JP3827834B2 - 合成画像の再生方法および装置並びに画像情報記録プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル画像のファイルフォーマットを提案するものであり、画像と文字との合成画像を記録媒体に記録する際のファイルフォーマットおよびそのフォーマットで記録された合成画像を再生する方法並びに装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルムから読み取ったデジタル画像やデジタルカメラから取り込んだデジタル画像を、所定のフォーマットの画像ファイルとして保管、管理することが行われている。
【0003】
また、そのようなフォーマットの1つとして、イーストマンコダック社が提唱するFlashPixファイルが知られている。FlashPixファイルは、画像データおよびその画像データの各種属性情報を、マイクロソフト社が提案した構造化記憶(Structured Storage)の形態で記憶したものである。
【0004】
このFlashPixファイルは、同じ画像を互いに異なる解像度で表した複数の解像度別の画像データを含んでいる。これは、例えば画像データをパソコンのモニタに表示して利用する場合と、画像データから写真プリントを作成する場合とでは、必要な解像度が異なるため、予め何種類かの解像度の画像データを1つの画像ファイル内に記憶しておいて、目的に応じて使い分けるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、画像データをモニタ表示して利用する場合や、インデックスプリントとして再生する場合には、再生の精度は、その画像を他の画像と区別できれば十分である。しかし、画像の中に文字が合成されている場合には、その文字の内容を確認したい場合があるので、より高い精度が要求されることがある。
【0006】
FlashPixファイルでは、ファイル中の低解像度の画像データは、プリント作成用の高解像度の画像データに対し何段階かの縮小処理を施して作成されている。このため、画像中に文字が埋め込まれている場合には、縮小処理の過程でその文字がつぶれてしまうことがある。
【0007】
つまり、文字が合成されている画像については、低解像度の画像データを再生するだけでは十分な確認を行うことができず、高解像度の画像データを再生する必要がある。しかし、これでは、低解像度の画像データを用いて処理の負荷を軽くすることができる、というFlashPixファイルのメリットが生かされない。
【0008】
したがって、解像度別の画像データを目的別に使い分けることができるというFlashPixファイルの特徴を生かし、文字が合成されている画像についても文字を含まない画像と同様、処理の負荷をかけることなく内容を確認できる方法の実現が望まれている。
【0009】
本発明は、この課題に鑑みて、低解像度画像データのみの表示で、画像、文字ともに確認できる画像ファイルのフォーマットおよびそのファイルから画像を再生する方法などを提案することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、画像と文字との合成画像を記録するファイルフォーマットとして2種類のフォーマットを提案する。
【0011】
このうち第1のフォーマットの画像ファイルが記録された画像情報記録媒体は、画像と文字との合成画像に関する合成画像情報が記録されたコンピュータ読み取り可能な画像情報記録媒体において、前記合成画像の生成に使用される画像データであって、前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データと、前記合成画像の生成に使用される、前記文字を表す文字データと、前記高解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性を示す高解像度文字属性情報と、前記低解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性であって、合成された画像を可視画像として再生したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す低解像度文字属性情報とを構成要素として含む構造化記憶ファイルが記録されたことを特徴とするものである。
【0012】
「前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データ」とは、必ずしも高解像度画像データが1つ、低解像度画像データが1つということではなく、それぞれ複数あってもよい。また、「高解像度」、「低解像度」とは、従来方法において、合成された文字が読める解像度の範囲を高解像度、合成された文字がつぶれてしまって読めない解像度の範囲を低解像度とする機能的な分類に過ぎず、必ずしも明確な数値によって分類しているわけではない。
【0013】
また、「文字データ」は、文字そのものを示すデータであり、「文字属性情報」は、文字のフォントやサイズなどいわゆる文字属性を示す情報である。また文字の「見易さ」とは、例えば明朝体とゴシック体を比較した場合、明朝体は縮小の過程で線幅の細い部分がつぶれてしまうのに対し、ゴシック体などの等幅フォントでは、線がつぶれてしまうことはないため、明朝体よりもゴシック体の方が「見易い」と言える。あるいは、低解像度の再生では文字のサイズを相対的に大きくして再生すれば「見易く」なる。つまり、低解像度での表示再生に適したフォントあるいはサイズを見易い属性と称するものとする。
【0014】
すなわち、この第1のフォーマットは、合成画像中の文字の本来の(例えばプリント作成時に適用する)属性とは別に、低解像度での再生時の見易さを優先して定めた属性を保持し、低解像度での再生時にこれを利用して、文字を見易く再生できるようにしたものである。
【0015】
なお、低解像度画像データと文字データとが合成された画像を「可視画像として再生する」とは、モニタへの表示再生のほか、例えばインデックスプリントなど、記録媒体への記録再生も含むものとする。
【0016】
また、「構造化記憶ファイル」とは、従来のファイルシステムのディレクトリ構造のような階層構造を有し、性質の異なる複数種類のデータを階層を形成する各構成要素として記憶したファイルのことである。このファイル構造は、同じファイル内に含まれるデータをそれぞれ異なるアプリケーションで操作することができるという利点を有する。また、従来の非階層構造のファイルのように、一部のデータのサイズが変更されたためにファイルの他の部分を参照するプログラムまで変更しなければならないということもない。
【0017】
一方、上記フォーマットと異なる第2のフォーマットの画像ファイルが記録された画像情報記録媒体は、画像と文字との合成画像に関する合成画像情報が記録されたコンピュータ読み取り可能な画像情報記録媒体において、前記合成画像を互いに異なる解像度で表した高解像度合成画像データおよび低解像度合成画像データと、前記文字を表す文字データと、前記文字を単体で可視表示したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す単体表示文字属性情報とを構成要素として含む構造化記憶ファイルが記録されたことを特徴とするものである。
【0018】
このフォーマットは画像中の文字を見易く再生できるようにするのではなく、画像中の文字とは別の位置に、その文字を見易く再生できるようにするためのフォーマットである。すなわち、「単体で可視表示する」とは、例えばモニタ画面に低解像度の合成画像を表示し、その合成画像の枠外に、文字のみを見易いフォントあるいはサイズで表示することを意味する。但し、再生の際の文字の配置は特に限定されない。したがって、見かけ上は画像と文字が合成されて見えるように、画像と重なる位置に配置してもよい。
【0019】
第1のフォーマットの画像ファイルが記録された画像情報記録媒体は、請求項1記載の記録媒体に記録された画像情報記録プログラムにより作成される。このプログラムは、画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を所定のフォーマットで記録媒体に記録する画像情報記録プログラムであって、前記合成画像の生成に使用される画像データであって、前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データと、前記合成画像の生成に使用される、前記文字を表す文字データと、前記高解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性を示す高解像度文字属性情報と、前記低解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性であって、合成された画像を可視画像として再生したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す低解像度文字属性情報とを構成要素とする構造化記憶ファイルを生成する処理と;生成した構造化記憶ファイルを記録媒体に記録する処理と;をコンピュータに行わせるものである。
【0020】
一方、第2のフォーマットの画像ファイルが記録された画像情報記録媒体は、請求項2記載のプログラムにより作成される。このプログラムは、画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を所定のフォーマットで記録媒体に記録する画像情報記録プログラムであって、前記合成画像を互いに異なる解像度で表した高解像度合成画像データおよび低解像度合成画像データと、前記文字を表す文字データと、前記文字を単体で可視表示したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す単体表示文字属性情報とを構成要素として含む構造化記憶ファイルを生成する処理と;生成した構造化記憶ファイルを記録媒体に記録する処理とをコンピュータに行わせるものである。
【0021】
これらのプログラムは、例えばアドビシステム社のフォトショップに代表されるフォトレタッチソフトのプラグインとして組み込むことができる。これにより、例えばそのソフトウェアの画像編集機能により画像と文字とが合成され、合成画像の上記フォーマットによるファイル保存が指定された際に、上記請求項1あるいは請求項2記載のプログラムが起動され、第1あるいは第2のフォーマットの画像ファイルが記録された画像情報記録媒体が作成される。
【0022】
以上、本発明の画像情報記録媒体およびそれを作成するプログラムについて説明したが、本発明の画像再生方法および装置は、上記画像ファイルから画像と文字との合成画像を再生する方法および装置であり、請求項3記載の方法および請求項5記載の装置は第1のフォーマットに対応しており、請求項4記載の方法および請求項6記載の装置は第2のフォーマットに対応している。
【0023】
すなわち、請求項3記載の方法は、画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取って前記合成画像を表示装置上またはプリント上に可視画像として再生する合成画像の再生方法において、前記画像情報記録媒体が、前記合成画像の生成に使用される画像データであって、前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データと、前記合成画像の生成に使用される、前記文字を表す文字データと、前記高解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性を示す高解像度文字属性情報と、前記低解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性であって、合成された画像を可視画像として再生したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す低解像度文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記高解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行い;前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記低解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行うことを特徴とする方法である。
【0024】
ここで、「文字属性を適用して前記合成および再生を行う」とは、例えばその文字属性が「ゴシック体12ポイント」であれば、ゴシック体12ポイントの文字を画像と合成して合成画像を再生するということである。
【0025】
また、請求項4記載の方法は、画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取って前記合成画像を表示装置上またはプリント上に可視画像として再生する合成画像の再生方法において、前記画像情報記録媒体が、前記合成画像を互いに異なる解像度で表した高解像度合成画像データおよび低解像度合成画像データと、前記文字を表す文字データと、前記文字を単体で可視表示したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す単体表示文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記高解像度合成画像データを再生し、前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記低解像度合成画像データを再生するとともに前記文字データを前記単体表示文字属性を適用して再生することを特徴とする方法である。
【0026】
また、請求項5記載の装置は、画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取る画像情報読取手段と、読み取った合成画像情報に基づいて前記合成画像を表示装置上またプリント上に可視画像として再生する画像再生手段とを備えた合成画像の再生装置において、前記画像情報記録媒体が、前記合成画像の生成に使用される画像データであって、前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データと、前記合成画像の生成に使用される、前記文字を表す文字データと、前記高解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性を示す高解像度文字属性情報と、前記低解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性であって、合成された画像を可視画像として再生したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す低解像度文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;前記画像再生手段が、前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記高解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行い、前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記低解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行うものであることを特徴とするものである。
【0027】
一方、請求項6記載の装置は、画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取る画像情報読取手段と、読み取った合成画像情報に基づいて前記合成画像を表示装置上またはプリント上に再生する画像再生手段とを備えた合成画像の再生装置において、前記画像情報記録媒体が、前記合成画像を互いに異なる解像度で表した高解像度合成画像データおよび低解像度合成画像データと、前記文字を表す文字データと、前記文字を単体で可視表示したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す単体表示文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;前記画像再生手段が、前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記高解像度合成画像データを再生し、前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記低解像度合成画像データを再生するとともに前記文字データを前記単体表示文字属性を適用して再生するものであることを特徴とするものである。
【0028】
【発明の効果】
上記第1のフォーマットの画像ファイルは、合成画像に関する解像度別の画像情報を記録したファイルであり、合成済画像データを解像度別に記憶するのではなく、合成前の画像データを解像度別に記憶し、さらに合成する文字の文字属性情報を解像度別に記憶するものである。これにより、合成画像を低解像度で再生するときには、低解像度での再生に適した文字属性を適用して再生を行うことができる。
【0029】
また、上記第2のフォーマットの画像ファイルは、同じく合成画像に関する解像度別の画像情報を記録したファイルであり、従来と同じく合成済の画像データを解像度別に記憶したものであるが、合成済の画像データとは別に、文字を単体で(画像と合成しない状態で)表示するための文字属性を記憶するものである。これにより、合成画像の再生時に、その文字を、合成画像の枠外などに見易く表示することができる。
【0030】
すなわち、これらの画像ファイルによれば、画像と文字との合成画像を低解像度で再生した際に、容易に文字を確認することができるため、従来のように文字を確認するために、別途高解像度の合成画像を再生する必要がなくなる。第1のフォーマットは、画像を並べて表示するときなど、枠外に文字を表示する十分なスペースが無いような場合に適しており、第2のフォーマットは、文字の配置位置を確認したい場合など、低解像度で再生された合成画像のレイアウトが高解像度の合成画像のレイアウトが異なると困るような場合に適している。
【0031】
また、請求項1と2に記載される本発明の記録媒体に記録された画像情報記録プログラムによれば、これをパソコンなどに組み込むことにより、上記画像ファイルを生成、記録することができる。
【0032】
また、請求項3と4に記載される本発明の画像再生方法、あるいは請求項5と6に記載される本発明の画像再生装置は、上記画像ファイルから合成画像を再生する方法あるいは装置であり、これにより、高解像度の合成画像を再生することなく、低解像度の再生のみで文字の内容を確認することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、イーストマンコダック社が提案しているFlashPixファイルの構造を示す図である。本発明の画像情報記録媒体に記録される画像ファイルは、このFlashPixファイルのように、解像度が異なる複数の画像データを1つのファイル内に含むような構造を前提としている。以下に示す実施の形態は、FlashPixファイルに新しい機能を追加したものであるが、本発明は必ずしもFlashPixファイルに限定されるものではなく、上記前提を満たす他のフォーマットのファイルとして実現してもよい。
【0034】
図1に示すFlashPixファイルは、ルートストレージ1(FlashPix Image view object root)の下位に、画像データを格納する1つの画像データ用ストレージ2(Source FlashPix image object)と、画像の各種属性を記述する属性ストリーム3a〜3gを有する。画像データ用ストレージ2は、画像の解像度ごとにResolution0からResolution5までの6つの解像度別ストレージ4aから4fを含み、各解像度別ストレージ4にはヘッダストリーム5(Subimage Header Stream)と、画像本体を表すデータストリーム6(Subimage Data Stream)が記憶されている。また、この他画像データに係る各種属性が、属性ストリーム3hから3lとして上記画像データ用ストレージ2に格納されている。なお、各属性ストリームの詳細フォーマットはFlashPix規格に準拠するものとし、詳細な説明を省略する。
【0035】
画像の解像度は、Resoution5(解像度別ストレージ4f)に格納される画像データの解像度が最も高く、以下Resolution4、Resolution3と解像度が低くなり、Resolution0に格納される画像データの解像度が最も低くなる。Resolution5およびResolution4は主としてプリント出力に用いられ、他は主としてモニタ表示用に用いられる。画像を再生する際に要求される解像度は、例えばプリント出力の場合、A3サイズのプリント、普通サイズのプリント、インデックスプリントでそれぞれ異なる。同様に、モニタ表示する場合にも、画面全面に表示する場合と、多数の画像を一覧表示する場合ではそれぞれ必要な解像度が異なる。したがって、上記各解像度の画像データは、画像の再生の形態に応じて使い分けられる。
【0036】
ここで、通常、画像と文字との合成画像がFlashPixファイルとして記憶される場合には、各解像度の合成画像データが必要に応じて圧縮されて各解像度別ストレージ4のデータストリーム6として記憶される。例えば、図2に示すように、その合成画像7が2人の人物のスナップ写真に撮影日を表す文字8を合成したものであるとする。この場合、この合成画像7を表す高解像度の合成画像データが、図1の解像度別ストレージ4fのデータストリーム(図示せず)として記憶され、以下その高解像度の合成画像データに対してその画像が縮小されるように段階的にフィルタリング処理を施して生成されたより低い解像度の合成画像データが、他の解像度別ストレージのデータストリームとして記憶される。
【0037】
この方法では、例えば解像度別ストレージ4aのデータストリーム6aをモニタ上に表示再生した際に、図3に示すように合成画像9に含まれる撮影日の文字10が、読み取りにくかったり、場合によっては全く読み取れないことがある。特に図3の例のように明朝体の文字などでは、上記フィルタリング処理の過程で、細い線がなくなってしまい、文字として認識できなくなることもある。
【0038】
そこで、本発明の第1の実施の形態では、データストリーム6として合成画像データを記憶するのではなく、文字が合成される前の、画像のみを表す画像データをデータストリーム6として記憶しておき、文字に関する情報は、画像データとは別のストリームとして記憶する。文字に関する情報は、例えば図1の各解像度別ストレージ4のヘッダストリーム5に記述する。あるいは、別途専用のストリームを定義してもよい。この画像ファイルから合成画像を再生する場合には、再生の過程で、画像と文字との合成を行うことにより、合成画像を再生する。
【0039】
文字に関する情報は、文字の内容を表す文字データと、その文字の属性を表す文字属性情報の2種類の情報として記憶し、特に文字属性情報を解像度別に記憶しておく。これにより、解像度別に異なる属性の文字を合成して再生することができる。つまり、この形態では、高解像度データとして利用するときには問題ないが低解像度ではつぶれて見にくくなってしまうような属性については、高解像度用とは別に低解像度用の文字属性を定義し記憶しておくことができる。
【0040】
具体的には、例えば前記文字が写真の撮影日であり、文字データとして「1997/12/24」という文字列を、また文字属性情報として再生時のフォントおよびサイズを記憶する場合について考える。写真プリントの左下端に明朝体、12ポイントの大きさでプリントしたい場合、写真プリントの作成に使用する高解像度の画像データについては、文字属性情報として「明朝体、12ポイント」という情報を記憶しておく。一方、モニタ再生やインデックスプリントの作成に使用する低解像度の画像データについては、文字属性情報として「ゴシック体、18ポイント」という情報を記憶しておく。これにより、例えば図4に示すように、モニタ上で再生された低解像度の合成画像11に含まれる文字12は、相対的に大きく表示される。つまり、プリント上で12ポイントの文字は、プリントと同じアスペクト比で画像をモニタ表示した場合には小さくて見にくいが、サイズを大きくし、さらに縮小による変形が少ないゴシック体で表示をすれば、モニタ上での撮影日の確認が容易になる。
【0041】
また、本発明の第2の実施の形態は、従来と同様、画像と文字とを合成した後の合成画像データを解像度ごとに、データストリーム6として記憶するものである。但し、従来と異なり、この合成画像データとは別に文字に関する情報が、他のストリームとして記述される。
【0042】
文字に関する情報は、第1の実施の形態と同様、文字の内容を表す文字データと、その文字の属性を表す文字属性情報の2種類の情報として記憶される。但し、この第2の実施の形態では、文字に関する情報は、合成画像を低解像度で再生するときにのみ利用される。例えば、合成画像をモニタ表示するプログラムは、図5に示すように、この文字に関する情報を利用して、再生した合成画像13の枠外に撮影日の文字14を表示することができる。
【0043】
なお、上記第1および第2の実施の形態において、文字データは必ずしも再生される文字そのものでなくてもよい。つまり文字データとして「1997,12,24」という数値を記憶し、文字属性情報として再生時のフォントやサイズのほかに、日付表記に関する情報(例えば「1997/12/24」と表示するか、「December,24,1997」と表示するかなどの情報)を記憶しておいてもよい。
【0044】
以上、説明したように、本発明によれば、文字を含む画像をモニタ上で再生したときに、文字を見るために高解像度の画像データを使用してその部分を拡大表示する必要がなくなる。言い換えれば、画像データを解像度別に複数記憶することの意味が、画像中に文字が含まれていたために失われてしまうということがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像ファイルフォーマットの一例を示す図
【図2】合成画像の一例を示す図
【図3】低解像度で再生された合成画像の一例を示す図
【図4】本発明の第1の実施の形態において低解像度で再生された合成画像の一例を示す図
【図5】本発明の第2の実施の形態において低解像度で再生された合成画像の一例を示す図
【符号の説明】
7 高解像度で再生された合成画像
8,10,12,14 文字
9,11,13 低解像度で再生された合成画像
Claims (6)
- 画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を所定のフォーマットで記録媒体に記録する画像情報記録プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記合成画像の生成に使用される画像データであって、前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データと、前記合成画像の生成に使用される、前記文字を表す文字データと、前記高解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性を示す高解像度文字属性情報と、前記低解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性であって、合成された画像を可視画像として再生したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す低解像度文字属性情報とを構成要素とする構造化記憶ファイルを生成する処理と;
生成した構造化記憶ファイルを記録媒体に記録する処理と;
をコンピュータに行わせる画像情報記録プログラムが記録された記録媒体。 - 画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を所定のフォーマットで記録媒体に記録する画像情報記録プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記合成画像を互いに異なる解像度で表した高解像度合成画像データおよび低解像度合成画像データと、前記文字を表す文字データと、前記文字を単体で可視表示したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す単体表示文字属性情報とを構成要素として含む構造化記憶ファイルを生成する処理と;
生成した構造化記憶ファイルを記録媒体に記録する処理と;
をコンピュータに行わせる画像情報記録プログラムが記録されたプログラムが記録された記録媒体。 - 画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取って前記合成画像を表示装置上またはプリント上に可視画像として再生する合成画像の再生方法において、
前記画像情報記録媒体が、前記合成画像の生成に使用される画像データであって、前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データと、前記合成画像の生成に使用される、前記文字を表す文字データと、前記高解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性を示す高解像度文字属性情報と、前記低解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性であって、合成された画像を可視画像として再生したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す低解像度文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;
前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記高解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行い;前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記低解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行うことを特徴とする合成画像の再生方法。 - 画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取って前記合成画像を表示装置上またはプリント上に可視画像として再生する合成画像の再生方法において、
前記画像情報記録媒体が、前記合成画像を互いに異なる解像度で表した高解像度合成画像データおよび低解像度合成画像データと、前記文字を表す文字データと、前記文字を単体で可視表示したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す単体表示文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;
前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記高解像度合成画像データを再生し、前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記低解像度合成画像データを再生するとともに前記文字データを前記単体表示文字属性を適用して再生することを特徴とする合成画像の再生方法。 - 画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取る画像情報読取手段と、読み取った合成画像情報に基づいて前記合成画像を表示装置上またはプリント上に可視画像として再生する画像再生手段とを備えた合成画像の再生装置において、
前記画像情報記録媒体が、前記合成画像の生成に使用される画像データであって、前記画像を互いに異なる解像度で表した高解像度画像データおよび低解像度画像データと、前記合成画像の生成に使用される、前記文字を表す文字データと、前記高解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性を示す高解像度文字属性情報と、前記低解像度画像データと合成されるときの前記文字データの文字属性であって、合成された画像を可視画像として再生したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す低解像度文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;
前記画像再生手段が、前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記高解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行い、前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記文字データについて前記低解像度文字属性を適用して前記合成および再生を行うものであることを特徴とする合成画像の再生装置。 - 画像情報記録媒体から画像と文字との合成画像に関する合成画像情報を読み取る画像情報読取手段と、読み取った合成画像情報に基づいて前記合成画像を表示装置上またはプリント上に再生する画像再生手段とを備えた合成画像の再生装置において、前記画像情報記録媒体が、前記合成画像を互いに異なる解像度で表した高解像度合成画像データおよび低解像度合成画像データと、前記文字を表す文字データと、前記文字を単体で可視表示したときに前記文字が見易いように定められた文字属性を示す単体表示文字属性情報とを含む合成画像情報が記録された画像情報記録媒体であり;
前記画像再生手段が、前記合成画像を高解像度で再生する場合には、前記高解像度合成画像データを再生し、前記合成画像を低解像度で再生する場合には、前記低解像度合成画像データを再生するとともに前記文字データを前記単体表示文字属性を適用して再生するものであることを特徴とする合成画像の再生装置。
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