JP3828573B2 - 核四極子共鳴テスト法および核四極子共鳴テスト装置を構成する方法 - Google Patents
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Description
一例として、本発明は、小包または荷物、あるいは人体に隠され、あるいは爆発装置内に展開される爆発性RDXからの14N四極子共鳴信号の分野における検出への用途を有する。他の事例として、本発明は、例えば空港における隠蔽された薬物の検出への用途を有する。典型的な爆発物はRDX、HMX、PETNであり、典型的な薬物はコカインまたはヘロインである。
NQRの計測は、強力な磁界に試料を設置することを必要とせず、従って核磁気共鳴(NMR)計測のため必要な大型の高価でかつ試料サイズ制限のある磁石構造物を必要としない利点を有する。
四極子核は、1に等しいかあるいは1より大きい核スピン量子数1(I≧1)を有する。これら四極子核が半整数であるならば、(ゼロ磁界における)四極子の相互作用は、I=3/2である場合に2つの2重縮重レベル(degenerate level)を生じて1つが遷移(transition)(1/2→3/2)を許され、1=5/2の場合は、3つの2重縮重レベルとなり、2つが遷移(1/2→3/2,3/2→5/2)を強く許容され1つが遷移(1/2→5/2)を弱く許容される、如くである。最も重要なことがI=1の場合の14Nである整数のスピン核の場合は、通常は3つのレベルと、軸方向に対称的な環境における核に対する周波数まで低下する3つの遷移周波数が存在する。これら全ての遷移は、検査中の物質を識別するため使用が可能な1つ以上の特性周波数を有する。これらの周波数は、同じ周波数範囲内で遷移がないことを前提として、他の物質の存在には依存しない。
核四極子応答共鳴信号は、(共鳴周波数νOにおける)選択された遷移を励起するために、これまでは適正な励起周波数(νO)のパルス状ラジオ周波数(rf)放射によって検出され、予めセットされた幅tのパルスとrf磁場振幅B1とフリップ角とが、自由誘導減衰(f.i.d.)として知られるパルスの直後に減衰信号を生じる。
NQR応答信号を検出することが可能な装置については、開示内容が参考のため本文に援用されるBritish Technology Group Limited名義の国際特許公告第W092/17794号に開示される。
1つの場所と別の場所との間の環境的変動(特に、温度変動)が、特定の関連するNQR物質の共鳴周波数の如き特性に影響を及ぼしてテスト結果に悪影響を生じ得ることが、前記文献に報告された。このような影響に対処する技術は、前記文献に開示されている。
今日まで、実際に試料(sample)内の温度の不均一性と関連する諸問題に遭遇してきた。試料が試料全体にわたって温度の滑らかで小さな変動(例えば、長形の試料の長手方向に1℃または2℃の変動)を受ける状況においては、温度の不均一性は、試料からの信号が通常の手段では困難を伴ってのみ検出可能(あるいは全く不可能)である如きものである。爆発物RDXの如き当該物質は比較的低い熱伝導性を持ち得るため、維持される温度の不均一性に一般的に遭遇し得ることに注意すべきである。
本発明は、これらの問題および他の問題の克服を探求するものである。
本発明によれば、特定の範囲で試料の全体にわたって変化を与える外的パラメータの不均一な分布に曝される、所与の核種の四極子核を含む試料をテストする核四極子共鳴の方法が提供され、当前記方法は、
外的パラメータの範囲に対応する核に対する共鳴周波数範囲内に該当する複数の異なる励起周波数で試料に対して励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと
を含む。
本発明は、緊密に関連する特質において、所与の核種の四極子核を含む、外的パラメータの不均一な分布に曝され得る試料をテストする、核四極子共鳴を励起するため試料に励起を与える手段を含む核四極子共鳴のための装置を構成する方法を提供し、当該方法は、
外的パラメータが試料全体にわたって変動を与えることが予期されるある範囲の該外的パラメータを選定するステップと、
前記選定範囲に対応する核に対する共鳴周波数範囲を決定するステップと、
定められた共鳴周波数範囲内に該当する複数の異なる励起周波数で励起を印加する励起手段を構成するステップと
を含む。
該共鳴周波数範囲内に該当する複数の励起周波数で励起を印加するように構成することによって、テストの感度を改善することができる。
本発明は、従来技術で遭遇する諸問題が一部は外的パラメータの不均一な分布によりNQR共鳴応答のディフェージングから生じるという本発明に関して行われた発見から生じる。例えば、外的パラメータが温度であるならば、試料内の温度における比較的小さな不均一性が四極子核の共鳴周波数の著しい変動を生起し得る。信号のディフェージングを生起し得るのもこの変動である。
複数の励起周波数を使用することは、異なる励起周波数でカバーされる各周波数範囲に対応する少なくとも2つの温度区間に試料を概念的に分けるのに役立つ。このため、全周波数範囲をより小さな部分に有効に分けることにより、ディフェージングの影響を減じることができる。
本発明の目的のために、関連する共鳴応答信号(relevant resonance response signal)は通常は自由誘導減衰(f.i.d.)となる。
本文のパルス状励起の状況において用いられる如き用語「励起周波数(excitation frequency)」とは、望ましくは、文脈が要求する関連する励起パルスの中心の「搬送波(carrier)」周波数を意味する。
本発明の上記の構成方法の特質の実施において、装置は、例えば、その制御ハードウエア(または、ソフトウエア)の適正な設計またはその調整によって構成することができる。このような構成は、当該装置の出荷前に工場において行われる。
励起は、実質的に重ならない各励起周波数範囲を持つように構成される異なる励起周波数におけるパルスを含むことが望ましい。実質的に重ならない周波数範囲を提供することによって、ディフェージング効果を低減することができる。
同じ理由から、励起は、実質的に方形状の周波数プロフィールを持つように整形される異なる励起周波数のパルスを含むことが望ましい。対照的に、従来の単純な「方形」パルスは、「ギブス(Gibbs)の振動」として時に知られる実質的な周波数の側波帯を実際に処理する周波数領域におけるプロフィールを有する。このようなパルスは、時間領域では「方形」であるに過ぎない。このようなパルスが用いられるとすれば、即ち、パルスが実質的に重なっているならば、特に側波帯によって非常に実質的なディフェージング効果を生じ得、あるいは重なりがないとするならば、潜在信号の実質的部分が失われ得る。先に述べたようなパルスの整形は、テストに利用し得る時間を最適に利用することができる。
パルスは、周波数/位相掃引されることが望ましい。このことは、パルス長さを低い値に保持することを可能にし得る。
ディフェージング問題を低減する観点から、明らかに実際的な制約はあるが、励起周波数間の分離はできるだけ小さくあるべきである。従って、隣接する励起周波数間の周波数分離はこのような1つの励起周波数の0.1%より低いこと、望ましくはこのような1つの励起周波数の0.06%、0.04%、0.02%、0.01%あるいは0.005%より低いことが望ましい。また、隣接励起周波数間の周波数分離は、5KHzより低いこと、更に3、2、1、0.5あるいは0.25KHzより低いことが望ましい。
再びディフェージング問題の観点から、どれだけ多くの周波数が使用可能であるかについては明らかにまたもや実際的な制約があるが、できるだけ多くの励起周波数を用いるべきである。従って、このような異なる励起周波数の数は2より大きいこと、更には4、8、16あるいは32より大きいかこれと等しいことが望ましい。NQRテスト装置をプログラミングする場合の実際的な観点からは、2つの周波数の倍数が望ましい。
隣接励起周波数における励起は、異なる時に印加されるかあるいは印加されるように構成されることが望ましい。このような特徴により、特に隣接周波数における励起の適用時が1つの周波数からの信号の検出が実質的に完了するか、そして(あるいは)他の周波数からの信号の検出が開始される前にf.i.d.が実質的にゼロに減衰する様であるならば、種々の共鳴応答信号間のディフェージング効果を低減することができる。
各励起周波数に対応する各共鳴応答信号は、その励起周波数で検出されるあるいは検出されるように構成されることが望ましい。このことは、本発明の利点の多くがこれなくしては検出回路自体におけるディフェージング効果のゆえに過去のものとなり得る重要な特徴である。
共鳴応答信号の少なくとも一部が、外的パラメータの不均一な分布により検出し得ないレベルに信号がディフェージングする前に検出されあるいは検出されるように構成されることが望ましい。この特徴は、試料が外的パラメータの不均一な分布に曝される時にディフェージング効果の存在に関して先に述べた発見に基くものである。
この特徴はまた独立的に提供される。従って、本発明によれば、外的パラメータの不均一な分布に曝される試料をテストする核四極子共鳴の方法が提供され、当該方法は、
試料に励起を加えて核四極子共鳴を励起するステップと、
外的パラメータの不均一な分布により信号が検出し得ないレベルにディフェージングする前に、共鳴応答信号の少なくとも一部を検出するステップと、
を含む。
「検出し得ない」とは、実際にはこの規定が排他的なものとして意図されるわけではないが、応答信号が平均2乗平方根雑音(典型的には、ピークツーピーク雑音のエキスカーションの5番目である)の程度かこれより小さいことを意味する。
本発明はまた、緊密に関連する特質において、試料に励起を与えて核四極子共鳴を励起する手段と共鳴応答信号を検出する手段とを含む、外的パラメータの不均一な分布に曝され得る試料をテストする核四極子共鳴装置を構成する方法を提供し、当該方法は、
外的パラメータが試料全体にわたって変動を与えることが予期される該外的パラメータの範囲を選定するステップと、
外的パラメータの選定された範囲が与えられると、外的パラメータの不均一な分布のため選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要した時間を決定するステップと、
信号が選定された範囲までディフェージングする前に、共鳴応答信号の少なくとも一部を検出するよう検出手段を構成するステップと
を含む。
ディフェージングの選定された程度は、応答信号が検出し得ないレベルまでであり、あるいはピーク応答信号の50%より低いか、更には20%または10%より低い如きある高いレベルまでである。
励起は、パルス状励起であるかあるいはそうなるように構成されることが望ましく、またパルスごとに、共鳴応答信号の少なくとも一部が、パルスの立ち上がりから始まり、試料が受けるかあるいは受けることが予期される外的パラメータの範囲の2つの限度に対応する2つの応答周波数に対応するうなり周波数の1倍、望ましくは2倍、5倍あるいは10倍の逆数に等しい期間の経過前に検出されあるいは検出されるように構成されることが望ましい。この特徴は、応答信号の検出の少なくとも一部が信号のディフェージング前に完了することが望ましい特定の時間的限度を提供する。
試料が受けるかあるいは受けることが予期される外的パラメータの範囲の2つの限度に対応するうなり周波数を決定するためには、最初に、これら2つの限度(上限と下限)に対応する共鳴周波数が決定され、次にうなり周波数がこれら2つの共鳴周波数間の差である。うなり周波数の逆数は、試料が曝される先に述べた不均一性により応答信号のディフェージングの持続時間のめどを提供する。
応答信号のディフェージングは、無視し得る持続時間の場合を除いて、パルスがいったん終了すると生じず、ディフェージングは終了前ではある程度生じる。このことは、整形されたパルスが用いられる場合に特に当てはまる。このようなパルスは、比較的長い持続時間を呈し、通常はパルスが比較的広い周波数帯域幅にわたる場合、パルスの持続時間の早期に問題となる特定の周波数を励起する。このような点以降では、有害なディフェージング効果が生じ得る。従って、励起パルスの長さを慎重に制御することが重要である。
従って、励起がパルス状励起であるかあるいはパルス状励起となるように構成されるならば、各パルスの持続時間はNQR共鳴に適切な自由誘導減衰時間T2*の2倍であるかあるいはそれより小さくなるように構成されることが望ましく、持続時間がT2*の100%、75%、50%あるいは更に25%より小さいかあるいはそうなるように構成されることが更に望ましい。このことは、前述の不均一性によるNQR応答信号の受入れ難い損失が信号の検出前に生じないことを保証することができる重要な特徴である。
同じ理由から、各パルスの持続時間は、5msより短いか短くなるように構成されることが望ましく、更には3ms、2ms、1ms、0.7ms、0.4msあるいは0.1msより短いか短くなるように構成されることが望ましい。パルスが整形パルスであるならば、このような状況では一般に長いパルスが更に用いられやすいので、このような持続時間を維持することが特に重要である。
上記の持続時間は、5.19MHzあたりでは略々1.4msの298°K(室温)でT2*の値を持つ爆発物RDXと特に関連するものである。
外的パラメータは、温度、圧力、作用力(試料に加えられる曲げ応力の如き)、あるいは磁界であり、換言すれば、外的パラメータは、直接または間接の如何を問わず外部から試料物質に加わえられるどんな効果でもよい。これは、試料の欠陥による電界勾配の不均一性の如き試料内部の固有特性とは異なる。
一般に、外的パラメータの範囲あるいは予期される範囲は、その平均絶対値の100%より小さく、10%あるいは1%より小さいことが望ましい。同様に、この範囲は、平均値の0.01%より大きく、更に0.1%あるいは1%より大きいことが望ましい。
特に、外的パラメータが温度であるならば、温度の範囲あるいは予期範囲は、10℃より低いことが望ましく、更には6℃、4℃、2℃、1℃あるいは0.5℃より低いことが望ましいが、無論実際においては温度の範囲はこれらの値のどれよりも高いが。
本発明の別の望ましい特徴は、最低温度感度を有する試料の核四極子共鳴が励起されあるいは励起されるように構成されることである。このことは、独立的に提供される重要な特徴である。この特徴は、前述の特徴のいずれとも組合わせて用いることができる。
従って、外的パラメータの不均一な分布の存在時の感度の維持の統一概念により前の特質と関連付けられる本発明の更なる特質によれば、所与の核種の四極子核を含む試料をテストする核四極子共鳴の方法が提供され、当該方法は、特定の特性が所与の外的パラメータに対して最小の感度を持つ所与の核種の四極子共鳴を励起するため試料に励起を加えるステップと、共鳴応答信号を検出するステップとを含む。
例えばもし最低温度感度を有する共鳴が用いられるならば、温度の不均一性が生じるディフェージングの問題はあまり生じない。
ディフェージング問題を避けるためには、特定の特性が共鳴周波数であることが望ましい。あるいはまた、またはそれに加えて、スピン格子弛緩時間T1あるいはスピン間弛緩時間T2*の如き他の特性でよい。1つ以上のこのような特性が所与の外的パラメータに対する最小感度を呈することが望ましい。
試料が外的パラメータの不均一な分布に曝されるか、あるいは外的パラメータの値は未知である。
通常は、試料は、2つ、3つあるいはそれ以上の別の共鳴周波数を有する物質を含む。試料が複数の別の共鳴周波数かまたはセットの共鳴周波数を有する物質を含むならば、励起されあるいは励起が予期される共鳴は、最高共鳴周波数を持たないか、あるいは最高セットの共鳴周波数における共鳴周波数を持たない。簡単に言えば、励起されあるいは励起されるように構成される共鳴は、共鳴周波数の最高周波数は持つことがない。
望ましい実施例において、試料は爆発物RDXを含み、298°Kにおいて5.05MHz、または5.19MHz、あるいは5.24MHzまたは3.41MHzのいずれかの共鳴が励起されるか、あるいは励起されるように構成されることが望ましい。
298°Kで3.41MHzにおけるかかる最後の共鳴は、この共鳴が通常は温度に対して感応しないこと、従って温度の不均一性が生じるディフェージング問題とはあまり関連しないことが本発明に関して発見されたので、特に有効である。このような共鳴周波数がRDXに対して最高周波数ではないので、また更にT2*の比較的低い値を持つので、このような特定の共鳴の使用は、より高い周波数の1つの使用に比較して明瞭な感度の逸失を導くことが予期される。この理由から、このような共鳴の使用が前には考えられなかったものと信じられる。しかし、以下に述べるように、適切な励起パルス列が用いられるならば、感度の低下が実際には臨界的であるに過ぎず、この特定の共鳴を用いる利点によりより値打ちがあることが判った。
先に述べた4つの共鳴の2番目(5.19MHz)が、最初または3番目の共鳴よりも温度に対する依存性がやや小さく、従ってそれだけ望ましい。
励起は、エコー応答信号を生じるように構成されることが望ましい。試料が曝される温度の不均一性あるいは類似の効果の状況においては、このことは特に重要な特徴であり、それはエコーの使用がこれらの不均一性のためディフェージングを開始した信号をリフォーカシングすることがある程度可能であるためである。このことは、独立的に提供される別の重要な特徴である。この特徴は、上記の諸特徴のいずれとも組合わせて用いることができる。
従って、外的パラメータの不均一な分布の存在時に感度の維持の統一概念により前の特質と関連する本発明の更なる特質によれば、所与の核種の四極子核を含み、外的パラメータの不均一な分布に曝される試料をテストする核四極子共鳴の方法が提供され、当該方法は、
エコー応答信号を生じるよう構成される励起を試料に加えて核四極子共鳴を励起するステップと、
応答信号を検出するステップと
を含む。
先に述べたように、特に望ましい特徴は、開示内容が参考のため本文に援用される国際特許公告第W095/09368号に記載される如きいわゆる「整形パルス」の使用である。広義では、整形パルスは、励起の時間領域波形が位相変調されるか振幅変調されるか、あるいは位相変調と振幅変調の両方であると考えられる。望ましい実施形態においては、特定の種類の整形パルスが用いられる。例えば、励起が所与の周波数範囲をカバーするパルス状励起であるならば、励起の位相が所与の範囲の励起周波数で略々非線形的に変化するように、励起が試料に加えられるかあるいは加えられるように構成される。
更にまた、励起の位相が周波数オフセットで略々徐々に変動しあるいは変動するように構成されることがより望ましい。
選定されたNQR共鳴が励起され、もしそうであれば、励起の持続時間はこの共鳴に適切である自由誘導減衰時間T2*の2倍より小さいことが望ましい。このことは、NQR応答信号の受入れ難い逸失が信号の検出前には生じないことを保証し得る重要な特徴である。持続時間は、実際にはT2*の100%、75%あるいは更に50%より小さいことが望ましい。
更に望ましい特徴が、国際特許公告第w095/09368号に記載されている。
本発明の基礎をなす理論については、本発明の望ましい特徴と共に、添付図面に関して次に事例としてのみ記載される。
図1は、本発明によるNQRテスト装置の望ましい実施変化のブロック図、
図2は、NQRテスト装置の望ましい実施形態の変更例のブロック図、
図3は、本発明の望ましい実施形態に対してパルスのタイミング図、
図4は、1組の実験に対する時間に関する温度変化を示し、
図5は、第1の実験中5つの異なる時点で得られるスペクトルを示し、
図6は、図5に示された4番目のスペクトルに対応する自由誘導減衰を示し、および
図7は、第2の実験中4つの異なる時点に得られるスペクトルを示している。
本発明の基礎をなす理論について、最初に詳細に記述する。特に、以降の文章は、先に示されたディフェージング効果がどのように生じるかを示し、このような効果の可能な程度を論議する。
簡素化のため、最初に、2つの異なる温度領域、即ち、温度TAにおける領域Aと僅かに異なる温度TBにおける領域Bとを持つ試料が仮定される。小さな差(TA−TB)は△Tとして定義され、当例では、1℃に等しい。試料は・爆発物RDXを含むかこれからなる。2つの領域AおよびBは、等量の爆発物を含むものとされる。
RDXに対する3セットのNQR共鳴周波数νx、νy、νzは全て、結晶効果によるものであり、298°K付近では最大のセット(νx)が5047(N1)、5192(N2)および5240(N3)KHzで生じる。240°Kと340°K間で、それらのKHz単位の周波数が下式に従う。
N1 νQ (1)=5210−0.548T
N2 νQ (2)=5345−0.517T (1)
N3 νQ (3)=5414−0.584T
但し、Tは温度である。
温度の小さな変化△Tに対して、νQ (2)は
5345−0.517T (2)
から
5345−0.517(T+△T) (3)
へ変わることになる。
(2)から(3)を差し引いて、温度の変化△Tに対応する共鳴周波数の変化△νQ (2)は、下式に等しい。
−0.517△T
従って、RDXの上記N2共鳴に対して、試料の領域AおよびBから同時に生じる共鳴信号が相互に干渉し、干渉のうなり周波数は△T=1℃に基いて0.517△TKHz=517Hzに等しい。従って、うなり周波数の1つのサイクルは、約2msの持続時間を有する。試料からの共鳴応答信号は、サイクルの4分の1、即ちこの簡単な例では0.5msを僅かに越えるとゼロに減衰することになる。
共通に用いられる一連の励起パルスの場合、0.5msの持続時間は特に長くはなく、無論、△Tが1℃の代わりに3℃であるものとすれば、持続時間は僅かに約0.17msに過ぎず、これは励起パルスの印加後の受信コイル・リングによる不動時間が共通する同じ大きさとなる。更に、整形された励起パルスが用いられるならば、これらパルス自体は典型的に0.5ms以上の持続時間を持ち、問題となる特定の周波数は、パルスにおいて比較的早期に励起される。従って、このような状況においては、本発明の技術がなければ、応答信号が受信機の不感時間が終る前でも温度の不均一性によりディフェージングすることになること、およびこのような最悪の場合には、応答信号が全く検出されないことがあり得る。
無論、先に提示した簡単な事例は完全に現実的ではない。実際には、試料全体における温度の変動は、例えば試料の一部が日光のようなある熱源に曝されるホットスポットで非常に非線形的になりがちであるが、試料の全部は比較的一定な温度である。上記事例は、温度の不均一性のあり得る効果の控えめの呈示を行うためのものである。悪い場合は想像できるが、このような場合は実際には生じにくい。
温度以外の外的パラメータにより生じる不均一性は、試料が曝される特定の応力(曲げモーメントの如き)によって生じるようなある不均一性が特定の問題を生起するが、一般的にはそれほど厳しいものではない。
先の式(1)から、N2共鳴がN1またはN3共鳴より低い温度独立性を持ち、従ってディフェージング問題は少なくなることに注意すべきである。
次に、本発明を実施するための装置の望ましい実施形態について図1に関して述べる。この装置は、更なる詳細および情報のため参照されるべき国際特許公告第W0 95/09368号に記載されたものと実質的に同じである。
NQRテスト装置の望ましい実施形態については、図1に関して次に述べる。この実施形態は、(スーツケースなどの)試料内の特定物質の存在の検出に特に適している。この装置は、一般に、制御コンピュータ100と、所与の持続時間だけ選定された励起周波数範囲をカバーする1つあるいは更に通常は幾つかの連続的なラジオ周波数励起パルスを試料へ印加する手段102と、印加手段102を通過させる整形パルスを生成する手段104と、NQR応答信号を検出する手段106と、特定の物質の存在についての所与の検出閾値を越えるかどうかに従って警報信号を生じる手段108とを含む。この警報信号は、通常は、オペレータにテスト中の物質の存在を警告するため音響的または視覚的な警報装置108を付勢するため使用される。図示はしないが、当該装置は、通常は、一連の試料を「迅速に」テストできるように、試料を装置に対して運搬するためのコンベアの如きある手段を含む。
望ましい実施形態の技法により、位相がパルス中に、望ましくはパルスの持続時間の実質的比率、例えば少なくとも50%、更に望ましくは少なくとも75または95%、最も望ましくはパルス全体にわたって変化するように、各個の励起パルスが整形される。位相変調は、時間的に連続することが望ましく、励起パルス自体は時間的に連続している(即ち、励起は瞬間的にゼロを通るが、励起がない時のパルス周期はない)。
望ましい実施形態について更に詳細には、励起パルス印加手段102は、テストされる試料(図示せず)の周囲に配置された2つ以上のrfコイルを含むrfプローブ12に出力が接続されるラジオ周波数電力増幅器110を含む。このrfプローブ112はまた、rf受信機および検出回路120をも含む検出手段106の一部をなしている。
整形パルス生成手段104は、パルスを調時するためトリガー信号を生じるパルス・プログラマ130と、既知のキヤリア基準周波数と固定振幅とでラジオ周波数キヤリア信号を生成し、この信号がトリガー信号によってゲートされる英国のSMIS社製の分光器132と、関数発生器出力がトリガー信号により開始される搬送波信号の振幅を変調するため波形を記憶された表示から生成する英国のFarne11社製の関数発生器134(モデル番号SFG25)と、変調波形とキヤリア信号を混合して混合信号をrf電力増幅器110へ送る2倍均衡ミキサ136とを含んでいる。このことから、整形パルス生成手段104が試料に対して振幅変調されうるが他の位相変調はされない時間領域の励起波形を印加できることが判るであろう。
コンピュータ100は、最終的に、全てのパルスと、そのラジオ周波数、時間、幅、振幅および位相を制御する。これは、励起パルスの印加を、プローブ112に隣接する特定試料の到着と実質的に同時に調時するように構成されている。これはまた、検出手段106からの検出されたNQR応答信号を受取ってこれを処理し、信号の加算または減算を行い、最後に必要に応じて、警報装置108をトリガーするように働く。
図1の装置は、純粋に振幅変調された時間領域励起波形を生成するのに適している。本発明は通常は位相ならびに振幅変調された時間領域の励起波形の生成を通常は要求するが、それでも、この装置が使用できる幾つかの場合がある。これらについては、国際特許公告第W0 95/09368号に記載されている。
次に、NQRテスト装置の望ましい実施形態の変更例について図2に関して記述する。整形パルス生成手段204のみが示され、残りの構成要素は図1に関して述べた実施の形態のそれと同じである。広義では、変更例の生成手段204は、単チャンネル構成ではなく2チャンネルであることを除いて、生成手段104と類似している。従って、この手段は、位相変調ならびに増幅変調される波形を生じることができる。
前記変更例もまた、パルス・プログラマ230と分光器232とを含む。しかし、2つの関数発生器234a、234bと2つの2倍均衡ミキサ236が設けられている。更に、クアドラチュアハイブリッド(quadrature hybrid)0〜90°スプリッタ238と、コンバイナ240と、抵抗242、244とが設けられている。当実施形態においては、スプリッタ238は、Mini Circuits(米国)社製のモデル番号PSCQ2−5−1を有する5MHzスプリッタであり、コンバイナ240およびミキサ236は共に、Harfield(英国)社製であり、それぞれモデル番号DP102およびMC291を持つ。抵抗242は56Ωであるが、抵抗244は560Ωである。抵抗242の全回路網は、抵抗244と共に、結果として関数発生器234により示される50Ωの抵抗値となる。
当該変更例は下記のように機能する。分光器232がゲートされて、関数発生器234の出力が第1の実施形態に関して述べたように、パルス・プログラマ230によって開始される。スプリッタ238は、ラジオ周波数キヤリア信号から関連象限における2つのラジオ周波数信号を生じる。関数発生器234aおよび234bは、それぞれ変調波形の実数部と虚数部とを生成する。抵抗242は、関数発生器からのケーブルと一致するインピーダンスを提供し、抵抗244は、関数発生器の電圧出力をミキサ236へ送られる電流出力へ変換する。ミキサ236における関連する変調波形とキヤリア信号との混合の後、2つの結果として得る波形がコンバイナ240において組合わされて、ラジオ周波数電力増幅器110へ送られる振幅変調され位相変調された信号を形成する。
当変更例の修正においては、1つの関数発生器を設けることもできる。この発生器の出力は、更に別の矩象ハイブリッドへ送られ、このハイブリッドの2つの出力は各ミキサ236へ送られる。この修正は、電気通信分野において抑制キヤリアによる単一側波帯変調として知られるタイプの変調を生じる。この修正は、矩象ハイブリッドが非常に低い周波数で働くというあり得る短所を呈する。
当該装置のこのような変更例の使用事例は、国際特許公告第W0 95/09368号に記載されている。
本発明を先に述べた装置を用いて実施する時、色々な特別な規定を結び付けることが必要である。
第一に、本発明の望ましい実施形態の装置は、複数の励起周波数で動作させられる。例えば、2つの励起周波数しかなければ、第1の周波数における第1のパルスが印加され、次いで第2の周波数における第1のパルスが印加され、次に第1の周波数における第2のパルス、第2の周波数における第2のパルス、、、というように、各周波数における反復パルス・シーケンスがずれた相互に組み合った状態で印加される。種々の周波数におけるパルス間の間隔は、1つのパルスからの自由誘導減衰信号の全てでなければその大半を、次の周波数における次のパルスが印加される前に検出させるのに充分である。
本発明の望ましい実施形態に対して適切なパルスのタイミング図が図3に呈示され、以降に詳細に記述される。
第二に、共鳴応答信号の検出においては、本発明の利点のいくつかが失われなければ、各信号がその関連する励起周波数において実際に検出されることが重要である。従来のNQRテストにおいて、共鳴応答信号検出手段は、分光器により供給される単一の励起周波数を応答信号の周波数と混合する位相感応検出器を内蔵している。励起周波数からオフセットされる応答信号は、周波数のオフセットに比例して検出手段にうなり周波数を生じる。本発明においては、試料における温度の不均一性による著しい周波数オフセットが検出手段に著しいディフェージング効果を生起し得る。従って、図1に120として示される受信および検出回路が、例えば1つの平均周波数ではなく関連する励起周波数における各応答信号を検出することが重要である。このため、図1は、分光器により用いられる種々の励起周波数が受信および検出回路へ送られることを示すため、分光器132から受信および検出回路120までのラインを示している。
第三に、存在し得るディフェージング問題を悪化させることを避けるため、できるだけ均一なB1磁場を試料に生成することが重要である。このことを達成するためには、図1に示されたrfプローブ112の一部を形成するライン周波数送受信コイル設計に種々の制約を課すことが重要である。例えば、rfコイルは、平坦面コイルまたは螺旋コイル、ソレノイド、あるいは可変ピッチのソレノイドであることが望ましい。
第四に、試料における温度の不均一性が非常に著しければ、図1に示されたrfプローブ112の一部を形成するライン周波数送受信コイルを再同調および(または)再整合することが必要である。
第五ならびに最後に、印加周波数のそれぞれの励起帯域幅に対して適切な帯域幅のフィルタを用いて、ディジタル・帯域通過フィルタ操作を自由誘導減衰に加えることが重要である。フィルタ帯域幅は、関連する励起帯域幅の2倍または1.5倍より適切に小さくてよい。後で説明するように、このことは、検出の感度を強化することができる。
本発明の動作の一例について、次に述べる。この事例においては、298°KにおけるRDXの5192KHz信号が考察され、この遷移の場合、T1=10ms、T2=8ms、T2’=1.5msであり、周波数の温度係数は−0.52KHz K-1である。1.5msの値T2’は、ローレンツ・スペクトル形状に対する約0.2KHzの半分の高さにおける線幅に対応する。試料における温度勾配が均一で、4℃に等しいものとしよう。これは、例えば、試料が他の領域で仮想的に5191±0.5KHzに分けられる2つの「領域」の1つにおける5191±0.5KHzの平均値から、2KHzの共鳴周波数のある範囲に対応する。5191.5KHzの中心励起周波数では、キヤリアに関する両方の共鳴応答信号の大きなディフェージングが、(例えば)0.3ないし0.5msの時間内に生じようとする。励起帯域幅2KHzおよび長さ0.3msの1つの方形位相は、収集が開始するパルスの終了後の時間に応じて、かかる温度勾配の存在時に、感度における重大な損失を生じる。
本発明の実施の一形態によれば、1つのパルスを用いる代わりに、少なくとも2つの方形に整形された周波数/位相で掃引されたようなパルスが用いられる。
当例では、1つが5192.0KHzの中心周波数を持ち、他が5191.0KHzの中心周波数を有する。両者とも、1KHzの励起帯域幅を有する。従って、両方の(中心)励起周波数が共鳴周波数の範囲内に該当し、また更にパルスは互に重なることがない。従って、このようなパルスの使用が、試料における温度の不均一性によるディフェージング効果を生じ得る。
当事例においては、1つの方形パルスに対して要求されるものと同じrf電力に対して、2つの周波数/位相掃引されたパルスでは、パルス長さは低減した帯域幅にも拘わらず0.3msに維持され、あるいはおそらくは0.3msより低減されることさえある。周波数/位相掃引されたパルスの場合は、パルス長さは、必ずしも励起帯域幅と関連しない。データ収集は、最小限の遅れで生じるはずである。次に、キヤリアに関する著しいディフェージングが0.6ないし1.0msで生じ、その結果感度の損失はかなり低減される。低減した帯域幅のパルスを用いることにより、同じrf電力におけるパルスのフリップ角を増加することが可能なことに注意すべきである。
あるいはまた、5190、5191、5192および5193KHzの周波数の4つのこのようなパルスは、8℃の全温度勾配を持ち得、さもなければ、4℃の平均温度および4℃の試料における温度勾配が不確定となり得る。これらの周波数が階段状のパルスの使用によって全信号取得時間を不当に強化することは不必要である。T1が10msであり、かつただ1つの整形されたパルスが用いられるものとすれば、パルス反復時間を(例えば)20msに設定するのが普通である。パルスを生成する充分な時間でかつ自由誘導減衰を取得するのに充分な時間をともなって、4つあるいは8つの周波数の階段状整形パルスをこのような時間間隔に挿入することもできる。これらのパルスが試料のある特定領域のみを励起するので、実効パルス反復時間は依然として20msである。
試料の異なる領域が異なる共鳴周波数を呈さないばかりでなく異なるスピン格子弛緩時間をも持つことになるという事実を許容するために、当例において与えられた数字のある調整がある状況において必要であることが判る。前掲の国際特許公告第W0 92/17794号の教示に従って、適切な調整を行うことができる。
当例において、周波数が階段状のシーケンスにおいて生成される信号は、受信および検出回路において個々に処理される。次いで、各周波数応答が個々に調べられ、あるいは試料からの全応答を応答するため応答が加算される。
一般に、n個の階段状周波数が用いられるものとすると、n個の階段状応答の加算において、全励起帯域幅△νをカバーするに充分な1つのパルスまたはパルス・シーケンスによって全てのかかる応答が同時に励起されて検知されるものとする場合に関する係数√nだけ総信号/雑音比が低減されることが予期されることになる。しかし、全応答が検知されるものとするならば、その幅が使用されるものの1/nである、即ち、△ν/nである狭い帯域通過フィルタの信号処理の間の各階段状応答に適用することにより、各階段状応答の信号/雑音比が係数√nだけ増加される。従って、加算された応答の総信号/雑音比は変化されないままであり得る。
次に、本発明の望ましい実施形態の動作を示すパルスのタイミング図について図3に関して述べる。異なる周波数における2連の反復するラジオ周波数波パルスが、部分的にずらして組み合わされた状態で用いられる。この2連のパルスは、周波数領域で方形形状を持つように整形され、かつ幅tw (1)およびtw (2)でありかつ異なる周波数f1およびf2である。この2つの周波数は、これらが対応する異なる温度を勘案して、スピン格子緩和時間T1の異なる値と関連するものとする。これらパルスは、長いT1よりもはるかに長いパルス反復時間τ(τ>>tw)、例えばτ=5T1で反復されてパルス間の完全な信号回復を保証し、交互のパルス即ち、幅twおよび2twのパルスの適切な組合わせの位相シフトを用いて、プローブのリンギングを除去する。位相感応検出および適切な信号の操作の後、打ち消しのため残留振動を生じることができ、真のNQR応答信号のみが観察される。τがいずれかのT1値よりはるかに長いので、当例では、T1の補償は不要である。
テストの全体時間は、より長いT1によって制限され、τ=5T1(但し、T1はより長いT1の値)であり、かつ許容される観察時間がTobsであるならば、可能な最大累計数はN=Tobs/(tw+τ)=Tobs/(tw+5T1)である。信号/雑音比は、Nの平方根に比例し、従ってτが5T1より著しく長くならないようにパルス反復時間τを設定することが重要であり、さもなければ、情報は失われる。2つのパルス間の間隔τfに対する制限は、第2のパルスが与えられる前に第1のパルスからの自由誘導減衰を実質的に減衰させるために、τfが例えば2T2*または3T2*を越えてはならないことである。T2*が例えば温度と共に変化し得るので、これを補償するようにτfを調整することが重要である。
望ましい実施形態の代替的形態においては、パルスの反復時間τは5T1(但し、この時T1はより短い値T1である)より小さくされ、またパルス幅および(または)rf電力は、先に述べた国際特許出願に記載されるように、最大f.i.d.に対応するフリップ角より小さく、かつ温度とのτ/T1の変化を許容するフリップ角を生じるように調整される。即ち、励起は、f1およびf2が共鳴周波数である温度で等しい信号強さを生じる如きものである。信号は、τ/T1が5に略々等しい時よりも弱いが、所与の時間に更に累積され得て、より低いrf電力が要求される。
図3に示されるパルスのタイミング図は自由誘導減衰信号の生成および検出に適するものであるが、代替的にあるいは更に、エコーがパルス反復時間τの適切な調整によって生成されあるいは検出される。これらのエコーは、単一のエコーかあるいは多重エコー(多重パルス・シーケンスを用いて生じる)である。
エコーの使用は、ある程度、ディフェージングする共鳴信号をリフォーカシングでき、かつ従って試料における不均一性により生じる諸問題を低減し得る。
しかし、リフォーカシングは、多重パルス・シーケンスが良好に機能し得る制限帯域幅のため、完全に生じるとは予期されない。多重パルス・シーケンスは一般に、劣ったオフー共鳴性能をまのがれない。
この理由から、エコーの使用がこれまで述べた不均一性問題をそれ自体完全に正すことができないものと考えられる。多重周波数あるいは核種の複数の望ましい共鳴の使用の如き本文に述べた他の手法の1つは、通常は、付加的に用いられることを必要とする。
エコーの使用もまた、エコー減衰時間と自由誘導時間の両方の測定によって、核種に関する余分な情報を生じ得るゆえに有利である。
試料が異なる温度係数により多数の共鳴応答信号を呈する場合は、他の点では緩和時間が好ましくないことを前提として、最も低い温度係数の値による遷移の検出を選定することが有利であることが判った。例えば、再びRDXの場合では、1.8、3.4および5.2MHz付近で3重線で発生した合計9つの既知の14N四極子共鳴が存在する。室温における3.4MHz付近では、3つの共鳴が3.46、3.41および3.36MHzの周波数にある。3.41MHz(298°K)が例外であることが判った9つの共鳴の場合、僅かに−0.094KHz K-1の温度係数を持ち、これは5.19MHz共鳴の温度係数の略々6分の1であり、他の共鳴のどれよりも非常に著しく小さい。
従って、更に別の望ましい実施形態においては、1つの整形されたパルスまたは単純な方形パルス、あるいは1つの励起周波数での一連のパルスが、試料における12℃の温度勾配、あるいは6℃の勾配および6℃より高くない平均温度の不確定性を許容するに充分である。このような特定の遷移に対するT2*は0.7ms(0.4KHzの線幅に対応)であり、従って整形された(あるいは方形の)パルスは、この値よりそれほど大きくない長さを持たねばならない。
3.41MHzラインのスピン格子緩和時間T1が5.19MHzラインのそれに類似する温度係数を持つことが判る。従って、温度によるT1の変化の補償は、先に述べたように、依然として行う必要がある。
次に、コカイン基剤形態かあるいはコカイン・ヒドロクロリド形態における薬物コカインについて同様な分析を行う。コカイン基剤の場合の室温で3.82MHzのライン、あるいはコカイン・ヒドロクロリドの場合の0.961MHzにおけるラインが共鳴周波数の温度への依存性に関してはほとんど感応しないことが判った。
一般に、この更なる望ましい実施形態に関して、より低い周波数における線の選択の不利な点は、信号/雑音比(SNR)(SNR ανQ 3/2)の損失である。RDXの場合は、RDXに対する5.19MHzラインではなく3.41MHzラインを選択することで、信号/雑音比の半減を生じることが予期される。
しかし、本発明によれば、この損失が、爆発物RDXの3.41および5.19MHzの遷移に関して示された3つの方法のどれかあるいは全てにおいて部分的にあるいは完全に補償され得ることが判っている。
最初に、B1の製品および励起周波数が所与のレベルあるいはそれより低く維持される必要がある場合、磁場B1を周波数の逆数の比率(当例では、3.4に対する5.2の比率、即ち、1.5)で増加させることができる。これは、フリップ角を増加させることができ、従って観察された信号を比τ/T1に依存する程度に増加させることができる(但し、τはパルス間隔である)。フリップ角が磁場B1と同じ比率で増加するものとすると、信号/雑音利得は約1.25であり得る。
第二に、RDXの5.19MHzラインではなく3.41MHzラインを用いることで、例えば20KHzから3.5KHzまで6の係数で励起帯域幅の低減を可能にし得る。はるかに低減された幅、例えば170μsの適当に修正された整形パルスまたは方形パルスを、同じrf電力に対して用いることができ、これにより例えば、パルスの中心から信号収集の初めまでの時間を短縮する。
この第2の特徴は、2つの他の利点、即ち、パルスと信号の収集との間の時間が短いほど、温度勾配による信号のディフェージングの効果が少なくなり、更に、例えばRDXの場合に、より短いT2*(0.7ms)と5.19MHzライン(1.4ms、0.2KHz)より広いライン(0.4KHz)を持つ信号(3.41MHz)を選択するという不都合を克服することができる。
第三に、より狭い励起帯域幅の選択は、より狭い帯域通過フィルタを信号処理に用いられることを示唆する。例えば、RDXの場合には、フィルタ幅を係数6だけ、例えば24KHzから4KHzまで低減することができる。このことは、√6=2.45なるSNRにおける改善を生じ得る。
適切な帯域通過フィルタは、論文「時間領域のディジタル・フィルタ操作によるNMRにおける選択的検出(Se1ective Detection in NMR by Time−Domain Digita Filtering)」(M.E.Rosen、J.Magn.Reson、1994年、107,119)に記載される如きBlackman正弦フィルタ(あるいは、「Blackman」ウインドウ・フィルタ)である。
全ての要因を勘案すると、RDXに対して5.19MHzではなく3.41MHzにおける線を選定するとテストの感度を著しく減じるだけであると信じられる。
本発明の更なる動作例について、図面の図4ないし図7に関して次に述べる。
当事例においては、5.19MHzおよび3.41MHzの公称共鳴周波数における爆発物RDXに対して行われた実験結果が呈示される。爆発物は、直径が5cm、長さが6cm、重量が約200gにおける円筒状試料の形態によった。冷凍庫において最初に試料の温度を約−9℃まで下げ、次いで周囲温度(約22℃)に戻すことによって、温度差が試料内に生成された。図4は、時間における試料の温度変化を示し、温度の測定は試料の中心に1つ(平方データ点参照)と円筒面中心付近に1つ(円形データ点参照)のセンサで行われた。結果は、所定位置のrfプローブ112により励起パルスを用いずに得られた。rf加熱が小さいと、結果は、ここで述べる測定中の試料における温度勾配の適正表示を生じることが期待される。
図4を調べれば、試料内の温度差が少なくとも1時間続くことが判る。
図5は、試料がrfプローブ112に設置された後、a)t=0、b)t=2分、c)t=4分、d)t=6分、およびe)t=15分における5.19MHzラインを示している。図5aないし図5dでは、水平の周波数軸上の各目盛が2.5KHzで分けられている。図5eでは、目盛の間隔は12.5KHzである。破線は、5206KHzの単励起周波数を表わす(図5eに対しては、5199KHz)。実験においては、簡単な方形パルス・シーケンスが用いられた。各パルスの持続時間は150μsであった。
最初に(図5a)、良好な信号が得られる。共鳴周波数は、略々−7℃の温度を示唆している。しかし、信号は、用いられた条件下では急激に劣化し、従ってt=6分(図5d)により、2つの広い弱化特性のみが残る。t=6分では、試料の中心と終端部間の温度差は9℃の領域にあった。最後に、試料における温度差が最終的に低下するに伴い、信号強さが再び増加した。t=15分(図5e)の場合は、2つの共鳴線で比較的強い信号が得られた。大きい線は略々13℃の温度に対応し、小さい線は略々3℃の温度に対応している。
図6は、図5dのスペクトルに対応する自由誘導減衰共鳴信号、即ち、t=6分後の信号を示す。横軸における各目盛は500μsを表わす。明らかなように、初めの50μsには強い信号が依然としてあるが、この信号は急激に検出不能なノイズへディフェージングする。
他の実験では、比較的小さなデータ圧縮を用い、より短いサンプリング時間を用いることによって、やや強い信号が得られた。従って、これらの他の実験では、応答信号の初めに近いデータ点のより大きな集中が用いられた。また、100μSからのゼロ充填が用いられたが、ゼロ充填については、文献「核磁気共鳴のハンドブック(A Handbook of Nuclear Magnetic Resonance)」(R.Freeman、1987年Longman社刊、302〜305ページ)に記載される。しかし、自由誘導減衰は依然として比較的弱かった。
図5および図6に示される実験の結果から、試料内に顕著な温度差が存在し、これに対処するため特別な測定は行われない場合は、共鳴応答信号が非常に短い期間内では検出不能であるレベルまでディフェージングすることが判る。
図7は、温度差に対処するため特別な測定が行われた更に他の実験を示している。この場合、これらの測定は、室温で3.41MHzにおいて最少温度感応のRDX線の使用を含む。(これは、先に述べた本発明の更に他の望ましい実施形態である。)先に述べた実験におけるように、簡単な方形パルス・シーケンスが再び用いられ、各パルスの持続時間は150μsに等しい。即ち、パルス・シーケンスは図3に記載された如くであったが、ただ1つの励起周波数におけるものであった。
図7は、a)t=0分、b)t=4分、c)t=6分およびd)t=16分における線を示している。水平の周波数軸上の各目盛は、3.125KHzの間隔である。破線は、略々3412KHzの1つの励起周波数を表わす。b)t=4分の線の形状にある変化が見られるが、方形パルスを使用して、この線に対して観察された信号には、5.19MHz線に対して見られるよりはるかに少ない変化がある。t=40分(図示せず)までに、信号がほとんど完全に回復した。
従って、この場合には、ほとんど温度に依存しないRDX線の使用で、温度差が生じるディフェージングと関連する信号損の問題を著しく排除し得ることが判る。
先に述べた実験(3.41MHzのRDX線を用いる)と類似した更に他の実験では、それぞれ250μsの持続時間である一連の整形パルスが用いられた。
整形パルスを用いて遭遇したディフェージング効果は、1つの方形パルスを用いて遭遇した場合よりもやや悪かった。これに対する理由は使用したパルスの相対的帯域幅であるものと考えられる。少ない帯域幅の整形パルスを用いてより良好な結果を得ることが可能なはずである。
本文の記述において開示された各特徴、および(適切な場合)請求の範囲および図面は、独立的に、あるいは適切な組合わせにおいて提供することができる。
無論、本発明が専ら例示として本文に記述されたこと、および細部の修正が本発明の範囲内で可能であることが理解されよう。
Claims (68)
- 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の温度の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の温度の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の2倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の温度の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の5倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の温度の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の10倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記温度が前記物質内部の位置により変化することが予期される温度の範囲を選定するステップと、
選定された温度の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記温度の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記温度が前記物質内部の位置により変化することが予期される温度の範囲を選定するステップと、
選定された温度の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記温度の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の2倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記温度が前記物質内部の位置により変化することが予期される温度の範囲を選定するステップと、
選定された温度の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記温度の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の5倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記温度が前記物質内部の位置により変化することが予期される温度の範囲を選定するステップと、
選定された温度の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記温度の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の10倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるように構成され、
各パルスの持続時間が、NQR共鳴に適する自由誘導減衰時間T2*の2倍、100%、75%、50%あるいは更に25%の少なくとも1つより小さいかあるいは小さくなるように構成される請求項1ないし8のいずれか一つに記載の方法。 - 前記励起がパルス状かあるいはパルス状になるよう構成され、各パルスの持続時間が少なくとも5ms、3ms、2ms、1ms、0.7ms、0.4msあるいは0.1msのどれかより小さいかあるいは小さくなるように構成される請求項1ないし9のいずれか一つに記載の方法。
- 前記励起が、エコー応答信号を生じるよう構成される請求項1ないし10のいずれか一つに記載の方法。
- 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
励起を前記試料に印加し、核四極子共鳴を励起するステップであって、前記励起は、
前記物質の温度の位置による変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルにディフェージングした共鳴応答信号を検出可能レベルまでリフェージングするエコー応答信号を発生するように構成される前記ステップと、
前記エコー応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 前記励起が、前記試料が曝されるか曝されることが予期される前記温度の範囲に対応する核に対する共鳴周波数範囲内に該当する複数の異なる共鳴周波数で試料に印加するか印加されるように構成される請求項1ないし12のいずれか一つに記載の方法。
- 前記温度の選定された範囲に対応する核に対する共鳴周波数範囲を決定するステップと、
決定された共鳴周波数範囲内に該当する複数の異なる励起周波数で励起を印加するよう励起手段を構成するステップと、
を更に含む請求項5ないし8のいずれか一つ若しくは請求項5ないし8のいずれか一つに従属する請求項11または13のいずれか一つに記載の方法。 - 前記励起が、実質的に重ならない各励起周波数範囲をもつように構成される、異なる励起周波数のパルスを含む請求項13または14のいずれかに記載の方法。
- 前記励起が、異なる励起周波数のパルスを含み、前記パルスが実質的に方形の周波数プロフィールを持つように整形される請求項13ないし15のいずれか一つに記載の方法。
- 隣接する共鳴周波数間の周波数間隔が1つの励起周波数の0.1%、06%、0.04%、0.01%あるいは0.005%より小さい請求項13ないし16のいずれか一つに記載の方法。
- 隣接する励起周波数間の周波数間隔が5、3、2、1、0.5あるいは0.25KHzより小さい請求項13ないし17のいずれか一つに記載の方法。
- 前記異なる励起周波数の数が2、4、8、16あるいは32より大きいかあるいはこれに等しい請求項13ないし18のいずれか一つに記載の方法。
- 隣接する励起周波数における前記励起が異なる時点において印加されるか、あるいは印加されるように構成される請求項13ないし19のいずれか一つに記載の方法。
- 各励起周波数に対応する各共鳴応答信号が前記励起周波数で検出されあるいは検出されるように構成される請求項13ないし20のいずれか一つに記載の方法。
- 前記温度の範囲または予期される範囲が、その平均絶対値の100%、10%または1%より小さい請求項1ないし21のいずれか一つに記載の方法。
- 前記温度の範囲または予期される範囲が、その平均絶対値の0.01%、0.1%または1%より大きい請求項1ないし22のいずれか一つに記載の方法。
- 前記温度の範囲または予期される範囲が、10℃、6℃、4℃、2℃、1℃、または0.5℃の少なくとも1つより小さい請求項1ないし23のいずれか一つに記載の方法。
- 前記温度の範囲または予期される範囲が、10℃、6℃、4℃、2℃、1℃、または0.5℃の少なくとも1つより大きい請求項1ないし24のいずれか一つに記載の方法。
- 前記励起が所与の周波数範囲で試料に印加されあるいは印加されるよう構成され、前記励起の時間領域波形が、位相変調されるか、あるいは振幅変調されるか、あるいは位相変調と振幅変調の両方がなされる請求項1ないし25のいずれか一つに記載の方法。
- 温度に対する最小の感度を有する前記物質の核四極子共鳴が励起されるかあるいは、励起されるよう構成される請求項1ないし26のいずれか一つに記載の方法。
- 試料内の四極子核種を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の温度が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる温度であるように変動し、該温度の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
特定の特性が温度に対する最小の感度を有する所与の核種の四極子共鳴を励起するため前記試料に対して励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記温度の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 前記特定の特性が共鳴周波数である請求項28に記載の方法。
- 前記温度の値が既知である請求項28または29のいずれかに記載の方法。
- 前記物質が、複数の別個の共鳴周波数かあるいはセットの共鳴周波数を有し、励起されあるいは励起されるよう構成される共鳴が、最大共鳴周波数を持たず、あるいは最高セットの共鳴周波数における共鳴周波数を持たない請求項27ないし29のいずれか一つに記載の方法。
- 前記励起されあるいは励起されるよう構成される共鳴が、共鳴周波数の最大周波数を持たない請求項27ないし31のいずれか一つに記載の方法。
- 前記物質が爆発物RDXを含む請求項1ないし32のいずれか一つに記載の方法。
- 298°Kにおける5.05MHzまたは5.19MHz、あるいは5.24MHzまたは3.41MHzのいずれかの共鳴が励起されあるいは励起されるよう構成される請求項33記載の方法。
- 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の圧力の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の圧力の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の2倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の圧力の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の5倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するため前記試料に励起を印加するステップと、
信号の共鳴応答信号が、位置による前記物質の圧力の変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルまでディフェージングする前に、少なくとも共鳴応答信号の一部を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の10倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記圧力が前記物質内部の位置により変化することが予期される圧力の範囲を選定するステップと、
選定された圧力の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記圧力の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記圧力が前記物質内部の位置により変化することが予期される圧力の範囲を選定するステップと、
選定された圧力の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記圧力の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の2倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記圧力が前記物質内部の位置により変化することが予期される圧力の範囲を選定するステップと、
選定された圧力の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記圧力の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の5倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
核四極子共鳴を励起するために前記試料に励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと、
前記圧力が前記物質内部の位置により変化することが予期される圧力の範囲を選定するステップと、
選定された圧力の範囲が与えられて、位置による前記物質内の前記圧力の変動によって選定された程度まで共鳴応答信号がディフェージングするのに要する時間を決定するステップと、
共鳴応答信号が選定された程度にディフェージングする前に、少なくとも前記共鳴応答信号の一部を検出する検出手段を構成するステップと、
励起手段により前記試料に励起を印加して、核四極子共鳴を励起するステップと、
前記共鳴応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の10倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるように構成され、
各パルスの持続時間が、NQR共鳴に適する自由誘導減衰時間T2*の2倍、100%、75%、50%あるいは更に25%の少なくとも1つより小さいかあるいは小さくなるように構成される請求項35ないし42のいずれか一つに記載の方法。 - 前記励起がパルス状かあるいはパルス状になるよう構成され、各パルスの持続時間が少なくとも5ms、3ms、2ms、1ms、0.7ms、0.4msあるいは0.1msのどれかより小さいかあるいは小さくなるように構成される請求項35ないし43のいずれか一つに記載の方法。
- 前記励起が、エコー応答信号を生じるよう構成される請求項35ないし44のいずれか一つに記載の方法。
- 試料内の四極子核を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
励起を前記試料に印加し、核四極子共鳴を励起するステップであって、前記励起は、
前記物質の圧力の位置による変動により生じるディフェージングによる検出不能レベルにディフェージングした共鳴応答信号を検出可能レベルまでリフェージングするエコー応答信号を発生するように構成される前記ステップと、
前記エコー応答信号を検出するステップと、
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 前記励起が、前記試料が曝されるか曝されることが予期される前記圧力の範囲に対応する核に対する共鳴周波数範囲内に該当する複数の異なる共鳴周波数で試料に印加するか印加されるように構成される請求項35ないし44のいずれか一つに記載の方法。
- 前記圧力の選定された範囲に対応する核に対する共鳴周波数範囲を決定するステップと、
決定された共鳴周波数範囲内に該当する複数の異なる励起周波数で励起を印加するよう励起手段を構成するステップと、
を更に含む請求項39ないし42のいずれか一つ若しくは請求項39ないし42のいずれか一つに従属する請求項43ないし45、47のいずれか一つに記載の方法。 - 前記励起が、実質的に重ならない各励起周波数範囲をもつように構成される、異なる励起周波数のパルスを含む請求項47または48のいずれかに記載の方法。
- 前記励起が、異なる励起周波数のパルスを含み、前記パルスが実質的に方形の周波数プロフィールを持つように整形される請求項47ないし49のいずれか一つに記載の方法。
- 隣接する共鳴周波数間の周波数間隔が1つの励起周波数の0.1%、06%、0.04%、0.01%あるいは0.005%より小さい請求項47ないし50のいずれか一つに記載の方法。
- 隣接する励起周波数間の周波数間隔が5、3、2、1、0.5あるいは0.25KHzより小さい請求項47ないし51のいずれか一つに記載の方法。
- 前記異なる励起周波数の数が2、4、8、16あるいは32より大きいかあるいはこれに等しい請求項47ないし52のいずれか一つに記載の方法。
- 隣接する励起周波数における前記励起が異なる時点において印加されるか、あるいは印加されるように構成される請求項47ないし53のいずれか一つに記載の方法。
- 各励起周波数に対応する各共鳴応答信号が前記励起周波数で検出されあるいは検出されるように構成される請求項47ないし54のいずれか一つに記載の方法。
- 前記圧力の範囲または予期される範囲が、その平均絶対値の100%、10%または1%より小さい請求項35ないし55のいずれか一つに記載の方法。
- 前記圧力の範囲または予期される範囲が、その平均絶対値の0.01%、0.1%または1%より大きい請求項35ないし56のいずれか一つに記載の方法。
- 前記温度の範囲または予期される範囲が、10℃、6℃、4℃、2℃、1℃、または0.5℃の少なくとも1つより小さい請求項35ないし57のいずれか一つに記載の方法。
- 前記温度の範囲または予期される範囲が、10℃、6℃、4℃、2℃、1℃、または0.5℃の少なくとも1つより大きい請求項35ないし57のいずれか一つに記載の方法。
- 前記励起が所与の周波数範囲で試料に印加されあるいは印加されるよう構成され、前記励起の時間領域波形が、位相変調されるか、あるいは振幅変調されるか、あるいは位相変調と振幅変調の両方がなされる請求項35ないし59のいずれか一つに記載の方法。
- 温度に対する最小の感度を有する前記物質の核四極子共鳴が励起されるかあるいは、励起されるよう構成される請求項35ないし60のいずれか一つに記載の方法。
- 試料内の四極子核種を含む物質の存在または不存在を検出する方法であって、
前記物質の圧力が、該物質内部の位置により該物質の少なくともいくつかの異なる部分で異なる圧力であるように変動し、該圧力の位置による変動が共鳴応答信号のディフェージングを生じる、該方法において、
特定の特性が圧力に対する最低の感度を有する所与の核種の四極子共鳴を励起するため前記試料に対して励起を印加するステップと、
共鳴応答信号を検出するステップと
を含み、
前記励起がパルス状励起されあるいはパルス状励起されるよう構成され、各パルス毎に前記共鳴応答信号の少なくとも一部が、前記パルスの立ち上がりから始まる、前記物質が曝されるかあるいは曝されることが予期される前記圧力の範囲の2つの限度に対応する2つの共鳴周波数に対応するうなり周波数の1倍の逆数に等しい期間の満了前に検出されるように構成される
該方法。 - 前記特定の特性が共鳴周波数である請求項62に記載の方法。
- 前記圧力の値が既知である請求項62または63のいずか一つに記載の方法。
- 前記物質が、複数の別個の共鳴周波数かあるいはセットの共鳴周波数を有し、励起されあるいは励起されるよう構成される共鳴が、最大共鳴周波数を持たず、あるいは最高セットの共鳴周波数における共鳴周波数を持たない請求項61ないし63のいずれか一つに記載の方法。
- 前記励起されあるいは励起されるよう構成される共鳴が、共鳴周波数の最大周波数を持たない請求項61ないし65のいずれか一つに記載の方法。
- 前記物質が爆発物RDXを含む請求項35ないし66のいずれか一つに記載の方法。
- 298°Kにおける5.05MHzまたは5.19MHz、あるいは5.24MHzまたは3.41MHzのいずれかの共鳴が励起されあるいは励起されるよう構成される請求項67に記載の方法。
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