JP3827625B2 - Seismic control structure that allows lifting of pile tip - Google Patents
Seismic control structure that allows lifting of pile tip Download PDFInfo
- Publication number
- JP3827625B2 JP3827625B2 JP2002221368A JP2002221368A JP3827625B2 JP 3827625 B2 JP3827625 B2 JP 3827625B2 JP 2002221368 A JP2002221368 A JP 2002221368A JP 2002221368 A JP2002221368 A JP 2002221368A JP 3827625 B2 JP3827625 B2 JP 3827625B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- tip
- peripheral surface
- concrete
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Foundations (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地震時に発生する構造物の浮き上がりを杭の先端部で許容する制震構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
地震時に発生する構造物の浮き上がりは、通例杭頭部又は柱脚部等(地表部分)で許容する制震構造が一般的で、杭の先端部(地中部分)で許容する制震構造は見聞しない。
【0003】
例えば、(i)特開平10−331173号公報に記載の基礎構造は、杭頭部で浮き上がりを許容する構成である。前記構造物の下部には凹部が形成されており、地震時における構造物のせん断力を確実に杭頭部へ伝達できるように、杭頭部が構造物の凹部へ嵌め込まれている。
【0004】
(ii)特開2000−240315公報に記載のアスペクト比が大きい建物の免震方法及び免震構造は、構造物(建物)を支持する支持版で浮き上がりを許容する構成である。前記構造物の下端部には凸部が設けられ、支持版には凹部が形成されており、地震時における構造物のせん断力を確実に支持版へ伝達できるように、前記構造物の凸部が支持版の凹部へ嵌め込まれている。
【0005】
(iii)特開2001−336306公報に記載の免震構造架構は、杭頭部で浮き上がりを許容する構成である。前記杭頭部には凹部が形成されており、地震時における構造物のせん断力を伝達できるように、構造物の柱の下端部が杭頭部の凹部へ嵌め込まれている。そして、浮き上がり時において、凹部内へ土砂等が侵入しないように、前記凹部の上端は杭の上端面よりも上方へ立ち上げられ、その立ち上がり部はシール材で被覆されている。
【0006】
(iv)特開2002−4632公報に記載の免震柱脚部構造は、ベースプレートへ下端部を固定した鞘管が柱脚部に立ち上げられ、前記鞘管の中に、下端部にエンドプレートを取り付けた柱が嵌め込まれ、柱脚部で浮き上がりを許容する構成である。前記エンドプレートは、鞘管へ地震時における構造物のせん断力を確実に伝達できる形状、大きさとされている。そして、通常時及び柱の下端部が浮き上がり時において、鞘管内へ土砂等が侵入しないように、前記鞘管の上端部と柱の側面との間の開口部を塞ぐ変形可能なゴム板などが設置されている。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
上述した(i)〜(iv)の技術の所謂凹凸構造は、せん断力を伝達するための接触面が極めて小さいので、同凹凸構造に十分な強度を確保する必要がある。そのため、通例(i)の技術では、杭頭部や構造物の凹部の周辺の鉄筋を増やすなどして補強される。(ii)の技術では、構造物の凸部や支持版の凹部の周辺の鉄筋を増やすなどして補強される。また、(iii)の技術では、柱の下端部や杭頭部の凹部の周辺の鉄筋を増やすなどして補強される。(iv)の技術では、十分に厚みのあるエンドプレートを柱へ取り付けたり、鞘管の周辺の鉄筋を増やすなどして補強される。
【0008】
特に、(i)〜(iv)の技術は、凹凸構造の凹部及び凸部のいずれもが構造物の主要部(柱や杭、支持版など)に設けているため、破壊されることは決して許されず、時として必要以上に補強される。
要するに、補強に伴う構造設計及び施工が煩雑である。
【0009】
上記(i)、(ii)の技術は、地上部分で構造物の浮き上がりを許容しているのに、浮き上がり時の土砂等の侵入を防ぐことができる構成とされていない。
【0010】
本発明の目的は、凹凸構造において大きな接触面を確保して、同接触面に作用するせん断応力を小さくすることで、鉄筋を増やすなどして補強する必要がほとんどなく、構造設計及び施工の容易化を図り、常時健全な状態を維持することができる杭先端の浮き上がりを許容した制震構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る杭先端の浮き上がりを許容した制震構造は、
アスペクト比の大きな構造物を支持する杭の先端部が到達する支持地盤に、応力伝達用コンクリートが打設され、前記応力伝達用コンクリートに杭先端部を嵌める凹部が形成されていること、
杭の先端部は前記凹部へ縁を切って嵌め込まれ、杭頭部は基礎梁と剛結されており、前記杭の先端部より上方の外周に土砂等が埋め戻されていること、
前記杭の先端面と凹部の底面とは面接触とされ、且つ杭の先端部の外周面と凹部の内周面との間にクリアランスが設けられ、杭底部にせん断力伝達用の隙間材が取り付けられ、前記隙間材の厚さを包含するクリアランスにグリースが充填されていること、
前記杭の軸方向に、同杭の先端面まで貫通された縦孔が設けられ、前記縦孔にグリースが充填されていることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した杭先端の浮き上がりを許容した制震構造において、
応力伝達用コンクリートの凹部に、その内周面及び底面を形成する箱形の鋼製鞘管が設置されていること、
杭の先端部には、その外周面及び先端面を形成する箱形の鋼製鞘管がスタッドを介して一体化されており、杭の内部に設けられた縦孔の先端は前記鋼製鞘管の外側底面まで貫通されていること、
前記鋼製鞘管によって形成された杭の先端部の外周面には、同杭の先端部の外周面と応力伝達用コンクリートの凹部の内周面とのクリアランスに包含される隙間材が取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載した杭先端の浮き上がりを許容した制震構造において、
杭の外周であって、応力伝達用コンクリートの略直上の埋め戻し土砂は、杭の外周面と縁を切って打設されたソイルセメントで構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2に記載した杭先端の浮き上がりを許容した制震構造において、
杭は先細のテーパー形状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
【本発明の実施形態、及び実施例】
以下に、本発明に係る杭先端の浮き上がりを許容した制震構造の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、制震構造の浮き上がり時を概念的に示している。この制震構造は、アスペクト比の高い構造物1を支持する比較的短い(4m程度の)杭2の先端部が到達する支持地盤3に、応力伝達用の鉄筋コンクリート4(以下、単に応力伝達用コンクリート4という。)が打設され、前記応力伝達用コンクリート4に杭2の先端部を嵌める凹部5が形成されている。
【0017】
前記杭2の先端部は凹部5へ縁を切って嵌め込まれ、杭頭部は構造物1の基礎梁6と剛結されている。そして、前記杭2の先端部より上方の外周であって、応力伝達用コンクリート4の略直上部位には、浮き上がり時において杭2の外周面との摩擦力を軽減して、浮き上がりを良好に実施するために、同外周面と縁を切ったソイルセメント7が打設されている(請求項3記載の発明)。前記杭1の外周面とソイルセメント7とは面接触とされるので、地震時における構造物1のせん断力は、杭2の先端部の外周面と応力伝達用コンクリート4の凹部5の内周面との接触面、及び上記杭2の先端部より上方の外周面とソイルセメント7との接触面に作用する。即ち、杭2の外周面全体を使って構造物1のせん断力を伝達することができるので、所謂凹凸構造において大きな接触面を確保することができ、同接触面に作用するせん断応力を小さくできる。そのため、杭2の先端部や凹部5の周辺の鉄筋の数を増やなどして補強する必要がなく、施工が容易である。
【0018】
前記杭2の先端面と応力伝達用コンクリート4の凹部5との底面とは面接触とされている。そのため、杭2の先端面全体を使って、浮き上がりによる落下衝撃力を応力伝達用コンクリート4へ伝達できる。前記応力伝達用コンクリート4は、上述のように支持地盤3上に打設されているので、前記落下衝撃力を確実に受け止めることができる。したがって、必要以上に鉄筋を配置して強度を確保する必要がなく、構造設計や施工が容易である。
【0019】
図2は、杭部分の構造を詳細に示している。
応力伝達用コンクリート4の凹部5には、杭2の先端部外径よりも若干大きな内径を有し、凹部5の内周面及び底面を形成する箱形の鋼製鞘管8が設置されている。前記杭2の先端部も略同様に、その外周面及び先端面を形成する箱形の鋼製鞘管9がスタッド10を介して一体化されており、この鋼製鞘管9が鋼製鞘管8の内部へ嵌め込まれている。前記鋼製鞘管8は、詳細は後述するが応力伝達用コンクリート4に凹部5を形成するための型枠として用いられ、鋼製鞘管9は杭2の先端部を形成するための型枠として用いられる。
【0020】
前記のように嵌め込まれた杭2の先端部の外周面と凹部5の内周面との間にはクリアランスTが設けられ、杭2の先端部の外周面下部(即ち杭底部)に前記クリアランスTより若干薄い鋼板12が、せん断力伝達用の隙間材として杭2の先端部の浮き上がりを許容するように取り付けられている(請求項2記載の発明)。前記鋼板12の厚さを包含するクリアランスTにはグリース11が充填されている。即ち、前記鋼板12を介して杭2の先端部の外周面と凹部5の内周面とが面接触する構成とされている。
【0021】
前記杭2の軸方向には、浮き上がりによって杭2の先端部と凹部5との間が真空状態になり、負圧による抵抗が発生しないように、鋼製鞘管9の外側裏面まで貫通するチューブ13が設けられ、同チューブ13によって形成された縦孔にグリース11が充填されている。要するに、浮き上がり時の負圧により杭2の先端面と凹部5の底面との間にグリース11が吸い込まれ、落下する時には前記グリース11は縦孔へ押し戻される構成とされている。
【0022】
上述したように杭2の先端部より上方の外周面は、摩擦抵抗の少ないソイルセメント7と面接触とされているので、図1に示すように、杭2の先端部は地震時において良好に浮き上がることができ、構造物の地震応答低減効果を発揮できる。また、杭2の先端部と凹部5とのクリアランスTにはグリース11が充填されているので、浮き上がり時に土砂等の侵入を防ぐことができ、常時健全な状態を維持することができる。
【0023】
上記構成の杭先端の浮き上がりを許容した制震構造の構築は、先ず、杭2の周辺に鋼製型枠14を打設し、前記杭1の外周面周辺及び先端部下方の支持地盤3まで掘削する。前記掘削地盤の底部に捨てコンクリート15を打設し、その上方へ落下衝撃力を受け止めるのに十分な鉄筋16を配置する。そして、杭2の先端部を嵌め込むことができる所定の位置に鋼製鞘管8を配置して固定し、応力伝達用コンクリート4を打設して凹部5を形成する。
【0024】
杭1の先端部の外周面及び先端面を形成する鋼製鞘管9の内面には、予めスタッド10を設け、前記鋼製鞘管9の上端部から地表まで伸びる型枠17を仮設する。さらに、前記鋼製鞘管9の外周面下部には、クリアランスTより若干薄い鋼板12を取り付ける。なお、鋼製鞘管9の底面には、チューブ13の下端部を貫通させる孔9aを設ける。
【0025】
その鋼製鞘管9を鋼製鞘管8の内部へ嵌め込み、前記鋼製鞘管9の外周面と鋼製鞘管8の内周面との間のクリアランスTに、土砂等の侵入を防ぐグリース11を充填する。
【0026】
前記鋼製鞘管9及び仮設した型枠17の内部には、縦孔を形成するためのチューブ13と鉄筋(図示を省略)を配置する。このとき、前記チューブ13の下端部は、鋼製鞘管9の孔9aへ貫通させ、後に打設するコンクリートが漏れ出さないように、前記孔9aの内周とチューブ13の外周とをしっかりと塞いでおく。一方、上端部は後に構築される基礎梁6を貫通させるのに足りる長さを地表から突出させる。そして、上記鋼製鞘管9及び仮設した型枠17の内部へ、コンクリートを打設して杭2を構築する。
【0027】
次に、上記鋼製型枠14を取り除き、杭2の外周の掘削部にソイルセメント7を打設し、杭2のコンクリートとソイルセメント7とが硬化した後に型枠17を引き抜く。つまり、杭2の外周面とソイルセメント7との縁は切られる。
【0028】
そして、地表に突出させたチューブ13の上端部を貫通させ、杭2の上端部と剛結するように基礎梁6を構築し、前記チューブ13が形成する縦孔にグリース11を充填する。
【0029】
上記の構築方法では、応力伝達用コンクリート4及びソイルセメント7を打設するために用いる掘削用の鋼製型枠14を一種類で済ますことができ、施工の一層の容易化を図ることができる。
【0030】
なお、本実施形態では、型枠17を引き抜いて撤去したが、捨て型枠として残しておいても支障はない。
【0031】
図3は、杭先端の浮き上がりを許容する制震構造の異なる実施形態を、杭部分の構造について詳細に示している。この制震構造は、図2に示した制震構造と略同様の構成であるが、杭2の先端部から上方に向かって外径Rが大きくなる所謂先細テーパー形状に形成されている(請求項4記載の発明)。前記先細テーパー形状により杭2の引き抜き抵抗が軽減される。よって、図3に示す制震構造は、杭2の外周の掘削部へソイルセメント7を打設することなく、掘削土砂18を埋め戻している。そのため施工の一層の容易化を図ることができる。
【0032】
図4は、杭先端の浮き上がりを許容する制震構造の更に異なる実施形態を、杭部分の構造について詳細に示している。この制震構造も、図2に示した制震構造と略同様の構成とされているが、掘削部周辺の地盤19の摩擦力が小さい場合に好適に実施されるものである。
【0033】
具体的には、応力伝達用コンクリート4の上面20と縁を切って、杭2の外周の掘削部へコンクリート21を打設し、杭2と一体化されている。そのためコンクリート21の下面と応力伝達用コンクリート4の上面20とが面接触となり、浮き上がりによる落下衝撃力をより確実に応力伝達用コンクリート4へ伝達できる。
【0034】
【本発明の奏する効果】
請求項1〜4に記載した発明に係る杭先端の浮き上がりを許容した制震構造は、地震のせん断力が、杭の先端部の外周面と応力伝達用コンクリートの凹部の内周面との接触面、及び杭の先端部より上方の外周面とソイルセメント等との接触面に広く作用する。即ち、杭の外周面全体を使ってせん断力を伝達できるので、所謂凹凸構造において大きな接触面を確保することができ、同接触面に作用するせん断応力を小さくできる。そのため杭の先端部や凹部の周辺の鉄筋の数を増やして補強する必要がなく、施工が容易である。
【0035】
また、杭の先端部は地震時に良好に浮き上がり、構造物の地震応答低減効果を発揮できる。しかも、杭の先端部と凹部とのクリアランスにはグリースが充填されているので、浮き上がり時に土砂等の侵入を防ぐことができ、常時健全な状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る杭先端の浮き上がりを許容した制震構造を示した立面図である。
【図2】杭部分の構造を詳細に示した立面図である。
【図3】異なる杭部分の構造を詳細に示した立面図である。
【図4】更に異なる杭部分の構造を詳細に示した立面図である。
【符号の説明】
1 構造物
2 建物の杭
3 支持地盤
4 応力伝達用コンクリート
5 凹部
6 基礎梁
7 ソイルセメント
8、9 鋼製鞘管
10 スタッド
11 グリース
12 せん断力伝達用の鋼板(隙間材)
13 チューブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention belongs to a technical field of a seismic control structure that allows a structure to be lifted at an end of a pile at the time of an earthquake.
[0002]
[Prior art]
In general, the lift of structures that occur during an earthquake is generally permitted to be controlled by the pile head or column base (surface part), and the vibration control structure permitted at the tip of the pile (underground part) is Don't listen.
[0003]
For example, (i) the foundation structure described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-331173 is a configuration that allows the pile head to lift. A concave portion is formed in the lower portion of the structure, and the pile head is fitted into the concave portion of the structure so that the shearing force of the structure during an earthquake can be reliably transmitted to the pile head.
[0004]
(Ii) The seismic isolation method and the seismic isolation structure for a building having a large aspect ratio described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-240315 are configured to allow lifting by a supporting plate that supports a structure (building). A convex portion is provided at the lower end of the structure, and a concave portion is formed in the support plate, so that the shear force of the structure during an earthquake can be reliably transmitted to the support plate. Is fitted into the recess of the support plate.
[0005]
(Iii) The seismic isolation structure described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-336306 is a configuration that allows lifting at a pile head. A concave portion is formed in the pile head, and the lower end portion of the pillar of the structure is fitted into the concave portion of the pile head so that the shearing force of the structure during an earthquake can be transmitted. Then, the upper end of the concave portion is raised above the upper end surface of the pile so that earth and sand do not enter the concave portion when floating, and the rising portion is covered with a sealing material.
[0006]
(Iv) In the seismic isolation column pedestal structure described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-4632, a sheath tube having a lower end fixed to a base plate is raised on the column base, and the end plate is disposed at the lower end in the sheath tube. It is the structure which the column which attached is fitted and accepts floating at the column base. The said end plate is made into the shape and magnitude | size which can transmit the shearing force of the structure at the time of an earthquake to a sheath pipe reliably. Further, a deformable rubber plate or the like that closes the opening between the upper end of the sheath tube and the side surface of the column so that earth and sand do not enter the sheath tube during normal times and when the lower end of the column is lifted. is set up.
[0007]
[Problems to be solved by the present invention]
The so-called concavo-convex structure of the above-described techniques (i) to (iv) has a very small contact surface for transmitting the shearing force, so that it is necessary to ensure sufficient strength for the concavo-convex structure. For this reason, in the technique (i), the reinforcement is performed by increasing the reinforcing bars around the pile head and the concave portion of the structure. In the technique (ii), reinforcement is performed by increasing the reinforcing bars around the convex portion of the structure and the concave portion of the support plate. In the technique (iii), the reinforcement is performed by increasing the reinforcing bars around the lower end of the pillar and the concave portion of the pile head. In the technique (iv), a sufficiently thick end plate is attached to the column, or the reinforcing bars around the sheath tube are increased.
[0008]
In particular, in the techniques (i) to (iv), since both the concave and convex portions of the concavo-convex structure are provided in the main part of the structure (columns, piles, support plates, etc.), they are never destroyed. Not allowed, sometimes reinforced more than necessary.
In short, the structural design and construction accompanying reinforcement are complicated.
[0009]
The techniques (i) and (ii) described above allow the structure to float on the ground part, but are not configured to prevent intrusion of earth and sand or the like at the time of lifting.
[0010]
The object of the present invention is to secure a large contact surface in the concavo-convex structure and reduce the shear stress acting on the contact surface, so that there is almost no need to reinforce by increasing the number of reinforcing bars, and the structure design and construction is easy. The aim is to provide a seismic control structure that allows lifting of the tip of the pile that can be maintained and always kept in a healthy state.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As a means for solving the problems of the prior art, a vibration control structure that allows the pile tip to lift according to the invention described in
Stress supporting concrete is placed on the supporting ground to which the tip of the pile supporting the structure having a large aspect ratio reaches, and a recess for fitting the tip of the pile to the stress transmitting concrete is formed,
The tip of the pile is fitted with the edge cut into the recess, the pile head is rigidly connected to the foundation beam, and earth and sand are backfilled on the outer periphery above the tip of the pile,
The tip end surface of the pile and the bottom surface of the recess are in surface contact, and a clearance is provided between the outer peripheral surface of the tip end of the pile and the inner peripheral surface of the recess, and a gap material for transmitting shear force is provided at the bottom of the pile. It is attached, and the clearance including the thickness of the gap material is filled with grease,
In the axial direction of the pile, a vertical hole penetrating to the tip end surface of the pile is provided, and the vertical hole is filled with grease.
[0012]
The invention according to
A box-shaped steel sheath tube that forms the inner peripheral surface and the bottom surface of the concave portion of the concrete for stress transmission is installed;
A box-shaped steel sheath tube that forms the outer peripheral surface and the tip surface of the pile is integrated with the stud, and the tip of the vertical hole provided in the pile is the steel sheath. Penetrated to the outside bottom of the tube,
A gap material included in the clearance between the outer peripheral surface of the tip of the pile and the inner peripheral surface of the concave portion of the stress transmission concrete is attached to the outer peripheral surface of the pile formed by the steel sheath tube. It is characterized by.
[0013]
The invention described in
The backfill earth and sand which is the outer periphery of the pile and is directly above the concrete for stress transmission is characterized in that it is composed of a soil cement that is placed by cutting the outer peripheral surface and the edge of the pile.
[0014]
The invention according to
The pile is formed in a tapered shape with a taper.
[0015]
[Embodiments and Examples of the Present Invention]
Hereinafter, an embodiment of a vibration control structure that allows lifting of a pile tip according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
FIG. 1 conceptually shows when the damping structure is lifted. This seismic control structure is composed of a reinforced
[0017]
The tip of the
[0018]
The front end surface of the
[0019]
FIG. 2 shows the structure of the pile portion in detail.
In the
[0020]
A clearance T is provided between the outer peripheral surface of the tip of the
[0021]
In the axial direction of the
[0022]
As described above, since the outer peripheral surface above the tip of the
[0023]
The construction of the vibration control structure that allows the lifting of the tip of the pile having the above-described configuration is as follows. First, a
[0024]
[0025]
The
[0026]
Inside the
[0027]
Next, the
[0028]
Then, the
[0029]
In the above construction method, only one type of
[0030]
In this embodiment, the
[0031]
FIG. 3 shows in detail the structure of the pile part, which is a different embodiment of the damping structure that allows the pile tip to lift. This seismic control structure has substantially the same structure as the seismic control structure shown in FIG. 2, but is formed in a so-called taper taper shape in which the outer diameter R increases upward from the tip of the pile 2 (claim) Item 4). The pull-out resistance of the
[0032]
FIG. 4 shows in more detail the structure of the pile part, a further different embodiment of the damping structure that allows the pile tip to lift. This seismic control structure is also substantially the same as the seismic control structure shown in FIG. 2, but is suitably implemented when the frictional force of the
[0033]
Specifically, the
[0034]
[Effects of the present invention]
In the vibration control structure that allows lifting of the pile tip according to the inventions described in
[0035]
Moreover, the tip of the pile can be lifted well during an earthquake, and the effect of reducing the earthquake response of the structure can be exhibited. In addition, since the clearance between the tip portion and the concave portion of the pile is filled with grease, it is possible to prevent intrusion of earth and sand and the like when it is lifted, and it is possible to always maintain a healthy state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an elevational view showing a vibration control structure that allows lifting of a pile tip according to the present invention.
FIG. 2 is an elevation view showing the structure of a pile portion in detail.
FIG. 3 is an elevation view showing in detail the structure of different pile portions.
FIG. 4 is an elevational view showing the structure of a different pile portion in detail.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
13 tubes
Claims (4)
杭の先端部は前記凹部へ縁を切って嵌め込まれ、杭頭部は基礎梁と剛結されており、前記杭の先端部より上方の外周に土砂等が埋め戻されていること、
前記杭の先端面と凹部の底面とは面接触とされ、且つ杭の先端部の外周面と凹部の内周面との間にクリアランスが設けられ、杭底部にせん断力伝達用の隙間材が取り付けられ、前記隙間材の厚さを包含するクリアランスにグリースが充填されていること、
前記杭の軸方向に、同杭の先端面まで貫通された縦孔が設けられ、前記縦孔にグリースが充填されていることを特徴とする、杭先端の浮き上がりを許容した制震構造。Stress supporting concrete is placed on the supporting ground to which the tip of the pile supporting the structure having a large aspect ratio reaches, and a recess for fitting the tip of the pile to the stress transmitting concrete is formed,
The tip of the pile is fitted with the edge cut into the recess, the pile head is rigidly connected to the foundation beam, and earth and sand are backfilled on the outer periphery above the tip of the pile,
The tip end surface of the pile and the bottom surface of the recess are in surface contact, and a clearance is provided between the outer peripheral surface of the tip end of the pile and the inner peripheral surface of the recess, and a gap material for transmitting shear force is provided at the bottom of the pile. It is attached, and the clearance including the thickness of the gap material is filled with grease,
A vibration-damping structure that allows lifting of a pile tip, wherein a vertical hole penetrating to the tip surface of the pile is provided in the axial direction of the pile, and the vertical hole is filled with grease.
杭の先端部には、その外周面及び先端面を形成する箱形の鋼製鞘管がスタッドを介して一体化されており、杭の内部に設けられた縦孔の先端は前記鋼製鞘管の外側底面まで貫通されていること、
前記鋼製鞘管によって形成された杭の先端部の外周面には、同杭の先端部の外周面と応力伝達用コンクリートの凹部の内周面とのクリアランスに包含される隙間材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載した杭先端の浮き上がりを許容した制震構造。A box-shaped steel sheath tube that forms the inner peripheral surface and the bottom surface of the concave portion of the concrete for stress transmission is installed;
A box-shaped steel sheath tube that forms the outer peripheral surface and the tip surface of the pile is integrated with the stud, and the tip of the vertical hole provided in the pile is the steel sheath. Penetrated to the outside bottom of the tube,
A gap material included in the clearance between the outer peripheral surface of the tip of the pile and the inner peripheral surface of the concave portion of the stress transmission concrete is attached to the outer peripheral surface of the pile formed by the steel sheath tube. The seismic response control structure according to claim 1, wherein the pile tip is allowed to lift.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002221368A JP3827625B2 (en) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | Seismic control structure that allows lifting of pile tip |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002221368A JP3827625B2 (en) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | Seismic control structure that allows lifting of pile tip |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004060322A JP2004060322A (en) | 2004-02-26 |
JP3827625B2 true JP3827625B2 (en) | 2006-09-27 |
Family
ID=31941701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002221368A Expired - Fee Related JP3827625B2 (en) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | Seismic control structure that allows lifting of pile tip |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3827625B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6614454B2 (en) * | 2016-10-20 | 2019-12-04 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | Support structure of structure |
CN115787621B (en) * | 2023-02-02 | 2023-04-25 | 江苏中谊抗震工程股份有限公司 | Shock attenuation formula building engineering stake |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4456726B2 (en) * | 2000-05-26 | 2010-04-28 | 株式会社竹中工務店 | Seismic isolation structure |
JP2002129583A (en) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Shimizu Corp | Building construction method and stress transmission device |
-
2002
- 2002-07-30 JP JP2002221368A patent/JP3827625B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004060322A (en) | 2004-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5199166B2 (en) | Foundation pile structure by site construction and construction method of foundation pile | |
JP3165450B2 (en) | Arrangement method of reinforcement and foundation body in foundation formation of ground reinforcement type | |
KR100970440B1 (en) | Beam penetrating after lower part casting type cast-in-place pile method | |
KR100618597B1 (en) | Cast in place concrete pile using vibro magnetic shovel hammer, and the construction method of this | |
KR20090116452A (en) | Composite wall using angled channel | |
JP2011236705A (en) | Foundation structure of structure and method of constructing the same | |
JP5919675B2 (en) | Composite foundation pile and construction method of composite foundation pile | |
JP3827625B2 (en) | Seismic control structure that allows lifting of pile tip | |
JP6326294B2 (en) | Construction method of earth retaining structure | |
KR101955631B1 (en) | Embankment support pile construction method with tube type pile and embankment support pile therewith | |
CN114482071A (en) | Device for improving rock-socketed depth of large-diameter cast-in-place pile | |
JP2000129696A (en) | Pile foundation method and pile foundation constructed by the method | |
JP4502442B2 (en) | Seismic foundation, seismic building, and pile reinforcement method | |
JP5684069B2 (en) | Pile structure | |
KR101375155B1 (en) | Construction Method of Reinforced Bar Insert Type in-situ Concrete Pile | |
JP4911242B2 (en) | Reinforcement structure of existing gravity quay | |
KR20100076404A (en) | Metal tubing picket with reinforced tip for auger-drilled piling method | |
JP2001182053A (en) | Underground aseismatic reinforcing pile and foundation aseismatic structure | |
JP2007291641A (en) | Base-isolated structure and base-isolated foundation pile | |
JPS61109822A (en) | Construction work of pile | |
JP2690361B2 (en) | Pile construction method | |
KR200375610Y1 (en) | Cast in place concrete pile using vibro magnetic shovel hammer | |
JP4840297B2 (en) | Construction method of underground structure, underground structure | |
JP3036469B2 (en) | Structure of starting and reaching shaft of shield machine | |
JP2589073Y2 (en) | Concrete cast-in-place pile |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060704 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |