JP3820153B2 - 光記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光記録再生装置、更に詳しくは記録パワーの設定部分に特徴のある光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクは、近年急速に発展するマルチメディアの中核となる記億媒体として注目されており、例えば3.5インチの光磁気ディスクでは、近年にあっては、540MBや640MB、1.3GBや3.3GBといった高密度記録の記録媒体も提供されつつある。
【0003】
ところで、例えば3.5インチの光磁気ディスクにあっては、媒体トラックをゾーン分割し、ゾーン毎のセクタ数を同一としたZCAV記録(ゾーン定角速度記録)を採用している。光磁気媒体のゾーン数は、従来の128MB媒体では1ゾーン、230MB媒体では10ゾーンと限られていたが、近年実用化された540MBや640MBといった高密度の記録媒体にあっては、記録密度の向上に伴って媒体のトラックピッチが狭くなり、ゾーン数も大幅に増加している。
【0004】
即ち、640MB媒体は11ゾーンとゾーン数は比較的少ないが、540MB媒体では18ゾーンとゾーン数が従来の倍近くに増加している。通常、光磁気ディスクの場合、媒体毎に最適な記録パワーに相違があることから、媒体をローディングした際に、ゾーン毎に試し書きを行って最適な記録パワーに調整する発光調整を行っている。
【0005】
なお、例えば特開平9−293259号公報に示されるように、内周側のゾーンと外周側のゾーンにおいて試し書きを行ってその間のゾーンにおける記録パワーを直線近似よって求めて発光調整を行うことができる。
【0006】
また、従来の230MB媒体ではピットポジション変調(PPM)による記録であり、発光パワーはイレーズパワーと記録パワーの2段階の変化でよいが、540MBや640MB媒体では、記録密度を高めるためにパルス輻変調(PWM)による記録を採用している。このPWM記録では、発光パワーを、第lライトパワー及び第2ライトパワー及び第3ライトパワー(イレーズパワー)の3段階に変化させる必要がある。
【0007】
一例として、ISO/IEC15041で規定される、540/640MB容量光磁気ディスクでの記録を挙げる。540/640MB容量光磁気記録においては、従来の光磁気記録と異なり、「0」と「1」の2値記録のうち、記録値「1」を表すのに、記録信号そのものではなく、記録信号の書き始め及び書き終わり(以下エッジと記載する)を用いている。エッジ記録では、記録信号エッジ部の良好なジッタ特性が要求される。
【0008】
このため、540/640MB光磁気ディスクでは、図10に示すように、信号記録以前に媒体温度を上昇させるプレヒートパワー(以下P1と記載する)、前後エッジ部にそれぞれ独立した記録パワーである前エッジ部記録パワー(以下P2と記載する)及び後エッジ部記録パワー(以下P3と記載する)を設け、P1を基底として、前後エッジの熱的干渉をさけるため、P2及びP3を櫛歯状に配置した、いわゆる3値パワーによるパルス列記録により信号の記録を行う。
【0009】
上述したように、光磁気ディスクの場合、温度や媒体毎に最適な記録パワーに相違があることから、ゾーン毎の記録パワーを試し書きにより決定する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
今後、ディスク媒体の高密度化、各種ディスク回転数を考慮した場合、例えば特開2000−20956号公報等の従来技術では、マークエッジ記録パターンの熱的干渉を鑑み、ディスク媒体のゾーン毎に最適ピークパワー値を設定することについては考慮されているが、ディスクのゾーン全域での記録マークの生成については考慮されていないため、テストライトによる精度悪化およびテストライトパワーに対する諸バラツキを吸収する最適な記録可能なパワー範囲(以下、パワーマージン)を確保できなくなるこどが予想される。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複雑なアルゴリズムや特別な構成を要せずに、ゾーン毎の線速度による熱的干渉を極力受けず、テストライトパワーのさらなる精度向上およびディスクのゾーン全域で最適な記録マークを生成し最適なパワーマージンを確保することのできる光記録再生装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光記録再生装置は、
レーザ光を発光し内周側から外周側にわたり複数のゾーンが形成されたディスク状の記録媒体上に該レーザ光を照射すると共に、前記記録媒体からの戻り光を受光する、任意のゾーン上に移動可能な光学ヘッドと、
前記光学ヘッドを少なくとも1つの所定のゾーン上に移動させ、該所定のゾーンのテストエリアに対して、前記レーザ光のビームパワーを順次可変にしてテストデータを書き込むドライブコントローラと、
前記ドライブコントローラにて書き込まれた前記テストエリア上の前記テストデータを読み出し再生するアナログ信号処理回路と、
前記アナログ信号処理回路が再生した再生信号の振幅を測定する振幅検出回路と、
前記振幅検出回路による振幅測定結果が所定の範囲に入ったときの前記ビームパワーをテスト記録パワーとして抽出すると共に、前記テスト記録パワーに、ゾーン毎にあらかじめ設定された値の記録パワー係数と、ゾーン毎に異なるパルス列記録パワーのパルス列パワー値の最大値を基準にしてあらかじめ決められ、格納されているパルス列パワー比とを、前記パルス列記録のパワーの前記パルス列パワー値毎に乗算することによってゾーン毎に異なり時系列的に連続した異なるパルス列パワー値からなるゾーン別パルス列記録パワーを算出する記録パワー演算回路と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0014】
図1ないし図9は本発明の一実施の形態に係わり、図1は光磁気ディスク装置の構成を示す構成図、図2は図1の光磁気ディスク装置に装着される光磁気ディスクの記録領域の構成を示す構成図、図3は図2のテストトラック及びバッファトラックの構成を示す構成図、図4は記録パワーの一例を示す図、図5はテストライトパワーに乗算される係数を説明する第1の説明図、図6は図1の光磁気ディスク装置の作用を説明するフローチャート、図7は振幅測定を行うためライトパターンを示す図、図8はライトパルス列記録におけるパルス波形を示す図、図9はテストライトパワーに乗算される係数を説明する第2の説明図である。
【0015】
図1に示すように、本実施の形態の光磁気ディスク装置1では、情報を光磁気記録する光磁気ディスク2が挿入され、図示しないローディング機構によって光磁気ディスク2がスピンドルモータ3に装着され回転駆動するようになっている。スピンドルモータ3の近傍には光学へッドとしての光ピックアップ4が光磁気ディスク2の半径方向に移動可能なように設置されており、光磁気ディスク2に向かって記録再生用のレーザ光5を照射するようになっている。
【0016】
光ピックアップ4にはレーザ光5を発光するレーザダイオード(以下、LDと記す)6と、光磁気ディスク2からの反射光を受光するフォトディテクタ(以下、PDと記す)7とが設けられ、LD6からのレーザ光5を微小なスポットに絞って出射すると共に光磁気ディスク2からの反射光をPD7へ照射する図示しない光学系が設置されている。
【0017】
また、LD6にはLDドライバ8が接続されており、このLDドライバ8によりLD6に駆動電流が供給されるようになっている。一方、PD7にはへッドアンプ9を介してアナログ信号処理回路10が接続されており、PD7の出力信号がヘッドアンプ9で増幅された後アナログ信号処理回路10によって2値化されるようになっている。
【0018】
アナログ信号処理回路10で2値化された2値化信号はドライブコントローラ11に送られ、ドライブコントローラ11で復調及びエラー訂正処理が行われ、光磁気ディスク2に記録されていたデータとして読み出される。この読み出されたデータは、例えば図示しないホストコンピュータに送られ各種処理が行われる。
【0019】
また、振幅検出回路12はへッドアンプ9で増幅されたPD7の出力信号の波高値を検出する。振幅検出回路12で検出された波高値はドライブコントローラ11に読み込まれ、例えば検出信号を2値化するのに適切な目標値と比較され図示しない可変ゲインアンプのゲインを調整し、アナログ信号処理回路10において安定して2値化処理が行えるようになっている。
【0020】
また、ドライブコントローラ11には記録パワー演算回路13及び記憶回路14が接続されており、ドライブコントローラ11の制御により記録パワー演算回路13では、後述する光磁気ディスク2のテストトラックにおける試し書き用のテストライトパワーの決定と、このテストライトパワーに基づく光磁気ディスク2の各ゾーンにおける実際の記録パワーの演算とを実行するようになっている。一方、記憶回路14には、テストトラックでの試し書きを禁止するセクタが記憶されている。
【0021】
なお、光磁気ディスク装置1には図示しないフォーカシング手段及びトラッキング手段が設けられている。
【0022】
光磁気ディスク2は、例えば540MB媒体であって、図2に示すように、ゾーン0からゾーン17の18のゾーンが設けられている(ISO/IEC15041参照)。また、各ゾーンにはデータを記録するためのユーザエリアの他に隣接するゾーンとの間にバッファトラックが設けられ、さらに、ユーザエリアの最外周部分とバッファトラックとの間にテストトラックが設けられている。一般に、このテストトラックで試し書きを行い光磁気ディスクの記録パワーを決定するが、本実施の形態では、内周側ゾーンであるゾーン0のテストトラックでまず試し書きを行いゾーン0での記録パワーを決定し、次に外周側ゾーンであるゾーン16のテストトラックで試し書きを行いゾーン16での記録パワーを決定し、このゾーン0での記録パワー及びゾーン16での記録パワーを用い直線近似することにより他のゾーンの記録パワーを決定するようになっている。
【0023】
ここで、図3に示すように、同一ゾーン(ゾーン0またはゾーン16)ではセクタが放射状に設けられていて径方向の同一位置にセクタのID部が設けられているが、隣接するゾーン(ゾーン1またはゾーン17)ではセクタの構成が異なるためID部の径方向の位置が異なるため、テストトラックでの試し書きにおいては、セクタによっては読み出し時にこの隣接するゾーンのID部の信号が複屈折のため漏れ込んで、スパイクノイズ等が発生するため、振幅検出回路12による信号振幅が正確に測定できないという問題がある。
【0024】
そこで、本実施の形態では、表1に示すゾーン0におけるテストトラックでの試し書き禁止セクタと、表2に示すゾーン16におけるテストトラックでの試し書き禁止セクタとが記憶回路14に格納されている。
【0025】
【表1】
Figure 0003820153
【表2】
Figure 0003820153
なお、上述したように、本実施の形態では、ゾーン0及びゾーン16で試し書きを行うとしたが、これに限らず、1つのゾーン例えばゾーン0のみで試し書きを行い、決定した記録パワーに基づき直線近似することにより他のゾーンの記録パワーを決定するようにしても良くこの場合は記録パワーの設定時間が短縮でき、また、ゾーン0及びゾーン16の2つのゾーン以外の1つまたは複数のゾーンに対して試し書きを行ってもよくこの場合各ゾーンの記録パワーを精度良く決定することができる。
【0026】
ここで、図4に示すようなパルス列による多値記録の場合には、それぞれのピークパワー(P1,P2,P3,…,Pn)について決定したテストライトパワーPtを係数倍(α1,α2,α3,…,αn)することで求める。なお、この係数α1,α2,α3,…,αnは、予め記録パワー演算回路13に格納されている。
【0027】
係数αi(i=1〜n)の設定の第1の例を、3値パワー(P1,P2,P3)によるパルス列記録により信号の記録を行う場合を例に説明する。
【0028】
一般に、光ディスク記録の信号判定には、エラーレートによる判定が用いられている。上記3値をそれぞれ可変にした際、エラーレートはそれぞれ変動するが、光ディスクドライブの信号読み取りにおいてはエラー訂正(以下、ECCと記載する)が行われ、あるレベルまでのエラーレート特性を持つ記録信号であれば正常に信号読み取りが可能になる。P1,P2,P3の比率を一定にして、P3についてパワーを可変にした際のエラーレート特性の変動を図5のグラフに記裁する。このとき、黒線にて記載したエラーレートを、ECCによる補正可能なエラーレート限界とすると、図5での良好な記録領域は、
Pmin≦P3≦Pmax
で規定される(以下、この記録領域Pmax−Pminをパワーマージンと記載する)。
【0029】
以下、本実施の形態の作用について説明する。
図6に示すように、ステップS1で光磁気ディスク2が光磁気ディスク装置1にローディングされると、ドライブコントローラ11は試し書きを行うテストトラックヘ光ピックアップ4を移動する。この場合テストトラックはゾーン0のテストトラックである。
【0030】
ステップS2で試し書きを行うテストトラックの所定のセクタにライトし、ライトしたデータの振幅を振幅検出回路12からの出力をモニタすることにより測定して、予め規定しておいたウィンドウ内に収束するようテストライトパワーPt0を変化させる。
【0031】
ライトするデータパターンは振幅測定を行うため単一パターンの繰り返しが望ましい。本実施の形態では図7に示すような2T繰り返しパターンを用いる。その際のプレヒートパワーPt1はゾーン0におけるプレヒートパワーをPt10、後にゾーン16のテストトラックで行う試し書きで用いるプレヒートパワーをPt 116 とすると、Pt10とP t 116はディスク回転の線速度に比例させた値を用いる。このプレヒートパワーを適切な設定を行うことでテストライトパワーPtに対する振幅が適切な感度となりテストライトの精度を良くする。
【0032】
ステップS3では、実際にデータをライトする際のライトパワーを設定するのだが、まず前記テストライトパワーPt0に対して記録パワー係数α0を乗ずることでピークパワーP3を設定する。
【0033】
この時のα0は、P1、P2、P3の比率を固定してP3についてパワーを可変させた際のエラーレート特性よりエラーレートがエラー訂正(ECC)が可能なレベルの範囲(パワーマージン)を求め、例えばテストライトパワーPt0の検出誤差やドライブ電気系の誤差をマージンとして見積もった目標値がP3となるようα0を設定する。
【0034】
さらにP2、P1については、表3に示すように、後に説明する方法で求められた予め用意されておいたゾーン0における記録パルス列のパワー比k1:k2:k3を前記設定したP3に乗ずることでそれぞれ設定する。この記録パワー係数と記録パルス列のパワー比は記録パワー演算回路13に格納されている。
【0035】
【表3】
Figure 0003820153
ステップS4では、前記設定されたライトパワーにて所定のセクタにライトを行いライトが正常かどうか判断(ベリファイ時エラーとならない)し、できない場合はステップS10でエラー処理を行い処理を終了し、できた場合は次の動作にうつる。
【0036】
ステップS5で、ドライブコントローラ11はゾーン16の試し書きを行うテストトラックヘ光ピックアップ4を移動する。
【0037】
ステップS6では、ステップS2同様試し書きを行う。その際ステップS2で説明したとおり、プレヒートパワーはP t 116を設定する。
【0038】
ステップS7では、ステップS3同様に予め用意されておいたゾーン16における記録パワー係数α16 と記録パルス列パワー比k1:k2:k3を前記テストライトパワーP t 116に乗ずることで実際にデータをライトする記録パワーを設定する。
【0039】
ステップS8では、ステップS7で設定された記録パワーにて所定のセクタにライトを行いライトが正常かどうか判断(ベリファイ時エラーとならない)し、できない場合はステップS10でエラー処理を行い処理を終了し、できた場合は次の動作にうつる。
【0040】
ステップS9では、ゾーン毎のP3を前記ゾーン0とゾーン16のP3の値から直線近似で求め、その値に対して表3の記録パルス列のパワー比を乗じてゾーン毎の記録パワーを決定して処理を終了する。
【0041】
ステップS3、ステップS7、ステップS9で用いた実際にデータをライトする記録パワーを求める表3に示した記録パルス列のパワー比は、図8で示される本実施の形態で用いられるライトパルス列記録におけるパルス波形のP1、P2、P3の比をそれぞれ変更してP3を可変した際のゾーン0とゾーン17のエラーレートを測定し、各々の比に対するパワーマージンを表した図9により算出される。
【0042】
ゾーン0ではP1:P2:P3は0.06:1:1(図9(a))、ゾーン17では0.14 : 0.9:1(図9(b))の時がパワーマージンが最適であることがわかる。この結果をもとに各ゾーンにおける記録パルス列のパワー比を直線近似で求めたものが表3である。
【0043】
これらの方法は640MB、1.3GB、ダイレクトオーバーライト(DOW)についても同様の方法が適用できる。また、ランドグルーブ記録を行う2.3GBにおいても、ランドとグループで媒体感度が違うため、ランドとグループと別々に記録パルスパワー比を設定することにも適用できる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複雑なアルゴリズムや特別な構成を要せずに、ゾーン毎の線速度による熱的干渉を極力受けず、テストライトパワーのさらなる精度向上およびディスクのゾーン全域で最適な記録マークを生成し最適なパワーマージンを確保することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光磁気ディスク装置の構成を示す構成図
【図2】図1の光磁気ディスク装置に装着される光磁気ディスクの記録領域の構成を示す構成図
【図3】図2のテストトラック及びバッファトラックの構成を示す構成図
【図4】記録パワーの一例を示す図
【図5】テストライトパワーに乗算される係数を説明する第1の説明図
【図6】図1の光磁気ディスク装置の作用を説明するフローチャート
【図7】振幅測定を行うためライトパターンを示す図
【図8】ライトパルス列記録におけるパルス波形を示す図
【図9】テストライトパワーに乗算される係数を説明する第2の説明図
【図10】従来のパルス列記録における記録パワーの波形を示す図
【符号の説明】
1…光磁気ディスク装置
2…光磁気ディスク
3…スピンドルモータ
4…光ピックアップ
6…LD
7…PD
8…LDドライバ
9…へッドアンプ
10…アナログ信号処理回路
11…ドライブコントローラ
12…振幅検出回路
13…記録パワー演算回路
14…記憶回路

Claims (2)

  1. レーザ光を発光し内周側から外周側にわたり複数のゾーンが形成されたディスク状の記録媒体上に該レーザ光を照射すると共に、前記記録媒体からの戻り光を受光する、任意のゾーン上に移動可能な光学ヘッドと、
    前記光学ヘッドを少なくとも1つの所定のゾーン上に移動させ、該所定のゾーンのテストエリアに対して、前記レーザ光のビームパワーを順次可変にしてテストデータを書き込むドライブコントローラと、
    前記ドライブコントローラにて書き込まれた前記テストエリア上の前記テストデータを読み出し再生するアナログ信号処理回路と、
    前記アナログ信号処理回路が再生した再生信号の振幅を測定する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路による振幅測定結果が所定の範囲に入ったときの前記ビームパワーをテスト記録パワーとして抽出すると共に、前記テスト記録パワーに、ゾーン毎にあらかじめ設定された値の記録パワー係数と、ゾーン毎に異なるパルス列記録パワーのパルス列パワー値の最大値を基準にしてあらかじめ決められ、格納されているパルス列パワー比とを、前記パルス列記録のパワーの前記パルス列パワー値毎に乗算することによってゾーン毎に異なり時系列的に連続した異なるパルス列パワー値からなるゾーン別パルス列記録パワーを算出する記録パワー演算回路と、
    を備えたことを特徴とする光記録再生装置。
  2. 前記ゾーン別パルス列記録パワーは、ゾーン別3値パルス列記録パワーであって、前記ゾーン別3値パルス列記録パワーの前記パルス列パワー比をk1,k2,k3とし、k3=1とした場合、
    0<k1<k2<k3であって、
    前記複数のゾーンにおいて、
    最外周に位置するゾーンの前記k1の値は最内周に位置するゾーンの前記k1の値より大きく、最外周と最内周の間に位置する任意の2つゾーンにおいては外周側に位置するゾーンの前記k1の値が内周側に位置するゾーンの前記k1の値より大きく、
    最外周に位置するゾーンの前記k2の値は最内周に位置するゾーンの前記k2の値より小さく、最外周と最内周の間に位置する任意の2つゾーンにおいては外周側に位置するゾーンの前記k2の値が内周側に位置するゾーンの前記k2の値より小さく
    設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光記録再生装置。
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