JP3817028B2 - Reference position detection structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、位相を検知するセンサとしての利用に適する基準位置検出構造の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
たとえば、車両に搭載の車高調整装置で車両における車高、すなわち、車体位置を変更する場合には、少なくとも、現在の車体位置あるいは基準となる車体位置に基づいて車高調整装置に所定の動作をさせることになる。
【0003】
そして、現在の車体位置や基準となる車体位置などのいわゆる車体位置を検知するのがセンサ、すなわち、車高センサであって、一般には、車体に配在されていて、車高調整装置を構成するコントローラに信号を入力するように構成されている。
【0004】
ちなみに、コントローラは、車高センサからの信号を処理して車高調整装置を構成する車高調整器を伸縮などさせる油圧給排源や制御弁などに所定の信号を出力する。
【0005】
ところで、車体位置を検知する車高センサとしては、従来から、種々の提案があり、したがって、この種の従来からの提案の車高センサによっても車両における現在の車体位置や基準となる車体位置を検知し得ることになる。
【0006】
しかしながら、この種の従来からの提案の車高センサは、おおむね、基準となる車体位置、すなわち、たとえば、中車高位置だけでなく、調整後の高車高位置および低車高位置をも検知し得るように構成されている。
【0007】
そのために、その構成如何にもよるが、多くの場合に、センサ自体が大型化され易くなり、そして、大型化される場合には、車高センサの車体への配在性を低下させ易くなる。
【0008】
また、コントローラにおいては、車高センサからの三種類の信号をあらかじめの設定値に基づく処理をして所定の信号を出力するように構成されるから、コントローラ自体が複雑化され易くなると共に、このとき、車高調整装置における制御構造も複雑化され易くなる。
【0009】
その結果、車高調整装置全体の大掛り化を招来し、車高調整装置の車両への搭載性が低下されたり、車高調整装置がコスト高の傾向になって、高級車はともかく、大衆車への搭載を不向きにする不具合を招き易かった。
【0010】
そこで、出願人は、この不具合を解決すべく、先に、以下のような構成の基準位置検出構造の提案をした(特願平9−117496号)。
【0011】
すなわち、この基準位置検出構造は、図7および図8に示すように、固定側に枢支されて適宜の手段で両方向に選択的に回転する大径ギア1と、この大径ギア1に噛合し固定側に枢支されて回転する小径ギア2と、大径ギア1と小径ギア2の双方の回転位置をオンオフ作動して検知する検知手段3とを有してなり、検知手段3がオン作動するときの大径ギア1と小径ギア2の双方の回転位置を基準位置に設定してなるとするものである。
【0012】
そして、より具体的には、小径ギア2の歯数が大径ギア1の歯数の約数にならず、かつ、大径ギア1の基準位置からの一方向への回転数で割り切れない歯数に設定されてなるとし、また、検知手段3は、たとえば、大径ギア1に配在の一方のマグネットM1と、小径ギア2に配在の他方のマグネットM2と、固定側に配在されて一方のマグネットM1に対向する一方のホール素子H1および他方のマグネットM2に対向する他方のホール素子H2とを有してなるとする。
【0013】
ちなみに、マグネットM2は、小径ギア2に一体に連設された基板4に保持されており、ホール素子H1およびホール素子H2は、固定側を構成する固定基板5に保持されている。
【0014】
それゆえ、この言わば先願例となる基準位置検出構造によれば、図7に示すように、マグネットM1,M2およびホール素子H1,H2が仮想線で示す一直線上にある状態、すなわち、検知手段3がオン状態にあるときを基準位置に設定するときに、大径ギア1が少しでも回転されると、検知手段3がオフ状態になり、この限りにおいて、少なくとも基準位置から移送されていることを検知し得ることになる。
【0015】
その結果、たとえば、車高調整装置が懸架ばねの上端ばね受の高さ位置を変更することで車体の高さ位置を調整するように構成されていて、懸架ばねの上端ばね受の高さ位置を変更する際に同期して回動されるウォームネジSが大径ギア1に噛合するように設定すると共に、車体が懸架ばねの上端ばね受に対してやや離れてやや高くなる状況にあるときの車体位置を中車高位置、すなわち、検知手段3における基準位置に設定する場合に、車体が懸架ばねの上端ばね受に対してさらに離れて高くなる方向に移動するようにウォームネジSを回動させることで、車体位置が高車高位置に調整されると共に、この調整状態が検知手段3におけるオフ作動で検知できることになる。
【0016】
また、上記の基準位置に設定してある状態から、車体が懸架ばねの上端ばね受に対して近づき低くなる方向に移動するようにウォームネジSを回動させるときには、車体位置が低車高位置に調整されると共に、この調整状態が同じく検知手段3におけるオフ作動で検知できることになる。
【0017】
そして、基準位置たる中車高位置から高車高位置に調整されているかあるいは低車高位置に調整されているかは、パルスをカウントすることで計器的に判別できるし、また、ウォームネジSの回動で体感として実感することが可能であり、さらに、ウォームネジSの回動を正逆連続的に実行すれば、検知手段3が一回は必ずオン作動することから、容易に確認し得ることになる。
【0018】
以上のように、先願例とされる上記の基準位置検出構造によれば、これが車高センサとして利用される場合には、たとえば、従来の線運動する車高センサに比較して、回転運動とされることから、その大型化や複雑化を招来させずしてはるかに簡単な構成でありながら所望の基準となる位置の検出を可能にし、また、その利用時に車体に配在されることを必ずしも要求されず、しかも、車高調整器やこの車高調整器を有する車高調整装置の大型化や高コスト化を招来せずして車高調整装置の汎用性の向上を期待するのに適することになる。
【0019】
しかしながら、この基準位置検出構造にあっては、その具現化に際してのコストの一層の低減化を期し得ないと言われる可能性がある。
【0020】
すなわち、上記した基準位置検出構造にあっては、小径ギア2に保持されるべきマグネットM2がこの小径ギア2にいわゆる後付けで連設される基板4に保持されてなるとするから、この基板4が必須部品とされることになり、それゆえ、部品点数の削減に寄与しなくなると共に、この基準位置検出構造の具現化の際の組み立てにあって、この基板4を小径ギア2に連設する作業が必須になり、組立作業の迅速化に寄与しなくなる。
【0021】
その結果、多くの場合に意図されるであろうように、部品点数の削減と組立作業の効率を向上させることによって、この種の基準位置検出構造の具現化に際してのコストの一層の低減化を期し得ないことになる。
【0022】
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、簡単な構成にしてセンサとして利用される際にその大型化や複雑化を招来させずして所望の基準となる位置の検出を可能にし、また、車高センサとして利用される際に車体に配在されることを必ずしも要求されず、しかも、車高調整器やこの車高調整器を有する車高調整装置の大型化や高コスト化を招来せずして車高調整装置の汎用性の向上を期待するのに最適となる基準位置検出構造において、より一層のコストの低減化を期待するのに最適となる基準位置検出構造を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明の構成を、基本的には、固定側に枢支されて両方向に選択的に回転する大径ギアと、固定側に枢支されて大径ギアに同期して回転する小径ギアと、大径ギアおよび小径ギアの双方の回転位置をオンオフ作動して検知する検知手段とを有してなり、かつ、検知手段がオン作動するときの大径ギアおよび小径ギアの双方の回転位置を基準位置に設定してなる基準位置検出構造において、小径ギアの歯数が大径ギアの歯数の約数にならず、かつ、小径ギアの歯数が大径ギアの基準位置からの一方向への回転数で割り切れない歯数に設定されてなるとともに、検知手段が、大径ギアに保持される一方のマグネットと、小径ギアに直接保持される他方のマグネットと、一方のマグネットに対向する一方のホール素子と、他方のマグネットに対向する他方のホール素子とを備えてなり、各マグネットおよびホール素子が基準位置にあるときにオン作動することを特徴とする。
【0024】
このとき、大径ギアは、これに噛合するウォームネジによって回転されると共に、小径ギアは、この大径ギアに噛合してなることで同期して回転されるとし、あるいは、大径ギアおよび小径ギアは、同時に噛合する一つのウォームネジで同期して回転されるとする。
【0025】
そして、大径ギアに負荷がある場合には、大径ギアおよび小径ギアが同時に噛合する一つのウォームネジで同期して回転されるのが好ましく、さらには、ウォームネジに噛合する大径ギアの側面たるギア面がウォームネジのネジ面における曲率に一致する曲率の湾曲面に設定されてなるのが好ましい。
【0027】
そして、検知手段は、その構成部品として、たとえば、大径ギアに保持される一方のマグネットと、小径ギアに保持される他方のマグネットと、固定側に配在されて一方のマグネットに対向する一方のホール素子および他方のマグネットに対向する他方のホール素子とを有してなるとする。
【0028】
また、検知手段は、上記に代えて、固定側に配在される他方のホール素子が相間距離を有して小径ギアの回転方向に直列する複数に設定されると共に、小径ギアに保持の他方のマグネットが対向する複数のホール素子を同時にオン作動させ得る大きさに設定されてなるとしても良い。
【0029】
なお、上記のホール素子は、リードスイッチに代えるとしても良く、また、検知手段は、マグネットに代えるスリットと、このスリットと組み合わされるフォトインタラプタとからなるとしても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、図示したところに基づいて、この発明を説明するが、図1および図2に示すように、この発明の一実施の形態による基準位置検出構造は、固定側に枢支されて両方向に選択的に回転する大径ギア1と、固定側に枢支されて大径ギア1に噛合して同期して回転する小径ギア2と、大径ギア1および小径ギア2の双方の回転位置をオンオフ作動して検知する検知手段3とを有してなり、検知手段3がオン作動するときの大径ギア1および小径ギア2の双方の回転位置を基準位置に設定するとしている。
【0031】
少し説明すると、まず、大径ギア1および小径ギア2は、それぞれが固定側に枢支されてなるが、この固定側としては、図示しないが、たとえば、車体あるいは車高調整装置を構成する車高調整器としての油圧緩衝器に保持されていわゆるケースを構成するケーシング、好ましくは、適宜の非磁性体からなるケーシングが相当することになる。
【0032】
ちなみに、この発明では、大径ギア1および小径ギア2は、それぞれのマグネットM1,M2を保持するように設定されているから、多くの場合に、非磁性材で形成されることになる。
【0033】
一方、大径ギア1の回転は、この発明では、ウォームネジSの駆動で実現されるとしており、このウォームネジSは、図示しないが、たとえば、手動操作で駆動される両方向モータにおける出力軸を構成するとしても良く、また、この出力軸に減速機構を介するなどして連繋されているとしても良い。
【0034】
そして、このとき、上記の両方向モータで駆動されるウォームネジSは、図示する実施の形態では、後述するように、大径ギア1が設定数回転するとその駆動を一旦中止するように設定されている。
【0035】
また、上記のウォームネジSは、図示しないが、たとえば、車高調整装置が懸架ばねの上端ばね受の高さ位置を変更することで車体の高さ位置を調整するように構成されていて、この懸架ばねの上端ばね受の高さ位置を適宜の手段で変更する際に同期して回動されるように設定されても良い。
【0036】
ところで、大径ギア1および小径ギア2は、後述する検知手段3をオンオフ作動させるために回転されるが、そのためからすれば、図3および図4に示すように、この双方の回転を双方に同時に噛合する一つのウォームネジSの駆動によって実現するように設定しても良い。
【0037】
このように、大径ギア1および小径ギア2の双方が一つのウォームネジSで駆動される場合には、仮に、大径ギア1および小径ギア2とウォームネジSとの間にガタなどに起因する誤差が生じるとしても、前記した実施の形態の場合の比較して、大径ギア1と小径ギア2との間に誤差が生じる危惧がなく、また、小径ギア2において誤差が倍増される危惧もなくなる。
【0038】
その結果、後述する検知手段3による基準位置の検出、すなわち、オン作動が設定通りに実現されると共に、基準位置以外のところでオン作動する誤作動の招来が危惧されないことになる。
【0039】
また、小径ギア2は、大径ギア1ではなくウォームネジSに噛合するから、図示する実施の形態で小径ギア2が大径ギア1といわゆる同一平面になるように配在されているのに代えて、図示しないが、小径ギア2を大径ギア1に対していわゆる直交する方向に配在することが可能になり、小径ギア2の配在位置にいわゆる自由度を持たせることが可能になると共に、平面視で専有面積を小さくしていわゆるコンパクト化を可能にすることにもなる。
【0040】
さらに、大径ギア1に負荷がある場合には、図4に示すように、ウォームネジSに噛合する大径ギア1の側面たるギア面(符示せず)をウォームネジSのネジ面(符示せず)における曲率に一致する曲率の湾曲面に設定して、大径ギア1のギア面とウォームネジSのネジ面との間に十分な接触面を確保することも可能になる。
【0041】
そして、この実施の形態による場合に、小径ギア1は、ウォームネジSに噛合して大径ギア1には噛合しないから、大径ギア1のギア面を湾曲面に設定するとしても、小径ギア1においては、同様の構成にする必要がないことになる。
【0042】
したがって、量産を可能にするのはもちろんのこと、大径ギア1とウォームネジSとの間における接触面を十分に確保し得て、たとえば、大径ギア1が前記した車高調整装置における懸架ばねの上端を係止する上端ばね受を兼ねているような場合にも、ウォームネジSにおける回動ロスを招来させずして、大径ギア1を確実に回転し得ることになる。
【0043】
つぎに、検知手段3は、大径ギア1に保持される一方のマグネットM1と、小径ギア2に保持される他方のマグネットM2と、固定側を構成する固定基盤5に配在されて一方のマグネットM1に対向する一方のホール素子H1および他方のマグネットM2に対向するの他方のホール素子H2とを有してなるとしている
【0044】
そして、図1および図3に示すように、マグネットM1,M2およびホール素子H1,H2が仮想線で示すいわゆる一直線上に位置決められる状態になるときに、この検知手段3がオン作動することとなり、しかも、このときがこの基準位置検出構造における基準位置状態になるとしている。
【0047】
以上のように、この発明にあっては、一方のマグネットM1が大径ギア1に直接保持されているのと同様に、他方のマグネットM2も小径ギア2に直接保持されてなるとするから、前記した先願例における場合に比較して、基板4(図7および図8参照)を不要にすることになる。
【0048】
したがって、この基板4が不要とされる分、部品点数の削減に寄与することになり、この基準位置検出構造の具現化の際の組み立てにあって、基板4を小径ギア2に連設する作業をも不要にし、組立作業の迅速化に寄与することになる。
【0049】
その結果、多くの場合に意図されるであろうように、部品点数の削減と組立作業の効率を向上させることで、この種の基準位置検出構造の具現化に際してのコストの一層の低減化を可能にすることになる。
【0050】
なお、小径ギア2への基板4の連設を省略してマグネットM2を小径ギア2に直接保持させる場合には、このマグネットM2とホール素子H2との間の距離が変動されることになるが、これが不都合な場合には、小径ギア2の肉厚を基板4分だけ厚肉にするように設定すれば足りる(図2参照)。
【0051】
また、マグネットM2とホール素子H2との間の距離をマグネットM1とホール素子H1との間の距離と同一にしたい場合には、小径ギア2の肉厚を大径ギア1の肉厚と同一にすれば足りる(図4参照)。
【0052】
ところで、大径ギア1および小径ギア2のそれぞれの歯数については、この発明にあっては、小径ギア2の歯数が大径ギア1の歯数の約数にならず、かつ、大径ギア1の基準位置からの一方向への回転数で割り切れない歯数に設定されてなるとしている。
【0053】
少し説明すると、たとえば、大径ギア1の歯数を156に設定すると共に小径ギア2の歯数を30に設定した条件下に、大径ギア1を基準位置から一方向たる時計方向に一回転するようにウォームネジSを駆動すると、小径ギア2が基準位置から反対方向たる反時計方向に5.2回転することになる。
【0054】
このとき、他方のマグネットM2は、図5に示すように、上記の基準位置にある一方のマグネットM1に対して、基準位置より5.2回転して角度θずれた位置に位置決められることになり、この状態からさらに大径ギア1が一回転されると、図示しないが、小径ギア2が上記の基準位置より角度2θずれた位置に位置決められることになる。
【0055】
そして、大径ギア1の回転が時計方向であれ、反時計方向であれ、四回転するまでの間では、上記の各マグネットM1,M2に対して共に各ホール素子H1,H2がいわゆる反応する、すなわち、この検知手段3がオン作動するのは、各マグネットM1,M2および各ホール素子H1,H2が共に基準位置にあるときのみとなる。
【0056】
したがって、仮に、ウォームネジSが大径ギア1を時計方向であれ、反時計方向であれ、四回転させたら回転を中止するように設定されているとすると、この検知手段3にあっては、図1に示す基準位置から大径ギア1が一回転でもされる限りには、オフ作動することになり、それゆえ、少なくとも基準位置から位相されていることを検知し得ることになる。
【0057】
そして、ホール素子H1は、大径ギア1の一回転で1パルス出力し、ホール素子H2は、小径ギア2の一回転で1パルス出力するから、各ホール素子H1,H2が共にオン作動のときを基準にして、各ホール素子H1,H2のパルス数をカウントすることで、調整された位置を検出することも可能になる。
【0058】
以上からすれば、図示しないが、ウォームネジSが、たとえば、車高調整装置を構成するとして、懸架ばねの上端ばね受と車体の高さ位置を調整する機構と連動されるように設定されている場合には、車体が懸架ばねの上端ばね受に対してやや離れてやや高くなる状況にあるときの車体位置を中車高位置、すなわち、検知手段3における基準位置に設定しておくこで、車体が懸架ばねの上端ばね受に対してさらに離れて高くなる方向に移動するようにウォームネジSを回動するときに、車体位置が高車高位置に調整されると共に、この調整されていることが検知手段3におけるオフ作動で検知できることになる。
【0059】
また、上記の基準位置に設定してある状態から、車体が懸架ばねの上端ばね受に対して近づき低くなる方向に移動するようにウォームネジSを回動する場合には、車体位置が低車高位置に調整されると共に、この調整されていることが同じく検知手段3におけるオフ作動で検知できることになる。
【0060】
もっとも、この実施の形態による場合には、基準位置検出構造は基準位置にあるときのみオン作動し、それ以外がオフ作動することからすれば、基準位置たる中車高位置から高車高位置に調整されているか、低車高位置に調整されているかは、パルスをカウントする以外に計器的には判別できない。
【0061】
ただ、車高を高低いずれかに調整していることは、ウォームネジSの回動で体感として実感することは可能であり、また、ウォームネジSの回動を正逆連続的に実行すれば、基準位置検出構造が一回は必ずオン作動することから、車高位置を高低いずれかに調整していること自体の確認は容易になし得ると言える。
【0062】
図6は、この発明の他の実施の形態による基準位置検出構造を示すもので、以下には、この実施の形態について、少し説明するが、この実施の形態において、その構成が前記した実施の形態と同様となるところについては、図中に同一の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略する。
【0063】
ところで、この実施の形態が特徴とするところは、基準位置たる中車高位置から高車高位置あるいは低車高位置に調整する場合に、そのことを計器的にも判別し得るように検知手段3を構成したところにある。
【0064】
すなわち、この実施の形態による検知手段3は、大径ギア1に保持される一方のマグネットM1と、小径ギア2に保持される他方のマグネットM2と、固定側に配在されて一方のマグネットM1に対向する一方のホール素子H1および他方のマグネットM2に対向する他方のホール素子(符示せず)とを有してなるが、この他方のホール素子が相間距離を有して小径ギア2の回転方向に直列する複数に、すなわち、ホール素子H2a,H2bに設定されてなると共に、この複数のホール素子H2a,H2bに対向する他方のマグネットM2がこの複数のホール素子H2a,H2bを同時にオン作動させ得る大きさ、たとえば、図示するように、円弧状に設定されてなるとするものである。
【0065】
なお、この実施の形態でも、他方のマグネットM2が小径ギア2に直接保持されているのはもちろんのことである。
【0066】
以上のように、他方のホール素子が複数に設定されると共に、この複数のホール素子H2a,H2bに対向する他方のマグネットM2が円弧状に設定されてなるとすることで、この検知手段3は、以下のようなオンオフ作動をする。
【0067】
すなわち、大径ギア1の歯数と小径ギア2の歯数が前記した実施の形態の場合と同様に設定されていると仮定すると、図示しないが、この実施の形態にあっても、前記した実施の形態の場合と同様に、大径ギア1が一回転して一方のマグネットM1が基準位置にあるのに対して、他方のマグネットM2は、小径ギア2において5.2回転して角度θずれた位置に位置決められていることになる。
【0068】
このとき、他方のマグネットM2が複数のホール素子H2a,H2bの一方たるホール素子H2aには対向し得ないが、ホール素子H2bには対向し得る大きさに設定されているときには、一方のホール素子H1がオン作動する一方で、ホール素子H2aがオフ作動すると共にホール素子H2bがオン作動することになる。
【0069】
そして、上記の状態からさらに大径ギア1が一回転されると、上記の角度が2θとなり、その結果、一方のホール素子H1はオン作動するが、他方の、すなわち、複数のホール素子H2a,H2bは共にオフ作動することになる。
【0070】
したがって、この実施の形態による場合には、言わば三個あるホール素子H1,H2a,H2bのオンオフ作動をそれぞれ検知することで、大径ギア1が何回転されたか、また、その方向が時計方向と反時計方向のいずれであるかをも同時に検知できることになる。
【0071】
そして、この実施の形態による場合には、複数のホール素子H2a,H2bのいずれかに、あるいは、一方のホール素子H1に電気的故障が発生した場合に、大径ギア1および小径ギア2がそれぞれ一回転すれば、どのホール素子に故障が発生したかを発見し得ることになる利点がある。
【0072】
前記したところは、この発明による基準位置検出構造が車高調整装置を構成する車高センサとして利用される場合を例にして説明したが、この発明の意図するところからすれば、位相を検知するものである限りには、車体の横方向の位相を検知する横方向センサとして、あるいは、免震装置において横方向の位相を検知するセンサなどとしてもその利用が可能になることもちろんであり、その場合の作用効果も異ならないこともちろんである。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、この発明にあっては、検知手段を構成する複数の構成部品の内の一つ、すなわち、他方のマグネットが小径ギアに直接保持されてなるとするから、小径ギアに連設される言わば取付部品を不要にすると共に、その小径ギアへの連設作業をも不要にすることになり、部品点数の削減に寄与すると共に、この基準位置検出構造を具現化する際の組立作業の迅速化に寄与することになる。
【0074】
そして、大径ギアおよび小径ギアの双方が適宜の駆動源で駆動される一つのウォームネジに噛合されるとする場合には、仮に、大径ギアおよび小径ギアとウォームネジとの間にガタなどに起因する誤差が生じるとしても、大径ギアと小径ギアとの間に誤差が生じることを危惧すらさせず、しかも、小径ギアにおいて誤差が倍増される危惧もなくなり、検知手段による基準位置の検出が設定通りに実現されると共に、基準位置以外のところでオン作動する誤作動の招来が危惧されなくなる。
【0075】
また、このとき、大径ギアに負荷がある場合には、ウォームネジに噛合する大径ギアの側面たるギア面をウォームネジのネジ面における曲率に一致する曲率の湾曲面に設定することが可能になり、したがって、大径ギアのギア面とウォームネジのネジ面との間に十分な接触面を確保でき、たとえば、大径ギアが車高調整装置における懸架ばねの上端を係止する上端ばね受を兼ねているような場合であっても、ウォームネジにおける回動ロスを招来させずして、大径ギアを確実に回転させることが可能になる。
【0076】
そして、この発明にあっては、少なくとも基準位置のみの検知を可能にするように構成されるから、たとえば、車高調整装置における車高センサとして利用される場合に、車高センサの大型化を招来させなくて済み、車体に配在する場合に不必要に配設場所を占有させないことが可能になるのはもちろんのこと、必ずしも車体に配在させることを要しないことになり、たとえば、車高調整装置における車高調整器としての油圧緩衝器への一体的な装備を可能にする。
【0077】
そして、この発明にあっては、検知手段の構成、たとえば、ホール素子などのいわゆる感応体の数や互いに噛合するギアの歯数、さらには、マグネットの大きさなどを適宜に設定することで、基準位置から位相する位置や位相する方向などの検知、さらには故障の有無などを検知することも可能になる。
【0078】
その結果、この発明によれば、簡単な構成にしてセンサとして利用される際にその大型化や複雑化を招来させずして所望の基準となる位置の検出を可能にし、また、車高センサとして利用される際に車体に配在されることを必ずしも要求されず、しかも、車高調整器やこの車高調整器を有する車高調整装置の大型化や高コスト化を招来せずして車高調整装置の汎用性の向上を期待するのに最適となる基準位置検出構造において、より一層のコストの低減化を可能にしえることになる。また、小径ギアの歯数が大径ギアの歯数の約数にならず、かつ、小径ギアの歯数が大径ギアの基準位置からの一方向への回転数で割り切れない歯数に設定されるので、検知手段が基準位置から位相されるとオフ作動することとなり、それゆえ、少なくとも基準位置から位相されていることを検知でき、さらに、検知手段が、大径ギアに保持される一方のマグネットと、小径ギアに直接保持される他方のマグネットと、一方のマグネットに対向する一方のホール素子と、他方のマグネットに対向する他方のホール素子とを備えているので、一方のホール素子が大径ギアの一回転で1パルス出力し、他方のホール素子は小径ギアの一回転で1パルス出力するので、各ホール素子がともにオン作動のときを基準として、各ホール素子のパルス数をカウントすることで、位置検出をすることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による基準位置検出構造を示す概略平面図である。
【図2】図1中の仮想線からなる一直線位置に検知手段が設けられている状態を示す概略側面図である。
【図3】この発明の他の実施の形態による基準位置検出構造を図1と同様に示す図である。
【図4】図3の基準位置検出構造を図2と同様に示す図である。
【図5】図1の基準位置検出構造の作動状態を図1と同様に示す図である。
【図6】この発明のさらに他の実施の形態による基準位置検出構造を図1と同様に示す図である。
【図7】先願例の基準位置検出構造を図1と同様に示す図である。
【図8】図7の基準位置検出構造を図2と同様に示す図である。
【符号の説明】
1 大径ギア
2 小径ギア
3 検知手段
5 固定側を構成する固定基板
H1,H2,H2a,H2b ホール素子
M1,M2 マグネット
S ウォームネジ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement in a reference position detection structure suitable for use as a sensor for detecting a phase.
[0002]
[Prior art and its problems]
For example, when the vehicle height adjustment device mounted on the vehicle changes the vehicle height, that is, the vehicle body position, the vehicle height adjustment device performs a predetermined operation based on at least the current vehicle body position or the reference vehicle body position. I will let you.
[0003]
A sensor that detects a so-called vehicle body position such as a current vehicle body position or a reference vehicle body position, that is, a vehicle height sensor, is generally arranged in the vehicle body and constitutes a vehicle height adjustment device. The controller is configured to input a signal.
[0004]
Incidentally, the controller processes a signal from the vehicle height sensor and outputs a predetermined signal to a hydraulic supply / exhaust source, a control valve, and the like that expands and contracts the vehicle height adjuster constituting the vehicle height adjusting device.
[0005]
By the way, there have been various proposals for a vehicle height sensor for detecting the vehicle body position. Therefore, the current vehicle body position and the reference vehicle body position in the vehicle can be determined by this kind of conventional vehicle height sensor. It can be detected.
[0006]
However, this type of conventionally proposed vehicle height sensor generally detects not only the standard vehicle body position, that is, for example, the adjusted vehicle height position but also the adjusted vehicle height position. It is configured to be able to.
[0007]
Therefore, depending on the configuration, in many cases, the sensor itself is likely to be increased in size, and in the case where the size is increased, distribution of the vehicle height sensor to the vehicle body is likely to be reduced. .
[0008]
In addition, the controller is configured to process the three types of signals from the vehicle height sensor based on a preset value and output a predetermined signal. Sometimes, the control structure of the vehicle height adjusting device is also complicated.
[0009]
As a result, the vehicle height adjustment device will increase in size, and the vehicle height adjustment device will not be mounted on the vehicle, and the vehicle height adjustment device will tend to be expensive. It was easy to invite problems that made it unsuitable for use in cars.
[0010]
In order to solve this problem, the applicant has previously proposed a reference position detection structure having the following configuration (Japanese Patent Application No. 9-117496).
[0011]
That is, as shown in FIGS. 7 and 8, the reference position detection structure is engaged with the large-
[0012]
More specifically, the number of teeth of the small-
[0013]
Incidentally, the magnet M2 is held by the substrate 4 integrally connected to the small-
[0014]
Therefore, according to the so-called reference position detection structure of the prior application, as shown in FIG. 7, the magnets M1 and M2 and the Hall elements H1 and H2 are on a straight line indicated by a virtual line , that is, detection means. When setting the reference position when 3 is in the ON state, if the large-
[0015]
As a result, for example, the vehicle height adjusting device is configured to adjust the height position of the vehicle body by changing the height position of the upper end spring receiver of the suspension spring, and the height position of the upper end spring receiver of the suspension spring. Is set so that the worm screw S rotated in synchronization with the large-
[0016]
Further, when the worm screw S is rotated so that the vehicle body moves toward the lower end of the suspension spring from the state where the reference position is set, the vehicle body position is set to the low vehicle height position. This adjustment state can also be detected by the off operation in the detection means 3.
[0017]
Whether the vehicle is adjusted from the middle vehicle height position as the reference position to the high vehicle height position or the low vehicle height position can be determined instrumentally by counting pulses, and the worm screw S It is possible to feel as a bodily sensation by the rotation, and further, if the rotation of the worm screw S is continuously performed forward and reverse, the detection means 3 is always turned on once, so that it can be easily confirmed. It will be.
[0018]
As described above, according to the above-described reference position detection structure, which is an example of the prior application, when this is used as a vehicle height sensor, for example, rotational motion is compared with a conventional vehicle height sensor that performs linear motion. Therefore, it is possible to detect a desired reference position while having a much simpler configuration without causing an increase in size and complexity, and it is distributed on the vehicle body when using it. The vehicle height adjuster and the vehicle height adjuster having this vehicle height adjuster are not necessarily required to be increased in size and cost, and the versatility of the vehicle height adjuster is expected to be improved. It will be suitable for.
[0019]
However, in this reference position detection structure, it may be said that it is not possible to further reduce the cost for realizing the reference position detection structure.
[0020]
That is, in the above-described reference position detection structure, the magnet M2 to be held by the small-
[0021]
As a result, as will be intended in many cases, by reducing the number of parts and improving the efficiency of assembly work, the cost for implementing this kind of reference position detection structure can be further reduced. It will not be expected.
[0022]
The present invention has been developed in view of the above-described circumstances, and the object of the present invention is to achieve a desired configuration without causing an increase in size and complexity when used as a sensor with a simple configuration. It is not necessarily required to be located in the vehicle body when used as a vehicle height sensor, and the vehicle height adjuster or a vehicle having this vehicle height adjuster is not necessarily required. It is expected to further reduce costs in the reference position detection structure that is optimal for expecting improvement in versatility of the vehicle height adjustment device without incurring an increase in the size and cost of the high adjustment device. It is to provide a reference position detection structure that is optimal for the above.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the configuration of the present invention is basically divided into a large-diameter gear that is pivotally supported on the fixed side and selectively rotates in both directions, and a large-diameter gear that is pivotally supported on the fixed side. A small-diameter gear that rotates synchronously, and a detection means that detects the rotational positions of both the large-diameter gear and the small-diameter gear by on-off operation , and the large-diameter gear when the detection means is on-operation and in the reference position detection structure formed by setting both the rotational position of the small-diameter gear to a reference position, not the number of teeth of the small-diameter gear to a divisor of the number of teeth of the large-diameter gear, and the number of teeth of the small-diameter gear diameter The number of teeth that is not divisible by the number of rotations in one direction from the reference position of the gear is set, and the detection means has one magnet held by the large-diameter gear and the other magnet directly held by the small-diameter gear. And one hole facing one magnet It comprises a child, and the other Hall element which faces the other of the magnet, characterized in that on activated when the magnets and the Hall element is located at the reference position.
[0024]
At this time, the large-diameter gear is rotated by a worm screw meshing with the large-diameter gear, and the small-diameter gear is rotated synchronously by meshing with the large-diameter gear. Alternatively, the large-diameter gear and the small-diameter gear are rotated. Assume that the gears are rotated synchronously by one worm screw meshing simultaneously.
[0025]
When there is a load on the large-diameter gear, it is preferable that the large-diameter gear and the small-diameter gear are rotated synchronously with one worm screw that meshes simultaneously. It is preferable that the gear surface which is a side surface is set to a curved surface having a curvature matching the curvature of the screw surface of the worm screw.
[0027]
The detecting means includes, for example, one magnet held by the large-diameter gear, the other magnet held by the small-diameter gear, and one of the magnets arranged on the fixed side and facing the one magnet. And the other Hall element facing the other magnet.
[0028]
Further, in place of the above, in the detection means, the other Hall element arranged on the fixed side is set in plural in series with the inter-phase distance in the rotation direction of the small-diameter gear, and the other holding element is held in the small-diameter gear. The size may be set so that a plurality of Hall elements facing the magnets can be simultaneously turned on.
[0029]
The above Hall element may be replaced with a reed switch, and the detection means may include a slit instead of a magnet and a photo interrupter combined with the slit.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIGS. 1 and 2, the reference position detection structure according to the embodiment of the present invention is pivotally supported on the fixed side in both directions. The rotational positions of the large-
[0031]
To explain a little, first, the large-
[0032]
Incidentally, in this invention, since the
[0033]
On the other hand, in the present invention, the rotation of the large-
[0034]
At this time, in the illustrated embodiment, the worm screw S driven by the above-described bidirectional motor is set so as to be temporarily stopped when the large-
[0035]
Further, although not shown, the worm screw S is configured such that, for example, the vehicle height adjusting device adjusts the height position of the vehicle body by changing the height position of the upper end spring receiver of the suspension spring. When the height position of the upper end spring support of the suspension spring is changed by an appropriate means, it may be set so as to be rotated synchronously.
[0036]
By the way, the large-
[0037]
As described above, when both the
[0038]
As a result, the detection of the reference position by the detection means 3 described later, that is, the ON operation is realized as set, and there is no fear of the erroneous operation of the ON operation at a position other than the reference position.
[0039]
Further, since the small-
[0040]
Further, when there is a load on the large-
[0041]
In this embodiment, the small-
[0042]
Therefore, it is possible to secure a sufficient contact surface between the large-
[0043]
Next, the detection means 3 is disposed on one magnet M1 held by the large-
As shown in FIGS. 1 and 3, when the magnets M1 and M2 and the Hall elements H1 and H2 are positioned on a so-called straight line indicated by a virtual line , the detection means 3 is turned on. Moreover, this time is assumed to be the reference position state in the reference position detection structure.
[0047]
As described above, in the present invention, since the one magnet M1 is directly held by the large-
[0048]
Therefore, since the board 4 is unnecessary, it contributes to the reduction of the number of parts. In the assembly when the reference position detection structure is realized, the work of connecting the board 4 to the
[0049]
As a result, as would be expected in many cases, the cost of implementing this type of reference position detection structure can be further reduced by reducing the number of parts and improving the efficiency of assembly work. Will be possible.
[0050]
When the connection of the substrate 4 to the small-
[0051]
Further, when it is desired to make the distance between the magnet M2 and the hall element H2 the same as the distance between the magnet M1 and the hall element H1, the thickness of the
[0052]
By the way, regarding the number of teeth of the
[0053]
For example, under the condition that the number of teeth of the large-
[0054]
At this time, as shown in FIG. 5, the other magnet M2 is positioned at a position shifted by an angle θ by 5.2 rotations from the reference position with respect to the one magnet M1 at the reference position. If the large-
[0055]
The Hall elements H1 and H2 react with each of the magnets M1 and M2 in a so-called reaction until the large-
[0056]
Accordingly, if the worm screw S is set to stop rotating when the large-
[0057]
Since the Hall element H1 outputs one pulse at one rotation of the large-
[0058]
In view of the above, although not shown, the worm screw S is set so as to be interlocked with a mechanism for adjusting the upper position spring receiver of the suspension spring and the height position of the vehicle body, for example, constituting a vehicle height adjusting device. If the vehicle body is in a situation where it is slightly higher than the upper end spring support of the suspension spring, the vehicle body position is set to the middle vehicle height position, that is, the reference position in the detection means 3. When the worm screw S is rotated so that the vehicle body moves further away from the upper end spring support of the suspension spring, the vehicle body position is adjusted to the high vehicle height position and this adjustment is performed. It can be detected by the off operation in the detection means 3.
[0059]
Further, when the worm screw S is rotated so that the vehicle body moves toward the lower end of the suspension spring from the state where the reference position is set, the vehicle body position is lowered. In addition to being adjusted to a high position, this adjustment can also be detected by an off operation in the detection means 3.
[0060]
However, in this embodiment, the reference position detection structure is turned on only when it is at the reference position, and the other parts are turned off, so that the middle vehicle height position as the reference position is changed to the high vehicle height position. Whether it is adjusted or adjusted to a low vehicle height position cannot be determined by instrumentation other than counting pulses.
[0061]
However, adjusting the vehicle height to either high or low can be realized as a bodily sensation by the rotation of the worm screw S, and if the rotation of the worm screw S is executed forward and reverse continuously. Since the reference position detection structure is always turned on once, it can be easily confirmed that the vehicle height position is adjusted to either high or low.
[0062]
FIG. 6 shows a reference position detection structure according to another embodiment of the present invention. In the following, this embodiment will be described a little. In this embodiment, the configuration is the same as that of the above-described embodiment. About the place which becomes the same as a form, only the same code | symbol is attached | subjected in a figure, and the detailed description is abbreviate | omitted.
[0063]
By the way, this embodiment is characterized by detecting means so that when adjusting from the middle vehicle height position, which is the reference position, to the high vehicle height position or the low vehicle height position, this can also be discriminated instrumentally. 3 is in place.
[0064]
That is, the detection means 3 according to this embodiment includes one magnet M1 held by the large-
[0065]
Of course, in this embodiment, the other magnet M2 is directly held by the small-
[0066]
As described above, the other Hall element is set to a plurality, and the other magnet M2 facing the plurality of Hall elements H2a and H2b is set in an arc shape. The following on / off operation is performed.
[0067]
That is, if it is assumed that the number of teeth of the large-
[0068]
At this time, when the other magnet M2 cannot be opposed to the hall element H2a, which is one of the plurality of hall elements H2a and H2b, but is set to a size that can face the hall element H2b, While H1 is turned on, the Hall element H2a is turned off and the Hall element H2b is turned on.
[0069]
When the large-
[0070]
Therefore, according to this embodiment, the number of rotations of the large-
[0071]
In the case of this embodiment, when an electrical failure occurs in one of the plurality of Hall elements H2a and H2b or in one Hall element H1, the
[0072]
In the above description, the case where the reference position detection structure according to the present invention is used as a vehicle height sensor constituting the vehicle height adjusting device has been described as an example. However, according to the intention of the present invention, the phase is detected. Of course, it can be used as a lateral sensor for detecting the lateral phase of the vehicle body, or as a sensor for detecting the lateral phase in a seismic isolation device. Of course, the effect of the case is not different.
[0073]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, one of a plurality of component parts constituting the detection means, that is, the other magnet is directly held by the small-diameter gear. In other words, it eliminates the need for mounting parts and eliminates the need for connecting to the small-diameter gear, thereby contributing to a reduction in the number of parts and the assembly work when realizing this reference position detection structure. This will contribute to speeding up.
[0074]
If both the large-diameter gear and the small-diameter gear are meshed with one worm screw driven by an appropriate drive source, the large-diameter gear, the small-diameter gear, and the worm screw may have a backlash or the like. Even if there is an error due to the gear, there is no fear of an error between the large diameter gear and the small diameter gear, and there is no risk of the error being doubled in the small diameter gear, and the detection means detects the reference position. Is realized as set, and there is no concern about the occurrence of a malfunction that turns on at a position other than the reference position.
[0075]
At this time, if there is a load on the large-diameter gear, the gear surface that is the side surface of the large-diameter gear that meshes with the worm screw can be set to a curved surface with a curvature that matches the curvature of the thread surface of the worm screw. Therefore, a sufficient contact surface can be ensured between the gear surface of the large-diameter gear and the screw surface of the worm screw. For example, the upper-end spring in which the large-diameter gear locks the upper end of the suspension spring in the vehicle height adjusting device. Even in the case of serving also as a receiver, the large-diameter gear can be reliably rotated without incurring a rotation loss in the worm screw.
[0076]
Since the present invention is configured to enable detection of at least the reference position, for example, when used as a vehicle height sensor in a vehicle height adjustment device, the vehicle height sensor is increased in size. It is not necessary to invite them, and it is not always necessary to distribute them to the vehicle body. It is possible to integrate the hydraulic shock absorber as a vehicle height adjuster in the height adjusting device.
[0077]
And in this invention, by appropriately setting the configuration of the detection means, for example, the number of so-called sensitive bodies such as Hall elements, the number of gear teeth meshing with each other, and the size of the magnet, etc. It is also possible to detect a position and a phase direction from the reference position, and further detect the presence or absence of a failure.
[0078]
As a result, according to the present invention, when used as a sensor with a simple configuration, it is possible to detect a desired reference position without causing an increase in size or complexity, and a vehicle height sensor. It is not always required to be distributed in the vehicle body when used as a vehicle, and without increasing the size and cost of the vehicle height adjuster and the vehicle height adjuster having this vehicle height adjuster. In the reference position detection structure that is optimal for expecting improvement in versatility of the vehicle height adjusting device, it is possible to further reduce the cost. Also, the number of teeth of the small diameter gear is not a divisor of the number of teeth of the large diameter gear , and the number of teeth of the small diameter gear cannot be divided by the number of rotations in one direction from the reference position of the large diameter gear. Therefore, when the detection means is phased from the reference position, it is turned off. Therefore, it can be detected that the detection means is phased from at least the reference position, and the detection means is held by the large-diameter gear. and the magnet, and the other magnet is directly held in the small diameter gear, and one of the Hall element facing the one magnet is provided with the the other Hall element which faces the other of the magnet, it is one of the Hall element One pulse is output with one rotation of the large-diameter gear, and the other Hall element outputs one pulse with one rotation of the small-diameter gear. Therefore, the number of pulses of each Hall element is counted based on the time when both Hall elements are on. By cement, it allows also the detection position.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view showing a reference position detection structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic side view showing a state in which detection means is provided at a straight line position formed by virtual lines in FIG.
FIG. 3 is a view showing a reference position detection structure according to another embodiment of the present invention in the same manner as FIG.
4 is a view showing the reference position detection structure of FIG. 3 in the same manner as FIG.
5 is a view showing the operating state of the reference position detection structure of FIG. 1 as in FIG.
FIG. 6 is a view showing a reference position detection structure according to still another embodiment of the present invention, similar to FIG.
7 is a view showing a reference position detection structure of a prior application example in the same manner as FIG.
8 is a view showing the reference position detection structure of FIG. 7 in the same manner as FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
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