JP3814123B2 - 床下暖房装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、床下空間を加熱することにより室内を暖房する床下暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の床下暖房装置は、図8に示すように、床下空間Bに放熱器42を設置し、この放熱器42にボイラ41から温水を循環させて床下空間Bを加熱し、これにより床材44を暖めると共に床下空間Bと室内Aとを連通する通気口45から加熱された空気を室内Aに導入して室内Aを暖房するものである。
【0003】
このような床下暖房装置は、建築物を建築する際、床材44の設置工事を行う前に床下の設置面に放熱器42を設置し、ボイラ41と放熱器42とを温水パイプ43により接続し、その後床材44を設置することにより放熱器42を床下空間Bに設置していた。
【0004】
しかしながら、このように床材44の設置工事前に放熱器42及び温水パイプ43を設置すると、床材44の設置工事の際にこれらの機器が障害となり、作業性が悪いという不都合がある。また、床材44の設置工事後に放熱器42を設置することも行っているが、作業者が床下空間Bにもぐり込んでボイラ41と放熱器42とを温水パイプ43により接続し、床下の設置面に放熱器42を設置する必要があるため、作業性が悪いという不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、床下暖房装置の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、建築物への設置が容易な床下暖房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の床下暖房装置は、建築物の床下空間を加熱して床材を暖めると共に、前記床材に設けられ室内と前記床下空間とを連通する通気口から温風を室内に供給して室内の暖房を行う床下暖房装置であって、温水を加熱するボイラと、温水により前記床下空間を加熱する放熱器と、前記ボイラと前記放熱器とを連結する温水パイプとを備え、前記放熱器が上方に設けられた係止部により前記通気口の周囲に係止されて前記床材から吊り下げられて前記床下空間内に設置され、前記放熱器に設けられた係止部が、前記通気口の周囲の床材の上面に載置されるフランジ部と、該フランジ部の内側縁から下方に延設されその表裏を連通する連通孔が設けられた側面部とを備え、前記床材の下面が前記連通孔よりも上方にある場合に、前記係止部に固定され前記連通孔を介して前記床材の下面に当接する固定部材を設け、該固定部材と前記フランジ部とにより前記床材を挟持して前記放熱器を前記床材に固定することを特徴とする。
【0007】
本発明の床下暖房装置によれば、前記放熱器が前記通気口から前記床下空間内に吊り下げられて設置されるものであるため、床材を設置する前に前記温水パイプだけを設置し、床材が設置されてから前記温水パイプと前記放熱器とを接続し、前記放熱器を前記床下空間内に設置すればよい。従って、床材を設置する際に前記放熱器が障害とならないので床材の設置作業が容易となる。また、先に床材が設置された状態で床下暖房装置を設置する場合も、床下空間には前記温水パイプのみをはわせればよく、当該温水パイプと前記放熱器との接続は前記通気口を介して行うことができるので、前記放熱器の設置作業が容易となる。また、前記放熱器を前記床材から吊り下げて設置することにより、建築物の設置面に前記放熱器を固定する必要が無いため、前記放熱器の設置作業がより容易になる。
【0009】
建築物の床の構造が根太ありの場合は、通常床材は薄く形成されている。このように床材が薄く、床材の下面が前記連通孔よりも上方にあるときは、前記固定部材と前記フランジ部とにより前記床材を挟持して前記放熱器を前記床材に固定する。このように前記放熱器を前記床材に固定することにより、居住者が床材上を歩行した際に振動が生じた場合であっても、前記放熱器が前記床材から外れることがない。
【0010】
尚、建築物の床の構造が根太なしの場合は床材は厚く形成されているため、通常床材の下面は前記連通孔よりも下方の位置となる。この場合は、前記連通孔を介して釘や木ネジを用いることにより前記放熱器を前記床材に固定すればよい。
【0011】
また、前記目的を達成するために、本発明の床下暖房装置は、前記床材の表面と略同一の高さとなるように前記通気口を覆うガラリが設けられると共に前記通気口内に突出し前記ガラリを載置する載置部が設けられているときは、前記放熱器に設けられる係止部は、前記放熱器を吊り下げると共に先端部が縦方向に薄く形成されて前記載置部の上面まで延設される棒状の吊り下げ部を有し、該吊り下げ部の先端部を前記載置部に打ち込んで該載置部に埋設して前記放熱器を前記床材から吊り下げ、前記ガラリを前記載置部に載置するものであることを特徴とする。
【0012】
これによれば、前記放熱器は前記吊り下げ部によって前記床材から吊り下げられて前記床下空間内に設置される。また、前記埋設部が前記載置部に埋設されているので、前記ガラリを前記載置部に載置したときに前記吊り下げ部が前記ガラリに当接しない。従って、前記ガラリに前記係止部を避けるための加工をする必要がないため、床暖房装置の設置作業が容易となる。
【0013】
また、前記目的を達成するために、本発明の床下暖房装置は、同様に前記ガラリが設けられ、前記通気口内に前記載置部が設けられているときは、前記放熱器に設けられる係止部は、前記載置部の下方に配設されると共に該載置部の側面に隣接し表裏を連通する連通孔を介して前記載置部の側面に設けられる係止部材により係止される側面部と、前記載置部の上面又は前記床材の上面に係止され前記側面部を係止位置に位置決めする着脱自在の位置決め部材とを備え、該位置決め部材により前記側面部を位置決めして前記係止部材により前記連通孔を介して前記側面部を前記載置部の側面に係止することにより前記放熱器を前記床材から吊り下げ、前記位置決め部材を取り外して前記ガラリを前記載置部に載置するものであることを特徴とする。
【0014】
これによれば、前記位置決め部材により前記側面部を前記載置部の側面に隣接して位置決めした状態で、前記係止部材により前記連通孔を介して前記側面部を前記載置部の側面に係止することができるので、前記側面部を前記載置部の側面に容易に係止することができる。また、前記側面部は前記載置部の下方に配設されており、前記位置決め部材は取り外すことができる。従って、前記ガラリを前記載置部に載置した際に前記側面部及び前記位置決め部材が前記ガラリに当接しないため、床暖房装置の設置作業が容易となる。
【0015】
また、前記目的を達成するために、本発明の床下暖房装置は、同様に前記ガラリが設けられ、前記通気口内に前記載置部が設けられているときは、前記放熱器に設けられる係止部は、前記載置部の下方に配設されると共に該載置部の側面に隣接し表裏を連通すると共に下方が開放された係合孔が設けられた側面部と、前記載置部の側面に前記係合孔に対応して装着される係合部材とを備え、該係合部材に前記係合孔を上方から係合させることにより前記放熱器を前記床材から吊り下げ、前記ガラリを前記載置部に載置するものであることを特徴とする。
【0016】
これによれば、前記載置部の側面に装着された係合部材に前記係合孔を上方から係合させることにより前記係止部を前記載置部の側面に係止して前記放熱器を前記床材から吊り下げることができる。また、前記係止部は前記載置部の下方に配設されるため、前記ガラリを前記載置部に載置したときに前記係止部が前記ガラリに当接しない。従って、床暖房装置の設置作業が容易となる。
【0017】
また、前記温水パイプを可撓性の部材により形成することにより、前記温水パイプを前記通気口を介して床材上に容易に引き出すことができるので、床材上で前記温水パイプと前記放熱器とを接続することができ、前記温水パイプを接続した放熱器を前記通気口を介して床下空間に設置する作業も容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の床下暖房装置の第1の実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態において床下暖房装置を住宅に設置した状態を示す説明的断面図、図2は第1の実施形態の放熱器と温水パイプとを接続する際の状態を示す説明図、図3(a)は第1の実施形態において床材が薄い場合に放熱器を床材に固定した状態を示す説明的断面図、図3(b)は第1の実施形態において床材が厚い場合の係止部の状態を示す説明図である。
【0019】
本実施形態の温水暖房装置は、図1に示すように、ボイラ1と放熱器2と温水パイプ3とを備えており、室内Aの暖房を行うための温水を加熱するボイラ1は、住宅の室内Aに設けられている。また、床材4には室内Aと床下空間Bとを連通する通気口5が設けられており、放熱器2は通気口5が設けられている箇所の床下空間Bに設置されている。この放熱器2は、温水パイプ3によりボイラ1と連結されている。また、通気口5の上面には梯子状に形成されたガラリ(グリル)6が設けられている。尚、床下暖房装置が設置される住宅は、基礎Cの外面や内面を断熱材Dで覆って断熱を行ういわゆる基礎断熱が行われる。
【0020】
放熱器2は、図2及び図3(a)に示すように、温水を通過させて放熱を行う多数のフィンを備えた放熱部7と、この放熱部7と温水パイプ3とをワンタッチで接続するロックジョイント8と、放熱部7の左右側面に固定される側面パネル9と、この側面パネル9の上方に一体に形成された係止部10とを備えている。
【0021】
係止部10は、床材4の下材4aの上面に載置される左右一対の第1フランジ部11と、この第1フランジ部11の内側縁から下方に延設される左右一対の側面部12と、この側面部12の下端縁から内方に延設される左右一対の第2フランジ部13とを備えている。また、一対の側面部12には前後方向に細長く形成された連通孔14がそれぞれ前後2箇所に設けられている。また、図3(a)に示すように、第2フランジ部13には、連通孔14を介して下材4aの下面に当接する固定部材15が取付けネジ16により固定されている。
【0022】
尚、側面部12に設けられている円形の連通孔17は、床材4の厚さが厚い場合に係止部10の側面部12を床材4の端面に釘や木ネジ等で直接固定するために設けられている。
【0023】
床材4は、合板で形成される下材4aと、フローリング用の化粧板で形成される上材4bとで形成されており、通気口5が設けられている部分では、下材4aが通気口5の内側に突出して段差が形成されている。
【0024】
温水パイプ3は、本実施形態では可撓性を有する架橋ポリエチレン製パイプを用いている。また、ボイラ1は、従来のものと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0025】
第1の実施形態の床下暖房装置を住宅に設置するときは、まず住宅の建築時において床材4の設置工事を行う際にボイラ1と温水パイプ3とを設置する。その際、温水パイプ3は放熱器2が設けられる位置まで放熱器2に接続される側の端部を延設する。次に、床材4の設置を行う際に通気口5を形成する。
【0026】
放熱器2を通気口5に設置するときは、図2に示すように、まず通気口5から温水パイプ3を床材4上に引き上げ、床材4上で温水パイプ3を放熱器2のロックジョイント8に連結する。そして、係止部10の第1フランジ部11を下材4a上に載置することにより、放熱器2を床材4から吊り下げて設置する。
【0027】
さらに、下材4aが薄い場合は、図3(a)に示すように、固定部材15の一方の端縁部を連通孔14に通して下材4aの裏面に当接させ、他方の端部近傍を第2フランジ部13に取付けネジ16により固定する。また、下材4aが厚い場合は、図3(b)に示すように、側面部12に設けられた連通孔17から下材4aに向かって釘18を打ちつけて固定する。最後に、ガラリ6を通気口5に装着する。これにより、図3(a)に示すように、放熱器2が床下空間B内に設置される。
【0028】
尚、上記実施形態においては、下材4aが薄い場合に用いる連通孔14と共に、下材4aが厚い場合に用いる連通孔17を別個に設けているが、この連通孔17を設けることなく連通孔14から釘や木ネジを用いて係止部10を下材4aに固定してもよい。
【0029】
次に、本発明の床暖房装置の第2の実施形態について図4乃至図7を参照して説明する。図4は本発明の第2の実施形態において放熱器と温水パイプとを接続する際の状態を示す説明図、図5は第2の実施形態において吊り金具を載置部に埋設した状態を示す説明的断面図、図6は第2の実施形態において吊り金具を位置決めに利用した状態を示す説明的断面図、図7は第2の実施形態において係合孔により係止部を係止する状態を示す説明的断面図である。尚、上記第1の実施形態と同様のものについては、図中において同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0030】
第2の実施形態の床暖房装置は、図4に示すように、放熱部7の左右側面に固定される側面パネル9と、この側面パネル9の上方に形成された係止部21とを備えている。
【0031】
係止部21は、側面パネル9の上端部から外側に向かって延設される左右一対のフランジ部22と、このフランジ部22の外側縁から上方に延設される左右一対の側面部23とを備えている。また、側面パネル9とフランジ部22との境界部には、図4に示すように切り込みを入れることにより掛止部24が4箇所に形成されている。そして、掛止部24には大略コ字状に形成され、先端部が左右外側に突出している吊り金具(吊り下げ部)25が着脱自在に掛止されている。また、吊り金具25の先端部は、縦方向に薄く形成された埋設部26となっている。
【0032】
また、掛止部24の側方には、図4及び図7に示すように、側面部23からフランジ部22にかけて表裏を連通すると共に下方が開放された係合孔27が4箇所に設けられており、側面部23の略中央部には側面部23の表裏を連通する連通孔28が設けられている。
【0033】
床材4は、下材4aと上材4bとで形成されており、通気口5が設けられている部分では、下材4aが通気口5の内側に突出し、ガラリ6が載置される載置部29が設けられている。ガラリ6は、図5に示すように通気口5の上方から載置されて床材4の表面と略同一の高さになるように形成されている。
【0034】
次に、第2の実施形態の床下暖房装置において、吊り金具25の埋設部26を載置部29に埋設して放熱器2を床下空間B内に設置する際の手順について説明する。
【0035】
まず、図4に示すように、2本の吊り金具25を掛止部24に掛止する。そして、床材4上で温水パイプ3を放熱器2のロックジョイント8に連結する。この状態で、放熱器2を通気口5から床下空間B内に挿入すると吊り金具25の埋設部26が載置部29に当接する。これにより、放熱器2は床材4から吊り下げられた状態となる。
【0036】
次に、埋設部26をハンマー等で載置部29に打ち込むことにより、図5に示すように埋設部26を載置部29内に埋設する。埋設部26は縦方向に薄く形成されているため、容易に載置部29に埋設することができる。そして、通気口5の上方から載置部29上にガラリ6を載置する。このとき、側面部23は載置部29の下方に配設されており、埋設部26は載置部29内に埋設されているので、ガラリ6を載置部29上に載置した際に側面部23及び埋設部26がガラリ6に当接することがない。従って、ガラリ6の加工を行う必要がないため、放熱器2及びガラリ6の設置作業が容易となる。
【0037】
次に、第2の実施形態の床下暖房装置において、吊り金具25を側面部23の位置決めに使用して放熱器2を床下空間B内に設置する際の手順について説明する。
【0038】
まず、図4に示すように、2本の吊り金具25を掛止部24に掛止する。この状態で、放熱器2を通気口5から床下空間B内に挿入し、図6に示すように吊り金具25の埋設部26を載置部29に当接させて放熱器2を床材4から吊り下げる。次に、この状態で係合孔27及び連通孔28を介して木ネジ30により側面部23を根太31に固定する。次に、吊り金具25を掛止部24から取り外し、ガラリ6を載置部29に載置する。これにより、放熱器2を通気口5の周囲に固定して床材4から吊り下げて設置することができる。このとき、側面部23は載置部29の下方に配設されており、吊り金具25は取り外されているので、ガラリ6の加工を行う必要がないため、放熱器2及びガラリ6の設置作業が容易となる。
【0039】
次に、第2の実施形態の床下暖房装置において、係合孔27を用いて放熱器2を床下空間B内に設置する際の手順について説明する。
【0040】
まず、載置部29の側面に木ネジ(係合部材)30を配設する位置を示した型紙等を用いて係合孔27に対応する位置に木ネジ30を固定する。そして、図7に示すように、木ネジ30に係合孔27が係合するように放熱器2を通気口5内に挿入する。木ネジ30に係合孔27が係合されると、係止部21が通気口5の周囲に掛止されるため、放熱器2を床材4から吊り下げて設置することができる。
【0041】
このように、本実施形態では、木ネジ30を固定し、放熱器2を通気口5内に挿入するだけで放熱器2を床下空間B内に設置することができる。また、側面部23は載置部29の下方に配設されているので、ガラリ6の加工を行う必要がない。このため、放熱器2及びガラリ6の設置作業が容易となる。尚、吊り金具25を掛止部24に掛止し、放熱器2を取り扱う際の取っ手としてもよい。また、係合部材としては、上述の木ネジ30の代わりに釘を用いてもよい。
【0042】
上記第1及び第2の実施形態の床下暖房装置により床下暖房運転を行うと、ボイラ1により加熱された温水が温水パイプ3を介して放熱器2に供給される。放熱器2の放熱部7内に温水が供給されて放熱部7が加熱されると、図1に示すように、放熱部7内部の空気が暖められ、この暖められた空気がガラリ6を介して通気口5から室内Aに供給されて室内Aが暖房される。また、放熱部7の周囲の空気が暖められ、この暖められた空気により床下空間B及び床材4が暖められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の床下暖房装置を住宅に設置した状態を示す説明的断面図。
【図2】第1の実施形態の放熱器と温水パイプとを接続する際の状態を示す説明図。
【図3】第1の実施形態の放熱器を床材に固定した状態を示す説明的断面図。
【図4】第2の実施形態において放熱器と温水パイプとを接続する際の状態を示す説明図。
【図5】第2の実施形態において吊り金具を載置部に埋設した状態を示す説明的断面図。
【図6】第2の実施形態において吊り金具を位置決めに利用した状態を示す説明的断面図。
【図7】第2の実施形態において係合孔により係止部を係止する状態を示す説明的断面図。
【図8】従来の床下暖房装置を示す説明的断面図。
【符号の説明】
1…ボイラ、2…放熱器、3…温水パイプ、4…床材、5…通気口、A…室内、B…床下空間。
Claims (5)
- 建築物の床下空間を加熱して床材を暖めると共に、前記床材に設けられ室内と前記床下空間とを連通する通気口から温風を室内に供給して室内の暖房を行う床下暖房装置であって、
温水を加熱するボイラと、温水により前記床下空間を加熱する放熱器と、前記ボイラと前記放熱器とを連結する温水パイプとを備え、前記放熱器が上方に設けられた係止部により前記通気口の周囲に係止されて前記床材から吊り下げられて前記床下空間内に設置され、
前記放熱器に設けられた係止部が、前記通気口の周囲の床材の上面に載置されるフランジ部と、該フランジ部の内側縁から下方に延設されその表裏を連通する連通孔が設けられた側面部とを備え、
前記床材の下面が前記連通孔よりも上方にある場合に、前記係止部に固定され前記連通孔を介して前記床材の下面に当接する固定部材を設け、該固定部材と前記フランジ部とにより前記床材を挟持して前記放熱器を前記床材に固定することを特徴とする床下暖房装置。 - 建築物の床下空間を加熱して床材を暖めると共に、前記床材に設けられ室内と前記床下空間とを連通する通気口から温風を室内に供給して室内の暖房を行う床下暖房装置であって、
温水を加熱するボイラと、温水により前記床下空間を加熱する放熱器と、前記ボイラと前記放熱器とを連結する温水パイプとを備え、前記放熱器が上方に設けられた係止部により前記通気口の周囲に係止されて前記床材から吊り下げられて前記床下空間内に設置され、
前記床材の表面と略同一の高さとなるように前記通気口を覆うガラリが設けられると共に前記通気口内に突出し前記ガラリを載置する載置部が設けられ、
前記放熱器に設けられた係止部が、前記放熱器を吊り下げると共に先端部が縦方向に薄く形成されて前記載置部の上面まで延設される棒状の吊り下げ部を有し、該吊り下げ部の先端部を前記載置部に打ち込んで該載置部に埋設して前記放熱器を前記床材から吊り下げ、前記ガラリを前記載置部に載置することを特徴とする床下暖房装置。 - 建築物の床下空間を加熱して床材を暖めると共に、前記床材に設けられ室内と前記床下空間とを連通する通気口から温風を室内に供給して室内の暖房を行う床下暖房装置であって、
温水を加熱するボイラと、温水により前記床下空間を加熱する放熱器と、前記ボイラと前記放熱器とを連結する温水パイプとを備え、前記放熱器が上方に設けられた係止部により前記通気口の周囲に係止されて前記床材から吊り下げられて前記床下空間内に設置され、
前記床材の表面と略同一の高さとなるように前記通気口を覆うガラリが設けられると共に前記通気口内に突出し前記ガラリを載置する載置部が設けられ、
前記放熱器に設けられた係止部が、前記載置部の下方に配設されると共に該載置部の側面に隣接し表裏を連通する連通孔を介して前記載置部の側面に設けられる係止部材により係止される側面部と、前記載置部の上面又は前記床材の上面に係止され前記側面部を係止位置に位置決めする着脱自在の位置決め部材とを備え、該位置決め部材により前記側面部を位置決めして前記係止部材により前記連通孔を介して前記側面部を前記載置部の側面に係止することにより前記放熱器を前記床材から吊り下げ、前記位置決め部材を取り外して前記ガラリを前記載置部に載置することを特徴とする床下暖房装置。 - 建築物の床下空間を加熱して床材を暖めると共に、前記床材に設けられ室内と前記床下空間とを連通する通気口から温風を室内に供給して室内の暖房を行う床下暖房装置であっ て、
温水を加熱するボイラと、温水により前記床下空間を加熱する放熱器と、前記ボイラと前記放熱器とを連結する温水パイプとを備え、前記放熱器が上方に設けられた係止部により前記通気口の周囲に係止されて前記床材から吊り下げられて前記床下空間内に設置され、
前記床材の表面と略同一の高さとなるように前記通気口を覆うガラリが設けられると共に前記通気口内に突出し前記ガラリを載置する載置部が設けられ、
前記放熱器に設けられた係止部が、前記載置部の下方に配設されると共に該載置部の側面に隣接し表裏を連通すると共に下方が開放された係合孔が設けられた側面部と、前記載置部の側面に前記係合孔に対応して装着される係合部材とを備え、該係合部材に前記係合孔を上方から係合させることにより前記放熱器を前記床材から吊り下げ、前記ガラリを前記載置部に載置することを特徴とする床下暖房装置。 - 前記温水パイプが可撓性の部材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の床下暖房装置。
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