JP3810868B2 - Semiconductor device - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は半導体装置に係り、とくに半導体基板上にNPN型パワートランジスタが形成された第1の半導体装置と、半導体基板上に第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタと相補トランジスタ対をなすPNP型パワートランジスタが形成された第2の半導体装置とによりSEPP接続が可能な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パワーアンプの出力段(最終段)などでは相補トランジスタ対をなすNPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタをSEPP(シングルエンデッドプッシュプル)接続し、大きな出力を得ている。SEPP回路では、両パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の総和とほぼ同じバイアス電圧を2つのベース間に印加するバイアス回路を設け、両パワートランジスタに所定のアイドリング電流(例えば、最大出力数十WのB級アンプの場合、数十mA程度)を流して出力波形にクロスオーバ歪が生じるのを回避している。
【0003】
パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下VBEは、−2〜−2.5mV/°C程度の負の温度係数を持っており、バイアス電圧Vbiasを一定のままにすると、パワートランジスタの発熱による温度上昇で動作点が変化し、アイドリング電流が増大して発熱が増し、更に温度が上昇するという悪循環(熱暴走)で両パワートランジスタが破壊してしまう。これを防ぐために、従来、バイアス回路は図10に示す如く、直列接続したn個のダイオードD1 〜Dn とバイアス電圧(アイドリング電流)調整用の半固定抵抗VR1 で構成したダイオード式のバイアス回路1とするか、または図11の如きバイアス用トランジスタ2、固定抵抗R11、半固定抵抗VR2 、固定抵抗R12で構成したトランジスタ式のバイアス回路3とし、ダイオードD1 〜Dn 、バイアス用トランジスタ2をNPN型パワートランジスタ4、PNP型パワートランジスタ5と熱結合させて、アイドリング電流の温度補償を行うようにしている。ダイオードD1 〜Dn の各順方向電圧降下VF1〜VFnも−2〜−2.5mV/°C程度の負の温度係数を持っており、温度が上昇するとバイアス電圧Vbiasが低下するので、アイドリング電流を一定化させることができる。また、バイアス用トランジスタ2のベース−エミッタ間順方向電圧降下VBEも−2〜−2.5(mV/°C)程度の負の温度係数を持っており、温度が上昇するとバイアス電圧が低下するので、アイドリング電流を一定化させることができる。
図10、図11中の符号6,7はエミッタ抵抗である。また、抵抗R5、トランジスタTr5、抵抗R6,トランジスタTr6はドライバ段10の最終段であり、発振防止用の抵抗R7、R8を介してバイアス回路1,3と接続されている。
【0004】
ところで、NPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタは従来から単品の半導体装置として市販されており、パワーアンプ最終段としてSEPP接続する場合、互いに同じ所望の電気的特性を持つものを選んで放熱器(ヒートシンク)に固定する。一方、バイアス回路を構成するダイオードやトランジスタも単品の半導体装置として各種特性のものが市販されており、SEPP回路のバイアス回路に適した特性を持つものを選択して、パワートランジスタと同じ放熱器に固定し、熱結合する。
図12は図11のトランジスタ式のバイアス回路3を用いたパワーアンプのドライブ段及び最終段の実装配線図の一例である。8は放熱器、9はプリント基板、4と5は放熱器8に固定されるとともに、ベース端子(B) ,(B´)、コレクタ端子(C) ,(C´)、エミッタ端子(E) ,(E´)がプリント基板9に接続されたNPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタであり、各々、ダーリントン接続トランジスタで構成されている。6と7はエミッタ抵抗、2は放熱器8に固定されるとともにベース端子(B) 、コレクタ端子(C) 、エミッタ端子(E)
がプリント基板9に接続されたバイアス用トランジスタであり、固定抵抗R11、半固定抵抗VR2 、固定抵抗R12とともにバイアス回路を構成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図12から明らかなように、バイアス用トランジスタ2がNPN型パワートランジスタ4,PNP型パワートランジスタ5と別体であるため、放熱器8には2つのパワートランジスタに加えてバイアス用トランジスタ2も固定しなければならず、製造に手間が掛かり、コスト高の要因となっていた。また、バイアス用トランジスタ2は2つのNPN型,PNP型パワートランジスタ4,5のベース−エミッタ接合部から物理的にかなり離れているため、NPN型,PNP型パワートランジスタ4,5の温度上昇がバイアス用トランジスタ2に伝わるまでにタイムラグが生じ、また、バイアス用トランジスタ2がNPN型,PNP型パワートランジスタ4,5と同じ温度まで上昇しにくいことから、アイドリング電流に対する良好な温度補償が難しく、熱暴走防止の信頼性が低かった。
更に、NPN型パワートランジスタ4とPNP型パワートランジスタ5の間にバイアス用トランジスタ2を配置し、プリント基板9の上で接続することから、コレクタ端子(C) ,(C´) 、エミッタ端子(E) ,(E´) 間のプリント配線の引き回しが長くなって、広い実装面積を必要とするとともに、プリント配線のインダクタンス分により大きな電磁波放射が起き、出力の歪が大きくなる欠点もあった。
これらの欠点はダイオード式のバイアス回路を用いた場合でも同様である。
【0006】
近年、同一半導体基板上に、NPN型若しくはPNP型パワートランジスタと温度補償兼用バイアス回路用のダイオードを一体的に形成、集積することで熱結合を理想化した半導体装置が幾つか提案されており(特開昭53−29082号公報、特開昭63−169764号公報、特開昭63−190381号公報など)、かかる半導体装置をSEPP回路に利用することで、上記欠点を解消する可能性が有る。
NPN型パワートランジスタに対しできるだけ安価にダイオードを集積するには、パワートランジスタと同一の半導体基板にPN接合型ダイオードを形成することになるが、構造を簡単にすると、寄生トランジスタの発生が避けられない。この場合、寄生トランジスタのベース−エミッタ間接合を利用してダイオードを実現することが考えられるが、寄生トランジスタの電流増幅率hfeを1/10以下と小さくする必要があり、このときダイオードの順方向電圧降下は1V程度となってしまい、パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下VBE≒0.6V(パワートランジスタが2段のダーリントン接続の場合は2VBE≒ 1.2V、3段のダーリントン接続の場合は3VBE≒1.8V)と大きく食い違ってしまう。
PNP型パワートランジスタについても同様に、同一の半導体基板上にPN接合型ダイオードを一体的に形成しようとすると、ダイオードの順方向電圧降下がパワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下VBE≒0.6V(2段のダーリントン接続の場合は2VBE≒1.2V、3段のダーリントン接続の場合は3VBE≒1.8V)と大きく食い違ってしまう。
このため、同一半導体基板上にNPN型パワートランジスタと温度補償兼用バイアス回路用のダイオードを集積した第1の半導体装置と、同一半導体基板上にPNP型パワートランジスタと温度補償兼用バイアス回路用のダイオードを集積した第2の半導体装置を組み合わせてもバイアス電圧が不適合となってしまうので、使用することができず、そもそもかかる半導体装置は半導体メーカでもその製造、販売をしていない。
【0007】
特開昭63−169764号公報の第3図に示された如く、互いに異なる半導体基板上にパワートランジスタとダイオードを形成すれば、ダイオードの順方向電圧降下をパワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下と同じ約0.6Vとすることができるが、熱結合が不完全となり、また、製造コストが高くなってしまう不具合がある。
このため、従来は、NPN型パワートランジスタ及びPNP型パワートランジスタとバイアス回路用のトランジスタ又はダイオードを別個に調達して放熱器に取りつけるほかなく、上述したように、SEPP回路の製造に手間が掛かること、良好な温度補償が行い難いこと、広い実装面積を要し、大きな出力歪が生じることなどの問題が避けられなかった。
【0008】
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、NPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタを温度補償兼用のバイアス回路とともにSEPP接続する場合の製造の手間を軽減でき、また、良好な温度補償を行える半導体装置を提供することを、その目的とする。
また、SEPP接続する場合に広い実装面積を要せず、出力歪が生じにくい半導体装置を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の半導体装置では、半導体基板上にNPN型パワートランジスタが形成された第1の半導体装置と、半導体基板上に第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタと相補トランジスタ対を成すPNP型パワートランジスタが形成された第2の半導体装置とによりSEPP接続が可能とした半導体装置であって、第1の半導体装置にはNPN型パワートランジスタと同一半導体基板上にバイアス回路用の1又は直列接続された複数のダイオードを形成し、該ダイオードのアノード側端部をNPN型パワートランジスタのベースと接続するとともにカソード側端部をバイアス端子と接続し、第2の半導体装置にはPNP型パワートランジスタと同一半導体基板上にバイアス回路用の1又は直列接続された複数のダイオードを形成し、該ダイオードのカソード側端部をPNP型パワートランジスタのベースと結合するとともにアノード側端部をバイアス端子と接続した半導体装置において、第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタと第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方はバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V1 をEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値とし、第1,第2の半導体装置の内、他方はバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードで形成し、かつ、ダイオード全体の順方向降下電圧V2 を約(E−V1 )の所定値となるようにするとともに、第1の半導体装置はNPN型パワートランジスタのベース側、コレクタ側、エミッタ側とそれぞれ接続されたベース端子、コレクタ端子、エミッタ端子を含み、第2の半導体装置はPNP型パワートランジスタのベース側、コレクタ側、エミッタ側とそれぞれ接続されたベース端子、コレクタ端子、エミッタ端子を含み、第1の半導体装置と第2の半導体装置を並べた場合に、互いのエミッタ端子が隣合う最も内側の位置となり、互いのコレクタ端子が次に内側の位置となるように各端子を配置し、更に、第1の半導体装置にNPN型パワートランジスタのエミッタと接続されたエミッタ抵抗を設け、該エミッタ抵抗の他端を第2のエミッタ端子と接続し、第2の半導体装置にPNP型パワートランジスタのエミッタと接続されたエミッタ抵抗を設け、該エミッタ抵抗の他端を第2のエミッタ端子と接続し、第1の半導体装置と第2の半導体装置を並べた場合に、互いの第2のエミッタ端子が、エミッタ端子より更に内側の位置となるように配置したことを特徴としている。
【0010】
これにより、相補トランジスタ対を成すNPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方に形成したバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V1 はEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値で良いことから、NPN型パワートランジスタまたはPNP型パワートランジスタと同一の半導体基板上にPN接合型など普通のダイオードを形成すれば良く、製造が容易であり安価で済む。また、第1,第2の半導体装置の内、他方のバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードとしたことで、比較的、簡単な構成で、ダイオード1個当たりの順方向電圧降下を0.1〜0.5Vと細かく設定でき、ダイオード全体の順方向降下電圧V2 を約(E−V1 )の所定値に簡単に設定することができる。この結果、放熱器に第1,第2の半導体装置を取り付けるだけで適正なバイアス電圧を発生するバイアス回路用のダイオードの取り付けを自動的に完了させることができ、SEPP回路の組立の手間が簡略化する。この際、第1,第2の半導体装置の両方をショットキーバリアダイオードとはせず、片方だけとしたので、部品コストの上昇は少なくて済む。
また、第1,第2の半導体装置内では、NPN型パワートランジスタまたはPNP型パワートランジスタと同一半導体基板上にダイオードを形成するので、理想的な熱結合を行わせることができ、良好な温度補償を行うことができる。
更に、互いに相補関係に有る第1,第2の半導体装置の組み合わせを選択すれば、バイアス回路用のダイオードの選択は自動的にされるので、SEPP回路の設計が簡単となる。
また、第1,第2の半導体装置を各々、従来のNPN型パワートランジスタ,PNP型パワートランジスタと同様に使用することもできる。
また、第1の半導体装置と第2の半導体装置を並べた場合に、互いのエミッタ端子が隣合う最も内側の位置となり、互いのコレクタ端子が次に内側の位置となるように各端子を配置したことにより、SEPP接続に必要なエミッタ端子、コレクタ端子に関するプリント基板上でのプリントパターンの引き回し長を短く抑えることができ、電磁放射を減らして出力歪の発生を抑制することができる。そして、内蔵エミッタ抵抗の一端を、パワートランジスタのエミッタ側と接続されたエミッタ端子とは異なる第2のエミッタ端子と接続したので、内蔵エミッタ抵抗を介さずにパワートランジスタのエミッタと直接外部接続することもでき、内蔵エミッタ抵抗の両端電圧を測定してパワートランジスタのコレクタ電流を監視したり、設計上の都合から他の値のエミッタ抵抗を外付けしたりすることもできる。また、第1,第2の半導体装置を並べたとき第2のエミッタ端子が一番内側に来るようにしたので、内蔵エミッタ抵抗を利用する標準的な使い方をする場合、プリント基板上では最短距離で第2のエミッタ端子間を接続でき、出力用プリントパターン長の引き回しを最小限に抑えることができる。
【0015】
請求項2記載の半導体装置では、請求項1記載の装置において、第1の半導体装置のバイアス回路用のダイオードのアノード側端部をベース端子と接続するとともに、アノード側端部とNPN型パワートランジスタのベースとの間にベース抵抗を介装し、第2の半導体装置のバイアス回路用のダイオードのカソード側端部をベース端子と接続するとともに、カソード側端部とPNP型パワートランジスタのベースとの間にベース抵抗を介装したことを特徴としている。
これにより、発振を防止するため、ドライバ段とNPN型パワートランジスタ及びPNP型パワートランジスタのベースとの間に設ける抵抗に流れる電流値を小さくして、該発振防止抵抗での電圧ロスを少なくできる。この結果、第1,第2の半導体装置をSEPP接続して構成するパワーアンプの出力を大きくすることができる。
また、第1の半導体装置と第2の半導体装置に発振防止用のベース抵抗を内蔵することで、プリント基板上に発振防止用で不燃化した抵抗を実装する手間とスペースが不要となり、コストも安価にできる。
【0016】
請求項4記載の半導体装置では、第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタと第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方はバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V 1 をEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値とし、第1,第2の半導体装置の内、他方はバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードで形成し、かつ、ダイオード全体の順方向降下電圧V 2 を約(E−V 1 )の所定値となるようにするとともに、第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のNPN形トランジスタで構成し、各NPN型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介してエミッタ端子と接続し、第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のPNP型トランジスタで構成し、各PNP型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介してエミッタ端子と接続したことを特徴としている。
これにより、相補トランジスタ対を成すNPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方に形成したバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V 1 はEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値で良いことから、NPN型パワートランジスタまたはPNP型パワートランジスタと同一の半導体基板上にPN接合型など普通のダイオードを形成すれば良く、製造が容易であり安価で済む。また、第1,第2の半導体装置の内、他方のバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードとしたことで、比較的、簡単な構成で、ダイオード1個当たりの順方向電圧降下を0.1〜0.5Vと細かく設定でき、ダイオード全体の順方向降下電圧V 2 を約(E−V 1 )の所定値に簡単に設定することができる。この結果、放熱器に第1,第2の半導体装置を取り付けるだけで適正なバイアス電圧を発生するバイアス回路用のダイオードの取り付けを自動的に完了させることができ、SEPP回路の組立の手間が簡略化する。この際、第1,第2の半導体装置の両方をショットキーバリアダイオードとはせず、片方だけとしたので、部品コストの上昇は少なくて済む。
また、第1,第2の半導体装置内では、NPN型パワートランジスタまたはPNP型パワートランジスタと同一半導体基板上にダイオードを形成するので、理想的な熱結合を行わせることができ、良好な温度補償を行うことができる。
更に、互いに相補関係に有る第1,第2の半導体装置の組み合わせを選択すれば、バイアス回路用のダイオードの選択は自動的にされるので、SEPP回路の設計が簡単となる。
また、第1,第2の半導体装置を各々、従来のNPN型パワートランジスタ,PNP型パワートランジスタと同様に使用することもできる。
また、第1,第2の半導体装置をSEPP接続したときの入力信号の極性が例えば、正から負に変わる際、n段のNPN形トランジスタの内、2段目以降のトランジスタのベースに蓄積されたキャリアを、最終段のエミッタ抵抗を介することなくn段のPNP型トランジスタの内、2段目以降のトランジスタのベースに速やかに吸収させることができるので、n段のNPN形トランジスタのカットオフが迅速になされる。この結果、クロスオーバ歪が生じにくくなり、また、最終段のNPN型トランジスタから最終段のPNP型トランジスタへ大きな貫通電流が流れるのが阻止されるので、これら最終段のトランジスタの破壊を未然に防止することができる。
【0017】
請求項6記載の半導体装置では、第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のNPN形トランジスタで構成し、この内、最終段のNPN型トランジスタのエミッタを第1のエミッタ端子と接続するとともに、2段目以降の各NPN型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介して第2のエミッタ端子と接続し、第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のPNP型トランジスタで構成し、この内、最終段のPNP型トランジスタのエミッタを第1のエミッタ端子と接続するとともに、2段目以降の各PNP型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介して第2のエミッタ端子と接続したことを特徴としている。
これにより、請求項4と同様に、第1,第2の半導体装置をSEPP接続したときの入力信号の極性が例えば、正から負に変わる際、n段のNPN形トランジスタの内、2段目以降のトランジスタのベースに蓄積されたキャリアを、最終段のエミッタ抵抗を介することなくn段のPNP型トランジスタの内、2段目以降のトランジスタのベースに速やかに吸収させることで、クロスオーバ歪を生じにくくし、また、最終段のNPN型トランジスタから最終段のPNP型トランジスタへ大きな貫通電流が流れるのを阻止して、これら最終段のトランジスタの破壊を防止することができる。
また、最終段のNPN型トランジスタとPNP型トランジスタに接続するエミッタ抵抗は外付けするようにしたので、任意の抵抗値を選択することができる。
【0027】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係るパワーアンプのドライバ段及び出力段を示す回路図であり、図2はパワーアンプの出力段の実装配線図である。
20は第1の半導体装置であり、同じ半導体基板上に近接してNPN型パワートランジスタ21と普通のPN接合型のダイオード22が周知の半導体製造プロセスにより一体的に形成され、集積化されている。NPN型パワートランジスタ21はNPN型のトランジスタTr1とTr2がダーリントン接続されて成り、トランジスタTr1とTr2のエミッタには安定化用のエミッタ抵抗R1,R2の一端が接続されている。エミッタ抵抗R1の他端はトランジスタTr2のエミッタと接続されている。また、エミッタ抵抗R2の他端は外部接続用の第2エミッタ端子 (E2) と接続されている。R1は100〜200Ω程度であり、ここでは一例として150Ωとし、R2は0.22〜0.47Ω程度であり、ここでは一例として0.47Ωとしてある。
トランジスタTr1とTr2のベース−エミッタ間接合の順方向電圧降下VBEはともに約0.6Vである。また、VBEの温度係数はα1 mV/°C(α1 は−2前後)の負の値である。
【0028】
ダイオード22は後述する第2の半導体装置のダイオード、半固定抵抗と組み合わされることにより、SEPP回路のバイアス回路を構成する。ダイオード22は安価に構成するため、NPN型パワートランジスタと同一の半導体基板にP層のシールド層を挟んでPN接合型ダイオードを形成してあるが、寄生トランジスタのhfeを1/10以下に抑えてあり、これがため、ダイオード22のPN接合の順方向電圧降下VF は約1Vとなっている。VF の温度係数はα2 mV/ °Cの負の値とする。なお、PN接合型ダイオードの場合、α2 ≒α1 である。
【0029】
第1の半導体装置20は外部接続用に、ベース端子(B) 、バイアス端子(b) 、コレクタ端子(C) 、第1エミッタ端子(E1)、第2エミッタ端子(E2)の5つの端子を有しており、NPN型パワートランジスタ21のベース(トランジスタTr1のベース)、コレクタ(トランジスタTr1,Tr2のコレクタ)、エミッタ(トランジスタTr2のエミッタ)がそれぞれベース端子(B) 、コレクタ端子(C) 、第1エミッタ端子(E1)と接続され、ダイオード22のカソードがバイアス端子(b) と接続されている。なお、ダイオード22のアノードはNPN型パワートランジスタのベース(トランジスタTr1のベース)に内部接続されている。
【0030】
一方、第2の半導体装置30は第1の半導体装置20と対称的な構成を有し、同じ半導体基板上に近接してPNP型パワートランジスタ31とn個のショットキーバリア型のダイオード321 〜32n が周知の半導体製造プロセスにより一体的に形成され、集積化されている。PNP型パワートランジスタ31はPNP型のトランジスタTr3とTr4がダーリントン接続されて成り、第1の半導体装置20のNPN型パワートランジスタ21と電気的特性が揃っており、相補トランジスタ対を成す。トランジスタTr3とTr4のエミッタには安定化用のエミッタ抵抗R3,R4の一端が接続されている。エミッタ抵抗R3の他端はトランジスタTr4のエミッタと接続されている。また、エミッタ抵抗R4の他端は外部接続用の第2エミッタ端子(E2 ´) と接続されている。R3はR1と同じであり、ここでは一例として150Ωとし、R4もR2と同じであり、ここでは一例として0.47Ωとしてある。
トランジスタTr3とTr4のベース−エミッタ間接合の順方向電圧降下VBEはともに約0.6Vであり、温度係数はα3 mV/°Cの負の値である(α3 ≒α1 )。
【0031】
ダイオード321 〜32n は第2の半導体装置30の中で直列に内部接続されており、カソート側がPNP型パワートランジスタ31のベース(トランジスタTr3のベース)と内部接続してある。これらのダイオード321 〜32n はショットキーバリア型(金属−半導体接合)であることから、比較的、簡単な構成でダイオード1個当たりの順方向電圧降下を0.1〜0.5Vと細かく設定でき、ダイオード全体の順方向降下電圧V2 を自由に設定することができる。ダイオード321 〜32n の各温度係数α41〜α4n(mV/°C)は負の値であるが、−2前後で或る程度の設計自由度が有る(α4i≒α1 (i=1〜n)とすることも簡単にできる)。
【0032】
ダイオード321 〜32n の個数n、ダイオード321 〜32n の各順方向電圧降下VG1〜VGn及びダイオード321 〜32n 全体の順方向降下電圧V2 、VG1〜VGnの温度係数α41〜α4nについて説明する。
まず、NPN型パワートランジスタ21とPNP型パワートランジスタ31のベース−エミッタ間順方向電圧降下の総和をEとすると、E=4VBE(VBEは各トランジスタTr1〜Tr4のベース−エミッタ間順方向電圧降下であり、約0.6V)≒2.4Vである。
バイアス回路のバイアス電圧VbiasはほぼEと同じ値に設定する必要があり、第1の半導体装置20のバイアス回路用のダイオードの順方向電圧降下をV1 とすると、ここではV1 ≒1Vなので、V2 は(2.4V−1V)=1.4Vとほぼ同じ所定値となるようにダイオード321 〜32n を形成する。実際には、 V2 は(E−V1 )より少しだけ小さい所定値としておき、後述する半固定抵抗VR3 で所期のアイドリング電流を流せるバイアス電圧に調整する。
【0033】
また、NPN型パワートランジスタ21とPNP型パワートランジスタ31のベース−エミッタ間順方向電圧降下の総和Eの温度係数Aは、A=2(α1 +α3 )であり、第1の半導体装置20のバイアス回路用のダイオードの順方向電圧降下V1 の温度係数はα2 なので、第2の半導体装置30のバイアス回路用のダイオード321 〜32n の順方向電圧降下の総和V2 の温度係数をBとすると、
B≒(A−α2 )
とする。即ち、
α41+α42+・・+α4n≒2(α1 +α3 )−α2 ・・(1)
である。
【0034】
ダイオード321 〜32n の各順方向電圧降下VG1〜VGnは任意個数が同一であっても全て異なっていても良く、VG1〜VGnの温度係数α41〜α4nも任意個数が同一であっても全て異なっていても良い。
例えば、ダイオード321 〜32n の各順方向電圧降下VG1〜VGnを全て同一とし、VG1〜VGnの温度係数α41〜α4nも全て同一とする場合、0.1V≦VGi≦0.5Vが成立する範囲内で、
VGi≒1.4/n
α4i≒(2α1 +2α3 −α2 )/n
但し、i=1〜n
とすれば良い。n=3、α1 =α3 =α2 のとき、VGi≒1.4/3V、α4i≒α1 とすれば良い。
【0035】
第2の半導体装置30は外部接続用に、ベース端子(B´) 、バイアス端子(b´) 、コレクタ端子(C´) 、第1エミッタ端子(E1 ´) 、第2エミッタ端子(E2 ´) の5つの端子を有しており、PNP型パワートランジスタ31のベース(トランジスタTr3のベース)、コレクタ(トランジスタTr3,Tr4のコレクタ)、エミッタ(トランジスタTr4のエミッタ)がそれぞれベース端子(B´) 、コレクタ端子(C´) 、第1エミッタ端子(E1 ´) と接続され、直列接続されたダイオード321 〜32n のカソード側端部がバイアス端子(b´) と接続されている。
【0036】
第1の半導体装置20と第2の半導体装置30の各接続端子は、並べた場合に図2に示す如く、互いにシンメトリーな配置とされており、内側から外側にかけて第2エミッタ端子(E2)と(E2 ´) 、第1エミッタ端子(E1)と(E1 ´) 、コレクタ端子(C) と(C´) 、バイアス端子(b) と(b´) 、ベース端子(B) と(B´) の順に設けられている。
【0037】
第1の半導体装置20と第2の半導体装置30を用いてパワーアンプのSEPP接続する場合、図2に示す如く、放熱器40の同じ主面に第1の半導体装置20と第2の半導体装置30を並べて取り付け、各接続端子(B) ,(b) ,(C) ,(E1),(E2)、(B´) ,(b´) ,(C´) ,(E1 ´) ,(E2 ´) をプリント基板41の端部に接続する。そして、エミッタ抵抗が第1エミッタ端子(E1)と第2エミッタ端子(E2)の間に設けられたR2と、第1エミッタ端子(E1 ´) と第2エミッタ端子(E2 ´) の間に設けられたR4のままで良い場合、スピーカ出力用のプリントパターン42により、第2エミッタ端子(E2)と(E2 ´) を接続したあとスピーカ出力端子(SP)と接続する。放熱器40の第1の半導体装置20と第2の半導体装置30の間にバイアス回路用のダイオードを取りつけなくて良いこと、第1の半導体装置20と第2の半導体装置30の各接続端子がシンメトリーな配置とされていることから、第2エミッタ端子(E2)と(E2 ´) は隣接した位置となるので、最短距離で1つに接続でき、プリントパターン42を長く引き回さなくて済む。また、プリントパターン42に併置された+VCCと−VCC用のプリントパターン43と44により、+Vccを第1の半導体装置20のコレクタ端子(C) 、−VCCを第2の半導体装置30のコレクタ端子(C´) と接続する。コレクタ端子(C) と(C´) も比較的近くに存在しているので、プリントパターン44を長く引き回さなくて済む。
従って、図15の従来例に比べ、プリント基板41の実装面積が半分以下と大幅に減少し、アンプの小型化が可能となり、電磁放射も減少するので出力歪も大幅に抑制することができる。
また、エミッタ抵抗R2,R4を外付けする手間とスペースも省くことができる。
【0038】
なお、第1のエミッタ端子(E1)又は(E1 ´)には、プリントパターン42との間の電圧を測定し、NPN型パワートランジスタ20とPNP型パワートランジスタ30に流れるコレクタ電流を監視する回路を接続することができる。また、第1の半導体装置20と第2の半導体装置30に内蔵のエミッタ抵抗R2,R4を他の値の抵抗に代えたい場合、第1のエミッタ端子(E1)と第2のエミッタ端子(E2)の間と、第1のエミッタ端子(E1 ´) と第2のエミッタ端子(E2 ´) の間に外付けすれば良い。
【0039】
一方、第1の半導体装置20のベース端子(B) と+VCCの間には図1に示す如く、発振防止用の抵抗R7を介してドライバ段10の終段のトランジスタTr5と抵抗R5を接続し、第2の半導体装置30のベース端子(B´) と−VCCの間にも、発振防止用の抵抗R8を介してドライバ段のトランジスタTr6と抵抗R6を接続する。抵抗R7,R8の抵抗値は数Ω〜数百Ω程度であるが、ここでは一例として47Ωとしてあり、各々、トランジスタTr1,Tr3のコレクタ−ベース間の結合容量CCBと組み合わされて高域ゲインを落とし、発振を防止する。また、第1の半導体装置20のバイアス端子(b) と第2の半導体装置30のバイアス端子(b´) の間にはプリントパターン45、46を介してバイアス電圧調整用(アイドリング電流調整用)の半固定抵抗VR3 を接続する。第1の半導体装置20のダイオード22、半固定抵抗VR3 、ダイオード321 〜32n によりバイアス回路50が構成される。
半固定抵抗VR3 は第1の半導体装置20,第2の半導体装置30の特性のバラツキを吸収するためのものであり、アイドリング電流が所期の値となるように調整される。この際、本実施例によれば、ダイオード22はNPN型パワートランジスタ21と同一の半導体基板上に形成されており、両者の温度は常に同一であり、また、ダイオード321 〜32n もNPN型パワートランジスタ31と同一の半導体基板上に形成されており、両者の温度は常に同一である。よって、温度を一定値まで上昇させてアイドリング電流を調整する場合、NPN型パワートランジスタ21とダイオード22、PNP型パワートランジスタ31とダイオード321 〜32n が同じ温度になるまで待たなくても、調整作業を実行でき、また、温度を一定値まで上昇させることなく、アイドリング電流の調整を済ますこともできるので、調整に要する時間を大幅に短縮できる。
なお、ダイオード22と321 〜32n の順方向電圧降下の総和がほぼNPN型パワートランジスタ21とPNP型パワートランジスタ31の順方向電圧降下の総和とほぼ同じとなっており、また、総合的な温度係数もほぼ同じとなっていることから、調整後のアイドリング電流は温度変化に関わらずほぼ一定となる。
【0040】
この実施例によれば、電気的特性の揃った第1の半導体装置20と第2の半導体装置30を組みにしてSEPP接続すれば、バイアス回路用のダイオードの組み付けが自動的に完了するので、組立作業の手間が軽減する。また、第1の半導体装置20に設けるダイオードは順方向電圧降下が約E/2以外の任意の値で良いことから普通のPN接合ダイオードを形成すれば済み、ショットキーバリアダイオードは第2の半導体装置30にだけ形成すれば良いことから、部品コストがそれほど上昇せずに済む。
また、第1の半導体装置20の中では、NPN型パワートランジスタと同一の半導体基板上に形成したダイオード22が至近距離でNPN型パワートランジスタの温度上昇をキャッチして、該温度上昇を打ち消す方向に温度特性が変わり、第2の半導体装置30の中では、PNP型パワートランジスタと同一の半導体基板上に形成したダイオード321 〜32n が至近距離でPNP型パワートランジスタの温度上昇をキャッチして、該温度上昇を打ち消す方向に温度特性が変わるので、理想的な熱結合を行わせることができ、良好な温度補償を行うことができる。
更に、互いに相補関係に有る第1,第2の半導体装置20,30の組み合わせを選択すれば、バイアス回路用のダイオードの選択は自動的にされるので、SEPP回路の設計が簡単となる。また、第1,第2の半導体装置20,30を各々、従来のNPN型パワートランジスタ,PNP型パワートランジスタと同様に使用することもできる。
【0041】
また、第1の半導体装置20と第2の半導体装置30を並べた場合に、互いの第1エミッタ端子(E1),(E2)、第2エミッタ端子(E1 ´) ,(E2 ´) が隣合う最も内側の位置となり、互いのコレクタ端子(C) ,(C´) が次に内側の位置となるように各接続端子を配置したことにより、SEPP接続に必要なエミッタ端子、コレクタ端子に関するプリント基板上でのプリントパターンの引き回し長を短く抑えることができ、電磁放射を減らして出力歪の発生を抑制することができる。また、第1の半導体装置20のNPN型パワートランジスタと第2の半導体装置30のPNP型パワートランジスタの各々にエミッタ抵抗R2,R4を内蔵したことで、プリント基板41上にエミッタ抵抗を実装する手間とスペースが不要となる。
また、内蔵エミッタ抵抗R2,R4の一端を、パワートランジスタのエミッタ側と接続された第1エミッタ端子(E1),(E1 ´) とは異なる第2エミッタ端子(E2),(E2 ´) と接続したので、内蔵エミッタ抵抗を介さずにパワートランジスタのエミッタと直接外部接続することもでき、内蔵エミッタ抵抗の両端電圧を測定してパワートランジスタのコレクタ電流を監視したり、設計上の都合から他の値のエミッタ抵抗を外付けしたりすることもできる。また、第1,第2の半導体装置20,30を並べたとき第2エミッタ端子(E2),(E2 ´) が一番内側に来るので、内蔵エミッタ抵抗を利用する標準的な使い方をする場合、プリント基板41上では最短距離で第2エミッタ端子(E2),(E2 ´) 間を接続でき、スピーカ出力用のプリントパターン長の引き回しを最小限に抑えることができる。
【0042】
なお、上記した実施例では、半固定抵抗VR3 を外付けするようにしたが、第1の半導体装置,第2の半導体装置の電気的特性のバラツキが少ない場合、最適なバイアス電圧値とできる固定抵抗に置き換え、これを第1の半導体装置または第2の半導体装置の中に設け、ダイオードと直列接続するようにしても良い。更に、第1の半導体装置と第2の半導体装置のダイオードの特性をバイアス回路としての最適値に設定すれば、固定抵抗自体も省略することができる。このようにすることで、バイアス電圧の無調整化を実現することができ、SEPP回路組立後のバイアス回路の調整作業が不要となる。この点、従来の外付けのバイアス回路を用いる方式では、SEPP回路の組立後、温度を一定値まで上昇させ、NPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタ及びバイアス回路用の素子が同じ温度になるまで待ったあと、アイドリング電流が所定の規定値となるようにバイアス電圧調整用抵抗の調整をしていたので、多大の労力と時間が掛かっており、製造コストの大きな増大要因となっていた。
また、プリント基板上でのバイアス回路用の配線を減らせるため、実装面積が減り、SEPP接続に必要なエミッタ端子、コレクタ端子に関するプリント基板上でのプリントパターンの引き回し長をより短くすることができ、電磁放射を減らして出力歪の発生を抑制することができる。
【0043】
また、第1の半導体装置のダイオードは複数個を直列接続した構成としても良く、第2の半導体装置のダイオードは1個だけとしても良い。更に、第2の半導体装置に普通のダイオードを形成し、第1の半導体装置にショットキーバリアダイオードを形成するようにしても良い。
また、第1の半導体装置のダイオードと第2の半導体装置のダイオードの順方向電圧降下の温度係数はいずれも負であることから、(1)式の条件が厳密に成立している必要はなく、(1)式に近い関係が有れば、理想に近い温度補償が可能である。
【0044】
図3は図1の変形例に係るパワーアンプのドライバ段及び出力段を示す回路図であり、図1と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
図1では発振防止用の抵抗R7,R8をドライバ段10の終段トランジスタTr5,Tr6とバイアス回路50の間に設けたが、図3では第1,第2の半導体装置に内蔵してあり、第1の半導体装置200ではNPN型パワートランジスタ21,ダイオード22と同一の半導体基板上で、ダイオード22のアノードとトランジスタTr1のベースの間に発振防止用のベース抵抗R7´が介装してあり、第2の半導体装置300ではPNP型パワートランジスタ31,ダイオード321 〜32n と同一の半導体基板上で、ダイオード321 〜32n のカソード側端部とトランジスタTr3のベースの間に発振防止用のベース抵抗R8´が介装してある。ベース抵抗R7´,R8´の抵抗値は数Ω〜数百Ω程度であり、ここでは一例として47Ωとしてある。
ベース抵抗R7´,R8´は各々、トランジスタTr1,Tr3のコレクタ−ベース間の結合容量CCBと組み合わされて高域ゲインを落とし、発振を防止する。
また、図1ではNPN型パワートランジスタ21のトランジスタTr1のエミッタ抵抗R1を、トランジスタTr1のエミッタとTr2のエミッタの間に接続し、PNP型パワートランジスタ31のトランジスタTr3のエミッタ抵抗R3を、トランジスタTr3のエミッタとTr4のエミッタの間に接続するようにしたが、図3では、トランジスタTr1のエミッタ抵抗R1´は、トランジスタTr1のエミッタと第2のエミッタ端子(E2)の間に接続し、トランジスタTr3のエミッタ抵抗R3´は、トランジスタTr3のエミッタと第2のエミッタ端子(E2 ´) の間に接続してある。抵抗R1´,R3´の抵抗値はここでは一例として150Ωとしてある。
その他の構成部分は図1と全く同一に構成されており、図3の第1,第2の半導体装置200,300の端子配置も図1の第1,第2の半導体装置20,30と同一になっている(図2参照)。
【0045】
図1の如く、発振防止用の抵抗R7,R8をドライバ段10の終段トランジスタTr5,Tr6とバイアス回路50の間に設ける場合、プリント基板41上に発振防止用の抵抗R7,R8を実装する手間とスペースが必要となる。このプリント基板41上に設ける抵抗R7,R8は安全上、不燃化した抵抗を用いる必要があり、コストも高くなる。また、抵抗R7には、トランジスタTr1のベース電流に加えてバイアス回路50に流れるバイアス電流も流れるので、電圧ロスが大きくなってしまい、パワーアンプの出力電圧が下がって出力が小さくなってしまう。
これに対し、図3では、発振防止用の抵抗R7´,R8´を第1,第2の半導体装置200,300に内蔵したので、放熱器8に第1,第2の半導体装置200,300を装着すれば自動的に発振防止用の抵抗R7´,R8´の取りつけが終わるので、発振防止用で不燃化した高価な抵抗を外付けする必要がなく、プリント基板上に実装する手間とスペースが不要となり、コストも安価にできる。
また、抵抗R7´,R8´にはバイアス回路50に流れるバイアス電流は流れないので、電流値が小さくなり、これら抵抗R7´,R8´での電圧ロスが小さくなる。よって、パワーアンプの出力を大きくすることができる。
【0046】
更に、図4に示す如く、ドライバ段10の出力側に、SEPP接続した第1,第2の半導体装置200A,300Aからなる第1出力段11Aと、SEPP接続した第1,第2の半導体装置200B,300Bからなる第2出力段11Bを並列接続し、パラレルプッシュプル構成とする場合、バイアス回路を形成する半固定抵抗VR3 を第1出力段11Aだけに設け(半固定抵抗VR3 の両端を第1の半導体装置200Aのバイアス端子(b) と第2の半導体装置300Aのバイアス端子(b´) に接続)、第2出力段11Bは第1の半導体装置200Bのバイアス端子(b) をベース端子(B) と接続し(ダイオード22のショート)、第2の半導体装置300Bのバイアス端子(b´) をベース端子(B´) と接続するだけで(ダイオード321 〜32n のショート)、第1出力段11Aと第2出力段11Bに同じ適性なバイアス電圧を印加できるようになるので、半固定抵抗VR3 を1つで済ますことができる。
【0047】
この点、図1の第1,第2の半導体装置20,30を用いて、図5に示す如く、ドライバ段10の出力側に、各々、発振防止用の抵抗R70,R80、R71,R81を介して、SEPP接続した第1,第2の半導体装置20A,30Aからなる第1出力段11Cと、SEPP接続した第1,第2の半導体装置20B,30Bからなる第2出力段11Dを並列接続し、パラレルプッシュプル構成とする場合、バイアス回路を形成する半固定抵抗VR3 ,VR3 ´を第1出力段11Cと第2出力段の両方に設けないと、第1出力段11Cと第2出力段11Dに同じ適性なバイアス電圧を印加することができず、半固定抵抗がVR3 とVR3 ´の2つ必要となる。
なぜならば、仮に、図1の第1,第2の半導体装置20,30を用いてパラレルプッシュプル構成とする場合に、図4と同じく第1出力段11Cだけに半固定抵抗VR3 を設けることにすると、以下に述べる理由から、第1出力段11Cと第2出力段11Dとでバイアス電圧に差が生じ、一方に過大な負荷が掛かってしまうからである。すなわち、図5で半固定抵抗VR3 ´を省略したときの動作を説明する図6において、ドライバ段10の出力電圧をV0 をi0 、抵抗R70を流れる電流をi1 、バイアス回路50のバイアス電圧をV1 ,バイアス電流をi2 、第1出力段11CのトランジスタTr1のベース電流をib1、第2出力段11Dのベース間電圧をV2 、第2出力段11DのトランジスタTr1のベース電流をib2とし、R70=R80=R71=R81=Rとすると、第1出力段11C側では、
V0 =V1 +2R(ib1+i2 ) (2)
第2最終段11D側では、
V0 =V2 +2Rib2 (3)
の関係が成り立つ。
(2),(3)から、
V1 +2R(ib1+i2 )=V2 +2Rib2
ここでib1=ib2=ib とすると、
V1 +2Rib +2Ri2 =V2 +2Rib
従って、
V1 +2Ri2 =V2
となり、第1出力段11Cと第2出力段11Dとでバイアス電圧が一致しない。
【0048】
これとは別に、図1において、出力段に例えばB級動作をさせるものとして、ドライバ段10からの入力信号の極性がプラスからマイナスに変化するとき、第1の半導体装置20のトランジスタTr2のベースに蓄積されたキャリアの放電に有限の時間を要することから、入力信号の極性がプラスからマイナスに変化してもトランジスタTr2は直ちにカットオフすることはできず、若干遅れて、トランジスタTr2からエミッタ抵抗R2、R4を介して第2の半導体装置30のトランジスタTr4に貫通電流が流れる(図1の破線I参照)。この貫通電流Iが大きいと、最悪の場合、トランジスタTr2、Tr4の破壊という事態を招く。
【0049】
図1の第1,第2の半導体装置20,30では、NPN型パワートランジスタ21のトランジスタTr1のエミッタ抵抗R1を、トランジスタTr1のエミッタとTr2のエミッタの間に接続し、PNP型パワートランジスタ31のトランジスタTr3のエミッタ抵抗R3を、トランジスタTr3のエミッタとTr4のエミッタの間に接続してあるため、トランジスタTr2のベースに蓄積されたキャリアの放電路は、トランジスタTr2のベース→抵抗R1→R2→R4→R3→トランジスタTr3のエミッタとなるが、貫通電流Iが流れ始めると、抵抗R2,R4に逆起電力が発生し、トランジスタTr2のベースに蓄積されたキャリアが放電しにくくなる(貫通電流Iが5Aのとき、抵抗R2の逆起電力は、2.35Vとなる)。
このため、図1ではトランジスタTr2のカットオフが遅れ、例えば、10kHz以上の高域で比較的大きな貫通電流Iが流れたり、トランジスタTr2のカットオフの遅れからクロスオーバ歪が生じる恐れがあった。
【0050】
これに対し、図3の例では、トランジスタTr1のエミッタ抵抗R1´を第2のエミッタ端子(E) と接続し、トランジスタTr3のエミッタ抵抗R3´を第2のエミッタ端子(E´) と接続してあるので、例えば、入力信号の極性がプラスからマイナスに変化するとき、第1の半導体装置20のトランジスタTr2のベースに蓄積されたキャリアの放電路はトランジスタTr2のベース→抵抗R1´→R3´→トランジスタTr3のエミッタとなり(図3の破線iの経路参照)、貫通電流Iで抵抗R2,R4に生じる逆起電力が却って、抵抗R1´とR3´に放電を促進する電圧を印加するので、トランジスタTr2のカットオフが迅速になされる。この結果、クロスオーバ歪が生じにくくなり、また、トランジスタTr2からトランジスタTr4へ大きな貫通電流Iが流れるのが阻止されるので、これらのトランジスタTr2,Tr4の破壊を未然に防止することができる。
【0051】
なお、図3では、第1,第2の半導体装置200,300に、トランジスタTr2のエミッタ抵抗R2,トランジスタTr4のエミッタ抵抗R4を内蔵する構成としたが、図7の(1),(2)に示す第1,第2の半導体装置201,301の如く、エミッタ抵抗R2,R4を省略し、トランジスタTr2のエミッタは第1のエミッタ端子(E1)と接続し、トランジスタTr4のエミッタは第1のエミッタ端子(E1 ´) と接続するようにし、トランジスタTr2のエミッタ抵抗は第1のエミッタ端子(E1)と第2のエミッタ端子(E2)の間等に任意の抵抗値のものを外付けするようにし、トランジスタTr4のエミッタ抵抗は第1のエミッタ端子(E1)と第2のエミッタ端子(E2)の間等に任意の抵抗値のものを外付けするようにしても良い。
【0052】
また、図3では、第1,第2の半導体装置200,300のNPN型パワートランジスタ21とPNP型パワートランジスタ31は2段のダーリントン接続トランジスタで構成したが、3段以上の構成でも良く、例えば、図8(1),(2)に示す第1,第2の半導体装置202,302の如く、NPN型パワートランジスタ210をトランジスタTr20〜Tr22による3段のダーリントン接続トランジスタで構成し、PNP型パワートランジスタ310をトランジスタTr23〜25による3段のダーリントン接続トランジスタで構成しても良い。この場合、トランジスタTr20〜22の各エミッタは、個別に設けたエミッタ抵抗R20〜R22を介して第2のエミッタ端子(E2)と接続し、最終段のトランジスタTr22のエミッタは更に第1のエミッタ端子(E1)と接続して、必要により、エミッタ抵抗R22以外の抵抗値のエミッタ抵抗を外付けできるようにし、同様に、トランジスタTr23〜25の各エミッタは、個別に設けたエミッタ抵抗R23〜R25を介して第2のエミッタ端子(E2 ´) と接続し、最終段のトランジスタTr25のエミッタは更に第1のエミッタ端子(E1 ´) と接続して、必要により、エミッタ抵抗R25以外の抵抗値のエミッタ抵抗を外付けできるようにしても良い。
【0053】
図8の場合、NPN型パワートランジスタ210とPNP型パワートランジスタ310のベース−エミッタ間順方向電圧降下の総和をE、Eの温度係数をAとすると、E≒3.6V、A=3(α1 +α3 )となる。よって、第2の半導体装置302のダイオード321 〜32n の順方向電圧降下の総和の温度係数をBとすると、
B≒(A−α2 )
とする。即ち、
α41+α42+・・+α4n≒3(α1 +α3 )−α2 ・・(1)´
である。
ダイオード321 〜32n の各順方向電圧降下VG1〜VGnを全て同一とし、VG1〜VGnの温度係数α41〜α4nも全て同一とする場合、0.1V≦VGi≦0.5Vが成立する範囲内で、
VGi≒2.6/n
α4i≒(3α1 +3α3 −α2 )/n
但し、i=1〜n
とすれば良い。n=5、α1 =α3 =α2 のとき、VGi≒2.6/5V、α4i≒α1 とすれば良い。
【0054】
なお、図8の例では、第1,第2の半導体装置202,302に、トランジスタTr22のエミッタ抵抗R22,トランジスタTr25のエミッタ抵抗R25を内蔵する構成としたが、図9の(1),(2)に示す第1,第2の半導体装置203,303の如く、エミッタ抵抗R22,R25を省略し、トランジスタTr22のエミッタは第1のエミッタ端子(E1)と接続し、トランジスタTr25のエミッタは第1のエミッタ端子(E1 ´) と接続するようにし、トランジスタTr22のエミッタ抵抗は第1のエミッタ端子(E1)と第2のエミッタ端子(E2)の間等に任意の抵抗値のものを外付けするようにし、トランジスタTr25のエミッタ抵抗は第1のエミッタ端子(E1)と第2のエミッタ端子(E2)の間等に任意の抵抗値のものを外付けするようにしても良い。
また、図3、図7〜図9の各例において、ベース抵抗R7´,R8´は省略しても良い。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、相補トランジスタ対を成すNPN型パワートランジスタとPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方に形成したバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V1 はEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値で良いことから、NPN型パワートランジスタまたはPNP型パワートランジスタと同一の半導体基板上にPN接合型など普通のダイオードを形成すれば良く、製造が容易であり安価で済む。また、第1,第2の半導体装置の内、他方のバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードとしたことで、比較的、簡単な構成で、ダイオード1個当たりの順方向電圧降下を0.1〜0.5Vと細かく設定でき、ダイオード全体の順方向降下電圧V2 を約(E−V1 )の所定値に簡単に設定することができる。この結果、放熱器に第1,第2の半導体装置を取り付けるだけで適正なバイアス電圧を発生するバイアス回路用のダイオードの取り付けを自動的に完了させることができ、SEPP回路の組立の手間が簡略化する。この際、第1,第2の半導体装置の両方をショットキーバリアダイオードとはせず、片方だけとしたので、部品コストの上昇は少なくて済む。
また、第1,第2の半導体装置内では、NPN型パワートランジスタまたはPNP型パワートランジスタと同一半導体基板上にダイオードを形成するので、理想的な熱結合を行わせることができ、良好な温度補償を行うことができる。
更に、互いに相補関係に有る第1,第2の半導体装置の組み合わせを選択すれば、バイアス回路用のダイオードの選択は自動的にされるので、SEPP回路の設計が簡単となる。
また、第1,第2の半導体装置を各々、従来のNPN型パワートランジスタ,PNP型パワートランジスタと同様に使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るパワーアンプのドライバ段と出力段の構成を示す回路図である。
【図2】 図1のパワーアンプの出力段の実装配線図である。
【図3】 図1の変形例に係るパワーアンプのドライバ段と出力段の構成を示す回路図である。
【図4】 図3の第1,第2の半導体装置でパラレルプッシュ構成したときの回路図である。
【図5】 図1の第1,第2の半導体装置でパラレルプッシュ構成したときの回路図である。
【図6】 図5の構成で一方の半固定抵抗を省略したときの動作説明図である。
【図7】 図3の変形例に係る第1,第2の半導体装置の回路図である。
【図8】 図3の他の変形例に係る第1,第2の半導体装置の回路図である。
【図9】 図3の更に他の変形例に係る第1,第2の半導体装置の回路図である。
【図10】 従来のダイオード式のバイアス回路を含むパワーアンプ出力段の回路図である。
【図11】 従来のトランジスタ式のバイアス回路を含むパワーアンプ出力段の回路図である。
【図12】 図11の回路の実装配線図である。
【符号の説明】
20、20A、20B、60、200〜203、200A、200B 第1の半導体装置
21、210 NPN型パワートランジスタ
22、321 〜32n ダイオード
30、30A、30B、70、300〜303、300A、300B 第2の半導体装置
31、310 PNP型パワートランジスタ
40 放熱器
41 プリント基板
50、80 バイアス回路
R1〜R4、R1´、R3´、R20´〜R25´ エミッタ抵抗
R7、R8、R9 抵抗
R7´、R8´ ベース抵抗
VR3 、VR3 ´、VR4 半固定抵抗
Tr1〜Tr4、Tr7、Tr20〜Tr25 トランジスタ[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a semiconductor device, and in particular, a first semiconductor device in which an NPN type power transistor is formed on a semiconductor substrate, and a PNP type that forms a complementary transistor pair with the NPN type power transistor of the first semiconductor device on the semiconductor substrate. The present invention relates to a semiconductor device capable of SEPP connection with a second semiconductor device in which a power transistor is formed.
[0002]
[Prior art]
In the output stage (final stage) of the power amplifier and the like, a large output is obtained by connecting the NPN type power transistor and the PNP type power transistor forming a complementary transistor pair by SEPP (single-ended push-pull). In the SEPP circuit, a bias circuit for applying a bias voltage between two bases that is substantially the same as the sum of the base-emitter forward voltage drops of both power transistors is provided, and a predetermined idling current (for example, the maximum output number) is applied to both power transistors. In the case of a 10 W class B amplifier, a current of about several tens of mA) is applied to avoid occurrence of crossover distortion in the output waveform.
[0003]
Power transistor base-emitter forward voltage drop VBEHas a negative temperature coefficient of about −2 to −2.5 mV / ° C., and the bias voltage VbiasIf the power is kept constant, the operating point changes due to the temperature rise due to heat generation of the power transistors, the idling current increases, the heat generation increases, and the temperature further rises, causing both power transistors to break down. End up. To prevent this, the conventional bias circuit is not shown in the figure.10N diodes D connected in series1~ DnAnd semi-fixed resistor VR for adjusting bias voltage (idling current)1Or a diode-
[0004]
By the way, the NPN type power transistor and the PNP type power transistor have been conventionally marketed as single-piece semiconductor devices. When the SEPP connection is made as the final stage of the power amplifier, the one having the same desired electrical characteristics is selected as the radiator ( Fix it to the heat sink. On the other hand, diodes and transistors constituting the bias circuit are also commercially available with various characteristics as a single semiconductor device, and those having characteristics suitable for the bias circuit of the SEPP circuit are selected, and the same radiator as the power transistor is selected. Fix and heat bond.
Figure12Is a figure112 is an example of a mounting wiring diagram of a drive stage and a final stage of a power amplifier using the transistor
Is a biasing transistor connected to the printed circuit board 9, and has a fixed resistance R11Semi-fixed resistance VR2, Fixed resistance R12In addition, a bias circuit is configured.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Figure12As is apparent from FIG. 2, since the
Further, since the
These drawbacks are the same even when a diode-type bias circuit is used.
[0006]
In recent years, several semiconductor devices that have idealized thermal coupling by integrally forming and integrating an NPN-type or PNP-type power transistor and a diode for a temperature compensation / bias circuit on the same semiconductor substrate have been proposed ( JP-A-53-29082, JP-A-63-169964, JP-A-63-190381, etc.), and the use of such a semiconductor device for an SEPP circuit may eliminate the above-mentioned drawbacks. .
In order to integrate diodes as cheaply as possible to NPN type power transistors, PN junction type diodes are formed on the same semiconductor substrate as the power transistors. However, if the structure is simplified, the generation of parasitic transistors is inevitable. . In this case, it is conceivable to realize a diode using the base-emitter junction of the parasitic transistor, but the current amplification factor h of the parasitic transistorfeMust be as small as 1/10 or less. At this time, the forward voltage drop of the diode is about 1 V, and the forward voltage drop V between the base and the emitter of the power transistorBE≒ 0.6V (2V when the power transistor is connected to Darlington with two stages)BE≒ 1.2V, 3V for 3 stage Darlington connectionBE≒ 1.8V) and it will be very different.
Similarly, when a PN junction diode is integrally formed on the same semiconductor substrate for the PNP type power transistor, the forward voltage drop of the diode causes the forward voltage drop V between the base and the emitter of the power transistor.BE≒ 0.6V (2V for two-stage Darlington connectionBE≒ 1.2V, 3V for 3 stage Darlington connectionBE≒ 1.8V) and it will be very different.
Therefore, a first semiconductor device in which an NPN power transistor and a diode for a temperature compensation and bias circuit are integrated on the same semiconductor substrate, and a PNP power transistor and a diode for a temperature compensation and bias circuit on the same semiconductor substrate are provided. Even if an integrated second semiconductor device is combined, the bias voltage becomes incompatible and cannot be used. In the first place, a semiconductor manufacturer does not manufacture or sell such a semiconductor device.
[0007]
If a power transistor and a diode are formed on different semiconductor substrates as shown in FIG. 3 of Japanese Patent Laid-Open No. 63-169964, the forward voltage drop between the base and emitter of the power transistor can be reduced. Although it can be about 0.6 V, which is the same as the drop, there is a problem that the thermal coupling becomes incomplete and the manufacturing cost becomes high.
For this reason, in the past, NPN type power transistors and PNP type power transistors and bias circuit transistors or diodes must be separately procured and attached to a heatsink, and as described above, it takes time to manufacture the SEPP circuit. However, problems such as difficult temperature compensation, a large mounting area, and large output distortion are inevitable.
[0008]
In view of the above-mentioned problems of the prior art, the present invention can reduce the manufacturing effort when an NPN type power transistor and a PNP type power transistor are connected together with a temperature compensation / bias circuit by SEPP, and can provide a good temperature compensation. The object is to provide a device.
It is another object of the present invention to provide a semiconductor device that does not require a large mounting area and is unlikely to generate output distortion in the case of SEPP connection.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
2. The semiconductor device according to
[0010]
As a result, for the bias circuit formed on one of the first and second semiconductor devices, the sum of the base-emitter forward voltage drop of the NPN type power transistor and the PNP type power transistor forming the complementary transistor pair is E. Forward voltage drop V across the diode1Is smaller than E and may be an arbitrary constant value other than about E / 2. Therefore, an ordinary diode such as a PN junction type may be formed on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor or the PNP type power transistor. Manufacturing is easy and inexpensive. In addition, since the other bias circuit diode in the first and second semiconductor devices is a Schottky barrier diode, the forward voltage drop per diode is reduced to 0. 0 with a relatively simple configuration. 1 to 0.5V can be set finely, the forward voltage drop V of the whole diode2About (EV1) Can be easily set to a predetermined value. As a result, it is possible to automatically complete the attachment of the diode for the bias circuit that generates an appropriate bias voltage by simply attaching the first and second semiconductor devices to the heatsink, and the work of assembling the SEPP circuit is simplified. Turn into. At this time, since both the first and second semiconductor devices are not Schottky barrier diodes but only one of them, an increase in component cost can be reduced.
In the first and second semiconductor devices, since the diode is formed on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor or the PNP type power transistor, ideal thermal coupling can be performed and good temperature compensation is achieved. It can be performed.
Furthermore, if the combination of the first and second semiconductor devices that are complementary to each other is selected, the selection of the diode for the bias circuit is automatically performed, so that the design of the SEPP circuit is simplified.
The first and second semiconductor devices can also be used in the same manner as conventional NPN type power transistors and PNP type power transistors, respectively.
In addition, when the first semiconductor device and the second semiconductor device are arranged, the terminals are arranged so that the emitter terminals of the first semiconductor device and the second semiconductor device are adjacent to each other and the collector terminals are next to the inner positions. As a result, the length of the printed pattern on the printed circuit board relating to the emitter terminal and collector terminal necessary for the SEPP connection can be kept short, and electromagnetic radiation can be reduced to prevent the occurrence of output distortion. Since one end of the built-in emitter resistor is connected to the second emitter terminal different from the emitter terminal connected to the emitter side of the power transistor, it is directly connected to the emitter of the power transistor without going through the built-in emitter resistor. It is also possible to monitor the collector current of the power transistor by measuring the voltage across the built-in emitter resistor, or to attach an emitter resistor of another value for design reasons. In addition, when the first and second semiconductor devices are arranged, the second emitter terminal is located on the innermost side. Therefore, in the case of standard usage using the built-in emitter resistance, the shortest distance on the printed circuit board. Thus, the second emitter terminals can be connected, and the output print pattern length can be minimized.
[0015]
Claim2In the described semiconductor device, the claim1In the device described above, the anode side end of the diode for the bias circuit of the first semiconductor device is connected to the base terminal, and a base resistance is interposed between the anode side end and the base of the NPN power transistor. The cathode side end of the diode for the bias circuit of the second semiconductor device is connected to the base terminal, and a base resistance is interposed between the cathode side end and the base of the PNP type power transistor. Yes.
Thereby, in order to prevent oscillation, the value of current flowing through the resistor provided between the driver stage and the base of the NPN type power transistor and the PNP type power transistor can be reduced, and voltage loss at the oscillation preventing resistor can be reduced. As a result, it is possible to increase the output of the power amplifier configured by connecting the first and second semiconductor devices by SEPP.
In addition, by incorporating the base resistor for preventing oscillation in the first semiconductor device and the second semiconductor device, the labor and space for mounting the incombustible resistor for preventing oscillation on the printed board are not required, and the cost is also increased. Can be cheap.
[0016]
In the semiconductor device according to
ThisThe total diode for the bias circuit formed on one of the first and second semiconductor devices, where E is the sum of the base-emitter forward voltage drop of the NPN type power transistor and the PNP type power transistor forming the complementary transistor pair. Forward voltage drop V 1 Is smaller than E and may be an arbitrary constant value other than about E / 2. Therefore, an ordinary diode such as a PN junction type may be formed on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor or the PNP type power transistor. Manufacturing is easy and inexpensive. In addition, since the other bias circuit diode in the first and second semiconductor devices is a Schottky barrier diode, the forward voltage drop per diode is reduced to 0. 0 with a relatively simple configuration. 1 to 0.5V can be set finely, the forward voltage drop V of the whole diode 2 About (EV 1 ) Can be easily set to a predetermined value. As a result, it is possible to automatically complete the attachment of the diode for the bias circuit that generates an appropriate bias voltage by simply attaching the first and second semiconductor devices to the heatsink, and the work of assembling the SEPP circuit is simplified. Turn into. At this time, since both the first and second semiconductor devices are not Schottky barrier diodes but only one of them, an increase in component cost can be reduced.
In the first and second semiconductor devices, since the diode is formed on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor or the PNP type power transistor, ideal thermal coupling can be performed and good temperature compensation is achieved. It can be performed.
Furthermore, if the combination of the first and second semiconductor devices that are complementary to each other is selected, the selection of the diode for the bias circuit is automatically performed, so that the design of the SEPP circuit is simplified.
The first and second semiconductor devices can also be used in the same manner as conventional NPN type power transistors and PNP type power transistors, respectively.
Also,For example, when the polarity of the input signal when the first and second semiconductor devices are connected by SEPP changes from positive to negative, carriers accumulated in the bases of the second and subsequent transistors of the n-stage NPN transistors Can be quickly absorbed by the base of the second and subsequent transistors of the n-stage PNP transistors without going through the emitter resistance of the final stage, so that the cut-off of the n-stage NPN transistor can be performed quickly. Made. As a result, crossover distortion is less likely to occur, and a large through current is prevented from flowing from the last-stage NPN transistor to the last-stage PNP transistor, thereby preventing the destruction of these last-stage transistors. can do.
[0017]
Claim6In the semiconductor device describedThe secondThe NPN-type power transistor of the
As a result, the claim4Similarly, when the polarity of the input signal when the first and second semiconductor devices are connected by SEPP is changed from positive to negative, for example, the base of the second and subsequent transistors among the n-stage NPN transistors is used. By quickly absorbing the accumulated carriers into the bases of the second and subsequent transistors of the n-stage PNP transistors without going through the final stage emitter resistance, crossover distortion is less likely to occur. It is possible to prevent a large through current from flowing from the final-stage NPN transistor to the final-stage PNP transistor, thereby preventing the breakdown of these final-stage transistors.
In addition, since an emitter resistor connected to the NPN transistor and the PNP transistor at the final stage is externally attached, an arbitrary resistance value can be selected.
[0027]
【Example】
FIG. 1 illustrates the present invention.oneFIG. 2 is a circuit diagram illustrating a driver stage and an output stage of a power amplifier according to an embodiment, and FIG. 2 is a mounting wiring diagram of an output stage of the power amplifier.
Reference numeral 20 denotes a first semiconductor device in which an NPN power transistor 21 and an ordinary
Forward voltage drop V at the base-emitter junction of transistors Tr1 and Tr2.BEAre both about 0.6V. Also, VBEIs the temperature coefficient of α1mV / ° C (α1Is a negative value of around -2.
[0028]
The
[0029]
The first semiconductor device 20 has five terminals, namely, a base terminal (B), a bias terminal (b), a collector terminal (C), a first emitter terminal (E1), and a second emitter terminal (E2) for external connection. The base of the NPN power transistor 21 (base of the transistor Tr1), collector (collector of the transistors Tr1 and Tr2), and emitter (emitter of the transistor Tr2) are the base terminal (B), collector terminal (C), The first emitter terminal (E1) is connected, and the cathode of the
[0030]
On the other hand, the second semiconductor device 30 has a symmetric configuration with the first semiconductor device 20, and is adjacent to the same semiconductor substrate with a PNP power transistor 31 and n Schottky barrier diodes 32.1~ 32nAre integrally formed and integrated by a known semiconductor manufacturing process. The PNP type power transistor 31 is formed by Darlington connection of PNP type transistors Tr3 and Tr4, has the same electrical characteristics as the NPN type power transistor 21 of the first semiconductor device 20, and forms a complementary transistor pair. One ends of stabilizing emitter resistors R3 and R4 are connected to the emitters of the transistors Tr3 and Tr4. The other end of the emitter resistor R3 is connected to the emitter of the transistor Tr4. The other end of the emitter resistor R4 is connected to a second emitter terminal (E2 ') for external connection. R3 is the same as R1, and here is 150Ω as an example, and R4 is the same as R2, and here is 0.47Ω as an example.
Forward voltage drop V at the base-emitter junction of transistors Tr3 and Tr4BEAre both about 0.6V and the temperature coefficient is αThreeIt is a negative value of mV / ° C (αThree≒ α1).
[0031]
[0032]
First, assuming that the sum of the base-emitter forward voltage drops of the NPN type power transistor 21 and the PNP type power transistor 31 is E, E = 4VBE(VBEIs a forward voltage drop between the base and emitter of each of the transistors Tr1 to Tr4, and is approximately 0.6V) ≈2.4V.
Bias voltage of bias circuit VbiasNeeds to be set to substantially the same value as E, and the forward voltage drop of the diode for the bias circuit of the first semiconductor device 20 is V1Then, here V1≒ 1V, so V2The
[0033]
The temperature coefficient A of the sum E of the base-emitter forward voltage drop of the NPN type power transistor 21 and the PNP type power transistor 31 is A = 2 (α1+ ΑThree), And the forward voltage drop V of the diode for the bias circuit of the first semiconductor device 201Is the temperature coefficient of α2Therefore, the
B≈ (A−α2)
And That is,
α41+ Α42+ ・ ・ + α4n≒ 2 (α1+ ΑThree-Α2 (1)
It is.
[0034]
For example,
VGi≒ 1.4 / n
α4i≒ (2α1+ 2αThree-Α2) / N
However, i = 1 to n
What should I do? n = 3, α1= ΑThree= Α2When VGi≒ 1.4 / 3V, α4i≒ α1What should I do?
[0035]
The second semiconductor device 30 has a base terminal (B ′), a bias terminal (b ′), a collector terminal (C ′), a first emitter terminal (E1 ′), and a second emitter terminal (E2 ′) for external connection. The base of the PNP power transistor 31 (base of the transistor Tr3), the collector (collector of the transistors Tr3 and Tr4), and the emitter (emitter of the transistor Tr4) are respectively the base terminal (B '), The
[0036]
When the connection terminals of the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30 are arranged, they are arranged symmetrically as shown in FIG. 2, and the second emitter terminal (E2) is connected from the inside to the outside. (E2 ′), first emitter terminals (E1) and (E1 ′), collector terminals (C) and (C ′), bias terminals (b) and (b ′), base terminals (B) and (B ′) Are provided in this order.
[0037]
When SEPP connection of the power amplifier is performed using the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30, the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device are mounted on the same main surface of the radiator 40 as shown in FIG. 30 are mounted side by side, and each connection terminal (B), (b), (C), (E1), (E2), (B '), (b'), (C '), (E1'), (E2 ′) Is connected to the end of the printed circuit board 41. An emitter resistor is provided between R1 provided between the first emitter terminal (E1) and the second emitter terminal (E2), and between the first emitter terminal (E1 ') and the second emitter terminal (E2'). In the case where the received R4 can be left as it is, the second emitter terminals (E2) and (E2 ') are connected by the speaker output print pattern 42 and then connected to the speaker output terminal (SP). It is not necessary to attach a diode for a bias circuit between the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30 of the radiator 40, and each connection terminal of the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30 is connected to each other. Since they are arranged symmetrically, the second emitter terminals (E2) and (E2 ') are adjacent to each other, so that they can be connected to one at the shortest distance, and the printed pattern 42 does not have to be routed long. . In addition, + V placed in parallel with the print pattern 42CCAnd -VCC+ V by print patterns 43 and 44ccThe collector terminal (C) of the first semiconductor device 20, −VCCIs connected to the collector terminal (C ′) of the second semiconductor device 30. Since the collector terminals (C) and (C ′) are also relatively close to each other, the print pattern 44 need not be routed for a long time.
Therefore, compared with the conventional example of FIG. 15, the mounting area of the printed circuit board 41 is greatly reduced to half or less, the amplifier can be downsized, and electromagnetic radiation is also reduced, so that output distortion can be greatly suppressed.
Further, it is possible to save labor and space for externally attaching the emitter resistors R2 and R4.
[0038]
The first emitter terminal (E1) or (E1 ') has a circuit for measuring the voltage between the printed pattern 42 and monitoring the collector current flowing through the NPN type power transistor 20 and the PNP type power transistor 30. Can be connected. Further, when it is desired to replace the emitter resistors R2 and R4 built in the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30 with resistors of other values, the first emitter terminal (E1) and the second emitter terminal (E2). ) And between the first emitter terminal (E1 ′) and the second emitter terminal (E2 ′).
[0039]
On the other hand, the base terminal (B) of the first semiconductor device 20 and + VCCAs shown in FIG. 1, the transistor Tr5 at the final stage of the driver stage 10 and the resistor R5 are connected via a resistor R7 for preventing oscillation, and the base terminal (B ′) of the second semiconductor device 30 and − VCCThe transistor Tr6 and the resistor R6 in the driver stage are connected to each other through the resistor R8 for preventing oscillation. The resistance values of the resistors R7 and R8 are about several Ω to several hundred Ω, but here are 47Ω as an example, and the coupling capacitance C between the collector and base of the transistors Tr1 and Tr3, respectively.CBIn combination with this, it reduces the high-frequency gain and prevents oscillation. Further, between the bias terminal (b) of the first semiconductor device 20 and the bias terminal (b ′) of the second semiconductor device 30 is for adjusting the bias voltage (for adjusting the idling current) via the print patterns 45 and 46. Semi-fixed resistance VRThreeConnect.
Semi-fixed resistance VRThreeIs for absorbing variations in characteristics of the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30 and is adjusted so that the idling current becomes a desired value. At this time, according to the present embodiment, the
[0040]
According to this embodiment, when the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30 having the same electrical characteristics are assembled and SEPP-connected, assembly of the diode for the bias circuit is automatically completed. Reduces assembly work. Further, since the diode provided in the first semiconductor device 20 may have an arbitrary value other than about E / 2 in the forward voltage drop, it is sufficient to form a normal PN junction diode, and the Schottky barrier diode is the second semiconductor. Since it suffices to form the device 30 only, the cost of parts does not increase so much.
In the first semiconductor device 20, the
Furthermore, if the combination of the first and second semiconductor devices 20 and 30 that are complementary to each other is selected, the selection of the diode for the bias circuit is automatically performed, so that the design of the SEPP circuit is simplified. The first and second semiconductor devices 20 and 30 can also be used in the same manner as conventional NPN power transistors and PNP power transistors, respectively.
[0041]
In addition, when the first semiconductor device 20 and the second semiconductor device 30 are arranged, the first emitter terminals (E1) and (E2) and the second emitter terminals (E1 ') and (E2') are adjacent to each other. Since the connection terminals are arranged so that the collector terminals (C) and (C ′) are next to the inner positions, the prints relating to the emitter terminals and collector terminals necessary for the SEPP connection The length of the printed pattern drawn on the substrate can be kept short, and electromagnetic radiation can be reduced to suppress the occurrence of output distortion. In addition, since the NPN type power transistor of the first semiconductor device 20 and the PNP type power transistor of the second semiconductor device 30 have the built-in emitter resistors R2 and R4, it is troublesome to mount the emitter resistor on the printed circuit board 41. And no space is required.
Also, one end of the built-in emitter resistors R2 and R4 is connected to the second emitter terminals (E2) and (E2 ') different from the first emitter terminals (E1) and (E1') connected to the emitter side of the power transistor. Therefore, it is possible to connect directly to the emitter of the power transistor without going through the built-in emitter resistor, and measure the voltage across the built-in emitter resistor to monitor the collector current of the power transistor. A value emitter resistor can be externally attached. In addition, when the first and second semiconductor devices 20 and 30 are arranged, the second emitter terminals (E2) and (E2 ') are located on the innermost side. On the printed circuit board 41, the second emitter terminals (E2) and (E2 ') can be connected with the shortest distance, and the routing of the print pattern length for speaker output can be minimized.
[0042]
In the above-described embodiment, the semi-fixed resistance VRThreeHowever, when there is little variation in the electrical characteristics of the first semiconductor device and the second semiconductor device, they are replaced with a fixed resistor that can be set to an optimum bias voltage value. It may be provided in the second semiconductor device and connected in series with a diode. Furthermore, if the diode characteristics of the first semiconductor device and the second semiconductor device are set to optimum values as the bias circuit, the fixed resistor itself can be omitted. In this way, no adjustment of the bias voltage can be realized, and the adjustment work of the bias circuit after the SEPP circuit is assembled becomes unnecessary. In this regard, in the conventional method using an external bias circuit, the temperature is increased to a certain value after the assembly of the SEPP circuit until the NPN type power transistor, the PNP type power transistor, and the elements for the bias circuit have the same temperature. After waiting, the adjustment of the bias voltage adjusting resistor was performed so that the idling current became a predetermined specified value. Therefore, a great amount of labor and time was required, which was a major factor in increasing the manufacturing cost.
Moreover, since the wiring for the bias circuit on the printed circuit board can be reduced, the mounting area is reduced, and the length of the printed pattern on the printed circuit board relating to the emitter terminal and collector terminal necessary for the SEPP connection can be further shortened. The generation of output distortion can be suppressed by reducing electromagnetic radiation.
[0043]
Further, a plurality of diodes of the first semiconductor device may be connected in series, and only one diode of the second semiconductor device may be provided. Further, an ordinary diode may be formed in the second semiconductor device, and a Schottky barrier diode may be formed in the first semiconductor device.
Further, since the temperature coefficient of the forward voltage drop of the diode of the first semiconductor device and the diode of the second semiconductor device are both negative, the condition of the expression (1) does not have to be strictly established. If there is a relationship close to Equation (1), temperature compensation close to ideal is possible.
[0044]
FIG. 3 is a circuit diagram showing a driver stage and an output stage of a power amplifier according to the modification of FIG. 1, and the same components as those in FIG.
In FIG. 1, the oscillation preventing resistors R7 and R8 are provided between the final stage transistors Tr5 and Tr6 of the driver stage 10 and the bias circuit 50. However, in FIG. 3, they are built in the first and second semiconductor devices. In the first semiconductor device 200, a base resistor R7 ′ for preventing oscillation is interposed between the anode of the
The base resistors R7 'and R8' are coupled to the collector-base capacitance C of the transistors Tr1 and Tr3, respectively.CBIn combination with this, it reduces the high-frequency gain and prevents oscillation.
In FIG. 1, the emitter resistance R1 of the transistor Tr1 of the NPN power transistor 21 is connected between the emitter of the transistor Tr1 and the emitter of Tr2, and the emitter resistance R3 of the transistor Tr3 of the PNP power transistor 31 is connected to the transistor Tr3. In FIG. 3, the emitter resistor R1 ′ of the transistor Tr1 is connected between the emitter of the transistor Tr1 and the second emitter terminal (E2), and the transistor Tr3 is connected to the emitter of the transistor Tr3. The emitter resistor R3 ′ is connected between the emitter of the transistor Tr3 and the second emitter terminal (E2 ′). The resistance values of the resistors R1 ′ and R3 ′ are 150Ω as an example here.
The other components are the same as in FIG. 1, and the terminal arrangement of the first and second semiconductor devices 200 and 300 in FIG. 3 is the same as that in the first and second semiconductor devices 20 and 30 in FIG. (See FIG. 2).
[0045]
As shown in FIG. 1, when the oscillation preventing resistors R7 and R8 are provided between the final stage transistors Tr5 and Tr6 of the driver stage 10 and the bias circuit 50, the oscillation preventing resistors R7 and R8 are mounted on the printed circuit board 41. Time and space are required. The resistors R7 and R8 provided on the printed circuit board 41 need to use incombustible resistors for safety, and the cost increases. In addition to the base current of the transistor Tr1, a bias current that flows through the bias circuit 50 also flows through the resistor R7, so that the voltage loss increases, and the output voltage of the power amplifier decreases and the output decreases.
On the other hand, in FIG. 3, since the oscillation preventing
Further, since the bias current flowing through the bias circuit 50 does not flow through the resistors R7 ′ and R8 ′, the current value becomes small, and the voltage loss at these resistors R7 ′ and R8 ′ becomes small. Therefore, the output of the power amplifier can be increased.
[0046]
Further, as shown in FIG. 4, on the output side of the driver stage 10, a first output stage 11A composed of first and
[0047]
In this regard, using the first and second semiconductor devices 20 and 30 of FIG. 1, resistances R70, R80, R71, and R81 for preventing oscillation are respectively provided on the output side of the driver stage 10 as shown in FIG. The first output stage 11C composed of the first and
This is because, if the first and second semiconductor devices 20 and 30 in FIG. 1 are used to form a parallel push-pull configuration, only the first output stage 11C has a semi-fixed resistance VR as in FIG.ThreeFor this reason, there is a difference in bias voltage between the first output stage 11C and the second output stage 11D, and an excessive load is applied to one of the first output stage 11C and the second output stage 11D. That is, the semi-fixed resistance VR in FIG.ThreeIn FIG. 6 for explaining the operation when ′ is omitted, the output voltage of the driver stage 10 is V0I0, The current flowing through the resistor R70 is i1, The bias voltage of the bias circuit 50 is V1, Bias current i2, The base current of the transistor Tr1 of the first output stage 11C is ib1, The voltage between the bases of the second output stage 11D is V2, The base current of the transistor Tr1 of the second output stage 11D is ib2And R70 = R80 = R71 = R81 = R, on the first output stage 11C side,
V0= V1+ 2R (ib1+ I2(2)
On the second final stage 11D side,
V0= V2+ 2Rib2 (3)
The relationship holds.
From (2) and (3)
V1+ 2R (ib1+ I2) = V2+ 2Rib2
Where ib1= Ib2= IbThen,
V1+ 2Rib+ 2Ri2= V2+ 2Rib
Therefore,
V1+ 2Ri2= V2
Thus, the bias voltage does not match between the first output stage 11C and the second output stage 11D.
[0048]
Separately from this, in FIG. 1, assuming that the output stage performs, for example, a class B operation, when the polarity of the input signal from the driver stage 10 changes from positive to negative, the base of the transistor Tr2 of the first semiconductor device 20 Since it takes a finite time to discharge the carriers accumulated in the transistor Tr2, the transistor Tr2 cannot be cut off immediately even if the polarity of the input signal changes from positive to negative, and the transistor Tr2 is slightly delayed from the emitter resistance. A through current flows through the transistor Tr4 of the second semiconductor device 30 via R2 and R4 (see the broken line I in FIG. 1). When this through current I is large, in the worst case, the transistors Tr2 and Tr4 are destroyed.
[0049]
In the first and second semiconductor devices 20 and 30 of FIG. 1, the emitter resistance R1 of the transistor Tr1 of the NPN type power transistor 21 is connected between the emitter of the transistor Tr1 and the emitter of the Tr2, and the PNP type power transistor 31 Since the emitter resistance R3 of the transistor Tr3 is connected between the emitter of the transistor Tr3 and the emitter of the Tr4, the discharge path of carriers accumulated in the base of the transistor Tr2 is the base of the transistor Tr2, the resistance R1, the resistance R2, and the resistance R4. → R3 → Emitter of transistor Tr3, but when through current I begins to flow, back electromotive force is generated in resistors R2 and R4, and carriers accumulated in the base of transistor Tr2 are less likely to be discharged (through current I is less At 5A, the back electromotive force of the resistor R2 is 2.35V).
Therefore, in FIG. 1, the cutoff of the transistor Tr2 is delayed, and for example, a relatively large through current I may flow in a high region of 10 kHz or more, or crossover distortion may occur due to the delay of the cutoff of the transistor Tr2.
[0050]
On the other hand, in the example of FIG. 3, the emitter resistance R1 ′ of the transistor Tr1 is connected to the second emitter terminal (E), and the emitter resistance R3 ′ of the transistor Tr3 is connected to the second emitter terminal (E ′). Therefore, for example, when the polarity of the input signal changes from positive to negative, the discharge path of the carriers accumulated in the base of the transistor Tr2 of the first semiconductor device 20 is the base of the transistor Tr2 → resistor R1 ′ → R3 ′. → Because it becomes the emitter of the transistor Tr3 (see the path of the broken line i in FIG. 3), the counter electromotive force generated in the resistors R2 and R4 due to the through current I is reversed, and a voltage that promotes discharge is applied to the resistors R1 ′ and R3 ′ The transistor Tr2 is cut off quickly. As a result, crossover distortion is less likely to occur, and a large through current I is prevented from flowing from the transistor Tr2 to the transistor Tr4, so that the transistors Tr2 and Tr4 can be prevented from being destroyed.
[0051]
In FIG. 3, the first and second semiconductor devices 200 and 300 include the emitter resistance R2 of the transistor Tr2 and the emitter resistance R4 of the transistor Tr4. However, (1) and (2) in FIG. The emitter resistors R2 and R4 are omitted, the emitter of the transistor Tr2 is connected to the first emitter terminal (E1), and the emitter of the transistor Tr4 is the first semiconductor device 201 and 301 shown in FIG. It is connected to the emitter terminal (E1 '), and the emitter resistance of the transistor Tr2 is externally attached with an arbitrary resistance between the first emitter terminal (E1) and the second emitter terminal (E2). The emitter resistance of the transistor Tr4 may be externally attached with an arbitrary resistance between the first emitter terminal (E1) and the second emitter terminal (E2).
[0052]
In FIG. 3, the NPN type power transistor 21 and the PNP type power transistor 31 of the first and second semiconductor devices 200 and 300 are configured by two stages of Darlington connection transistors. As shown in FIGS. 8 (1) and 8 (2), the NPN type power transistor 210 is constituted by a three-stage Darlington connection transistor composed of transistors Tr20 to Tr22, and the PNP type power transistor is formed. The transistor 310 may be constituted by a three-stage Darlington connection transistor composed of transistors Tr23-25. In this case, the emitters of the transistors Tr20 to 22 are connected to the second emitter terminal (E2) via individually provided emitter resistors R20 to R22, and the emitter of the final stage transistor Tr22 is further connected to the first emitter terminal. (E1) is connected so that an emitter resistor having a resistance value other than the emitter resistor R22 can be externally attached if necessary. Similarly, each emitter of the transistors Tr23 to 25 has an emitter resistor R23 to R25 provided individually. And the emitter of the final stage transistor Tr25 is further connected to the first emitter terminal (E1 '). If necessary, an emitter having a resistance value other than the emitter resistor R25 is connected to the second emitter terminal (E2'). A resistor may be externally attached.
[0053]
In the case of FIG. 8, assuming that the sum of the base-emitter forward voltage drops of the NPN type power transistor 210 and the PNP type power transistor 310 is E and the temperature coefficient of E is A, E≈3.6V, A = 3 (α1+ ΑThree) Therefore, the
B≈ (A−α2)
And That is,
α41+ Α42+ ・ ・ + α4n≒ 3 (α1+ ΑThree-Α2 ・ ・ (1) '
It is.
VGi≒ 2.6 / n
α4i≒ (3α1+ 3αThree-Α2) / N
However, i = 1 to n
What should I do? n = 5, α1= ΑThree= Α2When VGi≒ 2.6 / 5V, α4i≒ α1What should I do?
[0054]
In the example of FIG. 8, the first and second semiconductor devices 202 and 302 are configured to include the emitter resistance R22 of the transistor Tr22 and the emitter resistance R25 of the transistor Tr25. Like the first and second semiconductor devices 203 and 303 shown in 2), the emitter resistors R22 and R25 are omitted, the emitter of the transistor Tr22 is connected to the first emitter terminal (E1), and the emitter of the transistor Tr25 is the first emitter device. 1 is connected to the emitter terminal (E1 '), and the transistor Tr22 has an emitter resistance of an arbitrary resistance between the first emitter terminal (E1) and the second emitter terminal (E2). The emitter resistance of the transistor Tr25 may be an external resistor having an arbitrary resistance between the first emitter terminal (E1) and the second emitter terminal (E2). good.
Further, in each example of FIGS. 3 and 7 to 9, the base resistors R7 ′ and R8 ′ may be omitted.
[0065]
【The invention's effect】
According to the present invention, the total of the base-emitter forward voltage drops of the NPN type power transistor and the PNP type power transistor forming the complementary transistor pair is defined as E, and formed in one of the first and second semiconductor devices. Forward voltage drop V across the diode for the bias circuit1Is smaller than E and may be an arbitrary constant value other than about E / 2. Therefore, an ordinary diode such as a PN junction type may be formed on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor or the PNP type power transistor. Manufacturing is easy and inexpensive. In addition, since the other bias circuit diode in the first and second semiconductor devices is a Schottky barrier diode, the forward voltage drop per diode is reduced to 0. 0 with a relatively simple configuration. 1 to 0.5V can be set finely, the forward voltage drop V of the whole diode2About (EV1) Can be easily set to a predetermined value. As a result, it is possible to automatically complete the attachment of the diode for the bias circuit that generates an appropriate bias voltage by simply attaching the first and second semiconductor devices to the heatsink, and the work of assembling the SEPP circuit is simplified. Turn into. At this time, since both the first and second semiconductor devices are not Schottky barrier diodes but only one of them, an increase in component cost can be reduced.
In the first and second semiconductor devices, since the diode is formed on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor or the PNP type power transistor, ideal thermal coupling can be performed and good temperature compensation is achieved. It can be performed.
Furthermore, if the combination of the first and second semiconductor devices that are complementary to each other is selected, the selection of the diode for the bias circuit is automatically performed, so that the design of the SEPP circuit is simplified.
The first and second semiconductor devices can also be used in the same manner as conventional NPN type power transistors and PNP type power transistors, respectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 of the present inventiononeIt is a circuit diagram which shows the structure of the driver stage and output stage of the power amplifier which concerns on an Example.
FIG. 2 is a mounting wiring diagram of an output stage of the power amplifier of FIG. 1;
FIG. 3 is a circuit diagram showing a configuration of a driver stage and an output stage of a power amplifier according to a modification example of FIG. 1;
4 is a circuit diagram when the first and second semiconductor devices of FIG. 3 are configured in a parallel push configuration.
5 is a circuit diagram when the first and second semiconductor devices of FIG. 1 are configured in parallel push.
6 is an operation explanatory diagram when one semi-fixed resistor is omitted in the configuration of FIG. 5;
7 is a circuit diagram of first and second semiconductor devices according to a modification of FIG. 3;
8 is a circuit diagram of first and second semiconductor devices according to another modification of FIG. 3;
FIG. 9 is a circuit diagram of first and second semiconductor devices according to still another modification of FIG. 3;
[Figure10A circuit diagram of a power amplifier output stage including a conventional diode-type bias circuit.
[Figure11A circuit diagram of a power amplifier output stage including a conventional transistor type bias circuit.
[Figure12] Figure11It is a mounting wiring diagram of the circuit of.
[Explanation of symbols]
20, 20A, 20B, 60, 200 to 203, 200A, 200B First semiconductor device
21, 210 NPN power transistor
22, 321~ 32n diode
30, 30A, 30B, 70, 300 to 303, 300A, 300B Second semiconductor device
31, 310 PNP type power transistor
40 radiator
41 Printed circuit board
50, 80 bias circuit
R1-R4, R1 ′, R3 ′, R20′-R25 ′ Emitter resistance
R7, R8, R9 resistance
R7 ', R8' Base resistance
VRThree, VRThree', VRFour Semi-fixed resistance
Tr1-Tr4, Tr7, Tr20-Tr25 Transistors
Claims (7)
第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタと第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方はバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V1 をEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値とし、第1,第2の半導体装置の内、他方はバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードで形成し、かつ、ダイオード全体の順方向降下電圧V2 を約(E−V1 )の所定値となるようにするとともに、
第1の半導体装置はNPN型パワートランジスタのベース側、コレクタ側、エミッタ側とそれぞれ接続されたベース端子、コレクタ端子、エミッタ端子を含み、第2の半導体装置はPNP型パワートランジスタのベース側、コレクタ側、エミッタ側とそれぞれ接続されたベース端子、コレクタ端子、エミッタ端子を含み、第1の半導体装置と第2の半導体装置を並べた場合に、互いのエミッタ端子が隣合う最も内側の位置となり、互いのコレクタ端子が次に内側の位置となるように各端子を配置し、
更に、第1の半導体装置にNPN型パワートランジスタのエミッタと接続されたエミッタ抵抗を設け、該エミッタ抵抗の他端を第2のエミッタ端子と接続し、第2の半導体装置にPNP型パワートランジスタのエミッタと接続されたエミッタ抵抗を設け、該エミッタ抵抗の他端を第2のエミッタ端子と接続し、第1の半導体装置と第2の半導体装置を並べた場合に、互いの第2のエミッタ端子が、エミッタ端子より更に内側の位置となるように配置したこと、
を特徴とする半導体装置。A first semiconductor device in which an NPN type power transistor is formed on a semiconductor substrate, and a second semiconductor device in which a PNP type power transistor that forms a complementary transistor pair with the NPN type power transistor of the first semiconductor device is formed on the semiconductor substrate. A semiconductor device capable of SEPP connection with a semiconductor device, wherein the first semiconductor device is formed with one or a plurality of diodes connected in series for a bias circuit on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor, The anode side end of the diode is connected to the base of the NPN type power transistor and the cathode side end is connected to the bias terminal. The second semiconductor device has a bias circuit for the bias circuit on the same semiconductor substrate as the PNP type power transistor. Forming one or a plurality of diodes connected in series, and a cathode side end of the diodes In the semiconductor device that is connected to a bias terminal of the anode-side end as well as connected to the base of the PNP power transistor,
The total of the base-emitter forward voltage drop of the NPN type power transistor of the first semiconductor device and the PNP type power transistor of the second semiconductor device is E, and one of the first and second semiconductor devices is biased. The forward voltage drop V 1 of the entire circuit diode is smaller than E and set to an arbitrary constant value other than about E / 2, and the other of the first and second semiconductor devices is a bias circuit diode. The forward voltage drop V 2 of the entire diode is made to be a predetermined value of about (E−V 1 ), and is formed of a Schottky barrier diode.
The first semiconductor device includes a base terminal, a collector terminal, and an emitter terminal connected to the base side, the collector side, and the emitter side of the NPN type power transistor, respectively, and the second semiconductor device is a base side and a collector of the PNP type power transistor. Including a base terminal, a collector terminal, and an emitter terminal connected to the emitter side and the emitter side, respectively, when the first semiconductor device and the second semiconductor device are arranged, the emitter terminals of each other become the innermost position adjacent to each other, Arrange each terminal so that each collector terminal is next to the inner position,
Furthermore, an emitter resistor connected to the emitter of the NPN power transistor is provided in the first semiconductor device, the other end of the emitter resistor is connected to the second emitter terminal, and the PNP power transistor is connected to the second semiconductor device. When an emitter resistor connected to the emitter is provided, the other end of the emitter resistor is connected to the second emitter terminal, and the first semiconductor device and the second semiconductor device are arranged, the second emitter terminal of each other Is arranged so that it is located further inside than the emitter terminal,
A semiconductor device characterized by the above.
を特徴とする請求項1記載の半導体装置。The anode side end of the diode for the bias circuit of the first semiconductor device is connected to the base terminal, and a base resistance is interposed between the anode side end and the base of the NPN type power transistor, so that the second semiconductor The cathode side end of the diode for the bias circuit of the device was connected to the base terminal, and a base resistance was interposed between the cathode side end and the base of the PNP type power transistor,
The semiconductor device according to claim 1.
を特徴とする請求項1記載の半導体装置。An emitter resistor is interposed between the emitter and emitter terminal of the NPN power transistor of the first semiconductor device, and an emitter resistor is interposed between the emitter and emitter terminal of the PNP power transistor of the second semiconductor device. What
The semiconductor device according to claim 1.
第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタと第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方はバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V1 をEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値とし、第1,第2の半導体装置の内、他方はバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードで形成し、かつ、ダイオード全体の順方向降下電圧V2 を約(E−V1 )の所定値となるようにするとともに、
第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のNPN形トランジスタで構成し、各NPN型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介してエミッタ端子と接続し、第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のPNP型トランジスタで構成し、各PNP型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介してエミッタ端子と接続したこと、
を特徴とする半導体装置。A first semiconductor device in which an NPN type power transistor is formed on a semiconductor substrate, and a second semiconductor device in which a PNP type power transistor that forms a complementary transistor pair with the NPN type power transistor of the first semiconductor device is formed on the semiconductor substrate. A semiconductor device capable of SEPP connection with a semiconductor device, wherein the first semiconductor device is formed with one or a plurality of diodes connected in series for a bias circuit on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor, The anode side end of the diode is connected to the base of the NPN type power transistor and the cathode side end is connected to the bias terminal. The second semiconductor device has a bias circuit for the bias circuit on the same semiconductor substrate as the PNP type power transistor. Forming one or a plurality of diodes connected in series, and a cathode side end of the diodes In the semiconductor device that is connected to a bias terminal of the anode-side end as well as connected to the base of the PNP power transistor,
The total of the base-emitter forward voltage drop of the NPN type power transistor of the first semiconductor device and the PNP type power transistor of the second semiconductor device is E, and one of the first and second semiconductor devices is biased. The forward voltage drop V 1 of the entire circuit diode is smaller than E and set to an arbitrary constant value other than about E / 2, and the other of the first and second semiconductor devices is a bias circuit diode. The forward voltage drop V 2 of the entire diode is made to be a predetermined value of about (E−V 1 ), and is formed of a Schottky barrier diode.
The NPN type power transistor of the first semiconductor device is composed of n-stage NPN type transistors connected by Darlington, and the emitters of the NPN type transistors are connected to the emitter terminals through individually provided emitter resistors. The PNP type power transistor of the semiconductor device of 2 is composed of n-stage PNP type transistors connected by Darlington, and the emitters of the PNP type transistors are connected to the emitter terminals via individually provided emitter resistors,
A semiconductor device characterized by the above.
を特徴とする請求項4記載の半導体装置。The first semiconductor device includes a base terminal and a collector terminal connected to the base side and the collector side of the NPN type power transistor, respectively, and the second semiconductor device is connected to the base side and the collector side of the PNP type power transistor, respectively. When the first semiconductor device and the second semiconductor device are arranged side by side including the base terminal and the collector terminal, the emitter terminals of each other are adjacent to each other, and the collector terminals are next to the inner positions. That each terminal was placed as
The semiconductor device according to claim 4.
第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタと第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタのベース−エミッタ間順方向電圧降下の合計をEとして、第1,第2の半導体装置の内、一方はバイアス回路用のダイオード全体の順方向電圧降下V1 をEより小さく、かつ、約E/2以外の任意の一定値とし、第1,第2の半導体装置の内、他方はバイアス回路用のダイオードをショットキーバリアダイオードで形成し、かつ、ダイオード全体の順方向降下電圧V2 を約(E−V1 )の所定値となるようにするとともに、
第1の半導体装置のNPN型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のNPN形トランジスタで構成し、この内、最終段のNPN型トランジスタのエミッタを第1のエミッタ端子と接続するとともに、2段目以降の各NPN型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介して第2のエミッタ端子と接続し、第2の半導体装置のPNP型パワートランジスタをダーリントン接続したn段のPNP型トランジスタで構成し、この内、最終段のPNP型トランジスタのエミッタを第1のエミッタ端子と接続するとともに、2段目以降の各PNP型トランジスタのエミッタを、各々、個別に設けたエミッタ抵抗を介して第2のエミッタ端子と接続したこと、
を特徴とする半導体装置。A first semiconductor device in which an NPN type power transistor is formed on a semiconductor substrate, and a second semiconductor device in which a PNP type power transistor that forms a complementary transistor pair with the NPN type power transistor of the first semiconductor device is formed on the semiconductor substrate. A semiconductor device capable of SEPP connection with a semiconductor device, wherein the first semiconductor device is formed with one or a plurality of diodes connected in series for a bias circuit on the same semiconductor substrate as the NPN type power transistor, The anode side end of the diode is connected to the base of the NPN type power transistor and the cathode side end is connected to the bias terminal. The second semiconductor device has a bias circuit for the bias circuit on the same semiconductor substrate as the PNP type power transistor. Forming one or a plurality of diodes connected in series, and a cathode side end of the diodes In the semiconductor device that is connected to a bias terminal of the anode-side end as well as connected to the base of the PNP power transistor,
The total of the base-emitter forward voltage drop of the NPN type power transistor of the first semiconductor device and the PNP type power transistor of the second semiconductor device is E, and one of the first and second semiconductor devices is biased. The forward voltage drop V 1 of the entire circuit diode is smaller than E and set to an arbitrary constant value other than about E / 2, and the other of the first and second semiconductor devices is a bias circuit diode. The forward voltage drop V 2 of the entire diode is made to be a predetermined value of about (E−V 1 ), and is formed of a Schottky barrier diode.
The NPN power transistor of the first semiconductor device is composed of n-stage NPN transistors connected by Darlington, and the emitter of the NPN transistor at the final stage is connected to the first emitter terminal and the second and subsequent stages. N-stage PNP transistors in which the emitters of the NPN transistors are connected to the second emitter terminal via individually provided emitter resistors, and the PNP power transistors of the second semiconductor device are Darlington connected. Among them, the emitter of the PNP transistor at the final stage is connected to the first emitter terminal, and the emitters of the PNP transistors at the second and subsequent stages are connected to the first via an individually provided emitter resistor. 2 connected to the emitter terminal,
A semiconductor device characterized by the above.
を特徴とする請求項6記載の半導体装置。 The first semiconductor device includes a base terminal and a collector terminal connected to the base side and the collector side of the NPN type power transistor, respectively, and the second semiconductor device is connected to the base side and the collector side of the PNP type power transistor, respectively. When the first semiconductor device and the second semiconductor device are arranged side by side including the base terminal and the collector terminal, the second emitter terminals of each other are the innermost positions adjacent to each other, and the first emitter terminals of each other are next. That each terminal is positioned so that the collector terminal of each other is the next inner position,
The semiconductor device according to claim 6 .
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