JP3822179B2 - マルチスペクトル画像処理装置、マルチスペクトル画像処理方法、およびコンピュータが実行するためのプログラム - Google Patents
マルチスペクトル画像処理装置、マルチスペクトル画像処理方法、およびコンピュータが実行するためのプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,マルチスペクトル画像処理装置、マルチスペクトル画像処理方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関し、詳細には、マルチスペクトル画像に関して、そのマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを作成することが可能なマルチスペクトル画像処理装置、マルチスペクトル画像処理方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機や人工衛星などのプラットホームに搭載されたマルチスペクトルセンサを用いて、地表の対象物から反射または放射される電磁波などを検知し、それらのデータを用いて対象物や現象に関する情報を得る技術をリモートセンシングという。
【0003】
このようなリモートセンシング技術の適用形態として、例えば森林、田畑、市街地等のような、土地の利用形態を表す情報(以下、「土地被覆情報」)を、航空機や人工衛星に搭載されたマルチスペクトルセンサにより撮影されたマルチスペクトル画像データを用いて分類する土地被覆分類手法についての検討がなされている(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
この土地被覆分類手法は、具体的には、実際に現地で観測して得た土地被覆情報(以下、現地土地被覆情報)と、撮影されたマルチスペクトル画像データにおける画素や領域等の対応部分とを各々関連付けて構築したデータ(以下、「サンプルデータ」)をテーブル等の記憶形態で保持しておき、当該サンプルデータに最尤法等の統計的手法を適用することによって、マルチスペクトル画像データ全体における土地被覆情報を分類するものである。
【0005】
【非特許文献1】
日本リモートセンシング学会誌Vol.7,No.4「空間情報を用いたマルチスペクトル分類、新井他」
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リモートセンシングに使用されるマルチスペクトルセンサにおいては、その性能上および取得データ量などの関係から、画像としての領域を一度に取得できる波長帯は限定されている。また、多波長データを取得できるマルチスペクトルセンサは高価なものが多い。例えば、紫外/赤外領域等に波長数が限定されており、可視光領域の青色を検知できないマルチスペクトルセンサがある。他方、可視光領域は検知できるが、紫外/赤外領域等が検知できないマルチスペクトルセンサがある。
【0007】
そのため、リモートセンシングの分野では、可視領域におけるトゥルーカラー画像の作成や、各種解析に必要な紫外/赤外領域などの各種画像の利用が制限されているという問題がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、マルチスペクトル画像に関して、そのマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを作成することが可能なマルチスペクトル画像処理装置、マルチスペクトル画像処理方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力手段と、カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力手段と、前記参照画像入力手段で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分の画素のデータを参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけて格納する参照用スペクトルDBと、前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力手段と、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する、前記参照用スペクトルDBに格納される参照スペクトルデータと照合して、前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率を推定するカテゴリ推定手段と、前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、所定単位毎に、前記複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルデータと、前記カテゴリ推定手段で推定された前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率とに基づいて作成する任意波長作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記任意波長作成手段は、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択手段を含み、前記入力マルチスペクトル画像の前記選択手段で選択された波長帯のデータを作成することが望ましい。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成手段で作成した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成手段を備えたことが望ましい。
【0012】
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力工程と、カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力工程と、前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力工程と、前記参照画像入力工程で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分の画素のデータを参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけて格納する参照用スペクトルDBを参照し、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照スペクトルデータと照合して、前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率を推定するカテゴリ推定工程と、前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、所定単位毎に、前記複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルデータと、前記カテゴリ推定工程で推定された前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率とに基づいて作成する任意波長作成工程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記任意波長作成工程では、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択工程を含み、前記入力マルチスペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯のデータを作成することが望ましい。
【0014】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成工程で作成した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成工程を含むことが望ましい。
【0015】
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、コンピュータが実行するためのプログラムにおいて、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力工程と、カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力工程と、前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力工程と、前記参照画像入力工程で入力したマルチスペクトル画像のカテゴリ情報に対応する部分の画素のデータを参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけて格納する参照用スペクトルDBを参照し、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照スペクトルデータと照合して、前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率を推定するカテゴリ推定工程と、前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、所定単位毎に、前記複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルデータと、前記カテゴリ推定工程で推定された前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率とに基づいて作成する任意波長作成工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記任意波長作成工程では、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択工程を含み、前記入力マルチスペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯のデータを作成することが望ましい。
【0017】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成工程で作成した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成工程を含むことが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明のマルチスペクトル画像処理装置、マルチスペクトル画像処理方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[マルチスペクトル画像処理装置の構成]
図1は、本実施の形態にかかるマルチスペクトル画像処理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。同図に示すマルチスペクトル画像処理装置1は、参照用画像入力部11、参照スペクトルデータ登録処理部12と、参照スペクトルデータDB13と、元画像入力部15と、画像データ変換処理部16と、反射率画像データ変換部17と、カテゴリ推定処理部18と、任意波長画像作成処理部19と、画像再構成処理部20と、画像出力部21とを備えている。
【0020】
参照用画像入力部11は、人工衛星等のプラットホームに搭載された第1のマルチスペクトルセンサで撮像したマルチスペクトル画像データを、図示しない画像データ入力用インターフェースを介して参照用マルチスペクトル画像データとして入力して、参照スペクトルデータ登録処理部12に出力する。
【0021】
この場合の画像データ入力用インターフェースは、例えば、パラボラアンテナを含む受信装置のように、人工衛星等からのマルチスペクトル画像データを入力する手段であるが、予め人工衛星等から取り込んだマルチスペクトル画像データを蓄積した外部記憶装置等を用いて構成しても良い。また、第1のマルチスペクトルセンサを搭載するプラットホームは、人工衛星に限られず航空機、気球等を使用することにしても良い。
【0022】
なお、マルチスペクトル画像データは、リモートセンシングによって第1のマルチスペクトルセンサで撮影対象物を撮像した際に、紫外バンド、青バンド、緑バンド、赤バンド、近赤外バンド等を含む光の観測波長帯毎に観測された複数のスペクトル画像データである。図2は、第1のマルチスペクトルセンサの波長帯の一例を示す図である。第1のマルチスペクトルセンサは、図2に示すように、5つのバンドを有しており、バンド1は紫外(0.40〜0.45μm)、バンド2は青(0.45〜0.52μm)、バンド3は緑(0.5〜0.59μm)、バンド4は赤(0.61〜0.68μm)、バンド5は近赤外(0.78〜0.89μm)の帯域を検出する。第1のマルチスペクトルセンサは、後述する第2のマルチスペクトルセンサ(図8参照)の検出範囲外の、紫外(0.40〜0.45μm)および青(0.45〜0.52μm)の波長帯が検出可能となっている。
【0023】
参照スペクトルデータ登録処理部12は、入力用のインターフェースの入力画面で、カテゴリ情報(大分類、中分類、小分類)を入力するとともに、入力される参照用マルチスペクトル画像データ中において入力したカテゴリ情報に対応する画素値から成る部分の画素のデータを参照スペクトルデータとして抽出して、カテゴリ情報と参照スペクトルデータとを関連づけて、参照スペクトルデータDB13に登録する。この場合、演算精度を向上させるために、1つのカテゴリ情報に関して、値に分散のある複数の参照スペクトルデータを登録する。入力されたカテゴリ情報(大分類、中分類、小分類)は、参照スペクトルデータDB13のカテゴリ情報テーブル(図5〜図7参照)に登録され、参照用スペクトルデータデータは、所定の記憶領域にカテゴリ情報と関連づけて登録される。
【0024】
この場合、参照スペクトルデータ登録処理部12は、参照スペクトルデータを、入力画面で指定されるデータ形態で参照スペクトルデータDB13に登録する。データ形態としては、データ種別として、”平均データ”、”平滑化データ”、単位種別として”センサデータ”、”輝度データ”、”反射率データ”の指定が可能となっている。
【0025】
ここでの入力用のインターフェースは、表示ディスプレイに表示される入力画面と、入力画面からデータを入力するキーボードである。図3は、参照スペクトルデータ登録処理部12の入力画面の一例を示している。同図に示す入力画面の例では、データ名、カテゴリ情報(大分類、中分類、小分類)、データ種別、単位種別、測定場所、測定日時、センサ名の入力欄が設けられている。例えば、カテゴリ情報として、大分類”農業植生”、中分類”沈水植物群落”、小分類”大根”が入力された場合には、参照スペクトルデータDB13のカテゴリ情報テーブル(図5〜図7参照)に登録されるとともに、マルチスペクトル画像データの中から「大根」を表す画素値に対応する部分の画素のデータを参照スペクトルデータとして抽出して、カテゴリ情報「大根」と関連づけて参照スペクトルデータDB13に登録する。図4は、スペクトルデータの一例を示している。同図において、横軸は波長、縦軸は反射率を示している。同図では、常緑広葉樹、落葉広葉樹、常緑針葉樹、土壌(粘土系)、土壌(シルト系)、アスファルト1、アスファルト2、水(湖沼)、水(河川)のスペクトルデータの一例が示されている。
【0026】
なお、参照スペクトルデータDB13に登録される参照スペクトルデータは、1種類のマルチスペクトルセンサの出力に限られず、複数種のマルチスペクトルセンサの出力を格納することにしても良い。
【0027】
参照スペクトルデータDB13は、参照スペクトルデータ登録処理部12で登録される、カテゴリ情報と参照スペクトルデータを関連づけて格納する。この参照スペクトルデータは、後述するように、カテゴリ推定処理部18のカテゴリ推定処理および任意波長作成処理部19の任意波長作成処理の際に参照され、入力画像からカテゴリ情報を推定したり、任意波長のデータを作成する場合に使用される。
【0028】
また、参照スペクトルデータDB13は、参照スペクトルデータ登録処理部12で入力されるカテゴリ情報を格納するカテゴリ情報テーブルを備えている。このカテゴリ情報テーブルは、画像のカテゴリ情報を大分類、中分類、および小分類に区分した大分類テーブル、中分類テーブル、および小分類テーブルから構成されている。
【0029】
図5は、大分類テーブルの一例を示す図である。大分類テーブルには、同図に示すように、Bunrui1_idと、カテゴリ情報の大分類名(naiyou)とが対応づけて登録される。図6は、中分類テーブルの一例を示す図である。中分類テーブルは、同図に示すように、Bunrui1_idと、Bunrui2_idと、カテゴリ情報の中分類名(naiyou)とが対応づけて登録される。図7は、小分類テーブルの一例を示す図である。小分類テーブルには、同図に示すように、Bunrui1_idと、Bunrui2_idと、Bunrui3_idと、カテゴリ情報の小分類名(naiyou)とが対応づけて登録される。Bunrui1_id、Bunrui2_id、Bunrui3_idの番号は、データ入力順に付与される。
【0030】
元画像入力部15は、人工衛星等に搭載された第2のマルチスペクトルセンサで撮像したマルチスペクトル画像データを、図示しない画像データ入力用インターフェースを介して入力マルチスペクトル画像として入力して、画像データ変換処理部16に出力する。
【0031】
この場合の画像データ入力用インターフェースは、例えば、パラボラアンテナを含む受信装置のように、人工衛星等のプラットホームからのマルチスペクトル画像データを入力する手段であるが、予め人工衛星等から取り込んだマルチスペクトル画像データを蓄積した外部記憶装置等を用いて構成しても良い。また、第2のマルチスペクトルセンサを搭載するプラットホームは、人工衛星に限られず航空機、気球等を使用することにしても良い。
【0032】
なお、マルチスペクトル画像データは、リモートセンシングによって第2のマルチスペクトルセンサで撮像した際に、緑バンド、赤バンド、近赤外バンド等を含む光の観測波長帯毎に観測された複数の画像データである。ここで使用される第2のマルチスペクトルセンサの波長帯の一例を図8に示す。第2のマルチスペクトルセンサは、図8に示すように、3つのバンドを有しており、バンド1は緑(0.5〜0.59μm)、バンド2は赤(0.61〜0.68μm)、バンド3は近赤外(0.78〜0.89μm)の波長帯が検出可能になっている。
【0033】
画像データ変換処理部16は、例えば、マルチスペクトル画像データを図示しないメモリ領域に保持されている所定の換算式により電磁波の放射量を表す輝度データ(より具体的には、複数の画像データ毎の輝度データ)に変換して、反射率画像データ変換部17に出力する。この換算式は、マルチスペクトル画像データにおける光の波長帯の種類、即ち使用するスペクトルセンサ毎の特性に応じて定まるもので、例えば、NASA(米国航空宇宙局)等が提案している公知の換算式を用いることができる。
【0034】
反射率画像データ変換部17は、マルチスペクトル画像データにおける輝度データから画素毎の反射率を算出して、カテゴリ推定処理部18に出力する。この場合の反射率の算出手法としては、例えば、「Gray Scale Log Residual法−反射率パターン解析のための一手法、日本リモートセンシング学会誌、Vol.12,No.3(1992)」に記載された公知技術を採用することができる。
【0035】
カテゴリ推定処理部18は、入力用のインターフェースを備えており、操作者がこの入力用のインターフェースを使用して、参照スペクトルデータDB13に格納されているカテゴリ情報テーブルから複数のカテゴリ情報を選択し、選択した複数のカテゴリ情報に各々対応する参照スペクトルデータを参照して、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)の画素単位毎に、そのカテゴリ情報を推定して、推定結果を任意波長画像作成処理部19に出力する。ここで、操作者がカテゴリ情報を選択しているのは、操作者は、第1のマルチスペクトルセンサの撮像範囲からある程度のカテゴリ情報を絞り込めるので、カテゴリ情報の対象を限定して、演算時間を短縮するためである。なお、カテゴリ推定処理18では、カテゴリ情報に加えて、データ種別、単位種別、測定場所、測定日時、およびセンサ名等を選択して、対象となる参照スペクトルデータの条件を絞り込むことが可能となっている。
【0036】
ここでの入力用のインターフェースは、表示ディスプレイに表示される入力画面と、入力画面からデータを入力するキーボードであり、入力画面には、カテゴリ情報登録テーブル(図5〜図7参照)に格納されているカテゴリ情報の一覧が表示され、操作者は、その中から複数のカテゴリ情報を選択する。
【0037】
任意波長画像作成処理部19は、入力用のインターフェースを備えており、この入力用のインターフェースを使用して、操作者は、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)について推定したい波長帯を選択し、カテゴリ推定処理部18のカテゴリ情報の推定結果を利用して、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)の画素単位毎に、選択された波長帯のデータを作成して画像再構成処理部20に出力する。
【0038】
ここでの入力用のインターフェースは、表示ディスプレイに表示される入力画面と、入力画面からデータを入力するキーボードであり、入力画面には、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外でかつ第1のマルチスペクトルセンサで検出可能な波長帯が表示され、操作者はその中から作成したい波長帯を選択する。本実施の形態では、入力画面には、例えば、紫外(0.40〜0.45μm)、青(0.45〜0.52μm)の波長帯が表示される。
【0039】
画像再構成処理部20は、入力用のインターフェースを備えており、この入力用のインターフェースを使用して、操作者は、入力マルチスペクトル画像データについて出力したい波長帯およびその出力順を選択し、入力マルチスペクトル画像および任意波長作成処理部19で作成された波長帯のデータについて、選択された波長帯およびその選択された出力順で、入力マルチスペクトル画像を再構成して多波長画像(合成画像)として画像出力部21に出力する。
【0040】
ここでの入力用のインターフェースは、表示ディスプレイに表示される入力画面と、入力画面からデータを入力するキーボードであり、入力画面には、第2のマルチスペクトルセンサの波長帯と、任意波長画像作成処理部19で選択された波長帯が表示され、操作者は、これらの波長帯の中から出力したい波長帯とその出力順を選択する。本実施の形態では、例えば、任意波長画像作成処理部19で”青(0.45〜0.52μm)”が選択された場合には、入力画面には、青(0.45〜0.52μm)と、第2のマルチスペクトルの検知範囲である緑(0.5〜0.59μm)、赤(0.61〜0.68μm)、近赤外(0.78〜0.89μm)とが表示される。
【0041】
画像出力部21は、出力用のインターフェースを備えており、画像再構成処理部20から入力される多波長画像に対して、濃度変換、空間演算、および各波長帯に色の割り当て等の表示のための処理を施して、ナチュラルカラー画像、フォールカラー画像、およびトゥルカラー画像等を出力する。ここでの出力用のインターフェースは、表示モニタやプリンタであり、画像再構成処理部20から入力される多波長画像(合成画像)のナチュラルカラー画像、フォールカラー画像、およびトゥルカラー画像等を表示モニタに表示したりプリンタでプリント出力する。
【0042】
[参照スペクトルデータ登録処理]
図9は、図1のマルチスペクトル画像処理装置の参照スペクトルデータ登録処理の手順を説明するためのフローチャートを示している。図9を参照して、図1のマルチスペクトル画像処理装置の参照スペクトルデータ登録処理を説明する。
【0043】
図9において、図1の参照用画像入力部11には、第1のマルチスペクトルセンサで撮像された参照用マルチスペクトル画像データが入力され、参照スペクトルデータ登録処理部12に出力される(ステップS1)。
【0044】
参照スペクトルデータ登録処理部12では、カテゴリ情報が入力され(ステップS2)、参照用マルチスペクトル画像データ中において、入力したカテゴリ情報に対応する画素値から成る部分の画素のデータを参照スペクトルデータとして抽出して(ステップS3)、カテゴリ情報と参照スペクトルデータとを関連づけて、参照スペクトルデータDB13に登録する(ステップS4)。この場合、入力されたカテゴリ情報は、カテゴリ情報登録テーブル(図5〜図7参照)に登録される。ステップS3とステップS4の処理は、必要なカテゴリ情報の参照スペクトルデータの登録が完了するまで、繰り返し行われる。
【0045】
[多波長画像作成処理]
図10は、図1のマルチスペクトル画像処理装置の多波長画像作成処理の手順を説明するためのフローチャートを示している。図10を参照して、図1のマルチスペクトル画像処理装置の多波長画像作成処理を説明する。
【0046】
図10において、図1の元画像入力部15は、第2のマルチスペクトルセンサで撮像された入力マルチスペクトル画像データが入力されると、画像データ変換処理部16に出力する(ステップS11)。
【0047】
画像データ変換処理部16は、入力マルチスペクトル画像データを輝度データに変換して、反射率画像データ変換部17に出力する(ステップS12)。
【0048】
反射率画像データ変換部17は、入力される入力マルチスペクトル画像データ(輝度データ)を反射率データに変換して、カテゴリ推定処理部18および画像再構成処理部20に出力する(ステップS13)。
【0049】
カテゴリ推定処理部18では、操作者は、入力用のインターフェースで利用目的に応じて、参照スペクトルデータDB13に格納されているカテゴリ情報登録テーブル(図5〜図7参照)から複数のカテゴリ情報を選択する(ステップS14)。ここでは、例えば、自然植生、人工物製品、土壌、水が選択されたものとする。この選択例は、大分類が選択されており、大まかな土地利用の形態を知りたい場合である。
【0050】
カテゴリ推定処理部18は、選択されたカテゴリ情報の参照スペクトルデータを入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)の単位に合わせて変換する(ステップS15)。例えば、参照スペクトルデータが輝度データの場合は、反射率データに変換し、参照スペクトルデータが、反射率データの場合は、データ変換を行わない。
【0051】
カテゴリ推定処理部18は、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)を画素毎に、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照スペクトルデータと照合して、そのカテゴリ情報を推定して、推定結果を任意波長画像作成処理部19に出力する(ステップS16)。ここでは、選択されたカテゴリ情報のカテゴリ内の全てのカテゴリ情報のスペクトルデータに関する、後述の照合方法に必要な平均値、分散などのパラメータが使用される。また、ここでの照合方法としては、ユークリッド距離法、マハラノビス距離法、および最尤法等を使用することができ、選択したカテゴリ情報毎にその出現確率を推定結果として算出する。具体的には、出現確率は、例えば、ピクセル(1,3)は、自然植生79・5%、人工物製品20%、水0.5%のように算出される。
【0052】
任意波長画像作成処理部19では、操作者は、入力用のインターフェースで、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)について、新規に作成したい1または複数の波長を参照スペクトルデータの波長帯から選択する(ステップS17)。ここでは、例えば、青(0.45〜0.52μm)の波長帯が選択されたものとする。
【0053】
任意波長画像作成処理部19は、カテゴリ推定処理部18で推定されたカテゴリ情報の各参照スペクトルに関して、多変量解析を利用して、新規に作成したい波長帯のデータを推定するためのパラメータ(a,b,c)を計算して、各々推定式を算出する(ステップS18)。推定されたカテゴリ情報が、大分類または中分類である場合には、推定されたカテゴリ情報のカテゴリ内の全てのカテゴリ情報のスペクトルデータを使用して多変量解析を行う。例えば、カテゴリ情報として農業植生(大分類)が推定された場合には、農業植生の中分類の野菜(小分類のキャベツ、ハクサイ、・・・・)、果樹(小分類のリンゴ、イチゴ、・・・)、穀物(コメ、ソバ、大豆)のスペクトルデータを使用して多変量解析を行う。小分類のカテゴリ情報が推定された場合には、推定されたカテゴリ情報に対応する複数の参照スペクトルデータを使用して多変量解析を行う。
【0054】
例えば、自然植生、人工物製品、および水の青色(0.45〜0.52μm)の推定式は、以下のようになる。
自然植生(青)の推定式 =a1×緑+b1×赤+c1×近赤外
人工物製品(青)の推定式 =a2×緑+b2×赤+c2×近赤外
水(青)の推定式 =a3×緑+b3×赤+c3×近赤外
【0055】
任意波長作成処理部19は、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)の画素毎に、各推定式で演算を行いその演算結果およびカテゴリ推定処理部18で算出したカテゴリ情報の出現確率を使用して、新規に作成する波長帯のデータ(ここでは、反射率データ)の作成して画像再構成処理部20に出力する(ステップS19)。
【0056】
例えば、ピクセル(1,3):植生79・5%、人工物製品の20%、水0.5%の場合に、青色の波長値は、以下のようになる。
【0057】
新波長値=植生推定式の結果×0.795+人工物製品の推定式の結果×0.2+水の推定式の結果×0.05
【0058】
これにより、第2のスペクトルセンサの検出範囲外でかつ第1のマルチスペクトルセンサで検出可能な波長帯のデータを算出することができる。なお、推定したい波長帯として複数の波長帯が選択された場合には、ステップS18、S19の処理を繰り返し実行する。
【0059】
画像再構成処理部20では、操作者が、入力用インターフェースを使用して、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)に関して、出力したい波長帯およびその出力順を選択する(ステップS20)。ここでは、例えば、青(0,45〜0.52μm)、緑(0.5〜0.59μm)、赤(0.61〜0.68μm)の出力順で波長帯が選択されたものとする。
【0060】
画像再構成処理部20では、選択された波長帯および出力順で、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)を再構成して、多波長画像(合成画像)として画像出力部21に出力する(ステップS21)。
【0061】
ここでは、例えば、任意波長画像作成処理部19で新規に作成した入力マルチスペクトル画像データの青(0,45〜0.52μm)、入力マルチスペクトル画像データ(反射率データ)の緑(0.5〜0.59μm)および赤(0.61〜0.68μm)の波長帯の反射率データが、この出力順で出力される。
【0062】
画像出力部21は、画像再構成処理部20から入力される多波長画像(合成画像)を、濃度変換、空間演算、および各波長帯に色の割り当て等の表示のための処理を施して、表示モニタにカラー表示する(ステップS22)。ここでは、例えば、入力マルチスペクトル画像の青(0,45〜0.52μm)、緑(0.5〜0.59μm)、および赤(0.61〜0.68μm)の波長帯がカラー表示される。
【0063】
図11は、元画像(緑、赤外、遠赤外)と合成画像(青、赤、緑)の表示例を示している。同図(A)は、市街地、同図(B)は、海岸沿いの画像の表示例を示している。図11に示すように、合成画像は、元画像に比して青の波長帯が再現されるため、水や土地利用などが明確に再現されている。
【0064】
図12は、同一の領域をRGBセンサで撮像した画像(正解画像)と、本発明のマルチスペクトル画像処理装置で作成した合成画像(R,G,B)を示している。本発明のマルチスペクトル画像処理装置で合成した合成画像は、テスト全域では約98%、水域では約95%、都市域では約94%、植生域では約99%という高い正解率を得ることができ、実用化が可能であることが立証された。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態のマルチスペクトル画像処理装置によれば、参照スペクトルデータ登録処理部12は、カテゴリ情報を入力し、第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像中で入力されるカテゴリ情報に対応する部分の画素のデータを参照用スペクトルデータとして、カテゴリ情報と関連づけて参照スペクトルデータDB13に登録しておき、カテゴリ推定処理部18では、入力マルチスペクトル画像を画素単位所定単位毎に、参照スペクトルデータDB13に登録されている参照用スペクトルデータと照合して、そのカテゴリ情報を推定し、任意波長画像作成処理部19は、入力マルチスペクトル画像の第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、参照スペクトルデータDB13に登録されている、カテゴリ推定処理部18で推定されたカテゴリ情報に対応する参照用スペクトルを参照して作成することとしたので、入力マルチスペクトル画像に関して、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0066】
また、カテゴリ推定処理部18は、操作者により指定される複数のカテゴリ情報を選択し、参照スペクトルデータDB13に登録されている、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルを照合して、当該選択された複数のカテゴリ情報の出現確率を算出して、入力マルチスペクトル画像の複数のカテゴリ情報を推定することとしたので、簡易な方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像のカテゴリを推定することが可能となる。
【0067】
また、任意波長作成処理部19は、カテゴリ推定処理部18で推定された複数のカテゴリ情報に対応する各参照スペクトルを多変量解析して、新規に作成する波長帯のデータを推定するためのパラメータを算出した後、算出したパラメータを含む各推定式を算出して、当該各推定式の算出値およびカテゴリ推定処理部18で算出した複数のカテゴリ情報の出現確率に基づいて、波長帯のデータを作成することとしたので、簡易な方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像の新規な波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0068】
また、任意波長作成処理部19では、操作者が新規に作成する波長帯を選択することとしたので、操作者が新規に作成する波長帯を選択することが可能となる。
【0069】
また、画像再生構成処理部20は、入力マルチスペクトル画像データと、任意波長作成処理部20で作成した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成することとしたので、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを含むマルチスペクトル画像を作成することが可能となる。
【0070】
また、画像再構成処理部20では、操作者が出力したい波長帯を選択することとしたので、操作者が合成画像として出力したい波長帯を選択することが可能となる。
【0071】
なお、上記した実施の形態では、参照スペクトルデータ登録処理部12は、参照用マルチスペクトル画像データ中において、入力したカテゴリ情報に対応する画素値から成る部分の画素のデータを参照スペクトルデータとして抽出しているが、本発明は、これに限られるものではなく、複数画素からなるブロック単位で参照スペクトルデータを抽出することにしても良い。この場合は、入力マルチスペクトル画像データと参照スペクトルデータの照合をブロック単位で行う。
【0072】
また、本実施の形態では、入力マルチスペクトル画像データと参照スペクトルデータとを照合する場合に、反射率データで照合を行っているが、本発明はこれに限られるものではなく、マルチスペクトルセンサの出力値や輝度データで照合を行うことにしても良い。
【0073】
また、本実施の形態では、入力マルチスペクトル画像データを、画像データ変換処理部16で輝度データに変換した後、反射率データ変換部17で反射率データに変換しているが、かかるデータ変換を行わないで、参照スペクトルデータDB13に格納されている参照スペクトルデータを、入力マルチスペクトル画像データの単位形式(データ形式)に変換して、両者の照合を行うことにしても良い。これにより、画像データ変換処理部16と、反射率データ変換部17が不要となり、また、参照スペクトルデータを入力マルチスペクトル画像データの単位形式に変換しているので、処理速度を向上させることが可能となる。また、上記した実施の形態では、元画像入力部15には、マルチスペクトルセンサで取得されたデータ(センサ出力)が入力されることとして説明したが、輝度や反射率に変換後のデータを入力することにしても良い。入力される入力マルチスペクトル画像データが各種のデータ形式(センサ出力、輝度データ、反射率データ等)をとる場合に、上述したように、参照スペクトルデータを入力マルチスペクトル画像データの形式に変換して照合する構成とすることにより、入力マルチスペクトル画像データの各種のデータ形式に容易に対応可能となる。
【0074】
また、本発明では、第1および第2のマルチスペクトルセンサの検出可能帯域は、実施の形態に示したものに限られるものではなく、これ以外の検出可能帯域を有するマルチスペクトルセンサを使用しても良いことは言うまでもなく、また、新規にデータを作成する波長帯も実施の形態に限定されるものではない。
【0075】
また、本明細書において、マルチスペクトルセンサとは、多バンドのスペクトルデータを検出可能なスペクトル検出装置をいい、スペクトルメータやハイパースペクトルセンサ等も含まれる。また、マルチスペクトルセンサを、上記した実施の形態では、プラットホームに搭載する例を示したが、地上(フィールドや実験室)でスペクトルデータを検出する場合にも本発明は適用可能である。
【0076】
なお、本発明の目的は、上述したマルチスペクトル画像処理装置の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(または、CPU、MPU、DSP)が記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することによっても達成することが可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述したマルチスペクトル画像処理装置の機能を実現することになり、そのプログラムコードまたはそのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記録媒体としては、FD、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ部5、ROMなどの光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記録媒体を使用することができる。
【0077】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述したマルチスペクトル画像処理装置の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した画像処理装置の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0078】
また、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述したマルチスペクトル画像処理装置の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0079】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して実行可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明にかかるマルチスペクトル画像処理装置によれば、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力手段と、カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力手段と、前記参照画像入力手段で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分を参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけてDBに登録するDB登録手段と、前記DB登録手段で登録される、前記カテゴリ情報と前記参照用スペクトルデータとを関連づけて格納するDBと、前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力手段と、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、前記DBに格納された参照用スペクトルデータと照合して、そのカテゴリ情報を推定するカテゴリ推定手段と、前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、前記DBに登録されている、前記カテゴリ推定手段で推定されたカテゴリ情報に対応する参照用スペクトルを参照して作成する任意波長作成手段と、を含むこととしたので、入力マルチスペクトル画像に関して、そのマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0081】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理装置によれば、前記カテゴリ情報は、大分類、中分類、および小分類に分類されることとしたので、各種のカテゴリ情報を入力することが可能となる。
【0082】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理装置によれば、前記カテゴリ推定手段は、操作者により指定される複数のカテゴリ情報を選択し、前記DBに登録されている、前記選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルを照合して、当該選択された複数のカテゴリ情報の出現確率を算出して、入力マルチスペクトル画像の複数のカテゴリ情報を推定することとしたので、簡易な方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像のカテゴリを推定することが可能となる。
【0083】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理装置によれば、前記任意波長作成手段は、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択手段を含み、前記入力マルチスペクトル画像の前記選択手段で選択された波長帯のデータを作成することとしたので、操作者が新規に作成する波長帯を選択することが可能となる。
【0084】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理装置によれば、前記任意波長作成手段は、前記カテゴリ推定手段で推定された複数のカテゴリ情報に対応する各参照スペクトルを多変量解析して、新規に作成する波長帯のデータを推定するためのパラメータを算出した後、算出したパラメータを含む各推定式を算出して、当該各推定式の算出値および前記カテゴリ推定手段で算出した複数のカテゴリ情報の出現確率に基づいて、前記波長帯のデータを作成することとしたので、簡易は方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像の新規な波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0085】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理装置によれば、前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成手段で推定した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成手段を備えたこととしたので、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを含むマルチスペクトル画像を作成することが可能となる。
【0086】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理装置によれば、前記画像再構成手段は、操作者が出力したい波長帯を選択するための選択手段を含み、前記入力スペクトル画像の前記選択手段で選択された波長帯の合成画像を作成することとしたので、操作者が合成画像として出力したい波長帯を選択することが可能となる。
【0087】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理方法によれば、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力工程と、カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力工程と、前記参照画像入力手段で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分を参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけてDBに登録するDB登録工程と、前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力工程と、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、前記DBに格納された参照用スペクトルデータと照合して、そのカテゴリ情報を推定するカテゴリ推定工程と、前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、前記DBに登録されている、前記カテゴリ推定工程で推定されたカテゴリ情報に対応する参照用スペクトルを参照して作成する任意波長作成工程と、を含むこととしたので、入力マルチスペクトル画像に関して、そのマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0088】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理方法によれば、前記カテゴリ情報は、大分類、中分類、および小分類に分類されることとしたので、各種のカテゴリ情報を入力することが可能となる。
【0089】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理方法によれば、前記カテゴリ推定工程は、操作者により指定される複数のカテゴリ情報を選択し、前記DBに登録されている、前記選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルを照合して、当該選択された複数のカテゴリ情報の出現確率を算出して、入力マルチスペクトル画像の複数のカテゴリ情報を推定することとしたので、簡易な方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像のカテゴリを推定することが可能となる。
【0090】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理方法によれば、前記任意波長作成工程は、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択工程を含み、前記入力マルチスペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯のデータを作成することとしたので、操作者が新規に作成する波長帯を選択することが可能となる。
【0091】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理方法によれば、前記任意波長作成工程では、前記カテゴリ推定工程で推定された複数のカテゴリ情報に対応する各参照スペクトルを多変量解析して、新規に作成する波長帯のデータを推定するためのパラメータを算出した後、算出したパラメータを含む各推定式を算出して、当該各推定式の算出値および前記カテゴリ推定工程で算出した複数のカテゴリ情報の出現確率に基づいて、前記波長帯のデータを作成することとしたので、簡易は方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像の新規な波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0092】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理方法によれば、前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成工程で推定した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成工程を含むこととしたので、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを含むマルチスペクトル画像を作成することが可能となる。
【0093】
また、本発明にかかるマルチスペクトル画像処理方法によれば、前記画像再構成工程は、操作者が出力したい波長帯を選択するための選択工程を含み、前記入力スペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯の合成画像を作成することとしたので、操作者が合成画像として出力したい波長帯を選択することが可能となる。
【0094】
また、本発明にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、マルチスペクトル画像処理方法によれば、コンピュータが実行するためのプログラムにおいて、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力工程と、カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力工程と、前記参照画像入力手段で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分を参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけてDBに登録するDB登録工程と、前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力工程と、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、前記DBに格納された参照用スペクトルデータと照合して、そのカテゴリ情報を推定するカテゴリ推定工程と、前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、前記DBに登録されている、前記カテゴリ推定工程で推定されたカテゴリ情報に対応する参照用スペクトルを参照して作成する任意波長作成工程と、を実現することとしたので、入力マルチスペクトル画像に関して、そのマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0095】
また、本発明にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、前記カテゴリ情報は、大分類、中分類、および小分類に分類されることとしたので、各種のカテゴリ情報を入力することが可能となる。
【0096】
また、本発明にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、前記カテゴリ推定工程は、操作者により指定される複数のカテゴリ情報を選択し、前記DBに登録されている、前記選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルを照合して、当該選択された複数のカテゴリ情報の出現確率を算出して、入力マルチスペクトル画像の複数のカテゴリ情報を推定することとしたので、簡易な方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像のカテゴリを推定することが可能となる。
【0097】
また、本発明にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、前記任意波長作成工程は、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択工程を含み、前記入力マルチスペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯のデータを作成することとしたので、操作者が新規に作成する波長帯を選択することが可能となる。
【0098】
また、本発明にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、前記任意波長作成工程では、前記カテゴリ推定工程で推定された複数のカテゴリ情報に対応する各参照スペクトルを多変量解析して、新規に作成する波長帯のデータを推定するためのパラメータを算出した後、算出したパラメータを含む各推定式を算出して、当該各推定式の算出値および前記カテゴリ推定工程で算出した複数のカテゴリ情報の出現確率に基づいて、前記波長帯のデータを作成することとしたので、簡易は方法でかつ高精度に、入力マルチスペクトル画像の新規な波長帯のデータを作成することが可能となる。
【0099】
また、本発明にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成工程で推定した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成工程を含むこととしたので、第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯のデータを含むマルチスペクトル画像を作成することが可能となる。
【0100】
また、本発明にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、前記画像再構成工程は、操作者が出力したい波長帯を選択するための選択工程を含み、前記入力スペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯の合成画像を作成することとしたので、操作者が合成画像として出力したい波長帯を選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態にかかるマルチスペクトル画像処理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 第1のマルチスペクトルセンサの波長帯の一例を示す図である。
【図3】カテゴリ情報の入力画面の一例を示す図である。
【図4】 スペクトルデータの一例を示す図である。
【図5】 大分類テーブルの一例を示す図である。
【図6】 中分類テーブルの一例を示す図である。
【図7】 小分類テーブルの一例を示す図である。
【図8】 第2のマルチスペクトルセンサの波長帯の一例を示す図である。
【図9】 図1のマルチスペクトル画像処理装置の参照スペクト登録処理の手順を説明するためのフローチャートを示している。
【図10】 図1のマルチスペクトル画像処理装置の多波長画像作成処理の手順を説明するためのフローチャートを示している。
【図11】 元画像(緑、赤外、遠赤外)と合成画像(青、赤、緑)の表示例を示す図である。
【図12】 同一の領域をRGBセンサで撮像した画像(正解画像)と、本発明のマルチスペクトル画像処理装置で作成した合成画像(R,G,B)を示す図である。
【符号の説明】
1 マルチスペクトル画像処理装置
11 参照用画像入力部
12 画像データ変換部
13 参照スペクトルデータ登録部
14 参照スペクトルデータDB
15 元画像入力部
16 画像データ変換部
17 反射率画像データ変換部
18 カテゴリ推定処理部
19 任意波長画像作成処理部
20 画像再構成処理部
21 画像出力部
Claims (9)
- 第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力手段と、
カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力手段と、
前記参照画像入力手段で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分の画素のデータを参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけて格納する参照用スペクトルDBと、
前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力手段と、
前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する、前記参照用スペクトルDBに格納される参照スペクトルデータと照合して、前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率を推定するカテゴリ推定手段と、
前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、所定単位毎に、前記複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルデータと、前記カテゴリ推定手段で推定された前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率とに基づいて作成する任意波長作成手段と、
を備えたことを特徴とするマルチスペクトル画像処理装置。 - 前記任意波長作成手段は、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択手段を含み、
前記入力マルチスペクトル画像の前記選択手段で選択された波長帯のデータを作成することを特徴とする請求項1に記載のマルチスペクトル画像処理装置。 - 前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成手段で作成した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマルチスペクトル画像処理装置。
- 第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力工程と、
カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力工程と、
前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力工程と、
前記参照画像入力工程で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分の画素のデータを参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけて格納する参照用スペクトルDBを参照し、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照スペクトルデータと照合して、前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率を推定するカテゴリ推定工程と、
前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、所定単位毎に、前記複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルデータと、前記カテゴリ推定工程で推定された前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率とに基づいて作成する任意波長作成工程と、
を含むことを特徴とするマルチスペクトル画像処理方法。 - 前記任意波長作成工程では、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択工程を含み、
前記入力マルチスペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯のデータを作成することを特徴とする請求項4に記載のマルチスペクトル画像処理方法。 - 前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成工程で作成した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成工程を含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のマルチスペクトル画像処理方法。
- コンピュータが実行するためのプログラムにおいて、
第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外の波長帯を検出可能な第1のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力する参照画像入力工程と、
カテゴリ情報を入力するカテゴリ情報入力工程と、
前記第2のマルチスペクトルセンサで取得したマルチスペクトル画像を入力マルチスペクトル画像として入力する元画像入力工程と、
前記参照画像入力工程で入力したマルチスペクトル画像の前記カテゴリ情報に対応する部分の画素のデータを参照用スペクトルデータとして、前記カテゴリ情報と関連づけて格納する参照用スペクトルDBを参照し、前記入力マルチスペクトル画像を所定単位毎に、選択された複数のカテゴリ情報に各々対応する参照スペクトルデータと照合して、前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率を推定するカテゴリ推定工程と、
前記入力マルチスペクトル画像の前記第2のマルチスペクトルセンサの検出範囲外で、かつ、前記第1のマルチスペクトルセンサで検出範囲内の波長帯のデータを、所定単位毎に、前記複数のカテゴリ情報に各々対応する参照用スペクトルデータと、前記カテゴリ推定工程で推定された前記複数のカテゴリ情報のそれぞれの出現確率とに基づいて作成する任意波長作成工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータが実行するためのプログラム。 - 前記任意波長作成工程では、操作者が前記入力マルチスペクトル画像の新規に作成したい波長帯を選択するための選択工程を含み、
前記入力マルチスペクトル画像の前記選択工程で選択された波長帯のデータを作成することを特徴とする請求項7に記載のコンピュータが実行するためのプログラム。 - 前記入力マルチスペクトル画像と、前記任意波長作成工程で作成した波長帯のデータとに基づいて、合成画像を作成する画像再構成工程を含むことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のコンピュータが実行するためのプログラム。
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