JP3826566B2 - 脱硝装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関等における排気ガス中に含まれている窒素酸化物(NOX)を除去するための脱硝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からNOX処理技術は種々の分野で必要とされており、一般的な処理方法として排煙脱硝技術として実用化されている。この排煙脱硝技術は乾式法と湿式法に大別されるが、現在では乾式法の一つである選択接触還元法が技術的に先行しており、有力な脱硝方法として注目されている。
【0003】
上記選択接触還元法の主反応は以下の通りである。
【0004】
4NO + 4NH3 + O2 → 4N2 + 6H2O ……(1)
この反応は還元剤としてアンモニア,炭化水素,一酸化炭素が使用され、特にアンモニアは酸素が共存しても選択的にNOXを除去するため、ディーゼル機関等の排気ガス中に含まれているNOXの除去に用いて有効である。この反応は脱硝剤としてプラチナ等の貴金属とかアルミナ,酸化チタン(TiO2)を主成分とし、添加物としてバナジウム(V),モリブデン(Mo),タングステン(W)等の酸化物とか複塩を含有する触媒が使用される。
【0005】
この中でもV25/TiO2系触媒は、活性,選択性,耐久性の面で有効とされており、前記NOX以外にSOXとかダスト含有量の多い排気ガスに対しても運転実績を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記選択接触還元法は簡単なシステムでNOXを処理することができて、高脱硝率が得られ、しかもNOXを無害な窒素ガス(N2)と水分(H2O)に分解することができるので、廃液処理が不要であるという利点を有している。還元剤としてアンモニアガスとかアンモニア水が使用されているが、アンモニアは高価であるため、コストの面から尿素水を使用する方法が検討されている。
【0007】
尿素水を還元剤として使用する場合には、通常下記の(2)式に示したように、尿素水を加熱蒸発させることによって尿素を分解し、還元剤としてアンモニアを発生させる手段が用いられる。
【0008】
(NH22CO + H2O → NH3 + CO2 ……(2)
しかしながら分解条件によって尿素がアンモニアに分解せずに他の高融点物質(シアヌル酸,メラミン,イソシアン酸等)に変化してしまい、分解効率が低下するとともに有害な物質が生じてしまうケースがあり、コスト及び安全性の面での問題点が生じる惧れがある。
【0009】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、尿素水を分解する際に高融点物質とか有害な物質が生じることなく、尿素水を効率良くアンモニアに分解させることができる脱硝装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を達成するために、内燃機関から排出される排気ガスが流通する配管内に金属材料が充填された気化器容器を配置し、配管外方より、気化器容器内に尿素水を注入する液送配管を設け、排気ガスから供給される熱によって尿素をアンモニアに分解して気化器容器に形成した開口部より配管内に排出することによって排気ガスに還元剤としてアンモニアを添加した後に、脱硝触媒と接触させるように構成し、前記金属材料としては、ステンレス、銅、鉄、アルミニウムの何れかのベアリングボール等の小球状若しくは円筒状のものを用いることを特徴とするものである。
【0013】
なお、上記発明においては、気化器容器内に水を注入できる配管を配置して、気化器容器内の温度を調整できるように構成しても良く、また、液送配管を二重管構造に構成して、内方の管に尿素水を、外方の管に水を供給するようにしても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態においては、内燃機関としてディーゼルエンジン発電機のディーゼルエンジンに脱硝装置を使用した場合を例にあげて説明する。
【0015】
図1はその脱硝装置の概略構成図で、11は密閉型の反応器、12は発電機20を駆動する内燃機関(ディーゼルエンジン)である。11aは内燃機関からの排気ガスGを配管21を介して反応器11に導入する導入部であり、11bは反応器11より排気ガスGを排出する排出部である。配管21の途中には、排気ガスGに還元剤を添加する手段として気化器13が配置されている。
【0016】
反応器11の内部には、ハニカム状に形成された脱硝触媒14が積層配置されている。脱硝触媒14としては、主原料にゼオライト(ZSM−5)を用い、ハニカム状に成形した後、焼成して触媒担体を作製し、この触媒担体にイオン交換によってコバルトを担持させたものを用いた。24は反応器11内の導入部11aと対向する位置に配置された遮蔽板である。17は還元剤の添加量の調整等脱硝装置を制御するための制御装置であり、19は各種設定、操作を行うコントローラである。
【0017】
21はNOX計測器で、反応器11の排出部11bに接続された煙道22内に配置したセンサ23とで、脱硝処理された後の排気ガスG中のNOX濃度を測定するものである。なお、15は水道管又は水を貯留したタンク等に接続された水配管であり、16は還元剤を貯留しておくためのタンクである。還元剤としてはアンモニアガス、アンモニア水、尿素等を使用することができるが、本実施の形態においては尿素水を用いている。尿素水を還元剤として使用する場合には、尿素水を加熱蒸発させることによって上記(2)式に示すように分解し、発生したアンモニアを排気ガスに添加する方法が採られる。
【0018】
しかしながら、尿素は分解条件によってはアンモニアに分解せずに他の高融点物質(シアヌル酸,メラミン,イソシアン酸等)に変化してしまい、分解効率が低下するとともに有害な物質が生じてしまうことがある。
【0019】
そこで、尿素の分解特性を調べてみたところ、図2、図3に示す結果が得られた。図2は視差熱天秤を使用して尿素を毎分50℃で急激に昇温した場合の分解特性を示すグラフであり、線Aは尿素の熱重量変化(TG、%)を示し、線Bは反応熱(DTA、熱電対の測定値μvからの換算による)の変化を示している。尿素の融点は135℃であり、線Bの136℃からの変化は尿素の蒸発を表している。同じく線Bの263℃の変化はメラミンの融点を表している。更に線Aの344℃からの変化はシアヌル酸の分解を表している。温度範囲Cは高融点物質の生成領域を示しており、162℃を超えた温度で高融点物質の生成が確認された。なお、温度範囲Dは高融点物質の分解領域を示している。そして線Aから、尿素の約71.5%が熱により直接気化され、約28.5%が高融点物質であるメラミン、シアヌル酸に変化することが解る。
【0020】
即ち、尿素の分解は90℃から始まることから、尿素の熱分解は90℃から図2の結果から確認された高舳点物質の生成されない162℃の温度範囲で行うことが好ましい。
【0021】
また、ゼオライト粉末と尿素を混合した場合の温度と熱重量変化(TG)について調べてみたところ、その結果は図3のグラフに示す通りであった。ゼオライトはアルミニウムとシリコンの酸化物を主体に構成された物質で、5〜10Å(オングストローム)の細孔が形成されているものである。図3中の線Eは尿素水のみを毎分50℃で急激に昇温した場合の分解特性を示すグラフであり、線Fは尿素水にゼオライト粉末を加えて毎分2℃でゆっくりと昇温した場合の分解特性を示すグラフであり、線Gは尿素水にゼオライト粉末を加えて毎分50℃で急激に昇温した場合の分解特性を示すグラフである。
【0022】
図3の結果から、ゼオライト粉末を共存させることによって、尿素水を毎分50℃で急激に昇温しても高融点物質の生成割合が16%に低下し、ゼオライトが尿素の熟分解を促進する作用があることが確認された。これは尿素が極性の強い物質であるために、ゼオライトの表面に吸着し、表面でアンモニアと炭酸ガスに分解されるためであると考えられる。なお、尿素水のみを毎分50℃で急激に昇温した場合の高融点物質の生成割合は28.5%であった。
【0023】
また、ゼオライト粉末に代えて、ステンレス、銅、鉄、アルミニウム等の各種金属材料で、線状(リボン状、線状、切屑状等)、ベアリングボールのような小球状等の各種形状のものを用いて同様の実験を試みたところ、ゼオライト粉末と同様に尿素の熱分解を促進する作用があることが確認でき、尿素を熱分解する際には、これらの物質(以下、熱分解促進剤とする)を共存させることが好ましいことが確認できた。
【0024】
更に、蒸留塔等の塔用充填物として岩尾磁器工業から市販されている、図4に示すステンレス製充填物(商品名:Pa11 Ring)を使用したところ、同様に良好な結果が得られることが確認でき、これも熱分解促進剤としての使用が可能である。そして、昇温速度を2℃とした場合には、高融点物質の生成割合が6%とさらに低下していることがわかる。これは、尿素の分解が終了するまでの反応時間が確保でき、高融点物質の生成する温度になるまでに尿素が分解されたためと考えられる。
【0025】
以上の結果から、尿素水を還元剤として使用する場合には、90℃から162℃の温度範囲で、前述何れかの熱分解促進剤を共存させた環境で尿素水の熱分解を行い、発生したアンモニアを排気ガスに添加することが、好ましいことが解った。そこで、これらの環境を満足して還元剤を添加する還元剤添加手段として気化器を採用した本実施の形態の概略構成図を図5により述べる。図5において、25は気化器容器となるポットで、このポット25の側壁には開口部26が形成されている。ポット25内には熱分解促進剤として金属線材、例えば、幅2mm、厚さ0.05mmのステンレス製のリボン(以下、SUSリボンと称する)27が充填されている。30はポット25の蓋であり、ポット25に形成した開口部26を下流側に向けた状態で、この蓋30を配管21の開口部21aに形成されたフランジ部32に固定することによって、気化器は配管21中に配置されている。28は尿素水をポット25内に注入するための液送配管であり、29はポット25内に水を供給する水配管である。液送配管28と水配管29とは、液送配管28の外周を水配管29が覆う2重配管構造に構成されており、このように構成することで熱によって配管中で尿素が固化し、配管が詰まってしまうことを防止している。31はポット25内の温度を測定する温度測定手段として、蓋30を貫通してポット25内に挿通配置された熱電対である。
【0026】
このような構成で、液送配管28より尿素水をポット25内に供給すると、尿素水はポット25内で排気ガスGから供給される熱で熱分解され、気化したアンモニアガスが開口部26から配管21中に排出されることによって、排気ガスGに還元剤が添加される。この時、熱電対31でポット25内の温度を測定し、測定した温度に基づいて水配管29から水を供給し、ポット25内の温度が90℃〜162℃の範囲となるように調節する。
【0027】
図6は反応器11の要部断面図である。24は反応器11内の導入部11aと脱硝触媒14との間の空間で、導入部11aと対向する位置に配置された円板状の遮蔽板である。この遮蔽板24を配置することによって、配管21のダクト33部分を通って反応器11内に送り込まれる排気ガスGは、遮蔽板24に衝突して、その下流側に後渦流Aを発生して排気ガスGを整流し、この後渦流Aにより排気ガスGと還元剤とが良好に混合されると共に、その整流効果でガス密度を平均化して脱硝触媒14を通過させることができる。
【0028】
また、遮蔽板24を設けることで排気ガスGと還元剤との混合が良好に行われるため、排気ガスGと還元剤とが良好に混合するに十分な長さの配管21を必要とせず、装置全体としての小型化も可能となる。なお、図6に示すように排気ガスGが曲部を有するダクト33を通って導入される場合、曲がり方向外側部分にガス流が集中して曲がり方向内側部分に滞留部Cが生じることにより、排気ガスGが偏流となって反応器11内に流入することがある。このように排気ガスGが偏流となって反応器11内に導入される場合には、図6に示すように遮蔽板24の中心Oを、流入する排気ガスGの風圧中心と一致するよう位置調整して配置することで、排気ガスGと還元剤との良好な混合及び排気ガスGの平均化等の効果を得ることができる。
【0029】
次に、図1に示す脱硝装置を例に、本実施の形態による還元剤添加量の制御方法について説明する。制御装置17に制御因子として取り込むパラメータとしては、発電機負荷(発電機の負荷率)と、脱硝装置の出口における排気ガスG中のNOx濃度である。
【0030】
図7は制御方法を説明する工程説明図で、図7において、41は内燃機関の運転により排出されるNOX量を概略推定するNOX量推定工程である。このNOX量推定工程41では、例えば図8の発電機負荷と排気ガス量の関係特性図、及び図9の発電機負荷とNOX濃度の関係特性図に例示すように、事前に測定した発電機負荷/排気ガス量Vkwと発電機負荷/NOX濃度VNOの各関係を図1に示す制御装置17に取り込んでおき、パラメータとして取り込む内燃機関の運転状態での発電機負荷に応じたNOX濃度の中心値と排気ガス量の中心値との積から推定NOX量を求める。なお、図8、図9の関係特性図を見ても解るように、ここで求めた推定NOX量にはかなりのばらつきが含まれることになる。目標NOX濃度(範囲)設定工程42では、NOX量推定工程41で求めた推定NOX量に対するNOXの削減目標を目標NOX濃度(範囲)として設定する。還元剤初期注入量算出工程43では、目標NOX濃度(範囲)設定工程42で設定した目標NOX濃度(範囲)を達成する脱硝率(出口側のNOX濃度を入口側の何%に削減するか)を得るために必要な還元剤の量を、還元剤初期注入量として算出する。還元剤初期注入工程44では、還元剤初期注入量算出工程43で打出した量で還元剤の注入を開始する。
【0031】
還元剤は気化器を介して排気ガスGに添加され、還元剤を添加された排気ガスGは、反応器内に流入して遮蔽板の作用により混合及びガス密度の平均化等がなされた後、脱硝触媒と接触して前記(1)式に示す反応により排気ガスG中のNOXが除去される。
【0032】
次に、NOX濃度計測工程45では、反応器の出口側にてNOXが除去された排気ガスGのNOX濃度が計測され、計測されたNOX濃度は、NOX濃度比較工程46で、目標NOX濃度(範囲)設定工程42にて設定された目標NOX濃度(範囲)との比較が行われる。NOX濃度比較工程46で比較した結果に基づいて還元剤注入量調整工程47で還元剤の注入量を調整し、以後調整された量の還元剤が注入される。
【0033】
計測したNOX濃度と目標NOX濃度(範囲)とに差がない場合は、初期注入量が適切であったということであり、還元剤注入量調整工程47での調整量は、0(ゼロ)で、初期注入量のままの還元剤の注入が続けられる。そして、以降は45〜47の工程を組り返すことで、最初に設定した推定NOX量のばらつきがあったとしても、また、内燃機関の運転状態の変化等により排気ガスG中のNOX量が変化が生じた場合でも、還元剤を目標NOx濃度(範囲)とするために必要な量に調整できるので、目標のNOX濃度を得るための適切な制御を行うことができる。
【0034】
なお、NOX計測器によるNOX濃度の計測には、センサによるサンプリングから分析するまでの時間(通常1分程度)を要するため、45〜47の各工程の繰り返し時間は、これより長く設定する必要がある。
【0035】
また、目標NOX濃度は範囲で設定しても良く、例えば、目標NOX濃度の平均値を100ppmとしたい場合には、上限値を110ppm、下限値を80ppmと設定しておき、反応器出口側のNOX濃度が110〜80ppmの範囲から外れた場合に還元剤の量を調整するようにしても良い。
【0036】
更にこの時、尿素が高融点物質に変化することなく、前記(1)式の反応が行われるようにするためには、ポット25内を常に適宜な温度範囲(例えば、尿素の分解の開始される90℃から、高融点物質の生成されない162℃以下)にコントロールしておく必要があるため、ポット25内の温度を熱電対等の測定手段により測定し、前述の温度範囲を外れることのないよう適宜に水配管からポット25内へ水を注入してポット25内を冷却している。
【0037】
上記実施の形態において、還元剤として尿素水を使用し、前記配管21中に配置したポット25内に配管外方より尿素水を注入して、排気ガスから供給される熱で尿素をアンモニアに分解した後、ポット25より排出することによって還元剤を排気ガスに添加するようにしても良い。また、この実施の形態では、ポット25内の温度を測定し、測定した温度に基づいてポット25内に配管外方より水を供給することにより、ポット25内の温度が、90℃以上162℃以下となるように調整するようにしても良く、さらにポット25内にステンレス線材を充填しても良い。前述した還元剤注入の各工程や温度(水)等の制御は、図1に示した制御装置17により行われる。また、上記実施の形態では気化器を用いて還元剤の添加を行ったが、還元剤を噴霧により添加する場合にも採用できる。
【0038】
図10は尿素噴霧方式による脱硝特性の差を示す特性図で、この図10の特性を得るには100kWのディーゼルエンジン発電機と脱硝装置とを使用し、発電機と脱硝装置とを接続する排気ガス配管中に、気化器を用いた場合と、噴霧による場合とで各々尿素水を注入し、そのときの脱硝特性を比較したものである。図10においては、横軸にエンジンから排出されるNOXのモル数に対した尿素のモル数を示し、縦軸にNOX濃度を示した。NOXと尿素の理論反応は、NOXが1に対して尿素0.5であり、図10の結果から気化器を使用した場合には、略理論通りの反応が行われている。即ち、尿素が効率良く使用できていることが解る。また、気化器の充填物としては、金属材料を用いていることから、ディーゼルエンジンからの振動により充填物が破損する恐れもなく、脱硝装置を長期間運転することが可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、尿素水を分解する際に高融点物質と有害な物質が生じることがなく、尿素水を効率良く、しかも低コストでアンモニアに分解して排気ガスに供給することができる等の利点がある。また、この発明によれば、振動等により破損されない金属材料を使用しても効率良く尿素水をアンモニアに分解して排気ガスに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱硝装置の概略構成図。
【図2】尿素の分解特性図。
【図3】尿素の分解特性(ゼオライトの有無)図
【図4】ステンレス製充填物の斜視図。
【図5】この発明の実施の形態を示す気化器の概略構成図。
【図6】遮蔽板を備えた反応器の要部断面図。
【図7】この発明の実施の形態を説明するための工程説明図。
【図8】発電機負荷と排気ガス量の関係を示す特性図。
【図9】発電機負荷とNOX濃度の関係を示す特性図。
【図10】尿素噴霧方式による脱硝特性の差を示す特性図。
【符号の説明】
11…反応器
12…内燃機関
13…気化器
14…脱硝触媒
15…水配管
16…タンク
17…制御装置
19…コントローラ
20…発電機
21…NOX計測器
22…煙道
23…センサ
24…遮蔽板
25…気化器容器(ポット)
26…開孔部
27…金属線材
28…液送配管
29…水配管
31…熱電対
41…NOX量推定工程
42…目標NOX濃度(範囲)設定工程
43…還元剤初期注入量算出工程
44…還元剤初期注入工程
45…NOX濃度計測工程
46…NOX濃度比較工程
47…還元剤注入量調整工程

Claims (1)

  1. 内燃機関から排出される排気ガスが流通する配管内に金属材料が充填された気化器容器を配置し、配管外方より、気化器容器内に尿素水を注入する液送配管を設け、排気ガスから供給される熱によって尿素をアンモニアに分解して気化器容器に形成した開口部より配管内に排出することによって排気ガスに還元剤としてアンモニアを添加した後に、脱硝触媒と接触させるように構成し、
    前記金属材料としては、ステンレス、銅、鉄、アルミニウムの何れかの小球状若しくは円筒状のものを用いることを特徴とする脱硝装置。
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