JP3813442B2 - マルチキャスト範囲を用いたリソース発見方法及び装置 - Google Patents
マルチキャスト範囲を用いたリソース発見方法及び装置 Download PDFInfo
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Description
【技術分野】
本発明は、一般に、マルチメディア通信に係り、より詳細には、マルチキャスト範囲選択を用いてリソース発見を与える方法及び装置に係る。
【0002】
【背景技術】
今日ほとんどのオフィスで見られる通信ツール、例えば、Eメール、ファックスマシン、ページャー及びセルラー電話のうち、ビデオ会議はまだ候補リストの中にある。しかしながら、これは、低いシステムコストの利点を取り入れるべく会社が移転しそして新たな規格が出現するにつれて、変化しつつある。例えば、企業のIPネットワークを経て行われるビデオ会議は、非常に魅力的である。これは、ISDNラインに追加資本を投下するよりも企業の資本をより良好に活用するものである。現在まで、ISDNは、ビデオイネーブル式のワークステーションと会議室をベースとするシステムとを接続するための唯一の信頼性ある方法であった。しかしながら、その技術は容易に利用できず、又、依然として、費用がかかる。利用できるのは、H.323規格のLAN動作型DVC(デスクトップ型ビデオ会議)解決策だけである。
【0003】
H.323規格のアーキテクチャーは、LANベースのDVCユニット、ISDN接続のH.320ユニット、アナログ電話接続のH.324装置、並びにISDN及びPOTS電話の間を接続できるようにするゲートウェイ及びゲートキーパーを特定している。この市場の急成長している1つの部門には、インターネット電話用に設計されたゲートウェイ及び課金サーバーシステムが含まれる。
H.323規格は、インターネットを含むIPベースのネットワークにわたり音声、映像及びデータ通信を行うための基礎をなすものである。このH.323に合致することにより、多数の売主からのマルチメディア製品及びアプリケーションが相互に動作でき、従って、ユーザは、互換性の問題を伴わずに通信することができる。H.323は、顧客、ビジネス、娯楽及び専門アプリケーションのためのLANをベースとする製品の中枢となる。
【0004】
より詳細には、H.323は、パケット交換ネットワークを経て行われるマルチメディア通信に対する規格を設定するインターナショナルテレコミュニケーションズユニオン(ITU)からの傘下推奨勧告である。これに含まれるローカルエリアネットワーク(LAN)は、保証されたサービスクオリティ(QoS)を与えるものでなく、今日の会社のデスクトップを支配し、そしてイーサネット、高速イーサネット及びトークンリングネットワーク技術に勝るパケット交換TCP/IP及びIPXを含む。それ故、H.323規格は、マルチメディア通信のための広い新たな範囲のLANベースの共同アプリケーションに対する重要な構築ブロックである。
【0005】
H.323仕様は、ITUのスタディ・グループ16により1996年に承認されている。そのバージョン2は、1998年1月に承認されている。この規格は、その範囲が広く、スタンドアローン装置及び埋め込み式パーソナルコンピュータ技術、並びにポイント対ポイント及びマルチポイント会議を包含する。又、H.323は、コール制御、マルチメディア管理及び帯域巾管理、並びにLANと他のネットワークとの間のインターフェイスにも向けられる。
【0006】
H.323は、種々のネットワークを経てビデオ会議を行うための標準を規定するH.32Xシリーズの推奨勧告の最新版である。H.323は、回路交換デジタル電話ネットワークを経てのマルチメディアに対する仕様書であるH.320推奨勧告が1990年に承認されて以来行われた多くの研究を含む。H.32Xは、次の推奨勧告で構成される。
− H.320は、狭帯域交換ISDNを経て行われるビデオ会議を許すものである。
− H.321は、広帯域ISDN ATM LANを経て行われるビデオ会議に関するものである。
− H.322は、保証帯域パケット交換ネットワークを経て行われるビデオ会議を許すものである。
− H.323は、非保証帯域パケット交換ネットワークを経て行われるビデオ会議を許すものである。
− H.324は、PTSN又はPOTS(アナログ電話システム)を経て行われるビデオ会議に関するものである。
【0007】
H.323のプロトコルスタックは、インターネットを通して使用することを業界が切望する多数のリアルタイムアプリケーション、例えば、デスクトップビデオ会議、インターネット電話及びビデオ電話、共同計算、ビジネス会議通話、遠距離学習、サポート及びヘルプデスクアプリケーション等をサポートする。これらのアプリケーションは、既に市場に出回っているが、そのほとんどは、インターネットや、TCP/IPのプロトコル組をベースとするほとんどの会社用LANのようなパケット交換ネットワークを経てこれらのアプリケーションをいかに実行するかという問題に向けられていない。インターネットを経てこの種のアプリケーションを使用するという市場の圧力により、H.323がビジネスニーズに対する解決策として出現した。
【0008】
H.323は、ネットワークベースの通信システムに対して4つの主たる要素を規定している。図1は、H.323システム100を示す。図1において、H.323システム100の4つの主たる要素は、既存のネットワークとの対話を含むように示されている。これらの要素は、QoSを与えないLANと対話する。4つの要素は、ターミナル110、ゲートウェイ120、ゲートキーパー130、及びマルチポイント制御ユニット(MCU)140を含む。
これら4つの要素110−140は、インターネット層モデルのアプリケーション層のみに対して規定される。下位層(搬送、ネットワーク、データリンク及び物理層)についての仕様はない。この特性は、H.323を柔軟なものにし、そしてH.323装置が他のネットワークの装置と通信できるようにする。
【0009】
H.323ターミナル110は、ユーザがマルチメディアイの全能力を用いてリアルタイムで通信できるようにするエンドユーザコンピュータにおいて実行されるクライアントソフトウェアである。これらのターミナルは、エンドポイントとも称される。
ゲートウェイ120は、LANからの世界的規模の接続及び相互動作を与えるH.323仕様の要素である。即ち、ゲートウェイ120は、LANに接続されたコンピュータが、PSTN152に接続された通常の電話150や、ISDNネットワーク156に接続されたデジタル電話154(H.320ターミナル)と通信できるようにする。又、ゲートウェイ120は、異なる種類のターミナルに使用される異なる形式のコーデック間で変換を行い、Q.934とH.225との間でコールシグナリングをマップし、そしてH.242/H.243とH.245との間で制御シグナリングをマップする。
【0010】
一般に、ゲートウェイ120は、パケット交換ネットワークを別の形式のネットワークに相互接続できるようにする要素である。異なる形式のネットワークへの接続が要求されない場合には、ゲートウェイ120も必要とされない。というのは、ターミナルは、それらが同じLANにある場合にそれらの間で通信できるからである。ターミナルは、H.225.0及びH.245プロトコルを用いてゲートウェイと通信する。
ゲートキーパー130は、次の4つの基本的な機能を遂行するH.323要素である。
− アドレス変換:これは、異なる種類のアドレッシングシステムをもつことができるようにするメカニズムである。例えば、通常の電話番号(E.164アドレス)をEメールアドレスに関連して使用することができる。ゲートキーパー130は、異なるやり方でアドレスされるターミナルと通信できるようにする。
− 受け入れ制御:ゲートキーパー130は、ユーザからのコールを拒絶することができる。ユーザは、コールを完了するためにはゲートキーパー130に登録されねばならない。
− 帯域巾制御:ネットワークマネージャーは、ビデオ会議に使用される帯域巾の量を制約することができ、これはLANトラフィックを制御する1つの方法である。残りの帯域巾は、ウェブ要求、Eメール、ファイル転送等に使用できる。
− ゾーン管理:ゲートキーパー130は、その制御ゾーンにおいてゲートキーパー130に登録されたターミナル110、MCU140及びゲートウェイ120に対しアドレス変換、受け入れ制御及び帯域巾制御の機能を与える。上記ゾーンは、H.323ゾーンと称される。
【0011】
ゲートキーパー130の機能は、ほとんどの売主によりゲートウェイ120に含まれるが、それらは論理的には別々であり、異なる種類の機能を遂行する。
マルチポイント制御ユニット(MCU)140は、2つ以上のエンドポイント間の会議をサポートする論理的装置である。MCU140は、通常、ゲートウェイの実施と一体化され、従って、ほとんどの場合、MCU140は、会議機構を遂行する個別のコンピュータとはならない。又、MCU140の機能とゲートウェイ120の機能との合成実施では、異なるネットワーク(LAN及びPSTN)の参加者間の会議は、分割実施の場合より優れた性能をもつことになる。
【0012】
動作に際し、多数のアプリケーションは、異なる種類のリソースを異なる基準で発見する必要がある。例えば、H.323規格では、ターミナル110は、適当なゲートキーパー130を発見してそれに登録することが必要である。このようなリソース発見は、ネットワーク内に考えられるトポロジー変化及び欠陥を考慮するために動的な形態で行う必要がある。更に、そのメカニズムは、簡単且つ効率的ある必要がある。
「マルチキャスト問合せを終了するためのタイマーの動的調整(Dynamic Adjustment of Timer to Terminate Multicast Queries)」と題するIBMテクニカル・ディスクロージャー・ブルティン、1992年6月1日、第35巻、第1B号の400−401ページには、関連データを有するとクライアントが考える記憶装置にアドレスされた要求を最初に送信することが教示されている。これら記憶システムがタイマーにより決定された充分な時間内に応答しない場合、又はこれらの記憶システムが関連データをもたないことを示すメッセージを返送する場合には、クライアントが全ての記憶システムにメッセージを送信して関連データを探す。しかしながら、IBMテクニカル・ディスクロージャー・ブルティンは、第1の選択された範囲を有する第1要求メッセージを送信することは示唆していない。但し、範囲(スコープ)とは、要求メッセージが伝播すべき多数の次々のノードを表すものである。
【0013】
国際出願WO96/13108号は、所与の経路上のルータを増分的に発見するシステムを開示している。しかしながら、WO96/13108号は、要求メッセージが伝播すべき多数の次々のノードを範囲で表すとすれば、第1の選択された範囲を有する第1要求メッセージを送信することについては示唆していない。
従って、動的なリソース発見が保証されるときに良く知られたリソースのグループへマルチキャストする方法を効率的に実施する仕方が要望されることが明らかである。
又、マルチキャスト範囲選択を用いてリソース発見を与える方法及び装置も要望されることが明らかである。
【0014】
【発明の開示】
上述した公知技術の制約を克服すると共に、本明細書を読んで理解したときに明らかとなる他の制約も克服するために、本発明は、マルチキャスト範囲選択を用いてリソース発見を与える方法及び装置を提供する。
本発明は、到達する必要のないリソースが存在しないように動的な形態で変更し得る範囲を与えることにより上記問題を解消する。
本発明の原理に基づく方法は、第1の選択された範囲を有する第1要求メッセージを送信し、この第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されるかどうか分析し、そして第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されないときに、上記第1の選択された範囲より大きな第2の選択された範囲を有する第2要求メッセージを送信するという段階を含む。
【0015】
本発明の原理によるシステムの他の実施形態は、別の又は任意の付加的な特徴を含む。本発明の1つのこのような特徴として、上記分析段階は、第1要求メッセージが送信された後にタイマーをセットし、タイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されるかどうか検出し、そしてタイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されたときにリソース発見手順を終了するという段階を更に含む。
本発明の別の特徴として、上記検出段階は、タイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されないときに範囲の増加が許されるかどうか決定し、範囲の増加が許されないときには、リソース発見手順を終了し、範囲の増加が許されるときには、範囲を第2の選択された範囲へ増加し、そしてタイマーをリセットするという段階を更に含む。
【0016】
本発明の別の特徴として、上記送信段階は、要求メッセージを既知のマルチキャストグループに送信することを含む。
本発明の別の特徴として、上記範囲はホップカウントを含み、このホップカウントは、要求メッセーが伝播するマルチキャストツリーにおけるノードの数を表す。
本発明の別の特徴として、要求メッセージを受信するマルチキャストツリーのノードにおいてホップカウントを減少し、そして要求メッセージをマルチキャストツリーの次のノードへ送給する段階を更に含む。
【0017】
本発明の別の特徴として、上記要求メッセージは、マルチキャストツリーにおいて要求メッセージの伝播を制限するためにスレッシュホールドホップカウントを更に含む。
本発明の別の特徴として、上記方法は、スレッシュホールドホップカウントを範囲と比較し、範囲がスレッシュホールドホップカウントより大きいときには要求メッセージに対する応答を防止し、そして範囲がスレッシュホールドホップカウント以下であるときには要求メッセージに対して応答するという段階を更に含む。
本発明の別の特徴として、上記要求メッセージは、要求メッセージを受信するノードにより分析するためのパラメータを更に含む。
【0018】
本発明の別の特徴として、上記パラメータは、ホップ・バイ・ホップパラメータを更に含み、これらホップ・バイ・ホップパラメータは、マルチキャストツリーにおける要求メッセージの伝播中に中間ノードによって変更される。
本発明の別の特徴として、上記パラメータは、行先パラメータを更に含み、これらの行先パラメータは、要求メッセージを用いて発見されるリソースによって使用され、そのリソースが確認メッセージを用いて応答するか拒絶メッセージを用いて応答するか決定する。
【0019】
本発明の更に別の特徴として、発見ユニットと、この発見ユニットに作動的に接続されたアプリケーションであって、エンドポイントアプリケーションを探索するために発見ユニットに通知を送信するアプリケーションとを備え、上記発見ユニットは、第1の選択された範囲を有する第1要求メッセージをマルチキャストグループに送信し、第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されるかどうか分析し、そして第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されないときに、上記第1の選択された範囲より大きな第2の選択された範囲を有する第2要求メッセージを送信する発見装置が提供される。
【0020】
本発明の更に別の特徴として、確認メッセージを受信するためのウインドウを設定するタイマーが提供され、上記発見ユニットは、第1要求メッセージが送信された後にタイマーをセットし、タイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されるかどうか検出し、そしてタイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されたときにエンドポイントの探索を終了する。
本発明の更に別の特徴として、上記発見ユニットは、タイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されないときに範囲の増加が許されるかどうか決定し、範囲の増加が許されないときにはエンドポイントの探索を終了し、範囲の増加が許されるときには、範囲を第2の選択された範囲へ増加し、そしてタイマーをリセットする。
【0021】
本発明の更に別の特徴として、上記アプリケーション及び発見ユニットは、同じ位置に配置される。
本発明の更に別の特徴として、上記アプリケーション及び発見ユニットは、同じ位置に配置されない。
本発明の更に別の特徴として、発見ユニットは、ベーストランシーバステーション、ベースステーションコントローラ又は移動サービス交換センターを備えている。
本発明の更に別の特徴として、上記アプリケーションは、移動ターミナルを備えている。
【0022】
本発明の更に別の特徴として、受信端に被発見装置が設けられ、該被発見装置は、要求メッセージを受信すると、ホップカウントを減少し、ホップ・バイ・ホップパラメータを変更し、ホップカウントがゼロであるかどうか検査し、ホップカウントがゼロであるときにはマルチキャストツリーを下るように要求メッセージを通し、行先パラメータを検査し、そして確認又は拒絶メッセージを発見装置に適宜送信する。
これら及び他の種々の効果、並びに本発明を特徴付ける新規な特徴は、特許請求の範囲に特に指摘する。しかしながら、本発明、その効果及びその目的を良く理解するために、全体にわたり対応する部分を同じ参照番号で示した添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0023】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明を実施した特定の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。本発明の範囲から逸脱せずに構造上の変更がなされ得るので、他の形態でも実施できることを理解されたい。
本発明は、マルチキャスト範囲選択を使用してリソース発見を与える方法及び装置を提供する。本発明は、到達する必要のないリソースが存在しないように動的な形態で変化し得る範囲を与える。リソースがホップカウントや帯域巾等の情報を発見装置にフィードバックすることのできるフィードバック機構が設けられる。このようなフィードバック機構は、その後の要求メッセージに対して範囲を増加できるかどうかを決定する際に発見装置によって使用される。
【0024】
図2は、OSI層の観点200から発見装置210及び被発見装置220を示している。図示されたように、本発明によるプロトコルは、下位層240ではなくアプリケーション層230に使用される。発見装置210は、あるリソースを発見したいと望むエンティティであり、一方、被発見装置220は、発見されつつあるリソースである。要求250は、発見装置210により良く知られたマルチキャストグループへ送信されるメッセージである。確認252は、被発見装置220が要求メッセージ250を受信した際に発見装置210へユニキャストするメッセージであって、発見装置210がそのリソースを使用できることを示すメッセージである。最後に、拒絶254は、被発見装置220が要求メッセージ250を受信した際に発見装置210へユニキャストするメッセージであって、発見装置210がそのリソースを使用できないことを示すメッセージである。
【0025】
図3は、発見装置及び被発見装置の一般的な分布300を示す。発見装置は、u310−328(ユーザに対する)で示され、一方、被発見装置は、R340−358(リソースに対する)で示されている。ある場合に発見装置であるエンティティは、別の場合には被発見装置である。発見装置から被発見装置への接近度は、メッセージが発見装置から被発見装置へ進むのに要するホップの数として定義される。全ての被発見装置は、良く知られたマルチキャストグループに加わる。
図4は、要求メッセージに含まれるフィールド400を示す。それらは、ホップカウント410、スレッシュホールドホップカウント420、ドント・レスポンド・リスト(非応答リスト)430、ホップ・バイ・ホップパラメータ440及び行先パラメータ450である。ホップカウント410は、メッセージが更に伝播するかどうか決定するのに使用される。要求メッセージを受信するマルチキャストツリーの各ノードは、ホップカウントを1だけ減少し、そしてそれにより得られる値がゼロでない場合には、マルチキャストツリーを下るようにそれを送給する。
【0026】
スレッシュホールドホップカウント420は、被発見装置により、要求に応答すべきかどうか決定するために使用される。ホップカウント410がこの値より大きい場合には、被発見装置は、要求メッセージに応答しない。さもなければ、確認又は拒絶のいずれかで応答する。発見装置が、より大きな範囲(範囲2)で要求メッセージを再送信するときには、以前に応答した(範囲1が使用されたときに)被発見装置は、全て、応答してはならない。スレッシュホールドホップカウントは、これを達成する1つのやり方である。ドント・レスポンド・リスト430は、応答する必要のない被発見装置の明確なリストである。被発見装置がこのリストに載せられたそれ自身を見つけた場合には、要求メッセージに応答しない。さもなければ、確認又は拒絶のいずれかで応答する。
【0027】
ホップ・バイ・ホップパラメータ440は、マルチキャストツリーにおいて中間エンティティにより検査されそしておそらく変更されるパラメータである。例えば、1つのこのようなパラメータは、指定された帯域巾であり、これは、到来するリンクに指定された量に基づいて中間ノードにより変更することができる。行先パラメータ450は、確認メッセージを用いて応答するか拒絶メッセージを用いて応答するかを決定する上で助けとなるように被発見装置により使用される。それらは、中間ノードにより検査又は変更されない。
【0028】
発見プロセスの始めに、発見装置は、要求メッセージの範囲を、所望の被発見装置の最良の推定接近度にセットする。図5は、分散されたリソースに適用される範囲変化500を示している。ユーザ510は、図5の中心に示されている。ここで、ユーザは、リソースR3を発見したいと望む。第1範囲520は、いずれのリソースも包囲せず、即ち第1範囲520内にはリソースがない。第2範囲522は、R1524及びR2526を包囲する。第3範囲530は、R1524、R2526及びR3540を包囲するが、R4542は包囲しない。第4範囲550は、第2範囲522より大きいが、第3範囲530より小さいものであり、R3540を包囲するのに丁度充分である。
【0029】
図6は、本発明による発見装置のシステムアーキテクチャー600を示す。発見ユニット610は、アプリケーション610と同じ位置にあってもよいし、アプリケーション610とは個別に存在してもよい。前者のケースは、例えば、PSTN−H.323ゲートウェイがH.323スタック及び発見ユニットの両方を実施するときである。後者のケースは、例えば、H.323単一使用装置(SUD)が軽量のH.323プロファイルを実施し、一方、発見ユニットを個別のユニット、例えば、移動H.323SUDに対するベーストランシーバステーション(BTS)、ベースステーションコントローラ(BSC)又は移動サービス交換センター(MSC)に配置できるときである。
【0030】
発見ユニット610は、アプリケーション610から通知620を受信して、発見プロセスを開始する。発見ユニット610は、適当なタイマー630をセットし、発見メッセージ640を送信する。発見装置に生じる残りの事象シーケンス(拒絶又は確認メッセージ650の受信を含む)は、図8に示されている。
図7は、本発明による被発見装置のシステムアーキテクチャー700を示す。発見装置の場合と同様に、被発見装置700の発見ユニット710は、アプリケーション720と同じ位置にあってもよいし、又は個別であってもよい。発見メッセージ730を受信すると、発見ユニット710は、適当なアプリケーション720にコンタクトして、発見装置に確認メッセージ740を送信する必要があるか拒絶メッセージ740を送信する必要があるかを決定する。又、被発見装置は、ホップカウント及びホップ・バイ・ホップパラメータフィールドを変更し、そしてホップカウントがゼロより大きい場合に、マルチキャストツリーを下るように要求メッセージを通す。
【0031】
図6及び7の両方を参照すれば、発見装置610が要求メッセージ640の範囲をセットした後に、発見装置610は、次いで、要求メッセージを既知のマルチキャストグループへマルチキャストし、その後、再送信タイマー630をスタートする。中間ノードは、ホップカウントを減少するのに加えて、要求メッセージのホップ・バイ・ホップパラメータフィールドを検査しそして変更することができる。ホップカウントがゼロの場合には、パケットが送給されず、さもなければ、マルチキャストツリーの次のノードへ送給される。
【0032】
被発見装置710がマルチキャストメッセージの範囲内にある場合には、被発見装置は、要求メッセージ730を受信する。被発見装置710は、次いで、要求メッセージ730における種々のフィールドの値をチェックする。ホップカウントがスレッシュホールドホップカウントより大きいか又は被発見装置710がドンド・レスポンド・リストに載せられている場合には、被発見装置710は、要求メッセージを破棄する。さもなければ、被発見装置710は、要求メッセージにおける他のパラメータの値に基づき確認メッセージ740を用いて応答すべきか拒絶メッセージ740を用いて応答すべきかを決定する。確認/拒絶メッセージは、要求メッセージが被発見装置710により受信されたときにその要求メッセージに存在したホップカウントを含む。更に、被発見装置710は、ホップ・バイ・ホップパラメータフィールドを、確認/拒絶メッセージに含ませる前に、検査しそしておそらく変更する。
【0033】
被発見装置710は、それがマルチキャストメッセージの範囲以外にある場合には、要求メッセージを受信しない。再送信タイマー630が時間切れする前に充分な数の確認メッセージ650(又は所望のリソースからの確認メッセージ)が発見装置610により受信されない場合には、発見装置610は、更新されたフィールドをもつ新たな要求メッセージ640を発生する。
図8は、本発明による発見装置の機能を示すフローチャート800である。発見装置において生じる論理が図8に示されている。先ず、要求において範囲がセットされる(810)。次いで、要求は、既知のマルチキャストグループに送信される(820)。その後、タイマーが開始される(822)。次いで、発見装置は応答を待機し、そしてタイマーが時間切れしたかどうかの決定がなされる(824)。もしそうでなければ(826)、所望の確認が受信されるかどうかの判断がなされる(828)。もしそうでなければ(830)、発見装置は待機を継続する(824)。所望の確認が受信された場合には(832)、プロセスが終了となる(834)。
【0034】
タイマーが時間切れした場合には(840)、所望の確認が受信されたかどうかの判断がなされる(842)。もしそうであれば(844)、プロセスは終了する(846)。もしそうでなければ(850)、発見装置は、受信拒絶/確認メッセージのフィールドを検査し、そしてポリシーに基づいて、範囲の増加が許されるかどうか決定する(852)。その決定に基づき、発見装置は、範囲を増加できるかどうか決定する(854)。もしそうでなければ、プロセスは終了する(846)。範囲の増加が許される場合には(860)、範囲が増加され、そしてタイマーの値が変更される(862)。次いで、要求が再び送信され(820)、プロセスは終了となる。
従って、新たな要求メッセージを発生すべき場合には、発見装置が要求メッセージにおける範囲を適当に増加させる。例えば、範囲の増加は、ある関数(加算的又は乗算的増加)をベースとしてもよいし、又はルックアップテーブルをベースとしてもよい。
【0035】
図5に戻ると、リソースR3540は、発見されるよう試みる。最初の2つのマルチキャスト要求メッセージ520,522は、範囲が充分でないが、第3の要求メッセージ530は、必要な範囲より大きい。確認/拒絶メッセージにおいて第3の要求メッセージ530に戻されるホップカウントに基づき、将来の要求メッセージは、第4の要求メッセージ550に指示されるように充分な範囲をもつことになる。
発見装置510は、ドント・レスポンド・リストにおいて既に応答したリソースを含み及び/又は既に送信された要求メッセージにおけるホップカウントの値に等しい値のスレッシュホールドホップカウントを含んでもよい。
【0036】
発見装置510は、トポロジー的変化又は欠陥により後でリソースを再発見する必要が生じることがある。発見装置510は、新たな要求メッセージを送信すると、新たな最良の推定接近度に範囲をセットする。この値は、例えば、既に発見された被発見装置540の接近度に等しくてもよい。
パケット交換ネットワークを経て行われるマルチメディア会議用のITU−T H.323傘下規格は、ターミナル及びゲートキーパーの役割を規定している。ターミナルは、ゲートキーパーを発見し、そして1つのゲートキーパーに登録しなければならない。更に、ゲートキーパー間通信を容易にするために、ゲートキーパーは、他のゲートキーパーを発見して、それらの1つ以上に登録しなければならない。ここに提案する方法は、この場合に、ゲートキーパーを発見するのに使用できる。
【0037】
従って、範囲に対して静的な値を使用するのではなく、動的な形態で範囲を変更することができる。範囲が静的にセットされる場合には、セットされた範囲の値は、通常、発見される必要のある全ての所望のリソースに要求メッセージが到達するに充分なほど大きくなければならない。しかしながら、本発明によれば、到達する必要のないリソースが存在しないように範囲が選択される。従って、本発明は、ネットワーク帯域巾を効率的に使用することになる。又、ネットワーク帯域巾の効率的な使用は、例えば、既に応答したために応答する必要のないリソースが、要求メッセージに明確にリストされるか、或いは受信したホップカウントがスレッシュホールドホップカウントより大きいことが分かり、従って、応答しないということによっても達成される。
【0038】
図9は、本発明によるリソース発見手順を実施する発見ユニット900のブロック図である。本発明は、通常、プロセッサ910と、少なくとも1つの形式のメモリ又はバッファ920、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリメモリ(ROM)とを使用して実施される。発見ユニット900にはインターフェイス装置(図示せず)が接続されると考えられる。
プロセッサ910は、オペレーティングシステム924の制御のもとで動作する。プロセッサ910は、オペレーティングシステム924の制御のもとで1つ以上のコンピュータプログラム/アプレット926を実行する。本発明は、オペレーティングシステム924及び/又はコンピュータプログラム/アプレット926において好ましく実施されるマルチキャスト範囲選択を用いてリソース発見を与える方法を包含する。
【0039】
図10は、本発明による被発見装置の機能を示すフローチャート1000である。先ず、要求メッセージが受信される(1010)。次いで、ホップカウントが減少され、ホップ・バイ・ホップパラメータが変更される(1020)。その後、ホップカウントがゼロに等しいかどうかの決定がなされる(1030)。もしそうでなければ(1032)、要求メッセージが複写され、そしてマルチキャストツリーを下るように通され(1040)、次いで、行先パラメータが検査される(1050)。もしそうであれば(1034)、被発見装置は、行先パラメータを単に検査する(1040)。その後、ユニキャストの確認又は拒絶メッセージが発見装置に送信される(1050)。
【0040】
図11は、本発明による応答メッセージ1100のフィールドを示す。応答メッセージ1100のフィールドは、応答が確認メッセージであるか拒絶メッセージであるかを指示するための判断フィールド1110を含む。返送ホップカウントフィールド1120は、被発見装置により要求メッセージにおいて受信されたときのホップカウントフィールドの値を有する。返送ホップ・バイ・ホップパラメータフィールド1130は、被発見装置により要求メッセージにおいて受信されそして被発見装置により適当に変更された後のホップ・バイ・ホップパラメータの値を有する。
【0041】
要約すれば、本発明は、コンピュータネットワークにおけるリソース発見方法を提供する。リソース発見には多数の方法が使用でき、例えば、サービス位置プロトコル(SLP)や、DNSにおけるSRV記録等を使用できる。従って、本発明は、マルチキャスト範囲の既存のメカニズムを使用してリソース発見を行う効率的な仕方を提供する。
好ましい実施形態の以上の説明は、本発明を単に例示するものに過ぎない。しかしながら、上述した技術に鑑み、多数の変更や修正がなされ得るので、本発明は、ここに開示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲のみによって限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 H.323システムを示す図である。
【図2】 OSI層の観点から発見装置及び被発見装置を示す図である。
【図3】 発見装置及び被発見装置の一般的な分布を示す図である。
【図4】 要求メッセージに含まれるフィールドを示す図である。
【図5】 分散されたリソースに適用される範囲変化を示す図である。
【図6】 本発明による発見装置のシステムアーキテクチャーを示す図である。
【図7】 本発明による被発見装置のシステムアーキテクチャー700を示す図である。
【図8】 本発明による発見装置の機能を示すフローチャートである。
【図9】 本発明によるリソース発見手順を実施する発見ユニットのブロック図である。
【図10】 本発明による被発見装置の機能を示すフローチャートである。
【図11】 本発明による応答メッセージにおけるフィールドを示す図である。
Claims (38)
- 第1の選択された範囲を有する第1要求メッセージを送信し(820)、上記範囲は、要求メッセージが伝播すべき次々のノードの数を表し、
上記第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されるかどうか分析し(842)、そして
第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されないときに(850)、上記第1の選択された範囲より大きな第2の選択された範囲を有する(862)第2要求メッセージを送信する(820)、という段階を含み、
上記要求メッセージは、要求メッセージを受信するノードからの複写要求メッセージの伝播を回避するためにスレッシュホールドホップカウントを更に含むことを特徴とするリソース発見を与える方法。 - 上記分析段階は、
第1要求メッセージが送信された後にタイマーをセットし(822)、
タイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されるかどうか検出し(824)、そして
タイマーが時間切れする前に(826)、確認メッセージが受信されたときに(832)リソース発見手順を終了する(834)、
という段階を更に含む請求項1に記載の方法。 - 上記検出段階は、
タイマーが時間切れする前に、確認メッセージが受信されないときに(850)、範囲の増加が許されるかどうか決定し(852)、
範囲の増加が許されないときには(856)、リソース発見手順を終了し(846)、
範囲の増加が許されるときには(860)、範囲を第2の選択された範囲へ増加し(862)、そして
タイマーをリセットする(862)、
という段階を更に含む請求項2に記載の方法。 - 上記決定段階は、応答メッセージのフィールドを検査し、そして応答メッセージ及びそこに含まれたポリシーに基づいて範囲の増加が許されるかどうか決定する(852)ことを更に含む請求項3に記載の方法。
- 上記送信段階は、要求メッセージを既知のマルチキャストグループに送信する(820)ことを更に含む請求項1に記載の方法。
- 上記範囲はホップカウント(410)を含み、このホップカウント(410)は、要求メッセーが伝播するマルチキャストツリーにおけるノードの数を表す請求項1に記載の方法。
- 要求メッセージを受信するマルチキャストツリーのノードにおいてホップカウントを減少し(1020)、そして要求メッセージをマルチキャストツリーの次のノードへ送給する(1040)という段階を更に含む請求項6に記載の方法。
- スレッシュホールドホップカウントを範囲と比較し(1030)、 範囲がスレッシュホールドホップカウントより大きいときには要求メッセージに対する応答を防止し(1032)、そして
範囲がスレッシュホールドホップカウント以下であるときには(1034)、要求メッセージに対して応答する(1050)、
という段階を更に含む請求項1に記載の方法。 - 上記要求メッセージは、要求メッセージを受信するノードにより分析するためのパラメータ(410-450)を更に含む請求項1に記載の方法。
- 上記パラメータは、ホップ・バイ・ホップパラメータ(440)を更に含み、これらホップ・バイ・ホップパラメータ(440)は、マルチキャストツリーにおける要求メッセージの伝播中に中間ノードによって変更される請求項9に記載の方法。
- 上記パラメータは、行先パラメータ(450)を更に含み、これらの行先パラメータ(450)は、要求メッセージを用いて発見されるリソースによって使用され、そのリソースが確認メッセージを用いて応答するか拒絶メッセージを用いて応答するか決定する請求項9に記載の方法。
- マルチキャストツリーのノードにおいて要求メッセージを受信し(1010)、
範囲に含まれたホップカウントを減少し(1020)、
ホップ・バイ・ホップパラメータを変更し(1020)、
ホップカウントがゼロに等しいかどうか決定し(1030)、
ホップカウントがゼロに等しくないときに(1032)、マルチキャストツリーを下るように要求メッセージを通し(1040)、
要求メッセージにおける行先パラメータを検査し(1050)、そして
要求メッセージに応答して応答メッセージをユニキャストする(1060)、
という段階を更に含む請求項1に記載の方法。 - 上記応答メッセージは、応答が確認メッセージであるか拒絶メッセージであるかを指示するための判断フィールド(1110)と、応答メッセージがノードにより受け取られたときにホップカウントフィールドの値を表す返送ホップカウント(1120)と、ノードによる変更の後に要求メッセージにおいてノードにより受信されたホップ・バイ・ホップパラメータの値を表す返送ホップ・バイ・ホップパラメータフィールド(1130)とを備えている請求項12に記載の方法。
- マルチキャスト範囲選択を用いてリソース発見を与える製品であって、プロセッサが次の方法に基づきそこへの接続を確立するためにリソースを探索するようにさせる命令を有したコンピュータ読み取り可能な媒体を備えた製品において、上記方法は、
第1の選択された範囲を有する第1要求メッセージを送信し(820)、この範囲は、要求メッセージが伝播すべき次々のノードの数を表し、
上記第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されるかどうか分析し(842)、そして
第1要求メッセージに応答して確認メッセージが受信されないときに(850)、上記第1の選択された範囲より大きな第2の選択された範囲を有する(862)第2要求メッセージを送信する(820)、という段階を含み、
上記要求メッセージは、マルチキャストツリーにおける要求メッセージの伝播を制限するためにスレッシュホールドホップカウントをさらに含むことを特徴とする製品。 - 上記分析段階は、
第1要求メッセージが送信された後にタイマーをセットし(822)、
タイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されるかどうか検出し(824)、そして
タイマーが時間切れする前に(826)、確認メッセージが受信されたときに(832)、リソース発見手順を終了する(834)、
ことを更に含む請求項14に記載の製品。 - 上記検出段階は、
タイマーが時間切れする前に、確認メッセージが受信されないときに(850)、範囲の増加が許されるかどうか決定し(852)、
範囲の増加が許されないときには(856)、リソース発見手順を終了し(842)、
範囲の増加が許されるときには(860)、範囲を第2の選択された範囲へ増加し(862)、そして
タイマーをリセットする(862)、
ことを更に含む請求項15に記載の製品。 - 上記決定段階は、応答メッセージのフィールドを検査し、そして応答メッセージ及びそこに含まれたポリシーに基づいて範囲の増加が許されるかどうか決定する(852)ことを更に含む請求項16に記載の製品。
- 上記送信段階は、要求メッセージを既知のマルチキャストグループに送信する(820)ことを更に含む請求項14に記載の製品。
- 上記範囲はホップカウント(410)を含み、このホップカウント(410)は、要求メッセーが伝播するマルチキャストツリーにおけるノードの数を表す請求項14に記載の製品。
- 要求メッセージを受信するマルチキャストツリーのノードにおいてホップカウントを減少し(1020)、そして要求メッセージをマルチキャストツリーの次のノードへ送給する(1040)ことを更に含む請求項19に記載の製品。
- スレッシュホールドホップカウントを範囲と比較し(1030)、
範囲がスレッシュホールドホップカウントより大きいときには要求メッセージに対する応答を防止し(1032)、そして
範囲がスレッシュホールドホップカウント以下であるときには要求メッセージに対して応答する(1034)、
ことを更に含む請求項14に記載の製品。 - 上記要求メッセージは、要求メッセージを受信するノードにより分析するためのパラメータ(410-450)を更に含む請求項14に記載の製品。
- 上記パラメータ(410-450)は、ホップ・バイ・ホップパラメータ(440)を更に含み、これらホップ・バイ・ホップパラメータ(440)は、マルチキャストツリーにおける要求メッセージの伝播中に中間ノードによって変更される請求項22に記載の製品。
- 上記パラメータ(410-450)は、行先パラメータ(450)を更に含み、これらの行先パラメータ(450)は、要求メッセージを用いて発見されるリソースによって使用され、そのリソースが確認メッセージを用いて応答するか拒絶メッセージを用いて応答するか決定する請求項22に記載の製品。
- マルチキャストツリーのノードにおいて要求メッセージを受信し(1010)、
範囲に含まれたホップカウントを減少し(1020)、
ホップ・バイ・ホップパラメータを変更し(1020)、
ホップカウントがゼロに等しいかどうか決定し(1030)、
ホップカウントがゼロに等しくないときに(1032)、マルチキャストツリーを下るように要求メッセージを通し(1040)、
要求メッセージにおける行先パラメータを検査し(1050)、そして
要求メッセージに応答して応答メッセージをユニキャストする(1060)、
ことを更に含む請求項14に記載の製品。 - 上記応答メッセージは、応答が確認メッセージであるか拒絶メッセージであるかを指示するための判断フィールド(1110)と、応答メッセージがノードにより受け取られたときにホップカウントフィールドの値を表す返送ホップカウント(1120)と、ノードによる変更の後に要求メッセージにおいてノードにより受信されたホップ・バイ・ホップパラメータの値を表す返送ホップ・バイ・ホップパラメータフィールド(1130)とを含む請求項25に記載の製品。
- 発見ユニット(710)と、
上記発見ユニットに作動的に接続されたアプリケーション(720)であって、エンドポイントアプリケーションを探索するために発見ユニット(710)に通知を送信するアプリケーション(720)とを備え、
上記発見ユニット(710)は、第1の選択された範囲を有する第1要求メッセージをマルチキャストグループに送信し(820)、この範囲は、要求メッセージが伝播すべき次々のノードの数を表し、第1要求メッセージに応答して所望の確認メッセージが受信されるかどうか分析し(842)、そして第1要求メッセージに応答して所望の確認メッセージが受信されないときに(850)、上記第1の選択された範囲より大きな第2の選択された範囲を有する(862)第2要求メッセージを送信する(820)ことを含み、
上記要求メッセージは、マルチキャストツリーにおける複写応答メッセージの伝播を禁 止するためにスレッシュホールドホップカウントを含むことを特徴とする発見装置。 - 所望の確認メッセージを受信するためのウインドウを設定するタイマー(630)を更に備え、上記発見ユニット(610)は、第1要求メッセージ(640)が送信された後にタイマー(630)をセットし、タイマー(630)が時間切れする前に確認メッセージ(650)が受信されるかどうか検出し、そしてタイマー(630)が時間切れする前に確認メッセージ(650)が受信されたときにエンドポイントの探索を終了する請求項27に記載の発見装置。
- 上記発見ユニット(610)は、タイマー(630)が時間切れする前に所望の確認メッセージが受信されないときに(850)、範囲の増加が許されるかどうか決定し(852)、範囲の増加が許されないときには(856)、エンドポイントの探索を終了し(842)、範囲の増加が許されるときには(860)、範囲を第2の選択された範囲へ増加し(862)、そしてタイマーをリセットする(862)請求項28に記載の発見装置。
- 上記発見ユニット(610)は、タイマーが時間切れする前に確認メッセージが受信されないときに範囲の増加が許されるかどうかを、受信した応答メッセージ及びそこに含まれたポリシーに基づいて決定する(852)請求項29に記載の発見装置。
- 上記範囲はホップカウント(410)を含み、このホップカウント(410)は、要求メッセーが伝播するマルチキャストツリーにおけるノードの数を表す請求項27に記載の発見装置。
- 上記要求メッセージ(650)は、要求メッセージを受信するノードにより分析するためのパラメータ(410-450)を更に含む請求項27に記載の発見装置。
- 上記パラメータ(410-450)は、ホップ・バイ・ホップパラメータ(440)を更に含み、これらホップ・バイ・ホップパラメータ(440)は、マルチキャストツリーにおける要求メッセージの伝播中に中間ノードによって変更される請求項32に記載の発見装置。
- 上記パラメータ(410-450)は、行先パラメータ(450)を更に含み、これらの行先パラメータ(450)は、エンドポイントによって使用され、そのリソースが確認メッセージを用いて応答するか拒絶メッセージを用いて応答するか決定する請求項32に記載の発見装置。
- 上記アプリケーション(720)及び発見ユニット(710)は同じ位置にある請求項27に記載の発見装置。
- 上記アプリケーション(720)及び発見ユニット(710)は同じ位置にない請求項27に記載の発見装置。
- 上記発見ユニット(710)は、ベーストランシーバステーション、ベースステーションコントローラ又は移動サービス交換センターを含む請求項36に記載の発見装置。
- 上記アプリケーション(720)は、移動ターミナルを含む請求項36に記載の発見装置。
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