JP3827012B2 - Pcグラウト充填工法とその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PCグラウト充填工法とその装置、さらに詳しくは、極低圧環境下で重力により行うPCグラウト充填工法とその装置に関する。
PC(プレストレストコンクリート)構造物にポストテンション工法により所定のプレストレスを導入する場合に、シースに貫挿したPC鋼材の防錆、および、PC鋼材とコンクリートとのシースを介してする一体化を目的に、シース内にPCグラウトを充填すること、しかも、その充填工法として、シースのグラウト受入端側にグラウト注入ポンプを接続設置するとともに該シースの末端側に真空ポンプを接続設置して、グラウト注入ポンプによる注入圧力と真空ポンプによる吸引力とを併用する工法(以下「注入−吸引併用工法」という。)が、従来から知られている。
特許文献1(特開平2002−309777号公報)は、その注入−吸引併用工法において、真空ポンプを連続運転してシース内の気圧を減圧し、シース内が
真空状態のときだけグラウト注入ポンプを運転して、グラウトを注入充填することを繰り返し行うことを記載している。
特許文献2(特開平2003−184311号公報)は、上記注入−吸引併用工法において、真空ポンプとそれを接続したシースの末端との間に、グラウト材貯留タンクを接続設置して、シース内に注入充填されてきたグラウトが真空ポンプに吸い込まれないようにし、これによって、真空ポンプの減圧作用を損なうとか故障が起きないようにしたことを記載している。
すなわち、上記特許文献1および2記載のものは、既に知られている注入−吸引併用工法の改良工法をなすものと見ることができる。
特開平2002−309777号公報 特開平2003−184311号公報
上記改良工法を含む従来の注入−吸引併用工法は、いずれにしても、グラウト注入ポンプによりグラウトをシースに注入充填するものであるから、グラウト内にその混練中などに混入していた空気やグラウト注入ポンプで巻き込まれた空気を内包したグラウトが、そのままシースに充填されることになる。
この場合、グラウトが低粘性であるときは、先流れ現象を生じ、空気の巻き込みが一層発生し易くなる。
また、グラウトが高粘性であるとき、そのグラウトは、シースに貫挿しているPC鋼材の素線間の微小空隙にまで完全に充填されることなく、その微小空隙に空気を残したままとする。
しかし、シースの末端側に接続している上記真空ポンプは、その末端側において吸引作用を果たすにすぎないものであるから、注入充填されるグラウトの先端側(シース末端側)のごく限定された範囲内に混入存在する空気を吸引消失させることができるとしても、受入端側に後続するグラウトの長い範囲に混入存在する空気はそのまま残留することになり、結局、注入−吸引併用工法によっては、シースにグラウトを注入充填するのに、その注入充填グラウト内に空気を含まない完全充実体の状態にすることができない。
さらに、注入−吸引併用工法においては、注入充填開始時にグラウト注入ポンプによる高圧のグラウトが真空に近いシース内に充填されるために、特に低粘性のグラウトは、粉霧状となり、上記先流れ現象のほかに材料分離を助長するので、事実上採用できない。
図3は、注入−吸引併用工法における高粘性のグラウトのシース内の動きを示す説明図である。
高粘性のグラウト1は、その先端が、シース2の谷部2′において先流れし(A)、その谷部2′に比較的大きな空隙3を形成しながら山部2″に向かって上昇し、その山部2″ではシース全断面を埋める状態となるが(B)、その山部2″の頂部に上記空隙3を縮小された閉鎖空隙3′として残し、さらに、次順位の谷部2′に向かって下降するとともに、その谷部2′で再び比較的大きな空隙3を形成しながら次順位の山部2″に向かって上昇する。
シース2内は真空ポンプにより減圧されているとはいえ、上記の縮小された閉鎖空隙3′の残留空気は、その空隙3の約10%と推量される。
このように、グラウトの注入充填にともなって形成される空隙3′内の残留空気や、前記のようにグラウト内に混入状態になっている残留空気は、いずれにしても、PC鋼材とコンクリートとの一体化を損なうとともに、経時的にPC鋼材の発錆を促し、当該PC構造物の耐久性および安全性を損なうことになる。
そこで、本発明は、グラウト注入ポンプを使用することなく、しかも、低粘性のグラウトはもちろん高粘性のグラウトであっても、PC鋼材を貫挿したシースに対し、残留空気を含まない充実状態になるように注入充填することができる画期的なPCグラウト充填工法とその装置、さらに、詳しくは、極低圧環境下で重力により行うPCグラウト充填工法とその装置を提供し、上記従来の注入−吸引併用工法による欠点を解消し、所期の耐久性と安全性を備えたPC構造物を確実に構築することができるようにしたものである。
請求項1記載の本発明PCグラウト充填工法は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10とを含む系内全体を、極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、シースb内に注入充填するものである。
請求項2記載の本発明PCグラウト充填工法は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10と、真空ポンプfとを含む系内全体を、真空ポンプfの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、シースb内に注入充填するものである。
請求項3記載の本発明PCグラウト充填工法は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10と、真空ポンプfと、上記シースbの少なくとも山部b1と末端側5にそれぞれ接続した起立管g1,g3とを含む系内全体を、上記真空ポンプfの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、シースb内に注入充填するものである。
請求項4記載の本発明PCグラウト充填工法は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10と、真空ポンプfと、上記シースbの少なくとも山部b1と末端側5にそれぞれ接続した起立管g1,g3、および、上記シースbとグラウトチャンバーdとを接続する送給管jを含む系内全体を、上記真空ポンプfの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、上記送給管jを通じシースb内に注入充填するものである。
請求項5記載の本発明PCグラウト充填装置は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10とを含む系からなり、その系内全体を、極低圧状態に維持でき、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、シースb内に注入充填できるようにしてなる。
請求項6記載の本発明PCグラウト充填装置は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10と、真空ポンプfとを含む系からなり、その系内全体を、真空ポンプfの運転により極低圧状態に維持でき、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、シースb内に注入充填ができるようにしてなる。
請求項7記載の本発明PCグラウト充填装置は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10と、真空ポンプfと、上記シースbの少なくとも山部と末端側にそれぞれ接続した起立管g1,g3とを含む系からなり、その系内全体を、上記真空ポンプfの運転により極低圧状態に維持でき、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、シースb内に注入充填ができるようにしてなる。
請求項8記載の本発明PCグラウト充填装置は、PC構造物aに架設されかつPC鋼材cを緊張貫挿したシースbと、このシースbの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーdと、このグラウトチャンバーdの至近位置両側であって上記シースbのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブ9,10と、真空ポンプfと、上記シースbの少なくとも山部と末端側にそれぞれ接続した起立管g1,g3、および、上記シースbとグラウトチャンバーdとを接続する送給管jを含む系からなり,その系内全体を、上記真空ポンプfの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバーd内のグラウトを、その重力により、上記送給管jを通じシースb内に注入充填ができるようにしてなる。
本発明よれば、グラウトチャンバーを含む系内全体を極低圧状態に維持し、そのグラウトチャンバー内のグラウトを、そのグラウトの重力により、すなわちグラウト注入ポンプを使用することなく、シース内に注入充填することができる。
したがって、第1に、グラウト注入ポンプを使用しないだけ設備および作業が簡単になるのはもちろん、該ポンプを使用することによる従来の欠点、すなわち、グラウト内に空気を巻き込むようなこと、がなくなる。
第2に、グラウトチャンバーを含む系内全体を極低圧状態に維持するので、混練時等にグラウト内に混入していた空気も吸引消失し、グラウトは空気を含まない状態でシースに注入充填される。
第3に、上記のようにグラウトチャンバーを含む系内全体を極低圧状態に維持することにより、当然、シースに貫挿しているPC鋼材の素線の微少空隙も極低圧状態になるので、高粘性のグラウトであっても、PC鋼材の全長にわたってその素線の微少空隙にまで完全に充填される。
第4に、従来の注入−吸引併用工法においては、注入充填開始時にグラウト注入ポンプによる高圧のグラウトが真空に近いシース内に充填されるために、特に低粘性のグラウトは、粉霧状となり、先流れ現象のほかに材料分離を助長するために、事実上採用できなかったが、本発明においては、グラウトは、低粘性のものであっても、注入充填開始時において既に極低圧状態であるから、粉霧状になるとか先流れ現象による材料分離を起こすおそれがない。
第5に、このように、本発明によれば、低粘性のグラウトはもちろん高粘性のグラウトであっても、シースに対し、残留空気を含まない充実状態になるように注入充填することができるので、従来にくらべ、PC鋼材とコンクリートとの一体化をより強固なものとするとともに、PC鋼材の発錆を完全に抑え、したがって、当該PC構造物の耐久性および安全性を著しく向上させることができるものである。
PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブとを含む系内全体を、極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、シース内に注入充填することを特徴とするPCグラウト充填工法とその装置。
以下には、本発明の一実施例に係るPCグラウト充填工法とその装置を添付図1,2を参照して詳しく説明する。
aは、例えば2径間連続桁であるPC構造物、bは、山部b1と谷部b2,b3とを有するシースで、それはPC構造物a内に架設され、グラウト受入端側4とその反対側である末端側5をPC構造物aの長さ方向両端部に配置している。
cは、上記シースb内に緊張貫挿したPC鋼材で、その両端を定着具6,7によりPC構造物aの長さ方向両端部に定着固定している。
dは気密性のグラウトチャンバーで、それは、上記シースbの架設位置より高い所要位置に、例えば基台8に乗載した状態で設置されている。
このようにグラウトチャンバーdをシースbの架設位置より高い位置に設置していることは、後述のように本発明の重要な点の一つである。
eはグラウトチャンバーdの近傍に設置したグラウトミキサー、fは同じくグラウトチャンバーdの近傍に設置した真空ポンプである。
g1,g2およびg3は、その各々の下端を上記シースbの山部b1,グラウト受入端側4および末端側5に接続して起立させた透明な起立管、hは基端を上記真空ポンプfに接続した吸引管、iは、吸引管hの先端と上記起立管g1,g2およびg3の上端とを接続した連結管である。
また、真空ポンプfの吸引管hは、上記グラウトチャンバーdとバルブ9を介して接続し、さらに、そのグラウトチャンバーdと上記シースbとは、送給管jにより、シースbのグラウト受入端側4において接続している。
kはその送給管jの途中に接続した流量計であり、この流量計kとグラウトチャンバーdとの間にバルブ10を接続するとともに、シースbのグラウト受入端側4と流量計kとの間にバルブ11を接続している。
なお、12は、吸引管hと起立管g2との間において連結管iに接続した開放管mに設けたバルブである。
上記構成のPCグラウト充填装置によるシースbへのグラウトの注入充填作業、すなわち、本発明PCグラウト充填工法は、次のように行われる。
(1)バルブ9,10,11を開き、バルブ12を閉じ、真空ポンプfを運転作動させることにより、シースb、グラウトチャンバーd、起立管g1,g2,g3、吸引管h、連結管iおよび送給管j等からなる系全体を、0.02気圧程度の極低圧状態とし、その状態が保持されることを確認する。
(2)バルブ9,10を閉じ、グラウトチャンバーdを開蓋し、それにグラウトミキサーeで混練しておいたグラウトを投入する。
(3)バルブ9を開いて、グラウトチャンバーd内を再び0.02気圧程度の極低圧状態とする。
(4)バルブ10を開く。これにより、グラウトチャンバーd内のグラウトは、重力によって流下し、送給管jを通じてシースbに注入充填する。
(5)グラウトが、シースbに、そのグラウト受入端側4から末端側5に至る全長に注入充填されたことを、透明な起立管g1,g2およびg3にグラウトが進入上昇することにより確認し、バルブ10,11を閉じる。
(6)真空ポンプfの運転を停止した後、バルブ12を徐々に開いて、グラウトチャンバーd、起立管g1,g2,g3、吸引管hおよび連結管等を大気圧状態にし、注入充填作業を終了する。
なお、上記作業の途中で、グラウトチャンバーd内のグラウトが不足することとなったときには、バルブ9,10を閉じ、前記同様、グラウトチャンバーdを開蓋し、それにグラウトミキサーeで混練しておいたグラウトを投入し、バルブ9を開き、グラウトチャンバーd内を極低圧状態とした後、バルブ10を開くことにより、作業を続行できる。
図2は、上記注入充填中のグラウトのシース内の動きを示す説明図である。
シースb内を流下するグラウト13は、その先端が、シースbの谷部b2において先流れし(A)、その谷部b2に空隙14を形成しながら山部b1に向かって上昇し(B)(C)、その山部b1の頂部ではシース全断面を埋め(D)、そこでは上記空隙14をほとんど消滅させる。
すなわち、谷部b2に形成された空隙14は、グラウト13の流下にともなって縮小しつつ、山部b1に移動するが、もともと、0.02気圧程度の極低圧状態における空隙は、その2%程度の空気を残留させると認められるが、それは、山部b1に接続している起立管g1に吸引され、仮に、その一部が吸引されることなく、グラウト13とともに移動したとしても、それが、PC鋼材cとコンクリートとの一体化を損なうとか、PC鋼材cの発錆を促すようなことはないと認められる程度のことに属する。
また、上記において、シースbの山部b1,グラウト受入端側4および末端側5といった相対的高位置に発生することがあると認められるブリーディング水は、起立管g1,g2およびg3に吸引され、シースb内に残留することがないから、それが、PC鋼材cとコンクリートとの一体化を損なうとか、PC鋼材cの発錆を促すようなこともない。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。すなわち、例えば、グラウトチャンバーdに対し補助チャンバーを付設する、シース内の充填状況を確認するための充填度確認プローブを所要の部位に接続する、グラウト作業を促進させるために作業途中で注入ポンプを併用する等、本発明の精神を損なわない変更が可能であることは自明である。
本発明は、橋梁や大建築物の桁や大梁等あらゆるPC構造物に適用できる。
本発明PCグラウト充填装置の実施例の概略構成説明図である。 (A)(B)(C)(D)は、シース内のグラウトと空隙の動きを示す説明図である。 (A)(B)(C)は、従来公知のPCグラウト充填方法(注入−吸引併用工法)におけるシース内の高粘性のグラウトと空隙の動きを示す説明図である。
符号の説明
a PC構造物
b シース
b1 山部
b2,b3 谷部
c PC鋼材
d グラウトチャンバー
e グラウトミキサー
f 真空ポンプ
g1〜g3 起立管
h 吸引管
i 連結管
j 送給管
k 流量計
m 開放管
4 グラウト受入端側
5 末端側
6,7 定着具
8 基台
9〜12 バルブ

Claims (8)

  1. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブとを含む系内全体を、極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、シース内に注入充填することを特徴とするPCグラウト充填工法。
  2. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブと、真空ポンプとを含む系内全体を、真空ポンプの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、シース内に注入充填することを特徴とするPCグラウト充填工法。
  3. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブと、真空ポンプと、上記シースの少なくとも山部と末端側にそれぞれ接続した起立管とを含む系内全体を、上記真空ポンプの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、シース内に注入充填することを特徴とするPCグラウト充填工法。
  4. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブと、真空ポンプと、上記シースの少なくとも山部と末端側にそれぞれ接続した起立管、および、上記シースとグラウトチャンバーとを接続する送給管を含む系内全体を、上記真空ポンプの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、上記送給管を通じシース内に注入充填することを特徴とするPCグラウト充填工法。
  5. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブとを含む系からなり、その系内全体を、極低圧状態に維持でき、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、シース内に注入充填できるようにしてなることを特徴とするPCグラウト充填装置。
  6. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブと、真空ポンプとを含む系からなり、その系内全体を、真空ポンプの運転により極低圧状態に維持でき、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、シース内に注入充填ができるようにしてなることを特徴とするPCグラウト充填装置。
  7. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブと、真空ポンプと、上記シースの少なくとも山部と末端側にそれぞれ接続した起立管とを含む系からなり、その系内全体を、上記真空ポンプの運転により極低圧状態に維持でき、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、シース内に注入充填ができるようにしてなることを特徴とするPCグラウト充填装置。
  8. PC構造物に架設されかつPC鋼材を緊張貫挿したシースと、このシースの架設位置より高位置に設置したグラウトチャンバーと、このグラウトチャンバーの至近位置両側であって上記シースのグラウト受入端側および同末端側との間に接続したバルブと、真空ポンプと、上記シースの少なくとも山部と末端側にそれぞれ接続した起立管、および、上記シースとグラウトチャンバーとを接続する送給管を含む系からなり,その系内全体を、上記真空ポンプの運転により極低圧状態に維持し、その極低圧状態下において、上記グラウトチャンバー内のグラウトを、その重力により、上記送給管を通じシース内に注入充填ができるようにしてなることを特徴とするPCグラウト充填装置。
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