JP3813388B2

JP3813388B2 - 建物の床面清掃装置

Info

Publication number: JP3813388B2
Application number: JP21939299A
Authority: JP
Inventors: 善弘土屋
Original assignee: Toshiba TEC Corp
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1999-08-03
Filing date: 1999-08-03
Publication date: 2006-08-23
Anticipated expiration: 2019-08-03
Also published as: JP2001037684A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の床面上の塵埃等を直接吸い込むことを可能とした建物の床面清掃装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、建物の床面を清掃するには、市販の電気掃除機を用いて行うか、所謂セントラルクリーニング方式の掃除機によって行っている。
【０００３】
この、セントラルクリーニング方式の掃除機とは、建物の床面複数箇所に設けられた吸込口に吸引ホースを接続し、この吸引ホース先端に設けた吸込口体を移動させつつ周囲を清掃するものである。
【０００４】
また、吸引された塵埃等は、吸引ホースから吸込口を経由した後、建物の床下や壁内に配管した吸引パイプを経由して建物外に設置された吸込手段へと吸引される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成された建物の床面清掃装置にあっては、何れの掃除機にあっても、清掃可能範囲が配線コードや吸引ホースの長さによって狭く限定されてしまうため、清掃する場所毎に重い電気掃除機や長い吸引ホースを移動させるという労力を必要とし、清掃作業が面倒であった。
【０００６】
本発明は、上記問題を解決するため、重い電気掃除機や長い吸引ホースを移動させることなく清掃を可能とし、しかも、定期的な清掃を行うことができる建物の床面清掃装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、請求項１に記載の発明は、建物の床に形成された微小貫通孔と、前記床の裏面に設けられて前記微小貫通孔と連通された吸込風路と、該吸込風路の経路始端部に設けられた吸込手段とを備えた建物の床面清掃装置であって、前記床の表面に凹凸を設けると共に、該凹凸の谷部に前記微小貫通孔を設けたことを要旨とする。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、前記凹凸に前記谷部若しくは前記微小貫通孔に向う傾斜面を設けたことを要旨とする。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、前記吸込手段を建物の外部に設けると共に、前記吸込風路と前記吸込手段とを建物の壁内風路で連通したことを要旨とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係わる建物の床面清掃装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１５】
【実施の形態１】
図１（Ａ）及び図２において、１は建物、２は建物の基礎、３は建物１の一階部分の床、４は同じく一階部分の壁面、５は建物１の二階部分の床（二階部分の天井は省略）、６は同じく二階部分の壁面、７は床面清掃装置である。
【００１６】
床３，５は、床梁８，９と、床梁８，９の上方に設けられた床板１０，１１とを備えている。尚、床梁８，９並びにその周辺の具体的な構成（固定構造等）は公知のため、その説明を省略する。
【００１７】
床面清掃装置７は、建物１の外部に設けられた吸込手段１２と、建物１の壁面４に縦横に配管された壁内風路１３と、床梁８，９と床板１０，１１との間に設けられた吸込風路１４と、床板１０，１１に形成された多数の微小貫通孔１５とを備えている。
【００１８】
吸込手段１２は、本体ケース１２ａの内部に電動送風機や集塵フィルター等が内蔵（共に図示せず）されており、タイマー設定によって一定時間毎（例えば、２４時間毎）に所定時間（例えば、５分間）駆動するように設定されている。尚、これら各時間は任意であり、設定変更も可能である。
【００１９】
微小貫通孔１５は、図１（Ｂ）に示すように、床板１０，１１の表面全体に、例えば、一方向に平行に延在する波状の凹凸部１０ａ，１１ａを設けると共に、この凹凸部１０ａ，１１ａの谷部１０ｂ，１１ｂに形成されている。また、凹凸部１０ａ，１１ａは先端（稜線）に向かって先細りの断面山型に形成することによって谷部１０ｂ，１１ｂに向かう傾斜面１０ｃ，１１ｃを備えている。
【００２０】
この傾斜面１０ｃ，１１ｃは、谷部１０ｂ，１１ｂの微小貫通孔１５に向かって塵埃等を案内する。尚、凹凸部１０ａ，１１ａは、床板１０，１１に箪笥等の物を載置しても、その物の底面と谷部１０ｂ，１１ｂとに間隙を形成するため、微小貫通孔１５からの塵埃等の吸い込みを可能とする。また、同様に、微小貫通孔１５が床板１０，１１の全体に多数設けられていることから、壁面４，６と載置物の背面との間の塵埃等の吸い込みをも可能とする。さらに、凹凸部１０ａ，１１ａは、その凹凸によって足の裏のツボを刺激する。
【００２１】
吸込風路１４と微小貫通孔１５とは建物１の各部屋毎に設けることができる。この際、壁内風路１３と吸込風路１４とは建物１の大きさや吸込手段１２から各部屋迄の距離に応じ、例えば、吸込み手段１２から一番遠い部屋までの距離（配管距離）を基準に壁内風路１３の断面積を変えたり壁内風路１３を迂回させるなどによって風路抵抗を一定としている。
【００２２】
上記の構成において、タイマー設定された時間に達すると、吸込手段１２が自動的に駆動を開始して壁内風路１３に負圧を発生させる。
【００２３】
この負圧は、壁内風路１３に連通する吸込風路１４、並びに、吸込風路１４に連通する多数の微小貫通孔１５に負圧を発生させるため、谷部１０ｂ、１１ｂに転がり込んだ塵埃等が微小貫通孔１５から吸込まれる。
【００２４】
微小貫通孔１５に吸い込まれた塵埃等は、吸込風路１４並びに壁内風路１３をこの順に経由して吸込手段１２内に設けられた集塵フィルターに収容される。なお、集塵フィルターは吸込手段１２に着脱可能に設けられており、収容された塵埃等が満杯になった時点で収容物を処分するか集塵フィルターを交換することで次回以降の収容が可能となっている。
【００２５】
また、吸込手段１２の駆動に伴って発生する微小貫通孔１５周辺の負圧は、居住空間内の空気の循環や換気作用を促進することから、室内の湿気や煙りで汚れた空気を取り除く作用を兼ねることができる。
【００２６】
ところで、上記実施の形態では、建物１の外部に吸込手段１２を設けたものを例示したが、室内に設けても良く、また、図３に示すように、床板１０，１１の適宜部位（例えば、室内角部近傍）に市販（または専用）の電気掃除機１６の吸引ホース先端１６ａが挿入可能な穴１０ｄ，１１ｄを設け、この電気掃除機１６によって塵埃等の吸い込みを可能とすることができる。
【００２７】
この際、電気掃除機１６を用いるものの、所謂手元操作管や吸込口体等は不要となることから、移動作業は軽減することができ、しかも、床面全体を一度に満遍なく清掃できるので、吸込口体を移動させての重労働や吸い込み残し等の清掃作業の不具合を解消することができるばかりでなく、清掃時間も短時間とすることができる。尚、図３において、上記実施の形態と同一の機能を有する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【００２８】
尚、一般に、人が埃として認識するものは、肉眼視できない微小な塵の堆積や風等によって転がってある程度にまとまった形となることによって認識が可能となる。従って、このような微小な塵の段階で吸い込むことによって、微小貫通孔１５からの吸い込みを可能とすると共に、常に清潔な室内環境を維持することができる。
【００２９】
図４は建物の床面清掃装置を示す。図４（Ａ）において、２１は建物（全体図は省略する）、２２は建物２１の壁面、２３は建物２１の床である。この床２３の室内側の角部近傍には吸込部２４が設けられている。
【００３０】
吸込部２４は、図４（Ｂ）に示すように、ヒンジ２５によって回動可能な一対の蓋体２６と、蓋体２６によって開閉される吸込開口２７と、図４（Ｃ）に示すように、吸込開口２７の略中心に形成された吸込穴２８と、吸込開口２７の周辺部から吸込穴２８に向かって下方に傾斜した傾斜面２９と、壁面２２に設けられた起動スイッチ３０とを備えている。
【００３１】
蓋体２６は、吸込開口２７を閉成した状態において床２３の表面と面一となるように、常時は吸込開口２７内に位置している。
【００３２】
吸込穴２８は床２３の裏面に設けられた配管等の吸込風路（図示せず）に連通されている。また、この吸込風路は、その経路始端部（例えば、屋外）で吸込手段（図示せず）と連通されている。
【００３３】
そして、このような構成においては、箒等の簡易清掃具によって床２３の表面上を払拭しつつ吸込開口２７の近傍にまで塵埃等を集め、蓋体２６を開放した後に起動スイッチ３０をＯＮすることによって吸込穴２８から塵埃等を吸い込むことができる。
【００３４】
尚、吸込部２４を居住空間の有効利用並びに邪魔防止のために床２３の室内側の角部近傍に設けたものを開示したが、その開設位置は特に限定されるものではない。
【００３５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わる建物の床面清掃装置にあっては、床の表面に凹凸を設けると共に、該凹凸の谷部に微小貫通孔を設けたことにより、重い電気掃除機や長い吸引ホースを移動させることなく清掃を可能とし、しかも、定期的な清掃を行うことができる。
また、床の表面に物を載置しても風路抵抗が変化し難く満遍なく清掃を行える上、載置物が重量物であってもその床面や裏面の清掃を行うことができる。
【００３６】
請求項２に記載の発明は、凹凸に谷部若しくは微小貫通孔に向う傾斜面を設けたことにより、塵埃等の吸い込みを容易とすることができる。
【００３７】
請求項３に記載の発明は、吸込手段を建物の外部に設けると共に、吸込風路と吸込手段を建物の壁内風路で連通したことにより、室内に発生する騒音を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１に係わる建物の床面清掃装置を示し、（Ａ）は室内要部の斜視図、（Ｂ）は床の拡大断面図である。
【図２】同じく、建物の概略縦断面図である。
【図３】本発明の実施の形態１に係わる建物の床面清掃装置の変形例を示し、建物の概略断面図である。
【図４】建物の床面清掃装置を示し、（Ａ）は室内要部の斜視図、（Ｂ）は未使用状態の要部の拡大斜視図、（Ｃ）は使用状態の要部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
１建物
３床
４壁面
５床
６壁面
７床面清掃装置
１２吸込手段
１３壁内風路
１４吸込風路
１５微小貫通孔
２１建物
２２床
２６蓋体
２８吸込穴
２９傾斜面

Claims

建物の床に形成された微小貫通孔と、前記床の裏面に設けられて前記微小貫通孔と連通された吸込風路と、該吸込風路の経路始端部に設けられた吸込手段とを備えた建物の床面清掃装置であって、
前記床の表面に凹凸を設けると共に、該凹凸の谷部に前記微小貫通孔を設けたことを特徴とする建物の床面清掃装置。
前記凹凸に前記谷部若しくは前記微小貫通孔に向う傾斜面を設けたことを特徴とする請求項１に記載の建物の床面清掃装置。
前記吸込手段を建物の外部に設けると共に、前記吸込風路と前記吸込手段とを建物の壁内風路で連通したことを特徴とする請求項１又は２に記載の建物の床面清掃装置。