JP3813946B2 - 高周波モジュール用ボード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波、ミリ波帯で使用される、高周波モジュールを、その機能を正常に維持しつつ低コストで実装可能にする高周波モジュール用ボードに関するものである。
【0002】
【発明の背景】
マイクロ波、ミリ波帯のような高周波帯で一般的に使用される従来の高周波モジュール用ボードの構造例を図16に示す。
この種の高周波モジュール用ボードは、実装する高周波モジュールの用途に応じて、その形や構造などが決められる。図16の例では、主に高周波帯で動作する高周波回路用誘電体基板部(以下、「高周波部」)106と、主に直流バイアス回路や制御回路を組み込んでいる制御・バイアス回路用誘電体基板部(以下、「バイアス部」)109とからなる。
【0003】
図16の左側の高周波部106は、高周波入力端101、高周波パッケージングデバイス(以下、「パッケージ品」)102、104、伝送線路107−1〜107−3、及び高周波出力端105から構成されている。高周波入力端101と高周波出力端105は、同軸線路とストリップライン(マイクロストリップ線路、以下同じ)との変換機能を有しており、図示しない外部装置と接続できるようになっている。
【0004】
ここで、パッケージ品102について、図17を用いて説明する。
高周波モジュールにおいてパッケージ化が必要となるのは、回路部品として使用するベア・チップ・デバイス、たとえばMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuits)などを湿気や微細な埃などの悪影響から保護するためで、高周波パッケージ119に対しては、良好な密封性や高周波性能および実装性などが必要不可欠な要求事項となる。この高周波パッケージ119は、セラミックまたは金属を主材料とし、その内部に、ベア・チップ・デバイス117や高周波バイパス用コンデンサ118などを組み込み、セラミック又は金属を主材料とするカバー120によって封止されている。
【0005】
高周波部106は、これらのパッケージ品を、他の回路要素、たとえばフィルタ116やバイアス入力線路115−1〜115−3と共に、誘電体基板上に配置し、これらを電気的に接続することにより構成されている。
バイアス部109は、直流用多ピンコネクタ110、バイアス配線112、接地用バイアホール113、および、回路素子111などにより構成されている。
これらの高周波部106とバイアス部109は、リボンまたはワイヤのような配線材108により接続され、これによって、実装された高周波モジュールが、正常に動作できるようになっている。
高周波モジュールの機能としては、増幅機能や周波数変換機能など、その組み合わせも含めて非常に多い。そこで、以下の説明では、機能に関する部分は、単純な増幅回路(アンプ)を例に挙げる。
【0006】
図16の高周波入力端101に注入された高周波信号は、ストリップライン107−1上の信号に変換され、パッケージ品(アンプ)102に導かれて所定の増幅度で増幅された後、フィルタ116で不要波が除去され、パッケージ品104で所定の増幅度で増幅される。増幅された信号は、ストリップライン107−3から高周波出力端105を経て外部回路に送出される。
一方、バイアス部109では、直流用多ピンコネクタ110に印加された直流電圧や制御信号がバイアス配線112によって所定の回路に導かれ、トランジスタや抵抗などの回路素子111によって所定値のバイアス電圧にされた後、バイアス出力線路114−1〜114−3に導かれる。
【0007】
バイアス部109のバイアス出力線路114−1〜114−3と高周波部106のバイアス入力線路115−1〜115−3とを配線材108で接続することにより、パッケージ品102、104に直流バイアス電圧が印加される。これによって高周波モジュールが動作可能になる。
以上が、従来の高周波モジュール用ボードの構成と動作である。
【0008】
次に、従来の高周波モジュール用ボードの課題について述べる。
第1の課題は、この高周波モジュール用ボードを使用した場合、半導体デバイスとしてパッケージ品を使わなければならず、パッケージ品のパッケージ自体が高価であるため、コスト高になるという点である。
第2の課題は、パッケージにデバイスを実装するための作業を要すること、およびパッケージ品を高周波ボードに実装する作業が伴うので、この点からもコスト高になるという点である。
第3の課題は、パッケージ品の接続部の寄生リアクタンスによって、そのパッケージ品の電気的特性が劣化する場合があるという点である。
第4の課題は、高周波部106とバイアス部109とが別基板で構成されている場合に、実装効率が低下するだけでなく、これらを収納する金属ケースが大型になり、製品としての上位装置への組み込みが制限されるという点である。
第5の課題は、非対称モードであるストリップラインを伝送線路としている場合には、発生した放射波による悪影響を防止するために、電磁遮蔽用の精密な金属ケースが必要となり、コスト高のみならず、大型化を招き、上位装置への実装性が制限されるという点である。
第6の課題は、パッケージ品の内部には、ベア・チップ・デバイス117近傍に発振防止用の高周波バイパス用コンデンサ118を配置しなければならないが、高周波バイパス用コンデンサ118はマイクロチップコンデンサであるために、それ自体が高価であり、コスト高になるという点である。
【0009】
本発明は、このような課題を一挙に解決し得る、新規な高周波モジュール用ボードを提供することを、その主たる課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数形態の高周波モジュール用ボードを提供する。
ある形態の高周波モジュール用ボードは、接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と第1金属プレート(4)とが導通し、前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする。
【0011】
この形態の高周波モジュール用ボードでは、第1金属プレート(4)が高周波回路の一方の接地電極、第2金属プレート(5)が高周波回路の他方の接地電極として作用する。また、電子回路の接地電位と同電位となるので、高周波回路と直流ないし低周波回路(例えば、バイアス回路)とが分離される。接地電極は第1誘電体基板(1)の高周波回路内および第3誘電体基板(3)の実装面にも配置されるが、これらの接地電極もすべて同電位となる。
さらに、デバイス実装用の空間(20)にパッケージ機能を持たせることができ、パッケージを使用しない高周波モジュールを実現することができる。これにより、パッケージ品を高周波ボードに取り付けて配線する作業が不要となり、寄生リアクタンスの悪影響を低減することができる。収納ケースを使わない構造であり、しかも、コネクタ(9,10)を取り付けても機械的強度および電気特性が保証される。
コンデンサ(35)(例えば、チップコンデンサ)をカバー(11)上に設けることで、従来のようにデバイス(8)の直近にコンデンサを設ける必要がなくなる。そのために、安価なコンデンサを用いることができ、取り付けも容易になる。
なお、例えば、前記カバー(11)の前記デバイス(8)が実装される面に、前記第1ストリップライン(22)と前記デバイス(8)とを接続するコプレーナ線路(19)を形成することにより、高周波信号の入出力も可能となる。この場合、前記コプレーナ線路(19)の信号線には前記第1ストリップライン(22)を介して前記第1コネクタ(9)が電気的に接続され、前記コプレーナ線路(19)の接地線には前記第1金属プレート(4)が電気的に接続される。
【0012】
他の形態による高周波モジュール用ボードは、接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と第1金属プレート(4)とが導通し、前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、前記第1金属プレート(4)の背面側には、当該第1金属プレート(4)の一部が前記第1誘電体基板(1)方向に刳り抜かれることにより形成された、信号入出力用の導波管口(28)が存在し、前記第2金属プレート(5)および第3誘電体基板(3)のうち前記導波管口(28)に対応する部位の内部に形成された開口部(16)が金属ブロック(17)で封止されることによって導波管バックショートが構成されており、前記開口部(16)をなす第2誘電体基板(2)および第3誘電体基板(3)の内面部はメタライズされており、前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、前記デバイス(8)と電気的に接続可能な第2ストリップライン(21)が前記導波管バックショートと共に導波管−ストリップライン変換器の一部をなすことを特徴とする。
【0013】
他の形態による高周波モジュール用ボードは、接地電極となる第1金属プレート(4)上に、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされた第1誘電体基板(1)が積層され、この第1誘電体基板(1)上に、第2誘電体基板(2)、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む直流電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層され、さらに、前記第1金属プレート(4)の背面側に、第2電子回路の実装面が形成された第4誘電体基板(29)が積層された6層構造の基板ブロックを有し、前記第3誘電体基板(3)および前記第4誘電体基板(29)における各々の実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と前記第1誘電体基板(1)上の前記伝送線路および第1金属プレート(4)とが導通し、前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする。
【0014】
前記第4誘電体基板(29)に、前記第1コネクタ(9)に代えて、第1ストリップライン(22)と電気的に接続される信号入出力用のコネクタを配置し、このコネクタと電気的に接続させるための同軸線路が、前記第1金属プレート(4)および第4誘電体基板(29)を貫通するように形成するようにしてもよい。あるいは、前記第4誘電体基板(29)に、前記第2コネクタ(10)に代えて、第2ストリップライン(21)と電気的に接続される高周波信号入出力用のコネクタと電気的に接続される信号入出力用のコネクタを配置し、このコネクタと電気的に接続させるための同軸線路が、前記第1金属プレート(4)および第4誘電体基板(29)を貫通するように形成するようにしてもよい。
【0015】
他の形態による高周波モジュール用ボードは、接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、バイアス用の伝送線路と信号伝送用のストリップラインとがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と前記第1誘電体基板(1)上の前記伝送線路および第1金属プレート(4)とが導通し、前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、カバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成され、前記カバー(11)は、金属プレート(43)と誘電性の基板(44)との2層で構成されて、金属プレート(43)上にデバイス(8)が実装されており、前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが、前記第2誘電体基板(2)、前記第2金属プレート(5)および前記第3誘電体基板(3)を貫通する線路(40)と前記バイアス用の伝送線路(41)とにより導通可能に構成されており、前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする。
【0016】
他の形態による高周波モジュール用ボードは、接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、前記第2誘電体基板(2)上に前記第2金属プレート(5)とは非接触で、信号線が前記第2誘電体基板(2)を貫通する線路(42)により前記ストリップラインに接続され、接地線が前記第1誘電体基板(1)および前記第2誘電体基板(2)を貫通する線路(26)により前記第1金属プレート(4)に接続されたコプレーナ線路(46)がパターンニングされており、前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と第1金属プレート(4)とが導通し、前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)にはコプレーナ線路(46)、線路(42)および第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)、線路(42)およびコプレーナ線路(46)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図、図2は、図1のA−A’断面図、図3は、高周波モジュール用ボードに用いられるカバー11の下面図である。以下、これらの図を参照して、高周波モジュール用ボードの構造を説明する。
この実施形態の高周波モジュール用ボードは、5層構造の基板ブロックを有している。第1層目には第1金属プレート4が配置される。この第1金属プレート4の上面には、第1誘電体基板1、第2誘電体基板2、第2金属プレート5がこの順に積層される。第1金属プレート4と第2金属プレート5とを接地電位とするために、この実施形態では、バイアホール15で両金属プレート4、5が電気的に接続されている。これにより、第1誘電体基板1にパターン化されたストリップライン21、22が、高周波信号用の伝送線路として機能する。ストリップライン21、22の構造自体は公知なので、その詳細説明は省略する。
【0018】
第2金属プレート5の上面には、第3誘電体基板3が積層され、さらに第3誘電体基板3には、バイアス回路14が実装されている。このバイアス回路14の接地電位をストリップライン21、22の接地電位と一致させるために、バイアホール15を使ってバイアス回路14の接地端子と高周波用の接地端子とを共通化している。
【0019】
このような5層構造の基板ブロックの内部に、デバイス実装用の空間(以下、「デバイス実装キャビティ」)20を形成する。デバイス実装キャビティ20は、第1金属プレート4を底として、第1誘電体基板1、第2誘電体基板2、第2金属プレート5、及び第3誘電体基板3を貫通して形成されている。第1誘電体基板1は、第2誘電体基板2、第2金属プレート5、及び第3誘電体基板3よりもデバイス実装キャビティ20の内側に突出するように形成される。突出部分には、ストリップライン21、22が露出するように形成する。第1金属プレート4上には、放射波の悪影響を低減させるための電波吸収体12が設けられる。
【0020】
デバイス実装キャビティ20には、密封性を持たせるために材質が誘電体のカバー11が取り付けられる。このカバー11により、第1誘電体基板1、電波吸収体12、及びカバー11によるデバイス実装キャビティ20が形成される。カバー11のデバイス実装キャビティ20側の面には、ベア・チップ・デバイス8、例えばMMICアンプが実装される。カバー11のベア・チップ・デバイス8が実装される面(下面)には、図3に示すように、バイアス線25の他にパターンニングされたコプレーナ線路19が高周波伝送線路として形成される。
【0021】
コプレーナ線路19は、信号線と接地線とからなり、信号線は、同軸コネクタ9に接続されたストリップライン22または同軸コネクタ10に同軸線路23を介して接続されたストリップライン21に当接して信号を伝送する。コプレーナ線路19の接地線は、第1金属プレート4とバイアホール26で接続されたストリップライン22に当接して接地電位とされる。これによりコプレーナ線路19は高周波伝送線路として動作する。コプレーナ線路19の信号線を配線材27でベア・チップ・デバイス8に接続することにより、ベア・チップ・デバイス8への信号の入力、出力が可能となる。
【0022】
カバー11のベア・チップ・デバイス8が実装される下面と反対の上面には、パターンニングされたバイアス線34、SMD(Surface Mounted Device)チップコンデンサ35が設けられる。バイアス線34には、バイアス回路14からバイアス電圧及び制御信号が供給される。
バイアス線25は、バイアホール36によりバイアス線34に接続されており、バイアス線34を介して供給されるバイアス電圧及び制御信号をベア・チップ・デバイス8に配線材27を介して提供する。
このようにして、高周波モジュール用ボードが構成される。
【0023】
デバイス実装キャビティ20と接する基板ブロック及びカバー11の内壁のうち、ストリップライン21、22、コプレーナ線路19及びバイアス線25に干渉しない部分をメタライズし、シールド効果を高めている。
なお、デバイス実装キャビティ20の底となる第1金属プレート4上には、電波吸収体12が取り付けられる。これにより、放射波の悪影響が低減される。
【0024】
高周波モジュールを外部装置と接続するために、この実施形態では、高周波入力端に同軸コネクタ9を、高周波出力端に同軸コネクタ10をそれぞれ取り付ける。同軸コネクタ10は、第3誘電体基板3上に取り付ける。そのために、基板ブロックの積層部分の内部に同軸線路23を形成する。
【0025】
高周波モジュールを動作させるときは、外部からの直流バイアスあるいは制御信号を直流用多ピンコネクタ13から受け取り、これをバイアス回路14に供給する。バイアス回路14では、バイアス電圧と制御信号とをそれぞれ所定値にし、これが、カバー11に形成されたバイアス線34、バイアホール36、バイアス線25及び配線材27を介してベア・チップ・デバイス(MMICアンプ)8のバイアス端に印加される。これにより、ベア・チップ・デバイス8が動作可能になる。
【0026】
この実施形態の高周波モジュール用ボードでは、従来のすべての課題を解決することができる。すなわち、第1の課題は、基板ブロック内に形成したデバイス実装キャビティ20にパッケージ機能を持たせたことによって解決される。パッケージ機能を持つためには、デバイス実装キャビティ20が密封され、且つ高周波入出力端子と直流バイアス端子とを有していなければならないが、密封性については、誘電体のカバー11によって実現されており、各端子については、カバー11に接合されたベア・チップ・デバイス8の高周波電極が配線材27及びコプレーナ線路19によって第1誘電体基板1のストリップライン21、22に接続されることによって高周波端子が形成されるし、ベア・チップ・デバイス8のバイアス電極については、配線材27がカバー11に形成されたバイアス線25、バイアホール36及びバイアス線34に接続されるので、直流バイアス端子が形成される。
【0027】
第2の課題に対しては、デバイス実装キャビティ20内にベア・チップ・デバイス8を実装することがパッケージ品を作り込むことと等価であるが、従来は、パッケージ品をボードに取り付けて他の部品等との間の配線作業が不可欠であったが、この実施形態の高周波モジュール用ボードでは、その作業が不要となる。
【0028】
第3の課題に対しては、パッケージ品と高周波ボード間の接続配線が不要となるため、寄生リアクタンスの悪影響を低減することができる。カバー11のコプレーナ線路19、バイアス線25に接続する際に用いる配線材(ワイヤ又はリボン)27の等価回路は、図14に示すようにインダクタンスと抵抗の直列接続となる。これらの素子値は配線材27の寸法に依存し、その周波数特性は図15に代表される。図15ではリボン接続の際の電気特性(通過損失特性と反射特性)の周波数依存性を示している。周波数が高い領域では、リボンのインダクタンスの影響で反射特性が劣化し、機種によっては使用できないこともあった。この実施形態の構造によれば、このような事態を回避することができる。
【0029】
第4の課題に対しては、従来技術のバイアス部109を第3誘電体基板3とし、高周波部106をカバー11、第1誘電体基板1及び第2誘電体基板2として、これらを積層することにより解決される。第1金属プレート4が高周波回路の一方の接地電極、第2金属プレート5が高周波回路の他方の接地電極として作用し、さらに、バイアス回路14の接地電位と同電位となるので、高周波回路とバイアス回路とが分離され、しかも、第1誘電体基板1の高周波回路内および第3誘電体基板3の実装面の電極(接地電極)が同電位となるので、実装効率を格段に向上させつつ、高周波モジュールを確実に動作させることができるのである。
【0030】
第5の課題は、ケースを使わない構造によって解決される。外部装置への接続のために、従来は同軸コネクタなどの高周波インターフェースを配備しなければならず、必然的に金属ケースを用いざるを得なかったが、この実施形態では、同軸コネクタを取り付けても機械的強度および電気特性が保証される。
【0031】
第6の課題は、SMDチップコンデンサ35をカバー11の上面に設けることにより解決される。カバー11の上面にSMDチップコンデンサ35を搭載することにより、従来、パッケージ内に実装していた高周波バイパス用コンデンサ118と同様に、ベア・チップ・デバイス8の近傍にSMDチップコンデンサ35を配置することができる。これにより、高価なマイクロチップコンデンサに替えて安価なSMDチップコンデンサ35を用いることができ、生産コストを抑えることができる。
【0032】
この他に、カバー11にベア・チップ・デバイス8を実装することで、以下のような効果が得られる。
ベア・チップ・デバイス8とバイアス回路14とを異なる部材に実装することになるので、同じ部材に実装していた従来の高周波モジュール用ボードよりも歩留まりが向上する。また、デバイス実装キャビティ20内部の第1金属プレート4よりもカバー11の方が面積が小さいために、実装性が向上する。
【0033】
以上の説明ではバイアス回路14を第3誘電体基板3上に実装するようにしたが、その一部をカバー11の上面に設けるようにしてもよい。これにより実装効率を向上させることができる。カバー11の上面に設けられたバイアス回路は、バイアホール37によりコプレーナ線路19の接地線と接続されて、カバー11の下面と接地電極が共通化される。
【0034】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。図4(a)は、第2実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図、図4(b)はその底面図である。図5は、図4(a)のA−A’断面図である。以下、これらの図を参照して、高周波モジュール用ボードの構造を説明する。
この高周波モジュール用ボードが第1実施形態のものと異なるのは、第3誘電体基板3に配置された同軸コネクタ10に代えて、導波管構造を採用した点である。他の構造については同一のため、その説明を省略する。
【0035】
この実施形態の高周波モジュール用ボードでは、第1金属プレート4の背面側には、当該第1金属プレート4の一部が第1誘電体基板1の方向に刳り抜かれることにより形成された、高周波信号入出力用の導波管口28が存在する。導波管口28の周りには、外部導波管のフランジを取り付けるためのネジ穴28nも形成されている。
【0036】
また、第2金属プレート5および第3誘電体基板3のうち導波管口28に対応する部位の内部に開口部16が形成されており、この開口部16が金属ブロック17で封止されている。開口部16と接するブロック内壁の全部又は一部、好ましくは全部がメタライズされており、これによって導波管バックショートが構成される。
【0037】
導波管バックショートは、その内端面がストリップライン21の先端部(アンテナ部分)に対して平行の短絡面になっており、導波管−ストリップライン変換器、すなわち導波管のTE10モードとストリップラインの準TEMモードとの変換を行う変換器のインピーダンス整合部品として動作するものである。
ストリップライン21を伝送してきた高周波信号は、基板ブロックの内部に形成された導波管に導かれ、さらに、第1金属プレート4の内部に上記の構造に成形された導波管口28を伝送して、相手側装置に接続される。
【0038】
この実施形態の高周波モジュール用ボードによっても、第1実施形態のものと同様、従来の課題を一挙に解決することができる。
【0039】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態を説明する。図6(a)は、第3実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図、図6(b)はその底面図である。図7は、図6(a)のA−A’断面図である。以下、これらの図を参照して、高周波モジュール用ボードの構造を説明する。
第1実施形態の高周波モジュール用ボードとの違いは、第1金属プレート4の背面側に第4誘電体基板29を積層し、第3誘電体基板3のバイアス回路14のみならず、第1金属プレート4の反対面にも直流ないし低周波の電子回路30を実装できるようにした点である。他の構造は、第1実施形態による高周波モジュール用ボードと同一のため、その説明を省略する。
【0040】
この実施形態の高周波モジュール用ボードでは、外部からの直流バイアスあるいは制御信号を、第3誘電体基板3の直流用多ピンコネクタ13だけでなく、第4誘電体基板29の直流用多ピンコネクタ31でも受けとって電子回路30に供給し、所定のバイアス電圧と制御信号を生成することができ、生成されたバイアス電圧および制御信号を基板ブロック内に配線されたバイアス線(バイアホール)38を介してベア・チップ・デバイス8(MMICアンプ)のバイアス端に印加している。これにより、ベア・チップ・デバイス8が動作可能になる。
【0041】
このように、高周波モジュールを動作させるための電子回路30を高周波モジュール用ボードの一方の面だけでなく、他方の面にも配備できるようにしたので、第1実施形態の高周波モジュール用ボードと同様、従来の課題をすべて解決できるほか、実装効率をさらに向上させることができる。
【0042】
なお、以上の説明では、同軸コネクタ9が基板ブロックの端部、同軸コネクタ10が第3誘電体基板3上にそれぞれ配置されていることを前提としたが、第4誘電体基板29を積層することにより、この第4誘電体基板29に、電子回路30のほかに、同軸コネクタ9、10の少なくとも一方に代わるコネクタを配置するようにしてもよい。この場合は、そのコネクタと、そのコネクタに対応するストリップライン(21、22)とを電気的に接続させるための同軸線路を、第1金属プレート4および第4誘電体基板29を貫通するように形成すればよい。
【0043】
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態を説明する。図8は、第4実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図である。図9は、図8のA−A’断面図である。図10は、第4実施形態によるカバー11の下面図である。以下、これらの図を参照して、高周波モジュール用ボードの構造を説明する。
第1実施形態の高周波モジュール用ボードとの違いは、カバー11の材質に金属を用いている点である。他の構造は、第1実施形態による高周波モジュール用ボードと同一のため、その説明を省略する。
【0044】
カバー11は、金属のメタルプレート43と誘電体基板44の積層構造になっており、コプレーナ線路19及びバイアス線25が誘電体基板44上にパターンニングされている。
この実施形態では、カバー11の上面から、バイアス回路14からのバイアス電圧と制御信号を供給できないので、バイアホール40によりバイアス線41に供給して、これをカバー11下面のバイアス線25に供給するようにする。これにより、ベア・チップ・デバイス8が動作可能になる。
【0045】
このようなカバー11により、第1実施形態の高周波モジュール用ボードと同様、従来の課題をすべて解決できるほか、ベア・チップ・デバイス8の放熱性を向上させることができ、デバイス実装キャビティ20が完全に密封されている場合でも、ベア・チップ・デバイス8が熱暴走を起こす可能性が低くなる。
【0046】
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態を説明する。図11は、第5実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図である。図12は、図11のA−A’断面図である。図13は、第5実施形態によるカバー11の下面図である。以下、これらの図を参照して、高周波モジュール用ボードの構造を説明する。
第1実施形態の高周波モジュール用ボードとの違いは、第1誘電体基板1上に形成されたストリップライン21、22と、第2誘電体基板2上に第2金属プレート5とは非接触に形成されたコプレーナ線路46とをバイアホール42で接続して高周波伝送線路を形成した点である。他の構造は、第1実施形態による高周波モジュール用ボードと同一のため、その説明を省略する。
【0047】
このような構造により、第1実施形態の高周波モジュール用ボードと同様、従来の課題をすべて解決できるほか、デバイス実装キャビティ20内の透湿性を減少させることができ、ベア・チップ・デバイス8を湿気から保護して信頼性を高めることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、従来品のようなパッケージ化が不要となり、大幅なコスト低減が実現できる。パッケージを実装する作業が不要となるので、この観点からも、コスト低減が実現できる。また、パッケージと高周波ボード間の配線材が不要となるので、電気性能が大幅に改善される。また、従来品では分離していたバイアス部と高周波部とを一つの基板ブロックに積層できるので、実装効率を大幅に向上できる。さらに、高周波回路の入出力端を配備する際に、金属ケースを必要としないため、小型化が実現できる。
このように、従来の課題をすべて解決し得る高周波モジュール用ボードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図。
【図2】図1のA−A’断面図。
【図3】第1実施形態によるカバーの下面図。
【図4】(a)は本発明の第2実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図、(b)はその底面図。
【図5】図4(a)のA−A’断面図。
【図6】(a)は本発明の第3実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図、(b)はその底面図。
【図7】図6(a)のA−A’断面図。
【図8】本発明の第4実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図。
【図9】図8のA−A’断面図。
【図10】第4実施形態によるカバーの下面図。
【図11】本発明の第5実施形態による高周波モジュール用ボードの正面図。
【図12】図11のA−A’断面図。
【図13】第5実施形態によるカバーの下面図。
【図14】パッケージ品と高周波モジュールとの接続配線の等価回路。
【図15】パッケージ品と高周波モジュールの接続配線の周波数特性図。
【図16】従来の高周波モジュール用ボードの構造説明図。
【図17】従来の代表的なパッケージングデバイスの構造説明図。
【符号の説明】
1 第1誘電体基板
2 第2誘電体基板
3 第3誘電体基板
4 第1金属プレート
5 第2金属プレート
8 ベア・チップ・デバイス
9、10 同軸コネクタ
11 カバー
12 電波吸収体
13、31 直流用多ピンコネクタ
14 バイアス回路
15、26、36、37、38、40、42 バイアホール
16 開口部
17 金属ブロック
20 デバイス実装キャビティ
21、22 ストリップライン
23 同軸線路
25、34、41 バイアス線
27 配線材
28 導波管口
28n ネジ穴
29 第4誘電体基板
30 電子回路
35 SMDチップコンデンサ
43 メタルプレート
44 誘電体基板

Claims (14)

  1. 接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、
    前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と第1金属プレート(4)とが導通し、
    前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、
    前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、
    直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、
    前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする、
    高周波モジュール用ボード。
  2. 前記カバー(11)の前記デバイス(8)が実装される面には、前記第1ストリップライン(22)と前記デバイス(8)とを接続するコプレーナ線路(19)が形成されており、
    前記コプレーナ線路(19)の信号線には前記第1ストリップライン(22)を介して前記第1コネクタ(9)が電気的に接続され、前記コプレーナ線路(19)の接地線には前記第1金属プレート(4)が電気的に接続されていることを特徴とする、
    請求項1記載の高周波モジュール用ボード。
  3. 前記空間(20)と接する基板ブロックの内面の全部又は一部がメタライズ処理されていることを特徴とする、
    請求項1記載の高周波モジュール用ボード。
  4. 前記第1金属プレート(4)の前記空間(20)側に電波吸収体(12)が取り付けられていることを特徴とする、
    請求項1記載の高周波モジュール用ボード。
  5. 前記第1誘電体基板(1)のストリップラインと前記第2コネクタ(10)とが、前記第2誘電体基板(2)、前記第2金属プレート(5)および前記第3誘電体基板(3)を貫通する同軸線路を通じて電気的に接続されることを特徴とする、
    請求項1記載の高周波モジュール用ボード。
  6. 接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、
    前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と第1金属プレート(4)とが導通し、
    前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、
    前記第1金属プレート(4)の背面側には、当該第1金属プレート(4)の一部が前記第1誘電体基板(1)方向に刳り抜かれることにより形成された、信号入出力用の導波管口(28)が存在し、
    前記第2金属プレート(5)および第3誘電体基板(3)のうち前記導波管口(28)に対応する部位の内部に形成された開口部(16)が金属ブロック(17)で封止されることによって導波管バックショートが構成されており、
    前記開口部(16)をなす第2誘電体基板(2)および第3誘電体基板(3)の内面部はメタライズされており、
    前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、
    直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、
    前記デバイス(8)と電気的に接続可能な第2ストリップライン(21)が前記導波管バックショートと共に導波管−ストリップライン変換器の一部をなすことを特徴とする、
    高周波モジュール用ボード。
  7. 接地電極となる第1金属プレート(4)上に、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされた第1誘電体基板(1)が積層され、この第1誘電体基板(1)上に、第2誘電体基板(2)、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む直流電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層され、さらに、前記第1金属プレート(4)の背面側に、第2電子回路の実装面が形成された第4誘電体基板(29)が積層された6層構造の基板ブロックを有し、
    前記第3誘電体基板(3)および前記第4誘電体基板(29)における各々の実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と前記第1誘電体基板(1)上の前記伝送線路および第1金属プレート(4)とが導通し、
    前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、
    前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、
    直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、
    前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする、
    高周波モジュール用ボード。
  8. 前記カバー(11)の前記デバイス(8)が実装される面には、前記第1ストリップライン(22)と前記デバイス(8)とを接続するコプレーナ線路(19)が形成されており、
    前記コプレーナ線路(19)の信号線には前記第1ストリップライン(22)を介して前記第1コネクタ(9)が電気的に接続され、前記コプレーナ線路(19)の接地線には前記第1金属プレート(4)が電気的に接続されていることを特徴とする、
    請求項7記載の高周波モジュール用ボード。
  9. 前記空間(20)と接する基板ブロックの内面の全部又は一部がメタライズ処理されていることを特徴とする、
    請求項7記載の高周波モジュール用ボード。
  10. 前記第4誘電体基板(29)に、前記第1コネクタ(9)に代えて、前記第1ストリップライン(22)と電気的に接続される信号入出力用のコネクタが配置されており、このコネクタと電気的に接続させるための同軸線路が、前記第1金属プレート(4)および第4誘電体基板(29)を貫通するように形成されていることを特徴とする、
    請求項7記載の高周波モジュール用ボード。
  11. 前記第4誘電体基板(29)に、前記第2コネクタ(10)に代えて、前記第2ストリップライン(21)と電気的に接続される信号入出力用のコネクタが配置されており、このコネクタと電気的に接続させるための同軸線路が、前記第1金属プレート(4)および第4誘電体基板(29)を貫通するように形成されていることを特徴とする、
    請求項7記載の高周波モジュール用ボード。
  12. 前記第1金属プレート(4)の前記空間(20)側に電波吸収体(12)が取り付けられていることを特徴とする、
    請求項7記載の高周波モジュール用ボード。
  13. 接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、バイアス用の伝送線路と信号伝送用のストリップラインとがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、
    前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と前記第1誘電体基板(1)上の前記伝送線路および第1金属プレート(4)とが導通し、
    前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、カバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成され、前記カバー(11)は、金属プレート(43)と誘電性の基板(44)との2層で構成されて、金属プレート(43)上にデバイス(8)が実装されており、
    前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)には第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、
    直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが、前記第2誘電体基板(2)、前記第2金属プレート(5)および前記第3誘電体基板(3)を貫通する線路(40)と前記バイアス用の伝送線路(41)とにより導通可能に構成されており、
    前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする、
    高周波モジュール用ボード。
  14. 接地電極となる第1金属プレート(4)上に、第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)とが積層され、この第1誘電体基板(1)と第2誘電体基板(2)との間には、信号伝送用のストリップラインがパターンニングされており、前記第2誘電体基板(2)上には、接地電極となる第2金属プレート(5)、および、電極を含む電子回路の実装面が形成された第3誘電体基板(3)がこの順に積層された5層構造の基板ブロックを有し、
    前記第2誘電体基板(2)上に前記第2金属プレート(5)とは非接触で、信号線が前記第2誘電体基板(2)を貫通する線路(42)により前記ストリップラインに接続され、接地線が前記第1誘電体基板(1)および前記第2誘電体基板(2)を貫通する線路(26)により前記第1金属プレート(4)に接続されたコプレーナ線路(46)がパターンニングされており、
    前記第3誘電体基板(3)における前記実装面の電極部分と前記第2金属プレート(5)とが導通し、さらに、前記第2金属プレート(5)と第1金属プレート(4)とが導通し、
    前記第3誘電体基板(3)から前記第1金属プレート(4)に至る基板ブロック内部には、誘電性のカバー(11)で密封されるデバイス実装用の空間(20)が形成されて、前記カバー(11)は、前記空間(20)側の面にデバイス(8)が実装され、その反対側の面に前記デバイス(8)の所定の端子に電気的に接続されるコンデンサ(35)が実装されるとともに前記電子回路に接続されたバイアス線(34)が形成されており、
    前記カバー(11)に実装されるデバイス(8)にはコプレーナ線路(46)、線路(42)および第1ストリップライン(22)を介して信号入出力用の第1コネクタ(9)が電気的に接続可能であり、
    直流信号が入出力される前記デバイス(8)の所定の端子と前記実装面の電極部分とが前記バイアス線(34)および前記カバー(11)を貫通する線路(36)により導通可能に構成されており、
    前記第3誘電体基板(3)の所定部位には、第2ストリップライン(21)、線路(42)およびコプレーナ線路(46)を介して前記デバイス(8)と電気的に接続可能な信号入出力用の第2コネクタ(10)が配置されていることを特徴とする、
    高周波モジュール用ボード。
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