、潤滑油が密閉容器20からなくなるのを防止している。
【0008】
図18〜図19は、特開平8−35491号公報に示された従来のスクロール圧縮機に用いられた脚部を示した図で、前記従来例と同様あるいは相当する部分については、同一符号を付し、その説明は省略する。
脚部19には、外部と固定するための固定子孔19cと、組立時に必要な位置決め孔19d・19eが設けられている。
【0009】
次に、動作について説明する。
圧縮機の組立を行う時、大きさの異なる圧縮機が組立ライン上を流れる。この時、ライン上で使用されるパレットの大きさを圧縮機の大きさが変わっても、変更する必要がないように、さまざまな大きさの脚部に対応して、共通のパレットで対応することができる、位置決め孔19d・19eを設けている。
こうすることで、圧縮機を外部と固定するための固定孔19cと吸入管14・吐出管15との位置を一様に決めることが容易に可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスクロール圧縮機は、以上のように構成されているので、第1の課題として、大きさの異なる圧縮機で、返油パイプの寸法・形状を変える必要があった。第2の課題として、カバーの取付方法が煩雑であった。第3の課題として、各種の吸入・吐出管に合わせた密閉容器が必要であった。第4の課題として、異物捕獲用マグネットの取付が煩雑あるいは不安定であった。第5の課題として、ロアシェル部に溜まる結露を排出できる手段がなかった。
【0011】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、返油パイプの共通化、カバー取付方法の簡便化、密閉容器の共通化、マグネット取付方法の簡便化、ロアシェル部結露排出手段の設置、および、組立用位置決めとの共用化ができることを目的とする。
【0012】
第1の発明は、返油パイプ部材の基部のフレームへの取付位置を基部の一端を中心に回動調整できるようにして、返油パイプ部材の共通化を図ることができるスクロール圧縮機を得ようとするものである。
【0013】
第2の発明は、返油パイプ部材を、密閉容器の軸方向に伸縮可能として、返油パイプの共通化を図ることができるスクロール圧縮機を得ようとするものである。
【0014】
第3の発明は、返油パイプ部材の基部と延在部の少なくとも一部とをプラスチックで一体に形成して、返油パイプ部材の共通化を図ることができるスクロール圧縮機を得ようとするものである。
【0015】
第4の発明は、返油パイプ部材の延在部を密閉容器の軸方向において分割し、その分割部分を互いに保持するようにして、返油パイプ部材の共通化を図ることができるスクロール圧縮機を得ようとするものである。
【0016】
第5の発明は、返油パイプ部材の延在部の分割部分を互いに摺動可能にして、返油パイプ部材の共通化を図ることができるスクロール圧縮機を得ようとするものである。
【0017】
第6の発明は、返油パイプ部材の基部のフレームへの取付位置を基部の一端を中心に回動調整できるようにして、返油パイプ部材の共通化を図ることができるスクロール圧縮機の製造方法を得ようとするものである。
【0018】
第7の発明は、返油パイプ部材を、密閉容器の軸方向に伸縮可能として、返油パイプ部材の共通化を図ることができるスクロール圧縮機の製造方法を得ようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
第1の発明のスクロール圧縮機においては、固定スクロールおよび旋回スクロールを有する圧縮部、前記圧縮部を駆動する電動機回転子および電動機固定子を有する電動機部、前記電動機部の電動機回転子に一体的に取り付けられた主軸、前記主軸を支持するフレームを有し、前記圧縮部および電動機部を密閉状に収納する密閉容器を備えたスクロール圧縮機において、内部に油通路を有し前記フレームへ取り付けられる返油パイプ部材を、油通路を有し一端を前記フレームに取付けられて前記密閉容器の径方向に延長する基部と、この基部の油通路と連通する油通路を有し前記密閉容器の軸方向に延長して密閉容器の内周に沿って配設される延在部とにより構成し、前記基部のフレームへの取付位置を基部の一端を中心に回動調整できるようにしたことを特徴とする。
【0020】
第2の発明のスクロール圧縮機においては、返油パイプ部材は前記密閉容器の軸方向に伸縮可能な調整部を有することを特徴とする。
【0021】
第3の発明のスクロール圧縮機においては、返油パイプ部材の基部と延在部の少なくとも一部とを、プラスチックで一体に形成したことを特徴とする。
【0022】
第4の発明のスクロール圧縮機においては、返油パイプ部材の延在部を密閉容器の軸方向において分割し、その分割部分に互いに保持する凹凸部を設けたことを特徴とする。
【0023】
第5の発明においては、返油パイプ部材の延在部の分割部分を保持する凹凸部を互いに摺動可能に構成したことを特徴とする。
【0024】
の発明のスクロール圧縮機の製造方法においては、固定スクロールおよび旋回スクロールを有する圧縮部、前記圧縮部を駆動する電動機回転子および電動機固定子を有する電動機部、前記電動機部の電動機回転子に一体的に取り付けられた主軸、前記主軸を支持するフレームを有し、前記圧縮部および電動機部を密閉状に収納する密閉容器を備えたスクロール圧縮機を製造するにあたり、油通路を有し一端を前記フレームに取付けられて前記密閉容器の径方向に延長する基部をその一端を中心として回動調整することにより、この基部の油通路と連通する油通路を有し前記密閉容器の軸方向に延長する延在部を前記密閉容器の内周に沿って配設するようにしたことを特徴とする。
【0025】
の発明の製造方法においては、固定スクロールおよび旋回スクロールを有する圧縮部、前記圧縮部を駆動する電動機回転子および電動機固定子を有する電動機部、前記電動機部の電動機回転子に一体的に取り付けられた主軸、前記主軸を支持するフレームを有し、前記圧縮部および電動機部を密閉状に収納する密閉容器を備えたスクロール圧縮機を製造するにあたり、油通路を有し一端を前記フレームに取付けられて前記密閉容器の径方向に延長する基部をその一端を中心として回動調整することにより、この基部の油通路と連通する油通路を有し前記密閉容器の軸方向に延長する延在部を前記密閉容器の内周に沿って配設するとともに、前記延在部を伸縮自在に調整するようにしたことを特徴とする。
【0026】
この発明の実施の形態では、次のような具体的手段を有する。
この発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機は、返油パイプを主フレームに取り付ける時、取付け位置をシェル径に合わせ、任意に調整できるようにしたものである。
また、カバーをプラスチックで円筒状に形成し、圧入等で取り付けるようにしたものである。
また、配管と密閉容器を別部品として、共通の密閉容器に対し、種々の配管が取り付けられるようにしたものである。
また、潤滑油中に混在する異物を除去するための磁石を容易に取り付けるようにしたものである。
また、ロアシェル部に溜まる結露の排出孔を設け、排出孔が圧縮機の組立作業時の基準となるようにしたものである。
【0027】
この発明におけるスクロール圧縮機は、返油パイプを種々の大きさの圧縮機について共通化でき、部品の種類を減らすことができる。
また、カバーを単純な円筒状にし、成形組立性を良くできる。密閉容器を共通化して、種々の形状の配管を任意に取り付けることが可能となる。
また、異物捕獲用のマグネットを手間をかけずに取り付けることができる。
更に、密閉容器の表面に付着した水分が脚部に溜まらないようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図10は、スクロール圧縮機の基本形態を示すものである。この実施の形態では、返油パイプ13部分の構成に特徴を有する。
図10において、1は固定スクロール、2は旋回スクロール、3はクランク軸、4は円筒状のブッシュ、5は主フレーム、6は電動機回転子、7は電動機固定子、8は副フレーム、9はオイルポンプ、10は駆動ブッシュ、11はオルダムリング、12は潤滑油、13は返油パイプである。
また、14は吸入管、15は吐出管で、それぞれミドルシェル16、アッパーシェル17に設けられ、ロアーシェル18、脚部19と共に密閉容器20を形成している。
【0029】
次に、動作について説明する。
電動機回転子6・電動機固定子7による電動機の駆動力は、クランク軸3・駆動ブッシュ10により旋回スクロール2に伝達され、オルダムリング11により揺動運動を行うことで、固定スクロール1と組み合わされて形成された圧縮機の体積を減少させた形態で、冷媒ガスを吸入、圧縮する。
クランク軸3は、主フレーム5・副フレーム8により支持される。潤滑油12は容積型オイルポンプ9によりクランク軸3内の油通路3bへ供給され、各摺動部を潤滑し、返油パイプ13により返油される。
【0030】
図1は、この発明の一実施形態について示した図である。ここでは、前記図10のA−Aから見た、主フレーム5と返油パイプ13を示している。
スクロール圧縮機は、一般的に、固定スクロール1・旋回スクロール2の渦巻形状により、圧縮機の大きさが決まっているが、種々の要求性能に対し、渦巻のインボリュートあるいは円弧等で形成される歯型と歯の高さにより、調整している。
また、歯型が多種になると、それに合わせてミドルシェル16を多種用意する必要があり、生産設計上、あるいはコスト上、多品種となり好ましくない。従って、ミドルシェル16は、その内外径寸法を数種類とするのが通例となっている。
【0031】
この実施の形態では、シェル径の異なるミドルシェル161・主フレーム51にも共通の返油パイプ13が使用できるようにしたものである。
この実施の形態では、返油パイプ13として鉄・銅あるいはプラスチック等で成形された細管からなる部材を密閉容器のミドルシェル16・161に沿わせるように取り付けている(矢印のように位置決めをする)が、これは、電動機固定子7のコイルエンド7aと干渉するのを避けて、電動機固定子7とミドルシェル16とのすき間7bとつながるようにしているためである。
【0032】
すなわち、図2に示すように、この返油パイプ13は、主フレーム5に取付けられる一端xを有し密閉容器のミドルシェル16・161の径方向に延長する基部13aと、この基部13aと一体に設けられ、その基部13aの他端yから密閉容器のミドルシェル16・161の軸方向に延長する延在部13bとからなるプラスチック製等の部材により構成されている。
【0033】
前記返油パイプ13の基部13aには、その一端xに取付ボルト孔13cに近接して主フレーム5を貫通する返油通路に対向して返油孔13dが設けられ、返油パイプ13の基部13aの内部に設けられた油通路13eおよびこの油通路13eに連通する返油パイプ13の延長部13bの内部に設けられた油通路13f、並びに電動機固定子7とミドルシェル16とのすき間7bを介して密閉容器のロアーシェル18部分に返油される。
【0034】
このように、シェル径の異なるミドルシェル16・161に対して取り付ける位置や角度を変えることで、返油パイプの共通化が図れると共に、従来と同様、油の返油が確実に行える。
【0035】
実施の形態2.
また、図2は、返油パイプ13をプラスチックで成形し、かつ返油パイプを軸方向に分割した他の実施形態を示したものである。
【0036】
図2において、この返油パイプ13は、主フレーム5に取付けられる一端xを有し密閉容器のミドルシェル16・161の径方向に延長する基部13aと、この基部13aと一体に設けられ、その基部13aの他端yから密閉容器のミドルシェル16・161の軸方向に延長する延在部13bとからなるプラスチック製等の部材により構成されている。
【0037】
前記返油パイプ13の基部13aには、その一端xに取付ボルト孔13cに近接して主フレーム5を貫通する返油通路に対向して返油孔13dが設けられ、返油パイプ13の基部13aの内部に設けられた油通路13eおよびこの油通路13eに連通する返油パイプ13の延長部13bの内部に設けられた油通路13f、並びに電動機固定子7とミドルシェル16とのすき間7bを介して密閉容器のロアーシェル18部分に返油される。
【0038】
返油パイプ13の延在部13bは、密閉容器の軸方向において分割された二つの部品から成り立っていて、その分割部分は、例えば13aが凸状部、13bが凹状部になっていて互いに嵌め合わせられるようにしてあり、互いに保持されるようになっている。こうすることで、組立時に脱落するのを防止している。
【0039】
次に、作用および効果について説明する。先に述べた種々の圧縮機は、シェル径が変わると同時にその高さも変わる場合がほとんどである。この時に図10のB寸法も変化する。従って、返油を確実に行うために返油パイプ13を2つの部品とすることで、伸縮可能にして、変化するB寸法に対応できる。
【0040】
また、図2では、凸状部13a・凹状部13bをそれぞれ1箇所づつ設けているが、どちらか一方又は両方に必要となるB寸法に合わせ数種類の凸状部13a・凹状部13bを設けることで確実に寸法が調整できる。
【0041】
実施の形態3.
図3は、カバー22をプラスチックで成形した実施の形態を示したものである。
カバー22には突起22aが設けられていて、主フレーム5に設けられた溝と嵌合するようになっている。
また、従来のような円筒部分と円板部分を溶接等により接合する必要がなく、安価で取付性の良いカバーが得られる。
【0042】
実施の形態4.
図4は、アッパーシェル17と吐出管15の取り付け部分を示した断面図である。
アッパーシェル17と吐出管15の嵌合部をネジ締めすることで、吐出管15の大きさや形状が異なっても、アッパーシェル17は共通化できる。
【0043】
実施の形態5.
図5は、図4と同様の例で、ミドルシェル16と吸入管14の取り付け部分を示した図である。
ミドルシェル16と吸入管14の嵌合部をネジ締めすることで、ミドルシェル16の共通化を図ると共に各種吸入管14への対応が可能である。
【0044】
実施の形態6.
図6は、ミドルシェル16・ロアーシェル18・脚部19を示した部分断面図で、ロアーシェル18と脚部19との間には、圧縮機表面につく氷をとかし、潤滑油の粘度が低くなることを防止するヒータ線26が巻かれている。
また、脚部19には、ロアーシェル18との接合部に近い位置に貫通孔19aがあいている。
【0045】
ヒータ26が通電されると、圧縮機の着氷がとけて水となって脚部の方へ溜まるが、ヒータ部26で蒸発し、本来圧縮機を暖めるのに必要な熱が蒸発熱となって逃げてしまったり、ヒータ部26の寿命が短くなるなどの不具合を起こす可能性があったが、水が溜まりやすい部分に局部的な孔19aをあけて、水を速やかに排除できる。
【0046】
実施の形態7.
図7は、従来例で述べた位置決め孔19d・19eと孔19aを一体的に設けた例で、プレス成形等で容易に加工が可能である。19bは取付孔である。
【0047】
実施の形態8.
図8は、従来例の図11のロアシェル18部に取り付けた磁石18が、ロアシェルに設けた凹部18aに取り付けられている状態を示した図で(ロアシェル18は一般に鉄系の鋼板なので磁力が働いて)、振動等で磁石がずれることがない。
【0048】
実施の形態9.
図9は、別の実施の形態で、磁石の中心が中空状になっていて、ロアシェル二設けた凸部18bに取り付けられている状態を示した図で、実施の形態7同様、振動等で磁石がずれることがない。
【0049】
以上のように、この発明の実施の形態によれば、大きさの異なる圧縮機で返油パイプの形状を変える必要がない。
また、油上り防止用のカバーを簡便な形状とし、取付性を改善できる。
更に、密閉容器を共通化した状態で、各種の吸入、吐出管との接続が可能となる。
また、異物捕獲用マグネットが簡便な方法で確実に取りつけられる。そして、ロアシェル部に溜まる水分を排除できる。
【0050】
【発明の効果】
第1の発明によれば、返油パイプ部材の基部のフレームへの取付位置を基部の一端を中心に回動調整できるようにして、返油パイプを共通化できるスクロール圧縮機を得ることができる。
【0051】
第2の発明によれば、返油パイプ部材を、密閉容器の軸方向に伸縮可能として、返油パイプ部材を共通化できるスクロール圧縮機を得ることができる。
【0052】第3の発明によれば、返油パイプ部材の基部と延在部の少なくとも一部とをプラスチックで一体に形成して、返油パイプ部材を共通化できるスクロール圧縮機を得ることができる。
【0053】
第4の発明によれば、返油パイプ部材の延在部を密閉容器の軸方向において分割し、その分割部分を互いに保持するようにして、返油パイプを共通化できるスクロール圧縮機を得ることができる。
【0054】
第5の発明によれば、返油パイプ部材の延在部の分割部分を互いに摺動可能にして、返油パイプ部材を共通化できるスクロール圧縮機を得ることができる。
【0055】
の発明によれば、返油パイプ部材の基部のフレームへの取付位置を基部の一端を中心に回動調整できるようにして、返油パイプ部材を共通化できるスクロール圧縮機の製造方法を得ることができる。
【0056】
の発明によれば、返油パイプ部材を、密閉容器の軸方向に伸縮可能として、返油パイプ部材を共通化できるスクロール圧縮機の製造方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態によるスクロール圧縮機の主フレームを下から見た図である。
【図2】 この発明の一実施形態による返油パイプの斜視図である。
【図3】 この発明の他の実施形態によるカバー取付部を示した部分断面図である。
【図4】 この発明の他の実施形態による吐出管取付部の部分断面図である。
【図5】 この発明の他の実施形態による吸入管取付部の部分断面図である。
【図6】 この発明の他の実施形態によるロアシェル組立部の部分断面図である。
【図7】 この発明の他の実施形態によるロアシェル組立部の斜視図である。
【図8】 この発明の他の実施形態によるロアシェルと磁石の取付部の部分断面図である。
【図9】 この発明の他の実施形態によるロアシェルと磁石の取付部の部分断面図である。
【図10】 スクロール圧縮機の基本形態を示す断面図である。
【図11】 従来のスクロール圧縮機の下部断面図である。
【図12】 従来のスクロール圧縮機の基本形態の他の例を示す断面図である。
【図13】 従来のスクロールに用いられるカバーの斜視図である。
【図14】 従来のスクロールのカバー取付部を示した部分断面図である。
【図15】 従来のスクロールのカバー取付部を示した部分断面図である。
【図16】 従来のスクロールのカバー取付部を示した部分断面図である。
【図17】 従来のスクロールのカバー取付部を示した部分断面図である。
【図18】 従来のスクロールの脚部を示した図である。
【図19】 従来のスクロールの脚部を示した図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール、2 旋回スクロール、5 主フレーム、13 返油パイプ、14 吸入管、15 吐出管、16 ミドルシェル、17 アッパーシェル、18 ロアシェル、19 脚部、21 磁石、22 カバー。

Claims (7)

  1. 固定スクロールおよび旋回スクロールを有する圧縮部、前記圧縮部を駆動する電動機回転子および電動機固定子を有する電動機部、前記電動機部の電動機回転子に一体的に取り付けられた主軸、前記主軸を支持するフレームを有し、前記圧縮部および電動機部を密閉状に収納する密閉容器を備えたスクロール圧縮機において、内部に油通路を有し前記フレームへ取り付けられる返油パイプ部材を、油通路を有し一端を前記フレームに取付けられて前記密閉容器の径方向に延長する基部と、この基部の油通路と連通する油通路を有し前記密閉容器の軸方向に延長して密閉容器の内周に沿って配設される延在部とにより構成し、前記基部のフレームへの取付位置を基部の一端を中心に回動調整できるようにしたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 返油パイプ部材は前記密閉容器の軸方向に伸縮可能な調整部を有することを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 返油パイプ部材の基部と延在部の少なくとも一部とを、プラスチックで一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 返油パイプ部材の延在部を密閉容器の軸方向において分割し、その分割部分に互いに保持する凹凸部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 返油パイプ部材の延在部の分割部分を保持する凹凸部を互いに摺動可能に構成したことを特徴とする請求項4に記載のスクロール圧縮機。
  6. 固定スクロールおよび旋回スクロールを有する圧縮部、前記圧縮部を駆動する電動機回転子および電動機固定子を有する電動機部、前記電動機部の電動機回転子に一体的に取り付けられた主軸、前記主軸を支持するフレームを有し、前記圧縮部および電動機部を密閉状に収納する密閉容器を備えたスクロール圧縮機を製造するにあたり、油通路を有し一端を前記フレームに取付けられて前記密閉容器の径方向に延長する基部をその一端を中心として回動調整することにより、この基部の油通路と連通する油通路を有し前記密閉容器の軸方向に延長する延在部を前記密閉容器の内周に沿って配設するようにしたことを特徴とするスクロール圧縮機の製造方法。
  7. 固定スクロールおよび旋回スクロールを有する圧縮部、前記圧縮部を駆動する電動機回転子および電動機固定子を有する電動機部、前記電動機部の電動機回転子に一体的に取り付けられた主軸、前記主軸を支持するフレームを有し、前記圧縮部および電動機部を密閉状に収納する密閉容器を備えたスクロール圧縮機を製造するにあたり、油通路を有し一端を前記フレームに取付けられて前記密閉容器の径方向に延長する基部をその一端を中心として回動調整することにより、この基部の油通路と連通する油通路を有し前記密閉容器の軸方向に延長する延在部を前記密閉容器の内周に沿って配設するとともに、前記延在部を伸縮自在に調整するようにしたことを特徴とするスクロール圧縮機の製造方法。
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