JP3813954B2 - 塗膜形成装置 - Google Patents

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本発明は、塗料を平坦な塗布面に均一な厚さで塗布したり、FRP(Fiber Reinforced Plastic;繊維強化プラスティック)用ゲルコート樹脂を始めとする樹脂の平坦で厚さの均一な膜を形成することができる塗膜形成装置に関するものである。
製品に塗料を塗布したり、FRP用成形型にFRPの耐候性を増すためのゲルコート樹脂を塗布したりする場合には、人手によるものとしては一般に刷毛・ローラ刷毛・スプレーを用いることが多い。しかし、刷毛・ローラ刷毛を使用した場合には、塗布された塗膜の膜厚に非常にばらつきが多く、ムラになり、時間もかかる。また、スプレーを使用した場合には、材料のロスが非常に多く、塗装用ユニットにも塗料等が付着するため洗浄の手間も掛かり、やはり塗布作業に要する時間が長くなる。
そこで、特許文献1に記載のローラ式塗装具においては、ローラ刷毛に当接して塗料厚さを一定にする1対の小径のワイパーロールと、これらのワイパーロールのほぼ中間位置に配置され、ローラ刷毛に塗料を滴下する塗料滴下管とを備えている。これによって、塗料滴下管から滴下した塗料は1対のワイパーロールにせき止められて、被塗装面に垂れ落ちることがなく、また塗料はワイパーロールで均一な膜厚に塗布することができる。
特開平9−38566号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のローラ式塗装具においても、塗装に時間がかかる点については同じであり、また塗布面が広くて何度もローラ刷毛で塗装しなくてはならない場合には、塗布面全体の膜厚は均一にならないという問題点があった。特に、FRP用のゲルコート膜を形成する場合には、FRPの太陽光(紫外線)による劣化を防いで耐候性を向上させる目的のため、ゲルコート膜の厚さが薄くても効果がなく、また厚くてもクラックが生じてしまうので、膜厚を所定の厚さに均一に制御することは極めて重要である。
そこで、本発明は、長い塗布面や広い塗布面であっても短時間で厚さの均一な塗膜を得ることができる塗膜形成装置の提供を課題とするものである。
請求項1の発明にかかる塗膜形成装置は、精密な直線を成すエッジを有する断面V字形のスクレーパと、該スクレーパのエッジの両端近傍に貼り付けられる膜厚調節材と、前記エッジと垂直に前記エッジから離して前記スクレーパに取付けられる1対の側面ガイド部材と、該1対の側面ガイド部材を接続して前記1対の側面ガイド部材を平行に支持する複数の支持部材とを有するスクレーパ装置と、塗布面と同一の高さを有する両サイド部分に前記1対の側面ガイド部材の外面から外面までの幅とほぼ同一の間隔をおいて固定される1対のサイドガイドと、前記スクレーパ装置を前記1対のサイドガイド間に沿って前記塗布面上をスムーズにスライドさせるスクレーパ装置掃引手段とを具備し、前記スクレーパ装置掃引手段は前記複数の支持部材のうち両端の2つにそれぞれバランスを取って結び付けられた前記サイドガイド以上の長さを有する紐状部材であるものである。
請求項2の発明にかかる塗膜形成装置は、精密な直線を成すエッジを有する断面V字形のスクレーパと、該スクレーパのエッジの両端近傍に貼り付けられる膜厚調節材と、前記エッジと垂直に前記エッジから離して前記スクレーパに取付けられる1対の側面ガイド部材と、該1対の側面ガイド部材を接続して前記1対の側面ガイド部材を平行に支持する複数の支持部材とを有するスクレーパ装置と、塗布面と同一の高さを有する両サイド部分に前記1対の側面ガイド部材の外面から外面までの幅とほぼ同一の間隔をおいて固定される1対のサイドガイドと、前記スクレーパ装置を前記1対のサイドガイド間に沿って前記塗布面上をスムーズにスライドさせるスクレーパ装置掃引手段とを具備し、前記スクレーパ装置掃引手段は前記1対の側面ガイド部材の前記スクレーパ装置の重心近傍に略垂直に前記1対のサイドガイドよりもそれぞれ外側へ突出して取付けられ、前記スクレーパが斜めにならないように前記スクレーパ装置をスライドさせるものである。
請求項3の発明にかかる塗膜形成装置は、精密な直線を成すエッジを有するスクレーパと、該スクレーパのエッジの両端近傍に貼り付けられる膜厚調節材と、前記エッジと垂直に前記エッジから離して前記スクレーパに取付けられる1対の側面ガイド部材と、該1対の側面ガイド部材を接続して前記1対の側面ガイド部材を平行に支持する複数の支持部材とを有するスクレーパ装置と、塗布面と同一の高さを有する両サイド部分に前記1対の側面ガイド部材の外面から外面までの幅とほぼ同一の間隔をおいて固定される1対のサイドガイドと、前記スクレーパ装置を前記1対のサイドガイド間に沿って前記塗布面上をスムーズにスライドさせるスクレーパ装置掃引手段とを具備し、前記スクレーパに沿って剛性の高い補正桁を取付け、前記スクレーパの中間に1以上の撓み補正機構を取付けて、前記補正桁に前記撓み補正機構を前記スクレーパとともに上下位置調節自在な調節機構を設けたものである。
請求項4の発明にかかる塗膜形成装置は、請求項3の構成において、前記補正桁を前記1対のサイドガイドよりもそれぞれ外側へ突出させて前記スクレーパ装置掃引手段としての1対の持ち手としたものである。
請求項5の発明にかかる塗膜形成装置は、上面がほぼ塗布面となる平坦な金属製の内部に加熱装置を備えた定盤と、前記塗布面の幅より長く前記定盤の幅より短いスクレーパの上に前記定盤の幅より長い補正桁を前記スクレーパの両端近傍において固定し、前記スクレーパのエッジの両端近傍に膜厚調節材を貼り付け、前記補正桁の両端近傍に前記定盤の縁に載ってスライドする1対のスライドバーと、前記定盤の両側面を挟む1対の走行ガイドとを固定し、前記スクレーパの中間に1以上の撓み補正機構を取付け、前記補正桁に前記撓み補正機構を前記スクレーパとともに上下位置調節自在な調節機構を設けてなるスクレーパ装置とを具備し、前記補正桁を前記定盤の側面よりもそれぞれ外側へ突出させて前記スクレーパ装置の1対の持ち手とし、前記塗布面に離型剤を塗布した後に前記スクレーパ装置によってFRP用のゲルコート樹脂を必要な厚さに塗布した後に前記加熱装置で前記ゲルコート樹脂を加熱硬化させるものである。
請求項6の発明にかかる塗膜形成装置は、請求項5の構成において、前記定盤の上面全面に均一な厚さの厚いガラス板を貼り付けたものである。
請求項1の発明にかかる塗膜形成装置においては、スクレーパのエッジの両端近傍に膜厚調節材が貼り付けられているため、塗布面と同一の高さを有する両サイド部分にスクレーパ装置の両端部分が載ることによって、膜厚調節材が貼り付けられた間のスクレーパのエッジは、塗布面から膜厚調節材の厚さ分だけ浮き上がることになる。このエッジの高さ(隙間)の調節は極めて精密に行うことが可能で、膜厚調節材としてガムテープやセロハンテープを用いた場合には、数10μm単位で調節することができる。
そして、スクレーパ装置掃引手段としてスクレーパ装置の両端に結び付けられたサイドガイド以上の長さを有する紐状部材を使用している。
したがって、スクレーパ装置を塗布面の一端に置いた状態で、塗布面に適量の塗料またはゲルコート樹脂等を全長に亘って滴下して、塗布面の他端から紐状部材を引っ張ることによってスクレーパ装置を1対のサイドガイド間に沿ってスライドさせれば、滴下された塗料等はスクレーパのエッジで塗布面全体に広げられるとともに摺り切られて、塗布面全体に均一の厚さで塗布される。
ここで、紐状部材がスクレーパ装置の両端に結び付けられているので、反対側の紐状部材は塗布面に接触しないように空中に浮かせた状態で繰り出して行く。そして、塗布面に塗り残し等が生じた場合はその部分に塗料等を少量滴下して、反対側の紐状部材を引っ張ることによってスクレーパ装置を往復スライドさせる。このように往復スライドさせることができる点からも、またスクレーパ装置のバランスを取り易い点からも、紐状部材はスクレーパ装置の両端に結び付けることが好ましい。
これによって、完全な塗膜を形成することができる。この間、塗料等を滴下してスクレーパ装置をサイドガイド間に沿って往復スライドさせるだけなので、極めて短時間で作業は終了する。
このようにして、長い塗布面や広い塗布面であっても、簡単な構造によって、短時間で厚さの均一な塗膜を得ることができる塗膜形成装置となる。
請求項2の発明にかかる塗膜形成装置は、精密な直線を成すエッジを有する断面V字形のスクレーパと、スクレーパのエッジの両端近傍に貼り付けられる膜厚調節材と、エッジと垂直にエッジから離してスクレーパに取付けられる1対の側面ガイド部材と、1対の側面ガイド部材を接続して1対の側面ガイド部材を平行に支持する複数の支持部材とを有するスクレーパ装置と、塗布面と同一の高さを有する両サイド部分に1対の側面ガイド部材の外面から外面までの幅とほぼ同一の間隔をおいて固定される1対のサイドガイドと、スクレーパ装置を1対のサイドガイド間に沿って塗布面上をスムーズにスライドさせるスクレーパ装置掃引手段とを具備し、スクレーパ装置掃引手段は1対の側面ガイド部材のスクレーパ装置の重心近傍に略垂直に1対のサイドガイドよりもそれぞれ外側へ突出して取付けられ、スクレーパが斜めにならないようにスクレーパ装置をスライドさせるものである。
上記紐状部材による牽引は、スクレーパの幅(即ち塗布面の幅)が広くない場合には問題はないが、スクレーパの幅が広くなるとスクレーパ装置と1対のサイドガイドとの間の微小なガタつきによってスクレーパ装置がやや斜めを向いて、スクレーパ装置をスムーズにスライドさせることが困難になる場合がある。
そこで、スクレーパの幅が広い場合には、スクレーパ装置の重心近傍に略垂直に1対のサイドガイドよりもそれぞれ外側へ突出したスクレーパ装置掃引手段を取付け、スクレーパ装置を塗布面の一端に置いた状態で、塗布面に適量の塗料またはゲルコート樹脂等を全面に亘って滴下して、2人が呼吸を合わせてスクレーパが斜めにならないようにスライドさせて行く。こうして、塗布面の他端までスライドさせ、塗布面に塗り残し等が生じた場合はその部分に塗料等を少量滴下して、また2人が歩調を合わせてスクレーパが斜めにならないように逆方向にスライドさせて行く。こうして、スクレーパの幅が広い場合にもスムーズにスライドさせて均一な厚さの塗膜を形成することができる。
このようにして、スクレーパの幅が広い場合にも簡単な構造によって短時間で厚さの均一な塗膜を得ることができる塗膜形成装置となる。
請求項3の発明にかかる塗膜形成装置においては、スクレーパも塗料等を均一に広げるため主に金属等の材料で作られるため、スクレーパの幅が広い場合には重さで中間部分が撓んで、エッジと塗布面との隙間が狭くなって要求される膜厚が得られない場合がある。そこで、スクレーパ装置にスクレーパに沿って剛性の高い桁材を取付けて、スクレーパの中間付近に1以上の撓み補正機構を取付けて、補正桁に撓み補正機構とともにスクレーパを上下位置調節自在な調節機構を設けた。
これによって、調節機構でスクレーパの上下位置を隙間ゲージ等で測定しながら調節すれば、エッジと塗布面との隙間を要求される膜厚に調節することができる。
このようにして、スクレーパの幅が広い場合にもスクレーパの撓みを補正して短時間で厚さの均一な塗膜を得ることができる塗膜形成装置となる。
請求項4の発明にかかる塗膜形成装置は、前記補正桁を1対のサイドガイドよりもそれぞれ外側へ突出させてスクレーパ装置掃引手段としての1対の持ち手としたものである。補正桁は、スクレーパの幅が広い場合に必要になるものであるから、スクレーパ装置掃引手段としても1対の持ち手が適している。そこで、剛性の高い補正桁を左右に延長して1対の持ち手とし、2人の作業者でスムーズにスライドさせる方式とする。
このようにして、スクレーパの幅が広い場合にもスクレーパの撓みを補正して、簡単な構造で短時間で厚さの均一な塗膜を得ることができる塗膜形成装置となる。
請求項5の発明にかかる塗膜形成装置は、広い面積に短時間で均一な膜厚の塗膜を形成するためのものであり、特にFRP製水門の扉体を構成するスキンプレートの表面のゲルコート膜を形成する場合等に適している。定盤の側面から左右に突出した補正桁の部分を持ち手とし、スクレーパを両端近傍において補正桁に固定し、中間部分には撓み補正機構を設けて膜厚調節材の間においてスクレーパのエッジと塗布面との隙間を均一に調節する。そして、塗布面に硬化剤を混入したゲルコート樹脂を滴下して、左右の持ち手を2人で持って塗布面上をスクレーパをスライドさせることによって、滴下されたゲルコート樹脂はスクレーパのエッジで塗布面全体に広げられるとともに摺り切られて、塗布面全体に均一の厚さでゲルコート塗膜が形成される。
ここで、塗布面に塗り残し等が生じた場合はその部分にゲルコート樹脂を少量滴下して、左右の持ち手を2人で持ってスクレーパ装置を元の位置までスライドさせることによって、完全なゲルコート塗膜を形成することができる。この間、ゲルコート樹脂を滴下してスクレーパ装置を定盤の側面に沿って往復スライドさせるだけなので、極めて短時間で作業は終了する。さらに、定盤内部の加熱装置で加熱することによってゲルコート塗膜を短時間で完全硬化させることができる。
このようにして、塗布面の幅が広い場合にもスクレーパの撓みを補正して、簡単な構造で短時間で厚さの均一なゲルコート塗膜を得ることができる塗膜形成装置となる。
請求項6の発明にかかる塗膜形成装置は、定盤の上面全面に均一な厚さの厚いガラス板を貼り付けたものであり、このガラス板の表面を塗布面としてゲルコート塗膜を形成するものである。硬化してFRP成形体と密着したゲルコート膜は、塗布面側が表面になるので、ガラス板の表面を塗布面とした場合は極めて平滑度に優れた鏡面仕上げとなって見栄えも良くなる。
このようにして、短時間で厚さが均一で表面の平滑なゲルコート塗膜を得ることができる塗膜形成装置となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1について、図1及び図2を参照して説明する。本発明の実施の形態1は、本発明の塗膜形成装置をFRP用のゲルコート膜を形成するために使用した例を示すものである。
図1(a)は本発明の実施の形態1にかかる塗膜形成装置の全体構成を示す斜視図、(b)は塗膜形成装置の主要部分であるスクレーパ装置を斜め下から見たところを示す斜視図である。図2(a)は本発明の実施の形態1にかかる塗膜形成装置で形成した2枚のゲルコート膜をチャンネル形のFRPの雌型にセットした状態を示す説明図、(b)はチャンネル形のFRPの雄型にハンドレイアップ法によってFRP成形体を成形した状態を示す正面図、(c)はFRP成形体を雄型ごとひっくり返して雌型にセットした状態を示す正面図、(d)は完成したゲルコート膜付きチャンネル形FRPを示す斜視図である。
図1(a)に示されるように、本実施の形態1にかかる塗膜形成装置1は、スクレーパ3を有するスクレーパ装置2と、このスクレーパ装置2を塗布面6aに沿ってガイドする1対のサイドガイド7と、スクレーパ装置2をサイドガイド7に沿ってスライドさせる紐状部材としてのビニール紐8を具備している。スクレーパ装置2はステンレス鋼板(SUS304)でできており、図1(b)に示されるように、直線のエッジ3aを有するスクレーパ3の両端が1対の側面ガイド部材4の下端に溶接され、1対の側面ガイド部材4の上端は1対の支持部材5に溶接されて接続されている。1対の支持部材5には、ビニール紐8を結び付けるためのリング5aがそれぞれ2個ずつ溶接されている。
そして、スクレーパ3の下面の両端近傍には、膜厚調節材としてのガムテープ3bが数枚重ねられて貼り付けられており、エッジ3aと塗布面6aとの隙間を調節して必要な膜厚の塗膜が均一に得られるようにしている。なお、1対のサイドガイド7は図示しない小型万力によって塗布面6aを有する定盤6に強固に固定されている。
かかる構成を有する本実施の形態1の塗膜形成装置1を用いて均一な厚さのゲルコート膜を得るには、まずスクレーパ装置2を塗布面6aの一端に置き、2本のビニール紐8を両方からそれぞれ引っ張って塗布面6aから浮かせ、塗布面6a全体に離型剤を塗布してから塗布面6aに硬化剤を混入したゲルコート樹脂gを適量滴下して、スクレーパ装置2のスクレーパ3下面の膜厚調節材3bが塗布面6aに接した状態を保ち、1対の側面ガイド部材4がサイドガイド7に沿うようにして、一方のビニール紐8を細い矢印の方向に引っ張ってスクレーパ装置2を白い矢印の方向にスライドさせる。これによって、滴下されたゲルコート樹脂gはスクレーパ3のエッジ3aで塗布面6a全体に広げられるとともに摺り切られて、塗布面6a全体に均一の厚さで塗布されてゲルコート塗膜Gが形成される。
ここで、塗布面6aに塗り残し等が生じた場合は、その部分にゲルコート樹脂gを少量滴下して、他方のビニール紐8を逆方向に引っ張ってスクレーパ装置2を元の位置までスライドさせることによって、完全なゲルコート塗膜Gを形成することができる。この間、ゲルコート樹脂gを滴下してスクレーパ装置2をサイドガイド7間に沿って往復スライドさせるだけなので、極めて短時間で作業は終了する。
ゲルコート樹脂gの硬化温度は25℃〜45℃なので、夏季には室温でも硬化するため、塗布に時間がかかる場合は硬化剤を少なめにして硬化が始まるのを遅らせる必要があるが、本実施の形態1の塗膜形成装置1によれば極めて短時間でゲルコート塗膜Gを形成できるので、硬化剤を多めに入れて早く硬化が始まるようにすることができ、工程を短縮することができる。なお、塗布面6aを有する定盤6は内部に加熱装置を備えているので、温度を上げて短時間で完全硬化させることができる。
次に、このようにして形成したゲルコート膜をチャンネル形のFRPの外側に密着させる工程について、図2を参照して説明する。図2(a)に示されるように、定盤の上に鋳鉄製の角柱状の型10を所定間隔離して置くことによって、雌型を構成する。そして、硬化したゲルコート膜G1,G2を雌型の中にセットしておく。なお、チャンネル形のFRPには三つの外面があるが、もう1つの面は同じくFRPからなる水門の扉体のスキンプレートに密着して固定されるので、ゲルコート膜を形成する必要がない。
本実施の形態1においては、図1に示される定盤6をそのまま使用し、ここで形成したゲルコート塗膜Gを加熱硬化させたゲルコート膜G1をそのままチャンネル形のFRPの上面(広い面)のゲルコート膜として使用し、別の定盤上に構成した塗膜形成装置で同様にして形成したゲルコート塗膜を加熱硬化させたゲルコート膜G2を、ゲルコート膜G1と縁を密着させて型10に垂直に立ててチャンネル形FRPの側面のゲルコート膜として使用する。完全硬化したゲルコート膜はFRPとの密着性に劣るので、それを補うためにゲルコート膜G1,G2にかけて極細のガラス繊維からなるガラス繊維マットを当てて、上から熱硬化性樹脂を塗布しておく。
一方、図2(b)に示されるように、チャンネル形の雄型11の上に離型剤を塗って、ハンドレイアップ法でチャンネル形のFRPを形成する。即ち、ガラス繊維クロスを雄型11の上に被せてローラ刷毛で熱硬化性樹脂を全面に塗布し、その上からガラス繊維マットを被せてローラ刷毛で熱硬化性樹脂を全面に塗布し、この工程をFRP層F1が所定の厚さになるまで繰り返す。
FRP層F1が所定の厚さに達したら、図2(c)に示されるように、雄型11ごとひっくり返して雌型の中に嵌め込み、矢印で示されるように、三方からねじ式押圧機構で圧力を加えてFRP層F1の空気を抜いて緻密にするとともにFRP層F1とゲルコート膜G1,G2を密着させる。同時に、定盤6の内部の加熱装置によって雌型及び雄型11の温度を上げて約140℃に加熱して熱硬化性樹脂を熱硬化させる。このようにして、加熱硬化と加圧が終了したら、FRP成形体が冷えるのを待って型から取り出す。
図2(d)に示されるように、完成したFRP成形体F2は成形体強度が向上し、熱硬化時間が短縮されるだけでなく、製品に組み込まれたとき太陽光が当る面にゲルコート膜G1,G2が密着しているため、耐候性に優れたFRP成形体F2となる。
このようにして、本実施の形態1の塗膜形成装置1によれば、長い塗布面であっても短時間で厚さの均一なゲルコート塗膜Gを得ることができ、薄くて太陽光(紫外線)を遮断する効果がなかったり、厚くてクラックを生じたりすることがなく、FRP成形体に密着させて耐候性を向上させることができる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について、図3及び図4を参照して説明する。本発明の実施の形態2は、本発明の塗膜形成装置をFRP製スキンプレート用の面積の広いゲルコート膜を形成するために使用した例を示すものである。
図3(a)は本発明の実施の形態2にかかる塗膜形成装置の全体構成を示す斜視図、(b)はスクレーパの一端近傍の構造を示す部分斜視図、(c)は同じくスクレーパの一端近傍の構造を示す断面図、(d)はスクレーパ装置のスライド機構を示す説明図である。図4はスクレーパ装置の撓み補正機構の構造を示す説明図である。
図3(a)に示されるように、本実施の形態2の塗膜形成装置20は、鋳鉄製の長さ約5m、幅約3m、高さ約0.7mの大きい定盤26と、定盤26の上を長手方向にスライドするスクレーパ装置21とを有している。スクレーパ装置21はエッジ22aを有するスクレーパ22を備えているが、スクレーパ22はステンレス鋼板でできているので、約3mもの長さになると重さで中間部分が撓んでしまう。そこで、図3(b),(c)に示されるように、スクレーパ22の両端近傍において補正桁としての鋼鉄製の角パイプ23を間に厚いスペーサ27を挟んで溶接し、この角パイプ23を支点としてスクレーパ22の中間に3基の撓み補正機構30を設けている。
さらに、この角パイプ23は定盤26の左右に突出させてスクレーパ装置21の持ち手とし、定盤26の左右端近傍にはスクレーパ22をスライドさせるためのスライドバー24が、図3(a)に示されるように1対ずつ角パイプ23に溶接されており、さらにその外側には定盤26の左右側面を挟むようにして1対の走行ガイド25が溶接されている。そして、図3(b),(c)に示されるように、スクレーパ22の下面の両端近傍には、膜厚調節材としてのガムテープ22bが数枚重ねられて貼り付けられている。
次に、スクレーパ22の中間に設けられた撓み補正機構30の詳細な構造について、図4を参照して説明する。図4に示されるように、撓み補正機構30は、3枚のステンレス板をスクレーパ22の下面の角度に合うように溶接して、さらに先端をスクレーパ22の下面に溶接したものである。なお、撓み補正機構30の先端をスクレーパ22の下面に溶接する代わりにねじ止めしても良い。そして、補正桁としての角パイプ23の頂点とその真上に当る撓み補正機構30の上板の下面に、調節機構としての長さ調節ねじ31のねじ部分33の先端をそれぞれ溶接することによって、スクレーパ22と角パイプ23を接続する。
これによって、長さ調節ねじ31のバックル32を長さ調節ねじ31が伸びる方向に回せば、角パイプ23に対して撓み補正機構30が押し上げられて、それに伴ってスクレーパ22も角パイプ23に対して上昇し、塗布面とエッジ22aの間隔が拡がる。一方、バックル32を長さ調節ねじ31が縮む方向に回せば、角パイプ23に対して撓み補正機構30が引き下げられて、それに伴ってスクレーパ22も角パイプ23に対して下降し、塗布面とエッジ22aの間隔が狭まる。
このようにして、図3(a)に示されるように3箇所に設けられた撓み補正機構30を塗布面26aとエッジ22aの間隔を隙間ゲージで測定しながら調節して、スクレーパ22の全長に亘って必要な間隔が均一に得られるようにする。
かかる構成を有する本実施の形態2の塗膜形成装置20を用いて均一な厚さの広い面積のゲルコート膜を得るには、まずスクレーパ装置21を塗布面26aの一端に置き、補正桁としての角パイプ23の定盤26の左右に突出した部分を各1人が持って、塗布面26aに硬化剤を混入した適量のゲルコート樹脂gを全面に亘って滴下して、2人が呼吸を合わせてスクレーパ22が斜めにならないようにスクレーパ装置21をスライドさせて行く。こうして、塗布面26aの他端までスライドさせ、塗布面26aに塗り残し等が生じた場合はその部分にゲルコート樹脂gを少量滴下して、また2人が歩調を合わせてスクレーパ22が斜めにならないように逆方向にスライドさせて行く。このようにして、スクレーパ22の幅が広い場合にもスムーズにスライドさせることができ、均一な厚さのゲルコート塗膜Gを形成することができる。
ゲルコート樹脂gの硬化温度は25℃〜45℃なので、夏季には室温でも硬化するため、塗布に時間がかかる場合は硬化剤を少なめにして硬化が始まるのを遅らせる必要があるが、本実施の形態2の塗膜形成装置20によれば極めて短時間でゲルコート塗膜Gを形成できるので、硬化剤を多めに入れて早く硬化が始まるようにすることができ、工程を短縮することができる。なお、定盤26は内部に加熱装置を備えているので、塗布面26aの温度を上げて短時間でゲルコート塗膜Gを完全硬化させることができる。
次に、このようにして形成したゲルコート膜の上にハンドレイアップ法によってFRPのスキンプレートを形成する。まず、極細のガラス繊維からなるガラス繊維マットをゲルコート膜の上に敷いて、上から柄の長いローラ刷毛で熱硬化性樹脂を全面に塗布する。次に、ガラス繊維クロスを敷いてローラ刷毛で熱硬化性樹脂を全面に塗布し、その上からガラス繊維マットを敷いてローラ刷毛で熱硬化性樹脂を全面に塗布し、この工程をFRP層が所定の厚さになるまで繰り返す。所定の厚さに達したら、定盤26とほぼ同一の縦横寸法を有する所定の重さの定盤を平坦面を下にしてチェーンブロックで吊り上げ、FRP層の上から定盤26の上に置く。
そして、FRP層の全面に必要な圧力が掛かるように定盤の上に重りを載せ、同時に定盤26内部の加熱装置で約140℃に加熱する。これによって、FRP層の空気が抜けて緻密になり、高温で硬化させることによって短時間で硬化して強度も向上し、FRP製スキンプレートの表面に均一な厚さのゲルコート膜が密着して太陽光(紫外線)を遮断し、FRP製スキンプレートの耐候性を向上させる。なお、反対側の面(定盤と重りで押えた面)には実施の形態1で作製したようなFRP製チャンネル材を始めとして、縦横に補強のためのFRP製桁材が取付けられるため、ゲルコート膜を塗布する必要はない。
また、本実施の形態2においては、定盤26の上に直接ゲルコート塗膜Gを形成したが、定盤26の上面全面に厚いガラス板を貼り付けて、このガラス板を塗布面とすることによって、より平滑度に優れた鏡面仕上げのゲルコート膜を表面に有するFRP製スキンプレートとなる。
このようにして、本実施の形態2の塗膜形成装置20によれば、大きい塗布面であっても短時間で厚さの均一なゲルコート塗膜Gを得ることができ、薄くて太陽光(紫外線)を遮断する効果がなかったり、厚くてクラックを生じたりすることがなく、FRP成形体に密着させて耐候性を向上させることができる。
上記各実施の形態においては、塗膜としてゲルコート塗膜Gを形成する例についてのみ説明したが、本発明は平坦な製品の表面に均一な厚さに塗料を塗布するのにも適用することができる。例えば、平坦な鉄板を定盤の上に置いて、左右に同じ厚さの鋼板を並べてスクレーパ3の両端に膜厚調節材3bを貼り付けて、左右の鋼板の上にサイドガイド7を固定して鉄板の表面に適量の塗料を滴下して、スクレーパ装置2をサイドガイド7に沿ってスライドさせれば、鉄板の表面に均一な厚さに塗料を塗布することができる。
塗膜形成装置のその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
図1(a)は本発明の実施の形態1にかかる塗膜形成装置の全体構成を示す斜視図、(b)は塗膜形成装置の主要部分であるスクレーパ装置を斜め下から見たところを示す斜視図である。 図2(a)は本発明の実施の形態1にかかる塗膜形成装置で形成した2枚のゲルコート膜をチャンネル形のFRPの雌型にセットした状態を示す説明図、(b)はチャンネル形のFRPの雄型にハンドレイアップ法によってFRP成形体を成形した状態を示す正面図、(c)はFRP成形体を雄型ごとひっくり返して雌型にセットした状態を示す正面図、(d)は完成したゲルコート膜付きチャンネル形FRPを示す斜視図である。 図3(a)は本発明の実施の形態2にかかる塗膜形成装置の全体構成を示す斜視図、(b)はスクレーパの一端近傍の構造を示す部分斜視図、(c)は同じくスクレーパの一端近傍の構造を示す断面図、(d)はスクレーパ装置のスライド機構を示す説明図である。 図4はスクレーパ装置の撓み補正機構の構造を示す説明図である。
符号の説明
1,20 塗膜形成装置
2,21 スクレーパ装置
3,22 スクレーパ
3a,22a エッジ
3b,22b 膜厚調節材
4 側面ガイド部材
5 支持部材
6,26 定盤
6a,26a 塗布面
7 サイドガイド
8 紐状部材
23 補正桁
24 スライドバー
25 走行ガイド
30 撓み補正機構
31 調節機構
g ゲルコート樹脂

Claims (6)

  1. 精密な直線を成すエッジを有する断面V字形のスクレーパと、該スクレーパのエッジの両端近傍に貼り付けられる膜厚調節材と、前記エッジと垂直に前記エッジから離して前記スクレーパに取付けられる1対の側面ガイド部材と、該1対の側面ガイド部材を接続して前記1対の側面ガイド部材を平行に支持する複数の支持部材とを有するスクレーパ装置と、
    塗布面と同一の高さを有する両サイド部分に前記1対の側面ガイド部材の外面から外面までの幅とほぼ同一の間隔をおいて固定される1対のサイドガイドと、
    前記スクレーパ装置を前記1対のサイドガイド間に沿って前記塗布面上をスムーズにスライドさせるスクレーパ装置掃引手段とを具備し、
    前記スクレーパ装置掃引手段は前記複数の支持部材のうち両端の2つにそれぞれバランスを取って結び付けられた前記サイドガイド以上の長さを有する紐状部材であることを特徴とする塗膜形成装置。
  2. 精密な直線を成すエッジを有する断面V字形のスクレーパと、該スクレーパのエッジの両端近傍に貼り付けられる膜厚調節材と、前記エッジと垂直に前記エッジから離して前記スクレーパに取付けられる1対の側面ガイド部材と、該1対の側面ガイド部材を接続して前記1対の側面ガイド部材を平行に支持する複数の支持部材とを有するスクレーパ装置と、
    塗布面と同一の高さを有する両サイド部分に前記1対の側面ガイド部材の外面から外面までの幅とほぼ同一の間隔をおいて固定される1対のサイドガイドと、
    前記スクレーパ装置を前記1対のサイドガイド間に沿って前記塗布面上をスムーズにスライドさせるスクレーパ装置掃引手段とを具備し、
    前記スクレーパ装置掃引手段は前記1対の側面ガイド部材の前記スクレーパ装置の重心近傍に略垂直に前記1対のサイドガイドよりもそれぞれ外側へ突出して取付けられ、前記スクレーパが斜めにならないように前記スクレーパ装置をスライドさせることを特徴とする塗膜形成装置。
  3. 精密な直線を成すエッジを有するスクレーパと、該スクレーパのエッジの両端近傍に貼り付けられる膜厚調節材と、前記エッジと垂直に前記エッジから離して前記スクレーパに取付けられる1対の側面ガイド部材と、該1対の側面ガイド部材を接続して前記1対の側面ガイド部材を平行に支持する複数の支持部材とを有するスクレーパ装置と、
    塗布面と同一の高さを有する両サイド部分に前記1対の側面ガイド部材の外面から外面までの幅とほぼ同一の間隔をおいて固定される1対のサイドガイドと、
    前記スクレーパ装置を前記1対のサイドガイド間に沿って前記塗布面上をスムーズにスライドさせるスクレーパ装置掃引手段とを具備し、
    前記スクレーパに沿って剛性の高い補正桁を取付け、前記スクレーパの中間に1以上の撓み補正機構を取付けて、前記補正桁に前記撓み補正機構を前記スクレーパとともに上下位置調節自在な調節機構を設けたことを特徴とする塗膜形成装置。
  4. 前記補正桁を前記1対のサイドガイドよりもそれぞれ外側へ突出させて前記スクレーパ装置掃引手段としての1対の持ち手としたことを特徴とする請求項3に記載の塗膜形成装置。
  5. 上面がほぼ塗布面となる平坦な金属製の内部に加熱装置を備えた定盤と、
    前記塗布面の幅より長く前記定盤の幅より短いスクレーパの上に前記定盤の幅より長い補正桁を前記スクレーパの両端近傍において固定し、前記スクレーパのエッジの両端近傍に膜厚調節材を貼り付け、前記補正桁の両端近傍に前記定盤の縁に載ってスライドする1対のスライドバーと、前記定盤の両側面を挟む1対の走行ガイドとを固定し、前記スクレーパの中間に1以上の撓み補正機構を取付け、前記補正桁に前記撓み補正機構を前記スクレーパとともに上下位置調節自在な調節機構を設けてなるスクレーパ装置とを具備し、
    前記補正桁を前記定盤の側面よりもそれぞれ外側へ突出させて前記スクレーパ装置の1対の持ち手とし、
    前記塗布面に離型剤を塗布した後に前記スクレーパ装置によってFRP用のゲルコート樹脂を必要な厚さに塗布した後に前記加熱装置で前記ゲルコート樹脂を加熱硬化させることを特徴とする塗膜形成装置。
  6. 前記定盤の上面全面に均一な厚さの厚いガラス板を貼り付けたことを特徴とする請求項5に記載の塗膜形成装置。
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