JP3811742B2 - 抗菌剤類用ディスペンサ - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、一般に製品用ディスペンサ、特に、消毒石鹸類、ヒドロアルコール溶液類、消毒薬類、洗浄液類、及び他の抗菌剤類などの清浄、消毒、または滅菌製品類を特に分与するようにされた液体または流体用ディスペンサに関する。
発明の背景
様々な食物加工設備、手術センター、医科及び歯科診療所、病院及び他の医療施設内においては、物体(例えば手)が感染物質または接触伝染物質で汚染されることは重大な問題である。汚染された物体(例えば術者の手)が、このような環境下で使用されると大問題になりかねない。
バクテリア及び微生物の拡散に関する問題に取り組むため、従来技術により、清浄、消毒、及び滅菌さえ可能と考えらる物質を提供できるように適合された様々なディスペンサが開発されてきた。例えば、術者の両手を消毒する準備として、従来、抗菌石鹸で手の上方、腕の下部まで洗浄する。抗菌石鹸は、一般に、手術室洗面台近くに搭載された液体石鹸ディスペンサから分与される。雑菌混入を防ぐため、抗菌石鹸ディスペンサは、手を触れず、機械的、空気式または電気機械手段によって操作できるように、設計されている。
雑菌混入問題は、洗浄されるべき物体のみならず、ディスペンサ自体の内外部も対象となる。汚染物の蓄積が長時間に及ぶと、その部屋に長時間放置された物体それぞれが被害を受けることになる。米国特許第3,203,597号は、複合ブラケット/アクチュエータアセンブリとボトル/ポンプアセンブリとを含む手術用石鹸ディスペンサを開示する。流体(石鹸)路全体はボトル/ポンプアセンブリ内に設けられる。ボトル/ポンプアセンブリは流体路内に汚染物が蓄積されることを防ぐため、使い捨て式になっている。しかしながら、ブラケット/アクチュエータアセンブリは再使用可能を目的としているため、洗浄及び消毒を欠かせない。このブラケット/アクチュエータアセンブリはキー溝とカム表面とを含む複雑な構造を含む。構造が複雑なため、ゴミが溜まりやすく、洗浄が非常に困難である。
ディスペンサを設置し維持する際も、雑菌混入問題が関わってくる。設置または維持に多くの処理が必要なディスペンサ類では、そのディスペンサを準備または維持する者が雑菌を混入する危険性が高い。例えば、ねじ山のキャップ構造を備える石鹸の補充ボトルでは、人がキャップを数回、回転させてディスペンサに取り付けなくてはならない。米国特許第4,667,854号;同第4,921,131号;同第4,946,070号;同第4,946,072I号及び同第5,156,300号には、本発明より難しそうな設置及び維持が必要な様々なディスペンサが開示されている。これらの特許には開閉式ドア類、フラップ類またはカバー類を含むディスペンサが開示されており、中には、ディスペンサの機能を損ねないように補充構成要素を注意深く配置しなくてはならないディスペンサもある。米国特許第3,203,597号では、アクチュエータアセンブリ内のスロットがピストンのフランジを収容するように、補充ボトル全体を90°回転させなくてはならない。設置または維持が複雑なディスペンサでは、操作者が間違えて不適切に設置する可能性が増加し、ディスペンサが満足な性能を示さなかったり、またはうまく機能しない危険性を伴う。
問題は、従来技術による弁及びポンプ手段を含むディスペンサの貯蔵、輸送、取り扱い、出荷時にも絡む。例えば、米国特許第3,203,597号では、石鹸容器の端部からポンプ機構が突出している。この石鹸容器の貯蔵、輸送、取り扱い及び出荷中に、ポンプ機構がうっかり作動してしまわないよう、注意が必要である。従来技術によって、本来のユーザによって使用される前の偶発的な作動を防止するために設計されたキャップ類及び着脱自在なインサート類などの物品が開発されてきた。しかしながら、このように物品類を追加すると、ディスペンサの設置は複雑化しがちであり、ディスペンサの費用をも追加する可能性がある。
発明の要約
本発明によれば、(1)過剰なユーザによる処理を必要とせずに、迅速で便宜良い設置、補充及び維持が可能で、(2)洗浄が容易で、(3)製品路内で汚染物が蓄積される可能性を削減し、(4)任意に、リザーバ内の製品量に関わらず、正確に繰り返し計量した量の製品を提供でき、(5)低い全高を有し、(6)任意に、滴下、浪費、乾燥及び詰まりを軽減するための新規なノズルを含み、(7)作動時の雑菌混入を防ぐため、手で接触せずに作動してもよく、(8)容器と、ブラケット/アクチュエータアセンブリと、その容器及びブラケット/アクチュエータアセンブリの構成各要素を余分な処理を必要とせずに自動的に位置合わせする装着機構とを含む、製品用ディスペンサ向け容器アセンブリが得られる。
本発明によれば、ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着可能な容器アセンブリが得られる。ブラケット/アクチュエータアセンブリは可動アクチュエータと一対の搭載フランジとを有する。このアクチュエータは、容器アセンブリをブラケット/アクチュエータアセンブリに装着できる後退位置と、その後退位置から距離をおいて離れた伸張位置との間で移動可能である。容器アセンブリは分与される製品を保持するリザーバと、分与される製品の通路を提供する寸法及び形状を備えた出口と、アクチュエータと連動して作用するポンプとを含む。ポンプはアクチュエータを受容する駆動面を含む。駆動面は、アクチュエータが後退位置から伸張位置に移動する際、アクチュエータによって駆動されるようにされている。
容器アセンブリはまた、ブラケット/アクチュエータアセンブリの搭載フランジを協働して収容する寸法及び形状を備えた一対の導管を含んで、ブラケット/アクチュエータアセンブリへの装着を可能にし、ブラケット/アクチュエータアセンブリへの装着の際、ポンプの駆動面をアクチュエータと位置合わせする。容器アセンブリは垂直な下方向にブラケット/アクチュエータアセンブリに装着することができる。ブラケット/アクチュエータアセンブリの複数の導管は延伸しており、装着方向に行くに従って、互いに向かって先細りになるよう位置関係をとることにより、ポンプの駆動面を、容器アセンブリがブラケット/アクチュエータアセンブリに装着する際、アクチュエータに対して適切な予め定められた位置に誘導することができる。
容器アセンブリは複数の内面を有する弁アセンブリを含む。それらの内面はポンプを収容し、ポンプチャンバを規定する。弁アセンブリはまた、リザーバをシールするシール面と手で把持できる寸法及び形状を備えた把持面とを含む複数の外面を有する。弁アセンブリはまた出口を含む。表面は内面から外面まで延在し、ポンプチャンバ用充填孔を規定する。弁アセンブリを、シール面がポンプチャンバをリザーバからシールするシール位置と、充填孔がリザーバからポンプチャンバへの製品路を提供する分与位置との間を移動する形状に成形する。
他の見方として、本発明を製品を分与する独特な方法として捉えてもよい。
【図面の簡単な説明】
本発明を、同様の参照番号が幾つかの図にまたがって同様の部分を示す添付の複数の図面を参照しながら更に説明する。
図1は、二点鎖線で足踏み式空気袋ポンプを示した、ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着した容器アセンブリの斜視図である。
図2は、足踏み式空気袋ポンプを省略し、弁アセンブリがシール位置にある、図1の容器及びブラケット/アクチュエータアセンブリの正面図である。
図3は、容器アセンブリのブラケットアセンブリへの装着方向を示す、ブラケット/アクチュエータアセンブリから分離した容器アセンブリの斜視図である。
図4は、弁アセンブリが分与位置にある、図2の容器及びブラケット/アクチュエータアセンブリの右側面図である。
図5は、容器アセンブリの断面図である。
図6は、ブラケット/アクチュエータアセンブリを省略して容器アセンブリの詳細を示す、図2の右側面図である。
図7は、容器アセンブリの一部の斜視図である。
図8は、容器アセンブリの底面図である。
図9は、容器センブリの背面図である。
図10は、容器アセンブリの一部をなす、分与される製品を保持するリザーバの正面図である。
図11は、図10のリザーバの側面図である。
図12は、容器アセンブリの一部をなすカバーの上面図である。
図13は、図12の切断線13−13に沿って実質的に切り取ったカバーの断面図である。
図14は、図12の切断線14−14に沿って実質的に切り取ったカバーの断面図である。
図15は、容器アセンブリの一部をなすプラグの斜視図である。
図16は、インサートを省略してプラグを詳細に示した、図15の切断線16−16に沿って実質的に切り取った図15のプラグの断面図である。
図17は、容器アセンブリ内で使用するスプール構成要素の斜視図である。
図18は、図17の切断線18−18に沿って実質的に切り取られた図17のスプール構成要素の断面図である。
図19は、容器アセンブリ内のポンプ内で使用するピストンの側面図である。
図20は、図19の切断線20−20に沿って実質的に切り取られた図19のピストンの断面図である。
図21は、容器アセンブリで使用する柔軟な弾性部材の側面図である。
図22は、容器アセンブリ内で使用する保持構成要素の斜視図である。
図23は、図22の切断線23−23に沿って実質的に切り取られた保持構成要素の断面図である。
図24は、容器アセンブリと足踏み式空気袋ポンプとを省略した、図1のブラケット/アクチュエータアセンブリの正面図である。
図25は、ブラケット/アクチュエータアセンブリの一部をとりはずして、その内部構成要素を概略的に示し、後退位置にあるアクチュエータを実線で、また伸張位置にあるアクチュエータを点線で示す、図24のブラケット/アクチュエータアセンブリの側面図である。
図26乃至図30は、容器アセンブリの複数部分の断面図であって、結果的に、容器アセンブリの動作を示しており、
図26は、復帰位置にあるピストンと弛緩位置にある柔軟な弾性部材とを示す。
図27は、アクチュエータがピストンを作動位置に向けて移動した直後のピストン位置(アクチュエータは他の詳細を強調するために省略)と、変位後のシール位置にある柔軟な弾性部材とを示し、矢印はピストンの移動方向を示す。
図28は、作動位置に向かって更に移動したピストンと、分与される製品を弁アセンブリの出口を介して分与できる、偏向後の分与位置にある柔軟な弾性部材とを示し、矢印はピストンの移動方向を示す。
図29は、作動位置にあるピストンと、変位後のシール位置に戻った柔軟な弾性部材とを示し、矢印はリザーバ内への空気流を示す。
図30は、作動位置から復帰位置に向けて、戻り行程にあるピストンと、弛緩位置に戻った柔軟な弾性部材と、変位して、製品をリザーバからポンプチャンバに流入させることができるボール弁のボールとを示し、リザーバからポンプチャンバへの製品の流れを複数の矢印で、またピストン移動の方向を一本の矢印で示す。
詳細な説明
図1を参照すると、製品を分与するディスペンサ30(またはその構成部分)を目的とする。ディスペンサ30は、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34に着脱自在に装着可能な容器アセンブリ32(図3)を含む。ブラケット/アクチュエータアセンブリ34は、容器アセンブリ32のブラケット/アクチュエータアセンブリ34への装着を可能する後退位置(図3及び図25の実線を参照)と伸張位置(図25の点線)との間を移動可能であるアクチュエータ196を含む。ブラケット/アクチュエータアセンブリ34はまた、以下、詳細に説明する、内側に張り出す一対の搭載フランジ200及び202を含む。
容器アセンブリ32は、分与される製品を保持するリザーバを含む。ディスペンサ30は、消毒石鹸類、ヒドロアルコール液類、消毒薬類、洗浄液類、及び他の抗菌液類などの清浄、消毒、または滅菌製品を分与するのに特に適している。例えば、製品は国際特許出願第WO/97/00667号、及び同第WO/97/00668号に記載の組成物を含んでもよい。ディスペンサ30は複数の揮発性有効成分を含む抗菌液類に特に適しているが、他の様々な組成物をディスペンサ30から分与しても良い。リザーバは図10及び図11に示すボトル36であることが好ましい。
ディスペンサ30の作動時に汚染がおこる危険性をなくすため、ディスペンサ30に手または腕が接触しなくても、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34のアクチュエータ196を制御できることが好ましい。例えば、図1はポート214に接続するよう適合された空気ホース221を備える足踏み式空気袋ポンプ220を示す。任意に袋ポンプ220を使用して、操作者がポンプを押圧した時に、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34に届く空気圧に、アクチュエータ196を後退位置から伸張位置に移動させてもよい。他にも、広範囲から様々な構造を使用して、手で接触せずにブラケット/アクチュエータアセンブリ34を操作してもよい。ディスペンサ30の始動のために、ユーザの足、膝、肘、または手さえも係合するように設計された様々な装置を使用しても良い。任意に、電子孔をディスペンサ30の始動に使用しても良い。更に、様々な装置を使用して、アクチュエータ196が後退位置と伸張位置との間を移動するのを推進してもよい。例えば、アクチュエータ196を流体(例えば、空気式または水力)、機械装置、電気機械装置、または電気/流体装置によって推進してもよい。流体駆動装置の例として、成形球類、空気袋類、ベローズ類及びシリンダ類を挙げられる。機械装置の例として、リンク仕掛類、ケーブル類及び足ペダル類を挙げられる。電気機械装置には、モータ類、及びリンク仕掛の有無にかかわらず、ソレノイド類が挙げられる。電気流体装置の例として、電気圧縮器が挙げられる。
容器アセンブリ32は、分与される製品の通路を提供する寸法及び形状を備えた(例えば、直径約0.094インチ(23.9mm)の円形開口部)出口42を有する弁アセンブリ(以下、詳細に記載)と、アクチュエータ196と連動して作用し、出口42を介して製品を分与するポンプとを含む。
ディスペンサ30用ポンプは、リザーバ内の製品量(例えば、流体レベル)にかかわらず、何度も同じように計量した量の製品を分与するように適合された定量ポンプを含むことが好ましい。ポンプは、駆動手段を、アクチュエータ196を受容するため駆動面164の形態で含むピストン98を含む。ポンプの作動の度に、ポンプが正確な量を分与できれば、より好ましい。この特質は、製品の効き目、性能、効力がユーザに分与される量に依存する製品を分与するのにディスペンサ30を使用する場合、特に好ましい。ディスペンサ30が分与される製品量を制御できれば、製品の浪費を確実に削減することにもつながる。他の方法として、ディスペンサ30を、分与される製品の量を変化させるポンプと併用して機能させてもよい。
容器アセンブリ32は、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34の搭載フランジ200及び202を協働して受容する寸法及び形状を備えた一対の導管138及び140を含んで、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34への装着を可能にし、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34に装着される際、ピストン98の駆動面164をアクチュエータ196と位置合わせする。搭載フランジ200及び202と一対の導管138及び140とが係合することにより、容器アセンブリ32がブラケット/アクチュエータアセンブリ34に装着されるだけでなく、アクチュエータ196とピストン98とを正しく方向付けてディスペンサ30の操作を適切にする。
容器アセンブリ32は、垂直な下方向へ向ければ(図3の矢印10参照)ブラケット/アクチュエータアセンブリ34に迅速な装着が可能である。適宜に、ディスペンサ30を組み立てるために、操作者は単純に容器アセンブリ32をブラケット/アクチュエータアセンブリ34内に落とし、フランジ200及び202を導管138及び140に係合させてもよい。作業が比較的単純であるため、雑菌混入の危険性を伴う余分な処置を必要としない。ディスペンサ30の設置、維持及び補充も、複雑なステップまたは余分な処置を必要とせずに素早く行うことができる。
導管138及び140は、細長く、互いに向けて装着の方向10(図3)に先細りになる状態になることで、容器アセンブリ32をブラケット/アクチュエータアセンブリ34に装着する際、ピストン98の駆動面164を、アクチュエータ196に対して予め定められた位置に自動的に誘導することが好ましい。駆動面164とアクチュエータ196とを自動的に方向付けることにより、これらの構成要素を注意深く操作して適切に配置する必要がない。例えば、導管138及び140に、約40°の鋭角を持たせ、縦の長さを約2.1インチ(5.33cm)にしてもよいがこれに限定するものではない。
容器アセンブリ32は、ディスペンサ30を組み立てる際、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34の実質的に平面である正面筐体192と隣接するようにされた、実質的に平面である背壁39を含むことが好ましい。操作者の所望により、ディスペンサ30を組み立てるにあたり、背壁39を筐体192に対向して配置し、容器アセンブリ32を下向きに滑り込ませ、フランジ200及び202を導管138及び140に係合させてもよい。
容器アセンブリ32は、上壁51と、前壁53と、装着方向に互いに向けて先細りする一対の側壁45及び47と、底壁49とを有する。各側壁45及び47は、導管138及び140の一方ずつを有する。図7を参照すると、側壁47の下方背面部が示されている。複数の導管(例えば140)を側壁(例えば47)の下方背面部に配置することが好ましい。
ディスペンサ30は、実質的に連続面が途切れることのない複数の表面を有することで、洗浄を容易にし、ディスペンサ30上に汚染物が堆積する可能性を軽減することが好ましい。容器アセンブリ32の上壁51、前壁53、側壁45及び47、底壁49は連続面が途切れることのない表面を有しているため、洗浄が容易である。更に、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34の上面、側面及び底面の壁は容器アセンブリ32の形状と実質的に同一の形状を備え、実質的に連続面が途切れることのないディスペンサ30を提供する。ディスペンサ30は複雑な形状ではないため、洗浄が容易である。
両側壁45及び47は実質的に平面であるが、上壁51及び前壁53は、僅かに曲線を描く外面を有することが好ましい。例えば、前壁は約6インチ(15.24cm)の半径を有し、上壁51は約6インチ(15.24cm)の半径を有してもよいが、これに限定するものではない。
ディスペンサ30は比較的平面であることで全高を低くし、不慮にぶつかったり、はずしたり、ひっくり返したりする可能性を軽減する。この目的のため、容器アセンブリ32は比較的平面であることが好ましい。例えば、容器アセンブリ32の厚さ(背壁39と前壁53との間の距離)を約2インチ(5.08cm)未満にするべきであるが、これに限定するものではない。
更にまた、フランジ200及び202は、支持アーム210及び203から内側へ張り出すことが好ましい。容器アセンブリ32は、導管138及び140に隣接する、凹部をなすレッジ139及び141を含む。レッジ139及び141は、周囲の側壁45及び47から支持アーム201及び203との幅と実質的に同じ幅分、奥に凹むことにより、容器アセンブリ32とブラケット/アクチュエータアセンブリ34との間に実質的に同一平面の界面または接合面を形成して、汚染物を堆積する、または清浄に保つのが困難な表面を削減する。
導管138及び140はそれぞれ、底面壁49上に開口する第1の端部と、搭載フランジ200及び202のストップ表面Sと支持アーム201及び203とを係合するようにされた肩面143及び145が規定する第2の端部とを有する。ストップ表面Sと肩面143及び145とが係合すると、容器アセンブリ32のブラケット/アクチュエータアセンブリ34への挿入は終了し、アクチュエータ196はピストン98の駆動面164に適切に方向づけられる。
容器アセンブリ32はリザーバと出口42との間の製品路を有する。容器アセンブリ32は使い捨て式で、製品路が完全に容器アセンブリ32内に配置されることにより、容器アセンブリ32の処分と同時に製品路全体も廃却されることが好ましい。このようにディスペンサ30は製品路内に汚染物が堆積するのを回避する。しかしながら他の方法として、容器アセンブリ32を全体的または部分的に再使用してもよい。
容器アセンブリ32は、製品路内及び出口42とリザーバとの間に、ピストン98を収容し、ポンプチャンバ90を規定する内面を有する弁アセンブリを含む。弁アセンブリは、リザーバをシールするシール面84と、手で把持する寸法及び形状を備えた把持面40(例えばノブ)と、出口42と、内面及び外面83との間に延在し、充填孔94を規定する表面とを含む外面83を有する。以下に詳細に説明するように、ノブ40を回転させて、ボトル36からノズル42を介して製品(例えば液体)の流れを開閉することができる。
弁アセンブリをディスペンサ30内に搭載して、シール面84がポンプチャンバ90からリザーバをシールするシール位置(図2)と、充填孔94がリザーバからポンプチャンバ90への製品路を提供する分与位置(図5及び図26乃至図30)との間を移動させる。シール位置では、弁アセンブリはリザーバに対して完全にシールするため、容器アセンブリ32の搬送、取り扱い、または貯蔵時には特に便宜がよい。
図26乃至図30に示すディスペンサ30の好適実施例では、ポンプは定量ポンプである。ピストン98を弁アセンブリの内面内に搭載して、復帰位置(図26)と作動位置(図29)との間を移動させる。アクチュエータ196が後退位置から伸張位置に移動すると、アクチュエータ196はピストン98の表面164を係合し、ピストン98を復帰位置から作動位置へと駆動する。バネ100を弁アセンブリ内に搭載することにより、ピストン98を復帰位置方向に向けて付勢することが好ましい。バネ100はまた、ピストン98を通してアクチュエータ196を後退位置方向に向けて付勢させる。
容器アセンブリ32は、リザーバを収容するようにされたカバー38を含む。カバー38は通路46を規定する表面を有する。弁アセンブリはカバー38の通路46内に収容されるようにされているスプール構成要素52(図17及び図18)を含む。搭載されたスプール構成要素52は、シール位置と分与位置との間の通路内で回転する。
カバー38は、ボトル36を収容するようにされた主要開口部44を含む。通路46は、スプール構成要素52を収容する互いに対向し合う表面に、それぞれ第1の端部48と第2の端部50とを有する。カバー38内の通路の軸を、適宜、使い捨て式容器アセンブリ32の主要軸に垂直に方向づける。第1の及び第2の中空同軸ボス54及び56がカバー38内の通路46壁から垂直に突出する。第1の中空ボス54は上部に第1の開口部58と、通路46内に第2の開口部60とを含む。第2の中空ボス56はボトル36に接続される形状に成形された上部に開口部62を含む。カバー38を、高密度ポリエチレンなど、これに限定するものではないが、適した物質ならばいずれからでも構成してよい。
製品充填孔94に加えて、スプール構成要素52がリザーバへの置換空気の通路を提供する通気孔96を含むことが好ましい。スプール構成要素52内の通気孔96は置換空気をボトル36内に吸引するための出入り口である。
リザーバは、第1の通路76と第2の通路78とを有するプラグ64を含む。第1の通路76は製品がリザーバからポンプチャンバ90へ流入する通路となり、第2の通路78は置換空気をリザーバに入る通路となる。プラグ64を弾性物質から構成することが好ましいが、インサート144(図5)を含んでもよい。例えば、プラグ64の大部分をAdvanced Elastomerから入手可能なSantoprene271-64などの熱可塑性エラストマで形成し、インサート144を高密度ポリエチレンから形成してもよいが、これに限定するものではない。シール状態においては、シール面84が第1及び第2の通路76及び78をシールし、分与状態においては、充填孔94が第1の通路76と位置合わせし、通気孔96が第2の通路78と位置合わせする。
プラグ64をボトル36とカバー38との間に配置する。プラグ64は、ボトル36の首部分122の内面に対してシールするようにされている円推形上部66と、カバー38の第1の中空ボス54の内部に収まるよう適宜、構成された底部70とを含む。プラグ64はまた、ボトル首122の端部とカバー38内の第1の中空ボス54との間で圧縮されるように適合された中間フランジ72を含む。プラグ64の底部70を、カバー38内の通路の直径と実質的に等しい直径を有する円柱状表面を含むように形成する。プラグ64がボトル36とカバー38との間で圧縮されると、プラグ64の底部70は、カバー38の通路46内にわずかに突出して、スプール構成要素52に対してシールする。
通路76及び78は、ボトル36の内部とスプール構成要素52との間を連通する。第1の通路76は一方向弁80を含んで、製品がポンプチャンバ90からリザーバへ流入するのを防ぐ。図示の一方向弁80はボール146を有するボール弁を含む。ボール弁を上述したインサートで構成してもよい。
ボール146は、リザーバからポンプチャンバ90への製品路を提供する開口位置(図30)と、ポンプチャンバ90からリザーバへの製品の流れを遮断する閉鎖位置(図26乃至図29)との間で可動である。好適な設置では、ディスペンサ30が製品を分与する際、ボトル36は出口42の上部に位置するため、自重により、ボール146は閉鎖位置方向に向けて付勢する。ボトル36がポンプの上部に位置することが少なくとも一部の理由となって、ディスペンサ30はボトル36内の製品を実質的に全部、完全に分与することができる。ボトル36内の製品を実質的に全部、完全に分与することにより、容器アセンブリ32を処分しても製品を無駄にすることはない。
第2の通路78を、ボトル36内に置換空気を流入するため、通気管82を提供するようにする。ピストン98は、ピストンが復帰位置にある時は通気孔96をシールし、ピストン98が作動位置にある時は周囲空気を通気孔96と、第2の通路78と、通気管82とを介してリザーバに流入させる通路を提供する状態となる、第1の及び第2のピストンシール104及び106とを含む。
スプール構成要素52はカバー38の通路46内にきっちり嵌合するようにし、第1の端部86が保持構成要素88(図22及び図23)に接続するようにして、第2の端部がノブ40とポンプチャンバ90とを含む中空円柱部分と、ポンプチャンバ90とを含む。保持構成要素88は、カバー38の通路46内でスプール構成要素52を軸方向に、回転もできる状態で保持する。(特に、搬送、取り扱い、及び貯蔵に有用な)弁アセンブリがシール位置にあるときは、スプール構成要素52のうち、中空円柱部の固体部分(シール面84)は弾性プラグ64に対してシールし、ボトル36内の液体と連通する第1の通路76及び第2の通路78を遮断する。特に、ピストン98の駆動面164が容器アセンブリの背壁を越えて突出することなく、使用前の搬送、貯蔵、または取扱中に不慮の、または不都合な作動を起こさないことが好ましい。
スプール構成要素52の内部円柱状表面をピストン98でシールする。保持構成要素88のボス102は、ピストン98をスプール構成要素52内に保持する。ピストン98が復帰位置にある時は、スプール構成要素52内の通気孔96を、第1のシール面104と第2のシール面106との間で閉鎖する。ピストン98が復帰位置から作動位置に移動する間に、ポンプチャンバ90内の製品(例えば液体)は、出口42まで続く出口管110と接続する出入り口108を介して流出する。ピストン98が作動位置にたどり着くまでには少なくとも、通気孔96は周囲空気に対して開口する。
ディスペンサ30は、滴下防止ノズルを含むことが好ましい。ノズルは出口42を含む出口管110の複数部分と柔軟な弾性部材112とを含む。柔軟な弾性部材112は、出口管110の内面と係合するようにされているシール部分174を有して、ポンプチャンバ90に対する出口42をシールする。
柔軟な弾性部材112は、リザーバからの製品(例えば液体)がポンプチャンバ90を充填する際、ポンプチャンバ90への空気の流入を防ぐ。柔軟な弾性部材112は更に、計量された液体が分与された後、出口42付近に残留する、シールされていない液体量を削減するのにも役立つ。出口42付近にシールされていない液体があれば、それは汚れ、塵挨、及び他の汚染物を引き寄せる可能性があるため、その液体量の削減は、汚染物の堆積を防ぐことにもなる。出口付近のシールされていない液体量を削減することにより、液体が乾燥して凝結したり、出口42が塞がれたりする可能性が減り、不適切な時(例えば、液体の分与と分与との間)に出口42から、シールされず、分与されなかった液体が漏れることも少なくなる。
図26乃至図30を参照すると、柔軟な弾性部材112はノズルの内面内に搭載され、a)シール部分174がノズルの内面の一部と係合してポンプチャンバ90に関する出口42をシールする、弛緩位置(図26及び図30)と、b)シール部分174が弛緩位置と距離をおいて離れており、シール部分174がノズルの内面の別の部分と係合してポンプチャンバ90に関する出口をシールする、変位後のシール位置(図27及び図29)と、c)柔軟な弾性部材112のシール部分174がノズルの内面との係合から距離をおいて離れており、分与される製品が出口42を介してポンプチャンバ90から流出する、偏向後の分与位置(図28)との間を移動する。柔軟な弾性部材112が偏向後の分与位置(図28)から弛緩位置(図29)に復帰すると、シールされず、分与もされなかった製品を出口42からノズル内へ引き戻し、出口42から遠くへ追い立てることが可能である。
柔軟な弾性部材112の弛緩形状を図21及び図26に示す。柔軟な弾性部材112は軸方向に細長く、第1の端部168と、その第1の端部168から距離を置いて離れた複数の保持表面172とを有する台座部分を含む。弛緩位置(図26)と変位後のシール位置(図27)との間で、柔軟な弾性部材112は、物性的にはノズル内の異なる位置を変位するが、弛緩形状から変形または歪みがおこらないことが好ましい。変位後のシール位置(図27)と偏向後の分与位置(図28)との間では、柔軟な弾性部材112は、軸方向に延伸して、弛緩形状から変形することが好ましい。
ノズルの内面は、弛緩位置(図26及び図30)にある柔軟な弾性部材112(図26及び図30)の第1の端部168を受容するベース面173と、そのベース面173から距離を置いて離れ、ポンプチャンバ90内の圧力によって柔軟な弾性部材112が弛緩位置から変位後のシール位置へと移動する余地を与えるストップ表面175とを含む。例えば、表面173と表面175とを互いに約0.19インチ(約0.48cm)の距離を置いて分離してもよい。他の方法として、好適実施例には示さないが、部材112の台座部分をノズルに対応して固定することで、ポンプチャンバ90内の圧力により柔軟な弾性部材112を弛緩位置から変位後のシール位置に向けて偏向させてもよい。
ポンプチャンバ90内から圧力がかかり、保持表面172がストップ表面175に係合すると、柔軟な弾性部材112は軸方向に延伸して偏向し、結果、柔軟な弾性部材112が変位後のシール位置(図27)から偏向後の分与位置(図28)に移動する。柔軟な弾性部材112は、その物質の持つ弾性により、偏向後の分与位置(図28)から変位後のシール位置(図27)に急激に復帰する。
図26乃至図30が最も良く示すように、ノズルの出口管110の内面は軸方向に細長く、軸沿いに横断面を有する。変位後のシール位置(図27)にある柔軟な弾性部材112のシール部分174がまさに隣接する出口管110の内面118の断面積は、偏向後の分与位置(図28)にある柔軟な弾性部材112のシール部分174がまさに隣接する出口管110の内面119の断面積より狭い。内面118は、実質的に一定の断面直径(例えば、約0.25インチ)(約0.63cm)を有する円筒状部分を含むことが好ましい。円筒状部分は、弛緩位置(図26及び図30)及び変位後のシール位置(図27及び図29)にある柔軟な弾性部材112のシール部分と係合するようにされている。内面119は円筒状部分118に実質的に隣接する拡大部分(例えば約0.29インチ(約0.73cm)の直径まで拡大する)を含む。
部材112の台座部分はその軸沿いに横断面を有し、台座部分とシール部分との間に中央シャフト部分170を有する。中央シャフト部分170は軸沿いに横断面を有する。柔軟な弾性部材112のシール部分174は、軸沿いの断面積を規定する直径を有する、実質的に円柱面からなる。中央シャフト部分170の断面積を、台座部分及びシール部分174より実質的に狭くすることで、柔軟な弾性部材112が軸沿いに延伸できることが好ましい。容器アセンブリ32を組み立てる際、部材112の台座部分は出口管110に仕切りを通してはめることができる。例えば、台座部分を、最大外側直径を約0.22インチ(約0.55cm)、厚さを約0.12インチ(約0.30cm)に、また中央シャフト部分を、直径約0.125インチ(約0.32cm)、長さ約1インチ未満(約2.54cm)の円柱形に、更に、シール部分を、最大直径約0.26インチ(約0.66cm)を有し、縦軸に対して約45°の鋭角ですぼむ円錐台にしてもよいが、これに限定するものではない。
ピストン98が復帰位置から作動位置に移動する間、柔軟な弾性部材112はまず軸方向に変位してから延伸する。部材112が偏向後の分与位置にある時は、環状流路は、シール部分174と出口管110の内面119との間で開口する。液体がポンプチャンバ90から出口42を介して流出するのが終了する頃、部材112は、偏向後の分与位置から、変位後のシール位置の弛緩形状に戻り、周辺をシールする。ピストン98が作動位置から復帰位置へ移動すると、部材112は、台座部分の第1の端部168がノズルの内面のベース面173に接触するまで軸沿いに撤退する。シール部分174が周囲のノズルの内面をシールした後に軸沿いに撤退することにより、出口42に隣接するノズル内に残留していた液体はノズル内に引き戻され、出口42から遠ざかる。
ピストン98が復帰位置から作動位置に移動すると、ポンプ90内の液体は出入り口108を介してノブ40内の出口管110内に流入する。部材112は流れの方向を制御し、出口42付近に残留して利用と利用の間に乾燥し得る、シールされていない液体量の削減を補助する。出口の装着方法として、接着、杭による固定、超音波による溶接を用いることも可能であるが、スナップ嵌合式手段により出口管110の末端に接続されるインサート41の近傍に出口42を設けるのが好ましい。
図10及び図11を参照すると、ボトル26は本体部分120とカバー38に接続するようにされている首部分122とを有する。ボトルの首部分122を従来の手段のいずれかによってカバー38に接続するようにする。ねじ山はその1つであり、また図示した実施例にあるように、ボトル36の首部分122は、スナップ嵌合式手段によりカバー38に接続する、極めて突出したリップ124を含んでもよい。好適実施例ではボトル36は本体部分120から凹部をなす非環状領域126を含む。凹部領域126はカバー38内に延在するようにされて、カバー38と組み合わされた後のボトル36の回転を防止する。ボトル36を、分与対象となる製品と適合性があれば、いずれの物質を用いても製造することができる。好適実施例では、ボトル36を、例えば高密度ポリエチレンなどのブロー成形された熱可塑性樹脂で製造するが、これに限定するものではない。任意に、ボトル26を全体的にまたは部分的に透明または半透明物質で形成し、ユーザがリザーバの製品(液体)の残量を視覚的に判断できるようにしてもよい。
図12乃至図14を参照すると、カバー38のみが示されている。カバー38は、ボトル36(カバーを明確に示すため、これらの図では図示せず)を収容するようにされている主要開口部44を含む、外側本体部分を含む。好適な実施例では、主要開口部44を、ボトル36の凹部領域126(図10)を受容する寸法及び形状にし、ボトル36とカバー38のとを本質的に同一面で接合する。
通路46はボトル36の主要軸に対し実質的に垂直に延び、通路35内には、ボトル36の主要軸に対し実質的に平行なオリフィス130がある。通路46はカバー38内の端から端まで延在し、正面の第1の端部48と背面の第2の端部50とによって限定される。第1の端部48と第2の端部50とを第1の及び第2の皿領域132及び134で囲むことが好ましい。第1の皿領域132は任意に、留め金として機能する、またはスプール構成要素52の回転を限定する、突出部137を含む。第2の皿領域134は保持構成要素88を受容するようにされている。
カバー38は、通路46から垂直に突出する第1及び第2の中空同軸ボス54及び56を含む。第1の内部ボス54は通路46壁内のオリフィス130を包囲し、プラグ64の底部を保持するようにされている。第1のボス54の上部は、プラグ64のフランジ62に対向して設置し、プラグ64の底部が通路46内に突出する距離を制御するようにされている。第2のボス56は従来のいずれかの方法によってボトル36に接続し、図示の実施例では、第2のボス56は、ボトル36の極めて突出しているリップ125とスナップ嵌合式に接続する、内側に突出するリップ136を含む。第2のボス56は、スナップ嵌合接合の組み立て力を制御できれば、連続状でも、スロットが入っていてもよい。
図15及び図16を参照すると、プラグ64のみが図示されている。プラグ64は、ボトル首122の内部に対してシールするようにされている上部円錐部66と、カバー38内の第1のボス54の内側に係合するようにされている底部70とを有する。底面74は、スプール構成要素52に対してシールするようにされて、外側に突出するフランジ72は、ボトル首122の端部と第1のボス54の上部との間をシールするようにされている。
プラグ64は、上部円錐部66とボトル首122の内部との間のシールを改良するための、外側に突出する環状リブ(図15及び16)を有する。第1の通路76内に挿入された一方向弁80は、ゴム状弾性プラグに一体成形された弁を例として挙げられる、幾例かの周知の型のいずれでもよい。図5に示すように、本明細書内の好適弁80は弁台座インサート144と重力により付勢されるボール146またはポペットとを含む。他の方法として、弁80が、プラグ64内の一体弁台座に対してシールする、バネにより付勢されるボールまたはポペットの場合もある。
プラグ64内の第2の通路78は通気管82の第1の端部を保持する。使い捨て式容器アセンブリ32をブラケット/アクチュエータ34上に逆さまに搭載すると、通気管82の第2の端部は、ボトル内の通常液体範囲より上位に位置する。
プラグ64の複数部分を、分与対象となる製品と適合性を有する、いかなるゴム状弾性物質でも製造することができる。これは熱硬化性エラストマから成形して行うこと場合もある。図16に示すプラグの複数部分は40乃至90ショアーA硬さを有する熱可塑性エラストマ類(例えばSantoprene 271-64)からの射出成形でもよい。
第1の端部86には、スプール構成要素52は、保持構成要素88を接続するようにされている。図17及び図18を参照すると、スプール構成要素52の第2の端部は、出口管110をすっぽり含むノブ40としてのようにされている。スプール52は、カバー38内の通路46を干渉嵌合式手段によってシールする、極めて突出したリブ148及び150を含む。スプール構成要素52の第1の端部86は、従来のいずれかの方法によって、カバー内で軸方向に保持されるようにされている。図示する実施例では、スプール構成要素52の第1の端部86は保持構成要素88上でスナップ嵌合式接合をする極めて突出したリップ152を含むが、ねじ止めまたはスプリットリング受けなどの他の手段を用いることも可能である。
ポンプチャンバ90は、第1の端部86では開口しているが、もう一方の端部ではノブ40の内面が部分的に規定する。ポンプチャンバ90はピストン98とピストン戻りバネ100とを含む。ポンプチャンバ90の肩154は、ピストン止めとして機能する。ノブ40はユーザが手で把持できるようにしたフランジ156を含む。ノブ40のフランジ156は、カバー38内でスプール構成要素52が回転するのを制限するようにされている突出部158を含む場合もある。弁アセンブリはシール位置と分与位置との間をおよそ120°回転することが好ましい。
図19及び図20を参照すると、ピストン98のみが示されている。ピストン98は摺動自在にポンプチャンバ90内でシールし、棒形状部162を含む。ピストン98は複数のピストンシール104及び106を含むことが好ましいが、任意に単一シール面を含むことも可能である。ピストン98が復帰位置にあるとき、スプール構成要素52の通気孔96は2つのピストン表面104及び106との間で遮断される。2つのピストン表面104及び106を従来のいずれかの構造によって棒形状部から距離を置いて支持する。以下により詳細に説明するように、駆動面164はブラケット/アクチュエータアセンブリ34内のアクチュエータ196からの力を伝達する。棒形状部162の第2の端部166はピストン戻りバネ100を保持する。ピストン98を、分与対象となる製品と適合性がある物質ならば、いずれを使用して製造してもよい。本明細書の好適実施例では、ピストン98を高密度ポリエチレン(HDPE)などの熱可塑性物質から射出成形しているが、これに限定するものではない。
図5、図22及び図23を参照すると、保持構成要素88はスプール構成要素52に接続して、スプール構成要素52をカバー38内に軸方向に保持し、ピストン98をスプール構成要素52内の通常のバネにより付勢される(戻り)位置に維持する。スプール構成要素52を保持する手段として、ねじ止めまたはスプリットリング受けなど、様々な手段を用いることができる。
保持構成要素88は円柱状円盤部176から突出する3つの同心ボスを含む。第1の中央ボス178はスプール構成要素52の内部に係合する。第1のボス178の上部表面は復帰位置にあるピストン98を保持する。第1のボス178内の軸まわりの内腔は、ピストン98及びブラケット/アクチュエータアセンブリ34の往復動アクチュエータ196にとってブッシングとして作用する。第2の中間ボス184はスプール構成要素52の第1の端部86にスナップ嵌合式手段によって接続する突出部186を含む。第3の外側ボス188は、カバー38に対向してスプール構成要素52を軸方向に偏向する、複数の内側に一端が張り出す梁190を含む。本明細書の好適実施例では、保持構成要素88を高密度ポリエチレンなどの熱可塑性物質で射出成形している。
図24及び図25を参照すると、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34は正面筐体192と背面筐体194とを含む、筐体191を含む。2つの筐体の間には、アクチュエータ196とアクチュエータ196を駆動する手段198とを収容する。正面及び背面筐体192及び194をいかなる従来の形状に製造することもできるが、図示のように外面を単純で平面である突出部にすることで、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34の洗浄を容易にすることが望ましい。ブラケット/アクチュエータアセンブリ34を、プラスチック物質で、使い捨て式容器アセンブリ32と視覚的に同様の型に製造することが好ましい。
正面筐体192はアクチュエータ196用ブッシングとして作用する通路208を含む。アクチュエータ196を移動する手段198は従来、背面筐体に、アクチュエータが前後に摺動できる空隙210を含む。空隙210の背後に設けられた空気チャンバ212はホース221と流体連通し、空気チャンバを加圧する。空気チャンバが加圧されると、アクチュエータ196は前進してピストン98の駆動面164に対向する。空気チャンバ212が減圧されると、容器アセンブリ32内のピストン戻りバネ100がアクチュエータの復元を補助する。アクチュエータシール216を設けて、空隙からの空気がアクチュエータ196を通過して漏れることを防ぐ。シール216の例として、Oリング類、Vリング類、Uシール類、ダイヤフラム類、ローリングダイヤフラム類など、周知の装置のいずれをも挙げることができる。
図示する実施例はアクチュエータ196を空気作用によって移動させるが、例えば機械的にはユーザが操作するレバーとの機械的な連動、電気機械にはモータとリードスクリュー、または液圧式には流体アクチュエータ、を含むいくつかの周知の手段でアクチュエータを往復直線運動させることが可能である。
容器アセンブリ32の様々な部分を熱可塑性物質で射出成形してもよい。分与対象となる製品と適合性のある物質ならば、スプール構成要素52をいずれの物質から製造してもよい。好適実施例では、スプール構成要素52を高密度ポリエチレンなどの熱可塑性物質で射出成形しているが、これに限定するものではない。分与対象となる製品と適合性のあるゴム状弾性物質であれば、柔軟な弾性部材112をいずれの物質から製造することができる。従来は、部材112を熱可塑性エラストマから射出成形するが、好適実施例では、柔軟な弾性部材112を適合性エラストマから周知の行程によって成形する。例えば、部材112をAdvanced Elastomer Systemsから入手可能なSantoprene 271-64などの熱可塑性エラストマから形成してもよいが、これに限定するものではない。
操作
ディスペンサ30の設置は、ブラケット/アクチュエータアセンブリ34を、洗面台脇の壁またはホイール搭載垂直ポール(図示せず)など、便宜よい場所に装着することから開始してよい。足踏み式空気袋ポンプ220を、ポート214を介する空気ホース221を用いてブラケット/アクチュエータアセンブリ34に接続する。
容器アセンブリ32を図3に示す方法でブラケット/アクチュエータアセンブリ34に装着してよい。ただし、容器アセンブリ32をブラケット/アクチュエータアセンブリ34に装着する間は一般に、弁アセンブリをシール位置(図3に示す分与位置に対向する)にしておく。容器アセンブリ32の背壁39をブラケット/アクチュエータアセンブリ34の正面筐体192に対向させて設置し、容器アセンブリを実質的に垂直な下方向10に移動させ、フランジ200及び202を導管138及び140に係合させる。フランジ200及び202と導管138及び140とが係合することにより、自動的にピストン98の駆動面164をアクチュエータ196に対向する位置に誘導する。ストップ表面Sと肩面143及び145とが係合すると、容器アセンブリ32のブラケット/アクチュエータアセンブリ34への挿入が終了し、ピストン98がアクチュエータ196に対して、適切に方向付けられる。
容器アセンブリ32をブラケットアセンブリに装着した後、弁アセンブリをシール位置(図2)から分与位置(図1)に移動しなくてはならない。分与位置では、出口42は実質的に垂直な下方向に開口することが好ましい。
製品をディスペンサ30から分与する際、ユーザが足踏み式空気袋220を踏むと、アクチュエータ196が格納(図25の実線)位置から伸張位置(図25の点線)に移動する。アクチュエータが後退位置から伸張位置に移動することで、アクチュエータ196の末端がピストン98の駆動面164と係合し、ピストンを復帰位置から作動位置へと駆動する。
図26乃至図30はピストン98が復帰位置から作動位置へ、そしてまた復帰位置へ移動する状態を連続的に示す。アクチュエータ198は他の部分を詳細に示すため、これらの図面では省略した。
図26では、ピストン98はバネ100によって復帰位置に向けて偏向されている。ピストンシール面106が通気管82及び孔96とを周囲空気からシールする。ポンプをプライムした後、リザーバ内の製品量にかかわらず、ポンプチャンバ90を正確に計量された量の分与するべき製品で充填する。ピストンシール面104及び106と弛緩位置にある柔軟な弾性部材112とが、ポンプチャンバ90をシールする。ボール弁のボール146が下方閉鎖位置にあるため、ポンプチャンバ90内の製品は、ポンプチャンバから第1の通路76を通過してリザーバに戻ることは出来ない。
図27の矢印はピストン98の移動方向を示す。このピストン98は復帰位置から作動位置へと移動する状態である。ピストン98が移動するにつれて、ポンプチャンバ90内の圧力は増加し、柔軟な弾性部材112が、図26の弛緩位置から変位後のシール位置(図27)にまず変位する。柔軟な弾性部材112は、変位後のシール位置にあっても、ポンプチャンバ90をまだシールしているが、弛緩位置にあったときとは別の内面118部分でシールする。この段階で、ディスペンサはまだ製品を分与していない。
図28は、行程に沿って作動位置へ更に移動したピストン98を示す。ポンプチャンバ90に充分な圧力が蓄積されると、弾性部材112が偏向後の分与位置へ向けて軸方向に延伸し、製品がポンプチャンバ90から出口42を介して分与される。部材112が軸方向に延伸すると、環状通路が開き、製品が、ポンプチャンバから流出して、部材112のシール位置174と、部材が偏向後の分与位置にあるときにシール位置174とまさに隣接する内面119とを通過する。
図29は作動位置にあるピストン98を示す。ポンプチャンバ90内の圧力が放散しおわると、柔軟な弾性部材112の内部弾性により、部材112は偏向後の分与位置(図28)から変位後のシール位置(図29)へ後退する。この位置では、ピストンシール106は通気孔96と通気管82とを周囲空気に対してもはやシールしていないため、空気は周囲から通気管82を介してリザーバ内へ流入できる。図29の矢印は空気がリザーバ内へ入る様子を示す。
図30は、バネによって作動位置から復帰位置へと付勢されたピストン98を示す。ピストン98が復帰位置へ移動すると、ポンプチャンバ内に略真空地帯が発生する。ポンプ内に真空地帯が発生することにより、柔軟な弾性部材112は変位後のシール位置(図29)から弛緩位置(図30)へと移動する。部材112が変位後のシール位置(図29)から弛緩位置(図30)へと移動することにより、実質的に出口42に隣接する管110内でシールされていない容積量が変化する。出口42付近でシールされなかった製品を多く、出口42から出口管110へと引き戻すことにより、出口42からの不適切な時の滴下を防止できる。出口42を、実質的に出口41に隣接して制限を設けるインサート41により形成して、柔軟な弾性部材112の滴下防止効果を高めることが好ましい。
真空地帯が発生することにより更に、ボール弁のボール146が開口位置にまで上昇し、製品をリザーバから第1の通路76を介してポンプチャンバ90に流入させる。図30の矢印は、製品がリザーバからポンプチャンバ30内へ流れる様子を示す。ピストン98の方向も図30に矢印で示している。ピストンシール106はすでに通気孔96及び通気管82とをシールしている。バネ100がピストンを復帰位置まで移動させた後、容器アセンブリ32の各構成要素は図26に示す位置にもどり、ディスペンサ30は、リザーバ内の製品が空になるまで、繰り返し作動ができる状態となる。
リザーバ内の製品が消耗後、容器アセンブリ32全体を処分してもよいため、ディスペンサ30内に汚染物が蓄積される可能性を削減することができる。補充容器アセンブリをブラケット/アクチュエータアセンブリ34に装着し、行程を何度も繰り返すことが可能である。任意に、好ましくはないが、リザーバを具備した製品を単純に補充(または新しい満杯ボトル36を容器アセンブリ32に供給してもよい)し、容器アセンブリの他の構成要素(例えばポンプ及び弁アセンブリ)を再利用してもよい。
以上、本発明を本発明所内の幾つかの実施例を参照しながら説明してきた。本発明の範囲を逸脱することなく、説明した実施例に多くの変更または追加が加えられることは当業者には明白である。

Claims (32)

  1. 可動アクチュエータと一対の搭載フランジとを有するブラケット/アクチュエータアセンブリに装着可能な容器アセンブリであって、
    分与される製品を保持するためのリザーバと、
    分与される製品の通路を提供する寸法及び形状を備えた出口と、
    該アクチュエータと連動して、該製品を該出口を介して押し出す、該アクチュエータを受容する駆動面を含むポンプと、
    該ブラケット/アクチュエータアセンブリの該搭載フランジを協働して受容して、該容器アセンブリを該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着し、該容器アセンブリが該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着される際、該ポンプの該駆動面を該アクチュエータと位置合わせする寸法及び形状を備えた一対の導管と、を含み、
    該容器アセンブリは該ブラケット/アクチュエータアセンブリに垂直な下方向に装着可能であり、
    該複数の導管は細長く、装着方向に互いに向かって先細りになる位置関係にあることにより、該容器アセンブリが該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着される際、該ポンプの該駆動面を該アクチュエータに対する予め定められた方向に誘導できる、
    容器アセンブリ。
  2. 前記容器アセンブリが該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着される際、該ブラケット/アクチュエータアセンブリと接する形状に成形された実質的に平面の背壁を、該容器アセンブリが含む、請求項1に記載の容器アセンブリ。
  3. 前記容器アセンブリが、実質的に急に途切れることなく連続し、洗浄が容易な表面を有する、上壁、前壁、及び側壁を含む、請求項1に記載の容器アセンブリ。
  4. 前記容器アセンブリが前記出口を含む弁アセンブリを含み、
    該弁アセンブリが前記リザーバに対して、該リザーバ内の該製品をシールする第1の位置と、該出口を介して製品を分与する第2の位置との間で可動である、
    請求項1に記載の容器アセンブリ。
  5. 前記弁アセンブリが前記第1と第2の位置との間で回転できるようにされている、請求項4に記載の容器アセンブリ。
  6. 前記リザーバが垂直軸を有し、前記弁アセンブリが、該リザーバの垂直軸に対して垂直である軸に沿って延伸している、請求項4に記載の容器アセンブリ。
  7. 前記弁アセンブリが前記第1と第2の位置との間で約120°回転するようにされ、該第2の位置では前記出口が下方向に開口する、請求項6に記載の容器アセンブリ。
  8. 前記容器アセンブリが使い捨て式で、前記リザーバと前記出口との間に製品路を含み、該製品路全体が該容器アセンブリ内に配置されることで、該容器アセンブリの処分と同時に該製品路全体が廃棄される、請求項1に記載の容器アセンブリ。
  9. 前記容器アセンブリが装着方向に互いに向かって先細りする一対の側壁を含み、各側壁が前記複数の導管の内の一方を含む、請求項1に記載の容器アセンブリ。
  10. 前記両側壁が底背部を有し、前記複数導管が該両側壁の該底背部に配置される、請求項9に記載の容器アセンブリ。
  11. 前記容器アセンブリが底壁を含み、
    前記複数の導管が、該底壁に開口する第1の端部と、ブラケット/アクチュエータアセンブリのストップ面を係合するようにされている肩面によって規定される第2の端部とを有する、
    請求項9に記載の容器アセンブリ。
  12. 可動アクチュエータと一対の搭載フランジとを有するブラケット/アクチュエータアセンブリに装着可能な使い捨て式容器アセンブリの使用方法であって、
    a)分与される製品を保持するリザーバと、分与される製品の通路を提供する寸法及び形状を備えた出口と、アクチュエータと連動して、該製品を該出口を介して押し出し、該アクチュエータを受容する駆動面を含むポンプと、互いに向かって先細りになり、協働して該ブラケット/アクチュエータアセンブリを受容する寸法及び形状を備えた一対の導管とを含む、容器アセンブリを提供するステップと、
    b)該容器アセンブリを該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着し、実質的に同時に、前記導管が該搭載フランジを係合するまで、該容器アセンブリを該ブラケット/アクチュエータアセンブリに対して実質的に垂直な下方向に移動させながら、該ポンプの駆動面を該アクチュエータと位置合わせするステップと、
    を含む、方法。
  13. 容器アセンブリを提供するステップが、前記出口を含み、前記リザーバに対して、該リザーバ内の製品をシールする第1の位置と、該出口を介して製品を分与する第2の位置との間を移動するようにされている弁アセンブリを提供するステップを含み、
    該弁アセンブリを該第1の位置から該第2の位置へ移動させるステップを更に含む、
    請求項12に記載の使い捨て式容器アセンブリの使用方法。
  14. 前記弁アセンブリを移動させるステップが、該弁アセンブリを前記第1の位置から前記第2の位置まで回転させることを含む、請求項13に記載の使い捨て式容器アセンブリの使用方法。
  15. 前記弁アセンブリを回転させる方法が、該弁アセンブリを、前記第1と第2の位置との間で約120°回転させ、第2の位置では前記出口が下方向に開口するようにするステップを含む、請求項14に記載の使い捨て式容器アセンブリの使用方法。
  16. 前記容器アセンブリを提供するステップが、全体が前記容器アセンブリ内に配置される製品路を、前記リザーバと前記出口との間に有する、使い捨て式容器アセンブリを提供するステップを含み、
    該容器アセンブリの使い終わりと同時に該製品路全体を処分するステップを更に含む、
    請求項12に記載の使い捨て式容器アセンブリの使用方法。
  17. 可動アクチュエータと一対の搭載フランジとを有するブラケット/アクチュエータアセンブリと、
    容器アセンブリであって、分与される製品を保持するためのリザーバと、分与される製品の通路を提供する寸法及び形状を備えた出口と、該アクチュエータと連動して、該製品を該出口を介して押し出し、該アクチュエータを受容する駆動面を含むポンプとを含む容器アセンブリと、
    該容器アセンブリを該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着し、該容器アセンブリを該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着する際、自動的に該ポンプの該駆動面を該アクチュエータと位置合わせする装着及び位置合わせ手段であって、該ブラケット/アクチュエータアセンブリ及び容器アセンブリのどちらかに、内側に張り出した一対のフランジを、もう一方のアセンブリに該フランジを係合する複数の表面とを含み、
    装着及び位置合わせ手段が、垂直な下方向への該容器アセンブリの該ブラケット/アクチュエータへの装着を可能とする、
    製品用ディスペンサ。
  18. 前記ディスペンサが、実質的に急に途切れることなく連続し、洗浄が容易な表面を備えた上壁、前壁、側壁を含む、請求項17に記載のディスペンサ。
  19. 前記容器アセンブリが使い捨て式で、前記リザーバと前記出口との間に製品路を含み、該製品路全体が該容器アセンブリ内に配置されることにより、該容器アセンブリの処分と同時に該製品路全体も破棄される、請求項17に記載のディスペンサ。
  20. 前記容器アセンブリが、装着方向に互いに向けて先細りする一対の側壁を含み、該側壁がそれぞれ、前記フランジを係合するための前記表面の1っを含む、請求項17に記載のディスペンサ。
  21. 前記ブラケット/アクチュエータアセンブリのフランジがストップ表面を含み、
    前記容器アセンブリが底壁を有し、該フランジを係合するための表面が、該底壁に開口する第1の端部と、該容器アセンブリが該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着される際、該ブラケット/アクチュエータアセンブリの該ストップ表面を係合するようにされた肩面によって規定される第2の端部とを有する、
    請求項20に記載のディスペンサ。
  22. 容器アセンブリのブラケット/アクチュエータアセンブリへの装着を可能にする後退位置と、該後退位置から距離をおいて離れている伸張位置との間で可動であるアクチュエータを有するブラケット/アクチュエータアセンブリに装着可能な容器アセンブリであって、
    分与される製品を保持するリザーバと、
    該アクチュエータを受容する駆動面を含み、該アクチュエータが該後退位置から該伸張位置へと移動する際に、該アクチュエータによって駆動される、該製品を押し出すためのポンプと、
    該ポンプを収容し、ポンプチャンバを規定するようにされた内面と、該リザーバをシールするためのシール面を有する外面と、手で把持できる寸法及び形状を備えた把持面と、分与される製品の通路を提供する寸法及び形状を備えた出口と、該内面と外面との間に延在して充填孔を規定する表面とを有する弁アセンブリとを含み、
    該シール面が該ポンプチャンバを該リザーバからシールするシール位置と、該充填孔が該リザーバから該ポンプチャンバへの製品路を提供する分与位置との間で可動である、
    容器アセンブリ。
  23. 前記ポンプが、復帰位置と作動位置のとの間を移動するため、前記弁アセンブリの内面内に搭載されたピストンを含み、前記駆動面が、該ピストン上の、前記アクチュエータを受容する寸法及び形状を備えた複数の表面を含み、
    前記後退位置から前記伸張位置に該アクチュエータが移動することにより、該アクチュエータが該ピストンの該駆動面を係合し、該ピストンを該復帰位置から該作動位置に駆動する、
    請求項22に記載の容器アセンブリ。
  24. 前記ピストンを前記復帰位置に向けて付勢するための前記弁アセンブリの内面内に搭載されたバネを更に含む、請求項23に記載の容器アセンブリ。
  25. 更に、前記リザーバを受容するようにされたカバーを含み、通路を規定する複数の表面を有する容器アセンブリであって、
    前記弁アセンブリが該カバーの該通路内に受容されるようにされていて、前記シール位置と分与位置との間で回転する、スプール構成要素を含む、
    請求項22に記載の容器アセンブリ。
  26. 前記スプール構成要素が、前記リザーバ内への置換空気路を提供する通気孔を含み、
    該リザーバが、該リザーバから前記ポンプチャンバへの製品路を提供する第1の通路と、該リザーバへの置換空気路を提供する第2の通路とを含み、
    前記シール位置では、前記シール面が該第1及び第2の通路をシールし、前記分与位置では、前記充填孔が該第1の通路に位置合わせされ、前記通気孔が該第2の通路に位置合わせされる、
    請求項25に記載の容器アセンブリ。
  27. 前記第1の通路が、前記ポンプチャンバから前記リザーバへの製品の流入を阻止するための一方向弁を含む、請求項26に記載の容器アセンブリ。
  28. 前記一方向弁が、前記リザーバから前記ポンプチャンバへの製品路を提供する開口位置と、該ポンプチャンバから該リザーバへの製品の流入を阻止する閉鎖位置との間で可動であるボールを有するボール弁を含み、
    重力により、該ボールが該閉鎖位置に向けて付勢する、
    請求項26に記載の容器アセンブリ。
  29. 前記ポンプ手段が、復帰位置と作動位置との間を移動するため、前記弁アセンブリの内面内に搭載されたピストンを含み、前記駆動面が、該ピストン上の、前記アクチュエータを受容する寸法及び形状を備えた複数の表面を含み、
    前記アクチュエータが前記後退位置から前記伸張位置に移動することにより、該アクチュエータが該ピストンの駆動面を係合し、該ピストンを該復帰位置から該作動位置へと駆動し、
    該ピストンが該復帰位置にある時は、前記通気孔をシールする状態になり、該ピストンが該作動位置にある時は、周囲空気を前記通気孔と前記第2の通路とを介して該リザーバに流入させる通路を提供する状態になる、第1及び第2のピストンシールを該ピストンが含む、
    請求項26に記載の容器アセンブリ。
  30. 前記把持面が、前記出口を有する出口管をその中に有するノブを含む、請求項22に記載の容器アセンブリ。
  31. 容器アセンブリのブラケット/アクチュエータアセンブリへの装着を可能にする後退位置と、該後退位置から距離をおいて離れている伸張位置との間で可動であるアクチュエータを有するブラケット/アクチュエータアセンブリに装着可能な容器アセンブリの使用方法であって、
    a)分与される製品を保持するリザーバと、該アクチュエータを受容する駆動面を含み、該アクチュエータが該後退位置から該伸張位置へと移動する際、該アクチュエータによって駆動される、該製品押し出し用ポンプと、該ポンプを収容し、ポンプチャンバを規定する寸法及び形状を備えた内面を有する弁アセンブリと、該リザーバをシールするシール表面を有する外面と、手で把持できる寸法及び形状を備えた把持面と、分与される製品の通路を提供する寸法及び形状を備えた出口と、該内面と外面との間に延在して充填孔を規定する表面とを含む、該容器アセンブリを提供するステップと、
    b)該弁アセンブリを、該シール面が該ポンプチャンバを該リザーバからシールするシール位置と、該充填孔が該リザーバから該ポンプチャンバへの製品路を提供する分与位置との間を移動させるステップと、
    c)該容器アセンブリを該ブラケット/アクチュエータアセンブリに装着するステップと、
    d)該弁アセンブリを該シール位置から該分与位置まで移動するステップと、
    を含む、容器アセンブリの使用方法。
  32. 前記弁アセンブリを前記シール位置から前記分与位置まで移動させるステップが、該弁アセンブリを該シール位置から該分与位置まで回転させるステップを含む、請求項31に記載の容器アセンブリ。
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