JP3821220B2 - 基地局無線通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アクセスポイントとして機能する基地局無線通信装置と、これとの間の無線通信によってインターネットにアクセスするなどの機能を実行する無線通信端末とからなる無線LANシステムの、基地局無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅内やオフィス内などの限られたエリア内で構築される無線LANシステムの一種として、図5に示すように、モデム15を介して電話回線1に接続されるなど、アクセスポイントとして機能する基地局無線通信装置10と、この基地局無線通信装置10との間の無線通信によって、インターネットにアクセスし、インターネット上の情報を受信して、ディスプレイ41上に表示し、電子メールを送受信するなどの機能を実行する無線通信端末30とからなるシステムが考えられている。
【0003】
このようなシステムに用いることができる無線周波数帯として、IEEE802.11b規格では、最大11Mbpsのデータ伝送レートの2.4GHz帯が規定され、IEEE802.11a規格では、最大54Mbpsのデータ伝送レートの5.2GHz帯(米国では5.8GHz帯で、総称して5GHz帯と呼ばれる)が規定されている。
【0004】
具体的に、IEEE802.11b規格では、図6に示すように、2.4GHz帯内に、チャンネル1からチャンネル11まで、5MHzおきに11チャンネルの無線周波数が割り当てられている。
【0005】
しかし、同一エリア内で同時に複数の無線チャンネルを設定する場合には、隣り合う無線チャンネルの周波数間隔を25MHz以上とすることが定められている。これは、送受信される高周波信号が、変調された一定の帯域を有するものであるため、隣り合う無線チャンネルの周波数が近接していると、それぞれの無線チャンネルの信号が互いに相手方に対して妨害波となるからである。
【0006】
そのため、同一エリア内で同時に設定可能な無線チャンネル数は、図6でチャンネル1,6,11として示すように、最大で3チャンネルに限られる。
【0007】
IEEE802.11a規格による5.2GHz帯についても、上記と同様の理由から、同一エリア内で同時に複数の無線チャンネルを設定する場合には、隣り合う無線チャンネルの周波数間隔を20MHz以上とすることが定められている。
【0008】
そのため、同一エリア内で同時に設定可能な無線チャンネル数は、図7にチャンネルC1,C2,C3,C4として示すように、最大で4チャンネルに限られる。
【0009】
そこで、図5に示した無線LANシステムで、基地局無線通信装置10を5.2GHz帯と2.4GHz帯の両方に対応したものとすれば、同一エリア内において、7個の無線LANシステムの間で無線周波数を変えて、それぞれのシステムで同時に無線通信を行うことが可能となる。
【0010】
すなわち、この場合、図8に示すように、エリアEとして示す同一エリア内に存在する7個の無線LANシステムS1〜S7の基地局無線通信装置B1〜B7を周波数帯Ba(5.2GHz帯)と周波数帯Bb(2.4GHz帯)の両方に対応したものとし、システムS1では周波数帯BaのチャンネルC1を、システムS2では周波数帯BaのチャンネルC2を、システムS3では周波数帯BaのチャンネルC3を、システムS4では周波数帯BaのチャンネルC4を、システムS5では周波数帯BbのチャンネルC5を、システムS6では周波数帯BbのチャンネルC6を、システムS7では周波数帯BbのチャンネルC7を、それぞれ通信チャンネルとすることによって、それぞれ他のシステムの通信電波が自システムに対して妨害波とならない状態で、システムS1〜S7で同時に無線通信を行うことが可能となる。
【0011】
このように基地局無線通信装置を2つの周波数帯に対応したものとする構成としては、図9に示すように2つの周波数帯の送受信部を独立に動作させる構成と、図10に示すように2つの周波数帯の送受信部を選択的に動作させる構成とが考えられる。
【0012】
具体的に、図9の例では、基地局無線通信装置10の回線端子11が、モデム15を介して制御部19に接続され、回線端子11に、電話回線1が接続される。制御部19は、CPU、このCPUが実行すべきプログラムや固定データなどが書き込まれたROM、およびCPUのワークエリアなどとして機能するRAMなどによって構成される。
【0013】
制御部19には、DSP(Digital Signal Processor)21が接続され、このDSP21に、周波数帯Ba(5.2GHz帯)の送受信部23aおよび周波数帯Bb(2.4GHz帯)の送受信部23bが接続される。
【0014】
送受信部23a,23bは、それぞれ、DSP21の送信出力端Ta,Tbに得られるベースバンドの信号が、送信部24a,24bで変調され、周波数帯Ba,Bb内の無線周波数の高周波信号に変換されて、送受切替回路26a,26bを通じてアンテナ29a,29bに供給され、アンテナ29a,29bから無線通信端末に送信されるとともに、周波数帯Ba,Bb内の無線周波数の高周波信号として無線通信端末から送信された信号が、アンテナ29a,29bで受信され、送受切替回路26a,26bを通じて受信部25a,25bに供給されて、受信部25a,25bで周波数変換され、復調されて、ベースバンドの信号として、DSP21の受信入力端Ra,Rbに入力される構成とされる。
【0015】
そして、図9の例では、送受信部23aおよび23bが独立に動作する。したがって、この例では、基地局無線通信装置10と、周波数帯Ba,Bbの両方に対応した無線通信端末31および周波数帯Baにのみ対応した無線通信端末35との間で、または無線通信端末31および周波数帯Bbにのみ対応した無線通信端末36との間で、または無線通信端末35および36との間で、あるいは無線通信端末31,35および36との間で、同時に通信を行うことができる。
【0016】
一方、図10の例では、制御部19からDSP21の制御端Ctを通じて送受信部23aおよび23bに供給される制御信号Scによって、送受信部23aおよび23bは、一方のみが選択的に動作するように、すなわち、送受信部23aが動作状態のときには送受信部23bが非動作状態となり、送受信部23bが動作状態のときには送受信部23aが非動作状態となるように制御される。その他は、図9の例と同じである。
【0017】
したがって、図10の例では、送受信部23aが動作することによって、基地局無線通信装置10と、周波数帯Ba,Bbの両方に対応した無線通信端末31および周波数帯Baにのみ対応した無線通信端末35との間で、同時に通信を行うことができ、送受信部23bが動作することによって、基地局無線通信装置10と、無線通信端末31および周波数帯Bbにのみ対応した無線通信端末36との間で、同時に通信を行うことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9の例のように、周波数帯Baの送受信部23aおよび周波数帯Bbの送受信部23bを独立に動作させる場合には、一つの無線LANシステムで常時、周波数帯Ba,Bbの両方の無線チャンネルを占拠するため、周波数利用効率が悪くなり、図8に示したような無線周波数の割り当てができなくなる。
【0019】
しかも、送信部24a,24bは受信部25a,25bに比べて消費電力が大きいので、例えば無線通信端末35および36に同時に信号を送信する場合のように、送信部24aおよび24bが同時に動作する場合には、基地局無線通信装置10の消費電力が一時的に著しく増大する。
【0020】
一方、図10の例のように、周波数帯Baの送受信部23aおよび周波数帯Bbの送受信部23bを選択的に動作させる場合には、周波数帯Ba(またはBb)によって、基地局無線通信装置10と周波数帯Ba,Bbの両方に対応している無線通信端末31との間で通信を行っている際に、周波数帯Bb(またはBa)にのみ対応している無線通信端末36(または35)が通信可能エリア内に入っても、無線通信端末36(または35)からの接続要求が基地局無線通信装置10で受信されないため、無線通信端末36(または35)は通信可能であることを判別することができず、基地局無線通信装置10と無線通信端末36(または35)との間で通信を行うには、ユーザが手動操作によって通信周波数帯を周波数帯Baから周波数帯Bbに(または周波数帯Bbから周波数帯Baに)切り替える必要がある。
【0021】
そこで、この発明は、周波数利用効率が良くなり、消費電力が少なくなるとともに、通信周波数帯の切り替えによって端末が通信可能である場合には、その端末において通信可能であることを判別することができ、ユーザの切り替え操作を要することなく通信周波数帯が切り替えられるデュアルバンド対応の基地局無線通信装置を実現するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明の基地局無線通信装置は、
第1周波数帯の送信部および受信部と、
第2周波数帯の送信部および受信部と、
第1周波数帯または第2周波数帯の送信部によって送信される信号を処理し、第1周波数帯または第2周波数帯の受信部によって受信された信号を処理する信号処理部と、
当該基地局無線通信装置の動作中は第1周波数帯および第2周波数帯の受信部を共に動作させるとともに、第1周波数帯および第2周波数帯の送信部は一方のみを選択的に動作させる制御部と、
を備えるものとする。
【0023】
上記のように構成した、この発明の基地局無線通信装置では、第1周波数帯(または第2周波数帯)の送信部が動作中で、すなわち第1周波数帯(または第2周波数帯)を通信周波数帯として、第1周波数帯および第2周波数帯の両方に対応している無線通信端末に信号を送信しているときでも、第2周波数帯(または第1周波数帯)の受信部は動作しているので、その第2周波数帯(または第1周波数帯)の受信部によって、第2周波数帯(または第1周波数帯)にのみ対応している無線通信端末からの接続要求を受信することができ、第2周波数帯(または第1周波数帯)にのみ対応している無線通信端末は、通信可能であることを判別することができる。
【0024】
したがって、その接続要求に基づいて、基地局無線通信装置の制御部が、通信周波数帯を第1周波数帯から第2周波数帯に(または第2周波数帯から第1周波数帯に)切り替えることによって、すなわち第1周波数帯(または第2周波数帯)の送信部が動作している状態から第2周波数帯(または第1周波数帯)の送信部が動作する状態に切り替えることによって、第1周波数帯および第2周波数帯の両方に対応している無線通信端末との間の通信が継続される状態で、基地局無線通信装置と第2周波数帯(または第1周波数帯)にのみ対応している無線通信端末との間で通信が実行されるようになる。
【0025】
しかも、送信部については、いずれか一方の周波数帯の送信部のみが選択的に動作し、通信周波数帯として第1周波数帯および第2周波数帯の両方を同時に占拠することがないので、周波数利用効率が高くなるとともに、それぞれの周波数帯の送信部が同時に動作することがないので、消費電力が著しく増大することがない。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔システム構成:図1および図2〕
図1に、この発明の基地局無線通信装置の一例を含む無線LANシステムの一例を示す。
【0027】
この例では、基地局無線通信装置10は、アクセスポイントとして機能して、インターネットにアクセスし、電子メールを送受信するだけでなく、テレビ放送の受信用のチューナが内蔵され、テレビの映像および音声を受信できる構成とされる。
【0028】
具体的に、基地局無線通信装置10には、回線端子11、ADSLモデムやCATVモデムなどの接続用のイーサネット(登録商標)端子12、およびアンテナ端子13が設けられ、回線端子11が、モデム15を介して制御部19に接続され、イーサネット(登録商標)端子12が、インタフェース16を介して制御部19に接続され、アンテナ端子13が、チューナ17を介して制御部19に接続され、回線端子11に、電話回線1が接続され、アンテナ端子13に、テレビ放送の受信用のアンテナ3が接続される。
【0029】
制御部19は、CPU、このCPUが実行すべき後述の接続処理ルーチンを含むプログラムや固定データなどが書き込まれたROM、およびCPUのワークエリアなどとして機能するRAMなどによって構成される。
【0030】
制御部19には、信号処理部としてDSP21が接続され、DSP21に、周波数帯Ba(5.2GHz帯)の送受信部23aおよび周波数帯Bb(2.4GHz帯)の送受信部23bが接続される。
【0031】
送受信部23a,23bは、それぞれ、DSP21の送信出力端Ta,Tbに得られるベースバンドの信号が、送信部24a,24bで変調され、周波数帯Ba,Bb内の無線周波数の高周波信号に変換されて、送受切替回路26a,26bを通じてアンテナ29a,29bに供給され、アンテナ29a,29bから無線通信端末に送信されるとともに、周波数帯Ba,Bb内の無線周波数の高周波信号として無線通信端末から送信された信号が、アンテナ29a,29bで受信され、送受切替回路26a,26bを通じて受信部25a,25bに供給されて、受信部25a,25bで周波数変換され、復調されて、ベースバンドの信号として、DSP21の受信入力端Ra,Rbに入力される構成とされる。
【0032】
そして、この例では、受信部25aおよび25bは、基地局無線通信装置10の動作中は共に動作させ、送信部24aおよび24bは、一方のみを選択的に動作させる。すなわち、制御部19からDSP21の制御端Ctを通じて送信部24aおよび24bに供給される制御信号Scによって、送信部24aおよび24bは、送信部24aが動作状態のときには送信部24bが非動作状態となり、送信部24bが動作状態のときには送信部24aが非動作状態となるように制御される。
【0033】
基地局無線通信装置10との間で通信を行う無線通信端末としては、周波数帯Ba,Bbの両方に対応した無線通信端末31(32)、周波数帯Baにのみ対応した無線通信端末35、および周波数帯Bbにのみ対応した無線通信端末36が考えられる。以下では、「基地局無線通信装置」を「基地局」と略し、「無線通信端末」を「端末」と略する。
【0034】
図2に、端末31の一例を示す。この例では、上述したように基地局10がテレビの映像および音声を受信できることに対応して、端末31が基地局10からテレビの映像および音声を受信できる構成とされる。
【0035】
具体的に、端末31には、液晶ディスプレイなどのディスプレイ41、左右のスピーカ42、および各種キーやタッチパネルなどからなる操作部43が設けられ、ディスプレイ41が、表示制御部45を介して制御部49に接続され、スピーカ42が、D/Aコンバータや音声増幅回路を含む音声出力部46を介して制御部49に接続され、操作部43が、インタフェース47を介して制御部49に接続される。
【0036】
制御部49は、基地局10の制御部19と同様に、CPU、このCPUが実行すべき接続処理ルーチンを含むプログラムや固定データなどが書き込まれたROM、およびCPUのワークエリアなどとして機能するRAMなどによって構成される。
【0037】
制御部49には、信号処理部としてDSP51が接続され、DSP51に、周波数帯Ba(5.2GHz帯)の送受信部53aおよび周波数帯Bb(2.4GHz帯)の送受信部53bが接続される。
【0038】
送受信部53a,53bは、それぞれ、DSP51の送信出力端Ta,Tbに得られるベースバンドの信号が、送信部54a,54bで変調され、周波数帯Ba,Bb内の無線周波数の高周波信号に変換されて、送受切替回路56a,56bを通じてアンテナ59a,59bに供給され、アンテナ59a,59bから基地局10に送信されるとともに、周波数帯Ba,Bb内の無線周波数の高周波信号として基地局10から送信された信号が、アンテナ59a,59bで受信され、送受切替回路56a,56bを通じて受信部55a,55bに供給されて、受信部55a,55bで周波数変換され、復調されて、ベースバンドの信号として、DSP51の受信入力端Ra,Rbに入力される構成とされる。
【0039】
ただし、端末31では、制御部49からDSP51の制御端Ctを通じて送受信部53aおよび53bに供給される制御信号Scによって、送受信部53aおよび53bは、一方のみが選択的に動作するように、すなわち、送受信部53aが動作状態のときには送受信部53bが非動作状態となり、送受信部53bが動作状態のときには送受信部53aが非動作状態となるように制御される。
【0040】
なお、テレビ放送については、操作部43での操作によって選局用のコマンドが端末31から基地局10に送信されることによって、基地局10のチューナ17でテレビ放送が選局されて、その映像信号および音声信号がデジタルデータに変換され、その映像データおよび音声データが基地局10から端末31に送信されて、端末31のディスプレイ41上に映像が表示され、スピーカ42から音声が出力される。
【0041】
端末32は、端末31と同じである。一方、周波数帯Baにのみ対応した端末35は、送受信部53aのような周波数帯Baの送受信部のみを備え、周波数帯Bbにのみ対応した端末36は、送受信部53bのような周波数帯Bbの送受信部のみを備えるものである。
【0042】
〔接続および通信:図3および図4〕
上述した無線LANシステムでは、以下のように、基地局10と端末が接続され、基地局10と端末との間で通信が実行される。
【0043】
図3は、基地局10の制御部19が実行する接続処理ルーチンの一例を示し、ステップ71は、周波数帯BaまたはBbによって、基地局10と端末31が接続され、基地局10と端末31との間で通信が実行されている状態である。
【0044】
この状態では、基地局10は、周波数帯Baで端末31と通信するときには、図4(A)に示すように、周波数帯Baで基準信号Saのパケットを送信した直後に、周波数帯Bbで基準信号Sbのパケットを送信し、その直後に周波数帯BaでデータDaのパケットを送信する。また、周波数帯Bbで端末31と通信するときには、図4(B)に示すように、周波数帯Bbで基準信号Sbのパケットを送信した直後に、周波数帯Baで基準信号Saのパケットを送信し、その直後に周波数帯BbでデータDbのパケットを送信する。
【0045】
この状態で、周波数帯BaまたはBbにのみ対応している端末35または36が、基地局10に対して通信可能エリア内に位置すると、端末35または36の周波数帯BaまたはBbの受信部で、上記の基準信号SaまたはSbが受信され、端末35または36の周波数帯BaまたはBbの送信部から送信された接続要求が、基地局10の共に動作中の受信部25aまたは25bで受信されることによって、端末35または36は通信可能であることを判別することができ、基地局10と接続することができる。
【0046】
具体的に、ユーザが端末35または36の操作部で、インターネットへのアクセス、電子メールの送信、テレビ放送の受信などのための操作をすると、端末35または36から基地局10に、接続要求信号および自己の通信可能周波数帯を示す情報が送信される。
【0047】
図3の接続処理ルーチンでは、基地局10の制御部19は、ステップ71からステップ72に進んで、他の端末からの接続要求があるか否かを判断し、受信部25aまたは25bで他の端末からの接続要求が受信されることによって、他の端末からの接続要求があると判断したときには、さらにステップ73に進んで、上記の通信可能周波数帯を示す情報から、その端末の通信可能周波数帯が現に端末31との間で通信中の周波数帯であるか否かを判断する。
【0048】
そして、接続要求をした端末の通信可能周波数帯が通信中の周波数帯であるときには、ステップ73からステップ74に進んで、その通信中の周波数帯によって、端末31および接続要求をした端末との間で通信を実行する。
【0049】
逆に、接続要求をした端末の通信可能周波数帯が通信中の周波数帯と異なるときには、ステップ73からステップ75に進んで、通信中の端末31に通信周波数帯の切り替えを同報し、さらにステップ76に進んで、通信周波数帯を切り替えた上で、ステップ77に進んで、切り替え後の周波数帯によって、端末31および接続要求をした端末との間で通信を実行する。
【0050】
さらに、ステップ74または77からステップ81に進んで、通信中の各端末が周波数帯Ba,Bbの両方に対応しているか否かを判断し、通信中の各端末が全て周波数帯Ba,Bbの両方に対応しているときには、ステップ81からステップ82に進んで、周波数帯Ba,Bbの両方で基準信号を発信し、通信中の端末に周波数帯Ba,Bbの一方にしか対応していない端末が存在するときには、ステップ81からステップ83に進んで、通信中の周波数帯でのみ基準信号を発信して、接続処理を終了する。
【0051】
具体的に、(1)周波数帯Baによって端末31と通信中に、周波数帯Baにのみ対応している端末35から接続要求があったときには、ステップ73からステップ74に進んで、通信周波数帯を切り替えることなく、周波数帯Baによって、端末31との間の通信を続行し、端末35との間の通信を開始する。
【0052】
また、(2)周波数帯Bbによって端末31と通信中に、周波数帯Baにのみ対応している端末35から接続要求があったときには、ステップ73からステップ75に進んで、端末31に通信周波数帯の切り替えを同報し、さらにステップ76に進んで、通信周波数帯を周波数帯Bbから周波数帯Baに切り替えた上で、ステップ77に進んで、周波数帯Baによって、端末31との間の通信を続行し、端末35との間の通信を開始する。
【0053】
(1)(2)のいずれの場合も、さらにステップ81からステップ83に進んで、基準信号としては、図4(C)に示すように、周波数帯Baの基準信号Saのみを発信する。周波数帯BaのデータDaとしては、端末31に対するデータと端末35に対するデータが時分割で送信される。
【0054】
この状態では、上記の接続処理ルーチンによって、さらに周波数帯Bbにのみ対応している端末36を接続することはできず、端末36を接続するには、端末35の接続を解除する必要がある。
【0055】
一方、(3)周波数帯Bbによって端末31と通信中に、周波数帯Bbにのみ対応している端末36から接続要求があったときには、ステップ73からステップ74に進んで、通信周波数帯を切り替えることなく、周波数帯Bbによって、端末31との間の通信を続行し、端末36との間の通信を開始する。
【0056】
また、(4)周波数帯Baによって端末31と通信中に、周波数帯Bbにのみ対応している端末36から接続要求があったときには、ステップ73からステップ75に進んで、端末31に通信周波数帯の切り替えを同報し、さらにステップ76に進んで、通信周波数帯を周波数帯Baから周波数帯Bbに切り替えた上で、ステップ77に進んで、周波数帯Bbによって、端末31との間の通信を続行し、端末36との間の通信を開始する。
【0057】
(3)(4)のいずれの場合も、さらにステップ81からステップ83に進んで、基準信号としては、図4(D)に示すように、周波数帯Bbの基準信号Sbのみを発信する。周波数帯BbのデータDbとしては、端末31に対するデータと端末36に対するデータが時分割で送信される。
【0058】
この状態では、上記の接続処理ルーチンによって、さらに周波数帯Baにのみ対応している端末35を接続することはできず、端末35を接続するには、端末36の接続を解除する必要がある。
【0059】
周波数帯Ba(またはBb)によって端末31と通信中に、同じく周波数帯Ba,Bbの両方に対応している端末32から接続要求があったときには、ステップ73からステップ74に進んで、通信周波数帯を周波数帯Ba(またはBb)とすることを端末32に同報した上で、通信周波数帯を切り替えることなく、周波数帯Ba(またはBb)によって、端末31との間の通信を続行し、端末32との間の通信を開始するとともに、ステップ81からステップ82に進んで、図4(A)(または図4(B))に示したように、周波数帯Baの基準信号Saと周波数帯Bbの基準信号Sbを交互に発信する。
【0060】
この場合、データDa(またはDb)としては、端末31に対するデータと端末32に対するデータが時分割で送信される。
【0061】
この状態は、通信中の端末が全て周波数帯Ba,Bbの両方に対応している点で、ステップ71と同じであり、したがって、この状態から、上記の接続処理ルーチンによって、さらに周波数帯Baにのみ対応している端末35または周波数帯Bbにのみ対応している端末36を接続することができる。
【0062】
なお、端末32が基地局10に対して接続要求するときにも、端末32は接続要求信号および自己の通信可能周波数帯を示す情報を送信する。
【0063】
〔他の実施形態〕
基地局無線通信装置としては、DVDプレーヤやハードディスクレコーダなどの外部機器を接続することができ、この外部機器を端末からのコマンドによって操作することによって、この外部機器からの映像データおよび音声データが端末に送信される構成とすることもできるとともに、逆に、単にアクセスポイントとして機能するだけでもよい。
【0064】
また、無線周波数帯として現在、IEEE規格および国内規格で認められている周波数帯は、5.2GHz帯(5GHz帯)および2.4GHz帯のみであるが、これ以外の周波数帯を無線周波数帯とすることも、技術的に可能であり、将来的に認められる可能性もあるので、第1周波数帯および第2周波数帯は、5.2GHz帯(5GHz帯)および2.4GHz帯に限らない。
【0065】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、周波数利用効率が良くなり、消費電力が少なくなるとともに、通信周波数帯の切り替えによって端末が通信可能である場合には、その端末において通信可能であることを判別することができ、ユーザの切り替え操作を要することなく通信周波数帯が切り替えられるデュアルバンド対応の基地局無線通信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基地局無線通信装置の一例を含む無線LANシステムの一例を示す図である。
【図2】無線通信端末の一例を示す図である。
【図3】基地局無線通信装置の制御部が実行する接続処理ルーチンの一例を示す図である。
【図4】基地局無線通信装置から送信される信号の一例を示す図である。
【図5】無線LANシステムの一例の概要を示す図である。
【図6】2.4GHz帯のチャンネル構成を示す図である。
【図7】5.2GHz帯のチャンネル構成を示す図である。
【図8】デュアルバンドの説明に供する図である。
【図9】考えられる基地局無線通信装置の第1の例を示す図である。
【図10】考えられる基地局無線通信装置の第2の例を示す図である。
【符号の説明】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。
Claims (4)
- 第1周波数帯の送信部および受信部と、
第2周波数帯の送信部および受信部と、
第1周波数帯または第2周波数帯の送信部によって送信される信号を処理し、第1周波数帯または第2周波数帯の受信部によって受信された信号を処理する信号処理部と、
当該基地局無線通信装置の動作中は第1周波数帯および第2周波数帯の受信部を共に動作させるとともに、第1周波数帯および第2周波数帯の送信部は一方のみを選択的に動作させる制御部と、
を備える基地局無線通信装置。 - 請求項1の基地局無線通信装置において、
前記制御部は、当該基地局無線通信装置と通信中の全ての無線通信端末が、第1周波数帯および第2周波数帯の両方に対応しているときには、第1周波数帯および第2周波数帯の両方で基準信号を発信し、当該基地局無線通信装置と通信中の無線通信端末中に、第1周波数帯および第2周波数帯のいずれか一方にしか対応していない無線通信端末が存在するときには、その無線通信端末と通信中の周波数帯でのみ基準信号を発信する基地局無線通信装置。 - 請求項2の基地局無線通信装置において、
前記制御部は、第1周波数帯および第2周波数帯のいずれか一方の周波数帯を通信周波数帯として、第1周波数帯および第2周波数帯の両方に対応している無線通信端末と通信中に、他方の周波数帯の受信部によって、他方の周波数帯にしか対応していない無線通信端末からの接続要求を受信したときには、通信周波数帯を前記一方の周波数帯から前記他方の周波数帯に切り替えて通信を行う基地局無線通信装置。 - 請求項3の基地局無線通信装置において、
前記制御部は、通信周波数帯を前記一方の周波数帯から前記他方の周波数帯に切り替える前に、通信中の第1周波数帯および第2周波数帯の両方に対応している無線通信端末に通信周波数帯の切り替えを同報する基地局無線通信装置。
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