JP3815871B2 - 歯科用x線撮影に使用するx線照射筒位置決め装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯科用X線画像診断装置としては、例えば、実用新案登録第3004001号に記載されたものがある。
これは、図15に示すように、X線発生装置110の照射コーン110a先端部に、ガイド103を有する取付ブラケット101を取り付けるとともに、この取付ブラケット101のガイド103にはスライドバー106を摺動可能に取り付け、そのスライドバーの先端に口腔内センサー104を支承するためのホルダー105を取り付けたものである。
【0003】
ところが、このような装置では、ホルダー105は取付ブラケット101を介して、X線発生装置110と一体になっているために、口腔内センサー104を口腔内に入れて位置決めを行うときに、患者に負担を強いる上に、操作が面倒であった。
また、実公平6−14735号に記載されたものもある。
【0004】
このものは、図16(a),(b)に示すように、平板状の基幹部201aと、この基幹部201aの後方に連設された保定部201bと、この保定部201bの側縁部に立設されたフィルム装着板202と、基幹部201aの前端部から側方に張り出された支持アーム203cと、この支持アーム203cの先端に取付けられたX線管案内盤203とを有したものである。
【0005】
ところが、このような装置では、X線撮影機Rの先端NをX線管案内盤203の開口部に当てがって、保定部201cに装着したフィルムFにX線撮影機RからX線を照射するようになっており、支持アーム203cを介して基幹部201aとX線管案内盤203とが一体に形成されているため、保定部201cに装着したフィルムFの口腔内での位置決めを行うときに、やはり全体を動かさなくてはならならず、患者に負担を強いる上に、作業が面倒であるという問題があった。また、このものは臼歯用に開発されたものであり、前歯の歯牙を撮影するには不向きであった。
【0006】
そこで、本出願人は、X線画像センサをX線照射筒とは分離した状態で保持する位置決め具を特開平7−280944号において提案した。
この位置決め具は、図17(a),(b)に示すように、X線画像センサ302を支持するためのセンサ支持部材365と、センサ支持部材365から延びるロッド部材364と、ロッド部材364に装着された把持部材361と、X線照射筒311の外面に当接する当接端部368が形成され、かつX線照射方向と平行な面内に延出し、把持部材361に螺合するネジ部361aに着脱自在な板状部材366等で構成されており、上顎、下顎の歯牙のいずれにも使用できるものである。
【0007】
しかしながら、この位置決め器具では、X線照射筒311の位置決めを規定する板状部材366が、把持部材361の上端に形成されたネジ部361aに、その2股先端を嵌入し、ナット蓋369で固定されているため、X線撮影の方向が左右で反転した場合には、ナット蓋369を外して、板状部材366を、図15の(a)から(b)に示したように、付け替えを行ってから、再びナット蓋369で固定するという面倒さがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題を解消し、上、下顎および右顎、左顎、前歯のいずれの歯牙に対しても、簡単な操作でX線照射筒を、X線記録媒体に対して正しい位置に正確に位置決めできる歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1において提案された本発明は、X線画像記録媒体を着脱可能に取り付ける保持部を有したX線画像記録媒体保持アームと、この保持アームの上記保持部に取り付けられたX線画像記録媒体の記録面に対してX線照射軸を特定角度に位置決めするため、X線照射筒に添接あるいは固定出来るようにしたX線照射軸規定部を有したX線照射源位置決めゲージと、X線記録媒体保持アームと、X線照射位置決めゲージとが互いに直交する関係を保持して回動可能に結合する結合部材とを備えた歯科用X線撮影に使用する備えている。
【0010】
ここに、X線画像記録媒体は、蛍光塗料とCCDセンサを組み合わせた画像センサや、輝尽性蛍光体を用いたイメージングプレートなどのようなデジタル画像を撮影するものや、従前からのX線フィルム、カセットなどが含まれる。
このような本発明によれば、保持部にX線画像記録媒体を保持させた保持アームを被検者の上顎、下顎に挿入し、X線画像記憶媒体を撮影すべき歯牙の後方においた状態で、X線照射筒をX線照射源位置決めゲージのX線照射軸規定部に添接あるいは固定すれば、X線照射軸は適正な状態に位置決めされ、ピンぼけや歪、コーンカットのないX線撮影画像が得られる。
【0011】
この場合、X線照射軸は、X線画像記録媒体の記録面に垂直に位置決めすれば、平行法による撮影が可能となるが、X線照射軸をX線画像記録媒体の記録面に所定の角度で位置決めすれば、二等分法による撮影も可能である。
また、X線照射筒をX線照射源位置決めゲージに添わせる位置あるいは固定位置を規定すれば、X線撮影原理によって、得られるX線画像の拡大率や縮小率も任意に出来る。
【0012】
請求項2において提案する本発明は、X線照射源位置決めゲージには、X線画像記録媒体の記録面に対するX線照射源からの距離をほぼ一定にするため、X線照射筒の特定箇所に位置合わせするX線照射源距離規定部を更に備えた構成としている。
このようなX線照射源距離規定部は、請求項7において提案する位置合わせ突片を有したパッドや、請求項8において提案するX線照射筒の先端に着脱可能に外嵌され、あるいは添接されるリング部材などによって具体化されるが、このような例に限らず、X線照射筒の特定位置に位置決めゲージを位置合わせできるものであればスケール、マーキングなどでもよく、構造は問われない。
【0013】
請求項3は、本発明のX線照射筒位置決め装置を、歯科診断用に使用する場合に更に、使い勝手を考慮したものである。
この構造的な特徴は、保持アームには、その回転軸よりほぼ直角に折曲し、更に回転軸に平行に延出するアーム本体にX線画像記録媒体を着脱可能に取り付ける保持部を設けており、かつX線位置決めゲージには、保持アームと直交して延出する支持片より保持アームの保持部側に折曲する延長片を形成した構造としている。
【0014】
本発明の位置決め装置を設計し、実施する際、このような構造を持たせれば、X線記録媒体を口腔内に挿入したり、取り出す操作がスムーズとなり、口腔内での位置付けの際にも保持アームが歯牙に当たるようなことも防止できる。
また、X線照射源位置決めゲージも位置決めする際に必要な空間が得られるので、位置決め操作をスムーズに出来る。
【0015】
請求項4は、保持アームとX線照射筒位置決めゲージとを直交状態に保持してする結合部材を、握持部を有した支持体に回動可能に取り付けたもので、操作者が手で持って使用できるようにしたものである。
本発明の位置決め装置は、使用時には、被検者等が握持部を握って使用する態様で実施出来るが、そのような使用例に限定されない。握持部のない構造でも、X線記録媒体に対するX線照射筒の位置決め機能を十分に果たすことが出来き、その場合には、結合部材、保持アーム、位置決めゲージを手で持って使用すればよく、請求項1〜3は握持部を有さない構造において、位置決め装置として使用されることを想定している。
【0016】
また、請求項5において提案される本発明は、左、右上顎内の歯牙や、左、右下顎内の歯牙を撮影する場合に、保持アームやX線照射源位置決めゲージを回動操作する際、それぞれの固定手段によって、撮影法に見合った特定の位置に位置決め固定できるようにして操作者の便宜を図ったものであり、保持アームを、上、下の反転位置に固定する固定手段と、X線照射源位置決めゲージを、左、右の反転位置で固定する固定手段とを、支持体に更に設けた構造としている。
【0017】
結合手段によって直交関係に保持された保持アームとX線源位置決めゲージとを、固定手段によって特定位置に設定する際、X線画像記録媒体の記録面に対して、X線照射軸が垂直になるように固定すれば、左、右上顎内の歯牙や、左、右下顎内の歯牙を、平行法によって撮影出来るが、固定手段によって固定される位置によっては、二等分法による撮影も可能である。
【0018】
請求項6において提案する本発明は、請求項5において提案する固定手段を更に具体化したものであり、保持アームと、X線照射源位置決めゲージとを結合する結合部材には先端に固定突部を有した軸部材を突設して、この軸部材を支持体に回動可能に支持する一方、この軸部材には、保持アームの先端に固定突部を有した回転軸を貫通させている。そして、支持体には、保持アームの軸部材の固定突部と、結合部材の軸部材の固定突部の各々を嵌入させる横溝条をそれぞれに形成した2組の縦割溝を形成している。
【0019】
このような構造によれば、保持アームと、X線照射筒位置決めゲージとの回転中心は、結合部材によって同軸になるので、正確な位置決めが可能となる上に、保持アーム、X線照射筒位置ゲージは、それぞれの固定手段によって、特定の位置に固定させる場合、その位置に固定されたときには、クリック感が得られる。請求項7、請求項8は、X線照射源位置決めゲージの具体例を提案するもので、請求項7では、X線照射筒の外壁に添接されるパッドを備え、そのパッドの先端には、X線照射筒の先端周縁に係止される位置合わせ突片を有している。
また、請求項7は、パッドの位置合わせ突片をX線照射筒の先端周縁に当てがうようにして、パッドをX線照射筒の外壁に添接させて位置決めを行うものであり、請求項8では、X線照射源位置決めゲージには、X線照射筒の先端に外嵌させて着脱可能に取り付けられ、または添接させるリング部材を更に設けた構成としている。
【0020】
請求項9は、保持アームの保持部についての構造を更に具体化したもので、X線画像記録媒体を弾性係止させる係止爪を設けている。請求項10は、保持アームには、X線画像記録媒体より導出されたケーブルを固定する手段を設けたもので、X線画像記録媒体にCCDセンサを利用したものを使用する場合に、これらの媒体から導出するケーブルをX線撮影の障害にならない状態に保持するものである。
【0021】
なお、本発明の位置決め装置は、耐薬品性の優れた金属材料や樹脂材料で形成されるが、樹脂材料を用いる場合、抗菌材料を使用することが衛生上も望ましい。更に滅菌性を確保するため、オートクレーブ出来るような材料を用いて製造してもよいことはいうまでもない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置の実施の形態について、図とともに説明する。
図1〜図9は本発明の第一の実施例を示している。
本発明のX線照射筒位置決め装置Aは、図1、図3によく示されているように、X線画像記録媒体2を着脱可能に取り付ける保持部12を有したX線画像記録媒体保持アーム1と、この保持アーム1の保持部12に取り付けたX線画像記録媒体2の記録面21に対してX線照射軸Xを特定角度に位置決めするため、X線照射筒3に添接あるいは固定出来るようにしたX線照射軸規定部41を有したX線照射源位置決めゲージ4と、X線記録媒体保持アーム1と、X線照射位置決めゲージ4とを互いに直交する関係を保持して回動可能に結合する結合部材5とを備えた基本構造をなしている。
【0023】
ここに、X線画像記録媒体2としては、蛍光塗料とCCDセンサを組み合わせた画像センサや、輝尽性蛍光体を用いたイメージングプレートなどのようなデジタル画像を撮影するものや、従前からのX線フィルム、カセットなどが含まれる。
保持アーム1は、結合部材5に貫通させた回転軸11をほぼ直角に折曲し、更に回転軸11に平行に延出するクランク形状になったアーム本体1aの先端に保持部12を設けている。
【0024】
この保持部12は、図9(a),(b)に示したように、上方が開口したコ字状の枠体に形成されており、この枠体には記録媒体2を挿入固定するための溝条12aが形成され、その枠体の一方の起立片には、弾性変形させて記録媒体2を係止させる弾性爪12bを形成し、これによって記録媒体2の挿着を容易にするとともに、挿着後は容易に脱落しないようにしている。
【0025】
一方のX線照射位置決めゲージ4は、保持アーム1の回転軸11とと直交するようにして、支持片40を結合部材5に固着しており、この支持片40には保持アーム1の保持部12側に折曲して延出する延長片40aを一体に形成し、その延長片40aの保持アーム1の保持部12側の端部をX線照射軸規定部41として、X線照射筒3の外壁に、X線照射軸Xに平行になるように添接させるようにしている。
【0026】
また、このゲージ4の延長片40aの直角折曲部はX線照射源距離規定部42を構成しており、この部分を図1や図3に示すように、X線照射筒3の先端に合致させるように係止して位置決めを行う。
また、保持アーム1と位置決めゲージ4を直交する関係に保持する結合部材5は、図6,図7に示したように、結合部材5より軸部材4aを突出させ、その軸部材4aより保持アーム1の回転軸11を貫通させ突出させている。
したがって、保持アーム1と位置決めゲージ4とは、この結合部材5によって同軸状に配置され、それぞれの回転の中心軸が一致するので、正確な位置決めが可能となる。
【0027】
また、図例では、結合部材5を握持部8を形成した支持体81に取り付け、握持部8を手で握ることによって位置決め操作が可能になっているが、このような支持体81がないときには、保持アーム1、位置決めゲージ4、結合部材5のいずれかを手で持って位置決めを行う。
このような構造の本発明の位置決め装置によれば、図1に示したように、保持アーム12の保持部12にX線画像記録媒体2を保持させた保持アーム1を被検者の顎内に挿入し、X線画像記憶媒体を撮影すべき歯牙10の後方においた状態で、X線照射筒3をX線照射源位置決めゲージ4のX線照射軸規定部41に添接させれば、X線照射軸Xは記録媒体2の記録面21に対して適正な状態に位置決めできるので、ピンぼけ、歪やコーンカットのないX線撮影画像が得られる。
【0028】
また、歯牙10のX線撮影を行う場合、図2の(a),(b)に示したように、X線照射軸Xを、X線画像記録媒体2の記録面21に垂直に位置決めすれば、平行法による撮影が可能となるが、X線照射軸XをX線画像記録媒体2の記録面21に対して所定の角度で位置決めすることもでき、その際には二等分法による撮影も可能となる。
【0029】
図4、図5は、特に平行法によって撮影する場合の本発明の位置決め装置Aの使用例を示している。
これらの図に見るように、クランク状に折曲形成された保持アーム1の回転軸11と、この保持アーム1の回転軸11に直交する関係を保持するように位置決めゲージ4を固着した結合部材5より突出させた軸部材4aとは、それぞれの回転軸は同心状となり、位置決めゲージ4の長手方向と垂直に交わっており、X線照射筒3のX線照射軸Xは、保持アーム1の回転軸11の延長線上で直交するとともに、支持体81の長手軸と直交している。
【0030】
図4(a),(b)は、右上顎内の歯牙を撮影する場合の保持アーム、位置決めゲージの位置関係を示した側面図、正面図であり、図5(a),(b)は、左下顎内の歯牙を撮影する場合の保持アーム、位置決めゲージの位置関係を示した側面図、正面図を示しており、X線照射軸Xは、これらに示されているように、保持アーム1の保持部12に保持したX線画像記録媒体2の記録面21の上下、左右の中心を通るようになっている。
【0031】
また、このような本発明の位置決め装置Aによれば、保持アーム1と位置決めゲージ4とは互いに直交する関係を保持し、回動可能な状態に結合手段5に結合された基本構造となっているので、左上顎、右下顎、左下顎の歯牙を、X線撮影する場合には、図8の(a),(b),(c)で示したように、保持アーム1、位置決めゲージ4を回転操作して、X線照射筒3とX線画像記録媒体2を撮影すべき歯牙(不図示)の間に設置すれば、正しい撮影位置に設定出来る。
【0032】
ところで、本発明の位置決め装置を、このようにして使用する場合、不慣れな被検者でも保持アーム1と、位置決めゲージ4との位置設定をスムーズに行えることが望まれる。
図6、図7は、そのような要請に応えるためになされた、保持アーム1、位置決めゲージ4の固定手段を支持体に設けた例を示している。
【0033】
保持アーム1の固定手段は、図6に見るように、結合部材5を貫通する回転軸11の先端を折曲して固定突部14を形成する一方、保持アーム1を回動可能に取り付けた支持体81には、縦割溝6を形成し、その縦割溝6の適所に、回転軸11の突部4bを嵌入させる大きさの横溝条61を、縦割溝6を横断するように形成して構成される。
【0034】
また、他方の位置決めケージ4の固定手段は、図7に見るように、位置決めゲージ4を固着した結合部材5より突出させた軸部材4aに固定突部4bを形成する一方、結合部材5を回動可能に取り付ける支持体81には、上記した保持アーム1のための縦割溝6よりも、より結合部材5に近接した箇所に、軸部材4aの固定突部4bを嵌入させる大きさの横溝条71を、縦割溝7を横断するように形成して構成される。
【0035】
したがって、このような構造によれば、保持アーム1を回動させると、回転軸11の固定突部14が横溝条61に嵌入されていない途中の状態にあるときには、回転軸11の固定突部14は縦割溝6を押し広げるように弾性変形させ、回転軸11の固定突部14が横溝条61に嵌入されたときには、縦割溝6の弾性変形が解消するので、回転軸11の固定突部14が横溝条61に嵌入されたときにクリック感が得られ、その位置に固定することが出来る。
このような方法によれば、保持アーム1の回転軸11に形成する固定突部14の折曲方向を規定すれば、保持アーム1の固定位置を、平行法による撮影に便利な位置、つまり上下で反転した位置に設定することができるが、横溝条61を縦割溝6に対して幾らかの角度を持たせて形成すれば、保持アーム1の固定位置を任意の角度に設定することもできる。
【0036】
また、位置決めゲージ4を回動させた場合も、上記と同様にして、結合部材5の軸部材4aの固定突部4bが横溝条71に嵌入されていない途中の状態にあるときには、軸部材4aの固定突部4bは縦割溝7を押し広げるように弾性変形させ、軸部材4aの固定突部4bが横溝条71に嵌入されたときには、縦割溝7の弾性変形が解消するので、軸部材4aの固定突部4bが溝条71に嵌入されたときにクリック感が得られ、その位置に固定することが出来る。
位置決めゲージ4の固定位置は、保持アーム1に対して相対的に定まり、図例では、上、下反転位置で固定される保持アーム1に対して、左、右反転位置で固定されるようにしているが、保持アーム1と同様に横溝条71を縦割溝7に対して幾らかの角度を持たせて形成すれば、その固定位置を任意の角度に設定でき、二等分法を用いて撮影を行う場合に便利である。
【0037】
図10〜図14図は、本発明の他例を示している。
基本的な構造は前述の実施例と同様なので、異なる箇所のみ説明する。
図10は、保持アーム1に、X線画像記録媒体2より導出されたケーブルを固定する手段13を設けたもので、弾性力で閉じる方向に付勢された合わせ爪部分13aを押し広げるようにして開口させれば、ケーブル9の挿入が容易にできるので、X線画像記録媒体2にCCDセンサなどのケーブルを導出させたものを用いた場合に便利であり、X線撮影時に、これらの媒体から導出するケーブル9をX線撮影の障害にならない状態に保持できる。
【0038】
図11は、位置決めゲージ4’を線状材でフレーム状に形成したもので、構造が簡単で軽量な利点がある。
図12は、X線照射源位置決めゲージ4の他例を示しており、X線照射筒3の外壁の湾曲面に応じた添接面を有したパッド41’を備え、そのパッド41’の先端には、X線照射筒3の先端周縁に係止される位置合わせ突片42’を設けた構造としており、この構造では、図に示したように、位置合わせ突片42’をX線照射筒3の先端周縁に当てがい、パッド41’をX線照射筒3の外壁に添わせて使用する。位置合わせ突片42’によって、位置決めゲージ4がズレ動かないように規定され、簡単に正確に位置決め出来る。
【0039】
図13は、位置決めゲージ4の先端に小突片42”を設けたものであり、X線照射筒3の先端周縁に小突片42”を係止して使用するものである。
また、図14はX線照射源位置決めゲージ4に、X線照射筒3の先端に着脱可能に取り付けられるリング部材42aを設けたものを示している。
この例のものでは、リング部材42aは、X線照射筒3の先端周縁に回動可能に外嵌させているので、X線照射筒3の位置を固定したまま、リング部材42aを実線から想像線のように回転させるだけで、左、右の上顎に対して簡単に位置決め出来る。リング部材は、この例のように外嵌されずに、X線照射筒3に添接して使用してもよい。なお、この図では、保持アーム1を回動させて、上、下反転位置で固定させる回転軸11の嵌入溝5には突部5aを形成することによって、保持アーム1が上、反転位置で固定されたときにはクリック感が得られるようになっている。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より理解されるように本発明(請求項1)によれば、保持部にX線画像記録媒体を保持させた保持アームを被検者の口腔内に挿入し、X線画像記憶媒体を撮影すべき歯牙の後方においた状態で、口腔外よりX線照射源位置決めゲージを対向位置に置き、X線照射軸規定部をX線照射筒に添接あるいは固定すれば、X線照射軸は適正な状態に位置決め出来る。
【0041】
また、保持アームと位置決めゲージとは、互いに直交する関係を保持して回動可能に結合されているので、X線画像の撮影対象となる歯牙が上顎の右から左、下顎の右から左に変わった場合にも、保持アーム、位置決めゲージを回動操作するだけで、簡単に位置決めできる。
請求項2,7,8において提案する本発明によれば、X線照射源位置決めゲージには、X線画像記録媒体の記録面に対するX線照射源からの距離をほぼ一定にするため、X線照射筒の特定箇所に位置合わせするX線照射源距離規定部を更に備えているので、このX線照射源距離規定部にX線照射筒を位置合わせすれば、X線画像記録媒体に対するX線照射源の位置まで設定でき、拡大、縮小率を撮影時に一定に出来る。
【0042】
請求項3において提案する本発明によれば、X線記録媒体を口腔内に挿入したり、取り出す操作がスムーズとなり、口腔内での位置付けの際にも保持アームが歯牙に当たるようなことも防止でき、また、X線照射源位置決めゲージも位置決めるする際に必要な空間が得られるので、位置決め操作をスムーズに出来るので、歯科診断用に使用する場合に更に、使い勝手が向上する。
【0043】
請求項4において提案する本発明によれば、保持アームとX線照射源位置決めゲージとを接合する結合部材は、握持部を有した支持体に回動可能に取り付けられているので、操作者が手で持って簡単に使用できる。
請求項5,6において提案される本発明は、左、右上顎内の歯牙や、左、右下顎内の歯牙を撮影する場合に、保持アームやX線照射源位置決めゲージを回動操作する際、それぞれの固定手段によって、撮影法に見合った特定の位置に位置決め固定できるようにしているので、操作者が操作するとき一層使い勝手が向上する。特に、請求項6において提案する本発明によれば、保持アームと、X線照射筒位置ゲージとの回転中心は、結合部材によって同軸になるので、正確な位置決めが可能となる上に、支持体には、保持アームの軸部材の固定突部と、結合部材の軸部材の固定突部の各々を嵌入させる横溝条をそれぞれに形成した2組の縦割溝を形成しているので、特定の位置に固定させる場合に、クリック感が得られ、操作に不慣れな者でも容易に使用出来る。
【0044】
請求項9において提案する本発明によれば、保持アームの保持部には弾性係止爪を設けているので、X線画像記録媒体の取り外し操作が簡単にできる。
更に、請求項10において提案する本発明によれば、保持アームには、X線画像記録媒体より導出されたケーブルを固定する手段を設けているため、X線画像記録媒体にCCDセンサを利用したものを使用する場合にも、X線撮影時に、これらの媒体から導出するケーブルをX線撮影の障害にならない状態に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置決め装置の一実施例を示す斜視図。
【図2】(a),(b)は本発明の位置決め装置を用いて、歯牙のX線撮影を行う場合の説明図。
【図3】本発明の位置決め装置の使用状態を示す平面図。
【図4】(a),(b)は本発明の位置決め装置の使用状態(右上顎内の歯牙を撮影する場合)に於ける側面図、正面図。
【図5】(a),(b)は本発明の位置決め装置の使用状態(左下顎内の歯牙を撮影する場合)に於ける側面図、正面図。
【図6】(a),(b)は、X線画像記録媒体保持アームの固定手段の構造と、その使用要領を説明する図。
【図7】(a),(b)は、X線照射源位置決めゲージの固定手段の構造と、その使用要領を説明する図。
【図8】本発明の位置決め装置の使用要領を説明する図で、(a),(b),(c)はそれぞれ、左上顎、右下顎、左下顎の歯牙をX線撮影する場合の使用要領の説明図。
【図9】X線画像記録媒体の保持部の説明図であり、(a)はその部分の斜視図、(b)は弾性爪を示す一部を破断した部分説明図である。
【図10】本発明の位置決め装置の他例で、X線画像記録媒体より導出させたケーブルの固定手段の一例を示す斜視図。
【図11】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージを、線条フレーム材で形成した例を示す斜視図。
【図12】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージにX線照射筒の外壁に添接させるパッドを設けた例を示す斜視図。
【図13】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージに係止小片を設けた例を示す斜視図。
【図14】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージにX線照射源距離規定部として、リング部材を設けた例を示す斜視図。
【図15】X線画像記録媒体をX線照射筒に取り付けて使用する従来の位置決め装置の例を示す図。
【図16】(a),(b)はX線画像記録媒体をX線照射筒に取り付けて使用する別の従来の位置決め装置の例を示す図。
【図17】(a),(b)はX線画像記録媒体をX線照射筒から分離させて使用する従来例の位置決め装置の例を示す図。
【符号の説明】
A・・・本発明のX線照射筒位置決め装置
1・・・X線記録媒体保持アーム
12・・・X線記録媒体保持部
2・・・X線画像記録媒体
21・・・その記録面
3・・・X線照射筒
4,4’・・・X線照射源位置決めゲージ
41,・・・X線照射軸規定部
42・・・X線照射源距離規定部
41’・・・パッド
42’・・・位置合わせ突片
42”・・・小突片
42a・・・リング部材
5・・・結合部材
14,6,61・・・X線記録媒体保持アームの固定手段
4a,4b,7,71・・・X線照射源位置決めゲージの固定手段
81・・・支持体
8・・・握持部
10・・・歯牙
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯科用X線画像診断装置としては、例えば、実用新案登録第3004001号に記載されたものがある。
これは、図15に示すように、X線発生装置110の照射コーン110a先端部に、ガイド103を有する取付ブラケット101を取り付けるとともに、この取付ブラケット101のガイド103にはスライドバー106を摺動可能に取り付け、そのスライドバーの先端に口腔内センサー104を支承するためのホルダー105を取り付けたものである。
【0003】
ところが、このような装置では、ホルダー105は取付ブラケット101を介して、X線発生装置110と一体になっているために、口腔内センサー104を口腔内に入れて位置決めを行うときに、患者に負担を強いる上に、操作が面倒であった。
また、実公平6−14735号に記載されたものもある。
【0004】
このものは、図16(a),(b)に示すように、平板状の基幹部201aと、この基幹部201aの後方に連設された保定部201bと、この保定部201bの側縁部に立設されたフィルム装着板202と、基幹部201aの前端部から側方に張り出された支持アーム203cと、この支持アーム203cの先端に取付けられたX線管案内盤203とを有したものである。
【0005】
ところが、このような装置では、X線撮影機Rの先端NをX線管案内盤203の開口部に当てがって、保定部201cに装着したフィルムFにX線撮影機RからX線を照射するようになっており、支持アーム203cを介して基幹部201aとX線管案内盤203とが一体に形成されているため、保定部201cに装着したフィルムFの口腔内での位置決めを行うときに、やはり全体を動かさなくてはならならず、患者に負担を強いる上に、作業が面倒であるという問題があった。また、このものは臼歯用に開発されたものであり、前歯の歯牙を撮影するには不向きであった。
【0006】
そこで、本出願人は、X線画像センサをX線照射筒とは分離した状態で保持する位置決め具を特開平7−280944号において提案した。
この位置決め具は、図17(a),(b)に示すように、X線画像センサ302を支持するためのセンサ支持部材365と、センサ支持部材365から延びるロッド部材364と、ロッド部材364に装着された把持部材361と、X線照射筒311の外面に当接する当接端部368が形成され、かつX線照射方向と平行な面内に延出し、把持部材361に螺合するネジ部361aに着脱自在な板状部材366等で構成されており、上顎、下顎の歯牙のいずれにも使用できるものである。
【0007】
しかしながら、この位置決め器具では、X線照射筒311の位置決めを規定する板状部材366が、把持部材361の上端に形成されたネジ部361aに、その2股先端を嵌入し、ナット蓋369で固定されているため、X線撮影の方向が左右で反転した場合には、ナット蓋369を外して、板状部材366を、図15の(a)から(b)に示したように、付け替えを行ってから、再びナット蓋369で固定するという面倒さがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題を解消し、上、下顎および右顎、左顎、前歯のいずれの歯牙に対しても、簡単な操作でX線照射筒を、X線記録媒体に対して正しい位置に正確に位置決めできる歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1において提案された本発明は、X線画像記録媒体を着脱可能に取り付ける保持部を有したX線画像記録媒体保持アームと、この保持アームの上記保持部に取り付けられたX線画像記録媒体の記録面に対してX線照射軸を特定角度に位置決めするため、X線照射筒に添接あるいは固定出来るようにしたX線照射軸規定部を有したX線照射源位置決めゲージと、X線記録媒体保持アームと、X線照射位置決めゲージとが互いに直交する関係を保持して回動可能に結合する結合部材とを備えた歯科用X線撮影に使用する備えている。
【0010】
ここに、X線画像記録媒体は、蛍光塗料とCCDセンサを組み合わせた画像センサや、輝尽性蛍光体を用いたイメージングプレートなどのようなデジタル画像を撮影するものや、従前からのX線フィルム、カセットなどが含まれる。
このような本発明によれば、保持部にX線画像記録媒体を保持させた保持アームを被検者の上顎、下顎に挿入し、X線画像記憶媒体を撮影すべき歯牙の後方においた状態で、X線照射筒をX線照射源位置決めゲージのX線照射軸規定部に添接あるいは固定すれば、X線照射軸は適正な状態に位置決めされ、ピンぼけや歪、コーンカットのないX線撮影画像が得られる。
【0011】
この場合、X線照射軸は、X線画像記録媒体の記録面に垂直に位置決めすれば、平行法による撮影が可能となるが、X線照射軸をX線画像記録媒体の記録面に所定の角度で位置決めすれば、二等分法による撮影も可能である。
また、X線照射筒をX線照射源位置決めゲージに添わせる位置あるいは固定位置を規定すれば、X線撮影原理によって、得られるX線画像の拡大率や縮小率も任意に出来る。
【0012】
請求項2において提案する本発明は、X線照射源位置決めゲージには、X線画像記録媒体の記録面に対するX線照射源からの距離をほぼ一定にするため、X線照射筒の特定箇所に位置合わせするX線照射源距離規定部を更に備えた構成としている。
このようなX線照射源距離規定部は、請求項7において提案する位置合わせ突片を有したパッドや、請求項8において提案するX線照射筒の先端に着脱可能に外嵌され、あるいは添接されるリング部材などによって具体化されるが、このような例に限らず、X線照射筒の特定位置に位置決めゲージを位置合わせできるものであればスケール、マーキングなどでもよく、構造は問われない。
【0013】
請求項3は、本発明のX線照射筒位置決め装置を、歯科診断用に使用する場合に更に、使い勝手を考慮したものである。
この構造的な特徴は、保持アームには、その回転軸よりほぼ直角に折曲し、更に回転軸に平行に延出するアーム本体にX線画像記録媒体を着脱可能に取り付ける保持部を設けており、かつX線位置決めゲージには、保持アームと直交して延出する支持片より保持アームの保持部側に折曲する延長片を形成した構造としている。
【0014】
本発明の位置決め装置を設計し、実施する際、このような構造を持たせれば、X線記録媒体を口腔内に挿入したり、取り出す操作がスムーズとなり、口腔内での位置付けの際にも保持アームが歯牙に当たるようなことも防止できる。
また、X線照射源位置決めゲージも位置決めする際に必要な空間が得られるので、位置決め操作をスムーズに出来る。
【0015】
請求項4は、保持アームとX線照射筒位置決めゲージとを直交状態に保持してする結合部材を、握持部を有した支持体に回動可能に取り付けたもので、操作者が手で持って使用できるようにしたものである。
本発明の位置決め装置は、使用時には、被検者等が握持部を握って使用する態様で実施出来るが、そのような使用例に限定されない。握持部のない構造でも、X線記録媒体に対するX線照射筒の位置決め機能を十分に果たすことが出来き、その場合には、結合部材、保持アーム、位置決めゲージを手で持って使用すればよく、請求項1〜3は握持部を有さない構造において、位置決め装置として使用されることを想定している。
【0016】
また、請求項5において提案される本発明は、左、右上顎内の歯牙や、左、右下顎内の歯牙を撮影する場合に、保持アームやX線照射源位置決めゲージを回動操作する際、それぞれの固定手段によって、撮影法に見合った特定の位置に位置決め固定できるようにして操作者の便宜を図ったものであり、保持アームを、上、下の反転位置に固定する固定手段と、X線照射源位置決めゲージを、左、右の反転位置で固定する固定手段とを、支持体に更に設けた構造としている。
【0017】
結合手段によって直交関係に保持された保持アームとX線源位置決めゲージとを、固定手段によって特定位置に設定する際、X線画像記録媒体の記録面に対して、X線照射軸が垂直になるように固定すれば、左、右上顎内の歯牙や、左、右下顎内の歯牙を、平行法によって撮影出来るが、固定手段によって固定される位置によっては、二等分法による撮影も可能である。
【0018】
請求項6において提案する本発明は、請求項5において提案する固定手段を更に具体化したものであり、保持アームと、X線照射源位置決めゲージとを結合する結合部材には先端に固定突部を有した軸部材を突設して、この軸部材を支持体に回動可能に支持する一方、この軸部材には、保持アームの先端に固定突部を有した回転軸を貫通させている。そして、支持体には、保持アームの軸部材の固定突部と、結合部材の軸部材の固定突部の各々を嵌入させる横溝条をそれぞれに形成した2組の縦割溝を形成している。
【0019】
このような構造によれば、保持アームと、X線照射筒位置決めゲージとの回転中心は、結合部材によって同軸になるので、正確な位置決めが可能となる上に、保持アーム、X線照射筒位置ゲージは、それぞれの固定手段によって、特定の位置に固定させる場合、その位置に固定されたときには、クリック感が得られる。請求項7、請求項8は、X線照射源位置決めゲージの具体例を提案するもので、請求項7では、X線照射筒の外壁に添接されるパッドを備え、そのパッドの先端には、X線照射筒の先端周縁に係止される位置合わせ突片を有している。
また、請求項7は、パッドの位置合わせ突片をX線照射筒の先端周縁に当てがうようにして、パッドをX線照射筒の外壁に添接させて位置決めを行うものであり、請求項8では、X線照射源位置決めゲージには、X線照射筒の先端に外嵌させて着脱可能に取り付けられ、または添接させるリング部材を更に設けた構成としている。
【0020】
請求項9は、保持アームの保持部についての構造を更に具体化したもので、X線画像記録媒体を弾性係止させる係止爪を設けている。請求項10は、保持アームには、X線画像記録媒体より導出されたケーブルを固定する手段を設けたもので、X線画像記録媒体にCCDセンサを利用したものを使用する場合に、これらの媒体から導出するケーブルをX線撮影の障害にならない状態に保持するものである。
【0021】
なお、本発明の位置決め装置は、耐薬品性の優れた金属材料や樹脂材料で形成されるが、樹脂材料を用いる場合、抗菌材料を使用することが衛生上も望ましい。更に滅菌性を確保するため、オートクレーブ出来るような材料を用いて製造してもよいことはいうまでもない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置の実施の形態について、図とともに説明する。
図1〜図9は本発明の第一の実施例を示している。
本発明のX線照射筒位置決め装置Aは、図1、図3によく示されているように、X線画像記録媒体2を着脱可能に取り付ける保持部12を有したX線画像記録媒体保持アーム1と、この保持アーム1の保持部12に取り付けたX線画像記録媒体2の記録面21に対してX線照射軸Xを特定角度に位置決めするため、X線照射筒3に添接あるいは固定出来るようにしたX線照射軸規定部41を有したX線照射源位置決めゲージ4と、X線記録媒体保持アーム1と、X線照射位置決めゲージ4とを互いに直交する関係を保持して回動可能に結合する結合部材5とを備えた基本構造をなしている。
【0023】
ここに、X線画像記録媒体2としては、蛍光塗料とCCDセンサを組み合わせた画像センサや、輝尽性蛍光体を用いたイメージングプレートなどのようなデジタル画像を撮影するものや、従前からのX線フィルム、カセットなどが含まれる。
保持アーム1は、結合部材5に貫通させた回転軸11をほぼ直角に折曲し、更に回転軸11に平行に延出するクランク形状になったアーム本体1aの先端に保持部12を設けている。
【0024】
この保持部12は、図9(a),(b)に示したように、上方が開口したコ字状の枠体に形成されており、この枠体には記録媒体2を挿入固定するための溝条12aが形成され、その枠体の一方の起立片には、弾性変形させて記録媒体2を係止させる弾性爪12bを形成し、これによって記録媒体2の挿着を容易にするとともに、挿着後は容易に脱落しないようにしている。
【0025】
一方のX線照射位置決めゲージ4は、保持アーム1の回転軸11とと直交するようにして、支持片40を結合部材5に固着しており、この支持片40には保持アーム1の保持部12側に折曲して延出する延長片40aを一体に形成し、その延長片40aの保持アーム1の保持部12側の端部をX線照射軸規定部41として、X線照射筒3の外壁に、X線照射軸Xに平行になるように添接させるようにしている。
【0026】
また、このゲージ4の延長片40aの直角折曲部はX線照射源距離規定部42を構成しており、この部分を図1や図3に示すように、X線照射筒3の先端に合致させるように係止して位置決めを行う。
また、保持アーム1と位置決めゲージ4を直交する関係に保持する結合部材5は、図6,図7に示したように、結合部材5より軸部材4aを突出させ、その軸部材4aより保持アーム1の回転軸11を貫通させ突出させている。
したがって、保持アーム1と位置決めゲージ4とは、この結合部材5によって同軸状に配置され、それぞれの回転の中心軸が一致するので、正確な位置決めが可能となる。
【0027】
また、図例では、結合部材5を握持部8を形成した支持体81に取り付け、握持部8を手で握ることによって位置決め操作が可能になっているが、このような支持体81がないときには、保持アーム1、位置決めゲージ4、結合部材5のいずれかを手で持って位置決めを行う。
このような構造の本発明の位置決め装置によれば、図1に示したように、保持アーム12の保持部12にX線画像記録媒体2を保持させた保持アーム1を被検者の顎内に挿入し、X線画像記憶媒体を撮影すべき歯牙10の後方においた状態で、X線照射筒3をX線照射源位置決めゲージ4のX線照射軸規定部41に添接させれば、X線照射軸Xは記録媒体2の記録面21に対して適正な状態に位置決めできるので、ピンぼけ、歪やコーンカットのないX線撮影画像が得られる。
【0028】
また、歯牙10のX線撮影を行う場合、図2の(a),(b)に示したように、X線照射軸Xを、X線画像記録媒体2の記録面21に垂直に位置決めすれば、平行法による撮影が可能となるが、X線照射軸XをX線画像記録媒体2の記録面21に対して所定の角度で位置決めすることもでき、その際には二等分法による撮影も可能となる。
【0029】
図4、図5は、特に平行法によって撮影する場合の本発明の位置決め装置Aの使用例を示している。
これらの図に見るように、クランク状に折曲形成された保持アーム1の回転軸11と、この保持アーム1の回転軸11に直交する関係を保持するように位置決めゲージ4を固着した結合部材5より突出させた軸部材4aとは、それぞれの回転軸は同心状となり、位置決めゲージ4の長手方向と垂直に交わっており、X線照射筒3のX線照射軸Xは、保持アーム1の回転軸11の延長線上で直交するとともに、支持体81の長手軸と直交している。
【0030】
図4(a),(b)は、右上顎内の歯牙を撮影する場合の保持アーム、位置決めゲージの位置関係を示した側面図、正面図であり、図5(a),(b)は、左下顎内の歯牙を撮影する場合の保持アーム、位置決めゲージの位置関係を示した側面図、正面図を示しており、X線照射軸Xは、これらに示されているように、保持アーム1の保持部12に保持したX線画像記録媒体2の記録面21の上下、左右の中心を通るようになっている。
【0031】
また、このような本発明の位置決め装置Aによれば、保持アーム1と位置決めゲージ4とは互いに直交する関係を保持し、回動可能な状態に結合手段5に結合された基本構造となっているので、左上顎、右下顎、左下顎の歯牙を、X線撮影する場合には、図8の(a),(b),(c)で示したように、保持アーム1、位置決めゲージ4を回転操作して、X線照射筒3とX線画像記録媒体2を撮影すべき歯牙(不図示)の間に設置すれば、正しい撮影位置に設定出来る。
【0032】
ところで、本発明の位置決め装置を、このようにして使用する場合、不慣れな被検者でも保持アーム1と、位置決めゲージ4との位置設定をスムーズに行えることが望まれる。
図6、図7は、そのような要請に応えるためになされた、保持アーム1、位置決めゲージ4の固定手段を支持体に設けた例を示している。
【0033】
保持アーム1の固定手段は、図6に見るように、結合部材5を貫通する回転軸11の先端を折曲して固定突部14を形成する一方、保持アーム1を回動可能に取り付けた支持体81には、縦割溝6を形成し、その縦割溝6の適所に、回転軸11の突部4bを嵌入させる大きさの横溝条61を、縦割溝6を横断するように形成して構成される。
【0034】
また、他方の位置決めケージ4の固定手段は、図7に見るように、位置決めゲージ4を固着した結合部材5より突出させた軸部材4aに固定突部4bを形成する一方、結合部材5を回動可能に取り付ける支持体81には、上記した保持アーム1のための縦割溝6よりも、より結合部材5に近接した箇所に、軸部材4aの固定突部4bを嵌入させる大きさの横溝条71を、縦割溝7を横断するように形成して構成される。
【0035】
したがって、このような構造によれば、保持アーム1を回動させると、回転軸11の固定突部14が横溝条61に嵌入されていない途中の状態にあるときには、回転軸11の固定突部14は縦割溝6を押し広げるように弾性変形させ、回転軸11の固定突部14が横溝条61に嵌入されたときには、縦割溝6の弾性変形が解消するので、回転軸11の固定突部14が横溝条61に嵌入されたときにクリック感が得られ、その位置に固定することが出来る。
このような方法によれば、保持アーム1の回転軸11に形成する固定突部14の折曲方向を規定すれば、保持アーム1の固定位置を、平行法による撮影に便利な位置、つまり上下で反転した位置に設定することができるが、横溝条61を縦割溝6に対して幾らかの角度を持たせて形成すれば、保持アーム1の固定位置を任意の角度に設定することもできる。
【0036】
また、位置決めゲージ4を回動させた場合も、上記と同様にして、結合部材5の軸部材4aの固定突部4bが横溝条71に嵌入されていない途中の状態にあるときには、軸部材4aの固定突部4bは縦割溝7を押し広げるように弾性変形させ、軸部材4aの固定突部4bが横溝条71に嵌入されたときには、縦割溝7の弾性変形が解消するので、軸部材4aの固定突部4bが溝条71に嵌入されたときにクリック感が得られ、その位置に固定することが出来る。
位置決めゲージ4の固定位置は、保持アーム1に対して相対的に定まり、図例では、上、下反転位置で固定される保持アーム1に対して、左、右反転位置で固定されるようにしているが、保持アーム1と同様に横溝条71を縦割溝7に対して幾らかの角度を持たせて形成すれば、その固定位置を任意の角度に設定でき、二等分法を用いて撮影を行う場合に便利である。
【0037】
図10〜図14図は、本発明の他例を示している。
基本的な構造は前述の実施例と同様なので、異なる箇所のみ説明する。
図10は、保持アーム1に、X線画像記録媒体2より導出されたケーブルを固定する手段13を設けたもので、弾性力で閉じる方向に付勢された合わせ爪部分13aを押し広げるようにして開口させれば、ケーブル9の挿入が容易にできるので、X線画像記録媒体2にCCDセンサなどのケーブルを導出させたものを用いた場合に便利であり、X線撮影時に、これらの媒体から導出するケーブル9をX線撮影の障害にならない状態に保持できる。
【0038】
図11は、位置決めゲージ4’を線状材でフレーム状に形成したもので、構造が簡単で軽量な利点がある。
図12は、X線照射源位置決めゲージ4の他例を示しており、X線照射筒3の外壁の湾曲面に応じた添接面を有したパッド41’を備え、そのパッド41’の先端には、X線照射筒3の先端周縁に係止される位置合わせ突片42’を設けた構造としており、この構造では、図に示したように、位置合わせ突片42’をX線照射筒3の先端周縁に当てがい、パッド41’をX線照射筒3の外壁に添わせて使用する。位置合わせ突片42’によって、位置決めゲージ4がズレ動かないように規定され、簡単に正確に位置決め出来る。
【0039】
図13は、位置決めゲージ4の先端に小突片42”を設けたものであり、X線照射筒3の先端周縁に小突片42”を係止して使用するものである。
また、図14はX線照射源位置決めゲージ4に、X線照射筒3の先端に着脱可能に取り付けられるリング部材42aを設けたものを示している。
この例のものでは、リング部材42aは、X線照射筒3の先端周縁に回動可能に外嵌させているので、X線照射筒3の位置を固定したまま、リング部材42aを実線から想像線のように回転させるだけで、左、右の上顎に対して簡単に位置決め出来る。リング部材は、この例のように外嵌されずに、X線照射筒3に添接して使用してもよい。なお、この図では、保持アーム1を回動させて、上、下反転位置で固定させる回転軸11の嵌入溝5には突部5aを形成することによって、保持アーム1が上、反転位置で固定されたときにはクリック感が得られるようになっている。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より理解されるように本発明(請求項1)によれば、保持部にX線画像記録媒体を保持させた保持アームを被検者の口腔内に挿入し、X線画像記憶媒体を撮影すべき歯牙の後方においた状態で、口腔外よりX線照射源位置決めゲージを対向位置に置き、X線照射軸規定部をX線照射筒に添接あるいは固定すれば、X線照射軸は適正な状態に位置決め出来る。
【0041】
また、保持アームと位置決めゲージとは、互いに直交する関係を保持して回動可能に結合されているので、X線画像の撮影対象となる歯牙が上顎の右から左、下顎の右から左に変わった場合にも、保持アーム、位置決めゲージを回動操作するだけで、簡単に位置決めできる。
請求項2,7,8において提案する本発明によれば、X線照射源位置決めゲージには、X線画像記録媒体の記録面に対するX線照射源からの距離をほぼ一定にするため、X線照射筒の特定箇所に位置合わせするX線照射源距離規定部を更に備えているので、このX線照射源距離規定部にX線照射筒を位置合わせすれば、X線画像記録媒体に対するX線照射源の位置まで設定でき、拡大、縮小率を撮影時に一定に出来る。
【0042】
請求項3において提案する本発明によれば、X線記録媒体を口腔内に挿入したり、取り出す操作がスムーズとなり、口腔内での位置付けの際にも保持アームが歯牙に当たるようなことも防止でき、また、X線照射源位置決めゲージも位置決めるする際に必要な空間が得られるので、位置決め操作をスムーズに出来るので、歯科診断用に使用する場合に更に、使い勝手が向上する。
【0043】
請求項4において提案する本発明によれば、保持アームとX線照射源位置決めゲージとを接合する結合部材は、握持部を有した支持体に回動可能に取り付けられているので、操作者が手で持って簡単に使用できる。
請求項5,6において提案される本発明は、左、右上顎内の歯牙や、左、右下顎内の歯牙を撮影する場合に、保持アームやX線照射源位置決めゲージを回動操作する際、それぞれの固定手段によって、撮影法に見合った特定の位置に位置決め固定できるようにしているので、操作者が操作するとき一層使い勝手が向上する。特に、請求項6において提案する本発明によれば、保持アームと、X線照射筒位置ゲージとの回転中心は、結合部材によって同軸になるので、正確な位置決めが可能となる上に、支持体には、保持アームの軸部材の固定突部と、結合部材の軸部材の固定突部の各々を嵌入させる横溝条をそれぞれに形成した2組の縦割溝を形成しているので、特定の位置に固定させる場合に、クリック感が得られ、操作に不慣れな者でも容易に使用出来る。
【0044】
請求項9において提案する本発明によれば、保持アームの保持部には弾性係止爪を設けているので、X線画像記録媒体の取り外し操作が簡単にできる。
更に、請求項10において提案する本発明によれば、保持アームには、X線画像記録媒体より導出されたケーブルを固定する手段を設けているため、X線画像記録媒体にCCDセンサを利用したものを使用する場合にも、X線撮影時に、これらの媒体から導出するケーブルをX線撮影の障害にならない状態に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置決め装置の一実施例を示す斜視図。
【図2】(a),(b)は本発明の位置決め装置を用いて、歯牙のX線撮影を行う場合の説明図。
【図3】本発明の位置決め装置の使用状態を示す平面図。
【図4】(a),(b)は本発明の位置決め装置の使用状態(右上顎内の歯牙を撮影する場合)に於ける側面図、正面図。
【図5】(a),(b)は本発明の位置決め装置の使用状態(左下顎内の歯牙を撮影する場合)に於ける側面図、正面図。
【図6】(a),(b)は、X線画像記録媒体保持アームの固定手段の構造と、その使用要領を説明する図。
【図7】(a),(b)は、X線照射源位置決めゲージの固定手段の構造と、その使用要領を説明する図。
【図8】本発明の位置決め装置の使用要領を説明する図で、(a),(b),(c)はそれぞれ、左上顎、右下顎、左下顎の歯牙をX線撮影する場合の使用要領の説明図。
【図9】X線画像記録媒体の保持部の説明図であり、(a)はその部分の斜視図、(b)は弾性爪を示す一部を破断した部分説明図である。
【図10】本発明の位置決め装置の他例で、X線画像記録媒体より導出させたケーブルの固定手段の一例を示す斜視図。
【図11】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージを、線条フレーム材で形成した例を示す斜視図。
【図12】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージにX線照射筒の外壁に添接させるパッドを設けた例を示す斜視図。
【図13】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージに係止小片を設けた例を示す斜視図。
【図14】本発明の位置決め装置の他例で、X線照射源位置決めゲージにX線照射源距離規定部として、リング部材を設けた例を示す斜視図。
【図15】X線画像記録媒体をX線照射筒に取り付けて使用する従来の位置決め装置の例を示す図。
【図16】(a),(b)はX線画像記録媒体をX線照射筒に取り付けて使用する別の従来の位置決め装置の例を示す図。
【図17】(a),(b)はX線画像記録媒体をX線照射筒から分離させて使用する従来例の位置決め装置の例を示す図。
【符号の説明】
A・・・本発明のX線照射筒位置決め装置
1・・・X線記録媒体保持アーム
12・・・X線記録媒体保持部
2・・・X線画像記録媒体
21・・・その記録面
3・・・X線照射筒
4,4’・・・X線照射源位置決めゲージ
41,・・・X線照射軸規定部
42・・・X線照射源距離規定部
41’・・・パッド
42’・・・位置合わせ突片
42”・・・小突片
42a・・・リング部材
5・・・結合部材
14,6,61・・・X線記録媒体保持アームの固定手段
4a,4b,7,71・・・X線照射源位置決めゲージの固定手段
81・・・支持体
8・・・握持部
10・・・歯牙
Claims (10)
- X線画像記録媒体を着脱可能に取り付ける保持部を有したX線画像記録媒体保持アームと、
この保持アームの上記保持部に取り付けられたX線画像記録媒体の記録面に対してX線照射軸を特定角度に位置決めするため、X線照射筒に添接あるいは固定出来るようにしたX線照射軸規定部を有したX線照射源位置決めゲージと、
上記X線記録媒体保持アームと、X線照射位置決めゲージとが互いに直交する関係を保持して回動可能に結合する結合部材とを備えた歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項1において、
上記X線照射源位置決めゲージには、上記X線画像記録媒体の記録面に対するX線照射源からの距離をほぼ一定にするため、X線照射筒の特定箇所に位置合わせするX線照射源距離規定部を更に備えた構成とした歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項1、2において、
上記保持アームは、その回転軸よりほぼ直角に折曲し、更に回転軸に平行に延出するアーム本体に、上記X線画像記録媒体を着脱可能に取り付ける保持部を設けており、かつ上記X線位置決めゲージは、上記保持アームと直交して延出する支持片より上記保持部側に折曲する延長片を形成した構造としている歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
上記結合部材は、握持部を有した支持体に回動可能に取り付けられている歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項4において、
上記保持アームを上、下の反転位置に固定する固定手段と、上記X線照射源位置決めゲージを左、右の反転位置で固定する固定手段とを、上記支持体に更に備えた構成としている歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項5において、
上記保持アームと、上記X線照射源位置決めゲージとを結合する結合部材には先端に固定突部を有した軸部材を突設して、この軸部材を上記支持体に回動可能に支持する一方、この軸部材には、先端に固定突部を有した上記保持アームの回転軸を貫通させており、上記支持体には、上記保持アームの軸部材の固定突部、上記結合部材の軸部材の固定突部を嵌入させる横溝条をそれぞれに形成した2組の縦割溝を形成した歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項1〜6において、
上記X線照射源位置決めゲージは、X線照射筒の外壁に添接されるパッドを備え、そのパッドの先端には、X線照射筒の先端周縁に係止される位置合わせ突片を有している歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項1〜6において、
上記X線照射源位置決めゲージには、X線照射筒の先端に着脱可能に外嵌させ、または添接させるリング部材を、更に設けた構成とした歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項1〜8において、
上記保持アームの保持部には、X線画像記録媒体を係止する弾性爪を設けている歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。 - 請求項1〜9において、
保持アームには、X線画像記録媒体より導出されたケーブルを固定する手段を設けている歯科用X線撮影に使用するX線照射筒位置決め装置。
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