JP3822983B2 - 収穫用台車 - Google Patents
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Description
【発明の目的】
この発明は、野菜等農産物を収穫するための台車に関し、特に拡大な面積に露地植え栽培されるレタスに代表されるように、畝作りをした畑地で育成、栽培して収穫する野菜等農産物を、その畑地において品質等級毎に区分けしながら収穫することが可能となるようにする新規な構造からなるの収穫用台車を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
社会構造が益々高度化し、複雑化するに連れ、溜まっていくストレスを上手に解消し、普段からの健康的な生活の維持、管理を志す必要から、人々の食生活に対する関心度は極めて高く、バランスの取れた栄養を摂取するために、日々の食卓に黄緑色野菜は欠くことができない食材の一つとなっている。特に春から秋口に掛けての黄緑色野菜として、路地物レタスはその人気のある野菜の代表格となっており、レストラン等の専門店はもとよりのこと、一般家庭においても大量に消費されることから、レタスを露地植え栽培する農家では、毎日その収穫、出荷に追われ続けている。
【0003】
このレタスは、拡大な面積の畑に約15cm程度の高さの畝を約40〜50cm程度の間隔で長く多数列に畝上げし、播種、育成して適度な大きさの玉になるのを待って順次根元を刃物で切断して収穫され、その場で周辺の痛んだ葉を取り除き、野菜コンテナに入れた上、各種公知の運搬車を使って一箇所に集めてから大小の仕分け作業をして所定の出荷用のダンボール箱に詰めるようにしたり、あるいは、畝沿いに予め出荷用のダンボール箱を持ち込んだ上、切り取ったレタスからその場で周辺の痛んだ葉を取り除くと共に、玉のサイズも合わせて判別し、S、M、L、LL等といったサイズ基準に基づく品質等級毎に仕分けをして先のダンボール箱に詰め分け、一杯となったダンボール箱を種々の公知の運搬車に載せて所定の箇所に集荷するようにした後、トラックにまとめて積載、出荷しているのが、これまでの一般的な栽培、収穫工程である。
【0004】
この従前からの工程の中、特に畝からのレタスの切り取り作業、および野菜コンテナまたは出荷用ダンボール箱への詰め込み作業には、作業者によって多少の個人差はあるとしても、大体は中腰のままでの作業を、それも早朝の出荷時間に間に合わせて集中的且つ長時間に渡って続けなければならないことから、レタス栽培農家の人々にとって、これらの収穫作業は、極めて過酷な労働内容となっており、それを解消するための何等かの有効な手段の提供が望まれている。
【0005】
しかしながら、これまでのところでは、軽くて操作性の良いアルミ製のハウスカーや、コンテナカー等が実用化されてきてはいるものの、例えば従前のコンテナカー等の運搬車は、車輪の小さな運搬車では移動に際して抵抗が掛り過ぎることから、比較的大きな直径の空気入れタイヤを採用せざるを得ず、荷台はその車輪の上に平坦な状態に設置されているものが殆どであり、必然的に荷台が高い位置になる上、その上に略水平状にダンボール箱が載置されることとなるため、収穫作業者は、レタスの切り取り作業に適した膝付き姿勢のままではダンボール箱内へのレタスの収容動作だけでも困難を伴うものとなってしまう外に、ダンボール箱奥底が見えないため、収納状態の確認は到底なし得ず、また奥部へ手も届かない状態となっていて、レタスを痛めないで静かに並べ置くようにする作業等は全く実施不能となることから、結局レタスを切り取る度毎に、それまでの膝付き姿勢を崩してわざわざ立ち上がる動作を伴うものとなっていた。
【0006】
こうした実情から、従前からの公知の各種運搬車を使っての収穫作業では、レタスの切り取り数に応じた回数分の腰の屈折動作を重ねることになり、作業者の腰への負担は極端に大きくなって腰痛の原因を成してしまい、健全な農家経営に支障を来す事態すらも憂慮しなければならなかったし、加えて、従前からのコンテナカー等の運搬車は荷台が短く、大きなものでも野菜コンテナやダンボール箱が精々3個(但し、重ね積みは可能だが、その状態では仕分けしながらの収容ができない。)しか並べられず、仕分け作業を同時に行うためには、別の位置に置いたダンボール箱まで歩いて移動する作業を伴い、作業の効率化に繋がらないだけではなく、それだけ肉体的疲労度を増す要因ともなっていて、さらに作業者の健康管理に不都合を来す慮が倍加することにもなり兼ねなかった。
【0007】
この発明は、上記のような野菜等農産物、特にレタスの収穫作業の実態に鑑み、作業者が、収穫作業に際してその作業姿勢を中腰になる場面を殆ど必要とせず、レタスの切り取り作業に都合の良い膝付き姿勢のまま、ダンボール箱等の収穫用容器内への収穫物の収納が円滑に実施可能になると共に、大きさや形、色等といった品質等級毎に仕分けするにしても、横方向、畝に沿って直列状に並置した複数個の収穫用容器全体の幅内となる限られた範囲で膝を引き摺っての移動で済ますことができ、しかも、収穫容器内での収穫物の整列、収容具合の確認もそのまま継続した姿勢でなし得るようにするといった、作業内容に応じ、負担の掛からない膝付き姿勢で収穫作業の遂行が可能であり、さらに収穫用容器内への収容を終えた後には、それまでの公知の運搬車同様、所望する場所まで軽快に移動、搬送が可能となる利便性に富んだ台車の開発、研究に取り組み、度重なる試行錯誤と試作実験とを繰り返してきた結果、遂にここにきて新規な構造からなる収穫用台車の完成を見るに至り、以下では、その構成を、幾つかの具体的な実施例を交え、詳細に説示するものである。
【0008】
【発明の構成】
この発明の収穫用台車は、基本的に次のような構成を要旨としている。
即ち、少なくとも複数個の収穫用容器を横方向に直列状に載置可能とする長さ寸法の一対の長杆と、それら長杆を収穫用容器が載置可能となる間隔に固定する一対の短杆とによって同一平面内に収まる横長台枠を形成した上、該平板状の横長台枠が、その一方の長杆の地上からの高さ位置を略畝高以上に規制し、他方の長杆をそれよりも高くした傾斜姿勢となる如くし、長杆に平行配置した空気入れタイヤからなる畑地運行用車輪に対し、低位側の長杆は、同側の畑地運行用車輪の内側にあって略車軸辺りに位置させ、高位側の長杆は、同側の畑地運行用車輪よりも上に位置させた上、当該畑地運行用車輪を装着するための軸受枠から立ち上げた縦杆に支承されるようにすると共に、同横長台枠低位側の長杆に直接かまたはその近傍には、収穫用容器ズレ落ち防止用の受止め部が併設されてなるものとする一方、両短杆間の適所には、収穫物仕切り用緩衝シート等を収納する資材スタンドが、さらに何れか一方の短杆側には収穫用刃物その他の収穫用具を収容する用具ボックスが、何れも着脱自在に取着されると共に、前記縦杆の上端には、低位側長杆に沿う側だけを開放状とする雨避け覆いが着脱自在に組み合わされてなるものとした構成からなる収穫用台車である。
【0009】
横長台枠は、各種野菜等農産物に応じて決められている収穫用容器、例えば代表的なダンボール箱を始め、木製箱やプラスチックケース、発泡樹脂容器等、各種性状の容器を、その品質等級区分に必要な個数分だけ横方向に連ねて載置し、夫々の容器内に収穫物を満載した状態でもそれらを支持する機能を果たすと共に、台車としての重要な構成要件である後述の畑地運行用車輪を、直接か、あるいは適宜補助部材を介して軸着するための車体フレームとしての機能をも担うものであり、少なくとも複数個の収穫用容器を横方向に直列状に載置可能にするに必要な長さの一対の長杆と、それら長杆を収穫用容器が載置可能となる間隔(必ずしも載置する収穫用容器の大きさに合致する間隔寸法のものに限らず、収穫用容器の一部を食み出させてしまう間隔寸法、あるいは逆にそれよりも大きい間隔寸法も含む。)に固定する一対の短杆とによって横長矩形枠となるようにしたものであり、例えば夫々角鋼管やアングル材、チャンネル材等によるものとし、コーナー部を溶接一体化するか、または、適宜接続金具を介して着脱自在にボルト・ナット締めする等、各種公知の一体化手段によって枠組みする外、それら枠組み内に格子状に補助長杆や補助短杆等を採用して補強してなるものとしたり、合板やプラスチック板、アルミ板、ステンレス板その他適宜板体を単独でか適宜積層一体化したものとして覆い尽くした板状構造にしてなるものとすることも可能である。
【0010】
そして、この横長台枠は、一方の長杆が、地上からの高さ位置を収穫対象となる野菜畑の畝高(通常で焼く15cm程度)以上、場合によっては畝の上に生長した野菜の背丈を加えた高さ程度のものになるよう規制され、他方の長杆をそれよりも高く保持することによって傾斜姿勢となる如くして配されるようにしなければならず、該傾斜姿勢を実現するため、高位側となる長杆側に配される畑地運行用車輪のための軸受け部とそれに対応する短杆適所との間に軸受用の縦杆を配設、一体化してしまい、その傾斜角度を適宜角度、例えば25°〜45°程度の範囲の中から作業性に適した最適な角度の傾斜姿勢に固定してなるものとするか、あるいは当該軸受用の縦杆に対して短杆が適宜位置で着脱自在に固定できるようにし、作業内容に応じた傾斜姿勢を作業者が随時選択、採用できるようにしたり、あるいは、常に運搬専用台車として使用する際には、傾斜姿勢から平坦姿勢へと変更したままにできるようにしたものとすることも可能である。
【0011】
畑地運行用車輪は、上記したとおりの所定の傾斜姿勢とした横長台枠を安定に支承し、収穫物の生長した畝間に接地し、畝の方向に沿って円滑に転動移動できるようにしたものでなければならず、畝間の地表が軟弱で凹凸のある状態でも地中に刺さり込んでしまったり、あるいは凹凸の影響で転動しなくなってしまうことがないよう、最適なサイズ(例えば30〜40cm程度の径)の車輪を選択する必要がある外、荷重が掛かっても簡単に地中に沈んでしまうことがないよう、その接地面の幅も十分に吟味したものとしなければならない外、その経済性や耐久性、取扱い性等の面でも有利なものとすべきであり、したがって、それらの条件を満足するものであれば公知の各種構造の車輪の採用も勿論可能となるが、その中、特に空気入りタイヤからなる畑地運行用車輪が最も望ましいといえる。
また、採用する個数も、その積載荷重や前記した横長台枠のサイズや構造強度、さらには移動の際の安定性等を考慮し、3個以上、最適には左右、前後で対称配置となる4個組みで畑地運行用車輪となるようにするとよい。
【0012】
こうして傾斜姿勢に配される横長台枠に対し、その低位側の長杆には、載置した収穫用容器が、その傾斜姿勢のために傾斜下方側にズリ落ちてしまわないよう機能する受止め部が併設されていなければならず、例えば低位側の長杆の要所要所に、傾斜姿勢に対して直交する方向に突出状となる突辺あるいは突起を直接立設してなるものとしたり、後述の実施例で採用するように、該長杆とは別体で、略長杆と同様にした部材を、該長杆に近接、平行するように配して実現するようにしたもの等、横長台枠に載置されて同じく傾斜姿勢となった収穫用容器の傾斜下方側側壁適所に当接してそのズリ落ちを阻止するようにしたものの外、傾斜姿勢となった収穫用容器の底面に対して摩擦抵抗を生じさせる部材、例えば全面に滑り止め用逆小突起を多数設けた板体や、凹凸面加工の施された生ゴム板を積層、一体化した板体、その他公知の各種摩擦抵抗板あるいは片、突起を単独または併用してなるものも同様の機能を果たし得ることから、この発明における受止め部の技術的範疇に含まれる。
【0013】
また、この発明の収穫用台車における横長台枠は、望ましくは、以下のような構成部材が組み込まれてなるものとするようにすれば、極めて好都合のものとするができる。
先ず、その一つ目が資材スタンドであり、次が用具ボックス、残る一つが雨避け覆いである。
資材スタンドは、例えばレタスの収穫用容器であるダンボール箱への収容に際しては、ダンボール箱の底一杯にレタスが並べらてから、その上に二段目のレタスを一杯に並べ、次に三段目を……といった詰め方の収容を数段に渡ってダンボール箱内が満杯となるまで繰り返していくことになり、箱詰め後の搬送過程等で各段毎のレタスの位置が上下で食い込んでズレ動いてしまって整然と詰め込まれた状態が確保し続けられなかったり、あるいは、そのズレ動きで隣接するレタスの葉っぱ同士が擦れあって痛んでしまい、商品価値を落としてしまったりするといった不都合を回避するため、一段詰め終わる毎に緩衝用シートを介在させ、その上に次の段のレタスを並べていく作業を実施する必要があり、その際の緩衝用シートを主としてまとめて横長台枠適所に確保しておく機能を果たすものであり、複数横並びに直列状載置となる収穫用容器全ての各段毎に必要となる数量の緩衝用シート、あるいは必要に応じて耐水シートや外装表示ラベルその他、箱詰め用に必要な資材、さらには補充用の収穫用容器として折り畳んだままの状態の段ボール箱等、主として平板状資材を収容可能とする構造に形成したものとし、前記した横長台枠の適所、即ち横並び状に載置される収穫用容器の何れかの間で、取り扱いに便利な箇所に、1台または用途別に複数台、何れも着脱自在で、望ましくは取着箇所が自由に選択可能になるようにした適宜公知の取着手段で立設するようにして組み合わせる。
【0014】
用具ボックスは、レタス等収穫物を満杯に詰め終えたダンボール箱の上蓋をその場で閉じてしまうための器具、例えば「ボクサー」(商品名、大型のステイプラー)の外、荷造り紐、テープ類等のように転がり易い資材や、収穫用刃物、スパナやペンチ等といった修理用工具その他を収容する機能を果たすものであり、適宜箱型形状(必要に応じて蓋付のものとする。)で耐衝撃性のある素材、例えばステンレス製、プラスチック製、木製のもの等として形成するようにし、前記した横長台枠適所に直接着脱自在に取着できるようにしたり、あるいは畑地運行用車輪のための軸受け部とそれに対応する横長台枠短杆適所との間に配設する軸受用の縦杆か、それを利用した部分に着脱自在に取着するようにする。
【0015】
雨避け覆いは、傾斜姿勢とした横長台枠上の複数個の収穫用容器全体に水滴がかからないようにし、主として収穫用容器の性状の保護や搬送上で問題を生じさせないようにすると共に、収穫用容器内の収穫物に余分な水滴が付着したり、直接陽射しを受けてしまわないようにする機能を果たすためのものであり、横長台枠またはそれに付随する部材にフレームを取着または着脱自在に取着し、当該フレームを利用してプラスチックシート等適宜耐水シートを張設することによって実現される。
以上のとおりの構成を要旨として形成されるこの発明の収穫用台車が、より一層理解し易くなるようにするため、以下では幾つかの具体的な実施例を取り上げ、詳細な説明を加えていくことにする。
【0016】
【実施例1】
図1には、この発明を代表的する収穫用台車の全体斜視図、図2には、同収穫用台車の使用態様を説明するための全体斜視図が示されているように、この実施例の収穫用台車は、畑地運行用車輪9,9,……が、横長台枠Kの長杆1,1に平行するように配され、横長台枠Kが、1本または複数本の畝を跨ぎ、その長杆軸心方向が畝の方向に合致するようにして移動するようにしたものの代表的な事例が示されている。
【0017】
横長台枠Kは、左右に対をなす長杆1,1と、その前後端に直交状に一体化される、収穫用容器Dの平面長手方向の長さよりもやや短い寸法に設定してなる短杆2,2とにより、横長矩形状の枠体を構成するようにして形成された上、それらの内側にも、補強用として補助長杆11および補助短杆21,21が格子状配置となるようにして組み込まれ、該横長台枠K全体の構造強度を高める一方、収穫用容器であるダンボール箱D,D,……の底が、内部に収穫物を取り込んで荷重が掛かることにより、下方に落ち込むようにして撓んでしまう現象を防止するようにした構造のものとされている。
【0018】
この横長台枠Kは、長杆1,1の夫々の地上からの高さを変えた傾斜姿勢に保持した状態で、その長杆1,1に平行するように配した前後に二輪ずつの畑地運行用車輪9,9、および9,9に支承された構造となるよう、低位側の長杆1の前後外側に空気入りタイヤからなる畑地運行用車輪9が一個ずつ配され、夫々長杆1と軸受枠92とにその車軸91が着脱自在に軸着され、低位側の長杆1は、それら畑地運行用車輪9,9の内側で、同車軸91と略同じ高さ位置に保持されるようになる。したがって、低位側の長杆1の地上高を、少なくとも畝の高さ以上(通常では15cm以上)とするためには、畑地運行用車輪9の径が畝高の二倍以上の30〜40cm程度となる比較的大型のものを採用する必要があり、その結果、大径の故にこの畑地運行用車輪9は、畑地を転動する際に土表面の軟弱な凹凸面にもそれほど影響されることもなく、円滑な動きを実現するものとなる。
【0019】
一方、横長台枠Kの高位側の長杆1は、前記低位側の長杆1から約30°程度の斜め上方に向けた角度で傾斜させてなる仮想線上であって、対象となる収穫物のために用意された収穫用容器Dの平面長手方向の長さよりもやや短い寸法に相当する箇所に位置するよう、同側に配した畑地運行用車輪9,9の軸受枠92から立ち上げた縦杆4との交叉位置で熔着、固定され、当該長杆1が、その下方に配された畑地運行用車輪9,9と実質的に一体化され、これら畑地運行用車輪9,9と先の畑地運行用車輪9,9との四輪により、横長台枠Kが所定の傾斜姿勢に支承されてなる構造となした上、低位側の長杆1に近接したやや上方には、該長杆1に平行するようにして受止め部3が横設されたものとすることにより、この発明の収穫用台車を実現する。
図中、5は、この受止め部3を所定高さ位置に保持するため、長杆1の両端から立ち上げた補助縦杆を示しており、先の縦杆4との間を連結杆によって一体化するようにしてある外、縦杆4,4同士も、その下端相互を他の連結杆で一体化し、全体の剛性が高まるようにしてある。
【0020】
【実施例2】
次に示す実施例は、図3の全体斜視図、図4の背面図、図5の右側面図、および図6のこの収穫用台車の使用態様を説明するための全体斜視図からも理解されるように、前記した実施例とは違い、畑地運行用車輪9,9,……が、横長台枠Kの短杆2,2に平行するように配され、横長台枠Kが、1本または複数本の畝を跨いだ上、その長杆軸心を畝に直交する状態としたまま、畝方向に沿って移動するようにしたものの代表的な一事例である。
【0021】
横長台枠Kは、左右に対をなす長杆1,1と、その前後端に直交状に一体化される、収穫用容器Dの平面長手方向の長さよりもやや短い寸法に設定してなる短杆2,2とにより、横長矩形状の枠体を構成するようにして形成された上、それの内側に、補強用の補助長杆11および補助短杆21を十字状配置となるように組み込み、その傾斜姿勢を、前記実施例同様、縦杆4によって保持するようにした上、特に図5の側面図に示すとおり、短杆2と同縦杆4との交叉部には、角度調整ボルト・ナット22が着脱自在に挿通され、横長台枠Kの傾斜姿勢が、作業者の使用勝手に応じ、約45°から0°の範囲内で、2〜10段階程度に設定した適宜段階(図面では8段階)に渡って適宜変更可能にしてある。
【0022】
この横長台枠Kの両短杆2,2の夫々の外側には、その軸受部を短杆2,2に平行する側に形成可能となるようにした軸受枠92,92,……が設けられていて、夫々に畑地運行用車輪9,9,……が、夫々の車軸91を短杆2に直交するようにした配置で着脱自在に軸着され、横長台枠Kが、その長杆1,1を畝の方向に直交状にした状態で、これら畑地運行用車輪9,9,……が畝間を畝に沿って移動し得るようにしてある。
【0023】
なお、図示にはしていないが、当該軸受枠92,92,……の軸受部に適宜アタッチメント形式の取付金具等を介することができるように、夫々の車軸91が、短杆2に平行(即ち、長杆1に直交)する状態で軸着可能となるような構造を採用すれば、前記した実施例1と同様の状態(即ち、長杆1の軸心が畝の方向に合致した状態)としても使用可能な収穫用台車とすることができ、したがって、畑地の状況や収穫作業の段取り、あるいは作業者の使い勝手等各種条件に応じ、同一構造の横長台枠Kに対する全ての畑地運行用車輪9,9,……の軸着方向を随時選択、採用することによって二通り、即ち、横長台枠Kの長杆1,1軸心を畝の方向にした状態で移動のできる台車と、横長台枠Kの長杆1,1軸心を畝の方向に直交状とした状態で移動のできる台車とに使い分けの可能な構造の収穫用台車とすることも可能となる。
【0024】
こうして所定の傾斜姿勢にした横長台枠Kが、横長台枠Kの長杆1,1軸心を畝の方向に直交状とした状態で移動のできるようにした収穫用台車に対し、図3に示すとおりの構造の資材スタンド6、および用具ボックス7が、夫々着脱自在となるようにして組み合わされている。
先ず、資材スタンド6は、収穫用容器D内に収容するレタス等の収穫物が底に一段詰め込まれた後、その上に直接二段目の収穫物が載るようにしないで、段毎の収穫物間をその都度隔絶した状態として収容するための緩衝用シートM,M,……、例えば段ボール紙やウレタンフォームマットその他素材からなる耐水性や弾力性等の緩衝機能を有し、且つ軽量で安価な平板体(収穫用容器の平面形よりもやや小さめとした平板体)の多数を、横長台枠Kの適所に取り出し易い状態でまとめ置くことができるようにしたケース状構造のものであり、底部の適所を長杆1,1上に掛け渡し、当該長杆1,1の一方または双方に対して着脱自在な適宜構造によって取着できるようにしてあり、図6の斜視図のように、収穫用容器D,D,……の何れかの間に立設状となるようにして組み合わされ、使用されることとなる。
なお、この資材スタンド6は、対象となる資材の形状によって適宜構造のものとすることができることはいうまでもない。
【0025】
次に、用具ボックス7は、畑の中における収穫作業中に必要な収穫用刃物を始め、接着テープやラベル、紐類等といった各種収穫用用具や、この台車の横長台枠Kの傾斜姿勢を作業者の使い勝手に応じた都合の良い角度に調整し直したり、あるいは台車の各部何処かに故障を生じたときの修理用各種工具類、その他作業者が必要とする各種小物類等を適宜格納しておくことを可能にするものであり、図3の全体斜視図や図4の背面図からも理解されるとおり、所定の傾斜姿勢にした横長台枠Kを畑地運行用車輪9,9に支承するための縦杆4と、それに平行するようにして立設した補助縦杆71との各上端間に連結杆を一体化しておき、当該連結杆に、逆U字形金具やボルト・ナット、バンド等といった各種公知の取着手段で着脱自在に取り付けられるようにしてある。
なお、この用具ボックス7と前記資材スタンド6とは、何れか一方または双方を必要に応じて採用すればよく、したがって当然両方とも採用しない台車としても使用可能であることはいうまでもない。
【0026】
【実施例3】
図7の使用状態斜視図に示した実施例は、前記実施例1に示した構造の横長台枠Kと畑地運行用車輪9,9,……との組み合わせからなる収穫用台車に、上記した実施例2で採用している資材スタンド6および用具ボックス7を組み込んでなるものであり、4箱の段ボール箱D,D,……を直列状にして横長台枠K上に乗せると共に、その丁度中央辺りに資材スタンド6が立設状に組み込まれ、緩衝用シートM,M,……が多数差し込まれ、何時でも上方に抜き取ることができるようにしてあると共に、実施例2の場合とは逆に、用具ボックス7は、作業者から見て右側となる短杆2側に張り出し状に取着された事例のものとなっており、収穫用刃物外の用具Tを格納した状態も表示してある。
【0027】
【実施例4】
最後の実施例として図8の全体斜視図に示した事例は、横長台枠K上が、雨避け覆い8によって覆われるようにしたものであり、横長台枠Kを所定の傾斜姿勢に保持する縦杆4,4を利用して、上端側を横長台枠Kの低位側の長杆1上方辺りに向けて競り出し状に湾曲させた一対のパイプフレーム81,81を立設する一方、左右にサイドシート83,83が形成され、内部にはフレーム挿通片82,82,……が熔着されてなる雨避け覆い8を用意し、それら左右のフレーム挿通片82,82,……を、対応するパイプフレーム81,81に夫々挿通することにより、該雨避け覆い8がパイプフレーム81,81の外側に添設状となるようにした上、サイドシート83,83の下端角部の鳩目金具に固定紐84を通し、その直下の横長台枠K適所に縛り付けて全体が弛み無く張設してなるものとすることにより、横長台枠Kに収穫用容器D,D,……を直列状に載置した状態のさらに上方側が、横長台枠Kの低位側長杆1側、即ち収穫物を収穫用容器D,D,……に収容する作業を実施する側を開放した状態となるようにした構造の覆いを組み合わせ、実現してなるものである。
【0028】
実施例では、雨避け覆い8およびサイドシート83,83の各下端縁が、何れも横長台枠Kにまで達しない、中途に止まった長さのものとしていて、必要最小限の部分だけを覆い、またできるだけ横風による影響が出ないような構造のものとしているが、勿論この構造に限定されてしまう訳ではなく、最適な構造、形状の雨避け覆い8およびサイドシート83,83、そのためのパイプフレーム81,81とすることができ、したがって、特に図示にはしていないものの、例えば、通常の幌構造のように横長台枠Kの四隅に直状のフレームを立設し、それら各フレーム上端四隅を支持部として雨避け覆い8を張設したり、あるいはトンネルハウスに用いる門型フレームを横長台枠Kの四隅を利用して立設、固定し、その外側中途までを適宜シートで覆って雨避け覆い8とする等、各種構造による雨避け覆い8の組み合わせが可能になることはいうまでもない。
【0029】
【作用】
以上のとおりの構成を要旨とするこの発明の収穫用台車は、収穫作業を必要とする畑のそばで、予め多数の収穫用容器をまとめてある箇所において、所定の傾斜姿勢とした横長台枠K上に、収穫対象となる収穫物の品質等級区分、例えばS,M,L,LL等の基準に従った場合には4個の収穫用容器D,D,……を、横方向に直列状になるように並べて載せた上、畑地運行用車輪9,9,……が横長台枠Kの長杆1,1に平行に軸着された、例えば実施例1または3、4のような構造の収穫用台車であれば、横長台枠Kの長杆1,1軸心が畝の方向に沿うようにした状態(したがって、畑地運行用車輪9,9、および9,9は、1列または2列以上の収穫の対象とならない畝か、収穫を終えた畝を跨ぐ状態)で収穫すべき畝の直ぐ横、作業者の手の届く所に低位側の長杆1側が位置する傾斜姿勢となるようにして、例えば収穫すべき畝の左側に収穫用台車を位置させたとすると、作業者は、収穫すべき右側の畝と収穫用台車との間の溝に膝付き姿勢のまま、右側の畝から収穫物を切り取り、品質等級毎に区分けをした上、一々立ち上がることなく、膝付き姿勢のままで左側の収穫用容器D,D,……の中の何れか該当する収穫用容器Dを覗き見るようにして内部を確認しながら、所定の収穫用容器Dの中に収穫物を並べ置くようにする作業を繰り返し、横長台枠Kの長杆1の長さかそれよりもやや長い範囲の畝の収穫物の収穫、選別収容を終えると、この発明の収穫用台車を一気に次の収穫範囲に対応する位置まで畝に沿って移動してしまってから(立ち上がる必要がある。)、先と同様の作業をするか、あるいは一気の移動しないで収穫を続けながら少しずつ当該台車を畝に沿って移動する(この場合には立ち上がる必要がなく、膝付き姿勢を続けていける。)かして、順次その畝からの収穫作業を実施していく。
【0030】
一方、畑地運行用車輪9,9,……が横長台枠Kの短杆2,2に平行に軸着された、例えば実施例2のような構造の収穫用台車ものであれば、横長台枠Kの長杆1,1軸心が畝に直交するようにした状態(したがって、畑地運行用車輪9,9、および9,9は、少なくとも2列以上の収穫対象となる畝を跨ぐ状態)にし、収穫をしていく側に低位側の長杆1が位置する傾斜姿勢とし、作業者が収穫していく方向に背を向ける状態にする(この作業態勢では、当該台車は収穫を終えた畝の上を前進することになる。)か、あるいは、収穫をしていく側に高位側の長杆1が位置する傾斜姿勢とし、作業者は、当該台車の後ろにいて収穫していく方向を向いた状態にする(この作業態勢では、当該台車は収穫しようとする畝の上を前進することになる。)かして、少なくとも隣り合う2列の畝の間に膝付き姿勢で望み、その2列の畝から次々に収穫物を切り取り、品質等級毎に区分けをした上、一々立ち上がることなく、膝付き姿勢のままで目の前に手前側に傾斜状となっている収穫用容器D,D,……の中の何れか該当する収穫用容器Dを覗き見るようにして内部を確認しながら、所定の収穫用容器Dの中に収穫物を並べ置くようにする作業を繰り返し、手の届く範囲の収穫を終えると、後づさりしながら当該台車を引き寄せ、次の収穫を必要とする位置まで膝付きのままで移動するか、あるいは当該台車を押し進め、それまで当該台車の下に隠れていた収穫物を露にするかして、順次収穫作業を進めていく。
【0031】
こうして収穫作業を進める過程で、一段毎緩衝シートMを介在する必要のある収穫物、例えばレタスの収穫等のような場合には、実施例2または3に示した事例のように、予め横長台枠K上適所に資材スタンド6を組み込んで多数の緩衝用シートM,M,……を用意したものとし、それらの中からその都度一枚の緩衝用シートMを簡単に取り出しては収穫物の上に介在するようにして収穫作業を進め、収穫用容器D,D,……内に収穫物が収容されていって、どれかの収穫用容器DまたはDで満杯となった収穫用容器D(各等級毎の収穫用容器D,D,……が平均して満杯になれば、全ての収穫用容器D,D,……)は、その場で用具ボックス7に用意したボクサー(商品名)や接着テープ等の用具Tで封印をしてしまい、収穫作業後の邪魔にならない畑地上に並べ置き、他の者が回収、移動するようにした上、空いた横長台枠Kには、新たな収穫用容器Dを補充してさらに収穫作業を継続していくようにするか、あるいは満杯にならない収穫用容器Dがあっても、一旦最初の場所に戻って満杯の収穫用容器Dを降ろして封印をし、空いた横長台枠K上に新たな収穫用容器Dを補充し直し、再び収穫していた畝まで戻るようにする。
【0032】
なお、収穫作業の中途で俄雨に遭遇する虞があったり、あるいは早朝の収穫や山間部での収穫のように浅靄や霧等の影響が心配されるとき、あるいはまた、日中の作業で強い陽射しによる収穫物への影響を防止する必要がある場合等には、実施例4に取り上げた構造に代表されるような雨避け覆い8を、予め横長台枠Kに取り付けてなる収穫用台車となし、休むことのできない収穫作業が予定どおりに遂行できるようにする。
【0033】
【効果】
以上詳述したとおり、この発明の収穫用台車は、作業者が、一々立ち上がっては腰を折るといった繰り返しをしていた従前のような過酷な作業を全く必要としないで、レタス等収穫物の収穫作業を膝を付きながらの低姿勢のままで実施することができるようにするという極めて大きな特徴を有するものであり、しかも、比較的安定した作業姿勢のまま、作業者は、その場で収穫物の品質等級別の区分け作業までも同時に済ませてしまうことができるものとなっており、従前のように一旦所定の場所に集めて区分けするという二重の手間を省き、極めて効率的に収穫、出荷作業を完了することができるという秀れた特徴をも発揮し得るものであり、レタス栽培農家のように、広大な面積に大量の収穫物を栽培して出荷しなければならない農家に対し、肉体的負担の軽減化と作業工程の効率化との両面で大いに貢献するものになるといえる。
【0034】
また、その構成も比較的簡素なものとして実現可能なものとなっており、製造も容易で、安価に提供可能とするものであり、しかも、横長台枠に対する畑地運行用車輪の組み合わせ、配置具合を適宜選択したものとして提供するか、あるいはユーザーサイドで適宜選択使用可能なものとして提供するかして、作業者の使用勝手に応じて最適な状態での使用ができるようにすると共に、横長台枠の傾斜姿勢角度も適宜選択できるものとして提供することも可能になる上、収穫作業中に必要となる各種資材や用具等を予め用意したり、格納したりすることができる資材スタンドや用具ボックスも、必要に応じて横長台枠あるいはそれに付随する部材に適宜着脱自在に取着できるようにしたものとしての提供も可能になる外、雨水や陽射し避けとしての雨避け覆いの組み合わせも可能にするものとして提供でき、場合によっては通常の運搬用台車として収穫期以外でも使用が可能になる台車にもなる等、作業者が、作業内容に応じた構造の収穫用台車としての使用を比較的自由に選択できるようにしたものとしていることから、この種台車を必要とする栽培農家にとって極めて経済的且つ利便性に富む器具として大いに役立つものになるといえる。
【0035】
特に、各実施例に示した収穫用台車は、上記したこの発明の目的、作用効果を確実に達成可能にする上で都合の良い構造を兼ね備えたものとなっており、その製造性、梱包・輸送性を始め、製品としての組立て・分解性や、台車としての取扱い操作性等の点で極めて有利な構造からなるものとになっていて、器具を製造するメーカーにとっても勿論有利なものとなるだけではなく、それを採用、使用する農家にとっても極めて実用価値の高いものになるという秀れた特徴を発揮できるものとなっていることから、この発明の収穫用台車を広く普及する上で大いに威力を発揮するものになるといえる。
【0036】
叙述の如く、この発明の収穫用容器は、その特徴ある構成によって遍く所期の目的を達成可能にするものであり、レタスを始めとする各種農作物栽培農家の農家経営を、肉体的にも経済的にも安定したものにすると共に、農業環境の激変で厳しい経営に直面する農業機械製造メーカーや同販売店等にとっても、実用性に富み、比較的購入し易い価格帯の新商品として取り扱うことを可能にしていて、企業経営の活性化にも役立つものになり、延いては、農作物の価格安定化にも繋がることとなって、新鮮な農産物の安価な提供を期待する消費者にも有利に作用することにもなる等、様々利点を有するものとなることから、各方面から夫々高い評価がなされ、大いに採用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する実施例の幾つかを示したにすぎない。
【図1】 この発明の最も基本的な構成からなるもの全体斜視図である。
【図2】 同使用態様を説明するための全体斜視図である。
【図3】 他の実施例からなる代表的な事例の全体斜視図である。
【図4】 同背面図である。
【図5】 同右側面図である。
【図6】 同使用態様を説明するための全体斜視図である。
【図7】 さらに他の実施例によるものの使用態様を説明する全体斜視図である。
【図8】 さらにまた別の実施例の代表的な事例を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1 長 杆
11 同 補助長杆
2 短 杆
21 同 補助短杆
22 同 角度調整ボルト・ナット
3 受止め部
4 縦 杆
5 同 補助縦杆
6 資材スタンド
7 用具ボックス
8 雨避け覆い
81 同 パイプフレーム
82 同 フレーム挿通片
83 同 サイドシート
84 同 固定紐
9 畑地運行用車輪
91 同 車軸
92 同 軸受枠
D ダンボール箱等の収穫用容器
K 横長台枠
M 緩衝シート
T 収穫用刃物等の用具
Claims (3)
- 少なくとも複数個の収穫用容器を横方向に直列状に載置可能とする長さ寸法の一対の長杆と、それら長杆を収穫用容器が載置可能となる間隔に固定する一対の短杆とによって同一平面内に収まる横長台枠を形成した上、該平板状の横長台枠が、その一方の長杆の地上からの高さ位置を略畝高以上に規制し、他方の長杆をそれよりも高くした傾斜姿勢となる如くし、長杆に平行配置した空気入れタイヤからなる畑地運行用車輪に対し、低位側の長杆は、同側の畑地運行用車輪の内側にあって略車軸辺りに位置させ、高位側の長杆は、同側の畑地運行用車輪よりも上に位置させた上、当該畑地運行用車輪を装着するための軸受枠から立ち上げた縦杆に支承されるようにすると共に、同横長台枠低位側の長杆に直接かまたはその近傍には、収穫用容器ズレ落ち防止用の受止め部が併設されてなるものとする一方、両短杆間の適所には、収穫物仕切り用緩衝シート等を収納する資材スタンドが、さらに何れか一方の短杆側には収穫用刃物その他の収穫用具を収容する用具ボックスが、何れも着脱自在に取着されると共に、前記縦杆の上端には、低位側長杆に沿う側だけを開放状とする雨避け覆いが着脱自在に組み合わされてなるものとしたことを特徴とする収穫用台車。
- 畑地運行用車輪が、横長台枠の長杆に平行するように配置され、横長台枠の長杆軸心方向に移動可能としてなる、請求項1記載の収穫用台車。
- 横長台枠が、その傾斜姿勢を変更可能に形成されてなる、請求項1または2何れか記載の収穫用台車。
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