JP3815108B2 - レクテナ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波(特にマイクロ波)を受信してなる受信信号を、直流電力に変換するレクテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マイクロ波の新たな利用形態として、エネルギーの無線電送が考えられている。このエネルギーの無線電送は、衛星に搭載した太陽電池によって発電を行う宇宙太陽発電システムにおける発電電力の地上への送電や、離島や山頂といった送電線の配線が困難な場所への送電等に用いることが可能である。
【0003】
そして、このようなマイクロ波エネルギーの無線電送では、受電側に、マイクロ波を受信し、その受信信号を整流して直流電力を取り出すレクテナ(rectenna:rectifying antenna) 装置が設けられる。
一般的にレクテナ装置は、図8(a)に示すように、マイクロ波を受信する受信アンテナ103と、受信アンテナ103から供給される受信信号から不要周波数成分を除去する入力フィルタ105と、不要周波数が除去された受信信号を整流,平滑化し、直流電力に変換して出力する整流回路107とを備えている。
【0004】
このようなレクテナ装置の一例として、例えば、特開平5−335811号公報には、整流回路107として、図8(b)に示すように、マイクロ波が入力される入力端子Ti1,Ti2間に、ダイオードDとコンデンサCとを並列接続してなる半波整流回路を用いたものが開示されている。
【0005】
そして、このレクテナ装置を、受信アンテナとして平面アンテナを用い、他の部分を分布定数回路を用いて誘電体基板P上に構成した場合、図9に示すようなものとなる。即ち、誘電体基板Pは、その一方の面が平面導体121で覆われており、この平面導体形成面とは反対側のパターン形成面に、円形の平面アンテナからなる受信アンテナ103としてのパターン123と、開放スタブを用いて構成された入力フィルタ105としてのパターン125と、ダイオードDと、開放スタブを用いた低域通過フィルタからなりコンデンサCに相当するパターン127とが形成されている。また、ダイオードDのアノードは、スルーホールHを介して平面導体121に接続されている。
【0006】
なお、ダイオードDと、パターン125との接続点が図8(b)における入力端子Ti1に相当し、同様に、平面導体121が入力端子Ti2及び出力端子To2,パターン127のダイオードD接続端とは反対側の端部が出力端子Toiに相当する。
【0007】
つまり、受信アンテナ103(パターン123)で受信されたマイクロ波は入力フィルタ105(パターン125)を通り、整流回路107(ダイオードD,パターン127)にて整流平滑化されて直流出力となり、出力端子To1,To2から出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レクテナ装置の高出力化を図るには、上述のような受信アンテナ103,入力フィルタ105,整流回路107からなる回路をレクテナ素子と呼ぶとすると、このレクテナ素子を多数設け、各レクテナ素子の出力(即ち整流回路107の出力)を互いに直列接続する必要がある。そして、この場合、装置の小型化のために、同一基板P上に複数のレクテナ素子を形成することが望まれる。
【0009】
しかし、上述のような整流回路107では、平面導体121が整流回路107の出力端子To2としても使用されることになるため、同一基板P上のレクテナ素子間で出力の直列接続を可能とするためには、図9に示すように、個々の整流回路107毎に平面導体121を互いに絶縁しなければならない。また、直列接続される各レクテナ素子間では、一方のレクテナ素子の高電位側出力端子Ti1と、他方のレクテナ素子の低電位側出力端子Ti2(平面導体121)とを互いに導通させなければならないが、両出力端子Ti1及びTi2は、基板Pを挟んで反対側の面に形成されており、これらの接続用に新たなスルーホールを形成しなければならない。
【0010】
つまり、同一基板P上に形成されたレクテナ素子の出力の直列接続を実現しようとすると、基板製造の工程が複雑化してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、製造工程を複雑化することなくレクテナ素子の出力の直列接続を実現可能なレクテナ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1記載のレクテナ装置では、受信手段からの受信信号を整流する複数の整流手段が、一対の入力端子の一方である第1入力端子と一対の出力端子のそれぞれとの間に、一方は第1入力端子側から出力端子側へ、他方は出力端子側から第1入力端子側へ電流を流す方向に接続された一対のダイオードを備え、一対の入力端子の他方である第2入力端子が一対の出力端子から絶縁された全波型の2倍電圧整流回路からなる。そして、出力端子が直列接続されるこれら複数の整流手段間で、前記第2入力端子が互いに接続されている。
【0012】
このように、本発明では、整流手段として、第2入力端子が直流出力から絶縁された全波型の2倍電圧整流回路を用いているため、各整流手段の出力を直列接続する場合であっても、第2入力端子を共通に接続することが可能となる。
従って、特に請求項2記載のように、整流手段を、一方の面が平面導体で覆われた誘電体基板上に形成した場合、この平面導体は第2入力端子としてのみ使用され、また、整流回路の出力端子はいずれも平面導体形成面とは反対側のパターン形成面に設けられることになる。その結果、複数の整流手段を同一基板上に形成して各出力端子を直列接続する時に、平面導体を整流回路毎に分離する必要がなく、しかも出力端子同士接続するためのパターンをスルーホール等を用いることなく簡単に形成することができ、基板製造の工程を簡易化できる。
【0013】
なお受信手段は、例えば請求項3記載のように、整流手段毎に設けられた複数の受信アンテナにて構成することができる。
また、受信手段は、請求項4記載のように、単一の受信アンテナと、受信アンテナから供給される受信信号を複数の整流手段に分配する分配手段とからなり、整流手段は、直流成分をカットするコンデンサを介して前記分配手段から受信信号の供給を受けるように構成してもよい。
【0014】
更に、受信手段は、請求項4記載のように多点給電アンテナからなり、整流手段は、直流成分をカットするコンデンサを介して多点給電アンテナの各給電点から受信信号の供給を受けるように構成してもよい。
つまり、受信信号の供給源が一つである場合には、一対のダイオードを介して一対の出力端子と接続された各整流回路の第1入力端子は、直流的な電位が等しくなり直列接続ができなくなるため、各整流回路の第1入力端子を直流的に分離するためにコンデンサを設ける必要があるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
[第1実施例]
図1は、第1実施例のレクテナ装置の全体構成を表すブロック図、図2はレクテナ装置を構成する整流回路の詳細を表す回路図である。
【0016】
図1に示すように、本実施例のレクテナ装置1は、マイクロ波を受信する受信アンテナ3と、受信アンテナ3からの受信信号に含まれる不要周波数成分を除去してマイクロ波から直流への変換効率の改善を図るための入力フィルタ5と、入力フィルタ5を介して供給される受信信号を整流平滑化して直流電力に変換する整流回路7とからなるレクテナ素子L1〜Lnを多数備えている。そして、各レクテナ素子Li(i=1〜n)の出力、即ち整流回路7の出力は互いに直列接続されており、レクテナ装置1の出力として、高電圧の直流電力が得られるように構成されている。
【0017】
このうち、整流回路7は、図2に示すように、入力フィルタ5に接続される一対の入力端子Ti(Ti1,Ti2)のうちの一方である第1入力端子Ti1と、一対の出力端子To(To1,To2)のそれぞれとの間に接続された一対のダイオードD1,D2を備えている。なお、第1入力端子Ti1と高電位側の出力端子になる第1出力端子To1との間に設けられたダイオードD1は、アノードが第1入力端子Ti1側,カソードが第1出力端子To1側に接続され、また、第1入力端子Ti1と低電位側の出力端子になる第2出力端子To2との間に設けられたダイオードD2は、アノードが第2出力端子To2側,カソードが第1入力端子Ti1側に接続されている。
【0018】
また、整流回路7は、一対の入力端子Tiのうち第1入力端子Ti1の他方である第2入力端子Ti2と、各出力端子To1,To2との間に、それぞれコンデンサC1,C2が接続されており、いわゆる全波型の2倍電圧整流回路として構成されている。
【0019】
このように構成された整流回路7では、入力端子Tiを介して入力されるマイクロ波の受信信号により、ダイオードD1,D2が半サイクル毎に交互に導通し、その結果、コンデンサC1,C2が、入力端子Ti間の最大印加電圧Viにほぼ等しい電圧にて交互に充電される。なお、ダイオードD1の導通時には、第1出力端子To1を高電位側,第2入力端子Ti2を低電位側としてコンデンサC1が充電され、一方、ダイオードD2の導通時には、第2入力端子Ti2を高電位側,第2出力端子To2を低電位側としてコンデンサC2が充電される。従って、整流回路7の出力端子To間には、入力端子Ti間への印加電圧Viのほぼ2倍となる出力電圧Voが発生する。
【0020】
次に、図3は、レクテナ装置1を構成するために使用され、複数(図3では2個)のレクテナ素子を、同一基板上に形成してなるレクテナアレイの回路パターンを示す斜視図である。
図3に示すように、レクテナアレイLAは、一方の面(図3(b)参照)が平面導体21で覆われた誘電体基板Pを用いて構成され、平面導体形成面とは反対側のパターン形成面(図3(a)参照)に、一対のレクテナ素子La,Lbが形成されている。
【0021】
そして、パターン形成面に形成された一対のレクテナ素子La,Lbは、いずれも全く同様の構成をしており、円形の平面アンテナからなる受信アンテナ3としてのパターン23と、開放スタブを用いて形成された入力フィルタ5としてのパターン25とを備えている。
【0022】
また、各レクテナ素子La,Lbは、整流回路7として、ダイオードD1,D2と、開放スタブを用いた低域通過フィルタからなりコンデンサC1,C2に相当するパターン27,28とを備えている。なお、パターン25とダイオードD1,D2との接続点が第1入力端子Ti1,平面導体21が第2入力端子Ti2に相当し、一端がダイオードD1に接続されたパターン27の他端側が第1出力端子To1,一端がダイオードD2に接続されたパターン28の他端側が第2出力端子To2に相当する。
【0023】
このように構成されたレクテナアレイLAでは、レクテナ素子Laの第2出力端子To2とレクテナ素子Lbの第1出力端子To1とを接続することで、レクテナ素子La,Lbが直列接続され、単独のレクテナ素子の2倍の出力電圧を得ることができる。そして、このようなレクテナアレイLAを所望の数だけ直列接続することにより、本実施例のレクテナ装置1を簡単に構成することができる。
【0024】
以上、説明したように、本実施例のレクテナ装置1においては、整流回路7として、一方の入力端子(第2入力端子)Ti2が出力端子To(To1,To2)から直流的に絶縁された全波型の2倍電圧整流回路が用いられている。
従って、出力が直列接続される各整流回路7間で、第2入力端子Ti2を共通に接続することが可能となり、その結果、レクテナアレイLAを作製する場合に、第2入力端子Ti2に相当する平面導体21を整流回路7(レクテナ素子Li)毎に分離する必要がなく、また、一対の出力端子Toが、いずれもパターン形成面に配置されるため、レクテナ素子Liの出力の直列接続を容易に行うことができるだけでなく、平面導体形成面とパターン形成面とを結ぶスルーホールを全く形成する必要がないため、レクテナアレイLAの構造が簡易になり、レクテナアレイLAの製造工程、ひいては当該レクテナ装置1の製造を容易に行うことができる。
【0025】
また、本実施例では、全てのレクテナ素子Liについての平面導体21を、レクテナアレイLAを設置するためのシャシーへ共通に接地できるため、平面導体21とシャシーの間に絶縁体を挟む必要がなく、構造を簡略化できる。
なお、本実施例では、レクテナアレイLAを、一対のレクテナ素子La,Lbにより構成したが、これに限定されるものではなく、これを3個以上のレクテナ素子により構成してもよい。
【0026】
また、本実施例では、受信手段(受信アンテナ3)として平面アンテナを用いたが、図4に示すように、レクテナアレイLAが形成される基板Pを貫通するように設けられた線状アンテナ23a用いてもよい。また、平面アンテナや線状アンテナ等のように基板Pと一体に形成可能な小型のアンテナに限らず、受信手段として他のどのような形式のアンテナを適用してもよい。
【0027】
更に、本実施例ではレクテナ素子La,Lbの全ての構成、即ち受信アンテナ3(パターン23),入力フィルタ5(パターン25),整流回路7(ダイオードD1,D2、パターン27,28)が基板Pの同一面(パターン形成面)上に形成されているが、図5に示すように、一対の誘電体基板P1,P2にて平面導体21を両側から挟んでなる多層基板Paを用い、一方の基板P1のパターン形成面に受信アンテナ3(23)を形成し、他方の基板P2のパターン形成面に入力フィルタ5(25)及び整流回路7(D1,D2,27,28)を形成するようにしてもよい。この場合、受信アンテナ3(23)への給電を行うためにスルーホールHを設ける必要がある。
【0028】
但し、平面導体21にスリットを設け、このスリットを挟んで平面アンテナと給電線とを対向させるように配置して両者間の電磁結合を利用して給電を行う方法を用いれば、給電用のスルーホールが不要となり、構造を簡略化することができる。
【0029】
このように、受信アンテナ3と受信アンテナ以外の回路5,7とを平面導体21を挟んで配置した場合、この平面導体21が電磁シールドとして作用するため、受信アンテナ以外の回路5,7にてマイクロ波が直接受信されることにより不要周波数成分が増大してマイクロ波から直流への変換効率が低下してしまうことを確実に防止できる。
【0030】
また更に、本実施例では、入力フィルタ5や整流回路7を分布定数回路のパターンにて実現しているが、集中定数回路で実現してもよい。
また、入力フィルタ5のパターン25及び整流回路7を構成する低域通過フィルタのパターン27,28は、図示した形状のものに限らず、当該レクテナ装置1にて所望の周波数を通過/遮断するものであれば、どのような形状であってもよい。
[第2実施例]
次に、第2実施例について説明する。
【0031】
本実施例のレクテナ装置1aは、図6に示すように、受信アンテナ3及び入力フィルタ5を1系統だけ備えると共に、受信アンテナ3にて受信され入力フィルタ5にて不要周波数成分が除去された受信信号を、複数設けられた整流回路7に分配する分配回路9を備えている。なお、個々の整流回路7(全波型の2倍電圧整流回路),及び受信アンテナ3,入力フィルタ5は、第1実施例の場合と全く同様に構成されている。
【0032】
なお、各整流回路7は、分配回路9からの受信信号を、それぞれ直流成分をカットするコンデンサCcを介して供給を受けるように構成されている。これは、コンデンサCcを省略した場合、各整流回路7の第1入力端子Ti1は、互いに直流的に接続され同電位となり、ひいては各整流回路7の第1出力端子To1同士、また第2出力端子To2同士でいずれも電位が等しくなってしまい、各整流回路7の出力を直列接続することができない。従って、本実施例のように、受信信号の供給源が単一の受信アンテナ3からなる場合には、このようなコンデンサCcが必要となるのである。
【0033】
なお、本実施例においては、レクテナアレイLAの代わりに、図示しないが、受信アンテナ3,入力フィルタ5からなる第1の基板と、分配回路9,複数の整流回路7からなる第2の基板とを組み合わせて構成され、第2の基板では、レクテナアレイLAと同様に、第2入力端子Ti2に相当する平面導体を、整流回路7毎に分離することなく共通に使用するよう形成される。
【0034】
このように構成されたレクテナ装置1aでは、受信アンテナ3にて受信されたマイクロ波の受信信号は、入力フィルタ5にて不要周波数成分が除去され、分配回路9に供給される。この受信信号を分配回路9が分岐して複数設けられた整流回路7のそれぞれに分配し、各整流回路7が分配された受信信号を整流,平滑化することにより直流電力を出力する。なお、各整流回路7の出力は直列接続されているため、レクテナ装置1aからは、整流回路7の接続数に応じた高電圧の直流電力が出力されることになる。
【0035】
以上、説明したように、本実施例のレクテナ装置1aによれば、整流回路7として全波型の2倍電圧整流回路を用いているので、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例では、受信アンテナ3を一つしか備えていないため、装置を小型化することができ、消費電力は少ないが高電圧を必要とする負荷の電源として好適に用いることができる。
[第3実施例]
次に、第3実施例について説明する。
【0036】
なお、第1及び第2実施例では、受信アンテナ3として給電点が一つの平面アンテナを用いているが、本実施例のレクテナ装置では、受信アンテナ3aとして複数の給電点を有する多点給電アンテナを用いている。
そして、本実施例のレクテナ装置1bでは、図7(a)に示すように、受信アンテナ3aの各給電点毎に入力フィルタ5及び整流回路7が設けられており、受信アンテナ3aと各入力フィルタ5との間には、受信信号から直流成分をカットするコンデンサCcが設けられている。なお、個々の入力フィルタ5及び整流回路7(全波型の2倍電圧整流回路)は、第1及び第2実施例と全く同様に構成されている。
【0037】
なお、本実施例においては、レクテナアレイLAの代わりに、図示しないが、レクテナアレイLAから受信アンテナ3のパターンを除いた回路アレイを作製し、これと、回路アレイとは別体に形成された多点給電アンテナと組み合わせることで、本実施例のレクテナ装置1bを構成してもよいし、上記回路アレイに多点給電アンテナを組み込んだものを用いて構成してもよい。
【0038】
このように構成された本実施例のレクテナ装置1bでは、受信アンテナ3aにて受信されたマイクロ波の受信信号は、各給電点から出力される。そして、各給電点毎に設けられた入力フィルタ5は、受信信号から不要周波数成分を除去し、更に、入力フィルタ5毎に設けられた整流回路7が、入力フィルタ5にて不要成分が除去された受信信号を整流,平滑化することにより直流電力を出力する。なお、各整流回路7の出力は直列接続されているため、レクテナ装置1bからは、整流回路7の接続数に応じた高電圧の直流電力が出力されることになる。
【0039】
以上、説明したように、本実施例のレクテナ装置1bによれば、整流回路7として全波型の2倍電圧整流回路を用いており、また、単一の受信アンテナ3aを用いて構成されているので、第1及び第2実施例と同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、本実施例では、直流成分カット用のコンデンサCcを、受信アンテナ3aと各入力フィルタ5との間に設けたが、図7(b)に示すレクテナ装置1cのように、入力フィルタ5と整流回路7との間に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のレクテナ装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 整流回路の詳細を示す回路図である。
【図3】 レクテナアレイの構成を示す斜視図である。
【図4】 レクテナアレイの変形例を示す斜視図である。
【図5】 レクテナアレイの変形例を示す斜視図である。
【図6】 第2実施例のレクテナ装置の全体構成を示すブロック図である。
【図7】 第3実施例のレクテナ装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】 従来装置に採用された整流回路の詳細を示す回路図である。
【図9】 従来技術を適用したレクテナアレイの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c…レクテナ装置 3,3a…受信アンテナ
3a…受信アンテナ 5…入力フィルタ 7…整流回路
9…分配回路 21…平面導体 23,25,27,28…パターン
LA…レクテナアレイ L1〜Ln,La,Lb…レクテナ素子
C1,C2,Cc…コンデンサ D1,D2…ダイオード
H…スルーホール P,P1,P2…誘電体基板 Pa…多層基板
Ti(Ti1,Ti2)…入力端子 To(To1,To2)…出力端子

Claims (5)

  1. 電波を受信して複数の受信信号を生成する受信手段と、
    該受信手段から供給される受信信号をそれぞれ整流する複数の整流手段と、
    備え、前記整流手段の出力を互いに直列接続して使用するレクテナ装置において、
    前記整流手段は、一対の入力端子の一方である第1入力端子と一対の出力端子のそれぞれとの間に、一方は前記第1入力端子側から前記出力端子側へ,他方は前記出力端子側から前記第1入力端子側へ電流を流す方向に接続された一対のダイオードを備え、一対の入力端子の他方である第2入力端子が一対の出力端子から絶縁された全波型の2倍電圧整流回路からなり、
    前記複数の整流手段間で、前記第2入力端子を互いに共通接続したことを特徴とするレクテナ装置。
  2. 前記整流手段は、誘電体基板上に形成され、
    該誘電体基板は、一方の面が平面導体で覆われ且つ前記第2入力端子として使用され、他方の面に前記第2入力端子以外のパターンが形成されていることを特長とする請求項1記載のレクテナ装置。
  3. 前記受信手段は、前記整流手段毎に設けられた複数の受信アンテナからなることを特長とする請求項1又は請求項2記載のレクテナ装置。
  4. 前記受信手段は、
    単一の受信アンテナと、
    該受信アンテナから供給される受信信号を前記複数の整流手段に分配する分配手段と、
    からなり、
    前記整流手段は、直流成分をカットするコンデンサを介して前記分配手段から受信信号の供給を受けることを特長とする請求項1又は請求項2記載のレクテナ装置。
  5. 前記受信手段は、多点給電アンテナからなり、
    前記整流手段は、直流成分をカットするコンデンサを介して前記多点給電アンテナの各給電点から受信信号の供給を受けることを特長とする請求項1又は請求項2記載のレクテナ装置。
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