JP3821863B2 - ヒドロキシルアミン化合物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、保護されたヒドロキサム酸誘導体を得る試薬として有用な新規ヒドロキシルアミン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、2−(2−ピリジル)エチル基、2−トリメチルシリルエチル基が有機化合物中のカルボキシル基およびその他の官能基の保護基として開発されている[T.W.Green et al.,Protective Groups in Organic Synthesys 2nd Edition,第242および第244頁,J.Wiley & Sons Inc.,New York(1991年)] 。
【0003】
しかしながら、ヒドロキサム酸誘導体の保護基としてはこれまでに用いられたことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、保護されたヒドロキサム酸誘導体を得る試薬として有用な新規化合物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、式HNOCHCHR(式中、Rは2−ピリジル基または2−トリアルキルシリル基である。)で表されるヒドロキシルアミン化合物である。
【0006】
本発明のトリアルキルシリル基中のアルキル基とは炭素原子数1〜5のアルキル基であり、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基などである。中でも、メチル基は取扱い上最も好ましい。また、Aで表される任意の有機残基は、後記するように式ACOOHで表されるカルボン酸化合物またはその反応性誘導体と本発明の式H2NOCH2CH2Rで表される化合物の反応においてAは何ら影響されるものではないので、式ACOOHで表される有機カルボン酸における有機残基であればいずれであってもよい。当該有機残基は、たとえば、アルキル基、アルケニル基などのような脂肪族炭化水素基、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基などのような芳香族炭化水素基、アミノ酸残基などであり、それらは更に任意の官能基で置換されていてもよい。式ACOOHで表されるカルボン酸化合物の反応性誘導体とは該カルボン酸化合物の酸ハライドまたはエステル誘導体であり、たとえば酸クロライド、酸ブロマイド、パラトルエンスルホン酸エステル、メタンスルホン酸エステルなどである。
【0007】
本発明の式H2NOCH2CH2Rで表される化合物は、既知の方法[E.Grochow ski et al.,Synthesys,682,(1976年)]を応用することによっ て製造することができる。
【0008】
すなわち、まず、Mitsunobu反応を用い、N−ヒドロキシフタルイミドと式RCH2CH2OH(式中、Rは前記と同意義である。)で表されるアルコール化合物とを、有機溶媒中、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートの存在下反応させることにより、式[1]
【化1】
【0009】
Figure 0003821863
【0010】
(式中、Rは前記と同意義である。)で表されるN−アルコキシフタルイミド化合物を得る。本反応における有機溶媒はジクロロメタン、クロロホルムなどの塩素系溶媒、エーテル、テトラヒドロフラン、ジエトキシエタンなどのエーテル系溶媒などが用いられるが、好ましくはクロロホルムが用いられる。反応時間は30分間〜数10時間であるが、有機溶媒としてクロロホルムを用いた場合は1時間で充分であり極めて好適である。反応は室温で充分進行し、場合により冷却または加温することができる。
【0011】
次いで、上記式[1]の化合物をヒドラジンと反応させることにより、本発明の式H2NOCH2CH2Rで表される化合物を得ることができる。本反応における溶媒はエタノールなどのアルコール系溶媒が好ましく、反応時間は1時間前後で充分であり、反応温度は氷冷〜室温である。
【0012】
また、式ACONHOCH2CH2Rで表される本発明のヒドロキサム酸誘導体は、式ACOOHで表される有機カルボン酸またはその反応性誘導体と式H2 NOCH2CH2Rで表される本発明化合物とを反応させることによって得ることができる。有機カルボン酸を用いる場合、脱水剤としては通常有機カルボン酸とアミンとの脱水縮合に用いられるものであればよいが、たとえばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、WSCが好適である。
【0013】
【発明の効果】
本発明により、2−(2−ピリジル)エチル基または2−トリアルキルシリルエチル基で保護されたヒドロキサム酸誘導体を得る試薬として有用な新規ヒドロキシルアミン化合物が提供された。
【0014】
2−(2−ピリジル)エチル基または2−トリメチルシリルエチル基はヒドロキサム酸誘導体の保護基としてはこれまでに用いられたことはなく、本発明のヒドロキシルアミン化合物を用いて合成すると便利である。保護されたヒドロキサム酸誘導体は、いくつかの反応を行い、最後にこの保護基を除き目的とするヒドロキサム酸を得たい場合、またヒドロキサム酸自体を変換したい場合、たとえば還元してヒドロキシルアミノ基(−NHOH)を持つヒドロキシルアミン誘導体を得たい場合に重要である。すなわち反応の中に、接触還元反応、酸または塩基による加水分解反応などが含まれている場合、保護基はそれらの反応に安定である。しかも、基−CH2CH2Rは、緩和な条件下特異的に切断されるので、大変有用である。
【0015】
現在市販されているPhCH2ONH2を保護基として用いた場合は接触還元で脱ベンジル化されてしまい、CH3ONH2を用いた場合は脱メチル化が困難である点などを考慮すると、当該保護基の有用性が認識できる。
【0016】
本発明化合物の使用方法の一例をO−(2−トリメチルシリルエチル)ヒドロキシルアミンを用いた場合の反応式で示すと、以下のようになる。
(式中、Aは任意の有機残基である。)
【化2】
【0017】
Figure 0003821863
【0018】
上記反応において、保護されたヒドロキサム酸誘導体[2]または保護されたヒドロキシルアミン誘導体[3]の有機残基Aは種々の化学修飾が可能である。たとえば、上記反応式において、酸に弱い保護基(たとえば基−OBu−t)ではPOCl3は使用できない。また、ベンジル基やベンジルオキシカルボニル基 はPd/Cで切断されるので使用できない。
【0019】
本発明化合物の使用はアミノ酸化学の分野においても有用である。具体的には実施例3以降において示すが、ω−ヒドロキシアミノ−α−アミノ酸の合成に際し、上記の反応式に示される反応を行えば目的物が合成できる。従来よく用いられるベンジル基やメチル基で保護されたヒドロキサム酸を用いると、前者は接触還元に弱く、後者は最後の脱メチル化反応が困難である欠点を有する。
【0020】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1
O−[2−(2−ピリジル)エチル]ヒドロキシルアミンの製造
(1)氷冷下、ジエチルアゾジカルボキシレート(1.94g,11.1mmol)を2−(2−ピリジル)エタノール(1.14g,9.3mmol)、N−ヒドロキシフタルイミド(1.51g,9.3mmol)およびトリフェニルホスフィン(2.45g,9.3mmol)のクロロホルム(30ml)溶液中に加え、反応液を室温に上げた。1時間後、減圧下溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加え、これを10%塩酸(10ml×2)で抽出した。水層を10%炭酸ナトリウム(30ml)で塩基性にした後、酢酸エチルで(80ml×2)で抽出した。有機層を飽和食塩水(40ml)で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=1:1)で精製し、N−[2−(2−ピリジル)エトキシ]フタルイミド(1.88g,75.5%)を得た。
m.p. 75〜76℃(ベンゼン−ヘキサンで再結晶)
【0021】
(2)上記(1)で得たN−[2−(2−ピリジル)エトキシ]フタルイミド(388mg,1.45mmol)と無水ヒドラジン(50mg,2.89mmol)のエタノール(10ml)溶液を室温下45分間攪拌した。反応後、不溶物を濾過して除き、濾液を濃縮した。残渣にエーテル(10ml)を加え、不溶物を濾過して除き、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル)で精製し、表記化合物(181mg,90.6%)を得た。
【0022】
m.p. 170〜172℃(2塩酸塩として、メタノールで再結晶)
1H−NMR(CDCl3) δ(ppm);
3.07(2H,t,J=6.0Hz),4.03(2H,t,J=6.0Hz),4.03(2H,s),6.93〜7.73(3H,m),8.43〜8.67(1H,m)
IR(neat) (cm-1);
3400〜3200,1590,1475,1430,1050,1020
【0023】
実施例2
O−(2−トリメチルシリルエチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩の製造
(1)2−(2−ピリジル)エタノールの代わりに2−トリメチルシリルエタノールを用い、実施例1(1)とほぼ同様にして、N−(2−トリメチルシリルエトキシ)フタルイミドを得た。ジエチルアゾジカルボキシレートをゆっくり加えることによって収率が向上した。
m.p. 75〜76℃(ヘキサンで再結晶)
【0024】
(2)上記(1)で得たN−(2−トリメチルシリルエトキシ)フタルイミド(4.12g,15.7mmol)、80%ヒドラジン・水和物(1.0ml,16.4mmol)およびエタノール(45ml)を室温下一夜攪拌した。冷却下、反応液に濃塩酸(3.9ml)を加え、不溶物を濾過して除き、濾液を濃縮乾固した。残渣をイソプロピルエーテルで再結晶して表記化合物(2.15g,81.0%)を得た。
m.p. 138〜140℃
【0025】
実施例3
N−[(2−トリメチルシリル)エトキシ]フェニルアセタミドの製造
炭酸ナトリウム(0.2g)を入れたベンゼン(20ml)−水(10ml)溶液に氷冷下O−(2−トリメチルシリルエチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.66g,0.75mmol)を加え、次いでフェニル酢酸クロリド(1.4ml,1.1倍モル)を滴下し20分後室温にて12時間攪拌した。反応後、水(20ml)を加え、ベンゼンで抽出した。ベンゼン溶液は飽和食塩水で洗浄し、芒硝乾燥した。ベンゼンを減圧留去し、表記化合物(2.36g,96%)を得た。
m.p. 92〜93℃
【0026】
以下、下記スキームに従って製造した。
【化3】
【0027】
Figure 0003821863
【0028】
実施例4
L−グルタミン酸 α−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−γ−N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]アミド ベンジルエステル[7]の製造
(1)DCC(4.86g,23.5mmol)を[4](9.48g,21.4mmol)、ベンジルアルコール(2.21ml,21.4mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(261mg,2.14mmol)および塩化メチレン(100ml)の混合物に加え、室温で攪拌した。一夜攪拌後、酢酸(1ml)を加えて過剰のDCCを分解し、さらに反応液を30分間攪拌した。沈澱物を濾過して除き塩化メチレンで洗浄後、濾液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶して[5](9.46g,86%)を得た。母液を減圧下濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=20:1)に付し、溶出物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶して更に無色結晶のL−グルタミン酸 α−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−γ−t−ブチルエステル ベンジルエステル[5](848mg,トータル収率94%)を得た。
m.p. 138〜140℃
【0029】
(2)[5](3.77g,7.31mmol)、トリフルオロ酢酸(10ml)および塩化メチレン(10ml)の混合物を氷冷下3.5時間攪拌した。反応後、減圧下40℃以下で溶媒を留去し、残渣を塩化メチレン(60ml)で希釈した。これを飽和食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過後濃縮した。粗生成物を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶してα−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−L−グルタミン酸ベンジルエステル(2.60g,77%)を得た。母液を減圧下濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=10:1)に付し、[6](444mg,トータル収率91%)を得た。
m.p. 116〜118℃(酢酸エチル−ヘキサンより再結晶)
【0030】
(3)[6](2.71g,5.89mmol)、O−(2−トリメチルシリルエチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.0g,5.89mmol)、トリエチルアミン(1.63ml,11.8mmol)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール1水和物(876mg,6.48mmol)および塩化エチレン(60ml)の混合物にWSC塩酸塩(1.24g,6.48mmol)を攪拌下加え、一夜放置した。反応液を10%塩酸水溶液(20ml)、次いで飽和食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付して表記化合物[7](2.57g,95%)を得た。
m.p. 123〜124℃(酢酸エチル−ヘキサンより再結晶)
【0031】
実施例5
L−グルタミン酸 α−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−γ−N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]イミドイルブロミド ベンジルエステル[8]の製造
四臭化炭素(2.23g,6.18mmol)を、[7](2.37g,4.12mmol)、トリフェニルホスフィン(1.62g,6.18mmol)およびアセトニトリル(20ml)の混合物に室温で攪拌しながら加え、2時間半還流した。溶媒を減圧下濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:7)に付し、[8]の無色油状物(2.31g,88%)を得た。
【0032】
1H−NMR(CDCl3) δ(ppm);
0.03(9H,s),1.02(2H,t,J=8Hz),1.91〜2.10(2H,m),2.13〜2.33(1H,m),2.41〜2.72(2H,m),4.18(3H,t,J=8Hz),4.38(2H,d,J=7Hz),4.42〜4.50(2H,m),5.30(2H,s),5.33(1H,brd,J=8Hz),7.27(2H,t,J=7Hz),7.32(5H,s),7.73(2H,d,J=7Hz)
IR(neat) (cm-1);
3325,1725,1250
[α]D 25 +6.7゜(c=4.18,塩化メチレン)
MS(EI) m/e;
557(M+−79),196,178,165
HRMS m/e;
計算値[C323725Si(M+−79)として]:557.2472
実測値:557.2476
【0033】
実施例6
L−グルタミン酸 α−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−γ−O−[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシム[9]の製造
化合物[8](1.36g,2.14mmol)、トリエチルアミン(0.59ml,4.28mmol)、ブタノール(21ml)および10%パラジウム炭素(136mg)の混合物を水素雰囲気下1時間半攪拌した。反応後、触媒を濾過して除き、濾液を酢酸エチル(60ml)で希釈した。これを10%塩酸、次いで飽和食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2、次いで酢酸エチル:クロロホルム=10:1)に付し、E体とZ体の混合物として表記化合物[9](646mg,80%)を得た。
【0034】
1H−NMR(CDCl3) δ(ppm);
0.01(9H,s),0.91〜1.7(2H,m),1.81〜1.98(1H,m),1.99〜2.19(1H,m),2.20〜2.45(2H,m),4.03〜4.16(2H,m),4.20(1H,t,J=6Hz),4.38(2H,d,J=6Hz),4.44〜4.38(1H,m),4.84(1H,brs),5.52and5.65(1H,2brs),6.68(0.3H,t,J=6Hz),7.28(2H,t,J=7Hz),7.38(2H,t,J=7Hz),7.47〜7.62(2.7H,m),7.74(2H,d,J=7Hz)
IR(neat) (cm-1);
3450,1720
[α]D 24 +3.85゜(c=4.9,塩化メチレン)
MS(CI,イソブタン) m/e;
469(M++1),451,439,408,336,245,179
【0035】
実施例7
α−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−δ−N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−L−シクロオルニチン[10]の製造
化合物[9](637mg,1.36mmol)、N−ヒドロキシコハク酸イミド(188mg,1.63mmol)および塩化メチレン(15ml)の混合液に氷冷下DCC(364mg,1.63mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。反応後沈澱物(ジシクロヘキシルウレア)を濾過して除き、濾液を減圧下濃縮し、これをエタノール−10%塩酸(5:1,12ml)に溶解した。この溶液にピリジン−ボラン(274mg,2.95mmol)を氷冷下加え、室温で1時間半攪拌後、反応液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル(50ml)で希釈し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過後濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=10:1)に付し、表記化合物[10](483mg,79%)を得た。
m.p. 138〜140℃(ペンタンより再結晶)
【0036】
実施例8
α−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−δ−N−ヒドロキシ−L−シクロオルニチン[11]の製造
ボロントリフルオライド・エーテラート(0.052ml,0.42mmol)を化合物[10](94mg,0.21mmol)のアセトニトリル(3ml)溶液に室温攪拌下加えた。30分間攪拌後、溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸エチル(40ml)で希釈した。これを飽和食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過後濃縮した。粗生成物(73mg,99%,m.p.155〜158℃)をメタノールから再結晶し、表記化合物[11](63mg,79%)を得た。
m.p. 157〜158℃

Claims (1)

  1. 式HNOCHCHR(式中、Rは2−ピリジル基または2−トリアルキルシリル基である。)で表されるヒドロキシルアミン化合物。
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