JP3827271B2 - トラクション試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油膜を介してのころがり滑りを伴う2面間のトルク伝達特性を測定するためのトラクション試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトラクション試験装置には、円筒試験片と円筒試験片とをころがり滑りさせるローラ&ローラ方式と、円板試験片と円筒試験片とをころがり滑りさせるディスク&ローラ方式とがある。ローラ&ローラ方式には、特開平6−308016号公報に開示されているように、2円筒型や4円筒型の試験装置が使用されている。
2円筒型トラクション試験では、図11に示すように、2つの円筒試験片1、2を荷重Nで圧接してころがり滑りさせ、油膜3が固化する高面圧下(1GPa以上)条件で剪断力(トラクション)Fにより動力を伝達する。この動力伝達力はベース油で決まり、油の伝達力はトラクション係数(μ)として次式で表す。
μ=F/N
そして、トラクション特性を測定するために、圧接荷重Nを測定するとともに、トルクを測定してトルクから剪断力Fを演算し、NとFからトラクション係数を演算している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
精度の高いトラクション測定を行うためには、圧接力、トルクを精度よく測定しなければならないが、従来の装置では、つぎの問題があった。
▲1▼ 圧接力の測定において、試験片にかかる圧接力を負荷荷重検出器で測定する場合、圧接力の一部が試験片を回転支持するスピンドル装置と架台とのフリクションロスに消費されて、負荷荷重検出器は真の圧接力を検出できず、精度の高い圧接力検出ができなかった。
▲2▼ トルク検出において、高負荷条件(高速)下で精度よい測定ができなかった。従来の装置では、Φ100以下の試験片で10m/s以下の周速の試験能力が試験精度上限界であった。それ以上の高負荷条件下での試験を行うために、試験片の径を大にすると、試験機の大型化を招き、また、回転数を上げると、回転部でのフリクションロスの増大、試験機自体の共振が生じ、測定精度低下を伴っていた。
本発明の目的は、精度の高いトラクション特性測定を行うことができるトラクション試験装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、つぎの通りである。
(1) 第1の円筒試験片を支持して回転させる第1の駆動軸ユニットと第2の円筒試験片を支持して回転させる第2の駆動軸ユニットを有し、第1の円筒試験片と第2の円筒試験片とをオイル供給下で圧接させつつ回転摺動させるトラクション試験装置であって、
前記第1の駆動軸ユニットが、駆動モータ、スピンドルユニット、駆動モータとスピンドルユニットをつなぐフレキシブルッカップリングを有し、スピンドルユニットとトルク計を共通の架台に載せ、該架台をエアベアリングにてベースから浮き上がらせて支持した、トラクション試験装置。
(2) 前記トルク計に高剛性化トルク計を選定し、前記スピンドルユニットに高速回転対応の軸受ユニットを使用し、前記駆動モータの試験時使用最高回転速度を約12000rpmに上げた(1)記載のトラクション試験装置。
(3) 第1の駆動軸ユニットと第2の駆動軸ユニット間に電圧を印加し第1の円筒試験片と第2の円筒試験片との接触の有無を電圧の変化で検出可能とした(1)記載のトラクション試験装置。
【0005】
上記(1)のトラクション試験装置では、スピンドルユニットとトルク計を共通の架台に載せ、該架台をエアベアリングにて浮き上がらせて支持したので、架台とベースとの摩擦を受けることなく、第1の円筒試験片にかかる荷重を高精度に測定することができる。また、トルク計に入る振動のうち試験機のベースからの成分がエアベアリングで遮断されるので、トルク測定のノイズが低減し、測定トルクとそれから演算されるオイル剪断力を高精度に測定、演算することができる。これらによって、トラクション特性を高精度に測定できる。
上記(2)のトラクション試験装置では、トルク計に高剛性化トルク計を選定したので、トルク計の、試験機との共振を抑制でき、したがってノイズを低減でき、オイル剪断力を高精度に求めることができ、トラクション特性を高精度に測定できる。
上記(3)のトラクション試験装置では、第1の駆動軸ユニットと第2の駆動軸ユニット間に電圧を印加したので、第1の円筒試験片と第2の円筒試験片との接触の有無を電圧の変化で検出でき(完全接触した場合は導通して電圧が0となる)、第1の円筒試験片と第2の円筒試験片との直接接触がない状態下での試験であることを確認することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例のトラクション試験装置を、図1〜図10を参照して、説明する。
本発明実施例のトラクション試験装置は、図1、図2、図6に示すように、第1の円筒試験片1を支持して回転させる第1の駆動軸ユニット10と、第2の円筒試験片2を支持して回転させる第2の駆動軸ユニット20と、第1の駆動軸ユニット10と第2の駆動軸ユニット20との間のスペースに配置された試験油槽30と、油温調整ユニット40と、第1の駆動軸ユニット10と第2の駆動軸ユニット20と試験油槽30を支持するベース50を有する。
【0007】
第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2とは、回転軸芯を平行にして試験油槽30内に配置され、オイル供給下で、円筒側面で圧接されつつ回転摺動され、第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2間にころがり滑りが生じる。図11で説明したように、第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2との間には油膜3が存在し、第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2とは直接には接触しない。圧接力をNとし、オイルの剪断力をFとすると、トラクション係数μは、
μ=F/N
である。Fは第1の円筒試験片1にかかるトルクTから演算できる(第1の円筒試験片1の半径をrとすると、F=T/r)。
【0008】
図1、図2に示すように、本発明実施例のトラクション試験装置は、トラクション特性を求めるために、第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2間の圧接荷重Nと第1の円筒試験片1にかかるトルクTを計測する装置である。圧接荷重は負荷荷重検出器60(たとえば、ロードセル)にて測定され、トルクはトルク計70により検出される。負荷荷重検出器60はベース50上に支持、固定され、トルク計70は第1の駆動軸ユニット10側に設けられる。
【0009】
図1〜図4に示すように、第1の駆動軸ユニット10は、駆動モータ11、スピンドルユニット12、駆動モータ11の回転軸とスピンドルユニット12の回転軸を軸芯ずれを吸収可能に連結するフレキシブルッカップリング13を有する。トルク計70は、スピンドルユニット12のフレキシブルカップリング13側に設けられる。トルク計70のスピンドルユニット12側には回転検出器80(たとえば、エンコーダ)が設けられる。第1の円筒試験片1はスピンドルユニット12の回転軸に取り付けられて回転される。
【0010】
スピンドルユニット12とトルク計60は共通の1つの架台14に載せられ、架台14に固定されている。駆動モータ11も架台14に載せられ、架台14に固定されている。架台14はエアベアリング15にて、架台14とは別部材のベース50から浮き上がらせて支持されている。エアベアリング15の圧縮エアは架台14をベース50からエア圧で浮き上がらせ、ベース50からトルク計70およびスピンドルユニット12への振動やノイズ等の伝達を遮断している。図1に斜線を施した部分がエアベアリング15の部分である。
【0011】
スピンドルユニット12から負荷荷重検出器60までアーム16が延びている。負荷荷重検出器60はベース50に載せられ、ベース50に固定されている。アーム16はスピンドルユニット12に支持されておりスピンドルユニット12に固定されている。スピンドルユニット12に、第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2との圧接力である負荷荷重Nがかかった時、アーム16が負荷荷重検出器60を押し、負荷荷重検出器60が負荷荷重Nを検出、測定する。
【0012】
スピンドルユニット12は高負荷(高速回転、大荷重)対応のもので、高速回転時のフリクションロスが小なように高潤滑されていると共に、試験時の、高速回転域(モータ回転で12000rpm域)を含む使用回転数範囲で共振を生じないように、回転軸およびそれを軸受を介して支持するケーシングの剛性が選定、設定されている(高剛性化)。スピンドルユニット12を使用回転数範囲で共振を生じないだけの高剛性とする理由は、共振を生じると、負荷荷重検出器60で測定される荷重およびトルク計70で測定されるトルクにおけるばらつきが大きくなって、測定精度が低下するので、それを防止するためである。図8はスピンドルユニット12の回転軸に、静的に重錘を付加して荷重を実測し荷重の静的検定を行った結果を示しているが、重錘の荷重と実測荷重がほぼ一致しており、かつ荷重を徐々に増していく時と荷重を徐々に除去していく時とがヒステリシスをえがかかないことを示しており、スピンドルユニット12が高剛性を有していることを意味している。
【0013】
トルク計70には、試験時の、高速回転域(モータ回転で12000rpm域)を含む使用回転数範囲で共振を生じないだけの、高剛性のものが選定される。高剛性とするために、トルク計70には、軸と一体となって回転するタイプのものではなく、架台14に取り付けられ固定されるタイプのトルク計が選定、使用される。トルク計70を高剛性とする理由は、回転軸の回転との共振を生じると、トルク計70で測定されるトルクのばらつきが大きくなって、測定精度が低下するので、それを防止するためである。
【0014】
スピンドルユニット12およびトルク計70を高剛性化したので、従来精度維持上から最大回転数を上げることを抑えられていた(従来は最大回転数は約6000rpm)駆動モータ11の最大回転数を上げることが許容され、駆動モータ11の試験時使用最高回転速度が約12000rpmに上げられる。したがって、駆動モータ11には超高速回転(12000rpm)モータが用いられる。
高速回転により、円筒試験片の周速が上がり、高負荷域でのトラクション試験が、円筒試験片の径を増大することなく試験機を大型化することなく、可能である。本発明実施例の場合は、円筒試験片の径を小型化(Φ60mm)さえ可能であり、これによって、試験機の小型化が可能である。
【0015】
第2の駆動軸ユニット20は、図1、図2、図5に示すように、超高速回転(12000rpm)モータからなる駆動モータ21と、高負荷対応のスピンドルユニット22と、駆動モータ21とスピンドルユニット22とを連結するフレキシブルカップリング23とを、有する。スピンドルユニット22のフレキシブルカップリング23側には、回転検出機81(たとえば、エンコーダ)が設けられる。
駆動モータ21とフレキシブルカップリング23と回転検出機81とスピンドルユニット22は1つの架台24上に支持されている。架台24はベース50に対して、スピンドルユニット22の軸芯の延びる方向と直交する方向に移動可能とされている。架台24の下部にはLM(リニアモーション)ガイドベアリング25および軸間距離調整部微小(0.25×10-6mピッチ)送り機構(減速機とボールねじ)26があり、軸間距離および負荷荷重を正確に調整することが可能になっている。
【0016】
試験油槽30はΦ60の円筒試験片を一対槽30内に入れて試験が可能である。図10に示すように、テストオイルは油温調整ユニット40から循環ポンプ41、ホース42を介して試験油槽30に供給しており、高速回転時にも十分オイルが供給されるように、2個の円筒試験片の中心の真上からジェット状に供給している。オイルはホース43を介して油温調整ユニット40に戻される。試験油槽30で加熱により蒸発したオイルは、吸引されてホース44を介してリザーバタンク45に戻されて液化された後、ホース46を介して油温調整ユニット40に戻される。
【0017】
油温調整ユニット40は、2重構造となっており、内側にテストオイルが入れられ、外側に熱媒体であるシリコンオイルが入れられる。テストオイルはシリコンオイルによって加熱され、温度調節される。加熱により蒸発したオイルは吸引され、ホース47を介してリザーバタンク45に吸引され、液化した後ホース46を介して油温調整ユニット40に戻される。
【0018】
第1の駆動軸ユニット10のスピンドルユニット12と第2の駆動軸ユニット20のスピンドルユニット22間に電圧が印加されている。これによって、第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2との接触の有無を電圧の変化で検出でき(接触した場合は導通して電圧が0となる)、第1の円筒試験片1と第2の円筒試験片2との直接接触がない状態下で試験が行われていることを容易に確認することができる。
【0019】
つぎに、本発明実施例のトラクション試験装置の作用を説明する。
第1の駆動軸ユニット10で、スピンドルユニット12とトルク計70を共通の架台14に載せ、架台14をエアベアリング15にてベース50から浮き上がらせて支持したので、架台14とベース50間の摩擦の影響を受けることなく、第2の円筒試験片2から第1の円筒試験片1にかかる負荷荷重Nを高精度に負荷荷重検出機60で測定することができる。架台14とベース50間の摩擦の影響を受けると、負荷荷重検出機60で測定する荷重は負荷荷重Nから摩擦を引いた荷重となり、負荷荷重Nを高精度に測定できなくなり、かつ(スティックスリップにより摩擦力自体も変動するため)測定荷重も変動するが、エアベアリング15による架台支持により、摩擦の影響を0とすることができる。これによって、トラクション特性を求めるために必要な負荷荷重Nを高精度に測定できる。
【0020】
また、スピンドルユニット12とトルク計70を共通の架台14に載せ、架台14をエアベアリング15にてベース50から浮き上がらせて支持したので、トルク計70に入る振動のうち試験機のベース50からの成分がエアベアリング15で遮断され、トルク測定のノイズが低減し、測定トルクとそれから演算されるオイル剪断力を高精度に測定、演算することができる。これらによって、トラクション特性を求めるために必要な剪断力Fを高精度に測定できる。
【0021】
また、トルク計70に高剛性化トルク計を選定したので、トルク計70の、試験機との共振(エアベアリング15を通しては振動は伝わらないが、回転軸を介してトルク計に伝わる振動により試験機と共振する)を抑制でき、したがってノイズを低減でき、トルク、したがってオイル剪断力Fをばらつき少なく高精度に求めることができ、トラクション特性を求めるために必要な剪断力Fを高精度に測定できる。また、スピンドルユニット12を高負荷対応としかつ高剛性化したので、スピンドルユニット12の回転軸の共振を抑制でき、トルク、したがってオイル剪断力Fをばらつき少なく高精度に求めることができ、トラクション特性を求めるために必要な剪断力Fを高精度に測定できる。
これらによって、測定精度が、荷重およびトルクで、ばらつきを最大で0.13%に抑えることができ、回転数で、ばらつきを最大で0.04%に抑えることができた。
【0022】
測定精度の低下を抑制できたので、従来精度上から上げることができなかった駆動モータの回転数を上げることが許され、本発明実施例では、駆動モータ11の回転数を12000rpmに上げても、測定精度が従来と同程度かそれより高精度とすることができることが判明した。これによって、駆動モータ11、21の回転数を上げ、超高速回転域(最大12000rpm、円筒試験片の周速で約30m/s)までのトラクション特性試験が可能となった。
【0023】
トルク計70の高剛性化、スピンドルユニット12の高剛性化により、トルク計70の試験機の共振を抑制でき、また、エアベアリング15によりノイズの低減できたので、高負荷条件下においても、振動レベルの低い高精度の測定を行うことができるようになった。図9は、トルク計70位置での、回転数が6000rpmにおける、本発明実施例の振動レベルと従来技術の振動レベルを実測値で比較したものであるが、本発明実施例の振動レベルが従来技術の振動レベルの約1/5になっていることがわかる。また、図9は本発明実施例で回転数が12000rpmに上げた場合の振動レベルの実測値も示しており、本発明実施例で回転数が12000rpmに上げた場合ても、その振動レベルは従来技術の6000rpmにおける振動レベルよりもなお小さく、本発明実施例では12000rpmの超高回転域でも従来の6000rpmでの試験より高精度のトラクション試験を行うことができることを示している。
【0024】
第2の駆動軸ユニット20の架台24の下側に軸間距離調整部微小送り機構26を設けたので、円筒試験片1、2の軸間距離および荷重Nを正確に調整、計測することが可能になった。最小軸間距離送り単位は、0.25×10-6mであった。
また、回転軸はいずれも絶縁されており、円筒試験片1、2の直接接触を接触電圧の変化で検出可能としたので、接触電圧を監視しながら、油膜切れのない安定したトラクション試験を行うことができる。
また、加熱により蒸発したオイルを吸引しリターンさせる循環型潤滑経路としたので、オイルの減量を最小限にでき、長時間の連続運転が可能になった。
【0025】
【実施例】
本発明実施例装置を用いて、実際のトラクション測定を行った。結果を図7に示す。
試験条件は、トラクションオイルが油種:A、すべり率が2.2%、潤滑油油温が40℃、2円筒試験片間の最大面圧が1.98GPa、周速が10m/sと30m/sの2種類で行った。
この測定では、試験における負荷荷重Nと発生トルクの関係からトラクション係数μを算出する。ここでは、試験における荷重と発生トルクのばらつきに注目する。
図7の結果から、本発明実施例のトラクション試験装置では、高周速域にもかかわらず、トルクのばらつきが非常に小さく良好であることがわかる。このばらつきが小さいほど、このデータから算出するトラクション係数の実験値は精度が高くなるといえる。
また、円筒試験片1、2の接触状態を判断する接触電圧(約13.5V)の変化も、荷重付加時には僅かな変化も検出でき、トラクションドライブ面での油膜生成状態の判断指標に利用可能であった。
【0026】
【発明の効果】
請求項1のトラクション試験装置によれば、スピンドルユニットとトルク計を共通の架台に載せ、該架台を、エアベアリングにてベースから浮き上がらせて、支持したので、架台とベースとの摩擦を受けることなく、第1の円筒試験片にかかる荷重を高精度に測定することができる。また、トルク計に入る振動のうち試験機のベースからの成分がエアベアリングで遮断されるので、トルク測定のノイズが低減し、測定トルクとそれから演算されるオイル剪断力を高精度に測定、演算することができる。これらによって、トラクション特性を高精度に測定できる。
請求項2のトラクション試験装置によれば、トルク計に高剛性化トルク計を選定したので、トルク計の、試験機との共振を抑制でき、したがってノイズを低減でき、オイル剪断力を高精度に求めることができ、トラクション特性を高精度に測定できる。
請求項3のトラクション試験装置によれば、第1の駆動軸ユニットと第2の駆動軸ユニット間に電圧を印加したので、第1の円筒試験片と第2の円筒試験片との接触の有無を電圧の変化で検出でき(完全接触した場合は導通して電圧が0となる)、第1の円筒試験片と第2の円筒試験片との直接接触がない状態下での試験であることを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のトラクション試験装置の平面図である。
【図2】図1のトラクション試験装置の正面図である。
【図3】図1のトラクション試験装置の第1の駆動軸ユニットの断面図である。
【図4】図3の第1の駆動軸ユニットの正面図である。
【図5】図1のトラクション試験装置の第2の駆動軸ユニット側から見た側面図である。
【図6】図1のトラクション試験装置の試験油槽の内部における第1の円筒試験片および第2の円筒試験片の平面図である。
【図7】図1のトラクション試験装置を用いて行ったトラクション試験の結果を示す表図である。
【図8】図1のトラクション試験装置の第1の駆動軸ユニットのスピンドルユニットの荷重測定検定図である。
【図9】図1のトラクション試験装置を用いて行ったトラクション試験における振動データを示すグラフである。
【図10】図1のトラクション試験装置におけるオイル循環経路を示す平面図である。
【図11】トラクション試験における負荷荷重Nと剪断力Fの関係を示す2つの試験片円筒の一部分の正面図である。
【符号の説明】
1 第1の円筒試験片
2 第2の円筒試験片
3 油膜
10 第1の駆動軸ユニット
11 駆動モータ
12 スピンドルユニット
13 フレキシブルカップリング
14 架台
15 エアベアリング
16 アーム
20 第2の駆動軸ユニット
21 駆動モータ
22 スピンドルユニット
23 フレキシブルカップリング
24 架台
25 ガイドベアリング
26 軸間距離調整部微小送り機構
30 試験油槽
40 油温調整ユニット
41 循環ポンプ
45 リザーバタンク
42、43、44、46、47 ホース
50 ベース
60 (負荷)荷重検出器
70 トルク計
80 回転検出器
81 回転検出器
Claims (3)
- 第1の円筒試験片を支持して回転させる第1の駆動軸ユニットと第2の円筒試験片を支持して回転させる第2の駆動軸ユニットを有し、第1の円筒試験片と第2の円筒試験片とをオイル供給下で圧接させつつ回転摺動させるトラクション試験装置であって、
前記第1の駆動軸ユニットが、駆動モータ、スピンドルユニット、駆動モータとスピンドルユニットをつなぐフレキシブルッカップリングを有し、スピンドルユニットとトルク計を共通の架台に載せ、該架台をエアベアリングにてベースから浮き上がらせて支持した、トラクション試験装置。 - 前記トルク計に高剛性化トルク計を選定し、前記スピンドルユニットに高速回転対応の軸受ユニットを使用し、前記駆動モータの試験時使用最高回転速度を約12000rpmに上げた請求項1記載のトラクション試験装置。
- 第1の駆動軸ユニットと第2の駆動軸ユニット間に電圧を印加し第1の円筒試験片と第2の円筒試験片との接触の有無を電圧の変化で検出可能とした請求項1記載のトラクション試験装置。
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