JP3822795B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持する使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、股下域に延びるコアにその厚み方向へ凹む大便保持用の凹部が形成された使い捨ておむつは公知である。そのようなものの一例として、特開平8−191857号公報は、股下域に厚み方向へ貫通する大便保持用の凹部を有する上層コアと、上層コアの下方に位置して凹部を塞ぐ下層コアとを有し、上下層コアの間に介在する親水性不織布が凹部内にのぞいている使い捨ておむつを開示している。他の一例として、実開平6−5614号公報は、コアがその上面から厚み方向へ凹む大便保持用の凹部を有し、凹部がその開口面から底面へ向かって逆テーパ状に拡大する使い捨ておむつを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
それら公報に開示のおむつは、凹部の大便収容容積が小さく、凹部にわずかな大便を収容することはできるが、一度に多量の大便が排泄されると、凹部がそれを収容しきれず、凹部から溢れた大便が着用者の肌に付着してしまう。また、コアの上部からその厚み方向下方へ着用者の体圧がかかると、コアが潰れ、凹部の大便収容容積が着用前の状態よりもさらに小さくなってしまう。
【0004】
本発明の課題は、大便収容容積の大きい袋に大便を収容し、着用者の肌に対する大便の付着を確実に防ぐことができる使い捨て着用物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、肌対向側に位置する透液性表面シートと、肌非対向側に位置する不透液性裏面シートと、前記表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成され、横方向へ延びる両端縁部と、縦方向へ延びる両側縁部とを有し、前記縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、前記前後胴周り域の間に位置する股下域とを備えた使い捨ておむつである。
【0006】
かかる前提における本発明の特徴は、前記表裏面シートと前記コアとを厚み方向へ貫通する開口が、前記前後胴周り域と前記股下域との少なくとも該股下域における前記両側縁部の間に形成され、大便を収容するための袋が、前記開口と対向するように前記おむつの肌非対向側に取り付けられ、前記袋は、肌対向側に位置する透液性シートと、肌非対向側に位置する不透液性シートと、それらシートの間に略全域にわたり位置する吸液性コアとから形成され、前記袋が、前記おむつの開口につながる大便入口と、前記大便入口の下方を前記縦方向へ延びる底と、前記大便入口と前記底との間に延びる周壁とを有し、前記大便入口の周縁近傍が、前記開口の周縁近傍に水密に固着され、前記袋の大便入口から底までの深さ寸法が、前記後胴周り域の側に位置する前記袋の後端部から前記前胴周り域の側に位置する前記袋の前端部に向かうにつれて次第に大きくなっていることにある。
【0007】
本発明の実施の態様の一例として、前記袋の後端部では、前記周壁の一部が前記大便入口から前記底に向かって横方向外方へテーパー状に延びている。
【0008】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記袋の大便収容容積が、30〜10,000cmの範囲にある。
【0009】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記袋の前端部における大便入口から底までの最大深さ寸法が、3〜20cmの範囲にあり、前記袋の後端部における大便入口から底までの最大深さ寸法が、0.5〜5cmの範囲にある。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかる使い捨ておむつの詳細を開放型のおむつを例として説明すると、以下のとおりである。
【0012】
図1,2は、表面シート2の側から示すおむつ1Aの斜視図と、おむつ1Aと袋9とを分離して示すそれらの斜視図とである。図3,4は、図1のA−A線断面図と、図1のB−B線断面図とである。図1では、横方向を矢印Xで示し、縦方向を矢印Yで示す。図2では、袋9に成形する以前の状態を仮想線で示す。なお、表裏面シート2,3の内面とは、コア4に対向する面をいい、それらシート2,3の外面とは、コア4に非対向の面をいう。また、透液性シート10と不透液性シート11との内面とは、コア12に対向する面をいい、それらシート10,11の外面とは、コア12に非対向の面をいう。
【0013】
おむつ1Aは、肌対向側に位置する透液性表面シート2と、肌非対向側に位置する不透液性裏面シート3と、それらシート2,3の間に介在する吸液性コア4と、表面シート2の上方へ起立性向を有する実質的に不透液性の防漏カフ5とを有する。コア4は、表面シート2と裏面シート3との内面に接合されている。
【0014】
おむつ1Aは、縦方向に前胴周り域30および後胴周り域32と、前後胴周り域30,32の間に位置する股下域31とを備え、横方向へ延びる両端縁部1aと、縦方向へ延びる両側縁部1bとを有する。両側縁部1bは、股下域31において横方向内方へ向かって弧を画いている。
【0015】
おむつ1Aの端縁部1aには、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材6が伸長状態で取り付けられている。おむつ1Aの両側縁部1bには、股下域31を縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材7が伸長状態で取り付けられている。
【0016】
おむつ1Aの両側縁部1bの間には、表裏面シート2,3とコア4とをその厚み方向へ貫通する開口8が形成されている。開口8は、股下域31を中心として前後胴周り域30,32へ向かって延びている。おむつ1Aの肌非対向側には、大便を収容するための袋9が取り付けられている。
【0017】
袋9は、肌対向側に位置する透液性シート10と、肌非対向側に位置する不透液性シート11と、それらシート10,11の間に介在する吸液性コア12とから形成されている。コア12は、透液性シート10と不透液性シート11との内面に接合されている。
【0018】
袋9は、おむつ1Aの開口7に対向する大便入口13と、大便入口13の下方を縦方向へ延びる底14と、大便入口13と底14との間に延びる周壁15とを有する。袋9は、前胴周り域30の側に位置する前端部17と、後胴周り域32の側に位置する後端部18とを有する。
【0019】
袋9では、コア12の周縁から周方向外方へ延びる透液性シート10と不透液性シート11との周縁部が水密に固着されている。図2に仮想線で示す状態から袋9に成形するには、透液性シート10の外面を互いに当接させるように縦中心線Zで折曲し、袋9の前端部17の側を縦方向外方へ向かって弧を画く透液性シート10の部位16を固着する。
【0020】
おむつ1Aでは、開口7の周縁近傍に延びる裏面シート3の外面と袋9の大便入口13の周縁近傍に延びる透液性シート10の外面とが水密に固着されている。おむつ1Aと袋9との固着は、ホットメルト型接着剤を使用している。おむつ1Aと袋9との固着には、ヒートシールや超音波接合等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0021】
袋9は、大便収容容積が30〜10,000cmの範囲にある。収容容積が30cm未満では、多量の大便が排泄されたときに、袋が大便を収容しきれない場合がある。収容容積が10,000cmを超過すると、袋9が大型化してしまい、嵩張った袋9が着用者の股間部に接触するので、おむつ1Aの着用時に不快感がある。
【0022】
袋9では、図2に示すように、大便入口13から底14までの深さ寸法が後端部18から前端部17に向かうにつれて次第に大きくなっている。袋9では、前端部17における最大深さ寸法L1が3〜20cmの範囲にあり、後端部18における最大深さ寸法L2が0.5〜5cmの範囲にある。
【0023】
前端部17における最大深さ寸法L1が3cm未満、かつ、後端部18における最大深さ寸法L2が0.5cm未満では、袋9の大便収容容積を30cm以上にすることが難しい。前端部17における最大深さ寸法L1が20cmを超過し、かつ、後端部18における最大深さ寸法L2が5cmを超過すると、袋9が大型化してしまう。
【0024】
おむつ1Aでは、後胴周り域32の両側縁部1bに一対のテープファスナ19が取り付けられ、前胴周り域30における裏面シート3の外面にテープファスナ19の止着域となるターゲットテープ20が取り付けられている。
【0025】
テープファスナ19は、後胴周り域32の両側縁部1bに固着された基端部と、ターゲットテープ20に係脱可能に止着する自由端部とを有する。テープファスナ19の自由端部には、メカニカルファスナのうちのフック部材(図示せず)が取り付けられている。テープファスナ19では、自由端部が表面シート2の外面の側へ向かって折曲され、表面シート2に仮着されている。ターゲットテープ20は、フック部材を係脱可能に止着するループ部材から形成されている。
【0026】
カフ5は、おむつ1Aの両側縁部1bを縦方向へ延びている。カフ5は、コア4の両側縁4bの外側近傍を縦方向へ延びる固定縁部5aと、固定縁部5aに並行して縦方向へ延びる自由縁部5bと、前後胴周り域30,32に位置しておむつ1Aの横方向内方へ倒伏する固定両端部5cとを有する。自由縁部5bには、縦方向へ延びる弾性部材21が伸長状態で取り付けられている。弾性部材21は、自由縁部5bの一部に被覆されている。
【0027】
カフ5では、固定縁部5aから横方向外方へ側部5dが延びている。カフ5は、その固定縁部5aがおむつ1Aの両側縁部1bに固着され、その固定両端部5cがおむつ1Aの両端縁部1aに固着されている。おむつ1Aでは、それが表面シート2を内側にして縦方向へ湾曲し、カフ5が縦方向へ収縮してその自由縁部5bが表面シート2の上方へ起立している。
【0028】
おむつ1Aの両端縁部1bでは、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとがコア4の両端縁4aから縦方向外方へ延び、それら端部2a,3aの互いに重なり合う部分が固着されている。カフ5の固定両端部5cは、表面シート2の端部2aに固着されている。胴周り用弾性部材6は、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとの間に介在し、それら端部2a,3aに固着されている。
【0029】
おむつ1Aの両側縁部1bでは、表面シート2の側部2bがコア4の両側縁4bから横方向外方へわずかに延び、表面シート2の側部2bからさらに横方向外方へ裏面シート3の側部3bとカフ5の側部5dとが延びている。側部2bは、側部3bと側部5dとの間に介在し、それら側部3b,5dに固着されている。側部3bと側部5dとは、それら側部3b,5dの互いに重なり合う部分が固着されている。カフ5の固定縁部5aは、表面シート2の側部2bに固着されている。脚周り用弾性部材7は、裏面シート3の側部3bとカフ5の側部5dとの間に介在し、それら側部3b,5dに固着されている。
【0030】
図5は、前後胴周り域30,32を連結した着用状態で示す図1のおむつ1Aの断面斜視図である。おむつ1Aを着用するには、後胴周り域32の両側縁部1bを前胴周り域30の両側縁部1bの外側に重ね合わせ、テープファスナ19の自由端部をターゲットテープ20に止着する。
【0031】
前後胴周り域30,32が連結されたおむつ1Aには、図5に示すように、胴周り開口22と、脚周り開口23とが画成される。おむつ1Aの着用状態では、袋9の底14が後端部18から前端部17ヘ向かって股下域31の下方へ傾斜する。おむつ1Aでは、それに排泄された大便が袋9の内部に収容されるので、大便が表面シート2上に残存することはなく、着用者の肌に対する大便の付着を確実に防ぐことができる。
【0032】
おむつ1Aの着用時では、袋9の底14が後端部18から前端部17ヘ向かって股下域31の下方へ傾斜するので、大便が袋9の後端部18の側に排泄されたとしても、大便が後端部18から前端部17の側に向かって移動する。大便は、深さ寸法が後端部18のそれよりも大きい前端部17に収容される。
【0033】
袋9に収容された大便は、水分がコア12に吸収、保持され、固形分が袋9の内部に残存する。おむつ1Aでは、起立したカフ5の自由縁部5bが排泄物に対する障壁を形成し、両側縁部1bからの排泄物の漏れを防ぐことができる。
【0034】
図6,7は、他の実施の形態を示すおむつの部分破断斜視図と、おむつと袋9とを分離して示すそれらの斜視図とである。図5のC−C線断面図とであり、図8,9は、図5のC−C線断面図と、図6のD−D線断面図とである。図7では、袋9に成形する以前の状態を仮想線で示す。図6のおむつ1Bが図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
【0035】
袋9の後端部18では、大便入口13と底14との間に延びる周壁15の一部が大便入口13から底14に向かって横方向外方へテーパー状に延びている。袋9は、大便入口13から底14までの深さ寸法が後端部18から前端部17に向かうにつれて次第に大きくなっている。袋9の大便収容容積は、図1のそれと同一である。袋9では、前端部17における最大深さ寸法L1が3〜15cmの範囲にあり、後端部18における最大深さ寸法L2が0.5〜3cmの範囲にある。
【0036】
図7に仮想線で示す状態から袋9に成形するには、透液性シート10の外面を互いに当接させるように縦中心線Zで折曲し、袋9の前端部17の側を縦方向外方へ向かって弧を画く透液性シート10の部位16を固着する。さらに、袋9の後端部の側に延びる透液性シート10の角部24を固着する。
【0037】
おむつ1Bでは、図1のそれと同様に、開口8の周縁近傍に延びる裏面シート3の外面と袋9の大便入口13の周縁近傍に延びる透液性シート10の外面とが水密に固着されている。
【0038】
このおむつ1Bでは、袋9の後端部18の側の周壁15が大便入口13から底14に向かって横方向外方へテーパー状に延びているので、袋9の深さ寸法を大きくすることなく、袋9の大便収容容積を大きくすることができる。おむつ1Bでは、図1のそれと比較し、袋9がおむつ1Bの下方へ嵩張ることはない。
【0039】
表面シート2と透液性シート10とには、親水性繊維不織布、または、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムを使用することができる。裏面シート3と不透液性シート11とには、疎水性繊維不織布、不透液性のプラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた2層の不織布、疎水性繊維不織布にプラスチックフィルムを固着した複合シートのいずれかを使用することができる。防漏カフ5には、疎水性繊維不織布を使用することができる。
【0040】
裏面シート3や不透液性シート11、カフ5には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度を有しかつ柔軟性に富んだスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
【0041】
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン、または、ポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維またはサイドバイサイド型複合繊維を使用することができる。
【0042】
コア4,12は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。それらコア4,12は、ポリマー粒子の脱落や型崩れを防止するためにその全体がティッシュペーパーに被覆されていることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
【0043】
表裏面シート2,3や透液性シート10、不透液性シート11の固着、防漏カフ5の固着、それらシート2,3,10,11に対するそれらコア4,12の接合、弾性部材6,7,12の取り付けには、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールや超音波接合等の熱による溶着手段を使用することができる。
【0044】
この発明は、開放型のおむつの他に、前後胴周り域があらかじめ連結されたパンツ型のおむつにも実施することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨ておむつによれば、それに排泄された大便がおむつに取り付けられた袋の内部に収容されるので、大便が表面シート上に残存することはなく、着用者の肌に対する大便の付着を確実に防ぐことができる。
【0046】
このおむつの着用時では、袋の底が後端部から前端部ヘ向かって股下域の下方へ傾斜するので、大便が袋の後端部の側に排泄されたとしても、大便が後端部か前端部の側に向かって移動する。このおむつでは、袋の前端部における深さ寸法が後端部におけるそれよりも大きいので、大便を袋の前端部に収容することで、それを着用者の肌から遠ざけることができる。
【0047】
袋の後端部の側の周壁の一部が大便入口から底に向かって横方向外方へテーパー状に延びているおむつでは、袋の深さ寸法を大きくすることなく、袋の大便収容容積を大きくすることができ、袋がおむつの下方へ嵩張ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面シートの側から示すおむつの部分破断斜視図。
【図2】 おむつと袋とを分離して示すそれらの斜視図。
【図3】 図1のA−A線断面図。
【図4】 図1のB−B線断面図。
【図5】 前後胴周り域を連結した着用状態で示す図1のおむつの斜視断面図。
【図6】 他の実施の形態を示すおむつの部分破断斜視図。
【図7】 おむつと袋とを分離して示すそれらの斜視図。
【図8】 図6のC−C線端面図。
【図9】 図6のD−D線端面図。
【符号の説明】
1A 使い捨ておむつ
1B 使い捨ておむつ
1a 両端縁部
1b 両側縁部
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸液性コア
8 開口
9 袋
10 透液性シート
11 不透液性シート
12 吸液性コア
13 大便入口
14 底
15 周壁
17 前端部
18 後端部
30 前胴周り域
31 股下域
32 後胴周り域
L1 最大深さ寸法
L2 最大深さ寸法

Claims (4)

  1. 肌対向側に位置する透液性表面シートと、肌非対向側に位置する不透液性裏面シートと、前記表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成され、横方向へ延びる両端縁部と、縦方向へ延びる両側縁部とを有し、前記縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、前記前後胴周り域の間に位置する股下域とを備えた使い捨ておむつにおいて、
    前記表裏面シートと前記コアとを厚み方向へ貫通する開口が、前記前後胴周り域と前記股下域との少なくとも該股下域における前記両側縁部の間に形成され、大便を収容するための袋が、前記開口と対向するように前記おむつの肌非対向側に取り付けられ、
    前記袋は、肌対向側に位置する透液性シートと、肌非対向側に位置する不透液性シートと、それらシートの間に略全域にわたり位置する吸液性コアとから形成され、
    前記袋が、前記おむつの開口につながる大便入口と、前記大便入口の下方を前記縦方向へ延びる底と、前記大便入口と前記底との間に延びる周壁とを有し、前記大便入口の周縁近傍が、前記開口の周縁近傍に水密に固着され、前記袋の大便入口から底までの深さ寸法が、前記後胴周り域の側に位置する前記袋の後端部から前記前胴周り域の側に位置する前記袋の前端部に向かうにつれて次第に大きくなっていることを特徴とする前記おむつ。
  2. 前記袋の後端部では、前記周壁の一部が前記大便入口から前記底に向かって横方向外方へテーパー状に延びている請求項1記載のおむつ。
  3. 前記袋の大便収容容積が、30〜10,000cmの範囲にある請求項1または請求項2に記載のおむつ。
  4. 前記袋の前端部における大便入口から底までの最大深さ寸法が、3〜20cmの範囲にあり、前記袋の後端部における大便入口から底までの最大深さ寸法が、0.5〜5cmの範囲にある請求項1ないし請求項3いずれかに記載のおむつ。
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